JP3439592B2 - 識別方法及び識別装置 - Google Patents

識別方法及び識別装置

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JP3439592B2
JP3439592B2 JP02084796A JP2084796A JP3439592B2 JP 3439592 B2 JP3439592 B2 JP 3439592B2 JP 02084796 A JP02084796 A JP 02084796A JP 2084796 A JP2084796 A JP 2084796A JP 3439592 B2 JP3439592 B2 JP 3439592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アイリス(虹彩)
を用いて本人の確認を行う際、対象が複数ある場合に、
アイリスを取得すべき被識別対象を複数の対象の中から
識別する識別方法及び識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本人確認のために、アイリス(虹
彩)を用いた技術が注目されている。そのような本人確
認技術を開示したものとして例えば特公平5−8416
6号公報に記載された「虹彩認識システム」、実開平3
−101911号公報に記載された「個人識別装置」が
あげられる。
【0003】ここでアイリスについて簡単に説明する
と、人間の眼球の表面層のパタ−ン、特にアイリスは、
水晶体を中心に放射状の黒い筋や外周の輪郭などのパタ
−ンで形成され、このパタ−ンは幼年期に完成されるも
のであり、個人毎にまた同一人であっても右目と左目と
で異なっている。よって、このアイリスを使用すると本
人確認能力が特に優れることとなる。
【0004】アイリスは眼球の表面に見えるため、アイ
リスに照明を当て、明るくし、カメラを用いて遠方から
アイリスを捕らえることが可能であり、網膜を用いた本
人確認と比べて読取り部を覗き込む必要がなくわずらわ
しさがないという特徴を備えている。
【0005】カメラを用いてアイリスを遠方から捕らえ
る手段としては、カメラに写された画像の中から「人
体」を識別し、その識別した「人体」から「顔」を抽出
して、続けて「目」の位置を特定する。そしてその
「目」のアイリスを捕らえ、アイリスパタ−ンのみを取
り込み、予め登録してある本人のアイリスデ−タと照合
することにより本人確認を行っている。
【0006】上記のような機能を備えた装置として例え
ば金融機関等に設置される自動取引装置がある。このよ
うな自動取引装置においては、例えば、IDカ−ドを自
動取引装置に挿入した顧客がIDカ−ドを所有すべき人
間であるか否かの確認に、アイリスを利用している。
【0007】このような自動取引装置においては、アイ
リスを捕らえるカメラが、被識別対象である被識別者が
操作する装置の中央部に設けられた表示部近傍に、レン
ズが天井方向に向いた状態で設けられている。なお、レ
ンズを天井方向に向けるのは、背景を固定するためであ
る。そして、表示部を見る被識別者の動作により、カメ
ラのレンズから取得された画像の中から被識別者を識別
し、その後、表示部を見る被識別者のアイリスを照明で
照らし、捕らえていた。
【0008】従来の装置においては、カメラは天井方向
に向けて傾いた状態で装置の略中央部に設置されている
ので、アイリスを照らすための照明もカメラと同様に傾
いた状態で設置しなければならいない。それ故、平らな
状態で設置するのと比べて設置することが難しいという
問題点があった。
【0009】また、カメラと照明が装置の略中央部に設
置されていると、表示部の邪魔になってしまうという問
題点があった。更に、カメラは天井方向に向いた状態、
すなわちレンズが上を向いた状態で設置されているの
で、汚れが付着しやすいといった問題点があった。
【0010】それ故、上記問題点を解決するために、被
識別者が真っ直ぐ前方を向いた状態でカメラが被識別者
を捕らえる位置(以下そのような状態をカメラが水平状
態とする)で設置されるようにカメラを装置の上方に水
平状態で設置する必要があった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の装置におい
ては、レンズが水平な状態となるように、カメラを水平
な状態で装置に設置すると、背景が天井ではなく、装置
の前方となる。それ故、カメラには、アイリスをその時
取得すべき被識別者のみだけではなく、その被識別者の
近傍に居る他の被識別者や外を走る車まで映ってしま
う。それ故、どのアイリスを取得すればいいのか装置側
で認識することが不可能であるといった問題点があっ
た。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明で設けた解決手段は、カメラに映る複数の対象
の中から被識別対象を識別する識別方法において、所定
の動作に基づいて前記被識別対象が動く予定の方向を予
め記憶し被識別対象に対しての動作指示は、装置の操作
であり、前記被識別対象に前記所定の動作を行うように
前記動作指示し、前記指示に応じて動く前記被識別対象
の動く方向を検出し、前記動く方向を前記動く予定の方
向と比較することにより、被識別対象であると判断する
ものである。
【0013】まず、被識別対象に対して所定の動作を行
うことを指示する。すると、被識別対象はその動作を行
うが、カメラに共に映る他の対象は、指示された動作を
行わない。それ故、カメラに映る複数の対象の中で、指
示した所定の動作を行った対象を被識別対象であると判
断する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、各図面に共通な
