JP3428803B2 - 加速度センサ及びその製造方法 - Google Patents

加速度センサ及びその製造方法

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JP3428803B2
JP3428803B2 JP04936796A JP4936796A JP3428803B2 JP 3428803 B2 JP3428803 B2 JP 3428803B2 JP 04936796 A JP04936796 A JP 04936796A JP 4936796 A JP4936796 A JP 4936796A JP 3428803 B2 JP3428803 B2 JP 3428803B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加速度の測定及び
振動の検知等に用いられる加速度センサ及びその製造方
法に関する。さらに詳細には、小型で高性能な加速度セ
ンサ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化が進み、ノート
型パソコン等の携帯用電子機器が普及してきた。これら
の電子機器の衝撃に対する信頼性を確保し向上させるた
めに、小型で表面実装可能な高性能加速度センサへの需
要が高まっている。
【0003】例えば、高密度なハードディスクへの書き
込み動作中に衝撃が加わると、ヘッドの位置ずれが生
じ、データの書き込みエラーやヘッドの破損を引き起こ
す可能性がある。このため、ハードディスクに加わった
衝撃を検出し、書き込み動作を停止させたり、ヘッドを
安全な位置に退避させる技術が必要となる。
【0004】また、自動車の衝突時の衝撃から搭乗者を
保護するためのエアバック装置の衝撃検知用加速度セン
サなどの需要も高まっている。
【0005】従来、加速度センサとしては、圧電セラミ
ック等の圧電材料を用いたものが知られている。これら
の加速度センサは、圧電材料の電気−機械変換特性を利
用することによって、高い検出感度を実現することがで
きる。圧電型の加速度センサは、加速度や振動による力
を圧電効果により電圧に変換して出力する。
【0006】このような加速度センサとしては、特開平
2−248086号公報に開示されているような片持ち
梁構造の矩形状バイモルフ型圧電振動子がある。バイモ
ルフ型圧電振動子は、電極を形成した圧電セラミックを
エポキシ樹脂等の接着剤により貼り合わせて形成され
る。片持ち梁構造は、バイモルフ型圧電振動子の一端を
導電性接着剤などによって固定部材に接着固定したもの
である。片持ち梁構造のバイモルフ型圧電振動子は、そ
の共振周波数が低いために、比較的低い周波数成分を有
する加速度を測定するのに用いられる。また、高い周波
数領域の加速度を測定する場合には、その両端を接着剤
等によって固定部材に接着固定した両持ち梁構造のバイ
モルフ型圧電振動子が用いられる。圧電振動子の両端を
固定することにより、共振周波数を比較的高くすること
ができる。
【0007】以上のような加速度センサは、いずれも圧
電セラミックの接着、圧電振動子の支持にエポキシ樹脂
等からなる接着剤を用いているが、圧電セラミックのヤ
ング率15×10-12 2 /Nに比べてエポキシ樹脂の
ヤング率は200×10-122 /Nと大きいため、加
速度が加わることによる圧電振動子の振動をエポキシ樹
脂が吸収し、感度を低下させる原因となる。また、接着
層を均一にして接着することは困難であるため、圧電振
動子の特性にばらつきが生じるといった問題点があっ
た。
【0008】この問題を解決する方法の1つとして、接
着剤を用いることなく、圧電体と支持体及び圧電振動子
を収納する容器を直接接合技術によって接合する方法が
提案されている(特開平7−261240号公報)。
【0009】加速度センサとしては、他にシリコンを用
いたものが知られている。シリコンは、機械的性質が良
好で、かつ、微細加工を施し易いといった優れた特性を
有している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
直接接合技術を用いた加速度センサは、加速度を検出す
る梁部が圧電体のみで構成されているために、十分な機
械的強度が得られず、大きな衝撃に耐えられずに破損し
てしまう虞れがあった。このため、上記のような直接接
合技術を用いた加速度センサは、測定可能な加速度の大
きさが制限されるといった問題点を有していた。
【0011】圧電型の加速度センサにおいては、一般
に、電界効果トランジスタ(FET)からなる増幅器を
用いて電圧が検出される。図14に示すように、加速度
センサは、電界効果トランジスタ(FET)のゲートに
抵抗Rと並列に接続される。この回路を用いた場合、低
周波数側の測定範囲は、加速度センサの静電容量Cと抵
抗Rとによって決まるカットオフ周波数f=1/2πR
Cで規定される。このため、抵抗R又は加速度センサの
静電容量Cが大きいほど、低い周波数まで応答すること
が可能となる。加速度センサの静電容量Cは、材料が同
一の場合、圧電体の厚さが薄いほど大きくなる。低周波
数まで測定可能とするためには、圧電体の厚さを薄くす
ればよいが、圧電体の厚さが薄くなれば、それだけ機械
的強度が低下して割れ易くなると共に、工程上での取り
扱いも困難になる。
【0012】これらの問題点を解決するために、「シ
ム」と呼ばれる弾性体に圧電体を接着して、圧電振動子
の機械的強度を高めるという方法が採られる。しかし、
接着剤を用いて圧電体とシムを接着すると、加速度が加
わることによる圧電振動子の振動を接着剤が吸収し、感
度を低下させる原因となる。また、接着層を均一にして
接着することは困難であるため、圧電振動子の特性にば
らつきが生じるといった問題点がある。
【0013】また、矩形状のバイモルフ型圧電素子の感
度を安定させるためには、その共振周波数を安定にする
ことが必要である。この場合、圧電素子の固定状態を安
定なものとすることが必要であるが、実際には、機械的
にあるいは温度変化などによって発生する応力に起因し
て、金属等の支持部又は固定部材で支持又は固定してい
る部分にずれが生じる。例えば、接着剤を用いて固定す
る場合には、接着剤の塗布範囲によって固定位置が変わ
ってしまい、圧電振動子の共振周波数がばらついてしま
う。また、接着剤の温度変化によって固定状態が変動
し、安定な固定状態を実現することは困難である。
【0014】また、圧電体のみで圧電振動子を構成した
場合には、圧電体自身が支持されることになり、支持部
付近では、加速度が加わった場合の変位を大きくとるこ
とができないため、高い感度が得られないといった問題
点がある。
【0015】また、1つ1つの圧電振動子を別個に作製
して、容器に収納する場合には、製造工程上ハンドリン
グなどが困難となり、加速度センサの小型化が妨げられ
ると共に、量産性の低下を招くといった問題点がある。
【0016】また、シリコンは機械的性質や加工性に優
れる反面、圧電性が小さい。このため、歪抵抗膜等を形
成するが、加速度に対する十分高い感度が得られないと
いった問題点がある。
【0017】本発明は、従来技術における前記課題を解
決するためになされたものであり、対衝撃性に優れ、大
きな加速度に対しても測定可能で、広い周波数領域にわ
たって高感度を有し、しかも感度等の特性のばらつきの
極めて小さい小型の加速度センサを提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る加速度センサの第1の構成は、シムに
圧電基板が直接接合されてなる圧電素子と、前記圧電素
子の主面に形成された電極とからなる圧電振動子と、前
記圧電振動子を支持する支持体とを備え、前記圧電素子
