JP3439525B2 - 優先処理装置付き組合せ秤 - Google Patents

優先処理装置付き組合せ秤

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JP3439525B2
JP3439525B2 JP11477394A JP11477394A JP3439525B2 JP 3439525 B2 JP3439525 B2 JP 3439525B2 JP 11477394 A JP11477394 A JP 11477394A JP 11477394 A JP11477394 A JP 11477394A JP 3439525 B2 JP3439525 B2 JP 3439525B2
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敏雄 池内
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Yamato Scale Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、排出されずに残って
しまう可能性の高い物品(滞留物品)を優先的に組合せ
に参加させて排出することができるようにした優先処理
装置付き組合せ秤に関する。
【0002】
【従来の技術】組合せ秤は、自動又は手動により各計量
ホッパに供給された物品の重量を計量し、組合せ演算手
段が計量された各物品の重量を種々に組合せて合計重量
が所定の目標重量に等しいか若しくは近い組を選択す
る。そして、この組合せ演算手段により選択された組の
合計重量が所定の条件を満足するとき、排出手段が、そ
の組の物品を対応する各計量ホッパから排出する。つま
り、供給された物品の計量ホッパによる計量、組合せ選
択及びこの選択された物品の排出を繰り返して行う。
【0003】しかし、上記組合せ秤では、計量ホッパに
供給された物品の重量が所定の重量と比較して重過ぎた
り軽過ぎると、計量ホッパからいつまでも排出されずに
残ってしまうことがある。その結果、そのような物品を
収容する計量ホッパは、順次新たな物品の重量を計量す
ることができないという問題がある。
【0004】そこで、この問題を解決する滞留物品処理
装置付き組合せ秤を出願人は発明している(特願平2-30
5679号)。即ち、各計量ホッパにより計量された物品の
うち、例えば2回(2回以外の例えば1、3、又は4回
としてもよい。)の組合せ演算に参加したが、計量ホッ
パから排出されなかった物品(滞留物品)を滞留物品検
出手段が検出し、この滞留物品検出手段が滞留物品を検
出したときに、滞留物品の重量を含む各重量の組合せの
うちから合計重量が目標重量に等しいか若しくは近い組
を選択する。そして、この選択された組の合計重量が所
定の条件を満足するとき、排出手段が、その組の物品を
対応する各計量ホッパから排出する。つまり、組合せ演
算の際に、滞留物品を含む組と滞留物品を含まない組が
あって、夫々の合計重量が許容重量範囲内にある場合、
滞留物品を含まない組の合計重量が目標重量に最も接近
していたとしても、滞留物品を含む組を優先して選択し
て排出する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記滞留物品
処理装置付き組合せ秤によると、例えば2回の組合せに
参加したが、計量ホッパから排出されなかった物品を滞
留物品として検出しているので、その滞留物品の重量が
組合せに選択され難い重量であるか否かは不明である。
この組合せに選択され難い重量とは、後述する基準重量
Bと比較的重量差の大きい重量のことである。つまり、
従来の滞留物品処理装置では、組合せに選択され易い重
量の物品が多く存在している場合、そのような物品が排
出されずに計量ホッパ内に滞留することがあり、滞留物
品aとして検出されることがある。その結果、この様な
滞留物品a、及び組合せに選択され難い重量である為に
滞留している滞留物品bを含む重量の組合せを優先的に
選択しているので、この滞留物品aを組合せに優先的に
含ませた分だけ重量の組合せ数が少なくなり、これによ
って、選択された組の合計重量が所定の条件(許容重量
範囲内という条件)を満足するという可能性が低下する
という問題がある。
【0006】そして、上記従来の滞留物品処理装置で
は、2回の組合せに参加したが計量ホッパから排出され
なかった物品を滞留物品として検出し、滞留物品を検出
した後にその滞留物品を含む組合せを優先的に選択し
て、所定の条件を満足するときに排出させようとするも
のである。従って、その滞留物品が計量ホッパに供給さ
れてから排出されるまでには、滞留物品を検出する為の
2回の組合せ演算と、滞留物品を選択する為の少なくと
も1回の組合せ演算とを行う時間を必要とするという問
題がある。その結果、滞留物品を収容する計量ホッパ
は、その間に新たな物品の重量を計量することができな
いという問題が生じ、このような新たな物品の重量を計
量することができない計量ホッパが発生すると組合せ秤
の処理能力が当初よりも低下するという問題がある。
【0007】本発明は、適量物品の組合せを作る処理能
力を向上させること、及び合計重量を目標重量に従来よ
りも接近させることができる優先処理装置付き組合せ秤