要素には同一の符号を付す。第1の実施の形態 図2は本発明の第1の実施の形態における自動取引装置
の制御系を示すブロック図、図3は本発明の第1の実施
の形態における自動取引装置を示す斜視図である。
【0015】まず、識別機能を備えた自動取引装置2の
構造について説明する。図2、図3において、自動取引
装置2には、カ−ド処理部3、通帳処理部4、明細票処
理部5、紙幣入出金部6、硬貨入出金部7、表示部8、
音声案内部9、映像撮影部10が内蔵されており、これ
らは全て主制御部11により制御されている。
【0016】カ−ド処理部3は、金融機関が発行し、金
融機関毎のコ−ドや顧客の口座番号、氏名等の顧客情報
が記憶された顧客識別カ−ド(以下IDカ−ドとする)
に記憶されている前記情報を読み出す機能を有してお
り、このカ−ド処理部3の前面側に接続されたカ−ド挿
入返却口3aからIDカ−ドが挿入されたり返却された
りする。通帳処理部4は、通帳挿入返却口4aから挿入
される通帳に印字処理などを行うもので、更に図示せぬ
機構により記憶情報の読取りや更新を行う手段、更に印
字頁行の検出手段及び改頁手段等を有している。
【0017】明細票処理部5は取引明細の印字を行い、
顧客に発行される取引明細票の発光処理を行う。紙幣入
出金部6は顧客により入金される紙幣を真偽鑑別、計数
し、搬送して図示せぬ金種別保管金庫に収納し、又は顧
客に支払われる紙幣を金種別保管金庫より繰出すもので
ある。硬貨入出金部7は顧客により入金される硬貨を真
偽鑑別、計数し、搬送して図示せぬ金種別保管金庫に収
納し、又は顧客に支払われる硬貨を金種別保管金庫より
繰出すものである。
【0018】上記紙幣入出金部6には顧客が紙幣を投
入、又は顧客に紙幣を支払うための接客口6aが結合さ
れている。また硬貨入出金部7には顧客が硬貨を投入、
又は顧客に硬貨を支払うための接客口7aが結合されて
いる。なお、接客口6a、7aは図示せぬ駆動手段によ
りそれぞれシャッタが動作して紙幣及び硬貨の挿脱を規
制している。
【0019】タッチパネルで構成されている表示部8
は、顧客による取引入力するための顧客誘導表示を行っ
たり、顧客による操作入力が行われる。この表示部8は
例えば、取引開始時には、取引科目である「ご入金」、
「お引出し」、「お振り込み」等を表示し、その表示部
に軽く触れる(押下)ことで取引が選択されるようにな
っている。音声案内部9は音声による操作案内を行うも
のであり、この音声案内部9は、音声合成部9aを内蔵
しており、音声合成部9aは、装置正面に設置され、顧
客への指示及びお知らせを音声として出力するスピ−カ
9bに接続されている。そして音声合成部9aは、顧客
への指示及びお知らせを音声として合成し、スピ−カ9
bに出力する。
【0020】映像撮影部10は、画像処理部12と、カ
メラ制御部13と、カメラ14と、カメラ14に内蔵さ
れたレンズ15とから構成される。カメラ14は水平な
状態で自動取引装置2に設置されている。画像処理部1
2は主制御部11と接続され、カメラ制御部13から送
信されてきた画像の処理を行い、処理後の画像デ−タを
主制御部11に送信する。また、アイリスを取得した際
には、取得したアイリスに関するデ−タを主制御部11
に送信する。
【0021】画像制御部12に接続されたカメラ制御部
13は、カメラ14のアングルを変える等のカメラ14
の制御を行うと共に、画像処理部12にカメラ14によ
り撮られた画像を送信する。カメラ14は、顧客の人
体、特に顔や目等固有デ−タを撮像するためのものであ
り、レンズ15はズ−ム機能を備えている。なお、以下
自動取引装置2と取引を行うために、自動取引装置2に
最も近い位置に居る顧客を被識別対象である被識別者と
し、その他の顧客は対象とする。また、カメラ14に映
る動くもの(人間、外を走る車等)は全て対象である。
【0022】主制御部11にはまた、記憶部16とイン
タ−フェ−ス部17と接近検知器18と電源部19とが
接続されている。記憶部16は各種の制御を行うための
プログラムが記憶されたRAMやROMまたはフロッピ
−ディスク等から構成されている。インタ−フェ−ス部
17は上位装置であるホストコンピュ−タ20と通信回
線により接続されている。接近検知器18は装置正面に
設置され、被識別者が自動取引装置2に近付いてきたこ
とを検知する。電源部19は、以上の各部に電力を供給
するものである。なお、上記ホストコンピュ−タ20
は、顧客毎の口座番号や預貯金残高情報およびアイリス
に関するデ−タ等を記憶している記憶部21を有してい
る。
【0023】次に複数の動く対象から被識別者を識別す
る識別装置としての機能について説明する。図4は本発
明の第1の実施の形態におけるテ−ブル1aを示す説明
図、図5は本発明の第1の実施の形態におけるテ−ブル
1bを示す説明図、図6は本発明の第1の実施の形態に
おけるテ−ブル2を示す説明図である。なお、テ−ブル
1a、テ−ブル1bにおいて、矢印はその1秒前と比較
して動きの無いことを示している。
【0024】図2において、取引に先立って対象Aであ
る被識別者が自動取引装置2の前に近付くと、接近検知
器18により被識別者が自動取引装置2の所定範囲内に
来たことが主制御部11に通知される。その信号を受け
て、主制御部11がカメラ14を介して被識別者のアイ
リスを取得する動作を開始するようになっている。
【0025】画像処理部12は、カメラ14で撮影され
た画像の画素についてここでは4画素毎のブロックに分
ける機能を備えている。そして、画像処理部12は4画
素毎のブロックの位置を記憶しておき、周辺の各ブロッ
クとパタ−ンマッチングを行うことにより、Δt秒後の
各ブロックの位置を検出する。なお、最も移動値が小さ
い地点が移動先となる。このようにして、全ての移動し
た対象の動作方向及び動作距離を主制御部11が認識す
