JP3441890B2 - Sdh伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置及びオーバヘッド終端処理装置 - Google Patents

Sdh伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置及びオーバヘッド終端処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 発明の属する技術分野 従来の技術 (A)SDH伝送方式の概要説明 (B)SDH伝送網の説明(図42〜図54) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1〜図5) 発明の実施の形態 (A)オーバヘッド終端・ポインタ処理装置の全体説明
(図6〜図11) (B)オーバヘッド終端処理部の詳細説明(図12〜図
31) (C)低次群ポインタ処理部の詳細説明(図32〜図4
1) (D)その他 発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、SDH伝送方式に
おけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置及びオーバ
ヘッド終端処理装置に関する。
【0003】
【従来の技術】
(A)SDH伝送方式の概要説明 周知のように、B−ISDNの実現に向けて、ITU−
Tでは、国際的に統一されたディジタルハイアラーキと
してSDH(Synchronous Digital Hierarchy)を標準化
している。このSDHでは、いくつかの低次群レベルの
信号にオーバヘッドを付けては多重していくという多重
化方法を採用しており、このために各速度毎に豊富なオ
ーバヘッド情報を含んだフォーマットを有している。こ
こで、オーバヘッドには、伝送路用のセクションオーバ
ヘッド(SOH)とパス用のパスオーバヘッド(PO
H)とがあり、一般には低次群側の信号にPOHを付加
しながら多重化していき、最後にSOHを付加するとい
う手法を採用している。
【0004】また、SDHでは、各ディジタル信号のフ
レーム先頭位置を示す情報(ポインタ)を多重化フレー
ム内に表示する方式をとっており、このポインタの情報
はオーバヘッド内に組み込まれている。従って、ITU
−Tに基づく同期端局網による情報伝達に際して、SD
H伝送方式に基づくオーバヘッド処理及びポインタ処理
が必要になる。
【0005】(B)SDH伝送網の説明 図42はSDH伝送網の一例を示すブロック図で、この
図42において、301は加入者端末、302は回線終
端装置(NT)、303,306はそれぞれ伝送端局装
置(LT)、304は交換装置(SW)、305は多重
化装置(MUX)、307は中継伝送路である。
【0006】そして、この図42に示すSDH伝送網で
は、複数の加入者端末301からのデータは、多重化装
置305でSTM−nフレーム(ただし、n=1,4,
16,64など)に組み上げられ、伝送端局装置306
でオーバヘッド(SOH,POH)の終端/付け替え処
理,AU/TUポインタの終端/付け替え等の処理を施
されて、対向する加入者端末301側へ中継伝送路30
7を通じて伝送されるようになっている。
【0007】このため、上述の伝送端局装置306は、
オーバヘッド終端・ポインタ処理装置として、例えば図
43に示すように、高次群信号レベルの多重信号〔例え
ば、VC4(Virtual Container level 4) など〕を扱う
高次群信号処理システム201と、高次群信号処理シス
テム201からの低次群信号レベルの多重信号(例え
ば、VC12など)を扱う低次群信号処理システム20
2とをそなえて構成される。なお、通常、上記の高次群
信号処理システム201及び低次群信号処理システム2
02は、それぞれ、個別のLSI(大規模集積回路)と
して形成される。
【0008】ここで、上記の高次群信号処理システム2
01は、SDH伝送方式で伝送されてくる高次群多重信
号(DTH)に対して、伝送路(高次群)側フレームパ
ルス(FPH),伝送路側クロック(CLKH)に基
き、高次群信号レベルでのオーバヘッド(SOH)の終
端処理やポインタ(AU4ポインタ)処理などを行なう
ものである。
【0009】また、低次群信号処理システム202は、
この高次群信号処理システム201において処理を施さ
れた後の低次群多重信号(DTL)に対して、オーバヘ
ッド(POH)終端処理やポインタ(TUポインタ)処
理などを行なうもので、ここでは、この図43に示すよ
うに、オーバヘッド終端処理部203,クロック乗換部
204及び低次群ポインタ処理部205をそなえて構成
されている。
【0010】そして、オーバヘッド終端処理部203
は、高次群信号処理システム201からの低次群多重信
号(DTL)に対して、低次群側フレームパルス(FP
L),低次群側クロック(CLKL)に基づき、オーバ
ヘッド(POH)の終端処理を施して、後述するAIS
(Alarm Indication Signal) やUNEQ(Unequipped)な
どのアラーム情報を検出するものである。
【0011】また、クロック乗換部204は、オーバヘ
ッド終端処理部203からのオーバヘッド終端後の多重
信号(多重データ)の速度を、後段の低次群ポインタ処
理が可能な速度に速度変換するためのもので、多重デー
タをオーバヘッド終端処理側のフレームパルス(F
P),クロック(CLK)に従って順次記憶し、装置側
のクロック(CLKS)に従って順次出力することによ
り、速度変換(クロック乗り換え)処理が施されるよう
になっている。
【0012】さらに、低次群ポインタ処理部205は、
このクロック乗換部204にてクロック乗り換え処理を
施されたオーバヘッド終端後の多重データに対して、ポ
インタ付け替えなどの処理を装置側のフレームパルス
(FPS),クロック(CLKS)に従って施すもので
ある。このような構成により、上述のオーバヘッド終端
・ポインタ処理装置では、高次群多重信号に対するSO
Hの終端処理やAU4ポインタ処理などが高次群信号処
理システムにおいて施され、これにより得られた低次群
多重データに対するPOHの終端処理がオーバヘッド終
端処理部203において施され、POH終端後の多重デ
ータに対するTUポインタの付け替え処理などが低次群
ポインタ処理部205において施される。
【0013】なお、具体的に、上述の低次群ポインタ処
理部205では、例えば図44に示すように、入力多重
データ(多重度n:nは自然数)を分離部206にて各
チャンネル毎(1〜nチャンネル)に分離したのち、n
系統の同一回路〔ポインタ処理回路208,フリップフ
ロップ(FF)回路209を有するポインタ処理部20
7〕にて、ポインタ処理(TUポインタの付け替えな
ど)を各チャンネルでパラレルに行ない、多重部210
にて各チャンネルデータをn多重して出力するようにな
っている。なお、多重データとしてSTM−1フレーム
を考えると、TU12レベルのデータは最大で63チャ
ンネル分多重される(つまり、多重度n=63)ので、
上記のポインタ処理部207は63チャンネル分必要に
なる。
【0014】また、上述のオーバヘッド終端処理部20
3は、例えば図45に示すように、多重データ(主信
号)のPOHに含まれるC2バイト(信号ラベル:VC
の構成表示用バイト)に対する終端処理を施すC2バイ
ト処理部211と、多重データ(パス)のAIS状態を
検出するAIS−P(Path AIS)検出部212とを有する
オーバヘッド終端部213を、入力信号の数(多重デー
タに多重されているチャンネルの数)だけそなえて構成
され、C2バイト処理部211において、入力主信号よ
りC2バイトを抽出して、VCがペイロードを未収容で
ある旨を表すUNEQ−Pの検出を行なっている。
【0015】また、AIS−P検出部212では、別の
入力信号よりAIS−Pの検出を行なっており、その検
出情報(検出アラーム)をSDH伝送システムの保守・
運用のための情報として上位側の局に返送するようにな
っている。なお、このAIS−P検出部212は、検出
アラームをそのまま出力するようになっているので、返
送先にはアラーム発生(検出)期間中のみアラームが返
送されることになる。
【0016】このため、具体的に、上述のC2バイト処
理部211は、例えば図46に示すように、C2バイト
サンプリング部214,UNEQ−P判定部215及び
保護部216をそなえて構成される。そして、このC2
バイト処理部211では、C2バイトサンプリング部2
14において、入力主信号のPOHに含まれるC2バイ
トを抽出し、抽出したC2バイトの値がUNEQ−Pの
検出条件に該当するかどうかをUNEQ−P判定部21
5において判定して、UNEQ−Pに該当するという判
定が規定回数以上連続したとき、保護部216において
UNEQ−Pを検出する。
【0017】なお、保護部216では、上記の判定結果
の連続性の監視を行なっており、保護段数をN(Nは自
然数)とすると、UNEQ−Pに該当するという判定が
N回以上連続するとUNEQ−Pを検出する。また、具
体的に、上述のC2バイトサンプリング部214は、例
えば図47に示すように、タイミング生成部217及び
ラッチ処理部218をそなえて構成されており、C2バ
イトが入力主信号の定位置に重畳され周期的に入力され
ることから、カウンタなどを用いて構成されたタイミン
グ生成部217において、主信号のフレームタイミング
に基づきC2バイトの重畳位置を示すタイミング(ラッ
チタイミング)信号〔図48(c)参照〕を生成しラッ
チ処理部218へ供給して、ラッチ処理部218がこの
ラッチタイミング信号に従って入力主信号をラッチ(サ
ンプリング)することにより、伝送路側のクロックタイ
ミング〔図48(a)参照〕に従って入力される主信号
〔図48(b)参照〕よりC2バイトを図48(d)に
示すように抽出する。
【0018】ところで、通常、上述のオーバヘッド終端
処理部203は、パスの導通確認のために、多重データ
からJ1バイト(パストレースデータ)を抽出して、そ
のパストレースデータをマイクロコンピュータ(以下、
マイコン(μ−COM)という)などへ提供することが
可能になっている(この機能はパフォーマンスモニタ機
能と呼ばれる)。
【0019】図49はこのパフォーマンスモニタ機能に
着目したオーバヘッド終端処理部203の構成を示すブ
ロック図であるが、この図49に示すように、オーバヘ
ッド終端処理部203は、J1バイト抽出部230,メ
モリ231,書き込み動作制御部232及び読み出し動
作制御部233をそなえて構成され、例えば、J1バイ
ト抽出部230により多重データ(主信号)から抽出さ
れた64フレーム分のJ1パストレースデータが、その
抽出タイミングに従って書き込み動作制御部232によ
りメモリ231に書き込まれる(蓄えられる)るように
なっている。
【0020】一方、このメモリ231に蓄えられたJ1
パストレースデータの読み出しは、この書き込みタイミ
ングとは関係なく、マイコンからの読み出し要求に応じ
て読み出し動作制御部233によって行なわれ、例えば
メモリ231に蓄えられた64フレーム分のパストレー
スデータが、順次、読み出されるようになっている。ま
た、このため、64フレーム分のパストレースデータの
読み出し時には、例えば次表1に示すように、I/O空
間領域にそれに対応する64アドレスが割り当てられる
ようになっている。
【0021】
【表1】
【0022】なお、上述のメモリ231には、この場
合、上記のようにマイコンがメモリ231への書き込み
タイミングとは関係なく読み出し要求を行なうため、通
常は、書き込みと読み出しとが同時に行なえるフリップ
フロップ回路あるいはデュアルポートRAMなどが用い
られる。次に、上述の低次群ポインタ処理部205で
は、通常、ポインタ付け替え処理時のスタッフ制御(V
Cに収容されるフレームの先頭位置表示の調整)をエラ
スティック(ES)メモリなどを用いて行なうようにな
っている。図50はこのクロック乗り換え機能に着目し
た低次群ポインタ処理部205の構成を示すブロック図
であるが、この図50に示すように、低次群ポインタ処
理部205は、例えばESメモリ219,書き込みウィ
ンドウ発生部220,読み出しウィンドウ発生部221
及びスタッフ検出部222をそなえて構成されている。
なお、これらの各部219〜221は、通常、多重デー
タに多重されているチャンネル数分設けられ、各チャン
ネル毎にパラレル処理を行なうようになっている。
【0023】ここで、ESメモリ219は、入力信号
(DTin)を書き込みウィンドウ発生部220から供
給される書き込みタイミング信号(書き込みウィンド
ウ)に従って保持するとともに、読み出しウィンドウ発
生部221から供給される読み出しタイミング信号(読
み出しウィンドウ)に従って保持した入力信号を出力す
るものである。
【0024】また、書き込みウィンドウ発生部220
は、受信側フレームタイミング信号に基づいて、上記の
ESメモリ219用の書き込みウィンドウを発生(生
成)するものであり、読み出しウィンドウ発生部221
は、上記のESメモリ219用の読み出しウィンドウを
発生するものであり、スタッフ検出部222は、上記の
書き込みウィンドウと読み出しウィンドウとの交差具合
に基づいて、ポジティブスタッフ/ネガティブスタッフ
要求を生成・出力するものである。
【0025】このような構成により、上述の低次群ポイ
ンタ処理部205では、ポインタ受信処理側のフレーム
タイミングに基づいて、例えば図51(a)に示すよう
な書き込みウィンドウが書き込みウィンドウ発生部22
0において生成され、この書き込みウィンドウに従っ
て、入力信号がESメモリ219に書き込まれる。そし
て、上述のごとく書き込まれた入力信号は、ポインタ送
信処理側のフレームタイミングに基づいて読み出しウィ
ンドウ発生部221において生成された読み出しウィン
ドウに従って、順次、ESメモリ219から読み出され
るが、このとき、各ウィンドウの交差具合に基づいてス
タッフ検出部222においてスタッフの検出が行なわれ
る。
【0026】例えば、図51(a)に示す書き込みウィ
ンドウの立ち下がり部分(α部分)に、図51(c)に
示すように読み出しウィンドウが掛かると、スタッフ検
出部222では、ポジティブスタッフを検出し、逆に、
図51(a)に示す書き込みウィンドウの立ち上がり部
分(β部分)に、図51(d)に示すように読み出しウ
ィンドウが掛かると、スタッフ検出部222では、ネガ
ティブスタッフを検出するようになっている。なお、図
51(b)に示すように、読み出しウィンドウが上記α
部分からβ部分の間にある場合は、スタッフ検出部22
2でのスタッフ検出は行なわれない。
【0027】次に、図52は上述のポインタ送信処理機
能に着目した低次群ポインタ処理部205の構成を示す
ブロック図で、この図52に示すように、この場合、低
次群ポインタ処理部205は、カウンタ223,ラッチ
部224,前送信ポインタ値保持部225,比較部22
6及び選択部227をそなえて構成されている。なお、
通常、これらの各部も、多重データの多重度に応じたチ
ャンネル数分設けられ、パラレル処理を行なうようにな
っている。
【0028】ここで、カウンタ223は、多重データの
POHに含まれるV2バイトの先頭位置タイミング毎に
カウント値をカウントアップし、そのカウント値を送信
ポインタ値の候補として出力するものであり、ラッチ部
224は、上述したESメモリ219から供給されるV
5バイトタイミング情報でカウンタ223のカウント値
をラッチするものであり、前送信ポインタ値保持部22
5は、このラッチ部224からのカウント値を1周期前
の送信ポインタ値として保持するものである。
【0029】また、比較部226は、ラッチ部224か
らのカウント値と前送信ポインタ値保持部225に保持
されたカウント値とを比較するものであり、選択部22
7は、この比較部226での比較結果に応じて、ラッチ
部224からのカウント値と前送信ポインタ値保持部2
25に保持されたカウント値とを選択して現フレームの
送信ポインタ値として出力するものである。
【0030】このような構成により、上述の低次群ポイ
ンタ処理部205では、多重データ内のV2バイトの次
から各チャンネル毎にカウンタ233がカウントアップ
し〔図53(a),図53(b)参照〕、ESメモリ2
19より読み出されたV5バイトタイミング〔図53
(c)参照〕の時のカウンタ233のカウント値を送信
ポインタ値とする。
【0031】なお、このとき、比較部226において、
現フレームのカウント値〔図53(e)参照〕と前フレ
ームのカウント値〔図53(d)参照〕とが異なってい
ると判定された場合はNDF検出〔図53(f)参照〕
とする。ところで、上述した低次群ポインタ処理部20
5は、オーバヘッド終端処理部203と同様に、多重デ
ータのPOHから各種のアラームを検出できるようにな
っている。図54はこのようなアラーム検出機能に着目
した低次群ポインタ処理部205の構成を示すブロック
図であるが、この図54に示すように、低次群ポインタ
処理部205は、ポインタ処理対象の多重データに含ま
れるPOHについて検出されうるアラーム情報の種別
(アラーム1〜アラームn:nは自然数)毎に、それぞ
れ、アラーム検出部228及びアラーム保持部229を
そなえて構成され、アラーム検出部228において検出
され、アラーム保持部229において保持されたアラー
ム情報に基づいて、発生したアラームの総合判定を行な
うようになっている。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなSDH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポイ
ンタ処理装置では、必ず、高次群信号処理システム20
1において高次群信号レベルでの処理を行なった後、低
次群信号処理システム202において低次群信号レベル
での処理を行なうようになっているので、例えば、外部
において生成され高次群信号レベルでの処理が不要な低
次群多重信号については、そのまま低次群信号処理シス
テム202へ入力することができず、一旦、高次群多重
信号に組み上げてから高次群信号処理システム201に
入力し直すという手順を踏まなければならなくなってい
る。
【0033】また、通常、上記の高次群信号処理システ
ム201及び低次群信号処理システム202は、それぞ
れ、個別のLSIにより形成されるが、大容量の情報伝
送が必要となってきた今日においては、それぞれのLS
Iによる処理能力が限界に達してきているため、大容量
伝送を実現するには、複数のLSIを使用しなければな
らず、装置規模,消費電力の増大を招いてしまう。
【0034】さらに、図44により前述したように、通
常の低次群ポインタ処理では、ポインタ処理を各チャン
ネル毎にパラレルで行なっているので、同一構成のポイ
ンタ処理部207をそれぞれ多重信号に多重されている
チャンネル数分そなえる必要があり、装置規模,消費電
力が増大してしまっている。また、上述のオーバヘッド
終端・ポインタ処理装置では、以下のような課題も生じ
てしまう。
【0035】図45,図46により前述したように、
通常のオーバヘッド終端処理では、上位側の局への返送
対象アラーム情報として、AIS−Pの1種のみに対応
しており、返送対象アラームが複数になると対応できな
い。 図47,図48により前述したように、通常のオーバ
ヘッド終端処理では、C2バイトが非同期となったとき
にの正常なサンプリングを行なうことができず、C2バ
イトの内容を正確に取り込むことができない可能性があ
る。
【0036】図45,図46により前述したように、
通常のオーバヘッド終端処理では、アラーム発生中のみ
返送情報を出力しているため、アラーム発生時間が短い
場合には、返送情報が上流局側で検知できなくなる可能
性がある。 図49により前述したように、複数チャンネルのパス
導通監視を行なう上で、J1パストレースデータをマイ
コンへ通知するためのI/O空間領域が複数チャンネル
分必要になるので、マイコンへの配線数等が大幅に増加
してしまう。
【0037】図50,図51により前述したように、
ポインタ付け替え処理時のスタッフ制御を、スタッフ制
御用の回路を複数チャンネル分そなえて、各チャンネル
毎にパラレルで行なうので、装置規模,消費電力が大幅
に増大してしまう。 図52,図53により前述したように、ポインタ送信
処理時の送信ポインタ値の決定,NDFの検出処理も各
チャンネル毎にパラレル処理で行なうので、この場合
も、装置規模,消費電力が大幅に増大してしまう。
【0038】図54により前述したように、ポインタ
処理時に検出されうるアラーム情報の種別毎に、アラー
ム検出,アラーム保持を行なうので、この場合も、装置
規模,消費電力が大幅に増大してしまう。 本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、S
DH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理
において、高次群信号レベルから低次群信号までの信号
処理を高集積化して1つの装置(システム)で行なえる
ようにすることを目的とする。
【0039】また、本発明は、SDH伝送方式における
オーバヘッド終端・ポインタ処理において、高次群信号
レベルから低次群信号までの信号処理を高集積化して1
つの装置(システム)で行なえるようにするとともに、
複数のチャンネルについての低次群ポインタ処理をシリ
アルで行なうことにより、小規模の回路でより高速に低
次群ポインタ処理を行なえるようにすることも目的とす
る。
【0040】さらに、本発明は、SDH伝送方式におけ
るオーバヘッド終端処理において、複数種類のアラーム
情報を上位側へ返送できるようにすることも目的とす
る。
【0041】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理ブロ
ック図で、この図1に示すように、本発明のSDH伝送
方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置は、
高次群ポインタ処理部1A,オーバヘッド終端処理部2
A及び低次群ポインタ処理部3Aをそなえて構成されて
いる。
【0042】ここで、高次群ポインタ処理部1Aは、S
DH伝送方式で伝送されてくる複数のチャンネル情報が
多重された多重信号に対して高次群信号レベルでのポイ
ンタ処理を施すものであり、オーバヘッド終端処理部2
Aは、上記の多重信号に対する高次群ポインタ処理後の
低次群多重信号についてオーバヘッド終端処理を施すも
のであり、低次群ポインタ処理部3Aは、上記の多重信
号に対するオーバヘッド終端処理後の低次群多重信号に
ついて低次群信号レベルでのポインタ処理を施すもので
ある。
【0043】そして、この図1に示すように、上記のオ
ーバヘッド終端処理部2Aは、外部において生成され高
次群信号レベルでのポインタ処理が不要な低次群多重信
号を受けうるように構成されており、高次群ポインタ処
理部1Aからの上記低次群多重信号または外部から受け
る上記ポインタ処理の不要な低次群多重信号に対して上
記オーバヘッド終端処理を施すようになっている。
【0044】また、上記の低次群ポインタ処理部3A
は、外部において生成されオーバヘッド終端処理の不要
な低次群多重信号を受けうるように構成されており、オ
ーバヘッド終端処理部2Aからの上記低次群多重信号ま
たは外部から受ける上記オーバヘッド終端処理の不要な
低次群多重信号に対して上記ポインタ処理を施すように
なっている。
【0045】上述のごとく構成された本発明の装置で
は、外部において生成された低次群多重信号(高次群信
号レベルでのポインタ処理の不要な低次群多重信号,オ
ーバヘッド終端処理の不要な低次群多重信号)を、高次
群信号レベルに変換してから高次群ポインタ処理部1A
で受けなくとも、直接、オーバヘッド終端処理部2A,
低次群ポインタ処理部3Aで受けて、その低次群多重信
号に対する処理を行なうことができるので、本装置1つ
で高次群多重信号から低次群多重信号まで幅広く対応す
ることができる(以上、請求項1)。
【0046】このため、具体的に、上述の装置は、高次
群ポインタ処理部1Aからの上記低次群多重信号と外部
から受ける上記ポインタ処理の不要な低次群多重信号と
を選択的に出力するオーバヘッド終端処理用選択部をそ
なえ、オーバヘッド終端処理部2Aが、このオーバヘッ
ド終端処理用選択部により選択された低次群多重信号に
含まれるオーバヘッド情報に対してオーバヘッド終端処
理を施すように構成される。
【0047】これにより、オーバヘッド終端処理部2A
では、高次群ポインタ処理部1Aからの上記低次群多重
信号ばかりでなく、外部から受ける上記ポインタ処理の
