JP3442632B2 - 車両多重伝送装置 - Google Patents

車両多重伝送装置

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JP3442632B2 JP32640197A JP32640197A JP3442632B2 JP 3442632 B2 JP3442632 B2 JP 3442632B2 JP 32640197 A JP32640197 A JP 32640197A JP 32640197 A JP32640197 A JP 32640197A JP 3442632 B2 JP3442632 B2 JP 3442632B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両多重伝送装置
に関し、特にバス上のデータの専有率を低減する車両多
重伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両多重伝送装置においては、バスに複
数の通信ユニットが接続され、車両運転情報をシリアル
で多重伝送している。例えば、バスにはエンジン系ユニ
ット、ボディ系ユニット、メータ多重ユニットなどの通
信ユニットが接続され、バスを介して他の通信ユニット
との間でデータを送受信する。
【0003】この場合、バスを転送するデータの速度と
しては、例えば、10kbps程度の低速、10kbp
s〜100kbps程度の中速、100〜1Mbps程
度の高速にクラス分けすることができ、ランプ、エンジ
ンなどの各部からの低速から高速までのデータがバスを
通る。
【0004】従来のこの種の車両多重伝送装置の公知の
技術として、例えば、特開平6−169488号公報に
記載されたものがある。この車両多重伝送装置において
は、図4(a)(b)に示すように、データフレーム
は、メッセージの開始を示すSOM、複数のユニットが
同時にデータを送信した時に優先順位を決定するPR
I、可変長のデータ領域DATA1〜DATA6、エラ
ーチェックコードCRC、データの終了を示すEOD、
全てのユニットからビット対応で受領信号を返送させる
受信信号領域RSP、メッセージの終了を示すEOM、
データフレームの終了を示すアイドル領域IDLから構
成される。
【0005】図4(a)において、主要データのうち、
データ転送周期が短い速度計と回転計の各データをDA
TA1とDATA2とに格納し、補助データSOM〜I
DLを付けて、一つのデータフレームを構成する。
【0006】また、図4(b)に示すように、主要デー
タのうち、データ転送周期が比較的長い燃料計から警報
表示器までの各データをDATA3からDATA6に格
納し、補助データSOM〜IDLを付けて、一つのデー
タフレームを構成する。
【0007】すなわち、前者のデータフレームを短い周
期で転送し、後者のデータフレームを比較的長い周期で
転送するので、データ転送周期の短いデータとデータ転
送周期が長い他のデータとから構成されるデータフレー
ムを、短い周期で転送していた従来のやり方よりも、単
位時間当たりのデータの専有率が低減される。
【0008】また、ユニットA、ユニットB及びユニッ
トCがバスに接続されている場合に、例えば、ユニット
AからユニットBへのデータの転送処理は、図5のフロ
ーチャートに従って行われる。ここでは、同一の更新時
間を持つオイルデータ、フューエルデータ、テンプデー
タを転送するものとする。
【0009】まず、ユニットBへのオイルデータの送信
条件が成立しているかを判別する(ステップS10
1)。オイルデータが前回送信されたオイルデータに対
して変化し、前回オイルデータを送信した時刻から所定
の更新時間が経過した時には、送信条件が成立したとし
て、ユニットBへ更新されたオイルデータが付加された
オイルデータフレームを送信する(ステップS10
3)。
【0010】次に、ユニットBへのフューエルデータの
送信条件が成立しているかを判別し(ステップS10
5)、送信条件が成立していれば、ユニットBへフュー
エルデータフレームを送出する(ステップS107)。
【0011】さらに、ユニットBへの温度データ(テン
プデータ)の送信条件が成立しているかを判別し(ステ
ップS109)、送信条件が成立していれば、ユニット
Bへテンプデータフレームを送出する(ステップS11
1)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車両データ伝送にあっては、図5に示すように同一の更
新時間を持つ各データが別々のフレームで送信されてい
た。このため、多くのデータの送受信が必要となり、デ
ータのバス上の専有率が上昇するため、他のユニットの
