JP3442122B2 - プレス成形方法 - Google Patents

プレス成形方法

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JP3442122B2 JP35187993A JP35187993A JP3442122B2 JP 3442122 B2 JP3442122 B2 JP 3442122B2 JP 35187993 A JP35187993 A JP 35187993A JP 35187993 A JP35187993 A JP 35187993A JP 3442122 B2 JP3442122 B2 JP 3442122B2
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浩一郎 福冨
学 丸山
博也 宮岡
啓 木山
徹也 若林
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、スプリングバックを生
じさせないで成形するようにしたプレス成形方法に関
る。 【0002】 【従来の技術】従来、プレス成形によって生じるスプリ
ングバックをプレス成形時に防止するようにした成形方
法が知られている。このような成形方法の1例として、
例えば特公平4−4047号の場合は曲げ肩部を鍛圧気
味にプレスするような方法を採用している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の技術の
場合、曲げ肩部にプレスすることで同部の板厚を減少さ
せてスプリングバック応力を低減させるようにしてお
り、ある程度の効果が得られてもそれ以上の効果が得ら
れにくいという問題があった。 【0004】 【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明はプレス成形時に曲げ肩部に生じるスプリン
グバックを防止するようにしたプレス成形方法におい
て、前記曲げ肩部を成形する際、該曲げ肩部に、該曲げ
肩部の成形曲げ方向とは逆方向に凹む凹状段部を、該曲
げ肩部の稜線と平行に、曲率凸部を有するパンチと、こ
れに対応する曲率凹部の両側に凸部を備えたダイによっ
て、該曲げ肩部と該凹状形状を同時に形成することを特
徴とする。 【0005】 【作用】曲げ肩部に、該曲げ肩部の成形曲げ方向とは逆
方向に凹む凹状段部を、該曲げ肩部の稜線と平行に成形
することで、積極的に逆向きのスプリングバックモーメ
ントを生じさせバランスを図る。 【0006】 【実施例】本発明のプレス成形方法の実施例について添
付した図面に基づき説明する。図1はステップ状の凹状
段部を成形した成形品の斜視図、図2はステップ状の凹
状段部を成形した時のスプリングバックの改善を示す実
験データ表である。 【0007】一般にプレス加工によって図5に示すよう
に曲げ成形した際、型から解放すると曲げ角が減少する
方向にスプリングバックモーメントMが作用する。 【0008】そしてこのスプリングバック量Δθは、
材料の塑性応力σとひずみε関係がσ=Fε(Fは加
工硬化係数)で表される加工硬化材であり、且つ平面ひ
ずみ状態(2次元問題)であると仮定した場合に、例え
ば曲率半径Rで曲げ角θで曲げた場合には、次式のよ
うな一般式で表される。 【0009】 【数1】 【0010】ここで、nは加工硬化指数(n値)、Fは
加工硬化係数(F値)、Eはヤング率、tは板厚であ
る。 【0011】そこで、本発明はプレス成形段階で図1
(イ)に示すように、成形品Wの曲げ肩部tの中央部
に、該曲げ肩部tの稜線1と平行するようにステップ状
の凹状段部dを形成し、この凹状段部dによって前記ス
プリングバックモーメントMRと逆方向のモーメントを
発生させて釣り合わせるようにした。図1(ロ)は、曲
げ肩部t及び凹状段部dの部分の拡大縦断面図で、凹状
段部dの谷部1bが稜線1と平行するように紙面表裏方
向に延び、稜線1の部分及び谷部1bから外側方に延び
る部分が山部1a,1cとなり、2つの山部1a,1c
と、この間の1つの谷部1bで曲げ肩部tに稜線1と平
行するように凹状段部dが形成される。 【0012】そして、この凹状段部dは、単に表面を窪
ませて板厚を減少させるだけでなく、例えば図1(ロ)
に示すように、全体が成形曲げ方向と逆方向に凹む形状
とする。 【0013】そしてかかる成形は、図1の(ロ)のよう
な形状断面に成形する場合には、R3(若しくはR0)
の曲率凸部(前記した谷部1bの部分)を有するパンチ
と、これに対応する凹部(前記した山部1a,1cの部
分)の両側にR5の曲率凸部を備えたダイによって成形
