JP3436851B2 - データ変換テーブル変更方法 - Google Patents
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Description
の値の組合せによって1種類以上の変換データの値をそ
れぞれ導き出すデータ変換テーブルに係り、特に、3種
類の色データの値の組合せのうち、特定の組合せについ
て、導き出す変換データの値を変更する場合に、それに
伴い、他の組合せについても、導き出す変換データの値
を変更するためのデータ変換テーブル変更方法に関する
ものである。
よって印刷物を大量に印刷する前に、どのような仕上が
りになるか知りたいという要求がある。そこで、大量に
印刷する前に、シミュレーションとして、熱昇華型プリ
ンタやインクジェットプリンタなどの簡易校正機を用い
て少量印刷し、印刷結果がどの様になるかを確かめるよ
うにしている。しかし、印刷機で作られた印刷物によっ
て表現される色範囲と簡易校正機で作られた印刷物で表
現される色範囲は異なるため、印刷の対象となる画像デ
ータをそのまま簡易校正機に与えたのでは、シミュレー
ションによる印刷結果を正確に確認することができな
い。そこで、通常は、画像データを一旦色変換した後、
簡易校正機に与えるようにしている。具体的には、画像
データを構成する色データを色変換用のルックアップテ
ーブル(以下、LUTと略す)に入力して、そこで色変
換を施して、簡易校正機に与える。このようにすること
によって、印刷機及び簡易校正機で作られる印刷物によ
って表現される色範囲がほぼ同じになり、簡易校正機に
おいても、印刷機による印刷結果と同様な印刷結果を得
ることができ、色を一致(カラーマッチング)させるこ
とができる。なお、上記の印刷機のようなデバイスを以
下ターゲットデバイス、上記の簡易校正機のようなデバ
イスを以下シミュレートデバイスと呼ぶ。
た色変換装置を示すブロック図である。図24に示す色
変換装置は、大きく分けて、色変換用LUTを備えるL
UT部と、色変換用LUTの内容を作り上げるためのL
UT作成部と、で構成されている。LUT部は、シアン
(C),マゼンタ(M),黄(Y),ブラック(K)の
色データに施されたγ補正をそれぞれ各色データ毎にキ
ャンセルするための入力1次元LUT20と、色変換用
LUTである3次元LUT22と、出力されるC,M,
Y,Kの色データにそれぞれ各色データ毎にγ補正を施
すための出力1次元LUT24とを主として備えてい
る。一方、LUT作成部は、シアン(C),マゼンタ
(M),黄(Y)の三原色データの多項式化(1+C+
M+Y)nを行なう多項式化処理回路42と、C,M,
Yの三原色データをCIELAB色空間のL*a*b*の
データに変換するマトリックス演算処理回路26と、シ
ミュレートデバイスで再現不可能な色が発生した場合
に、人間が最も違いに気づき難く、シミュレートデバイ
スで再現可能な代用色を求めるためのガメット・マッピ
ング処理回路28と、L*a*b*のデータの多項式化
(1+L*+a*+b*)nを行なう多項式化処理回路44
と、L*a*b*のデータをC,M,Yの三原色データに
変換するマトリックス演算処理回路30と、C,M,Y
の三原色データの種々の固定値を出力するC,M,Y固
定値出力処理回路32とを主として備えている。その
他、色変換装置は、C,M,Yの三原色データを切り換
えるための4つの切換スイッチ34〜40を備えてい
る。なお、上記においてCIEは国際照明委員会の略で
ある。
いて説明する。通常時においては、切換スイッチ34,
38はそれぞれa側に接続されていて、LUT部はLU
T作成部から切り放されている。そこで、ターゲットデ
バイスに与えるべきC,M,Y,Kの色データを入力1
次元LUT20に入力すると、入力1次元LUT20で
は、前述したように、C,M,Y,Kの色データに施さ
れているγ補正を、それぞれ各色データ毎にキャンセル
する。そして、C,M,Yの色データについては切換ス
イッチ34を介して3次元LUT22に入力し、Kの色
データについては3次元LUT22をパスして出力1次
元LUT24に入力する。
M,Yの色データに色変換を施して出力する。なお、こ
れらC,M,Yの三原色データを区別するために、以
下、3次元LUTに入力される色変換前のC,M,Yの
三原色データについては、そのまま、C,M,Yで表
し、3次元LUTより出力される色変換の施されたC,
M,Yの三原色データについては、C’,M’,Y’で
表すものとする。
されるC,M,Yの色データの値の組合せに対応して、
色変換の施されたC’,M’,Y’の色データの値の組
合せを記憶蓄積しておき、入力されるC,M,Y色デー
タの値の組合せをアドレス指定信号として、色変換の施
されたC’,M’,Y’色データの値の組合せを読み出
すようにしている。
るような方法によって作成されたものであれば、C,
M,Y色データは3次元LUT22を介することによ
り、ターゲットデバイス固有の色空間から、デバイスに
依存しない標準的な色空間に変換され、さらに、シミュ
レートデバイス固有の色空間に変換されることになる。
この結果、シミュレートデバイスにおいてターゲットデ
バイスと共通の色空間で取り扱うことができるような色
データを得ることができる。
データの記憶容量をできる限り少なくするために、記憶
蓄積されるべき、色変換の施されたC’,M’,Y’色
データの値の組合せの数を減らしている。しかし、この
ように記憶蓄積されるべき組合せの数を減らすと、印刷
結果の品質が劣化してしまうので、組合せの数を減らし
ても品質が劣化しないよう、記憶蓄積されていない組合
せについては、3次元LUT22内において、補間演算
により補間するようにしている。なお、このような補間
については、例えば、特公昭58−16180号公報に
記載の方法などが用いられる。
施されたC’,M’,Y’の色データは、切換スイッチ
38を介した後、入力1次元LUT20からのKの色デ
ータと共に出力1次元LUT24に入力される。出力1
次元LUT24では、前述したように、入力された
C’,M’,Y’,Kの色データに、それぞれ各色デー
タ毎にγ補正を施して出力する。出力されたC’,
M’,Y’,Kの色データは、シミュレートデバイスに
与えられる。
の内容の作成について説明する。色変換用LUTの作成
に先立って、ターゲットデバイス,シミュレートデバイ
スの各々について次のような測定データを集める。即
ち、予め規定された種々の値のC,M,Y,K色データ
をこれらデバイスにそれぞれ入力して印刷を行ない、得
られた印刷結果を分光測色計によって測定して、L*a*
b*のデータを得る。そして、デバイス毎に、CMYデ
ータとL*a*b*データとの対応表を作成する。
イッチ36をc側にそれぞれ接続して、先ほどターゲッ
トデバイスに入力したのと同じC,M,Y,Kの色デー
タを、図24に示す入力1次元LUT20に入力する。
その後、入力1次元LUT20を介したC,M,Y,K
の色データのうち、C,M,Yの三原色データを多項式
化処理回路42を介してCMY→ L*a*b*変換用のマ
トリックス演算処理回路26に入力し、そこで、式
(1)に示すような、変換行列Aを用いた行列演算によ
ってL*a*b*データに変換する。そして、変換により
得られるL*a*b*データの値を、先ほどターゲットデ
バイスについて作成した対応表に記載のL*a*b*デー
タの値と比較して、変換により得られた値が対応表に記
載の値に近づくように、マトリックス演算処理回路26
で用いる前述の変換行列Aを最小自乗近似によって計算
により求める。
スイッチ40をc側にそれぞれ接続して、先ほどシミュ
レートデバイスについて作成した対応表に記載のL*a*
b*データの値と同じ値のデータを、多項式化処理回路
44を介してL*a*b*→CMY変換用のマトリックス
演算処理回路30に入力する。マトリックス演算処理回
路30では、入力されたL*a*b*データを、式(2)
に示すような、変換行列Bを用いた行列演算によって
C,M,Yの三原色データに変換する。この場合も、変
換により得られるC,M,Yのデータの値が対応表に記
載のC,M,Yのデータの値に近づくように、マトリッ
クス演算処理回路30で用いる前述の変換行列Bを最小
自乗近似によって計算により求める。
は30に入力されるデータを、直前に多項式化処理回路
42または44によって多項式化するのは、マトリック
ス演算処理回路26または30におけるCMY→ L*a
*b*変換またはL*a*b*→CMY変換の近似精度を上
げるためである。
6,30におけるの変換行列A,Bをそれぞれ求めた
ら、次に、切換スイッチ36,40をそれぞれd側に接
続して、CMY固定値出力処理回路32から、C,M,
Yの三原色データの、予め決まった種々の固定値を出力
させる。出力されたC,M,Yのデータは、多項式化、
CMY→ L*a*b*変換、ガメット・マッピング、多項
式化、L*a*b*→CMY変換の順序で処理されて、3
次元LUT22内に次々に書き込まれる。
UT22の内容が作成される。従って、このようにして
作成された3次元LUT22によってC,M,Yの色デ
ータを変換することにより、それら色データは上記した
各処理が施されたのと等価とすることができる。
元LUT24の各内容については、ターゲットデバイ
ス,シミュレートデバイスについての印刷結果を分光測
色計よによって測定する際、それぞれのデバイスのγ特
性をC,M,Y,Kの4色について併せて測定し、その
測定結果を用いて作成する。また、マッピング処理回路
28の内容については、グラデーションスケールなどを
表す印刷結果を各色について測定し、その測定結果を用
いて作成する。
変換装置においては、マトリックス演算処理回路26,
30で用いる変換行列A,Bを最小自乗近似によって求
める際、その近似精度を上げるために、マトリックス演
算処理回路26,30に入力されるデータを多項式化し
ている。この結果、CMY固定値出力処理回路32から
マトリックス演算処理回路26及び30を介して3次元
LUT22にC,M,Yの三原色データを書き込む際
に、中間の明度の色については近似精度が上がっている
ため、マトリックス演算処理回路26及び30などでの
変換誤差による影響は受けないが、明度の高い色や明度
の低い色については近似精度があまり改善されないた
め、変換誤差による影響を受けて、その色が異なる色相
に変換される可能性が高くなる。仮に、異なる色相に変
換されてしまうと、人間の目は、明度の低い色に対して
は鈍感であるため、さほど問題にならないが、明度の高
い色に対しては敏感であるため、色相が変化しているこ
とが容易に知覚されてしまう。
において、ターゲットデバイスで用いる紙とは異なる紙
に印刷する場合に、その紙の色も含めてカラーマッチン
グが図られるように、3次元LUT22の内容を作成し
たとしても、紙の色のような非常に淡い色は上記の如く
変換誤差による影響を受けやすいため、シミュレートデ
バイスにおいては、シミュレートデバイスで用いる紙の
上に、印刷によって、ターゲットデバイスで用いる紙の
色と同等の色を正しく再現するのは困難であった。
ば、一旦作成された3次元LUT22の内容を、さら
に、紙の色について変換誤差による影響も考慮した上で
同等の色が正しく再現されるよう、書き換えるという方
法が採られる。具体的には、3次元LUT22におい
て、シミュレートデバイスに与えられる紙の色を表す
C,M,Yの色データは、入力C,M,Y色データの白
色を表す組合せ((C,M,Y)=(0,0,0)の組
合せ)によって指定されるアドレスに格納されているの
で、このアドレスに格納されている色変換の施された
C’,M’,Y’色データの値を、紙の色が正しく再現
されるような値に書き換えれば良い。
UT22において、LUT内容の参照と補間演算とを行
ないながら、色データに対する色変換を行なっているた
め、3次元LUT22の内容を安易に書き換えると、そ
の書き換えが印刷結果の品質の劣化につながってしま
う。具体的には、紙の色を表すC,M,Yの色データの
値の組合せのみを、別の値の組合せに書き換えた上で、
或る色相について濃淡のみを変化させて(すなわち、グ
ラデーションにて)印刷した場合、その濃淡の変化して
いる色の中に書き換え前の色があるとすると、その色に
ついては書き換え後の色に変換されてしまうため、濃淡
のなだらかな変化の途中に異なった変化を示す色が表
れ、明瞭な色飛びが起こるという問題があった。
に、3次元LUT22の内容を、1つの組合せのみを書
き換えるだけでなく、或る程度広い範囲に渡って書き換
えるようにすることが考えられる。しかし、この書き換
え作業は基本的には試行錯誤の繰り返しにより行なわれ
るので、時間がかかると共に、色を評価する必要がある
ために、作業に熟練を要するものであった。
