JP3431275B2 - 超音波トランスデューサおよびその製造方法 - Google Patents

超音波トランスデューサおよびその製造方法

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JP3431275B2
JP3431275B2 JP11058094A JP11058094A JP3431275B2 JP 3431275 B2 JP3431275 B2 JP 3431275B2 JP 11058094 A JP11058094 A JP 11058094A JP 11058094 A JP11058094 A JP 11058094A JP 3431275 B2 JP3431275 B2 JP 3431275B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用又は非破壊検査
用の超音波診断装置に用いられる超音波トランスデュー
サおよびその製造方法に関し、特に配線接続方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波トランスデューサ
としては、例えば特開昭59−141060号公報に開
示されたものが知られている。同公報には、保持部材の
端部に圧電素子を接着した後、該保持部材と圧電素子と
接着剤とを、蒸着・スパッタ・メッキにより電気的に接
続して圧電素子への配線を形成することが示されてい
る。そして、この方法により圧電素子の変換効率を高め
品質のよいビームを得ることができるとされている。
【0003】また、現在の状況として、膵管・循環器等
の診断が可能な医療用超音波内視鏡や、細管の非破壊検
査を行う工業用超音波診断装置を実現する要求が高まっ
ている。この場合、内蔵もしくは細管内に挿入されるプ
ローブの外形が1〜数mm程度と非常に細くなるため、こ
れに実装される超音波トランスデューサも小型化する必
要がある。さらに、循環系用に関しては、感染防止の観
点から、上記プローブはディスポーザブル化する必要が
ある。これらの状況により、超小型の超音波トランスデ
ューサを低コストで製造することが求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の従来
の装置では、1mm程度又はそれ以下の小型の超音波トラ
ンスデューサを製造する場合、各部材が極めて小さくな
るために、微小組立技術が要求されるとともに各構成部
材の位置決めが極端に困難になるという問題点があっ
た。これにより、製造コストの上昇,組立精度の相対的
な低下,これによる性能分布幅の拡大に代表される製品
の品質の低下など不具合が生じていた。
【0005】また、従来の技術ではトランスデューサを
1つずつ製造することが可能なだけであり、ディスポー
ザブル化に対応できるような低コスト化の要求には答え
られないという問題点もあった。
【0006】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、小型かつ高精度の超音波トランスデューサを低コス
トで提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に係る本発明の超音波トランスデューサで
は、圧電振動子と、該圧電振動子の一方の面に形成され
た音響整合層と、該圧電振動子の他方の面に形成された
背面負荷材とからなる超音波トランスデューサにおい
て、該圧電振動子を、圧電素子と、該圧電素子側面に接
合されるとともに該圧電素子の一方の表面電極と導体薄
膜により電気的に接続されている第1の電極端子と、該
第1の電極端子の1表面に接合されているとともに該圧
電素子の他方の表面電極と導体薄膜により電気的に接続
されている第2の電極端子とから構成されていることを
特徴としている。
【0008】また、請求項2に係る本発明の超音波トラ
ンスデューサの製造方法では、圧電振動子と、該圧電振
動子の一方の面に形成された音響整合層と、該圧電振動
子の他方の面に形成された背面負荷材とからなる超音波
トランスデューサの製造方法において、該圧電振動子
を、該圧電素子の側面に板状の第1の電極端子を接続
し、且つ該第1の電極端子の1表面に板状の第2の電極
端子を該導体面が露出するように接合した後、該圧電素
子の両表面電極と該両電極端子とをそれぞれ導体薄膜に