の前記支持体に支持されていない部分に前記電極が形成
されて、かつ、前記圧電基板と前記支持体が直接接合さ
れていることを特徴とする。
【0019】また、前記本発明の加速度センサの第1の
構成においては、前記圧電振動子が容器に収納され、前
記支持体が前記容器に直接接合されているのが好まし
い。
【0020】また、本発明に係る加速度センサの第2の
構成は、シムに圧電基板が直接接合されてなる圧電素子
と、前記圧電素子の主面に形成された電極とからなる圧
電振動子と、前記圧電振動子を支持する支持体とを備
え、かつ、前記シムに前記支持体が直接接合されている
と共に、前記シムの材料がシリコン及びガラスからなる
群から選ばれる1つであることを特徴とする。
【0021】また、前記本発明の加速度センサの第
構成においては、前記圧電振動子が容器に収納され、前
記シムが前記容器に直接接合されているのが好ましい。
【0022】また、前記本発明の加速度センサの第1
は2の構成においては、前記シムの両面に前記圧電基板
が直接接合されているのが好ましい。
【0023】また、前記本発明の加速度センサの第1の
構成においては、前記シムの材料がシリコン及びガラス
からなる群から選ばれる1つであるのが好ましい。
【0024】また、前記本発明の加速度センサの第1
は2の構成においては、前記圧電基板の材料がニオブ酸
リチウム、タンタル酸リチウム及び水晶からなる群から
選ばれる1つであるのが好ましい。
【0025】また、前記本発明の加速度センサの第1の
構成においては、前記圧電振動子の一端が前記支持体に
支持されているのが好ましい。
【0026】また、前記本発明加速度センサの第
構成においては、前記圧電振動子の両端が前記支持体に
支持されているのが好ましい
【0027】また、本発明に係る加速度センサの製造方
は、シム及び圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素
子の主面に形成された電極とからなる圧電振動子と、前
記圧電振動子を支持する支持体とを備えた加速度センサ
の製造方法であって、前記シムに前記圧電体を直接接合
することによって前記圧電素子を形成し、前記圧電素子
の前記支持体に支持されていない部分に前記電極を形成
し、かつ、前記圧電体に前記支持体を直接接合すること
を特徴とする
【0028】また、前記本発明方法の構成においては、
前記圧電の材料がニオブ酸リチウム、タンタル酸リチ
ウム及び水晶からなる群から選ばれる1つであるのが好
ましい。
【0029】また、前記本発明方法の構成においては、
前記シムの材料がシリコン及びガラスからなる群から選
ばれる1つであるのが好ましい。
【0030】また、前記本発明方法の構成においては、
前記シムの一部を前記支持体に直接接合することによ
り、前記圧電振動子を前記支持体に支持するのが好まし
い。
【0031】また、前記本発明方法の構成においては、
前記圧電振動子を収納する容器をさらに備え、前記容器
に前記シムの一部を直接接合するのが好ましい。
【0032】また、前記本発明方法の構成においては、
前記直接接合を、親水化処理を施した前記圧電基板の表
面と前記シムの表面とを接合させることにより行なうの
が好ましい
【0033】また、前記本発明方法の構成においては、
前記直接接合を、親水化処理を施した前記圧電基板の表
面と前記シムの表面とを接合させた後、前記圧電基板の
キュリー点以下の温度で熱処理することにより行なう
が好ましい。
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】前記本発明の加速度センサの第1の構成に
よれば、シムに圧電基板が直接接合されてなる圧電素子
と、前記圧電素子の主面に形成された電極とからなる圧
電振動子と、前記圧電振動子を支持する支持体とを備
、前記圧電素子の前記支持体に支持されていない部分
に前記電極が形成されて、かつ、前記圧電基板と前記支
持体が直接接合されていることを特徴とするものである
ので、以下の作用効果を奏することができる。すなわ
ち、接着剤などの接着層を用いることなく、圧電基板
シムに直接接合することによって圧電素子を形成するよ
うにしたので、従来のように圧電振動子の振動を接着剤
が吸収し、感度を低下させることはない。また、シムと
圧電基板の接合状態が均一となるので、特性にばらつき
が生じることもない。また、十分な機械的強度が得られ
るので、高い対衝撃性を有する加速度センサを実現する
ことができる。
【0038】また、前記本発明の加速度センサの第1の
構成において、前記圧電振動子が容器に収納され、前記
支持体が前記容器に直接接合されているという好ましい
例によれば、圧電振動子の位置合わせを高精度に行うこ
とができる。その結果、梁部の長さや支持状態にばらつ
きが生じることはないので、安定性が高く、特性のばら
つきの極めて小さい加速度センサを実現することができ
る。
【0039】また、前記本発明の加速度センサの第2の
構成によれば、シムに圧電基板が直接接合されてなる圧
電素子と、前記圧電素子の主面に形成された電極とから
なる圧電振動子と、前記圧電振動子を支持する支持体と
を備え、かつ、前記シムに前記支持体が直接接合されて
いると共に、前記シムの材料がシリコン及びガラスから
なる群から選ばれる1つであることを特徴とするもので
あるので、前記本発明の加速度センサの第1の構成と同
様の作用効果を奏することができる。また、圧電基板が
支持体に支持されていないため、支持部付近をも含めて
圧電素子の全域で変位が得られるので、高い感度を有す
る加速度センサを実現することができる。
【0040】また、前記本発明の加速度センサの第
構成において、前記圧電振動子が容器に収納され、前記
シムが前記容器に直接接合されているという好ましい例
によれば、圧電振動子の位置合わせを高精度に行うこと
ができる
【0041】また、前記本発明の加速度センサの第1
は2の構成において、前記シムの両面に前記圧電基板が
直接接合されているという好ましい例によれば、高性能
なバイモルフ型の圧電振動子を形成することができる。
【0042】また、前記本発明の加速度センサの第1の
構成においては、前記圧電振動子の一端が前記支持体に
支持されているという好ましい例によれば、片持ち梁構
造の加速度センサを実現することができる。
【0043】また、前記本発明加速度センサの第
構成においては前記圧電振動子の両端が前記支持体に
支持されているという好ましい例によれば、両持ち梁構
造の加速度センサを実現することができる。そして、同
じ長さ、厚さの圧電振動子であっても、片持ち梁構造の
場合より共振周波数が高くなるので、さらに高い周波数
領域の加速度センサを実現することができる。
【0044】また、前記本発明方法の構成によれば、シ
及び圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素子の主面
に形成された電極とからなる圧電振動子と、前記圧電振
動子を支持する支持体とを備えた加速度センサの製造方
法であって、前記シムに前記圧電体を直接接合すること
によって前記圧電素子を形成し、前記圧電素子の前記支
持体に支持されていない部分に前記電極を形成し、か
つ、前記圧電体に前記支持体を直接接合することを特徴
とするので、前記本発明の加速度センサの第1の構成と
同様の作用効果を奏することができる。
【0045】
【0046】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を用いて本発明
をさらに具体的に説明する。
【0047】〈第1の実施の形態〉図1は本発明の第1
の実施の形態の圧電振動子を示す斜視図である。図1に
示すように、シリコン(Si)からなるシム30の両面
には、直接接合によってニオブ酸リチウム(LiNbO
