JP3429908B2 - 音声出力制御回路 - Google Patents

音声出力制御回路

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JP3429908B2
JP3429908B2 JP13205795A JP13205795A JP3429908B2 JP 3429908 B2 JP3429908 B2 JP 3429908B2 JP 13205795 A JP13205795 A JP 13205795A JP 13205795 A JP13205795 A JP 13205795A JP 3429908 B2 JP3429908 B2 JP 3429908B2
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真一 大谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声信号を可変増幅出
力する音声出力制御回路に関し、特になめらかな出力抑
制制御を可能とする音声出力制御回路および、音声モー
ドの変化時の音量の急激な変化を抑えることが可能な音
声出力制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図8に従来の音声出力制御回路の構成を
示す。図8において、音声出力制御回路90は、ステレ
オ音声信号LおよびRが入力される振幅制御回路1およ
びPWM(パルス幅変調)信号発生回路2を備え、PW
M信号発生器の出力はスイッチとして働くN型FET
3のゲート電極に接続され、N型FET3のソース電極
は接地電位GNDに接続され、ドレイン電極は制御電圧
の時定数を決定する抵抗4および5に接続されている。
ここで、抵抗4の一方端は電源電位VSに接続され、抵
抗4の一方端は制御電圧平滑用のコンデンサ6に接続さ
れ、コンデンサ6の一方端は接地電位GNDに接続さ
れ、抵抗4とコンデンサ6との接続点N1は振幅制御回
路1に接続されている。
【0003】振幅制御回路1の2つ出力は、振幅制御回
路1の出力信号を増幅する電力増幅回路7に与えられ、
電力増幅回路7に接続される2つの信号出力線LSおよ
びRSには、電力増幅回路7の音声出力信号の直流成分
をカットするコンデンサ8および9がそれぞれ介挿さ
れ、信号出力線LSおよびRSはスピーカ10および1
1に接続されている。
【0004】信号出力線LSおよびRSは、電力増幅回
路7の出力信号の正電圧のピーク値を検出する正電圧ピ
ーク値検出回路12にも接続されている。信号出力線L
SおよびRSは、正電圧ピーク値検出回路12のダイオ
ード1201および1202のアノードにそれぞれ接続
され、ダイオード1201および1202のカソードは
共通して分圧用の抵抗1203に接続されている。抵抗
1203の一方端は平滑用のコンデンサ1205および
分圧用の抵抗1204に接続されている。ここで、コン
デンサ1205および抵抗1204の一方端は接地電位
GNDに接続されている。
【0005】また、抵抗1203の一方端、すなわち正
電圧ピーク値検出回路12の出力端はNPN型トランジ
スタ13のベース電極に接続され、NPN型トランジス
タ13のエミッタ電極は電流制限用の抵抗14を介して
接地電位GNDに接続されている。NPN型トランジス
タ13は正電圧ピーク値検出回路12の出力電圧のレベ
ルによりオン、オフするトランジスタであり、NPN
トランジスタ13のコレクタ電極は接続点N1に接続さ
れている。ここで、接続点N1からは振幅制御回路1に
向けて制御電圧VCが与えられることになり、制御電圧
VCを受ける振幅制御回路1側の端子を制御電圧端子と
呼称する。
【0006】次に図8を参照しつつ動作について説明す
る。まず、振幅制御回路1に入力されたステレオ音声信
号LおよびRは、制御電圧端子に印加されている制御電
圧VCにより定まる増幅率で振幅レベルを制御される。
制御電圧VCは、PWM信号発生回路2で生成された信
号でFET3をオン、オフすることにより、抵抗4およ
び5およびコンデンサ6で定まる時定数で充放電を行う
ことで生成される。従って、PWM信号発生回路2の出
力信号のパルス幅を変化させることにより、制御電圧V
Cを調節することができる。
【0007】振幅制御回路1の出力信号は、電力増幅回
路7において所定の増幅率で増幅されて音声出力信号と
なり、コンデンサ8および9で直流成分を除去された
後、スピーカ10および11に加えられ、音声に変換さ
れる。
【0008】また、コンデンサ8および9の出力は正電
圧ピーク値検出回路12に接続されており、音声出力信
号の正電圧のピーク値が検出される。具体的には、ダイ
オード1201および1202の順方向電圧を越えるよ
うな電圧の音声出力信号が出力される場合のみ、分圧用
の抵抗1203および1204で定まる電圧でコンデン
サ1205を充電し、ダイオード1201、1202が
オフしている期間は抵抗1204を介して放電すること
により、ピーク値を検出する。そして、ピーク値を結ぶ
包絡線により検出ピーク電圧を定める。ただし、抵抗1
203、1204およびコンデンサ1205で定まる時
定数によって検出ピーク電圧は変化する。
【0009】正電圧ピーク値検出回路12からは検出ピ
ーク電圧、すなわちフィードバック信号が出力され、
PN型トランジスタ13のベース電極に与えられる。
PN型トランジスタ13のベース−エミッタ間電圧以上
の電圧がベース電極に印加されるとNPN型トランジス
タ13はオンし、抵抗14で定まる電流が、抵抗4およ
び5を介してNPN型トランジスタ13のコレクタ−エ
ミッタ間に流れ、NPN型トランジスタ13のコレクタ
電圧すなわち振幅制御回路1へ出力される制御電圧VC
を引き下げる。従って、振幅制御回路1の出力信号の振
幅が抑えられ、結果的に電力増幅回路7の増幅率が抑え
られて音声出力信号のピーク値が抑制されることにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の音声出力制御回
路90は以上のように構成されていたので、NPN型ト
ランジスタ13のような能動素子が必要であり、構成が
複雑になるという問題があった。
【0011】またトランジスタを使用した場合には、動
作上、ベース−エミッタ間電圧のようなスレッシュホー
ルドが存在するので、図8に示したような単純な構成で
は制御電圧VCは連続的でなめらかな電圧としては与え
られず、なめらかな制御を行うにはさらに複雑な構成が
必要になるという問題があった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、能動素子を使わない簡単な構成
で、よりなめらかな出力制御を実現できる音声出力制御
回路を提供することを目的とする。
【0013】また、音声モードの変化時に生じやすい、