ることができる。
【0026】次に上記記憶部16について説明する。記
憶部16には、テ−ブル1とテ−ブル2が設けられてい
る。動作方向記憶部であるテ−ブル1は、図4に示すテ
−ブル1aと図5に示すテ−ブル1bとから構成され
る。テ−ブル1aにはカメラ14が捕らえた動きのある
対象毎に、接近センサ18が対象を検知した時点から上
記動作方向及び動作距離の検出方法で検出された動いた
方向が、所定時間(本実施の形態においては1秒)毎に
順次動いた方向のデ−タとして記憶される。テ−ブル1
bには、カメラ14が捕らえた動きのある対象毎に、被
識別者に動作指示(例えば上を向く)をした時点から上
記動作方向及び動作距離検出方法で検出された動いた方
向が所定時間(本実施の形態においては1秒)毎に一定
時間(本実施の形態においては4秒間)順次動いた方向
のデ−タとして記憶される。
【0027】固定記憶部であるテ−ブル2には、カ−ド
を挿入する際に被識別者が動く予定の方向、通帳を挿入
する際に被識別者が動く予定の方向、カメラ14を見る
際に被識別者が動く予定の方向が記憶されており、主制
御部11は被識別者による表示部8からの入力操作が行
われると、入力された情報に基づき、テ−ブル2から必
要な被識別者の動いた方向を呼び出す。そして、カメラ
14により撮影された対象の動きとテ−ブル2から呼び
出した被識別者が動く予定の方向とを比較し、複数の動
く対象の中から被識別者を特定する。すなわち、複数の
対象と被識別者とを識別する。
【0028】主制御部11には、被識別者による表示部
8からの入力操作により、被識別者が入金、出金、記
帳、残高確認等の処理から何の処理を行いたいのかが分
かっている。それ故、主制御部11が記憶部16のテ−
ブル2から、選択された処理における被識別者の動作方
向のデ−タを選択する。そして、選択された被識別者の
動作方向のデ−タとテ−ブル1a、あるいはテ−ブル1
bに記憶されている対象の動いた方向のデ−タとを比較
し、テ−ブル2から呼び出された被識別者の動く予定の
方向と一致した方向へ動いた対象を被識別者、すなわち
アイリスを取得すべき人間であると判断する。
【0029】主制御部11は、被識別者と他の対象とを
識別すると、被識別者のアイリス取得動作へと切り替わ
る。
【0030】一方、被識別者の動く予定の方向と、テ−
ブル1a、あるいはテ−ブル1bに記憶されている対象
の動いた方向とが一致しない場合には、主制御部11
は、次の動作を指示して、被識別者を識別するための次
の処理を行う。
【0031】次に上記構成における自動取引装置2にお
ける複数の対象(対象B、外を走る車等)と被識別者
(対象A)とを識別するための動作について説明する。
図7は本発明の第1の実施の形態におけるカメラと対象
との位置関係を示す説明図、図8は本発明の第1の実施
の形態におけるカメラに映った対象を示す説明図であ
る。
【0032】本実施の形態においては、図7に示すよう
に、対象がほぼ同時に縦に並んで2名やって来て、先に
自動取引装置2前に立った対象Aの後ろに対象Bが並
び、対象Aは入金取引を行い、入金取引の場合であって
もアイリス取得動作を行って被識別者の本人確認を行う
場合の動作について図2、図3、図4、図5、図6、図
7、図8を参照して図1に示すフロ−チャ−トに従って
説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における被
識別者識別処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【0033】カメラ14は自動取引装置2の上方に水平
状態で設置されているので、カメラ14は図8に示すよ
うに、対象Aと対象Bの両方の映像を並んだ状態で捕ら
える。この状態では、被識別者である対象Aだけでなく
対象Bも動いていると、どちらのアイリスを取得すれば
いいのか判断できないので、対象Aのみを切り出し、捕
らえることが不可能である。
【0034】そこで、主制御部11は、ステップS1で
接近検知器18が何か対象を捕らえたか常に判断してお
り、被識別対象を検知したならばステップS2に進む。
ステップS2で主制御部11は、カメラ14で画像の取
得を開始し、取得された画像の記憶処理を開始する。ス
テップS3で主制御部11は、被識別者が表示部8から
出金取引を希望していることを認識すると、所定の動作
を行うことを指示する。この場合、所定の動作とは装置
の操作であるので、表示部8にIDカ−ドをカ−ド処理
部4のカ−ド挿入返却口4aに挿入すること及び通帳を
通帳挿入返却口5aに挿入することを表示する。なお、
入金取引の際には、IDカ−ドあるいは通帳のどちらか
が自動取引装置2に挿入されれば取引可能となる。
【0035】ステップS4で主制御部11は、IDカ−
ドが挿入されたならばステップS6に進み、「否」なら
ばステップS5に進む。ステップS4からステップS5
に進んだ場合、ステップS5で主制御部11は、通帳が
挿入されたか否か判断し、所定時間経過後通帳が挿入さ
れなければ、取引中止として処理を終了とする。
【0036】ステップS4からステップS6に進んだ場
合、ステップS6で主制御部11は、第1回目の識別処
理を行う。その結果、ステップS7で複数の対象の中か
ら被識別者が識別できたならば、処理は終了となる。
「否」ならばステップS8に進み、ステップS8で主制
御部11は表示部8にカメラ14を見ることを表示し、
被識別者にカメラ14を見る動作を行わせる。そして、
取得された画像の記憶処理を開始する。
【0037】ステップS9で主制御部11は、第2回目
の識別処理を行う。ステップS10で主制御部11は複
数の対象の中から被識別者が識別ができたならば、処理
は終了となる。「否」ならばステップS11に進み、ス
