JP3438731B2 - 炊飯器 - Google Patents
炊飯器Info
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- JP3438731B2 JP3438731B2 JP2002025149A JP2002025149A JP3438731B2 JP 3438731 B2 JP3438731 B2 JP 3438731B2 JP 2002025149 A JP2002025149 A JP 2002025149A JP 2002025149 A JP2002025149 A JP 2002025149A JP 3438731 B2 JP3438731 B2 JP 3438731B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、一般家庭などで日常的
に使用される炊飯器に関するものである。
に使用される炊飯器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、炊飯器には多くの機能とその使い
勝手および優れたデザインが要求されている。このため
その構造が複雑で、重量増となり、外観品位や耐久性の
面等で必ずしも満足できないものが見受けられる。
勝手および優れたデザインが要求されている。このため
その構造が複雑で、重量増となり、外観品位や耐久性の
面等で必ずしも満足できないものが見受けられる。
【０００３】従来の炊飯器において、炊飯器本体に蓋体
をワンタッチで開放操作ができるフックレバーを設けた
ものとしては、図５に示すようなものが知られている。
すなわち、図において、炊飯器本体５１はボディー５２
と、その内側に設けた内枠５３及び、上部の上枠５４に
より構成されている。そして内枠５３の内底部には炊飯
加熱用の発熱体５５と炊飯完了を検知するサーモスタッ
ト５６を設け、さらに着脱自在な炊飯鍋５７を備えてい
る。
をワンタッチで開放操作ができるフックレバーを設けた
ものとしては、図５に示すようなものが知られている。
すなわち、図において、炊飯器本体５１はボディー５２
と、その内側に設けた内枠５３及び、上部の上枠５４に
より構成されている。そして内枠５３の内底部には炊飯
加熱用の発熱体５５と炊飯完了を検知するサーモスタッ
ト５６を設け、さらに着脱自在な炊飯鍋５７を備えてい
る。
【０００４】５８は蓋体で、略箱状の外蓋５８ａと外蓋
カバー５８ｂとシールパッキン５８ｃとで構成され、こ
の外蓋カバー５８ｂには内蓋５９を保持して備えてお
り、かつヒンジ部６０で軸６１により炊飯器本体５１の
一側に開閉自在に軸支している。また、前記軸６１に関
連して常に蓋体５８を開成する方向に付勢するバネ６２
を設け、かつ軸６１の近傍には蓋体５８の開成時のショ
ックを緩和するためのダンパー６３とダンパーバネ６４
を設けている。
カバー５８ｂとシールパッキン５８ｃとで構成され、こ
の外蓋カバー５８ｂには内蓋５９を保持して備えてお
り、かつヒンジ部６０で軸６１により炊飯器本体５１の
一側に開閉自在に軸支している。また、前記軸６１に関
連して常に蓋体５８を開成する方向に付勢するバネ６２
を設け、かつ軸６１の近傍には蓋体５８の開成時のショ
ックを緩和するためのダンパー６３とダンパーバネ６４
を設けている。
【０００５】一方蓋体５８を開閉自在に軸支した側と反
対側に位置する炊飯器本体５１の内側には、蓋体５８を
開成状態で係合するためのフックレバー６５が軸６６お
よび付勢バネ６７を用いて装着され、そしてこのフック
レバー６５は一部を押圧操作する操作部６８として炊飯
器本体５１の側壁より外部に臨ませている。またフック
レバー６５に対向する蓋体５８には係合用のフック６９
を設けている。そして前記操作部６８を押すことによ
り、フックレバー６５とフック６９の係合がはずれ、蓋
体５８が開成されるものである。
対側に位置する炊飯器本体５１の内側には、蓋体５８を
開成状態で係合するためのフックレバー６５が軸６６お
よび付勢バネ６７を用いて装着され、そしてこのフック
レバー６５は一部を押圧操作する操作部６８として炊飯
器本体５１の側壁より外部に臨ませている。またフック