3 )からなる圧電基板2a、2bがそれぞれ形成されて
いる。また、圧電基板2a、2bの外側面には、電極3
a、3bがそれぞれ形成されている。以上により、バイ
モルフ型の圧電振動子1が構成されている。
【0048】以下に、上記のような構成を有する圧電振
動子の製造方法の一例について説明する。
【0049】図2は本発明の第1の実施の形態の圧電振
動子の製造方法における直接接合の各段階の基板界面状
態を示す説明図である。図2中、L1 、L2 、L3 は基
板間の距離を示している。まず、圧電基板2a、2bで
あるLiNbO3 基板とシム30であるSi基板の接合
面を鏡面研磨した。次いで、これらの基板を、アンモニ
アと過酸化水素と水の混合液(アンモニア水:過酸化水
素水:水=1:1:6(容量比))で洗浄し、親水化処
理を施した。図2(a)に示すように、この薬品で洗浄
された圧電基板2a、2b(2bについては図示せず)
とシム30の表面は−OH基で終端され、親水性になる
(接合前の状態)。
【0050】次いで、図2(b)に示すように、親水化
処理を施した2枚の圧電基板(LiNbO3 )2a、2
bを、分極軸の向きが逆方向となるようにシム(Si基
板)30の両面に接合させた(L1 >L2 )。これによ
り、脱水が起こり、圧電基板(LiNbO3 )2a、2
bとシム(Si基板)30の表面は−OH基で終端さ
れ、両基板は−OH重合や水素結合などの引力により引
き合って接合された。
【0051】次いで、上記のようにして接合させた圧電
基板(LiNbO3 )2a、2bとシム(Si基板)3
0に、250℃の温度で熱処理を施した。これにより、
図2(c)に示すように、圧電基板(LiNbO3 )2
a、2bとシム(Si基板)30との間が酸素(O)を
介して共有結合した状態となり(L2 >L3 )、圧電基
板(LiNbO3 )2a、2bとシム(Si基板)30
とが原子レベルで強固に直接接合された。すなわち、接
合の界面に中間層が存在しない結合状態が得られた。
尚、LiNbO3 のキュリー点は1210℃であり、こ
れに近い温度履歴により特性が劣化するため、熱処理温
度はキュリー点以下であるのが望ましい。
【0052】接合したいものの鏡面研磨された面同士を
表面処理して、接触させることにより、接着剤などの接
着層を介さずに界面間に直接生ずる接合を「直接接合」
と呼ぶ。一般的に、熱処理を施すことにより、分子間力
による接合から共有結合やイオン結合などの原子レベル
の強力な結合となる。ウェハ材料によっては、直接接合
の処理中に接合界面に酸化膜が形成されて、バッファ層
となる場合もある。LiNbO3 とSiとの直接接合は
異種基板間の接合であり、同種基板間に比べて直接接合
させるのは困難であるが、表面に薄い酸化シリコン膜を
形成し、この酸化シリコン膜を介して直接接合を行うこ
ともできる。
【0053】次いで、シム(Si基板)30に接合した
圧電基板(LiNbO3 )2a、2bの外側面に、真空
蒸着法を用いてクロム−金を蒸着し、電極3a、3bを
形成した(図1参照)。最後に、ダイシングソーを用い
て所定の大きさの短冊状に切断加工し、バイモルフ型の
圧電振動子1を作製した。
【0054】バイモルフ型の圧電振動子1は、一端又は
両端を支持部材に支持させることにより、片持ち梁構造
又は両持ち梁構造とすることができる。
【0055】図3に、本発明の第1の実施の形態の片持
ち梁構造のバイモルフ型圧電振動子の断面図を示す。図
3に示すように、シム(Si基板)30の両面には、直
接接合によって圧電基板(LiNbO3 )2a、2bが
それぞれ形成されている。ここで、圧電基板(LiNb
3 )2aと圧電基板(LiNbO3 )2bは、分極軸
の向きが逆方向となるようにシム(Si基板)30の両
面に接合されている。この圧電素子の一端は、LiNb
3 からなる支持体4a、4bに挟持された状態で固定
されている。ここで、圧電基板(LiNbO3 )2a、
2bは、それぞれ支持体4a、4bに直接接合されてい
る。圧電基板(LiNbO3 )2a、2bの外側面に
は、支持体4a、4bに挟持されていない部分に電極3
a、3bがそれぞれ形成されている。以上により、片持
ち梁構造のバイモルフ型圧電振動子1が構成されてい
る。
【0056】図4は本発明の第1の実施の形態の加速度
センサの一例を示す分解斜視図である。図4に示すよう
に、図3に示す構造を備えた片持ち梁構造の圧電振動子
1は、中央部にエッチングなどの方法によって陥没部が
形成されたLiNbO3 からなる容器10b内に収納さ
れ、支持体4a、4b(図3参照)は容器10bの内側
壁に直接接合されている。そして、容器10bには、同
じくLiNbO3 からなる容器10aが接合されてい
る。容器10a、10bの両端面には、圧電振動子1か
らの出力信号を外部に取り出すための外部電極9a、9
bが形成されている。これにより、加速度センサ100
が構成されている。
【0057】図5は本発明の第1の実施の形態の速度
センサの他の例を示す断面図である。図5に示すよう
に、図3に示す構造を備えた片持ち梁構造の圧電振動子
1は、上面と一側面が開口したLiNbO3 からなる容
器10d内に収納され、支持体4a、4bは容器10d
の内側壁に直接接合されている。電極3a、3bには、
支持体4a、4bと容器10dを這わせた状態で導電層
7a、7bが接続されており、導電層7a、7bの他端
部は容器10dの端部に露出している。容器10dに
は、同じくLiNbO3 からなる容器10dと同じ形状
の容器10cが接合されている。容器10c、10dの
外側面には外部電極9c、9dが形成されており、外部
電極9c、9dは導電層7a、7bにそれぞれ導通して
いる。これにより、圧電振動子1からの出力信号を外部
に取り出すことができるようにされている。以上によ
り、加速度センサ100が構成されている。
【0058】図5の加速度センサ100において、上下
方向に加速度が生じた場合には、圧電振動子1が上下方
向に振動し、撓み振動が発生する。撓み振動が発生する
と、圧電基板(LiNbO3 )2a、2bの一方は伸び
るように歪み、他方は縮むように歪む。ここで、圧電基
板(LiNbO3 )2aと圧電基板(LiNbO3 )2
bは、分極軸が互いに逆方向となるようにシム(Si基
板)30の両面に接合されているので、電極2a、2b
には同じ極性の電荷が発生する。従って、加速度の大き
さを反映した信号を得ることができる。
【0059】図5に示す加速度センサは、シム(Si基
板)30の両面に圧電基板(LiNbO3 )2a、2b
を接合することによって構成されているため、圧電基板
(LiNbO3 )2a、2bの厚さを薄くすることがで
きる。これにより、大きな静電容量を得ることができる
ので、低周波数の加速度まで測定することが可能とな
る。また、圧電基板(LiNbO3 )2a、2bを薄く
しても、シムを用いることなく圧電基板(LiNb
3 )を2枚直接接合したものに比べて対衝撃性が向上
するので、大きな加速度まで測定することが可能とな
る。
【0060】圧電振動子1の長さ、厚さ及び幅とシム3
0の厚さは、測定対象となる加速度の周波数範囲を考慮
して決定される。測定する加速度の周波数が圧電振動子
1の共振周波数に近づくほど、加速度センサの感度は大
きくなる。測定周波数範囲において、加速度センサの感
度が周波数に大きく依存しないようにするためには、共
振周波数を測定周波数範囲から十分に離すことが必要で
ある。このためには、例えば、共振周波数が最高測定周
波数の2倍の周波数となるように、圧電振動子1を設計
すればよい。
【0061】以上のように、本実施の形態によれば、接
着剤などの接着層を用いることなく、圧電基板2a、2
bをシム30に強固に直接接合することによって圧電振
