JP3431244B2 - 自動取引装置 - Google Patents

自動取引装置

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JP3431244B2
JP3431244B2 JP30148693A JP30148693A JP3431244B2 JP 3431244 B2 JP3431244 B2 JP 3431244B2 JP 30148693 A JP30148693 A JP 30148693A JP 30148693 A JP30148693 A JP 30148693A JP 3431244 B2 JP3431244 B2 JP 3431244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、銀行などの
金融機関において、利用者がカード、通帳等の取引媒体
を挿入して操作を行なうことにより現金の支払取引を自
動的に行う現金自動支払機などの自動取引装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、利用者の差し出すカードを受け入
れ、ホストコンピュータ(センタ)とオンライン交信す
ることにより、利用者の要求する支払い金額に相当する
現金を自動的に支払う現金自動支払機、あるいは、通帳
を受入れ、ホストコンピュータとオンライン交信するこ
とにより、利用者の要求する支払い金額に相当する現金
を自動的に支払う現金自動支払機、あるいは、通帳を用
いて、現金を自動的に受け入れたり、現金を自動的に支
払う現金自動預出金機(入出金装置)などの自動取引装
置が、銀行窓口の自動化機器として急速に発達し、各銀
行に導入されて利用者に迅速なサービスを展開してい
る。
【0003】最近、このような自動取引装置において、
停電が発生すると、装置内に取り込まれ残留している通
帳、カード等の取引媒体を補助バッテリで利用者へ返却
する機能を備えたものが開発されている。すなわち、そ
の方式は、停電検知手段が停電を検知すると停電検知信
号を発生し、この停電検知信号により取引媒体搬送モー
タを補助バッテリに接続して起動することにより、取引
媒体を無条件に排出方向に搬送するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の自動取引装置では、停電が発生すると無条件に通帳、
カード等の取引媒体を排出するため、たとえば、取引媒
体取忘れ回収中に停電が発生した場合に、取引媒体を排
出したら利用者が取引媒体を受け取ることができない可
能性が大きいので、実際には排出しない方がよい場合が
ある。
【0005】また、休日等に無人運用されている場合、
取引媒体としてのカードの磁気データを書き替え中に停
電が発生して、その磁気データが破壊されてしまったと
き、たとえ、カードの再発行等の適切な処理を行なって
くれる係員がいなくても、その使えなくなったカードを
利用者に返却した方が望ましいことがある。カードが受
け取ることができれば、利用者は自分にとって都合のよ
い営業店でカード再発行手続きが行なえるからである。
【0006】一方、係員がいる場合には、停電が発生
し、上記のように使えなくなったカードが排出されて、
利用者がそのまま持ち帰るよりは、係員が適切な処理を
行なえるよう装置内に滞留させた方がよい場合がある。
【0007】さらに、係員がいるいないに係わらず、取
引処理実行中に停電が発生するタイミング(処理段階)
によっては、カードがまだ使用できる可能性もある。こ
のように、停電時にカードを排出するか否かの判断に
は、そのときの状況におけるいろいろな要素が加味され
るべきである。そこで、本発明は、停電発生時に、その
ときの状況に応じて取引媒体としてのカードの適切な返
が行なえる自動取引装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の自動取引装置
は、利用者が差し出すカードを受入れ、利用者が行なう
操作に基づいて所定の取引を自動的に行ない、その取引
が終了すると、前記受入れたカードを排出する自動取引
装置において、停電を検知する停電検知手段と、この停
電検知手段により停電が検知されたとき、当該装置がカ
ード取忘れ回収中であるか否かを判断する判断手段と、
この判断手段によりカード取忘れ回収中でないと判断さ
れると、前記受入れたカードを排出するとともに、前記
判断手段によりカード取忘れ回収中であると判断された
とき前記受入れたカードの排出を禁止するカード排出手