レバー６５に対向する蓋体５８には係合用のフック６９
を設けている。そして前記操作部６８を押すことによ
り、フックレバー６５とフック６９の係合がはずれ、蓋
体５８が開成されるものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、外蓋５８ａ及び外蓋カバー５８ｂともに熱
可塑性樹脂で形成されており、成形時の反りや、発熱体
５５の通電加熱時における温度上昇による蓋体５８の一
時的熱変形等により、上枠５４とのスキマが発生しやす
いものであった。
の構成では、外蓋５８ａ及び外蓋カバー５８ｂともに熱
可塑性樹脂で形成されており、成形時の反りや、発熱体
５５の通電加熱時における温度上昇による蓋体５８の一
時的熱変形等により、上枠５４とのスキマが発生しやす
いものであった。
【０００７】このスキマを防止するために、たとえば金
具を用いて、フック６９付近の剛性を向上させて対策を
施す必要性があり、金具の形状によりデザイン面での制
約が多いという不具合点があった。
具を用いて、フック６９付近の剛性を向上させて対策を
施す必要性があり、金具の形状によりデザイン面での制
約が多いという不具合点があった。
【０００８】また、蓋体が、外蓋と外蓋カバーにより構
成されるので、重量が大きく、蓋の自動開動作を行う際
に、バネのモーメントを大きくする必要があったため、
バネの寿命が短く、また、蓋体の材料費も高いという不
具合点があった。
成されるので、重量が大きく、蓋の自動開動作を行う際
に、バネのモーメントを大きくする必要があったため、
バネの寿命が短く、また、蓋体の材料費も高いという不
具合点があった。
【０００９】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、中空成形の利点を生かし、外観デザインの制約条件
を軽減し、省材料で軽く、部品数を減少することにより
安価で、しかもヒンジ部の耐久性を向上させた蓋体の炊
飯器を提供することと、さらに一方、蓋体の剛性を上げ
より強固なものすると共に、中空成形に特有の、蓋体表
面のヒケやウエルド等外観欠陥を防止し、外観品質を向
上した炊飯器を提供することを目的とする。
で、中空成形の利点を生かし、外観デザインの制約条件
を軽減し、省材料で軽く、部品数を減少することにより
安価で、しかもヒンジ部の耐久性を向上させた蓋体の炊
飯器を提供することと、さらに一方、蓋体の剛性を上げ
より強固なものすると共に、中空成形に特有の、蓋体表
面のヒケやウエルド等外観欠陥を防止し、外観品質を向
上した炊飯器を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第一の手段は、被加熱調理物を加熱する鍋
と、上面を開口し前記鍋を着脱自在に収納する炊飯器本
体と、前記炊飯器本体の上面開口部をヒンジ部にて開閉
自在に覆う、樹脂および中空用ガスにより中空成形され
た蓋体と、前記蓋体の放熱板取付ボスに取付ねじにより
固定された放熱板と、前記ヒンジ部の略反対側には前記
炊飯器本体と前記蓋体を係合する係合手段と、前記蓋体
には調理中の蒸気を排出する蒸気排出口と、隠し部材を
備え、前記蓋体には、射出成形の材料の収縮時のヒケを
防止するための中空用ガス注入部を、前記係合手段近傍
の前記蓋体内面側に設け、樹脂注入部を、前記中空用ガ
ス注入部と前記蒸気排出口の間の前記蒸気排出口近傍側
の、前記蓋体外面側に設け、前記樹脂注入部を覆うよう
に隠し部材を貼付した構成によるものである。
めの本発明の第一の手段は、被加熱調理物を加熱する鍋
と、上面を開口し前記鍋を着脱自在に収納する炊飯器本
体と、前記炊飯器本体の上面開口部をヒンジ部にて開閉
自在に覆う、樹脂および中空用ガスにより中空成形され
た蓋体と、前記蓋体の放熱板取付ボスに取付ねじにより
固定された放熱板と、前記ヒンジ部の略反対側には前記
炊飯器本体と前記蓋体を係合する係合手段と、前記蓋体
には調理中の蒸気を排出する蒸気排出口と、隠し部材を
備え、前記蓋体には、射出成形の材料の収縮時のヒケを
防止するための中空用ガス注入部を、前記係合手段近傍
の前記蓋体内面側に設け、樹脂注入部を、前記中空用ガ
ス注入部と前記蒸気排出口の間の前記蒸気排出口近傍側
