JP3439644B2 - 複合伝熱管の製造方法 - Google Patents

複合伝熱管の製造方法

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JP3439644B2 JP01797698A JP1797698A JP3439644B2 JP 3439644 B2 JP3439644 B2 JP 3439644B2 JP 01797698 A JP01797698 A JP 01797698A JP 1797698 A JP1797698 A JP 1797698A JP 3439644 B2 JP3439644 B2 JP 3439644B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、LNG、ガス気化
機などの伝熱管として使用される複合伝熱管の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】LNG、ガス気化機などに使用されるア
ルミ合金製伝熱管は、伝熱性向上のため外管の外側には
フィンがついており、その内部に一定ピッチでねじり加
工され、外管内部にらせん状の流路を構成する中子が挿
入された構造(例えば特開平7−35297号公報の図
9参照)となっている。この複合伝熱管は、中子の最外
周と外管の内面が密着していることが要求される。この
ため、従来は外管内にねじり加工した中子を挿入後、外
管のフィンの形状に倣った形の抽伸ダイスを用い、抽伸
加工により外管の径を縮小して外管の内面と中子の最外
周を密着させていた。
【0003】また、外側及び内側にフィンがついた外管
の内部に内管が挿入され、その内部に一定ピッチでねじ
り加工した中子が挿入された構造(例えば特開平8−2
9075号公報の図16参照)の複合伝熱管も知られて
いる。この複合伝熱管の場合、内管の内部に中子を挿入
し抽伸加工により両者を密着させ、続いてこれを外管の
内部に挿入し抽伸加工により密着させ、製造することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、抽伸法では
抽伸ダイスの形状が複雑となり、高価であるばかりでな
く、外管のフィンの先端部や溝底部に焼付きが生じやす
く、また、外管のフィンが邪魔をして抽伸加工時に全周
面を加工できない(フィンに加えられる加工力は外管の
パイプ部分の締め付けに直接効いてこない)ため、中子
の最外周と外管の内面又は内管の外周と外管の内面を全
周にわたって精度よく密着させることができないという
問題があった。従って本発明は、複合伝熱管の製造にお
いて、高価な抽伸ダイスを必要とせず、しかも中子の最
外周又は内管の外周と外管の内面を全周にわたって精度
よく密着させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る複合伝熱管
の製造方法は、外管の内部に外管内において流体の流路
を画定する部材を挿入し、外管の両端を把持し該外管を
引張加工して径を縮め、外管の内面と前記部材の外周を
該部材の全長にわたり密着させることを特徴とする。こ
の場合、上記部材の長さを外管より短尺とし、外管の両
端に中に上記部材がないつかみ代の部分を設け、そのつ
かみ代をチャックで把持し引っ張るようにするとよい。
なお、上記部材は、例えばねじり加工された中子、ある
いは内管の内部にねじり加工された中子が組み付けられ
たものである。
【0006】上記引張加工による密着方法は、内管の内
部にねじり加工された中子を組み付ける際にも適用でき
る。つまり、内管の内部に中子を挿入し、内管の両端を
把持し該内管を引張加工して径を縮め、内管の内面と中
子の外周を該中子の全長にわたり密着させる。この場
合、中子の長さを内管より短尺とし、内管の両端に中に
中子がないつかみ代の部分を設け、そのつかみ代をチャ
ックで把持し引っ張るようにするとよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
より具体的に説明する。まず、図1及び図2に示す複合
伝熱管は、外側にフィンが形成された外管1の内部に、
一定ピッチでねじり加工された中子2が組み付けられた
もので、中子2の最外周は外管1の内面に密着し、外管
1の内面と中子2の間にらせん状の流路3が構成されて
いる。
【0008】この複合伝熱管の製造にあたっては、図3
に示すように、外管1と、その内面との間に若干のクリ
アランスをもって挿入できる最外周をもち、ねじり加工
された中子2が用いられる。中子2の長さは外管1より
短くされている。これらの外管1及び中子2は、例えば
アルミニウム合金を押出加工して製造されたもので、中
子2にはさらにねじり加工が施されている。図4に示す
ように、中子2を外管1内に挿入し(a)、外管1の両
端の中子2のない部分をつかみ代Aとして(b)、これ
をチャックで把持し引張加工する(c)と、外管1は長
さ方向に伸びると同時に径が縮まり、その内面が中子2
の最外周と全周にわたり均一に密着する。
【0009】本発明における引張加工において、外管1
の材料としてアルミニウム合金を用いるのであれば、1
5%以上の伸びを示す軟質材や中硬質材の焼鈍材が好ま
しく、引張長さは外管1(引張加工前)のつかみ代Aを
除いた長さの4〜8%とするのが適当である。引張長さ
が4%より小さいと密着させることが難しく(理論的に
は外管1と中子2のクリアランスを小さくすれば可能で
あるが、外管1への挿入が難しくなるため現実的でな
い)、8%より大きくなると外管1に局所的な伸びが発
生し、全長全周にわたる均一な密着が難しくなるからで
ある。
【0010】図5に示す複合伝熱管(引張加工前)は、
外管11の内面に伝熱効率を高めるためのフィンが形成
されている。図3に示す複合伝熱管(引張加工前)と同
様、中子12は外管11の内面との間に若干のクリアラ
ンスをもって挿入できる最外周をもち、ねじり加工され
ている。製造方法は、図3〜図4に示す複合伝熱管と同
様である。
【0011】図6(c)に示す複合伝熱管は、内面にも
フィンが形成された外管21の内部に内管25が組み付
けられ、さらにその内部に一定ピッチでねじり加工され
た中子22が組み付けられたもので、内管25の外周は
外管21の内面に密着し、外管21の内面と内管25の
間に流路24が形成され、中子22の最外周は内管25
の内面に密着し、内管1の内面と中子2の間にらせん状
の流路23が構成されている。
【0012】この複合伝熱管の製造に際しては、はじめ
に内管25と中子22が組み付けられる。組み付け方法
として、図4に示したと同様の引張加工が適用できる。
すなわち、内管25と、その内面との間に若干のクリア
ランスをもって挿入できる最外周をもち、ねじり加工さ
れた中子22を用い、図6(a)に示すように、中子2
2を内管25内に挿入し(中子22の長さは内管25よ
り短くされている)、内管25の両端の中子22のない
部分をつかみ代として、これをチャックで把持し引張加
工する。これにより、内管25は長さ方向に伸びると同
時に径が縮まり、その内面が中子22の最外周と全周に
わたり均一に密着する。内管25がアルミ合金からなる
のであれば、前記と同様、引張代は4〜8%でよい。
【0013】続いて、この内管25と中子22からなる
組付体の両端を切除し、これを図6(b)に示すように
外管21内に挿入し、図4に示すと同様の引張加工を適
用し、内管25の外周と外管21の内面を密着させる
(c)。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、高価な抽伸ダイスを必
要とせず、また抽伸油の塗布及び除去等の工程も必要な
く、簡単かつ安価に複合伝熱管を製造でき、しかも中子
の最外周又は内管の外周と外管の内面を全周にわたって
精度よく密着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る複合伝熱管の断面図である。
【図2】 その一部切欠き斜視図である。
【図3】 上記複合伝熱管の引張加工前の断面図であ
る。
【図4】 本発明の製造方法を説明する模式図である。
【図5】 別の複合伝熱管の引張加工前の断面図であ
る。
【図6】 さらに別の複合伝熱管の製造方法を説明する
図である。
【符号の説明】
1、11、21 外管 2、12、22 中子 25 内管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−215737(JP,A) 特開 平6−285569(JP,A) 特開 平1−317636(JP,A) 特開 平2−157597(JP,A) 特開 平8−326624(JP,A) 特開 平9−324993(JP,A) 実開 平2−100075(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 53/06 B21D 39/00 F28F 1/40

