JP3441201B2 - 重合体及びその重合体組成物 - Google Patents

重合体及びその重合体組成物

Info

Publication number
JP3441201B2
JP3441201B2 JP30385294A JP30385294A JP3441201B2 JP 3441201 B2 JP3441201 B2 JP 3441201B2 JP 30385294 A JP30385294 A JP 30385294A JP 30385294 A JP30385294 A JP 30385294A JP 3441201 B2 JP3441201 B2 JP 3441201B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
polymer
carbon atoms
aliphatic
copolymer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP30385294A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07233217A (ja
Inventor
隆 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP30385294A priority Critical patent/JP3441201B2/ja
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to ES01130207T priority patent/ES2245339T3/es
Priority to EP01130207A priority patent/EP1199313B1/en
Priority to US08/365,936 priority patent/US5508333A/en
Priority to DE69417195T priority patent/DE69417195T2/de
Priority to DE69434472T priority patent/DE69434472T2/de
Priority to DE69430958T priority patent/DE69430958T2/de
Priority to EP94120914A priority patent/EP0661298B1/en
Priority to ES97100466T priority patent/ES2179965T3/es
Priority to EP97100466A priority patent/EP0773231B1/en
Priority to ES94120914T priority patent/ES2128500T3/es
Publication of JPH07233217A publication Critical patent/JPH07233217A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3441201B2 publication Critical patent/JP3441201B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重合体及びその重合体
組成物に係り、詳しくは破壊特性、耐摩耗性及び低ヒス
テリシスロス性(低転がり抵抗性、低燃費性)に優れた
新規な重合体並びこの重合体を用いたタイヤトレッド用
重合体組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タイヤの高性能化に伴って、タイ
ヤトレッド用ゴムとして、破壊特性、耐摩耗性、低ヒス
テリシスロス(低転がり抵抗性)に優れたゴムが望まれ
ている。
【0003】ヒステリシスロスを低下させるには、シス
−1,4−ポリブタジエンゴム等が用いられるが、耐摩
耗性は良いものの、破壊特性が良くない。低ヒステリシ
スロス性を著しく改良したものに、スズ−炭素結合を分
子鎖内に有する溶液重合ブタジエン−スチレンゴムがあ
り、これは低燃費性タイヤトレッドのゴム組成物に用い
られているが、ウェットグリップ性と低転がり抵抗性と
のバランス等が必ずしも良くない。
【0004】このようなゴムと充填剤としてカーボンブ
ラックのみとを使用したトレッドゴム組成物でも各種物
性、性能のバランスをある程度までとることはできるが
近年急速に高まりつつあるところのウエットグリップ性
と低転がり抵抗性のさらなる高度な両立ニーズを満たす
ことは難しい。この問題を解決するため、充填剤として
カーボンブラックとシリカのようなホワイトカーボンと
の併用、若しくはホワイトカーボンのみを用いたゴム組
成物が知られている。
【0005】例えばポリマー末端をシラン化合物で変性
した重合体とシリカを含むゴム組成物(例えば特公昭5
2−5071号、特開昭56−104906号、特開昭
62−50346号、特開昭62−227908号)が
挙げられる。しかし、これらの重合体では、アルコキシ
基の残存量は十分でなく且つ得られた重合体は片末端変
性重合体であるため、シリカ等の充填剤に対する補強性
及び分散改良効果、延いては機械的物性改良効果は十分
ではない。また、このような重合体において例えばジリ
チウムを開始剤として用いたとしても(特開昭62−2
27908号)、両末端はアルコキシシラン変性であ
り、これがカップリング能を有するため事実上分子量制
御が困難となり、変性前後のポリマーセメントの粘度も
高くなり耐スチームストリップ性や生成バルクポリマー
の経時変化にも問題が生じる。
【0006】また、ポリマー末端を窒素含有化合物で変
性した重合体とシリカとを含むゴム組成物(例えば特開
昭64−22940号等)も知られている。これは、ア
ルキルリチウムで重合を開始して得られるジエン系ポリ
マーにおいて、主として重合の停止側末端部に窒素原子
を含むモノマーを共重合若しくはアミノベンゾフェノン
化合物等で末端変性した重合体を用いているが、上記と
同様に窒素原子を含む化合物による片末端変性であり、
シリカ等への補強性は不十分である。
【0007】更に、特定分子構造の溶液重合ブタジエン
−スチレンゴムとシリカとを含むゴム組成物(空気入り
タイヤ)(例えば特開平3−239737号)も提供さ
れている。これは、シリカによる補強性がある程度改良
されるが、十分なものではない。
【0008】その上、これらの重合体には、主としてジ
エン系ポリマーが用いられている。ジエン系ポリマーは
シリカ等のホワイトカーボンとの親和性が低く、混練り
で均一分散のゴム組成物を得にくいことが知られてい
る。それを補うため、多くの場合、高価なシランカップ
リング剤を多量に配合している。このシランカップリン
グ剤は大気中で加水分解し易いため、取扱いに十分注意
を要し、また、再現性良くゴム組成物を得ることが難し
い。
【0009】従って、上述した各種ゴム組成物は本質的
に、シランカップリング剤を十分管理して用いたとして
も、また、シランカップリング剤を用いない場合も含め
て、ジエン系重合体をシリカとの親和性、分散性が十分
でなく、シリカの補強効果が得られにくく、十分な破壊
特性を示すには至らず、また、耐摩耗性、ウェットグリ
ップ性、低転がり抵抗性等の諸物性を高いレベルでバラ
ンスを取ることは難しい。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、各種要
求特性等をバランスよく満足し、実用性のある高分子組
成物は未だ得られていないのが現状である。
【0011】本発明は、破壊特性、耐摩耗性及び低ヒス
テリシスロス性(低転がり抵抗性、低燃費性)に優れ
た、新規な重合体並びにこの重合体を用いた重合体組成
物の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の重合体は、共役
ジエンポリマー又は共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素
コポリマーの末端部分に窒素原子を含む官能基が結合
し、該ポリマー又は該コポリマーの別の部分に、水酸基
を有する官能基が結合し、且つこの官能基に少なくとも
1つのアルコキシ基を有するケイ素が結合していること
を含む、下記一般式(I)で表される分子構造の少なく
とも1つからなることを特徴とする。
【0013】
【化5】
【0014】(式中、Pはポリマー又はコポリマーを表
し、R1 、R2 、R6 及びR7 は炭素数1〜20の脂肪
族、脂環族、芳香族の各炭化水素基から選ばれる基を表
し、同じであっても異なっていてもよく、R3 は炭素数
1〜20の脂肪族、脂環族の各炭化水素基から選ばれる
基を表し、R4 は酸素原子、メチレン基又は置換基を有
するメチレン基を表し、R5 は炭素数1〜20の脂肪族
炭化水素基を表す。OR6 基が複数あるとき、R6 は同
じであっても異なっていてもよい。R1 とR2は互いに
結合して、該窒素原子を含む環状構造を形成してもよ
く、また、この環状構造に更にヘテロ原子(酸素原子又
は窒素原子)を含む複素環状構造を形成してもよい。x
は1〜3の整数、yは1〜3の整数、zは0又は1〜2
の整数、且つx+y+zは2〜4の整数を表す。nは0
又は1を表す。)
【0015】また、本発明の他の重合体は、共役ジエン
ポリマー又は共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素コポリ
マーの末端部分に水素原子が結合し、該ポリマー又は該
コポリマーの別の部分に水酸基を有する官能基が結合
し、且つこの官能基に少なくとも1つのオキシ基を有す
るケイ素が結合していることを含む、下記一般式(II)
で表される分子構造の少なくとも1つからなることを特
徴とする。
【0016】
【化6】
【0017】(式中、Pはポリマー又はコポリマーを表
し、R3 は炭素数1〜20の脂肪族、脂環族の各炭化水
素基から選ばれる基を表し、R4 は酸素原子、メチレン
基又は置換基を有するメチレン基を表し、R5 は炭素数
1〜20の脂肪族炭化水素基を表し、R6 及びR7 は炭
素数1〜20の脂肪族、脂環族、芳香族の各炭化水素基
から選ばれる基を表し、同じであっても異なっていても
よい。OR6 基が複数あるとき、R6 は同じであっても
異なっていてもよい。xは1〜3の整数、yは1〜3の
整数、zは0又は1〜2の整数、且つx+y+zは2〜
4の整数を表す。nは0又は1を表す。)
【0018】本発明の重合体組成物は、共役ジエンポリ
マー又は共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素コポリマー
の末端部分に窒素原子を含む官能基が結合し、該ポリマ
ー又は該コポリマーの別の部分に水酸基を有する官能基
