JP3437894B2 - ブロワパイプへの消音装置の取付方法 - Google Patents
ブロワパイプへの消音装置の取付方法Info
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Description
【０００１】
【発明の技術分野】本発明は、ブロワパイプへの消音装
置の取付方法に関し、より詳細にはリベット等を使用せ
ずに容易に取付け可能な取付方法に関する。
置の取付方法に関し、より詳細にはリベット等を使用せ
ずに容易に取付け可能な取付方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】パワブロワの使用時の高速気流による騒
音を低減させるために、消音装置を設けたブロワパイプ
が、例えば、実開昭63−162998号公報で知られている。
このパワブロワは、小型空冷２サイクルガソリンエンジ
ン等の内燃機関と、この内燃機関によって回転されるブ
ロワファンとを有し、このブロワファンによって生じた
高速気流をブロワパイプを通してその先端から噴出さ
せ、落ち葉、塵屑等の吹き寄せ清掃作業を行うように構
成されている。このパワブロワの使用時に、エンジン
音、ブロワファンの回転音等種々の原因で騒音が発生す
るが、特に高速気流による騒音を低減するために、消音
装置を前記ブロワパイプの根元部に設けている。前記消
音装置は、多数の消音孔が穿設されたインナーパイプ
と、該インナーパイプの軸線方向に所定長さを有し、こ
のインナーパイプの外周方向に亘って延在する消音材と
を有し、前記ブロワパイプとインナーパイプとの間に消
音材を介在させることにより、前記インナーパイプの内
部を高速気流が通過する際、騒音を低減するようになっ
ている。
音を低減させるために、消音装置を設けたブロワパイプ
が、例えば、実開昭63−162998号公報で知られている。
このパワブロワは、小型空冷２サイクルガソリンエンジ
ン等の内燃機関と、この内燃機関によって回転されるブ
ロワファンとを有し、このブロワファンによって生じた
高速気流をブロワパイプを通してその先端から噴出さ
せ、落ち葉、塵屑等の吹き寄せ清掃作業を行うように構
成されている。このパワブロワの使用時に、エンジン
音、ブロワファンの回転音等種々の原因で騒音が発生す
るが、特に高速気流による騒音を低減するために、消音
装置を前記ブロワパイプの根元部に設けている。前記消
音装置は、多数の消音孔が穿設されたインナーパイプ
と、該インナーパイプの軸線方向に所定長さを有し、こ
のインナーパイプの外周方向に亘って延在する消音材と
を有し、前記ブロワパイプとインナーパイプとの間に消
音材を介在させることにより、前記インナーパイプの内
部を高速気流が通過する際、騒音を低減するようになっ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
消音材及びインナーパイプは、通常ボルト或いはリベッ
ト等の締付具を用いて、ブロワパイプに取付るため、取
付け作業がやっかいであるとともに、多数の箇所の締め
付けが必要とされるために作業工数が多く、総じて消音
装置のブロワパイプへの取付けが煩雑であった。さら
に、消音材の破損、消耗によるメンテナンス或いは交換
時にも多大の手間が必要であった。そこで、本発明の目
的は、かかる課題に鑑み、手軽で簡便な取付けを可能に
するブロワパイプへの消音装置の取付方法を提供するこ
とにある。
消音材及びインナーパイプは、通常ボルト或いはリベッ
ト等の締付具を用いて、ブロワパイプに取付るため、取
付け作業がやっかいであるとともに、多数の箇所の締め
付けが必要とされるために作業工数が多く、総じて消音
装置のブロワパイプへの取付けが煩雑であった。さら
に、消音材の破損、消耗によるメンテナンス或いは交換
時にも多大の手間が必要であった。そこで、本発明の目
的は、かかる課題に鑑み、手軽で簡便な取付けを可能に
するブロワパイプへの消音装置の取付方法を提供するこ
とにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決すべく、
本発明のブロワパイプへの消音材の取付方法にあって
は、多数の消音孔が設けられたインナーパイプと、該イ
ンナーパイプの軸線方向に所定長さを有するとともにそ
の外周方向に亘って延在する消音材とを備えた消音装置
を有し、前記インナーパイプの内部に高速気流を通過さ
せるためにブロワに連結されたブロワパイプであって、
該ブロワパイプの開口に対して納まらない自由形状を有
する可撓性形材を前記ブロワパイプの内部に挿入すべく
弾性変形させることによって、前記インナーパイプを形
成するとともに、該変形により生じる弾性復元力を利用
して前記消音装置を前記ブロワパイプに取り付ける構成