データ送信が大幅に制限される。このため、複数のユニ
ットが効率良くバスを使用することが望まれていた。
【0013】そこで、本発明は、データのバス専有率を
低減することにより、複数の通信ユニットのデータを効
率良く伝送することのできる車両多重伝送装置を提供す
ることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために以下の手段を採用した。請求項1の発明
は、バスと、バスに接続される複数の通信ユニットとを
備え、各々の通信ユニットは、複数種類のデータからな
る車両データの中から同一の更新時間を持ついくつかの
データを選択するデータ選択部と、このデータ選択部で
選択された各データ毎にそのデータの変化の有無を判定
するデータ変化判定部と、このデータ変化判定部で判定
された前記データの変化の有無に応じた更新データまた
は更新前データの各データを1つの通信フレーム内に順
番に設定するデータ設定部と、前記各データの更新の有
無を示す各更新有無情報を前記各データに対応付けて前
記通信フレーム内に設定する更新有無情報設定部と、前
記通信フレーム内の全データの少なくとも1つのデータ
が更新されたことを示すフレーム更新情報を前記通信フ
レーム内に設定するフレーム更新情報設定部と、前記各
データ、前記各更新有無情報及び前記フレーム更新情報
を含む前記通信フレームを他の通信ユニットに送信し、
前記他の通信ユニットからの前記通信フレームを受信す
る送受信部とを備えることを特徴とする。
【0015】この発明によれば、データ選択部が、複数
種類のデータからなる車両データの中から同一の更新時
間を持ついくつかのデータを選択し、データ変化判定部
が、選択された各データ毎にそのデータの変化の有無を
判定し、データ設定部が、データの変化の有無に応じた
更新データまたは更新前データの各データを1つの通信
フレーム内に順番に設定する。
【0016】そして、更新有無情報設定部が、各データ
の更新の有無を示す各更新有無情報を各データに対応付
けて通信フレーム内に設定し、フレーム更新情報設定部
が、通信フレーム内の全データの少なくとも1つのデー
タが更新されたことを示すフレーム更新情報を前記通信
フレーム内に設定し、送受信部が、各データ、各更新有
無情報及びフレーム更新情報を含む通信フレームを他の
通信ユニットに送信し、他の通信ユニットからの通信フ
レームを受信する。
【0017】すなわち、各データを1つの通信フレーム
に順番に設定し、1つの通信フレームで一度に各データ
をバスを介して宛先の通信ユニットに送信するので、バ
ス上での通信フレームの頻度を低減することができる。
このため、バスを不要に専有しなくなる。従って、デー
タのバスの専有率が大幅に低減されるから、複数の通信
ユニット間でより多くのデータを効率良く送受信するこ
とができる。また、1つの通信フレームには同一の更新
時間を持ついくつかのデータが設定されるので、同一の
更新時間に1つの通信フレームで各データを送信するこ
とができる。
【0018】また、通信フレームにはフレーム更新情報
が設定されているので、受信側では、フレーム更新情報
があれば、通信フレーム内の一部のデータが更新されて
いることを認識でき、フレーム更新情報がなければ、通
信フレーム内の全データが更新されていないことを認識
できる。
【0019】さらに、1つの通信フレーム内には、各更
新有無情報が設定されているので、受信側では、各更新
有無情報の値により、どのデータが更新されたかどうか
を認識することができる。
【0020】請求項2の発明では、前記各々の通信ユニ
ットは、前回送信されたデータの送信時刻から時間をカ
ウントするカウンタを備え、前記送受信部は、前記カウ
ンタによりカウントされた時間が前記更新時間に達した
とき、前記通信フレームを送信することを特徴とする。
【0021】この発明によれば、カウンタは、前回送信
されたデータの送信時刻から時間をカウントし、送受信
部は、カウンタによりカウントされた時間が更新時間に
達したとき、通信フレームを送信するので、更新時間毎
に、通信フレームを宛先の通信ユニットに送信すること
ができる。
【0022】
【0023】
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両多重伝送装置
の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に本発明
の車両多重伝送装置の実施の形態の構成ブロック図を示
す。図1において、ボディ系ユニット1a、メータ系ユ
ニット1b、他のユニット1cのそれぞれの通信ユニッ
トは、バス3に接続され、各通信ユニット間で相互に車