の、前記蓋体外面側に設け、前記樹脂注入部を覆うよう
に隠し部材を貼付した構成によるものである。
【００１１】第二の手段は、被加熱調理物を加熱する鍋
と、上面を開口し前記鍋を着脱自在に収納する炊飯器本
体と、前記炊飯器本体の上面開口部をヒンジ部にて開閉
自在に覆う、樹脂および中空用ガスにより中空成形され
た蓋体と、前記ヒンジ部の略反対側には前記炊飯器本体
と前記蓋体を係合する係合手段と、前記蓋体には樹脂注
入部と、中空用ガス注入部と、蒸気排出口とを備え、前
記蓋体の内面側には、樹脂注入部より中空用ガス注入部
の方向のみ、樹脂流動方向に対し直角方向の断面積が大
となる厚肉部を設けた構成によるものである。
と、上面を開口し前記鍋を着脱自在に収納する炊飯器本
体と、前記炊飯器本体の上面開口部をヒンジ部にて開閉
自在に覆う、樹脂および中空用ガスにより中空成形され
た蓋体と、前記ヒンジ部の略反対側には前記炊飯器本体
と前記蓋体を係合する係合手段と、前記蓋体には樹脂注
入部と、中空用ガス注入部と、蒸気排出口とを備え、前
記蓋体の内面側には、樹脂注入部より中空用ガス注入部
の方向のみ、樹脂流動方向に対し直角方向の断面積が大
となる厚肉部を設けた構成によるものである。
【００１２】第三の手段は、蓋体の、厚肉部は、中空用
ガス注入部よりの距離が大となるに従い断面積が小とな
る構成によるものである。
ガス注入部よりの距離が大となるに従い断面積が小とな
る構成によるものである。
【００１３】第四の手段は、蓋体の放熱板取付ボスは、
取付ねじの先端よりも低い位置にリブ等で他の高強度部
に接続される構成によるものである。
取付ねじの先端よりも低い位置にリブ等で他の高強度部
に接続される構成によるものである。
【００１４】第五の手段は、特に請求項１〜４に記載の
発明において、炊飯器本体に、上面を開口したボディー
と前記ボディーの上面開口部から内側に位置して鍋の収
容部を構成する上枠とを備え、蓋体に、前記蓋体の一部
にて一体に形成された軸受部に挿入されたヒンジ軸と、
前記ヒンジ軸により貫通、支持されるヒンジバネとを備
え、前記ヒンジバネは前記上枠の固定されるものであ
る。
発明において、炊飯器本体に、上面を開口したボディー
と前記ボディーの上面開口部から内側に位置して鍋の収
容部を構成する上枠とを備え、蓋体に、前記蓋体の一部
にて一体に形成された軸受部に挿入されたヒンジ軸と、
前記ヒンジ軸により貫通、支持されるヒンジバネとを備
え、前記ヒンジバネは前記上枠の固定されるものであ
る。
【００１５】
【作用】本発明は上記した構成により、中空用ガス注入
部を蓋体内面側に設けたことによりガス注入跡を放熱板
により隠すことができる。また、樹脂注入部を蒸気排出
口近傍に配したことにより、隠し部材により違和感なく
隠すことができる。
部を蓋体内面側に設けたことによりガス注入跡を放熱板
により隠すことができる。また、樹脂注入部を蒸気排出
口近傍に配したことにより、隠し部材により違和感なく
隠すことができる。
【００１６】また中空用ガス注入部より樹脂注入部方向
にのみ、樹脂流動方向に対して直角方向の断面積が大と
なることにより、偏肉である中空用ガス注入部が成形の
際の流動末端とならないので、ウエルドやヒケ等の発生
を防止することができる。
にのみ、樹脂流動方向に対して直角方向の断面積が大と
なることにより、偏肉である中空用ガス注入部が成形の
際の流動末端とならないので、ウエルドやヒケ等の発生
を防止することができる。
【００１７】また厚肉部は、中空用ガス注入部より距離
が大となるに従い断面積が小となるので、中空用ガス注
入部方向への樹脂の流れに乱流が発生しにくくなり、乱
流により発生する表面ムラ等の発生を防止できる。
が大となるに従い断面積が小となるので、中空用ガス注
入部方向への樹脂の流れに乱流が発生しにくくなり、乱
流により発生する表面ムラ等の発生を防止できる。
【００１８】さらに放熱板取付ボスは、取付ねじの先端
よりも低い位置にリブ等で他の高強度部に接続されるの
で、容易に変形することができる。そのため、高温時
の、蓋体と放熱板の寸法変化によるストレスを緩和する
ことができ、割れやクラック等の発生を防止することが
できる。
