JP3436716B2 - トナーリサイクル式画像形成装置 - Google Patents

トナーリサイクル式画像形成装置

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JP3436716B2
JP3436716B2 JP35417599A JP35417599A JP3436716B2 JP 3436716 B2 JP3436716 B2 JP 3436716B2 JP 35417599 A JP35417599 A JP 35417599A JP 35417599 A JP35417599 A JP 35417599A JP 3436716 B2 JP3436716 B2 JP 3436716B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンター、
ファクシミリなどの画像形成装置に関するものであり、
特に、回収トナーを現像装置内にリサイクルして使用す
るトナーリサイクル式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機に代表される画像形成装置におい
ては、感光体ドラム表面を一様に帯電し、画像露光によ
り感光体ドラム表面に原稿像に対応する静電潜像を形成
し、次いで現像装置内に充填されている現像剤により該
静電潜像を現像して感光体ドラム表面にトナー像を形成
し、このトナー像を感光体ドラム表面から転写紙上に転
写し、転写されたトナー像を熱、圧力等により定着させ
ることによって、画像の形成が行われる。トナー像転写
後の感光体ドラム表面に残存するトナーは、クリーニン
グブレード等のクリーニング装置により除去され、更
に、感光体ドラム表面の除電が行われ、これにより、画
像形成の一サイクルが完了し、次の画像形成が行われ
る。このような画像形成装置において、最近では、省資
源や環境性等の見地から、所定の転写材上にトナー像を
転写した後に、感光体表面から取り除かれて回収された
トナーを、上記の現像装置内にリサイクルして再使用す
る回収トナーリサイクル式画像形成装置が広く普及して
いる。
【0003】また、最近では、カラー複写機、ファクシ
ミリ、レーザプリンタなど、所謂デジタル式の画像形成
装置が普及しているが、このようなデジタル式画像形成
装置では、反転現像方式が採用されている。反転現像方
式とは、通常のアナログ式画像形成装置において採用さ
れている正規現像方式とは異なり、感光体の帯電極性と
は同極性に帯電したトナーを使用し、画像露光による光
減衰部(光照射部)に帯電トナーを付着させることによ
り、静電像の現像が行われる。即ち、光が照射されない
部分(バックグラウンド部)は、帯電トナーと同極性の
高電位部分であるため、帯電トナーが付着せず、光が照
射されて電位が低下した光減衰部のみに帯電トナーが付
着することにより、静電像に対応するトナー像が形成さ
れるというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、反転現
像方式により画像形成を行う場合、クリーニング装置に
より回収されたトナーを現像装置内にリサイクルして現
像に再利用する時には、画像形成を繰り返すにしたが
い、形成される画像の画質が低下するという問題があ
る。即ち、現像に供されるトナーには、電荷制御剤など
が配合されており、現像装置内での摩擦混合攪拌によ
り、該トナー所定極性(感光体の帯電極性と同極性)に
摩擦帯電されるが、このような帯電トナー中には、微量
ではあるが、必ず逆極性に帯電した逆帯電トナーが含ま
れている。この様な逆帯電トナーを含む現像剤により現
像が行われると、逆帯電トナーの多くは、転写後の感光
体ドラム表面に残存し、クリーニング装置により回収さ
れる。従って、クリーニング装置により回収されたトナ
ーを現像装置内にリサイクルして再利用すると、画像形
成を繰り返すにしたがい、現像装置内の逆帯電トナー量
が次第に増大する。この結果、画像濃度の低下、カブ
リ、トナー飛散など、種々の不都合を生じる。特に反転
現像においては、画像のバックグラウンド部に光が照射
されず、帯電トナーと同極性で且つ高電位に保持されて
いるため、この部分には、逆帯電トナーが極めて付着し
易い。従って、逆帯電トナーの量が増大すると、画像白
紙部に逆帯電トナーが付着して、画像部トナー散りなど
の画質低下が顕著に現れる。
【0005】また、転写紙からは紙粉が発生し、感光体
ドラム表面に付着した紙粉もクリーニング装置によって
トナーと共に回収され、現像装置内に供給される。転写