テップS11で主制御部11は識別エラ−と判断し、被
識別者に更にカメラ14を見つめてもらう等アイリスを
取得するための他の動作へと移る。
【0038】次に上記ステップにおけるカメラ14で画
像を取得して、その画像を記憶していくまでの処理(ス
テップS2、ステップS8)と、2回の識別処理につい
て説明する。まず、カメラ14で画像を取得して、その
画像をテ−ブル1aに記憶していくまでの処理(ステッ
プS2)について図4を参照して図9に示すフロ−チャ
−トに従って説明する。図9は本発明の第1の実施の形
態における記憶手順を示すフロ−チャ−トである。
【0039】ステップS21で主制御部11はカメラ1
4が画像を取得したならば、その画像の中の対象の動い
た方向を対象毎に分けてテ−ブル1aに記憶する。ステ
ップS22で主制御部11はテ−ブル1aに記憶を開始
してから1秒経ったならば、ステップS23に進む。ス
テップS23で主制御部11は被識別者が行う動作が行
われたか否かの判断を行い、行われたならばこの処理は
終了となり、「否」ならばステップS21に戻る。この
場合、被識別者が行う動作とは、IDカ−ド又は通帳の
挿入である。IDカ−ド又通帳が挿入されるまで上記ス
テップS21からステップS23までの動作を繰り返し
行い、対象毎に動いた方向を、1秒毎にテ−ブル1aに
記憶し続ける。
【0040】次に上記ステップS21からステップS2
3までの処理が終了した後の第1回目の識別処理(ステ
ップS6)について、ここではIDカ−ドがカ−ド挿入
返却口3aから挿入された場合について図4、図10を
参照しながら説明する。図10は本発明の第1の実施の
形態におけるカメラに映った対象の動きを示す説明図で
ある。主制御部11はIDカ−ドが挿入されると、図
4、図10に示すIDカ−ドが挿入された時点(ここで
はカメラ14が画像の取得を開始してから11秒後にカ
−ドが挿入されたとする)から所定時間前(ここでは所
定時間は4秒とする。それ故、この場合、7秒目)から
IDカ−ドが挿入された時点までのテ−ブル1に記憶さ
れている対象の動いた方向を呼び出す。次にテ−ブル2
からカ−ドがカ−ド挿入返却口3aに挿入される際の被
識別者の動作方向を呼び出す。
【0041】そして、テ−ブル1aに記憶されている内
容で、テ−ブル2に記憶されている被識別者の動作方向
と合致するものを探す。ここでは、自動取引装置2から
見て、カ−ド挿入返却口3aは左側にあるので、テ−ブ
ル2のカ−ドの項には「左方向に動く」と記憶されてい
る。それ故、IDカ−ドが挿入されたことを検知した時
点から前4秒間、テ−ブル1で「左方向に動いていた」
と記憶されている対象を被識別者であると主制御部11
は判断する。ここでは、対象Aは4秒間すべて左方向に
動き、対象Bは左方向に動いていない。それ故、対象A
を被識別者であると主制御部11は判断する。
【0042】なお、IDカ−ドが挿入されたことを検知
した時点から前4秒間で「左方向に動いた」対象が2つ
以上あった場合は、「左方向に動いた」時間が4秒に近
い対象を被識別者であると主制御部11は判断する。
【0043】また、ここで、IDカ−ドが挿入されたこ
とを検知した時点から前4秒間で「左方向に動いた」対
象が2つ以上あり、且つ、「左方向に動いた」時間が同
じ場合、もしくは「左方向に動いた」対象がなかった場
合は被識別者を識別できないと主制御部11は判断す
る。
【0044】なお、上記IDカ−ドが通帳の場合も被識
別者の動く方向が変わるだけで処理は全てIDカ−ドの
場合と同じである。
【0045】第1回目識別処理で被識別者の識別ができ
なかった場合、第2回目識別処理が行われる。図11は
本発明の第1の実施の形態におけるカメラに映った対象
の動きを示す説明図である。
【0046】第2回目識別処理の前、ステップS8で、
図11に示すように、カメラ14を見ることを被識別者
に指示してから所定時間(この場合4秒とする)1秒毎
に上記動作方向及び動作距離検出方法でカメラ14が捕
らえた対象の動いた方向を、対象毎に図4に示すテ−ブ
ル1bに記憶していく。
【0047】4秒経過すると、第2回目被識別処理(ス
テップS9)を開始し、主制御部11はその4秒間の対
象が動いた方向をテ−ブル1bから呼び出す。次にテ−
ブル2からカメラ14を見る際の被識別者の動作方向を
呼び出す。そして、テ−ブル1bに記憶されている内容
で、テ−ブル2に記憶されている被識別者の動作方向と
合致するものを探す。ここでは、カメラ14は自動取引
装置2の上方にあり、また指示を表示する表示部8を見
るために被識別者は下を向いているので、テ−ブル2に
記憶されているカメラの項には「上方向に動く」であ
る。それ故、カメラ14を見ることを指示した時点から
後4秒間、テ−ブル1bで「上方向に動いていた」と記
憶されている対象を被識別者であると主制御部2は判断
する。ここでは、対象Aは3秒間上方向に動き、対象B
は上方向に動いていない。それ故、対象Aを被識別者で
あると主制御部11は判断する。
【0048】なお、カメラ14を見ることを指示した時
点から後4秒間で「上方向に動いた」対象が2つ以上あ
った場合は、「上方向に動いた」時間が4秒に近い方を
被識別者であると主制御部11は判断する。
【0049】また、ここで、カメラ14を見ることを指
示した時点から後4秒間で「上方向に動いた」対象が2
つ以上あり、且つ、「上方向に動いた」時間が同じ場
合、もしくは「上方向に動いた」ものがなかった場合は
被識別者を識別することができないと主制御部11は判
断する。
【0050】そして、上記図1に示すフロ−チャ−トに
おいて、被識別者が特定され、処理が終了となると、被
識別者以外の対象に関する画像デ−タを消去し、続いて
被識別者のアイリス取得動作へと進み、ホストコンピュ
−タ20に登録されているアイリスと被識別者から取得