よりも低い位置にリブ等で他の高強度部に接続されるの
で、容易に変形することができる。そのため、高温時
の、蓋体と放熱板の寸法変化によるストレスを緩和する
ことができ、割れやクラック等の発生を防止することが
できる。
【００１９】また、ヒンジ軸は、蓋体の軸受部のみで支
持されるため、別部品の使用によるガタや、剛性の低下
をなくし、一体構成により軸受部の剛性を確保でき、ヒ
ンジ軸および軸受部の強度を確保できる。
持されるため、別部品の使用によるガタや、剛性の低下
をなくし、一体構成により軸受部の剛性を確保でき、ヒ
ンジ軸および軸受部の強度を確保できる。
【００２０】また蓋体は中空成形により軽量化できるの
で、自動開動作用のヒンジバネのモーメントを小さくす
ることができる。そのため、ヒンジ部周辺にかかる応力
を減少させ、かつ、蓋開時の衝撃を低減できる。
で、自動開動作用のヒンジバネのモーメントを小さくす
ることができる。そのため、ヒンジ部周辺にかかる応力
を減少させ、かつ、蓋開時の衝撃を低減できる。
【００２１】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【００２２】図１〜図４において、１は炊飯器本体であ
り、上面を開口したボディー２と、前記ボディー２の上
面開口部から内側に位置して鍋３の収納部を構成する上
枠４とより構成されている。５はボディー２の上面開口
部を開閉自在に覆う蓋体で、ポリプロピレンよりなり窒
素ガスにより中空成形されている。
り、上面を開口したボディー２と、前記ボディー２の上
面開口部から内側に位置して鍋３の収納部を構成する上
枠４とより構成されている。５はボディー２の上面開口
部を開閉自在に覆う蓋体で、ポリプロピレンよりなり窒
素ガスにより中空成形されている。
【００２３】７はヒンジ部で、蓋体５の一部にて一体で
形成される軸受部６に挿入されているヒンジ軸７ａは上
枠４により開閉自在に軸支されている。また、７ｂはヒ
ンジバネで、バネ部分はヒンジ軸７ａにより貫通、支持
されている。ヒンジバネ蓋体側作用部７ｃは、蓋体５よ
り高強度の、補強材入りポリプロピレンの蓋体カバー８
に固定され、上枠側作用部は上枠４に固定されることに
より蓋体５を開方向に付勢し、蓋体５の自動開動作を行
う。
形成される軸受部６に挿入されているヒンジ軸７ａは上
枠４により開閉自在に軸支されている。また、７ｂはヒ
ンジバネで、バネ部分はヒンジ軸７ａにより貫通、支持
されている。ヒンジバネ蓋体側作用部７ｃは、蓋体５よ
り高強度の、補強材入りポリプロピレンの蓋体カバー８
に固定され、上枠側作用部は上枠４に固定されることに
より蓋体５を開方向に付勢し、蓋体５の自動開動作を行
う。
【００２４】９はヒンジ部７の略反対側に位置して、上
枠５に設けられるフックレバーであり、フックレバー９
は上枠５にフックレバー軸１０により回動自在に軸支さ
れている。９ａはフックレバー９の先端に設けられた爪
である。９ｂはフックレバー軸１０を介して爪９ａの反
対側に設けられ、フックレバー９を蓋体６方向に付勢す
るフックレバーバネである。
枠５に設けられるフックレバーであり、フックレバー９
は上枠５にフックレバー軸１０により回動自在に軸支さ
れている。９ａはフックレバー９の先端に設けられた爪
である。９ｂはフックレバー軸１０を介して爪９ａの反
対側に設けられ、フックレバー９を蓋体６方向に付勢す
るフックレバーバネである。
【００２５】１１は蓋体５に設けられたフック部で、フ
ックレバー９と共に炊飯器本体１と蓋体５を係合あるい
は解除する係合手段を構成している。１２は放熱板で、
１２ａは取付ねじで、蓋体５に設けた放熱板取付ボス１
３にて放熱板１２と蓋体５を固定する。
ックレバー９と共に炊飯器本体１と蓋体５を係合あるい
は解除する係合手段を構成している。１２は放熱板で、
１２ａは取付ねじで、蓋体５に設けた放熱板取付ボス１
３にて放熱板１２と蓋体５を固定する。
【００２６】１４は放熱板１２を蓋体５に固定する円筒
部で、１５は円筒部１４の蓋体５表面側に設けた内周中
空部であり、中空構造であるので、高強度を確保してい
る。
部で、１５は円筒部１４の蓋体５表面側に設けた内周中
空部であり、中空構造であるので、高強度を確保してい
る。