不要な低次群多重信号に対してもオーバヘッド終端処理
を施すことが可能になる(以上、請求項2)。また、上
述の装置は、オーバヘッド終端処理部2Aからの上記低
次群多重信号と外部から受ける上記オーバヘッド終端処
理の不要な低次群多重信号とを選択的に出力するポイン
タ処理用選択部をそなえ、低次群ポインタ処理部3A
が、このポインタ処理用選択部により選択された低次群
多重信号に対して上記ポインタ処理を施すように構成し
てもよい。
【0048】これにより、低次群ポインタ処理部3Aで
は、オーバヘッド終端処理部2Aからの上記低次群多重
信号ばかりでなく、外部から受ける上記オーバヘッド終
端処理の不要な低次群多重信号に対しても低次群信号レ
ベルでのポインタ処理を施すことが可能になる(以上、
請求項3)。さらに、上述の低次群ポインタ処理部3A
は、外部から受ける上記オーバヘッド終端処理の不要な
低次群多重信号に対しては、ポインタ受信処理のみを行
なうように構成される。
【0049】これにより、低次群ポインタ処理部3Aで
は、ポインタ受信処理以外の処理の必要のない上記終端
処理の不要な低次群多重信号については、ポインタ受信
処理後、スルー出力することができる(以上、請求項
4)。具体的に、この場合、上記の低次群ポインタ処理
部3Aは、下記〜に示すような各部を有して構成さ
れる。
【0050】オーバヘッド終端処理部2Aからの上記
低次群多重信号または外部から受ける上記オーバヘッド
終端処理の不要な低次群多重信号に対してポインタ受信
処理を施すポインタ受信処理部 このポインタ受信処理部でのポインタ受信処理後の低
次群多重信号のフレームタイミングを、ポインタ受信処
理側のフレームタイミングからポインタ送信処理側のフ
レームタイミングへ乗り換えさせるためのフレームタイ
ミング乗換部 このフレームタイミング乗換部において乗り換え処理
を施された低次群多重信号に基づいてポインタ送信処理
を行なうポインタ送信処理部 上記のポインタ受信処理部においてポインタ受信処理
を施された後の上記オーバヘッド終端処理の不要な低次
群多重信号と、上記のポインタ送信処理部からの低次群
多重信号とを選択的に出力する多重信号選択部上述の構
成により、この低次群ポインタ処理部3Aでは、外部か
ら受けるオーバヘッド終端処理の不要な低次群多重信号
については、ポインタ受信処理部でのポインタ受信処理
を行なったのち、上記のフレームタイミング乗換部,ポ
インタ送信処理部を介さずに、多重信号選択部を通じて
その低次群多重信号をスルー出力することが可能になる
(以上、請求項5)。
【0051】なお、上述の低次群ポインタ処理部3A
は、上記の低次群信号レベルでのポインタ処理を各チャ
ンネル共通でシリアルに施すように構成してもよく、こ
の場合は、低次群多重信号を各チャンネル毎に分離する
ことなく、低次群多重信号に対して低次群信号レベルで
のポインタ処理をシリアルで施すことができるので、ポ
インタ処理用の回路を各チャンネル分そなえる必要がな
い(請求項6)。
【0052】次に、図2も本発明の原理ブロック図であ
るが、この図2に示すSDH伝送方式におけるオーバヘ
ッド終端・ポインタ処理装置は、高次群ポインタ処理部
1Bと低次群オーバヘッド終端・ポインタ処理部2Bと
をそなえて構成されている。ここで、高次群ポインタ処
理部1Bは、図1に示す高次群ポインタ処理部1Aと同
様に、SDH伝送方式で伝送されてくる複数のチャンネ
ル情報が多重された多重信号に対して高次群信号レベル
でのポインタ処理を施すものであり、低次群オーバヘッ
ド終端・ポインタ処理部2Bは、上記の多重信号に対す
る高次群ポインタ処理後の低次群多重信号について、オ
ーバヘッド終端処理を施すとともに、低次群信号レベル
でのポインタ処理を施すもので、この図2に示すよう
に、本発明では、外部において生成され高次群信号レベ
ルでの処理が不要な低次群多重信号を受けうるように構
成されている。
【0053】上述のごとく構成された本発明の装置で
は、外部において生成された上記低次群多重信号を、高
次群信号レベルに変換してから高次群ポインタ処理部1
Bで受けなくとも、直接、低次群オーバヘッド終端・ポ
インタ処理部2Bで受けて、その低次群多重信号に対す
る処理を行なうことができるので、本装置1つで高次群
多重信号から低次群多重信号まで幅広く対応することが
できる(以上、請求項7)。
【0054】具体的に、この低次群オーバヘッド終端・
ポインタ処理部2Bは、外部において生成され高次群信
号レベルでのポインタ処理が不要な低次群多重信号,外
部において生成されオーバヘッド終端処理の不要な低次
群多重信号のいずれかもしくは両方を受けて処理を行な
えるように構成されるので、高次群ポインタ処理部1B
からの低次群多重信号ばかりでなく、外部において生成
され高次群ポインタ処理,オーバヘッド終端処理の不要
な低次群多重信号をも扱うことが可能になる(請求項8
〜10)。
【0055】次に、図3も本発明の原理ブロック図であ
るが、この図3に示す本発明のSDH伝送方式における
オーバヘッド終端・ポインタ処理装置は、高次群ポイン
タ処理部1C,オーバヘッド終端処理部2C及び低次群
シリアルポインタ処理部3Cをそなえて構成されてい
る。ここで、高次群ポインタ処理部1Cは、SDH伝送
方式で伝送されてくる複数のチャンネル情報が多重され
た多重信号に対して高次群信号レベルでのポインタ処理
を施すものであり、オーバヘッド終端処理部2Cは、こ
の高次群ポインタ処理部1Cにおいて上記高次群信号レ
ベルでのポインタ処理を施された後の低次群多重信号、
または外部において生成され高次群信号レベルでのポイ
ンタ処理が不要な低次群多重信号についてオーバヘッド
終端処理を施すものである。
【0056】また、低次群シリアルポインタ処理部3C
は、このオーバヘッド終端処理部2Cにおいてオーバヘ
ッド終端処理を施された後の低次群多重信号、または外
部において生成されオーバヘッド終端処理の不要な低次
群多重信号について低次群信号レベルでのポインタ処理
を各チャンネル共通でシリアルに施すものである。上述
のごとく構成された本発明の装置では、図1,図2によ
り上述した装置と同様に、高次群多重信号から低次群多
重信号まで幅広く対応することができるとともに、低次
群シリアルポインタ処理部3Cにおいて、低次群多重信
号に対する低次群信号レベルでのポインタ処理をシリア
ルで行なうことができるので、低次群信号レベルでのポ
インタ処理用の回路を各チャンネル分そなえる必要がな
い(以上、請求項11)。
【0057】具体的に、上述の低次群シリアルポインタ
処理部3Cは、下記〜に示す各部をそなえて構成さ
れる。 入力低次群多重信号に対してポインタ受信処理を各チ
ャンネル共通でシリアルに施すポインタ受信処理部 このポインタ受信処理部でのポインタ受信処理後の低
次群多重信号のフレームタイミングを、ポインタ受信処
理側のフレームタイミングからポインタ送信処理側のフ
レームタイミングへ乗り換えさせるためのフレームタイ
ミング乗換部 このフレームタイミング乗換部において乗り換え処理
を施された低次群多重信号に基づいてポインタ送信処理
を各チャンネル共通でシリアルに行なうポインタ送信処
理部 上述の構成により、この低次群シリアルポインタ処理部
3Cでは、入力低次群多重信号を各チャンネル毎に分離
することなく、低次群多重信号に対してポインタ受信処
理,クロック乗り換え処理,ポインタ送信処理をシリア
ルで施すことができるので、上記ポインタ受信処理部,
フレームタイミング乗換部,ポインタ送信処理部を、そ
れぞれ、低次群多重信号に含まれるチャンネル数分そな
える必要がない(以上、請求項12)。
【0058】ところで、この低次群シリアルポインタ処
理部3Cは、上記のフレームタイミング乗換部での乗り
換え処理時に生じるスタッフの検出を、ポインタ受信処
理側のウィンドウの位相とポインタ送信処理側のウィン
ドウの位相との位相差を用いて行なうように構成しても
よい。これにより、低次群シリアルポインタ処理部3C
では、低次群多重信号のフレームタイミング乗り換え時
に生じるスタッフの検出を、ポインタ送信処理側のウィ
ンドウとポインタ受信処理側のウィンドウとの交差具合
を用いて行なうのではなく、各ウィンドウの位相差を用
いて行なうので、各チャンネルに共通の低次群シリアル
ポインタ処理部3Cで、各チャンネルについてのフレー
ムタイミング乗り換え時のスタッフ検出をシリアルで行
なうことができる(以上、請求項13)。
【0059】さらに、上述のポインタ送信処理部は、下
記,に示すような各部をそなえて構成してもよい。 各チャンネルに共通の基準ポインタ値を生成する基準
ポインタ値生成部 上記のフレームタイミング乗換部からの低次群多重信
号とこの基準ポインタ値生成部からの基準ポインタ値と
に基づいて、シリアルに各チャンネル用の送信ポインタ
値を決定する送信ポインタ値決定部 上述の構成により、このポインタ送信処理部では、各チ
ャンネルに共通の基準ポインタ値から各チャンネル用の
送信ポインタ値をシリアルで決定することができるの
で、基準ポインタ値生成用の回路を各チャンネル毎にそ
なえる必要がない(以上、請求項14)。
【0060】このため、具体的に、上記の送信ポインタ
値決定部は、上記のフレームタイミング乗換部からV5
バイトタイミング信号を受けたときに上記の基準ポイン
タ値生成部において生成された基準ポインタ値を、送信
ポインタ値として決定するように構成される。これによ
り、常に最適なタイミングで、各チャンネル用の送信ポ
インタ値をシリアルで決定(更新)してゆくことができ
る(請求項15)。
【0061】なお、このとき、上述の送信ポインタ値決
定部を、上記のフレームタイミング乗換部からV5バイ
トタイミング信号を受けたときに基準ポインタ値生成部
において生成された基準ポインタ値が、前フレームの基
準ポインタと異なる場合に、NDF検出を行なうように
構成すれば、各チャンネルについてのNDF検出もシリ
アルで行なうことができる(請求項16)。
【0062】さらに、上述の低次群シリアルポインタ処
理部3Cは、下記,に示す各部をそなえて構成して
もよい。 低次群多重信号に含まれるオーバヘッド情報について
のアラーム情報のうち、同時に発生しないアラーム情報
の検出を各チャンネル共通でシリアルに行なうアラーム
シリアル検出部 アラームシリアル検出部で検出されたアラーム情報を
そのアラーム情報の種別毎に保持するアラーム保持部 上述の構成により、この低次群シリアルポインタ処理部
3Cでは、同時には発生することのない複数種類のアラ
ーム情報を、各チャンネル共通でシリアルに検出してア
ラーム種別毎に保持することができるので、アラーム情
報検出用の回路,アラーム情報保持用の回路を各チャン
ネル毎にそなえる必要がない(以上、請求項17)。
【0063】また、上述のオーバヘッド終端処理部2C
は、下記〜に示す各部をそなえて構成してもよい。 低次群多重信号に含まれるオーバヘッド情報の先頭バ
イト情報を抽出する先頭バイト情報抽出部 この先頭バイト情報抽出部により抽出された先頭バイ
ト情報を低次群多重信号のフレーム毎に該当するアドレ
スに記憶する記憶部 この記憶部に対する先頭バイト情報の書き込みと読み
出しとを制御する書き込み/読み出し制御部 上述の構成により、このオーバヘッド終端処理部2Cで
は、書き込み/読み出し制御部により、先頭バイト情報
の記憶部への書き込み,読み出しの両方を制御すること
ができるので、書き込み制御用の回路,読み出し制御用
の回路を個別にそなえる必要がない(以上、請求項1
8)。
【0064】このため、具体的に、上述の書き込み/読
み出し制御部は、記憶部に対する先頭バイト情報の書き
込み制御を行なっている間は、先頭バイト情報の書き込
み制御中である旨を示す書き込みビジー信号を生成し
て、先頭バイト情報の記憶部からの読み出しを禁止する
一方、この書き込みビジー信号の生成を停止すると、先
頭バイト情報の該記憶部からの読み出しを許可するよう
に構成される。
【0065】これにより、上述の書き込み/読み出し制
御部は、記憶部に対する書き込み制御と読み出し制御と
が競合しないよう各制御が切り分けられて動作するの
で、上記先頭バイト情報を損失することなく確実に記憶
部に記憶させることができる。また、各制御が切り分け
られるので、記憶部には書き込み制御と読み出し制御と
の同時制御に対応できるものを用いる必要がない(以
上、請求項19)。
【0066】さらに、具体的に、この書き込み/読み出
し制御部は、読み出しリクエスト信号に基づいて、記憶
部から読み出すべき先頭バイト情報のアドレスを各フレ
ームに共通のアドレス指定用信号により指定したのち、
このアドレス指定用信号により指定されたアドレスに対
応する先頭バイト情報を記憶部から読み出すようにすれ
ば、記憶部から読み出すべき先頭バイト情報のアドレス
を各フレーム毎に指定する必要がなくなる(請求項2
0)。
【0067】次に、図4も本発明の原理ブロック図であ
るが、この図4に示すように、本発明のオーバヘッド終
端処理装置は、オーバヘッド終端・アラーム処理部1D
とコード変換部2Dとをそなえて構成されている。ここ
で、オーバヘッド終端・アラーム処理部1Dは、SDH
伝送方式で伝送されてくる複数のチャンネル情報が多重
された(入力主信号としての)多重信号に対するオーバ
ヘッド終端処理を施す際、その多重信号(一入力主信
号)について複数種類のアラーム情報を検出しうるもの
であり、コード変換部2Dは、(前記複数種類のアラー
ム情報に共用であって、)このオーバヘッド終端・アラ
ーム処理部1Dで検出されたアラーム情報を対応する所
定のコードに変換して上位側へ返送するものである。
【0068】上述のごとく構成された本発明のオーバヘ
ッド終端処理装置では、コード変換部2Dにおいて、オ
ーバヘッド終端・アラーム処理部1Dで検出されたアラ
ーム情報を対応する所定のコードに変換するので、オー
バヘッド終端・アラーム処理部1Dで検出されるアラー
ム情報の種類が増加しても容易に対応することができ
る。また、これに伴う上位側へ返送すべきアラーム情報
の種類の増加にも対応することができる(以上、請求項
21,22)。
【0069】具体的に、上述のオーバヘッド終端・アラ
ーム処理部1Dは、多重信号に含まれるC2バイトに対
する終端処理を施すことによって、C2バイトから複数
種類のC2バイトアラーム情報を検出しうるC2バイト
処理部と、多重信号のAIS状態を検出するAIS検出
部と、多重信号のTIM状態を検出するTIM検出部と
をそなえ、アラーム情報として、C2バイトアラーム情
報,AIS状態情報,TIM状態情報を検出しうるよう
に構成される。
【0070】これにより、オーバヘッド終端・アラーム
処理部1Dでは、AIS状態情報に加えて、C2バイト
アラーム情報,TIM状態情報を検出することができる
とともに、これらの情報を上位側へ返送することができ
る(以上、請求項2)。さらに、具体的に、上述のC
2バイト処理部は、下記〜に示す各部をそなえて構
成される。
【0071】多重信号に含まれるC2バイトを抽出す
るC2バイト抽出部 このC2バイト抽出部により抽出されたC2バイトが
いずれの種別のアラーム状態となっているかを判定する
アラーム状態種別判定部 このアラーム状態種別判定部での判定結果を上記アラ
ーム状態の種別に応じた所定のコードに変換する判定結
果コード変換部 この判定結果コード変換部から同一コードを所定回数
受けるとそのコードに対応するC2バイトアラーム情報
を出力するコード保護段数部 上述の構成により、このC2バイト処理部では、C2バ
イトから検出されるアラーム情報をその種別に応じたコ
ードに変換し、そのコードが所定回数連続して生成され
ると、そのコードに対応するアラーム情報を出力するの
で、アラーム情報の種類が増加しても、各アラーム種別
に共通のコード保護段数部において各種のアラーム情報
を生成することが可能になる(以上、請求項23)。
【0072】ところで、上述のC2バイト抽出部は、具
体的に、下記〜に示す各部をそなえて構成される。 多重信号のフレームタイミングに基づいてC2バイト
を抽出するためのC2タイミング信号を生成するC2タ
イミング信号生成部 C2タイミング生成部からのC2タイミング信号に従
って多重信号をラッチすることによりC2バイトを抽出
するラッチ部 上記ラッチ部でラッチされたC2バイトを装置側クロ
ックに基づく微小時間差をもった異なるタイミングでサ
ンプリングし、各サンプリング結果が一致する場合は該
サンプリング結果を出力する一方、各サンプリング結果
が一致しない場合はさらにそのC2バイトを微小時間差
をおいてサンプリングするサンプリング処理部 上述の構成により、このC2バイト抽出部では、C2バ
イト処理部において、C2バイトを異なる微小時間差を
もったタイミングでサンプリングして、各サンプリング
結果を比較し、一致した場合に、そのサンプリング結果
を正しいC2バイトとして出力し、一致しない場合で
も、さらにそのC2バイトを微小時間差をおいてサンプ
リングすることにより、常に正確なC2バイトデータを
取り込むことが可能になる(以上、請求項24)。
【0073】このため、上述のサンプリング処理部は、
下記〜に示す各部をそなえて構成される。 装置側クロックに基づいてラッチ部でラッチされたC
2バイトを3つの異なる微小時間差をもったタイミング
でサンプリングするために、第1〜第3サンプリングタ
イミング信号を生成するサンプリングタイミング信号生
成部 上記サンプリングタイミング信号生成部からの第1サ
ンプリングタイミング信号に従って、ラッチ部からのC
2バイトをサンプリングする第1サンプリング部 上記サンプリングタイミング信号生成部からの第2サ
ンプリングタイミング信号に従って、ラッチ部からのC
2バイトをサンプリングする第2サンプリング部 上記サンプリングタイミング信号生成部からの第3サ
ンプリングタイミング信号に従って、ラッチ部からのC
2バイトをサンプリングする第3サンプリング部 上記の第1,第2サンプリング部による各サンプリン
グ結果を比較する比較部 上記比較部での比較結果に応じて、第1サンプリング
部のサンプリング結果と第3サンプリング部のサンプリ
ング結果とを選択的に出力する選択部 そして、この場合、上記のサンプリング処理部は、上記
比較部での比較結果が一致する場合は選択部を通じて第
1サンプリング部のサンプリング結果を出力し、比較部
での比較結果が一致しない場合は選択部を通じて第3サ
ンプリング部のサンプリング結果を出力するように構成
される。
【0074】上述の構成により、このサンプリング処理
部では、まず第1,第2サンプリング部においてC2バ
イトをサンプリングし、各サンプリング結果を比較部に
おいて比較して、比較結果が一致する場合は第1サンプ
リング部でのサンプリング結果が正しいものとし、比較
結果が一致しない場合は残りの第3サンプリング部での
サンプリング結果が正しいものとするので、常に正確な
C2バイトデータを取り込むことができる。
【0075】次に、上述のコード変換部2Dは、オーバ
ヘッド終端・アラーム処理部1Dで検出された上記アラ
ーム情報の出力時間を所定時間引き延ばしうるように構
成してもよく、この場合は、発生時間の短いアラーム情
報でもその出力時間を自動的にある時間だけ引き延ばす
ことができるので、確実に、そのアラーム情報を上位側
へ通知することができる(請求項26)。
【0076】なお、このコード変換部2Dは、オーバヘ
ッド終端・アラーム処理部1Dで検出された多重信号に
ついての複数種類のアラーム情報に、優先して上位側へ
返送すべきアラーム情報が含まれていない場合は、オー
バヘッド終端・アラーム処理部1Dでの検出順でアラー
ム情報をコード変換するようになっているので、アラー
ム情報の発生順でアラーム発生の旨を上位側へ通知する
ことができる(請求項27)。
【0077】また、このコード変換部2Dは、オーバヘ
ッド終端・アラーム処理部1Dで検出された多重信号に
ついての複数種類のアラーム情報に、優先して上位側へ
返送すべきアラーム情報が含まれている場合は、そのア
ラーム情報を優先してコード変換するようになっている
ので、緊急度の高いアラーム情報については、即時に、
上位側へ通知することができる(請求項28)。
【0078】具体的に、上記の優先して上位側へ返送す
べきアラーム情報は、多重信号のAIS状態を示すAI
S状態情報であるので、少なくとも多重信号がAIS状
態となっていることは、他のアラーム情報の発生に関わ
らず、即座に、上位側へ通知することができる(請求項
29)。ところで、図4に示す本発明のオーバヘッド終
端処理装置は、オーバヘッド終端・アラーム処理部1D
を複数チャンネル分そなえて、コード変換部2Dを、各
オーバヘッド終端・アラーム処理部1Dからのアラーム
情報をそれぞれ所定のコードに変換したのち、各コード
を時分割多重して出力するように構成すれば、各チャン
ネルについてのアラーム情報を1本のシリアルデータと
して出力することができる(請求項30)。
【0079】次に、図5も本発明の原理ブロック図で、
この図5に示すように、本発明のオーバヘッド終端・ポ
インタ処理装置は、高次群ポインタ処理部1E,オーバ
ヘッド終端処理部2E及び低次群シリアルポインタ処理
部3Eをそなえ、さらに、オーバヘッド終端処理部2E
が、オーバヘッド終端・アラーム処理部2E−1とコー
ド変換部2E−2とをそなえて構成されている。
【0080】ここで、高次群ポインタ処理部1Eは、S
DH伝送方式で伝送されてくる複数のチャンネル情報が
多重された多重信号に対して高次群信号レベルでのポイ
ンタ処理を施すものであり、オーバヘッド終端処理部2
Eは、この高次群ポインタ処理部1Eにおいて高次群信
号レベルでのポインタ処理を施された後の低次群多重信
号、または外部において生成され高次群信号レベルでの
ポインタ処理が不要な低次群多重信号についてオーバヘ
ッド終端処理を施すものである。
【0081】また、低次群シリアルポインタ処理部3E
は、このオーバヘッド終端処理部2Eにおいてオーバヘ
ッド終端処理を施された後の低次群多重信号、または外
部において生成されオーバヘッド終端処理の不要な低次
群多重信号について低次群信号レベルでのポインタ処理
を各チャンネル共通でシリアルに施すものである。さら
に、オーバヘッド終端処理部2Eにおいて、オーバヘッ
ド終端・アラーム処理部2E−1は、多重信号に対する
オーバヘッド終端処理を施す際、多重信号について複数
種類のアラーム情報を検出しうるものであり、コード変
換部2E−2は、このオーバヘッド終端・アラーム処理
部2E−1で検出されたアラーム情報を対応する所定の
コードに変換して上位側へ返送するものである。
【0082】つまり、この図5に示す装置は、図3に示
す装置のオーバヘッド終端処理部2Cとして、図4に示
すオーバヘッド終端装置を適用した形となっている。上
述の構成により、この図5に示す装置では、高次群多重
信号から低次群多重信号まで幅広く対応することができ
るとともに、低次群多重信号に対する低次群信号レベル
でのポインタ処理をシリアルで行なうことができるほ
か、コード変換部2Dにおいて、アラーム情報を対応す
る所定のコードに変換して上位側へ返送することができ
るので、検出されるアラーム情報の種類が増加しても容
易に対応することができる。また、これに伴う上位側へ
返送すべきアラーム情報の種類の増加にも対応すること
ができる(以上、請求項31)。
【0083】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (A)オーバヘッド終端・ポインタ処理装置の全体説明 図6は本発明の一実施形態としてのオーバヘッド終端・
ポインタ処理装置の構成を示すブロック図であるが、こ
の図6に示すオーバヘッド終端・ポインタ処理装置も図
43に示す装置と同様に、図42における伝送端局装置
(LT)306(又は303)に適用されるもので、高
次群ポインタ処理部1,選択部2,5,オーバヘッド終
端処理部3,クロック乗換部4及び低次群ポインタ処理
部6をそなえて構成されている。
【0084】ここで、高次群ポインタ処理部1は、SD
H伝送方式で伝送されてくる複数のチャンネル情報が多
重された高次群の多重信号〔STM信号(SONETで
はSTS信号):DTH〕に対して、伝送路側のフレー
ムパルス(FPH),クロック(CKH)に基づき、高
次群信号レベルでのポインタ処理を施し、低次群多重信
号(低次群レベル信号)に変換して出力するものであ
る。なお、この高次群ポインタ処理部1は、本実施形態
では、STM−1レベルの信号を3系統(STM−1#
1〜#3)一度に処理することができるようになってい
る。
【0085】このため、上記高次群ポインタ処理部1
は、例えば図8に示すように、STM−1#1〜#3の
3系統の高次群レベル信号(DTH1〜3,FPH1〜
3,CKH1〜3)に対応して、STMポインタ処理部
11〜13をそなえて構成され、各STMポインタ処理
