JP3438805B2 - データベース異種性解消検索装置 - Google Patents
データベース異種性解消検索装置Info
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- JP3438805B2 JP3438805B2 JP34589996A JP34589996A JP3438805B2 JP 3438805 B2 JP3438805 B2 JP 3438805B2 JP 34589996 A JP34589996 A JP 34589996A JP 34589996 A JP34589996 A JP 34589996A JP 3438805 B2 JP3438805 B2 JP 3438805B2
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- Japan
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- Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)
Description
スが存在する環境において同じ意味を有するが、データ
ベースによってそれぞれ表現が異なるデータ項目をその
表現の違いを解消して検索するデータベース異種性解消
検索装置に関する。
などさまざまな業務のために、多くのデータベースシス
テムを導入し、利用している。当初は、顧客や売り上げ
の情報の記録・変更・利用などのような単純なデータ管
理の目的でデータベースを使用していたが、最近は、例
えば地域別の商品の売れ筋は何かといった情報を求める
などの経営戦略的な情報を得るためにデータベースを利
用することが求められている。
ベースの情報だけからでは不十分な場合があり、例えば
顧客情報と売り上げ情報を組み合わせるといったよう
に、複数のデータベースの情報を統合して利用する必要
がある。しかし、それぞれのデータベースは独立に運用
されているために、同じ内容の情報を異なった表現形式
で表していることがある。複数のデータベースの情報を
統合する場合、その違いをなくすことが必要である。
利用する仕組みとして、マルチデータベースが研究・開
発されている。マルチデータベースシステムとは、グロ
ーバルスキーマと呼ばれるユーザが利用するデータベー
スの仮想的な構造を予め定義することによって、ユーザ
は個別の情報の表現形式や構造を意識しないで、分散す
るデータベースを検索できるというシステムである。
ーバルスキーマの形式でしか、データを見ることができ
ず、1つの見方を強制されることになる。
グローバルスキーマを定義するために、すべてのデータ
ベースにおけるデータの表現形式を知っている必要があ
った。しかし、それには、すべてのデータベースの内容
に通じる必要があり、実際は非常に難しい。よって、自
分の持つデータベース以外の表現形式をできるだけ知ら
なくても、データの表現の違いを解消できる仕組みが必
要である。
ベースと同じ表現形式で、他のデータベースの情報を取
りたいという要求がある。これは、自分の使っているア
プリケーションを用いて他のデータベースのデータを使
いたいが、そのアプリケーションが自分のデータベース
の表現形式に合わせて作られるからである。この要求を
既存のマルチデータベースで実現しようとすると、ユー
ザのデータベースと同じ形式を持ったグローバルスキー
マをユーザ毎に定義する必要があり、非効率であった。
よって、グローバルスキーマを定義することなく、断片
的にデータの違いを定義することによって、データの表
現の違いを解消することが必要である。そして、ユーザ
が利用したい表現形式を容易に変更できる仕組みが必要
である。
その目的とするところは、各データベースによるデータ
項目の表現が同じ意味にも関わらず異なっていても、各
ユーザ自身の表現形式で各データベースを自由に検索す
ることができるデータベース異種性解消検索装置を提供
することにある。
め、請求項1記載の本発明は、複数のデータベースが存
在する環境において同じ意味を有するが、データベース
によってそれぞれ表現が異なるデータ項目をその表現の
違いを解消して検索するデータベース異種性解消検索装
置であって、各データベースのデータ項目のデータの表
現形式であるドメインをローカルドメインとして各デー
タベース毎に管理するローカルドメイン管理テーブル
と、同じ意味を有する各ドメインをドメイングループと