されたアイリスとがするか否か判断し、一致すると、入
金処理が行われる。
【0051】上記第1の実施の形態においては、カメラ
を水平状態で設置することができ、それにより、対象が
複数カメラ14に映ったとしても、被識別者のアイリス
を取得することが可能となる。
【0052】また、複数の対象の中から被識別者を識別
する際に、被識別者に動作を行わせるが、その動作を促
すために、新たな機能を持たせたのではなく、本来自動
取引装置2が持っている機能を使用して被識別者に動作
を行わせる。また、カメラ14を2台用いれば、被識別
者とその背景とを区別することができるが、本実施の形
態においては、カメラ14一台だけで、被識別者とその
背景とを区別することができるので、動作を促すための
機能を持たせる必要がなく、また、新たにカメラを設置
しなくて済む。その結果、被識別者を識別するための機
能のコストが安くて済む。
【0053】また、テ−ブル1a、テ−ブル1bそれぞ
れに、動作方向と共に、1秒毎の移動距離を記憶してい
き、また、テ−ブル2に動作方向と共にその動作を行う
際の基準となる動作距離も予め記憶しておけば、複数の
対象が同じ時間同じ方向に動作をしたとしても、動作距
離が異なれば、その動作距離の違いから被識別者を識別
することが可能となり、より識別効率が向上する。
【0054】更に、被識別者によっては表示部8から取
引の種別を入力する前にIDカ−ドをカ−ド挿入返却口
3aに挿入してしまう場合がある。この場合であって
も、接近検知器18が被識別対象を検知した時点からテ
−ブル1aに対象の動いた方向が順次記憶されているの
で、被識別者を特定することが可能である。
【0055】また、上記実施の形態で示したように、被
識別者が2つの動作(IDカ−ド挿入、通帳挿入)を行
うことが考えられる場合であっても、接近検知器18が
被識別対象を検知した時点からテ−ブル1aに対象の動
いた方向が順次記憶されているので、2つの動作のどち
らを被識別者が行うのかが、その動作が行われる時点ま
で装置が分かっていないとしても、被識別者を識別する
ことが可能である。
【0056】第2の実施の形態 次に本発明の第2の実施の形態について図面を参照しな
がら説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様な部
分には同一符号を付してその説明は省略する。図12は
本発明の第2の実施の形態における自動取引装置の制御
系を示すブロック図、図13は本発明の第2の実施の形
態における焦点可能な範囲を示す説明図である。この実
施の形態において、上記第1の実施の形態と異なる点
は、カメラ27が取得した映像で最も早く焦点の合った
対象のアイリスを取得するように設定し、被識別者に最
初にカメラ27の焦点が合うようにすることで、被識別
者のアイリスをカメラ27が取得することができるよう
にした点である。
【0057】詳しくは、図12において、カメラ27は
内部に、焦点を合わせることのできる被写体の深度を変
える絞り22と、カメラ制御部29と接続され、画像を
捕らえるCCDセンサ23と、絞り22とCCDセンサ
23との間を矢印D−E方向に移動可能なレンズ28と
が設けられている。
【0058】主制御部24は画像処理部30とカメラ制
御部29と接続されており、カメラ制御部29にはカメ
ラ27が接続されている。カメラ制御部29とカメラ2
7とは画像デ−タを送信する線と制御信号を送信する線
との2つの線で接続されている。
【0059】そして、カメラ制御部29には、絞り22
が最大に開いたままの状態であって、レンズ28を最も
CCDセンサ23に近い位置から最大限CCDセンサ2
3から離れた位置まで動かした際に、取得した画像の焦
点の合う範囲(図13に示す焦点可能な範囲C)が予め
設定されている。
【0060】カメラ27においては、絞り22が最大に
開いた状態での焦点可能な範囲とは、被識別者である対
象A及びその後ろに居る対象Bが入る範囲である。すな
わち、カメラ制御部29が絞り22を最大限に開いた状
態においては、自動取引装置2の近くに居る対象(この
場合二人)のみに、レンズ28を移動した際に焦点を合
わせることができるようになっている。また、CCDセ
ンサ23が取得した画像は数値としての画像デ−タとし
てカメラ制御部29に送信される。
【0061】レンズ28の移動範囲は予めN個に分割さ
れており、レンズ28は最初CCDセンサ23に限りな
く近い位置にあるが、カメラ制御部29の制御により
(1/N)づつ被識別者方向へ移動する、すなわちCC
Dセンサ23から離れる方向へ(矢印D方向)へ移動す
るようになっている。ここで、レンズ28がCCDセン
サ23から離れるに従って、焦点可能な範囲において、
カメラ27から見て徐々に遠くに焦点が合うようにな
る。それ故、まず、自動取引装置2に最も近くにいる被
識別者に焦点が合うことになる。
【0062】次に被識別者をカメラ27が取得したか否
かを判断する部分について説明する。画像処理部30は
輪郭切出部25とアイリス取得部26とから構成されて
おり、それぞれ主制御部24と接続されている。
【0063】輪郭切出部25は輪郭強調フィルタ等で構
成され、対象の輪郭を切り出す。この輪郭切出部25に
は、入力された画像デ−タに対して輪郭検出を実施し
て、予め焦点の合った時の輪郭検出により検出できた画
素の数が基準値として設定され、レンズ28が被識別者
に近付く毎に、その基準値とカメラ制御部29から送信
されてくる画像デ−タの値とを比較する。そして、画像
デ−タの値が基準値よりも高くなると、焦点の合った対
象があると判断する。レンズ28がCCDセンサ23か
ら離れるに従って、カメラ27から見て徐々に遠くに焦
点が合うようになっているので、最初に焦点の合った対
