JP3441341B2 - 電力ケーブル接続部の導体矯正方法 - Google Patents

電力ケーブル接続部の導体矯正方法

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JP3441341B2
JP3441341B2 JP20386497A JP20386497A JP3441341B2 JP 3441341 B2 JP3441341 B2 JP 3441341B2 JP 20386497 A JP20386497 A JP 20386497A JP 20386497 A JP20386497 A JP 20386497A JP 3441341 B2 JP3441341 B2 JP 3441341B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVケーブル等の
電力ケーブルの接続部を形成する方法に関し、特に、プ
レモールド補強絶縁体を用いてケーブル接続部を形成す
る際に、導体先端部を真っ直ぐに矯正する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】CVケーブル等の導体断面積が大きい大
容量の電力ケーブルの接続部においては、例えば、特開
平8−17540号公報等に示されるような、ゴム・プ
ラスチック材料を用いて一体形成したブロックモールド
補強絶縁体を用いて形成することが知られている。前記
従来例のケーブル用接続手段においては、ケーブル導体
の先端部に銅製の導体接続子を固定しておき、接続する
2本のケーブル導体の先端部に取り付けた導体接続子
を、銅製の導体継手に対向させる状態で挿入して、ケー
ブル間の導通を得るようにしている。また、前記従来例
においては、前記導体継手に対して挿入する2つの導体
接続子の各々には、導体継手との間での係止手段を設け
ている。そして、導体継手に対して導体接続子を挿入し
た状態で、導体継手の内側に形成した段部と、導体接続
子の先端部に形成した段部とを係止させ、導体接続子が
導体継手から外れないようにする手段を構成する。
【0003】前記従来例に示されるような電力ケーブル
用接続部は、例えば、図5に示されるように構成される
もので、ケーブル用接続部10は、2本のケーブル1、
1aの導体2、2aの先端部に、導体接続子6、6aを
それぞれ一体に設けている。そして、前記導体接続子
6、6aを導体継手7に挿入して、導体継手を介して導
体相互の導通状態を設定する手段を構成している。前記
ケーブル用接続部10においては、導体継手7に対応す
る位置に高圧シールド電極11を配置し、その周囲にブ
ロックモールド形接続部としての補強絶縁体12を所定
の長さでコーン形状に一体に形成したものを配置する。
前記補強絶縁体12は、架橋剤を添加した未架橋ポリエ
チレン樹脂等のゴム・プラスチック材料を用いて一体に
成型したものとして構成される。
【0004】前記ケーブル用接続部では、補強絶縁体1
2の周囲に半導電層13を配置し、その外周部に防水混
和物を所定の厚さで形成し、前記防水混和物で構成する
絶縁体14の外周部に金属製の保護管15を配置する。
また、前記保護管15に対して絶縁接続部を形成する場
合に、所定の位置に絶縁筒16を配置すると共に、保護
管15に対して端子座17を配置して、アースに接続す
る手段を設けている。さらに、前記絶縁筒16の両端部
と、ケーブル外装管との接続部をカバーする状態で防水
層18を配置し、前記防水層18を防水テープを巻き付
ける等の手段により構成し、保護管15の内部に湿気等
が入り込むことを防止する手段を構成している。
【0005】前記図5に示されるような接続部を構成す
る場合には、図6ないし図9に示す工程を経て、図10
に示すような補強絶縁体12を介してのケーブルの導通
部を形成し、前記図10に示すような接続部を構成した
後で、その接続部の周囲に各構成部材を配置して、図5
のケーブル接続部10を構成する。前記ケーブルの接続
を行う場合には、最初に、図6に示されるように、接続
するケーブル端部での曲り等を修正してからケーブルシ
ース5を除去し、ケーブル1の先端部から半導電層4を
所定の長さだけ残して剥離し、その先端部側に所定の長
さに絶縁体3を露出させるようにする。