動子1を形成したので、特性のばらつきや振動の減衰な
どが無く、かつ、高い対衝撃性を有する加速度センサを
実現することができる。また、接着剤を用いることな
く、圧電振動子1を支持体4a、4bに直接接合するよ
うにしたので、圧電振動子1の位置合わせを高精度に行
うことができる。その結果、片持ち梁部の長さや支持状
態にばらつきがなく、しかも安定性が高く、特性のばら
つきの極めて小さい加速度センサを実現することができ
る。
【0062】尚、本実施の形態においては、圧電基板2
a、2bをシム30の両面に接合しているが、必ずしも
この構成に限定されるものではなく、シム30のいずれ
か一方の面に圧電基板2a(又は2b)を接合してもよ
い。
【0063】また、本実施の形態においては、圧電基板
2a、2bの材料としてLiNbO 3 を用いているが、
必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、タン
タル酸リチウムや水晶を用いてもよい。
【0064】また、本実施の形態においては、電極3
a、3bの材料としてクロム−金を用いているが、必ず
しもこれに限定されるものではなく、例えば、金、クロ
ム、銀又は合金材料を用いてもよい。
【0065】また、本実施の形態においては、容器10
a、10b、10c、10dの材料としてLiNbO3
を用いているが、必ずしもこれに限定されるものではな
く、例えば、ガラス、セラミックス又は樹脂などを用い
てもよい。
【0066】また、本実施の形態においては、シム30
の材料としてSiを用いているが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、例えば、ガラスなどを用いてもよ
い。
【0067】また、本実施の形態においては、片持ち梁
の支持体4a、4bの容器10b(又は10d)内への
固定手段及び容器10a、10b、10c、10dの固
定手段として直接接合を用いているが、必ずしもこの方
法に限定されるものではなく、接着剤を用いて固定して
も同様の特性を発揮させることができる。
【0068】また、本実施の形態においては、圧電振動
子1を片持ち梁構造としているが、必ずしもこの構造に
限定されるものではなく、圧電振動子1の両端を支持体
に直接接合して両持ち梁構造としてもよく、圧電振動子
1の中心を支持体に直接接合して中心支持構造としても
よい。
【0069】〈実施の形態2〉次に、図4、図5と同様
の片持ち梁構造を有する加速度センサ及びその製造方法
について説明する。図6、図7、図8は本発明の第2の
実施の形態の加速度センサの製造方法を示す工程図であ
る。
【0070】まず、図6(a)に示すように、圧電基板
12a、12bとしてニオブ酸リチウム(LiNb
3 )基板を用い、フォトレジストパターンをマスキン
グ材としたサンドブラスト法により、片持ち梁部11
a、11bを形成した。
【0071】また、図6(b)に示すように、シム31
としてシリコン(Si)基板を用い、フォトレジストパ
ターンをマスキング材とした異方性エッチング法によ
り、片持ち梁部32を形成した。
【0072】次いで、図6(c)に示すように、Si基
板(図6(b))の両面に、片持ち梁部11aを形成し
た圧電基板12aと片持ち梁部11bを形成した圧電基
板12bをそれぞれ直接接合によって接合した。これに
より、バイモルフ型振動子が得られた。直接接合は、上
記したように親水化処理を施した後、加熱して行った。
この場合、2枚の圧電基板12a、12bの分極軸の向
きが互いに逆方向となるように接合した。
【0073】次いで、図7に示すように、片持ち梁部の
両面に、真空蒸着法によりクロム−金を蒸着して電極1
3a、13bを形成した。これにより、片持ち梁構造の
バイモルフ型圧電振動子15が得られた。圧電振動子1
5は、圧電基板12a、12bとシム31の開口周辺を
支持体として支持されている。また、圧電基板12aの
電極13aと同じ側の面に、導電層14aを形成した。
この導電層14aは、電極13aに発生した電荷を外部
電極20a(図8(b)、(c))に取り出すためのも
のである。さらに、圧電基板12bの電極13bと同じ
側の面に、片持ち梁部と圧電基板12bの開口の反対側
(図の右側)に導通するように導電層14bを形成し
た。
【0074】次いで、図8(a)に示すように、別のL
iNbO3 基板に、フォトレジストパターンをマスキン
グ材としたサンドブラスト法を用いて、凹部17を形成
し、容器16a、16bを作製した。また、この容器1
6a、16bに、圧電基板12a、12b上の導電層1
4a、14bと電気的に接続するための貫通孔18を同
時に形成した。
【0075】次いで、図8(b)に示すように、圧電振
動子15が形成されている圧電基板12a、12bと容
器16a、16bを直接接合によって接合した。これに
より、圧電振動子15を容器16a、16b内に封じ込
めた。圧電基板(LiNbO 3 )12a、12bと容器
(LiNbO3 )16a、16bとの接合部分には、導
電層(クロム−金)14a、14bが形成されているた
め、圧電基板12a、12bと容器16a、16bを直
接接合するのは困難であるが、圧電基板12a、12b
と容器16a、16bの接合面積を導電層14a、14
bの面積に比べて十分大きくとれば、強固に接合するこ
とができる。次いで、容器16a、16bの貫通孔18
に、導電層14a、14bと電気的に接続されるように
導電性ペーストを流し込み、焼成してスルーフォール導
電部19a、19bを形成した。さらに、容器16a、
16bの上面に、スルーフォール導電部19a、19b
と導通するように銀パラジウムを印刷し、外部電極20
a、20bを形成した。これにより、圧電振動子15上
の電極13a、13bと外部電極20a、20bとが電
気的に接続された。
【0076】次いで、図8(c)に示すように、ダイシ
ングソーを用いて、基板を個々の加速度センサ101に
切断した。圧電振動子15は、シム31の両面に強固に
接合された2枚の圧電基板12a、12bからなる片持
ち梁構造を有し、容器16a、16bに強固に接合され
ている。
【0077】図8(c)の加速度センサ101におい
て、上下方向に加速度が生じた場合には、圧電振動子1
5が上下に振動し、撓み振動が発生する。撓み振動が発
生すると、圧電基板12a、12bの一方は伸びるよう
に歪み、他方は縮むように歪む。ここで、圧電基板12
a、12bは、分極軸が互いに逆方向となるようにシム
31の両面に接合されているので、電極13a、13b
には同じ極性の電荷が発生する。これにより、加速度の
大きさを反映した信号を得ることができる。
【0078】圧電振動子15の長さ、厚さ、幅及びシム
31の厚さは、測定対象となる加速度の周波数範囲を考
慮して決定される。測定する加速度の周波数が圧電振動
子15の共振周波数に近づくほど、加速度センサ101
の感度は大きくなる。測定周波数範囲において、加速度
センサ101の感度が周波数に対して大きく依存しない
ためには、共振周波数を測定周波数範囲から十分に離す
ことが必要である。このためには、例えば、共振周波数
が最高測定周波数の2倍の周波数となるように圧電振動
子を設計すればよい。
【0079】以上のように、本実施の形態によれば、接
着剤を用いることなく、圧電基板12a、12bがシム
31に強固に直接接合されるので、機械的強度の強い圧
電振動子15を有する加速度センサ101を実現するこ
とができ、工程上でも薄い圧電体を扱うことができる。
また、接着剤などの接着層を用いることなく、圧電基板
12a、12bをシム31に強固に直接接合することに
よって圧電振動子15を形成したので、特性のばらつき
や振動の減衰などが無く、かつ、高い対衝撃性を有する