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外管の内部にそれより短尺の外管内にお
    いて流体の流路を画定する部材を挿入し、外管の両端に
    中に前記部材がないつかみ代の部分を設け、そのつかみ
    代をチャックで把持し前記外管を引張加工して径を縮
    め、外管の内面と前記部材の外周を該部材の全長にわた
    り密着させることを特徴とする複合伝熱管の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記部材が、ねじり加工された中子であ
    ることを特徴とする請求項1に記載された複合伝熱管の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 上記部材が、内管とその内部に組み付け
    られたねじり加工された中子であることを特徴とする
    求項1に記載された複合伝熱管の製造方法。
  4. 【請求項4】 外管を長さ方向に4〜8%引張加工する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された
    複合伝熱管の製造方法。
  5. 【請求項5】 内管の内部にねじり加工された中子を組
    み付け、複合伝熱管の外管内において流体の流路を画定
    する部材を製造する際、内管の内部にそれより短尺の
    じり加工された中子を挿入し、内管の両端に中に前記中
    子がないつかみ代の部分を設け、そのつかみ代をチャッ
    クで把持し前記内管を引張加工して径を縮め、内管の内
    面と中子の外周を該中子の全長にわたり密着させること
    を特徴とする前記部材の製造方法。
  6. 【請求項6】 内管を4〜8%の長さ引張加工すること
    を特徴とする請求項5に記載された前記部材の製造方
    法。
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