象とは、自動取引装置2に最も近い位置に居る被識別対
象すなわち、被識別者である。
【0064】被識別者に焦点が合い、被識別者を取得で
きると、アイリス取得部16が被識別者のアイリス取得
動作を開始する。
【0065】その他の構造は上記第1の実施の形態と同
様なので説明は省略する。なお、上記第1の実施の形態
で設けられた記憶部16のテ−ブル1a、1b、テ−ブ
ル2は本実施の形態の記憶部30には設ける必要はな
い。
【0066】次に上記構成における自動取引装置2にお
ける複数の対象(対象B、外を走る車等)と被識別者
(対象A)とを識別するための動作について説明する。
【0067】本実施の形態においては、図7に示すよう
に、対象がほぼ同時に縦に並んで2名やって来て、先に
自動取引装置2前に立った対象Aの後ろに対象Bが並ん
でいる状態での被識別者を識別する動作について図1
2、図13を参照して図14に示すフロ−チャ−トに従
って説明する。図14は本発明の第2の実施の形態にお
ける被識別者識別処理手順を示すフロ−チャ−トであ
る。
【0068】まず、絞り22は最大限に開かれた状態と
なっており、また、レンズ28はCCDセンサ23に最
も近付いた位置に位置付けられている。
【0069】主制御部24は、ステップS31で接近検
知器18が何か対象を捕らえたか常に判断しており、被
識別対象を検知したならばステップS32に進む。ステ
ップS32で主制御部24は、カメラ27で画像の取得
を開始し、取得された画像を画像デ−タとしてカメラ制
御部29を介して輪郭切出部25に送信する。ステップ
S33で輪郭切出部25は、予め設定されている基準値
とカメラ制御部29から送信されてきた画像デ−タの値
とを比較する。ステップS34で主制御部24は、輪郭
切出部25の比較結果から、画像デ−タの値が基準値を
越えたならば、焦点の合った対象があると判断し、被識
別者に焦点が合ったとして処理は終了となり、一方、
「否」ならばステップS35に進む。
【0070】ステップS34からステップS35に進ん
だ場合、ステップS35で主制御部24は、N回以上レ
ンズ28を矢印D方向へ移動したか否か判断し、N回以
上レンズ28を移動したならば、焦点の合う対象が無
い、すなわち被識別者を取得することができないとして
処理は終了し、「否」ならばステップS36に進む。
【0071】ステップS36で主制御部24は、カメラ
制御部29を介して(1/N)だけレンズ28を矢印D
方向へ移動させて、ステップS32に戻る。
【0072】被識別者に焦点が合い、被識別者が特定さ
れると、図14に示すフロ−チャ−トにおける処理は終
了となり、被識別者以外の対象に関する画像デ−タを消
去し、アイリス取得部26による被識別者のアイリス取
得動作へと進み、ホストコンピュ−タ20に登録されて
いるアイリスと被識別者から取得されたアイリスとが一
致するか否か判断し、一致すると、取引処理が行われ
る。
【0073】上記第2の実施の形態においては、上記第
1の実施の形態と同様の効果を奏すると共に、最初に焦
点の合った対象を被識別者と判断するので、被識別者を
識別する確率が更に高くなる。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に示す効果を奏する。
【0075】被識別対象に対して所定の動作を行うこと
を指示し、その動作を行った対象を被識別対象であると
判断することにより、カメラを水平な状態で設置し、複
数の対象がカメラに映ったとしても、被識別対象を識別
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における被識別者識
別処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【図2】本発明の第1の実施の形態における自動取引装
置の制御系を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における自動取引装
置を示す斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態におけるテ−ブル1
aを示す説明図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるテ−ブル1
bを示す説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるテ−ブル2
を示す説明図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるカメラと対
象との位置関係を示す説明図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるカメラに映
った対象を示す説明図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態における記憶手順を
示すフロ−チャ−トである。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるカメラに
映った対象の動きを示す説明図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるカメラに
映った対象の動きを示す説明図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態における自動取引
装置の制御系を示すブロック図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における焦点可能
な範囲を示す説明図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における被識別者