段と、前記停電検知手段により停電が検知されると、前
記判断手段および前記カード排出手段に対してそれらが
動作するのに必要な電源を供給する補助電源とを具備し
ている。また、本発明の自動取引装置は、利用者が差し
出す磁気カードを受入れ、利用者が行なう操作に基づい
て所定の取引を自動的に行ない、その取引が終了する
と、前記受入れた磁気カードを排出する自動取引装置に
おいて、当該装置が無人運転中であるか否かを判別する
判別手段と、停電を検知する停電検知手段と、この停電
検知手段により停電が検知されたとき、前記判別手段に
より当該装置が無人運用中であると判別されているか否
か、および、前記磁気カードの磁気データ書換え中であ
るか否かを判断する判断手段と、前記停電検知手段によ
り停電が検知されたとき、前記判断手段により無人運用
中であると判断された場合、および、前記無人運用中で
なく、かつ、磁気カードの磁気データ書換え中でないと
判断された場合、前記受入れた磁気カードを排出すると
ともに、前記判断手段により無人運用中でなく、かつ、
磁気カードの磁気データ書換え中であると判断された
、前記受入れた磁気カードの排出を禁止する磁気カー
ド排出手段と、前記停電検知手段により停電が検知され
ると、前記判別手段および前記判断手段および前記磁気
カード排出手段に対してそれらが動作するに必要な電源
を供給する補助電源とを具備している。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明は、停電が検知されたとき、当該自動取
引装置がカード取忘れ回収中であるか否かを判断し、カ
ード取忘れ回収中でないと判断されると、受入れたカー
ドを排出するとともに、カード取忘れ回収中であると判
断されたとき受入れたカードの排出を禁止することによ
って、停電発生時に、そのときの取引の処理状況に応じ
て取引媒体としてのカードの適切な返却が可能となる。
また、本発明は、当該自動取引装置が無人運転中である
か否かを判別し、停電が検知されたとき、当該自動取引
装置が無人運用中であると判別されているか否か、およ
び、磁気カードの磁気データ書換え中であるか否かを判
断し、無人運用中であると判断された場合、および、無
人運用中でなく、かつ、磁気カードの磁気データ書換え
中でないと判断された場合、受入れた磁気カードを排出
するとともに、無人運用中でなく、かつ、磁気カードの
磁気データ書換え中であると判断された場合、受入れた
磁気カードの排出を禁止することによって、停電発生時
に、そのときの取引の処理状況に応じて取引媒体として
のカードの適切な返却が可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本実施例に係る自動取引装置と
しての現金自動支払機の外観を示すものである。図にお
いて、筐体1の前面には、略L字形状の接客操作部2が
形成されている。接客操作部2の水平面には、放出され
た紙幣を一括して受け取る、開閉可能な蓋体を有する紙
幣口3が設けられている。
【0014】また、接客操作部2の水平面には、表示面
に透明なタッチセンサパネルを備えたカラーCRT表示
部4が設けられている。カラーCRT表示部4は、操作
手順、その他の情報を文字、文言、イラストあるいは画
像情報によって画面に表示し、利用者を誘導するととも
に、数字、カタカナ、アルファベット、確認や取消しの
文字の表示に対応するタッチセンサパネルの部位を指で
触れることにより、所望の情報の入力を行なうことがで
きるようになっている。
【0015】接客操作部2の垂直面には、暗証番号や口
座番号などが記録されている取引媒体としての磁気カー
ドを受入れたり排出したりするカード口5、係員を呼び
出す係員呼出ボタン6が設けられている。
【0016】図2は、上記した現金自動支払機の内部構
成を概略的に示すもので、カードジャーナルユニット1
0、出金ユニット11、接客ユニット12、音声案内ユ
ニット13、内部モニタ14、伝送制御部15、主制御
部16、電源部17、および、システムバス18によっ
て構成される。
【0017】カードジャーナルユニット10は、カード
口5から挿入されたカードCを受入れて、そのカードC
の磁気ストライプに対してデータの読取りあるいは書込
みを行ない、カード口5からその受け入れたカードCを
排出する。
【0018】出金ユニット11は、あらかじめ金庫に収
納された紙幣を、指定金額に基づく所定枚数だけ取出し
て紙幣口3から一括して払出す。接客ユニット12は、
前記カラーCRT表示部4から構成されている。