紙から発生する紙粉は、一般に負極性に帯電することが
知られており、負帯電トナーを現像剤として用いて画像
形成する場合には、紙粉は正規の帯電トナー(負帯電ト
ナー)と同様の挙動を示し、形成される画像中では、正
規の帯電トナー中に埋め込まれてしまうため、紙粉によ
る画質の低下は無視し得るレベルにある。しかしなが
ら、正帯電トナーを現像剤として用いて画像形成が行わ
れる場合には、著しい画質の低下をもたらす。即ち、こ
の場合、紙粉は逆帯電トナー(負帯電トナー)と全く同
様の挙動を示し、前述した不都合を引き起こすばかり
か、紙粉がトナーと混合されると、紙粉の周りにトナー
が付着して凝集してしまう。このような凝集トナーによ
って現像が行われると、前述した画像部トナー散りなど
の画質低下が一層顕著なものとなってしまう。
【0006】上述した逆帯電トナーや紙粉による画質低
下を防止するために、例えば特開平9−114217号
公報には、現像装置内に設けられた2つの現像剤攪拌混
合部材(スパイラル乃至パドル)の間に導電性のメッシ
ュ部材を設け、この導電性メッシュ部材に帯電トナーと
同極性のバイアス電圧を印加することが開示されてい
る。この先行技術に開示されている画像形成装置は、ク
リーニング装置により回収されたトナーは、全て、導電
性メッシュ部材を通して現像域に供給するというもので
あり、逆帯電トナーや紙粉、或いは紙粉を含む凝集トナ
ーを導電性メッシュに捕捉するというものであり、これ
により、逆帯電トナー等の現像域への導入を防止し、上
述した画質の低下を回避するというものである。
【0007】しかしながら、上記先行技術の画像形成装
置では、未だ、改善すべき種々の問題を有している。例
えば、メッシュ部材に目詰まりを生じてしまうと、現像
剤の流れがストップしてしまい、現像域に十分な量の現
像剤(帯電トナー)が供給されず、現像自体が困難とな
ってしまう。また、このメッシュの開口をトナーが通過
する際に、逆にトナーが押しつぶされて凝固してしまう
という問題もある。しかも、このメッシュ部材は、現像
剤中に埋め込まれるような位置に配置されているため、
目詰まりを生じたメッシュ部材の清掃或いは交換が非常
に困難である。更に、このメッシュ部材にバイアス電圧
を印加するための格別の電源が必要であり、装置をコン
パクトなものにするという点で不適当なものとなってい
る。
【0008】従って本発明の目的は、逆帯電トナーや紙
粉の現像装置内への混入による画質の低下が有効に防止
され、反転現像により高画質の画像を安定した形成する
ことが可能なトナーリサイクル式画像形成装置を提供す
ることにある。本発明の他の目的は、逆帯電トナーや紙
粉を捕捉するメッシュ部材の清掃や交換を容易に行うこ
とができ、しかも、格別の電源を用いることなしにメッ
シュ部材にバイアス電圧を印加して、逆帯電トナー等の
捕捉を容易に行うことが可能なトナーリサイクル式画像
形成装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、感光体
ドラム表面に形成された静電像を、現像装置内に充填さ
れた磁性現像剤を用いての反転現像により現像してトナ
ー像を形成し、該トナー像を所定の転写紙上に転写させ
ると共に、トナー像転写後の感光体ドラム表面に残存す
るトナーをクリーニング装置により回収し、回収された
トナーを前記現像装置内にリサイクルするトナーリサイ
クル式画像形成装置において、前記現像装置は、磁性現
像剤が充填され且つ上方部分及び感光体ドラムに対面す
る側部が開放されている現像ハウジングと、該現像ハウ
ジング内に感光体ドラムと対面するように配置された現
像剤搬送スリーブと、現像ハウジングの上方部分を覆う
様に着脱自在に取り付けられている蓋体とを備えてお
り、前記蓋体の内面には、プレート状の導電性メッシュ
が取り付けられており、現像に際して現像剤搬送スリー
ブに印加される現像バイアス電圧が、前記導電性メッシ
ュにも、整流器を介して印加されるように設定されてい
ることを特徴とする画像形成装置が提供される。
【0010】本発明においては、現像装置の現像ハウジ
ングの開口部に着脱自在に装着されている蓋体の内面に
プレート状の導電性メッシュが設けられており、この導
電性メッシュにより、逆帯電トナーや紙粉、或いは紙粉
を含む凝集トナーを捕捉するものである。即ち、この導
電性メッシュは、蓋体の内面に設けられており、現像剤
が攪拌混合される流れの中に埋設されているものではな
い。従って、蓋体を開けることにより、容易に導電性メ
ッシュを清掃し或いは交換することができ、しかも、こ