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、各々に供
給された物品を計量する複数の計量槽と、各計量槽によ
り計量された物品の重量を種々に組合せ、合計重量が所
定の目標重量に等しいか若しくは近い組を選択する組合
せ演算手段と、この組合せ演算手段により選択された組
の合計重量が所定の条件を満足するときその組の物品を
排出する排出手段と、を有する組合せ秤において、載荷
状態の上記各計量槽内の物品の重量の合計重量をこれら
載荷状態の上記計量槽の数で除算して平均重量WA を算
出する平均重量算出手段と、上記目標重量を種々の自然
数で除算しこの除算によって得られた重量のうちから上
記平均重量WA に等しいか若しくは近い重量が得られる
自然数Nを選択する数値選択手段と、上記目標重量を上
記自然数Nで除算してこの除算によって得られた基準重
量Bと最も若しくは比較的重量差の大きい1又2以上の
優先重量WY を、上記載荷状態の各計量槽内の物品の各
重量のうちから選択する優先重量選択手段と、上記選択
した優先重量WY を含む上記各重量の組合せのうちから
合計重量が上記目標重量に等しいか若しくは近い組を選
択する優先組合せ演算手段と、上記組合せ演算手段によ
り選択される組の物品に代えて上記優先組合せ演算手段
により選択された上記優先重量WY を含む組の物品を優
先して排出するように上記排出手段を制御することがで
きる排出制御手段と、を具備することを特徴とするもの
である。
【0009】第2の発明は、第1の発明の優先処理装置
付き組合せ秤において、上記載荷状態の上記各計量槽内
の物品の重量のばらつきの範囲内に上記基準重量Bがあ
るときに、上記排出制御手段が、上記組合せ演算手段に
より選択される組の物品に代えて上記優先組合せ演算手
段により選択された上記優先重量WY を含む組の物品を
優先して排出するように上記排出手段を制御することが
できる構成としたことを特徴とするものである。
【0010】第3の発明は、第1の発明の優先処理装置
付き組合せ秤において、上記載荷状態の上記各計量槽内
の物品の重量のばらつきの範囲内に上記基準重量Bがあ
り、かつ、上記平均重量算出手段の算出した上記平均重
量WA と上記基準重量Bとの重量差の絶対値が許容制限
重量を越えているときに、上記排出制御手段が、上記組
合せ演算手段により選択される組の物品に代えて上記優
先組合せ演算手段により選択された上記優先重量WY
含む組の物品を優先して排出するように上記排出手段を
制御することができる構成としたことを特徴とするもの
である。
【0011】
【作用】第1の発明によると、物品が供給されて載荷状
態にある各計量槽内の物品の重量の合計重量をこれら載
荷状態の計量槽の数で除算して平均重量WA を平均重量
算出手段が算出し、目標重量を種々の自然数で除算しこ
の除算によって得られた重量のうちから平均重量WA
等しいか若しくは近い重量が得られる自然数Nを数値選
択手段が選択する。そして、目標重量を自然数Nで除算
してこの除算によって得られた基準重量Bと最も若しく
は比較的重量差の大きい1又2以上の優先重量WY を、
載荷状態の各計量槽内の物品の各重量のうちから優先重
量選択手段が選択し、この選択した優先重量WY を含む
各重量の組合せのうちから合計重量が目標重量に等しい
か若しくは近い組を優先組合せ演算手段が選択する。し
かる後に、排出制御手段が、組合せ演算手段により選択
される組の物品に代えて優先組合せ演算手段により選択
された優先重量WY を含む組の物品を優先して排出する
ように制御することができる。
【0012】なお、組合せ演算手段は、各計量槽により
計量された物品の重量を種々に組合せ、合計重量が所定
の目標重量に等しいか若しくは近い組を選択し、排出手
段は、この組合せ演算手段により選択された組の合計重
量が所定の条件を満足するときその組の物品を排出す
る。
【0013】そして、載荷状態の各計量槽内の物品の重
量のばらつきの範囲内に基準重量Bがある場合は、各計
量槽内の物品の重量を組み合わせて作った組の合計重量
のなかに所定の目標重量に等しいか若しくは近い組が存
在する可能性が高く、従って、組合せ計量を継続して行
うことができるといえる。第2の発明は、このような場
合に排出制御手段が、優先重量WY を含む組の物品を優
先して排出するように排出手段を制御することによって
滞留物品の発生を抑制する。つまり、優先重量WY を含
む組の合計重量が、所定の条件(許容重量範囲内という
条件)を満足する可能性を有する場合に優先重量WY
含む組の物品を優先して排出し、これによって滞留物品
の発生を抑制する。
【0014】また、第3の発明によると、載荷状態の各
計量槽内の物品の重量のばらつきの範囲内に基準重量B
があり、かつ、平均重量算出手段の算出した平均重量W
A と基準重量Bとの重量差の絶対値が予め定めた許容制
限重量を越えている場合に、排出制御手段が、優先重量
Y を含む組の物品を優先して排出するように排出手段
を制御することによって滞留物品の発生を抑制する。つ
まり、平均重量算出手段の算出した平均重量WA と基準
重量Bとの重量差が予め定めた許容制限重量以下である
場合は、計量ホッパ内の各物品は、順次組み合わせに選
択されて排出される可能性が極めて高く、従ってこの様
な場合には、優先重量WY を含む組の物品を優先して排