【００２７】ここで、放熱板取付ボス１３から円筒部１
４には、取付ねじ１２ａの先端よりも高い位置に補強リ
ブ等は設けず、放熱板取付ボス１３は取付ねじ１２ａの
先端より高い位置にて容易に変形できるようになってい
る。
４には、取付ねじ１２ａの先端よりも高い位置に補強リ
ブ等は設けず、放熱板取付ボス１３は取付ねじ１２ａの
先端より高い位置にて容易に変形できるようになってい
る。
【００２８】１６は外周中空部であり、内周中空部１５
と、偏肉である接続部１７で、接続されている。１８は
射出成形の材料が冷えて固まるときに収縮しようとする
際、直前に窒素ガスを注入し、収縮時のヒケを防止する
ための、中空用ガス注入部で、フック部１１の近傍で、
蓋体５の内面側に設けられている。１９は蒸気排出口
で、調理中、炊飯器本体１内より発生する蒸気を排出す
るためのものである。
と、偏肉である接続部１７で、接続されている。１８は
射出成形の材料が冷えて固まるときに収縮しようとする
際、直前に窒素ガスを注入し、収縮時のヒケを防止する
ための、中空用ガス注入部で、フック部１１の近傍で、
蓋体５の内面側に設けられている。１９は蒸気排出口
で、調理中、炊飯器本体１内より発生する蒸気を排出す
るためのものである。
【００２９】２０は樹脂注入部で、蓋体５の外面側で、
中空用ガス注入部１８と蒸気排出口１９の間の、蒸気排
出口１９近傍側に配されている。２０ａは蒸気排出注意
シールで、蒸気排出口１９より蒸気が排出される際の、
やけど等の危険防止を表示し注意を促すとともに、樹脂
注入部の跡を隠している。
中空用ガス注入部１８と蒸気排出口１９の間の、蒸気排
出口１９近傍側に配されている。２０ａは蒸気排出注意
シールで、蒸気排出口１９より蒸気が排出される際の、
やけど等の危険防止を表示し注意を促すとともに、樹脂
注入部の跡を隠している。
【００３０】２１は蓋体５の内面側で、中空用ガス注入
部１８より樹脂注入部２０近傍にかけて設けられた厚肉
部で、中空用ガス注入部１８より距離が大となるに従い
断面積が小となる。２２は放熱板１２の外周に設けら
れ、蓋体６を閉塞状態にした時、鍋３に圧接する鍋パッ
キンである。
部１８より樹脂注入部２０近傍にかけて設けられた厚肉
部で、中空用ガス注入部１８より距離が大となるに従い
断面積が小となる。２２は放熱板１２の外周に設けら
れ、蓋体６を閉塞状態にした時、鍋３に圧接する鍋パッ
キンである。
【００３１】２３は炊飯器本体１の内底部に設けられた
誘導コイルであり、２４は誘導コイルを励振するインバ
ータ回路である。２５は、炊飯完了を検知するサーミス
タである。
誘導コイルであり、２４は誘導コイルを励振するインバ
ータ回路である。２５は、炊飯完了を検知するサーミス
タである。
【００３２】以上のように構成された炊飯器について動
作を以下に説明する。炊飯時、インバータ回路２４によ
り励振された誘導コイル２３により、鍋３が発熱する
と、蓋体６はその熱により変形しようとするが、蓋体５
に設けられた内周中空部１５、外周中空部１６および接
続部１７により高強度を確保でき、変形が防止される。
作を以下に説明する。炊飯時、インバータ回路２４によ
り励振された誘導コイル２３により、鍋３が発熱する
と、蓋体６はその熱により変形しようとするが、蓋体５
に設けられた内周中空部１５、外周中空部１６および接
続部１７により高強度を確保でき、変形が防止される。
【００３３】一方、ヒンジ軸７ａは、蓋体５のみで一体
に構成された軸受部６のみで支持されるため、別部品の
使用によるガタや、剛性の低下をなくし、ヒンジ部７の
強度を確保できる。また前述のように蓋体５は中空成形
により高強度を保ったまま軽量化されるので、ヒンジバ
ネ７ｂのバネモーメントを弱くできる。したがって、ヒ
ンジ部７にかかる応力を少なくでき、さらにヒンジバネ
蓋体側作用部７ｃを、蓋体５よりも剛性の高い蓋体カバ
ー８により固定することができるので、よりヒンジ部７
の耐久性を向上させ、しかも蓋体５周辺の構成部品数を
削減できる。
に構成された軸受部６のみで支持されるため、別部品の
使用によるガタや、剛性の低下をなくし、ヒンジ部７の
強度を確保できる。また前述のように蓋体５は中空成形
により高強度を保ったまま軽量化されるので、ヒンジバ