部11〜13において、フレーム同期パターンを示すA
1バイトタイミング信号(FPH),受信クロック(C
KH)に基づき、STM受信データ(DTH)のAU4
ポインタ(H1,H2バイト)に対するポインタ処理を
行ない、多重信号中に重畳されているJ1バイト位置を
示す信号(J1FP)を作成するようになっている。
【0086】また、選択部(オーバヘッド終端処理用選
択部)2は、この高次群ポインタ処理部1からの低次群
レベル信号(DATA,J1FP,CK)と、外部から
受ける高次群ポインタ処理部1の出力と同レベルの低次
群レベル信号〔高次群信号レベルでのポインタ処理の不
要な低次群レベル信号:受信データ(DTL),J1バ
イトタイミング信号(FPL),受信クロック(CK
L)〕とを外部設定により選択的に出力するもので、本
実施形態では、図8に示すように、各STMポインタ処
理部11〜13に対応して、選択回路21〜23を用い
て構成されている。
【0087】さらに、オーバヘッド終端処理部3は、こ
の選択部2により選択された低次群レベル信号について
オーバヘッド終端処理を施すことにより各種アラームの
検出・モニタを行なうもので、図8に示すように、各S
TMポインタ処理部11〜13に対応して、低次群レベ
ル信号のPOHに対する終端処理を施すPOH終端処理
部31〜33をそなえて構成されており、各POH終端
処理部31〜33において、J1バイトタイミング信号
(J1FP)に基づき、各POHの位置が検索され、ア
ラーム検出等の終端処理が行なわれるようになってい
る。
【0088】つまり、このオーバヘッド終端処理部3
は、外部において生成され高次群信号レベルでのポイン
タ処理が不要な低次群レベル信号を受けうるように構成
されるとともに、高次群ポインタ処理部1からの上記低
次群レベル信号または外部から受ける上記ポインタ処理
の不要な低次群レベル信号に対してオーバヘッド終端処
理を施すようになっている。
【0089】なお、このオーバヘッド終端処理部3は、
本実施形態では、後述するように低次群レベル信号のP
OHに含まれるC2バイトからUNEQ,PLMなどの
複数のアラーム情報を検出し、既存の検出アラーム(A
IS)と同様に、上位側の局へそのアラーム情報を返送
できるようになっている。また、クロック乗換部4は、
オーバヘッド終端処理部3の出力信号の基本クロックを
オーバヘッド終端処理側のクロック(CKH又はCK
L)から低次群ポインタ処理部側のシステムクロック
(CKS)へ乗り換えさせるためのもので、図8に示す
ように、クロック乗換回路41〜43をそなえて構成さ
れ、各クロック乗換回路41〜43において、受信クロ
ックCKH又はCKLに同期したポインタ処理後の受信
データ(DATA),J1タイミング信号(J1FP)
がシステムクロック(CKS)に同期したDATA′,
J1FP′〔図9(a)〜図9(c)参照〕に乗り換え
られるようになっている。
【0090】なお、各クロック乗換回路41〜43によ
りクロック乗り換え処理を施された上記#1〜#3に対
応する各データは、多重部8において、ダミー信号発生
部7から出力されるダミー信号(DDATA,DFP)
と時分割多重されて、シリアル信号〔SDATA,SJ
1FP:図9(d)参照〕として選択部5へ出力され
る。
【0091】さらに、選択部(ポインタ処理用選択部)
5は、クロック乗換部4においてクロック乗り換え処理
を施されたオーバヘッド終端処理後の低次群レベル信号
と、外部から受ける同レベルの低次群レベル信号〔MD
M1レベル信号(DTM):オーバヘッド終端処理の不
要な低次群多重信号〕とを外部設定により選択的に出力
するものである。
【0092】具体的に、この選択部5では、例えば図8
に示すように、多重部8においてシステムフレームタイ
ミング(FPS)に基づいて作成されるJ1バイトタイ
ミング信号(FPM)に同期した受信MDM1データ
(DTM1〜3)と、上記のシリアル信号SDATA,
SJ1FPとを選択信号により選択出力するようになっ
ている〔図9(e)〜図9(h)参照〕。
【0093】また、低次群ポインタ処理部6は、この選
択部5により選択された低次群レベル信号からポインタ
(TUポインタ)を検出し、ポインタ付け替えなどのポ
インタ処理を行なうものである。つまり、この低次群ポ
インタ処理部6は、外部において生成されオーバヘッド
終端処理の不要な低次群レベル信号(MDM1レベル信
号)を受けうるように構成されるとともに、オーバヘッ
ド終端処理部3からの低次群レベル信号または外部から
受ける上記MDM1レベル信号に対してポインタ処理を
施すようになっている。
【0094】なお、この低次群ポインタ処理部6は、本
実施形態では、選択部5によりMDM1信号が選択され
ている場合、このMDM1信号に対しては、ポインタ受
信処理のみを行なうようになっており、オーバヘッド終
端処理部3からの低次群レベル信号に対してはポインタ
送受信処理をシリアルで行なうようになっている。この
ため、上記低次群ポインタ処理部6は、例えば図7及び
図8に示すように、ポインタ受信処理部61,エラステ
ィックメモリ部(ES部)62,ポインタ送信処理部6
3及び選択部64をそなえて構成されている。
【0095】ここで、ポインタ受信処理部61は、シリ
アルに入力される低次群レベル信号(オーバヘッド終端
処理部3からの低次群レベル信号または外部から受ける
MDM1レベル信号)に対して、ポインタ受信処理を各
チャンネル共通でシリアルに施すもので、具体的には、
ポインタ受信処理後のシリアル信号(VDT,VFP)
に対して全チャンネルのTUポインタ(V1,V2バイ
ト)に対するポインタ処理を行ない、低次群POHの先
頭位置を示すV5バイトタイミング信号(V5FP),
後述する各種アラーム情報を検出するようになってい
る。
【0096】また、ES部(フレームタイミング乗換
部)62は、このポインタ受信処理部61からのポイン
タ受信処理後のシリアル信号(VDT)とV5バイトタ
イミング信号(V5FP)のフレームタイミングを、ポ
インタ受信処理側のフレームタイミングからポインタ送
信処理側のフレームタイミングへ乗せ換えるためのもの
であり、ポインタ送信処理部63は、上記フレームタイ
ミング乗り換え後のV5バイトタイミング信号(V5F
P)を基に送信ポインタ値を作成し、このES部62に
おいて乗り換え処理を施された低次群レベル信号に対し
てポインタ送信処理(作成した送信ポインタ値の挿入な
ど)をシリアルに行なうものである。
【0097】さらに、選択部(多重信号選択部)64
は、上述のポインタ受信処理部61においてポインタ受
信処理を施された後の低次群レベル信号(シリアル信
号)と、ポインタ送信処理部63からのシリアル信号と
を選択的に出力するものである。これにより、選択部5
においてDTM1〜3のいずれかが選択出力されたシリ
アル信号〔VDT,VFP:図9(h)参照〕の該当チ
ャンネルに関しては、ポインタ受信処理部61において
ポインタ受信処理のみが行なわれ、選択部64を通じて
スルー出力されるようになる。
【0098】なお、上述の低次群ポインタ処理部6によ
るシリアルポインタ処理機能は、例えば図10に示すよ
うに、入力低次群レベル信号に対するポインタ処理を施
すポインタ処理部65Aと、このポインタ処理部65A
にて得られる情報群を各チャンネル毎に記憶する記憶部
65B〔図10ではフリップフロップ(FF)回路を用
いて構成されている〕と、この記憶部65Bに対する書
き込み/読み出しの一連の動作を制御する記憶部制御部
65Cとをそなえ、ポインタ処理部65Aにおいて1フ
レーム前のポインタ処理結果を記憶部65Bから順次読
み出しながら現フレームに対するポインタ処理を行なう
ことにより実現される。
【0099】具体的に、上記の記憶部65Bとしては、
例えば図11に示すように、ランダムアクセスメモリ
(RAM)65B′を用いることが考えられ、この場合
は、上記の記憶部制御部65Cとして、入力低次群レベ
ル信号の各チャンネルにアドレスを割り付けるためのア
ドレス発生部65C′を用いることで、ポインタ処理部
65の処理結果を各チャンネル毎にRAM65B′の該
当するアドレス領域に保持させるとともに読み出してゆ
くことができる。
【0100】以下、上述のごとく構成された本実施形態
のオーバヘッド終端・ポインタ処理装置の全体動作につ
いて説明する。まず、伝送路側から入力された高次群レ
ベル信号(STM−1#1〜#3)は、高次群ポインタ
処理部1において、対応するSTMポインタ処理部11
〜13により、高次群信号レベルでのポインタ処理(A
U4ポインタ処理)が施されたのち低次群レベル信号
(DATA,J1FP,CK)に変換される。そして、
この高次群ポインタ処理部1からの低次群レベル信号
は、選択部2(選択回路21〜23)を通じて、外部か
ら受ける低次群レベル信号(DTL,FPL,CKL)
と選択的に出力され、オーバヘッド終端処理部3へ供給
される。
【0101】オーバヘッド終端処理部3では、各POH
終端処理部31〜33により、それぞれ対応する選択回
路21〜23により選択された低次群レベル信号に対し
てPOHの終端処理を行なうことで、各種アラームの検
出・モニタを行ない、POH終端処理後の低次群レベル
信号(DATA,J1FP,CK)をクロック乗換部4
へ供給する。
【0102】さらに、クロック乗換部4では、上記PO
H終端処理後の低次群レベル信号(DATA,J1F
P,CK)の基本クロックを、入力側のクロック(CK
H又はCKL)からシステム側のクロック(CLKS)
に乗り換えさせることで、各クロック間の位相ずれを吸
収する。そして、システム側のクロック(CLKS)に
乗せ換えられた低次群レベル信号(DATA′,J1F
P′)は、多重部8において時分割多重されシリアル信
号(SDATA,SJ1FP)として選択部5へ出力さ
れる。
【0103】選択部5では、このシリアル信号(SDA
TA,SJ1FP)と、他のシステムから送られてくる
MDM1レベル信号とを、外部からの切り替え信号(選
択信号)により選択的に低次群ポインタ処理部6へ出力
する。そして、低次群ポインタ処理部6では、ポインタ
受信処理部61により、低次群ポインタ(TUポイン
タ)からPOH(V5タイミング信号:V5FP)及び
後述する各種アラーム情報が検出される。
【0104】さらに、ポインタ受信処理後の低次群レベ
ル信号(VDT)は、上記のV5タイミング信号ととも
に、ES部62において送信側フレームタイミング(F
PS)に同期した信号への乗り換え処理が行なわれ、こ
れらの各信号に基づいて、ポインタ送信処理部63にお
いて、送信側フレームタイミング(FPS)に同期した
ポインタ値及びデータが生成される。
【0105】そして、この低次群ポインタ処理部6で
は、選択部64により、クロック乗換部4(クロック乗
換回路41〜43)からのPOH終端処理後の低次群レ
ベル信号は上述のポインタ受信処理部61,ES部6
2,ポインタ送信処理部63を通過させ、選択部5を通
じて外部から受けるMDM1レベル信号はポインタ受信
処理部61のみを通過させて出力する。
【0106】このように、上述のオーバヘッド終端・ポ
インタ処理装置によれば、外部において生成された低次
群レベル信号(高次群ポインタ処理の不要な低次群レベ
ル信号,MDM1レベル信号)を、高次群レベル信号に
変換することなく直接受けて、その信号に対する処理を
行なうことができるので、本装置1つで高次群レベル信
号から低次群レベル信号まで幅広く対応することがで
き、処理能力の大幅向上,SDH伝送システム構築上の
柔軟性に大いに寄与する。
【0107】具体的に、本装置では、外部から受ける高
次群ポインタ処理の不要な低次群レベル信号,MDM1
レベル信号に対しても処理を施すことができるので、同
じ低次群レベル信号でも各種レベルの信号に対応するこ
とができ、さらに、処理能力の大幅向上,システム構築
上の柔軟性に大いに寄与する。また、上述したように低
次群ポインタ処理部6では、外部から受けるMDM1レ
ベル信号(ポインタ受信処理以外の処理が必要のない低
次群レベル信号)については、ポインタ受信処理部61
によるポインタ受信処理のみを行なうようになっている
ので、高速処理が可能になる。
【0108】さらに、低次群ポインタ処理部6では、図
10,図11により前述したように、入力低次群レベル
信号を各チャンネル毎に分離することなく、その入力低
次群レベル信号に対するポインタ処理を各チャンネル共
通でシリアルに施すことができるので、ポインタ処理用
の回路を各チャンネル分そなえる必要がなく、本装置の
装置規模,消費電力の大幅削減に大いに寄与する。
【0109】(B)オーバヘッド終端処理部3の詳細説
明 次に、以下では、上述のオーバヘッド終端処理部3(P
OH終端処理部31〜33)についての詳細を説明す
る。図12はアラーム検出機能に着目したオーバヘッド
終端処理部3の構成を示すブロック図で、この図12に
示すように、本オーバヘッド終端処理部(オーバヘッド
終端処理装置)3は、ここでは、各POH終端処理部3
1〜33が、それぞれ、C2バイト処理部34,AIS
−P検出部35,TIM−P検出部36,コード変換部
37をそなえるとともに、多重処理部38をそなえて構
成されている。
【0110】ここで、C2バイト処理部34は、入力主
信号(低次群レベル信号)からC2バイトを抽出し、そ
のC2バイトの値に基づき、入力主信号がペイロードを
未収容であることを示すUNEQ−P以外に、ペイロー
ドのマッピング構造を示す信号ラベルが受信期待値と異
なることを表すPLM(Payload Label Mismatch)−P,
ペイロード内に収容されているチャンネル情報のうちい
くつのチャンネルが異常状態となっているかを表示する
PDI(Payload Defect Indication) −Pといった複数
種類のアラーム情報を検出しうるものである。なお、本
実施形態では、これらの検出アラーム情報のうち、上記
のUNEQ−P及びPLM−Pを上位側の局へ返送すべ
き返送対象アラームとしている。
【0111】また、AIS−P検出部35は、別の外部
入力信号(AIS−P検出用信号)を基に、入力主信号
(パス)のAIS状態を検出するものであり、TIM−
P検出部36は、また別の外部入力信号(TIM−P検
出用信号)を基に、入力主信号のTIM(Trace Indica
tor Mismatch) 状態を示すミスマッチアラーム情報〔T
IM−P(Path TIM) 〕を検出するものである。
【0112】なお、上記のTIM−Pは、主信号中に含
まれるJ1バイト(パストレース信号:パス導通確認用
バイト)をモニタすることで検出されるアラーム情報
で、J1バイトの受信値(受信パスの名称)と受信期待
値(受信されるべきパスの名称)とが一致していない場
合に発生し、パスが正常に接続されていない旨を表すよ
うになっている。
【0113】さらに、コード変換部37は、上述のC2
バイト処理部34,AIS−P検出部35,TIM−P
検出部36において検出された各種アラーム情報を対応
する所定のコードに変換するものであり、多重処理部3
8は、各POH終端処理部31〜33のコード変換部3
8の出力コードを時分割多重してシリアルに上位側の局
(上流側)へ返送するものである。なお、このコード変
換部37は、後述するように各種アラーム情報の発生時
間が短い場合はそのアラーム情報の出力時間を所定時間
引き延ばすようになっている。
【0114】つまり、本実施形態のオーバヘッド終端処
理部3は、入力主信号に対するオーバヘッド終端処理を
施す際、その主信号について複数種類のアラーム情報を
検出しうるオーバヘッド終端・アラーム処理部として、
C2バイト処理部34,AIS−P検出部35及びTI
M−P検出部36をそなえ、上記複数種類のアラーム情
報として、C2バイトアラーム情報(UNEQ−P,P
LM−P,PDI−P),AIS−P(AIS状態情
報),TIM−P(TIM状態情報)を検出しうるよう
になっているのである。
【0115】上述の構成により、本実施形態のオーバヘ
ッド終端処理部3では、C2バイト処理部34,AIS
−P検出部35及びTIM−P検出部36により、AI
S−Pに加えて、C2バイトアラーム情報,TIM−P
を検出することができるとともに、これらの情報を上位
側へ返送することができる。従って、上位側では、より
緻密にアラームの状態を把握することができる。
【0116】また、オーバヘッド終端処理部3では、コ
ード変換部37において、C2バイト処理部34,AI
S−P検出部35及びTIM−P検出部36で検出され
たアラーム情報を対応する所定のコードに変換するの
で、特に、C2バイト処理部34で検出されるアラーム
情報の種類が増加しても容易に対応することができる。
また、これに伴う上位側へ返送すべきアラーム情報の種
類の増加にも対応することができる。
【0117】従って、上位側で監視したいアラーム情報
の種類の増減等の要望に対して極めて柔軟に対応して、
返送可能な障害情報を多様化することができ、SDH伝
送網の信頼性,保守性の向上に大いに寄与する。次に、
図13は上述のC2バイト処理部34の構成を示すブロ
ック図で、この図13に示すように、本実施形態のC2
バイト処理部34は、上述のごとくC2バイトからUN
EQ−P,PDI−P,PLM−Pを検出すべく、C2
バイトサンプリング部34−1,UNEQ−P判定部3
4−2,PDI−P判定部34−3,PLM−P判定部
34−4,コード変換部34−5,前コード保持部34
−6及び保護部34−7をそなえて構成されている。
【0118】ここで、C2バイトサンプリング部(C2
バイト抽出部)34−1は、入力主信号をフレームタイ
ミング信号に基づいて生成されるC2バイトタイミング
信号に従ってラッチすることにより、主信号からC2バ
イトを抽出するものである。なお、このC2バイトサン
プリング部34−1は、後述するように、ラッチしたC
2バイトデータを3種の異なるタイミングでサンプリン
グすることにより、正確なデータを取り込むようにして
いる。
【0119】また、UNEQ−P判定部34−2は、こ
のC2バイトサンプリング部34−1によりサンプリン
グされたC2バイトデータがUNEQ−P表示となって
いるかを判定するものであり、同様に、PDI−P判定
部34−3は、C2バイトデータがPDI−P表示とな
っているかを判定するものであり、PLM−P判定部3
4−4は、C2バイトデータがPLM−P表示となって
いるかを判定するものである。つまり、上記の各判定部
34−2〜34−4は、C2バイトサンプリング部34
−1により抽出されたC2バイトがいずれの種別のアラ
ーム状態となっているかを判定するアラーム状態種別判
定部として構成されている。
【0120】さらに、コード変換部(判定結果コード変
換部)34−5は、上記の各判定部34−2〜34−4
での判定結果(アラーム情報)をその種別に応じた所定
のコードに変換するものであり、前コード保持部34−
6及び保護部34−7は、このコード変換部34−5か
ら同一コードを所定回数受けると当該種別に対応するC
2バイトアラーム情報を出力するコード保護段数部とし
ての機能を有し、前コード保持部34−6においてコー
ド変換部34−5で前回変換されたコードを保持してお
き、保護部34−7において前コード保持部34−6か
らの出力コードの連続性を監視し、この連続性が所定回
数(例えば、5回)保たれたことを確認すると、アラー
ムが出力されるようになっている。
【0121】上述の構成により、このC2バイト処理部
34では、C2バイトサンプリング部34−1によって
抽出されたC2バイトデータの値に基づき、各判定部3
4−2〜34−4によって、このC2バイトデータがど
のアラームの検出対象になるかを判定し、その判定結果
がコード変換部34−5においてアラーム種別毎に割り
当てられた所定のコードに変換される。
【0122】そして、このとき、前コード保持部34−
6には、前回、コード変換部34−5で変換されたコー
ドが保持されており、保護部34−7によりコード変換
部34−5の出力(現フレームについての出力コード)
と前コード保持部34−6の出力(前フレームについて
の出力コード)とを比較し、一致していれば保護段数を
カウント(+1)し、この保護段数が規定段数に達した
ら、そのコードに対応するアラーム情報が出力される。
【0123】このように、上述のC2バイト処理部34
では、通常は、検出されるアラーム情報が複数種類にな
ると、保護部34−7がその種類毎に保護段数分のフリ
ップフロップを要するために回路規模が増大してしまう
ところを、複数種類のアラーム情報を所定のコードに変
換して、同一コードの連続性を監視するようにすること
で、C2バイトサンプリング部34−1や保護部34−
7をアラームの種類毎にそなえずに共用でき、回路規模
の縮小が実現できる。
【0124】このため、上述のC2バイト処理部34
は、より具体的には、例えば図14に示すように構成さ
れる。すなわち、上記のUNEQ−P判定部34−2
は、デコーダ341をそなえて構成され、上記のPDI
−P判定部34−3は、デコーダ342〜346,34
4′,OR(論理和)ゲート347,反転ゲート348
〜350,348′及びAND(論理積)ゲート351
をそなえて構成され、上記のPLM−P判定部34−4
は、デコーダ352〜354,ORゲート355及びN
OR(否定論理和)ゲート356をそなえて構成されて
いる。
【0125】また、上記のコード変換部34−5は、こ
の図14に示すように、NORゲート357及びセレク
タ358をそなえ構成され、上記の前コード保持部34
−6は、FF回路359を用いて構成され、保護部34
−7は、デコーダ360,E−OR(排他的論理和)ゲ
ート361,5進カウンタ362及びFF回路363〜
365をそなえて構成されている。
【0126】ここで、UNEQ−P判定部34−2にお
いて、デコーダ341は、“00HE X ”をデコードする
ことにより、そのときのC2バイトサンプリング部34
−1により抽出されたC2バイトデータ(受信C2バイ
ト)の値が“00HEX ”であることを検出するものであ
る。また、PDI−P判定部34−3において、デコー
ダ342は、“E*HEX ”(ただし、“*”はDon't ca
reを表す)をデコードすることにより、そのときの受信
C2バイトの値が“E*HEX ”であることを検出するも
のであり、同様に、デコーダ343は、受信C2バイト
の値が“F*HEX ”であることを検出するものである。
【0127】さらに、デコーダ344′は、受信C2バ
イトの値が“E0HEX ”であることを検出するものであ
り、デコーダ344は、受信C2バイトの値が“FD
HEX ”であることを検出するものであり、デコーダ34
5は、受信C2バイトの値が“FEHEX ”であることを
検出するものであり、デコーダ346は、受信C2バイ
トの値が“FFHEX ”であることを検出するものであ
る。
【0128】また、ORゲート347は、上記のデコー
ダ342,343のいずれかにおいて、C2バイトの値
が“E*HEX ”又は“F*HEX ”であることが検出され
ると、“1”(Hレベル信号)を出力するものであり、
各反転ゲート348〜350,348′は、それぞれ、
対応するデコーダ344〜346,344′において該
当する値が検出されると“0”を出力するものであり、
ANDゲート351は、上記のORゲート347,反転
ゲート348〜350,348′の各出力の全てが
“1”となると“1”を出力するものである。
【0129】さらに、PLM−P判定部34−4におい
て、デコーダ352は、受信C2バイトの値が“01
HEX ”であることを検出するものであり、デコーダ35
3は、受信C2バイトの値が“02HEX ”であることを
検出するものである。なお、本実施形態では、この“0
HEX ”がC2バイトの受信期待値として設定されてい
る。
【0130】また、デコーダ354は、受信C2バイト
の値が“FFHEX ”であることを検出するものであり、
ORゲート355は、これらの各デコーダ352〜35
4のいずれかにおいて該当するC2バイトの値が検出さ
れると“1”を出力するものであり、NORゲート35
6は、このORゲート355,上記UNEQ−P判定部
34−2のデコーダ341及び上記PDI−P判定部3
4−3のANDゲート351の各出力のいずれかが
“1”となると“0”を出力するものである。
【0131】さらに、コード変換部34−5において、
NORゲート357は、各判定部34−2〜34−4の
各出力が全て“0”(アラームが検出されていない状
態)のときに“1”を出力するものであり、セレクタ3
58は、下段の4入力のいずれかが“1”となったとき
に、予め上段にアラーム種別毎に設定されているコード
“0”〜“3”のうち該当するコードを出力するもので
あり、前コード保持部34−6において、FF回路35
9は、コード変換部34−5の出力コードを保持するも