としてある。又、前記ブロワパイプは、その軸線方向に
所定長さに亘って延びる拡径部を有し、該拡径部の内部
に形成された環状空隙に前記消音材を配置するのが好ま
しい。さらに、薄板材を前記ブロワパイプへ挿入しなが
ら順次前記拡径部の内面に沿って変形させることにより
前記インナーパイプを形成するのがよい。
本発明のブロワパイプへの消音材の取付方法にあって
は、多数の消音孔が設けられたインナーパイプと、該イ
ンナーパイプの軸線方向に所定長さを有するとともにそ
の外周方向に亘って延在する消音材とを備えた消音装置
を有し、前記インナーパイプの内部に高速気流を通過さ
せるためにブロワに連結されたブロワパイプであって、
該ブロワパイプの開口に対して納まらない自由形状を有
する可撓性形材を前記ブロワパイプの内部に挿入すべく
弾性変形させることによって、前記インナーパイプを形
成するとともに、該変形により生じる弾性復元力を利用
して前記消音装置を前記ブロワパイプに取り付ける構成
としてある。又、前記ブロワパイプは、その軸線方向に
所定長さに亘って延びる拡径部を有し、該拡径部の内部
に形成された環状空隙に前記消音材を配置するのが好ま
しい。さらに、薄板材を前記ブロワパイプへ挿入しなが
ら順次前記拡径部の内面に沿って変形させることにより
前記インナーパイプを形成するのがよい。
【０００５】さらに又、前記薄板材は、略コの字断面を
有するように一対の対向する縁に沿って延びるつばをそ
れぞれ有し、前記ブロワパイプへの挿入前に前記つばの
各々の対向面によって前記消音材を保持してもよい。加
えて、前記インナーパイプは、一対の前記薄板材によっ
て形成され、それぞれの前記薄板材を前記つばの延びる
側に凸に変形させて前記ブロワパイプの内部に挿入し、
それぞれの前記薄板材の各々の前記つばの背面を隣合う
前記薄板材との突き合わせ面としてもよい。又、前記薄
板材は、その軸線方向に略一様な湾曲した断面を有して
もよい。さらに、螺旋状に成形した可撓性帯材によって
前記インナーパイプを形成し、該インナーパイプをその
軸方向に引っ張って縮径変形させながら、前記ブロワパ
イプの内部へ挿入してもよい。
有するように一対の対向する縁に沿って延びるつばをそ
れぞれ有し、前記ブロワパイプへの挿入前に前記つばの
各々の対向面によって前記消音材を保持してもよい。加
えて、前記インナーパイプは、一対の前記薄板材によっ
て形成され、それぞれの前記薄板材を前記つばの延びる
側に凸に変形させて前記ブロワパイプの内部に挿入し、
それぞれの前記薄板材の各々の前記つばの背面を隣合う
前記薄板材との突き合わせ面としてもよい。又、前記薄
板材は、その軸線方向に略一様な湾曲した断面を有して
もよい。さらに、螺旋状に成形した可撓性帯材によって
前記インナーパイプを形成し、該インナーパイプをその
軸方向に引っ張って縮径変形させながら、前記ブロワパ
イプの内部へ挿入してもよい。
【０００６】
【作用】本発明のブロワパイプへの消音装置の取付方法
によれば、ブロワパイプの開口に対してそのままでは納
まらない自由形状を有する可撓性形材をブロワパイプの
内部に挿入すべく弾性変形させることによって、該弾性
変形により生じる復元力を利用して、前記可撓性形材が
インナーパイプの形態でその軸線方向に所定長さを備
え、その外周方向に亘って延在する消音材に押着される
ので、可撓性形材が消音材をブロワパイプの内面に対し
て押し付けることができるので、ボルト、リベット等の
締付具を用いることなく、消音装置をブロワパイプに取
り付けることが可能になる。このとき、ブロワからの高
速気流をブロワに連結されたブロワパイプに導き、多数
の消音孔が設けられたインナーパイプと、そのまわりの
消音材とによって、高速気流がインナーパイプの内部を
通過する際の騒音を低減することができる。
によれば、ブロワパイプの開口に対してそのままでは納
まらない自由形状を有する可撓性形材をブロワパイプの
内部に挿入すべく弾性変形させることによって、該弾性
変形により生じる復元力を利用して、前記可撓性形材が
インナーパイプの形態でその軸線方向に所定長さを備
え、その外周方向に亘って延在する消音材に押着される
ので、可撓性形材が消音材をブロワパイプの内面に対し
て押し付けることができるので、ボルト、リベット等の
締付具を用いることなく、消音装置をブロワパイプに取
り付けることが可能になる。このとき、ブロワからの高
速気流をブロワに連結されたブロワパイプに導き、多数
の消音孔が設けられたインナーパイプと、そのまわりの
消音材とによって、高速気流がインナーパイプの内部を
通過する際の騒音を低減することができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】図面を参照しながら、本発明の一
