JP3434224B2 - メタクリル系重合体の製造方法及びプラスチック光ファイバの製造方法 - Google Patents

メタクリル系重合体の製造方法及びプラスチック光ファイバの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学特性に優れた
メタクリル系重合体の製造方法およびプラスチック光フ
ァイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタクリル系重合体は、その卓越した透
明性の特徴を活かし、光ディスク基盤用材料、各種レン
ズやプラスチック光ファイバなどの光学機器用材料とし
て光学分野に大量に使用されるようになってきた。この
ようなメタクリル系重合体の工業的な製造方法には、懸
濁重合法、塊状重合法、溶液重合法がある。中でも密閉
系で連続的に塊状重合または溶液重合を行う方法は、埃
や粉塵等の混入が少なく、また分散剤等が必要でないた
めに純度の高いメタクリル系重合体が得られるという利
点がある。
【0003】連続塊状重合法では、例えば特公昭52−
32665号公報では、重合温度におけるラジカル重合
開始剤の半減期と添加量を規定し、重合反応温度130
℃から160℃において重合体転化率を50重量%から
78重量%とする方法が開示されている。
【0004】また、特開平3−111408号公報に
は、メチルメタクリレートを主成分とするモノマー混合
物を、完全混合型反応器一基により連続塊状重合する方
法であって、ラジカル開始剤として重合温度での半減期
が0.5〜120秒のものを用い、反応液1m3あたり
0.5〜20kWの攪拌動力となる攪拌機で攪拌しなが
ら、平均滞在時間が、ラジカル開始剤の半減期との比で
1/200〜1/10000となるように設定し、13
0〜160℃の温度で、重合体転化率が45〜70重量
%となるよう重合させるメタクリル系重合体の製造方法
が開示されている。
【0005】連続溶液重合法としては、例えば特開昭6
3−57613号公報には、不活性溶媒量を全反応混合
物(原料)の10〜25重量%として、反応原料の溶存
酸素量を1ppm以下にしたのち0.5μm以下のフィ
ルタで濾過した反応原料を、反応帯域に連続的に供給し
て、単量体の重合転化率が40〜65%の範囲内で実質
的に一定になるように、120〜160℃の温度におい
て重合を行う方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
公昭52−32665号公報、特開平3−111408
号公報、特開昭63−57613号公報等で開示されて
いる従来技術ではメタクリル系重合体を得ることは出来
るものの、いずれの技術も光学材料としての用途に使用
される極めて光学歪みの小さい重合体を製造するための
技術的配慮が不十分であるため、本来メタクリル系重合
体の持つ卓越した光学特性を十分に発現させるに至って
いない。
【0007】そこで本発明は、このような従来の問題点
を鑑みてなされたものであり、真に光学歪みの小さい光
学特性に優れたメタクリル系重合体の製造方法、及びこ
の重合体を用いた伝送性能に優れたプラスチック光ファ
イバの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、特定の運転条件
下で重合反応を行うことによりその目的を達成しうるこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち、本発明は、メチルメタクリレー
ト又はメチルメタクリレートを主成分とするモノマー混
合物、ラジカル重合開始剤、及び連鎖移動剤としてメル
カプタン化合物を含む原料、又はさらに溶媒を含む原料
を完全混合型反応器に供給して、連続的に塊状重合また
は溶液重合を行う重合工程と、該反応器から排出された
反応混合物中の揮発物を分離除去する揮発物除去工程を
有するメタクリル系重合体の製造方法であって、該重合
工程において、重合反応液に接した該反応器のジャケッ
ト部分の温度と重合反応液の温度との差が30℃以内と
なるように維持せしめて重合を行うことを特徴とするメ
タクリル系重合体の製造方法に関する。
【0010】また本発明は、上記の方法で重合体を得、
この重合体と屈折率が異なる他の重合体とを複合紡糸ノ
ズルに供給して紡糸するプラスチック光ファイバの製造
方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法は、メタクリル
