JP3432437B2 - ポジ型感光性樹脂組成物用現像液及びそれを用いたパターン形成方法 - Google Patents

ポジ型感光性樹脂組成物用現像液及びそれを用いたパターン形成方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は現像残りがなく、高
解像度のパターンを得るための感光性樹脂組成物用現像
液及びそれを用いた感光性樹脂組成物のパターン形成方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体工業において、ICやLS
I等の超微細回路の作成、あるいは加工の必要なパッケ
ージ中の絶縁膜や保護膜にフォトレジストや感光性ポリ
イミド等の感光性樹脂が多用されている。感光性樹脂の
特徴は、比較的簡便な装置で高精度の樹脂パターンを得
ることができる点である。特に、ジアゾキノン等を感光
剤に用いたフェノールノボラック樹脂をベースとしたポ
ジ型のフォトレジストは、現像時に膨潤を起こさないた
め解像度に優れたパターンの形成が可能である。また現
像液がアルカリ性水溶液であるため安全面においても優
れるといった数々の特徴を有しているため、上記半導体
の微細回路等の製造に多用されている。
【0003】一方、半導体の絶縁膜や保護膜に用いる感
光性ポリイミドのような感光性耐熱性樹脂においても、
高解像度や現像液の無公害性等の特徴を有するポジ型の
感光性耐熱性樹脂がフォトレジストと同様に開発され
(例えば、特開昭64−60630号公報、特公平1−
46862号公報等)、高集積化された半導体の絶縁膜
や保護膜用樹脂として注目されている。
【0004】大部分のポジ型感光性樹脂組成物は、アル
カリ可溶性ポリマーに上述のようなジアゾキノン化合物
を感光剤として組み合わせることよりなる。未露光部に
おいては、これらジアゾキノン化合物はアルカリ性水溶
液に不溶であるが、露光によって化学変化を起こしアル
カリ性水溶液に可溶となる。従って、この露光/未露光
での溶解度差を利用し、露光部をアルカリ性水溶液で除
去することにより、未露光部のみの塗膜パターンの作成
が可能となる。
【0005】現像液として用いるアリカリ性水溶液とし
ては、一般的にはテトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド(以下、TMAHという)の水溶液である。通常のフ
ェノールノボラック樹脂をベースとしたフォトレジスト
を現像する場合、このTMAHの水溶液で良好に現像で
きるが、例えば、特公平1−46862号公報に示され
ているようなポリベンゾオキサゾール前駆体をベースに
した感光性樹脂組成物の場合、本来完全に溶解し除去さ
れるはずの露光部に現像残り(スカム)が発生し、解像
度が悪くなるという欠点があった。
【0006】良く知られているるように、これら感光性
樹脂を評価する特性としては感度(いかに少ない露光エ
ネルギーでパターンを形成しうるか)、解像度(いかに
微細な形状のパターンを形成することができるか)と共
にコントラスト(いかに露光部と未露光部の現像液に対
する溶解度の差が大きいか)があげられる。ここでこの
コントラストに着目すると、この感光系においてはベー
スとなるポリマー自体は露光/未露光にかかわらずアル
カリ溶液に可溶であるため、現像時未露光部も溶解す
る。そのため従来のアルカリ現像液を使用した現像では
未露光部の膜厚は減少し、良好なコントラストが得られ
なかった。
【0007】この欠点を改善するために、複素環化合
物、環状酸無水物等の溶解性調節剤を感光性樹脂組成物
中に添加し、樹脂の溶解度を抑制する方法が知られてい
る(特公昭48−12242号公報、特公昭56−30
850号公報)。ところが、これら添加剤は現像後も樹
脂中に残る。そのため、感光性樹脂の耐熱性、機械性能
等がこれら添加剤により低下し、感光性樹脂を半導体絶
縁膜等の用途への使用を困難なものとしていた。また特
開平3−104053号公報に示されているような感光
性樹脂用の現像液を用いると膜減り率は向上するが、感
度、解像度が低下したりする問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感度、膜減
り率に優れるのみならず、パターン加工工程におけるス
カムをなくし、高解像度が得られる感光性樹脂組成物用
現像液及び感光性樹脂組成物のパターン形成方法を提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、アニオン性界
面活性剤と極微量の塩素を含むアルカリ性水溶液からな
るポジ型感光性樹脂組成物用の現像液であり、それを用
