【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、羊水を含有することを
特徴とする美白剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の美白剤には、ハイドロキノンなど
が知られているが、皮膚に対する一次刺激性など安全性
に問題があった。よって、皮膚刺激のない美白剤の開発
が望まれていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】羊水は哺乳動物すべて
に存在する生体成分であり、かつ、母体中で胎児が直
接、接触している組織液であるため、皮膚刺激が低く、
安全性の高い物質であると思われた。そこで、羊水につ
いて検討したところ、優れた美白作用を示し、かつ、製
剤化した際に経時的に安定していることから本発明を完
成した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、羊水を含有す
ることを特徴とする美白剤である。本発明でいう羊水と
は、妊娠しているウシ、ウマ、ヒツジ、ヤギ、ブタなど
の哺乳動物から採集したものである。
【０００５】例えば、健常な乳牛（ホルスタイン）の出
産時の２次破水液を回収し、遠心分離により不溶物を除
去し、メンブランフィルターで濾過したものを利用で
き、その凍結乾燥品を利用することもできる。本発明に
おける羊水は、２次破水液に限らず、１次破水液も利用
することができる。また、採集方法は出産時の回収に限
らず、帝王切開によって得た羊水でも利用できる。
【０００６】羊水は、本発明美白剤の全量中、0.0001〜
50重量％、好ましくは、0.001〜25重量％配合すること
ができる。0.0001％以下の濃度では充分な効果が得られ
ず、25重量％以上の濃度では効果の増強が認められず不
経済である。本発明の美白剤には羊水の効果を損なわな
い範囲内で、医薬などに使用される油脂類、ロウ類、炭
化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面
活性剤などの原料を配合することができる。本発明の美
白剤の剤型は、散剤、丸剤、錠剤、注射剤、坐剤、外用
剤などとされ、通常の製剤化技術に従って製造される。
外用剤としては、クリーム剤、ローション剤、乳剤、軟
膏剤などが挙げられる。一日の投与量は、20mg〜500mg
好ましくは50mg〜200mgで、２〜３回に分けて投与する
ことができる。
【０００７】
【実施例】次に本発明を詳細に説明するため実施例を挙
げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施
例に示す配合量の部とは重量部を示す。
【０００８】実施例−１
健常な乳牛の出産時の２次破水液を回収し、遠心分離
（18,000rpm、30分間）により不溶物を除去した後、0.2
2μmメンブランフィルターで濾過した。
【０００９】実施例−２
健常な乳牛の胎児を帝王切開により取り出すとき、同時
に羊水を回収し、遠心分離（18,000rpm、30分間）によ
り不溶物を除去した後、0.22μmメンブランフィルター
で濾過した。
【００１０】実施例−３
健常なウマの出産時の１次及び２次破水液を回収し、遠
心分離（18,000rpm、30分間）により不溶物を除去した
後、0.22μmメンブランフィルターで濾過した。
【００１１】実施例−４
健常なヒツジの出産時の２次破水液を回収し、遠心分離
（18,000rpm、30分間）により不溶物を除去した後、0.2
2μmメンブランフィルターで濾過し、凍結乾燥した。ヒ
ツジ羊水１Ｌから約10gの乾燥残分を得た。
【００１２】実施例−５
健常なヤギの出産時の２次破水液を回収し、遠心分離
（18,000rpm、30分間）により不溶物を除去した後、0.2
2μmメンブランフィルターで濾過した。
【００１３】実施例−６
健常なブタの出産時の２次破水液を回収し、遠心分離
（18,000rpm、30分間）により不溶物を除去した後、0.2
2μmメンブランフィルターで濾過した。
【００１４】
実施例−７ クリーム剤
処方 配合量
1.流動パラフィン 6.5部
2.ワセリン 10.0
3.ステアリン酸 4.0
4.セチルアルコール 3.0
5.ステアリルアルコール 1.0
6.ポリオキシエチレン(25)モノステアレート 3.0
7.ソルビタンモノステアレート 2.5
8.1,3-ブチレングリコール 5.0
9.水酸化カリウム 0.1
10.ウシ羊水（実施例−１） 1.0
11.P-オキシ安息香酸メチル 0.2
12.精製水 63.5
13.香料 適量
製造方法：油相成分1〜7および水相成分8〜12をそれぞ
れ70〜75℃に加熱溶解した後、油相成分1〜7に水相成分
8〜12を加えて乳化し、冷却途上で成分13を加えて混合
し、30℃まで冷却して製品とする。
【００１５】
実施例−８ 乳剤
処方 配合量
1.流動パラフィン 8.0部
2.スクワラン 2.0
3.ステアリルアルコール 2.0
4.ソルビタンモノオレート 2.5
5.グリセリンモノステアレート 2.3
6.ポリオキシエチレン(10)ソルビタンモノオレート 0.8
7.グリセリン 6.0
8.ウシ羊水（実施例−２） 0.01
9.P-オキシ安息香酸メチル 0.2
10.精製水 76.0
11.香料 適量
製造方法：油相成分1〜6および水相成分7〜10をそれぞ
れ70〜75℃に加熱溶解した後、油相成分1〜6に水相成分
7〜10を加えて乳化し、冷却途上で成分11を加えて混合
し、30℃まで冷却して製品とする。
【００１６】