して管理するとともに、各ドメイングループ内において
代表して標準的に使用されるグローバルドメインを選択
して管理するドメイングループ管理テーブルと、前記グ
ローバルドメインと前記ローカルドメインとの間の双方
向又は片方向の変換を行う変換関数を管理する変換関数
管理テーブルと、各ドメイングループごとにユーザが見
えるドメインをユーザドメインとして管理するユーザド
メイン管理テーブルと、ユーザから入力された問い合わ
せ文の検索データが記憶されているデータベースおよび
該検索データに対応するローカルドメインを前記ローカ
ルドメイン管理テーブルから探索するとともに、該ロー
カルドメインが含まれるドメイングループと前記ユーザ
からユーザドメインを前記ユーザドメイン管理テーブル
から探索するドメイン探索手段と、データベースへの問
い合わせ文の中に変換関数を記述できる場合であって、
該ドメイン探索手段で探索したローカルドメインとユー
ザドメインとが異なる場合、該ローカルドメインをユー
ザドメインに変換する変換関数を前記変換関数管理テー
ブルから探索する変換関数探索手段と、該変換関数探索
手段で探索された変換関数を用いて、前記問い合わせ文
を各データベースに適合した問い合わせ文に翻訳し、こ
の翻訳された問い合わせ文により各データベースを検索
する検索手段とを有することを要旨とする。
から入力された問い合わせ文の検索データが記憶されて
いるデータベースおよび該検索データに対応するローカ
ルドメインをローカルドメイン管理テーブルから探索す
るとともに、該ローカルドメインが含まれるドメイング
ループとユーザからユーザドメインをユーザドメイン管
理テーブルから探索し、データベースへの問い合わせ文
の中に変換関数を記述できる場合であって、この探索し
たローカルドメインとユーザドメインとが異なる場合、
ローカルドメインをユーザドメインに変換する変換関数
を変換関数管理テーブルから探索し、この変換関数を用
いて、ユーザからの問い合わせ文を各データベースに適
合した問い合わせ文に翻訳し、この翻訳された問い合わ
せ文により各データベースを検索するため、各データベ
ースにおける検索データの表現形式がユーザ自身の表現
形式と異なっても自由に検索することができる。また、
請求項2記載の本発明は、複数のデータベースが存在す
る環境において同じ意味を有するが、データベースによ
ってそれぞれ表現が異なるデータ項目をその表現の違い
を解消して検索するデータベース異種性解消検索装置で
あって、各データベースのデータ項目のデータの表現形
式であるドメインをローカルドメインとして各データベ
ース毎に管理するローカルドメイン管理テーブルと、同
じ意味を有する各ドメインをドメイングループとして管
理するとともに、各ドメイングループ内において代表し
て標準的に使用されるグローバルドメインを選択して管
理するドメイングループ管理テーブルと、前記グローバ
ルドメインと前記ローカルドメインとの間の双方向又は
片方向の変換を行う変換関数を管理する変換関数管理テ
ーブルと、各ドメイングループごとにユーザが見えるド
メインをユーザドメインとして管理するユーザドメイン
管理テーブルと、ユーザから入力された問い合わせ文の
検索データが記憶されているデータベースおよび該検索
データに対応するローカルドメインを前記ローカルドメ
イン管理テーブルから探索するとともに、該ローカルド
メインが含まれるドメイングループと前記ユーザからユ
ーザドメインを前記ユーザドメイン管理テーブルから探
索するドメイン探索手段と、データベースへの問い合わ
せ文の中に変換関数を記述できない場合であって、該ド
メイン探索手段で探索したローカルドメインとユーザド
メインとが異なる 場合、ユーザドメインをローカルドメ
インに変換する第1の変換関数、及びローカルドメイン
をユーザドメインに変換する第2の変換関数を前記変換
関数管理テーブルから探索する変換関数探索手段と、該
変換関数探索手段で探索された前記第1の変換関数を用
いて、前記問い合わせ文に含まれる値をユーザドメイン
からローカルドメインに変換して、各データベースを検
索し、検索された結果の値を前記第2の変換関数を用い
てローカルドメインからユーザドメインに変換する検索
手段とを有することを要旨とする。 請求項2記載の本発
明にあっては、ユーザから入力された問い合わせ文の検
索データが記憶されているデータベースおよび該検索デ
ータに対応するローカルドメインをローカルドメイン管
理テーブルから探索するとともに、該ローカルドメイン