より電気的に接続し、その後裁断することを特徴として
いる。
【0009】また、請求項3に係る本発明の超音波トラ
ンスデューサの製造方法では、圧電振動子と、該圧電振
動子の一方の面に形成された音響整合層と、該圧電振動
子の他方の面に形成された背面負荷材とからなる超音波
トランスデューサの製造方法において、該圧電素子の少
なくとも一方の表面電極の形成と、該表面電極と該電極
端子との電気的接続とを、導体薄膜形成工程において同
時に行うことを特徴としている。
【0010】また、請求項4に係る本発明の超音波トラ
ンスデューサは、圧電振動子と、該圧電振動子の一方の
面に形成された音響整合層と、該圧電振動子の他方の面
に形成された背面負荷材とからなる超音波トランスデュ
ーサの製造方法において、該圧電振動子を、圧電素子
と、該圧電素子側面に接合されるとともに該圧電素子の
一方の表面電極と導体薄膜により電気的に接続されてい
る第1の電極端子と、該背面制動材に一体化されている
とともに該圧電素子の他方の表面電極と接合されている
第2の電極端子とから構成されていることを特徴として
いる。
【0011】そして、請求項5に係る本発明の超音波ト
ランスデューサの製造方法では、圧電振動子と、該圧電
振動子の一方の面に形成された音響整合層と、該圧電振
動子の他方の面に形成された背面負荷材とからなる超音
波トランスデューサの製造方法において、該圧電振動子
を、該圧電素子の一方の面に中間電極端子が一体化され
た背面制動材を該中間電極と該圧電素子の表面電極とが
電気的に接続された状態で接合し、さらに該圧電素子の
側面に板状の電極端子を接続し、その後該圧電素子の他
方の表面電極と該電極端子とを導体薄膜により電気的に
接続し、その後裁断することを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1においては、超音波トランスデューサ
を構成する圧電素子表面電極と電極端子とが機械的・電
気的に接続され、両電極端子を通じて超音波トランスデ
ューサの駆動が可能になる。
【0013】請求項2においては、上記構造の超音波ト
ランスデューサを複数個同時に組立製造する。
【0014】請求項3においては、上記構造の超音波ト
ランスデューサの製造において、圧電素子表面電極の形
成と、圧電素子表面電極と電極端子との電気的接続と
を、同時に行う。
【0015】以下、添付図面を参照して本発明に係る超
音波トランスデューサおよびその製造方法の実施例を説
明する。
【0016】
【実施例1】まず、本発明の実施例1を説明する。図1
〜10は超音波トランスデューサを示す斜視図である。
【0017】 [構成]図1の通り、圧電素子1は長方形板状の圧電セ
ラミックス2の両面に、銀焼付により放射面側表面電極
3および背面側表面電極4を形成することにより構成さ
れ、分極されている。圧電素子1の大きさはその幅が完
成後の超音波トランスデューサの高さと同程度であり、
その長さが完成後の超音波トランスデューサの複数個分
以上である。また、放射面側端子板5は薄板状の銅合金
から構成されている。また、背面側端子板6は表面が焼
付銀電極により導電性を付加7された薄板状のアルミナ
セラミックスから構成されている。
【0018】[製造方法]まず、図2に示すように、超
音波振動子母材8を製造する。圧電素子1の側面に放射
面側端子板5をエポキシ系接着剤(図示せず)により接
合する。このとき、接着層は30μm程度を確保する。
また、背面側端子板6を、その側面が圧電素子1の側面
に密着し、かつ、その底面が放射面側端子板5の上面と
密着するようにエポキシ系接着剤(図示せず)により接
合する。
【0019】次に、図3に示すように、圧電素子1の端
面および放射面側端子板5の露出部を、ポリイミドマス
キングテープによりマスク9する。
【0020】その後、図4に示すように、超音波振動子
母材8の全表面に、CrとAgのスパッタリングによる
成膜を行い、導体薄膜10を形成する。その後、図5に
示すように、マスク9を剥離し、超音波振動子母材8を
精密切断砥石により所定幅に切断して、図6に示すよう
な超音波振動子11を得る。
【0021】次に、超音波振動子11にエポキシ系樹脂
による音響整合層12およびエポキシ系樹脂マトリック
スにジルコニアセラミックス粒子をフィラーとして分散
させた背面制動材13を一体に形成することにより、図