加速度センサ101を実現することができる。また、圧
電振動子15が圧電基板からパターン形成されているた
め、形状と支持のばらつきが小さい。また、圧電振動子
15が支持部と同時に形成され、接着剤を用いることな
く、支持部材に極めて安定に直接接合されているので、
支持状態のばらつきが少なく、位置合わせの精度が高
い。また、片持ち梁の長さにばらつきがないので、共振
周波数などの特性ばらつきが極めて小さく、かつ、振動
に対して高い感度を有する加速度センサを実現すること
ができる。また、圧電振動子15と支持部材及び容器1
6a、16bを同一の材料で形成することができるの
で、温度による歪みなどの影響を受けることがなく、安
定性に優れた加速度センサを実現することができる。ま
た、1枚の基板に多数の加速度センサを一度に作製し得
る量産性に優れた小型の加速度センサの製造方法を提供
することができる。
【0080】尚、本実施の形態においては、圧電基板1
2a、12bをシム31の両面に接合しているが、必ず
しもこの構造に限定されるものではなく、シム31のい
ずれか一方の面に圧電基板12a(又は12b)を接合
してもよい。
【0081】また、本実施の形態においては、圧電基板
12a、12bの材料としてLiNbO3 を用いている
が、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、
タンタル酸リチウムや水晶を用いてもよい。
【0082】また、本実施の形態においては、容器16
a、16bの材料としてLiNbO 3 を用いているが、
必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、タン
タル酸リチウム、水晶、シリコン、ガラスなどを用いて
もよい。最適には圧電振動子15を構成する圧電基板1
2a、12bと同じ材料がよく、好適には圧電振動子1
5の材料と熱膨張係数の近いものが望ましい。
【0083】また、本実施の形態においては、電極13
a、13bの材料としてクロム−金を用いているが、必
ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、金、ク
ロム、銀又は合金材料を用いてもよい。
【0084】また、本実施の形態においては、スルーフ
ォール導電部19a、19bの材料として導電性ペース
トを用いているが、必ずしもこれに限定されるものでは
なく、例えば、半田や銀鑞などを用いてもよい。
【0085】また、本実施の形態においては、シム31
の材料としてSiを用いているが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、例えば、ガラスなどを用いてもよ
い。
【0086】また、本実施の形態においては、圧電基板
12a、12b及びシム31に片持ち梁部を形成した
後、これらを直接接合することによりバイモルフ型圧電
振動子15を形成しているが、必ずしもこの順番に限定
されるものではなく、2枚の圧電基板12a、12bを
シム31に直接接合した後、片持ち梁部を形成してもよ
い。
【0087】また、本実施の形態においては、片持ち梁
部11a、11b、32を形成した後、電極13a、1
3bを形成しているが、必ずしもこの順番に限定される
ものではなく、電極13a、13bを形成した後に、片
持ち梁部11a、11b、32を形成してもよい。
【0088】また、本実施の形態においては、圧電基板
12a、12bへの片持ち梁部11a、11bの加工方
法や容器16a、16bへの貫通孔18の加工方法とし
てサンドブラスト法を用いているが、必ずしもこの方法
に限定されるものではなく、例えば、ドライエッチン
グ、ウエットエッチング、レーザ加工、イオンビーム加
工、ダイシングやワイヤーソなどの機械加工、ウオータ
ージェット加工、放電加工などを用いてもよい。
【0089】また、本実施の形態においては、電極13
a、13bの形成方法として真空蒸着法を用いている
が、必ずしもこの方法に限定されるものではなく、例え
ば、スパッタ法、CVD法などの気相成膜法や、メッ
キ、印刷などの方法を用いてもよい。
【0090】また、本実施の形態においては、シム31
への片持ち梁部32の加工方法としてエッチング法を用
いているが、必ずしもこの方法に限定されるものではな
く、例えば、ドライエッチング、レーザ加工、イオンビ
ーム加工、ダイシングやワイヤーソなどの機械加工、ウ
オータージェット加工、放電加工、サンドブラスト加工
などを用いてもよい。
【0091】また、本実施の形態においては、外部電極
20a、20bを容器16a、16bの上面に設けてい
るが、必ずしもこの構成に限定されるものではなく、容
器16a、16bの側面あるいは側面と上面にまたがる
ように設けてもよい。
【0092】また、本実施の形態においては、導電層1
4a、14bと外部電極20a、20bとの接続を、容
器16a、16bに貫通孔18を設けることにより行っ
ているが、必ずしもこの方法に限定されるものではな
く、容器16a、16bに切り欠き等を設けることによ
り行ってもよい。
【0093】また、導電層14a、14bの存在によ
り、圧電振動子15を形成する圧電基板12a、12b
とシム31、又は圧電振動子15を形成する圧電基板1
2a、12bと容器16a、16bが十分な強度を持っ
て接合されない場合には、接合面に酸化シリコン膜をバ
ッファ層として形成し、これを介して接合すれば、強い
接合強度を得ることができる。
【0094】〈実施の形態3〉図9は本発明の第3の実
施の形態の加速度センサを示す分解斜視図である。図9
に示すように、LiNbO3 からなる容器27bには、
バイモルフ型の圧電振動子21がその両端を支持された
状態で設けられている(両持ち梁構造)。バイモルフ型
の圧電振動子21は、シム(Si基板)30の両面に圧
電基板(LiNbO3 )22a、22bが直接接合され
ることによって構成されている。そして、容器27bに
は、同じくLiNbO3 からなる容器27aが直接接合
されている。また、容器27a、27bの外面には、そ
れぞれ外部電極26a、26b(26bは図示せず)が
形成されている。これにより、圧電振動子21上の電極
23a、23b(23bは図示せず)に発生した電荷を
外部に取り出すことができるようにされている。以上に
より、加速度センサ200が構成されている。
【0095】本実施の形態の両持ち梁構造の加速度セン
サ200も、上記第2の実施の形態と同様の方法によっ
て製造することができる。すなわち、図10に示すよう
に、まず、2枚の圧電基板(LiNbO3 )22a、2
2bとシム(Si基板)30に、両持ち梁部を形成し
て、圧電基板22a、22bをシム30の両面に直接接
合することにより、バイモルフ型圧電素子を作製する。
次いで、両持ち梁部の上に電極23a、23bを形成
し、バイモルフ型の圧電振動子21を作製する。次い
で、外部電極26a、26b(図9)と電極23a、2
3bを接続するための導電層24a、24b(24bは
図示せず)を形成する。この両持ち梁構造の圧電振動子
21は、上記第2の実施の形態と同じく、基板上に同時
に多数形成して量産性を高めることができる。圧電振動
子21を形成した圧電基板22a、22bに、上記第2
の実施の形態と同様の工程を用いて凹部と貫通孔を形成
したLiNbO3 基板を直接接合して、容器27a、2
7bを形成する。最後に、外部電極26a、26bなど
を設け、加速度センサ200を作製する。
【0096】両持ち梁構造を用いた場合には、同じ長
さ、厚さの圧電振動子であっても、片持ち梁構造の場合
より共振周波数が高くなるので、さらに高い周波数範囲
まで測定可能となる。圧電振動子21の長さ、厚さ、幅
及びシム30の厚さは、測定対象となる加速度の周波数
範囲を考慮して決定される。測定する加速度の周波数が
