JP3440636B2 - パワー素子駆動回路 - Google Patents

パワー素子駆動回路

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JP3440636B2 JP16128595A JP16128595A JP3440636B2 JP 3440636 B2 JP3440636 B2 JP 3440636B2 JP 16128595 A JP16128595 A JP 16128595A JP 16128595 A JP16128595 A JP 16128595A JP 3440636 B2 JP3440636 B2 JP 3440636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、MOSFETなどのパ
ワー素子を制御電源からの信号に基づいて制御するパワ
ー素子駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電力制御用に用いるMOSF
ETのようなパワー素子を駆動する回路として、図3に
示す構成のものがある。図3では電源Eと負荷Zとの間
にスイッチ要素として挿入されたMOSFETQ1の駆
動回路を示している。すなわち、MOSFETQ1のゲ
ート・ソース間に接続されたツェナーダイオードZD1
と、ツェナーダイオードZD1に並列に接続された抵抗
R1と、MOSFETQ1のゲートに直列に接続された
抵抗R2と、抵抗R2との直列回路が抵抗R1に並列に
接続されたPNPトランジスタTr1と、PNPトラン
ジスタTr1のエミッタと制御電源1との間に接続され
た抵抗R3と、PNPトランジスタTr1のベースと制
御電源1との間に接続された抵抗R4とで構成される。
制御電源1は、抵抗R3と抵抗R4との接続点と、MO
SFETQ1のソースとの間に接続される。
【0003】この駆動回路が正常に動作する場合は、制
御電源1から高電位電圧が出力されたときにはPNPト
ランジスタTr1がオフであり、MOSFETQ1のゲ
ートに順バイアス電圧が印加されてMOSFETQ1が
オンになる。また、制御電源1の出力が零電圧になった
ときには、PNPトランジスタTr1はオンに移行し、
MOSFETQ1のゲートが零電圧になりMOSFET
Q1がオフになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した駆
動回路では、MOSFETQ1の破壊によってドレイン
・ゲート間が短絡すると、MOSFETQ1のゲートに
接続される駆動回路にMOSFETQ1のドレイン側の
高電圧が印加され、駆動回路に急激な電圧変動が生じる
とともに過大な電流が流れ込むものであるから、駆動回
路が破壊されたり、制御電源1が破壊されたりすること
がある。
【0005】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、パワー素子が破壊しても破壊される
ことのないパワー素子駆動回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、
電圧側となる第1端子と接地側となる第2端子との間の
導通量を制御する制御端子を備えたパワー素子を制御電
源からの信号に応じて制御するパワー素子駆動回路であ
って、制御電源と制御端子との間にパワー素子の制御端
子側がコレクタであり制御電源側がエミッタであるPN
Pトランジスタからなるスイッチング素子を挿入した分
離回路と、スイッチング素子と制御端子との間に挿入さ
れた抵抗に並列接続されたダイオードおよびコンデンサ
の直列回路を備え制御端子から制御電源に向かう向きの
電流をダイオードを介してコンデンサに充電する過電流
吸収回路と、ダイオードを介して充電されるコンデンサ
の両端電圧が所定電圧に達すると限流要素を介して制御
端子を第2端子に接続するとともに上記スイッチング素
子をオフに制御する限流回路とを具備し、限流回路は、
スイッチング素子のベースに一端が接続された抵抗と、
抵抗の他端にコレクタが接続されエミッタが第2端子に