系重合体、すなわちメチルメタクリレート単独重合体ま
たは共重合体の製造に適用される。共重合体としては、
80重量%以上のメチルメタクリレート単位とメチルメ
タクリレートと共重合可能な20重量%以下の他のモノ
マー単位とを含む共重合体の製造に好ましく適用され
る。
【0012】上記の単独重合体および共重合体は、それ
ぞれ、メチルメタクリレートの単独重合、あるいはメチ
ルメタクリレートと他のモノマーとを含むモノマー混合
物の共重合によって得られる。以下、メチルメタクリレ
ート又はモノマー混合物を「原料モノマー」という。
【0013】共重合に共される他のモノマーは、特に限
定されないが、例えば、メチルアクリレート、エチルア
クリレート、n−ブチルアクリレート、フルオロアルキ
ルメタクリレート、ベンジルメタクリレート等の(メ
タ)アクリレートなどが好ましく用いられる。
【0014】本発明では、まず原料モノマー、または溶
液重合の場合は原料モノマーと不活性溶媒を含む反応原
料に窒素等の不活性ガスを導入するか、もしくは減圧下
に一定時間保持することにより、溶存酸素を2ppm以
下とする。溶存酸素が2ppmより多いと重合反応が安
定しないばかりでなく、重合工程で長時間、高温に保持
されることにより容易に着色するためである。好ましく
は1ppm以下とする。
【0015】上記のようにして溶存酸素を除去した原料
モノマー又は反応原料を、ラジカル重合開始剤および連
鎖移動剤としてメルカプタン化合物と混合し、完全混合
型反応器に連続的に供給する。供給された原料は、反応
器内で重合が開始され、重合反応液となる。
【0016】本発明で使用されるメルカプタン化合物と
しては、特に限定されないが、n−ブチル、n−オクチ
ル、n−ドデシル、tert−ブチルメルカプタン等が
好ましく用いられる。
【0017】メルカプタンの連鎖移動反応により末端停
止した重合体は耐熱分解性に優れており、全重合体末端
数に占めるメルカプタン停止末端数の割合が多いほど、
耐熱分解性に優れた重合体が得られる。しかしながら、
多すぎると重合体の重合度が低くなり重合体の強度が低
下するので、強度を保ちつつ成形加工が可能な適度な重
合度(本発明では、最終的に揮発分を除去した後の重合
体の重量平均分子量が7万〜15万の範囲が好まし
い。)を得るとともに耐熱分解性に優れた重合体を製造
することが望ましい。そのためには、メルカプタンの使
用量は、モノマー1モルに対して1.0×10-4〜1.
0×10-2モルが好ましく、5.0×10-4〜5.0×
10-3モルがより好ましい。
【0018】本発明で使用するラジカル重合開始剤は、
既知の有機過酸化物またはアゾ化合物の中から選ぶこと
が可能であり、例えば、具体的な重合開始剤としては、
1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−
エチルヘキサネート、1−シクロヘキシルパーオキシ−
2−エチルヘキサネート、t−ヘキシルパーオキシ−2
−エチルヘキサネート、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサネート、1,1−ビス(t−ヘキシルパーオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−
ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサネー
ト、ジ−t−ブチルパーオキサイド等の有機過酸化物、
または2,2'−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2'−アゾビスイソブチロニトリル、
2,2'−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、ジ
メチル−2,2'(2−メチルプロピオネート)、1,
1'−アゾビス(シクロヘキサン−1−カルボニトリ
ル)、2,2'−アゾビス(2,4,4−トリメチルペ
ンタン)等のアゾ化合物等が挙げられる。
【0019】これらの重合開始剤は1種を単独で使用し
ても、または2種以上混合して使用してもよいが、2種
以上使用する場合は重合が煩雑となるので、1種の単独
使用が好ましい。
【0020】重合開始剤の使用量は、重合温度、反応器
における重合反応液の平均滞在時間、目標とする重合体
含有率によって決まるが、重合体の末端二重結合量の少
ない耐熱分解性に優れた重合体を得るためには、その使