圧電振動子21の共振周波数に近づくほど、加速度セン
サ200の感度は大きくなる。測定周波数範囲におい
て、加速度センサ200の感度が周波数に大きく依存し
ないようにするためには、共振周波数を測定周波数範囲
から十分に離すことが必要である。このためには、例え
ば、共振周波数が最高測定周波数の2倍の周波数となる
ように圧電振動子を設計すればよい。
【0097】本実施例の加速度センサ200は、圧電基
板22a、22bをシム30に直接接合することによっ
て構成されるため、圧電基板22a、22bであるLi
NbO3 の厚さを薄くすることが可能となる。その結
果、大きな静電容量を得ることができるので、低周波数
まで測定可能となる。LiNbO3 を薄くしても、シム
を用いることなくLiNbO3 を2枚直接接合したもの
に比べて対衝撃性が向上し、大きな加速度まで測定する
ことが可能となる。
【0098】以上のように、本実施の形態によれば、接
着剤などの接着層を用いることなく、圧電基板22a、
22bをシム30に強固に直接接合させることによって
圧電振動子21を形成したので、対衝撃性が高く、特性
のばらつきや振動の減衰などの無い加速度センサを実現
することができる。また、圧電振動子21を容器27
a、27bに直接接合するようにしたので、圧電振動子
21の位置合わせの精度が高く、両持ち梁部の長さや支
持状態がばらつくことはない。その結果、安定性が高
く、特性のばらつきが極めて小さい加速度センサを実現
することができる。
【0099】尚、本実施の形態においては、圧電基板2
2a、22bをシム30の両面に接合しているが、必ず
しもこの構成に限定されるものではなく、シム30のい
ずれか一方の面に圧電基板22a(又は22b)を接合
してもよい。
【0100】また、本実施の形態においては、圧電基板
22a、22bの材料としてLiNbO3 を用いている
が、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、
タンタル酸リチウムや水晶を用いてもよい。
【0101】また、本実施の形態においては、シム30
の材料としてSiを用いているが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、例えば、ガラスを用いてもよい。
【0102】また、本実施の形態においては、容器27
a、27bの材料としてとしてLiNbO3 を用いてい
るが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例え
ば、タンタル酸リチウム、水晶、シリコン、ガラスなど
を用いてもよい。最適には圧電振動子21を構成する圧
電基板22a、22bと同じ材料がよく、好適には圧電
振動子21の材料と熱膨張係数の近いものが望ましい。
【0103】〈実施の形態4〉図11は本発明の第4の
実施の形態の圧電振動子を示す断面図である。図11に
示すように、支持体4a、4bには、ガラス基板からな
るシム30の一端が挟持されている。ここで、支持体4
a、4bとシム30とは直接接合されている。シム30
の両面には、LiNbO3 からなる2枚の圧電基板2
a、2bが直接接合によって形成されている。ここで、
圧電基板2a、2bは、シム30の全面に直接接合せ
ず、支持体4a、4bとの間に若干の間隙を置いて接合
した。また、圧電基板2a、2bの外側面には、それぞ
れクロム−金からなる電極3a、3bが形成されてい
る。これにより、片持ち梁構造のバイモルフ型圧電振動
子1が構成されている。このように、本実施の形態の加
速度センサに用いる圧電振動子1は、シム30の一部が
露出した構造となっている。尚、支持体4a、4bとし
ては、シム30と熱膨張率の差が小さい材料が好まし
く、本実施の形態では、シム30と同じガラスを用い
た。
【0104】図11の加速度センサの圧電振動子1は、
図3に示した加速度センサの圧電振動子と異なり、圧電
基板(LiNbO3 )2a、2bが支持されず、シム3
0が直接接合されることによって支持されている。加速
度センサの出力感度は、加速度によって圧電振動子1に
生じた撓み振動による変位を電荷に変換することによっ
て得られる。図3に示した圧電振動子の場合には、圧電
基板も支持されているので、大きな変位を得ることは困
難である。また、図3に示した圧電振動子の場合には、
支持端付近の変位の傾きがゼロに近く、支持端付近の変
位は小さくなる。一方、図11に示した本実施の形態の
圧電振動子1は、シム30のみが支持されているので、
同じ加速度に対して大きな変位が得られる。また、圧電
基板(LiNbO3 )2a、2bは支持体4a、4bに
支持されていないため、長さ方向の全域で変位が得られ
る。従って、図11の構造の圧電振動子1を用いた加速
度センサは高い感度を得ることができる。
【0105】図11に示した加速度センサは、シム30
に圧電基板(LiNbO3 )2a、2bを接合するもの
であるため、LiNbO3 の厚さを薄くすることが可能
となる。これにより、大きな静電容量を得ることができ
るので、低周波数まで測定可能となる。LiNbO3
薄くしても、シムを用いることなくLiNbO3 を2枚
直接接合したものに比べて対衝撃性が向上し、大きな加
速度まで測定することが可能となる。
【0106】以上のように、本実施の形態によれば、接
着剤などの接着層を用いることなく、圧電基板2a、2
bをシム30に強固に接合させることによって圧電振動
子1を構成したので、特性のばらつきや振動の減衰など
が無く、かつ、高い対衝撃性を有する加速度センサを実
現することができる。また、接着剤を用いることなく、
圧電振動子1が支持体4a、4bに直接接合されている
ので、圧電振動子1の位置合わせを高精度に行うことが
でき、片持ち梁部の長さや支持状態がばらつくことはな
い。その結果、安定で特性ばらつきが極めて小さく、し
かも高感度の加速度センサを実現することができる。
【0107】尚、本実施の形態においては、圧電基板2
a、2bをシム30の両面に接合しているが、必ずしも
この構成に限定されるものではなく、シム30のいずれ
か一方の面に圧電基板2a(又は2b)を接合してもよ
い。
【0108】また、本実施の形態においては、圧電振動
子1の支持方法として片持ち梁構造を用いているが、必
ずしもこの構造に限定されるものではなく、圧電振動子
1の両端にシム30を露出し、支持体4a、4bを直接
接合して両持ち梁構造としてもよく、圧電振動子1の中
心にシム30を露出し、支持体4a、4bをシム30に
直接接合して中心支持構造としてもよい。
【0109】また、本実施の形態においては、圧電基板
2a、2bの材料としてLiNbO 3 を用いているが、
必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、タン
タル酸リチウムや水晶を用いてもよい。
【0110】また、本実施の形態においては、シム30
の材料としてガラスを用いているが、必ずしもこれに限
定されるものではなく、例えば、シリコンを用いてもよ
い。
【0111】また、本実施の形態においては、支持体4
a、4bの材料としてガラスを用いているが、必ずしも
これに限定されるものではなく、例えば、ニオブ酸リチ
ウム、タンタル酸リチウム、水晶、シリコンなどを用い
てもよい。最適には圧電振動子1を構成するシム30と
同じ材料がよく、好適には圧電振動子1の材料と熱膨張
係数の近いものが望ましい。
【0112】また、本実施の形態においては、電極3
a、3bの材料としてクロム−金を用いているが、必ず
しもこれに限定されるものではなく、例えば、金、クロ
ム、銀又は合金材料を用いてもよい。
【0113】〈実施の形態5〉次に、図11と同様の片