出させることはしないようにしている。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図1乃至図5を参照し
て説明する。第1実施例は、自動式組合せ秤に本発明を
実施したもので、図3に示すように分散フィーダ1及び
分散フィーダ1上に物品を供給するクロスヘッドフィー
ダ2を備えている。分散フィーダ1の周囲には放射状に
複数台(P台)のリニアフィーダ3−1、3−2・・・
・が設けられており、振動器4−1が振動したとき、分
散フィーダ1から供給された物品をその先端側に搬送す
る。そして、リニアフィーダ3−1・・・・の先端側に
はフィードホッパ5−1・・・・が設けられており、物
品を保持することができる。これらフィードホッパ5−
1・・・・の下方には、夫々計量ホッパ6−1・・・・
が設けられ、これらが空のとき、フィードホッパ5−1
・・・・のゲート7−1・・・・が開かれて、物品が供
給される。これら計量ホッパ6−1・・・・には、夫々
重量検出器8−1・・・・が設けられ、計量ホッパ6−
1・・・・に供給された物品の重量を所定の安定時間経
過後に検出する。そして、これら計量ホッパ6−1・・
・内の物品の重量値に対して組合せ演算又は優先組合せ
演算が行われ(この演算は演算制御部16で行われ
る。)、どの計量ホッパから物品を排出するか決定さ
れ、例えば計量ホッパ6−1から物品を排出すると決定
されると、その計量ホッパ6−1のゲート10−1が開
かれて、物品が計量ホッパ6−1の下側の分割シュート
12と逆円錐台状の集合シュート13を経て、下方の包
装機14等に供給される。
【0016】また、この実施例は、図4に示すように計
量ユニットAを有している。同図には示していないが、
計量ユニットAは、実際には複数組(P組)設けられて
いる。計量ユニットAは、ロードセルのような重量検出
器8−1を備えた計量ホッパ6−1及びフィードホッパ
5−1を有している。重量検出器8−1の計量信号は増
幅器(図示せず)で増幅された後に、マルチプレクサ
(図示せず)を介して制御ユニットBのA/D変換器1
5に供給され、ここでデジタル信号に変換され、演算制
御部16に供給される。演算制御部16は、所定の起動
信号が操作設定表示部17から入力されると、各計量ホ
ッパ6−1・・・・に供給された物品のデジタル計量信
号を順次入力し、これらに基づいて組合せ演算を行い、
排出すべき物品を決定する。なお、フィードホッパ5−
1・・・・、計量ホッパ6−1・・・・内の物品を排出
する際に夫々のゲートを開閉するときは、計量ユニット
Aのゲート駆動装置18を駆動回路19により駆動させ
て行われる。また、振動制御回路20により分散フィー
ダ1、リニアフィーダ3−1・・・・を駆動させる。更
に、演算制御部16には、記憶部21とタイマ22が接
続されている。記憶部21は、RAM、PROMを備え
ており、後述するフローチャートに対応するプログラム
及び組合せ秤の各種運転条数等が書き込まれている。タ
イマ22は、夫々設定時限に比例する設定値からクロッ
クパルスをカウントダウンする複数台のカウンタからな
り、カウント値が0になったとき、設定時限となるもの
である。
【0017】演算制御部16及び記憶部21に記憶され
ている後述するフローチャートと対応するプログラム
は、組合せ演算手段、平均重量算出手段、数値選択手
段、優先重量選択手段、優先組合せ演算手段、及び排出
制御手段を含み、それらを構成している。組合せ演算手
段は、各計量ホッパに収容されている物品の重量を種々
に組合せ、合計重量が所定の目標重量Tに等しいか若し
くは近い組を選択するものである。なお、組を選択する
条件を合計重量が目標重量Tに等しいか若しくは近い組
としたが、例えばこの条件に合計重量が目標重量Tより
も大きいことを条件として加えることができる。
【0018】平均重量算出手段は、載荷状態の各計量ホ
ッパ内の物品の重量の合計重量を、これら載荷状態の計
量ホッパの数で除算して平均重量WA を算出するもので
ある。数値選択手段は、目標重量Tを種々の自然数で除
算し、この除算によって得られた重量のうちから平均重
量WA に等しいか若しくは最も近い重量が得られる自然
数Nを選択するものである。
【0019】優先重量選択手段は、目標重量Tを自然数
Nで除算してこの除算によって得られた基準重量Bと最
も重量差の大きい1つの優先重量WY を、現在載荷状態
の各計量ホッパ内の物品の各重量のうちから選択するも
のである。なお、計量ホッパの台数、被計量物品の重量
のばらつきの程度等に応じて優先重量WY として選択す
る重量の個数を2以上に変更してもよい。優先組合せ演
算手段は、選択した優先重量WY を含む各重量の組合せ
のうちから合計重量が目標重量Tに等しいか若しくは近
い組を選択する。なお、組を選択する条件を合計重量が
目標重量Tに等しいか若しくは近い組としたが、例えば
この条件に合計重量が目標重量Tよりも大きいことを条
件として加えることができる。
【0020】排出制御手段は、載荷状態の各計量ホッパ
内の物品の重量のばらつきの範囲内に基準重量Bがあ
り、かつ、平均重量算出手段の算出した平均重量WA
基準重量Bとの重量差の絶対値が許容制限重量を越えて
いるときに、組合せ演算手段により選択される組の物品
に代えて優先組合せ演算手段により選択された優先重量