いたポジ型感光性樹脂組成物のパターン形成方法であ
る。
【0010】更に、アニオン性界面活性剤としては、下
記式(1)で示される構造のものが好ましい。
【化3】 下記式(2)で示されるポリアミド、
【化4】 ジアゾキノン化合物からなるポジ型感光性樹脂組成物を
基板等に塗布し、プリベークを行い、光照射を行った
後、アニオン性界面活性剤と極微量の塩素を含むアルカ
リ性水溶液からなる現像液で露光部を溶解除去して、パ
ターンを得る感光性樹脂組成物のパターン形成方法であ
る。また、該アニオン性界面活性剤の含有量は、0.1
〜10重量%であり、該塩素の濃度は2〜200ppm
である。
【0011】
【発明の実施の形態】式(2)のポリアミドは、Xの構
造を有するビスアミノフェノールとYの構造を有するジ
カルボン酸からなり、このポリアミドを約300〜40
0℃で加熱すると閉環し、ポリベンゾオキサゾールとい
う耐熱性樹脂へと変化する。一般的にポジ型感光性樹脂
組成物は、アルカリ水溶液で現像を行う。例えばフォト
レジストは、そのベースのフェノールノボラック樹脂に
フェノール性の水酸基を有しているため現像が可能とな
る。同様に式(2)で表わされるポリアミドをベースと
したポジ型感光性樹脂もXの構造を有するビスアミノフ
ェノールにおけるフェノール性の水酸基によって現像が
可能となるが、フェノールノボラック樹脂をベースにし
たフォトレジストより、その現像性は劣り露光部にスカ
ムが発生し解像度が悪くなる。
【0012】これは、ベンゼン環1個に対し、水酸基が
1個含まれるフェノールノボラック樹脂に対して、式
(2)に示されるポリアミドにおいて、水酸基がアミン
成分にしかないためと考えられる。Xの構造を有するビ
スアミノフェノールの一部を密着性改良のために式
(2)のZの構造を有するシリコーンジアミンに置き換
えたポリアミド等は、樹脂の溶解性が更に低くなるため
により多くのスカムが発生し、解像度が非常に悪くな
る。しかし、本発明のアニオン性界面活性剤を含むアル
カリ水溶液で加工するとこのスカムは全く発生しない。
原因については明らかでないが、アニオン性界面活性剤
によって樹脂と現像液との親和性が向上するためと考え
られる。
【0013】本発明のポリアミドである式(2)のX
は、例えば、
【化5】 等であるが、これらに限定されるものではない。
【0014】また、式(2)のYは、例えば
【化6】 等であるが、これらに限定されるものではない。
【0015】更に、式(2)のZは、例えば
【化7】 等であるが、これらに限定されるものではない。
【0016】式(2)のZは、例えばシリコンウェハー
のような基板に対して、密着性が必要な時に用いるが、
その使用割合bについては最大40モル%まで使用する
ことができる。40モル%を越えると樹脂の溶解性が極
めて低下し、本発明であるパターン形成方法を用いても
スカムが発生し、パターン加工ができない。 なお、こ
れらX、Y、Zの使用にあたっては、それぞれ1種類で
あっても2種類以上の混合物であってもかまわない。
【0017】本発明の現像液であるアルカリ性水溶液に
おいては、パターン底部の基盤と樹脂の界面に存在する
スカムに対する塗れ性を上げて溶解除去させるために、
式(1)で表されるアニオン型界面活性剤を含有するこ
とが重要である。
【0018】界面活性剤をアルカリ性水溶液に添加する
技術としては、例えば、特公平3−26380号公報、
特公平4−55504号公報、特公平5−40902号
公報、特公平6−3549号公報、特開平1−7215
5号公報に示されている。しかし、これらに示されてい
るような界面活性剤を添加したアルカリ性現像液を、本
発明のポリアミドをベース樹脂にしたポジ型感光性樹脂
に適用しても、良好な加工性に対する効果は小さい。
【0019】しかし、本発明の式(1)で表されるアニ
オン型界面活性剤を含有したアルカリ性現像液を用いた
場合、パターン底部におけるスカムが無くなり、結果と
して解像度が向上する。式(1)に示されるアニオン型
界面活性剤としては、ドデシルジフェニルエーテルジス
ルホン酸ナトリウム塩、ドデシルジフェニルエーテルジ
スルホン酸アンモニウム塩、ドデシルジフェニルエーテ
ルジスルホン酸ジメチルアンモニウム塩、ドデシルジフ
ェニルエーテルジスルホン酸トリメチルアンモニウム
塩、ドデシルジフェニルエーテルジスルホン酸トリエチ
ルアンモニウム塩、ドデシルジフェニルエーテルジスル
ホン酸テトラメチルアンモニウム塩等が挙げられるが、
これらに限定されるものではない。
【0020】本発明の現像液であるアルカリ性水溶液中
のアニオン性界面活性剤の含有量は、全アルカリ性水溶
液中に0.1〜10重量%であることが好ましい。0.