が結合し、且つこの官能基に少なくとも1つのアルコキ
シ基を有するケイ素が結合していることを含む、下記一
般式(I)で表される分子構造の少なくとも1つからな
る重合体を10重量部以上含むゴム原料100重量部
と、ホワイトカーボンを含む充填剤10〜100重量部
とを含むことを特徴とする。
【0019】
【化7】
【0020】(式中、Pはポリマー又はコポリマーを表
し、R1 、R2 、R6 及びR7 は炭素数1〜20の脂肪
族、脂環族、芳香族の各炭化水素基から選ばれる基を表
し、同じであっても異なっていてもよく、R3 は炭素数
1〜20の脂肪族、脂環族の各炭化水素基から選ばれる
基を表し、R4 は酸素原子、メチレン基又は置換基を有
するメチレン基を表し、R5 は炭素数1〜20の脂肪族
炭化水素基を表す。OR6 基が複数あるとき、R6 は同
じであっても異なっていてもよい。R1 とR2は互いに
結合して、該窒素原子を含む環状構造を形成してもよ
く、また、この環状構造に更にヘテロ原子(酸素原子又
は窒素原子)を含む複素環状構造を形成してもよい。x
は1〜3の整数、yは1〜3の整数、zは0又は1〜2
の整数、且つx+y+zは2〜4の整数を表す。nは0
又は1を表す。)
【0021】本発明の他の重合体組成物は、共役ジエン
ポリマー又は共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素コポリ
マーの末端部分に水素原子が結合し、該ポリマー又は該
コポリマーの別の部分に水酸基を有する官能基が結合
し、且つこの官能基に少なくとも1つのアルコキシ基を
有するケイ素が結合していることを含む、下記一般式
(II)で表される分子構造の少なくとも1つからなる重
合体を10重量部以上含むゴム原料100重量部と、ホ
ワイトカーボンを含む充填剤10〜100重量部と、を
含むことを特徴とする。
【0022】
【化8】
【0023】(式中、Pはポリマー又はコポリマーを表
し、R3 は炭素数1〜20の脂肪族、脂環族の各炭化水
素基から選ばれる基を表し、R4 は酸素原子、メチレン
基又は置換基を有するメチレン基を表し、R5 は炭素数
1〜20の脂肪族炭化水素基を表し、R6 及びR7 は炭
素数1〜20の脂肪族、脂環族、芳香族の各炭化水素基
から選ばれる基を表し、同じであっても異なっていても
よい。OR6 基が複数あるとき、R6 は同じであっても
異なっていてもよい。xは1〜3の整数、yは1〜3の
整数、zは0又は1〜2の整数、且つx+y+zは2〜
4の整数を表す。nは0又は1を表す。)
【0024】本発明者は、重合体の構成成分、充填剤、
それらの物性等に着目し、鋭意検討を重ねた結果、例え
ばブタジエン−スチレンランダムコポリマー/ヒドロキ
シプロピルアルコキシシランの分子構造を有する重合体
並びにこの重合体とホワイトカーボンを含む重合体組成
物によって、本発明の目的が達成されることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0025】この効果が発現するのは、充填剤シリカ表
面と重合体アルコキシ官能基が反応し得ると同時に、こ
の官能基の近傍にある重合体水酸基とシリカ表面のシラ
ノール基との親和性が大きいことによると考えられる。
また、この構造の加えて、更に一部の実施例では重合体
末端に3級アミンが結合している重合体は、この効果を
より向上させることができる。
【0026】以下に本発明を詳細に説明する。本発明の
一般式(I)及び(II)で表されるPは共役ジエンポリ
マー又は共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素コポリマー
を表す。共役ジエンポリマーは共役ジエンモノマーの重
合で得られる共役ジエン単位から構成されるポリマーで
ある。この共役ジエンモノマーは1分子当たり炭素原子
4〜12個、好ましくは、4〜8個を含有する共役ジエ
ン炭化水素である。例えば1,3−ブタジエン、イソプ
レン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3
−ペンタジエン、オクタジエン等が挙げられる。これら
は単独でも2種以上混合して用いても良く、特に1,3
−ブタジエンが好ましい。
【0027】共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素コポリ
マーは、共役ジエンモノマーとビニル芳香族炭化水素モ
ノマーの共重合で得られる各々共役ジエン単位とビニル
芳香族炭化水素単位から構成されるコポリマーである。
このビニル芳香族炭化水素モノマーとしては、スチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、o−メ
チルスチレン、p−ブチルスチレン、ビニルナフタリン
及びこれらの同様物が包含され、特にスチレンが好まし
い。
【0028】共役ジエンポリマーとしては耐摩耗性等に
優れているポリブタジエンが好ましく、共役ジエン/ビ
ニル芳香族炭化水素コポリマーとしては耐摩耗性及び耐
老化性等に優れているブタジエン/スチレンコポリマー
が好ましい。共役ジエンポリマー例えばポリブタジエン
並びにブタジエン/スチレンコポリマー中のブタジエン
部のミクロ構造(シス−1,4、トランス−1,4、ビ
ニル)は特に制限されないが、通常、有機リチウム触媒
系で得られる範囲のミクロ構造を取ることができる。共
役ジエン/ビニル芳香族炭化水素コポリマー例えばブタ
ジエン/スチレンコポリマーの組成は特に制限されない
が、通常、30/70〜95/5の重量比が用いられ、
またコポリマーの組成分布はランダム構造、ブロック構
造又はその中間構造を取ることができるが、通常、ラン
ダム構造又は中間構造が好ましい。
【0029】次に、本発明の重合体の一方の末端の構造
について述べる。本発明の重合体の前記ポリマー又はコ
ポリマーの末端部分には、前記一般式(I)では窒素原
子を含む官能基、前記一般式(II)では水素原子が結合
している。
【0030】窒素原子を含む官能基はR12 N−で表
され、R1 及びR2 は炭素数1〜20の脂肪族、脂環
族、芳香族の各炭化水素基から選ばれる基、好ましく
は、破壊特性及び低ヒステリシスロス性等の観点より炭
素数1〜13の脂肪族、脂環族、芳香族の各炭化水素基
から選ばれる基、即ち、2級アミン化合物の残基を表
す。またR1 及びR2 は互いに結合し、該窒素原子を含
む環状構造を形成しても良く、またこの環状構造に更に
ヘテロ原子(酸素原子又は窒素原子)を含む複素環状構
造を形成しても良く、即ちイミン化合物の残基を形成し
てもよいことを表している。この場合には、R1 及びR
2 は互いに結合して形成される炭素数2〜20の該窒素
原子を含む飽和若しくは不飽和の環状炭化水素機即ちイ
ミン化合物残基から選択される基、好ましくは、破壊特
性及び低ヒステリシスロス性等の観点より、炭素数2〜
13のイミン化合物残基から選択される基を表す。破壊
特性等の物性及び低ヒステリシスロス性を更に改良する
ために、R1 及びR2 は結合して形成される環状構造即
ち、イミン化合物の残基であることが好ましい。
【0031】前記2級アミン化合物としては、例えばジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジ
−n−ブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジペンチル
アミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオク
チルアミン、ジアリルアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、ブチルイソプロピルアミン、ジベンジルアミン、メ
チルベンジルアミン、メチルヘキシルアミン、エチルヘ
キシルアミン等を挙げることができる。中でも、R1
びR2 が、各々炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基から
選ばれる基を有するアミンであることが、破壊特性及び
低ヒステリシスロス性を更に改良し得るために好まし
い。
【0032】前記イミン化合物としては、例えばアジリ
ジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、2−メチ
ルピペリジン、3−メチルピペリジン、4−メチルピペ
リジン、3,5−ジメチルピペリジン、2−エチルピペ
リジン、ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミ
ン、コニイン、モルホリン、N−メチルピペラジン、N
−メチルピペラジン、N−エチルピペラジン、N−メチ
ルイミダゾリジン、N−エチルイミダゾリジン、オキサ
ジン、ピロリン、ピロール、アゼピン等を例示すること
ができる。中でも、炭素数4〜12のイミン化合物残基
から選ばれる基であることが、破壊特性及び低ヒステリ
シスロス性を更に改良し得るために好ましい。
【0033】一般式(I)及び一般式(II)中で表され
るR3 は、炭素数1〜20の脂肪族、脂環族の各炭化水
素基から選ばれる基を表し、破壊特性及び低ヒステリシ
スロス性を更に改良し得るために炭素数1〜6の脂肪
族、脂環族の各炭化水素基から選ばれる基が好ましい。
【0034】脂肪族炭化水素基としては、例えばメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、
オクチル等の基を挙げることができ、好ましいのは本発
明の効果をより向上させることができるメチル基、エチ
ル基、プロピル基である。脂環族炭化水素基としては、
例えばシクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル等の基を挙げることができ、好ましいのは本発明の効
果をより向上させることができるシクロヘキシル基であ
る。
【0035】一般式(I)及び一般式(II)中で表され
るR4 は、酸素原子、メチレン基又は置換基を有するメ
チレン基であり、置換基としては、例えばメチル、エチ
ル、プロピル等の基を挙げることができる。R4 で好ま
しいのは、破壊特性及び低ヒステリシスロス性の観点か
ら酸素原子、メチレン基である。
【0036】一般式(I)及び一般式(II)中で表され
るR5 は、炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基を表し、
炭素数1〜10の脂肪族炭化水素基が好ましく、例えば
メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、オクチル等の基を挙げることができ、好ましいの