れたものであり、その目的は、色変換用の3次元LUT
などのデータ変換テーブルの内容を、色飛びのようなデ
ータ値の飛びなどの問題を起こすことなく、短時間に且
つ容易に変更することができるデータ変換テーブル変更
方法を提供することにある。
記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明
は、3種類の色データの値の組合せによって対応する1
種類以上の変換データの値をそれぞれ出力するデータ変
換テーブルにおいて、前記3種類の色データの値の組合
せのうち、特定の組合せについて前記変換データの値を
変更する場合に、それに伴い、他の組合せについても前
記変換データの値を変更するデータ変換テーブル変更方
法であって、前記特定の組合せについて、変更した前記
変換データの値の変更量を求める第1の工程と、前記3
種類の色データの値の組合せのうち、前記変換データの
値を変更しない組合せを決定する第2の工程と、前記変
換データの値の変更量を物理量と仮定して、該変更量の
空間的変化を表す方程式を導き出す第3の工程と、前記
特定の組合せについては、前記変換データの値の変更量
を前記第1の工程において求めた値に設定し、前記第2
の工程において決定された前記組合せについては、前記
変換データの値の変更量をゼロに設定するという条件の
下で、前記第3の工程において導き出した方程式を解い
て、各組合せについて、前記変換データの値の変更量を
それぞれ求める第4の工程と、を含むことを要旨とす
る。
いて、3種類の色データの値の特定の組合せについて、
変更した変換データの値の変更量を求める。第2の工程
においては、3種類の色データの値の組合せのうち、変
換データの値を変更しない組合せを決定する。また、第
3の工程においては、変換データの値の変更量を物理量
と仮定して、その変更量が3種類の色データの張る空間
内で変化する様子を記述する方程式を導き出す。さら
に、第4の工程においては、特定の組合せについて変換
データの値の変更量を第1の工程において求めた値に設
定し、第2の工程において決定された組合せについては
変換データの値の変更量をゼロに設定するという条件に
従って、第3の工程において導き出した方程式を解い
て、各組合せについて、変換データの値の変更量をそれ
ぞれ求める。
次元の色空間を考えた場合、上記した特定の組合せは色
空間中では特定の点となるが、その点について値を変更
した場合、その変更量を電位などの物理量と仮定する
と、その変更量による影響は周囲に向かって伝搬し得
る。従って、それら周囲の点(即ち、他の組合せ)にお
いて、影響を受けた変更量は上記したような方程式を用
いることによって導くことができる。
ブルの内容を短時間に且つ容易に変更することができ
る。しかも、データ変換テーブルの内容を1つの組合せ
のみを変更するだけでなく、或る程度広い範囲に渡って
変更することができるため、データ値の飛びなどの問題
を起こすことがない。
いて、前記特定の組合せは、前記3種類の色データの値
が各々ゼロである1つの組合せと、各々最大値である1
つの組合せと、何れか一種類の色データの値がゼロで、
残りの二種類の色データの値が最大値である3つの組合
せと、何れか二種類の色データの値がゼロで、残りの一
種類の色データの値が最大値である3つの組合せの、合
計8つの組合せの中から1つ選ばれることが好ましい。
合せは、前記特定の組合せを除く残りの7つの組合せを
含むことが好ましい。
三原色データとした場合、上記した8つの組合せはそれ
ぞれ白,黒,赤,緑,青,シアン,マゼンタ,黄といっ
た基準となり得る色をそれぞれ概ね表すことになる。こ
れらの基準となり得る色については、特に、変換データ
の値を変更したいという要求が高いからである。また、
変換データの値を変更しない組合せとして、特定の組合
せに選ばれなかった残りの7つの組合せを含ませるの
は、特定の組合せに選ばれなかった他の7つの色も、全
て基準となり得る色であるため、これら色については変
換データの値をむやみに変更すべきでないからである。
は、前記3種類の色データの値の組合せを、前記3種類
の色データをそれぞれ座標軸とする3次元色空間内の点
として表して、前記8つの組合せをそれぞれ表す点を頂
点として6面体を構成した場合に、該6面体における前
記特定の組合せを表す頂点を端点とする3本の稜線を除
く、残りの9本の稜線上の各点として表される各組合せ
を含むことが好ましい。
は、前記6面体における6つの面のうち、前記特定の組
合せを表す頂点を端点とする前記3本の稜線を含む3つ
の面を除く、残りの3つの面上の各点として表される各
組合せを含むことが好ましい。
は、前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、前記特定
の組合せを表す頂点を端点する1本の対角線を除く、残
りの3本の対角線のうちの少なくとも1本の対角線上の
各点として表される各組合せを含むことが好ましい。
点のうちの1つ(即ち、上記基準となり得る8つの色を
表す8つの組合せのうちの1つ)が選ばれている場合、
その頂点を含まない稜線上の各点や、その頂点を含まな
い面上の各点や、その頂点を含まない対角線上の各点に
ついては、それぞれ、変換データの値を保存したいとい
う要求が高いからである。
法において、前記第4の工程における前記条件には、前
記特定の組合せを表す頂点を端点とする前記3本の稜線
上の各点、及び前記特定の組合せを表す頂点を端点とし
前記6面体内を貫く1本の対角線上の各点として表され
る各組合せについては、それぞれ、前記特定の組合せを
表す頂点からの当該点までの距離が遠いほど、前記変換
データの値の変更量が少なくなるよう設定するという条
件をさらに含むことが好ましい。
三原色データとし、特定の組合せを白色を表す組合せと
した場合、上記した三本の稜線は白とシアンを表す2つ
の頂点の間、白とマゼンタを表す2つの頂点の間、白と
黄を表す2つの頂点の間の各稜線となり、1本の対角線
は白と黒を表す2つの頂点の間の対角線となる。従っ
て、このような稜線と対角線上の各点に対応する色は、
白とシアンの間、白とマゼンタの間、白と黄の間、白と
黒の間の色となる。
定の組合せを表す頂点(即ち、上記例では白色を表す頂
点)が最大値となるべきである。これに対し、上記3本
の稜線及び1本の対角線における上記頂点とは反対側の
頂点(即ち、上記例ではシアン,マゼンタ,黄,黒を表
す頂点)については、変換データの値の変更量はゼロと
なる。従って、上記稜線及び対角線上の各点(上記例で
は白とシアン,マゼンタ,黄,黒との間の各色を表す
点)について、特定の組合せを表す頂点(白色を表す頂
点)からの距離が遠いほど、変換データの値の変更量が
少なくなるように設定すると、上記稜線及び対角線上の
各点を表す色については、グラデーションの直線性を保
つことができる。
ら1つ選ぶデータ変換テーブル変更方法において、前記
変換データの値を変更しない組合せは、前記特定の組合
せを除く残りの7つの組合せの中から選ばれることが好
ましい。
タをC,M,Yの三原色データとした場合、上記した8
つの組合せはそれぞれ基準となり得る色(白,黒,赤,
緑,青,シアン,マゼンタ,黄)を概ね表し、これらの
基準となり得る色のうち、特定の組合せに選ばれなかっ
た他の7つの色については、変換データの値をむやみに
変更すべきでないからである。
法において、前記3種類の色データの値の組合せを、前
記3種類の色データをそれぞれ座標軸とする3次元色空
間内の点として表して、前記3種類の色データの値が各
々ゼロである1つの組合せと、各々最大値である1つの
組合せと、何れか一種類の色データの値がゼロで、残り
の二種類の色データの値が最大値である3つの組合せ
と、何れか二種類の色データの値がゼロで、残りの一種
類の色データの値が最大値である3つの組合せの、合計
8つの組合せをそれぞれ表す点を頂点として6面体を構
成した場合に、前記特定の組合せは、前記6面体におけ
る12本の稜線上の各点として表される各組合せの中か
ら1つ選ばれることが好ましい。
合せは、前記6面体の頂点として表される前記8つの組
合せを含むことが好ましい。
タをC,M,Yの三原色データとした場合、上記6面体
の8つの頂点に対応する8つの組合せはそれぞれ基準と
なり得る色(白,黒,赤,緑,青,シアン,マゼンタ,
黄)を概ね表す。従って、これら8つの基準となり得る
色同士を結ぶ上記6面体の12本の稜線上の点として表
される色についても、変換データの値を変更したいとい
う要求があるからである。また、変換データの値を変更
しない組合せとして、上記8つ組合せを含ませるのは、
これらの色は全て基準となり得る色であるため、変換デ
ータの値をむやみに変更すべきでないからである。
は、前記6面体において、前記特定の組合せを表す点を
含む1本の稜線を除く、残りの11本の稜線上の各点と
して表される各組合せを含むことが好ましい。
は、前記6面体における6つの面のうち、前記特定の組
合せを表す点を含んだ前記1本の稜線を含む2つの面を
除く、残りの4つの面上の各点として表される各組合せ
を含むことが好ましい。
は、前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、少なくと
も1本の対角線上の各点として表される各組合せを含む
ことが好ましい。
稜線上の各点のうちの1つが選ばれている場合、その点
を含まない稜線上の各点や、その点を含まない面上の各
点や、所望の対角線上の各点については、それぞれ、変
換データの値を保存したいという要求が高いからであ
る。
法において、前記第4の工程における前記条件には、前
記特定の組合せを表す点を含む1本の稜線上の各点とし
て表される各組合せについては、それぞれ、前記特定の
組合せを表す点からの当該点までの距離が遠いほど、前
記変換データの値の変更量が少なくなるよう設定すると
いう条件をさらに含むことが好ましい。
三原色データとし、特定の組合せをシアンと緑との間の
特定色を表す組合せとした場合、上記した特定の組合せ
を表す点を含む1本の稜線はシアンを表す頂点と緑を表
す頂点とを結ぶ稜線となる。
変更量は、特定の組合せを表す点(即ち、上記例では特
定色を表す頂点)が最大値となるべきである。これに対
し、上記稜線の両端の点である2つの頂点(即ち、上記
例ではシアン,緑を表す頂点)については、変換データ
の値の変更量はゼロとなる。従って、その他の上記稜線
上の各点(上記例ではシアンと特定色,緑と特定色との
間の各色を表す点)について、特定の組合せを表す点
(特定色を表す点)からの距離が遠いほど、変換データ
の値の変更量が少なくなるように設定すると、上記稜線
上の各点を表す色(上記例ではシアンと緑との間の色)
については、グラデーションの滑らかさを保つことがで
きる。
法において、前記3種類の色データの値の組合せを、前
記3種類の色データをそれぞれ座標軸とする3次元色空
間内の点として表して、前記3種類の色データの値が各
々ゼロである1つの組合せと、各々最大値である1つの
組合せと、何れか一種類の色データの値がゼロで、残り
の二種類の色データの値が最大値である3つの組合せ
と、何れか二種類の色データの値がゼロで、残りの一種
類の色データの値が最大値である3つの組合せの、合計
8つの組合せをそれぞれ表す点を頂点として6面体を構
成した場合に、前記特定の組合せは、前記6面体内を貫
く4本の対角線上の各点として表される各組合せの中か
ら1つ選ばれることが好ましい。
合せは、前記6面体の頂点として表される前記8つの組
合せを含むことが好ましい。
タをC,M,Yの三原色データとした場合、上記6面体
の8つの頂点に対応する8つの組合せはそれぞれ基準と
なり得る色(白,黒,赤,緑,青,シアン,マゼンタ,
黄)を概ね表す。従って、これら8つの基準となり得る
色同士を結ぶ上記6面体の4本の対角線上の点として表
される色についても、変換データの値を変更したいとい
う要求があるからである。また、変換データの値を変更
しない組合せとして、上記8つ組合せを含ませるのは、
これらの色は全て基準となり得る色であるため、変換デ
ータの値をむやみに変更すべきでないからである。
は、前記6面体における12本の稜線上の各点として表
される各組合せを含むことが好ましい。
は、前記6面体における6つの面上の各点として表され
る各組合せを含むことが好ましい。
線上の各点のうちの1つが選ばれている場合、上記6面
体の12本の稜線上の各点や、6つの面上の各点につい
ては、それぞれ、変換データの値を保存したいという要
求が高いからである。
法において、前記第4の工程における前記条件には、前
記特定の組合せを表す点を含む1本の対角線上の各点と
して表される組合せについては、それぞれ、前記特定の
組合せを表す点からの当該点までの距離が遠いほど、前