接続されたNPNトランジスタを備え上記コンデンサの
両端電圧が所定電圧に達するとNPNトランジスタがオ
フになりスイッチング素子をオフにすることを特徴とす
る。
【0007】請求項2の発明では、高電圧側となる第1
端子と接地側となる第2端子との間の導通量を制御する
制御端子を備えたパワー素子を制御電源からの信号に応
じて制御するパワー素子駆動回路であって、制御電源と
制御端子との間にパワー素子の制御端子側がコレクタで
あり制御電源側がエミッタであるPNPトランジスタか
らなるスイッチング素子を挿入した分離回路と、制御端
子とスイッチング素子との間に挿入され制御電源から制
御端子に向かう電流が通過する低損失経路と制御端子か
ら制御電源に向かう電流を通す限流経路とを備えるとと
もに通過電流の向きに応じて低損失経路と限流経路とを
選択する選択手段を備えた限流バイパス回路とを具備
し、限流経路は第1の抵抗からなり、低損失経路はNP
Nトランジスタのコレクタ・エミッタからなり、選択手
段は、パワー素子の制御端子とスイッチング素子との間
に1次巻線が挿入されたカレントトランスを備えるとと
もにカレントトランスの2次巻線に誘起される電流の向
きに応じてNPNトランジスタのオンとオフとを切り替
え、スイッチング素子のベースは第2の抵抗を介して第
2端子に接続されることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、スイッチング
素子と制御端子との間に挿入された抵抗に並列接続され
たダイオードおよびコンデンサの直列回路を備え制御端
子から制御電源に向かう向きの電流をダイオードを介し
てコンデンサに充電する過電流吸収回路を設けているこ
とによって、パワー素子の破壊により制御端子に高電圧
が印加されたとしても、コンデンサへの充電電流が流れ
ることによって制御電源に高電圧が印加されるのを所定
期間だけ送らせることができる。さらに、コンデンサの
両端電圧が上昇すると、限流回路では制御電源と制御端
子との間に挿入された分離回路のスイッチング素子をオ
フに制御するから、パワー素子の制御端子と制御電源と
をスイッチング素子を介して分離することができ、結果
的にパワー素子の破壊により制御端子に高電圧が印加さ
れても過電流が流れることによる制御電源の破壊を防止
することができる。しかも、コンデンサの両端電圧の上
昇によって限流回路では限流要素を介して制御端子を第
2端子に接続するからパワー素子の制御端子からの過電
流を抑制することができる。その上、スイッチング素子
がPNPトランジスタからなり、限流回路は、スイッチ
ング素子のベースに一端が接続された抵抗と、抵抗の他
端にコレクタが接続されエミッタが第2端子に接続され
たNPNトランジスタを備えるから、パワー素子の破壊
時に高電圧は主としてNPNとトランジスタのコレクタ
・エミッタに印加され、スイッチング素子のコレクタ・
ベースにはPN接合部の順方向電圧しかかからず、スイ
ッチング素子のストレスは少ない。
【0009】請求項2の発明の構成によれば、制御端子
とスイッチング素子との間に限流バイパス回路を挿入
し、限流バイパス回路には、制御電源から制御端子に向
かう電流が通過する低損失経路と、制御端子から制御電
源に向かう電流を通す限流経路とを設け、かつ通過電流
の向きに応じて低損失経路と限流経路とを選択する選択
手段を設けているから、正常動作時には低損失経路を通
して制御電源からの信号をパワー素子に与えることがで
き、パワー素子の破壊によって制御端子に高電圧が印加
されると、限流経路を選択することによって過電流の発
生を防止することができる。しかも、制御電源と制御端
子との間には分離回路として限流経路の通過電流により
オンになるPNPトランジスタであるスイッチング素子
を挿入し、スイッチング素子のベースを限流要素を介し
てパワー素子の第2端子に接続しているから、限流経路
を通る電流が流れると、スイッチング素子がオフになっ
て制御端子と制御電源とを切り離すことによって制御電
源を保護し、かつ制御端子と第2端子との間を限流経路
および限流要素を介して接続することで、過電流の発生