のである。
【0132】また、保護部34−7において、デコーダ
360は、コード変換部34−5の出力コードをデコー
ドするものであり、E−ORゲート361は、コード変
換部34−5の出力コードと前コード保持部34−6に
保持された前回のコードとを比較するものであり、5進
カウンタ362は、“1”〜“5”のカウンタ値を繰り
返しカウントするものであり、各FF回路363〜36
5は、それぞれ、デコーダ360からのデコード値(ア
ラーム情報)を保持し、5進カウンタ362のカウンタ
値が“5”になったときにキャリーアウト(CO)から
の“H”出力を受けて、保持したアラーム情報を出力す
るものである。
【0133】上述の構成により、このC2バイト処理部
34では、実際に受信したC2バイトの値が受信期待値
(“02HEX ”)と等しいか、その受信期待値と関係な
い特定値(ここでは、“01HEX ”又は“FFHEX ”)
であれば、そのC2バイトは正常値と判定し、そうでな
ればその受信C2バイトの値に応じて、UNEQ−P,
PLM−P,PDI−Pのいずれかのアラームが検出さ
れる。
【0134】例えば、今、受信期待値が“02HEX ”で
あるので、受信C2バイトの値が“01HEX ”,“02
HEX ”,“FFHEX ”のいずれかであれば、その受信C
2バイトは正常と判断されるが、例えば、受信C2バイ
トの値が“00HEX ”ならばUNEQ−P判定部34−
2のデコーダ341においてこの値が検出されるので、
このときの受信C2バイトはUNEQ−Pの検出対象と
なる。
【0135】また、受信C2バイトの値が“E1HEX
〜“FCHEX ”ならばPDI−P判定部34−3のデコ
ーダ342,343のいずれかでこの値が検出される
(このとき、デコーダ344′,344〜346では該
当する値が検出されないので、反転ゲート348′,3
48〜350の出力はいずれも“1”となっている)の
で、このときの受信C2バイトはPDI−Pの検出対象
となる。
【0136】さらに、受信C2バイトの値が上記以外な
らばPLM−P判定部34−4のNORゲートの出力が
“1”となるので、このときの受信C2バイトはPLM
−Pの検出対象となる。そして、本実施形態では、上記
の条件が5回連続すると、保護部34−7において各ア
ラームが検出される。つまり、このC2バイト処理部3
4では、上記の各判定部34−2〜34−4において、
C2バイトサンプリング部34−1でサンプリングされ
たC2バイトの値が、上記に示した条件を満たしている
かを各アラーム毎に判定しており、各条件が独立してい
ることから、条件が当てはまれば各判定部34−2〜3
4−4の各出力のいずれかが“H”になり、正常値であ
れば全て“L”になるようになっている(これにより、
コード変換部34−5のNORゲート357の出力が
“H”になる)。
【0137】この結果、コード変換部5のセレクタ35
8には下段の4本の入力のうちのいずれかが“H”にな
り、上段に予めアラーム種別毎に設定されているコード
“0”〜“3”のいずれかが出力される。なお、ここで
は、“0”がUNEQ−P、“1”がPDI−P、
“2”がPLM−P、“3”が正常をそれぞれ示すもの
としている。
【0138】そして、保護部34−7では、このコード
と、前コード保持部34−6で保持されている前回のコ
ードとを比較して、等しければ5進カウンタ362のカ
ウント値がカウントアップされ、異なれば“1”が5進
カウンタ362にロードされて初期化される。その後、
上記の処理において、カウンタ362のカウント値が
“5”に達すると、そのときのコード変換部34−5か
らの値がデコーダ360においてデコードされ、該当す
るアラーム(UNEQ−P,PDI−P,PLM−P)
が発生する。
【0139】なお、C2バイトサンプリング部34−1
において“00”が5回連続でサンプリングされUNE
Q−Pをアラームとして検出した場合の本C2バイト処
理部34の動作例を図15(a)〜図15(g)に示
す。このように、上述のC2バイト処理部によれば、C
2バイトから検出されるアラーム情報をコード変換部3
4−5においてその種別に応じたコードに変換し、その
コードが所定回数連続して生成されると、保護部34−
7においてそのコードに対応するアラーム情報を出力す
るので、アラーム情報の種類が増加しても、各アラーム
種別に共通の前コード保持部34−6,保護部34−7
において各種のアラーム情報を生成することが可能にな
る。
【0140】従って、アラーム情報を保持するFF回路
359,同一アラーム情報の連続受信回数をカウントす
るカウンタ34−7等を、アラーム情報の種別毎にそな
える必要がなく、さらに本装置の装置規模,消費電力を
大幅に削減することができる。次に、図16は上述のC
2バイトサンプリング部34−1の構成を示すブロック
図で、この図16に示すように、本実施形態のC2バイ
トサンプリング部34−1は、C2タイミング信号生成
部34A,ラッチ処理部34B,サンプリングタイミン
グ信号生成部34C,サンプリング部34D〜34F,
比較部34G及び選択部34Hをそなえて構成されてい
る。
【0141】ここで、C2タイミング信号生成部34A
は、入力主信号(多重信号)のフレームタイミングに基
づいて、入力主信号に同期したタイミングでC2バイト
を抽出するためのタイミングパルスを生成するもので、
ここでは、例えば図17に示すように、カウンタ34a
及びデコーダ34bを用いてその機能が実現されてい
る。
【0142】また、ラッチ処理部34Bは、このC2タ
イミング信号生成部34Aからのタイミングパルスに従
って入力主信号をラッチすることによりC2バイトを抽
出するもので、ここでは、図17に示すように、イネー
ブル端子(E)付きのFF回路34cを用いてその機能
が実現されている。さらに、サンプリングタイミング信
号生成部34Cは、装置側のクロックに同期したタイマ
値に基づき、ラッチ処理部34BでラッチされたC2バ
イトを上記のC2タイミングパルスとは異なる3つのタ
イミングを用いて入力主信号と非同期のタイミングでサ
ンプリングするための3つの微小時間差を有するサンプ
リングタイミングパルスを生成するものである。
【0143】このため、具体的に、上記のサンプリング
タイミング信号生成部34Cは、図17に示すように、
上記入力タイマ値を順次遅延させるためのFF回路34
d〜34gをそなえて構成されており、3つのFF回路
34d〜34fにより、上記の3つの微小時間差を有す
るサンプリングタイミングパルスが生成されるようにな
っている。
【0144】また、各サンプリング部(第1〜第3サン
プリング部)34D〜34Fは、それぞれ、このサンプ
リングタイミング信号生成部34Cからの3つの微小時
間差を有するサンプリングタイミングパルス(第1〜第
3サンプリングタイミング信号)のうちの対応するパル
スを用いて、ラッチ処理部34BからのC2バイトをサ
ンプリングしてその値を保持するもので、ここでは、図
17に示すように、イネーブル端子付きのFF回路(レ
ジスタ)34h〜34jを用いてその機能が実現されて
おり、これにより、ラッチ処理部34BからのC2バイ
トが3つの異なるタイミングでサンプリングされるよう
になっている。
【0145】また、比較部34Gは、上記のサンプリン
グ部34D,34Eによる各サンプリング結果を比較す
るものであり、選択部34Hは、この比較部34Gでの
比較結果に応じて、サンプリング部34Dのサンプリン
グ結果とサンプリング部34Fのサンプリング結果とを
選択的に出力するもので、ここでは、比較部34Gでの
比較結果が一致する場合はサンプリング部34Dのサン
プリング結果を出力し、比較部34Gでの比較結果が一
致しない場合はサンプリング部34Fのサンプリング結
果を出力するようなっている。
【0146】このため、図17に示すように、上記の比
較部34Gは、FF回路34hの出力とFF回路34i
の出力とを比較するコンパレータ34k及びこのコンパ
レータ34kの出力のORをとるORゲート34lを用
いて構成され、上記の選択部34Hは、セレクタ(SE
L)34m及びイネーブル端子付きのFF回路34nを
用いて構成されている。
【0147】つまり、上述のサンプリングタイミング信
号生成部34C,サンプリング部34D〜34F,比較
部34G,選択部34Hは、サンプリング処理部として
の機能を有しており、ラッチ処理部34Bでラッチされ
たC2バイトを装置側クロックに基づく微小時間差をも
った異なるタイミングでサンプリングし、各サンプリン
グ結果が一致する場合はサンプリング結果を出力する一
方、各サンプリング結果が一致しない場合はさらにその
C2バイトを微小時間差をおいてサンプリングするよう
になっているのである。
【0148】上述の構成により、本C2バイトサンプリ
ング部34−1では、C2タイミング信号生成部34A
及びラッチ処理部34Bによって、入力主信号と同期し
たタイミングでC2バイトの内容をラッチした後、サン
プリングタイミング信号生成部34C及びサンプリング
部34D〜34Fによって、ラッチ処理部34Bにラッ
チされたC2バイトの内容を入力主信号とは非同期のタ
イミング(装置側クロックに基づくタイマ値)でサンプ
リングする。
【0149】ここで、ラッチ処理部34BにおいてC2
バイトの値が更新された変化点と非同期のサンプリング
点が重なったとき、正常な値を読み込むことができない
恐れがあるので、各サンプリング部34D〜34Fのレ
ジスタ34h〜34jにおいてそれぞれ微小時間差をも
ってサンプリングを行なう。具体的に、サンプリングタ
イミング信号生成部34Cでは、サンプリングタイマ値
をFF回路34dで受けると、FF回路34eでそのタ
イマ値を1クロック分遅延させて1クロック遅れのパル
スを生成し、さらにFF回路34fでFF回路34eか
らのパルスを1クロック遅延させて1クロック遅れのパ
ルスを生成する。
【0150】この結果、サンプリング部34Dは、ラッ
チ処理部34BのFF回路34cでラッチされたC2バ
イトの内容を、FF回路34dからのパルス(タイマ
値)のタイミングで取り込み、続いて、サンプリング部
34Eは、同じC2バイトの内容をFF回路34iにお
いてFF回路34eからのパルスのタイミングで取り込
み、さらに、サンプリング部34Eは、同様に、同じC
2バイトの内容をFF回路34jにおいてFF回路34
fからのパルスのタイミングで取り込む。
【0151】これにより、サンプリング部34Dもしく
はサンプリング部34Eにおいて誤ったC2バイトの内
容を取り込んだ場合でも、残りのサンプリング部34F
では正しい値が確保されていることになる。そして、比
較部34Gでは、サンプリング部34D,34Eに保持
された各C2バイトを比較し、一致すれば、サンプリン
グ部34D,34Eともに正常なC2バイトの値を取り
込むことができたと判断し、サンプリング部34D(も
しくはサンプリング部34E)の出力が選択部34Hに
おいて選択される。
【0152】一方、サンプリング部34D,34Eに保
持された各C2バイトの内容が異なれば(1ビットでも
異なっていれば)、サンプリング部34D又はサンプリ
ング部34Eに保持されたC2バイトの値が異常である
と判断し、残りのサンプリング部34Fに保持されたC
2バイトの値が正常な値として選択部34Hにおいて選
択される。なお、上記の動作についてのタイムチャート
を図18(a)〜図18(k)に示す。
【0153】このように、上述のC2バイトサンプリン
グ部34−1では、C2バイトを異なる微小時間差をも
ったタイミングでサンプリングして、各サンプリング結
果を比較し、一致した場合に、そのサンプリング結果を
正しいC2バイトとして出力し、一致しない場合でも、
さらにそのC2バイトを微小時間差をおいてサンプリン
グすることにより、常に正確なC2バイトデータを取り
込むことができるので、その後の処理を極めて高精度に
行なうことができ、アラーム情報の誤検出を確実に防止
することができる。
【0154】次に、図19は図12により前述したコー
ド変換部37の構成を示すブロック図で、この図19に
示すように、本実施形態のコード変換部37は、アラー
ム延長部37−1,第1アラーム優先処理部37−2,
優先順位保持部37−3,第2アラーム優先処理部37
−4及びコード選択部37−5をそなえて構成されてい
る。
【0155】ここで、アラーム延長部37−1は、C2
バイト処理34,AIS−P検出部35,TIM−P検
出部36において検出された各種アラーム情報をそれぞ
れ所定時間引き延ばしうるものであり、第1アラーム優
先処理部37−2は、C2バイト処理部34において検
出され優先度(緊急度)が同レベルのアラーム情報であ
るUNEQ−P,PLM−P,TIM−Pの中から、ど
のアラームを優先して上位側へ返送すべきかを決定する
ものである。
【0156】また、優先順位保持部37−3は、上記3
種類のアラーム情報の出力優先順位を保持するものであ
り、第2アラーム優先処理部37−4は、上記3種類の
アラーム情報よりも優先度の高いAIS−PがAIS−
P検出部35において検出されたときに、そのAIS−
Pを優先して上位側へ返送するための処理を行なうもの
でありコード選択部37−5は、出力対象アラームが決
定すると、そのアラームに対応するコードを選択して出
力するものである。
【0157】このため、まず、上述のアラーム延長部3
7−1は、例えば図20に示すように、微分回路37−
6,カウンタ部37−7及びORゲート37−8をそな
えて構成されており、微分回路37−6は、上述したC
2バイト処理部34,AIS−P検出部35又はTIM
−P検出部36において検出されたアラーム情報の立ち
上がりを検出して1クロック幅のパルスを発生するもの
で、この図20に示すように、本実施形態では、FF回
路371,372及びANDゲート373を用いてその
機能が実現されている。
【0158】また、カウンタ部37−7は、この微分回
路37−6から微分パルスを受けると、一定期間、その
出力(アラーム情報)を“H”にするもので、ここで
は、12進カウンタ374,ORゲート375,反転ゲ
ート376及びANDゲート377を用い、12進カウ
ンタ374が微分回路37−6から微分パルスを受けて
“1”〜“12”までのカウント動作を終えるまでの
間、ANDゲート377の出力が“H”となるようにな
っている。
【0159】さらに、ORゲート37−8は、C2バイ
ト処理部34,AIS−P検出部35又はTIM−P検
出部36において検出されたアラーム情報と、カウンタ
部37−7の出力とのORをとるもので、これにより、
検出されたアラーム情報の発生時間が短くても、カウン
タ部37−7の出力が“H”となっている間(12進カ
ウンタ374が“12”をカウントするまでの間)は、
アラーム情報が出力されるようになる。
【0160】以下、上述のごとく構成された本実施形態
のアラーム延長部37−1の動作について、図21に示
すタイムチャートを併用して説明する。まず、通常時
は、アラーム情報入力,出力ともに“L”であるので、
12進カウンタ374は、CO出力(カウンタ値が“1
2”になると“H”になる)を反転ゲート376で反転
した信号を自身のイネーブル端子(E)に入力すること
によりカウントを停止している。
【0161】一方、アラーム発生時、微分回路1では、
入力アラーム情報〔図21(a)参照〕の立ち上がり
(時点T1)を検出して1クロック幅のパルス〔図21
(b)参照〕を発生する。すると、カウンタ部37−7
では、このパルスがフラグとなり、12進カウンタ37
4に初期値“1”がロードされCO出力が“L”とな
り、カウンタ374がカウント動作を始める〔図21
(c)参照〕。
【0162】やがて、12進カウンタ374のカウンタ
値が“12”に達すると(時点T2)、12進カウンタ
374のCO出力が“H”となり、反転ゲート376の
出力が“L”となるので、12進カウンタ374はカウ
ント動作を停止し、カウンタ部37−7の出力が“L”
となる〔図21(d)参照〕。このとき、アラーム情報
の入力が依然としてあれば、ORゲート37−8を通じ
てアラーム情報の出力は継続されるが、図21(a)に
示すようにこの時点(T2)で既にアラーム情報の入力
がなくなっていても、12進カウンタ374のカウンタ
値が“12”になるまではアラーム出力が“H”のまま
保たれる〔図21(e)参照〕。
【0163】このように、上述のコード変換部37にお
けるアラーム延長部37−1では、上記のC2バイト処
理部34,AIS−P検出部35又はTIM−P検出部
36において検出されたアラーム情報(UNEQ−P,
PLM−P,AIS−P,TIM−P)の出力時間を所
定時間引き延ばしうるようになっているので、発生時間
の短いアラーム情報でもその出力時間を自動的にある時
間だけ引き延ばすことができる。
【0164】従って、確実に、そのアラーム情報を上位
側へ通知することができ、SDH伝送システム全体の保
守・運用性を大幅に向上させることができる。次に、図
22は図19における第1アラーム優先処理部37−2
及び優先順位保持部37−3の詳細構成を示すブロック
図で、この図22に示すように、第1アラーム優先処理
部37−2は、UNEQ−P優先処理部37A,PLM
−P優先処理部37B及びTIM−P優先処理部37C
をそなえて構成され、優先順位保持部37−3は、UN
EQ−P優先順位保持部37D,PLM−P優先順位保
持部37E及びTIM−P優先順位保持部37Fをそな
えて構成されている。
【0165】さらに、この図22に示すように、UNE
Q−P優先処理部37Aは、ANDゲート41′〜4
3′,44,45と、ANDゲート42′,43′の各
出力のORをとるORゲート56と、ANDゲート4
4,45の各出力のORをとるORゲート57とをそな
えて構成され、PLM−P優先処理部37Bは、AND
ゲート46〜50と、ANDゲート47,48の各出力
のORをとるORゲート58と、ANDゲート49,5
0の各出力のORをとるORゲート59とをそなえて構
成され、TIM−P優先処理部37Cは、ANDゲート
51〜55と、ANDゲート52,53の各出力のOR
をとるORゲート60と、ANDゲート54,55の各
出力のORをとる61′とをそなえて構成されている。
【0166】また、UNEQ−P優先順位保持部37D
は、FF回路62′〜64′(〜)をそなえて構成
され、PLM−P優先順位保持部37Eは、FF回路6
5′〜67′(〜)をそなえて構成され、TIM−
P優先順位保持部37Fは、FF回路68′〜70′
(〜)をそなえて構成されており、この図22から
も分かるように、各FF回路62′〜70′(〜)
の各出力(Q出力,XQ出力)は、それぞれ、優先処理
部37A〜37Cの対応するANDゲート41′〜4
3′,44,55に入力されるようになっている。
【0167】これにより、優先順位保持部37−3で
は、UNEQ−Pの優先順位(発生順)が1位のときに
UNEQ−P優先順位保持部37DのFF回路62′
()のQ出力(XQ出力)が“H”(“L”)とな
り、同じく、2位のときにFF回路63′()のQ出
力(XQ出力)が“H”(“L”)となり、3位のとき
にFF回路64′()のQ出力(XQ出力)が“H”
(“L”)となる。
【0168】また、同様に、PLM−Pの優先順位が1
位のときにはPLM−P優先順位保持部37EのFF回
路65′()のQ出力(XQ出力)が“H”
(“L”)となり、同じく、2位のときにはFF回路6
6′()のQ出力(XQ出力)が“H”(“L”)と
なり、3位のときにはFF回路67′()のQ出力
(XQ出力)が“H”(“L”)となる。
【0169】さらに、TIM−Pの優先順位が1位のと
きにはTIM−P優先順位保持部37FのFF回路6
8′()のQ出力(XQ出力)が“H”(“L”)と
なり、同じく、2位のときにはFF回路69′()の
Q出力(XQ出力)が“H”(“L”)となり、3位の
ときにはFF回路70′()のQ出力(XQ出力)が
“H”(“L”)となる。
【0170】そして、例えば、UNEQ−Pが発生した
ときに、UNEQ−P優先処理部37Aにおいて、下記
(1)に示す条件が成立するとそのUNEQ−Pの優先
順位は1位となり、下記(2)に示す条件が成立すると
そのUNEQ−Pの優先順位は2位となり、下記(3)
に示す条件が成立するとそのUNEQ−Pの優先順位は
3位となる。
【0171】(1)UNEQ−Pの優先順位が1位とな
る場合:基本的に、PLM−Pの優先順位が1位でなく
(FF回路65′()のXQ出力が“H”であり)、
且つ、TIM−Pの優先順位も1位でない(FF回路6
8′()のXQ出力が“H”である)ときで、このと
きにFF回路62′()の出力が“H”となる。とこ
ろが、ここで、例えば、PLM−Pの優先順位が1位,
TIM−Pの優先順位が2位,UNEQ−Pの優先順位
が3位の状態において、PLM−Pが解除されると、T
IM−Pの優先順位を1位,UNEQ−Pの優先順位を
2位にしなければならないが、TIM−Pの優先順位が
2位から1位となるときに、PLM−PもTIM−Pも
1位でない時間が一瞬存在するので、UNEQ−Pの優
先順位を1位にする条件として、上記の条件だけでは、
UNEQ−Pの優先順位が2位を飛び越して1位になっ
てしまう。
【0172】そこで、本実施形態では、UNEQ−Pの
優先順位が1位となる条件として、上記2つの条件に加
えて、UNEQ−Pが3位でないとき(FF回路64′
()のXQ出力が“H”のとき)という条件を設けて
いる。 (2)UNEQ−Pの優先順位が2位となる場合:PL
M−Pの優先順位が1位のときで(FF回路65′
()のQ出力が“H”のときで)、且つ、TIM−P
の優先順位が2位のとき(FF回路69′()のXQ
出力が“H”のとき)、もしくは、TIM−Pの優先順
位が1位のときで(FF回路68′()のQ出力が
“H”のときで)、且つ、PLM−Pの優先順位が2位
でないとき(FF回路66′()のXQ出力が“H”
のとき)であり、このときにFF回路63′()の出
力が“H”となる。
【0173】(3)UNEQ−Pの優先順位が3位とな
る場合:PLM−Pの優先順位が1位のときで(FF回
路65′()のQ出力が“H”のときで)、且つ、T
IM−Pの優先順位が2位のとき(FF回路69′
()のQ出力が“H”のとき)、もしくは、TIM−
Pの優先順位が1位のときで(FF回路68′()の
Q出力が“H”のときで)、且つ、PLM−Pの優先順
位が2位のとき(FF回路66′()のXQ出力が
“H”のとき)であり、このときにFF回路64′
()の出力が“H”となる。
【0174】なお、PLM−Pが発生したときにPLM
−P優先処理部37BにおいてそのPLM−Pの優先順
位が1位〜3位になる条件及びTIM−Pが発生したと
きにTIM−P優先処理部37CにおいてそのTIM−
Pの優先順位が1位〜3位になる条件も、上述のUNE
Q−Pの場合と同様の論理に従っている。また、ここで
は、UNEQ−P,PLM−P,TIM−Pの3種のア
ラーム情報について優先順位を決定するようになってい
るが、C2バイト処理部34において検出されるアラー
ム情報が4種以上になっても、上述と同様の論理を基
に、第1アラーム優先処理部37−2及び優先順位保持
部37−3を構成すればよい。
【0175】上述のごとく構成された本実施形態の第1
アラーム優先処理部37−2及び優先順位保持部37−
3では、通常時には、アラーム情報入力及び優先順位保
持部37−3の全FF回路62′〜70′の出力は
“L”であるが、例えば、UNEQ−Pが発生すると、
UNEQ−P優先処理部37AのANDゲート41′の
出力が“H”となるので、優先順位保持部37−3のF
F回路62′()に“H”が保持されてUNEQ−P
が出力される。
【0176】その後、UNEQ−Pが解除されると、A
NDゲート41′の出力が“L”となるので、FF回路
62′()に“L”が保持されUNEQ−P出力も
“L”となる。また、TIM−Pが発生すると、TIM
−P優先処理部37CのANDゲート51の出力が
“H”となるので、TIM−P優先順位保持部37Fの
FF回路68′()のTIM−P出力も“H”とな
る。ここで、例えば、このTIM−Pが発生している途
中に新たにUNEQ−Pが発生したことを考える。この
場合、UNEQ−P優先処理部37Aでは、ANDゲー
ト43′,45の論理から上記FF回路68′()の
Q出力が“H”であることを認識してUNEQ−Pの優
先順位が2位であると判定し、UNEQ−P優先順位保
持部37DのFF回路63′()のQ出力を“H”に
する。なお、このとき、FF回路68′()のXQ出
力が“L”であるため、UNEQ−P優先処理部37A
のANDゲート41′の出力も“L”であり、UNEQ
−P出力は依然として“L”のままである。
【0177】その後、優先順位の1位であったTIM−