が含まれるドメイングループとユーザからユーザドメイ
ンをユーザドメイン管理テーブルから探索し、データベ
ースへの問い合わせ文の中に変換関数を記述できない場
合であって、この探索したローカルドメインとユーザド
メインとが異なる場合、ユーザドメインをローカルドメ
インに変換する第1の変換関数、及びローカルドメイン
をユーザドメインに変換する第2の変換関数を変換関数
管理テーブルから探索し、この第1の変換関数を用い
て、ユーザからの問い合わせ文に含まれる値をユーザド
メインからローカルドメインに変換して、各データベー
スを検索し、検索された結果の値を第2の変換関数を用
いてローカルドメインからユーザドメインに変換するた
め、各データベースにおける検索データの表現形式がユ
ーザ自身の表現形式と異なっても自由に検索することが
できる。
又は2記載の発明において、前記変換関数探索手段は、
前記ローカルドメインと前記ユーザドメイン間を直接変
換する変換関数を探索できない場合には、前記ローカル
ドメインと前記ユーザドメイン間を変換しうる複数の変
換関数の組み合わせを探索する手段を有することを要旨
とする。
ルドメインとユーザドメイン間を直接変換する変換関数
を探索できない場合には、ローカルドメインとユーザド
メイン間を変換しうる複数の変換関数を組み合わせて、
ローカルドメインとユーザドメイン間の変換をすること
ができる。
の形態について説明する。
ベース異種性解消検索装置の構成を示すブロック図であ
る。本実施形態のデータベース異種性解消検索装置は、
複数のデータベースが存在する環境において同じ意味を
有するが、データベースによってそれぞれ表現が異なる
データ項目をその表現の違いを解消して検索するもので
あり、データベースのデータ項目の値の表現形式(これ
をドメインと称する)を管理し、同じ意味を有するドメ
インをドメイングループとし、このドメイングループの
中から代表して標準的に使用されるグローバルドメイン
を選択し、検索時にデータベースのローカルドメインと
グローバルドメインとが異なる場合、ドメイン間の変換
関数を呼び出し、この変換関数を用いてユーザの問い合
わせ文を各データベースに適合した問い合わせ文に翻訳
し、この翻訳した問い合わせ文によりデータベースを検
索するものであり、該データベース異種性解消検索装置
は、図1に示すように、ユーザのアプリケーションプロ
グラム12から入力される問い合わせ文13の構文を解
析する構文解析部1と、この問い合わせ文に対する処理
の全体の流れを制御する問い合わせ処理制御部2、問い
合わせの変換を行う問い合わせ変換部3、ドレイン間の
データ変換を行う関数の集まりである変換関数ライブラ
リ4、および検索されたデータのドメインを変換するデ
ータ処理部6からなる問い合わせ処理部11と、分散デ
ータベースにアクセスするためのデータベースアクセス
部5と、ドメイン、ドメイングループなどの情報、デー
タベースに含まれるテーブルの情報などを記憶し管理す
るメタデータ蓄積部7と、該メタデータ蓄積部7に対す
るメタデータの投入変換などを行うメタデータ管理部8
とから構成され、前記データベースアクセス部5にはそ
れぞれデータベース9および該データベース9を管理す
るデータベース管理システム10からなる複数のデータ
ベースシステムが接続されている。なお、データベース
9はローカルデータベースとも称する。
ベース異種性解消検索装置は、検索を実行する前にドメ
インの定義などの準備を行う準備フェーズと実際の検索
を行う検索フェーズの2段階の処理を実施する。
の準備フェーズでは、ドメインの定義を行うが、本実施
形態におけるドメインの管理の考え方について図2を参
照して説明する。データベースにおけるデータ項目のデ
ータ値の表現法であるドメインとして、例えば図2に示
すように、血液型を表す場合のドメインとしては、血液
型値で表す場合、血液型コードで表す場合、血液型詳細
で表す場合などのように種々の表現方法がある。このよ
うに種々の表現法の中で同じ意味を有するものをドメイ
ングループとして定義し、この中からただ1つのドメイ
ンをユーザに見えるドメインとして設定することで、ユ
ーザに対して単一な見方を提供することができる。な
お、図2では、ドメイングループとして、年月日も挙
げ、この中には年/月/日や月.日.年などを種々のド
メインを示している。また、図2では、ユーザは血液型
コードおよび年/月/日を使用しており、これらがユー
ザドメインとなる。