音量の急激な変化を抑えることが可能な音声出力制御回
路を提供することを目的とする。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【課題を解決するための手段】 本発明に係る請求項
載の音声出力制御回路は、制御信号の電圧増加に応じて
音声信号の振幅レベルを増加させて出力する正特性の振
幅制御を行う振幅制御手段と、前記振幅制御手段に接続
され、前記振幅制御手段の出力を増幅して音声出力信号
として出力する増幅手段と、前記増幅手段の出力側に接
続され、前記音声出力信号の信号状態を検出し、信号状
態をフィードバックするためのフィードバック信号を出
力する音声出力検出手段と、前記制御信号を生成して前
記振幅制御手段に与えるとともに、前記音声出力検出手
段に接続され、前記フィードバック信号に基づいて前記
制御信号を調整する制御信号生成手段と、音声多重信号
を受け、該音声多重信号の音声モードの種類を検出し、
音声モードに対応した音声モード対応信号を出力する音
声モード検出手段と、前記音声モード検出手段および
音声出力検出手段に接続され、所定の音声モードに対
応した前記音声モード対応信号を受けた場合にのみ前記
フィードバック信号を前記制御信号生成手段に与える機
能を有する、フィードバック決定手段とを備え、前記音
声出力検出手段は、前記音声出力信号の負電圧のピーク
値を検出して出力する負電圧ピーク値検出手段であり、
前記フィードバック信号として前記音声出力信号の負電
圧のピーク値を出力する。
【0018】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路は、前記フィードバック決定手段は、第1の端子を
電源電位に接続された第2の端子に接続するか、前記第
1の端子を接地電位に接続された第3の端子に接続をす
るかを前記音声モード対応信号に応じて切り替えるスイ
ッチ手段と、前記第1の端子と、前記キャパシタとの間
に介挿された第3の抵抗と、前記第3の抵抗と前記第2
の抵抗との間に介挿され、カソードが前記第3の抵抗に
接続され、アノードが前記第2の抵抗に接続された経路
開閉用ダイオードとを備えている。
【0019】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路は、制御信号の電圧変化に応じて音声信号の振幅レ
ベルを変化させて出力する振幅制御を行う振幅制御手段
と、前記振幅制御手段に接続され、前記振幅制御手段の
出力を増幅して音声出力信号として出力する増幅手段
と、前記増幅手段の出力側に接続され、前記音声出力信
号の信号状態を検出し、信号状態をフィードバックする
ためのフィードバック信号を出力する音声出力検出手段
と、前記制御信号を生成して前記振幅制御手段に与える
制御信号生成手段と、前記フィードバック信号を受け、
所定の期間の平均値を算出して出力する平均値算出手段
と、音声多重信号を受け、該音声多重信号の音声モード
の変化を検出し、音声モードの変化に際して、音声モー
ド変化信号を出力する音声モード検出手段と、前記平均
値算出手段および音声モード検出手段に接続され、前記
平均値算出手段から出力される前記平均値を一時的に保
持し、前記音声モード変化信号を受けた場合には、モー
ド変化前平均値として出力する保持手段と、前記保持手
段および前記音声出力検出手段に接続され、前記モード
変化前平均値と、前記音声モード変化信号を受けた後の
モード変化後フィードバック信号との比較を行い比較結
果を出力する比較手段と、前記比較手段に接続され、前
記比較結果が前記モード変化前平均値より前記モード変
化後フィードバック信号が大きい場合には、前記モード
変化後フィードバック信号に基づいて前記制御信号生成
手段を制御して前記制御信号を調整する制御信号調整手
段とを備えている。
【0020】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路は、前記音声出力検出手段および前記制御信号調整
手段に接続され、所定時間を規定し、前記音声モード変
化信号を受けた後、前記所定時間が経過するまでの間、
前記制御信号調整手段に所定の信号を与えるタイマ手段
をさらに備え、前記制御信号調整手段は、前記所定の信
号を受けている期間のみに前記モード変化後フィードバ
ック信号に基づいて前記制御信号生成手段を制御して制
御信号を調整する機能を有している。
【0021】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路は、前記音声出力検出手段および前記制御信号調整
手段に接続され、第1の所定時間を規定し、前記音声モ
ード変化信号を受けた後、前記第1の所定時間が経過す
るまでの間、前記制御信号調整手段に第1の所定信号を
与える第1のタイマ手段と、第2の所定時間を規定し、
前記音声モード変化信号を受けた後、前記第2の所定時
間が経過するまでの間、前記制御信号調整手段に第2の
所定信号を与える第2のタイマ手段とをさらに備え、前
記制御信号調整手段は、前記第1の所定信号を受けてい
る期間のみに前記モード変化後フィードバック信号に基
づいて前記制御信号生成手段を制御して前記制御信号を
調整するとともに、前記第2の所定信号を受けている期
間経過後に前記制御信号を前記制御信号生成手段の調整
前の状態に戻す機能を有している。
【0022】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路は、前記振幅制御手段が、前記制御信号の電圧増加
に応じて音声信号の振幅レベルを減少させて出力する負
特性の振幅制御を行う振幅制御手段であり、前記音声出
力検出手段は、前記音声出力信号の正電圧のピーク値を
検出する正電圧ピーク値検出手段であり、前記フィード
バック信号として前記音声出力信号の正電圧のピーク値
を出力する。
【0023】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路は、前記振幅制御手段が、前記制御信号の電圧増加
に応じて音声信号の振幅レベルを増加させて出力する正
特性の振幅制御を行う振幅制御手段であり、前記音声出
力検出手段は、前記音声出力信号の負電圧のピーク値を
検出する負電圧ピーク値検出手段であり、前記フィード
バック信号として前記音声出力信号の負電圧のピーク値
を出力する。
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【作用】 本発明に係る請求項記載の音声出力制御回路
によれば、フィードバック決定手段により、音声モード
検出手段から出力される音声モード対応信号が所定の音
声モードに対応している場合のみフィードバック信号を
制御信号生成手段に与えることになるので、所定の音声
モードの場合にのみ制御信号の調整が行われることにな
る。