実施形態を以下に詳細に説明する。第１実施例（図１乃至図４ ） 図１に示すパワブロワ１０は、作業者が片手で持って作
業するタイプの一例であり、機器本体１２と、ブロワパ
イプ部１４とからなる。機器本体１２の一方の側部寄り
に小型空冷２サイクルガソリンエンジン等の内燃機関１
６が、該内燃機関１６と対向する前記機器本体１２の他
方の側部寄りにはブロワファン（図示せず）が、それぞ
れ配置され、該ブロワファンは回転駆動されるように前
記内燃機関１６に連結されている。前記機器本体１２
は、カバー１８で覆われており、該カバー１８は、前記
内燃機関１６のシリンダ部を覆うシリンダカバー２０ａ
を備えた右半カバー部２０と、前記ブロワファンを覆
い、該ブロワファンへ外部から空気を取り入れるための
空気取り入れ口（図示せず）を設けた左半カバー部２２
とによって構成され、前記両カバー部２０、２２を接合
することによって空気噴射筒部２４が形成される。
実施形態を以下に詳細に説明する。第１実施例（図１乃至図４ ） 図１に示すパワブロワ１０は、作業者が片手で持って作
業するタイプの一例であり、機器本体１２と、ブロワパ
イプ部１４とからなる。機器本体１２の一方の側部寄り
に小型空冷２サイクルガソリンエンジン等の内燃機関１
６が、該内燃機関１６と対向する前記機器本体１２の他
方の側部寄りにはブロワファン（図示せず）が、それぞ
れ配置され、該ブロワファンは回転駆動されるように前
記内燃機関１６に連結されている。前記機器本体１２
は、カバー１８で覆われており、該カバー１８は、前記
内燃機関１６のシリンダ部を覆うシリンダカバー２０ａ
を備えた右半カバー部２０と、前記ブロワファンを覆
い、該ブロワファンへ外部から空気を取り入れるための
空気取り入れ口（図示せず）を設けた左半カバー部２２
とによって構成され、前記両カバー部２０、２２を接合
することによって空気噴射筒部２４が形成される。
【０００８】前記ブロワパイプ部１４は、消音装置付ブ
ロワパイプ２６と、吹き出し出口付ブロワパイプ２８と
から構成され、前記パワーブロワの使用時に、前記消音
装置付ブロワパイプ２６の上流端開口をＬ字状溝３０
（図２参照）を介して前記空気噴射筒２４に嵌合させ、
下流端開口３１を、前記吹き出し出口付ブロワパイプ２
８の上流端開口に嵌合させることにより、前記ブロワフ
ァンで加圧圧送されて、前記空気噴出筒２４に導かれた
高速気流が、図２の矢印Ａに示すように、前記ブロワパ
イプ部１４内を通って、前記吹き出し出口付ブロワパイ
プ２８の下流端の偏平吹き出し口３２から噴出し、該噴
出空気流によって落ち葉等の収集清掃作業を行うように
なっている。前記消音装置付ブロワパイプ２６は、その
軸線方向に所定長さに亘って延びる拡径部３４を有し、
図２に示すようにこの拡径部３４の内部に形成された環
状空隙３６に、後に説明する消音材３８を嵌め込むよう
に構成されている。次に、図２乃至図４を参照しなが
ら、前記拡径部３４内に取付られる消音装置３７につい
て説明する。該消音装置３７は、多数の消音孔４０が設
けられたインナーパイプ４２と、該インナーパイプ４２
の軸線方向に沿って所定長さを有するとともに、その外
周方向に亘って延在する消音材３８とを備える。前記イ
ンナーパイプ４２は、図３及び図４（ａ）に特に明瞭に
示すように、前記拡径部３４の上流側段部３４ａ及び下
流側段部３４ｂの間で軸線方向に位置決めされる一対の
薄板材４４から構成され、該各薄板材４４は、略コの字
断面を有するように、一対の対向する縁４６、４８に沿
って延びるつば５０、５２をそれぞれ有し、それぞれの
薄板材４４を、前記つば５０、５２の延びる側に凸に変
形させて前記ブロワパイプ２６の内部２７に挿入し、そ
れぞれの薄板材４４の各々のつば５０、５２の背面５
４、５６を隣合う薄板材４４との突き合わせ面とするよ
うに構成されている。図４（ａ）に示すように、前記薄
板材４４の自由形状長さＬは、前記ブロワパイプ２６の
開口径ｄより長く、このままでは前記ブロワパイプ２６
の内部２７に挿入して納めることができないようになっ
ている。
ロワパイプ２６と、吹き出し出口付ブロワパイプ２８と
から構成され、前記パワーブロワの使用時に、前記消音
装置付ブロワパイプ２６の上流端開口をＬ字状溝３０
（図２参照）を介して前記空気噴射筒２４に嵌合させ、
下流端開口３１を、前記吹き出し出口付ブロワパイプ２
８の上流端開口に嵌合させることにより、前記ブロワフ
ァンで加圧圧送されて、前記空気噴出筒２４に導かれた
高速気流が、図２の矢印Ａに示すように、前記ブロワパ
イプ部１４内を通って、前記吹き出し出口付ブロワパイ
プ２８の下流端の偏平吹き出し口３２から噴出し、該噴
出空気流によって落ち葉等の収集清掃作業を行うように
なっている。前記消音装置付ブロワパイプ２６は、その