定、すなわちローカルドメインの設定、ドメイングルー
プの設定、変換関数の作成、ユーザドメインの設定が必
要であり、ユーザはメタデータ管理部8を用いてドメイ
ンなどの情報の設定を行う。また、これらの情報はメタ
データ蓄積部7に保存される。更に、メタデータ蓄積部
7に保存される各情報のテーブルの構成を図3および図
4に示す。各ドメインの設定について説明する。
データベース9の項目に対し、その表現形式を表す概念
である「ドメイン」を設定する。これをローカルドメイ
ンと呼ぶ。例えば、あるデータベースのデータ項目「氏
名」(型はchar(20))に対し、これのドメインをName
であると設定する。このNameというドメインの表す意味
は、単にchar(20)という型だけではなく、「氏名」の
より細かい表現の形式を表す。例えば、このNameは、 ・姓が先で、名が後である。 ・姓と名の間隔は、半角スペースである。
インの定義は、図3(a)に示すように「列」テーブル
に保持される。
ベースの管理者が行う。その時、メタデータ管理部8を
用いて、既に定義されているドメインを参照する。も
し、自分のデータベースのデータ項目のドメインとして
使えるドメインが既に定義されているようなら、それを
用い、新たにドメインを作成しない。
式は異なっているが、実際には同じ意味を表しているド
メインのグループをドメイングループと呼ぶ。このグル
ープに入るドメインは、すべて同じ意味の異なった表現
法である。本装置では、ユーザからは、このドメイング
ループに含まれるドメインはすべて1つのドメインに統
一されて見える。
定義したドメインがどのドメイングループに入るのかを
判断し、そのドメイングループに入れる処理をする。適
当なドメイングループが見つからない場合は、新しいド
メイングループを作成する。もし、既に定義されている
ドメインであれば、どれかのドメイングループに含まれ
ているので設定をする必要はない。図3(b)にドメイ
ングループを示す。
て標準的に使われるドメインを設定しておく(この設定
は、基本的に本装置の管理者が行う)。そのドメインを
グローバルドメインと呼ぶ。図3(c)にグローバルド
メインを示す。
数が定義されている場合は、必要はない。グローバルド
メインとローカルドメインの間の変換関数を一般のプロ
グラミング言語を用いて作成する。作成した関数は、コ
ンパイルし、ダイナミックにリンクできる形式にする。
数とドメインの関係を登録する。変換関数とドメインの
対応、変換関数の所在は、図4に示すように、「変換関
数」テーブルに保持される。
ルドメイン、ローカルドメイン→グローバルドメインと
いうように双方向の関数を作る。ただし、変換によって
は、双方向に関数を作ることが不可能な場合もある
(例:名前の変換で、「鈴木 源吾」→「鈴木源吾」と
いう変換=空白の削除は可能だが、その逆は一般的には
不可能である)。その場合は、片方向のみの関数を作成
する。双方向の関数を作る理由は、直接変換する関数が
ない場合に、関数を組み合わせて変換を行うためであ
る。
ループの中から、ユーザに実際に見えるドメインを(ユ
ーザ毎に)選んでおく。これをユーザドメインと呼ぶ。
ユーザが本装置に問い合わせを行う場合、さまざまなド
メインにより表現されている項目があっても、すべてこ
のユーザドメインによる表現に統一される。また、この
ユーザドメインを変更することによって、ユーザからの
データの見え方を変更することができる。図3(d)に
ユーザドメインを示す。
メインの情報を用いて以下のように検索を行う。ユーザ
は、一般にアプリケーションプログラムから、本装置の
機能をライブラリなどの形で呼び出し使用する。ユーザ
からの問い合わせは、関係データベースの検索言語であ
るSQL言語で作成する。
1により問い合わせを解析し、問い合わせに含まれるテ
ーブル・列を含むデータベースをメタデータ蓄積部7の
「列」テーブルを検索することによって知る。
の検索:問い合わせに含まれる列のドメインを図3
(a)に示す「列」テーブルを検索することによって知
る。
ているユーザとドメインから、図3(d)に示す「ドメ
イングループユーザ」テーブルを検索することにより、
ユーザドメインを検索する。
(2)のドメインの間の変換関数を図4に示す「変換関
数」テーブルを用いて調べる。A→Bと直接適用できる
変換関数が見つからない場合、A→C,C→Bと組み合
わせて変換できないかを探索する。これは、ドメインを
ノード、ドメイン間の変換関数の存在をエッジにしたグ
ラフ上の探索問題であり、グラフ理論で検討されている
