JP3433816B2 - コイル部品とその製造方法 - Google Patents

コイル部品とその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ状のインダク
タ、インピ−ダ(コイル導体とその周辺部分の容量成分
も回路構成要素として利用するもの)、またはトラン
ス、もしくは磁気ヘッドのコイル部分に用いられるコイ
ル部品あるいはL−C複合部品とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】これらのチップ状コイル部品は、小型
化、薄型化等の要求に応えるために、印刷法やシ−ト法
による厚膜形成技術により磁性体の中にコイル導体を一
体に積層して作製される。この厚膜形成技術による積層
型のコイル部品は、特開昭63−44286号公報、実
開昭59−145009号公報、あるいは特開平3−5
4808号公報等に開示されているように、絶縁体シ−
ト上面にコイル半巻分ないしは3/4巻分のコイル導体
を印刷法等により形成し、順次積層することにより形成
される。この場合、上下に隣接する層のコイル導体どう
しの始端と終端とが、パンチング加工等により前記絶縁
体シ−トに垂直に形成されたスル−ホ−ル内に充填され
る導体を介して接続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記スル−ホ
−ルが垂直に形成されている従来構造の場合、一回の積
層工程でコイル一巻分を形成することができず、例えば
コイル半巻分の印刷パタ−ンの場合、一巻分のコイルを
形成するために2回のコイル導体の積層を必要とした。
また、コイル導体の印刷パタ−ンの種類も2種類以上必
要になり、例えばコイル3/4巻分のコイル導体の場合
は4種類のコイル導体の印刷パタ−ン(上下の引出電極
の印刷パタ−ンは除く)を必要とした。
【0004】このため、規定巻数の導電コイルを形成す
るために積層回数が多くなり、また、コイル導体の印刷
パタ−ンの種類が増加するため積層工程の管理が複雑に
なり、生産性が悪いという問題点があった。
【0005】本発明は、上記した実情に鑑み、生産性の
よい構造のコイル部品とその製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるコイル部品
は、上記目的を達成するため、磁性あるいは非磁性の絶
縁体層とコイル導体とを交互に積層してなる積層型コイ
ル部品において、各層のコイル導体をコイル一巻分に近
い同じパタ−ンで形成し、ある層のコイル導体の終端と
次層のコイル導体の始端とを斜めに形成されたスル−ホ
−ルに充填された導体を介して電気的に接続したことを
特徴とする。
【0007】また、本発明によるコイル部品の製造方法
は、磁性あるいは非磁性の絶縁体シ−トにレ−ザ−ビ−
ムにより斜めにスル−ホ−ルを形成しておき、該絶縁体
シ−トを、そのスルーホールの下側開口部が前工程で形
成されたコイル導体の終端位置となるように既設積層体
に重ね、該絶縁体シートに、コイル一巻分に近く、かつ
各層で同一となるパターンのコイル導体を、該コイル導
体の始端が前記スルーホールの上側開口部となるように
印刷することにより、前記スルーホールに導体を充填し
て下層のコイル導体に該スルーホール内導体を接合する
ことを1回以上繰り返して積層体を得ることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明のコイル部品は、上述のように、絶縁体
シ−トに形成したコイル一巻分に近くかつ各層で同一の
パタ−ンのコイル導体の終端が斜めに形成されたスル−
ホ−ルを介して隣接する次層のコイル導体の始端と接続
するので、1回のコイル導体の積層でコイル一巻分が形
成される。
【0009】本発明によるコイル部品の製造において
は、コイル導体の印刷と同時にスルーホールに充填され
る導体により、上層と同一パターンの下層のコイル導体
に接合されるので、コイル導体に予めスルーホールに充
填したものを重ねる場合のように、スルーホール内の導
体の収縮による接続不良が発生しない。
【0010】
【実施例】図1(A)は本発明によるコイル部品の一実
施例を積層体内部のコイルを透視した状態で示す斜視
図、同(B)は図1(A)のE−E断面図である。図1
(A)、(B)において、コイル部品1は、絶縁体シ−
ト2と、コイル一巻分に近いパターンを有し、かつ各層
で同一パターンのコイル導体5とを交互に積層して積層
体を形成し、該積層体を焼成することにより作製され
る。各層のコイル導体5は前記絶縁体シ−ト2を挟んで
前記絶縁体シ−ト2に斜めに形成されたスル−ホ−ル6
に充填される導体を介して接続されてコイル7を形成す
る。ここで3、4はコイル導体を兼ねた下側引出電極と
上側引出電極とをそれぞれ示している。
【0011】図2は本発明によるコイル部品の製造方法
をチップ1個分について示す製造工程図である。まず、
図2において、例えば磁性フェライトを例えばブチラ−
ル樹脂等の適宜のバインダ−でペ−スト化してシ−ト状
に延ばして形成した絶縁体シ−ト2を必要な厚みが得ら
れるまで複数枚積層して積層体のベ−スを形成し
(a)、その上に下側引出電極3を印刷し(b)、その
上に斜めにスル−ホ−ル6をレ−ザ−ビ−ムで形成した
絶縁体シ−ト2aを、該スル−ホ−ル6の下側開口部6
aの位置が前記下側引出電極3上の終端になるように積
層する(c)。次に、前記絶縁体シ−ト2aの上面にコ
イル一巻分に近いパタ−ンを有するコイル導体5をその
始端Xが前記スル−ホ−ル6の上側開口部6bに位置す
るように印刷する(d)。
【0012】続いて、その上にスル−ホ−ル6を形成し
た絶縁体シ−ト2aを該スル−ホ−ル6の下側開口部6
aが前記のコイル導体5の終端Yに位置するように積層