実施例−９ 軟膏剤
処方 配合量
1.精製ラノリン 5.0部
2.サラシミツロウ 5.0
3.ウシ羊水（実施例−１） 3.0
4.白色ワセリン 87.0
製造方法：成分1〜4を加熱溶解して混合した後、冷却し
製品とする。
【００１７】
実施例−１０ 軟膏剤
処方 配合量
1.精製ラノリン 5.0部
2.サラシミツロウ 5.0
3.ウマ羊水（実施例−３） 3.0
4.白色ワセリン 87.0
製造方法：成分1〜4を加熱溶解して混合した後、冷却し
製品とする。
【００１８】
実施例−１１ 軟膏剤
処方 配合量
1.精製ラノリン 5.0部
2.サラシミツロウ 5.0
3.ヒツジ羊水（実施例−４） 3.0
4.白色ワセリン 87.0
製造方法：成分1〜4を加熱溶解して混合した後、冷却し
製品とする。
【００１９】
実施例−１２ 軟膏剤
処方 配合量
1.精製ラノリン 5.0部
2.サラシミツロウ 5.0
3.ヤギ羊水（実施例−５） 3.0
4.白色ワセリン 87.0
製造方法：成分1〜4を加熱溶解して混合した後、冷却し
製品とする。
【００２０】
実施例−１３ 軟膏剤
処方 配合量
1.精製ラノリン 5.0部
2.サラシミツロウ 5.0
3.ブタ羊水（実施例−６） 3.0
4.白色ワセリン 87.0
製造方法：成分1〜4を加熱溶解して混合した後、冷却し
製品とする。
【００２１】比較例−１ ウシ羊水を含まない軟膏剤
実施例−９において、ウシ羊水を精製水に置き換えたも
のを羊水を含まない軟膏剤とした。
【００２２】
【発明の効果】
実験例−１ Ｂ１６マウスメラノーマを用いたメラニン
生成抑制試験
実施例−１で示したウシ羊水を用いてＢ１６マウスメラ
ノーマを用いたメラニン生成抑制試験を行った。対数増
殖期にあるメラノーマをφ60mm dishに2.5 ×104 細胞
を播種し、ウシ羊水を最終濃度で2.5〜250μl/mlになる
ように加え、37℃、5%CO2条件下で培養した。培養５日
後、10%DMSOを含む0.1NNaOH を加え、細胞を dishから
剥離、溶解した。これを試料とし、タンパク量、メラニ
ン量を測定した。タンパク量は、Lowry 法により行い、
メラニン量は、OD475の測定値により定量した。
以下余白
【００２３】
【表１】
表１ メラニン生成抑制試験
─────────────────────────────────
被験物質 作用濃度 蛋白量 メラニン量 抑制率
（μl/ml） （μg） （μg/mg蛋白） （%）
─────────────────────────────────
コントロール 994.0±108.7 75.56±3.28
ウシ羊水 2.5 1041.3± 72.2 72.46±7.08 4.1
25 1025.0± 93.3 61.49±6.06 * 18.6
250 744.0± 5.7 38.87±2.39 ** 48.6
乳酸 25mM 1078.0±135.1 75.56±1.79 ** 50.9
─────────────────────────────────
*p<0.05 **p<0.01
その結果、ウシ羊水には強いメラニン生成抑制効果が認
められた。また、実施例３〜６で得られた他の羊水につ
いても検討を行ったところ、同様の結果が得られた。
【００２４】実験例−２ 臨床例（美白作用）
日焼け炎症後の色素沈着患者４名に対して実施例−９に
示した軟膏剤を一日一回患部に塗布し、最高３カ月まで
観察した。同時に比較例−１に示したウシ羊水を含まな
い軟膏剤についても患者４名に同試験を行った。効果の
判定は −：変わらない ＋：うすくなった ＋＋：ほ
とんど消えた ＋＋＋：完全に消えたの４段階とした。
また副作用は全例に認められなかった。その結果、表２
に示すように７５％（４例中３例）に効果がみられた。
ウシ羊水を含まない軟膏剤を使用した患者には効果は認
められなかった。また、実施例３〜６で得られた他の羊
水について検討したところ、同様の結果を得た。
以下余白
【００２５】
【表２】
表２ 臨床例
───────────────────────────
性別 年齢 皮膚所見
───────────────────────────
ウシ羊水を含む軟膏剤使用群
Ａ ♂ ４５ ＋＋＋ 効果あり
Ｂ ♀ ５８ ＋＋ 効果あり
Ｃ ♀ ３７ ＋＋ 効果あり
Ｄ ♂ ２６ − 効果無し
───────────────────────────
ウシ羊水を含まない軟膏剤使用群
Ｅ ♂ ２９ − 効果無し
Ｆ ♂ ３４ − 効果無し
Ｇ ♀ ４１ − 効果無し
Ｈ ♀ ３０ − 効果無し
───────────────────────────
【００２６】実験例−３ 動物皮膚一次刺激性試験
実施例−１で示したウシ羊水を用いて動物皮膚一次刺激
性試験を行った。供試動物は、日本白色種ウサギの雌性
を用い、試料適用５日前に刈毛したウサギ背部を試験部
位とした。試料はウシ羊水及びハイドロキノン（10%水
溶液）について行い、動物用パッチテスト用絆創膏を用
い、24時間閉塞貼付した。貼付した絆創膏を取り除い24
時間後に皮膚反応を観察した。皮膚反応の判定は、紅
斑、浮腫それぞれについて −：紅斑、浮腫なし ＋：
ごく軽度の紅斑、浮腫 ＋＋：明らかな紅斑、浮腫の３
段階で行った。その結果、表３に示すようにウシ羊水は
皮膚一次刺激が認められなかったが、ハイドロキノンに
は強い刺激がみられた。また、実施例３〜６で示した他
の羊水についても試験を行ったが、いずれも刺激は認め
られなかった。
【００２７】
【表３】表３ 動物皮膚一次刺激性試験
──────────────────────
試料名 紅斑 浮腫