7に示した超音波トランスデューサ14を形成する。こ
こで、放射面側端子板5,背面側端子板6の露出部が、
それぞれ放射面側端子29,背面側端子30となる。
【0022】[作用]導体薄膜により、圧電素子1の放
射面側表面電極3,背面側表面電極4と放射面側端子2
9,背面側端子30とが電気的に接続される。これによ
り、超音波トランスデューサ14は両端子29,30に
パルサ・観測装置(図示せず)を接続して信号の送受を
行う。また、背面側表面電極4は圧電素子1を接合した
際の接着層により放射面側端子板5と電気的に絶縁され
ているため、駆動電圧印加時の短絡は生じない。
【0023】[効果]本実施例によれば、圧電素子の全
面積を有効に動作させることが可能な、高感度の超音波
トランスデューサを構成することができる。そして、各
構成部材を組み立てた後に裁断する工程であるため、組
立精度を高めることができ、小型・高性能の超音波トラ
ンスデューサを製造することができる。また、圧電素子
の形状と組立後の裁断幅を変更することにより、同一の
工程で、発振周波数・大きさの変更が可能であり、多種
の超音波トランスデューサの製造に適している。
【0024】なお、本実施例においては、圧電素子とし
てPZT系の圧電セラミックスを使用した場合について
示したが、PT系,PLZT系,ニオブ酸鉛系などの他
のペロブスカイト型圧電セラミックス,PVDFに代表
される高分子圧電体,圧電セラミックス−樹脂複合材に
代表される複合圧電体,LiNbO,ZnO,ニオブ酸
鉛に代表される結晶系圧電材などの使用も可能である。
【0025】ここで、高分子圧電体を医療用超音波トラ
ンスデューサに使用する場合は、その音響インピーダン
スが超音波媒体である人体と近いため、上記音響整合層
を省略することが可能である。また、本工程に先立ち、
その裏面にセラミックス・金属箔などの高剛性材料によ
る裏当てをし、剛性を高めることが必要である。また、
結晶系圧電素子を使用した場合は、温度による圧電特性
の劣化がないため、特に工業用に適用した場合に、耐環
境性(高温下)に優れた超音波トランスデューサを得る
ことができる。
【0026】同様に、その表面電極についても、銀焼付
以外にも、Pd,Ag−Pdなどの焼付電極、Ag,A
u,Cu,Ni,Cr,Ti,Mo,W,Ta,Zr,
Alなどの金属とこれらの合金又はインジウム酸化物,
ITOなどの金属酸化物、TiB2 ,ZrB2 などのホ
ウ化物、WC,SiCなどの炭化物、MoSi2 ,WS
i2 などのケイ化物が使用可能である。また、形成方法
としてはスパッタ,真空蒸着,無電解メッキ,イオンプ
レーティング,CVDなどが使用可能である。
【0027】また、その形状についても、平板に固定さ
れるものではなく、図8〜10に示すような、円筒状曲
面型圧電素子15,曲面−平面型圧電素子16,両凹曲
面型圧電素子17などの各種シリンドリカル凹面板に代
表される曲面板が使用可能である。
【0028】また、本実施例では、超音波振動子を裁断
した後に音響整合層及び背面制動材を構成する方法につ
いて示したが、これらを形成した後に裁断して超音波ト
ランスデューサを構成することも可能である。
【0029】また、平板状の音響整合層ではなく、曲面
を持つか又はその内部に音速の分布を持った音響レンズ
も可能であり、単層ではなく複数層の音響整合層とした
り、またこれらの組み合わせとすることも可能である。
【0030】同様に本実施例においては、導体薄膜を、
CrとAgのスパッタにより形成する方法について示し
たがこれに限定されるものではない。導体薄膜の材質と
しては、Ag,Au,Cu,Ni,Cr,Ti,Zr,
Ta,Mo,W,Alなどの金属とこれらの合金、イン
ジウム酸化物,ITOなどの金属酸化物、TiB2 ,Z
rB2 などのホウ化物、WC,SiCなどの炭化物、M
oSi2 ,WSi2 などのケイ化物が使用可能である。
また、形成方法としては真空蒸着,イオンプレーティン
グ,CVD,金属ポリマーによる薄膜形成が使用可能で
あり、これらを組み合わせ、複数層の導体膜を形成する
ことも可能である。また、特に背面に関しては、導体薄
膜の成膜後に、導体薄膜が形成された圧電素子背面と電
極板の表面の一部を導電性樹脂により覆うことにより、
機械的・電気的に強化することも可能である。