アルゴリズムを用いて容易に実現することができる。
ースアクセス部5に用いるシステムの差で、2つの実現
方式がある。データベースアクセス部5は、データベー
ス統合のためのミドルウェアを用いる。
拡張可能データベース的な機能を許す場合である。
張できるようなデータベース管理システムを拡張可能デ
ータベース管理システム(拡張可能DBMS)と呼ぶ。
これに相当する機能がデータベースアクセス部に用いる
ことのできる場合、変換関数は、拡張可能DBMSのユ
ーザ定義関数として実現することができる。そして、そ
の関数を問い合わせ言語の中で用いることができる。
を作るために、ユーザの問い合わせの文中に含まれる列
を、変換関数を含む形に置き換える。
ーザドメインと異なる場合、以下の置き換えを行う。
→ユーザドメインへの変換関数)((検索する列))に
置き換える。 B)(条件式に含まれる列)を(ローカルドメイン→ユ
ーザドメインへの変換関数)((条件式に含まれる
列))に置き換える。
関係データベースの機能しか持たない場合である。関係
データベースと同じ機能でしか、データベースアクセス
できないミドルウェアでは、拡張可能データベースのよ
うに、ユーザ定義関数を問い合わせ言語内で用いること
ができないので、実現方式1のように問い合わせを書き
換えることでは、変換を実現できない。以下のようにし
てデータの変換を実現する必要がある。
い合わせに含まれる値をユーザドメインからローカルド
メインに変換する。 ・検索結果の変換:データ処理部6が、検索された結果
の値をローカルドメインからユーザドメインに変換す
る。
スにアクセスを行うが、結果はそれぞれのデータベース
への検索結果の和を取ることとする。
ない場合の2つの例について説明する。図5に使用する
サンプルデータベース(DB)を示す。ドメインなどの
メタデータについては、図3および図4の値はこの例に
沿っている。例1、例2の両方で同じデータベースを用
いる。2つの例は、準備フェーズの変換関数の定義まで
は共通である。ユーザドメインの設定から先が異なって
いる。2つのデータベース(DB)は以下の形式であ
る。
かず、DB2の「氏名」は名字と名前の間に半角の空白
をおく。DB1の血液型は、コードで表現され、DB2
の血液型は値で表現されている。
合について説明する。例1の準備フェーズとして、上述
したようにローカルドメイン、ドメイングループ、変換
関数の定義およびユーザドメインの決定がそれぞれ以下
のように行われる。
DB2の管理者は、それぞれ自分のDBの列に対してそ
のローカルドメインを設定する。DB1の氏名のドメイ
ンは姓名間のスペースがないので、NameNoSpace とす
る。DB1の血液型のドメインはコードで表現されてい
るので、BloodTypeCode とする。DB2の氏名のドメイ
ンは姓名間にスペースがあるので、NameSpace とする。
DB2の血液型のドメインは半角の値で表現されている
ので、BloodTypeValueとする。
は、ドメイングループとして ・Name(含まれるドメインは、NameNoSpace ,NameSpac
e 、グローバルドメインは、NameNoSpace )、 ・BloodType (含まれるドメインは、BloodTypeCode ,
BloodTypeValue,BloodTypeValueLarge 、グローバルド
メインは、BloodTypeValueLarge ) の2つを設定する。ここで、BloodTypeValueLarge と
は、(A,B,O,AB)という全角文字で値の入って
いるドメインである。
インはグローバルドメインと等しいとする(図3(d)
にあるユーザgsuzuki が使う場合である)。つまり、 とする。
る。◎ユーザの問い合わせを次のようにSQL文に変換
する。 問い合わせ:select氏名 where血液型=”A” (1)血液型と氏名を含むテーブルの検索:「列」テー
ブルを検索して、DB1とDB2を発見する。
分けて説明する。
うになる。 DB1:鈴木美紀 DB2:町原宏毅 最終的な検索結果はその和をとって、 鈴木美紀 町原宏毅 となる。
る。 (6)問い合わせの翻訳を行う。
ついて説明する。DB1を使用するユーザが、DB1の
形式で情報を得たいという状況を考える。このとき、ユ
ーザドメインをDB1の型にすることになる(図3にあ
るユーザsatoh が使う場合である)。
(3)までは、例1と同様であるので、次のように
(4)を行う。