の導電性メッシュの目詰まりにより現像剤の流れがスト
ップすることはなく、現像域(感光体ドラムと現像剤搬
送スリーブとの間)への帯電トナーの供給が損なわれる
こともない。
【0011】また、上記の導電性メッシュにも、現像剤
搬送スリーブ(現像スリーブ)に印加される現像バイア
ス電圧が印加される。即ち、この現像バイアス電圧は、
現像スリーブの電位を正規の帯電トナーと同極性に保持
するものであり、導電性メッシュも正規の帯電トナーと
同極性の電位に保持される。従って、現像装置内を浮遊
乃至飛散しているトナーから、逆帯電トナーのみが静電
引力により選択的に導電性メッシュに捕捉される。更
に、正帯電トナーを用いて現像が行われる場合には、紙
粉は負極性に帯電しているため、上記の様な現像バイア
ス電圧の印加により、紙粉及び紙粉を含む凝集トナーも
逆帯電トナー(負帯電トナー)と同様に捕捉される。更
に、導電性メッシュへの現像バイアス電圧の印加は、ダ
イオード等の整流器を介して行われることが必要であ
る。即ち、現像スリーブには、画像形成時(現像時)に
は現像バイアス電圧が印加されるが、非画像形成時(感
光体表面が主帯電されない時)には、帯電トナーの感光
体表面への付着を防止するために、現像バイアス電圧と
は逆向きのバイアス電圧が印加される。このような逆向
きの電圧が導電性メッシュに印加されてしまうと、捕捉
した逆帯電トナーや紙粉が放出されてしまうばかりか、
正規の帯電トナーが捕捉されてしまう。従って、整流器
を介して現像バイアス電圧を印加することにより、逆向
きのバイアス電圧の印加を回避することが必要となる。
また、本発明において、上記の様に導電性メッシュに現
像バイアス電圧を印加するためには、現像スリーブに現
像バイアス電圧を印加するための電源を共有することが
でき、格別の電源を用いる必要がないという利点があ
る。
【0012】上述した本発明において、現像ハウジング
には、現像スリーブに隣接して現像剤攪拌混合域と、現
像剤攪拌混合域に隣接して回収トナー貯留域を設け、こ
の回収トナー貯留域上に位置する蓋体内面に、前記の導
電性メッシュを設けることが好ましい。即ち、クリーニ
ング装置により回収されたトナーを、この回収トナー貯
留域に供給し、供給された回収トナーを、この貯留域に
配置されている汲み上げパドルにより、現像剤攪拌混合
パドルが配置されている現像剤攪拌混合域に導入し、こ
の現像剤攪拌混合域から現像スリーブに供給して現像を
行う。このような回収トナー貯留域上の蓋体内面に導電
性メッシュを配置することにより、回収トナー中に含ま
れる逆帯電トナーや紙粉、紙粉を含む凝集トナーを効率
よく捕捉することができる。また、この場合、導電性メ
ッシュが設けられる蓋体内面を、汲み上げパドルの上端
に近い位置に配置することにより、逆帯電トナー等の捕
捉を一層効率よく行うことができる。
【0013】また、本発明によれば、前述した導電性メ
ッシュを設ける代わりに、現像スリーブの上方部分に、
金属製前カバーを回動自在に前記蓋体に取り付け、この
蓋体に、整流器を介して現像バイアス電圧を印加するこ
ともできる。この場合には、現像剤が現像域に供給され
る直前に、逆帯電トナーや紙粉等を有効に捕捉でき、逆
帯電トナー等による画質の低下を有効に防止することが
できる。しかも、この金属製前カバーも容易に開けるこ
とができるので、その清掃等を至って容易に行うことが
できる。
【0014】
【発明の実施の態様】本発明を以下、添付図面に示す具
体例に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の回収
トナーリサイクル式画像形成装置の構造を示す図であ
り、図2は、本発明の他の例の画像形成装置の要部を示
す図である。
【0015】図1において、この画像形成装置において
は、図の矢線方向に回転可能に設けられている感光体ド
ラム1の周囲に、主帯電装置2、露光機構3、現像装置
4、転写装置5、クリーニング装置6、除電装置7が、
感光体ドラム1の回転方向に沿って、この順に配置され
ており、感光体ドラム1と転写装置5との間に、転写紙
10が通され、転写紙10の排出経路上には、定着装置
(図示せず)が設けられている。
【0016】感光体ドラム1としては、アルミ等の導電
性基体ローラ上に、セレン、非晶質シリコンなどの感光
層を設けた無機感光体ドラムや、バインダー樹脂中に電
荷発生剤や電荷輸送剤を分散させた有機感光層を設けた
有機感光体ドラムなどが使用される。主帯電装置2とし
ては、ローラ型の接触帯電装置もあるが、一般には、コ