ネ７ｂのバネモーメントを弱くできる。したがって、ヒ
ンジ部７にかかる応力を少なくでき、さらにヒンジバネ
蓋体側作用部７ｃを、蓋体５よりも剛性の高い蓋体カバ
ー８により固定することができるので、よりヒンジ部７
の耐久性を向上させ、しかも蓋体５周辺の構成部品数を
削減できる。
【００３４】また、中空用ガス注入部１８を蓋体５の内
面側に設けたことにより蓋体５表面が平滑のまま、内面
のガス注入の跡を放熱板１２により隠すことができ、ま
た、樹脂注入部２０を蒸気排出口１９近傍に配したこと
により、蒸気排出注意シール２０ａ等で隠すことができ
る。
面側に設けたことにより蓋体５表面が平滑のまま、内面
のガス注入の跡を放熱板１２により隠すことができ、ま
た、樹脂注入部２０を蒸気排出口１９近傍に配したこと
により、蒸気排出注意シール２０ａ等で隠すことができ
る。
【００３５】ここで、中空用ガス注入部１８より樹脂注
入部２０方向にのみ、樹脂流動方向に対して直角方向の
断面積が大となることにより、偏肉である中空用ガス注
入部１８が成形の際の流動末端とならないので、ウエル
ドやヒケ等の発生を防止することができる。
入部２０方向にのみ、樹脂流動方向に対して直角方向の
断面積が大となることにより、偏肉である中空用ガス注
入部１８が成形の際の流動末端とならないので、ウエル
ドやヒケ等の発生を防止することができる。
【００３６】さらに、次第に断面積の変化する厚肉部２
１により、中空用ガス注入部１８付近に早期に、しかも
スムースに、すなわち乱流を起こさず層流のままで、樹
脂を充填できるので、乱流により発生する、空気巻き込
みによりできる表面ムラ等の発生を防止することができ
る。
１により、中空用ガス注入部１８付近に早期に、しかも
スムースに、すなわち乱流を起こさず層流のままで、樹
脂を充填できるので、乱流により発生する、空気巻き込
みによりできる表面ムラ等の発生を防止することができ
る。
【００３７】加えて、放熱板取付ボス１３は、取付ねじ
１２ａの先端よりも高い位置にリブ等で他の高強度部に
接続されないので、単独で変形することができる。その
ため、高温時の蓋体５と放熱板１２の寸法変化によるス
トレスを変形により緩和することができ、割れやクラッ
ク等の発生を防止することができ、蓋体５の耐久性の向
上ができる。
１２ａの先端よりも高い位置にリブ等で他の高強度部に
接続されないので、単独で変形することができる。その
ため、高温時の蓋体５と放熱板１２の寸法変化によるス
トレスを変形により緩和することができ、割れやクラッ
ク等の発生を防止することができ、蓋体５の耐久性の向
上ができる。
【００３８】
【発明の効果】上記実施例の説明からも明らかなように
本発明によれば、中空用ガス注入部を蓋体内面側に設け
たことによりガス注入跡を放熱板により隠すことができ
る。また、樹脂注入部を蒸気排出口近傍に配したことに
より、隠し部材により違和感なく隠すことができるの
で、中空成形でありながら質感の高い蓋体を実現でき
る。
本発明によれば、中空用ガス注入部を蓋体内面側に設け
たことによりガス注入跡を放熱板により隠すことができ
る。また、樹脂注入部を蒸気排出口近傍に配したことに
より、隠し部材により違和感なく隠すことができるの
で、中空成形でありながら質感の高い蓋体を実現でき
る。
【００３９】また中空用ガス注入部より樹脂注入部方向
にのみ、樹脂流動方向に対して直角方向の断面積が大と
なることにより、偏肉である中空用ガス注入部が成形の
際の流動末端とならないので、ウエルドやヒケ等の発生
を防止することができ、外観欠陥のない蓋体とすること
ができる。
にのみ、樹脂流動方向に対して直角方向の断面積が大と
なることにより、偏肉である中空用ガス注入部が成形の
際の流動末端とならないので、ウエルドやヒケ等の発生
を防止することができ、外観欠陥のない蓋体とすること
ができる。
【００４０】また厚肉部は、中空用ガス注入部より距離
が大となるに従い断面積が小となるので、中空用ガス注
入部方向への樹脂の流れに乱流が発生しにくくなるた
め、外観欠陥のない蓋体とすることができる。
が大となるに従い断面積が小となるので、中空用ガス注
入部方向への樹脂の流れに乱流が発生しにくくなるた