ザドメインをNameNoSpace とする。BloodType のユーザ
ドメインをBloodTypeCode とする。次に、例2の検索フ
ェーズについて説明する。ユーザの問い合わせを次のよ
うにSQL文に変更する。
ーザから入力された問い合わせ文の検索データが記憶さ
れているデータベースおよび該検索データに対応するロ
ーカルドメインをローカルドメイン管理テーブルから探
索するとともに、該ローカルドメインが含まれるドメイ
ングループとユーザからユーザドメインをユーザドメイ
ン管理テーブルから探索し、データベースへの問い合わ
せ文の中に変換関数を記述できる場合であって、この探
索したローカルドメインとユーザドメインとが異なる場
合、ローカルドメインをユーザドメインに変換する変換
関数を変換関数管理テーブルから探索し、この変換関数
を用いて、ユーザからの問い合わせ文を各データベース
に適合した問い合わせ文に翻訳し、この翻訳された問い
合わせ文により各データベースを検索するので、各デー
タベースにおける検索データの表現形式がユーザ自身の
表現形式と異なっても、ユーザは自分の欲しい表現形式
でデータを自由に検索して容易に得ることができ、デー
タベースのデータをより自由に利用することが可能とな
る。また、グローバルスキーマの定義を必要とせず、表
現形式の違いを解消することができる。また、本発明に
よれば、ユーザから入力された問い合わせ文の検索デー
タが記憶されているデータベースおよび該検索データに
対応するローカルドメインをローカルドメイン管理テー
ブルから探索するとともに、該ローカルドメインが含ま
れるドメイングループとユーザからユーザドメインをユ
ーザドメイン管理テーブルから探索し、データベースへ
の問い合わせ文の中に変換関数を記述できない場合であ
って、この探索したローカルドメインとユーザドメイン
とが異なる場合、ユーザドメインをローカルドメインに
変換する第1の変換関数、及びローカルドメインをユー
ザドメインに変換する第2の変換関数を変換関数管理テ
ーブルから探索し、この第1の変換関数を用いて、ユー
ザからの問い合わせ文に含まれる値をユーザドメインか
らローカルドメインに変換して、各データベースを検索
し、検索された結果の値を第2の変換関数を用いてロー
カルドメインからユーザドメインに変換するので、各デ
ータベースにおける検索データの表現形式がユーザ自身
の表現形式と異なっても、ユーザは自分の欲しい表現形
式でデータを自由に検索して容易に得ることができ、デ
ータベースのデータをより自由に利用すること が可能と
なる。また、グローバルスキーマの定義を必要とせず、
表現形式の違いを解消することができる。
は、すべてのデータベースにおける表現形式を知らなけ
れば、表現形式の違いを解消できないのに対して、本発
明では、ローカルデータベースの管理者が自分の持って
いるデータベースにおける表現形式であるローカルドメ
インと標準的な表現形式であるグローバルドメインのみ
を意識すればよく、他のデータベースでどのように表現
されているかを意識する必要がない。
解消検索装置の構成を示すブロック図である。
されているメタデータ蓄積部に蓄積される列テーブル、
ドメインテーブル、ドメイングループテーブル、ドメイ
ングループユーザテーブルの構成を示す図である。
されているメタデータ蓄積部に蓄積される変換関数テー
ブルの構成を示す図である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数のデータベースが存在する環境にお
いて同じ意味を有するが、データベースによってそれぞ
れ表現が異なるデータ項目をその表現の違いを解消して
検索するデータベース異種性解消検索装置であって、 各データベースのデータ項目のデータの表現形式である
ドメインをローカルドメインとして各データベース毎に
管理するローカルドメイン管理テーブルと、 同じ意味を有する各ドメインをドメイングループとして
管理するとともに、各ドメイングループ内において代表
して標準的に使用されるグローバルドメインを選択して
管理するドメイングループ管理テーブルと、前記グローバルドメインと前記ローカルドメインとの間
の双方向又は片方向の 変換を行う変換関数を管理する変
換関数管理テーブルと、各ドメイングループごとにユーザが見えるドメインをユ
ーザドメインとして管理するユーザドメイン管理テーブ
ルと、 ユーザから入力された問い合わせ文の検索データが記憶
されているデータベースおよび該検索データに対応する