──────────────────────
ウシ羊水 − −ハイト゛ロキノン
＋＋ −
──────────────────────
以上のように、本発明の美白剤は、すぐれた美白効果を
有するものである。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a whitening agent characterized by containing amniotic fluid. [0002] Hydroquinone and the like are known as conventional whitening agents, but there have been safety problems such as primary irritation to the skin. Therefore, development of a whitening agent free from skin irritation has been desired. [0003] Since amniotic fluid is a biological component that exists in all mammals and is a tissue fluid in which the fetus is in direct contact with the mother, skin irritation is low.
It seemed to be a highly safe substance. Thus, when amniotic fluid was examined, the present invention was completed because it exhibited an excellent whitening effect and was stable over time when formulated. The present invention is a whitening agent characterized by containing amniotic fluid. The amniotic fluid referred to in the present invention is collected from mammals such as pregnant cows, horses, sheep, goats and pigs. [0005] For example, a secondary rupture fluid at the time of birth of a healthy dairy cow (Holstein) can be recovered, insoluble matter removed by centrifugation, and filtered through a membrane filter, and the freeze-dried product can be used. You can also. The amniotic fluid in the present invention is not limited to the secondary broke solution, and a primary broke solution can also be used. The collection method is not limited to collection at the time of delivery, but can also be used with amniotic fluid obtained by caesarean section. [0006] Amniotic fluid is 0.0001 to the total amount of the whitening agent of the present invention.
50 wt%, preferably 0.001 to 25 wt% can be blended. When the concentration is 0.0001% or less, a sufficient effect cannot be obtained, and when the concentration is 25% by weight or more, the enhancement of the effect is not recognized, which is uneconomical. The whitening agent of the present invention is blended with raw materials such as fats and oils, waxes, hydrocarbons, fatty acids, alcohols, esters, surfactants and the like used in medicine within the range that does not impair the effect of amniotic fluid. can do. The dosage forms of the whitening agent of the present invention are powders, pills, tablets, injections, suppositories, external preparations, and the like, and are produced according to ordinary formulation techniques.