Pが解除されると、FF回路68′()のQ出力が
“L”になるが、このとき、UNEQ−P優先処理部3
7Aでは、このFF回路68′()のQ出力が“L”
(XQ出力が“H”)であること等を基に、発生中のU
NEQ−Pの優先順位が2位から1位になると判断し、
ORゲート56の出力が“L”となる。
【0178】これにより、UNEQ−P優先順位保持部
37DのFF回路62′()のQ出力が“H”とな
り、初めてUNEQ−P出力が“H”となる。なお、上
記の動作例を図23(a)〜図23(f)のタイムチャ
ートに示す。つまり、本実施形態のコード変換部37−
1における第1アラーム優先処理部37−2及び優先順
位保持部37−3は、C2バイト処理部34において検
出されたUNEQ−P,PLM−P,TIM−PをC2
バイト処理部34での検出順(アラーム情報の発生順)
で処理できるようになっているのである。
【0179】次に、図24は図19における第2アラー
ム優先処理部37−4の詳細構成を示すブロック図で、
この図24に示すように、本実施形態の第2アラーム優
先処理部37−4は、反転ゲート71及びANDゲート
72〜74をそなえて構成されており、図12により前
述したAIS−P検出部35においてAIS−Pが検出
されると、そのAIS−Pを反転ゲート71で反転した
信号を各ANDゲート72〜74に入力することで、A
IS−Pを優先して処理(コード化)できるように他の
アラーム情報(UNEQ−P,PLM−P,TIM−
P)をマスクするようになっている。
【0180】これにより、本実施形態のコード変換部3
7では、入力アラーム情報に、優先して上位側へ返送す
べきアラーム情報としてAIS−Pが含まれていない場
合は、上述のごとくアラーム情報の発生順でアラーム情
報を出力することで、後述するコード選択部37−5に
おいてアラーム情報をその発生順でコード化して上位側
へ通知することができる。従って、上位側では、常に、
アラーム情報の発生順でそのアラームに対処することが
でき、SDH伝送システム全体の保守・運用性の向上に
大いに寄与する。
【0181】また、入力アラーム情報に、AIS−Pが
含まれている場合は、第2アラーム優先処理部37−4
によって、そのAIS−Pをコード選択部37−5にお
いて優先してコード変換して上位側へ通知することがで
きるので、緊急度の高いアラーム情報については、他の
アラーム情報の発生に関わらず、即時に、上位側へ通知
することができ、さらに、SDH伝送システム全体の保
守・運用性の向上に大いに寄与する。
【0182】次に、図25は図19におけるコード選択
部37−5及び図12における多重処理部38の詳細構
成を示すブロック図で、この図25に示すように、コー
ド選択部37−5は、NORゲート75及びセレクタ7
6をそなえて構成されており、多重処理部38は、タイ
ミング生成部77,ANDゲート78〜80及びORゲ
ート81をそなえて構成されている。
【0183】ここで、コード選択部37−5において、
NORゲート75は、アラーム延長部37−1,第2ア
ラーム優先処理部37−4より入力されるアラーム情報
(AIS−P,UNEQ−P,PLM−P,TIM−
P)の否定論理和をとるもので、AIS−P,UNEQ
−P,PLM−P,TIM−Pがいずれも入力されなか
ったときにその出力が“H”となるようになっている。
【0184】また、セレクタ76は、AIS−P,UN
EQ−P,PLM−P,TIM−P及び上記NORゲー
トの出力に基づいて、予めアラーム種別毎に設定されて
いるコード“A”〜“D”(“A”:AIS−P,
“B”:UNEQ−P,“C”:PLM−P,“D”:
TIM−P,“E”:正常)の中から該当するコードを
選択出力するもので、例えば、AIS−Pが入力される
とコード“A”が選択され、UNEQ−Pが入力される
とコード“B”が選択され、上記4種のアラーム情報が
いずれも入力されなかったときはコード“E”が選択さ
れるようになっている。
【0185】一方、多重処理部38において、タイミン
グ生成部77は、各ANDゲート78〜80用のイネー
ブルパルスを生成するものであり、各ANDゲート78
〜80は、それぞれ、対応するPOH終端処理部31〜
33内のコード変換部37から出力されるコードを、タ
イミング生成部77からの上記イネーブルパルスに従っ
て出力するものであり、ORゲート81は、各ANDゲ
ート78〜80からのコードを入力順で出力するもの
で、これにより、各POH終端処理部31〜33の各コ
ード変換部37からの出力コードが、1本のシリアルデ
ータとして上位側へ通知されるようになっている。
【0186】上述の構成により、本実施形態のコード選
択部37−5及び多重処理部38では、通常時(全ての
アラーム情報が発生していないとき)には、NORゲー
ト75の出力が“H”となり、その旨を示すコード
“E”がセレクタ76において選択され、AIS−P,
UNEQ−P,PLM−P又はTIM−Pが発生したと
きには、NORゲート75の出力が“L”となるので、
それぞれ、コード“A”,コード“B”,コード“C”
又はコード“D”がセレクタ76において選択される。
このようにして、1つのチャンネルについて1つのコー
ドが定まる。
【0187】そして、各POH終端処理部31〜33の
セレクタ76において選択された各コードは、多重処理
部38に集められ、タイミング生成部77から出力され
るイネーブルパルスに従い、(コードのビット数)×
(入力主信号のチャンネル数)ビットのシリアル形式で
出力される。つまり、本実施形態のオーバヘッド終端・
ポインタ処理装置は、複数のPOH終端処理部31〜3
3をそなえるとともに、各POH終端処理部31〜33
からのアラーム情報をそれぞれ所定のコードに変換した
のち、各コードを時分割多重して出力するようになって
いるのである。従って、各チャンネルについてのアラー
ム情報を1本のシリアルデータとして出力することがで
き、本装置内の配線数が大幅に削減され、本装置の装置
規模,消費電力を大幅に削減することができる。
【0188】次に、以下では、低次群レベル信号のPO
Hに含まれるJ1バイトをマイコン(μ−COM)へ通
知して、パスの導通確認を行なうパフォーマンスモニタ
機能に着目したオーバヘッド終端処理について説明す
る。図26はパフォーマンスモニタ機能に着目したオー
バヘッド終端処理部3の構成を示すブロック図で、この
図26に示すように、本オーバヘッド終端処理部3は、
J1バイト抽出部39A,書き込み/読み出し制御部3
9B及びメモリ39Cをそなえて構成されている。
【0189】ここで、J1バイト抽出部(先頭バイト情
報抽出部)39Aは、低次群レベル信号に含まれるPO
HのJ1バイト(先頭バイト情報)を抽出して、そのデ
ータとタイミングとを出力するものであり、メモリ(記
憶部)39Cは、このJ1バイト抽出部39Aにより抽
出されたJ1バイトデータ(J1パストレースデータ)
を低次群レベル信号のフレーム(ここでは、全64フレ
ーム分)毎に該当するアドレスに記憶するものである。
【0190】そして、書き込み/読み出し制御部39B
は、メモリ39Cに対するJ1バイトデータの書き込み
と読み出しとを制御するもので、本実施形態では、マイ
コン(図示略)よりJ1パストレース・リクエスト指示
を受けると、J1バイト抽出部39Aから供給されるJ
1バイトデータとタイミングパルスとを基に、第64番
目のJ1パストレースデータであることを示すコード
(LF CODE:表1参照)を検出した時点で、第1
番目から第64番目までの合計64フレーム分のJ1パ
ストレースデータを、内部で生成した該当するアドレス
が示すメモリ39Cの領域に書き込むようになってい
る。
【0191】なお、この書き込み/読み出し制御部39
Bは、第64番目のJ1パストレースデータをメモリ3
9Cに書き込むまでは、内部でJ1パストレースビジー
(Path Trace Busy)信号を生成してマイコン側へ通知
し、第64番目のJ1パストレースデータの書き込みが
完了した時点で、J1パストレースビジー信号の出力を
解除して、マイコン側からのメモリ39Cへのアクセス
(読み出し)を許可するようなっている。
【0192】これにより、マイコンは、書き込み/読み
出し制御部39Bがビジー状態でなくなったことを確認
した上で、必要とするJ1パストレースデータのフレー
ム番号を指定して、メモリ39Cから該当するJ1パス
トレースデータの読み出しを行なう。このように、上述
のオーバヘッド終端処理部3では、書き込み/読み出し
制御部39Bにより、J1パストレースデータのメモリ
39Cへの書き込み,読み出しの両方を制御するので、
例えば図49に示すように、書き込み制御用の回路(書
き込み動作制御部232),読み出し制御用の回路(読
み出し動作制御部233)を個別にそなえる必要がな
く、メモリ39CへのI/O空間(配線等)を大幅に削
減して、本装置の装置規模,消費電力を削減することが
できる。
【0193】このため、具体的に、上述の書き込み/読
み出し制御部39Bは、例えば図27に示すように、J
1パストレースビジー信号生成部(TRC BUSY)82,LF
コード検出部(SF CODE DET) 83,アドレス生成部(ADD
R GEN)84,書き込み信号生成部85,セレクタ86,
NAND(否定論理積)ゲート87及びビジー信号リセ
ット部88をそなえて構成されている。なお、この図2
7では、上記メモリ39CとしてシングルポートRAM
を用いている。
【0194】ここで、J1パストレースビジー信号生成
部82は、マイコンよりJ1パストレースリクエスト信
号(TRCREQ)を受けた後、ビジー信号リセット部
88からリセット信号が入力されるまでJ1パストレー
スビジー信号(BUSY)を生成してビジー状態を保持
し続けるものであり、LFコード検出部83は、このJ
1パストレースビジー信号生成部82からのビジー信号
を受けている間、マイコンにより設定されたLFコード
を基に、J1バイト抽出部39Aから送られてくるJ1
パストレースデータ中に存在するLFコードを検出する
ものである。
【0195】また、アドレス生成部84は、このLFコ
ード検出部83においてLFコードが検出された後、次
のJ1バイトデータをJ1パストレースデータの先頭と
し、メモリ(シングルポートRAM)39Cへの書き込
みを行なうためのアドレスを生成するもので、本実施形
態では、64フレーム分のJ1パストレースデータを書
き込むために64進カウンタ(図示略)を用いて構成さ
れている。
【0196】さらに、書き込み信号生成部85は、書き
込み動作期間を示す信号を生成するものであり、セレク
タ86は、書き込み動作時にはアドレス生成部84にお
いて生成された書き込み用アドレス選択し、読み出し動
作時にはマイコンがアドレスリセットにより指定したア
ドレス(TRCAD)を選択するものであり、NAND
ゲート87は、書き込み動作時にのみライトイネーブル
信号を出力するものであり、ビジー信号リセット部88
は、アドレス生成部84において書き込みアドレスがフ
ルカウント(“64”をカウント)したときに、ビジー
信号の生成をリセットすべく、ビジー信号生成部82へ
リセット信号を出力するものである。
【0197】上述の構成により、この読み出し/書き込
み制御部39Bでは、ビジー信号生成部82において、
マイコンよりJ1パストレースリクエスト信号(TRC
REQ)を受けると〔図28(a)参照〕、ビジー信号
リセット部88からリセット信号が入力されるまで、J
1パストレースビジー信号を生成してビジー状態を保持
し続ける〔図28(b)参照〕。
【0198】そして、LFコード検出部83では、この
J1パストレースビジー信号生成部82からビジー信号
を受けている間、J1パストレースデータ中に存在する
LFコードを検出する。LFコードが検出されると〔図
28(d)参照〕、次のLFコードが検出されるまで、
アドレス生成部84が、次のJ1バイトデータをJ1パ
ストレースデータの先頭として、メモリ(シングルポー
トRAM)39Cへの書き込みを行なうためのアドレス
を順次生成するとともに、書き込み信号生成部85が、
書き込み動作期間を示す信号を生成する〔図28(e)
参照〕。
【0199】この結果、J1バイト抽出部39Aからの
J1タイミング信号〔図28(f)〕に従って、NAN
Dゲート87から書き込みイネーブル信号〔WR:図2
8(g)〕が出力され、J1バイト抽出部39Aにより
抽出された64フレーム分のJ1パストレースデータ
が、順次、メモリ39Cへ書き込まれてゆく。この書き
込み動作が完了すると、ビジー信号リセット部88にお
いてリセット信号が生成され、J1パストレースビジー
信号生成部82でのビジー信号の生成が停止されてビジ
ー状態が解除される。
【0200】つまり、この書き込み/読み出し制御部3
9Bは、メモリ39Cに対するJ1パストレースデータ
の書き込み制御を行なっている間は、J1パストレース
データの書き込み制御中である旨を示すビジー信号を生
成して、そのJ1パストレースデータのメモリ39Cか
らの読み出しを禁止する一方、このビジー信号の生成を
停止した時点で外部(マイコン)からJ1パストレース
データの読み出しリクエスト要求信号を受けると、J1
パストレースデータのメモリ39Cからの読み出しを許
可するようになっているのである。
【0201】これにより、上述の書き込み/読み出し制
御部39Bでは、メモリ39Cに対する書き込み制御と
読み出し制御とが競合しないよう各制御が切り分けられ
て動作するので、J1パストレースデータを損失するこ
となく確実にメモリ39Cに記憶させることができる。
また、各制御が切り分けられるので、メモリ39Cには
デュアルポートRAM等のように書き込み制御と読み出
し制御との同時制御に対応できるものを用いる必要がな
い。
【0202】従って、さらにメモリ39CへのI/O空
間(配線等)を大幅に削減することができるとともに、
メモリ39C自体の容量(規模)や消費電力を大幅に削
減することができる。ところで、上述の書き込み/読み
出し制御部39Bは、メモリ39Cに記憶された64フ
レーム分のJ1パストレースデータを読み出す際、本実
施形態では、I/O空間にウィンドウを設け、ここで必
要とするJ1パストレースデータの番号を直接指定し、
もう1つのI/O空間で指定した番号のデータを受け渡
すようになっている。
【0203】つまり、マイコンとの間のJ1パストレー
スデータの受け渡しは、例えば次表2に示すように、マ
イコンのI/O空間領域を2アドレス使用して行なわれ
るようになっており、この表2中の1つ目のアドレス
“2A0”がJ1パストレースデータの読み出し番号
(フレーム番号)を指定するウィンドウとなり、2つ目
のアドレス“2A1”で指定したフレーム番号に対応す
るJ1パストレースデータが読み出されるようになって
いる。
【0204】
【表2】
【0205】このため、上述の書き込み/読み出し制御
部39Bは、この場合、例えば図29に示すように、デ
コーダ91,92(DEC1,2)及びアドレス/デー
タ制御部93をそなえて構成される。なお、39Dはマ
イコン(μ−COM)である。ここで、デコーダ91
は、マイコン39Dが読み出すJ1パストレースデータ
の番号を指定するために送出したアドレス(表2中の
“2A0”)をデコードするものであり、デコーダ92
は、マイコン39Dが指定した番号のJ1パストレース
データを読み出すために送出したアドレス(表2中の
“2A1”)をデコードするものである。
【0206】また、アドレス/データ制御部93は、デ
コーダ91からのアドレスセット信号を受けて、マイコ
ン39Dからデータバスを通じて送られてくる読み出し
データのフレーム番号を、メモリ39Cに対して読み出
しアドレスとして送出するとともに、デコーダ92から
のデータセット信号を受けて、メモリ39Cから受け取
った読み出しデータをデータバスを通じてマイコン39
Dへ出力するものである。
【0207】上述の構成により、この書き込み/読み出
し制御部39Bでは、マイコン39Dから読み出すべき
J1パストレースデータのフレーム番号を指定するため
のアドレス“2A0”を受けると〔図30(a)参
照〕、そのアドレスがデコーダ91においてデコードさ
れ、アドレスセット信号としてアドレス/データ制御部
93へ出力される。
【0208】アドレス/データ制御部93では、このア
ドレスセット信号を受けて、マイコン39Dよりデータ
バスを通じて送られてくる読み出しデータのフレーム番
号〔図30(b)参照〕を読み出しアドレス〔TRCA
D:図30(f)又は図27参照〕としてメモリ39C
へ送出する。一方、このとき、デコーダ92では、マイ
コンが指定したフレーム番号のJ1パストレースデータ
を読み出すために送出したアドレス“2A1”〔図30
(a)参照〕をデコードして、データセット信号として
アドレス/データ制御部93へ出力している。アドレス
/データ制御部93では、このデータセット信号を受け
て、上記の読み出しアドレス(TRCAD)にて指定さ
れたフレーム番号のJ1パストレースデータ〔TRCD
T:図30(g)又は図27参照〕をデータバスを通じ
てマイコン39Dへ出力する。なお、図30(c)〜図
30(e)は、それぞれ、マイコン39DからのXCS
信号,XWR信号,XRD信号を示している。
【0209】このように、上述の書き込み/読み出し制
御部39Bでは、マイコン39Dからの読み出しリクエ
スト信号に基づいて、メモリ39Cから読み出すべきJ
1パストレースデータのアドレスを各フレームに共通の
アドレス“2A0”により指定したのち、このアドレス
“2A0”により指定されたアドレスに対応するJ1パ
ストレースデータをメモリ39Cから読み出すことによ
り、表1に示すように、メモリ39Cから読み出すべき
J1パストレースデータのアドレスを各フレーム毎に指
定する必要がなくなる。
【0210】従って、例えば図31に示すように、読み
出すべきJ1パストレースデータのアドレスをデコード
するためのデコーダ91を64フレーム分そなえる必要
はなく、さらにメモリ39CへのI/O空間(配線等)
を大幅に削減することができる。 (C)低次群ポインタ処理部6の詳細説明 次に、以下では、上述の低次群ポインタ処理部6(図6
〜図8参照)についての詳細を説明する。
【0211】図32は低次群ポインタ処理部6における
ES部62の構成を示すブロック図で、この図32に示
すように、本実施形態のES部62は、ESメモリ62
−1,書き込みアドレス発生部62−2,書き込みウィ
ンドウ発生部62−3,読み出しアドレス発生部62−
4,読み出しウィンドウ発生部62−5及びスタッフ検
出部62−6をそなえて構成されている。
【0212】ここで、ESメモリ62−1は、入力主信
号(DTin:多重シリアルデータ)のフレームタイミ
ングを、ポインタ受信側フレームタイミングからポイン
タ送信処理側フレームタイミングへ乗り換えるために、
その主信号(データ)を一時的に保持するもので、本実
施形態では、例えば図33に示すように、RAM101
(RAM1)を用いて構成されている。
【0213】また、書き込みアドレス発生部62−2
は、入力主信号のESメモリ62−1への書き込み時に
おける各チャンネルを識別するためのアドレスを発生す
るもので、ここでは、図33に示すように、ポインタ受
信側フレームタイミング(VFP)に基づいて動作する
カウンタ102を用いて構成されており、書き込みウィ
ンドウ発生部62−3は、入力主信号のESメモリ62
−1への書き込みを指示するための書き込みウィンドウ
を発生するもので、各チャンネル毎に設けられている。
【0214】このため、本実施形態の書き込みウィンド
ウ発生部62−3は、FF回路103,セレクタ10
4,105及びアダー106を用いて構成されている。
ここで、FF回路103は、書き込み用の8段の書き込
みウィンドウ値(WWNDW:“0”〜“7”)を各チ
ャンネル毎に保持するものであり、セレクタ104は、
書き込みアドレス発生部62−2からのアドレスに応じ
て書き込みウィンドウ値を選択するものである。また、
セレクタ105は、読み出しアドレス発生部62−4か
らのアドレスに応じて書き込みウィンドウ値を選択する
ものであり、アダー106は、FF回路103の出力を
インクリメント(ウィンドウ値を+1)するものであ
る。
【0215】なお、上記ウィンドウ値は、書き込みアド
レス発生部62−2からのアドレスと1対にされてRA
M101用のライトアドレスとして使用されるようにな
っている。また、読み出しアドレス発生部62−4から
のアドレスは、タイミング調整部115によりタイミン
グ調整されてから入力されるようになっている。さら
に、読み出しアドレス発生部62−4は、ESメモリ6
2−1からの入力主信号の読み出し時における各チャン
ネルを識別するためのアドレスを発生するもので、図3
3に示すように、ポインタ送信側フレームタイミング
(FPS)に基づいて動作するカウンタ107を用いて
構成されている。また、読み出しウィンドウ発生部62
−5は、入力主信号のESメモリ62−1からの読み出
しを指示するための読み出しウィンドウを発生するもの
で、書き込みウィンドウ発生部62−3と同様に、各チ
ャンネル毎に設けられている。
【0216】このため、本実施形態の読み出しウィンド
ウ発生部62−5は、図33に示すように、読み出し用
の8段のウィンドウ値(RWNDW:“0”〜“7”)
を保持するRAM108(RAM2)を用いて構成され
ており、このRAM108からのウィンドウ値と読み出
しアドレス発生部62−4からのアドレスとが1対にさ
れて、RAM101用のリードアドレスとして使用され
るようになっている。なお、109はRAM108への
ライトタイミングとリードタイミングとを調整するため
のタイミング調整部である。
【0217】また、スタッフ検出部62−6は、書き込
みウィンドウ発生部62−3で発生した書き込みウィン
ドウ値及び読み出しウィンドウ発生部62−5で発生し
た読み出しウィンドウ値から各ウィンドウ値の位相差を
検出し、その検出結果に基づいて、スタッフ(ネガティ
ブスタッフ,ポジティブスタッフ)やメモリスリップを
検出するもので、ここでは、例えば図34に示すよう
に、上記位相差が、“0”のときにメモリスリップ検
出、“1”,“2”のときにポジティブスタッフ検出、
“3”〜“5”のときにノーマル(通常動作状態)、
“6”,“7”のときにネガティブスタッフ検出と定義
している。なお、これらの検出結果は、ポインタ送信処
理部63(図7,図8参照)へ出力される。
【0218】このため、具体的に、本実施形態のスタッ
フ検出部62−6は、図33に示すように、減算器11
0,デコーダ111,アダー112,113及びセレク
タ114をそなえて構成され、減算器110において、
書き込みウィンドウ発生部62−3(セレクタ105)
からの書き込みウィンドウ値から読み出しウィンドウ発
生部62−5(RAM108)からの読み出しウィンド
ウ値が減算され、その減算結果がデコーダ111にてデ
コードされることにより、そのデコード値(“0”〜
“7”)に応じて、上述のごとく定義された通常動作状
態(NOR),ポジティブスタッフ(INC),ネガテ
ィブスタッフ(DEC),メモリスリップ(SLIP)
が検出されるようになっている。
【0219】なお、上記の読み出しウィンドウ値はアダ
ー112においてインクリメント(+1)されて、再
度、読み出しウィンドウ発生部62−5のRAM108
に書き込まれるようになっている。ただし、メモリスリ
ップ検出時には、通常動作状態となるよう、セレクタ1
14がアダー113側に切り替えられて、強制的に、読
み出しウィンドウ値が+5されるようになっている。
【0220】上述の構成により、このES部62では、
ポインタ受信処理部61(図7,図8参照)側から入力
される多重シリアルデータ(DTin)が、書き込みア
ドレス発生部62−2において生成される受信側フレー
ムに同期した各チャンネルを識別するためのアドレス
と、書き込みウィンドウ発生部62−3において生成さ
れる書き込みウィンドウ値(アドレス)とにより指定さ
れるESメモリ62−1の該当する領域に順次書き込ま
れる。
【0221】一方、このESメモリ62−1からポイン
タ送信処理部63側へ送られる多重シリアルデータ(D
Tout)は、読み出しアドレス発生部62−4におい
て生成される送信側フレームに同期した各チャンネルを
識別するためのアドレスと、読み出しウィンドウ発生部
62−5において生成される読み出しウィンドウ値(ア
ドレス)とにより指定されたESメモリ62−1の領域
から順次読み出される。
【0222】そして、このとき、スタッフ検出部62−
6では、書き込みウィンドウ発生部62−3からの書き
込みウィンドウ値(WWNDW)から、読み出しウィン
ドウ発生部62−5のRAM108より読み出された読
み出しウィンドウ値(RWNDW)が、減算器110に