【0019】音声案内ユニット13は、音声により利用
者の操作を誘導する案内を行なう。内部モニタ14は、
本装置の背面にある扉を開けると見ることのできる図示
しない背面操作盤に設けられていて、本装置の運用に係
る係員に本装置の状態を報知したり、後述するように、
停電時に取引媒体としてのカードを排出するときの条件
(以下、カード排出条件と呼ぶ。)を設定するものであ
る。
【0020】伝送制御部15は、通信回線19を介して
センタのホストコンピュータ20とオンライン交信する
ようになっている。主制御部16は、図示しない記憶部
内のプログラム情報を参照しつつ、各ユニット10〜1
4と内部モニタ14、伝送制御部15を制御して所定の
取引動作を行なわしめる。
【0021】電源部17は、外部電源から入力された商
用交流電源を各ユニットに分配するものである。システ
ムバス18は、各ユニット10〜14、内部モニタ14
と主制御部16とを接続するものである。
【0022】図3は、カードジャーナルユニット10の
内部構成を概略的に示すものである。すなわち、ユニッ
ト本体30の前面ほぼ中央部には、前記カード口5と連
通するカード受入口31が形成されていて、このカード
受入口31と対応するユニット本体30内にカードリー
ダユニット32が設けられている。カードリーダユニッ
ト32の下方には、直流電源ユニット33、および、補
助バッテリ34が設けられ、また、カードリーダユニッ
ト32の上方には、メイン制御ユニット35が設けられ
ている。ユニット本体30内の後部には、ジャーナルプ
リンタユニット36が設けられている。
【0023】カードリーダユニット32は、利用者によ
りカード口5に挿入されたカードCをカード受入口31
を介して取込み、内部に搬送したり、取引処理が正常に
終了したとき、受入れたカードCをカード受入口31を
介してカード口5に排出する複数の搬送ローラ対37、
これら搬送ローラ対37を駆動するためのカード搬送モ
ータ38を有している。そして、搬送ローラ対37で形
成される搬送路の中途部には、カードCの磁気ストライ
プに対して磁気データの読取りや書込みを行うための磁
気ヘッド39が設けられている。また、搬送ローラ対3
7で形成される搬送路のカード取込方向側の端部には、
受入れたカードCを収納するためのカード収納部40が
設けられている。また、搬送ローラ対37で形成される
搬送路の中途部上方には、搬送ローラ対37で搬送され
るカードCのエンボス文字を光学的に読取るカードエン
ボス光学読取ユニット41が設けられている。
【0024】ジャーナルプリンタユニット36は、カー
ドエンボス光学読取ユニット41で読取られたカードエ
ンボスイメージ、および、カードCから読取った磁気デ
ータや、ホストコンピュータ20から受信した取引情報
などを記録するもので、ジャーナル記録紙としての感熱
ロール紙42、および、ラインサーマルヘッド43を有
している。
【0025】直流電源ユニット33は、前記電源部17
から供給される交流電源から、必要とする直流電源電圧
を生成し、カードジャーナルユニット10内の各ユニッ
トに供給する。
【0026】補助バッテリ34は、停電時、カードリー
ダユニット32の動作電源をバックアップするものであ
る。メイン制御ユニット35は、システムバス18を介
して主制御部16から送られてくる各種指示に従って、
カードジャーナルユニット10内の各機能を制御するも
のである。
【0027】図4は、カードジャーナルユニット10の
電気回路の要部を概略的に示したものである。尚、図3
と同一部分には同一符号を付して説明する。直流電源ユ
ニット33は、電源部17から供給される交流電源か
ら、必要とする直流電源電圧(たとえば、24V、5V
等)を生成し、メイン制御ユニット33を介して各ユニ
ットに供給する。また、本装置の停電が発生すると、す
なわち、電源部17からの交流電源の供給が断たれる
と、直流電源ユニット33内に設けられた電源断検知回
路50で検知し、電源断信号を生成して、メイン制御ユ
ニット35に送り、電源断(停電)であることを通知す
るようになっている。
【0028】メイン制御ユニット35は、システムバス
18により主制御部16と接続されていて、マスタCP
Uを有しており、主制御部16からシステムバス18を
介して供給されるカード排出条件情報が、マスタCPU
51に入力される。マスタCPU51は、この入力され
たカード排出条件情報を、カードリーダユニット32に
送る。
【0029】また、直流電源ユニット33からメイン制
御ユニット35に送られる電源断信号は、メイン制御ユ