識別処理手順を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
2 自動取引装置 8 表示部 11 主制御部 12 画像処理部 16 記憶部 22 絞り 24 主制御部 25 輪郭切出部 27 カメラ 28 レンズ 29 カメラ制御部 30 画像処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−225840(JP,A) 特開 平5−232908(JP,A) 特開 平5−216888(JP,A) 特開 平4−343197(JP,A) 特開 平4−76690(JP,A) 特開 平1−303582(JP,A) 特開 昭63−172322(JP,A) 実開 昭59−20365(JP,U) 特表 昭62−501889(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/117 G06T 7/00 - 7/20

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置に設けられたカメラに映る複数の対
    象の中から被識別対象を識別する識別方法において、 所定の動作に基づいて前記被識別対象が動く予定の方向
    を予め記憶し、前記 被識別対象に対しての動作指示は前記装置の操作で
    あり、前記被識別対象に前記所定の動作を行うように前
    記動作指示し、複数の対象の動く方向を検出し、 前記動く方向を前記動く予定の方向と比較することによ
    り、前記複数の対象のうちの一つを被識別対象として識別す
    識別方法。
  2. 【請求項2】 装置に設けられたカメラに映る複数の対
    象の中から被識別対象を識別する識別方法において、 所定の動作に基づいて前記被識別対象が動く予定の方向
    を予め記憶し、前記 被識別対象に対しての動作指示は前記装置の操作で
    あり、前記被識別対象に前記所定の動作を行うように前
    記動作指示し、複数の対象の動く方向を検出し、 前記動く方向を前記動く予定の方向と比較することによ
    り、前記複数の対象のうちの一つを装置に最も近い位置に居
    る被識別対象として識別する 識別方法。
  3. 【請求項3】被識別対象が装置に接近したことを検知す
    ると、カメラに映る対象の動く方向を対象毎に順次記憶
    する動作方向記憶部と、 被識別対象が動く予定の方向を記憶する固定記憶部 を有
    し、被識別対象が装置の操作を行ったことを検知すると、 前記動く予定の方向と前記動く方向を比較し、 記動く予定の方向と前記動く方向が同じ場合に被識別
    対象と判断することを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の識別方法
  4. 【請求項4】 上記動作方向記憶部の記憶方向と固定記
    憶部の記憶方向とを比較するときに動作方向記憶部から
    呼び出す内容は、装置の操作が行われた時点の所定時間
    前からその動作が行われた時点までの間の対象の動いた
    方向である請求項3記載の識別方法。
  5. 【請求項5】 上記固定記憶部には、装置からの所定の
    動作の指示の違いに応じて、被識別対象が動く予定の方
    向を複数記憶し、 被識別対象が動く予定の方向の違いに応じて、被識別対
    象を識別するときの固定記憶部から呼び出すデ−タを変
    える請求項4記載の識別方法。
  6. 【請求項6】 上記動作方向記憶部には、対象の移動方
    向と共に距離を記憶し、 上記固定記憶部には、被識別対象が動く予定の方向と共
    に、所定の動作を行うときに被識別対象が動く予定の距
    離を記憶し、 動作方向記憶部の記憶内容と、固定記憶部の記憶内容と
    を比較するときに、動いた方向と共に距離も比較する請
    求項5記載の識別方法。
  7. 【請求項7】 上記被識別対象に対して動作指示を行う
    と、対象の動く方向を対象毎に所定時間順次動作方向記
    憶部に記憶し、所定時間経過すると、動作方向記憶部か
    ら対象の動いた方向を呼び出し、固定記憶部に記憶され
    ている、被識別対象が動く予定の方向と同じ方向に動い
    た対象を、被識別対象であると判断する請求項2記載の
    識別方法。
  8. 【請求項8】 カメラに映る複数の対象の中から被識別
    対象を識別する識別方法において、 被識別対象が装置に接近したことを検知すると、対象の
    動いた方向を順次第1の動作方向記憶部に記憶し、装置
    に最も近い位置に居る被識別対象に対して指示された動
    作が行われたことを検知すると、その動作が行われた時
    点の所定時間前からその動作が行われた時点までの間の
    対象の動いた方向を第1の動作方向記憶部から呼び出
    し、固定記憶部に記憶されている、装置に最も近い位置
    に居る被識別対象が動く予定の方向と同じ方向に動いた
    対象を、被識別対象であると判断し、一方、識別不可能
    な場合は、被識別対象に次の所定の動作を指示し、その
    時点から所定時間第2の動作方向記憶部に対象の動いた
    方向を記憶し、所定時間経過後、対象の動いた方向を第
    2の動作方向記憶部から呼び出し、固定記憶部に記憶さ
    れている、被識別対象が動く予定の方向と同じ方向に動
    いた対象を、被識別対象であると判断することを特徴と
    する識別方法。
  9. 【請求項9】 カメラに映る複数の対象の中から被識別
    対象を識別する識別装置において、 装置に接近した被識別対象を検知する接近検知器と、 被識別対象が装置に接近したことを接近検知器が検知す