は、破壊特性及び低ヒステリシスロス性の観点からメチ
ル基、エチル基、プロピル基、ブチル基である。
【0037】一般式(I)及び一般式(II)中で表され
るR6 及びR7 は、炭素数1〜20の脂肪族、脂環族、
芳香族の各炭化水素基から選ばれる基を表し、脂肪族炭
化水素基及び脂環族炭化水素基は前記R3 と同義であ
り、中でもシリカ表面との反応性の観点より炭素数1〜
3のアルキル基が好ましい。芳香族炭化水素基として
は、例えばフェニル、ナフチル、ビフェニル、アントリ
ル、フェナントリルの各基を挙げることができ、中でも
フェニル基が好ましい。R6 は、更に最も好ましくは、
破壊特性及び低ヒステリシスロス性をより改良し得るメ
チル、エチル、プロピル、フェニルの各基から選ばれる
基を表す。またR7 は、重合体中のケイ素に結合される
OR6 並びに前記ポリマー若しくは前記コポリマーの数
によっては(一般式(I)及び一般式(II)において、
x+y+z=4の場合)、重合体中に存在しない。
【0038】一般式(I)及び一般式(II)中で表され
るxは1〜3の整数、yは1〜3の整数、zは0又は1
〜2の整数、且つx+y+zは2〜4の整数を表す。x
が1のときyは1〜3、xが2のときyは1〜2、xが
3のときyは1となり、従って、それぞれのケースで、
zが0〜2のいずれかであるかが決まってくる。本発明
の重合体は製造方法を後述するが、製造条件によって、
x、y、zは上の条件を満足する範囲で変り得、特に制
限されない。x、y、zが固定されて1つの重合体であ
る場合もあるし、x、y、zが異なる複数の重合体の混
合物である場合もある。通常は後者の混合物である場合
が多い。
【0039】一般式(I)及び一般式(II)中で表され
るnは0又は1を表す。従って、>R3 −(CH2)n
OHは、>R3 −CH2 −OH及び>R3 −OHのいず
れかであることを表す。R3 が脂肪族炭化水素基である
場合では、nは、0と1のいずれか又は混合物であり、
3 が脂環族炭化水素基の場合では、nは0であり、>
3 −OHのみの構造をとる。
【0040】一般式(I)又は一般式(II)で表される
重合体は前記した分子構造要素を組み合わせたものであ
り、更に各種物性を向上させるために、また、重合体組
成物とした場合に後述するシリカとの相互作用を著しく
向上させるために、R1 及びR2 として各々炭素数1〜
13の脂肪族、脂環族、芳香族の各炭化水素基から選ば
れる基若しくは互いに結合して形成される炭素数2〜1
3の窒素原子を含むイミン化合物残基から選ばれる基
と、R3 として炭素数1〜6の脂肪族及び脂環族の各炭
化水素基から選ばれる基と、R4 として酸素原子又はメ
チレン基と、R5として炭素数1〜4の脂肪族炭化水素
基から選ばれる基と、R6 として炭素数1〜6の脂肪族
及び芳香族の各炭化水素基から選ばれる基と、R7 とし
て炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基及びフェニル基から
選ばれる基とを有する重合体、並びに、重合体末端に水
素原子と、R3 として炭素数1〜6の脂肪族及び脂環族
の各炭化水素基から選ばれる基と、R4 として酸素原子
又はメチレン基と、R5 として炭素数1〜4の脂肪族炭
化水素基から選ばれる基と、R6 として炭素数1〜6の
脂肪族及び芳香族の各炭化水素基から選ばれる基と、R
7 として炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基及びフェニル
基から選ばれる基とを有する重合体が好ましい。
【0041】このような好ましい重合体の好ましい例と
しては、下記表のものが挙げられる。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【表4】
【0046】
【表5】
【0047】なお、表中のR7 は、前述したように重合
体中に存在してもしなくてもよく、存在する場合のもの
を例示した。
【0048】次の重合体の製造方法例で重合体の分子構
造を示す。本発明の重合体の製造方法は、特に制限され
ないが、その製造方法を以下に例示する。
【0049】本発明の重合体のうち、一般式(I)で表
される重合体末端に窒素原子を有する重合体を製造する
場合と、一般式(II)で表される重合体末端に水素原子
を有する重合体を製造する場合とでは、窒素原子の導入
工程を設けるか否かの違いのみである。
【0050】一般式(I)で表される重合体を得るため
には、ジエチルアミンのような2級アミン化合物若しく
はヘキサメチレンイミンのようなイミン化合物と有機リ
チウム化合物とから得られるリチウムアミド開始剤にモ
ノマーを添加してモノマーの重合を開始させてから、リ
チウム活性末端を有する該ポリマー溶液にエポキシ基又
はグリシドキシ基等を有するシラン化合物を添加して得
ることができる。
【0051】また、一般式(I)で表される重合体は、
上記の方法以外に、少なくともモノマーの存在下で2級
アミン化合物若しくはイミン化合物を添加して、リチウ
ムアミド触媒を開始剤とするモノマーの重合を進行さ
せ、その後、リチウム活性末端を有する該ポリマー溶液
にエポキシ基又はグリシドキシ基等を有するシラン化合
物を添加して得ることができる。即ち、前記の一般式
(I)で表される重合体の製造方法において、2級アミ
ン化合物又はイミン化合物(例えばHMI)を使用せず
に有機リチウム化合物(例えばブチルリチウム)のみを
用いて、同様の工程を経ることにより、一般式(II)で
表される重合体を得ることができる。
【0052】ここで、本発明の重合体のうち、一般式
(I)で表される重合体であって後者の方法で製造され
た場合を、モノマーとしてブタジエン(B)とスチレン
(S)を(コポリマーをBSPとする)、イミン化合物
としてヘキサメチレンイミン(HMI)を、エポキシ基
を有するシラン化合物として3−グリシドキシプロピル
トリメトキシシラン(GPMOS)を各々用いて、本発
明の重合体を得る製造例をAに示す。得られた重合体は
A−1、A−2及び/又はA−3となる。GPMOSの
代わりに、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン(EHMOS)を用いた以外は
Aと同様な製造例をBに示す。得られた重合体はB−
1、B−2及び/又はB−3となる。
【0053】
【化9】
【0054】
【化10】
【0055】この製造例のA−1、A−2及びA−3に
おける−CH2 −CH(OH)−CH2 −構造は−CH
(CH2 −OH)−CH2 −の構造である場合もあり、
両方の構造をとる場合もある。
【0056】この製造法で用いられる2級アミン化合物
又はイミン化合物は前述の通りである。
【0057】また、エポキシ基を有するシラン化合物と
しては、例えば3−グリシドキシエチルトリメトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
3−グリシドキシブチルトリメトキシシラン、3−グリ
シドキシプロピルトリエトキシシラン、3−グリシドキ
シプロピルトリプロポキシシラン、3−グリシドキシプ
ロピルトリブトキシシラン、3−グリシドキシプロピル
トリフェノキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチ
ルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルエチル
ジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルエチルジ
エトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエ
トキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジプロ
ポキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジブト
キシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジフェノ
キシシラン、3−グリシドキシプロピルジメチルメトキ
シシラン、3−グリシドキシプロピルジエチルエトキシ
シラン、3−グリシドキシプロピルジメチルエトキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルジメチルフェノキシシ
ラン、3−グリシドキシプロピルジエチルメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルメチルジイソプロペンオ
キシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジメト
キシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジエト
キシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジプロ
ポキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジブ
トキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)ジフ
ェノキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピル)メ
チルメトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプロピ
ル)メチルエトキシシラン、ビス(3−グリシドキシプ
ロピル)メチルプロポキシシラン、ビス(3−グリシド
キシプロピル)メチルブトキシシラン、ビス(3−グリ
シドキシプロピル)メチルフェノキシシラン、トリス
(3−グリシドキシプロピル)メトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリメト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチル−トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチル−トリプロポキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−トリブト
キシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)
エチル−トリフェノキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)プロピル−トリメトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−メチル
ジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチル−エチルジメトキシシラン、β−(3,4
−エポキシシクロヘキシル)エチル−エチルジエトキシ
シラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチ
ル−メチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチル−メチルジプロポキシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−メチ
ルジブトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチル−メチルジフェノキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−ジメチル
メトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシ
ル)エチル−ジエチルエトキシシラン、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)エチル−ジメチルエトキシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
−ジメチルプロポキシシラン、β−(3,4−エポキシ
シクロヘキシル)エチル−ジメチルブトキシシラン、β
−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル−ジメチ
ルフェノキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチル−ジエチルメトキシシラン、β−(3,
4−エポキシシクロヘキシル)エチル−メチルジイソプ
ロペンオキシシラン等を挙げることができる。この中
で、耐摩耗性等の物性及び低ヒステリシスロス性をより
向上させることから、3−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシランが好ましい。
【0058】この製造方法において、重合溶媒として用
いられるものには、例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素溶媒、n−ペンタン、n−ヘキ
サン、n−ブタン等の脂肪族炭化水素溶媒、メチルシク
ロペンタン、シクロヘキサン等の脂環族炭化水素溶媒及
びこれらの混合物が使用でき、特に制限されない。
【0059】この製造法において用いられる重合開始剤
のリチウム化合物には、n−ブチルリチウム、エチルリ
チウム、プロピルリチウム、t−ブチルリチウム、ヘキ
シルリチウム等のアルキルリチウム、1,4−ジリチオ
ブタン等のアルキレンジリチウム、フェニルリチウム、
スチルベンジリチウム、ブチルリチウムとジビニルベン
ゼンとの反応物等の他の炭化水素リチウム、又はトリブ
チルスズリチウム等の有機金属リチウム、リチウムヘキ
サメレンイミド、リチウムジエチルアミド、リチウムピ
ロリジド等のリチウムアミドを挙げることができる。こ
れらのリチウム開始剤は単独で用いて、2種以上を混合
して用いても良い。前記一般式(I)の重合体の場合で
は、例えば、重合系中でアルキルリチウムを2級アミン
化合物若しくはイミン化合物と併用して開始剤とすると
きは、アルキルリチウムとしてn−ブチルリチウム若し
くは sec−ブチルリチウム等が炭化水素溶媒に対する溶
解性及び開始速度等の観点より好適であり、一方、最初
からリチウムアミド系の開始剤を用いたときは、リチウ
ムヘキサメチレンイミド、リチウムピロリジド、リチウ
ムジエチルアミド等が、炭化水素溶媒に対する溶解性及
びホワイトカーボン例えばシリカ等に対する補強性の観
点より好適である。これらのリチウム化合物の使用量
は、モノマー100g当たり0.2〜30mmolの範囲で
用いることができる。0.2mmol未満及び30mmolを越
えると、得られる重合体の加工性の観点より好ましくな
い。
【0060】重合に用いられる共役ジエンモノマー又は
ビニル芳香族炭化水素モノマーは前述の通りである。
【0061】この重合において、所望の分子構造の重合
体を得たい場合は、ランダマイザーが好ましく用いられ
る。ここで言うランダマイザーとは、共役ジエン重合体
のミクロ構造のコントロール、例えばブタジエン重合体
又はブタジエン−スチレン共重合体のブタジエン部の
1,2結合、イソプレン重合体の3,4結合の増量等及
び共役ジエン−ビニル芳香族炭化水素共重合体のモノマ
ー単位の組成分布のコントロール例えば、ブタジエン−
スチレン共重合体のブタジエン単位、スチレン単位のラ
ンダム化等、の作用を有する化合物である。本発明に係
るランダマイザーは特に制限されないが、一般に用いら
れているもの全てを含む。用いられるランダマイザーの
例としては、次にようなものが挙げられる。 (1)エーテル類 (2)オルトジメトキシベンゼン類 (3)アルカリ金属とケトン又は亜リン酸トリエステル
とのコンプレックス (4)下記一般式で表される化合物 R(OM1)n 、(RO)22 、R(COOM1)n 、RO
COOM1 、RSO31 、ROSO31 (但し、Rは脂肪族、脂環族及び芳香族の各炭化水素基
から選ばれるものであり、M1 はアルカリ金属であり、
特に、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又
はセシウムを表し、M2 はアルカリ土類金属であり、具
体的にはカルシウム又はバリウムを表し、かつnは1〜
3の整数である。) (5)第三級アミン 以下ランダマイザーについて、具体的に説明するが、こ
れらのランダマイザーは、単独又はこれらの併用でもよ
い。
【0062】(1)エーテル類の例としては、1,2−
ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン、2−メトキシメチルテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテル等が挙げられる。
【0063】(2)オルトジメトキシベンゼン類の例と
しては、ベラトロール、イソホモベラトロール等であ
る。
【0064】(3)アルカリ金属とケトン又は亜リン酸
トリエステルとのコンプレックスには、アセトン、メチ
ルエチルケトン、ジイソプロピルケトン、ベンゾフェノ
ン、アセトフェノン、ジベンジルケトン、フルオレノ
ン、キサントン、ミヒラーケトン、アセチルアセトンの
ようなケトン類及び、トリエチルホスファイト、トリオ
クチルホスファイト、トリベンジルホスファイト、トリ
ノニルホスファイトのような亜リン酸トリエステルと、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシ
ウムとのコンプレックス等が挙げられる。
【0065】(4)一般式で示したランダマイザーにつ
いて説明する。一般式R(OM1)n 又は(RO)22
示されるアルコール、フェノールのアルカリ金属塩又は
アルカリ土類金属塩の具体的な例には、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、tert
−ブチルアルコール、tert−アミルアルコール、シクロ
ヘキシルアルコール、アリルアルコール、2−ブテニル
アルコール、ベンジルアルコール、フェノール、カテコ
ール、レゾルシノール、ヒドロキノン、1−ナフチルア
ルコール、p−ノニルフェノール、ピロガロール等のリ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ム、カルシウム及びバリウムの各塩が含まれる。
【0066】一般式R(COOM1)n 又はROCOOM
1 により示されるアルカリ金属のカルボン酸及び酸性炭
酸エステル塩の具体例には、イソ吉草酸、ラウリル酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、
安息香酸、ピメリン酸、酸性炭酸n−ドデシル、酸性炭
酸フェニル等のリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビ
ジウム及びセシウム塩等を挙げることができる。
【0067】一般式RSO31 又はROSO31
より表されるアルカリ金属のスルホン酸及び硫酸エステ
ル塩の具体例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、
ジイソプロピルナフタリンスルホン酸、N−メチル−N
−メタンスルホン酸塩ラウリルアミド、ラウリルアルコ
ールの硫酸エステル塩、カプロイルエチレングリコール
硫酸エステル等のリチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウム及びセシウム塩が含まれる。
【0068】(5)第三級アミンの例としては、トリエ
チルアミン、テトラメチルエチレンジアミン等が上げら
れる。
【0069】この中で、好ましいランダマイザーとして
は、本発明の重合体の分子構造を特に制御しやすい前記
(1)エーテル類及び前記(4)R(OM1)n が挙げら
れる。
【0070】ランダマイザーの使用量は有機リチウム化
合物1モル当量当たり、0.01〜1000モル当量の
範囲で用いられる。
【0071】重合温度は、通常、−20〜150℃で、
好ましくは0〜100℃である。なお、溶媒中のモノマ
ー濃度は、通常、5〜50重量%、好ましくは10〜3
5重量%である。共役ジエンとビニル芳香族炭化水素の
共重合の場合、仕込みモノマー混合物中のビニル芳香族
炭化水素の含量は5〜70重量%、好ましくは10〜5
0重量%である。
【0072】重合反応は、モノマーを液相で触媒に接触
させて実施されるが、その圧力は通常、本質的に液相を
保持するために十分な圧力で操作することが好ましい。
また、反応系に装入される上記の全物質には、触媒作用
を妨害する物質を排除することが好ましい。重合後にエ
ポキシ基を有するシラン化合物を加えて行う反応は、ポ
リマー又はコポリマーの活性末端リチウムを失活させな
い雰囲気下で実施される。
【0073】反応終了後、重合体溶液中にスチームを吹
き込んで溶媒を除去するか、又はメタノール等の貧溶媒
を加えて重合体を凝固させた後、熱ロール又は減圧下で
乾燥して重合体を得ることができる。また、重合体溶液
を直接熱ロール又は減圧下で溶媒を除去して重合体を得
ることもできる。
【0074】本発明の重合体のゴム原料としては、実用
上、前記の重合体と、天然ゴム又は他の合成ゴムとをブ
レンドして使用される。ブレンドする場合、前記重合体
をゴム原料100重量部中に10重量部以上含有させる