【0006】次いで、図7に示すように、ケーブル導体
2を突出させるように絶縁体3を除去し、前記絶縁体3
の先端部にペンシリング加工を行い、テーパ部3Aを成
形する。前記導体を露出させて絶縁体の先端部をテーパ
状に加工する作業は、対向する2本のケーブルの各々に
ついて行うもので、その後に図8に示すようにして、導
体2の先端部に導体接続子6、6aをそれぞれ取り付け
る。次いで、図9に示されるように、補強絶縁体12の
挿入孔12aに2つの導体接続子6、6aを挿入して固
定する作業を行って、図10に示すように2本のケーブ
ル端部を補強絶縁体12の中で相互に固定した接続部を
形成する。前記補強絶縁体12は、架橋剤を添加した未
架橋ポリエチレン樹脂等により構成されるもので、挿入
孔12aの中央部に高圧シールド電極11を設け、高圧
シールド電極11の中央には導体継手7が配置されて、
2つのケーブル導体2、2aの導体接続子6、6aは、
前記導体継手7を介して高圧シールド電極11の中央に
位置決めされる状態で接続される。
【0007】前記図10に示されるようにして、補強絶
縁体12の内部で2つのケーブル導体2、2aの導体接
続子6、6aを接続した後で、前記補強絶縁体12の周
囲に処理用のケース等を配置して、補強絶縁体の周囲か
ら熱と圧力を加える処理を行う。そして、前述したよう
な処理を行うことにより、補強絶縁体の架橋剤を添加し
た未架橋ポリエチレン樹脂を架橋させるとともに、ケー
ブル絶縁体の表面に補強絶縁体の内面を密着させ、両部
材の間に隙間等が形成されないようにする。前述したよ
うな処理を行った後で、接続部の周囲に被覆部材を取り
付ける作業を行って、前記図5に示すようなケーブル用
接続部を構成する。
【0008】前記従来例において、ケーブル接続部を形
成する際には、2つのケーブル導体端部にそれぞれ取り
付けている導体接続子を、相互に固定するために、図1
1に示すような接続手段を用いている。なお、以下に説
明する従来例と本発明の実施例では、導体接続子6を符
号21と付して説明しているが、前記従来例と同様な作
用を行う部材を指していることは勿論である。前記図1
1に示す例において、導体接続子21、21aを組み合
わせる固定部20では、ケーブル導体2、2aを相互に
接続するために、導体接続子の各々の先端部材25、2
5aには、接続具としての挿入側接続具30と係止側接
続具40とを各々取り付けている。
【0009】前記導体接続子21は銅等のような金属で
構成されているもので、導体固定部22には導体を挿入
する孔を設けて、その孔に導体を挿入してから締め付け
作用を付与して一体化する。さらに、導体接続子21の
先端部側には導体継手に対応させた小径の先端部材25
を突出させて設けており、前記先端部材25の先端部側
から所定の深さの凹孔26を設け、その孔の内面にネジ
部27を設けている。また、前記導体接続子21と対称
的に、導体接続子21aが構成されているものであり、
対向する2つの導体接続子21、21aの先端部材2
5、25aに設けたネジ部27、27aに、接続具とし
ての挿入側接続具と係止側接続具のネジ部を係合させる
ようにして2つの導体接続子を固定し、固定部20を形
成させるようにする。
【0010】前記固定部20における接続具としての挿
入側接続具30と係止側接続具40において、ケーブル
導体2側の導体接続子21に取付ける挿入側接続具30
は、円柱状の本体部材の外周部にネジ部31を設けてい
る。また、本体部材の先端部側には、テーパ部を介して
ヘッド部材33を突出させて設けており、前記ヘッド部
材33には支軸を介して係止部材34を設けているが、
前記係止部材34は本体の軸芯に対して放射方向に複数
個を所定の間隔を介して配置する。
【0011】前記挿入側接続具30に組み合わせる係止
側接続具40は、外周面にネジ部を設けた本体の内面
に、挿入側接続具30に対応する面から掘り込んだ状態
の空間部43を設けている。前記空間部43の入り口側
の部分にテーパ面を設けた突出部を設け、前記突出部の
背面を係止段部44を構成している。そして、前記図1
1のような固定部20を形成した際には、挿入側接続具
の係止部材34が拡開され、前記係止部材34の後部が
係止段部44に係止される状態で、挿入側接続具と係止
側接続具の固定が行われるので、ケーブルの軸方向の引