軸線方向に所定長さに亘って延びる拡径部３４を有し、
図２に示すようにこの拡径部３４の内部に形成された環
状空隙３６に、後に説明する消音材３８を嵌め込むよう
に構成されている。次に、図２乃至図４を参照しなが
ら、前記拡径部３４内に取付られる消音装置３７につい
て説明する。該消音装置３７は、多数の消音孔４０が設
けられたインナーパイプ４２と、該インナーパイプ４２
の軸線方向に沿って所定長さを有するとともに、その外
周方向に亘って延在する消音材３８とを備える。前記イ
ンナーパイプ４２は、図３及び図４（ａ）に特に明瞭に
示すように、前記拡径部３４の上流側段部３４ａ及び下
流側段部３４ｂの間で軸線方向に位置決めされる一対の
薄板材４４から構成され、該各薄板材４４は、略コの字
断面を有するように、一対の対向する縁４６、４８に沿
って延びるつば５０、５２をそれぞれ有し、それぞれの
薄板材４４を、前記つば５０、５２の延びる側に凸に変
形させて前記ブロワパイプ２６の内部２７に挿入し、そ
れぞれの薄板材４４の各々のつば５０、５２の背面５
４、５６を隣合う薄板材４４との突き合わせ面とするよ
うに構成されている。図４（ａ）に示すように、前記薄
板材４４の自由形状長さＬは、前記ブロワパイプ２６の
開口径ｄより長く、このままでは前記ブロワパイプ２６
の内部２７に挿入して納めることができないようになっ
ている。
【０００９】前記薄板材４４は、例えば、ポリエチレン
等の合成樹脂、その他の適度の弾性を有する可撓性材料
からなる。なお、その軸線方向に沿って略一様な湾曲し
た断面を有してもよい。一方、前記消音材３８は、例え
ばウレタンフォームからなり、前記インナーパイプ４２
の外周に沿って変形自在である。前記消音材３８の軸方
向長さ或いは厚み等は、気流の風量、前記消音孔４０の
ピッチ、孔径等との関係で適宜選択すればよい。以上の
構成を有する前記消音装置３７の前記パワブロワ１０へ
の取り付け方法を、図４を参照しながら以下に説明す
る。先ず、図４（ａ）に示すように、前記ブロワパイプ
２６への挿入前に、前記つば５０、５２の各々の対向内
面５８、６０によって前記消音材３８を保持する。次い
で、図４（ｂ）に示すように、前記ブロワパイプ２６の
開口３１に対して図４（ｃ）に示す自由形状のままでは
納まらない前記可撓性形材である薄板材４４を、前記ブ
ロワパイプ２６の内部に挿入すべく前記開口３１の径ｄ
より小さい径ｄ2 に変形させる。即ち、前記各薄板材４
４を撓めて前記開口３１から前記ブロワパイプ２６内へ
挿入しながら、順次該ブロワパイプ２６の内面に沿って
変形させることにより、前記インナーパイプ４２を形成
する。
等の合成樹脂、その他の適度の弾性を有する可撓性材料
からなる。なお、その軸線方向に沿って略一様な湾曲し
た断面を有してもよい。一方、前記消音材３８は、例え
ばウレタンフォームからなり、前記インナーパイプ４２
の外周に沿って変形自在である。前記消音材３８の軸方
向長さ或いは厚み等は、気流の風量、前記消音孔４０の
ピッチ、孔径等との関係で適宜選択すればよい。以上の
構成を有する前記消音装置３７の前記パワブロワ１０へ
の取り付け方法を、図４を参照しながら以下に説明す
る。先ず、図４（ａ）に示すように、前記ブロワパイプ
２６への挿入前に、前記つば５０、５２の各々の対向内
面５８、６０によって前記消音材３８を保持する。次い
で、図４（ｂ）に示すように、前記ブロワパイプ２６の
開口３１に対して図４（ｃ）に示す自由形状のままでは
納まらない前記可撓性形材である薄板材４４を、前記ブ
ロワパイプ２６の内部に挿入すべく前記開口３１の径ｄ
より小さい径ｄ2 に変形させる。即ち、前記各薄板材４
４を撓めて前記開口３１から前記ブロワパイプ２６内へ
挿入しながら、順次該ブロワパイプ２６の内面に沿って
変形させることにより、前記インナーパイプ４２を形成
する。
【００１０】次いで、前記薄板材４４の弾性変形により
生じる復元力を利用して、前記消音材３８を、前記ブロ
ワパイプ２６の内面に押し付けつつ、前記拡径部３４の
内部に形成された環状空隙３６に嵌め込んで、前記ブロ
ワパイプ２６に取り付ける。このとき、後に取り付ける
残りの薄板材４４については、先に取り付けられた前記
薄板材４４の前記つば５０、５２の各々の背面５４、５
６に対して突き合わせることにより、取付けが一層容易
になる。前記の如く、一対の前記薄板材４４、４４の組
合せ取着により、前記ブロワパイプ２６の内径ｄより若
干大きい内径ｄ1 のインナーパイプ４２が形成されるこ
とになる。以上で、前記消音装置３７の前記ブロワパイ
プ２６への取付けが終了する。なお、前記消音材３８の
取付けは、前記薄板材４４とは別に、事前に前記環状空
隙３６に嵌め込んでおいてもよい。次いで、前記ブロワ
パイプ２６を、前記Ｌ字形溝３０を介して前記機器本体