持ち梁構造を有する加速度センサ及びその製造方法につ
いて説明する。図12は本発明の第5の実施の形態の加
速度センサの製造方法を示す工程図である。
【0114】まず、図12(a)に示すように、シム3
1としてシリコン(Si)基板を用い、フォトレジスト
パターンをマスキング材とした異方性エッチング法によ
って片持ち梁部11を形成した。
【0115】次いで、図12(b)に示すように、シム
31の片持ち梁部11の片面に、LiNbO3 からなる
圧電基板12を直接接合によって接合し、圧電素子を作
製した。直接接合は、上記したように、親水化処理を施
した後、加熱して行った。図6と異なり、片持ち梁部1
1以外には、圧電基板12は接合されていない。
【0116】次いで、図12(c)に示すように、片持
ち梁部11の支持部付近に酸化珪素からなる絶縁膜33
を形成し、絶縁膜33上と圧電基板12の主面に電極1
3を形成した。これにより、圧電振動子15を作製し
た。次いで、圧電振動子15に、上記第2の実施の形態
と同様の工程を用いて凹部と貫通孔を形成したガラス基
板を直接接合して、容器16a、16bを形成した。次
いで、容器16a、16bの貫通孔に、電極13及び開
口の反対側(図の右側)のSi基板と電気的に接続され
るように導電性ペーストを流し込み、焼成してスルーフ
ォール導電部19a、19bを形成した。さらに、容器
16a、16bの上面に、スルーフォール導電部19
a、19bと導通するように銀パラジウムを印刷し、外
部電極20a、20bを形成した。これにより、圧電振
動子15上の電極13と外部電極20aとが電気的に接
続され、開口の反対側(図の右側)のSi基板と外部電
極20bとが電気的に接続された。Si基板からなるシ
ム31は低抵抗であり、圧電基板(LiNbO3 )12
の一方の面の電極を兼ねている。以上により、加速度セ
ンサ101が作製された。
【0117】図12(c)の加速度センサは、図11と
同様に圧電基板(LiNbO3 )12が支持されず、シ
ム(Si基板)31のみが支持されているため、加速度
に対する変位が大きく、高い感度が得られる。
【0118】図12(c)に示した加速度センサは、シ
ムを用いることなくLiNbO3 基板を2枚直接接合し
て作製したものに比べて対衝撃性が向上し、大きな加速
度まで測定することができる。また、静電容量を大きく
とることができるので、低周波でも高い感度を得ること
ができる。
【0119】図13は上記と同様の工程で作製し得る本
発明の第5の実施の形態の両持ち梁構造の圧電振動子を
示す斜視図である。シム30の材料としてSiを用い、
Si上に両持ち梁部を形成した。この両持ち梁部の片面
のみに、圧電基板(LiNbO3 )12を直接接合によ
って接合した。これにより、圧電基板12は支持され
ず、シム30のみが支持された両持ち梁構造の圧電素子
が得られた。また、圧電基板12の上には電極23が形
成されており、これにより圧電振動子21が得られた。
この構造を用いることにより、高い周波数の加速度まで
高感度に検出することができ、かつ、対衝撃性に優れた
加速度センサが得られる。
【0120】以上のように、本実施の形態によれば、接
着剤を用いることなく、シム30、31に圧電基板12
を強固に直接接合することによって圧電振動子15、2
1を構成したので、機械的強度の強い圧電振動子15、
21を有し、しかも振動の減衰などが無い加速度センサ
を実現することができる。また、圧電振動子15、21
が圧電基板12からパターン形成されているので、形状
と支持のばらつきが小さくなる。また、片持ち梁部が支
持部と同時に形成され、圧電基板12が支持部材に接着
剤を用いることなく極めて安定に直接接合されているの
で、片持ち梁部の長さのばらつきが無くなると共に、支
持状態のばらつきが小さくなり、しかも片持ち梁部の位
置合わせを高精度に行うことができるようになる。その
結果、共振周波数などの特性ばらつきが極めて小さく、
かつ、振動に対して高い感度を有する加速度センサを実
現することができる。また、圧電振動子と支持部材及び
容器を同一の材料で作製することができるので、温度に
よる歪みなどの影響を受けることがなく、高感度で安定
性に優れた加速度センサを実現することができる。ま
た、1枚の基板に多数の加速度センサを一度に作製し得
る量産性に優れた加速度センサの製造方法を提供するこ
とができる。
【0121】尚、本実施の形態においては、圧電基板1
2の材料としてLiNbO3 を用いているが、必ずしも
これに限定されるものではなく、例えば、タンタル酸リ
チウムや水晶を用いてもよい。
【0122】また、本実施の形態においては、シム3
0、31の材料としてSiを用いているが、必ずしもこ
れに限定されるものではなく、例えば、ガラスを用いて
もよい。
【0123】また、本実施の形態においては、電極1
3、23の材料としてクロム−金を用いているが、必ず
しもこれに限定されるものではなく、例えば、金、クロ
ム、銀又は合金材料を用いてもよい。
【0124】また、本実施の形態においては、容器16
a、16bの材料としてガラスを用いているが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、例えば、タンタル酸
リチウム、水晶、シリコンなどを用いてもよい。最適に
は圧電振動子15を構成する圧電基板12と同じ材料が
よく、好適には圧電振動子15の材料と熱膨張係数の近
いものが望ましい。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る加速
度センサの第1の構成によれば、シムに圧電体が直接接
合されてなる圧電素子と、前記圧電素子の主面に形成さ
れた電極とからなる圧電振動子と、前記圧電振動子を支
持する支持体とを備えたものであるので、以下の作用を
奏することができる。すなわち、接着剤などの接着層を
用いることなく、圧電体をシムに直接接合することによ
って圧電素子を形成するようにしたので、従来のように
圧電振動子の振動を接着剤が吸収し、感度を低下させる
ことはない。また、シムと圧電体の接合状態が均一とな
るので、特性にばらつきが生じることもない。また、十
分な機械的強度が得られるので、高い対衝撃性を有する
加速度センサを実現することができる。
【0126】また、本発明に係る加速度センサの第2の
構成によれば、シム基板に形成された梁と、前記梁の少
なくとも一方の面に圧電基板が直接接合されてなる圧電
素子と、前記圧電素子の主面に形成された電極とからな
る圧電振動子と、前記圧電振動子を収納する容器とを備
え、前記圧電振動子と前記容器とが直接接合されている
ことを特徴とするので、圧電振動子の位置合わせを高精
度に行うことができるので、梁部の長さや支持状態にば
らつきが生じることはない。その結果、安定性が高く、
特性のばらつきの極めて小さい加速度センサを実現する
ことができる。また、本構成によれば、1枚の基板に多
数の加速度センサを一度に作製することが可能となるの
で、量産性に優れた加速度センサを実現することができ
る。
【0127】また、前記本発明方法の構成によれば、シ
ム及び圧電体からなる圧電素子と、前記圧電素子の主面
に形成された電極とからなる圧電振動子と、前記圧電振
動子を支持する支持体とを備えた加速度センサの製造方
法であって、シムに圧電体を直接接合することによって
圧電素子を形成することを特徴とするので、以下の作用
を奏することができる。すなわち、接着剤などの接着層
を用いることなく、圧電体をシムに直接接合することに
よって圧電素子を形成するようにしたので、従来のよう
に圧電振動子の振動を接着剤が吸収し、感度を低下させ
ることはない。また、シムと圧電体の接合状態が均一と
なるので、特性にばらつきが生じることもない。また、
十分な機械的強度が得られるので、高い対衝撃性を有す