【0028】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、フィードバック決定手段のスイッチ手段
において、第1の端子が第2の端子に接続されている場
合は、ピーク値検出用ダイオードが導通している場合で
あっても経路開閉用のダイオードのカソード側の電圧
は、当該ダイオードを導通させるほどには低下せず、制
御信号の電圧も低下しない。一方、第1の端子が第3の
端子に接続されている場合は、ピーク値検出用ダイオー
ドが導通することで、経路開閉用のダイオードのカソー
ド側の電圧が当該ダイオードを導通させるほどに低下
し、ピーク値検出用ダイオードが導通していない場合は
キャパシタが第3の抵抗を介して接地電位に放電するこ
とになり、キャパシタによる平滑作用により、時間平均
された負電圧のピーク値が制御信号生成手段に与えられ
ることになる。
【0029】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、音声出力検出手段が増幅手段から出力さ
れる音声出力信号のピーク値をフィードバック信号とし
て出力し、平均値算出手段においてフィードバック信号
の所定の期間の平均値を算出し、保持手段において、そ
の平均値を一時的に保持するとともに、音声モード検出
手段が出力する音声モード変化信号を受けた場合には保
持したモード変化前平均値を比較手段に与え、比較手段
では、モード変化前平均値とモード変化後フィードバッ
ク信号との比較を行い、モード変化前平均値よりモード
変化後フィードバック信号が大きい場合には、制御信号
調整手段によりモード変化後フィードバック信号に基づ
いて制御信号生成手段を制御して制御信号が調整される
ことになる。
【0030】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、音声出力検出手段および制御信号調整手
段に接続されたタイマ手段から所定時間の間所定の信号
が与えられ、制御信号調整手段は所定の信号を受けてい
る期間のみにモード変化後フィードバック信号に基づい
て制御信号生成手段を制御して制御信号を調整する。
【0031】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、音声出力検出手段および制御信号調整手
段に接続された第1のタイマ手段から第1の所定時間の
間第1の所定の信号が与えられ、第2のタイマ手段から
第2の所定時間の間第2の所定の信号が与えられ、制御
信号調整手段は第1の所定の信号を受けている期間のみ
にモード変化後フィードバック信号に基づいて制御信号
生成手段を制御して制御信号を調整するとともに、第2
の所定信号を受けている期間経過後に制御信号を制御信
号生成手段の調整前の状態に戻す。
【0032】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、振幅制御手段が負特性の振幅制御を行う
振幅制御手段である場合、音声出力検出手段を、音声出
力信号の正電圧のピーク値を検出する正電圧ピーク値検
出手段とし、フィードバック信号として音声出力信号の
正電圧のピーク値を出力することで、比較的簡単な構成
の音声出力検出手段を有した音声出力制御回路が得られ
る。
【0033】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、振幅制御手段が正特性の振幅制御を行う
振幅制御手段である場合、音声出力検出手段を、音声出
力信号の負電圧のピーク値を検出する負電圧ピーク値検
出手段とし、フィードバック信号として音声出力信号の
負電圧のピーク値を出力することで、比較的簡単な構成
の音声出力検出手段を有した音声出力制御回路が得られ
る。
【0034】
【実施例】
<第1の実施例>本発明に係る音声出力制御回路の第1
の実施例を図1を用いて説明する。図1は音声出力制御
回路100の構成を示す図である。図1において、信号
出力線LSおよびRSは、電力増幅回路7の出力信号の
負電圧のピーク値を検出する負電圧ピーク値検出回路1
5に接続されている。
【0035】電力増幅回路7に接続される信号出力線L
SおよびRSは、負電圧ピーク値検出回路15のダイオ
ード1501および1502のカソードにそれぞれ接続
され、ダイオード1501および1502のアノードは
音声出力信号の振幅がクリップされるのを防ぐための抵
抗1503に共通に接続されている。
【0036】抵抗1503の一方端は平滑用のコンデン
サ1504および分圧によって制御レベルを決定する抵
抗1505および1506に接続されている。ここで、
コンデンサ1504および抵抗1505の一方端は接地
電位GNDに接続されている。
【0037】また、抵抗1506の一方端、すなわち負
電圧ピーク検出回路15の出力端は抵抗4とコンデンサ
6との接続点N1に接続されている。
【0038】なお、図1に示す音声出力制御回路100
は図8を用いて説明した従来の音声出力制御回路90の
正電圧ピーク値検出回路12が負電圧ピーク値検出回路
15に変更された構成となっており、同一の構成につい
ては同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0039】次に図1を参照しつつ動作について説明す
る。まず、振幅制御回路1に入力されたステレオ音声信
号LおよびRは、制御電圧端子に印加されている制御電
圧VCにより定まる増幅率で振幅レベルを制御する。こ
こでは正電圧、正特性の変化特性とし、制御電圧VCが
上昇するに従って振幅レベルは大きくなるものとする。
【0040】制御電圧VCは、PWM信号発生回路2で
生成された信号でFET3をオン、オフすることによ
り、抵抗4および5およびコンデンサ6で定まる時定数
で充放電を行うことで生成される。従って、PWM信号
発生回路2の出力信号のパルス幅を変化させることによ
り、接続点N1の制御電圧VCを調節することができ
る。
【0041】振幅制御回路1の出力信号は、電力増幅回
路7において所定の増幅率で増幅されて音声出力信号と
なり、コンデンサ8および9で直流成分を除去された
後、スピーカ10および11に与えられ、音声に変換さ
れる。
【0042】負電圧ピーク値検出回路15は、電力増幅
回路7の音声出力信号から直流成分を除去するコンデン
サ8および9のスピーカ10および11側に接続されて
おり、ダイオード1501および1502がそれぞれ導
通するレベルまでコンデンサ8および9の出力電圧が下
がると、抵抗1503を介して接地電位GNDから電流
が流れ、抵抗1505および1506の分圧比で定まる
電圧も下がる。
【0043】ダイオード1501および1502がオフ
している期間は、抵抗1505および1506の分圧比
で定まる電圧まで戻ろうとする電流が電源電位VSおよ
び抵抗から抵抗1506あるいは抵抗1505に流れ