を防止することができる。ここで、分離回路のスイッチ
ング素子としてPNPトランジスタを用いているから、
PN接合部は順方向に接続されることになり、コレクタ
・ベース間には順方向電圧レベルしかかからず、スイッ
チング素子へのストレスは少ない。
【0010】
【実施例】
(実施例1)本実施例は、図1に示すように図3に示し
た従来の回路構成に、パワー素子であるMOSFETQ
1の破壊時にMOSFETQ1のゲート(制御端子)に
流れ込む過電流を吸収する過電流吸収回路11と、その
過電流を限流するとともにグランド(第2端子=ソース
側)にバイパスする限流回路12と、制御電源1を分離
する分離回路13とを付加した構成を有する。ここに、
MOSFETQ1のドレインが特許請求の範囲における
第1端子に相当する。
【0011】過電流吸収回路11は、ダイオードD1と
コンデンサC1との直列回路からなり抵抗R2に並列接
続される。ダイオードD1のアノードはMOSFETQ
1のゲートに接続され、ダイオードD1のカソードはコ
ンデンサC1に接続されている。つまり、MOSFET
Q1のゲートを通して駆動回路側に電流が流れ込むと、
ダイオードD1を通してコンデンサC1が充電されるこ
とにより、制御電源1への電流の流れ込みを抑制する。
【0012】限流回路12は、抵抗R2とコンデンサC
1との接続点にベースが接続されるとともにダイオード
D1のカソードとコンデンサC1との接続点に抵抗R5
を介してエミッタが接続されたPNPトランジスタTr
2を備える。また、PNPトランジスタTr2のコレク
タには抵抗R6を介してNPNトランジスタTr3のベ
ースが接続される。NPNトランジスタTr3のエミッ
タはグランドに接続される。したがって、コンデンサC
1がダイオードD1を通して充電されコンデンサC1の
両端電圧が上昇すると、PNPトランジスタTr2が順
バイアスされてオンになり、NPNトランジスタTr3
がオンになる。ここに、抵抗R5はPNPトランジスタ
Tr2のエミッタ・ベース間を保護するとともに過電流
を限流し、抵抗R6は過電流を限流してNPNトランジ
スタTr3を保護する。つまり、抵抗R5および抵抗R
6は限流要素として機能する。限流回路12の機能につ
いては後述する。
【0013】分離回路13は、抵抗R2にコレクタが接
続され抵抗R3にエミッタが接続されたPNPトランジ
スタTr4を備え、このPNPトランジスタTr4のベ
ースは抵抗R7およびNPNトランジスタTr5のコレ
クタ・エミッタを介してグランドに接続される。NPN
トランジスタTr5のベースとPNPトランジスタTr
4のエミッタとの間には抵抗R8が接続される。この抵
抗R8とNPNトランジスタTr5のベースとの接続点
には上述したNPNトランジスタTr3のコレクタが接
続され、NPNトランジスタTr3がオンになるとNP
NトランジスTr5はオフになる。その結果、PNPト
ランジスタTr4がオフになり、PNPトランジスタT
r1および制御電源1とMOSFETQ1のゲートとの
間が、PNPトランジスタTr4によって遮断される。
【0014】次に、本実施例の動作について説明する。
正常に動作する際は、過電流吸収回路11に設けたコン
デンサC1にはほとんど充電されないから、限流回路1
2のPNPトランジスタTr2はオフ状態であって、N
PNトランジスタTr3もオフになっている。したがっ
て、制御電源1が高電位電圧になると分離回路13のN
PNトランジスタTr5がオンになり、PNPトランジ
スタTr4も完全にオンになる。つまり、図3に示した
従来構成と同様に動作し、制御電源1の出力値に応じて
MOSFETQ1をオン・オフさせることができる。
【0015】一方、MOSFETQ1が破壊されドレイ
ン・ゲート間が短絡されると、MOSFETQ1のゲー
トに高電圧が印加され過電流が流れ込む。このとき、ダ
イオードD1を通してコンデンサC1が充電されること
により、過電流がコンデンサC1に吸収される。コンデ
ンサC1の充電が進むと、コンデンサC1の両端電圧の
上昇によってPNPトランジスタTr2が順バイアスさ