用量の上限はモノマー1モルに対して1.0×10-4
ル、また工業的生産性を考慮して下限は5.0×10 -6
モルの範囲で供給することが好ましい。
【0021】本発明においては、重合温度は既知の温度
条件を採用することができる。一般にメチルメタクリレ
ートを主成分とする連続重合の場合、110〜170℃
の範囲のある一定温度を維持するように攪拌しながら重
合を行うことが好ましいとされており、本発明において
も同様である。
【0022】ただし、二量体の副生を抑制するために
は、この反応温度は140℃以下であることがより好ま
しい。
【0023】本発明で最も重要な点は、完全混合型反応
器において、重合反応液に接した該反応器のジャケット
部分の温度と重合反応液温度(重合温度)との温度差が
30℃以下となるように維持せしめて重合を行うことで
ある。
【0024】メタクリル系重合体は、モノマーを重合し
た温度によって該重合体の立体規則性に違いがあること
が一般に知られており、重合温度が低いほどシンジオタ
クチィクな部分の多い重合体が得られる。
【0025】一方、本発明者らは、メチルメタクリレー
トを異なる重合温度で重合して得た二種類のポリメチル
メタクリレートを溶融混練して得られるポリメチルメタ
クリレートを射出成形するとシルバーが発生し、著しく
成形不良を起こすことが経験的にわかっていた。本発明
者らは、このような現象に鑑み、重合温度の違いによる
立体規則性が関与しているものとの仮説に立ち、重合反
応器内の温度斑によっても十分に立体規則性の異なる重
合体が製造される可能性があり、この点を改良すること
により従来の連続重合法に比べて光学歪みの小さい真に
光学特性に優れたメタクリル系重合体が製造できる可能
性があると考えるにいたった。
【0026】完全混合型反応器における温度斑は、重合
反応液全体における温度斑も考えられるが、一般に、十
分に攪拌混合が行われている反応器内においてはその温
度斑は非常に小さい。「化学工場」、第12巻、第4
号、p59(1968)によれば、下記(1)式を満足
するように攪拌混合される完全混合型反応器内の温度斑
は皆無に等しいことが見出されている。
【0027】 Pv・gc/μ>100 [1/(sec)2] (1) ただし、Pv:攪拌所要動力[kg・m/sec/m3] gc:重力換算係数[m/(sec)2] μ:反応液粘度[Pa・sec] 通常、反応器内には、反応熱や攪拌熱の発熱があり、重
合温度を一定に維持するためには、ジャケット温度等の
調節によって熱収支を満足するように運転される。その
ため、重合体含有率が高くなった場合には発熱量も多く
なり、ジャケット温度をかなり下げなければ一定温度に
維持することが困難になる。また、重合体含有率が低く
なった場合には逆にジャケットの温度を高くすることに
なる。したがって、反応器のジャケット内面近傍には重
合反応液の温度とは異なる温度雰囲気が形成されてい
る。その結果、このジャケット内面近傍の温度雰囲気下
で重合した重合体は、立体規則性が異なった重合体とな
り、この重合体が混入され反応器から排出された反応混
合物中の揮発成分を分離除去して得られるメタクリル系
重合体は光学歪みが増大し光学特性が低下するものと考
えられる。
【0028】以上の考えのもと鋭意研究を重ねた結果、
重合反応液に接した該反応器のジャケット部分の温度と
重合反応液の温度との温度差が30℃以下となるように
維持せしめて重合反応を行い、続いて反応混合物中の揮
発成分を分離除去した重合体を芯材とし光ファイバを製
造すると驚くべきことに光伝送損失の極めて小さい光フ
ァイバを製造することが出来た。重合反応液に接した該
反応器のジャケット部分の温度と重合反応液の温度(重
合温度)との温度差が30℃を超えると、先に述べたよ
うに光学歪みが大きくなり光伝送性に優れた光ファイバ
は得られなかった。特に、ジャケット部分の温度が重合
温度よりも30℃を超えて低い場合には、光伝送損失が
増加すると共に、ジャケット部内面を覆うように重合度
の高い重合体による被覆層が形成されるため運転が不安
定になるという問題が起きやすい。好ましくはジャケッ
ト部分の温度と重合温度との差は20℃以下であり、最
も好ましくは実質的に温度差がないことである。
【0029】完全混合型反応器における重合反応液の平
均滞在時間は、1〜6時間の範囲とすることが好まし
い。この範囲内にすることにより、重合制御を安定にす
ることが出来るとともに、熱分解しにくい透明性に優れ