っ張り力が作用した場合でも、固定部での導体接続子の
固定状態を維持できるようにされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにして、
ケーブル導体の先端部に導体接続子を圧縮して取り付け
てから、補強絶縁体に前記導体先端部を挿入して接続部
を形成する際に、導体接続子がケーブルの中心軸と若干
のズレが生じていることがあり、そのようなズレがある
場合には、補強絶縁体内部での導体連結に問題が生じる
ことになる。つまり、前記図6ないし図8に示すケーブ
ル先端部の加工工程において、特に、導体接続子を導体
先端部に取り付ける際に、導体接続子を圧縮する作業を
行うため、導体に若干の曲り等が発生しやすい。ところ
が、前記導体先端部で曲り等が発生すると、導体接続子
がケーブルの調心軸に対してズレを生じることになり、
そのような導体接続子のズレが生じた場合には、その修
正のために多くの労力を必要とするという問題が発生す
る。
【0013】本発明は、前述したような従来の導体接続
子の接続に際しての問題を解消するもので、導体接続子
がケーブルの中心軸に対してズレが生じた場合に、その
ズレを容易に矯正可能にする方法を提供することを目的
としている。
【0014】本発明は、電力ケーブル接続部の導体矯正
方法に関するもので、請求項1の発明は、ケーブルの先
端部に絶縁体を露出させ、前記絶縁体に形成したテーパ
部の先端部にケーブル導体を露出させ、前記ケーブル導
体の先端部に導体接続子を取り付けて、補強絶縁体の中
央部にまで挿入し、対向する導体接続子を相互に接続し
てケーブル接続部を形成するに際して、前記ケーブル導
体の先端部に導体接続子を取り付けた後で、前記導体接
続子のケーブル軸芯に対するズレを矯正するために、大
径部とテーパ部および小径部を貫通孔に順次形成すると
ともに、前記小径部に軸芯に向けて出没可能に複数の押
圧部材を設けた円筒状の矯正用治具を用い、前記矯正用
治具の貫通孔にケーブル先端部を挿入し、前記ケーブル
先端部の絶縁体露出部と絶縁体のテーパ部とを、前記矯
正用治具の大径部とテーパ部に対応させるとともに、前
記導体接続子部分を、小径部において前記押圧部材によ
り矯正治具の軸芯に向けて押圧自在に位置決めし、あら
かじめ測定した導体接続子のケーブル軸芯に対するズレ
量にもとづいて、前記導体接続子に対して押圧部材によ
り押圧して、導体接続子の位置のズレを矯正することを
特徴とする。請求項2の発明は、前記導体接続子のケー
ブル軸芯に対する位置のズレを矯正する際には、矯正用
治具の端部に対する導体接続子の位置の測定を行い、そ
の測定値に対応させて、ボルト部材による押圧の作用を
調整して行うことを特徴とする。
【0015】請求項3の発明は、ケーブルの先端部に絶
縁体を露出させ、前記絶縁体に形成したテーパ部の先端
部にケーブル導体を露出させ、前記ケーブル導体の先端
部に導体接続子を取り付けて、補強絶縁体の中央部にま
で挿入し、対向する導体接続子を相互に接続してケーブ
ル接続部を形成するに際して、前記ケーブル導体の先端
部に導体接続子を取り付けた後で、前記導体接続子のケ
ーブル軸芯に対するズレを矯正するために、前記ケーブ
ル先端部の絶縁体露出部と絶縁体のテーパ部の形状にそ
れぞれ一致させた大径部とテーパ部、および、導体接続
子の外径にほぼ一致させた小径部を貫通孔に形成し、外
部にハンドル部材を設けた円筒状の矯正用治具を用い、
前記ケーブル導体の先端部に導体接続子を取り付けたも
のを、前記矯正用治具を前記ハンドル部材を介して回転
させながら、前記矯正用治具の貫通孔に前記ケーブル先
端部を強制的に挿入させ、前記ケーブル先端部の絶縁体
露出部と絶縁体のテーパ部および導体接続子とのそれぞ
れを、前記大径部とテーパ部および小径部に対して各々
位置決めすることにより、導体接続子の位置のズレを矯
正することを特徴とする。
【0016】前述したように、本発明においては、ケー
ブル軸芯に対する導体接続子の位置のズレを矯正するた
めに、円筒状の矯正用治具を用いているので、装置の構
成を簡素化でき、ケーブル先端部の曲り等の矯正作業を
容易に行うことができる。また、矯正用治具の導体接続
子に対応する位置にボルト部材を配置して、装置を構成
する場合には、導体接続子の位置のズレを矯正する作業