    ると、カメラに映る対象の動く方向を対象毎に順次記憶
    していく動作方向記憶部と、 装置に最も近い位置に居る被識別対象が動く予定の方向
    が記憶されている固定記憶部とを設け、 被識別対象が装置に接近したことを検知すると、対象の
    動く方向を動作方向記憶部に記憶し、指示された動作が
    行われたことを検知すると、その動作を行った時点の所
    定時間前からその動作が行われた時点までの間の対象の
    動いた方向を動作方向記憶部から呼び出し、固定記憶部
    に記憶されている、被識別対象が動く予定の方向と同じ
    方向に動いた対象を、被識別対象であると判断すること
    を特徴とする識別装置。
  10. 【請求項10】 カメラに映る複数の対象の中から被識
    別対象を識別する識別装置において、 装置に最も近い位置に居る被識別対象に所定の動作を指
    示した時点からカメラに映る対象の動く方向を対象毎に
    所定時間順次記憶していく動作方向記憶部と、 装置に最も近い位置に居る被識別対象が動く予定の方向
    が記憶されている固定記憶部とを設け、 被識別対象に所定の動作を指示した時点から所定時間動
    作方向記憶部に対象の動いた方向を順次記憶し、所定時
    間経過後、対象の動いた方向を動作方向記憶部から呼び
    出し、固定記憶部に記憶されている、被識別対象が動く
    予定の方向と同じ方向に動いた対象を、被識別対象であ
    ると判断することを特徴とする識別装置。
  11. 【請求項11】 カメラに映る複数の対象の中から被識
    別対象を識別する識別装置において、 装置に接近した被識別対象を検知する接近検知器と、 被識別対象が装置に接近したことを接近検知器が検知す
    ると、カメラに映る対象の動く方向を対象毎に順次記憶
    していく第1の動作方向記憶部と、 装置が装置に最も近い位置に居る被識別対象に所定の動
    作を指示した時点からカメラに映る対象の動く方向を対
    象毎に所定時間順次記憶していく第2の動作方向記憶部
    と、 装置に最も近い位置に居る被識別対象が動く予定の方向
    が記憶されている固定記憶部とを設け、 被識別対象が装置に接近したことを接近検知器が検知す
    ると、対象の動く方向を順次第1の動作方向記憶部に記
    憶し、被識別対象に対して指示された動作が行われたこ
    とを検知すると、その動作が行われた時点の所定時間前
    からその動作が行われた時点までの間の対象の動いた方
    向を第1の動作方向記憶部から呼び出し、固定記憶部に
    記憶されている、被識別対象が動く予定の方向と同じ方
    向に動いた対象を、被識別対象であると判断し、一方、
    識別不可能な場合は、被識別対象に次の所定の動作を指
    示し、その時点から所定時間第2の動作方向記憶部に対
    象の動いた方向を記憶し、所定時間経過後、対象の動い
    た方向を第2の動作方向記憶部から呼び出し、固定記憶
    部に記憶されている、被識別対象が動く予定の方向と同
    じ方向に動いた対象を、被識別対象であると判断するこ
    とを特徴とする識別装置。
  12. 【請求項12】 カメラに映る複数の対象の中から被識
    別対象を識別する識別方法において、 装置の近傍に焦点が合うようにカメラの焦点可能な範囲
    を設定し、 レンズを被識別対象方向に移動した際に、最初に焦点が
    あった対象を装置に最も近い位置に居る被識別対象であ
    ると判断することを特徴とする識別方法。
  13. 【請求項13】 絞りを最大限に開くことにより、上記
    装置の近傍に焦点可能範囲を設定し、 被識別対象が装置に接近したことを検知すると、カメラ
    により対象の撮影を開始し、焦点の合う対象があるか否
    か判断し、被識別対象に焦点が合うまで、レンズを所定
    距離づつ対象方向に移動する請求項12記載の識別方
    法。
  14. 【請求項14】 上記焦点の合う対象があるか否かの判
    断は、輪郭切出部に、入力された画像デ−タに対して輪
    郭検出を実施して、予め焦点の合った時の輪郭検出によ
    り検出できた画素の数を基準値として設定し、レンズを
    対象方向へ移動させる毎に、カメラに映る対象の画像デ
    −タの値と基準値とを輪郭切出部で比較することにより
    行い、 画像デ−タの値が基準値を越えると、焦点の合う対象が
    あると判断し、画像デ−タの値が基準値を越えるまでレ
    ンズを所定距離ずつ対象方向に移動させる請求項13記
    載の識別方法。
  15. 【請求項15】 カメラに映る複数の対象の中から被識
    別対象を識別する識別装置において、 上記カメラは、取得した画像を数値としての画像デ−タ
    として送出し、 装置に接近した被識別対象を検知する接近検知器と、 入力された画像デ−タに対して輪郭検出を実施して、予
    め焦点の合った時の輪郭検出により検出できた画素の数
    が基準値として設定され、送信された画像デ−タの値と
    基準値とを比較し、画像デ−タの値が基準値を越えたか
    否かを判断する輪郭切出部とを設け、 被識別対象が装置に接近したことを検知すると、カメラ
    により対象の撮影を開始し、取得した画像を画像デ−タ
    として輪郭切出部に送出し、画像デ−タの値が基準値を
    越えると、焦点の合った対象があると判断し、該対象を
    装置に最も近い位置にいる被識別対象であると判断し、
    画像デ−タの値が基準値を越えるまでレンズを所定距離
    ずつ対象方向に移動させることを特徴とする識別装置。
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