め、外観欠陥のない蓋体とすることができる。
【００４１】さらに放熱板取付ボスは、取付ねじの先端
よりも低い位置にリブ等で他の高強度部に接続されるの
で、容易に変形することができる。そのため、高温時の
蓋体と放熱板の寸法変化によるストレスを緩和すること
ができ、割れやクラック等の発生を防止することがで
き、蓋体の耐久性を向上することができる。
よりも低い位置にリブ等で他の高強度部に接続されるの
で、容易に変形することができる。そのため、高温時の
蓋体と放熱板の寸法変化によるストレスを緩和すること
ができ、割れやクラック等の発生を防止することがで
き、蓋体の耐久性を向上することができる。
【００４２】また、ヒンジ軸は、蓋体の軸受部のみで支
持されるため、別部品の使用によるガタや、剛性の低下
をなくし、一体構成により軸受部の剛性を確保でき、よ
りヒンジ部の耐久性の向上した炊飯器を提供できる。
持されるため、別部品の使用によるガタや、剛性の低下
をなくし、一体構成により軸受部の剛性を確保でき、よ
りヒンジ部の耐久性の向上した炊飯器を提供できる。
【００４３】また蓋体は中空成形により軽量化できるの
で、自動開動作用のヒンジバネのモーメントを小さくす
ることができる。そのため、ヒンジ部周辺にかかる応力
を減少させ、かつ、蓋開時の衝撃を低減でき、ヒンジ部
の耐久性が向上するとともに蓋開時の衝撃の少ない炊飯
器を提供できる。
で、自動開動作用のヒンジバネのモーメントを小さくす
ることができる。そのため、ヒンジ部周辺にかかる応力
を減少させ、かつ、蓋開時の衝撃を低減でき、ヒンジ部
の耐久性が向上するとともに蓋開時の衝撃の少ない炊飯
器を提供できる。
【図１】本発明の一実施例を示す炊飯器の縦断面図
【図２】本発明の一実施例を示す炊飯器の蓋体要部の内
部構成を示す断面図
部構成を示す断面図
【図３】本発明の一実施例を示す炊飯器の蓋体要部の内
部構成を示す部分断面図
部構成を示す部分断面図
【図４】本発明の一実施例を示す炊飯器の蓋体の平面図
【図５】従来の炊飯器の縦断面図
１ 炊飯器本体
２ ボディー
３ 鍋
４ 上枠
５ 蓋体
６ 軸受部
７ ヒンジ部
７ａ ヒンジ軸
７ｂ ヒンジバネ
７ｃ ヒンジバネ蓋体側作用部
８ 蓋体カバー
９ フックレバー
１０ フックレバー軸
１１ フック部
１２ 放熱板
１２ａ 取付ねじ
１３ 放熱板取付ボス
１４ 円筒部
１５ 内周中空部
１６ 外周中空部
１７ 接続部
１８ 中空用ガス注入部
１９ 蒸気排出口
２０ 樹脂注入部
２０ａ 蒸気排出注意シール
２１ 厚肉部
２２ 鍋パッキン
２３ 誘導コイル
２４ インバータ回路
２５ サーミスタ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 石川 春生
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(72)発明者 吉田 八郎
大阪府門真市大字門真1006番地 松下電
器産業株式会社内
(56)参考文献 特開 平２−99015（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−177673（ＪＰ，Ａ)
特開 平５−301262（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−274119（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−65809（ＪＰ，Ａ)
特開 平７−100055（ＪＰ，Ａ)
特許3275543（ＪＰ，Ｂ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A47J 27/00 103
A47J 36/06
Claims (5)
- 【請求項１】 被加熱調理物を加熱する鍋と、上面を開
口し前記鍋を着脱自在に収納する炊飯器本体と、前記炊
飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う中空成形された
樹脂製の蓋体と、前記蓋体の放熱板取付ボスに取付ねじ
により固定された放熱板と、前記ヒンジ部の略反対側に