る。
【0044】そして、電力増幅回路7の音声出力信号に
ダイオード1501および1502を導通させるような
ピークが現れるたびに、以上の動作を繰り返すことにな
る。従って、結果的には、コンデンサ1504の平滑作
用により、抵抗1505と1506の接続点N2には、
電力増幅回路7の音声出力信号の負電圧ピークの時間的
平均値を表す電圧、すなわち検出ピーク電圧が滑らかに
出力される。この電圧値をV1とする。
【0045】ここで、恒常的にダイオード1501およ
び1502がオフしているときに、接続点N2に与えら
れる電圧(PWM信号発生回路2、電源電位VS、抵抗
4、5、コンデンサ6で生成された電圧)の値をV2と
すると、ダイオード1501および1502がONして
いるときにはV1とV2の電圧差分に応じた平均電流が
抵抗1506に流れ、接続点N1の電圧、すなわち振幅
制御回路1へ出力される制御電圧VCを滑らかに引き下
げる。つまり、負電圧ピーク値検出回路15と(PWM
信号発生回路2、FET3、電源電位VS、抵抗4、
5、コンデンサ6で構成される)制御電圧生成回路との
間にはトランジスタなどの能動素子を必要としないた
め、コンデンサ1504、抵抗1505、1506で定
まる時定数による負電圧ピークの時間的平均値が、トラ
ンジスタなどのしきい値を有する存在により不連続化さ
れずに連続的に滑らかに制御電圧生成回路に与えられる
ことになる。
【0046】従って、振幅制御回路1の出力信号の振幅
が連続的に滑らかに抑えられ、結果的に電力増幅回路7
の増幅率が連続的に滑らかに抑えられて音声出力信号が
抑制されることになる。これは、検出ピーク電圧をフィ
ードバック信号として振幅制御回路1に与え、フィード
バック信号に基づいて振幅制御回路1の出力信号の振幅
を抑えることに他ならない。
【0047】なお、抵抗1505と1506による分圧
比により、負電圧ピーク値検出回路15の出力である検
出ピーク電圧の値が定まるが、分圧設定が不要な場合、
例えば分圧せずとも適度な(音声出力信号の抑制が効き
すぎない)検出ピーク電圧が与えられる場合には、抵抗
1505は除去可能であることは言うまでもない。
【0048】また、音声出力が2系統でなく1系統の場
合には、音声出力信号のピーク値の検出先を1系統にす
れば良く、同様の構成で実現できることは明らかであ
る。また、音声出力が3系統以上の場合には、音声出力
信号のピーク値の検出先を3系統にすれば良い。
【0049】<変形例>以上説明した音声出力制御回路
100では、振幅制御回路1の制御電圧VCが上昇する
に従って振幅レベルが大きくなることを前提として説明
したが、制御電圧VCが上昇するに従って振幅レベルが
小さくなるような振幅制御回路1Aを有する音声出力制
御回路100Aの構成を図2に示す。
【0050】図2において、正電圧ピーク値検出回路3
0の電流逆流防止用のダイオード3001および300
2のカソードにそれぞれ接続され、ダイオード3001
および3002のカソードは音声出力信号の振幅がクリ
ップされるのを防ぐための抵抗3003に共通に接続さ
れている。
【0051】抵抗3003の一方端は平滑用のコンデン
サ3004および分圧によって制御レベルを決定する抵
抗3005および3006に接続されている。ここで、
コンデンサ3004の一方端は接地電位GNDに、抵抗
3005の一方端は電源電位VSに接続されている。
【0052】また、抵抗3006の一方端、すなわち正
電圧ピーク検出回路30の出力端は抵抗4とコンデンサ
6との接続点N1に接続されている。そして、抵抗4の
一方端は電源電位VSに接続され、コンデンサ6の一方
端は接地電位GNDに接続され、N型FET3のソース
電極は接地電位GNDに接続されている。
【0053】ここで、ダイオード3001および300
2のアノードは信号出力線LSおよびRSにそれぞれ接
続されているので、音声信号出力の正電圧のピーク値を
検出することになり、正電圧ピーク値検出回路30を構
成することになる。
【0054】このような構成とすることで、音声信号出
力の正電圧のピーク値を検出する場合でもトランジスタ
などの能動素子を必要としない音声出力制御回路を得る
ことができ、正電圧ピーク値検出回路30の出力が連続
的に滑らかに制御電圧生成回路に与えられることにな
る。
【0055】<第2の実施例>本発明に係る音声出力制
御回路の第2の実施例を図3を用いて説明する。図3は
音声出力制御回路200の構成を示す図である。図3に
おいて、放送信号である音声多重信号MSが、音声多重
信号MSの音声モードの種類を検出する音声モード検出
回路16に与えられ、検出された音声モードに対応した
音声モード対応信号がスイッチ17に与えられる構成と
なっている。なお、従来の音声出力制御回路90と同一
の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省
略する。
【0056】信号出力線LSおよびRSは、電力増幅回
路7の出力信号の負電圧のピーク値を検出する負電圧ピ
ーク値検出回路19のダイオード1901および190
2のカソードに接続されている。ダイオード1901お
よび1902のアノードは音声出力信号の振幅がクリッ
プされるのを防ぐための抵抗1903に共通に接続され
ている。
【0057】抵抗1503の一方端は平滑用のコンデン
サ1904および電流の逆流を防止するダイオード19
06のカソードに接続され、ダイオード1906のアノ
ードは抑制レベルを決定する抵抗1905に接続され、
抵抗1905の一方端、すなわち負電圧ピーク検出回路
19の出力端は抵抗4とコンデンサ6との接続点N1に
接続されている。ここで、コンデンサ1904の一方端
は接地電位GNDに接続されている。
【0058】また、抵抗1506の一方端、すなわち負
電圧ピーク検出回路15の出力端は抵抗4とコンデンサ
6との接続点N1に接続されている。
【0059】スイッチ17は、音声モード対応信号を受
けて接点aを電源電位VS側の接点bに接続するか、接
地電位GND側の接点cに接続するかの2通りの切り替
え動作をするスイッチであり、接点aは抵抗18を介し
てダイオード1906のカソードに接続されている。こ
こで、抵抗18はスイッチ17の切り替えによりプルア
ップ用あるいはプルダウン用抵抗として動作し、ダイオ
ード1906は経路の開閉を行う経路開閉手段として動
作することになる。
【0060】なお、スイッチ17、抵抗18、ダイオー
ド1906で構成される回路は、スイッチ17の切り替
えにより、特定の音声モードが検出されたときにのみフ
ィードバック信号を振幅制御回路1に与えるので、フィ
ードバック決定手段と呼称する。
【0061】次に図3を参照しつつ動作について説明す
る。図1を用いて説明した音声出力制御回路100同様
に、まず、振幅制御回路1に入力されたステレオ音声信