た重合体を製造することができる。滞在時間が短すぎる
と、重合開始剤の使用量を増やす必要があり、重合開始
剤の増加により重合反応の制御が難しくなるとともに、
重合体の末端二重結合量が多くなるため成形加工時の熱
履歴により熱分解しやすくなり透明性に優れた重合体は
得られない。より好ましくは2時間以上である。一方、
上記平均滞留時間が長すぎると生産性が低下するととも
に、二量体の生成が多くなるため好ましくない。より好
ましくは5時間以下である。
【0030】本発明において溶液重合を行う場合、トル
エン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メタ
ノール、エタノール、エチルベンゼン、メチルイソブチ
ルケトン、酢酸n−ブチルなどの公知の溶剤が使用可能
である。メチルエチルケトン、メタノール、エチルベン
ゼン、酢酸n−ブチル等が特に好ましい。モノマー、ラ
ジカル重合開始剤、メルカプタン化合物及び溶媒の合計
量に対する溶媒の含有量は20重量%以下が好ましく、
10重量%以下であることがより好ましい。
【0031】反応器内の温度制御は既知の方法によって
行うことができる。例えば、ジャケット、反応域内に設
置したドラフトチューブあるいはコイル等への熱媒循環
による伝熱除熱あるいは加熱、原料の冷却供給、モノマ
ー蒸気の環流冷却等の方法を採用することが出来るが、
本発明においては、温度差が30℃を超える雰囲気下で
重合を行わないようにすることが重要であるため、完全
混合型反応器において、原料の冷却供給、モノマー蒸気
の環流冷却等の方法を採用することが好ましい。
【0032】本発明の反応器における重合体含有率は、
30〜60重量%の範囲にあることが好ましい。重合体
含有率が大きすぎると粘度が高いためにゲル効果による
重合速度の加速が激しくなり、重合温度の変動が大きく
安定な運転が困難となる。また、重合体含有率が小さす
ぎる場合は、未反応モノマーを主成分とする揮発物の分
離のためにコストが増大して工業的メリットが少なくな
る。さらに、より安定に経済的に有利に製造する条件
は、好ましくは、重合温度が120〜140℃の範囲に
おいて重合体含有率が40〜55重量%の範囲である。
【0033】本発明に用いられる完全混合型反応器とし
ては、供給口、取り出し口及び攪拌装置を備えた槽型反
応装置を用いることができ、攪拌装置は反応域全体にわ
たる混合性能を持つことが望ましい。好ましい攪拌装置
としては、ダブルヘリカルリボン翼、またはマックスブ
レンド翼(住友重機械工業(株))等が挙げられる。
【0034】また、反応器内の気相部は、窒素等の不活
性ガスによって加圧して重合を行う。加圧する圧力は、
重合温度または反応器ジャケット部分の温度のどちらか
温度の高い方におけるメチルメタクリレートの蒸気圧以
上に維持する。気相部の圧力がメチルメタクリレートの
蒸気圧より低いと重合反応液の発泡が起こるため均一な
重合体が得られない。好ましくは該蒸気圧より2kg/
cm2以上高い圧力に維持することが好ましい。
【0035】本発明では、このような重合工程の後に、
未反応モノマー、又はさらに溶媒を含む未反応モノマー
を主成分とする揮発物の分離工程を有しており、連続的
に送られてくる所定の重合体含有率を有する反応混合物
を、減圧下に好ましくは170〜290℃に加熱して、
揮発物の大部分を連続的に分離除去し、得られる重合体
中の残存モノマー含有率が、好ましくは1.0重量%以
下、より好ましくは0.3重量%以下となるようにす
る。
【0036】揮発物分離工程では、二量体も除去され
る。二量体は、重合体の加熱成型時の着色原因や熱変形
温度の低下の原因となるため少ない方が好ましい。得ら
れる重合体中の残存二量体含有率は好ましくは0.1重
量%以下、より好ましくは0.05重量%以下となるよ
うにする。
【0037】さらに、通常、重合工程と揮発物分離工程
との間は、送液ポンプを介して配管によって連結される
が、本発明では配管中を移送している間に重合反応が実
質的に進まないことが好ましい。一般的に配管の温度と
重合温度は異なるため、配管中で重合反応が進むこと
は、完全混合型反応器中で重合された重合体とは重合温
度の異なる重合体が生成していることに他ならず、先に
述べたように立体規則性の異なる重合体が混入するため
光学特性の面で不利である。このため、完全混合型反応
器から連続的に排出される反応混合物中の残存開始剤濃
度を低くすることが好ましく、その為には分解速度の速
い重合開始剤の使用が望ましい。完全混合型反応器にお