ローカルドメインを前記ローカルドメイン管理テーブル
から探索するとともに、該ローカルドメインが含まれる
ドメイングループと前記ユーザからユーザドメインを前
記ユーザドメイン管理テーブルから探索するドメイン探
索手段と、データベースへの問い合わせ文の中に変換関数を記述で
きる場合であって、 該ドメイン探索手段で探索したロー
カルドメインとユーザドメインとが異なる場合、該ロー
カルドメインをユーザドメインに変換する変換関数を前
記変換関数管理テーブルから探索する変換関数探索手段
と、 該変換関数探索手段で探索された変換関数を用いて、前
記問い合わせ文を各データベースに適合した問い合わせ
文に翻訳し、この翻訳された問い合わせ文により各デー
タベースを検索する検索手段とを有することを特徴とす
るデータベース異種性解消検索装置。 - 【請求項2】 複数のデータベースが存在する環境にお
いて同じ意味を有するが、データベースによってそれぞ
れ表現が異なるデータ項目をその表現の違いを解消して
検索するデータベース異種性解消検索装置であって、 各データベースのデータ項目のデータの表現形式である
ドメインをローカルドメインとして各データベース毎に
管理するローカルドメイン管理テーブルと、 同じ意味を有する各ドメインをドメイングループとして
管理するとともに、各ドメイングループ内において代表
して標準的に使用されるグローバルドメインを選択して
管理するドメイングループ管理テーブルと、 前記グローバルドメインと前記ローカルドメインとの間
の双方向又は片方向の変換を行う変換関数を管理する変
換関数管理テーブルと、 各ドメイングループごとにユーザが見えるドメインをユ
ーザドメインとして管理するユーザドメイン管理テーブ
ルと、 ユーザから入力された問い合わせ文の検索データが記憶
されているデータベースおよび該検索データに対応する
ローカルドメインを前記ローカルドメイン管理テーブル
から探索するとともに、該ローカルドメインが含まれる
ドメイングループと前記ユーザからユーザドメインを前
記ユーザドメイン管理テーブルから探索するドメイン探
索手段と、 データベースへの問い合わせ文の中に変換関数を記述で
きない場合であって、該ドメイン探索手段で探索したロ
ーカルドメインとユーザドメインとが異なる場合、ユー
ザドメインをローカルドメインに変換する第1の変換関
数、及びローカルドメインをユーザドメインに変換する
第2の変換関数を前記変換関数管理テーブルから探索す
る変換関数探索手段と、 該変換関数探索手段で探索された前記第1の変換関数を
用いて、前記問い合わせ文に含まれる値をユーザドメイ
ンからローカルドメインに変換して、各データベースを
検索し、検索された結果の値を前記第2の変換関数を用
いてローカルドメインからユーザドメインに変換する検
索手段と を有することを特徴とするデータベース異種性
解消検索装置。 - 【請求項3】 前記変換関数探索手段は、前記ローカル
ドメインと前記ユーザドメイン間を直接変換する変換関
数を探索できない場合には、前記ローカルドメインと前
記ユーザドメイン間を変換しうる複数の変換関数の組み
合わせを探索する手段を有することを特徴とする請求項
1又は2記載のデータベース異種性解消検索装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34589996A JP3438805B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | データベース異種性解消検索装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34589996A JP3438805B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | データベース異種性解消検索装置 |
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JPH10187742A JPH10187742A (ja) | 1998-07-21 |
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JP (1) | JP3438805B2 (ja) |
Families Citing this family (15)
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