を、対応するボルト部材を出没させる作用により行うこ
とができ、導体接続子の位置を端部に対して測定しなが
ら、容易に行うことができる。さらに、ボルト部材等を
設けない矯正用治具を用いる場合でも、比較的曲げ作用
を加えやすいケーブルに対しては有効に対応させ得て、
矯正用治具の構成をより簡素化することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】図示される例にしたがって、本発
明の電力ケーブル接続部の導体矯正方法を説明する。本
発明において、ケーブル導体の先端部に導体接続子を装
着した後で、前記導体接続子がケーブルの中心軸に対し
てズレを生じている場合に、その導体先端部の曲りを矯
正する治具を用いている。図1に示す矯正用治具50
は、アルミ等の金属製の円筒状の部材として構成される
もので、治具本体51の軸芯方向に設ける貫通孔にはケ
ーブル1を挿入する側(図の右側)から、大径部52と
テーパ部53および、小径部55が、接続されるケーブ
ル先端部の加工形状にしたがってそれぞれ配置されてい
る。そして、前記治具本体51の貫通孔に対して、ケー
ブル1の導体2に取り付けた導体接続子21を挿入し
て、前記導体接続子に対応する位置に設けた複数の押圧
部材としてのボルト部材58……により曲りを修正する
方向に押圧し、導体接続子の位置がケーブルの軸芯に一
致するように矯正する。
【0018】前記治具本体51に設ける大径部52は、
接続に使用するケーブル絶縁体の外周の径と同一に形成
されており、テーパ部53は絶縁体の先端部に形成する
テーパ部3Aに対応させて構成している。また、前記テ
ーパ部53は、導体接続子21の外径よりも大きな径の
孔として構成されており、前記テーパ部53は大径部5
2に対して段部54を介して端部56側に長く形成され
る。前記段部54を介して形成されるテーパ部53は、
ケーブル導体の曲りを修正するに必要な長さに設定され
ているもので、ケーブル導体の曲りを矯正する際に、前
記段部54から先の部分を真っ直ぐに矯正することによ
り、補強絶縁体に挿入して接続部を形成可能と考えられ
ることに基づいている。
【0019】前記矯正用治具50の先端部に配置する矯
正部材は、図1、2に示されるように、軸芯に対して9
0°に配置される4つのネジ孔57〜57cに対して、
各々が出没可能に設けるボルト部材58〜58cと、前
記ボルト部材の先端部に配置する押圧パッド59〜59
cとから構成される。前記矯正用治具を用いてケーブル
先端部の曲りを修正する際には、図2に示されるように
して、治具本体の端部56の外周面と、導体接続子21
と先端部材25との距離を各々のボルト部材の位置で測
定する。そして、前記導体接続子と先端部材の位置を測
定した値L1、L2から、ケーブルの軸芯の位置に対す
るズレ(ケーブル導体の曲り)を知ることができるの
で、各ボルト部材の位置での矯正距離を容易に得ること
が可能となる。なお、本発明において、押圧部材をボル
トで構成する場合で説明しているが、その他に、任意の
構成の押圧部材を配置することができる。
【0020】前記導体接続子のケーブル軸芯に対する位
置のズレを矯正する場合には、前記図8から図9に移行
する工程の間で、ケーブル導体2の先端部に導体接続子
21を取り付けた後で行うもので、導体接続子を取り付
けたケーブル先端部を治具本体51の貫通孔に挿入して
行う。そして、治具本体51の端部56から導体接続子
の先端部材25を所定の長さだけ突出させた状態で、矯
正部に設けた4つのボルト部材58〜58cを、各々の
測定値にもとづいて矯正用治具の軸芯に対して出没さ
せ、各測定位置での距離L1、L2の値が等しくなるよ
うにする。また、前記ボルト部材58……の導体接続子
に当接する先端部に配置する押圧パッド34は、銅合金
で構成される導体接続子の表面に傷を付けないようにす
るために、硬質ナイロン等のような弾力性の大きなプラ
スチック、または、銅合金よりも柔らかい金属材料によ
り構成することができる。
【0021】したがって、前記矯正用治具50にケーブ
ル先端部を挿入して、絶縁体3の所定の長さ部分とテー
パ部とを、各々位置決めした状態で固定保持させ、導体
先端部に装着する導体接続子21の中心位置とのズレを
矯正することにり、導体接続子を装着する工程で発生し