おいて減算され、その減算結果(位相差)がデコーダ1
10においてデコードされて、そのデコード値に応じ
て、スタッフ,メモリスリップが検出される。
【0223】例えば、図35中の時点T1で示すよう
に、読み出しウィンドウ発生部62−5からの読み出し
ウィンドウ値(RWNDW)が“3”〔図35(b)参
照〕で、その時点の書き込みウィンドウ値(WWND
W)が“7”〔図35(a)参照〕であったとすると、
減算器110による減算結果は“7”−“3”=“4”
となり、デコーダ110は“4”をデコードするので、
この場合は、図34から分かるように、通常動作状態で
ありスタッフ(またはスリップ)は検出されないことに
なる。
【0224】また、例えば図35中の時点T2で示すよ
うに、読み出しウィンドウ値(RWNDW)が“7”
〔図35(b)参照〕で、その時点の書き込みウィンド
ウ値(WWNDW)が“1”〔図35(a)参照〕であ
ったとすると、減算器110による減算結果は“1”
(今、ウィンドウ値は8段であるので、“9”)−
“7”=“2”となり、デコーダ110は“2”をデコ
ードするので、図34から分かるように、ポジティブス
タッフが検出される。
【0225】同様に、図35中の時点T3で示すよう
に、読み出しウィンドウ値(RWNDW)が“0”〔図
35(b)参照〕で、その時点の書き込みウィンドウ値
(WWNDW)が“6”〔図35(a)参照〕であった
とすると、減算器110による減算結果は“6”−
“0”=“6”となり、デコーダ110は“6”をデコ
ードするので、図34から分かるように、ネガティブス
タッフが検出される。
【0226】なお、上記いずれの場合も、読み出しウィ
ンドウ値(RWNDW)は、アダー112により、図3
5(c)に示すように、+1されて、再度、RAM10
8に書き込まれる。さらに、図35中の時点T4で示す
ように、読み出しウィンドウ値(RWNDW)が“1”
〔図35(b)参照〕で、その時点の書き込みウィンド
ウ値(WWNDW)も“1”〔図35(a)参照〕であ
ったとすると、減算器110による減算結果は“1”−
“1”=“0”となり、デコーダ110は“0”をデコ
ードするので、図34から分かるように、メモリスリッ
プが検出される。そして、この場合、読み出しウィンド
ウ値(RWNDW)は、通常動作状態となるよう、アダ
ー113により、+5されて、再度、RAM108に書
き込まれる。
【0227】つまり、このスタッフ検出部62−6で
は、ESメモリ62−1からのデータの読み出し時に、
読み出し対象のチャンネルの書き込みウィンドウ値(段
数)を参照し、その段数と読み出しを行なおうとするウ
ィンドウの段数とを比較して、各ウィンドウ値(段数)
の差が小さくなれば、ESメモリ62−1からのデータ
の読み出し回数を減らす制御(ポジティブスタッフ)の
要求を、逆に、各ウィンドウ値(段数)の差が大きくな
ればESメモリ62−1からのデータの読み出し回数を
増やす制御(ネガティブスタッフ)の要求をポインタ送
信処理部63に対して行なっているのである。
【0228】このように、上述の低次群ポインタ処理部
6のES部62では、多重シリアルデータ(低次群レベ
ル信号)のフレームタイミング乗り換え時に生じるスタ
ッフの検出を、例えば図50,図51に示すように、ポ
インタ送信処理側のウィンドウとポインタ受信処理側の
ウィンドウとの交差具合を用いて行なうのではなく、各
ウィンドウの位相差を用いて行なうので、各チャンネル
についてのフレームタイミング乗り換え時のスタッフ検
出をシリアルで行なうことができる。
【0229】従って、スタッフ検出用の回路を複数チャ
ンネル分そなえる必要がなく、本装置の装置規模,消費
電力を大幅に削減することができる次に、図36は低次
群ポインタ処理部6におけるポインタ送信処理部63の
構成を示すブロック図で、この図36に示すように、本
実施形態のポインタ送信処理部63は、基準ポインタ値
発生部63−1と送信ポインタ値決定部63−2とをそ
なえて構成されている。なお、この図36において破線
で示すESメモリ62−1,読み出しアドレス発生部6
2−4は、それぞれ、図32,図33にて上述したもの
と同様のものである。
【0230】ここで、基準ポインタ値発生部63−1
は、送信ポインタ値を検出するときに必要な各チャンネ
ルに共通の基準ポインタ値(位置)を生成するもので、
具体的には、例えば図37に示すように、デコーダ11
6及びカウンタ117を用いて構成され、カウンタ11
7により、多重シリアルデータに含まれるV2バイトの
次のバイト位置を“0”として基準ポインタ値(SPT
R)を発生するようになっている。
【0231】なお、カウンタ117は、上述した読み出
しアドレス発生部62−4のカウンタ107で生成され
る読み出しアドレス(RADD)やV2バイト位置を示
すV2タイミング信号(SV2TM)等をデコーダ11
6にてデコードした信号をイネーブル信号として動作し
ている。また、送信ポインタ値決定部63−2は、上述
したES部62のESメモリ62−1からの多重シリア
ルデータに含まれるV5バイトタイミングと基準ポイン
タ値生成部63−1からの基準ポインタ値とに基づい
て、シリアルに各チャンネル用の送信ポインタ値を決定
する(もしくは、NDFを検出する)もので、本実施形
態では、図37に示すように、コンパレータ118,A
NDゲート119,セレクタ120,RAM121及び
タイミング調整部122をそなえて構成されている。
【0232】ここで、コンパレータ118は、RAM1
21から読み出された1周期前の送信ポインタ値と、基
準ポインタ値発生部63−1において生成された基準ポ
インタ値(SPTR)とを比較するもので、各ポインタ
値が一致しない場合にその出力が“H”となるようにな
っている。また、ANDゲート119は、コンパレータ
118の出力とESメモリ62−1の出力との論理積を
とるもので、コンパレータ118の出力が“H”となっ
ているときに、ESメモリ62−1からのV5バイトタ
イミングが“H”となると、その出力が“H”となりN
DFが検出されるようになっている。
【0233】さらに、セレクタ120は、RAM121
より読み出された1周期前の送信ポインタ値(PPT
R)と、基準ポインタ値発生部63−1において生成さ
れた基準ポインタ値(SPTR)とを選択して、新しい
送信ポインタ値(NPTR)として出力するもので、こ
こでは、コンパレータ118において上記1周期前の送
信ポインタ値(PPTR)と基準ポインタ値(SPT
R)とが一致すると、1周期前の送信ポインタ値(PP
TR)がそのまま新しい送信ポインタ値(NPTR)と
して選択され、不一致であればNDF検出となりそのと
きの基準ポインタ値(SPTR)が新しい送信ポインタ
値(NPTR)として選択されるようになっている。
【0234】また、RAM121は、上記の新しい送信
ポインタ値(NPTR),NDF検出信号を保持するも
ので、読み出しアドレス発生部62−4からの読み出し
アドレスをタイミング調整部122で所定時間遅延させ
た信号をライトアドレス、読み出しアドレス発生部62
−4からの読み出しアドレスをそのままリードアドレス
として動作するようになっている。
【0235】上述の構成により、本実施形態のポインタ
送信処理部63では、基準ポインタ値発生部63−1に
おいて、送信側フレームタイミング(FPS)に同期し
たタイミングで入力される多重シリアルデータ内のV2
バイトの次のバイトをポインタ位置“0”とした、各チ
ャンネルに共通の基準ポインタ値(SPTR)がカウン
タ117により順次生成され〔図38(a)参照〕、こ
れが送信ポインタ値決定部63−2に入力される。
【0236】このとき、ESメモリ62−1より読み出
された多重シリアルデータに含まれるV5バイトの位置
を示すV5バイトタイミング信号〔図38(b)参照〕
及び読み出しアドレス発生部62−4により生成された
各チャンネルについてのデータを多重シリアル処理する
ための識別アドレス(RADD)も送信ポインタ値決定
部63−2へ入力される。
【0237】そして、送信ポインタ値決定部63−2で
は、コンパレータ118において、上記V5バイトタイ
ミングのときに基準ポインタ値発生部63−1で生成さ
れた基準ポインタ値(SPTR)と、RAM121より
読み出された1周期前の送信ポインタ値〔PPTR:図
38(c)参照〕とを比較し、各ポインタ値が一致して
いれば、1周期前の送信ポインタ値(PPTR)をその
まま新しい送信ポインタ値〔NPTR:図38(d)参
照〕として決定しRAM121に書き込む。
【0238】一方、各ポインタ値が異なれば、NDF検
出となり〔図38(e)参照〕、その時点で基準ポイン
タ値発生部63−1において生成された基準ポインタ値
(SPTR)を新しい送信ポインタ値〔NPTR:図3
8(d)参照〕として決定し、RAM121に書き込む
とともに、NDF要求をRAM121に書き込んでND
F要求を出力する〔図38(f)参照〕。
【0239】このように、上述のポインタ送信処理部6
3では、送信ポインタ値決定部63−2により、各チャ
ンネルに共通の基準ポインタ値(SPTR)から各チャ
ンネル用の送信ポインタ値(NPTR)をシリアルで決
定することができるので、図52により前述したように
基準ポインタ値生成用の回路を各チャンネル毎にそなえ
る必要がなく、本装置の装置規模,消費電力を大幅に削
減することができる。
【0240】また、送信ポインタ値決定部63では、V
5バイトタイミング信号を受けたときに基準ポインタ値
発生部63−1で生成した基準ポインタ値(SPTR)
を、送信ポインタ値として決定しているので、常に最適
なタイミングで、各チャンネル用の送信ポインタ値を決
定(更新)してゆくことができ、各チャンネル用の送信
ポインタ値を正確に生成することができる。
【0241】なお、このとき、送信ポインタ値決定部6
3では、V5バイトタイミング信号を受けたときに基準
ポインタ値発生部63−1生成した基準ポインタ値(S
PTR)が、前フレームの基準ポインタ値(PPTR)
と異なる場合に、NDF検出を行なうので、各チャンネ
ルについてのNDF検出もシリアルで行なうことができ
る。従って、NDF検出用の回路も各チャンネル毎にそ
なえる必要がなく、さらに本装置の装置規模,消費電力
を大幅に削減することができる。
【0242】ところで、本実施形態の低次群ポインタ処
理部6は、上記のV5バイトから複数種類のアラーム情
報を検出しうるようになっている。図39はこのアラー
ム情報の検出機能に着目した低次群ポインタ処理部6の
構成を示すブロック図で、この図39に示すように、こ
の場合、低次群ポインタ処理部6は、アラーム検出部6
−1及びアラーム保持部6−2をそなえて構成されてい
る。
【0243】ここで、アラーム検出部(アラームシリア
ル検出部)6−1は、多重シリアルデータに含まれるP
OHについてのアラーム情報のうち、同時に発生しない
アラーム情報(ここでは、UNEQ−P,PLM−P)
の検出を各チャンネル共通でシリアルに行なうもので、
この図39に示すように、アラーム決定部131,フラ
グ保持部132及び保護段カウント部133をそなえて
構成されている。
【0244】また、アラーム保持部6−2は、このアラ
ーム検出部6−1で検出されたアラーム情報をそのアラ
ーム情報の種別毎に保持するものである。なお、6−3
は前述した書き込みアドレス発生部62−2(又は読み
出しアドレス発生部62−4)と同様に、多重シリアル
データの各チャンネルを識別するためのアドレスを生成
するチャンネル識別アドレス発生部である。
【0245】さらに、上述のアラーム決定部131は、
多重シリアルデータから検出されるV5バイトタイミン
グ,V5バイトデータ(DATA),フラグ保持部13
2及び保護段カウント部133からの情報を基に、アラ
ーム情報の種別判定及びアラーム検出を行ない出力すべ
きアラーム情報を決定するものであり、フラグ保持部1
32は、アラーム情報の種別をコード化して保持するも
のであり、保護段カウント部133は、同種のアラーム
情報の発生連続性をカウントするものである。
【0246】上述の構成により、まず、アラーム検出部
6−1では、アラーム決定部131において、入力され
るV5バイトデータ(DATA)及びV5バイトタイミ
ング信号から、V5バイトの内容をサンプリングする。
そして、そのサンプリングしたV5バイトの内容からア
ラームの種別を判断し、V5バイトの内容を対応するコ
ード(例えば、アラームコード“α”)に変換する。こ
のアラームコード“α”は、フラグ保持部132で次フ
レームまで保持される。
【0247】このとき、保護段カウント部133では、
アラーム決定部131において変換されたアラームコー
ド“α”の連続性をカウントしており、この場合、次フ
レームで再びアラームコード“α”がアラーム決定13
1において受信されれば保護段のカウントアップを行な
い、異なるアラームコード“β”が受信されれば保護段
のカウントはリセットされる。
【0248】そして、上記のカウントアップが任意の回
数連続したとき、初めてそのアラームが検出され、アラ
ーム保持部6−2で次のアラームが検出されるまでその
アラームが保持・出力される。このため、具体的に、上
述のアラーム検出部6−1及びアラーム保持部6−2
は、例えば図40に示すように構成される。すなわち、
アラーム決定部131が、デコーダ141,145,1
46,コード化部142,タイミング調整部143,1
44,147及びANDゲート148をそなえて構成さ
れ、フラグ保持部132が、RAMを用いて構成され、
このRAM132と連携してアラームの保護段数をカウ
ントすべく、保護段カウント部133が、コンパレータ
149,アダー150及びANDゲート151をそなえ
て構成され、アラーム保持部6−2が、FF回路152
〜154をそなえて構成されている。
【0249】ここで、アラーム決定部131において、
デコーダ141は、入力されたV5バイトデータ(DA
TA)をデコードすることにより、通常動作状態(NO
R),UNEQ状態及びPLM状態を検出するものであ
り、コード化部142は、このデコーダ141で検出さ
れた各状態情報を予め決められたコード(例えば、NO
R:“00”,UNEQ:“01”,PLM:“1
0”)に変換するものである。
【0250】また、タイミング調整部143は、AND
ゲート148に入力されるV5バイトタイミング信号の
タイミング調整を行なうものであり、タイミング調整部
144は、チャンネル識別アドレス発生部6−3で生成
され同じくANDゲート148に入力されるアドレスの
タイミング調整を行なうものである。なお、これらの各
タイミング調整部143,144の出力は、それぞれ、
RAM132用のライトアドレスとして用いられるよう
になっている。
【0251】さらに、デコーダ145は、タイミング調
整部144からのアドレスをデコードするものであり、
デコーダ146は、RAM132から読み出された保護
段数情報の値(保護段カウント部133のカウント値)
が“3”であることを検出するものであり、タイミング
調整部147は、このデコーダ147の出力タイミング
を調整するものである。
【0252】また、ANDゲート148は、入力信号が
全て“H”となったときに(本実施形態では、後述する
ように5回連続して同種のアラーム情報が検出されたと
き)、アラーム保持部6−2の各FF回路152〜15
4用のイネーブル信号を生成するもので、このイネーブ
ル信号により、デコーダ141において検出された種別
のアラーム情報が対応するFF回路152〜154に書
き込まれて、該当するアラーム情報が出力されるように
なっている。
【0253】さらに、RAM132は、保護段カウント
部133において得られる保護段数情報とアラーム決定
部131のコード化部142において得られるアラーム
コード(アラーム情報の種別)とを保持するもので、V
5バイトタイミング信号及びチャンネル識別アドレスを
それぞれライトアドレス/リードアドレスとして動作す
るようになっている。
【0254】また、保護段カウント部133において、
コンパレータ149は、現フレームについてコード化部
142により得られるアラームコード(NFG)と、R
AM132より読み出される1フレーム前のアラームコ
ード(PFG)とを比較するものであり、アダー150
は、このコンパレータ149において各アラームコード
が一致した場合に、RAM132より読み出される1フ
レーム前の保護段数情報(PCNT)をインクリメント
(+1)するものであり、ANDゲート151は、コン
パレータ149において各アラームコードが一致しない
場合に、アダー150からの保護段数情報をマスクして
“0”にリセットするものである。
【0255】一方、アラーム保持部6−2において、F
F回路152は、デコーダ141において検出された上
記の状態情報のうちのNOR状態情報を保持するもので
あり、FF回路153は、上記のUNEQ状態情報を保
持するものであり、FF回路154は、上記のPLM状
態情報を保持するもので、いずれもアラーム決定部13
1のANDゲート148からのイネーブル信号受ける
と、上記の状態情報(アラーム情報)を保持するように
なっている。
【0256】上述の構成により、このアラーム検出部6
−1では、まず、アラーム決定部131において、入力
されたV5バイトデータをデコーダ141によってデコ
ードすることにより、V5バイトの内容がNOR状態,
UNEQ状態,PLM状態のいずれとなっているかを判
定して、アラーム種別の判定を行なう。そして、このデ
コーダ141からのデコード値(判定結果)は、コード
化部142によって、そのアラーム種別に応じた上記の
コードにコード変換される。
【0257】変換されたコード(NFG)は、RAM1
32に保持されるが、このとき、保護段カウント部13
3において、RAM132より読み出された前フレーム
のアラームコード(PFG)とこの現フレームのアラー
ムコード(NFG)とがコンパレータ149によって比
較され、その比較結果に基づいて、アダー150,AN
Dゲート151により、保護段のカウントアップ,クリ
アが行なわれる。
【0258】ここで、アダー150によって保護段のカ
ウントアップが行なわれるのは、コンパレータ149で
の比較結果が一致しているときで、この場合、前フレー
ムまでの保護段のカウント値(PCNT)に+1した値
(NCNT)が、再び、RAM132に書き込まれる。
一方、ANDゲート151によって保護段のクリアが行
なわれるのは、コンパレータ149での比較結果が不一
致のときで、この場合、上記カウント値(NCNT)=
“0”がRAM132に書き込まれる。
【0259】上述のような動作を繰り返すことにより、
例えば図41(a)〜41(k)の時点T1〜T5に示
すように、V5バイトタイミング毎に5回連続してPL
Mが受信され、下記〜の各条件の論理積(つまり、
ANDゲート148による論理積)が成立すると、アラ
ーム保持部6−2用のイネーブル信号が有効となり、P
LMアラームがFF回路153にセット(保持)され
て、PLMアラームが出力される。
【0260】V5バイトタイミング=“H” 前フレームの保護段カウント値(PCNT)=“3” 前フレームのアラームコード(PFG)=現フレーム
のアラームコード(NFG) このように、上述の低次群シリアルポインタ処理部6で
は、同時には発生することのない複数種類のアラーム情
報を、アラーム検出部6−1において各チャンネル共通
でシリアルに検出して、アラーム保持部6−2において
アラーム種別毎に保持するので、例えば図54に示すよ
うに、アラーム情報検出用の回路(アラーム検出部22
8),アラーム情報保持用の回路(アラーム保持部22
9)を各チャンネル毎にそなえる必要がなく、さらに本
装置の装置規模,消費電力を大幅に削減することができ
る。
【0261】以上のように、本実施形態のオーバヘッド
終端・ポインタ処理装置によれば、、少なくとも下記
〜に示すような効果が得られる。 高次群レベル信号から低次群レベル信号まで幅広く対
応することができるので、処理能力の大幅向上,システ
ム構築上の柔軟性に大いに寄与する。 低次群ポインタ処理部6において、低次群レベル信号
に対するポインタ処理をシリアルで行なうことができる
ので、ポインタ処理用の回路を各チャンネル分そなえる
必要がなく、本装置の装置規模,消費電力を大幅に削減
することができる。
【0262】オーバヘッド終端処理部3のコード変換
部37において、アラーム情報を対応する所定のコード
に変換して上位側へ返送することができるので、検出さ
れるアラーム情報の種類が増加しても容易に対応するこ
とができる。また、これに伴う上位側へ返送すべきアラ
ーム情報の種類の増加にも対応することができる。従っ
て、上位側で監視したいアラーム情報の種類の増減等の
要望に対して極めて柔軟に対応することができる。
【0263】(D)その他 なお、上述の実施形態では、図6〜図8により前述した
ように、低次群レベル信号として、ポインタ処理(AU
4ポインタ処理)の不要な信号,MDM1レベル信号の
両方を受けうるようになっているが、本発明はこれに限
定されず、どちらか一方のみを受けうるようにしてもよ
い。
【0264】また、上述の実施形態では、低次群ポイン
タ処理部6において、低次群レベル信号に対するポイン
タ処理をシリアルで行なうようにしているが、パラレル
で行なっても、高次群レベル信号,低次群レベル信号の
両方に対応することは可能である。さらに、上述の実施
形態では、高次群レベル信号,低次群レベル信号の両方
に対応することが可能な装置構成において、オーバヘッ
ド終端処理部3のコード変換部37により、アラーム情
報の種類の増加に対応できるようにしているが、本発明
はこれに限定されず、このコード変換部37を有する上
記のオーバヘッド終端処理部3のみをそなえて、オーバ
ヘッド終端処理専用の装置として構成してもよい。
【0265】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のSDH伝
送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置に
よれば、外部において生成された低次群多重信号(高次
群信号レベルでのポインタ処理の不要な低次群多重信
号,オーバヘッド終端処理の不要な低次群多重信号)
を、高次群信号レベルに変換することなく直接受けて、
その低次群多重信号に対する処理を行なうことができる
ので、本装置1つで高次群多重信号から低次群多重信号
まで幅広く対応することができ、処理能力の大幅向上,
システム構築上の柔軟性に大いに寄与する(請求項
1)。
【0266】具体的に、本装置では、外部から受ける高
次群信号レベルでのポインタ処理が不要な低次群多重信
号,外部から受けるオーバヘッド終端処理の不要な低次
群多重信号に対しても処理を施すことができるので、同
じ低次群多重信号でも各種レベルの信号に対応すること
ができ、さらに、処理能力の大幅向上,システム構築上
の柔軟性に大いに寄与する(請求項2,3)。
【0267】さらに、低次群ポインタ処理時には、外部
から受けるオーバヘッド終端処理の不要な低次群多重信
号、つまり、ポインタ受信処理以外の処理が必要のない
低次群多重信号については、ポインタ受信処理のみを行
なうので、高速処理が可能になる(請求項4,5)。な
お、上記の低次群信号レベルでのポインタ処理は、各チ
ャンネル共通でシリアルに施すこともでき、この場合
は、大量の低次群多重信号を各チャンネル毎に分離する
ことなく、低次群信号レベルでのポインタ処理をシリア
ルで施すことができるので、ポインタ処理用の回路を各
チャンネル分そなえる必要がなく、本装置の装置規模,
消費電力の大幅削減に大いに寄与する(請求項6)。
【0268】また、本発明のSDH伝送方式におけるオ
ーバヘッド終端・ポインタ処理装置によれば、外部にお
いて生成された低次群多重信号を、高次群信号レベルに
変換してから高次群ポインタ処理部で受けなくとも、直
接、低次群オーバヘッド終端・ポインタ処理部で受け
て、その低次群多重信号に対する処理を行なうことがで
きるので、この場合も、本装置1つで高次群多重信号か
ら低次群多重信号まで幅広く対応することができ、処理
能力の大幅向上,システム構築上の柔軟性に大いに寄与
する(請求項7)。
【0269】具体的に、この低次群オーバヘッド終端・
ポインタ処理部では、高次群ポインタ処理部からの低次
群多重信号ばかりでなく、外部において生成され高次群
信号レベルでのポインタ処理,オーバヘッド終端処理の
不要な低次群多重信号をも扱うことができるので、同じ
低次群多重信号でも各種レベルの信号に対応することが
でき、さらに、処理能力の大幅向上,システム構築上の
柔軟性に大いに寄与する(請求項8〜10)。
【0270】さらに、本発明のSDH伝送方式における
オーバヘッド終端・ポインタ処理装置によれば、高次群