ロナ帯電器が使用され、この主帯電装置2により、感光
体ドラム1の表面(感光層)が、感光層の種類に応じて
所定極性に一様に帯電される。この時の感光体表面の主
帯電電位は、通常、200〜1000V(絶対値)であ
る。次いで画像露光機構3により、原稿の反射光或いは
コンピュータなどからの電気信号により原稿に対応する
レーザビームなどのドット光が感光体ドラム表面に照射
され、光照射部分の電位が光減衰し、静電潜像が形成さ
れる。
【0017】この静電潜像は、後記する現像装置4を用
いての磁気ブラシ現像によって現像され、感光体ドラム
1の表面にトナー像が形成される。現像剤としては、磁
性キャリヤと絶縁性トナーとから成る二成分系現像剤や
磁性トナーから成る一成分系現像剤が使用され、この現
像装置4によって、所定極性に摩擦帯電したトナーが磁
気ブラシの形で搬送され、このトナーにより、感光体ド
ラム1の表面に形成された静電潜像が現像され、感光体
ドラム1の表面にトナー像が形成されるものである。本
発明においては反転現像により静電潜像の現像が行われ
るため、トナーの帯電極性は、感光体ドラム1表面の帯
電極性と同極性であり、画像露光による光照射によって
電位が減衰した部分に帯電トナーが付着して静電潜像の
現像(即ち、トナー像の形成)が行われる。この現像に
際しては、後述する現像装置4内に収容されている現像
剤搬送スリーブ32と感光体ドラム1との間に現像バイ
アス電圧が印加される(絶対値で300〜700V程
度)。
【0018】現像装置4の下側には、転写紙10を転写
域(転写装置5と感光体ドラム1との間の領域)に案内
するための給紙ガイド12が設けられており、この給紙
ガイド12上、即ち、現像装置4の直下には、吸引ダク
ト13が配置されており、現像に際して、現像域から飛
散したトナーを排気するようになっている。これによ
り、飛散したトナーによる装置内汚染を防止するもので
ある。
【0019】転写装置5は、一般に転写チャージャ5a
と分離用チャージヤ5bとから構成されており、この転
写装置5と感光体ドラム1との間に導入された転写紙1
0の背面が、転写チャージャ5aにより、トナー像と逆
極性に帯電され、この電荷とトナー像との静電引力によ
って、転写紙10の上にトナー像が転写される。また、
トナー像の転写と同時に、分離チャージャ5bにより交
流帯電され、転写紙10が感光体ドラム1の表面から速
やかに分離するようになっている。尚、転写装置5とし
ては、転写ローラを用いることも可能であり、この場合
には、分離用チャージャ5aの如き、転写紙分離装置は
必要でない。
【0020】トナー像が転写された転写紙10は、図示
されていない定着装置に搬送され、熱、圧力等により、
トナー像が転写紙10の表面に定着される。一方、トナ
ー像が転写紙10上に転写された後、クリーニングブレ
ード等を備えたクリーニング装置6により、感光体ドラ
ム1の表面に残存するトナーが掻き取られて回収され、
除電装置7による光照射により、感光体ドラム1の表面
電荷が除去されて、次の画像形成プロセスが行われる。
クリーニング装置6に回収されたトナーは、スパイラル
などの搬送装置を用いて、20で示す経路にしたがって
現像装置4にリサイクルされて再使用に供される。
【0021】上述した画像形成装置において、現像装置
4は、上部及び感光体ドラム1と対面する側部が開放さ
れている現像ハウジング30と、現像ハウジング30の
上部を覆う様に該ハウジング30に着脱自在に取り付け
られた蓋体31とから成っている。現像ハウジング30
内には、現像剤25が充填されていると共に、感光体ド
ラム1に対面するように現像剤搬送スリーブ(現像スリ
ーブ)32が配置されており、現像スリーブ31に隣接
して現像剤攪拌混合域33が形成されている。この現像
剤攪拌混合域33には、図1から明らかな様に、現像ス
リーブ32と同軸方向に沿って延びている現像剤攪拌パ
ドル33a,33bが並列に配置されており、これらパ
ドル33a,33bの間には、送りガイド34が設けら
れている。また、上記の現像剤攪拌混合域33に隣接し
て、比較的背の低い仕切り壁35により区画された回収
トナー貯留域36が形成されており、この回収トナー貯
留域36には、汲み上げパドル37が収容されている。
図1から明らかな通り、クリーニング装置6により回収
されたトナーは、回収トナー貯留域36の底部に供給さ
れ、この汲み上げパドル37によって汲み上げられるよ
うになっている。
【0022】現像スリーブ32は、内部に複数の磁極を
有するマグネットが固定されており、スリーブ回転によ