するようにしている。 【0014】そして、この成形方向と逆方向に凹む凹状
段部dによって、成形曲げ方向のスプリングバックと逆
方向のスプリングバックを生じさせ、両者を釣り合わさ
せる。 【0015】以上のような方法によって成形した成形品
のスプリングバックを、従来の通常の方法で成形した成
形品のスプリングバックと比較したのが、図2に示す通
りである。 【0016】図2は鋼板(SPC)とアルミ板を絞り深
さ30mm、加工速度25SPMの加工条件で成形した場合
のスプリングバック量(゜)を示すものであり、丸印が
従来の通常の方法で成形したもの、三角印がR3の曲率
のパンチで成形したもの、四角印がR0の曲率のパンチ
で成形したものである。 【0017】この結果、鋼板(SPC)でもアルミ板で
も非常に有効であることが明らかにされている。 【0018】ここで、前記スプリングバック量Δθ
求める式からも明らかなように、本来、パンチのRが大
きい方が逆モーメントが大きくなるため、スプリングバ
ックは少なくなる筈であるが、本実験の場合には逆の結
果が示されている。これは、R止り部をダイが矯正して
いるため理論値からずれたものと考えられる。 【0019】尚、断面形状として図6に示すように、r
、r、rの曲率半径を持った合計3ヵ所の曲げア
ール部を備え、中央の曲げアール部の曲げ方向を両側2
ヵ所の曲げアール部の曲げ方向に対して逆向きにした場
合、A点を垂直方向に拘束した時のB点のスプリングバ
ック量Δθの理論値は、次式のように計算される。 【0020】 【数2】 【0021】次に図3は、曲げ肩部tにエンボス形状の
凹状段部dを局部的に付加するようにした例である。 【0022】そして、この成形も曲げ肩部tの成形とエ
ンボス形状の凹状段部dの成形も同時に行うようにして
いる。 【0023】そして、φ5のパンチとφ3のパンチを使
用して成形した成形品のスプリングバックを、従来の通
常の方法で成形した成形品のスプリングバックと比較し
たのが、図4に示す通りであり、この場合も効果が大き
いことが判る。尚、スプリングバックがマイナスを示し
ているのは、逆モーメントの方が大きくなっていること
を示す。 【0024】 【発明の効果】以上のように、本発明のプレス成形方法
は、曲げ肩部を成形する際、該曲げ肩部に、該曲げ肩部
の成形曲げ方向とは逆方向に凹む凹状段部を、該曲げ肩
部の稜線と平行に、曲率凸部を有するパンチと、これに
対応する曲率凹部の両側に凸部を備えたダイによって、
該曲げ肩部と該凹状形状を同時に形成するようにしたの
で、逆モーメントを発生させてバランスさせ、きわめて
有効にスプリングバックを防止することが出来る。従っ
て、プレス成形品の寸法精度を向上させることが出来
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】ステップ状の凹状段部を成形した成形品の斜視
図 【図2】ステップ状の凹状段部を成形した時のスプリン
グバックの改善を示す実験データ表 【図3】エンボス状の凹状段部を成形した成形品の斜視
図 【図4】エンボス状の凹状段部を成形した時のスプリン
グバックの改善を示す実験データ表 【図5】単純曲げのスプリングバックを説明する説明図 【図6】ビード状曲げのスプリングバックを説明する説
明図 【符号の説明】 W 成形品 t 曲げ肩部 d 凹状段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木山 啓 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 若林 徹也 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−84730(JP,A) 特開 昭52−133864(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/01

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 プレス成形時に曲げ肩部に生じるスプリ
    ングバックを防止するようにしたプレス成形方法におい
    て、 前記曲げ肩部を成形する際、該曲げ肩部に、該曲げ肩部
    の成形曲げ方向とは逆方向に凹む凹状段部を、該曲げ肩
    部の稜線と平行に、曲率凸部を有するパンチと、これに
    対応する曲率凹部の両側に凸部を備えたダイによって、
    該曲げ肩部と該凹状形状を同時に形成する、 とを特徴とするプレス成形方法。
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