号LおよびRは、制御電圧端子に印加されている制御電
圧VCにより定まる増幅率で振幅レベルを制御する。こ
こでは正電圧、正特性の変化特性とし、制御電圧VCが
上昇するに従って振幅レベルは大きくなるものとする。
【0062】制御電圧VCは、PWM信号発生回路2で
生成された信号でFET3をオン、オフすることによ
り、抵抗4および5およびコンデンサ6で定まる時定数
で充放電を行うことで生成される。従って、PWM信号
発生回路2の出力信号のパルス幅を変化させることによ
り、制御電圧VCを調節することができる。
【0063】振幅制御回路1の出力信号は、電力増幅回
路7において所定の増幅率で増幅されて音声出力信号と
なり、コンデンサ8および9で直流成分を除去された
後、スピーカ10および11に与えられ、音声に変換さ
れる。
【0064】一方、音声モード検出回路16では、音声
多重信号MSから放送信号の音声モード(例えば、モノ
ラルモード、ステレオモード、二重音声モード)が検出
されており、この音声モードに対応した音声モード対応
信号によりスイッチ17を切り替え、例えば、ある特定
の音声モードが検出されたときには抵抗18を接地電位
GND側に接続し、他の音声モードの場合には電源電位
S側に接続するという動作を行う。
【0065】負電圧ピーク値検出回路19は、電力増幅
回路7の音声出力信号から直流成分を除去するコンデン
サ8および9のスピーカ10および11側に接続されて
おり、ダイオード1901および1902がそれぞれ導
通するレベルまでコンデンサ8および9の出力電圧が下
がると、抵抗1903を介して電流が流れる。
【0066】ここで、まず抵抗18が電源電位VSに接
続されている場合について説明する。上記のようにダイ
オード1901および1902が導通すると抵抗190
3に電流が流れるが、抵抗1903の抵抗値が抵抗18
に比べてある所定の割合より大きい場合には、抵抗19
03と抵抗18の接続点の電位はダイオード1906が
導通するレベルまで下がらないため、上記振幅制御回路
1の制御電圧も変わらず、音声出力のレベルも変化しな
い。すなわち、振幅制御回路1への経路は閉じられてい
る。
【0067】一方、抵抗18が接地電位GNDに接続さ
れている場合には、ダイオード1901および1902
が導通、すなわち、振幅制御回路1への経路が開かれる
と、抵抗1903に電流が流れ、ダイオード1906の
カソード側の電位がダイオード1906が導通するレベ
ルまで下がると、抵抗1905に電流が流れ、振幅制御
回路1の制御電圧VCを引き下げることになり、振幅制
御回路1の出力信号の振幅が抑えられ、結果的に電力増
幅回路7の増幅率が抑えられて音声出力信号が抑制され
ることになる。
【0068】なお、ダイオード1901および1902
がオフ状態にあるときには、コンデンサ1904の放電
電流は抵抗18を介して流れるため、ダイオード190
6のカソード側の電位は、抵抗18、抵抗1903およ
び1905とコンデンサ1904の充放電の関係により
定まる平均値となり、抵抗1905にはこの平均電圧に
より定まる電流が流れる。
【0069】このように音声出力制御回路200によれ
ば、フィードバック決定手段の抵抗18が接地電位GN
Dに接続される特定の音声モードのときのみ、負電圧ピ
ーク値検出回路19により音声出力のピーク値が検出さ
れ、その検出レベルに応じて、振幅制御回路1の制御電
圧VCが下がり、音声出力信号が抑制されることにな
る。従って、放送信号の音声モードの切り替え時に、急
激な音量変化が発生することを防止することができる。
【0070】なお、音声出力信号の振幅が増大した場合
に、負電圧ピーク値検出回路19の出力が連続的に滑ら
かに制御電圧生成回路に与えられ、制御電圧VCが滑ら
かに制御されることは言うまでもない。
【0071】<変形例>以上説明した音声出力制御回路
200では、3つの接点を有するスイッチ17を用いた
例を示したが、特定の音声モードが検出されたときにの
みフィードバック信号を振幅制御回路1に与えるのであ
れば、図4に示す音声出力制御回路200Aのように負
電圧ピーク値検出回路15と接点N1との間に経路の開
閉を行うスイッチ17Aを介挿し、音声モード検出回路
16からの音声モード対応信号によりスイッチ17Aの
入り切りの制御を行う構成としても良い。
【0072】<第3の実施例>本発明に係る音声出力制
御回路の第3の実施例を図5を用いて説明する。図5は
音声出力制御回路300の構成を示す図である。図5に
おいて、音声出力制御回路300は図8を用いて説明し
た音声出力制御回路90と同様に、電力増幅回路7の出
力信号の正電圧のピーク値を検出する正電圧ピーク値検
出回路12を備えている。なお、従来の音声出力制御回
路90と同一の構成については同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0073】抵抗1203の一方端、すなわち正電圧ピ
ーク値検出回路12の出力端は正電圧ピーク値検出回路
12からの出力信号をデジタルデータに変換するA/D
コンバータ20に接続され、A/Dコンバータ20の出
力データは、所定時間内の平均値を算出する平均値算出
回路21に与えられる構成となっている。
【0074】平均値算出回路21の出力は音声モードの
変化時に平均値算出回路21から直前に出力されたデー
タを保持するレジスタ22に接続され、レジスタ22の
出力データおよびA/Dコンバータ20の出力データ
は、両者を比較する比較器23に与えられる構成となっ
ている。ここで、レジスタ22には音声多重信号MSの
音声モードの種類を検出する音声モード検出回路16が
接続されている。音声モード検出回路16は音声モード
の変化を検出し、変化のタイミングに合わせて音声モー
ド変化信号を出力することもできる。
【0075】そして比較器23は、比較器23での比較
結果に基づいてPWM発生回路2を制御するコントロー
ラ24に接続されている。また、コントローラ24には
音声モード検出回路16が接続されている。
【0076】次に図5を参照しつつ動作について説明す
る。正電圧ピーク値検出回路12で検出された検出ピー
ク電圧は、A/Dコンバータ20に送られデジタルデー
タに変換される。このデジタルデータは、平均値算出回
路21で所定時間内の平均値が求められた後、レジスタ
回路22に与えられる。
【0077】ここで、正電圧ピーク値検出回路12の出
力である検出ピーク電圧は、抵抗1203および120
4とコンデンサ1205とで決まる時定数内でのピーク
値の平均値であり、比較的短い時間内での平均値であ
る。一方、平均値算出回路2で求める平均値は検出時間
が比較的長い場合の平均値である。
【0078】レジスタ回路22は、平均値算出回路21
の出力を次々と受けて一時的に保持する回路であり、古
いデータは順次消去される。ここで、音声モードが変化