【0031】また、放射面側端子板に関しても同様であ
り、Cu,Al,SUS,Fe,Ni,Tiなどの金属
またはこれらの合金であるSUS,真鍮,42Allo
y,洋白などからなる板材、FRP,酸化シリコン,窒
化シリコン,アルミナ,ジルコニアなどのセラミックス
などの絶縁性の材質からなる板材の表面を、金属箔,A
g,Pdなどの焼付電極,前述したような導体薄膜によ
り導体化したものが使用できる。また、背面側端子板に
関しても同様に、樹脂により片面を絶縁体化した金属
板,表面を金属化した絶縁体板,およびこれらの積層接
合体が使用できる。これらの材質に関しては、上記放射
面側端子板と同様である。
【0032】また、接着剤には、ポリイミド系,フェノ
ール系,シリコーン系などの樹脂や、嫌気性接着剤が使
用できる。また、音響整合層および背面制動材のマトリ
ックス材質については、同様に、エポキシ系,ポリイミ
ド系,フェノール系,シリコーン系などの樹脂が使用可
能である。また、特に背面制動材に関しては、マトリッ
クスとして上記の他にシリコーンゴム,ネオプレンゴム
に代表されるゴム質の材料が使用可能である。また、フ
ィラーとしては、アルミナ,酸化タングステン,窒化タ
ングステン,圧電セラミックスなどのセラミックスや、
タングステン,銀,フェライトなどの金属および金属化
合物が使用可能である。
【0033】また、本実施例においては、工程に先立っ
て分極した圧電素子を使用することとしたが、導体薄膜
成膜時の温度を100℃以上の高温とすることにより、
膜の密着強度を高めるとともに、この温度上昇によって
消極した圧電素子を、成膜後に再分極する工程をとるこ
とも可能である。
【0034】また、裁断には、精密切断砥石の他に、パ
ルス発振又は連続波発振のYAGレーザ,CO2 レーザ
などのレーザ裁断、ワイヤカット等が使用可能である。
【0035】
【実施例2】次に、本発明の実施例2を説明する。図1
1〜13は実施例2の超音波トランスデューサの製造方
法を説明する斜視図である。なお、図面の説明において
実施例1と同一の要素には同一符号を付し、重複する説
明を省略する。本実施例においては、放射面側端子板と
して段付き型放射面側端子板18を使用した。これは、
図11に示す如く、薄板状の金属板を曲げ加工し段差を
持たせたものである。
【0036】[製造方法]図11に示すように、圧電素
子1と背面側端子板6とを段付き型放射面側端子板18
に接合する際に、段付き型放射面側端子板18上の段部
分に圧電素子1及び背面側端子板6を押圧した状態で接
合を行う。以後の工程は実施例1と同様である。
【0037】[作用]段付き型放射面側端子板18上の
段部分がこれと接合される圧電素子1および背面側端子
板6の位置決めを行う。
【0038】[効果]本実施例によれば、より高精度の
組立を行うことが可能になる。
【0039】なお、本実施例においては、段付き型放射
面側端子板18を薄板状の金属板を曲げ加工したものと
して示したが、エッチング,薄板積層接合,機械加工な
どにより厚さを段階的に異ならせ、同一の効果を持たせ
ることも可能である。また、形状についても、上記実施
例のような凸部のみによる構成ではなく、凹部を組み合
わせても同一の効果を得ることができる。
【0040】
【実施例3】次に、本発明の実施例3を説明する。図1
4〜15は実施例3による超音波トランスデューサの製
造方法を説明する斜視図である。なお、図面の説明にお
いて前記実施例と同一の要素には同一符号を付し、重複
する説明を省略する。
【0039】[構成]本実施例においては、放射面端子
板として、多数の長穴状の開孔部20をもつ開孔型放射
面側端子板19を用いた。開孔部20は、そのピッチが
後工程の裁断時のピッチと同一またはほぼ同一に形成さ
れている。また、開孔部20の間隔は裁断時の振動子の
幅よりも充分に狭く、開孔部20の長さは裁断後の振動
子の長さと同等か又はそれ以上とする。
【0041】[製造方法]製造方法は実施例1と同様で
あるが、裁断時には、開孔部20の中央部またはその近
傍、および振動子周辺に余剰となる部分を裁断し、図1
5に示すように、放射面側端子板残存部21のみが残る
ようにする。
【0042】[作用]裁断時に、開孔型放射面側端子板
19と、圧電素子1および背面側端子板6との間の接合
部に加工応力が全く加わらない。
【0043】[効果]本実施例によれば、裁断工程にお