ことが必要で、本発明の重合体の効果を十分に発揮させ
るめに、好ましくは、40重量部以上である。例えば天
然ゴムとのブレンドにおいて、本発明における重合体が
10重量%未満では、重合体組成物として要求される特
性のバランスが損われ、好ましくない。
【0075】ブレンドして用いられる前記合成ゴムとし
ては、シス−1,4−ポリイソプレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、低シス−1,4−ポリブタジエン、高
シス−1,4−ポリブタジエン、エチレン−プロピレン
−ジエン共重合体、クロロプレン、ハロゲン化ブチルゴ
ム、アクリロニトリル−ブタジエンゴム(NBR)等を
挙げることができる。中でも引張強度、耐摩耗性、加工
性の観点より、天然ゴム、高シス−1,4−ポリブタジ
エン、ハロゲン化ブチルゴムが好ましい。
【0076】本発明の重合体組成物には、充填剤が含ま
れ、この充填剤においてホワイトカーボンは必須成分で
ある。
【0077】本発明の重合体組成物に用いられるホワイ
トカーボンには、例えば湿式シリカ(含水ケイ酸)、乾
式シリカ(無水ケイ酸)、ケイ酸カルシウム、ケイ酸ア
ルミニウム、クレー、タルク、炭酸カルシウム、塩基性
炭酸マグネシウム、アルミナ水和物、珪藻土、硫酸バリ
ウム、マイカ、硫酸アルミナ、酸化チタン等が含まれ、
中でも破壊特性の改良効果並びにウェットグリップ性及
び低転がり抵抗性の両立効果が最も顕著である湿式シリ
カが好ましい。
【0078】充填剤の配合量は前記ゴム原料100重量
部に対して、10〜100重量部であり、充填剤に含有
されるホワイトカーボンによる補強性とそれによる諸物
性の改良効率の観点より、好ましくは20〜60重量部
である。10重量部未満では破壊特性等が十分でなく、
また、100重量部を越えると加工性が劣る。
【0079】本発明の充填剤は、ホワイトカーボンのみ
とすることができる。この場合に、ホワイトカーボン
は、ゴム原料100重量部に対して10〜100重量部
で用いられ、補強性とそれによる諸物性の改良効果の観
点より、好ましくは20〜60重量部である。10重量
部未満では、破壊特性等が十分でなく、また、100重
量部を越えると加工性が劣る。
【0080】また、本発明の重合体組成物に用いられる
充填剤を、ホワイトカーボン及びカーボンブラックとす
ることができる。これによって、諸物性の改良効果は大
きくなる。使用されるカーボンブラックとしては、FE
F、SRF、HAF、ISAF、SAF等のカーボンブ
ラックであり、好ましくはヨウ素吸着量(IA)が60
mg/g以上、かつ、ジブチルフタレート吸油量(DB
P)が80ml/100g以上のカーボンブラックが用
いられる。特に、耐摩耗性に優れるHAF、ISAF、
SAFが好ましい。カーボンブラックの配合量はホワイ
トカーボンの作用効果を損なわない範囲の量であれば特
に制限されないが、補強性及び加工性の観点より、原料
ゴム100重量部に対して、前記充填剤の範囲内におい
て、0.1〜90重量部のカーボンブラックと9.9〜
99.9重量部のホワイトカーボンとを配合することが
好ましい。
【0081】本発明の重合体組成物において、ホワイト
カーボンの補強性を更に向上させるために、配合時にシ
ランカップリング剤を用いることができ、そのシランカ
ップリング剤を例示すると、次のとおりである。
【0082】ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)
テトラスルフィド、ビス(2−トリエトキシシリルエチ
ル)テトラスルフィド、ビス(3−トリメトキシシリル
プロピル)テトラスルフィド、ビス(2−トリメトキシ
シリルエチル)テトラスルフィド、3−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリ
エトキシシラン、2−メルカプトエチルトリメトキシシ
ラン、2−メルカプトエチルトリエトキシシラン、3−
ニトロプロピルトリメトキシシラン、3−ニトロプロピ
ルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキ
シシラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、2
−クロロエチルトリメトキシシラン、2−クロロエチル
トリエトキシシラン、3−トリメトキシシリルプロピル
−N,N−ジメチルチオカルバモイルテトラスルフィ
ド、3−トリエトキシシリルプロピル−N,N−ジメチ
ルチオカルバモイルテトラスルフィド、2−トリエトキ
シシリルエチル−N,N−ジメチルチオカルバモイルテ
トラスルフィド、3−トリメトキシシリルプロピルベン
ゾチアゾールテトラスルフィド、3−トリエトキシシリ
ルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド、3−ト
リエトキシシリルプロピルメタクリレートモノスルフィ
ド、3−トリメトキシシリルプロピルメタクリレートモ
ノスルフィド等が挙げられ、ビス(3−トリエトキシシ
リルプロピル)テトラスルフィド、3−トリメトキシシ
リルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィド等が、
補強性改善効果の観点より好ましい。また、その他の例
として、ビス(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)
テトラスルフィド、3−メルカプトプロピルジメトキシ
メチルシラン、3−ニトロプロピルジメトキシメチルシ
ラン、3−クロロプロピルジメトキシメチルシラン、ジ
メトキシメチルシリルプロピル−N,N−ジメチルチオ
カルバモイルテトラスルフィド、ジメトキシメチルシリ
ルプロピルベンゾチアゾールテトラスルフィドが挙げら
れる。
【0083】重合体組成物に配合時にシランカップリン
グ剤を用いる場合、その添加量は、同等の物性を維持し
ながら、通常の添加量よりも低減することができ、ホワ
イトカーボンの配合量によって変わるが、補強性の観点
より、ゴム原料100重量部に対して0.1〜10重量
部、より好ましくは0.1〜5重量部である。
【0084】加硫剤としては、硫黄等が挙げられ、これ
らの使用量は、ゴム原料100重量部に対して0.1〜
5重量部、好ましくは1〜2重量部である。0.1重量
部未満では加硫ゴムの破壊強度、耐摩耗性、ヒステリシ
スロスが低下し、5重量部を越えるとゴム弾性が失われ
る。
【0085】本発明の重合体組成物で使用できるプロセ
ス油としては、例えばパラフィン系、ナフテン系、アロ
マチック系等を挙げることができる。引張強度、耐摩耗
性を重視する用途にはアロマチック系が、ヒステリシス
ロス、低温特性を重視する用途にはナフテン系又はパラ
フィン系が用いられ、その使用量は、ゴム原料100重
量部に対して0〜100重量部であり、100重量部を
越えると加硫ゴムの引張強度、低ヒステリシスロス性が
著しく悪化する。
【0086】本発明で使用できる加硫促進剤は、特に限
定されるものではないが、好ましくはM(2−メルカプ
トベンゾチアゾール)、DM(ジベンゾチアジルジサル
ファイド)、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチ
アジルスルフェナミド)等のチアゾール系の、DPG
(ジフェニルグアニジン)等のグアジニン系の加硫促進
剤等を挙げることができ、その使用量は、ゴム原料10
0重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.2
〜3重量部である。
【0087】本発明では、これら以外にもゴム工業で通
常使用されている老化防止剤、酸化亜鉛、ステアリン
酸、酸化防止剤、オゾン劣化防止剤等の添加剤を配合す
ることもできる。
【0088】本発明の重合体組成物は、ロール、インタ
ーナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることに
よって得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤトレッ
ド、アンダートレッド、カーカス、サイドウォール、ビ
ード部分等のタイヤ用途を始め、防振ゴム、ベルト、ホ
ースその他工業品等の用途にも用いることができるが、
特にタイヤトレッド用ゴムとして好適に使用される。
【0089】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、本発明の主旨を越えない限り、本実施例
に限定されるものではない。
【0090】なお、実施例において、部及び%は特に断
らない限り、重量部及び重量%を意味する。
【0091】各種の測定は下記の方法によった。コポリ
マーの数平均分子量(Mn)及び重量平均分子量(M
w)の測定はゲルパーミエイションクロマトグラフィ
〔GPC;東ソー製HLC−8020、カラム;東ソー
製GMH−XL(2本直列)〕により行い、示差屈折率
(RI)を用いて、単分散ポリスチレンを標準としてポ
リスチレン換算で行った。
【0092】ポリマーのブタジエン部分のミクロ構造
は、赤外法(モレロ法)によって求めた。またブタジエ
ン−スチレンコポリマーの結合スチレン含有量は 1H−
NMRスペクトルの積分比より算出した。
【0093】コンパウンドムーニー(ML1+4 )はJI
S K6300に従って、130℃で測定した。
【0094】ヒステリシスロス性の指標としてtanδ
を用いた。tanδが小さい程、低ヒステリシスロス性
であると評価する。tanδの測定は、粘弾性測定装置
(レオメトリックス社製)を使用し、温度50℃、歪み
8%、周波数15Hzで行った。
【0095】破壊特性及び300%モジュラス(M
300 )は、JIS K6301に従って測定した。耐摩
耗性はランボーン型摩耗試験機を用い、室温におけるス
リップ率60%の摩耗量を測定した。耐摩耗指数は、同
種のHAFカーボン50部配合物の耐摩耗性を100と
して、他を指数表示した。
【0096】〔実施例1〕乾燥し、窒素置換された80
0mlの耐圧ガラス容器に、表6の処方に従って、シク
ロヘキサン315g、1,3−ブタジエンモノマー48
g、スチレンモノマー12g、テトラヒドロフラン(T
HF)27.5mmolを注入し、これにn−ブチルリ
チウム(BuLi)0.5mmolを加えた後、50℃
で2時間重合を行った。重合転化率は、ほぼ100%で
あった。コポリマーの一部をサンプリングし、イソプロ
ピルアルコールを加え、固形物を乾燥し、ゴム状コポリ
マーを得た。このコポリマーについてミクロ構造及び分
子量を測定した。その結果を表8に示した。次に、GP
Cにて分子量分布を確認するとMw/Mn=1.06、
Mw=2×105 のシャープな一山の形状を示した。
