JP3436231B2 - 車両用スポイラの取付構造 - Google Patents

車両用スポイラの取付構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はブロー成形品の取付
構造に関し、特に車両の跳ね上げ式バックドアの上縁に
沿って車幅方向へ設けられるブロー成形スポイラの取付
けに好適に使用できるブロー成形品の取付構造に関す
る。 【0002】 【従来の技術】図4にはバン型車両の後部を示し、車室
の後部開口Oは上方へ跳ね上げ開放されるバックドア4
によって閉鎖されている。バックドア4の上半部には窓
Wが設けられ、上縁には車幅方向に延びるスポイラ1が
設けられている。スポイラ1には車幅方向で間隔を空け
て4本の脚P1〜P4が設けられており、脚P1、P2
は窓Wの上枠に固定され、脚P3、P4は窓Wの側枠に
固定される。なおスポイラ1は、スポイラ1とバックド
ア4との間を通る風を窓Wに沿って流れるように整流
し、窓Wへ汚れが付着するのを防止する機能を有する。 【0003】ところで脚P1〜P4は、バックドア4を
開けたときにルーフ6の後端に干渉しないようにバック
ドア4の前端より所定距離だけ後方に位置させなければ
ならない。このため、前後方向で幅の狭い上記上枠に固
定しなければならない脚P1、P2は、その取付けを脚
P1、P2の前縁部で行う必要がある。なお、前後方向
に長い上記側枠に取り付ける脚P3、P4は、比較的自
由に取付部位を設定することができる。そこで当初考え
られた脚P1ないしP2における取付構造を図5に示
す。 【0004】図5において、スポイラ1は樹脂材のブロ
ー成形による中空体であり、その脚P1の底壁11の前
縁部(図の左縁部)には、鍔状の頭部91を底壁11に
埋設された係止部材9が下方へ突出している。一方、ド
アパネル41には上記係止部材9を受け入れる筒部71
を有するリテーナ7が取り付けられて、係止部材9を筒
部71内に挿入して楔状先端を筒部71の内壁に係合さ
せることによってスポイラ1を位置決め固定している。
スポイラ1はまた底壁11の後半部(図5の右半部)を
ドアガラス42のガラス面上縁に接着固定されている。 【0005】このような取付構造において、係止部材9
の頭部91の前端を覆う上記脚P1の前壁12と係止部
材9の頭部91との間には、ブロー成形時に、圧縮空気
が回り込めるほどのスペースを確保することができな
い。その理由を図6に用いて説明すると、前述したよう
にバックドア4をその回動中心C回りに閉鎖状態(図の
実線)から跳ね上げ開放させた(図の鎖線)際に上記前
壁12がルーフパネル6と干渉しないようにするためで
ある。 【0006】このように上記前壁12と係止部材9の頭
部91との間に圧縮空気が回り込めるほどのスペースが
ない結果、係止部材9の頭部91の前端において、ブロ
ー成形時に樹脂材が十分に上記頭部91の下面まで回り
込まず、いわゆる欠肉を生じることがあり(図5の二点
鎖線)、係止部材9による取付け強度が不十分になるお
それがあった。そこで従来は上記係止部材9を埋設する
のに代えて、図7に示すように、スポイラ1の側壁12
にフランジ部121を突出させてこれをドアパネル41
にボルト81で固定し、これらをスポイラ1外周に連続
する曲面を有するキャップ82で覆った構造や、あるい
は図8に示すように、スポイラ1の底壁11にボルト8
3を溶着してこれをドアパネル41に貫通させナット締
めする構造等が採用されていた。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の取
付構造は、いずれも作業コストが割高になるとともに、
キャップを使用する構造は見栄えが悪いという問題があ
り、また、ボルトを溶着する構造では取付けの精度が悪
いとともに取付強度にも難がある。 【0008】そこで本発明はこのような課題を解決する
もので、安価で見栄えが良く、しかも十分な取付強度を
有するブロー成形品の取付構造を提供することを目的と