両データの送受信を行う。
【0025】ボディ系ユニット1aは、CPU(中央処
理装置)11a、CPU11aに接続されるCAN(コ
ントロールエリアネットワーク)13a、バス3に接続
されるバスインターフェイス(バスI/F)20aを備
える。CAN13aは、送受信部21a、メモリ22
a、データ送信制御部23a、カウンタ27aを備え
る。データ送信制御部23aは、更新ビット設定部25
a、フレームビット設定部26aを有する。
【0026】ボディ系ユニット1aには、車両の各部に
設けられ走行状態を検出するセンサ31及びアクチュエ
ータ33が接続される。アクチュエータ33は、センサ
31からのセンサ信号に基づくCPU11aの制御信号
により作動する。
【0027】なお、図1においては、センサ31及びア
クチュエータ33をそれぞれ1個しか示していないが、
実際には、センサ31及びアクチュエータ33は、それ
ぞれについて、複数個設けられているものとする。
【0028】ボディ系ユニット1aは、センサ31によ
り検出された走行距離データ、バッテリ電圧データ、エ
ンジンの回転数データ、スピードデータ、オイルデー
タ、フューエルデータ、温度データ(テンプデータ)等
の車両データをバス3に出力する。
【0029】メータ系ユニット1bは、CPU11b、
CPU11bに接続されるCAN13b、バス3に接続
されるバスI/F20bを備える。CAN13bは、送
受信部21b、メモリ22b、データ送信制御部23
b、カウンタ27bを備える。データ送信制御部23b
は、更新ビット設定部25b、フレームビット設定部2
6bを有する。
【0030】メータ系ユニット1bには、ボディ系ユニ
ット1aからの走行距離データ、バッテリ電圧データ、
エンジンの回転数データ、スピードデータ、オイルデー
タ、フューエルデータ、テンプデータ等を指針で示すメ
ータ35が接続される。
【0031】なお、他のユニット1cもボディ系ユニッ
ト1a及びメータ系ユニット1bとほぼ同一構成である
ので、ここでは、その詳細は省略する。
【0032】送受信部21aは、車両データを含む通信
フレームを自己の通信ユニット以外の他の通信ユニット
に送信すると共に他の通信ユニットからの通信フレーム
を受信する。
【0033】図3に通信フレームのデータフォーマット
を示す。通信フレームは、フレームID(フレーム識別
情報)、車両データの送信先の通信ユニットのアドレス
を示す宛先アドレス、車両データの送信元の通信ユニッ
トのアドレスを示す送信元アドレス、更新情報、データ
エリア、エラーチェックコードCRCを有して構成され
る。フレームIDは、8ビット列の同期信号を7個連続
して伝送して同期をとるためのプリアンブルP、フレー
ムの先頭を表す識別符号で8ビット列で構成されるフレ
ーム開始デリミタSFDからなる。
【0034】データエリアには、先頭から順番に例え
ば、オイルデータ、フューエルデータ、テンプデータ等
が書き込まれている。更新情報は、フレームビットc0
と更新ビットb0,b1,b2とから構成される。更新ビ
ットは、データエリア内の各データの更新の有無を示す
更新有無情報であり、データが更新された場合には、更
新ビットが”1”であり、データが更新されていない場
合には、更新ビットは”0”である。
【0035】b0はオイルデータに対する更新ビットで
あり、b1はフューエルデータに対する更新ビットであ
り、b2は、テンプデータに対する更新ビットである。
フレームビットc0は、通信フレームのデータエリア内
の全データの少なくとも1つのデータが更新されたこと
を示すフレーム更新情報であり、少なくとも1つのデー
タが更新されている場合には、その値は”1”であり、
全データが更新されていない場合には、その値は”0”
である。
【0036】メモリ22aは、センサ31からのデータ
を記憶したり、送受信部21aで受信した他の通信ユニ
ットからのデータを記憶する。データ送信制御部23a
は、図3に示すような通信フレームを作成し、該通信フ
レームを送受信部21aに送出する。カウンタ27a
は、前回送信されたデータの送信時刻から時間をカウン
トする。
【0037】データ送信制御部23aは、複数の送信す
べきデータの中から同一の更新時間を持ついくつかのデ
ータを選択し、選択された送信すべきデータのそれぞれ
について、データが変化したかどうかを判定する。更新
ビット設定部25aは、更新有無情報設定部を構成し、
送信すべきデータが変化した場合には、そのデータの更
新を示す更新ビットを”1”にセットし、送信すべきデ
ータが変化しない場合には、更新ビットを”0”にセッ
トする。
【0038】フレームビット設定部26aは、フレーム
更新情報設定部を構成し、通信フレームのデータエリア