り、現像剤25を磁気ブラシの形で搬送するものであ
り、現像スリーブ32とドラム1の間隔は、一般に0.3
〜1.0mm程度に設定されている。勿論、この現像スリ
ーブ32は、スリーブを固定し、内部のマグネットを回
転することにより現像剤を搬送するものであってもよ
い。また、現像スリーブ32と一定間隔(通常、0.5〜
0.9mm程度)を置いて、穂切りブレード38が取り付
けられている。即ち、現像スリーブ32により汲み上げ
られた現像剤25は、穂切りブレード38で塞き止めら
れ、一定の穂長に調整された磁気ブラシの形で現像域
(感光体ドラム1と現像スリーブ32との間の領域)に
搬送され、この部分で静電潜像の現像が行われる。
【0023】現像スリーブ32には、電源40が接続さ
れており、これにより、現像時(画像形成時)に現像バ
イアス電圧が印加される。即ち、正帯電トナーを用いて
反転現像が行われる場合には、+300〜+700V程
度の現像バイアス電圧が現像スリーブ32に印加され、
負帯電トナーを用いる時には、−300〜−700V程
度の現像バイアス電圧が印加される。このような現像バ
イアス電圧の印加により、帯電トナーの静電潜像部への
移行が速やかに行われる。また、非画像形成時、例え
ば、装置のメインスイッチをONにした時、装置のシャ
ットオフが解除された時、或いは画像形成サイクル終了
から感光体ドラム1の回転が停止する迄の間では、回転
する感光体ドラム1の表面に帯電トナーが付着しない様
に、上記の電源40により、逆バイアス電圧(即ち、現
像バイアス電圧と絶対値は同じであるが極性が反対)が
印加される。これにより、帯電トナーの無駄な消費や感
光体ドラム表面のトナー汚れが防止される。
【0024】現像剤攪拌混合域33に設けられている現
像剤攪拌パドル33a,33bは、現像剤25を混合攪
拌することにより、現像剤25中のトナーを十分に摩擦
帯電させるものであり、これらパドル33a,33bの
羽根は、例えば現像剤25を軸方向に攪拌送りするよう
にスパイラル形状に設定されており、これらパドルの間
に配置されている送りガイド34には、図1には示され
ていないが、その中央部或いは両端部に連通部が形成さ
れている。即ち、これら現像剤攪拌パドル33a,33
bにより、現像剤25を軸方向に攪拌送りしながら、両
パドルの間に存在する送りガイド33の中央部或いは両
端部間で現像剤25の出し入れが行われ、効率よく摩擦
帯電が行われる様になっている。この様にして所定極性
に摩擦帯電された現像剤(トナー)25を、現像スリー
ブ32によって汲み上げ、穂切りブレード38によって
穂長が調整された磁気ブラシの形で現像剤が現像域に搬
送され、静電潜像の現像が行われる。
【0025】回収トナー貯留域36に設けられた汲み上
げパドル37は、現像スリーブ32から離れた側に位置
している現像剤攪拌パドル33bに仕切り壁35を介し
て、このパドル33bと並列に隣接している。即ち、こ
の回収トナー貯留域36に供給された回収トナーは、汲
み上げパドル37によって汲み上げられて、仕切り壁3
5を介して、隣接して配置されている現像剤攪拌パドル
33bに送られる様になっている。
【0026】本発明において、現像ハウジング30に装
着されている蓋体31は、回収トナー貯留域36の上部
で降下して、その内面は、汲み上げパドル37の上端に
近い部分に位置している。また、現像スリーブ32の上
方部分には、金属製カバー45が上記蓋体31に回動自
在に取り付けられている。この金属製カバー45は、弾
性部材46によって、現像スリーブ32の上方部分を閉
じる様に位置決めされている。
【0027】本発明によれば、回収トナー貯留域36上
に位置する蓋体31の内面に、金網などから成るプレー
ト状の導電性メッシュ50が取り付けられており、前述
した現像スリーブ32に現像バイアス電圧を印加する電
源40により、ダイオード等の整流器51を介して、こ
の導電性メッシュ50にも現像電圧が印加される。即
ち、現像電圧により、この導電性メッシュ50は正規の
帯電トナーと同極性の電位に保持されると共に、この導
電性メッシュ50は、汲み上げパドル37の上端近傍に
配置されている。この結果、回収トナー貯留域36内に
供給された回収トナーを汲み上げパドル37によって現
像剤攪拌混合域33に移行させる際に、逆帯電トナーが
導電性メッシュ50に効率良く捕捉されるのである。こ
の場合、正帯電トナーを用いて現像が行われる場合に
は、上記の現像バイアス電圧によって導電性メッシュ5
0は正極性の電位に保持されるので、負極性に帯電して