記変換データの値の変更量が少なくなるよう設定すると
いう条件をさらに含むことが好ましい。
三原色データとし、特定の組合せを白と黒との間の特定
色を表す組合せとした場合、上記した特定の組合せを表
す点を含む1本の対角線は白を表す頂点と黒を表す頂点
とを結ぶ対角線となる。
の変更量は、特定の組合せを表す点(即ち、上記例では
特定色を表す頂点)が最大値となるべきである。これに
対し、上記対角線の両端の点である2つの頂点(即ち、
上記例では白,黒を表す頂点)については、変換データ
の値の変更量はゼロとなる。従って、その他の上記対角
線上の各点(上記例では白と特定色,黒と特定色との間
の各色を表す点)について、特定の組合せを表す点(特
定色を表す点)からの距離が遠いほど、変換データの値
の変更量が少なくなるように設定すると、上記対角線上
の各点を表す色(上記例では白と黒との間の色、即ち、
無彩色)については、グラデーションの直線性を保つこ
とができる。
法において、前記3種類の色データの値の組合せを、前
記3種類の色データをそれぞれ座標軸とする3次元色空
間内の点として表して、前記3種類の色データの値が各
々ゼロである1つの組合せと、各々最大値である1つの
組合せと、何れか一種類の色データの値がゼロで、残り
の二種類の色データの値が最大値である3つの組合せ
と、何れか二種類の色データの値がゼロで、残りの一種
類の色データの値が最大値である3つの組合せの、合計
8つの組合せをそれぞれ表す点を頂点として6面体を構
成した場合に、前記特定の組合せは、前記6面体におけ
る6つの面上の各点として表される各組合せの中から1
つ選ばれることが好ましい。
合せは、前記6面体の頂点として表される前記8つの組
合せを含むことが好ましい。
タをC,M,Yの三原色データとした場合、上記6面体
の8つの頂点に対応する8つの組合せはそれぞれ基準と
なり得る色(白,黒,赤,緑,青,シアン,マゼンタ,
黄)を概ね表す。従って、これら8つの基準となり得る
色同士を結ぶ上記6面体の6つの面上の点として表され
る色についても、変換データの値を変更したいという要
求があるからである。また、変換データの値を変更しな
い組合せとして、上記8つ組合せを含ませるのは、これ
らの色は全て基準となり得る色であるため、変換データ
の値をむやみに変更すべきでないからである。
は、前記6面体における12本の稜線上の各点として表
される各組合せを含むことが好ましい。
は、前記6面体における6つの面のうち、前記特定の組
合せを表す点を含む1つの面を除く、残りの5つの面上
の各点として表される各組合せを含むことが好ましい。
は、前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、少なくと
も1本の対角線上の各点として表される各組合せを含む
ことが好ましい。
上の各点のうちの1つが選ばれている場合、上記6面体
の12本の稜線上の各点や、その点を含まない面上の各
点や、所望の対角線上の各点については、それぞれ、変
換データの値を保存したいという要求が高いからであ
る。
法において、前記3種類の色データの値の組合せを、前
記3種類の色データをそれぞれ座標軸とする3次元色空
間内の点として表して、前記3種類の色データの値が各
々ゼロである1つの組合せと、各々最大値である1つの
組合せと、何れか一種類の色データの値がゼロで、残り
の二種類の色データの値が最大値である3つの組合せ
と、何れか二種類の色データの値がゼロで、残りの一種
類の色データの値が最大値である3つの組合せの、合計
8つの組合せをそれぞれ表す点を頂点として6面体を構
成した場合に、前記特定の組合せは、前記6面体内の各
点として表される各組合せの中から1つ選ばれることが
好ましい。
合せは、前記6面体の頂点として表される前記8つの組
合せを含むことが好ましい。
色だけでなく、上記6面体内の点として表される色につ
いても、変換データの値を変更したいという要求がある
場合もあるからである。また、変換データの値を変更し
ない組合せとして、上記8つ組合せを含ませるのは、こ
れらの色は全て基準となり得る色であるため、変換デー
タの値をむやみに変更すべきでないからである。
は、前記6面体における12本の稜線上の各点として表
される各組合せを含むことが好ましい。
は、前記6面体における6つの面上の各点として表され
る各組合せを含むことが好ましい。
は、前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、少なくと
も1本の対角線上の各点として表される各組合せを含む
ことが好ましい。
上の各点のうちの1つが選ばれている場合、上記6面体
の12本の稜線上の各点や、6つの面上の各点や、所望
の対角線上の各点については、それぞれ、変換データの
値を保存したいという要求が高いからである。
いて、前記特定の組合せは、前記3種類の色データの値
の組合せの中から2つ以上選ばれることが好ましい。2
つ以上の組合せを同時に変更したいとの要求がある場合
もあるからである。
いて、前記データ変換テーブルは、前記3種類の色デー
タの値の組合せによって3または4種類の変換データの
値をそれぞれ出力するテーブルであって、前記第1乃至
第4の工程では、前記変換データの種類毎に、各々の処
理を行なうことが好ましい。
る場合、種類毎に変換データの値は独立であるので、各
々の処理も種類毎に行なう必要があるからである。
いて、前記方程式は、前記3種類の色データをそれぞれ
座標軸とする3次元色空間において適用されるラプラス
方程式を含むことが好ましい。
す条件式として、ラプラス方程式は良く知られており、
変換データの値の変更量を求めるのに適しているからで
ある。
例に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施例と
しての3次元LUTの変更方法についての処理手順を示
すフローチャートである。
LUTは、図24において3次元LUT22として示し
たような色変換用のLUTであって、C,M,Yの三原
色データを色変換の施されたC,M,Yの三原色データ
に変換するためのLUTである。なお、これらC,M,
Yの三原色データを区別するために、以下、3次元LU
Tに入力される色変換前のC,M,Yの三原色データに
ついては、そのまま、C,M,Yで表し、3次元LUT
より出力される色変換の施されたC,M,Yの三原色デ
ータについては、C’,M’,Y’で表すものとする。
て、紙の色が正しく再現されるように、一旦作成された
内容を書き換える場合を考えてみる。具体的には、3次
元LUTにおいて、シミュレートデバイスに与えられる
紙の色を表すC,M,Yの色データは、前述したよう
に、白色を表すC,M,Y色データの組合せ((C,
M,Y)=(0,0、0)の組合せ)によって指定され
るアドレス(以下、白色についてのアドレスという)に
格納されているので、このアドレスに格納されている
C’,M’,Y’色データの値を、紙の色が正しく再現
されるような値に書き換える。例えば、今、白色につい
てのアドレスに、C’,M’,Y’色データの値として
C’=ci,M’=mi,Y’=yiが格納されていると
したとき、これらの値をC’=cj,M’=mj,Y’=
yjに書き換えるものとする。つまり、白色を表すC,
M,Y色データの組合せ((C,M,Y)=(0,0、
0)の組合せ)について、C’,M’,Y’色データの
値をci→cj,mi→mj,yi→yjにそれぞれ変更す
る。
てのアドレスに格納されているC’,M’,Y’色デー
タの値の、変更量U0,V0,W0をそれぞれ求める処理
を行なう(ステップS20)。C’,M’,Y’色デー
タの値の変更量U0,V0,W0は式(3)に示す演算に
よって求められる。
ているC’,M’,Y’色データの値を変更しても、
C’,M’,Y’色データの値を変更しないアドレス
を、3次元LUTのアドレスの中から決定する処理を行
なう(ステップS22)。
Y色データの組合せ((C,M,Y)=(0,0、0)
の組合せ)について、C’,M’,Y’色データの値を
変更する場合、シアン,マゼンタ,黄の各色(減法混色
の三原色)、赤,緑,青の各色(加法混色の三原色)、
及び黒色を表すC,M,Y色データの各組合せについて
は、C’,M’,Y’色データの値を変更しないよう固
定する。従って、C’,M’,Y’色データの値の変更
量をそれぞれU,V,Wとすると、これら7色を表す
C,M,Y色データの各組合せについては、C’,
M’,Y’色データの値の変更量は(U,V,W)=
(0,0,0)となる。
ず、3次元LUTのアドレスのうち、これらの7色を表
すC,M,Y色データの組合せによって指定されるアド
レスを、C’,M’,Y’色データの値を変更しないア
ドレスとして決定する。
採り得る最大値を、C=cmax,M=mmax,Y=ymax
とすると、シアン,マゼンタ,黄の各色、赤,緑,青の
各色、及び黒色を表すC,M,Y色データの組合せは、
それぞれ、式(4)に示すようになる。
の組合せによって指定されるアドレスに、C’,M’,
Y’色データの値の変更量U,V,Wがそれぞれ格納さ
れる3次元LUTを考えてみる。図2はそのような3次
元LUTを模式的に示した斜視図である。図2に示すよ
うに、白色についてのアドレスAwには、C’,M’,
Y’色データの値の変更量U,V,Wとして、ステップ
S20で求めたU0,V0,W0がそれぞれ格納される。
そして、ステップS22で決定したアドレス(即ち、シ
アン,マゼンタ,黄,赤,緑,青,黒の各色についての
アドレス)Ac,Am,Ay,Ar,Ab,Ag,Ak
には、C’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,
Wとして、0,0,0が全て格納される。
Y’色データの値の変更量U,V,W として( U0,
V0,W0)が、シアン,マゼンタ,黄,赤,緑,青,黒
の7つの色については、C’,M’,Y’色データの値
の変更量U,V,Wとして(0,0,0)が、それぞれ
設定されたことになる。
いて、 C’,M’,Y’色データの値を変更しない
C,M,Y色データの組合せを決定する(即ち、C’,
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを(0,
0,0)にするC,M,Y色データの組合せを決定す
る)処理を行なう。
直交座標軸とする3次元色空間を考えてみる。図3はそ
のような3次元色空間を模式的に示した斜視図である。
データの組合せは(C,M,Y)=(0,0,0)であ
り、その他、シアン,マゼンタ,黄,赤,緑,青,黒の
各色を表すC,M,Y色データの組合せは、それぞれ、
式(4)で示した如くである。従って、これら8つの色
を表すC,M,Y色データの組合せを、C,M,Y色デ
ータを直交座標軸とする3次元色空間においてプロット
すると、図3に示す如くに8つの点Pw,Pc,Pm,
Py,Pr,Pg,Pb,Pkになる。そして、これら
8つの点をそれぞれ結ぶと、3次元色空間内にC,M,
Y色データによって構成される6面体としての直方体が
生成される。即ち、8つの色に対応する8つの点Pw,
Pc,Pm,Py,Pr,Pg,Pb,Pkは、それぞ
れ、生成された直方体の各頂点を成すことになる。
に、図3に示すような直方体における稜線のうち、白色
に対応する頂点Pwと、シアン,マゼンタ,黄の各色に
対応する3つ頂点Pc,Pm,Pyとを結ぶ3本の稜線
Lwc,Lwm,Lwy(実線にて示す)を除く、残り
の9本の稜線Lcb,Lcg,Lmb,Lmr,Ly
g,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk(破線にて示す)
において、それら稜線上の各点に対応する色について
は、C’,M’,Y’色データの値を変更しないように
決定する(即ち、C’,M’,Y’色データの値の変更
量U,V,Wを(0,0,0)に決定する)。
に示すような直方体における面のうち、前述の3本の稜
線Lwc,Lwm,Lwy(実線で示す)を含む3つの
面Swcyg,Swmcb,Swmyrを除く、残りの
3つの面Syrgk,Smbrk,Scbgkにおい
て、それら面上の各点に対応する色についても、C’,
M’,Y’色データの値を変更しないように決定する
(即ち、C’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wを(0,0,0)に決定する)。
処理を詳細に示すと図4に示すごとくになる。即ち、図
4に示すステップS30ではシアン,マゼンタ,黄,
赤,緑,青,黒の7つの色について、ステップS32で
は図3に示す直方体における9本の稜線上の各点に対応
する色について、ステップS34では3つの面上の各点
に対応する色について、それぞれ、 C’,M’,Y’
色データの値の変更量U,V,Wを(0,0,0)に決