【0097】一方、先の重合溶液に、エポキシ基を有す
るシラン化合物として、3−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシラン(GPMOS)を加え、60℃で30分
間変性を行った。これにイソプロピルアルコールを加
え、固形物を乾燥し、ゴム状重合体G−1を得た。この
重合体はGPCにて、分子量分布を確認すると、先に述
べたベース部分と、ポリマー2分子以上がカップリング
したと思われるより高分子量部分との二峰性に変化して
おり、結果として、トータルの重量平均分子量は38×
104 にジャンプしていた。この重合体はその他のデー
タ等も併わせると、前記の製造例Aで得られた重合体A
−1、A−2及びA−3の分子構造のヘキサメチレンイ
ミノ基が各々ブチル基に置き換えられた分子構造の重合
体の混合物(一般式(II)で表される重合体)であるこ
とが確認された。
【0098】この重合体G−1を表7に示す配合処方に
従って、混練し、145℃で33分間加硫を行い、得ら
れた加硫物の物性を評価した。結果を表8に示した。
【0099】〔実施例2〕実施例2は、1,3−ブタジ
エンモノマーの量、スチレンモノマーの量を変え、TH
Fの代わりにカリウム−t−アミレートを用いた以外、
実施例1と同様に行った。ここで、ゴム状重合体G−2
を得た。この重合体はコポリマーの結合スチレン含量、
ブタジエン部のビニル含量が異なる以外、G−1と同様
の分子構造を有していた。コポリマーの特性及び重合体
の加硫物物性の結果を表8に示した。
【0100】〔実施例3〕実施例3は、1,3−ブタジ
エンモノマーの量、スチレンモノマーの量を変え、TH
Fの代わりにカリウム−t−アミレートを用い、エポキ
シ基を有するシラン化合物としてGPMOSの代わりに
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン(EHMOS)を用いた以外、実施例1と
同様に行った。ここで、ゴム状重合体G−3を得た。こ
の重合体は前記製造例Bで得られた重合体B−1、B−
2及びB−3の分子構造のヘキサメチレンイミノ基が各
々ブチル基である分子構造の重合体の混合物(一般式
(II)で表される重合体)であることが確認された。コ
ポリマーの特性及び重合体の加硫物物性の結果を表8に
示した。
【0101】〔比較例1〕比較例1は、エポキシ基を有
するシラン化合物GPMOSを用いなかった以外、実施
例1と同様に行った。ここで、ゴム状重合体G−4を得
た。この重合体は通常のブタジエン−スチレンランダム
共重合体である。重合体の特性及び重合体の加硫物物性
の結果を表8に示した。
【0102】〔比較例2〕比較例2は、エポキシ基を有
するシラン化合物GPMOSの代わりに、エポキシ基を
有しないメチルトリフェノキシシラン(MTPOS)を
用いた以外、実施例1と同様に行った。ここで、ゴム状
重合体G−5を得た。この重合体は、前記の製造例Aか
ら容易にわかるように、コポリマーにメチルフェノキシ
シラン基のみが結合し、水酸基を含む官能基は結合して
いない重合体であった。コポリマーの特性及び重合体の
加硫物物性の結果を表8に示した。
【0103】〔実施例4〕乾燥し、窒素置換された80
0mlの耐圧ガラス容器に、表6に重合処方に従って、
シクロヘキサン315g、1,3−ブタジエンモノマー
48g、スチレンモノマー12g、THF27.5mm
ol、ヘキサメチレンイミン(HMI)0.5mmol
を注入し、これにn−BuLiを加えた後、50℃で2
時間重合を行った。重合系は重合開始から終了まで、全
く沈殿は見られず均一で透明であった。重合転化率は、
ほぼ100%であった(この方法は、特願平5−260
229号に記載されている)。
【0104】この後、コポリマーとGPMOSを用いて
実施例1と同様に変性を行った。ここで、重合体G−6
を得た。この重合体は前記製造例Aで得られた重合体A
−1、A−2及びA−3の混合物(一般式(I)で表さ
れる重合体)であることが確認された。コポリマーの特
性及び重合体の加硫物物性の結果を表8に示した。
【0105】〔実施例5〕実施例5は、1,3−ブタジ
エンモノマーの量、スチレンモノマーの量を変え、TH
Fの代わりにカリウム−t−アミレートを用いた以外、
実施例4と同様に行った。ここで、ゴム状重合体G−7
を得た。この重合体はコポリマーの結合スチレン含量、
ブタジエン部のビニル含量が異なる以外、G−6と同様
の分子構造を有していた。コポリマーの特性及び重合体
の加硫物物性の結果を表8に示した。
【0106】〔実施例6〕実施例6は、1,3−ブタジ
エンモノマーの量、スチレンモノマーの量を変え、TH
Fの代わりにカリウム−t−アミレートを用い、エポキ
シ基を有するシラン化合物としてGPMOSの代わりに
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシラン(EHMOS)を用いた以外、実施例4と
同様に行った。ここで、ゴム状重合体G−8を得た。こ
の重合体は前記製造例Bで得られた重合体B−1、B−
2及びB−3の混合物(一般式(II)で表される重合
体)であることが確認された。コポリマーの特性及び重
合体の加硫物物性の結果を表8に示した。
【0107】〔比較例3〕比較例3は、エポキシ基を有
するシラン化合物GPMOSを用いなかった以外、実施
例4と同様に行った。ここで、ゴム状重合体G−9を得
た。この重合体は通常のブタジエン−スチレンコポリマ
ーの末端にヘキサメチレンイミノ基を有する共重合体で
ある。重合体の特性及び重合体の加硫物物性の結果を表
8に示した。
【0108】〔比較例4〕比較例4は、エポキシ基を有
するシラン化合物GPMOSの代わりに、エポキシ基を
有しないメチルトリフェノキシシラン(MTPOS)を
用いた以外、実施例4と同様に行った。ここで、ゴム状
重合体G−10を得た。この重合体は、前記の製造例A
から容易にわかるように、3級アミン末端コポリマーに
メチルフェノキシシラン基のみが結合し、水酸基を含む
官能基は結合していない重合体であった。コポリマーの
特性及び重合体の加硫物物性の結果を表8に示した。
【0109】
【表6】
【0110】
【表7】
【0111】
【表8】
【0112】〔重合体の分子構造〕次に、本実施例にお
いて用いられた重合体の分子構造について検討した。高
分子量重合体ではアミンの確認が困難なため、重合処方
の中でn−ブチルリチウム量を50mmol、HMIを
50mmol、及びカリウム−t−アミレートを2.5
mmolとして用いた以外は、実施例5と全く同様にし
て重合を行い、数平均分子量2000の低分子量重合体
を得た。この重合体の窒素顔料を測定した結果、0.6
%であった。1分子に1つのアミンを有する場合の理論
値は0.7%である。このことから、重合体にアミンの
存在が確認された。
【0113】また、下記のようにBuLiを増量し、ま
たBuLiに対し、実施例5と同じモル比になるように
エポキシ基を有するシラン化合物、イミン化合物、ラン
ダマイザーを増量した以外は、実施例5と全く同様にし
て低分子量重合体g−1、g−2及びg−3を作製した
(表9)。
【0114】
【表9】 ベースMn Mw/Mn カップリング BuLi添加量 (×103 ) 効率 (mmol) g−1 5.11 1.06 73 18 g−2 8.11 1.06 62 12 g−3 19.9 1.05 53 6
【0115】得られた低分子重合体を用いて、IRスペ
クトルによりSi−O及びSi−C結合を観測した。こ
こで、Si−O結合は1260cm-1付近に、Si−C
結合は1160cm-1付近における吸収として確認され
ることが知られている(特開昭62−227908
号)。図1は、本発明の上記重合体におけるIRスペク
トルを示したものである。(a)は未変性の重合体にお
けるIRスペクトルであり、(b)は、本発明の上記重
合体におけるIRスペクトルである。
【0116】図1に示すように、本実施例の重合体に
は、1260cm-1及び1190cm -1に、各々、Si
−O結合及びSi−C結合に帰属する吸収が認められ
た。更に、重合体の分子量の低下に伴い、即ち、重合体
末端のSi−O結合及びSi−C結合の濃度の上昇に伴
い、この両結合の吸収が大きくなることからも、重合体
におけるSi−O結合及びSi−C結合の存在が裏付け
られる。
【0117】また、図3に示すように、本実施例の重合
体には、3100〜4000cm-1に、末端に存在する
OH基に帰属する吸収が認められた。
【0118】従って、重合体の製造反応及び分子構造解
析の両面から、本発明の重合体が重合体末端に窒素を含
む官能基と水酸基とアルコキシシラノ基とを有すること
が確認された。
【0119】表8から明らかなように、本発明の重合体
組成物は、コンパウンドムーニーの上昇を伴うことな
く、破壊特性、耐摩耗性及び低ヒステリシスロス性(t
anδ50℃)に優れていることがわかる。
【0120】実施例と比較例を対比すれば、本発明の重
合体組成物の上記効果は一層明白となる。即ち、重合体
中の水酸基を含む官能基(有無)の効果(実施例1〜3
と比較例2、実施例4〜6と比較例4)、重合体中の水
酸基を含む官能基とアルコキシシラン基の併用(有無)
の効果(実施例1〜3と比較例1、実施例4〜6と比較
例3)、本発明の範囲内であれば、重合体中の水酸基を
含む官能基の種類を問わない効果(実施例2と3、実施
例5と6、これらと他の比較例)を見れば一目瞭然であ
る。
【0121】
【発明の効果】本発明の重合体並びにその重合体組成物
は、上記構成としたので、破壊特性、耐摩耗性及び低ヒ
ステリシスロス性(低転がり抵抗性、低燃費性)に優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の重合体におけるSi−O結合及びSi
−C結合の存在を示すIRスペクトルである。
【図2】本発明の重合体におけるSi−O結合及びSi
−C結合の存在を示すIRスペクトルである。
【図3】本発明の重合体におけるOH基の存在を示すI
Rスペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 15/00 C08K 5/54 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 8/00 - 8/50

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共役ジエンポリマー又は共役ジエン/ビ
    ニル芳香族炭化水素コポリマーの末端部分に窒素原子を
    含む官能基が結合し、該ポリマー又は該コポリマーの別
    の部分に、水酸基を有する官能基が結合し、且つこの官
    能基に少なくとも1つのアルコキシ基を有するケイ素が
