JP3440589B2 - 積層体の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法

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英夫 名張
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のドアトリム、車
両用内装材、屋内用内装材等に使用される積層体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上記した用途に使用される積層体とし
て、所定形状に形成された木質系材料からなる基材に樹
脂層を被覆したものが知られている。このような積層体
の一例としては、図4に示されているように、木質系の
ハードボードからなるドアトリムの形状の基材31と発
泡ウレタンからなるシート状のパッド材32とポリプロ
ピレンからなるシート状の表皮材33とをあらかじめ成
形し、まずパッド材32を表皮材33に接着した後、こ
のパッド材32側を一対の成形型35,36間で前記木
質系基材31に真空吸着させつつ接着することによって
製造されたソフトな手触り感のあるドアトリムがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のド
アトリムの製造方法においては、木質系基材31とパッ
ド材32と表皮材33をすべてあらかじめ成形した後で
それぞれを接着剤を用いて接着しているため、例えば木
質系基材31にウレタン系などの接着剤を塗布してから
乾燥する処理などが必要で、結果として一連の製造工程
数が多くなってしまっていた。
【0004】
【発明の目的】そこで本発明は上記の課題を解決するた
めになされたもので、木質系基材の成形、及びこの木質
系基材とパッド材との接合を同時に行うことにより、木
質系基材を木質系繊維等に結着剤を添加してあらかじめ
成形する工程を必要とせず、製造工程の簡略化が可能な
積層体の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するためになされた木質系基材と、この木質系基材を
全面的に被覆するパッド材と、このパッド材を全面的に
被覆する表皮材よりなる積層体の製造方法であって、木
質系繊維及び木質系粉末を含有する木質系素材を基材側
成形型にセットする工程、この木質系素材の表面に熱硬
化性樹脂よりなる結着剤を付着させる工程、この結着剤
の溶融温度より高い所定温度に調節された前記基材側成
形型と表皮材の溶融温度より低い所定温度に調節された
表皮材側成形型との間で前記木質系素材と前記表皮材及
び前記パッド材の接合体とをプレスして木質系素材を前
記結着剤によって結着硬化して木質系基材を成形すると
ともにこの木質系基材にパッド材を結着剤で接合する工
程とからなることを特徴とする。
【0006】そして前記木質系基材と前記パッド材が、
半硬化状態の前記結着剤で接合されていることが好まし
い。
【0007】
【発明の作用・効果】このように構成された本発明の積
層体の製造方法においては、結着剤の溶融温度より高い
所定温度に調節された基材側成形型と表皮材の溶融温度
より低い所定温度に調節された表皮材側成形型との間
で、熱硬化性樹脂よりなる結着剤を付着させた成形前の
木質系素材と、表皮材及びパッド材の接合体とがプレス
されるので、基材側成形型の熱によって結着剤が溶融し
て木質系素材の内部に含浸し、結着剤が硬化して木質系
基材がプレス成形される。そしてこれと同時に木質系基
材とパッド材との接合面では、結着剤がパッド材の孔に
含浸して両部材が接合する。したがって、木質系基材を
木質系繊維等の木質系素材に結着剤を添加してあらかじ
め成形する工程を必要とせず、製造工程を簡略化するこ
とができる。
【0008】なおこの時、表皮材側成形型は表皮材の溶
融温度よりも低い所定の温度に設定されているため、表
皮材が溶融してしまうことはない。たとえ基材側成形型
の温度が表皮材の溶融温度よりも高かったとしてもパッ
ド材により基材側成形型から表皮材への伝熱が遮断され
るため、プレス工程の時間を調整することで表皮材が溶
融する前に積層体を製造することができる。
【0009】そして両成形型の温度及びプレス時間を、
基材側成形面付近では結着剤が完全に硬化し、一方基材
側成形面から離れた木質系基材とパッド材との接合部で
は結着剤が半硬化状態(接着効果が高い状態)となるよ
うに設定すれば、木質系基材は結合強度を保って成形さ
れ、かつ木質系基材とパッド材との接着強度が高くなっ
て好ましい。
【0010】
【実施例】本発明の積層体の製造方法の実施例として車
両用のドアトリムの製造方法を採用し、以下にその方法
を図面を用いて説明する。
【0011】この実施例の製造方法によって製造される
ドアトリムは、図1及び図2に示すような自動車用のド
アトリム10であって、ドアトリムの形状に形成された
基材11と、この基材11の表側表面を全面的に被覆す
るパッド材12と、このパッド材12の表側表面を全面
的に被覆する表皮材13とで構成される。このドアトリ
ムの製造は、図3に示されているようにドアトリムの裏
側表面の形状に合わせた成形面が形成された下型20
(本発明の基材側成形型に相当する。)と、ドアトリム
の表側表面の形状に合わせた成形面が形成された上型2
1(本発明の表皮材側成形型に相当する。)とを用い
て、次に説明するように行われる。
【0012】パッド材12及び表皮材13はそれぞれ架
橋型の発泡ポリプロピレン(溶融温度200℃)及びポ
リプロピレン(溶融温度190℃)からなる。両部材1
2,13ともあらかじめシート状に形成されていて、接
着剤を用いて接着されて接合体14が形成されている。
なお表皮材13には表面に意匠模様としてのシボが刻ま
れている。製造にあたってはまず、約200℃の温度に
調節された下型20に、木材チップを解繊して形成され
た木質系繊維及び木質系粉末を主体とし、必要に応じて