１２の空気噴射筒部２４に連結するととともに、前記下
流端開口３１を、前記吹き出し出口付ブロワパイプ２８
に連結する。第２実施態様（図１及び図５乃至図７ ） 本実施態様においては、第１実施態様と同様な構成要素
には同一の番号を附して、その説明は省略することと
し、以下に特徴部分について詳細に説明する。
生じる復元力を利用して、前記消音材３８を、前記ブロ
ワパイプ２６の内面に押し付けつつ、前記拡径部３４の
内部に形成された環状空隙３６に嵌め込んで、前記ブロ
ワパイプ２６に取り付ける。このとき、後に取り付ける
残りの薄板材４４については、先に取り付けられた前記
薄板材４４の前記つば５０、５２の各々の背面５４、５
６に対して突き合わせることにより、取付けが一層容易
になる。前記の如く、一対の前記薄板材４４、４４の組
合せ取着により、前記ブロワパイプ２６の内径ｄより若
干大きい内径ｄ1 のインナーパイプ４２が形成されるこ
とになる。以上で、前記消音装置３７の前記ブロワパイ
プ２６への取付けが終了する。なお、前記消音材３８の
取付けは、前記薄板材４４とは別に、事前に前記環状空
隙３６に嵌め込んでおいてもよい。次いで、前記ブロワ
パイプ２６を、前記Ｌ字形溝３０を介して前記機器本体
１２の空気噴射筒部２４に連結するととともに、前記下
流端開口３１を、前記吹き出し出口付ブロワパイプ２８
に連結する。第２実施態様（図１及び図５乃至図７ ） 本実施態様においては、第１実施態様と同様な構成要素
には同一の番号を附して、その説明は省略することと
し、以下に特徴部分について詳細に説明する。
【００１１】インナーパイプ４２は、図５及び図６に示
すように、ポリプロピレン等の適度の弾性を有する可撓
性材料からなる螺旋状に巻いた形状に成形された帯材８
０によって形成され、図７に示すように、取付けの際、
前記インナーパイプ４２をその軸方向に引っ張って前記
ブロワパイプ２６の内径ｄより小さな外径ｄ3 に縮径変
形させながら、前記ブロワパイプ２６の内部へ挿入し
（図７（ａ））、前記ブロワパイプ２６の拡径部３４内
で引っ張りを解除することによって、前記ブロワパイプ
２６の内径より若干大きな内径ｄ1 の元の形状に戻る際
に、前記消音材３８を前記ブロワパイプ２６の内面に押
し付けつつ、前記インナーパイプ４２自体も前記消音材
３８に押着することができる（図７（ｂ））。なお、前
述のいずれの実施態様も、消音材３８の磨耗等メンテナ
ンス或いは交換の際には、取付け時と逆の手順によっ
て、インナーパイプ４２、及び消音材３８を簡単に取り
外すことが可能になる。以上、本発明の好ましい実施態
様を説明したが、本発明の範囲又は精神に逸脱すること
なく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内
において種々の変更をすることができる。例えば、イン
ナーパイプ４２を構成する薄板材４４は、第１実施態様
のように半割りだけでなく、適宜複数の薄板材４４を用
いてもよく、さらに各薄板材４４は必ずしも周方向に等
分のものでなくてもよい。
すように、ポリプロピレン等の適度の弾性を有する可撓
性材料からなる螺旋状に巻いた形状に成形された帯材８
０によって形成され、図７に示すように、取付けの際、
前記インナーパイプ４２をその軸方向に引っ張って前記
ブロワパイプ２６の内径ｄより小さな外径ｄ3 に縮径変
形させながら、前記ブロワパイプ２６の内部へ挿入し
（図７（ａ））、前記ブロワパイプ２６の拡径部３４内
で引っ張りを解除することによって、前記ブロワパイプ
２６の内径より若干大きな内径ｄ1 の元の形状に戻る際
に、前記消音材３８を前記ブロワパイプ２６の内面に押
し付けつつ、前記インナーパイプ４２自体も前記消音材
３８に押着することができる（図７（ｂ））。なお、前
述のいずれの実施態様も、消音材３８の磨耗等メンテナ
ンス或いは交換の際には、取付け時と逆の手順によっ
て、インナーパイプ４２、及び消音材３８を簡単に取り
外すことが可能になる。以上、本発明の好ましい実施態
様を説明したが、本発明の範囲又は精神に逸脱すること
なく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内
において種々の変更をすることができる。例えば、イン
ナーパイプ４２を構成する薄板材４４は、第１実施態様
のように半割りだけでなく、適宜複数の薄板材４４を用
いてもよく、さらに各薄板材４４は必ずしも周方向に等
分のものでなくてもよい。
【００１２】また、消音装置取付のために拡径部を設け
ることは、必ずしも必要ではなく、適宜の方法が採用さ
れる。
ることは、必ずしも必要ではなく、適宜の方法が採用さ
れる。