    結合していることを含む、下記一般式(I)で表される
    分子構造の少なくとも1つからなることを特徴とする重
    合体。 【化1】 (式中、Pはポリマー又はコポリマーを表し、R1 、R
    2 、R6 及びR7 は炭素数1〜20の脂肪族、脂環族、
    芳香族の各炭化水素基から選ばれる基を表し、同じであ
    っても異なっていてもよく、R3 は炭素数1〜20の脂
    肪族、脂環族の各炭化水素基から選ばれる基を表し、R
    4 は酸素原子、メチレン基又は置換基を有するメチレン
    基を表し、R5 は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基を
    表す。OR6 基が複数あるとき、R6 は同じであっても
    異なっていてもよい。R1 とR2は互いに結合して、該
    窒素原子を含む環状構造を形成してもよく、また、この
    環状構造に更にヘテロ原子(酸素原子又は窒素原子)を
    含む複素環状構造を形成してもよい。xは1〜3の整
    数、yは1〜3の整数、zは0又は1〜2の整数、且つ
    x+y+zは2〜4の整数を表す。nは0又は1を表
    す。)
  2. 【請求項2】 前記重合体が、前記式中、R1 及びR2
    として、各々炭素数1〜13の脂肪族、脂環族、芳香族
    の各炭化水素基から選ばれる基若しくは互いに結合して
    形成される炭素数2〜13の前記窒素原子を含むイミン
    化合物残基から選ばれる基と、R3 として炭素数1〜6
    の脂肪族及び脂環族の各炭化水素基から選ばれる基と、
    4 として酸素原子又はメチレン基と、R5 として炭素
    数1〜4の脂肪族炭化水素基から選ばれる基と、R6
    して炭素数1〜6の脂肪族及び芳香族の各炭化水素基か
    ら選ばれる基と、R7 として炭素数1〜3の脂肪族炭化
    水素基及びフェニル基から選ばれる基とを有することを
    特徴とする請求項1記載の重合体。
  3. 【請求項3】 前記共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素
    コポリマーがブタジエン/スチレンコポリマーであると
    共に、前記式中、R1 及びR2 として炭素数4〜12の
    前記窒素原子を含むイミン化合物残基から選ばれる基
    と、R3 として炭素数1〜6の脂肪族及び脂環族から選
    ばれる基と、R4 として酸素原子又はメチレン基と、R
    5 として炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基から選ばれる
    基と、R 6 として炭素数1〜6の脂肪族及び芳香族の各
    炭化水素基から選ばれる基と、R 7 として炭素数1〜3
    の脂肪族炭化水素基及びフェニル基から選ばれる基とを
    有することを特徴とする請求項1記載の重合体。
  4. 【請求項4】 共役ジエンポリマー又は共役ジエン/ビ
    ニル芳香族炭化水素コポリマーの末端部分に水素原子が
    結合し、該ポリマー又は該コポリマーの別の部分に水酸
    基を有する官能基が結合し、且つこの官能基に少なくと
    も1つのオキシ基を有するケイ素が結合していることを
    含む、下記一般式(II)で表される分子構造の少なくと
    も1つからなることを特徴とする重合体。 【化2】 (式中、Pはポリマー又はコポリマーを表し、R3 は炭
    素数1〜20の脂肪族、脂環族の各炭化水素基から選ば
    れる基を表し、R4 は酸素原子、メチレン基又は置換基
    を有するメチレン基を表し、R5 は炭素数1〜20の脂
    肪族炭化水素基を表し、R6 及びR7 は炭素数1〜20
    の脂肪族、脂環族、芳香族の各炭化水素基から選ばれる
    基を表し、同じであっても異なっていてもよい。OR6
    基が複数あるとき、R6 は同じであっても異なっていて
    もよい。xは1〜3の整数、yは1〜3の整数、zは0
    又は1〜2の整数、且つx+y+zは2〜4の整数を表
    す。nは0又は1を表す。)
  5. 【請求項5】 前記重合体が、前記式中、R3 として炭
    素数1〜6の脂肪族及び脂環族の各炭化水素基から選ば
    れる基と、R4 として酸素原子又はメチレン基と、R5
    として炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基から選ばれる基
    と、R6 として炭素数1〜6の脂肪族及び芳香族の各炭
    化水素基から選ばれる基と、R7 として炭素数1〜3の
    脂肪族炭化水素基及びフェニル基から選ばれる基とを有
    することを特徴とする請求項4記載の重合体。
  6. 【請求項6】 前記共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素
    コポリマーがブタジエン/スチレンコポリマーであると
    共に、前記式中、R3 として炭素数1〜6の脂肪族及び
    脂環族から選ばれる基と、R4 として酸素原子又はメチ
    レン基と、R 5 として炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基
    から選ばれる基と、R6 として炭素数1〜6の脂肪族及
    び芳香族の各炭化水素基から選ばれる基と、R7 として
    炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基及びフェニル基から選
    ばれる基とを有することを特徴とする請求項4記載の重
    合体。
  7. 【請求項7】 共役ジエンポリマー又は共役ジエン/ビ
    ニル芳香族炭化水素コポリマーの末端部分に窒素原子を
    含む官能基が結合し、該ポリマー又は該コポリマーの別
    の部分に水酸基を有する官能基が結合し、且つこの官能
    基に少なくとも1つのアルコキシ基を有するケイ素が結
    合していることを含む、下記一般式(I)で表される分
    子構造の少なくとも1つからなる重合体を10重量部以
    上含むゴム原料100重量部と、 ホワイトカーボンを含む充填剤10〜100重量部とを
    含むことを特徴とする重合体組成物。 【化3】 (式中、Pはポリマー又はコポリマーを表し、R1 、R
    2 、R6 及びR7 は炭素数1〜20の脂肪族、脂環族、
    芳香族の各炭化水素基から選ばれる基を表し、同じであ
    っても異なっていてもよく、R3 は炭素数1〜20の脂
    肪族、脂環族の各炭化水素基から選ばれる基を表し、R
    4 は酸素原子、メチレン基又は置換基を有するメチレン
    基を表し、R5 は炭素数1〜20の脂肪族炭化水素基を
    表す。OR6 基が複数あるとき、R6 は同じであっても
    異なっていてもよい。R1 とR2は互いに結合して、該
    窒素原子を含む環状構造を形成してもよく、また、この
    環状構造に更にヘテロ原子(酸素原子又は窒素原子)を
    含む複素環状構造を形成してもよい。xは1〜3の整
    数、yは1〜3の整数、zは0又は1〜2の整数、且つ
    x+y+zは2〜4の整数を表す。nは0又は1を表
    す。)
  8. 【請求項8】 前記共役ジエン/ビニル芳香族炭化水素
    コポリマーがブタジエン/スチレンコポリマーであると
    共に、前記式中、R1 及びR2 として炭素数4〜12の
    前記窒素原子を含むイミン化合物残基から選ばれる基
    と、R3 として炭素数1〜6の脂肪族及び脂環族から選
    ばれる基と、R4 として酸素原子又はメチレン基と、R
    5 として炭素数1〜4の脂肪族炭化水素基から選ばれる
    基と、R 6 として炭素数1〜6の脂肪族及び芳香族の各
    炭化水素基から選ばれる基と、R 7 として炭素数1〜3
    の脂肪族炭化水素基及びフェニル基から選ばれる基とを
    有することを特徴とする請求項7記載の重合体組成物。
  9. 【請求項9】 共役ジエンポリマー又は共役ジエン/ビ
    ニル芳香族炭化水素コポリマーの末端部分に水素原子が
    結合し、該ポリマー又は該コポリマーの別の部分に水酸
    基を有する官能基が結合し、且つこの官能基に少なくと
    も1つのアルコキシ基を有するケイ素が結合しているこ
    とを含む、下記一般式(II)で表される分子構造の少な
    くとも1つからなる重合体を10重量部以上含むゴム原
    料100重量部と、 ホワイトカーボンを含む充填剤10〜100重量部と、
    を含むことを特徴とする重合体組成物。 【化4】 (式中、Pはポリマー又はコポリマーを表し、R3 は炭
    素数1〜20の脂肪族、脂環族の各炭化水素基から選ば
    れる基を表し、R4 は酸素原子、メチレン基又は置換基
    を有するメチレン基を表し、R5 は炭素数1〜20の脂
    肪族炭化水素基を表し、R6 及びR7 は炭素数1〜20
    の脂肪族、脂環族、芳香族の各炭化水素基から選ばれる
    基を表し、同じであっても異なっていてもよい。OR6
    基が複数あるとき、R6 は同じであっても異なっていて
    もよい。xは1〜3の整数、yは1〜3の整数、zは0
    又は1〜2の整数、且つx+y+zは2〜4の整数を表
    す。nは0又は1を表す。)
  10. 【請求項10】 前記共役ジエン/ビニル芳香族炭化水
    素コポリマーがブタジエン/スチレンコポリマーである
    と共に、前記式中、R3 として炭素数1〜6の脂肪族及
    び脂環族から選ばれる基と、R4 として酸素原子又はメ
    チレン基と、R5 として炭素数1〜4の脂肪族炭化水素
    基から選ばれる基と、R6 として炭素数1〜6の脂肪族
    及び芳香族の各炭化水素基から選ばれる基と、R7 とし
    て炭素数1〜3の脂肪族炭化水素基及びフェニル基から
    選ばれる基とを有することを特徴とする請求項9記載の
    重合体。
  11. 【請求項11】 前記充填剤が前記ゴム原料100重量
    部に対して20〜60重量部である請求項7又は9記載
    の重合体組成物。
  12. 【請求項12】 前記充填剤が、ホワイトカーボンのみ
    である請求項7又は9記載の重合体組成物。
  13. 【請求項13】 前記充填剤が、ホワイトカーボン及び
    カーボンブラックである請求項7又は9記載の重合体組
    成物。
  14. 【請求項14】 前記充填剤が、各々、ゴム原料100
    重量部に対して、前記ホワイトカーボン9.9〜99.