ニット35のマスタCPU51の割込み入力端子に入力
される。マスタCPU51は、この電源断信号を受け取
ると、即座に(+5Vが遮断される前に)カードリーダ
ユニット32へカード停電排出信号を送り、電源断であ
ることを通知するようになっている。
【0030】カードリーダユニット32は、スレーブC
PU52および電圧変換器53を有しており、スレーブ
CPU52がマスタCPU51からのカード排出条件情
報を受取ると、このカード排出条件情報を図示しないR
AMに記憶する。また、マスタCPU51から送られる
カード停電排出信号は、スレーブCPU52の割込み入
力端子に入力される。すると、スレーブCPU52は、
その時の処理内容が図示しないRAMに記憶されている
カード排出条件情報の内容に含まれているか否かをチェ
ックして、カードを排出するか否かを判断するようにな
っている。
【0031】スレーブCPU52は、カードを排出する
と判断した場合、カード搬送モータ38を駆動すること
により、搬送ローラ対37をカード排出方向に回転させ
て、受入れたカードCをカード口5から排出するように
なっている。
【0032】カードリーダユニット32の電源(電圧値
5V)は、メイン制御ユニット35を経由して送られる
電源電圧24Vを電圧変換器53において5Vに変換さ
れたものである。メイン制御ユニット35から送られる
24Vの電源電圧は、補助バッテリ34でバックアップ
されている。補助バッテリ34は、例えば、大容量コン
デンサ等のリチャージブルなもので、繰り返し使用可能
なものがよい。
【0033】次に、図5に示すフローチャートを参照し
て、たとえば、残高照会取引を行なう場合の動作につい
て説明する。まず、利用者待機状態時に、ステップS1
に進み、カード排出条件としての停電排出モードの値を
「1」に設定する。すなわち、たとえば、係員が内部モ
ニタ14を用いて停電排出モード「1」を設定すること
により、この設定された停電排出モードの値は、システ
ムバス18を介して主制御部16に送られ、この主制御
部16からシステムバス18を介してカードジャーナル
ユニット10のメイン制御ユニット35内のマスタCP
U51に送られる。マスタCPU51に送られた停電排
出モードの値は、さらに、カードリーダユニット32内
のスレーブCPU52に送られ、このスレーブCPU5
2により図示しないRAMに記憶される。これにより、
カード排出条件としての停電排出モード「1」が設定さ
れる。
【0034】ここに、停電排出モード「1」が意味する
ものは、たとえば、「取り忘れカード回収中およびカー
ドの磁気データ書替中を除き、停電時にカードリーダユ
ニット32内のカードを排出する」である。
【0035】次に、ステップS2に進み、利用者がカラ
ーCRT表示部4のタッチセンサパネルから「残高照
会」をキーインして、取引処理として「残高照会」が選
択されると、ステップS3に進む。
【0036】ステップS3では、カラーCRT表示部4
に、「カードをお入れ下さい」の案内が表示され、ステ
ップS4に進む。ステップS4では、利用者によりカー
ドCがカード口5に挿入されると、カードジャーナルユ
ニット10のカードリーダユニット32内に取り込ま
れ、ステップS5に進む。
【0037】ステップS5では、カードリーダユニット
32内に取り込まれたカードCの磁気データを磁気ヘッ
ド39で読取り、また、カードエンボスイメージをカー
ドエンボス光学読取ユニット41で読取り、ステップS
6に進む。
【0038】ステップS6では、主制御部16から、シ
ステムバス18、メイン制御ユニット35のメインCP
U51を介して、ジャーナルプリンタユニット36に対
し、ステップS5で読取られた磁気データおよびカード
エンボスイメージの印刷が指示され、ジャーナルプリン
タユニット36ではそれらを記録して、ステップS7に
進む。
【0039】ステップS7では、ステップS5で読取ら
れた磁気データをもとに、主制御部16は、伝送制御部
15、通信回線19を介してホストコンピュータ20と
オンライン交信し、暗証番号および残高等の情報を入手
し、ステップS8に進む。
【0040】ステップS8では、カラーCRT表示部4
に、「暗証番号を入力して下さい」の案内が表示され、
ステップS9に進む。ステップS9では、利用者がカラ
ーCRT表示部4のタッチセンサパネルから暗証番号の
入力を行うと、ステップS10に進む。
【0041】ステップS10では、主制御部16が、利
用者により入力された暗証番号とホストコンピュータ2