多重信号から低次群多重信号まで幅広く対応することが
できるとともに、低次群シリアルポインタ処理部におい
て、低次群多重信号に対するポインタ処理をシリアルで
行なうことができるので、低次群信号レベルでのポイン
タ処理用の回路を各チャンネル分そなえる必要がなく、
本装置の装置規模,消費電力を大幅に削減することがで
きる(請求項11)。
【0271】具体的に、上記の低次群シリアルポインタ
処理部では、入力低次群多重信号を各チャンネル毎に分
離することなく、低次群多重信号に対してポインタ受信
処理,フレームタイミング乗り換え処理,ポインタ送信
処理をシリアルで施すので、ポインタ受信処理,フレー
ムタイミング乗り換え,ポインタ送信処理のための回路
を、それぞれ、低次群多重信号に含まれるチャンネル数
分そなえる必要がなく、さらに大幅に本装置の装置規
模,消費電力を削減することができる(請求項12)。
【0272】ところで、この低次群シリアルポインタ処
理部では、低次群多重信号のフレームタイミング乗り換
え時に生じるスタッフの検出を、ポインタ送信処理側の
ウィンドウとポインタ受信処理側のウィンドウとの交差
具合を用いて行なうのではなく、各ウィンドウの位相差
を用いて行なうので、各チャンネルについてのフレーム
タイミング乗り換え時のスタッフ検出をシリアルで行な
うことができる。従って、スタッフ検出用の回路を複数
チャンネル分そなえる必要がなく、やはり本装置の装置
規模,消費電力を大幅に削減することができる(請求項
13)。
【0273】さらに、本装置では、上述のポインタ送信
処理においても、送信ポインタ値決定部により、各チャ
ンネルに共通の基準ポインタ値から各チャンネル用の送
信ポインタ値をシリアルで決定することができるので、
基準ポインタ値生成用の回路を各チャンネル毎にそなえ
る必要がなく、本装置の装置規模,消費電力を大幅に削
減することができる(請求項14)。
【0274】具体的に、上記の送信ポインタ値決定部で
は、V5バイトタイミング信号を受けたときに生成した
基準ポインタ値を、送信ポインタ値として決定するの
で、常に最適なタイミングで、各チャンネル用の送信ポ
インタ値をシリアルで決定(更新)してゆくことがで
き、これにより、各チャンネル用の送信ポインタ値を正
確に生成することができる(請求項15)。
【0275】なお、このとき、上記の送信ポインタ値決
定部では、V5バイトタイミング信号を受けたときに生
成した基準ポインタ値が、前フレームの基準ポインタと
異なる場合に、NDF検出を行なうことにより、各チャ
ンネルについてのNDF検出もシリアルで行なうことが
できるので、NDF検出用の回路を各チャンネル毎にそ
なえる必要がなく、さらに本装置の装置規模,消費電力
を大幅に削減することができる(請求項16)。
【0276】ところで、上述の低次群シリアルポインタ
処理部では、同時には発生することのない複数種類のア
ラーム情報を、各チャンネル共通でシリアルに検出して
アラーム種別毎に保持することもできるので、アラーム
情報検出用の回路,アラーム情報保持用の回路を各チャ
ンネル毎にそなえる必要がなく、さらに本装置の装置規
模,消費電力を大幅に削減することができる(請求項1
7)。
【0277】また、本装置では、オーバヘッド終端処理
の際、書き込み/読み出し制御部により、オーバヘッド
情報の先頭バイト情報の記憶部への書き込み,読み出し
の両方を制御するので、書き込み制御用の回路,読み出
し制御用の回路を個別にそなえる必要がなく、記憶部へ
の配線等を大幅に削減して、さらに本装置の装置規模,
消費電力を削減することができる(請求項18)。
【0278】このため、具体的に、上述の書き込み/読
み出し制御部は、記憶部に対する書き込み制御と読み出
し制御とが競合しないよう各制御が切り分けられて動作
し、上記先頭バイト情報を損失することなく確実に記憶
部に記憶させることができる。また、各制御が切り分け
られるので、記憶部には書き込み制御と読み出し制御と
の同時制御に対応できるものを用いる必要がなく、さら
に記憶部への配線等を大幅に削減することができるとと
もに、記憶部自体の容量(規模)や消費電力を大幅に削
減することができる(請求項19)。
【0279】さらに、具体的に、この書き込み/読み出
し制御部は、読み出しリクエスト信号に基づいて、記憶
部から読み出すべき先頭バイト情報のアドレスを各フレ
ームに共通のアドレス指定用信号により指定したのち、
このアドレス指定用信号により指定されたアドレスに対
応する先頭バイト情報を記憶部から読み出すことによ
り、記憶部から読み出すべき先頭バイト情報のアドレス
を各フレーム毎に指定する必要がなくなるので、さらに
記憶部への配線等を大幅に削減することができる(請求
項20)。
【0280】次に、本発明のSDH伝送方式におけるオ
ーバヘッド終端処理装置によれば、(複数種類のアラー
ム情報に共用の)コード変換部において、オーバヘッド
終端・アラーム処理部で検出されたアラーム情報を対応
する所定のコードに変換するので、オーバヘッド終端・
アラーム処理部で検出されるアラーム情報の種類が増加
しても容易に対応することができる。また、これに伴う
上位側へ返送すべきアラーム情報の種類の増加にも対応
することができる。従って、上位側で監視したいアラー
ム情報の種類の増減等の要望に対して極めて柔軟に対応
して、返送可能な障害情報を多様化することができ、S
DH伝送網の信頼性,保守性の向上に大いに寄与する
(請求項21,22)。
【0281】具体的に、上述のオーバヘッド終端・アラ
ーム処理部では、C2バイト処理部によって、AIS状
態情報に加えて、C2バイトアラーム情報,TIM状態
情報を検出することができるとともに、これらの情報を
上位側へ返送することができるので、上位側では、より
緻密にアラームの状態を把握することができる(請求項
)。
【0282】さらに、具体的に、上述のC2バイト処理
部では、C2バイトから検出されるアラーム情報をその
種別に応じたコードに変換し、そのコードが所定回数連
続して生成されると、そのコードに対応するアラーム情
報を出力するので、アラーム情報の種類が増加しても、
各アラーム種別に共通のコード保護段数部において各種
のアラーム情報を生成することができる。従って、アラ
ーム情報を保持する回路,同一アラーム情報の連続受信
回数をカウントする回路等を、アラーム情報の種別毎に
そなえる必要がなく、さらに本装置の装置規模,消費電
力を大幅に削減することができる(請求項23)。
【0283】ところで、本オーバヘッド終端・アラーム
処理部では、C2バイトを抽出する際、サンプリング処
理部において、C2バイトを異なる微小時間差をもった
タイミングでサンプリングして、各サンプリング結果を
比較し、一致した場合に、そのサンプリング結果を正し
いC2バイトとして出力し、一致しない場合でも、さら
にそのC2バイトを微小時間差をおいてサンプリングす
ることにより、常に正確なC2バイトデータを取り込む
ことができるので、その後の処理を極めて高精度に行な
うことができ、アラーム情報の誤検出を確実に防止する
ことができる(請求項24,25)。
【0284】次に、上述のコード変換部では、上記のオ
ーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された上記アラ
ーム情報の出力時間を所定時間引き延ばしうるように構
成すれば、発生時間の短いアラーム情報でもその出力時
間を自動的にある時間だけ引き延ばすことができるの
で、確実に、そのアラーム情報を上位側へ通知すること
ができ、SDH伝送システム全体の保守・運用性を大幅
に向上させることができる(請求項26)。
【0285】なお、このコード変換部では、オーバヘッ
ド終端・アラーム処理部で検出された多重信号について
の複数種類のアラーム情報に、優先して上位側へ返送す
べきアラーム情報が含まれていない場合は、アラーム情
報の発生順でアラーム情報をコード化して上位側へ通知
するので、上位側では、常に、アラーム情報の発生順で
そのアラームに対処することができ、この場合も、SD
H伝送システム全体の保守・運用性の向上に大いに寄与
する(請求項27)。
【0286】また、このコード変換部では、オーバヘッ
ド終端・アラーム処理部で検出された多重信号について
の複数種類のアラーム情報に、優先して上位側へ返送す
べきアラーム情報が含まれている場合は、そのアラーム
情報を優先してコード変換して上位側へ通知するので、
緊急度の高いアラーム情報については、即時に、上位側
へ通知することができ、さらに、SDH伝送システム全
体の保守・運用性の向上に大いに寄与する(請求項2
8)。
【0287】具体的に、上記の優先して上位側へ返送す
べきアラーム情報は、多重信号のAIS状態を示すAI
S状態情報であり、少なくとも多重信号がAIS状態と
なっていることは、他のアラーム情報の発生に関わら
ず、即座に、上位側へ通知されので、常に、SDH伝送
システム全体の保守・運用性は高度に保つことができる
(請求項29)。
【0288】ところで、本オーバヘッド終端処理装置で
は、上記のオーバヘッド終端・アラーム処理部を複数チ
ャンネル分そなえて、コード変換部において、各オーバ
ヘッド終端・アラーム処理部からのアラーム情報をそれ
ぞれ所定のコードに変換したのち、各コードを時分割多
重して出力することもできるので、この場合は、各チャ
ンネルについてのアラーム情報を1本のシリアルデータ
として出力することができ、本装置内の配線数を大幅に
削減することができ、本装置の装置規模,消費電力を大
幅に削減することができる(請求項30)。
【0289】また、本発明のオーバヘッド終端・ポイン
タ処理装置(請求項31)によれば、下記〜に示す
ような効果が得られる。 高次群多重信号から低次群多重信号まで幅広く対応す
ることができるので、処理能力の大幅向上,システム構
築上の柔軟性に大いに寄与する。 低次群多重信号に対する低次群信号レベルでのポイン
タ処理をシリアルで行なうことができるので、低次群信
号レベルでのポインタ処理用の回路を各チャンネル分そ
なえる必要がなく、本装置の装置規模,消費電力を大幅
に削減することができる。
【0290】オーバヘッド終端処理部のコード変換部
において、アラーム情報を対応する所定のコードに変換
して上位側へ返送することができるので、検出されるア
ラーム情報の種類が増加しても容易に対応することがで
きる。また、これに伴う上位側へ返送すべきアラーム情
報の種類の増加にも対応することができる。従って、上
位側で監視したいアラーム情報の種類の増減等の要望に
対して極めて柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図である。
【図2】本発明の原理ブロック図である。
【図3】本発明の原理ブロック図である。
【図4】本発明の原理ブロック図である。
【図5】本発明の原理ブロック図である。
【図6】本発明の一実施形態としてのオーバヘッド終端
・ポインタ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本実施形態のオーバヘッド終端・ポインタ処理
装置における低次群ポインタ処理部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】本実施形態のオーバヘッド終端・ポインタ処理
装置の詳細構成を示すブロック図である。
【図9】(a)〜(h)はそれぞれ本実施形態のオーバ
ヘッド終端・ポインタ処理装置の動作を説明するための
タイムチャートである。
【図10】本実施形態にかかるシリアルポインタ処理機
能に着目した低次群ポインタ処理部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図11】本実施形態にかかるシリアルポインタ処理機
能に着目した低次群ポインタ処理部の具体例を示すブロ
ック図である。
【図12】本実施形態のオーバヘッド終端・ポインタ処
理装置におけるオーバヘッド終端処理部の構成を示すブ
ロック図である。
【図13】本実施形態のオーバヘッド終端処理部におけ
るC2バイト処理部の構成を示すブロック図である。
【図14】本実施形態のC2バイト処理部の詳細構成を
示すブロック図である。
【図15】(a)〜(g)はそれぞれ本実施形態のC2
バイト処理部の動作を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図16】本実施形態のC2バイト処理部におけるC2
バイトサンプリング部の構成を示すブロック図である。
【図17】本実施形態のC2バイトサンプリング部の詳
細構成を示すブロック図である。
【図18】(a)〜(k)はそれぞれ本実施形態のC2
バイトサンプリング部の動作を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図19】本実施形態のオーバヘッド終端処理部におけ
るコード変換部の構成を示すブロック図である。
【図20】本実施形態のコード変換部におけるアラーム
延長部の詳細構成を示すブロック図である。
【図21】(a)〜(e)はそれぞれ本実施形態のアラ
ーム延長部の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図22】本実施形態のコード変換部における第1アラ
ーム優先処理部及び優先順位保持部の詳細構成を示すブ
ロック図である。
【図23】(a)〜(f)はそれぞれ本実施形態の第1
アラーム優先処理部及び優先順位保持部の動作を説明す
るためのタイムチャートである。
【図24】本実施形態のコード変換部における第2アラ
ーム優先処理部の詳細構成を示すブロック図である。
【図25】本実施形態のコード選択部及び多重処理部の
詳細構成を示すブロック図である。
【図26】本実施形態にかかるパフォーマンスモニタ機
能に着目したオーバヘッド終端処理部の構成を示すブロ
ック図である。
【図27】本実施形態にかかるパフォーマンスモニタ機
能に着目したオーバヘッド終端処理部の詳細構成を示す
ブロック図である。
【図28】(a)〜(g)はそれぞれ本実施形態にかか
るパフォーマンスモニタ機能に着目したオーバヘッド終
端処理部の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図29】本実施形態にかかるパフォーマンスモニタ機
能に着目したオーバヘッド終端処理部の構成を示すブロ
ック図である。
【図30】(a)〜(g)はそれぞれ本実施形態にかか
るパフォーマンスモニタ機能に着目したオーバヘッド終
端処理部の動作を説明するためのタイムチャートであ
る。
【図31】本実施形態にかかるパフォーマンスモニタ機
能に着目したオーバヘッド終端処理部により得られる効
果を説明するための図である。
【図32】本実施形態の低次群ポインタ処理部における
ES部の構成を示すブロック図である。
【図33】本実施形態のES部の詳細構成を示すブロッ
ク図である。
【図34】本実施形態にかかるウィンドウの位相差定義
を説明するための図である。
【図35】(a)〜(d)はそれぞれ本実施形態のES
部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図36】本実施形態の低次群ポインタ処理部における
ポインタ送信処理部の構成を示すブロック図である。
【図37】本実施形態のポインタ送信処理部の詳細構成
を示すブロック図である。
【図38】(a)〜(f)はそれぞれ本実施形態のポイ
ンタ送信処理部の動作を説明するためのタイムチャート
である。
【図39】本実施形態にかかるアラーム情報の検出機能
に着目した低次群ポインタ処理部の構成を示すブロック
図である。
【図40】本実施形態にかかるアラーム情報の検出機能
に着目した低次群ポインタ処理部の詳細構成を示すブロ
ック図である。
【図41】(a)〜(k)はそれぞれ本実施形態にかか
るアラーム情報の検出機能に着目した低次群ポインタ処
理部の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図42】SDH伝送網の一例を示すブロック図であ
る。
【図43】SDH伝送網における伝送端局装置の一例を
示すブロック図である。
【図44】伝送端局装置における低次群ポインタ処理部
の構成を示すブロック図である。
【図45】伝送端局装置におけるオーバヘッド終端処理
部の構成を示すブロック図である。
【図46】オーバヘッド終端処理部におけるC2バイト
処理部の構成を示すブロック図である。
【図47】C2バイト処理部の構成を示すブロック図で
ある。
【図48】(a)〜(d)はそれぞれC2バイト処理部
の動作を説明するためのタイムチャートである。
【図49】パフォーマンスモニタ機能に着目したオーバ
ヘッド終端処理部の構成を示すブロック図である。
【図50】クロック乗り換え機能に着目した低次群ポイ
ンタ処理部の構成を示すブロック図である。
【図51】(a)〜(d)はそれぞれクロック乗り換え
機能に着目した低次群ポインタ処理部の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図52】ポインタ送信処理機能に着目した低次群ポイ
ンタ処理部の構成を示すブロック図である。
【図53】(a)〜(f)はそれぞれポインタ送信処理
機能に着目した低次群ポインタ処理部の動作を説明する
ためのタイムチャートである。
【図54】アラーム検出機能に着目した低次群ポインタ
処理部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1A〜1C,1E 高次群ポインタ処理部 1D,2E−1 オーバヘッド終端・アラーム処理部 2 選択部(オーバヘッド終端処理用選択部) 2A,2C,2E,3 オーバヘッド終端処理部 2B 低次群オーバヘッド終端・ポインタ処理部 2D,2E−2 コード変換部 3A 低次群ポインタ処理部 3C,3E 低次群シリアルポインタ処理部 4 クロック乗換部 5 選択部(ポインタ処理用選択部) 6 低次群ポインタ処理部(低次群シリアルポインタ処
理部) 6−1 アラーム検出部 6−2 アラーム保持部 6−3 チャンネル識別アドレス発生部 7 ダミー信号発生部 8 多重部 11〜13 STMポインタ処理部 21〜23 選択回路 31〜33 POH終端処理部 34 C2バイト処理部 34A C2タイミング信号生成部 34B ラッチ処理部 34C サンプリングタイミング信号生成部 34D〜34F サンプリング部 34G 比較部 34H,64 選択部 34a カウンタ 34b,91,92,111,116,141,14
5,146,341〜346,344′,352〜35
4,360 デコーダ 34c,34d〜34i,34n,62′〜70′,1
03,152〜154,359,363〜365,37
1,372 FF(フリップフロップ)回路 34h〜34j FF回路(レジスタ) 34k,118,149 コンパレータ 34l,37−8,56〜60,61′,81,34
7,355,375 OR(論理和)ゲート 34m セレクタ(SEL) 34−1 C2バイトサンプリング部 34−2 UNEQ−P判定部 34−3 PDI−P判定部 34−4 PLM−P判定部 34−5,37 コード変換部 34−6 前コード保持部 34−7 保護部 35 AIS−P検出部 36 TIM−P検出部 37−1 アラーム延長部 37−2 第1アラーム優先処理部 37−3 優先順位保持部 37−4 第2アラーム優先処理部 37−5 コード選択部 37−6 微分回路 37−7 カウンタ部 38 多重処理部 39A J1バイト抽出部 39B 書き込み/読み出し制御部 39C メモリ(シングルポートRAM) 41〜43 クロック乗換回路 41′〜43′,44〜55,72〜74,78〜8
0,119,148,151,351,373,377
AND(論理積)ゲート 61 ポインタ受信処理部 62 ES部(クロック乗換部) 62−1 ESメモリ 62−2 書き込みアドレス発生部 62−3 書き込みウィンドウ発生部 62−4 読み出しアドレス発生部 62−5 読み出しウィンドウ発生部 62−6 スタッフ検出部 63 ポインタ送信処理部 63−1 送信ポインタ値決定部 63−2 基準ポインタ値発生部 65A ポインタ処理部 65B 記憶部 65C 記憶部制御部 65B′,101,108,121 RAM(ランダム
アクセスメモリ) 65C′ アドレス発生部 71,348′,348〜350,376 反転ゲート 75,356,357 NOR(否定論理和)ゲート 76,86,104,105,114,120,358
セレクタ 77 タイミング生成部 82 J1パストレースビジー信号生成部(TRC BUSY) 83 LFコード検出部(SF CODE DET) 84 アドレス生成部(ADDR GEN) 85 書き込み信号生成部 87 NAND(否定論理積)ゲート 88 ビジー信号リセット部 93 アドレス/データ制御部 102,107,117 カウンタ 106,112,113,150 アダー 109,115,122,143,144,147 タ
イミング調整部 110 減算器 131 アラーム決定部 132 フラグ保持部(RAM) 133 保護段カウント部 142 コード化部 301 加入者端末 302 回線終端装置(NT) 303,306 伝送端局装置(LT) 304 交換装置(SW) 305 多重化装置(MUX) 361 E−OR(排他的論理和)ゲート 362 5進カウンタ 374 12進カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村川 博 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 蔵屋 久義 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 江本 秀夫 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 枝澤 正延 大阪府大阪市中央区城見2丁目2番6号 富士通関西ディジタル・テクノロジ株 式会社内 (72)発明者 望月 英明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1 番1号 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−51406(JP,A) 特開 平4−79629(JP,A) 特開 平8−172412(JP,A) 特開 平5−114892(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04J 3/00 - 3/26

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数の
    チャンネル情報が多重された多重信号に対して高次群信
    号レベルでのポインタ処理を施す高次群ポインタ処理部
    と、 該多重信号に対する高次群ポインタ処理後の低次群多重
    信号についてオーバヘッド終端処理を施すオーバヘッド
    終端処理部と、 該多重信号に対するオーバヘッド終端処理後の低次群多
    重信号について低次群信号レベルでのポインタ処理を施
    す低次群ポインタ処理部とをそなえ、 該オーバヘッド終端処理部が、 外部において生成され高次群信号レベルでのポインタ処
    理が不要な低次群多重信号を受けうるように構成される
    とともに、該高次群ポインタ処理部からの上記低次群多
    重信号または外部から受ける上記ポインタ処理の不要な
    低次群多重信号に対して上記オーバヘッド終端処理を施
    すように構成され、且つ、 該低次群ポインタ処理部が、 外部において生成されオーバヘッド終端処理の不要な低
    次群多重信号を受けうるように構成されるとともに、該
    オーバヘッド終端処理部からの上記低次群多重信号また
    は外部から受ける上記オーバヘッド終端処理の不要な低
    次群多重信号に対して上記ポインタ処理を施すように構
    成されたことを特徴とする、SDH伝送方式におけるオ
    ーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  2. 【請求項2】 該高次群ポインタ処理部からの上記低次
    群多重信号と外部から受ける上記ポインタ処理の不要な
    低次群多重信号とを選択的に出力するオーバヘッド終端
    処理用選択部をそなえ、 該オーバヘッド終端処理部が、 該オーバヘッド終端処理用選択部により選択された低次
    群多重信号に含まれるオーバヘッド情報に対してオーバ
    ヘッド終端処理を施すように構成されたことを特徴とす
    る、請求項1記載のSDH伝送方式におけるオーバヘッ
    ド終端・ポインタ処理装置。