内の全データの少なくとも1つのデータが更新されたと
きには、フレームビットc0の値を”1”にセットし、
全てデータが更新されていないときには、フレームビッ
トc0の値を”0”にセットする。
【0039】データ送信制御部23aは、通信フレーム
のデータエリアに同一の更新時間を持つ各データを順番
にセットするもので、送信すべきデータが変化した場合
にデータエリアに変化後のデータ(更新データ)をセッ
トし、送信すべきデータが変化しない場合にデータエリ
アに更新前データをセットする。送受信部21aは、カ
ウンタ27aによりカウントされた時間が所定の更新時
間になった時には、データ送信制御部23aからの通信
フレームをバス3へ送信する。
【0040】なお、CAN13b内の送受信部21b、
メモリ22b、データ送信制御部23b、更新ビット設
定部25b、フレームビット設定部26b、カウンタ2
7bは、CAN13a内の送受信部21a、メモリ22
a、データ送信制御部23a、更新ビット設定部25
a、フレームビット設定部26a、カウンタ27aの対
応する部分と同一構成及び同一機能を有するので、その
説明を省略する。
【0041】次に、このように構成された車両多重伝送
装置の実施の形態の動作を図面を参照して説明する。図
2に実施の形態の車両多重伝送装置におけるボディ系ユ
ニット1aの動作のフローチャートを示す。ここでは、
ボディ系ユニット1aからメータ系ユニット1bに通信
フレームを伝送する場合について説明する。なお、オイ
ルデータ、フューエルデータ、テンプデータに対する通
信フレーム内の各更新ビットには予め”0”がセットさ
れ、且つフレームビットにも予め”0”がセットされて
いるものとする。
【0042】さらに、転送周期が比較的短いスピードデ
ータやエンジン回転数データでは、更新時間が短く設定
され、転送周期が比較的長いオイルデータ、フューエル
データ、テンプデータ、ランプデータやドアの開閉デー
タでは、更新時間が長く設定されているものとする。
【0043】まず、ボディ系ユニット1aにおいて、セ
ンサ31により、スピードデータ、バッテリ電圧デー
タ、エンジン回転数データ、オイルデータ、フューエル
データ、テンプデータ等が検知される。そして、これら
の検知された各データはボディ系ユニット1a内のCP
U11aに入力され、さらにCAN13a内のメモリ2
2aに記憶され、メモリ22aからデータ送信制御部2
3aに送られる。
【0044】データ送信制御部23aは、これらの検知
されたデータの中から同一レベルの更新時間を持つデー
タを選択する。例えば、オイルデータ、フューエルデー
タ、テンプデータは、同一レベルの更新時間を持つの
で、オイルデータ、フューエルデータ、テンプデータが
選択される。
【0045】そして、データ送信制御部23aは、メー
タ系ユニット1bへのオイルデータの送出条件が成立し
たかどうかを判定する(ステップS11)。すなわち、
オイルデータが、前回送出したオイルデータに対してオ
イルデータが変化したかどうかを判定する。ステップS
11の処理は、データ変化判定部を構成する。
【0046】オイルデータの送信条件が成立した場合、
すなわち、オイルデータが変化した場合には、更新ビッ
ト設定部25aは、通信フレームのオイルデータ用の更
新ビットb0を”1”にセットする(ステップS1
3)。また、オイルデータが変化した場合には、フレー
ムビット設定部26aは、通信フレーム内のフレームビ
ットc0を”1”にセットする(ステップS15)。
【0047】なお、ステップS11において、オイルデ
ータの送信条件が成立しない場合には、更新ビットb0
を”1”にセットせず、且つフレームビットc0を”
1”にセットせずにステップS17の処理に進む。
【0048】次に、メータ系ユニット1bへのフューエ
ルデータの送信条件が成立したかどうかを判定する(ス
テップS17)。フューエルデータの送信条件が成立し
た場合には、更新ビット設定部25aは、通信フレーム
のフューエルデータ用の更新ビットb1を”1”にセッ
トする(ステップS19)。また、フューエルデータの
送信条件が成立した場合には、フレームビット設定部2
6aは、通信フレーム内のフレームビットc0を”1”
にセットする(ステップS21)。
【0049】なお、ステップS17において、フューエ
ルデータの送信条件が成立しない場合には、更新ビット
1を”1”にセットせず、且つフレームビットc0を”
1”にセットせずにステップS23の処理に進む。
【0050】さらに、メータ系ユニット1bへのテンプ
データの送信条件が成立したかどうかを判定する(ステ
ップS23)。テンプデータの送信条件が成立した場合
には、更新ビット設定部25aは、通信フレームのテン