いる紙粉や紙粉含有の凝集トナーも、逆帯電トナー(負
帯電トナー)と同様に、導電性メッシュ50に捕捉され
ることとなる。特に紙粉は、導電性メッシュ50の網の
目に引っ掛かるため、その捕捉は効率よく行われる。
【0028】このように、導電性メッシュ50は、回収
トナーを汲み上げパドル37によって現像剤攪拌混合域
33に移行させる際に、逆帯電トナーや紙粉、或いは紙
粉含有の凝集トナーを捕捉するものであるから、汲み上
げパドル37にほぼ対応する大きさを有していることが
好ましい。また、効率良く逆帯電トナー等を捕捉するた
めに、そのメッシュの目開きは、30〜150μm程度
であることが望ましい。
【0029】また、導電性メッシュ50への現像バイア
ス電圧の印加は、整流器51を介して行わなければなら
ない。先にも述べた通り、非画像形成時に感光体ドラム
1が駆動回転する状態では、電源40により、逆バイア
ス電圧(現像電圧とは逆極性)が印加される。従って、
電源40により、導電性メッシュ50に直接現像バイア
ス電圧を印加してしまうと、逆バイアス電圧が導電性メ
ッシュ50に印加されてしまい、捕捉された逆帯電トナ
ー等が放出され、しかも正規の極性に帯電したトナーが
捕捉されてしまう。このため、整流器51を介して現像
バイアス電圧を印加することが必要となるわけである。
【0030】上述した例において、導電性メッシュ50
は、回収トナー貯留域36上に位置する蓋体31の内面
に取り付けられているが、現像装置4内では、トナーが
充満した状態にあるため、現像剤攪拌混合域33上の蓋
体31の内面に導電性メッシュ50を取り付けることも
可能であるが、最も効率よく逆帯電トナー等の捕捉を行
うためには、やはり、回収トナー貯留域36上に導電性
メッシュ50を配置するのがよい。
【0031】本発明においては、現像ハウジング30に
着脱自在に設けられている蓋体31の内面に設けられて
いる導電性メッシュ50により、逆帯電トナーや紙粉等
の捕捉が行われるものであるため、このメッシュ50の
目詰まりなどが生じたとしても、現像スリーブ32への
現像剤の供給は損なわれることなく、常に一定量の現像
剤を供給して現像が行われ、しかも、導電性メッシュ5
0の清掃や交換を極めて容易に行うことができる。
【0032】また本発明においては、上述した導電性メ
ッシュ50に代えて、現像スリーブ32の上方に位置す
る金属製カバー45を利用して、逆帯電トナーや紙粉の
捕捉を行うこともできる。このような金属製カバーを利
用した例を図2に示す。
【0033】即ち、図2に示す様に、蓋体31に回動自
在に取り付けられている金属製蓋体45に、前述した導
電性メッシュ50と同様、電源40により、整流器51
を介して現像バイアス電圧を印加するわけである。これ
により、現像剤25が現像域の供給される直前で、逆帯
電トナーや紙粉、紙粉を含む凝集トナーが、上記金属製
カバー45の内面に捕捉され、逆帯電トナー等による現
像によって生じる画質の低下を有効に防止することがで
きる。この例において、整流器51を介して現像バイア
ス電圧を印加するのは、上記の例と同様、非画像形成時
の逆バイアス電圧が金属製カバー45に印加されるのを
防止するためである。このような画像形成装置において
も、金属製カバー45は回動自在に設けられているた
め、その清掃を極めて容易に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、逆帯電トナーを現像域
に供給することなく、クリーニング装置により回収され
たトナーを現像装置内にリサイクルすることができ、紙
粉等による画質の低下を有効に防止することができる。
また、正帯電トナーを用いて現像を行う場合には、逆帯
電トナーと共に、紙粉及び紙粉を含む凝集トナーを捕捉
することができる。特に、導電性メッシュを用いた場合
には、メッシュの網目に紙粉が引っ掛かるため、紙粉の
捕捉を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回収トナーリサイクル式画像形成装置
の構造を示す図。
【図2】本発明の他の例の画像形成装置の要部を示す
図。
【符号の説明】
1:感光体ドラム 4:現像装置 6:クリーニング装置 20:回収トナー
のリサイクル経路 25:現像剤 30:現像ハウ
ジング 31:蓋体 32:現像スリ
ーブ 33:現像剤攪拌混合域 33a,33
b:現像剤攪拌パドル 36:回収トナー貯留域 37:汲み上げ
パドル 40:電源 45:金属製カ