定している。
C’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを
求める処理を行なう。なお、変更量U,V,Wの求め方
は何れも同様なので、代表して、C’色データの値の変
更量Uの求め方について以下説明する。
ような直方体の稜線のうち、白色に対応する頂点Pw
と、シアン,マゼンタ,黄の各色に対応する3つ頂点P
c,Pm,Pyとを結ぶ3本の稜線Lwc,Lwm,L
wyにおいて、その稜線上の各点に対応する色について
は、白色に対応する頂点Pwからその稜線上の点までの
距離が遠いほど、C’色データの値の変更量Uが距離に
比例して少なくなるように設定する。また、同様に、直
方体内を貫く対角線のうち、白色に対応する頂点Pw
と、黒色に対応する頂点Pkとを結ぶ1本の対角線Dw
kにおいて、その対角線上の各点に対応する色について
は、白色に対応する頂点Pwからその対角線上の点まで
の距離が遠いほど、C’色データの値の変更量Uが距離
に比例して少なくなるように設定する。なお、C,M,
Y色データの値は離散的な値であるため、稜線Lwc,
Lwm,Lwy及び対角線Dwk上の点は離散点とな
る。
元色空間を、3次元の静電場に置き換えることを考えて
みる。図5は図3に示す直方体の生成された3次元色空
間を3次元静電場に置き換えた場合を示す説明図であ
る。
に変更量Uと同等の電位をそれぞれ与えるものとする。
即ち、図5に示すように、白色についてはC’色データ
の値の変更量UはU0であるので、白色に対応する頂点
PwにはU0〔V〕の電位を与える。また、シアン,マ
ゼンタ,黄,赤,緑,青,黒の7つの色については、
C’色データの値の変更量Uは何れも0であるので、こ
れら7つの色に対応する各頂点Pc,Pm,Py,P
r,Pg,Pb,Pkにはそれぞれ0〔V〕の電位を与
えるものとする。
稜線Lcb,Lcg,Lmb,Lmr,Lyg,Ly
r,Lrk,Lgk,Lbk上の各点及び3つの面Sy
rgk,Smbrk,Scbgk上の各点にも、それぞ
れ、0〔V〕の電位を与えるものとする。
Lwm,Lwy及び1本の対角線Lwkは、それぞれ、
線方向に沿って均一な抵抗分布を持つ抵抗体で構成され
ているのとする。
U0〔V〕であり、シアン,マゼンタ,黄,黒の各色に
対応する頂点Pc,Pm,Py,Pkの電位は0〔V〕
であるため、稜線Lwc,Lwm,Lwy及び対角線D
wk上の各点の電位は、それぞれ、U0〔V〕から0
〔V〕の間で、白色に対応する頂点Pwからの距離に比
例して徐々に低くなる。即ち、稜線Lwc,Lwm,L
wy及び対角線Lwk上の各点の電位が、これら各点に
対応する色についての、C’色データの値の変更量Uを
表すことになる。
表す8つの色、並びに12本の稜線,1本の対角線及び
3つの面上の各点に対応する色については、C’色デー
タの値の変更量Uが既に設定されたことになる。そこ
で、続いて、これら以外の色について、C’色データの
値の変更量Uを求めるために、次のような処理を行な
う。
頂点Pw,Pc,Pm,Py,Pr,Pg,Pb,P
k、並びに12本の稜線Lwc,Lwm,Lwy, L
cb,Lcg,Lmb,Lmr,Lyg,Lyr,Lr
k,Lgk,Lbk、1本の対角線Lwk及び3つの面
Syrgk,Smbrk,Scbgk上の各点以外の任
意の点Pに対応する色について、C’色データの値の変
更量Uを求めるために、まず、式(5)に示すような3
次元ラプラス方程式を導き出す(図1のステップS2
6)。なお、C,M,Y色データの値は離散的な値であ
るため、上記した任意の点Pは格子点となる。
元色空間を3次元の静電場に置き換えるものとすると、
図3に示すように、格子点Pの電位U〔V〕は式(5)
に示したラプラス方程式を満たす。従って、格子点Pの
電位U〔V〕がこの点に対応する色についての、C’色
データの値の変更量Uを表すものとすると、この変更量
Uは式(5)に示すラプラス方程式を解くことによって
求めることができる(図1のステップS28)。
て解くことができる。図6に示すように、格子点Pに隣
接する6つの各格子点(×印で示す点)についての変更
量を、それぞれ、U(c+1,m,y),U(c−1,
m,y),U(c,m+1,y),U(c,m−1,
y),U(c,m,y+1),U(c,m,y−1)で
あるとすると、格子点Pについての変更量U(c,m,
y)は差分式数値解として、式(6)のように求められ
る。
について立てると、直方体内の格子点の数だけ連立方程
式ができる。この連立方程式を解くことこそ、式(5)
のラプラス方程式を解くことになる。即ち、この連立方
程式を解くことによって、格子点Pは勿論のこと、他の
複数の格子点についても、変更量Uをそれぞれ求めるこ
とができる。なお、8つの頂点Pw,Pc,Pm,P
y,Pr,Pg,Pb,Pk、並びに12本の稜線Lw
c,Lwm,Lwy, Lcb,Lcg,Lmb,Lm
r,Lyg,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk、1本の
対角線Lwk及び3つの面Syrgk,Smbrk,S
cbgk上の各点については既に変更量Uの値を得てい
るので、上記の連立方程式を解く場合には、これら点に
ついての変更量Uの値を、既知の値として代入するなど
して利用する。
直交座標軸とする3次元色空間を考え、その3次元色空
間を静電場に置き換えることによって、直方体における
8つの頂点を表す8つの色、並びに12本の稜線,1本
の対角線及び3つの面上の各点に対応する色以外の色に
ついて、C’色データの値の変更量Uを求めることがで
きる。
の求め方について説明したが、M’,Y’色データの値
の変更量V,Wについても、C’色データの値の変更量
Uを求めたのと、同様な方法で求めることが可能であ
る。
る色について(即ち、C,M,Yの三原色データの値の
各組合せについて)、それぞれ、C’,M’,Y’色デ
ータの値の変更量U,V,Wが求められる。
を、直方体における対応点を始点とする3次元ベクトル
として表した場合、それら3次元ベクトルの終点は上記
直方体に対して図7に示すごとくになる。
C’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,WはU
0,V0,W0であるので、図7に示すように、直方体の
白色を表す頂点Pwを始点とする3次元ベクトル
(U0,V0,W0)として表される。ここで、この3次
元ベクトルの終点をEwとすると、稜線Lwc,Lw
m,Lwy及び対角線Dwk上の各点に対応する色につ
いては、白色に対応する頂点Pwからそれら線上の点ま
での距離が遠いほど、変更量U,V,W が距離に比例
して少なくなるように設定しているので、それら線上の
各点を始点とする3次元ベクトルの終点は、それぞれ、
図7に示すように、直線Ew−Pc,Ew−Pm,Ew
−Py,Ew−Pkを形成する。
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを、C,
M,Yの三原色データの値の組合せによって指定される
アドレス毎に、図2に示したように格納することによ
り、C,M,Yの色データを入力として、その組合せに
対応するC’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wを出力とする変更量加算用の3次元LUTの内容
を作成することができる。
変更量加算用3次元LUTを用いた色変換装置の主要部
を示すブロック図である。図8においては、色変換用L
UTを備えるLUT部のみが示されており、色変換用L
UTの内容を作り上げるためのLUT作成部については
省略されている。LUT部は、シアン(C),マゼンタ
(M),黄(Y),ブラック(K)の色データに施され
たγ補正をそれぞれ各色データ毎にキャンセルするため
の入力1次元LUT120と、色変換用の3次元LUT
122と、変更量加算用の3次元LUT150と、3次
元LUT内容変更回路154と、色変換用の3次元LU
T122から出力されるC’,M’,Y’色データと変
更量加算用の3次元LUT150から出力される変更量
U,V,Wとを加算する加算回路152と、出力される
C,M,Y,K色データにそれぞれ各色データ毎にγ補
正を施すための出力1次元LUT124と、を主として
備えている。
154は、色変換用の3次元LUT122の内容を実質
的に変更するために、本実施例による変更方法を用い
て、前述したように変更量加算用の3次元LUT150
の内容を作成する。作成した後は、再び、内容変更の命
令が出されない限り動作を停止する。
イスに与えるべきC,M,Y,Kの色データを入力1次
元LUT20に入力すると、入力1次元LUT120で
は、C,M,Y,Kの色データに施されているγ補正
を、それぞれ各色データ毎にキャンセルする。そして、
C,M,Yの色データについては色変換用の3次元LU
T122と変更量加算用の3次元LUT150にそれぞ
れ入力し、Kの色データについては色変換用の3次元L
UT122をパスして出力1次元LUT124に入力す
る。
4に示した3次元LUT22と同様に、入力されたC,
M,Yの色データの値の組合せによって指定されるアド
レスから、色変換の施されたC’,M’,Y’の色デー
タの値の組合せを読み出して出力する。一方、変更量加
算用の3次元LUT150では、入力されたC,M,Y
の色データの値の組合せによって指定されるアドレスか
ら、上記の如くして求めたC’,M’,Y’の色データ
の値の変更量U,V,Wを読み出して出力する。即ち、
両方の3次元LUT122,150共、指定されるアド
レスは同じであるので、変更量加算用の3次元LUT1
50から出力される変更量U,V,Wは、色変換用の3
次元LUT122から出力されるC’,M’,Y’の色
データの値についての変更量を表すことになる。
ら出力されるC’,M’,Y’色データの値と、変更量
加算用の3次元LUT150から出力される変更量U,
V,Wと、を加算回路152において加算することによ
り、色変換用の3次元LUT122から出力される
C’,M’,Y’色データの値について、所望の変更が
施されることになる。即ち、白色を表すC,M,Y色デ
ータの組合せ((C,M,Y)=(0,0、0)の組合
せ)について、C’,M’,Y’色データの値をci→
cj,mi→mj,yi→yjに変更したのに伴って、他の
色を表すC,M,Y色データの組合せについても、
C’,M’,Y’色データの値を色飛びのないように変
更できる。
したようなラプラス方程式を解くことによって変更量を
求めているので、3次元LUTの内容を短時間に且つ容
易に変更することができる。しかも、3次元LUTの内
容をC’,M’,Y’色データの値の1つの組合せのみ
を変更するだけでなく、或る程度広い範囲に渡って変更
することができるため、色飛びなどの問題を起こすこと
がない。
1のステップS24において、直方体の稜線のうちの、
3本の稜線Lwc,Lwm,Lwy上の各点に対応する
色と、直方体内を貫く対角線のうちの、1本の対角線D
wk上の各点に対応する色については、それぞれ、白色
に対応する頂点Pwからその稜線上の点までの距離が遠
いほど、C’,M’,Y’ 色データの値の変更量U,
V,Wが距離に比例して少なくなるように設定していた
が、変更前の色調変化をなるべく保存したい場合は、上
記のようなステップS24の処理を省略するようにして
も良い。
した場合において、C’,M’,Y’ 色データの値の
変更量U,V,Wを、直方体における対応点を始点とす
る3次元ベクトルとして表した際に、その3次元ベクト
ルの終点をプロットして示した説明図である。
示すように、直方体の頂点Pwを始点とする3次元ベク
トル(U0,V0,W0)として表される。また、稜線L
wc,Lwm,Lwy及び対角線Dwk上の各点に対応
する色については、図1に示すステップS24を省略し
たことによって、C’,M’,Y’色データの値の変更
量U,V,Wは、ステップS28において、ラプラス方
程式から導き出される。従って、上記3次元ベクトルの
終点をEwとすると、稜線Lwc,Lwm,Lwy及び
対角線Dwk上の各点を始点とする3次元ベクトルの終
点は、それぞれ、図9に示すように、曲線Ew−Pc,
Ew−Pm,Ew−Py,Ew−Pkを形成することに
なる。
の処理を省略した場合は、シアン,マゼンタ,黄の近辺
の色については、C’,M’,Y’色データの値の変更
量は少なくなり、主に白色の近辺の色について、C’,
M’,Y’色データの値が変更される。
合と省略した場合とを比較してみると、ステップS24
の処理を行なった場合は、図7に示すように、1次色
(白とシアン,マゼンタ,黄との間の色)についてグラ
デーションの直線性を保存できるのに対し、ステップ2