1重量%未満だとスカムが発生し易くなり、逆に10重
量%を越えると現像液のアルカリ濃度を低下させ、感度
が低下してしまう。
【0021】更に、本発明の現像液であるアルカリ性水
溶液には極微量の塩素を含有させることが重要である。
アニオン型界面活性剤を添加したアルカリ性水溶液に関
する技術としては特開平4−204454号公報がある
が、これらに示されているようなアニオン型界面活性剤
を含むアルカリ性現像液を本発明のポリアミドをベース
樹脂にしたポジ型感光性樹脂に適用すると、スカムの無
いパターンは得られても現像時において樹脂の膜減り量
が多くなり、必要とするの膜厚が得られない場合があ
る。これは、この様な構造のアニオン型界面活性剤は、
本発明のポリアミド樹脂を始めとしたアルカリ可溶性樹
脂に対する親和性、浸透性が非常に高い構造になってい
るため、未露光部の樹脂をも十分に溶解せしめる能力を
持つからである。
【0022】そこで種々の検討を行った結果、アニオン
型界面活性剤を含むアルカリ水溶液中に極微量の塩素を
含有させることにより、スカムが無い良好な加工性を維
持しながら現像後における未露光部の膜減り量を抑えら
れる効果があることを見いだした。全アルカリ性水溶液
中の塩素濃度は2〜200ppmであることが好まし
い。塩素濃度が2ppm未満の場合には現像後の膜減り
量が多くなり所望の膜厚を得ることが困難となり、20
0ppmより多いと現像後においても塩素が残りやすく
なるために半導体装置中のAl配線が腐食し、信頼性が
低下する。
【0023】本発明のアルカリ性水溶液は、現像後生成
する樹脂パターンのコントラストを高めるためにカルシ
ウム、ストロンチウム、バリウムの化合物を添加するこ
とも可能である。これらの金属化合物によるコントラス
ト増強効果は、金属化合物が樹脂の塗膜を強く不溶化す
ることにより生じている。これらの金属化合物の例とし
ては、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化ストロ
ンチウム、水酸化ストロンチウム、酸化バリウム、水酸
化バリウム等の塩基性化合物、硝酸カルシウム、酢酸カ
ルシウム、硝酸ストロンチウム、酢酸ストロンチウム、
硝酸バリウム、酢酸バリウム等の無機ないし有機塩類を
挙げることができるが、以上の化合物に限定されるもの
ではないことはいうまでもない。またこれら金属化合物
の含量は、使用する金属の種類によって異なるが、これ
ら金属単体として現像液全体の0.1ppm以上1pp
m以下が望ましい。0.1ppm未満の場合、金属化合
物の含量が少なすぎてコントラスト増強の効果が得られ
ない。逆に1ppmよりも多いと、未露光部と共に露光
部の溶解性も同時に著しく低下し、感度が低下し、解像
度も低くなる。
【0024】本発明のアルカリ性水溶液は、アルカリ可
溶性ポリマーを溶解除去するものであり、アルカリ化合
物を溶解した水溶液であることが必須である。アルカリ
化合物としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム、炭酸ナトリウム、珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナト
リウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルア
ミン、ジ−n−プロピルアミン等の第二アミン類、トリ
エチルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン
類、ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン
等のアルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒ
ドロキシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等
の第四級アンモニウム塩等が挙げるられる。
【0025】本発明に用いる感光性樹脂組成物は、ポリ
アミド、ジアゾキノン化合物、及び溶剤を主成分とする
が、必要に応じてポリアミド酸を添加してもよい。ポリ
アミド酸は、カルボキシル基を有しているため、溶解性
が増し現像時間の短縮化が可能となる。
【0026】本発明で用いるジアゾキノンは、1,2−
ベンゾキノンジアジドあるいは1,2−ナフトキノンジ
アジド構造を有する化合物であり、米国特許公報第2,