すると、音声モード検出回路16において検出された音
声モード変化信号がレジスタ回路22に与えられ、レジ
スタ回路22は音声モードの変化直前に入力された平均
値算出回路21の出力データを比較器に向けて送り出
す。
【0079】比較器23では音声モードの変化後にA/
Dコンバータ20から与えられる出力データと、レジス
タ回路22に保持された音声モードの変化直前の平均値
算出回路21の出力データとを比較し、比較結果をコン
トローラ24に送る。
【0080】コントローラ24では、比較器23からの
比較結果が、レジスタ回路22の出力データよりもA/
Dコンバータ20の出力データの方が大きい場合のみ、
PWM発生回路2の出力パルスのパルス幅を制御して、
振幅制御回路1に印加される制御電圧VCを下げるよう
に動作する。
【0081】このように、音声モード変化後の音声出力
の方が変化前よりも大きいときのみ、音声出力を抑える
ことができるので、音声モードの変化に合わせて一律に
音声出力信号を抑制する場合のように、音声モードの変
化時に音声信号出力が必ず変化することがなくなり、違
和感のない音声を聴取できる。
【0082】以上説明した音声出力制御回路300で
は、A/Dコンバータ20に正電圧ピーク値検出回路1
2の出力である検出ピーク電圧の平均値を算出する平均
値算出回路21を接続した例を示したが、代わりに、所
定時間内における検出ピーク電圧の最大値を算出する最
大値算出回路を接続しても良い。
【0083】また、A/Dコンバータ20でデジタルデ
ータに変換後の構成、すなわち平均値算出回路21から
コントローラ24までの構成をマイクロコンピュータに
置き換えても良い。
【0084】また、以上説明した音声出力制御回路30
0では、電力増幅回路7の出力信号の正電圧のピーク値
を検出する正電圧ピーク値検出回路12を備えた構成を
説明したが、図1を用いて説明した音声出力制御回路1
00の負電圧ピーク値検出回路15を備えた構成として
も良い。その場合、制御電圧VCは負特性の変化特性で
あっても、正特性の変化特性であっても良い。
【0085】<第4の実施例>本発明に係る音声出力制
御回路の第4の実施例を図6を用いて説明する。図6は
音声出力制御回路400の構成を示す図である。図6に
おいて、コントローラ24Aには、所定時間を規定し、
音声多重信号MSの音声モードが変化した後、所定の時
間が経過するまでの間、コントローラ24Aに所定信号
を与えるタイマ25が接続されている。そして、タイマ
25には音声モード検出回路16の出力が接続されてい
る。なお、図5を用いて説明した音声出力制御回路30
0と同一の構成については同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。
【0086】次に図5を参照しつつ動作について説明す
る。図5を用いて説明した音声出力制御回路300と同
様に、音声モードの変化後にA/Dコンバータ20から
与えられる出力データと、レジスタ回路22に保持され
た音声モードの変化直前の平均値算出回路21の出力デ
ータとの比較結果が比較器23からコントローラ24A
に送られるが、音声モードの変化に伴ってタイマ25が
動作し、予め設定された所定時間は、コントローラ24
Aに対して所定の制御信号が出力される。
【0087】コントローラ24Aは所定の制御信号を受
け、所定の制御信号を受けている間、すなわちタイマ2
5に予め設定された所定時間内にのみ動作可能状態にな
る機能を有している。従って、コントローラ24Aは所
定の時間内に、レジスタ回路22の出力データよりもA
/Dコンバータ20の出力データの方が大きくなった場
合にのみPWM信号発生回路2を制御して、振幅制御回
路1に印加される制御電圧を下げるように動作する。
【0088】以上説明した構成により、音声モード変化
後、予め設定された所定時間内に、音声信号出力がモー
ド変化前よりも大きくなった場合のみ、音声信号出力が
抑制されることになる。従って、所定時間が経過した後
は音声信号出力の抑制は行われないので、音声モード変
化後、しばらく時間が経過した後、突然音声出力が抑制
されるという弊害を回避することができる。
【0089】なお、平均値算出回路21の代わりに、所
定時間内における検出ピーク電圧の最大値を算出する最
大値算出回路を接続しても良く、平均値算出回路21か
らコントローラ24Aまでの構成をマイクロコンピュー
タに置き換えても良いことは第3の実施例と同様であ
る。
【0090】<第5の実施例>本発明に係る音声出力制
御回路の第5の実施例を図7を用いて説明する。図7は
音声出力制御回路500の構成を示す図である。図7に
おいて、コントローラ24Bには、第1の所定時間を規
定し、音声多重信号MSの音声モードが変化した後、第
1の所定時間が経過するまでの間、コントローラ24B
に第1の所定信号を与える第1タイマ25Aおよび、第
2の所定時間を規定し、音声多重信号MSの音声モード
が変化した後、第2の所定時間が経過するまでの間、コ
ントローラ24Bに第2の所定信号を与える第2タイマ
25Bが接続されている。
【0091】そして、第1タイマ25Aおよび第2タイ
マ25Bには音声モード検出回路16の出力が接続され
ている。なお、図5を用いて説明した音声出力制御回路
300と同一の構成については同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0092】次に図7を参照しつつ動作について説明す
る。図6を用いて説明した音声出力制御回路400と同
様に、音声モードの変化後にA/Dコンバータ20から
与えられる出力データと、レジスタ回路22に保持され
た音声モードの変化直前の平均値算出回路21の出力デ
ータとの比較結果が比較器23からコントローラ24B
に送られるが、音声モードの変化に伴って第1タイマ2
5Aが動作し、予め設定された第1の所定時間の間は、
コントローラ24Bに対して所定の第1の制御信号が出
力される。
【0093】コントローラ24Bは所定の第1の制御信
号を受け、所定の第1の制御信号を受けている間、すな
わち第1タイマ25Aに予め設定された第1の所定時間
内にのみ動作可能状態になる機能を有している。従っ
て、コントローラ24Bは第1の所定時間内に、レジス
タ回路22の出力データよりもA/Dコンバータ20の
出力データの方が大きくなった場合にのみPWM信号発
生回路2を制御して、振幅制御回路1に印加される制御
電圧を下げるように動作する。
【0094】一方、音声モードの変化に伴って第2タイ
マ25Bも動作し、予め設定された第2の所定時間の間
は、コントローラ24Bに対して所定の第2の制御信号
が出力される。
【0095】コントローラ24Bは所定の第2の制御信
号を受け、所定の第2の制御信号を受けている間、すな
わち第2タイマ25Bに予め設定された第2の所定時間