る加速度センサが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧電振動子を示す
斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の圧電振動子の製造
方法における直接接合の各段階の基板界面状態を示す説
明図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の片持ち梁構造のバ
イモルフ型圧電振動子を示す断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の加速度センサの一
例を示す分解斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態の加速度センサの他
の例を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の加速度センサの製
造方法を示す工程図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の加速度センサの製
造方法を示す工程図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態の加速度センサの製
造方法を示す工程図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態の加速度センサを示
す分解斜視図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態の圧電振動子を示
す斜視図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態の圧電振動子を示
す断面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態の加速度センサの
製造方法を示す工程図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態の両持ち梁構造の
圧電振動子を示す斜視図である。
【図14】圧電型加速度センサに使用する回路図であ
る。
【符号の説明】 1、15、21・・・圧電振動子 2a、2b、12a、12b・・・圧電基板 3a、3b、13a、13b、23・・・電極 4a、4b・・・支持体 7a、7b、14a、14b・・・導電層 9a、9b、20a、20b、26・・・外部電極 10a、10b、16a、16b、27a、27b・・
・容器 11、32・・・片持ち梁部 17・・・凹部 18・・・貫通孔 19a、19b・・・スルーホール導電部 30、31・・・シム 33・・・絶縁膜 100、101、200・・・加速度センサ
フロントページの続き (72)発明者 冨田 佳宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 川崎 修 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−27134(JP,A) 特開 平8−18115(JP,A) 特開 平6−160425(JP,A) 特開 平5−80071(JP,A) 特開 平7−43226(JP,A) 実開 平6−74971(JP,U) 国際公開95/027215(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 15/09 H01L 29/84 H01L 41/08 H01L 41/22

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シムに圧電基板が直接接合されてなる圧
    電素子と、前記圧電素子の主面に形成された電極とから
    なる圧電振動子と、前記圧電振動子を支持する支持体と
    を備え、前記圧電素子の前記支持体に支持されていない
    部分に前記電極が形成されて、かつ、前記圧電基板と前
    記支持体が直接接合されていることを特徴とする加速度
    センサ。
  2. 【請求項2】 前記圧電振動子が容器に収納され、前記
    支持体が前記容器に直接接合されている請求項1に記載
    の加速度センサ。
  3. 【請求項3】 シムに圧電基板が直接接合されてなる圧
    電素子と、前記圧電素子の主面に形成された電極とから
    なる圧電振動子と、前記圧電振動子を支持する支持体と
    を備え、かつ、前記シムに前記支持体が直接接合されて
    いると共に、前記シムの材料がシリコン及びガラスから
    なる群から選ばれる1つであることを特徴とする加速度
    センサ。
  4. 【請求項4】 前記圧電振動子が容器に収納され、前記
    シムが前記容器に直接接合されている請求項3に記載の
    加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記シムの両面に前記圧電基板が直接接
    されている請求項1から4のいずれかに記載の加速度
    センサ。
  6. 【請求項6】 前記シムの材料がシリコン及びガラスか
    らなる群から選ばれる1つである請求項1又は2に記載
    の加速度センサ。
  7. 【請求項7】 前記圧電基板の材料がニオブ酸リチウ
    ム、タンタル酸リチウム及び水晶からなる群から選ばれ
    る1つである請求項1から5のいずれかに記載の加速度
    センサ。
  8. 【請求項8】 前記圧電振動子の一端が前記支持体に支
    持されている請求項1又は2に記載の加速度センサ。
  9. 【請求項9】 前記圧電振動子の両端が前記支持体に支
    されている請求項1又は2に記載の加速度センサ。
  10. 【請求項10】 シム及び圧電体からなる圧電素子と、
    前記圧電素子の主面に形成された電極とからなる圧電振
    動子と、前記圧電振動子を支持する支持体とを備えた加
    速度センサの製造方法であって、前記シムに前記圧電体
    を直接接合することによって前記圧電素子を形成し、前
    記圧電素子の前記支持体に支持されてい ない部分に前記
    電極を形成し、かつ、前記圧電体に前記支持体を直接接
    合することを特徴とする加速度センサの製造方法
  11. 【請求項11】 前記圧電の材料がニオブ酸リチウ
    ム、タンタル酸リチウム及び水晶からなる群から選ばれ
    る1つである請求項10に記載の加速度センサの製造方
  12. 【請求項12】 前記シムの材料がシリコン及びガラス
    からなる群から選ばれる1つである請求項10に記載の
    加速度センサの製造方法
  13. 【請求項13】 前記シムの一部を前記支持体に直接接
    合することにより、前記圧電振動子を前記支持体に支持
    る請求項10に記載の加速度センサの製造方法
  14. 【請求項14】 前記圧電振動子を収納する容器をさら
    に備え、前記容器に前記シムの一部を直接接合する請求
    10に記載の加速度センサの製造方法
  15. 【請求項15】 前記直接接合を、親水化処理を施した
    前記圧電基板の表面と前記シムの表面とを接合させるこ
    とにより行なう請求項10に記載の加速度センサの製造
    方法。
  16. 【請求項16】 前記直接接合を、親水化処理を施した
    前記圧電基板の表面と前記シムの表面とを接合させた
    後、前記圧電基板のキュリー点以下の温度で熱処理する
    ことにより行なう請求項10に記載の加速度センサの製
    造方法。
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