Y を含む組の物品を優先して排出するように排出手段
を制御することができるものである。なお、排出手段
は、組合せ演算手段又は優先組合せ演算手段により選択
された組の合計重量が所定の条件を満足しているか否
か、即ち、適量か否かを判定し、満足しているときにそ
の組を構成する物品を対応する各計量ホッパから排出さ
せるものである。
【0021】つまり、この実施例の優先処理装置付き組
合せ秤は、所定の条件を満足する場合に、組合せに選択
され難い重量、即ち、優先重量WY を含む各重量の組合
せのうちから合計重量が目標重量Tに等しいか若しくは
最も近い組を選択して、この選択した組の合計重量が適
量である場合に排出する構成である。これによって、組
合せに参加したが計量ホッパから排出されずに滞留する
こととなる優先重量WY の物品を、滞留することとなる
前に計量ホッパから排出させることができ、その結果、
滞留物品を収容する計量ホッパの数を従来よりも減少さ
せることができ、組合せ秤の処理能力を従来よりも向上
させることを一つの目的としている。
【0022】次に、優先処理装置付き組合せ秤の動作手
順を図1及び図2のフローチャートに従って説明する。
まず、オペレータが操作設定表示部17を操作して、目
標重量T等の各種運転定数(パラメータ)、優先重量W
Y の個数(例えば1個)等を設定する(S100)。次
に、分散フィーダ1、リニアフィーダの駆動、フィード
ホッパのゲート開閉駆動、物品の計量及び計量ホッパの
ゲート開閉駆動を行う(S102)。そして、組合せ演
算のタイミングであるか否かを判定して(S104)、
組合せ演算スタートのタイミングとなると、優先組合せ
演算又は組合せ演算を行い、選択された組の合計重量が
適量であるか否かを判定する(S106)。ステップ1
06の詳細は図1に示してあり、この動作手順は後述す
る。次に、ステップ106で選択された組の合計重量が
適量と判定された場合は、包装機14からの排出命令信
号を待ち(S108)、排出命令信号が入力したときに
その適量と判定された組を構成する物品を対応する各計
量ホッパから排出する(S110)。そして、ステップ
102に戻り、上記各ステップを繰り返し実行する。
【0023】ただし、ステップ106において、選択さ
れた組の合計重量が適量でなく、NOと判定された場合
は、ステップ106で不良計量ホッパ(後述する)が特
定されているか否かを判定し(S112)、不良計量ホ
ッパが特定されていないと判定したときは、ステップ1
02に戻り、上記各ステップを繰り返し実行する。そし
て、不良計量ホッパが特定されていると判定したとき
は、リジェクト機構(図示せず)をONに設定して(S
114)、その不良として特定された不良計量ホッパ内
に収容されている物品を排出し(S116)、しかる後
にステップ102に戻って上記各ステップを実行する。
なお、リジェクト機構とは、例えば図3に示す集合シュ
ート13の排出口に設けたゲートであり、不良として特
定された不良計量ホッパ内に収容されている物品を包装
機14側でなく、別の側に排出する為の機構である。
【0024】次に、ステップ106の詳細を図1のフロ
ーチャートを参照して説明する。まず、物品を収容して
載荷状態となっている各計量ホッパにおいて、それらの
各計量ホッパに収容されている物品の重量の合計重量W
T を算出する(S200)。そして、この算出して得ら
れた合計重量WT を載荷状態の計量ホッパの数で除算し
て各計量ホッパ内に収容されている物品の平均重量WA
を平均重量算出手段が算出する(S202)。次に、目
標重量Tを種々の自然数で除算し、この除算によって得
られた重量のうちから平均重量WA に等しいか若しくは
最も近い重量が得られる自然数Nを数値選択手段が選択
する(S204)。そして、閾値A=T/(N+1)、
閾値B=T/N、閾値C=T/(N−1)を算出する
(S206)。ただし、Tは、目標重量であり、Nは、
数値選択手段が選択した自然数である。そして、閾値B
は、優先重量選択手段が算出した基準重量Bである。次
に、平均重量WA と閾値Bとの重量差の絶対値が予め定
めた第1の許容範囲(図示せず)内であるか否かを判定
する(S208)。そして、その重量差の絶対値が予め
定めた第1の許容範囲内であると判定した場合は、計量
して得られた物品の各重量のばらつきが図5に示すパタ
ーン1又は2とみなして組合せ演算手段により組合せ演
算をする(S234)。
【0025】ここで、図5について説明する。図5は、
計量して得られた物品の各重量のばらつき(分布)をパ
ターン1〜8に分けて表したものである。なお、物品の
重量は、正規分布しているものとする。パターン1と2
は、物品の各重量の平均重量WA (ばらつきの中心)と
閾値B=T/Nとの差の絶対値が予め定めた第1の許容
範囲内である場合を示している。そして、パターン1
は、閾値A、閾値Cが物品の重量ばらつきの範囲外の場
合であり、パターン2は、閾値A、閾値Cが物品の重量
ばらつきの範囲内の場合である。つまり、パターン1、
2では、各重量の平均重量WA と閾値B=T/Nとが略
一致しているので、物品を計量して得られた各重量をN
個組み合わせたものの合計重量が目標重量Tと略一致す
ることとなり、計量して得られた各物品は、順次適量の
組合せが出来て排出される。従って、重量ばらつきがパ