た導体接続子の位置のズレを補正することができる。そ
して、補強絶縁体に挿入可能なように、ケーブル先端部
の曲り等を修正して、前記補強絶縁体の内部でケーブル
接続部を容易に形成できるようにする。
【0022】図3に示す矯正用治具60は、前記図1の
装置のようなボルト部材により押圧する矯正手段を用い
ずに、矯正用治具にケーブル先端部を強制的に挿入する
ことにより、導体接続子の位置のズレを矯正可能にする
例を示している。前記矯正用治具60は、円筒状の治具
本体61の一端部にハンドル部材66を配置しており、
その治具本体に設ける貫通孔を、大径部62、テーパ部
63および小径部65として構成する。前記大径部62
の内径は、対象とするケーブルの絶縁体の外径に合わせ
て構成する。また、テーパ部63は前記図7に示したよ
うに、絶縁体の先端部に形成するテーパ部の形状に一致
させ、小径部65の内径は、導体接続子21の外径にほ
ぼ一致させるように構成している。
【0023】前記矯正用治具60を用いてケーブルの先
端部の曲り(導体接続子の位置のズレ)を矯正する際に
は、図4に示すように、矯正用治具の貫通孔にケーブル
1の導体接続子側から挿入するが、前記矯正用治具60
の一方の端部に設けているハンドル部材66を介して、
ケーブル1に対して軸方向に押圧しながら装着する。そ
して、前記矯正用治具をケーブル先端部に対して装着す
る動作により、ケーブルの曲り等を強制的に修正する作
用を行い、導体接続子の位置のズレを矯正することがで
きる。また、前記図4に示すようにして、ケーブル先端
部での曲り等を矯正する場合に、導体の曲り等が生じや
すい部分は、テーパ部の先端部に対応する部分が多く、
そのテーパ部の先端部では絶縁体の被覆が次第に少なく
なっていることから、曲りの矯正の作用は比較的容易に
行い得るものである。
【0024】なお、前記図3に示すような矯正用治具6
0を用いる場合は、対象とされるケーブルの導体が比較
的軟質のものである場合や、小径のケーブルに対しては
非常に有効である。これに対して、硬い銅合金により構
成される導体の場合や、導体断面積が大きいものに対し
ては、ハンドル部材を手でもって押し込む作業が困難で
あることもあり、そのような対象ケーブルに対しては、
図1に示すようなボルト部材により押圧する装置を用い
ることが有効である。また、前記本発明の実施例におい
て、矯正用治具はアルミ製のものに限定されるものでは
なく、任意の金属材料により構成することが可能であ
り、
【0025】
【発明の効果】本発明の電力ケーブル接続部の導体矯正
方法においては、前述したように構成する円筒状の矯正
用治具を用いており、ケーブルブル軸芯に対する導体接
続子の位置のズレを矯正するための装置の構成を簡素化
でき、ケーブル先端部の曲り等の矯正作業を容易に行う
ことができる。また、矯正用治具の導体接続子に対応す
る位置にボルト部材を配置して、装置を構成する場合に
は、導体接続子の位置のズレを矯正する作業を、対応す
るボルト部材を出没させる作用により行うことができ、
導体接続子の位置を端部に対して測定しながら容易に行
うことができる。さらに、ボルト部材等を設けない矯正
用治具を用いる場合でも、比較的曲げ作用を加えやすい
ケーブルに対しては有効に対応させ得て、矯正用治具の
構成をより簡素化することが可能となる。そして、前述
したようにしてケーブル先端部の曲りを矯正することに
より、補強絶縁体に対して容易に挿入が可能となり、ケ
ーブル接続部の形成作業の能率を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の矯正部材の構成を示す説明図であ
る。
【図2】 図1の部材の正面図である。
【図3】 本発明の矯正部材の別の実施例の説明図であ
る。
【図4】 図3の装置でケーブルの曲りを矯正する動作
の説明図である。
【図5】 一般的なケーブル用接続部の構成を示す説明
図である。
【図6】 ケーブル先端部の外被部材を除去した状態の
説明図である。
【図7】 導体を露出させる加工を行った状態の説明図
である。
【図8】 2つの接続する導体の先端部に導体接続子を
取り付けた状態の説明図である。
【図9】 ケーブルの一方を補強絶縁体に挿入する状態
の説明図である。