4の処理を省略した場合には、図9に示すように、彩度
の高い領域(シアン,マゼンタ,黄の近くの領域)での
発色を保存することができる。
を正しく再現されるようにするために、まず、白色につ
いてC’,M’,Y’色データの値を変更し、その後、
その変更に伴って、他の色についてC’,M’,Y’色
データの値を変更していた。しかし、本発明は、このよ
うな白色に限らず、あらゆる特定の色についてC’,
M’,Y’色データの値を変更し、その変更に伴って、
他の色についてC’,M’,Y’色データの値を変更す
ることができる。以下、本発明の他の実施例として、各
種の場合について、C’,M’,Y’色データの値の変
更量U,V,Wの求め方を説明する。
次元LUTの変更方法についての処理手順を示すフロー
チャートである。本実施例は、黒色についてC’,
M’,Y’色データの値を変更し、その変更に伴って、
他の色についてC’,M’,Y’色データの値を変更す
る例である。
C’,M’,Y’色データの値を変更した際のそれぞれ
の変更量U,V,Wを求める処理を行なう(ステップS
36)。次に、黒色以外の白,シアン,マゼンタ,黄,
赤,緑,青の7つの色について、C’,M’,Y’色デ
ータの値を変更しないように決定する処理を行なう(ス
テップS38)。続いて、図3に示した直方体における
9本の稜線Lwc,Lwm,Lwy,Lcb,Lcg,
Lmb,Lmr,Lyg,Lyr上の各色について
C’,M’,Y’色データの値を変更しないように決定
する処理を行なう(ステップS40)。さらに、図3に
示した直方体における3つの面Swmcb,Swcy
g,Swmyr上の各色についてC’,M’,Y’色デ
ータの値を変更しないように決定する処理を行なう(ス
テップS42)。こうして、以上述べた各色について
C’,M’,Y’色データの値を変更しないように決定
することによって、それら色のC’,M’,Y’色デー
タの値の変更量U,V,Wは全て0,0,0に設定され
る。
に対応する頂点Pkを一端とする3本の稜線Lrk,L
gk,Lbk及び1本の対角線Dwkにおいて、その稜
線または対角線上の各点に対応する色については、黒色
に対応する頂点Pkからその稜線または対角線上の点ま
での距離が遠いほど、C’,M’,Y’色データの値の
変更量U,V,Wが距離に比例して少なくなるように設
定する(ステップS46)。その上で、その他の色につ
いては、前述した第1の実施例と同様に、式(5)に示
したラプラス方程式を用いて、C’,M’,Y’色デー
タの値の変更量U,V,Wをそれぞれ求める(ステップ
S46,S48)。
M’,Y’色データの値を変更した際の、他の色につい
てのC’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,W
を求めることができる。
プS44において、直方体の稜線のうちの、3本の稜線
Lrk,Lgk,Lbk上の各点に対応する色と、直方
体内を貫く対角線のうちの、1本の対角線Dwk上の各
点に対応する色については、それぞれ、黒色に対応する
頂点Pkからその稜線上の点までの距離が遠いほど、
C’,M’,Y’ 色データの値の変更量U,V,Wが
距離に比例して少なくなるように設定していたが、変更
前の色調変化をなるべく保存したい場合は、上記のよう
なステップS44の処理を省略するようにしても良い。
赤,緑,青の近辺の色については、C’,M’,Y’色
データの値の変更量は少なくなり、主に黒色の近辺の色
について、C’,M’,Y’色データの値が変更され
る。
の処理を行った場合と省略した場合とを比較してみる
と、ステップS44の処理を行なった場合は、2次色
(黒と赤,緑,青との間の色)についてグラデーション
の直線性を保存できるが、これに対し、ステップ44の
処理を省略した場合は、彩度の高い領域(赤,緑,青の
近くの領域)での発色を保存することができる。
次元LUTの変更方法についての処理手順を示すフロー
チャートである。本実施例は、シアン色についてC’,
M’,Y’色データの値を変更し、その変更に伴って、
他の色についてC’,M’,Y’色データの値を変更す
る例である。
いてC’,M’,Y’色データの値を変更した際のそれ
ぞれの変更量U,V,Wを求める処理を行なう(ステッ
プS50)。次に、シアン色以外の白,マゼンタ,黄,
赤,緑,青,黒の7つの色について、C’,M’,Y’
色データの値を変更しないように決定する処理を行なう
(ステップS52)。続いて、図3に示した直方体にお
ける9本の稜線Lwm,Lwy,Lmb,Lmr,Ly
g,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk上の各色、及び直
方体を貫く1本の対角線DykについてC’,M’,
Y’色データの値を変更しないように決定する処理を行
なう(ステップS54,S56)。さらに、図3に示し
た直方体における3つの面Syrgk,Smbrk,S
wmyr上の各色についてC’,M’,Y’色データの
値を変更しないように決定する処理を行なう(ステップ
S58)。こうして、以上述べた各色について C’,
M’,Y’色データの値を変更しないように決定するこ
とによって、それら色のC’,M’,Y’色データの値
の変更量U,V,Wは全て0,0,0に設定される。
ン色に対応する頂点Pcを一端とする3本の稜線Lw
c,Lcb,Lcgにおいて、その稜線上の各点に対応
する色については、シアン色に対応する頂点Pcからそ
の稜線上の点までの距離が遠いほど、C’,M’,Y’
色データの値の変更量U,V,Wが距離に比例して少な
くなるように設定する(ステップS60)。その上で、
その他の色については、前述した第1及び第2の実施例
と同様に、式(5)に示したラプラス方程式を用いて、
C’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wをそ
れぞれ求める(ステップS62,S64)。
C’,M’,Y’色データの値を変更した際の、他の色
についてのC’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wを求めることができる。
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを、直方体
における対応点を始点とする3次元ベクトルとして表し
た際に、その3次元ベクトルの終点をプロットして示し
た説明図である。
ータの値の変更量U,V,Wを図3に示した直方体にお
いて3次元ベクトルで表すと、図12に示す如くにな
る。即ち、この3次元ベクトルは、シアン色に対応する
頂点Pcを始点とし、例えば、点Ecを終点とするベク
トルとなる。また、稜線Lwc,Lcg,Lcb上の各
点に対応する色については、シアンに対応する頂点Pc
からそれら線上の点までの距離が遠いほど、変更量U,
V,W が距離に比例して少なくなるように設定してい
るので、それら線上の各点を始点とする3次元ベクトル
の終点は、それぞれ、図12に示すように、直線Ec−
Pw,Ec−Pg,Ec−Pbを形成する。
プS60において、直方体の稜線のうちの、3本の稜線
Lwc,Lcg,Lcb上の各点に対応する色について
は、それぞれ、シアン色に対応する頂点Pcからその稜
線上の点までの距離が遠いほど、C’,M’,Y’ 色
データの値の変更量U,V,Wが距離に比例して少なく
なるように設定していたが、変更前の色調変化をなるべ
く保存したい場合は、上記のようなステップS60の処
理を省略するようにしても良い。
省略した場合において、C’,M’,Y’ 色データの
値の変更量U,V,Wを、直方体における対応点を始点
とする3次元ベクトルとして表した際に、その3次元ベ
クトルの終点をプロットして示した説明図である。
13に示すように、直方体の頂点Pcを始点とし、点E
cを終点とする3次元ベクトルとして表される。また、
稜線Lwc,Lcg,Lcb上の各点に対応する色につ
いては、図11に示すステップS60を省略したことに
よって、C’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wは、ステップS48において、ラプラス方程式か
ら導き出される。従って、稜線Lwc,Lcg,Lcb
上の各点を始点とする3次元ベクトルの終点は、それぞ
れ、図13に示すように、曲線Ec−Pw,Ec−P
g,Ec−Pbを形成することになる。
0の処理を省略した場合は、白,緑,青の近辺の色につ
いては、C’,M’,Y’色データの値の変更量は少な
くなり、主にシアン色の近辺の色について、C’,
M’,Y’色データの値が変更される。
の処理を行った場合と省略した場合とを比較してみる
と、ステップS60の処理を行なった場合は、シアンと
白,緑,青との間の色についてグラデーションの直線性
を保存できるが、これに対し、ステップ60の処理を省
略した場合は、白,緑,青の近辺の色についてはほとん
ど変更せずに発色を保存することができる。
次元LUTの変更方法についての処理手順を示すフロー
チャートである。本実施例は、シアンと緑との間におけ
る特定の色(即ち、図3に示した直方体における稜線L
cg上の特定の点に対応する色)についてC’,M’,
Y’色データの値を変更し、その変更に伴って、他の色
についてC’,M’,Y’色データの値を変更する例で
ある。
ついてC’,M’,Y’色データの値を変更した際のそ
れぞれの変更量U,V,Wを求める処理を行なう(ステ
ップS66)。次に、図3に示した直方体の頂点に対応
する白,シアン,マゼンタ,黄,赤,緑,青,黒の8つ
の色について、C’,M’,Y’色データの値を変更し
ないように決定する処理を行なう(ステップS68)。
続いて、図3に示した直方体における稜線Lcg以外の
11本の稜線Lwc,Lwm,Lwy,Lcb,Lm
b,Lmr,Lyg,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk
上の各色、及び直方体を貫く1本の対角線Dykについ
てC’,M’,Y’色データの値を変更しないように決
定する処理を行なう(ステップS70,S72)。さら
に、図3に示した直方体における4つの面Swmcb,
Syrgk,Smbrk,Swmyr上の各色について
C’,M’,Y’色データの値を変更しないように決定
する処理を行なう(ステップS74)。こうして、以上
述べた各色について C’,M’,Y’色データの値を
変更しないように決定することによって、それら色の
C’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wは全
て0,0,0に設定される。
特定色に対応する点を含む1本の稜線Lcg上の各点に
対応する色(即ち、特定色とシアン,緑との間の色)に
ついては、特定色に対応する点からその稜線上の点まで
の距離が遠いほど、C’,M’,Y’色データの値の変
更量U,V,Wが距離に比例して少なくなるように設定
する(ステップS76)。その上で、その他の色につい
ては、前述した第1〜第3の実施例と同様に、式(5)
に示したラプラス方程式を用いて、C’,M’,Y’色
データの値の変更量U,V,Wをそれぞれ求める(ステ
ップS78,S80)。
C’,M’,Y’色データの値を変更した際の、他の色
についてのC’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wを求めることができる。
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを、直方体
における対応点を始点とする3次元ベクトルとして表し
た際に、その3次元ベクトルの終点をプロットして示し
た説明図である。
Lcg上の特定の点に対応する色)について、C’,
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを図3に示
した直方体において3次元ベクトルで表すと、図15に
示す如くになる。即ち、この3次元ベクトルは、シアン
と緑との間の上記特定色に対応する点Pcgを始点と
し、例えば、点Ecgを終点とするベクトルとなる。ま
た、上記特定色以外の、稜線Lcg上の各点に対応する
色については、上記特定色に対応する点Pcgから稜線
Lcg上の点までの距離が遠いほど、変更量U,V,W
が距離に比例して少なくなるように設定しているの
で、それら線上の各点を始点とする3次元ベクトルの終
点は、それぞれ、図15に示すように、直線Ecg−P
c,Ecg−Pgを形成する。
プS76において、直方体の稜線のうちの、上記特定色
の対応点Pcgを含む1本の稜線Lcg上の各点に対応
する色については、それぞれ、上記特定色の対応点Pc
gからその稜線Lcg上の点までの距離が遠いほど、
C’,M’,Y’ 色データの値の変更量U,V,Wが