ける重合温度でのラジカル重合開始剤の半減期が1分以
下であることが好ましい。このように製造したメタクリ
ル系重合体を成形材料として用いる際には、高級アルコ
ール類、高級脂肪酸エステル類等の滑剤を添加すること
ができる。また必要に応じて紫外線吸収剤、熱安定剤、
着色剤、帯電防止剤等を添加してもよい。
【0038】以上のようにして得られた重合体を用いて
光ファイバを製造すると伝送性能に優れた光ファイバを
得ることができる。
【0039】光ファイバの構造は特に限定されず、例え
ば芯鞘が同心円状に積層され、その界面で屈折率が急激
に変化するSI型光ファイバ、中心から外層に向かって
屈折率が連続的に変化するGI型光ファイバ、中心から
外周に向かって屈折率が段階的に変化する光ファイバな
どが挙げられる。本発明により製造された重合体は光学
特性に優れているので、光ファイバに光を透過させた際
に光が通過する部分、例えばSI型光ファイバにおいて
は芯を構成する成分に用いることが好ましい。
【0040】光ファイバを製造する際には、複数の材料
を同心円状に積層して吐出する複合紡糸ノズルを用いて
紡糸することが好ましい。複合紡糸ノズルとしては二層
以上のものが適宜用いられる。例えば中心から外周に向
かって屈折率が段階的に変化する光ファイバを製造する
際には三層以上の複合紡糸ノズルを用いる。またSI型
光ファイバを製造する際には二層の複合紡糸ノズルの内
層に芯成分を外層に鞘成分をそれぞれ供給して紡糸す
る。なお、光ファイバの製造方法は複合紡糸ノズルを用
いる方法に限定されるものではなく、例えばSI型光フ
ァイバを製造する場合、芯成分のみを紡糸し、その外層
に鞘成分を溶融塗布する方法などが用いられる。
【0041】SI型光ファイバを製造する際の鞘成分と
しては、例えばフッ化ビニリデンとフルオロアルキルビ
ニルエステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸エス
テル、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロペ
ン、または酢酸ビニルなどとの共重合体などが使用でき
る。また、フッ化アルキルメタクリレート、フッ化アル
キルアクリレート等とメタクリル酸エステル、アクリル
酸エステル等との共重合体等も使用できる。好ましいも
のとして、フッ化ビニリデン単位を主成分とする重合体
が挙げられる。この重合体としては、例えばフッ化ビニ
リデン単位を75〜99重量%含有するフッ化ビニリデ
ンとテトラフルオロエチレンとの共重合体、フッ化ビニ
リデン75〜95重量%とテトラフルオロエチレン4〜
20重量%とヘキサフルオロプロペン1〜10重量%と
からなる共重合体、フッ化ビニリデン75〜95重量%
とテトラフルオロエチレン4〜20重量%とフッ化ビニ
ル1〜5重量%とからなる共重合体などが挙げられる。
【0042】
【実施例】以下実施例をもって更に詳細に本発明を説明
する。なお、実施例の重合体の物性評価は以下の方法で
行った。
【0043】<分子量の測定>分子量の測定は、ゲルパ
ーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により行
った。測定装置はTOSOH製HLC−8020を使用
し、カラムとしてGMHXL(TOSOH製)2本を用
いた。溶媒はTHFを使用し、TOSOH製TSK標準
ポリスチレンを用いて検量線を作り、試料は静置溶解し
た濃度0.1g/dlの溶液を用いた。
【0044】重量平均分子量Mw、および重量平均分子
量と数平均分子量の(Mw/Mn)は市販のGPCデー
タ処理装置(TOSOH製データ装置SC−8010)
によって求めた。
【0045】<タクチシティーの測定>重合体のNMR
スペクトルを測定し、メチルメタクリレート成分のα−
メチル基シグナルにおけるシンジオタクチックなものと
ヘテロタクチックなものに帰属される面積の比(S/
H)で表した。
【0046】(実施例1)精製し溶存酸素を1ppmと
したメチルメタクリレートにジメチル2,2'−アゾビ
ス(2−メチルプロピオネート)(和光純薬V−60
1、純度99重量%)を1.95×10-5(mol)/モノ
マー1(mol)の割合で、ノルマルブチルメルカプタン(E
LF ATOCHM NORTH AMERICA INC製、純度99.5重量%)を
1.75×10 -3(mol)/モノマー1(mol)の割合でそれ
ぞれ添加した原料を完全混合型反応器に連続的に供給し