各種の繊維あるいは粉末を混合した木質系素材11aを
降り積もらせて載置する。次にこの木質系素材11aの
表面に溶融温度が200℃の粉末状の熱硬化性のフェノ
ール樹脂15(本発明の結着剤に相当する。)を均一に
散布する。続いて約100℃の温度に調節された上型2
1を降下させて木質系基材11aとこの木質系基材11
aの上方に配設した接合体14とを一体化するようにプ
レスする。
【0013】これによって木質系素材11aは圧縮され
ると同時にこの木質系基材11aの表面に付着させたフ
ェノール樹脂15が下型20からの熱によって徐々に溶
融して木質系素材11aの内部に含浸し、そのフェノー
ル樹脂15が硬化して木質系基材11が成形される。ま
た木質系基材11とパッド材12との接合部ではフェノ
ール樹脂15がパッド材12の孔内に含浸して両部材1
1,12が接合する。
【0014】なおこの実施例では上型21の温度は約1
00℃に設定されているため表皮材13は上型21の成
形面に沿って変形することができる程度に軟化するが、
上型21からの熱だけでは溶融することはない。しかし
ながら下型20の温度が200℃であるため、パッド材
12は断熱作用を有しているものの、プレス時間が長い
とパッド材12を介して表皮材13に下型20からの熱
が伝わって表皮材13が溶融してしまう可能性がある。
そこでこの実施例においては、下型20の熱によって表
皮材13が溶融することのないように、また木質系基材
11とパッド材12との接合部のフェノール樹脂15が
完全に溶融せず接着効果の高い半溶融状態となるよう
に、プレス工程の時間が設定されている。
【0015】したがってこの実施例のドアトリムの製造
方法によれば、従来のように木質系基材を木質系素材に
結着剤を添加してあらかじめ成形する工程を必要とせ
ず、製造工程を簡略化することができる。そして木質系
基材11とパッド材12との接合部のフェノール樹脂1
5が半溶融状態となっているため接着効果が高く、両部
材11,12ははがれたりすることのないようにしっか
りと接合される。
【0016】なお上記実施例においては、結着剤として
フェノール樹脂を用いたが、樹脂などの他の熱硬化性樹
脂を用いてもよい。そして結着剤の木質系素材の表面へ
の付着を上記実施例においては粉末の散布によって行っ
たが、ペースト状の樹脂を塗布することで行ってもよ
い。また上記実施例においては、表皮材としてポリプロ
ピレン樹脂を用いたが、塩化ビニル系の樹脂などを用い
ることもできる。そして基材側成形型及び表皮材側成形
型の温度、及び両成形型のプレス時間等の条件は、パッ
ド材や表皮材として用いる樹脂の材質、結着剤の材質、
さらに積層体を構成する部材の厚みなどを考慮し、充分
な強度の木質系基材が成形され、かつ接合が確実で、さ
らに表皮材が溶融することのないように設定すれ必要が
あることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる積層体の製造方法の一実施例
であるドアトリムの製造方法によって製造されるドアト
リムの斜視図である。
【図2】 図1における繊2−2で切断した断面図であ
る。
【図3】 図1に示したドアトリムの製造方法を説明す
るための断面図である。
【図4】 従来のドアトリムの製造方法を説明するため
の断面図である。
【符号の説明】
10…ドアトリム、11,31…木質系基材、11a…
木質系素材、12,32…パッド材、13,33…表皮
材、14…接合体、15…フェノール樹脂、20…下
型、21…上型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29K 105:06 B29K 105:06 511:14 511:14 B29L 9:00 B29L 9:00 31:58 31:58 (72)発明者 佐田 和典 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラ コ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−169543(JP,A) 特開 平2−196645(JP,A) 特開 平8−142016(JP,A) 特開 昭63−251209(JP,A) 特開 昭56−11223(JP,A) 特開 昭63−102905(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 43/52 B32B 31/20 B29C 43/20 B29C 43/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質系基材と、この木質系基材を全面的に
    被覆するパッド材と、このパッド材を全面的に被覆する
    表皮材よりなる積層体の製造方法において、この製造方
    法が以下の工程、即ち、 木質系繊維及び木質系粉末を含有する木質系素材を基材
    側成形型にセットする工程、 前記木質系素材の表面に熱硬化性樹脂よりなる結着剤を
    付着させる工程、 前記結着剤の溶融温度より高い所定温度に調節された前
    記基材側成形型と前記表皮材の溶融温度より低い所定温
    度に調節された表皮材側成形型との間で前記木質系素材
    と前記表皮材及び前記パッド材の接合体とをプレスして
    前記木質系素材を前記結着剤によって結着硬化して前記
    木質系基材を成形するとともにこの木質系基材に前記パ
    ッド材を前記結着剤で接合する工程とからなることを特
    徴とする積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】前記木質系基材と前記パッド材は、半硬化
    状態の前記結着剤で接合されていることを特徴とする請
    求項2に記載の積層体の製造方法。
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