距離に比例して少なくなるように設定していたが、変更
前の色調変化をなるべく保存したい場合は、上記のよう
なステップS76の処理を省略するようにしても良い。
省略した場合において、C’,M’,Y’ 色データの
値の変更量U,V,Wを、直方体における対応点を始点
とする3次元ベクトルとして表した際に、その3次元ベ
クトルの終点をプロットして示した説明図である。
図16に示すように、稜線Lcg上の点Pcgを始点と
し、点Ecgを終点とする3次元ベクトルとして表され
る。また、点Pcg以外の稜線Lcg上の各点に対応す
る色については、図14に示すステップS76を省略し
たことによって、C’,M’,Y’色データの値の変更
量U,V,Wは、ステップS80において、ラプラス方
程式から導き出される。従って、稜線Lcg上の各点を
始点とする3次元ベクトルの終点は、それぞれ、図16
に示すように、曲線Ecg−Pc,Ecg−Pgを形成
することになる。
6の処理を省略した場合は、シアン,緑の近辺の色につ
いては、C’,M’,Y’色データの値の変更量は少な
くなり、主に上記特定色の近辺の色について、C’,
M’,Y’色データの値が変更される。
の処理を行った場合と省略した場合とを比較してみる
と、ステップS76の処理を行なった場合は、シアンと
緑との間の色についてグラデーションの滑らかさを保存
できるが、これに対し、ステップ76の処理を省略した
場合は、シアン,緑の近辺の色についてはほとんど変更
せずに発色を保存することができる。
次元LUTの変更方法についての処理手順を示すフロー
チャートである。本実施例は、白と黒との間における特
定の色(即ち、図3に示した直方体を貫く1本の対角線
Dwk上の特定の点に対応する色)についてC’,
M’,Y’色データの値を変更し、その変更に伴って、
他の色についてC’,M’,Y’色データの値を変更す
る例である。
ついてC’,M’,Y’色データの値を変更した際のそ
れぞれの変更量U,V,Wを求める処理を行なう(ステ
ップS82)。次に、図3に示した直方体の頂点に対応
する白,シアン,マゼンタ,黄,赤,緑,青,黒の8つ
の色について、C’,M’,Y’色データの値を変更し
ないように決定する処理を行なう(ステップS84)。
続いて、図3に示した直方体における12本の稜線Lw
c,Lwm,Lwy,Lcg,Lcb,Lmb,Lm
r,Lyg,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk上の各色
についてC’,M’,Y’色データの値を変更しないよ
うに決定する処理を行なう(ステップS86)。さら
に、図3に示した直方体における6つの面Swmcb,
Swcyg,Swmyr,Syrgk,Smbrk,S
cbgk上の各色についてC’,M’,Y’色データの
値を変更しないように決定する処理を行なう(ステップ
S88)。こうして、以上述べた各色について C’,
M’,Y’色データの値を変更しないように決定するこ
とによって、それら色のC’,M’,Y’色データの値
の変更量U,V,Wは全て0,0,0に設定される。
特定色に対応する点を含む1本の対角線Dwk上の各点
に対応する色(即ち、特定色と白,黒との間の色)につ
いては、特定色に対応する点からその対角線上の点まで
の距離が遠いほど、C’,M’,Y’色データの値の変
更量U,V,Wが距離に比例して少なくなるように設定
する(ステップS90)。その上で、その他の色につい
ては、前述した第1〜第4の実施例と同様に、式(5)
に示したラプラス方程式を用いて、C’,M’,Y’色
データの値の変更量U,V,Wをそれぞれ求める(ステ
ップS92,S94)。
C’,M’,Y’色データの値を変更した際の、他の色
についてのC’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wを求めることができる。
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを、直方体
における対応点を始点とする3次元ベクトルとして表し
た際に、その3次元ベクトルの終点をプロットして示し
た説明図である。
wk上の特定の点に対応する色)について、C’,
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを図3に示
した直方体において3次元ベクトルで表すと、図18に
示す如くになる。即ち、この3次元ベクトルは、白と黒
との間の上記特定色に対応する点Pwkを始点とし、例
えば、点Ewkを終点とするベクトルとなる。また、上
記特定色以外の、対角線Dwk上の各点に対応する色に
ついては、上記特定色に対応する点Pwkから対角線D
wk上の点までの距離が遠いほど、変更量U,V,W
が距離に比例して少なくなるように設定しているので、
それら線上の各点を始点とする3次元ベクトルの終点
は、それぞれ、図18に示すように、直線Ewk−P
w,Ewk−Pkを形成する。
プS90において、直方体の対角線のうちの、上記特定
色の対応点Pwkを含む1本の対角線Dwk上の各点に
対応する色については、それぞれ、上記特定色の対応点
Pwkからその稜線Dwk上の点までの距離が遠いほ
ど、C’,M’,Y’ 色データの値の変更量U,V,
Wが距離に比例して少なくなるように設定していたが、
変更前の色調変化をなるべく保存したい場合は、上記の
ようなステップS90の処理を省略するようにしても良
い。
省略した場合において、C’,M’,Y’ 色データの
値の変更量U,V,Wを、直方体における対応点を始点
とする3次元ベクトルとして表した際に、その3次元ベ
クトルの終点をプロットして示した説明図である。
図19に示すように、対角線Dwk上の点Pwkを始点
とし、点Ewkを終点とする3次元ベクトルとして表さ
れる。また、点Pwk以外の対角線Dwk上の各点に対
応する色については、図17に示すステップS90を省
略したことによって、C’,M’,Y’色データの値の
変更量U,V,Wは、ステップS94において、ラプラ
ス方程式から導き出される。従って、対角線Lwk上の
各点を始点とする3次元ベクトルの終点は、それぞれ、
図19に示すように、曲線Ewk−Pw,Ewk−Pk
を形成することになる。
0の処理を省略した場合は、白と黒の近辺の色について
は、C’,M’,Y’色データの値の変更量は少なくな
り、主に上記特定色の近辺の色について、C’,M’,
Y’色データの値が変更される。
の処理を行った場合と省略した場合とを比較してみる
と、ステップS90の処理を行なった場合は、無彩色に
ついてグラデーションの直線性を保存できるが、これに
対し、ステップ90の処理を省略した場合は、白色に近
い領域での正確さを保つことができる。
次元LUTの変更方法についての処理手順を示すフロー
チャートである。本実施例は、白,シアン,黄,及び緑
の間における特定の色(即ち、図3に示した直方体にお
ける面Swcyg上の特定の点に対応する色)について
C’,M’,Y’色データの値を変更し、その変更に伴
って、他の色についてC’,M’,Y’色データの値を
変更する例である。
ついてC’,M’,Y’色データの値を変更した際のそ
れぞれの変更量U,V,Wを求める処理を行なう(ステ
ップS96)。次に、図3に示した直方体の頂点に対応
する白,シアン,マゼンタ,黄,赤,緑,青,黒の8つ
の色について、C’,M’,Y’色データの値を変更し
ないように決定する処理を行なう(ステップS98)。
続いて、図3に示した直方体における12本の稜線Lw
c,Lwm,Lwy,Lcg,Lcb,Lmb,Lm
r,Lyg,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk上の各
色、及び直方体を貫く1本の対角線Dykについて
C’,M’,Y’色データの値を変更しないように決定
する処理を行なう(ステップS100,S102)。さ
らに、図3に示した直方体における面Swcygを除く
5つの面Swmcb,Swmyr,Syrgk,Smb
rk,Scbgk上の各色についてC’,M’,Y’色
データの値を変更しないように決定する処理を行なう
(ステップS104)。こうして、以上述べた各色につ
いて C’,M’,Y’色データの値を変更しないよう
に決定することによって、それら色のC’,M’,Y’
色データの値の変更量U,V,Wは全て0,0,0に設
定される。
〜第5の実施例と同様に、式(5)に示したラプラス方
程式を用いて、C’,M’,Y’色データの値の変更量
U,V,Wをそれぞれ求める処理を行なう(ステップS
106,S108)。
C’,M’,Y’色データの値を変更した際の、他の色
についてのC’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wを求めることができる。
M’,Y’色データの値の変更量U,V,Wを、直方体
における対応点を始点とする3次元ベクトルとして表し
た際に、その3次元ベクトルの終点をプロットして示し
た説明図である。
ち、面Swcyg上の特定の点に対応する色)につい
て、C’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,W
を図3に示した直方体において3次元ベクトルで表す
と、図21に示す如くになる。即ち、この3次元ベクト
ルは、上記特定色に対応する点Pwcygを始点とし、
例えば、点Ewcygを終点とするベクトルとなる。ま
た、上記特定色以外の、面Swcyg上の各点に対応す
る色については、C’,M’,Y’色データの値の変更
量U,V,Wは、図20のステップS108において、
ラプラス方程式から導き出される。従って、面Swcy
g上の各点を始点とする3次元ベクトルの終点は、それ
ぞれ、図21に示すように、曲面を形成することにな
る。
いて、直方体の面のうち、面Swcyg以外の5つ面S
wmcb,Swmyr,Syrgk,Smbrk,Sc
bgk上の各点に対応する色については、それぞれ、
C’,M’,Y’ 色データの値の変更量U,V,Wを
0,0,0に設定していたが、このようなステップS1
04の処理を省略するようにしても良い。
を省略した場合は、彩度の最も高い色(即ち、図3に示
した直方体の面上の点に対応する色)も若干変化するこ
とがある。測色的には色差(誤差)が増大することにな
るが、人間には好ましく感じられる可能性がある。
次元LUTの変更方法についての処理手順を示すフロー
チャートである。本実施例は、図3に示した直方体内に
おける特定の点に対応する色(特定色)についてC’,
M’,Y’色データの値を変更し、その変更に伴って、
他の色についてC’,M’,Y’色データの値を変更す
る例である。
ついてC’,M’,Y’色データの値を変更した際のそ
れぞれの変更量U,V,Wを求める処理を行なう(ステ
ップS110)。次に、図3に示した直方体の頂点に対
応する白,シアン,マゼンタ,黄,赤,緑,青,黒の8
つの色について、C’,M’,Y’色データの値を変更
しないように決定する処理を行なう(ステップS11
2)。続いて、図3に示した直方体における12本の稜
線Lwc,Lwm,Lwy,Lcg,Lcb,Lmb,
Lmr,Lyg,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk上の
各色、及び直方体を貫く1本の対角線Dykについて
C’,M’,Y’色データの値を変更しないように決定
する処理を行なう(ステップS114,S116)。さ
らに、図3に示した直方体における6つの面Swcy
g,Swmcb,Swmyr,Syrgk,Smbr
k,Scbgk上の各色についてC’,M’,Y’色デ
ータの値を変更しないように決定する処理を行なう(ス
テップS118)。こうして、以上述べた各色について
C’,M’,Y’色データの値を変更しないように決
定することによって、それら色のC’,M’,Y’色デ
ータの値の変更量U,V,Wは全て0,0,0に設定さ
れる。
〜第6の実施例と同様に、式(5)に示したラプラス方
程式を用いて、C’,M’,Y’色データの値の変更量
U,V,Wをそれぞれ求める処理を行なう(ステップS
120,S122)。
C’,M’,Y’色データの値を変更した際の、他の色
についてのC’,M’,Y’色データの値の変更量U,
V,Wを求めることができる。
いて、直方体における6つの面Swcyg,Swmc
b,Swmyr,Syrgk,Smbrk,Scbgk
上の各点に対応する色については、それぞれ、C’,
M’,Y’ 色データの値の変更量U,V,Wを0,
0,0に設定していたが、このようなステップS116
の処理を省略するようにしても良い。
を省略した場合は、彩度の最も高い色(即ち、図3に示
した直方体の面上の点に対応する色)も若干変化するこ
とがある。測色的には色差(誤差)が増大することにな