た。重合反応液の温度は、反応器釜尻に挿入した熱電対
により測定し、130℃で一定になるように管理した。
反応器に供給された原料はダブルヘリカルリボン翼によ
り75rpmで均一に攪拌混合した。反応器内の気相部
は窒素で7kg/cm2Gに維持するように加圧調整し
た。
【0047】反応器における重合反応液の平均滞在時間
は4時間として重合を行った。この時の反応器ジャケッ
ト温度は130℃とし、重合温度の制御は、供給原料の
温度を0〜10℃の範囲で調整することによって行っ
た。
【0048】反応混合物を反応器から連続的に取り出
し、ポンプを用いて送液し、連続的にベントエクストル
ーダ型押し出し機に供給して揮発物を分離除去して重合
体を得た。 反応器から取り出された直後の反応混合物
の重合体含有率は46重量%であり、二量体含有率は
0.05重量%であった。また、反応混合物から揮発物
を分離して得た重合体の残存モノマー含有率は0.1重
量%であり、残存二量体含有率は0.03重量%以下で
あった。
【0049】さらにこの重合体のGPCにより測定した
Mwは95000であり、またMw/Mnは2.0であ
り、分子量分布の狭い重合体であった。また、この重合
体のタクチシティーはS/H比で1.30であった。
【0050】本実施例の重合工程においては、360時
間の連続運転においても、重合反応が極めて安定してお
り、運転終了後に反応器内を観察しても装置への重合体
の付着及び異物の生成等は認められなかった。
【0051】引き続き、二層の複合紡糸ノズルを用い、
この重合体を芯成分として二層の複合紡糸ノズルの内層
に供給し、別途製造した2,2,2−トリフルオロエチ
ルメタクリレートの重合体を鞘成分として複合紡糸ノズ
ルの外層に供給し、複合紡糸ノズルの温度を210℃と
して溶融複合紡糸を行うことにより外径が1000μ
m、鞘厚みが10μmの芯鞘構造を有するプラスチック
光ファイバを得た。
【0052】得られたプラスチック光ファイバの透光性
能を評価した結果、波長520nm、570nm、65
0nmにおける透光損失はそれぞれ70dB/km、6
1dB/km、133dB/kmと伝送損失が小さく極
めて光学特性に優れたものであった。
【0053】(比較例1)反応器のジャケット温度を9
5℃として、供給原料の温度を20〜30℃の範囲で調
整する以外は、実施例1と同じ条件のもとに重合を行っ
た。
【0054】反応器から取り出された直後の反応混合物
の重合体含有率は46重量%であり、二量体含有率は
0.05重量%であった。また、反応混合物から揮発物
を分離して得た重合体の残存モノマー含有率は0.1重
量%であり、残存二量体含有率は0.03重量%以下と
実施例と同様の重合体が得られた。さらにこの重合体の
Mwは96000であり、またMw/Mnは2.2で、
実施例1と比べると若干分子量分布の広い重合体であっ
た。また、この重合体のタクチシティーはS/H比で
1.33であった。
【0055】また、100時間の連続運転の後、反応器
内を観察したところジャケット内面を覆うように重合体
の薄い被覆層が形成されており、この被覆層の重合体を
剥離し分子量とタクチシティーを測定したところ、重量
平均分子量Mwが110000、Mw/Mnが3.2で
あり、また、タクチシティーはS/H比で1.45であ
った。 引き続き、実施例1と同じ方法で芯鞘構造を有
するプラスチック光ファイバを得、その透光性能を評価
した。波長520nm,570nm、650nmにおけ
る透光損失はそれぞれ80dB/km、73dB/k
m、140dB/kmと実施例1に比べて伝送損失が大
きくなった。
【0056】(実施例2)2,2'−アゾビス(2−メ
チルプロピオネート)の供給濃度を1.6×10- 5(mo
l)/モノマー1(mol)にし、重合温度の制御は、供給原
料の温度を40〜50℃の範囲で調整した以外は、実施
例1と同じ条件のもとに重合を行った。
【0057】反応器から取り出された直後の反応混合物
の重合体含有率は38重量%であり、二量体含有率は
0.07重量%であった。また、反応混合物から揮発物
を分離して得た重合体の残存モノマー含有率は0.1重
量%であり、残存二量体含有率は0.03重量%以下で
あった。
【0058】さらにこの重合体のMwは95000であ
り、またMw/Mnは2.0であり、分子量分布の狭い
重合体であった。また、この重合体のタクチシティーは
S/H比で1.30であった。
【0059】実施例1と同様の方法で芯鞘構造を有する