【００１３】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のブロワパイプへの消音装置の取付方法によれば、リベ
ット、ボルト等の締付具を用いることなく、手軽且つ簡
便に消音装置をブロワパイプに取り付けることができ
る。さらに又、管材ではなく、一体成形可能な薄板材或
いは帯材を変形してインナーパイプを形成することによ
り、多数の消音孔の形成をかかる形材の成形時に同時に
行うことができ、その結果消音装置の製造を簡略化する
こともできる。
のブロワパイプへの消音装置の取付方法によれば、リベ
ット、ボルト等の締付具を用いることなく、手軽且つ簡
便に消音装置をブロワパイプに取り付けることができ
る。さらに又、管材ではなく、一体成形可能な薄板材或
いは帯材を変形してインナーパイプを形成することによ
り、多数の消音孔の形成をかかる形材の成形時に同時に
行うことができ、その結果消音装置の製造を簡略化する
こともできる。
【図１】本発明の第１及び第２実施態様に係わるパワブ
ロワを示す概略斜視図である。
ロワを示す概略斜視図である。
【図２】本発明の第１実施態様に係わるブロワパイプの
一部を示す概略水平断面図である。
一部を示す概略水平断面図である。
【図３】図２のIII -III矢視断面図である。
【図４】本発明の第１実施態様に係わる消音装置の取付
け方法を示す、消音装置の変形前後の断面図である。
け方法を示す、消音装置の変形前後の断面図である。
【図５】本発明の第２実施態様に係わるブロワパイプの
一部を示す概略水平断面図である。
一部を示す概略水平断面図である。
【図６】図５のVI-VI 矢視断面図である。
【図７】本発明の第２実施態様に係わる消音装置の取付
け方法を示す、消音装置の変形前後の概略図である。
け方法を示す、消音装置の変形前後の概略図である。
１２ 機器本体（ブロワ）
２６ 消音装置付ブロワパイプ
３１ 下流端開口
３４ 拡径部
３７ 消音装置
３８ 消音材
４０ 消音孔
４２ インナーパイプ
４４ 薄板材（可撓性形材）
４６ 対向縁
４８ 対向縁
５０ つば
５２ つば
５４ 背面（突き合わせ面）
５６ 背面（突き合わせ面）
５８ 対向内面
６０ 対向内面
８０ 螺旋状帯材（可撓性形材）
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F04D 29/00 - 29/70
F01N 1/00 - 7/20
G01K 11/16
F16L 5/00,55/02
F24F 13/02
F04B 39/00
Claims (6)
- 【請求項１】 多数の消音孔（４０）が設けられたイン
ナーパイプ（４２）と、該インナーパイプ（４２）の軸
線方向に所定長さを有するとともにその外周方向に亘っ
て延在する消音材（３８）とを備えた消音装置（３７）
を有し、前記インナーパイプ（４２）の内部に高速気流
を通過させるためにブロワ（１２）に連結されたブロワ
パイプ（２６）であって、該ブロワパイプ（２６）の開
口（３１）に対してそのままでは納まらない自由形状を
有する可撓性材料からなる薄板材（４４）を、前記ブロ
ワパイプ（２６）の内部に挿入すべく弾性変形させ、該
ブロワパイプ（２６）へ挿入しながら順次該ブロワパイ
プ（２６）の内面に沿って変形させることによって、前
記インナーパイプ（４２）を形成するとともに、該変形
により生じる弾性復元力を利用して前記消音装置（３
７）を前記ブロワパイプ（２６）に取り付ける、ことを
特徴とするブロワパイプへの消音装置の取付方法。 - 【請求項２】 前記薄板材（４４）は、略コの字断面を
有するように一対の対向する縁（４６、４８）に沿って
延びるつば（５０、５２）をそれぞれ有し、前記ブロワ
パイプ（２６）への挿入前に前記つば（５０、５２）の
各々の対向内面（５８、６０）によって前記消音材（３
８）を保持する請求項１に記載の取付方法。 - 【請求項３】 前記インナーパイプ（４２）は、一対の
前記薄板材（４４、４４）によって形成され、それぞれ
の前記薄板材（４４）を前記つば（５０、５２）の延び
る側に凸に変形させて前記ブロワパイプ（２６）の内部
に挿入し、それぞれの前記薄板材（４４）の各々の前記
つば（５０、５２）の背面（５４、５６）を隣合う前記
薄板材との突き合わせ面とする請求項２に記載の取付方
法。 - 【請求項４】 前記薄板材（４４）は、その軸線方向に
略一様な湾曲した断面を有する請求項１乃至３のいずれ
か１項に記載の取付方法。 - 【請求項５】 多数の消音孔（４０）が設けられたイン
ナーパイプ（４２）と、該インナーパイプ（４２）の軸
線方向に所定長さを有するとともにその外周方向に亘っ
て延在する消音材（３８）とを備えた消音装置（３７）
を有し、前記インナーパイプ（４２）の内部に高速気流
を通過させるためにブロワ（１２）に連結されたブロワ