ターン1又は2の物品では、滞留することとなる重量の
物品の存在する可能性が極めて少ないので、優先重量W
Y を選択してその様な物品を早期に排出させる必要がな
く、よって、各計量ホッパにより計量された物品の重量
の組合せのうちから適量の組合せを選択している。従っ
て、ステップ208において、パターン1又は2と判定
したときは、優先組合せ演算をせずに、組合せ演算を行
うこととしている。
【0026】そして、ステップ208において、平均重
量WA と閾値Bとの重量差の絶対値が第1の許容範囲外
であり、NOと判定した場合は、平均重量WA と閾値B
との重量差の絶対値が予め定めた第2の許容範囲(請求
項3に記載の許容制限重量の範囲)H/N内であるか否
かを判定する(S210)。そして、その重量差の絶対
値が予め定めた第2の許容範囲内であると判定した場合
は、計量して得られた物品の各重量のばらつきが図5に
示すパターン3又は4とみなして組合せ演算手段により
組合せ演算をする(S234)。ただし、第2の許容範
囲H/Nとは、目標重量Tに対する許容幅Hを自然数N
で除算して得られた範囲であり、第1の許容範囲よりも
広い範囲である。
【0027】つまり、パターン3と4は、平均重量WA
と閾値B=T/Nとの差の絶対値が第2の許容範囲内で
ある場合を示している。そして、パターン3は、平均重
量WA が閾値Bよりも大きい場合であり、パターン4
は、平均重量WA が閾値Bよりも小さい場合である。こ
れらパターン3、4では、各重量の平均重量WA と閾値
B=T/Nとの重量差の絶対値が第2の許容範囲H/N
以内であるので、物品を計量して得られた各重量をN個
組み合わせたものの合計重量が目標重量Tの適量範囲
(T±H)内となり、計量して得られた各物品は、パタ
ーン1、2と同様に順次適量の組合せが出来て排出され
る可能性が高い。従って、ステップ210において、パ
ターン3又は4と判定したときは、優先組合せ演算をせ
ずに、組合せ演算を行うこととしている。
【0028】そして、ステップ210において、平均重
量WA と閾値Bとの重量差の絶対値が第2の許容範囲外
であり、NOと判定した場合は、各重量のうちの最大重
量Wmax 、最小重量Wmin を求める(S212)。次
に、閾値A<Wmin 、かつ、Wmax <閾値Bであるか否
かを判定する(S214)。そして、YESと判定した
場合は、計量して得られた物品の各重量のばらつきがパ
ターン5とみなして組合せ難フラグをONにセットして
(S216)、組合せ演算手段により組合せ演算をする
(S234)。また、ステップ214において、NOと
判定したときは、閾値B<Wmin 、かつ、Wmax <閾値
Cであるか否かを判定し(S218)、YESと判定し
た場合は、計量して得られた物品の各重量のばらつきが
パターン6とみなして組合せ難フラグをONにセットし
て(S216)、組合せ演算手段により組合せ演算をす
る(S234)。
【0029】つまり、パターン5と6は、平均重量WA
と閾値B=T/Nとの差の絶対値が第2の許容範囲外で
あり、かつ、閾値Bが各重量のばらつきの範囲外にある
場合を示している。そして、パターン5は、平均重量W
A が閾値Bよりも小さい場合であり、パターン6は、平
均重量WA が閾値Bよりも大きい場合である。これらパ
ターン5、6では、物品を計量して得られた各重量をN
個組み合わせたものの合計重量が目標重量Tの適量範囲
(T±H)外となり、計量して得られた各物品は、適量
として排出される可能性が極めて小さい。その為に、優
先重量WY を選択してその様な優先重量WY を含ませた
組の合計重量は、適量範囲内に入る可能性が更に小さく
なり、よって、優先組合せ演算をせずに、組合せ演算を
行うこととしている。よって、パターン5、6の場合に
は、組合せ難フラグをONにセットして例えばその旨を
操作設定表示部17に表示して、オペレータ等に適切な
処置を施すように知らせる。
【0030】そして、ステップ218において、閾値B
<Wmin 、かつ、Wmax <閾値Cではなく、NOと判定
したときは、閾値A<平均重量WA <閾値B、閾値A<
min 、かつ、閾値B<Wmax <閾値Cであるか否かを
判定する(S220)。そして、YESと判定した場合
は、計量して得られた物品の各重量のばらつきがパター
ン7とみなし、優先重量選択手段がWmin を優先重量W
Y に指定して(S222)、優先組合せ演算手段により
優先組合せ演算をする(S228)。また、ステップ2
20において、NOと判定したときは、閾値B<平均重
量WA <閾値C、Wmax <閾値C、かつ、閾値A<W
min <閾値Bであるか否かを判定する(S224)。そ
して、YESと判定した場合は、計量して得られた物品
の各重量のばらつきがパターン8とみなし、優先重量選
択手段がWmax を優先重量WY に指定して(S22
6)、優先組合せ演算手段により優先組合せ演算をする
(S228)。ただし、ステップ224において、NO
と判定したときは、組合せ演算手段により組合せ演算を
する(S234)。
【0031】つまり、パターン7と8は、平均重量WA
と閾値B=T/Nとの差の絶対値が第2の許容範囲外で
あり、かつ、閾値Bが各重量のばらつきの範囲内にある
場合を示している。そして、パターン7は、平均重量W