バー 50:プレート状導電性メッシュ 51:整流器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊田 慎司 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 南條 譲 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (72)発明者 坂田 徳幸 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田 工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−186849(JP,A) 特開 平9−134104(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/06 - 13/095 G03G 15/06 - 15/095

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラム表面に形成された静電像
    を、現像装置内に充填された磁性現像剤を用いての反転
    現像により現像してトナー像を形成し、該トナー像を所
    定の転写紙上に転写させると共に、トナー像転写後の感
    光体ドラム表面に残存するトナーをクリーニング装置に
    より回収し、回収されたトナーを前記現像装置内にリサ
    イクルするトナーリサイクル式画像形成装置において、 前記現像装置は、磁性現像剤が充填され且つ上方部分及
    び感光体ドラムに対面する側部が開放されている現像ハ
    ウジングと、該現像ハウジング内に感光体ドラムと対面
    するように配置された現像剤搬送スリーブと、現像ハウ
    ジングの上方部分を覆う様に着脱自在に取り付けられて
    いる蓋体とを備えており、 前記蓋体の内面には、プレート状の導電性メッシュが取
    り付けられており、 現像に際して現像剤搬送スリーブに印加される現像バイ
    アス電圧が、前記導電性メッシュにも、整流器を介して
    印加されるように設定されていることを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像ハウジングには、現像剤搬送ス
    リーブに隣接して、現像剤攪拌混合パドルを備えた現像
    剤攪拌混合域と、現像剤攪拌混合域と隣接して、汲み上
    げパドルを備え且つクリーニング装置により回収された
    トナーが供給される回収トナー貯留域とが形成されてお
    り、前記導電性メッシュは、回収トナー貯留域上に位置
    する蓋体の内面に取り付けられている請求項1に記載の
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記回収トナー貯留域上の蓋体内面は、
    汲み上げパドルの上端に近い位置に配置されている請求
    項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記磁性現像剤として、正帯電トナーが
    使用されている請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 感光体ドラム表面に形成された静電像
    を、現像装置内に充填された磁性現像剤を用いての反転
    現像により現像してトナー像を形成し、該トナー像を所
    定の転写紙上に転写させると共に、トナー像転写後の感
    光体ドラム表面に残存するトナーをクリーニング装置に
    より回収し、回収されたトナーを前記現像装置内にリサ
    イクルする回収トナーリサイクル式の画像形成装置にお
    いて、 前記現像装置は、磁性現像剤が充填され且つ上方部分及
    び感光体ドラムに対面する側部が開放されている現像ハ
    ウジングと、該現像ハウジング内に感光体ドラムと対面
    するように配置された現像剤搬送スリーブと、現像ハウ
    ジングの上方部分を覆う様に着脱自在に取り付けられて
    いる蓋体とを備えており、 前記現像剤搬送スリーブの上方部分には、金属製前カバ
    ーが回動自在に前記蓋体に取り付けられており、 現像に際して現像剤搬送スリーブに印加される現像バイ
    アス電圧が、前記金属製前カバーにも、整流器を介して
    印加されるように設定されていることを特徴とする画像
    形成装置。
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