772,972号、第2,797,213号、第3,6
69,658号等により公知の物質である。
【0027】例えば、
【化8】
【化9】 等を挙げることができる。
【0028】パターン作製方法は、まずポジ型感光性樹
脂組成物を適当な支持体、例えばシリコンウエハーやセ
ラミック、アルミ基板等に塗布する。塗布方法は、スピ
ンナーを用いた回転塗布、スプレーコーターを用いた噴
霧塗布、浸漬、印刷、ロールコーティング等で行う。次
に60〜180℃程度の温度で塗膜を乾燥する。乾燥法
としてはオーブン、赤外炉、熱盤等があるが効率面及び
温度制御のし易すさから熱盤が好ましい。この熱盤で乾
燥する場合、80〜130℃で乾燥することが好まし
い。80℃未満では、乾燥が不充分で好ましくない。
又、130℃を越えると、乾燥が過度になるため好まし
くない。より好ましいのは、100〜120℃で2〜4
分である。
【0029】次に所望のパターン形状に化学線を用いて
光照射する。化学線としては、X線、電子線、紫外線、
可視光線等を使用できるが、特に200〜500nmの
波長のものが好ましい。より高解像度のパターンを得る
ためには、365nmの波長を利用したi線ステッパー
又は436nmの波長を利用したg線ステッパーを用い
ることがより好ましい。
【0030】以下、実施例により本発明を具体的に説明
する。 《実施例1》 *ポリアミドの合成 テレフタル酸0.8モルとイソフタル酸0.2モルと1
−ヒドロキシ−1,2,3−ベンゾトリアゾール2モル
とを反応させて得られたジカルボン酸誘導体360.4
g(0.9モル)とヘキサフルオロ−2,2−ビス(3
−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン366.
3g(1.0モル)とを温度計、攪拌機、原料投入口、
乾燥窒素ガス導入管を備えた4つ口のセパラブルフラス
コに入れ、N−メチル−2−ピロリドン3000gを加
えて溶解させた。その後オイルバスを用いて75℃にて
12時間反応させた。反応混合物をろ過した後、反応混
合物を水/メタノール=3/1の溶液に投入、沈殿物を
濾集し水で充分洗浄した後に真空下で乾燥し、一般式
(1)で示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−1
及びY−2で、a=100、b=0からなるポリアミド
(A−1)を得た。
【0031】*ポジ型感光性樹脂組成物の作製 合成したポリアミド(A−1)100g、下記式の構造
を有するジアゾキノン化合物(Q−1)20gをN−メ
チル−2−ピロリドン200gに溶解した後、0.2μ
mのテフロンフィルターで濾過し感光性樹脂組成物を得
た。
【0032】*特性評価 このポジ型感光性樹脂組成物をシリコンウェハー上にス
ピンコーターを用いて塗布した後、ホットプレートにて
120℃で4分乾燥し、膜厚約5μmの塗膜を得た。こ
の塗膜に凸版印刷(株)製マスク(テストチャートN
o.1:幅0.88〜50.0μmの残しパターンおよ
び抜きパターンが描かれている)を通してg線ステッパ
により436nmの光を50〜500mJ/cm2照射
した。得られた途膜を、テトラメチルアンモニウムヒド
ロキシド1.35重量部、脱イオン水97.45重量
部、下記式の構造を有する界面活性剤(S−1)1.2
0重量部、塩素濃度5ppmからなる現像液を用いて6
0秒間パドル法により露光部を溶解除去した後、脱イオ
ン水で10秒間リンスした。その結果、露光量150m
J/cm2で照射した部分より、解像度4μmでスカム
のないパターンが成形されていることが確認できた(感
度は150mJ/cm2)。この時の膜減り率(現像に
よる膜厚減少量/現像前の膜厚×100(%);この値
の小さい方が好ましい)は11.7%と良好な値を示し
た。
【0033】*半導体装置の信頼性評価 表面にAl回路を備えた模擬素子ウェハーを用いて上記
ポジ型感光性樹脂を最終5μmとなるように塗布、露光
した後、上記の現像液を用いてパターン加工を施し最終
ベークした。その後チップサイズ毎に分割して16pi
nDIP(Dual Inline Package)
用のリードフレームに導電性ペーストを用いてマウント
した後、半導体封止用エポキシ樹脂(住友ベークライト
(株)製、EME−6300H)で成型して16pin
DIPを得た。これらのパッケージを85℃/85%湿