れてターンオンし、ダイオードD1→抵抗R5→PNP
トランジスタTr2→抵抗R6の経路を通してNPNト
ランジスタTr3のベースに電流が流れNPNトランジ
スタTr3がターンオンする。また、上記経路からNP
NトランジスタTr3のベース・エミッタ→グランドの
経路で電流が流れて過電流は限流バイパスされる。
【0016】NPNトランジスタTr3がターンオンす
れば、NPNトランジスタTr5がオフになり、PNP
トランジスタTr4もオフになる。つまり、分離回路1
3によってPNPトランジスタTr1および制御電源1
がMOSFETQ1のゲートから切り離される。このよ
うにして、MOSFETQ1のゲートからの過電流が流
れ込む前に、PNPトランジスタTr1と制御電源1を
MOSFETQ1から切り離し、駆動回路を保護するこ
とができるのである。
【0017】また、分離回路13では、MOSFETQ
1のゲートへの高電圧は主としてNPNトランジスタT
r5のコレクタ・エミッタ間に印加され、PNPトラン
ジスタTr4のコレクタ・ベース間にはPN接合部に対
して順方向電圧レベルしかかからないから、PNPトラ
ンジスタTr4へのストレスは少ない。ここで、PNP
トランジスタTr4を用いているのは、このトランジス
タをNPNトランジスタとするとエミッタ・ベース間に
逆方向に高電圧がかかることになりストレスが大きく破
損の可能性が大きくなるからである。
【0018】(実施例2)本実施例は、図2に示すよう
に図3に示した従来の回路構成に、低損失経路と限流経
路とを備え正常時には低損失経路に電流を流しMOSF
ETQ1の破壊時には限流経路に電流を流す限流バイパ
ス回路14と、制御電源1をMOSFETQ1から切り
離す分離回路15とを付加した構成を有する。
【0019】分離回路15は、実施例1と同様に制御電
源1に抵抗R3を介してエミッタが接続されたPNPト
ランジスタTr4を備え、PNPトランジスタTr4の
ベースは抵抗R7を介してグランドに接続されている。
限流バイパス回路14は、抵抗R2とPNPトランジス
タTr4のコレクタとの間に、カレントトランスCT1
の1次巻線と抵抗R9との直列回路が挿入され、抵抗R
9はNPNトランジスタTr6のコレクタ・エミッタ間
に接続されている。カレントトランスCT1の2次巻線
の一端はNPNトランジスタのエミッタとともに、カレ
ントトランスCT1の1次巻線と抵抗R9との接続点に
接続される。また、カレントトランスCTの2次巻線の
他端は、コンデンサC2と抵抗R10との並列回路を介
してNPNトランジスタTr6のベースに接続される。
つまり、NPNトランジスタTr6がオンであれるか否
かによって、制御電圧1からMOSFETQ1への信号
経路は、NPNトランジスタTr6のコレクタ・エミッ
タを通る低損失経路と、抵抗R9を通る限流経路とから
選択されることになる。
【0020】次に、本実施例の動作を説明する。まず、
MOSFETQ1が破壊されていない正常動作時では、
PNPトランジスタTr4はオン状態にあり制御電源1
からの信号電流は、PNPトランジスタTr4→抵抗R
9→カレントトランスCT1の1次巻線→抵抗R2の経
路を通してMOSFETQ1のゲートに流れる。このと
きにカレントトランスCT1の2次巻線に誘起される電
流により、抵抗R10およびコンデンサC2の並列回路
を通してNPNトランジスタTr6のベースに順バイア
ス電流が与えられ、NPNトランジスタTr6がターン
オンする。したがって、信号電源1からの信号電流は、
NPNトランジスタTr6のコレクタ・エミッタを通る
ことになり、低損失でMOSFETQ1のゲートに供給
されることになる。ここで、はじめに抵抗R9に電流が
流れ、その後にNPNトラジスタTr6がターンオンす
るから若干の損失が生じるが、経路の切り替えは瞬時に
行なわれるから動作上で問題になるような大きな損失は
生じない。また、この状態でコンデンサC2が充電され
る。
【0021】一方、MOSFETQ1の破壊によってゲ
ートに過電流が流れると、その過電流はカレントトラン
スCT1の1次巻線に流れ、2次巻線に誘起される電流