いて、放射面側端子板に発生するバリをなくすことがで
きる。これにより、上記バリに押し上げられて端子板か
ら超音波トランスデューサが剥離する事故を防ぐことが
でき、歩留まりを高めることができる。また、同様の原
因による製品使用中における剥離の発生を防止すること
ができるため、製品の信頼性を高めることができる。
【0044】開孔部のピッチは、一枚の放射面側電極に
おいて全て同一としてもよいし、また変化させて異なっ
た幅を持つ複数種の超音波振動子を製造することも可能
である。なお、本実施例と前記実施例2とを組み合わせ
てもよい。
【0045】
【実施例4】次に、本発明の実施例4を説明する。図1
6は実施例4による超音波トランスデューサを説明する
斜視図である。なお、図面の説明において前記実施例と
同一の要素には同一符号を付し、重複する説明を省略す
る。
【0046】[構成]本実施例においては、実施例1に
示した裁断工程終了後の振動子を更に加工して、図16
に示すように、多角形の平面形状をした圧電素子から構
成された多角形型振動子22を製造する。この追加工
は、裁断と同様に、精密切断砥石,レーザ,ワイヤカッ
ト等が使用可能である。
【0047】[作用]本実施例では、超音波トランスデ
ューサの外形を任意に設定できる。
【0048】[効果]本実施例によれば、超音波トラン
スデューサの外形を、これを実装するケース(図示せ
ず)に形状に合わせて設定することができるため、設計
の自由度を増大させることができるとともに、任意形状
のケースに対して最大の有効面積を持つ超音波トランス
デューサを得ることができる。なお、本実施例は前記実
施例2,3と組み合わせてもよい。
【0049】
【実施例5】次に、本発明の実施例5を説明する。図1
7〜20は実施例5による超音波トランスデューサの製
造方法を説明する斜視図である。なお、図面の説明にお
いて前記実施例と同一の要素には同一符号を付し、重複
する説明を省略する。
【0050】[構成]本実施例においては、背面側端子
板6を使用せず、挟持型中間端子24,被覆型中間端子
25を使用した。
【0051】[製造方法]図17〜18に示すように、
圧電素子1に中間端子24,25が一体化された背面制
動材13を一体化した圧電素子−背面制動材接合部材2
3を形成した後、これを端子板と接合する。ここで中間
端子24,25は銅合金の薄板からなり、圧電素子1の
背面電極4と半田接合されているとともに、背面制動材
を貫通する(24)か、またはその周囲を覆っている
(25)。以後の工程は実施例1と同様である。裁断工
程終了後には、図19〜20に示したように、超音波ト
ランスデューサ14が形成される。
【0052】[作用]本実施例では、圧電素子1と背面
側端子板6とは中間端子24,25および導体薄膜を介
して電気的に接続される。
【0053】[効果]本実施例によれば、圧電素子1と
背面制動材13とを一体として取り扱うことができる。
このため、部材の強度が高まり、製造工程中の破損事故
を防ぐことができ、歩留まりを向上できる。また、圧電
素子−背面制動材接合部材23と他部材との接合面積が
圧電素子1単体の場合よりも数倍程度大きくなることか
ら、接着時の部材組付け精度と、接着層厚さの精度とを
向上させることができ、超音波トランスデューサの精度
をさらに向上させることができる。
【0054】なお、中間端子の材料としては、本実施例
で示した銅合金の他に、SUS,42Alloy,Ni
などの基板、FRP配線基板、酸化シリコン,窒化シリ
コン,ジルコニアなどのセラミックス基板の表面をA
g,Pdなどの焼付電極や,前述したような導体薄膜に
より導体化したものが使用できる。また、その形状に関
しても薄板状に限定されるものではなく、各種の棒材・
線材などが使用可能である。
【0055】また、中間端子の圧電素子表面電極への接
合方法としては、半田の他、導電性樹脂を用いること、
500cps以下の粘性係数が極めて低い接着剤を用い
且つ接合時に両部材を圧接することにより、両部材の一
部が接合層を介さずに直接接するようにすること、接着
により機械的に一体化した後に導体薄膜により電気的に
接続すること、導体薄膜のみにより構成すること等の変
形が可能である。
【0056】また、特に背面制動材を覆う形式の中間端
子に関しては、背面制動材表面の全部または一部を金属