0から入手した暗証番号との照合を行い、照合結果が一
致であるとステップS11に進む。
【0042】ステップS11では、主制御部16から、
システムバス18、メイン制御ユニット35のメインC
PU51を介して、ジャーナルプリンタユニット36に
対し、ホストコンピュータ20から入手した残高等の情
報の印刷が指示され、その残高等の情報がシステムバス
18、メイン制御ユニット35のメインCPU51を介
してジャーナルプリンタユニット36に送られると、ジ
ャーナルプリンタユニット36ではそれらを記録して、
ステップS12に進む。
【0043】ステップS12では、主制御部16がホス
トコンピュータ20から入手した残高等の情報をカラー
CRT表示部4に表示し、ステップS13に進む。ステ
ップS13では、利用者がカラーCRT表示部4に表示
された情報を確認して、タッチセンサパネルの「確認」
をキーインするとステップS14に進む。
【0044】ステップS14では、カラーCRT表示部
4に、「カードをお受け取り下さい」の案内が表示さ
れ、ステップS15に進む。ステップS15では、主制
御部16からシステムバス18、メイン制御ユニット3
5のメインCPU51を介して、カードリーダユニット
32のスレーブCPU52に対し、カードCの排出が指
示され、カード搬送モータ38が駆動され、カードCが
カード口5から排出され、ステップS16に進む。
【0045】ステップS16では、利用者がカード口5
から排出されたカードCを受け取ることにより、残高照
会の取引処理は終了する。一方、ステップS10におい
て、利用者が入力した暗証番号とホストコンピュータ2
0から入手した暗証番号との照合結果が3回連続して不
一致であった場合、ステップS17に進む。
【0046】ステップS17では、主制御部16によ
り、本装置が無人運用されているのか否かがチェックさ
れる。このとき、無人運用か否かの情報は、たとえば、
利用者待機状態時に、係員が内部モニタ14を用いて設
定することにより、主制御部16内の図示しないメモリ
に記憶されていているものとする。そして、このメモリ
内に記憶された無人運用か否かの情報をチェックし、無
人運用であることが判明した場合は、ステップS18に
進む。
【0047】ステップS18では、主制御部16によ
り、停電排出モードの値が「2」に変更される。すなわ
ち、この停電排出モードの値は、主制御部16からシス
テムバス18を介してカードジャーナルユニット10の
メイン制御ユニット35内のマスタCPU51に送られ
る。マスタCPU51に送られた停電排出モードの値
は、さらに、カードリーダユニット32内のスレーブC
PU52に送られ、このスレーブCPU52により、図
示しないRAMにすでに記憶されている停電排出モード
の値が書き替えられる。これにより、停電排出モードが
変更される。
【0048】ここに、カード排出条件としての停電排出
モード「2」が意味するものは、たとえば、「取り忘れ
カード回収中を除き、停電時にカードリーダユニット3
2内のカードを排出する」である。
【0049】次に、ステップS19に進み、カードCの
磁気データの書替え、すなわち、カード有効性コードの
変更処理を行う。ここに、カード有効性コードは、カー
ドCが不当なカード利用者に利用されないための認証コ
ードであり、まず、カードCがカード口5に挿入されて
受け入れられると、暗証番号の照合前に磁気データとし
て記録されている、このカード有効性コードと主制御部
16内にあらかじめ設定されている有効性コードとが主
制御部16で照合され、その照合結果が一致であると、
このカードは不当なカード利用者に利用されていないと
判断するものである。カード有効性コードを変更する
と、以後、その照合自体ができなくなり、よって、この
カードは不当なカード利用者に利用されていると判断さ
れ、このカードは利用できなくなる。
【0050】尚、ステップS17で、無人運用でないこ
とが判明した場合は、ステップS18をジャンプしてス
テップS19に進み、上記同様な動作を行う。次に、ス
テップS20に進み、カラーCRT表示部4に、「もう
一度最初からやり直して下さい」の案内を表示して、ス
テップS14に進む。以下、前述同様にカードCの返却
処理を行い、取引処理を終了する。
【0051】このように、上記実施例では、利用者待機
状態時にカード排出条件を設定し(ステップS1)、ま
た、利用者が暗証番号を3回続けて誤入力した場合(ス
テップS10)や、無人運用であることが判明した場合
(ステップS17)など、残高照会の取引の処理状況に