るが、人間には好ましく感じられる可能性がある。
例によれば、白色に限らず、あらゆる特定の色について
C’,M’,Y’色データの値を変更し、その変更に伴
って、他の色についてC’,M’,Y’色データの値を
変更することができる。
能であるといっても、予め、その変更したい色がC,
M,Y色データの組合せ(即ち、3次元LUTのアドレ
ス)として与えられなければ、上記した各実施例におけ
る処理を行なうことはできない。しかし、実際には、
「肌色をもう少し健康的に」といった具合に、変更した
い色そのものが与えられるだけで、C,M,Y色データ
の組合せ(C,M,Y色データの値)が与えられるわけ
ではない。
してC,M,Y色データの値を求めるかについて、4つ
の場合に別けて説明する。
い色の存在するデータ領域(例えば、データストリーム
のバイト位置など)が既に分かっている場合
置するC,M,Y,Kの色データの値を読み取り、その
値をそのままC,M,Y色データの値として用いる。な
お、そのデータ領域に位置するC,M,Y,Kの色デー
タの値が不均一な時は、そのデータ領域に位置するC,
M,Y,Kの色データの値を平均するなどして、代表値
を得るようにする。
い色(即ち、C’,M’,Y’,Kの色データの値)が
既に分かっている場合 この場合は次の2つの求め方が存在する。
ータの値に基づいて、3次元LUTの全域を走査して、
それらの値に最も近い値が格納されている3次元LUT
のアドレスを探し出し、そのアドレスの値をそのまま
C,M,Y色データの値として用いる。
即ち、多項式化、CMY→ L*a*b*変換、ガメット・
マッピング、多項式化、L*a*b*→CMY変換の処理
(処理回路42,26,28,44,30による処理)
を逆の順番でたどって、まず、分かっているC’,
M’,Y’の色データの値から、L*a*b*→CMY変
換用マトリックス演算処理回路30,多項式化処理回路
44による処理とは逆の処理によってL*a*b*データ
の値を求め、次いで、そのL*a*b*データの値から、
CMY→ L*a*b*変換用マトリックス演算処理回路2
6,多項式化処理回路42による処理とは逆の処理によ
ってC,M,Y色データの値を求める。なお、一般に、
ガメット・マッピング処理は不可逆処理であることも多
いので、逆ガメット・マッピング処理(ガメット・マッ
ピング処理回路28による処理と逆の処理)は行わな
い。
による印刷結果)において変更したい色の場所が既に分
かっている場合
場所を測色し、L*a*b*データの値を得る。この時、
測色より得られたL*a*b*データの値が不均一の場合
はその値を平均するなどして、代表値を得るようにす
る。次いで、図24に示したLUT作成部の処理のう
ち、多項式化、CMY→ L*a*b*変換、ガメット・マ
ッピングの処理(処理回路42,26,28による処
理)を逆の順番でたどって、測色によって得られたL*
a*b*データの値から、CMY→ L*a*b*変換用マト
リックス演算処理回路26,多項式化処理回路42によ
る処理とは逆の処理により、C,M,Y色データの値を
求める。なお、この場合も、逆ガメット・マッピング処
理は行わない。
よる印刷結果)において変更した色の場所が既に分かっ
ている場合
場所を測色し、L*a*b*データの値を得る。この時、
測色より得られたL*a*b*データの値が不均一の場合
はその値を平均するなどして、代表値を得るようにす
る。次いで、図24に示したLUT作成部の処理のう
ち、多項式化、CMY→ L*a*b*変換の処理(処理回
路42,26による処理)を逆の順番でたどって、測色
によって得られたL*a*b*データの値から、CMY→
L*a*b*変換用マトリックス演算処理回路26,多項
式化処理回路42による処理とは逆の処理により、C,
M,Y色データの値を求める。
れたときに、その色を表すC,M.Y色データの値を求
めることができる。
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様にて実施することが可能である。
1色の特定の色についてC’,M’,Y’色データの値
を変更し、その変更に伴って、他の色についてC’,
M’,Y’色データの値を変更するようにしていた。し
かし、本発明は初めに変更する特定の色は1色に限るも
のではなく、2色以上の色をそれぞれ特定の色として変
更するようにしても良い。但し、それら特定の色ごと
に、C’,M’,Y’色データの値の変更量U,V,W
を0,0,0に設定すべき色が異なるので、それらが互
いに干渉しないように配慮する必要がある。
データ変換テーブル変更方法を用いて、最終的に図8に
示したような変更量加算用の3次元LUT150を作成
し、その変更量加算用の3次元LUT150と元からあ
る色変換用の3次元LUT122と、さらに、加算回路
152を用いて、C’,M’,Y’色データの値を変更
していたが、これら2つの3次元LUT122,150
と1つの加算回路152を、図23に示すように1つの
3次元LUT154に置き換えても良い。即ち、3次元
LUT154として、C,M,Y色データの値の組合せ
によって指定される各アドレスに、C’,M’,Y’色
データの変更後の値が格納された3次元LUTを用い
る。変更後の値は、C’,M’,Y’色データ毎に、変
更前の値に変更量を加算することにより容易に求められ
る。なお、これら変更後の値を求める演算は、3次元L
UT内容変更回路158において、変更量の導出処理と
併せて行なわれる。
いてC’,M’,Y’色データの変更量U,V,Wを求
めるに際して、式(5)に示したようなラプラス方程式
を用いていたが、本発明はこのようなラプラス方程式に
限るものではなく、場の空間的変化を表す条件式である
なら何でも良い。即ち、上記した実施例では、色空間を
静電場に置き換えてラプラス方程式を適用するようにし
たが、磁場に置き換えて同様な方程式を適用するように
しても良い。また、重力場に置き換えて、引力に係る方
程式を適用するようにしても良い。
となる色変換用の3次元LUTは、C,M,Yの三原色
データを入力とし、色変換の施された同じC,M,Yの
三原色データを出力とするものであった。しかし、本発
明はこれに限定されるものではない。例えば、C,M,
Yの三原色データを入力とし、色変換の施されたC,
M,Y,Kの色データや、或いはR,G,Bの三原色デ
ータを出力としても良い。また、R,G,Bの三原色デ
ータを入力とし、色変換の施された同じR,G,Bの三
原色データや、或いはC,M,Yの三原色データもしく
はC,M,Y,Kの色データを出力としても良い。な
お、R,G,Bの三原色データを入力とするような3次
元LUTの内容を変更する場合、前述した3次元色空間
としては、R,G,B色データを直交座標軸とする3次
元色空間を考えればよい。また、C,M,Y,Kの色デ
ータを出力とするような3次元LUTの内容を変更する
場合、C,M,Y,Kの色データの各々について変更量
は得られるので、変更量の種類の数は4つになる。
の対象となる3次元LUTは、色変換用の3次元LUT
であったが、本発明はこれに限定されるものではない。
即ち、変更の対象となる3次元LUTは、C,M,Yの
三原色データや、R,G,Bの三原色データなど、少な
くとも3種類の色データを入力とするものであれば良
く、出力されるデータは必ずしも色データである必要は
ない。また、出力されるデータの種類の数も、C,M,
Y色データなどの3種類のデータや、C,M,Y,K色
データなどの4種類のデータに限るものではなく、1種
類でも、2種類でも、或いは5種類以上のデータでも構
わない。
変更方法についての処理手順を示すフローチャートであ
る。
れるアドレスに、C’,M’,Y’色データの値の変更
量U,V,Wを格納する3次元LUTを模式的に示した
斜視図である。
る3次元色空間を模式的に示した斜視図である。
すフローチャートである。
3次元静電場に置き換えた場合を示す説明図である。
示す斜視図である。
ータの値の変更量U,V,Wを、直方体における対応点
を始点とする3次元ベクトルとして表した際に、その3
次元ベクトルの終点をプロットして示した説明図であ
る。
置の主要部を示すブロック図である。
おいて、C’,M’,Y’ 色データの値の変更量U,
V,Wを、直方体における対応点を始点とする3次元ベ
クトルとして表した際に、その3次元ベクトルの終点を
プロットして示した説明図である。
の変更方法についての処理手順を示すフローチャートで
ある。
の変更方法についての処理手順を示すフローチャートで
ある。
データの値の変更量U,V,Wを、直方体における対応
点を始点とする3次元ベクトルとして表した際に、その
3次元ベクトルの終点をプロットして示した説明図であ
る。
合において、C’,M’,Y’色データの値の変更量
U,V,Wを、直方体における対応点を始点とする3次
元ベクトルとして表した際に、その3次元ベクトルの終
点をプロットして示した説明図である。
の変更方法についての処理手順を示すフローチャートで
ある。
データの値の変更量U,V,Wを、直方体における対応
点を始点とする3次元ベクトルとして表した際に、その
3次元ベクトルの終点をプロットして示した説明図であ
る。
合において、C’,M’,Y’色データの値の変更量
U,V,Wを、直方体における対応点を始点とする3次
元ベクトルとして表した際に、その3次元ベクトルの終
点をプロットして示した説明図である。
の変更方法についての処理手順を示すフローチャートで
ある。
データの値の変更量U,V,Wを、直方体における対応
点を始点とする3次元ベクトルとして表した際に、その
3次元ベクトルの終点をプロットして示した説明図であ
る。
合において、C’,M’,Y’色データの値の変更量
U,V,Wを、直方体における対応点を始点とする3次
元ベクトルとして表した際に、その3次元ベクトルの終
点をプロットして示した説明図である。
の変更方法についての処理手順を示すフローチャートで
ある。
データの値の変更量U,V,Wを、直方体における対応
点を始点とする3次元ベクトルとして表した際に、その
3次元ベクトルの終点をプロットして示した説明図であ
る。
の変更方法についての処理手順を示すフローチャートで
ある。
を用いた色変換装置の主要部を示すブロック図である。
置を示すブロック図である。
Lmr,Lyg,Lyr,Lrk,Lgk,Lbk…稜
線 Dwk…対角線 Swmcb,Swcyg,Swmyr,Syrgk,S
mbrk,Scbgk…面 P…格子点 Pw,Pc,Pm,Py,Pr,Pg,Pb,Pk…頂
点 U0,V0,W0…変更量 U,V,W…変更量
Claims (32)
- 【請求項1】 3種類の色データの値の組合せによって
対応する1種類以上の変換データの値をそれぞれ出力す
るデータ変換テーブルにおいて、前記3種類の色データ
の値の組合せのうち、特定の組合せについて前記変換デ
ータの値を変更する場合に、それに伴い、他の組合せに
ついても前記変換データの値を変更するデータ変換テー
ブル変更方法であって、 前記特定の組合せについて、変更した前記変換データの
値の変更量を求める第1の工程と、 前記3種類の色データの値の組合せのうち、前記変換デ
ータの値を変更しない組合せを決定する第2の工程と、色空間を所定の場と置き換えて、 前記変換データの値の
変更量を求めるための場の方程式を導き出す第3の工程
と、 前記特定の組合せについては、前記変換データの値の変
更量を前記第1の工程において求めた値に設定し、前記
第2の工程において決定された前記組合せについては、
前記変換データの値の変更量をゼロに設定するという条
件の下で、前記第3の工程において導き出した方程式を
解いて、各組合せについて、前記変換データの値の変更
量をそれぞれ求める第4の工程と、 を含むデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のデータ変換テーブル変
更方法において、 前記特定の組合せは、前記3種類の色データの値が各々
ゼロである1つの組合せと、各々最大値である1つの組
合せと、何れか一種類の色データの値がゼロで、残りの
二種類の色データの値が最大値である3つの組合せと、
何れか二種類の色データの値がゼロで、残りの一種類の
色データの値が最大値である3つの組合せの、合計8つ
の組合せの中から1つ選ばれることを特徴とするデータ
変換テーブル変更方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載のデータ変換テーブル変
更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、前記特定の
組合せを除く残りの7つの組合せを含むことを特徴とす
るデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のデータ変換テーブル変