する(e)。この後(d)、(e)の工程を必要なコイ
ル巻数の回数繰り返し、絶縁体シ−ト2aの上面のスル
−ホ−ル6の上側開口部6bに上側引出電極4をその始
端を合わせて印刷し(f)、その上に必要な厚みが得ら
れるまで絶縁体シ−ト2を複数枚積層する(g)。こう
して得られた積層体を所定の温度で焼成することによ
り、コイルを一体に内蔵したコイル部品1が作製され
る。
【0013】ここで、コイル導体5及び引出電極3、4
はAg、Ag−Pd、Pd等の金属導体の粉末を適当な
バインダ−でペ−スト化したものである。
【0014】なお、絶縁体シ−ト2、2aは積層工程毎
に適当な圧板により軽く押して上下層を圧着させること
により、絶縁体シ−ト2、2aどうし及び絶縁体シ−ト
2、2aと各コイル導体3〜5とを密着させることが好
ましい。
【0015】このように、印刷と同時にペ−スト状のコ
イル導体5がスル−ホ−ル6に充填され、コイル一巻分
に近いパタ−ンで形成されたコイル導体5の始端Xがス
ル−ホ−ル6内に充填された導体を介して隣接する下の
層の同一パターンのコイル導体5の終端Yと接続するの
で、1回の絶縁体シ−ト2aの積層と1回のコイル導体
5の印刷とで一巻分のコイルが形成される。従って、従
来例と比較してコイルの必要巻数に対する積層回数を少
なくすることができ、生産性が向上する。また、コイル
導体5の印刷パタ−ンも1種類で済むので、積層工程の
管理が容易になり、生産性が向上する。
【0016】また、絶縁体シ−ト2aの積層とコイル導
体5の印刷とを交互に行うことにより、コイル導体5の
印刷と同時にスルーホール6に充填される導体により下
層のコイル導体5に接合されるので、コイル導体5に予
めスルーホールに充填したものを重ねる場合のように、
スルーホール内の導体の収縮による接続不良が発生せ
ず、品質の向上を図ることができる。
【0017】なお、図1(B)において、コイル端部間
の距離Wは、これらの間の短絡を防ぐ意味で、50ミク
ロン以上とする必要があり、また、絶縁体シ−ト2の厚
みt1は30〜35ミクロンのものを使用するのが一般
的であり、さらに、コイル導体5の厚みt2は15〜2
0ミクロンに形成されることを考慮すると、前記スル−
ホ−ル6に通常用いられている導電体ペ−ストを充分に
充填して断線不良を無くすためには、スル−ホ−ル6の
径Dを80〜100ミクロン、角度θを10度〜25度
に設定することが好ましい。
【0018】また、本発明は複数個のコイルを縦に並べ
て、あるいは複数個のコイルを同芯に形成してなるチッ
プ状インダクタ、インピ−ダあるいはトランスもしくは
磁気ヘッドあるいはL−C複合部品等のコイル部分にも
適用することができる。また、絶縁体シ−トとしては、
所望の物性を得る上で非磁性材料を用いることもあり、
また、コンデンサや抵抗体と組み合わせた積層体として
作製することもできる。
【0019】
【発明の効果】請求項1によれば、1回の絶縁体シ−ト
の積層と1回のコイル導体の印刷とで一巻分のコイルが
形成できるので、コイルの必要巻数に対する積層回数を
少なくすることができ、かつ、コイル導体の印刷パタ−
ンも1種類で済むので、積層工程の管理が容易になり生
産性が向上する。
【0020】請求項2によれば、絶縁体シ−トの積層と
コイル導体の印刷とを交互に行うので、コイル導体の印
刷と同時に導体がスル−ホ−ル内に充填されて上下に隣
接するコイル導体が電気的に接続されるので、コイル導
体に予めスルーホールに充填したものを重ねる場合のよ
うに、スルーホール内の導体の収縮による接続不良が発
生せず、品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明によるコイル部品の一実施例を
積層体内部のコイルを透視した状態で示す斜視図、同
(B)は図1(A)のE−E断面図である。
【図2】本発明によるコイル部品の一実施例の製造方法
を示す製造工程図である。
【符号の説明】
1 コイル部品 2、2a 絶縁体シ−ト 3 下側引出電極 4 上側引出電極 5 コイル導体 6 スル−ホ−ル 6a 下側開口部 6b 上側開口部 7 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 17/00 G11B 5/127 H01F 27/00 H01F 41/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性あるいは非磁性の絶縁体層とコイル導
    体とを交互に積層してなる積層型コイル部品において、
    各層のコイル導体をコイル一巻分に近い同じパタ−ン
    形成し、ある層のコイル導体の終端と次層のコイル導体
    の始端とを斜めに形成されたスル−ホ−ルに充填された
    導体を介して電気的に接続したことを特徴とするコイル
    部品。
  2. 【請求項2】請求項1におけるコイル部品をシート法に
    より製造する方法であって、磁性あるいは非磁性の絶縁
    体シ−トにレ−ザ−ビ−ムにより斜めにスル−ホ−ルを
    形成しておき、該絶縁体シ−トを、そのスルーホールの
    下側開口部が前工程で形成されたコイル導体の終端位置
    となるように既設積層体に重ね、該絶縁体シートに、コ
    イル一巻分に近く、かつ各層で同一となるパターンのコ
    イル導体を、該コイル導体の始端が前記スルーホールの
    上側開口部となるように印刷することにより、前記スル
    ーホールに導体を充填して下層のコイル導体に該スルー
    ホール内導体を接合することを1回以上繰り返して積層
    体を得ることを特徴とするコイル部品の製造方法。
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