プラスチック光ファイバを得、その透光性能を評価し
た。波長520nm、570nm、650nmにおける
透光損失はそれぞれ72dB/km、62dB/km、
132dB/kmと伝送損失が小さく極めて光学特性に
優れたものであった。
【0060】(比較例2)反応器のジャケット温度を1
65℃として、供給原料の温度を20〜30℃の範囲で
調整した以外は、実施例2と同じ条件のもとに重合を行
った。
【0061】反応器から取り出された直後の反応混合物
の重合体含有率は38重量%であり、二量体含有率は
0.1重量%であった。また、反応混合物から揮発物を
分離して得た重合体の残存モノマー含有率は0.1重量
%であり、残存二量体含有率は0.03重量%以下と実
施例2とほぼ同様の重合体が得られた。さらにこの重合
体のMwは95000であり、またMw/Mnは2.0
で、実施例2と同様に分子量分布の狭い重合体であっ
た。この重合体のタクチシティーはS/H比で1.28
であった。
【0062】また、100時間の連続運転の後、反応器
内を観察したところジャケット内面には付着物は認めら
れなかった。
【0063】引き続き、実施例1と同じ方法で芯鞘構造
を有するプラスチック光ファイバを得、その透光性能を
評価した。波長520nm、570nm、650nmに
おける透光損失はそれぞれ81dB/km、75dB/
km、140dB/kmと実施例1及び2に比べて伝送
損失が大きくなった。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、光学歪みの小さい光学
特性に十分に優れたメチルメタクリレート系重合体、及
び伝送性能に優れたプラスチック光ファイバを製造する
ことができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI D01F 8/10 D01F 8/10 A G02B 6/00 366 G02B 6/00 366 (72)発明者 北山 武史 富山県富山市海岸通3番地 三菱レイヨ ン株式会社富山事業所内 (56)参考文献 特開 昭50−30986(JP,A) 特開 昭49−37993(JP,A) 特開 平5−271308(JP,A) 特開 平2−55703(JP,A) 特開 昭52−117391(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 2/00 - 2/60,20/14

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチルメタクリレート又はメチルメタク
    リレートを主成分とするモノマー混合物、ラジカル重合
    開始剤、及び連鎖移動剤としてメルカプタン化合物を含
    む原料、又はさらに溶媒を含む原料を完全混合型反応器
    に供給して、連続的に塊状重合または溶液重合を行う重
    合工程と、該反応器から排出された反応混合物中の揮発
    物を分離除去する揮発物除去工程を有するメタクリル系
    重合体の製造方法であって、該重合工程において、重合
    反応液に接した該反応器のジャケット部分の温度と重合
    反応液の温度との差が30℃以内となるように維持せし
    めて重合を行うことを特徴とするメタクリル系重合体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 重合反応液の温度を、供給原料の温度と
    ジャケット部の温度により調整する請求項1記載のメタ
    クリル系重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記反応器における重合体含有率が30
    〜60重量%である請求項1又は2記載のメタクリル系
    重合体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記反応器における重合反応液の平均滞
    在時間が1〜6時間である請求項3記載のメタクリル系
    重合体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の方
    法で重合体を得、この重合体と屈折率が異なる他の重合
    体とを複合紡糸ノズルに供給して紡糸するプラスチック
    光ファイバの製造方法。
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