は前記炊飯器本体と前記蓋体を係合する係合手段と、前
記蓋体には調理中の蒸気を排出する蒸気排出口と、隠し
部材を備え、前記蓋体には、射出成形の材料の収縮時の
ヒケを防止するための中空用ガス注入部を前記係合手段
近傍の前記蓋体内面側に設け、樹脂注入部を前記中空用
ガス注入部と前記蒸気排出口の間の前記蒸気排出口近傍
側の前記蓋体外面側に設け、前記樹脂注入部を覆うよう
に隠し部材を貼付した炊飯器。 - 【請求項２】 被加熱調理物を加熱する鍋と、上面を開
口し前記鍋を着脱自在に収納する炊飯器本体と、前記炊
飯器本体の上面開口部を開閉自在に覆う中空成形された
樹脂製の蓋体と、前記ヒンジ部の略反対側には前記炊飯
器本体と前記蓋体を係合する係合手段と、前記蓋体には
樹脂注入部と、射出成形の材料の収縮時のヒケを防止す
るための中空用ガス注入部と、蒸気排出口とを備え、前
記蓋体の内面側には、樹脂注入部より中空用ガス注入部
の方向のみ、樹脂流動方向に対し直角方向の断面積が大
となる厚肉部を設けた炊飯器。 - 【請求項３】 蓋体の厚肉部は、中空用ガス注入部より
の距離が大となるに従い断面積が小となる請求項２記載
の炊飯器。 - 【請求項４】 蓋体の放熱板取付ボスは、取付ねじの先
端よりも低い位置にリブ等で他の高強度部に接続される
請求項１〜３のいずれか１項に記載の炊飯器。 - 【請求項５】 炊飯器本体に、上面を開口したボディー
と前記ボディーの上面開口部から内側に位置して鍋の収
容部を構成する上枠とを備え、蓋体に、前記蓋体の一部
にて一体に形成された軸受部に挿入されたヒンジ軸と、
前記ヒンジ軸により貫通、支持されるヒンジバネとを備
え、前記ヒンジバネは前記上枠の固定される請求項１〜
４のいずれか１項に記載の炊飯器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002025149A JP3438731B2 (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | 炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002025149A JP3438731B2 (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | 炊飯器 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14627094A Division JPH0810145A (ja) | 1994-06-28 | 1994-06-28 | 炊飯器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002248050A JP2002248050A (ja) | 2002-09-03 |
| JP3438731B2 true JP3438731B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=19192301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002025149A Expired - Fee Related JP3438731B2 (ja) | 2002-02-01 | 2002-02-01 | 炊飯器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3438731B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6161432B2 (ja) * | 2013-06-27 | 2017-07-12 | 三菱電機株式会社 | 炊飯器 |
-
2002
- 2002-02-01 JP JP2002025149A patent/JP3438731B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2002248050A (ja) | 2002-09-03 |
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