    9重量部と前記カーボンブラック0.1〜90重量部と
    を共に含有して、10〜100重量部である請求項7又
    は9記載の重合体組成物。
  15. 【請求項15】 前記ホワイトカーボンが、湿式シリカ
    である請求項7又は9記載の重合体組成物。
  16. 【請求項16】 前記重合体組成物が、シランカップリ
    ング剤を更に含む請求項7又は9記載の重合体組成物。
JP30385294A 1993-12-29 1994-12-07 重合体及びその重合体組成物 Expired - Lifetime JP3441201B2 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30385294A JP3441201B2 (ja) 1993-12-29 1994-12-07 重合体及びその重合体組成物
ES97100466T ES2179965T3 (es) 1993-12-29 1994-12-29 Polimeros y copolimeros de dieno que tienen un grupo de alcoxisilano.
US08/365,936 US5508333A (en) 1993-12-29 1994-12-29 Diene polymers and copolymers having an alkoxysilane group
DE69417195T DE69417195T2 (de) 1993-12-29 1994-12-29 Dienpolymere und Diencopolymere mit einer Alkoxysilangruppen
DE69434472T DE69434472T2 (de) 1993-12-29 1994-12-29 Dienpolymere und Diencopolymere mit einer Alkoxysilangruppe
DE69430958T DE69430958T2 (de) 1993-12-29 1994-12-29 Dienpolymere und Diencopolymere mit einer Alkoxysilangruppe
ES01130207T ES2245339T3 (es) 1993-12-29 1994-12-29 Polimeros y copolimeros de dienos con un grupo alcoxisilano.
EP01130207A EP1199313B1 (en) 1993-12-29 1994-12-29 Diene polymers and copolymers having an alkoxysilane group
EP97100466A EP0773231B1 (en) 1993-12-29 1994-12-29 Diene polymers and copolymers having an alkoxysilane group
ES94120914T ES2128500T3 (es) 1993-12-29 1994-12-29 Polimeros y copolimeros dienicos con un grupo alcoxisilano.
EP94120914A EP0661298B1 (en) 1993-12-29 1994-12-29 Diene polymers and copolymers having an alkoxysilane group

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-352390 1993-12-29
JP35239093 1993-12-29
JP30385294A JP3441201B2 (ja) 1993-12-29 1994-12-07 重合体及びその重合体組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07233217A JPH07233217A (ja) 1995-09-05
JP3441201B2 true JP3441201B2 (ja) 2003-08-25

Family

ID=26563660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30385294A Expired - Lifetime JP3441201B2 (ja) 1993-12-29 1994-12-07 重合体及びその重合体組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3441201B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987426A (ja) * 1995-09-20 1997-03-31 Bridgestone Corp ゴム組成物の製造方法
JP3709903B2 (ja) * 1996-02-27 2005-10-26 日本ゼオン株式会社 ゴム組成物
US5866650A (en) * 1997-07-11 1999-02-02 Bridgestone Corporation Composition of cyclic amine-initiated elastomers and amorphous silica and process for the production thereof
JP4726314B2 (ja) * 2001-03-23 2011-07-20 旭化成ケミカルズ株式会社 変性共役ジエン系重合体組成物
TWI385182B (zh) 2004-03-15 2013-02-11 Jsr Corp Conjugated diene (co) poly rubber and method for producing the same
WO2006016512A1 (ja) 2004-08-10 2006-02-16 Jsr Corporation ゴム組成物およびタイヤ
EP1942120B1 (en) 2005-09-22 2012-03-07 Asahi Kasei Chemicals Corporation Conjugated diene polymer and process for production thereof
CN102344512B (zh) 2006-07-24 2013-10-16 旭化成化学株式会社 改性共轭二烯系聚合物及其制造方法
CN101679571B (zh) 2007-03-15 2012-02-01 Jsr株式会社 共轭二烯烃共聚橡胶、其制造方法、橡胶组合物以及轮胎
CN102177185A (zh) 2008-10-14 2011-09-07 旭化成化学株式会社 改性共轭二烯系聚合物、其制造方法、改性共轭二烯系聚合物组合物及轮胎
WO2011040312A1 (ja) 2009-10-02 2011-04-07 旭化成ケミカルズ株式会社 変性共役ジエン系重合体の製造方法、変性共役ジエン系重合体、及び変性共役ジエン系重合体組成物
KR101432412B1 (ko) 2010-04-16 2014-08-20 아사히 가세이 케미칼즈 가부시키가이샤 변성 공액 디엔계 중합체의 제조 방법, 변성 공액 디엔계 중합체 및 변성 공액 디엔계 중합체 조성물
WO2013031599A1 (ja) 2011-08-26 2013-03-07 旭化成ケミカルズ株式会社 変性共役ジエン系重合体の製造方法、変性共役ジエン系重合体、変性共役ジエン系重合体組成物、ゴム組成物、及びタイヤ
JP5951973B2 (ja) * 2011-12-06 2016-07-13 住友ゴム工業株式会社 共重合体、ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN107250172B (zh) 2015-02-19 2021-04-09 旭化成株式会社 改性共轭二烯系聚合物及其制造方法以及改性共轭二烯系聚合物组合物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07233217A (ja) 1995-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0661298B1 (en) Diene polymers and copolymers having an alkoxysilane group
EP0767179B1 (en) Method for producing a rubber composition
JP6252716B1 (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法、変性共役ジエン系重合体、重合体組成物、架橋体、タイヤ及び化合物
KR101158141B1 (ko) 고무 조성물
JP3895446B2 (ja) 重合体の製造方法、得られた重合体、及びそれを用いたゴム組成物
KR101636090B1 (ko) 변성 공액 디엔계 공중합체의 제조 방법, 그 방법에 의해 얻어진 변성 공액 디엔계 공중합체, 고무 조성물 및 타이어
JP4126533B2 (ja) 共役ジオレフィン(共)重合ゴム、該(共)重合ゴムの製造方法、ゴム組成物およびタイヤ
EP0992537B1 (en) Oil extended rubber and rubber composition
US20090203826A1 (en) Methods of making siloxy-imine functionalized rubbery polymers and uses thereof in rubber compositions for tires
JP6595699B2 (ja) 重合開始剤、変性共役ジエン系重合体及びこれらの製造方法
JPH11228647A (ja) 部分的に連成していてヒドロカルボキシシラン化合物から生じた末端が組み込まれているジエンポリマー類およびコポリマー類
JP3441201B2 (ja) 重合体及びその重合体組成物
JP4111590B2 (ja) 重合体の製造方法、得られた重合体、及びそれを用いたゴム組成物
JP2000178378A (ja) 油展ゴム及びゴム組成物
JP2001131230A (ja) 重合体、その製造方法、及びそれを用いたゴム組成物
JP2001114970A (ja) ジオレフィン系重合体組成物、その製造方法、および加硫用ゴム組成物
JPWO2017090421A1 (ja) 水添共役ジエン系重合体の製造方法、水添共役ジエン系重合体、重合体組成物、架橋重合体及びタイヤ
JP3514824B2 (ja) 重合体及びその重合体組成物
JP4801827B2 (ja) 重合体、その製造方法、及びそれを用いたゴム組成物
JPH08337614A (ja) 共重合体及びそれを含有するゴム組成物
JP2009263536A (ja) 空気入りタイヤ
WO2021085616A1 (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法、重合体組成物、架橋体及びタイヤ
JP4348795B2 (ja) ジオレフィン系重合体組成物、その製造方法、および加硫用ゴム組成物
JP7346543B2 (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法、変性共役ジエン系重合体、重合体組成物、架橋体及びタイヤ
JP2018119106A (ja) 変性共役ジエン系重合体の製造方法、重合体組成物、架橋重合体及びタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080620

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090620

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100620

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110620

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120620

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130620

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term