薄膜などの導体で覆うこと、また後工程での導体薄膜成
膜時に中間端子の形成を同時に行うこと等が可能であ
る。また、背面制動材をW,Agなどの金属からなるフ
ィラーを大量に充填した導電性樹脂材で構成することに
より、背面制動材そのものを中間端子とすることも可能
である。さらに、上記各実施例を組み合わせることも可
能である。
【0057】
【実施例6】次に、本発明の実施例6を説明する。図2
1〜22は実施例6による超音波トランスデューサの製
造方法を説明する斜視図である。なお、図面の説明にお
いて前記実施例と同一の要素には同一符号を付し、重複
する説明を省略する。
【0058】[構成]本実施例においては、圧電素子1
の背面側表面電極4のうち、放射面側端子板と接合層を
介して接する部分を一部除去し、絶縁ギャップ28を形
成した。
【0059】[製造方法]絶縁ギャップ28を形成する
方法としては、図21に示すように背面側表面電極4の
み、または背面側表面電極4とともに圧電セラミックス
の一部を面状に除去することにより電極除去部26を形
成したり、または図22に示すように、圧電素子1の一
部を面取り27することが考えられる。いずれの場合で
も、絶縁ギャップ28の幅は30μm程度以上とする。
なお、これらのギャップ形成加工には、電極除去に関し
ては、エッチング,精密切断砥石,レーザ,ワイヤカッ
ト等が使用可能であり、面取りに関しては、精密切断砥
石,レーザ,ワイヤカット等が使用可能である。本実施
例では、圧電素子1と放射面側端子板との接合時には、
両部材を圧着し、接合層の厚さを0に近づける。
【0060】[作用]圧電素子1上に形成された絶縁ギ
ャップ28により、背面側表面電極4は放射面側端子板
5と電気的に離れており、駆動電圧印加時に短絡が生じ
ない。
【0061】[効果]本実施例によれば、絶縁ギャップ
により電気的絶縁が確保される。これにより、接合工程
の接着層厚不足による絶縁不良事故を未然に防止するこ
とができる。また、絶縁ギャップのうち電極除去部に関
しては、圧電素子背面側表面電極を形成する際に、この
部分だけ電極を形成しないことによっても得ることがで
きる。ただしこの場合には、その精度が本工程で要求さ
れるレベルに達しない可能性があるので注意を要する。
【0062】
【実施例7】次に、本発明の実施例7を説明する。図2
3は実施例7による超音波トランスデューサの製造方法
を説明する斜視図である。なお、図面の説明において前
記実施例と同一の要素には同一符号を付し、重複する説
明を省略する。
【0063】[構成]本実施例においては、図23に示
すように、圧電素子1をその表面に電極を形成しない圧
電セラミックス2のままで使用する。
【0064】[製造方法]圧電セラミックス2は、実施
例1と同様に、接着剤により放射面側端子板5および背
面側端子板6と一体化され振動子母材(図示せず)が形
成される。振動子母材への成膜工程により、圧電素子1
の表面全体と、同表面と両端子板5,6とを電気的に接
続する部分に導体薄膜が形成される。
【0065】[作用]振動子母材への成膜工程により形
成された導体薄膜により、圧電素子1の表面電極の形成
と、同表面電極と両端子板5,6との接合が一度に行わ
れる。
【0066】[効果]本実施例によれば、圧電素子への
成膜工程を省略することができる。これにより、厚く強
度がある状態で圧電素子を分極した後に再研磨して、適
正な厚さとした圧電素子を使用することができる。この
ため、30MHz以上の高周波型超音波トランスデュー
サを形成する場合に、圧電素子の厚さが極めて薄くなる
ことによる(70μm以下となる)、分極・電極形成時
のハンドリング不良による圧電素子破損事故を防止する
ことができる。
【0067】なお、本実施例においては、両面の電極を
一度に形成する方法を説明したが、片面のみに電極が形
成された圧電素子を用いることも可能である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように本発明の超音波トラ
ンスデューサおよびその製造方法によれば、小型かつ高
精度の超音波トランスデューサを低コストで提供するこ
とができる。
【0069】すなわち、請求項1に記載した発明では、
特に小型且つ高精度で低コストで製造できる構造の超音
波トランスデューサを提供できる。
【0070】また、請求項2に記載した発明では、上記