内は、振幅制御回路1に印加される制御電圧VCを音声
信号出力の抑制前のレベルに戻す動作はせず、第2の所
定時間が経過した後は、制御電圧VCを音声信号出力の
抑制前のレベルに戻す動作をする機能を有している。
【0096】ここで、第1および第2の所定時間の関係
であるが、第2の所定時間は第1の所定時間以上であれ
ば良く、第1と第2の所定時間が同じでも良い。その場
合、第1タイマ25Aと第2タイマ25Bは共用で良
く、構成的には図6を用いて説明した音声出力制御回路
400とほぼ同様であるが、共用のタイマの出力は分岐
してコントローラ24Bに接続されることになる。
【0097】以上説明した構成により、音声モード変化
後、予め設定された第1の所定時間内に、音声信号出力
がモード変化前よりも大きくなった場合のみ、音声信号
出力が抑制されるとともに、予め設定された第2の所定
時間が経過した後は、制御電圧VCを音声信号出力の抑
制前のレベルに戻すので、例えば、モノラル放送の番組
後、一般にそれより音声信号出力が大きいステレオ放送
のCMを受信し、さらにその後にステレオ放送の番組を
受信するような場合に、ステレオ放送のCMに合わせて
制御信号を調整するとともに、ステレオ放送のCM終了
後、制御信号を調整前に戻すことができるので、ステレ
オ放送の番組に対しては音声信号出力の調整を改めて行
うことになり、音声モードごとに音量信号出力が異なる
という弊害を抑えることができ、放送を聴取する際の不
快感や違和感を低減することができる。
【0098】なお、平均値算出回路21の代わりに、所
定時間内における検出ピーク電圧の最大値を算出する最
大値算出回路を接続しても良く、平均値算出回路21か
らコントローラ24までの構成をマイクロコンピュータ
に置き換えても良いことは第3の実施例と同様であり、
マイクロコンピュータを使用した場合には、音声信号出
力の抑制レベルを元に戻すときに制御電圧VCを緩やか
に変化させるなどの処理が容易にでき、より違和感のな
い抑制効果が得られる。
【0099】
【0100】
【0101】
【0102】
【発明の効果】 本発明に係る請求項記載の音声出力制
御回路によれば、所定の音声モードの場合にのみ制御信
号の調整が行われることになるので、音声モード間でそ
の音声レベルに差がある場合に、所定の音声モードに限
って音声信号出力を抑制することができ、音声モードが
変化した際に起こる急激な音量変化を抑えることができ
る。
【0103】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、所定の音声モードの場合にのみ制御信号
の調整を行うフィードバック決定手段を、スイッチ手段
と抵抗とダイオードにより構成することができるので、
フィードバック決定手段を付加することによる製造コス
トの増加を抑制することができる。
【0104】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、モード変化前平均値よりモード変化後フ
ィードバック信号が大きい場合には、制御信号調整手段
によりモード変化後フィードバック信号に基づいて制御
信号生成手段を制御して制御信号が調整されることにな
るので、モード変化後の音声信号出力がモード変化前
音声信号出力よりも大きいときのみ、音声信号出力を抑
制するので、音声モードの変化に合わせて一律に音声出
力信号を抑制する場合のように、音声モードの変化時に
音声信号出力が必ず変化することがなくなり、より違和
感の少ない音声出力信号の調整が可能となる。
【0105】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、制御信号調整手段は所定の信号を受けて
いる期間のみにモード変化後フィードバック信号に基づ
いて制御信号生成手段を制御して制御信号を調整するこ
とになるので、所定の時間内に音声信号出力に変化があ
った場合のみ、音声出力信号を抑制するので、音声モー
ド変化後、しばらく時間が経過した後、突然音声信号出
力が抑制されるという弊害を回避することができる。
【0106】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、制御信号調整手段は第1の所定の信号を
受けている期間のみにモード変化後フィードバック信号
に基づいて制御信号生成手段を制御して制御信号を調整
するとともに、第2の所定信号を受けている期間経過後
に制御信号を制御信号生成手段の調整前の状態に戻すこ
とになるので、例えば、モノラル放送の番組の後、一般
にそれより音声出力信号が大きくなるステレオ放送のC
Mを受信し、その後にモノラル放送の番組を受信する場
合に、ステレオ放送のCMに合わせて制御信号を調整す
るとともに、ステレオ放送のCM終了後、制御信号を調
整前に戻すことができるので、番組を視聴する際の不快
感や違和感を軽減できる効果がある。
【0107】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、比較的簡単な構成の音声出力検出手段を
有した音声出力制御回路が得られるので、正電圧ピーク
値検出手段を用いることによる製造コストの増加を抑制
することができる。
【0108】本発明に係る請求項記載の音声出力制御
回路によれば、比較的簡単な構成の音声出力検出手段を
有した音声出力制御回路が得られるので、負電圧ピーク
値検出手段を用いることによる製造コストの増加を抑制
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る音声出力制御回路の第1の実施
例の構成を説明する図である。
【図2】 本発明に係る音声出力制御回路の第1の実施
例の変形例の構成を説明する図である。
【図3】 本発明に係る音声出力制御回路の第2の実施
例の構成を説明する図である。
【図4】 本発明に係る音声出力制御回路の第2の実施
例の変形例の構成を説明する図である。
【図5】 本発明に係る音声出力制御回路の第3の実施
例の構成を説明する図である。
【図6】 本発明に係る音声出力制御回路の第4の実施
例の構成を説明する図である。
【図7】 本発明に係る音声出力制御回路の第5の実施
例の構成を説明する図である。
【図8】 従来の音声出力制御回路の構成を説明する図
である。
【符号の説明】
12,30 正電圧ピーク値検出回路、15,19 負
電圧ピーク値検出回路、17,17A スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 勝政 京都府長岡京市馬場図所1番地 三菱電 機株式会社 京都製作所内 (56)参考文献 特開 平6−310966(JP,A) 特開 平5−175768(JP,A) 特開 昭61−125212(JP,A) 実公 平4−2495(JP,Y2) 実公 平1−45192(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03G 11/00 H04S 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号の電圧増加に応じて音声信号の