A が閾値Bよりも小さい場合であり、パターン8は、平
均重量WA が閾値Bよりも大きい場合である。これらパ
ターン7、8では、閾値Bが各重量のばらつきの範囲内
にあるので、物品を計量して得られた各重量をN個組み
合わせたものの合計重量が目標重量Tの適量範囲(T±
H)内となる可能性を有している。即ち、パターン7の
場合では、軽い側の重量が組合せ演算に選択され難く、
この軽い側の重量の物品が滞留物品となる可能性が大き
いので、Wmin を優先重量WY として選択して組合せに
含め、軽い側の重量の物品が滞留する前に排出すること
ができるようにしている。そして、パターン8の場合で
は、重い側の重量が組合せ演算に選択され難く、この重
い側の重量の物品が滞留物品となる可能性が大きいの
で、Wmax を優先重量WY として選択して組合せに含
め、重い側の重量の物品が滞留する前に排出することが
できるようにしている。
【0032】このように、図5に示すパターン7と8の
場合は、優先組合せ演算手段により優先組合せ演算を行
い、滞留物品となる可能性のある物品を、滞留物品とな
る前に排出できるようにしており、パターン1〜6の場
合は、優先組合せ演算手段により優先組合せ演算を行う
必要性が小さいので、組合せ演算手段により組合せ演算
を行うようにしている。
【0033】そして、ステップ228において、優先組
合せ演算を行って所定の組を選択すると、その組の合計
重量が適量であるか否かを判定し(S230)、適量と
判定したときは適量フラグをONにセットして(S23
8)、包装機14より排出命令信号が入力したときにそ
の組を構成する物品を排出する(S108、S11
0)。ただし、ステップ230において、適量でなく、
NOと判定したときは、優先重量WY の物品を収容する
計量ホッパを不良計量ホッパとしてセットする(S23
2)。次に、組合せ演算手段により組合せ演算を行い、
合計重量が目標重量Tと等しいか若しくは最も近い組を
選択して(S234)、この選択した組の合計重量が適
量か否かを判定する(S236)。そして、適量と判定
したときは上記と同様にしてその組を構成する物品を排
出する(S238、S108、S110)。これによ
り、優先重量WY が存在するが、その優先重量WY を含
ませないで適量の組合せが存在するときは、その適量の
組を構成する物品を排出することができる。そして、ス
テップ236において、適量でないと判定したときは図
2に示すステップ112に進み、上述の処理を行う。
【0034】ただし、ステップ224において、NOと
判定したとき、即ち、計量して得られた各重量が図5に
示すパターン1〜8に当てはまらないと判定したとき
は、組合せ演算手段により組合せ演算を行い(S23
4)、上記と同様にして順次処理を行う。
【0035】次に、第2実施例を図6乃至図9を参照し
て説明する。第2実施例は、半自動式組合せ秤に本発明
を実施したものである。被計量物品は、オペレータによ
り、図6に示す半自動式組合せ秤の上面に設けた各受入
口30・・・・に投入され、各受入口30の下方に設け
た各計量ホッパ32・・・・に供給される。各計量ホッ
パ32は、供給された物品の重量を計量し、演算制御部
16(後述する)がこれら物品の重量に基づいて第1実
施例と同様に組合せ演算又は優先組合せ演算を行う。そ
して、適量の組合せが存在すれば、その組を構成する物
品を対応する各計量ホッパ32のゲート33、33を開
いて排出し、この排出した物品を、計量ホッパ32の下
方に設けた搬送コンベア34によって所定の方向に搬送
してこの組合せ秤から排出する。ただし、適量の組合せ
が存在しなければ、オペレータが第1実施例と同様にし
て指定された不良計量ホッパ32又は計量ホッパ32内
の物品を取り出して新たな物品を投入し、物品を入れ換
える。そして、再組合せスイッチ35をONにして、再
組合せを行わせる。このように、オペレータが、不良計
量ホッパ32又は計量ホッパ32内の物品を新たなもの
と入れ換えることができ、この入れ換えた状態で再び組
合せ演算又は優先組合せ演算を行うことができること
が、この半自動式組合せ秤の大きな特徴である。
【0036】図8は、この半自動式組合せ秤の電気回路
を示すブロック図である。第1実施例の図4に示すブロ
ック図と第2実施例の図8に示すブロック図と相違する
点は、第2実施例では、各計量ホッパ32に物品を手で
供給することによって構造を簡単にした装置であるから
分散フィーダ1、リニアフィーダ3−1、フィードホッ
パ5−1及び振動制御回路20を設けていない点、適量
と判定された物品を排出する為の搬送コンベア34を設
けた点であり、この点以外は第1実施例と同等であり、
同等部分を同一の図面符号で示し詳細な説明を省略す
る。勿論、計量ユニットAは、同図には示していないが
16台設けられている。
【0037】次に、半自動式組合せ秤(優先処理装置付
き組合せ秤)の動作手順を図9のフローチャートに従っ
て説明する。まず、第1実施例と同様に、オペレータが
操作設定表示部17を操作して、目標重量T等の各種運
転条数、優先重量WY の個数(例えば1個)等を設定す
る(S300)。次に、オペレータが各計量ホッパ32
に物品を投入し、この投入された物品の重量を重量検出
器8−1が計量する(S302)。そして、組合せ演算
のタイミングであるか否かを判定して(S304)、組