応じてカード排出条件を変更できる。
【0052】次に、停電が発生した場合の具体的な動作
について説明する。たとえば、上記した取引処理の最中
に、電源断検知回路50において電源断が検知される
と、電源断信号がマスタCPU51の割込み入力端子に
入力される。マスタCPU51は、この電源断信号を受
取ると、即座にカード停電排出信号を出力し、この信号
はカードリーダユニット32内のスレーブCPU52の
割込み入力端子に入力される。スレーブCPU52は、
カード停電排出信号を受取ると、その時の処理内容(上
記したステップS1〜S20のうちのいずれかの段階)
と図示しないRAMに記憶されている停電排出モードの
内容とから、カードCを排出するか否かを判断する。
【0053】すなわち、ステップS1〜S9までの処理
段階に停電が発生した場合は、停電排出モードの値は
「1」であるが、この段階では、「取り忘れカード回収
中」および「カードの磁気データ書替中」に該当する処
理内容は存在しないので、停電時には常にカードリーダ
ユニット32内のカードCを排出する。また、利用者が
暗証番号を3回続けて誤入力し、且つ、無人運用でない
場合の処理段階であるステップS19〜S20、S14
〜S16に、停電が発生した場合は、停電排出モードの
値は「1」であり、その意味するところの「カードの磁
気データ書替中」に該当する処理段階はステップS19
なので、ステップS19の処理中に停電が発生した場
合、カードCは排出されないが、それ以外の処理段階に
停電が発生した場合、カードCは排出される。さらに、
利用者が暗証番号を3回続けて誤入力し、且つ、無人運
用の場合の処理段階であるステップS18〜S20、S
14〜S16に、停電が発生した場合は、停電排出モー
ドの値は「2」であり、その意味するところの「取り忘
れカード回収中」に該当する処理段階は存在しないの
で、停電時には常にカードCを排出する。
【0054】カードCを排出すると判断した場合、スレ
ーブCPU52は、カード搬送モータ38を駆動するこ
とにより、搬送ローラ対37をカード排出方向に回転さ
せて、カードCをカード口5から排出する。
【0055】また、電源断検知回路50において電源断
が検知され、直流電源ユニット33からの電源供給が断
たれた後は、上記した処理を行なうのに充分な間、補助
バッテリ34によりカードリーダユニット32に対して
電源供給が行なえるようになっている。
【0056】以上説明したように、上記実施例によれ
ば、停電が検知されたときに、そのときの取引の処理内
容と、あらかじめ設定されるカードの排出条件とから、
受入れたカードを排出するか否かを判断することによっ
て、停電発生時に、その時の取引の処理状況に応じて適
切なカードの返却が可能となる。
【0057】尚、カード排出条件としての停電排出モー
ド「1」および「2」の意味としては、「取り忘れカー
ド回収中を除く」とあるが、この取り忘れカード回収中
とは、受け取るべき本来の所有者がいない場合を意味し
ているものである。よって、本来のカード所有者でない
者によりカードが利用されていない場合も含まれる。
【0058】また、停電排出モードの値としては、上記
した「1」および「2」に限らず、本装置のユーザが必
要とする条件、および、その条件1つ1つに対応するカ
ード排出条件の値をそれぞれ適宜定義することができ
る。
【0059】また、前記実施例では、停電排出モードの
値を変更するタイミングとしては、利用者が暗証番号を
3回続けて誤入力した場合(ステップS10)で、且
つ、無人運用であることが判明した場合(ステップS1
7)のときであるが、これに限らず、本装置のユーザに
より適宜決めることができる。
【0060】さらに、前記実施例では、取引媒体として
カードを、また、自動取引装置として現金自動支払機を
用いて説明を行ったが、本発明の適用はこれに限らず、
取引媒体として通帳、振込券等にも有効で、また、自動
取引装置としては、カード、通帳、公共料金の振込券等
を受け入れ、ホストコンピュータとオンライン交信する
ことにより、利用者の要求する支払金額に相当する現金
を自動的に支払ったり、現金を自動的に受け入れる現金
自動預出金機等の銀行窓口の各種自動化機器にも有効で
ある。さらに、銀行窓口の自動化機器に限らず、たとえ
ば、交通機関における駅の自動精算機のように、利用者
の所有物(取引媒体としての乗車券)を一旦装置内に取
り込んで、なんらかの処理(精算処理)を施した後、再
び返却する装置ならば全てに有効である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、停