【図10】 補強絶縁体を介して2つのケーブル導体の
接続を行った状態の説明図である。
【図11】 従来のケーブル固定部の説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル、 2 ケーブル導体、 6 導体
接続子、7 導体継手、 10 ケーブル接続部、
12 補強絶縁体、15 保護管、 16 絶
縁筒、 20 固定部、21 導体接続子、 25
先端部材、 27 ネジ部、30 挿入側接続
具、 33 ヘッド部材、 34 係止部材、40
係止側接続具、 44 係止段部、50・60
矯正用治具、 51・61 治具本体、52・62
大径部、 53・63 テーパ部、55・65
小径部、 57 ネジ孔、 58 ボルト部材、
59 押圧パッド、 66 ハンドル部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 43/00 H02G 15/08 H02G 1/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルの先端部に絶縁体を露出させ、
    前記絶縁体に形成したテーパ部の先端部にケーブル導体
    を露出させ、前記ケーブル導体の先端部に導体接続子を
    取り付けて、補強絶縁体の中央部にまで挿入し、対向す
    る導体接続子を相互に接続してケーブル接続部を形成す
    るに際して、 前記ケーブル導体の先端部に導体接続子を取り付けた後
    で、前記導体接続子のケーブル軸芯に対するズレを矯正
    するために、 大径部とテーパ部および小径部を貫通孔に順次形成する
    とともに、前記小径部に軸芯に向けて出没可能に複数の
    押圧部材を設けた円筒状の矯正用治具を用い、 前記矯正用治具の貫通孔にケーブル先端部を挿入し、前
    記ケーブル先端部の絶縁体露出部と絶縁体のテーパ部と
    を、前記矯正用治具の大径部とテーパ部に対応させると
    ともに、 前記導体接続子部分を、小径部において前記押圧部材に
    より矯正治具の軸芯に向けて押圧自在に位置決めし、 あらかじめ測定した導体接続子のケーブル軸芯に対する
    ズレ量にもとづいて、前記導体接続子に対して押圧部材
    により押圧して、導体接続子の位置のズレを矯正するこ
    とを特徴とする電力ケーブル接続部の導体矯正方法。
  2. 【請求項2】 前記導体接続子のケーブル軸芯に対する
    位置のズレを矯正する際には、矯正用治具の端部に対す
    る導体接続子の位置の測定を行い、その測定値に対応さ
    せて、ボルト部材による押圧の作用を調整して行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の電力ケーブル接続部の導
    体矯正方法。
  3. 【請求項3】 ケーブルの先端部に絶縁体を露出させ、
    前記絶縁体に形成したテーパ部の先端部にケーブル導体
    を露出させ、前記ケーブル導体の先端部に導体接続子を
    取り付けて、補強絶縁体の中央部にまで挿入し、対向す
    る導体接続子を相互に接続してケーブル接続部を形成す
    るに際して、 前記ケーブル導体の先端部に導体接続子を取り付けた後
    で、前記導体接続子のケーブル軸芯に対するズレを矯正
    するために、 前記ケーブル先端部の絶縁体露出部と絶縁体のテーパ部
    の形状にそれぞれ一致させた大径部とテーパ部、およ
    び、導体接続子の外径にほぼ一致させた小径部を貫通孔
    に形成し、外部にハンドル部材を設けた円筒状の矯正用
    治具を用い、 前記ケーブル導体の先端部に導体接続子を取り付けたも
    のを、前記矯正用治具を前記ハンドル部材を介して回転
    させながら、前記矯正用治具の貫通孔に前記ケーブル先
    端部を強制的に挿入させ、 前記ケーブル先端部の絶縁体露出部と絶縁体のテーパ部
    および導体接続子とのそれぞれを、前記大径部とテーパ
    部および小径部に対して各々位置決めすることにより、
    導体接続子の位置のズレを矯正することを特徴とする電
    力ケーブル接続部の導体矯正方法。
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