Examples of the external preparation include creams, lotions, emulsions, ointments and the like. The daily dose is 20mg to 500mg
Preferably, it is 50 mg to 200 mg, and can be administered in 2 or 3 divided doses. The following examples are provided to illustrate the present invention in detail but are not to be construed to limit the scope thereof. The part of the blending amount shown in the examples indicates part by weight. Example-1 After recovering the secondary broke solution at the time of birth of a healthy dairy cow and removing insoluble matter by centrifugation (18,000 rpm, 30 minutes), 0.2%
Filtration through a 2 μm membrane filter. Example 2 When a fetus of a healthy cow was removed by caesarean section, amniotic fluid was simultaneously collected, insoluble matter was removed by centrifugation (18,000 rpm, 30 minutes), and then filtered through a 0.22 μm membrane filter. Example 3 Primary and secondary broke fluids at the time of birth of healthy horses were collected, insolubles were removed by centrifugation (18,000 rpm, 30 minutes), and then filtered through a 0.22 μm membrane filter. EXAMPLE 4 After recovering the secondary rupture fluid at the time of birth of healthy sheep and removing insoluble matter by centrifugation (18,000 rpm, 30 minutes), 0.2%
The solution was filtered through a 2 μm membrane filter and lyophilized. About 10 g of dry residue was obtained from 1 L of sheep amniotic fluid. Example 5 After recovering the secondary rupture fluid at the time of birth of a healthy goat and removing insoluble matter by centrifugation (18,000 rpm, 30 minutes), 0.2%
Filtration through a 2 μm membrane filter. Example-6 After recovering the secondary broke solution at the time of birth of a healthy pig and removing insoluble matter by centrifugation (18,000 rpm, 30 minutes), 0.2%
Filtration through a 2 μm membrane filter. Example-7 Cream formulation Formulation amount 1. Liquid paraffin 6.5 parts 2. Petrolatum 10.0 3. Stearic acid 4.0 4. Cetyl alcohol 3.0 5. Stearyl alcohol 1.0 6. Polyoxyethylene (25) monostearate 3.0 7 Sorbitan monostearate 2.5 8.1,3-Butylene glycol 5.0 9. Potassium hydroxide 0.1 10. Bovine amniotic fluid (Example-1) 1.0 11. Methyl P-oxybenzoate 0.2 12. Purified water 63.5 13. Fragrance : Oil phase components 1 to 7 and water phase components 8 to 12 are heated and dissolved at 70 to 75 ° C., respectively, and then oil phase components 1 to 7 are mixed with water phase components.
Add 8-12 to emulsify, add component 13 in the course of cooling, mix and cool to 30 ° C to make the product. Example-8 Emulsion Formulation Blending amount 1. Liquid paraffin 8.0 parts 2. Squalane 2.0 3. Stearyl alcohol 2.0 4. Sorbitan monooleate 2.5 5. Glycerin monostearate 2.3 6. Polyoxyethylene (10) sorbitan monooleate 0.8 7. Glycerin 6.0 8. Bovine amniotic fluid (Example-2) 0.01 9. Methyl P-oxybenzoate 0.2 10. Purified water 76.0 11. Fragrance Appropriate amount Production method: Oil phase components 1 to 6 and water phase components 7 to 10 After heating and dissolving at 70 to 75 ° C, oil phase components 1 to 6 are mixed with water phase components.
Add 7-10 to emulsify, add component 11 during cooling, mix, cool to 30 ° C. to make product. Example-9 Ointment Formulation Formulation Amount 1. Purified lanolin 5.0 parts 2. Salami beeswax 5.0 3. Bovine amniotic fluid (Example-1) 3.0 4. White petrolatum 87.0 Manufacturing method: Components 1 to 4 are dissolved by heating. After mixing, cool to make the product. Example-10 Ointment Formulation Formulation Amount 1. Purified lanolin 5.0 parts 2. Salami beeswax 5.0 3. Horse amniotic fluid (Example-3) 3.0 4. White petrolatum 87.0 Manufacturing method: Components 1 to 4 are dissolved by heating. After mixing, cool to make the product. Example-11 Ointment Formulation Formulation Amount 1. Purified lanolin 5.0 parts 2. Salami beeswax 5.0 3. Sheep amniotic fluid (Example-4) 3.0 4. White petrolatum 87.0 Production method: Components 1 to 4 are dissolved by heating. After mixing, cool to make the product. Example-12 Ointment formulation Formulation amount 1. Purified lanolin 5.0 parts 2. Salami beeswax 5.0 3. Goat amniotic fluid (Example-5) 3.0 4. White petrolatum 87.0 Manufacturing method: Components 1 to 4 are dissolved by heating. After mixing, cool to make the product. Example-13 Formulation of ointment Formulation amount 1. Purified lanolin 5.0 parts 2. Salami beeswax 5.0 3. Pig amniotic fluid (Example-6) 3.0 4. White petrolatum 87.0 Manufacturing method: Components 1 to 4 are dissolved by heating. After mixing, cool to make the product. Comparative Example-1 Ointment containing no bovine amniotic fluid In Example-9, the ointment containing no amniotic fluid was obtained by replacing bovine amniotic fluid with purified water. Experimental Example 1 Melanin Production Inhibition Test Using B16 Mouse Melanoma A melanin production inhibition test using B16 mouse melanoma was conducted using the bovine amniotic fluid shown in Example-1. Melanoma in the logarithmic growth phase was seeded with 2.5 × 10 4 cells in a φ60 mm dish, bovine amniotic fluid was added to a final concentration of 2.5 to 250 μl / ml, and cultured under conditions of 37 ° C. and 5% CO 2 . After 5 days of culture, 0.1N NaOH containing 10% DMSO was added, and the cells were detached from the dish and lysed. Using this as a sample, the amount of protein and the amount of melanin were measured. Protein amount is measured by Lowry method.