構造の超音波トランスデューサを生産することが可能に
なる。
【0071】また、請求項3に記載した発明では、上記
構造の超音波トランスデューサを高歩留まりで製造する
ことが可能になる。
【0072】また、請求項4に記載した発明では、特に
構成部材のハンドリングが容易となる構造の超音波トラ
ンスデューサを実現できる。
【0073】また、請求項5に記載した発明では、前記
請求項4に記載した構造をもつ超音波トランスデューサ
を生産することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サを説明するための斜視図である。
【図2】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サを説明するための斜視図である。
【図3】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サを説明するための斜視図である。
【図4】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サを説明するための斜視図である。
【図5】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サを説明するための斜視図である。
【図6】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サを説明するための斜視図である。
【図7】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サの別例を説明するための斜視図である。
【図8】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サの別例を説明するための斜視図である。
【図9】本発明の実施例1による超音波トランスデュー
サの別例を説明するための斜視図である。
【図10】本発明の実施例1による超音波トランスデュ
ーサの別例を説明するための斜視図である。
【図11】本発明の実施例2による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図12】本発明の実施例2による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図13】本発明の実施例2による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図14】本発明の実施例3による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図15】本発明の実施例3による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図16】本発明の実施例4による超音波トランスデュ
ーサを説明する斜視図である。
【図17】本発明の実施例5による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図18】本発明の実施例5による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図19】本発明の実施例5による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図20】本発明の実施例5による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図21】本発明の実施例6による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図22】本発明の実施例6による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【図23】本発明の実施例7による超音波トランスデュ