によりNPNトランジスタTr6は逆バイアスになる。
このとき、コンデンサC2の電荷放出によってNPNト
ランジスタTr6はただちにターンオフする。その結
果、過電流は抵抗R2→カレントトランスCT1の1次
巻線→抵抗R9→PNPトランジスタTr4→抵抗R7
→グランドという経路で流れることになり、抵抗R9を
通る限流経路で限流され、かつPNPトランジスタTr
4と抵抗R7とを通る経路でバイパスされる。つまり、
変流器CT1、コンデンサC2、抵抗R10、トランジ
スタTr6により低損失経路と限流経路とを選択する選
択手段が構成される。またこのとき、PNPトランジス
タTr4のベースの電位がエミッタの電位よりも高くな
るから、PNPトランジスタTr4はオフになり、PN
PトランジスタTr1と制御電源1とをMOSFETQ
1から切り離す。ここにおいて、MOSFETQ1のゲ
ートの高電圧は、主として抵抗R9および抵抗R7に印
加され、分離回路15のPNPトランジスタTr4のコ
レクタ・ベース間へは順方向電圧レベルしかかからない
ためPNPトランジスタTr4へのストレスは少ない。
【0022】上記各実施例では、パワー素子としてMO
SFETを例示したが、とくに限定する趣旨ではなくパ
ワー素子としてバイポーラトランジスタやサイリスタを
用いてもよい。また、各トランジスタTr1〜Tr6
は、バイポーラトランジスタに代えてFETなども用い
ることが可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1の発明は、スイッチング素子と
制御端子との間に挿入された抵抗に並列接続されたダイ
オードおよびコンデンサの直列回路を備え制御端子から
制御電源に向かう向きの電流をダイオードを介してコン
デンサに充電する過電流吸収回路を設けているので、パ
ワー素子の破壊により制御端子に高電圧が印加されたと
しても、コンデンサへの充電電流が流れることによって
制御電源に高電圧が印加されるのを所定期間だけ送らせ
ることができるという効果がある。また、コンデンサの
両端電圧が上昇すると、限流回路では制御電源と制御端
子との間に挿入された分離回路のスイッチング素子をオ
フに制御するから、パワー素子の制御端子と制御電源と
をスイッチング素子を介して分離することができ、結果
的にパワー素子の破壊により制御端子に高電圧が印加さ
れても過電流が流れることによる制御電源の破壊を防止
することができるという利点を有する。しかも、コンデ
ンサの両端電圧の上昇によって限流回路では限流要素を
介して制御端子を第2端子に接続するからパワー素子の
制御端子からの過電流を抑制することができるのであ
る。その上、スイッチング素子がPNPトランジスタか
らなり、限流回路は、スイッチング素子のベースに一端
が接続された抵抗と、抵抗の他端にコレクタが接続され
エミッタが第2端子に接続されたNPNトランジスタを
備えるから、パワー素子の破壊時に高電圧は主としてN
PNとトランジスタのコレクタ・エミッタに印加され、
スイッチング素子のコレクタ・ベースにはPN接合部の
順方向電圧しかかからず、スイッチング素子のストレス
は少ない。
【0024】請求項2の発明は、制御端子とスイッチン
グ素子との間に限流バイパス回路を挿入し、限流バイパ
ス回路には、制御電源から制御端子に向かう電流が通過
する低損失経路と、制御端子から制御電源に向かう電流
を通す限流経路とを設け、かつ通過電流の向きに応じて
低損失経路と限流経路とを選択する選択手段を設けてい
るから、正常動作時には低損失経路を通して制御電源か
らの信号をパワー素子に与えることができ、パワー素子
の破壊によって制御端子に高電圧が印加されると、限流
経路を選択することによって過電流の発生を防止するこ
とができるという利点がある。しかも、制御電源と制御
端子との間には分離回路として限流経路の通過電流によ
りオンになるPNPトランジスタであるスイッチング素
子を挿入し、スイッチング素子のベースを限流要素を介
してパワー素子の第2端子に接続しているから、限流経
路を通る電流が流れると、スイッチング素子がオフにな