合せ演算スタートのタイミングとなると、優先組合せ演
算又は組合せ演算を行い、選択された組の合計重量が適
量であるか否かを判定する(S306)。ステップ30
6の動作手順は、図1に示すフローチャートに示す。即
ち、第1実施例のステップ106と同等であるのでその
説明を省略する。次に、ステップ306で選択された組
の合計重量が適量と判定された場合は、包装機等からの
排出命令信号を待ち(S308)、排出命令信号が入力
したときにその適量と判定された組を構成する物品を収
容する各計量ホッパ32から排出し、搬送コンベア34
を駆動してこの組合せ秤から排出する(S310)。そ
して、ステップ302に戻り、上記各ステップを繰り返
し実行する。
【0038】なお、ステップ306において、選択され
た組の合計重量が適量でなく、NOと判定された場合
は、ステップ306で不良計量ホッパ32が特定されて
いるか否かを判定し(S312)、不良計量ホッパ32
が特定されていないと判定したときは、ステップ302
に戻り、上記各ステップを繰り返し実行する。そして、
不良計量ホッパ32が特定されていると判定したとき
は、不良計量ホッパ32を操作設定表示部17に表示
し、又は図には示していないが各受入口30ごとに設け
た不良計量ホッパ表示灯を点灯させる(S314)。そ
して、オペレータが、その表示等を確認してその不良と
して特定された不良計量ホッパ32内に収容されている
物品を新たな物品と入れ換えて、再組合せスイッチ35
をONにセットする(S316)。再組合せスイッチ3
5がONにセットされると、ステップ302に戻って上
記各ステップを実行する。このようにして、物品の組合
せ計量を順次実行する。
【0039】ただし、第1、第2実施例において、排出
制御手段は、載荷状態の各計量ホッパ内の物品の重量の
ばらつきの範囲内に基準重量Bがあり(図1のステップ
220、224)、かつ、平均重量算出手段の算出した
平均重量WA と基準重量Bとの重量差が許容制限重量H
/Nを越えているときに(図1のステップ210)、組
合せ演算手段により選択される組の物品に代えて優先組
合せ演算手段により選択された優先重量WY を含む組の
物品を優先して排出するように排出手段を制御する構成
としたが、載荷状態の各計量ホッパ内の物品の重量のば
らつきの範囲内に基準重量Bがあれば(図1のステップ
220、224)、平均重量WA と基準重量Bとの重量
差が許容制限重量H/Nを越えているときもいないとき
も、どちらのときにも組合せ演算手段により選択される
組の物品に代えて優先組合せ演算手段により選択された
優先重量WY を含む組の物品を優先して排出するように
排出手段を制御する構成としてもよい。つまり、第1、
第2実施例では、パターン7又は8と判定したときに優
先組合せ演算を行ったが、パターン1、2、3、4、7
又は8と判定したときに優先組合せ演算を行うようにし
てもよい。これによって、滞留物品の発生する可能性を
更に低減することができる。
【0040】
【発明の効果】第1乃至第3の発明によると、優先重量
選択手段が、組合せに選択され難い重量、即ち、1又2
以上の優先重量WY を含む各重量の組合せのうちから合
計重量が目標重量に等しいか若しくは近い組を選択する
構成である。従って、従来のように、選択され易い重量
の滞留物品aを含ませてしまうことにより組合せ数が減
少するという問題を解消することができ、その結果、選
択された合計重量が所定の条件(許容重量範囲内という
条件)を満足するという可能性を従来よりも向上させる
ことができるという効果がある。
【0041】そして、従来のように例えば2回の組合せ
演算に参加したが各計量ホッパから排出されない物品を
滞留物品として検出するのではなく、優先重量WY を、
載荷状態の各計量槽内の物品の各重量のうちから選択す
る構成である。従って、組合せに参加したが計量ホッパ
から排出されずに滞留する可能性の高い優先重量WY
物品を、滞留することとなる前に計量ホッパから排出さ
せることが可能であるという効果がある。その結果、滞
留物品を収容する計量槽の数を従来よりも減少させるこ
とができ、組合せ秤の処理能力を従来よりも向上させる
ことができるという効果がある。
【0042】また、計量ホッパから排出されずに残って
いる滞留物品を組合せに含ませて排出させる場合は、例
えばその滞留物品を切断したり分割することにより処理
するが、本発明によると、選択された合計重量が所定の
条件(許容重量範囲内という条件)を満足する可能性を
従来よりも向上させることができるので、滞留物品を切
断したり分割する作業を従来よりも減少させることがで
きるという効果がある。
【0043】第2の発明によると、組合せ秤が組合せ計
量を継続して行うことができる場合に優先重量WY を含
む組の物品を優先して排出することによって滞留物品の
発生を抑制する構成である。つまり、物品の重量のばら
つきの範囲内に基準重量Bが存在しない為に、各計量槽
内の物品の重量を組み合わせて作った各組の合計重量の
なかには所定の条件(許容重量範囲内という条件)を満
足する可能性が低く、その場合は、優先重量WY を含む
組の合計重量は、所定の条件を満足する可能性が更に低
く、即ち極めて低いので、第1の発明の優先組合せ演算
手段によらずに組合せ演算手段による組合せ演算を行う