電発生時に、そのときの取引の処理状況に応じて取引媒
体としてのカードの適切な返却が可能となる自動取引装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る現金自動支払機の外観
を示す斜視図。
【図2】現金自動支払機の内部構成を概略的に示すブロ
ック図。
【図3】カードジャーナルユニットの構成を概略的に示
す縦断側面図。
【図4】カードジャーナルユニットの電気回路の要部を
概略的に示すブロック図。
【図5】残高照会の取引を行う場合の動作を説明するた
めのフローチャート。
【符号の説明】
1…筐体、2…接客操作部、3…紙幣口、4…カラーC
RT表示部、5…カード口、6…係員呼出ボタン、10
…カードジャーナルユニット、11…出金ユニット、1
2…接客ユニット、13…音声案内ユニット、14…内
部モニタ、16…主制御部、17…電源部、18…シス
テムバス、19…通信回線、20…ホストコンピュー
タ、30…ユニット本体、31…カード受入口、32…
カードリーダユニット、33…直流電源ユニット、34
…補助バッテリ(補助電源)、35…メイン制御ユニッ
ト、36…ジャーナルプリンタユニット、37…搬送ロ
ーラ対、38…カード搬送モータ、39…磁気ヘッド、
40…カード収納部、41…カードエンボス光学読取ユ
ニット、42…感熱ロール紙、43…ラインサーマルヘ
ッド、、50…電源断検知回路、51…マスタCPU、
52…スレーブCPU、53…電圧変換器、C…カード
(取引媒体)。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−51576(JP,A) 特開 平2−216598(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 G07D 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利用者が差し出すカードを受入れ、利用
    者が行なう操作に基づいて所定の取引を自動的に行な
    い、その取引が終了すると、前記受入れたカードを排出
    する自動取引装置において、 停電を検知する停電検知手段と、 この停電検知手段により停電が検知されたとき、当該装
    置がカード取忘れ回収中であるか否かを判断する判断手
    段と、 この判断手段によりカード取忘れ回収中でないと判断さ
    れると、前記受入れたカードを排出するとともに、前記
    判断手段によりカード取忘れ回収中であると判断された
    とき前記受入れたカードの排出を禁止するカード排出手
    段と、 前記停電検知手段により停電が検知されると、前記判断
    手段および前記カード排出手段に対してそれらが動作す
    るのに必要な電源を供給する補助電源と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
  2. 【請求項2】 利用者が差し出す磁気カードを受入れ、
    利用者が行なう操作に基づいて所定の取引を自動的に行
    ない、その取引が終了すると、前記受入れた磁気カード
    を排出する自動取引装置において、当該装置が無人運転中であるか否かを判別する判別手段
    と、 停電を検知する停電検知手段と、 この停電検知手段により停電が検知されたとき、前記判
    別手段により当該装置が無人運用中であると判別されて
    いるか否か、および、前記磁気カードの磁気データ書換
    え中であるか否かを判断する判断手段と、前記停電検知手段により停電が検知されたとき、前記判
    断手段により無人運用中であると判断された場合、およ
    び、前記無人運用中でなく、かつ、磁気カードの磁気デ
    ータ書換え中でないと判断された場合、前記受入れた磁
    気カードを排出するとともに、前記 判断手段により無人
    運用中でなく、かつ、磁気カードの磁気データ書換え中
    であると判断された場合、前記受入れた磁気カードの排
    出を禁止する磁気カード排出手段と、 前記停電検知手段により停電が検知されると、前記判別
    手段および前記判断手段および前記磁気カード排出手段
    に対してそれらが動作するに必要な電源を供給する補助
    電源と、 を具備したことを特徴とする自動取引装置。
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