って制御端子と制御電源とを切り離すことによって制御
電源を保護し、かつ制御端子と第2端子との間を限流経
路および限流要素を介して接続することで、過電流の発
生を防止することができるという利点がある。さらに、
分離回路のスイッチング素子としてPNPトランジスタ
を用いているから、PN接合部は順方向に接続されるこ
とになり、コレクタ・ベース間には順方向電圧レベルし
かかからず、スイッチング素子へのストレスが少ないと
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1を示す回路図である。
【図2】実施例2を示す回路図である。
【図3】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 制御電源 11 過電流吸収回路 12 限流回路 13 分離回路 14 限流バイパス回路 15 分離回路 D1 ダイオード C1 コンデンサ C2 コンデンサ CT1 カレントトランス Q1 MOSFET R2 抵抗 R5 抵抗 R6 抵抗 R7 抵抗 R9 抵抗 R10 抵抗 Tr4 PNPトランジスタ Tr6 NPNトランジスタ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高電圧側となる第1端子と接地側となる
    第2端子との間の導通量を制御する制御端子を備えたパ
    ワー素子を制御電源からの信号に応じて制御するパワー
    素子駆動回路であって、制御電源と制御端子との間に
    ワー素子の制御端子側がコレクタであり制御電源側がエ
    ミッタであるPNPトランジスタからなるスイッチング
    素子を挿入した分離回路と、スイッチング素子と制御端
    子との間に挿入された抵抗に並列接続されたダイオード
    およびコンデンサの直列回路を備え制御端子から制御電
    源に向かう向きの電流をダイオードを介してコンデンサ
    に充電する過電流吸収回路と、ダイオードを介して充電
    されるコンデンサの両端電圧が所定電圧に達すると限流
    要素を介して制御端子を第2端子に接続するとともに上
    記スイッチング素子をオフに制御する限流回路とを具備
    し、限流回路は、スイッチング素子のベースに一端が接
    続された抵抗と、抵抗の他端にコレクタが接続されエミ
    ッタが第2端子に接続されたNPNトランジスタを備え
    上記コンデンサの両端電圧が所定電圧に達するとNPN
    トランジスタがオフになりスイッチング素子をオフにす
    ことを特徴とするパワー素子駆動回路。
  2. 【請求項2】 高電圧側となる第1端子と接地側となる
    第2端子との間の導通量を制御する制御端子を備えたパ
    ワー素子を制御電源からの信号に応じて制御するパワー
    素子駆動回路であって、制御電源と制御端子との間に
    ワー素子の制御端子側がコレクタであり制御電源側がエ
    ミッタであるPNPトランジスタからなるスイッチング
    素子を挿入した分離回路と、制御端子とスイッチング素
    子との間に挿入され制御電源から制御端子に向かう電流
    が通過する低損失経路と制御端子から制御電源に向かう
    電流を通す限流経路とを備えるとともに通過電流の向き
    に応じて低損失経路と限流経路とを選択する選択手段を
    備えた限流バイパス回路とを具備し、限流経路は第1の
    抵抗からなり、低損失経路はNPNトランジスタのコレ
    クタ・エミッタからなり、選択手段は、パワー素子の制
    御端子とスイッチング素子との間に1次巻線が挿入され
    たカレントトランスを備えるとともにカレントトランス
    の2次巻線に誘起される電流の向きに応じてNPNトラ
    ンジスタのオンとオフとを切り替え、スイッチング素子
    のベースは第2の抵抗を介して第2端子に接続されるこ
    とを特徴とするパワー素子駆動回路。
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