    振幅レベルを増加させて出力する正特性の振幅制御を行
    う振幅制御手段と、 前記振幅制御手段に接続され、前記振幅制御手段の出力
    を増幅して音声出力信号として出力する増幅手段と、 前記増幅手段の出力側に接続され、前記音声出力信号の
    信号状態を検出し、信号状態をフィードバックするため
    のフィードバック信号を出力する音声出力検出手段と、 前記制御信号を生成して前記振幅制御手段に与えるとと
    もに、前記音声出力検出手段に接続され、前記フィード
    バック信号に基づいて前記制御信号を調整する制御信号
    生成手段と、 音声多重信号を受け、該音声多重信号の音声モードの種
    類を検出し、音声モードに対応した音声モード対応信号
    を出力する音声モード検出手段と、 前記音声モード検出手段および前記音声出力検出手段に
    接続され、所定の音声モードに対応した前記音声モード
    対応信号を受けた場合にのみ前記フィードバック信号を
    前記制御信号生成手段に与える機能を有する、フィード
    バック決定手段とを備え、 前記音声出力検出手段は、前記音声出力信号の負電圧の
    ピーク値を検出して出力する負電圧ピーク値検出手段で
    あり、前記フィードバック信号として前記音声出力信号
    の負電圧のピーク値を出力することを特徴とする音声出
    力制御回路。
  2. 【請求項2】 前記フィードバック決定手段は、第1の
    端子を電源電位に接続された第2の端子に接続するか、
    前記第1の端子を接地電位に接続された第3の端子に接
    続をするかを前記音声モード対応信号に応じて切り替え
    るスイッチ手段と、 前記第1の端子と、前記キャパシタとの間に介挿された
    第3の抵抗と、 前記第3の抵抗と前記第2の抵抗との間に介挿され、カ
    ソードが前記第3の抵抗に接続され、アノードが前記第
    2の抵抗に接続された経路開閉用ダイオードとを備える
    請求項1記載の音声出力制御回路。
  3. 【請求項3】 制御信号の電圧変化に応じて音声信号の
    振幅レベルを変化さ せて出力する振幅制御を行う振幅制
    御手段と、 前記振幅制御手段に接続され、前記振幅制御手段の出力
    を増幅して音声出力信号として出力する増幅手段と、 前記増幅手段の出力側に接続され、前記音声出力信号の
    信号状態を検出し、信号状態をフィードバックするため
    のフィードバック信号を出力する音声出力検出手段と、 前記制御信号を生成して前記振幅制御手段に与える制御
    信号生成手段と、 前記フィードバック信号を受け、所定の期間の平均値を
    算出して出力する平均値算出手段と、 音声多重信号を受け、該音声多重信号の音声モードの変
    化を検出し、音声モードの変化に際して、音声モード変
    化信号を出力する音声モード検出手段と、 前記平均値算出手段および音声モード検出手段に接続さ
    れ、前記平均値算出手段から出力される前記平均値を一
    時的に保持し、前記音声モード変化信号を受けた場合に
    は、モード変化前平均値として出力する保持手段と、 前記保持手段および前記音声出力検出手段に接続され、
    前記モード変化前平均値と前記音声モード変化信号を受
    けた後のモード変化後フィードバック信号との比較を行
    い、比較結果を出力する比較手段と、 前記比較手段に接続され、前記比較結果が前記モード変
    化前平均値より前記モード変化後フィードバック信号が
    大きい場合には、前記モード変化後フィードバック信号
    に基づいて前記制御信号生成手段を制御して前記制御信
    号を調整する制御信号調整手段とを備える音声出力制御
    回路。
  4. 【請求項4】 前記音声出力検出手段および前記制御信
    号調整手段に接続され、所定時間を規定し、前記音声モ
    ード変化信号を受けた後、前記所定時間が経過するまで
    の間、前記制御信号調整手段に所定の信号を与えるタイ
    マ手段をさらに備え、 前記制御信号調整手段は、前記所定の信号を受けている
    期間のみに前記モード変化後フィードバック信号に基づ
    いて前記制御信号生成手段を制御して制御信号を調整す
    る機能を有することを特徴とする請求項3記載の音声出
    力制御回路。
  5. 【請求項5】 前記音声出力検出手段および前記制御信
    号調整手段に接続さ れ、第1の所定時間を規定し、前記
    音声モード変化信号を受けた後、前記第1の所定時間が
    経過するまでの間、前記制御信号調整手段に第1の所定
    信号を与える第1のタイマ手段と、第2の所定時間を規
    定し、前記音声モード変化信号を受けた後、前記第2の
    所定時間が経過するまでの間、前記制御信号調整手段に
    第2の所定信号を与える第2のタイマ手段とをさらに備
    え、 前記制御信号調整手段は、前記第1の所定信号を受けて
    いる期間のみに前記モード変化後フィードバック信号に
    基づいて前記制御信号生成手段を制御して前記制御信号
    を調整するとともに、前記第2の所定信号を受けている
    期間経過後に前記制御信号を前記制御信号生成手段の調
    整前の状態に戻す機能を有することを特徴とする請求項
    3記載の音声出力制御回路。
  6. 【請求項6】 前記振幅制御手段は、前記制御信号の電
    圧増加に応じて音声信号の振幅レベルを減少させて出力
    する負特性の振幅制御を行う振幅制御手段であり、 前記音声出力検出手段は、前記音声出力信号の正電圧の
    ピーク値を検出する正電圧ピーク値検出手段であり、前
    記フィードバック信号として前記音声出力信号の正電圧
    のピーク値を出力することを特徴とする請求項3〜請求
    項5のいずれかに記載の音声出力制御回路。
  7. 【請求項7】 前記振幅制御手段は、前記制御信号の電
    圧増加に応じて音声信号の振幅レベルを増加させて出力
    する正特性の振幅制御を行う振幅制御手段であり、 前記音声出力検出手段は、前記音声出力信号の負電圧の
    ピーク値を検出する負電圧ピーク値検出手段であり、前
    記フィードバック信号として前記音声出力信号の負電圧
    のピーク値を出力することを特徴とする請求項3〜請求
    項5のいずれかに記載の音声出力制御回路。
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