パイプ（２６）であって、該ブロワパイプ（２６）の開
口（３１）に対してそのままでは納まらない自由形状を
有する螺旋状に成形した可撓性帯材（８０）を、前記ブ
ロワパイプ（２６）の内部に挿入すべく弾性変形させ、
その軸方向に引っ張って縮径変形させながら、前記ブロ
ワパイプ（２６）の内部へ挿入して前記インナーパイプ
（４２）を形成するとともに、該変形により生じる弾性
復元力を利用して前記消音装置（３７）を前記ブロワパ
イプ（２６）に取り付ける、ことを特徴とするブロワパ
イプへの消音装置の取付方法。 - 【請求項６】 前記ブロワパイプ（２６）は、その軸線
方向に所定長さに亘って延びる拡径部（３４）を有し、
該拡径部（３４）の内部に形成された環状空隙に前記消
音材（３８）を嵌め込む請求項１又は５に記載のブロワ
パイプへの消音材の取付方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17079796A JP3437894B2 (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | ブロワパイプへの消音装置の取付方法 |
| US08/885,833 US5821473A (en) | 1996-07-01 | 1997-06-30 | Silencer and a method for forming and attaching a silencer to a blower pipe |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17079796A JP3437894B2 (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | ブロワパイプへの消音装置の取付方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1019000A JPH1019000A (ja) | 1998-01-20 |
| JP3437894B2 true JP3437894B2 (ja) | 2003-08-18 |
Family
ID=15911539
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17079796A Expired - Lifetime JP3437894B2 (ja) | 1996-07-01 | 1996-07-01 | ブロワパイプへの消音装置の取付方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5821473A (ja) |
| JP (1) | JP3437894B2 (ja) |
Families Citing this family (29)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6082487A (en) * | 1998-02-13 | 2000-07-04 | Donaldson Company, Inc. | Mufflers for use with engine retarders; and methods |
| CA2318534A1 (en) | 1998-02-13 | 1999-08-19 | Ted J. Wiegandt | Mufflers for use with engine retarders; and methods |
| US5979013A (en) * | 1998-03-10 | 1999-11-09 | The Toro Company | Portable blower with noise reduction |
| US6158082A (en) | 1998-03-10 | 2000-12-12 | The Toro Company | Portable blower with blower tube noise reduction |
| JP2001289026A (ja) * | 2000-04-05 | 2001-10-19 | Komatsu Zenoah Co | 吸音材付風管 |
| JP4526688B2 (ja) * | 2000-11-06 | 2010-08-18 | ハスクバーナ・ゼノア株式会社 | 吸音材付風管及びその製造方法 |
| DE10247550A1 (de) * | 2002-10-11 | 2004-04-22 | Werner, Jürgen | Radialgebläse für Laub- und Abfallsauger, Laubbläser oder Laubladegeräte |