する。 【0009】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するた
めに、本発明では、樹脂材のブロー成形によって製造さ
れたスポイラ(1)を、上半部に窓(W)が設けられた
バックドア(4)の上縁部(41)に取り付ける車両用
スポイラの取付構造であって、スポイラ(1)は、窓
(W)の側枠に固定される脚(P3,P4)と、窓
(W)の上枠に固定される脚(P1,P2)とを備えて
おり、窓(W)の上枠に固定される脚(P1,P2)の
底壁(11)の後半部は窓(W)のガラス面上縁に接着
固定されており、上記底壁(11)の前縁は取付け部材
(3)を介して窓(W)の上枠に固定されており、取付
け部材(3)は、底壁(11)に埋設されたブラケット
(2)に固着されており、ブラケット(2)は、一端
(211)に取付け部材(3)が固着された平板形状の
本体部(21)と、該本体部(21)の両側縁に形成さ
れ、本体部(21)の他端(212)から一端(21
1)より手前でかつ取付け部材(3)の一部と側面視で
重なる位置まで延びる断面段形状のフランジ部(22)
とを備え、本体部(21)の一端(211)が底壁(1
1)の前端縁(111)側に配置されている。 【0010】本発明においては、フランジ部は本体部の
他端から一端の手前までしかないため、フランジ部全体
の下面に樹脂が回り込み、ブロー形成品に対するブラケ
ットの取付け剛性を高くすることができる。またフラン
ジ部が取付け部材の一部と重なっているためブラケット
のブロー成形品に対する取付部と、ブラケットの基体に
対する取付部のオフセット量を小さくすることができ、
基体に対するブロー成形品の取付剛性を高くすることが
できる。そして本発明は、従来のキャップを使用した構
造における見栄えが悪いという問題点や、ボルトを溶着
した構造における取付けの精度が悪いといった問題点も
併せて解決することができる。 【0011】なお、上記カッコ内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。 【0012】 【発明の実施の形態】図1にはバン型車両のバックドア
上縁部の垂直断面図を示し、断面部は既に説明した図4
のI−I線に沿うものである。図1において、スポイラ1
は斜め後方(図の右方)へ延びる略三角断面の中空体
で、樹脂材のブロー成形によって製造される。スポイラ
1の脚P1の、底壁11の前端縁111に近接する位置
には詳細を後述するブラケット2が埋設されており、そ
の前端211には取付け部材としての係止部材3がその
頭部31を固定されて下方へ突出している。一方、バッ
クドア4の上縁アウタパネル41には中空空間へ延びる
筒部51を有するリテーナ5が固定してあり、この筒部
51内に係止部材3が挿入されてその楔状先端32が筒
部51内壁に係合し、スポイラ1を位置決め固定してい
る。また、スポイラ1の底壁11後半部はドアガラス4
2のガラス面上縁に接着固定されている。なお、図1
中、6はルーフパネルである。 【0013】図2、図3には係止部材3を設けたブラケ
ット2の詳細を示す。ブラケット2は金属板体を屈曲成
形したもので、平板形状の本体部21を有し、その前端
2111は弧状に膨出湾曲している。そして、前端21
1の板面に設けられた取付穴24(図3)内に係止部材3
が挿通されて、その頭部31が板面上に溶接固定されて
いる。係止部材3は丸棒体で、上記頭部31は大径の円
板状となっており、係止部材3は先端に向かって漸次縮
径した後、先端32部で急峻に拡径して、楔断面をなす
円錐形となっている。 【0014】ブラケット2は係止部材3を固定した前端
211部から後方(図3の右方)へ所定長で延びるとと
もに、その断面は略U字形となっている。すなわち、ブ
ラケット2はその左右縁が上方へ折り曲げられて略垂直
に立ち上がった後、さらに略水平に折り曲げられて段形
状断面のフランジ部22となっている。なお、上記フラ
ンジ部22は図3に示すように、ブラケット2の後端
(図の右端)212から係止部材3の中心線付近に至る
までの間に形成されて、側面視で係止部材3の一部と重