プデータ用の更新ビットb2を”1”にセットする(ス
テップS25)。また、テンプデータの送信条件が成立
した場合には、フレームビット設定部26aは、通信フ
レーム内のフレームビットc0を”1”にセットする
(ステップS27)。
【0051】このようにして、オイルデータ、フューエ
ルデータ、テンプデータの全データの少なくとも1つの
データが更新されている場合には、フレームビットc0
は”1”にセットされることになる。
【0052】なお、ステップS23において、テンプデ
ータの送信条件が成立しない場合には、更新ビットb2
を”1”にセットせず、且つフレームビットc0を”
1”にセットせずに、ステップS29の処理に進む。
【0053】そして、カウンタ27aによりカウントさ
れた時間が、所定の更新時間になったかどうかを判定す
る(ステップS29)。カウントされた時間が更新時間
になった時には、データ送信制御部23aは、通信フレ
ームのデータエリアに先頭から順番に同一の更新時間を
持つオイルデータ、フューエルデータ、テンプデータを
セットする(ステップS31)。ステップS31の処理
は、データ設定部を構成する。
【0054】この場合、送信すべきデータが変化した場
合には、データエリアに更新データが書き込まれ、送信
すべきデータが変化しない場合には、データエリアに変
化前のデータが書き込まれる。
【0055】そして、送受信部21aは、データ送信制
御部23aからの通信フレームをバスI/F20a及び
バス3を介してメータ系ユニット1bに送信する(ステ
ップS33)。
【0056】このように、同一の更新時間を持つ各デー
タを同一の通信フレームのデータエリアに順番に書き込
み、1つの通信フレームで一度に各データをバス3を介
して宛先の通信ユニットに送信するので、バス3上での
通信フレームの頻度を低減することができる。このた
め、バスを不要に専有しなくなる。従って、データのバ
ス3の専有率が大幅に低減されるから、複数の通信ユニ
ット間でより多くのデータを効率良く送受信することが
できる。
【0057】また、通信フレームにはフレームビットの
値が書き込まれているので、受信側では、フレームビッ
トc0の値が”1”であれば、通信フレーム内の一部の
データが更新されていることを認識することができ、フ
レームビットc0の値が”0”であれば、通信フレーム
内の全データが更新されていないことを認識することが
できる。
【0058】さらに、同一の通信フレーム内には、各更
新ビットの値が書き込まれているので、受信側では、各
更新ビットの値により、どのデータが更新されたかどう
かを認識することができる。例えば、更新ビットb0
及び更新ビットb1が”1”にセットされ、更新ビット
2が”0”にセットされてあれば、オイルデータ及び
フューエルデータが更新され、テンプデータが更新され
ていないことがわかる。
【0059】また、1つの通信フレームに設定される各
データの更新時間を略同一時間とすることで、同一の更
新時間に1つの通信フレームで各データを同時に送信す
ることができる。
【0060】なお、本発明は実施の形態に限定されるも
のではない。実施の形態では、ボディ系ユニット1aか
らメータ系ユニット1bに通信フレームを転送したが、
これとは逆にメータ系ユニット1bからボディ系ユニッ
ト1aに通信フレームを転送した場合でも、あるいはそ
の他のユニット間での送受信においても本発明は適用す
ることができる。
【0061】また、実施の形態では、更新時間が比較的
長いオイルデータ、フューエルデータ、テンプデータに
ついて説明したが、例えば、更新時間が短いスピードデ
ータ、エンジン回転数データについても本発明は適用す
ることができる。
【0062】また、ネットワークの形態は実施の形態で
説明したネットワーク形態に限定されず、バスに接続さ
れた各ユニットが順番に送信権(優先権)を得るように
したトークンパッシング方式であってもよく、その他の
ネットワーク形態であってもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、データ選択部が、複数
種類のデータからなる車両データの中から同一の更新時
間を持ついくつかのデータを選択し、データ変化判定部
が、各データ毎にそのデータの変化の有無を判定し、デ
ータ設定部が、データの変化の有無に応じた更新データ
または更新前データの各データを1つの通信フレーム内
に順番に設定する。そして、更新有無情報設定部が、各
データの更新の有無を示す各更新有無情報を各データに
対応付けて通信フレーム内に設定し、フレーム更新情報
設定部が、通信フレーム内の全データの少なくとも1つ
のデータが更新されたことを示すフレーム更新情報を前