  3. 【請求項3】 該オーバヘッド終端処理部からの上記低
    次群多重信号と外部から受ける上記オーバヘッド終端処
    理の不要な低次群多重信号とを選択的に出力するポイン
    タ処理用選択部をそなえ、 該低次群ポインタ処理部が、 該ポインタ処理用選択部により選択された低次群多重信
    号に対して上記ポインタ処理を施すように構成されたこ
    とを特徴とする、請求項1記載のSDH伝送方式におけ
    るオーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  4. 【請求項4】 該低次群ポインタ処理部が、 外部から受ける上記オーバヘッド終端処理の不要な低次
    群多重信号に対しては、ポインタ受信処理のみを行なう
    ように構成されたことを特徴とする、請求項1記載のS
    DH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理
    装置。
  5. 【請求項5】 該低次群ポインタ処理部が、 該オーバヘッド終端処理部からの上記低次群多重信号ま
    たは外部から受ける上記オーバヘッド終端処理の不要な
    低次群多重信号に対してポインタ受信処理を施すポイン
    タ受信処理部と、 該ポインタ受信処理部でのポインタ受信処理後の低次群
    多重信号のフレームタイミングを、ポインタ受信処理側
    のフレームタイミングからポインタ送信処理側のフレー
    ムタイミングへ乗り換えさせるためのフレームタイミン
    グ乗換部と、 該フレームタイミング乗換部において乗り換え処理を施
    された低次群多重信号に基づいてポインタ送信処理を行
    なうポインタ送信処理部と、 該ポインタ受信処理部においてポインタ受信処理を施さ
    れた後の上記オーバヘッド終端処理の不要な低次群多重
    信号と、該ポインタ送信処理部からの低次群多重信号と
    を選択的に出力する多重信号選択部とをそなえて構成さ
    れたことを特徴とする、請求項4記載のSDH伝送方式
    におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  6. 【請求項6】 該低次群ポインタ処理部が、 上記の低次群信号レベルでのポインタ処理を各チャンネ
    ル共通でシリアルに施すように構成されたことを特徴と
    する、請求項1記載のSDH伝送方式におけるオーバヘ
    ッド終端・ポインタ処理装置。
  7. 【請求項7】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数の
    チャンネル情報が多重された多重信号に対して高次群信
    号レベルでのポインタ処理を施す高次群ポインタ処理部
    と、 該多重信号に対する高次群ポインタ処理後の低次群多重
    信号について、オーバヘッド終端処理を施すとともに、
    低次群信号レベルでのポインタ処理を施す低次群オーバ
    ヘッド終端・ポインタ処理部とをそなえ、 該低次群オーバヘッド終端・ポインタ処理部が、 外部において生成され高次群信号レベルでの処理が不要
    な低次群多重信号を受けうるように構成されたことを特
    徴とする、SDH伝送方式におけるオーバヘッド終端・
    ポインタ処理装置。
  8. 【請求項8】 該低次群オーバヘッド終端・ポインタ処
    理部が、 外部において生成され高次群信号レベルでのポインタ処
    理が不要な低次群多重信号を受けうるように構成される
    とともに、 該高次群ポインタ処理部からの上記低次群多重信号また
    は外部から受ける上記ポインタ処理の不要な低次群多重
    信号に対して、上記のオーバヘッド終端処理及びポイン
    タ処理を施すように構成されたことを特徴とする、請求
    項7記載のSDH伝送方式におけるオーバヘッド終端・
    ポインタ処理装置。
  9. 【請求項9】 該低次群オーバヘッド終端・ポインタ処
    理部が、 外部において生成されオーバヘッド終端処理の不要な低
    次群多重信号を受けうるように構成されるとともに、 該高次群ポインタ処理部からの上記低次群多重信号に対
    しては上記のオーバヘッド終端処理及びポインタ処理を
    施し、外部から受ける上記オーバヘッド終端処理の不要
    な低次群多重信号に対しては上記のポインタ処理を施す
    ように構成されたことを特徴とする、請求項7記載のS
    DH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理
    装置。
  10. 【請求項10】 該低次群オーバヘッド終端・ポインタ
    処理部が、 外部において生成され高次群信号レベルでのポインタ処
    理が不要な低次群多重信号と、外部において生成されオ
    ーバヘッド終端処理の不要な低次群多重信号とを受けう
    るように構成されるとともに、 該高次群ポインタ処理部からの上記低次群多重信号また
    は外部から受ける上記ポインタ処理の不要な低次群多重
    信号に対して、上記のオーバヘッド終端処理及びポイン
    タ処理を施すように構成され、且つ、 該高次群ポインタ処理部からの上記低次群多重信号に対
    しては上記のオーバヘッド終端処理及びポインタ処理を
    施し、外部から受ける上記オーバヘッド終端処理の不要
    な低次群多重信号に対しては上記のポインタ処理を施す
    ように構成されたことを特徴とする、請求項7記載のS
    DH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理
    装置。
  11. 【請求項11】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された多重信号に対して高次群
    信号レベルでのポインタ処理を施す高次群ポインタ処理
    部と、 該高次群ポインタ処理部において上記高次群信号レベル
    でのポインタ処理を施された後の低次群多重信号、また
    は外部において生成され高次群信号レベルでのポインタ
    処理が不要な低次群多重信号についてオーバヘッド終端
    処理を施すオーバヘッド終端処理部と、 該オーバヘッド終端処理部においてオーバヘッド終端処
    理を施された後の低次群多重信号、または外部において
    生成されオーバヘッド終端処理の不要な低次群多重信号
    について低次群信号レベルでのポインタ処理を各チャン
    ネル共通でシリアルに施す低次群シリアルポインタ処理
    部とをそなえて構成されたことを特徴とする、SDH伝
    送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  12. 【請求項12】 該低次群シリアルポインタ処理部が、 入力低次群多重信号に対してポインタ受信処理を各チャ
    ンネル共通でシリアルに施すポインタ受信処理部と、 該ポインタ受信処理部でのポインタ受信処理後の低次群
    多重信号のフレームタイミングを、ポインタ受信処理側
    のフレームタイミングからポインタ送信処理側のフレー
    ムタイミングへ乗り換えさせるためのフレームタイミン
    グ乗換部と、 該フレームタイミング乗換部において乗り換え処理を施
    された低次群多重信号に基づいてポインタ送信処理を各
    チャンネル共通でシリアルに行なうポインタ送信処理部
    とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項11
    記載のSDH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポイ
    ンタ処理装置。
  13. 【請求項13】 該低次群シリアルポインタ処理部が、 該フレームタイミング乗換部での上記乗り換え処理時に
    生じるスタッフの検出を、ポインタ受信処理側のウィン
    ドウの位相とポインタ送信処理側のウィンドウの位相と
    の位相差を用いて行なうように構成されたことを特徴と
    する、請求項12記載のSDH伝送方式におけるオーバ
    ヘッド終端・ポインタ処理装置。
  14. 【請求項14】 該ポインタ送信処理部が、 各チャンネルに共通の基準ポインタ値を生成する基準ポ
    インタ値生成部と、 該フレームタイミング乗換部からの上記低次群多重信号
    と該基準ポインタ値生成部からの該基準ポインタ値とに
    基づいて、シリアルに各チャンネル用の送信ポインタ値
    を決定する送信ポインタ値決定部とをそなえて構成され
    たことを特徴とする、請求項12記載のSDH伝送方式
    におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  15. 【請求項15】 該送信ポインタ値決定部が、 該フレームタイミング乗換部からV5バイトタイミング
    信号を受けたときに該基準ポインタ値生成部において生
    成された該基準ポインタ値を、該送信ポインタ値として
    決定するように構成されたことを特徴とする、請求項1
    4記載のSDH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポ
    インタ処理装置。
  16. 【請求項16】 該送信ポインタ値決定部が、 該フレームタイミング乗換部からV5バイトタイミング
    信号を受けたときに該基準ポインタ値生成部において生
    成された該基準ポインタ値が、該基準ポインタ値生成部
    において生成された前フレームの基準ポインタと異なる
    場合に、NDF検出を行なうように構成されたことを特
    徴とする、請求項14記載のSDH伝送方式におけるオ
    ーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  17. 【請求項17】 該低次群シリアルポインタ処理部が、 該低次群多重信号に含まれるオーバヘッド情報について
    のアラーム情報のうち、同時に発生しないアラーム情報
    の検出を各チャンネル共通でシリアルに行なうアラーム
    シリアル検出部と、 該アラームシリアル検出部で検出されたアラーム情報を
    該アラーム情報の種別毎に保持するアラーム保持部とを
    そなえて構成されたことを特徴とする、請求項11記載
    のSDH伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ
    処理装置。
  18. 【請求項18】 該オーバヘッド終端処理部が、 該低次群多重信号に含まれるオーバヘッド情報の先頭バ
    イト情報を抽出する先頭バイト情報抽出部と、 該先頭バイト情報抽出部により抽出された該先頭バイト
    情報を該低次群多重信号のフレーム毎に該当するアドレ
    スに記憶する記憶部と、 該記憶部に対する該先頭バイト情報の書き込みと読み出
    しとを制御する書き込み/読み出し制御部とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、請求項11記載のSDH
    伝送方式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装
    置。
  19. 【請求項19】 該書き込み/読み出し制御部が、 該記憶部に対する該先頭バイト情報の書き込み制御を行
    なっている間は、該先頭バイト情報の書き込み制御中で
    ある旨を示す書き込みビジー信号を生成して、該先頭バ
    イト情報の該記憶部からの読み出しを禁止する一方、該
    書き込みビジー信号の生成を停止すると、該先頭バイト
    情報の該記憶部からの読み出しを許可するように構成さ
    れたことを特徴とする、請求項18記載のSDH伝送方
    式におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  20. 【請求項20】 該書き込み/読み出し制御部が、 該読み出しリクエスト信号に基づいて、該記憶部から読
    み出すべき該先頭バイト情報のアドレスを各フレームに
    共通のアドレス指定用信号により指定したのち、該アド
    レス指定用信号により指定されたアドレスに対応する該
    先頭バイト情報を該記憶部から読み出すように構成され
    たことを特徴とする、請求項19記載のSDH伝送方式
    におけるオーバヘッド終端・ポインタ処理装置。
  21. 【請求項21】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された多重信号に対してオーバ
    ヘッド終端処理を施すSDH伝送方式におけるオーバヘ
    ッド終端処理装置において、 該多重信号に対するオーバヘッド終端処理を施す際、該
    多重信号について複数種類のアラーム情報を検出しうる
    オーバヘッド終端・アラーム処理部と、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該ア
    ラーム情報を対応する所定のコードに変換して上位側へ
    返送するコード変換部とが設けられるとともに、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部が、 該多重信号に含まれるC2バイトに対する終端処理を施
    すことによって、該C2バイトから複数種類のC2バイ
    トアラーム情報を検出しうるC2バイト処理部と、 該多重信号のAIS状態を検出するAIS検出部と、 該多重信号のTIM状態を検出するTIM検出部とをそ
    なえ、 上記アラーム情報として、C2バイトアラーム情報,A
    IS状態情報,TIM状態情報を検出しうるように構成
    され たことを特徴とする、SDH伝送方式におけるオー
    バヘッド終端処理装置。
  22. 【請求項22】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された入力主信号としての多重
    信号に対してオーバヘッド終端処理を施すSDH伝送方
    式におけるオーバヘッド終端処理装置において、 該入力主信号に対するオーバヘッド終端処理を施す際、
    一入力主信号について複数種類のアラーム情報を検出し
    うるオーバヘッド終端・アラーム処理部と、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該ア
    ラーム情報を対応する所定のコードに変換して上位側へ
    返送する、該複数種類のアラーム情報に共用のコード変
    換部とが設けられたことを特徴とする、 SDH伝送方式
    におけるオーバヘッド終端処理装置。
  23. 【請求項23】 該C2バイト処理部が、 該多重信号に含まれる該C2バイトを抽出するC2バイ
    ト抽出部と、 該C2バイト抽出部により抽出された該C2バイトがい
    ずれの種別のアラーム状態となっているかを判定するア
    ラーム状態種別判定部と、 該アラーム状態種別判定部での判定結果を上記アラーム
    状態の種別に応じた所定のコードに変換する判定結果コ
    ード変換部と、 該判定結果コード変換部から同一コードを所定回数受け
    ると当該コードに対応するC2バイトアラーム情報を出
    力するコード保護段数部とをそなえて構成されたことを
    特徴とする、請求項2記載のSDH伝送方式における
    オーバヘッド終端処理装置。
  24. 【請求項24】 該C2バイト抽出部が、 該多重信号のフレームタイミングに基づいて該C2バイ
    トを抽出するためのC2タイミング信号を生成するC2
    タイミング信号生成部と、 該C2タイミング生成部からの上記C2タイミング信号
    に従って該多重信号をラッチすることにより該C2バイ
    トを抽出するラッチ部と、 該ラッチ部でラッチされた該C2バイトを装置側クロッ
    クに基づく微小時間差をもった異なるタイミングでサン
    プリングし、各サンプリング結果が一致する場合は該サ
    ンプリング結果を出力する一方、各サンプリング結果が
    一致しない場合はさらに該C2バイトを微小時間差をお
    いてサンプリングするサンプリング処理部とをそなえて
    構成されたことを特徴とする、請求項23記載のSDH
    伝送方式におけるオーバヘッド終端処理装置。
  25. 【請求項25】 該サンプリング処理部が、 装置側クロックに基づいて該ラッチ部でラッチされた該
    C2バイトを3つの異なる微小時間差をもったタイミン
    グでサンプリングするために、第1〜第3サンプリング
    タイミング信号を生成するサンプリングタイミング信号
    生成部と、 該サンプリングタイミング信号生成部からの上記第1サ
    ンプリングタイミング信号に従って、該ラッチ部からの
    該C2バイトをサンプリングする第1サンプリング部
    と、 該サンプリングタイミング信号生成部からの上記第2サ
    ンプリングタイミング信号に従って、該ラッチ部からの
    該C2バイトをサンプリングする第2サンプリング部
    と、 該サンプリングタイミング信号生成部からの上記第3サ
    ンプリングタイミング信号に従って、該ラッチ部からの
    該C2バイトをサンプリングする第3サンプリング部
    と、 上記の第1,第2サンプリング部による各サンプリング
    結果を比較する比較部と、 該比較部での比較結果に応じて、該第1サンプリング部
    のサンプリング結果と該第3サンプリング部のサンプリ
    ング結果とを選択的に出力する選択部とをそなえ、 該比較部での比較結果が一致する場合は該選択部を通じ
    て該第1サンプリング部のサンプリング結果を出力し、
    該比較部での比較結果が一致しない場合は該第3サンプ
    リング部のサンプリング結果を出力するように構成され
    たことを特徴とする、請求項24記載のSDH伝送方式
    におけるオーバヘッド終端処理装置。
  26. 【請求項26】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された多重信号に対してオーバ
    ヘッド終端処理を施すSDH伝送方式におけるオーバヘ
    ッド終端処理装置において、 該多重信号に対するオーバヘッド終端処理を施す際、該
    多重信号について複数種類のアラーム情報を検出しうる
    オーバヘッド終端・アラーム処理部と、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該ア
    ラーム情報を対応する所定のコードに変換して上位側へ
    返送するコード変換部とが設けられるとともに、 該コード変換部が、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された上記
    アラーム情報の出力時間を所定時間引き延ばしうるよう
    に構成されたことを特徴とする、SDH伝送方式におけ
    るオーバヘッド終端処理装置。
  27. 【請求項27】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された多重信号に対してオーバ
    ヘッド終端処理を施すSDH伝送方式におけるオーバヘ
    ッド終端処理装置において、 該多重信号に対するオーバヘッド終端処理を施す際、該
    多重信号について複数種類のアラーム情報を検出しうる
    オーバヘッド終端・アラーム処理部と、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該ア
    ラーム情報を対応する所定のコードに変換して上位側へ
    返送するコード変換部とが設けられるとともに、 該コード変換部が、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該多
    重信号についての複数種類のアラーム情報に、優先して
    上位側へ返送すべきアラーム情報が含まれていない場合
    は、該オーバヘッド終端・アラーム処理部での検出順で
    該アラーム情報をコード変換するように構成されたこと
    を特徴とする、SDH伝送方式におけるオーバヘッド終
    端処理装置。
  28. 【請求項28】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された多重信号に対してオーバ
    ヘッド終端処理を施すSDH伝送方式におけるオーバヘ
    ッド終端処理装置において、 該多重信号に対するオーバヘッド終端処理を施す際、該
    多重信号について複数種類のアラーム情報を検出しうる
    オーバヘッド終端・アラーム処理部と、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該ア
    ラーム情報を対応する所定のコードに変換して上位側へ
    返送するコード変換部とが設けられるとともに、 該コード変換部が、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該多
    重信号についての複数種類のアラーム情報に、優先して
    上位側へ返送すべきアラーム情報が含まれている場合
    は、そのアラーム情報を優先してコード変換するように
    構成されたことを特徴とする、SDH伝送方式における
    オーバヘッド終端処理装置。
  29. 【請求項29】 上記の優先して上位側へ返送すべきア
    ラーム情報が、該多重信号のAIS状態を示すAIS状
    態情報であることを特徴とする、請求項27又は請求項
    28に記載のSDH伝送方式におけるオーバヘッド終端
    処理装置。
  30. 【請求項30】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された多重信号に対してオーバ
    ヘッド終端処理を施すSDH伝送方式におけるオーバヘ
    ッド終端処理装置において、 該多重信号に対するオーバヘッド終端処理を施す際、該
    多重信号について複数種類のアラーム情報を検出しうる
    オーバヘッド終端・アラーム処理部と、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該ア
    ラーム情報を対応する所定のコードに変換して上位側へ
    返送するコード変換部とが設けられるとともに、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部を複数チャンネル
    分そなえるとともに、 該コード変換部が、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部からの該アラーム
    情報をそれぞれ所定のコードに変換したのち、各コード
    を時分割多重して出力するように構成されたことを特徴
    とする、SDH伝送方式におけるオーバヘッド終端処理
    装置。
  31. 【請求項31】 SDH伝送方式で伝送されてくる複数
    のチャンネル情報が多重された多重信号に対して高次群
    信号レベルでのポインタ処理を施す高次群ポインタ処理
    部と、 該高次群ポインタ処理部において上記高次群信号レベル
    でのポインタ処理を施された後の低次群多重信号、また
    は外部において生成され高次群信号レベルでのポインタ
    処理が不要な低次群多重信号についてオーバヘッド終端
    処理を施すオーバヘッド終端処理部と、 該オーバヘッド終端処理部においてオーバヘッド終端処
    理を施された後の低次群多重信号、または外部において
    生成されオーバヘッド終端処理の不要な低次群多重信号
    について低次群信号レベルでのポインタ処理を各チャン
    ネル共通でシリアルに施す低次群シリアルポインタ処理
    部とをそなえるとともに、 該オーバヘッド終端処理部が、 該多重信号に対するオーバヘッド終端処理を施す際、該
    多重信号について複数種類のアラーム情報を検出しうる
    オーバヘッド終端・アラーム処理部と、 該オーバヘッド終端・アラーム処理部で検出された該ア
    ラーム情報を対応する所定のコードに変換して上位側へ
    返送するコード変換部とをそなえて構成されたことを特
    徴とする、SDH伝送方式におけるオーバヘッド終端・
    ポインタ処理装置。
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