なっている。また、ブラケット2の後半部の板面には位
置決め用の通孔23が設けられている。 【0015】このようなブラケット2は成形金型内に設
置されて、スポイラ1をブロー成形する際に樹脂材で覆
われ、スポイラ1の底壁11内に埋設される。この際、
フランジ部22は本体部21の後端212から前端21
1の手前までしかないため、フランジ部22全体の下面
に樹脂材が回り込み、ブロー形成品に対するブラケット
2の取付け剛性を高くすることができる。ところで、従
来技術で説明したように、バックドア4開放時のルーフ
パネル6との干渉を避けるために、係止部材3の頭部3
1の前半周を覆うスポイラ側壁12(図1)部分の肉厚
dはそれ程厚くできず、既述のように成形時にこの部分
で欠肉を生じることがある。ここにおいて本実施形態で
は、ブラケット2にフランジ部22を形成してこれを強
化するとともに、ブラケット2を、係止部材3を設置し
た部分から所定長で後方へ延出させて、その全体をスポ
イラ1の樹脂材で覆うようにしたから、スポイラ側壁1
2部分の肉厚dを薄くしてもスポイラ1を十分な強度で
取り付けることができる。さらに、フランジ部22が係
止部材3の一部と重なっているためブラケット2のブロ
ー成形品1に対する取付部と、ブラケット2のバックド
ア4に対する取付部のオフセット量を小さくすることが
でき、全体としてバックドア4に対するブロー成形品1
の取付剛性を高くすることができる。 【0016】なお、上記実施形態では本発明を車両スポ
イラの取付けに適用した場合について説明したが、これ
に限られものではなく、ブロー成形品の取付けに広く適
用することができる。また、取付け部材としては楔状の
係止部材に限らず、例えばボルト等の締結部材を使用す
ることができる。 【0017】 【発明の効果】以上のように、本発明のブロー成形品の
取付構造は、安価で見栄えが良いとともに、十分な取付
強度を実現することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態を示す、バン型車両のバッ
クドア上縁部の垂直断面図で、断面部は図4のI−I線に
沿うものである。 【図2】本発明の一実施形態を示す、係止部材を設けた
ブラケットの斜視図である。 【図3】本発明の一実施形態を示す、係止部材を設けた
ブラケットの断面図で、断面部は図2のIII−III線に沿
うものである。 【図4】バン型車両の後部斜視図である。 【図5】従来の取付構造の垂直断面図である。 【図6】従来の取付構造を有するバックドア上縁部の概
略垂直断面図である。 【図7】従来の取付構造の垂直断面図である。 【図8】従来の取付構造の垂直断面図である。 【符号の説明】 1…スポイラ、2…ブラケット、22…フランジ部、3
…係止部材、4…バックドア。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 樹脂材のブロー成形によって製造された
    スポイラを、上半部に窓が設けられたバックドアの上縁
    部に取り付ける車両用スポイラの取付構造であって、前
    記スポイラは、前記窓の側枠に固定される脚と、前記窓
    の上枠に固定される脚とを備えており、前記窓の上枠に
    固定される脚の底壁の後半部は前記窓のガラス面上縁に
    接着固定されており、前記底壁の前縁は取付け部材を介
    して前記窓の上枠に固定されており、前記取付け部材
    は、前記底壁に埋設されたブラケットに固着されてお
    り、前記ブラケットは、一端に前記取付け部材が固着さ
    れた平板形状の本体部と、該本体部の両側縁に形成さ
    れ、前記本体部の他端から前記一端より手前でかつ前記
    取付け部材の一部と側面視で重なる位置まで延びる断面
    段形状のフランジ部とを備え、前記本体部の一端が前記
    底壁の前端縁側に配置されていることを特徴とする車両
    用スポイラの取付構造。
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