ことにより組合せ計量の処理能力の低下を防止すること
ができるという効果がある。
【0044】第3の発明によると、載荷状態の各計量槽
内の物品の重量のばらつきの範囲内に基準重量Bがあ
り、かつ、平均重量算出手段の算出した平均重量WA
基準重量Bとの重量差の絶対値が予め定めた許容制限重
量を越えている場合に、排出制御手段が、優先重量WY
を含む組の物品を優先して排出するように排出手段を制
御することによって滞留物品の発生を抑制する構成であ
る。つまり、平均重量算出手段の算出した平均重量WA
と基準重量Bとの重量差が予め定めた許容制限重量以下
である場合は、滞留物品が発生し難いので、優先重量W
Y を含む組の物品を優先して排出させることはしない。
これによって、このような場合に平均重量WA の算出、
自然数Nの選択、優先重量WY の選択、優先重量WY
含ませた優先組合せ演算、及び排出手段の制御を省略す
ることができるので、組合せ計量の処理時間を短縮する
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の組合せ難重量物品の処
理手順を示すフローチャートである。
【図2】同第1実施例に係る組合せ難重量物品の優先処
理装置付き組合せ秤の動作手順を示すフローチャートで
ある。
【図3】同第1実施例に係る同組合せ秤の一部省略外観
図である。
【図4】同第1実施例に係る同組合せ秤のブロック図で
ある。
【図5】同第1実施例に係る同組合せ秤により計量され
た物品の重量のばらつきのパターンを示す図である。
【図6】同第2実施例に係る組合せ難重量物品の優先処
理装置付き組合せ秤の外観斜視図である。
【図7】同第2実施例に係る同組合せ秤の側面図であ
る。
【図8】同第2実施例に係る同組合せ秤のブロック図で
ある。
【図9】同第2実施例に係る同組合せ秤の動作手順を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
6−1 計量ホッパ 16 演算制御部 17 操作設定表示部 21 記憶部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々に供給された物品を計量する複数の
    計量槽と、各計量槽により計量された物品の重量を種々
    に組合せ、合計重量が所定の目標重量に等しいか若しく
    は近い組を選択する組合せ演算手段と、この組合せ演算
    手段により選択された組の合計重量が所定の条件を満足
    するときその組の物品を排出する排出手段と、を有する
    組合せ秤において、 載荷状態の上記各計量槽内の物品の重量の合計重量をこ
    れら載荷状態の上記計量槽の数で除算して平均重量WA
    を算出する平均重量算出手段と、上記目標重量を種々の
    自然数で除算しこの除算によって得られた重量のうちか
    ら上記平均重量WA に等しいか若しくは近い重量が得ら
    れる自然数Nを選択する数値選択手段と、上記目標重量
    を上記自然数Nで除算してこの除算によって得られた基
    準重量Bと最も若しくは比較的重量差の大きい1又2以
    上の優先重量WY を、上記載荷状態の各計量槽内の物品
    の各重量のうちから選択する優先重量選択手段と、上記
    選択した優先重量WY を含む上記各重量の組合せのうち
    から合計重量が上記目標重量に等しいか若しくは近い組
    を選択する優先組合せ演算手段と、上記組合せ演算手段
    により選択される組の物品に代えて上記優先組合せ演算
    手段により選択された上記優先重量WY を含む組の物品
    を優先して排出するように上記排出手段を制御すること
    ができる排出制御手段と、を具備することを特徴とする
    優先処理装置付き組合せ秤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の優先処理装置付き組合
    せ秤において、上記載荷状態の上記各計量槽内の物品の
    重量のばらつきの範囲内に上記基準重量Bがあるとき
    に、上記排出制御手段が、上記組合せ演算手段により選
    択される組の物品に代えて上記優先組合せ演算手段によ
    り選択された上記優先重量WY を含む組の物品を優先し
    て排出するように上記排出手段を制御することができる
    構成としたことを特徴とする優先処理装置付き組合せ
    秤。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の優先処理装置付き組合
    せ秤において、上記載荷状態の上記各計量槽内の物品の
    重量のばらつきの範囲内に上記基準重量Bがあり、か
    つ、上記平均重量算出手段の算出した上記平均重量WA
    と上記基準重量Bとの重量差の絶対値が許容制限重量を
    越えているときに、上記排出制御手段が、上記組合せ演
    算手段により選択される組の物品に代えて上記優先組合
    せ演算手段により選択された上記優先重量WY を含む組
    の物品を優先して排出するように上記排出手段を制御す
    ることができる構成としたことを特徴とする優先処理装
    置付き組合せ秤。
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