更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記3種類の色データの値の組合せを、前記3種類の色
データをそれぞれ座標軸とする3次元色空間内の点とし
て表して、前記8つの組合せをそれぞれ表す点を頂点と
して6面体を構成した場合に、該6面体における前記特
定の組合せを表す頂点を端点とする3本の稜線を除く、
残りの9本の稜線上の各点として表される各組合せを含
むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項5】 請求項4に記載のデータ変換テーブル変
更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における6つの面のうち、前記特定の組合せ
を表す頂点を端点とする前記3本の稜線を含む3つの面
を除く、残りの3つの面上の各点として表される各組合
せを含むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方
法。 - 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のデータ
変換テーブル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、前記特定の組
合せを表す頂点を端点する1本の対角線を除く、残りの
3本の対角線のうちの少なくとも1本の対角線上の各点
として表される各組合せを含むことを特徴とするデータ
変換テーブル変更方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載のデータ変換テーブル変
更方法において、 前記第4の工程における前記条件には、 前記特定の組合せを表す頂点を端点とする前記3本の稜
線上の各点、及び前記特定の組合せを表す頂点を端点と
し前記6面体内を貫く1本の対角線上の各点として表さ
れる各組合せについては、それぞれ、前記特定の組合せ
を表す頂点からの当該点までの距離が遠いほど、前記変
換データの値の変更量が少なくなるよう設定するという
条件をさらに含むことを特徴とするデータ変換テーブル
変更方法。 - 【請求項8】 請求項2に記載のデータ変換テーブル変
更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、前記特定の
組合せを除く残りの7つの組合せの中から選ばれること
を特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項9】 請求項1に記載のデータ変換テーブル変
更方法において、 前記3種類の色データの値の組合せを、前記3種類の色
データをそれぞれ座標軸とする3次元色空間内の点とし
て表して、 前記3種類の色データの値が各々ゼロである1つの組合
せと、各々最大値である1つの組合せと、何れか一種類
の色データの値がゼロで、残りの二種類の色データの値
が最大値である3つの組合せと、何れか二種類の色デー
タの値がゼロで、残りの一種類の色データの値が最大値
である3つの組合せの、合計8つの組合せをそれぞれ表
す点を頂点として6面体を構成した場合に、 前記特定の組合せは、前記6面体における12本の稜線
上の各点として表される各組合せの中から1つ選ばれる
ことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載のデータ変換テーブル
変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体の頂点として表される前記8つの組合せを含
むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体において、前記特定の組合せを表す点を含む
1本の稜線を除く、残りの11本の稜線上の各点として
表される各組合せを含むことを特徴とするデータ変換テ
ーブル変更方法。 - 【請求項12】 請求項11に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における6つの面のうち、前記特定の組合せ
を表す点を含んだ前記1本の稜線を含む2つの面を除
く、残りの4つの面上の各点として表される各組合せを
含むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項13】 請求項11または請求項12に記載の
データ変換テーブル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、少なくとも1
本の対角線上の各点として表される各組合せを含むこと
を特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項14】 請求項13に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記第4の工程における前記条件には、 前記特定の組合せを表す点を含む1本の稜線上の各点と
して表される各組合せについては、それぞれ、前記特定
の組合せを表す点からの当該点までの距離が遠いほど、
前記変換データの値の変更量が少なくなるよう設定する
という条件をさらに含むことを特徴とするデータ変換テ
ーブル変更方法。 - 【請求項15】 請求項1に記載のデータ変換テーブル
変更方法において、 前記3種類の色データの値の組合せを、前記3種類の色
データをそれぞれ座標軸とする3次元色空間内の点とし
て表して、 前記3種類の色データの値が各々ゼロである1つの組合
せと、各々最大値である1つの組合せと、何れか一種類
の色データの値がゼロで、残りの二種類の色データの値
が最大値である3つの組合せと、何れか二種類の色デー
タの値がゼロで、残りの一種類の色データの値が最大値
である3つの組合せの、合計8つの組合せをそれぞれ表
す点を頂点として6面体を構成した場合に、 前記特定の組合せは、前記6面体内を貫く4本の対角線
上の各点として表される各組合せの中から1つ選ばれる
ことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項16】 請求項15に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体の頂点として表される前記8つの組合せを含
むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項17】 請求項16に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における12本の稜線上の各点として表され
る各組合せを含むことを特徴とするデータ変換テーブル
変更方法。 - 【請求項18】 請求項17に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における6つの面上の各点として表される各
組合せを含むことを特徴とするデータ変換テーブル変更
方法。 - 【請求項19】 請求項18に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記第4の工程における前記条件には、 前記特定の組合せを表す点を含む1本の対角線上の各点
として表される組合せについては、それぞれ、前記特定
の組合せを表す点からの当該点までの距離が遠いほど、
前記変換データの値の変更量が少なくなるよう設定する
という条件をさらに含むことを特徴とするデータ変換テ
ーブル変更方法。 - 【請求項20】 請求項1に記載のデータ変換テーブル
変更方法において、 前記3種類の色データの値の組合せを、前記3種類の色
データをそれぞれ座標軸とする3次元色空間内の点とし
て表して、 前記3種類の色データの値が各々ゼロである1つの組合
せと、各々最大値である1つの組合せと、何れか一種類
の色データの値がゼロで、残りの二種類の色データの値
が最大値である3つの組合せと、何れか二種類の色デー
タの値がゼロで、残りの一種類の色データの値が最大値
である3つの組合せの、合計8つの組合せをそれぞれ表
す点を頂点として6面体を構成した場合に、 前記特定の組合せは、前記6面体における6つの面上の
各点として表される各組合せの中から1つ選ばれること
を特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項21】 請求項20に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体の頂点として表される前記8つの組合せを含
むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項22】 請求項21に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における12本の稜線上の各点として表され
る各組合せを含むことを特徴とするデータ変換テーブル
変更方法。 - 【請求項23】 請求項22に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における6つの面のうち、前記特定の組合せ
を表す点を含む1つの面を除く、残りの5つの面上の各
点として表される各組合せを含むことを特徴とするデー
タ変換テーブル変更方法。 - 【請求項24】 請求項22または請求項23に記載の
データ変換テーブル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、少なくとも1
本の対角線上の各点として表される各組合せを含むこと
を特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項25】 請求項1に記載のデータ変換テーブル
変更方法において、 前記3種類の色データの値の組合せを、前記3種類の色
データをそれぞれ座標軸とする3次元色空間内の点とし
て表して、 前記3種類の色データの値が各々ゼロである1つの組合
せと、各々最大値である1つの組合せと、何れか一種類
の色データの値がゼロで、残りの二種類の色データの値
が最大値である3つの組合せと、何れか二種類の色デー
タの値がゼロで、残りの一種類の色データの値が最大値
である3つの組合せの、合計8つの組合せをそれぞれ表
す点を頂点として6面体を構成した場合に、 前記特定の組合せは、前記6面体内の各点として表され
る各組合せの中から1つ選ばれることを特徴とするデー
タ変換テーブル変更方法。 - 【請求項26】 請求項25に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体の頂点として表される前記8つの組合せを含
むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項27】 請求項26に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における12本の稜線上の各点として表され
る各組合せを含むことを特徴とするデータ変換テーブル
変更方法。 - 【請求項28】 請求項27に記載のデータ変換テーブ
ル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体における6つの面上の各点として表される各
組合せを含むことを特徴とするデータ変換テーブル変更
方法。 - 【請求項29】 請求項27または請求項28に記載の
データ変換テーブル変更方法において、 前記変換データの値を変更しない組合せは、 前記6面体内を貫く4本の対角線のうち、少なくとも1
本の対角線上の各点として表される各組合せを含むこと
を特徴とするデータ変換テーブル変更方法。 - 【請求項30】 請求項1に記載のデータ変換テーブル
変更方法において、 前記特定の組合せは、前記3種類の色データの値の組合
せの中から2つ以上選ばれることを特徴とするデータ変
換テーブル変更方法。 - 【請求項31】 請求項1に記載のデータ変換テーブル
変更方法において、 前記データ変換テーブルは、前記3種類の色データの値
の組合せによって3または4種類の変換データの値をそ
れぞれ出力するテーブルであって、 前記第1乃至第4の工程では、前記変換データの種類毎
に、各々の処理を行なうことを特徴とするデータ変換テ
ーブル変更方法。 - 【請求項32】 請求項1に記載のデータ変換テーブル
変更方法において、 前記方程式は、前記3種類の色データをそれぞれ座標軸
とする3次元色空間において適用されるラプラス方程式
を含むことを特徴とするデータ変換テーブル変更方法。
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