記通信フレーム内に設定し、送受信部が、各データ、各
更新有無情報及びフレーム更新情報を含む通信フレーム
を他の通信ユニットに送信し、他の通信ユニットからの
通信フレームを受信する。
【0064】すなわち、各データを1つの通信フレーム
に順番に設定し、1つの通信フレームで一度に各データ
をバスを介して宛先の通信ユニットに送信するので、バ
ス上での通信フレームの頻度を低減することができる。
このため、バスを不要に専有しなくなる。従って、デー
タのバスの専有率が大幅に低減されるから、複数の通信
ユニット間でより多くのデータを効率良く送受信するこ
とができる。また、1つの通信フレームには同一の更新
時間を持ついくつかのデータが設定されるので、同一の
更新時間に1つの通信フレームで各データを送信するこ
とができる。
【0065】また、通信フレームにはフレーム更新情報
が設定されているので、受信側では、フレーム更新情報
があれば、通信フレーム内の一部のデータが更新されて
いることを認識でき、フレーム更新情報がなければ、通
信フレーム内の全データが更新されていないことを認識
できる。さらに、1つの通信フレーム内には、各更新有
無情報が設定されているので、受信側では、各更新有無
情報の値により、どのデータが更新されたかどうかを認
識することができる。
【0066】また、カウンタは、前回送信されたデータ
の送信時刻から時間をカウントし、送受信部は、カウン
タによりカウントされた時間が更新時間に達したとき、
通信フレームを送信するので、更新時間毎に、通信フレ
ームを宛先の通信ユニットに送信することができる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両多重伝送装置の実施の形態を示す
構成ブロック図である。
【図2】実施の形態におけるボディ系ユニットの動作を
示すフローチャートである。
【図3】通信フレームのデータフォーマットを示す図で
ある。
【図4】従来の車両多重伝送装置のデータフレームの一
例を示す図である。
【図5】従来の車両多重伝送装置の他の一例の動作を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1a ボディ系ユニット 1b メータ系ユニット 1c 他のユニット 3 バス 11a,11b CPU 13a,13b CAN 20a,20b バスI/F 21a,21b 送受信部 22a,22b メモリ 23a,23b データ送信制御部 25a,25b 更新ビット設定部 26a,26b フレームビット設定部 27a,27b カウンタ 31 センサ 33 アクチュエータ 35 メータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/40 G06F 13/00 357

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バスと、バスに接続される複数の通信ユ
    ニットとを備え、 各々の通信ユニットは、 複数種類のデータからなる車両データの中から同一の更
    新時間を持ついくつかのデータを選択するデータ選択部
    と、 このデータ選択部で選択された各データ毎にそのデータ
    の変化の有無を判定するデータ変化判定部と、 このデータ変化判定部で判定された前記データの変化の
    有無に応じた更新データまたは更新前データの各データ
    を1つの通信フレーム内に順番に設定するデータ設定部
    と、 前記各データの更新の有無を示す各更新有無情報を前記
    各データに対応付けて前記通信フレーム内に設定する更
    新有無情報設定部と、 前記通信フレーム内の全データの少なくとも1つのデー
    タが更新されたことを示すフレーム更新情報を前記通信
    フレーム内に設定するフレーム更新情報設定部と、 前記各データ、前記各更新有無情報及び前記フレーム更
    新情報を含む前記通信フレームを他の通信ユニットに送
    信し、前記他の通信ユニットからの前記通信フレームを
    受信する送受信部と、を備えることを特徴とする車両多
    重伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記各々の通信ユニットは、 前回送信されたデータの送信時刻から時間をカウントす
    るカウンタを備え、 前記送受信部は、前記カウンタによりカウントされた時
    間が前記更新時間に達したとき、前記通信フレームを送
    信することを特徴とする請求項1記載の車両多重伝送装
    置。
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