度の条件で処理し、260℃の半田浴槽に10秒間浸付
した後、高温,高湿のプレッシャークッカー処理(12
5℃、2.3atm、100%RH)を施してAl回路
のオープン不良をチェックした。
【0034】《実施例2》実施例1におけるポリアミド
の合成において、テレフタル酸0.8モルとイソフタル
酸0.2モルの代わりに、ジフェニルエーテル−4,
4’−ジカルボン酸1.0モルに代えて、一般式(1)
で示され、Xが下記式X−1、Yが下記式Y−3で、a
=100、b=0からなるポリアミド(A−2)を合成
し、各成分の添加量を表1の様に変えて同様に感光性樹
脂組成物を得た。更に、実施例1と同様の条件で、スピ
ンコート、プリベーク露光まで行った後、テトラメチル
アンモニウムヒドロキシド1.42重量部、純水93.
78重量部、界面活性剤(S−1)4.80重量部、塩
素濃度23ppmよりなる現像液を用いて同様に現像を
行った。
【0035】《実施例3》実施例1におけるポリアミド
の合成において、ヘキサフルオロ−2,2’−ビス(3
−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパンを34
8.0g(0.95モル)に減らし、代わりに1、3−
ビス(3−アミノプロピル)−1,1,3,3−テトラ
メチルジシロキサン12.4g(0.05モル)を加
え、一般式(1)で示され、Xが下記式X−1、Yが下
記式Y−1及びY−2、Zが下記式Z−1で、a=9
5、b=5からなるポリアミド(A−3)を合成し、各
成分の添加量を表1の様に変えて同様に感光性樹脂組成
物を得た。更に、実施例1と同様の条件で、スピンコー
ト、プリベーク露光まで行った後、テトラメチルアンモ
ニウムヒドロキシド1.30重量部、純水97.90重
量部、界面活性剤(S−1)0.80重量部、塩素濃度
8ppmよりなる現像液を用いて同様に現像を行った。
【0036】《実施例4》実施例1におけるポジ型感光
性樹脂組成物を用いて、更に実施例1と同様の条件で、
スピンコート、プリベーク露光まで行った後、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド1.35重量部、純水9
7.65重量部、下記式の構造を有する界面活性剤(S
−2)1.00重量部、塩素濃度93ppmよりなる現
像液を用いて同様に現像を行った。
【0037】《実施例5》実施例1におけるポジ型感光
性樹脂組成物を用いて、更に実施例1と同様の条件で、
スピンコート、プリベーク露光まで行った後、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド1.38重量部、純水9
7.37重量部、下記式の構造を有する界面活性剤(S
−1)1.25重量部、塩素濃度147ppmよりなる
現像液を用いて同様に現像を行った。
【0038】《実施例6》実施例1におけるポジ型感光
性樹脂組成物を用いて、更に実施例1と同様の条件で、
スピンコート、プリベーク露光まで行った後、テトラメ
チルアンモニウムヒドロキシド1.35重量部、純水9
7.45重量部、下記式の構造を有する界面活性剤(S
−1)1.20重量部、塩素濃度3ppmよりなる現像
液を用いて同様に現像を行った。
【0039】《実施例7》実施例2におけるポジ型感光
性樹脂組成物の作製において、ジアゾキノン化合物(Q
−1)の代わりに(Q−2)を用い、各成分の添加量を
表1の様に変えて同様に感光性樹脂組成物を得た。更に
実施例1と同様の条件で、スピンコート、プリベーク露
光まで行った後、テトラメチルアンモニウムヒドロキシ
ド1.40重量部、純水97.30重量部、界面活性剤
(S−1)1.30重量部、塩素濃度5ppmよりなる
現像液を用いて同様に現像を行った。
【0040】《比較例1》実施例1における現像液の調
製において、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
1.35重量部、純水98.65重量部のみによる界面
活性剤(S−1)を含まないものに変更した他は実施例
1と同様の評価を行った。
【0041】《比較例2》実施例2における現像液の調
製において、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
1.42重量部、純水85.58重量部、界面活性剤
(S−1)13.00重量部、塩素濃度64ppmから
なる現像液に変更した他は実施例2と同様の評価を行っ