ーサの製造方法を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 圧電素子 2 圧電セラミックス 3 放射面側表面電極 4 背面側表面電極 5 放射面側端子板 6 背面側端子板 7 背面側端子板電気導電性付加部 8 超音波振動子母材 9 マスク 10 導体薄膜形成面 11 超音波振動子 12 音響整合層 13 背面制動材 14 超音波トランスデューサ 15 円筒状曲面型圧電素子 16 曲面−平面型圧電素子 17 両凹曲面型圧電素子 18 段付き型放射面側端子板 19 開孔型放射面側端子板 20 開孔部 21 放射面側端子板残存部 22 多角形型振動子 23 圧電素子−背面制動材接合部材 24 挟持型中間端子 25 被覆型中間端子 26 電極除去部 27 圧電素子面取り部 28 絶縁ギャップ 29 放射面側端子 30 背面側端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−47846(JP,A) 特開 昭59−189834(JP,A) 特開 昭56−66992(JP,A) 実開 昭61−180004(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 17/00 330 A61B 8/00 G01N 29/24 H04R 31/00 330

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動子と、該圧電振動子の一方の面
    に形成された音響整合層と、該圧電振動子の他方の面に
    形成された背面負荷材とからなる超音波トランスデュー
    サにおいて、該圧電振動子は、圧電素子と、該圧電素子
    側面に接合されるとともに該圧電素子の一方の表面電極
    と導体薄膜により電気的に接続されている第1の電極端
    子と、該第1の電極端子の1表面に接合されているとと
    もに該圧電素子の他方の表面電極と導体薄膜により電気
    的に接続されている第2の電極端子とから構成されてい
    ることを特徴とする超音波トランスデューサ。
  2. 【請求項2】 圧電振動子と、該圧電振動子の一方の面
    に形成された音響整合層と、該圧電振動子の他方の面に
    形成された背面負荷材とからなる超音波トランスデュー
    サの製造方法において、該圧電振動子を、該圧電素子の
    側面に板状の第1の電極端子を接続し、且つ該第1の電
    極端子の1表面に板状の第2の電極端子を該導体面が露
    出するように接合した後、該圧電素子の両表面電極と該
    両電極端子とをそれぞれ導体薄膜により電気的に接続
    し、その後裁断することを特徴とする超音波トランスデ
    ューサの製造方法。
  3. 【請求項3】 圧電振動子と、該圧電振動子の一方の面
    に形成された音響整合層と、該圧電振動子の他方の面に
    形成された背面負荷材とからなる超音波トランスデュー
    サの製造方法において、該圧電素子の少なくとも一方の
    表面電極の形成と、該表面電極と該電極端子との電気的
    接続とを、導体薄膜形成工程において同時に行うことを
    特徴とする超音波トランスデューサの製造方法。
  4. 【請求項4】 圧電振動子と、該圧電振動子の一方の面
    に形成された音響整合層と、該圧電振動子の他方の面に
    形成された背面負荷材とからなる超音波トランスデュー
    サの製造方法において、該圧電振動子を、圧電素子と、
    該圧電素子側面に接合されるとともに該圧電素子の一方
    の表面電極と導体薄膜により電気的に接続されている第
    1の電極端子と、該背面制動材に一体化されているとと
    もに該圧電素子の他方の表面電極と接合されている第2
    の電極端子とから構成されていることを特徴とする超音
    波トランスデューサ。
  5. 【請求項5】 圧電振動子と、該圧電振動子の一方の面
    に形成された音響整合層と、該圧電振動子の他方の面に
    形成された背面負荷材とからなる超音波トランスデュー
    サの製造方法において、該圧電振動子を、該圧電素子の
    一方の面に中間電極端子が一体化された背面制動材を該
    中間電極と該圧電素子の表面電極とが電気的に接続され
    た状態で接合し、さらに該圧電素子の側面に板状の電極
    端子を接続し、その後該圧電素子の他方の表面電極と該
    電極端子とを導体薄膜により電気的に接続し、その後裁
    断することを特徴とする超音波トランスデューサの製造
    方法。
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