| DE10261081B3 (de) * | 2002-12-20 | 2004-02-19 | Carcoustics Tech Center Gmbh | Luftführungselement, insbesondere Luftführungskanal für ein Kraftfahrzeug |
| JP5620690B2 (ja) * | 2010-02-15 | 2014-11-05 | 株式会社マキタ | ブロワ |
| JP5572060B2 (ja) * | 2010-10-22 | 2014-08-13 | 株式会社やまびこ | 送風作業機 |
| IT1403249B1 (it) * | 2010-11-19 | 2013-10-17 | Luve Spa | Dispositivo silenziatore, particolarmente per i ventilatori di aero-scambiatori e simili. |
| US20130037261A1 (en) | 2011-08-12 | 2013-02-14 | Baker Hughes Incorporated | System and method for reduction of an effect of a tube wave |
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| USD747050S1 (en) | 2014-05-14 | 2016-01-05 | The Toro Company | Housing of a portable blower/vacuum |
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| CN106368986B (zh) * | 2016-12-06 | 2019-02-01 | 山西大唐国际临汾热电有限责任公司 | 一种风机*** |
| CN106382242A (zh) * | 2016-12-06 | 2017-02-08 | 姚均甫 | 一种高压风机消音器 |
| WO2018164145A1 (ja) * | 2017-03-08 | 2018-09-13 | 京セラインダストリアルツールズ株式会社 | 電動空気流発生装置における空気流路の吸音構造及び電動バキューム |
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| CN107246412B (zh) * | 2017-07-11 | 2019-07-02 | 明达实业(厦门)有限公司 | 一种消音泵浦结构 |
| CN107218255A (zh) * | 2017-07-31 | 2017-09-29 | 合肥上量机械科技有限公司 | 一种风机用复合式消音器 |
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| AU2020205211A1 (en) | 2019-08-02 | 2021-02-18 | Techtronic Cordless Gp | Blowers having noise reduction features |
| CN214742186U (zh) | 2020-01-21 | 2021-11-16 | 创科无线普通合伙 | 鼓风机 |
| AU2020286200A1 (en) | 2020-01-21 | 2021-08-05 | Techtronic Cordless Gp | Power tool having noise reduction features |
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| JPH0514000A (ja) * | 1991-07-05 | 1993-01-22 | Sharp Corp | プリント配線基板保持装置 |
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1996
- 1996-07-01 JP JP17079796A patent/JP3437894B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-06-30 US US08/885,833 patent/US5821473A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5821473A (en) | 1998-10-13 |
| JPH1019000A (ja) | 1998-01-20 |
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