The amount of melanin was quantified by the measured value of OD 475 . The following margins [0023] [Table 1] Table 1 Melanin production inhibition test ───────────────────────────────── Action concentration Protein level Melanin level Inhibition rate (μl / ml) (μg) (μg / mg protein) (%) ───────────────────────── ──────── Control 994.0 ± 108.7 75.56 ± 3.28 Bovine amniotic fluid 2.5 1041.3 ± 72.2 72.46 ± 7.08 4.1 25 1025.0 ± 93.3 61.49 ± 6.06 * 18.6 250 744.0 ± 5.7 38.87 ± 2.39 ** 48.6 Lactic acid 25 mM 1078.0 ± 135.1 75.56 ± 1.79 ** 50.9 ────────────────────────────────── * p <0.05 ** p <0.01 Bovine amniotic fluid showed a strong melanin production inhibitory effect. Moreover, when the other amniotic fluid obtained in Examples 3 to 6 was also examined, similar results were obtained. Experimental Example-2 Clinical Example (Whitening Action) The ointment shown in Example-9 was applied to the affected area once a day for 4 pigmented patients after sunburn inflammation and observed for up to 3 months. . At the same time, the same test was performed on four patients for the ointment containing no bovine amniotic fluid shown in Comparative Example-1. Judgment of effect:-: Unchanged +: Faint ++: Almost disappeared ++++: Completely disappeared in 4 stages.
No side effects were observed in all cases. As a result, Table 2
As shown in Fig. 4, 75% (3 out of 4 cases) was effective.
No effect was seen in patients who used ointments without bovine amniotic fluid. Moreover, when the other amniotic fluid obtained in Examples 3 to 6 was examined, similar results were obtained. The following margins [0025] [Table 2] Table 2 Clinical cases ──────────────────────────────────── Sex Age Age Skin findings ────── ───────────────────── Group using ointment containing bovine amniotic fluid A ４５ 45 ++ Has effect B ♀ 58 ++ Has effect C ３７ 37 ++ Has effect D ♂ 26 -No effect ─────────────────────────── Group using ointment without bovine amniotic fluid E ２９ 29-No effect F ♂ 34-Effect None G ４１ 41-No effect H ３０ 30-No effect ─────────────────────────── [Experimental example-3 Animal skin primary Irritation test The animal skin primary irritation test was conducted using the bovine amniotic fluid shown in Example-1. The test animal used was a female Japanese white rabbit, and the back of the rabbit that had been shaved 5 days before the sample application was used as the test site. Samples were prepared from bovine amniotic fluid and hydroquinone (10% aqueous solution), and occluded for 24 hours using an adhesive patch for animal patch tests. Remove the adhesive bandage 24
The skin reaction was observed after time. The skin reaction was determined for erythema and edema. −: No erythema and edema +:
Very mild erythema, edema ++: Clear erythema, edema 3
Done in stages. As a result, as shown in Table 3, bovine amniotic fluid showed no primary skin irritation, but hydroquinone showed strong irritation. Moreover, although it tested also about the other amniotic fluid shown in Examples 3-6, irritation | stimulation was not recognized by all. [Table 3] Table 3 Animal skin primary irritation test ───────────────────── Sample name Erythema edema ───────── ───────────── Bovine amniotic fluid − − Hydroquinone ++ − ────────────────────── As described above, The whitening agent has an excellent whitening effect.
─────────────────────────────────────────────────────
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(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ
Ａ６１Ｐ 17/16 Ａ６１Ｐ 17/16
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61K 7/00 - 7/50
A61K 35/00 - 35/76
ＣＡ（ＳＴＮ)─────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of front page (51) Int.Cl. 7 identification symbol FI A61P 17/16 A61P 17/16 (58) Field surveyed (Int.Cl. 7 , DB name) A61K 7/ 00-7/50 A61K 35/00-35/76 CA (STN)