た。
【0042】《比較例3》実施例4における現像液の調
製において、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
1.35重量部、純水98.60重量部、界面活性剤
(S−2)0.05重量部、塩素濃度5ppmからなる
現像液に変更した他は実施例4と同様の評価を行った。
【0043】《比較例4》実施例1における現像液の調
製において、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
1.50重量部、純水97.30重量部、界面活性剤
(S−1)の代わりに(S−3)1.20重量部、塩素
濃度16ppmからなる現像液に変更した他は実施例1
と同様の評価を行った。
【0044】《比較例5》実施例1における現像液の調
製において、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
1.35重量部、純水96.65重量部、界面活性剤
(S−1)の代わりに(S−4)2.00重量部、塩素
濃度121ppmからなる現像液に変更した他は実施例
1と同様の評価を行った。
【0045】《比較例6》実施例1における現像液の調
製において、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
1.39重量部、純水97.41重量部、界面活性剤
(S−1)1.20重量部、塩素濃度0.5ppmから
なる現像液に変更した他は実施例1と同様の評価を行っ
た。
【0046】《比較例7》実施例1における現像液の調
製において、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド
1.40重量部、純水97.30重量部、界面活性剤
(S−1)3.00重量部、塩素濃度813ppmから
なる現像液に変更した他は実施例1と同様の評価を行っ
た。
【0047】
【化10】
【0048】
【化11】
【0049】
【化12】
【0050】実施例、比較例の結果を表1に示す。
【表1】
【0051】
【発明の効果】本発明は、アニオン性界面活性剤と極微
量の塩素を含むアルカリ水溶液でポジ型感光性樹脂組成
物を現像すると、感度、膜減り率が優れるのみならず現
像残り(スカム)が発生しない。従って、ポリアミドと
キノンジアジド化合物からなるポジ型感光性樹脂組成物
は、非常に高解像度のパターン形成が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−329898(JP,A) 特開 平6−89031(JP,A) 特開 平8−328245(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/00 - 7/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン性界面活性剤、塩素を含むアル
    カリ性水溶液からなるポジ型感光性樹脂組成物用現像液
    において、該アニオン性界面活性剤が下記式(1)で示
    され、該塩素の濃度が、2〜200ppmであり、該ア
    ニオン性界面活性剤の含有量が、0.1〜10重量%で
    あることを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物用現像
    液。 【化1】
  2. 【請求項2】 該ポジ型感光性樹脂組成物がポリアミ
    ド、ジアゾキノン化合物からなる請求項1記載のポジ型
    感光性樹脂組成物用現像液。
  3. 【請求項3】 ポジ型感光性樹脂組成物を基板等に塗布
    し、プリベーク、光照射を行った後、下記式(1)で示
    されるアニオン性界面活性剤、濃度が2〜200ppm
    である塩素を含むアルカリ性水溶液からなり、該アニオ
    ン性界面活性剤の含有量が、0.1〜10重量%である
    現像液で露光部を溶解除去して、パターンを得ることを
    特徴とするポジ型感光性樹脂組成物のパターン形成方
    法。 【化2】
  4. 【請求項4】 該ポジ型感光性樹脂組成物がポリアミ
    ド、ジアゾキノン化合物からなる請求項記載のポジ型
    感光性樹脂組成物のパターン形成方法。
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