JP3426051B2 - スパークプラグの製造方法 - Google Patents
スパークプラグの製造方法Info
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Description
ラグの製造方法に関する。
て、Irを含んだ白金合金、Y2 O3 等の希土類元素酸
化物を少量添加したIr、Wを含む合金などの耐火花消
耗電極材を中心電極の先端部に設けて、耐久性を向上さ
せたものがある。これらのものでは、耐火花消耗電極材
が難溶接性材であるため、中心電極の母材としての耐蝕
性非貴金属製部材(例えばCrを含んだNi合金)に耐
火花消耗電極材を接合する際には、十分な接合強度を確
保するために、TIG溶接またはレーザ溶接によって溶
融接合している。
耗電極材を用いるとスパークプラグの耐久性が向上する
ため、耐火花消耗電極材を外側電極にも用いることが望
まれる。しかし、外側電極の火花放電部をなす先端側面
は平面を呈しているものが多く、こうした平面状の火花
放電部を形成した外側電極に、十分な接合強度が得られ
るTIG溶接またはレーザ溶接によって耐火花消耗電極
材を溶融接合することは困難である。このため、耐火花
消耗電極材を十分な接合強度を持たせて外側電極に接合
させることができないという問題がある。
も用いることによってスパークプラグの耐久性の向上を
図ることを目的とする。
なくとも外側電極の先端側面に、耐火花消耗電極材を設
けたスパークプラグの製造方法において、棒状の耐蝕性
非貴金属製部材の先端に、チップ状の耐火花消耗電極材
をTIG溶接或いはレーザ溶接の溶融接合法により接合
する第1工程と、該第1工程により得られた複合電極材
の前記耐蝕性非貴金属製部材を適当寸法にカットする第
2工程と、該第2工程により得られた複合電極チップの
前記耐蝕性非貴金属製部材側を、Ni合金或いはNi合
金外皮とCu若しくはCu合金芯部の複合金属からなる
外側電極の火花放電間隙側に溶接する第3工程とを含ん
だことを技術的手段とする。
請求項1において、前記耐蝕性非貴金属製部材の径を前
記耐火花消耗電極材の径より少し大きくしたことを技術
的手段とする。
前記耐火花消耗電極材として、20重量%以上のIrを
含んだ白金合金、希土類元素酸化物を5重量%以下含ん
だIr合金、95重量%以上のWからなる合金のいずれ
かよりなるチップを前記耐蝕性非貴金属製部材に接合し
てなることを技術的手段とする。請求項4のスパークプ
ラグの製造方法は、前記耐蝕性非貴金属製部材として、
13重量%以上のCrを含んだNi合金を使用したこと
を技術的手段とする。
造方法において、第1工程として、棒状の耐蝕性非貴金
属製部材の先端にチップ状の耐火花消耗電極材を接合す
る。この工程では、棒状の耐蝕性非貴金属製部材とチッ
プ状の耐火花消耗電極材との接合を行うため、接合方法
として、接合部の全周囲から熱を与える溶接を用いるこ
とができるため、TIG溶接或いはレーザ溶接の溶融接
合法を用いることができ、それによって難溶接性の耐火
花消耗電極材と耐蝕性非貴金属製部材とを十分な接合強
度で溶接させることができる。
金属製部材とが接合された複合電極材の耐蝕性非貴金属
製部材を適当寸法にカットする第2工程の後、第3工程
では、第2工程により得られた複合電極チップの耐蝕性
非貴金属製部材側を、Ni合金或いはNi合金とCu若
しくはCu合金の複合金属からなる外側電極の火花放電
間隙側に溶接する。ここで、外側電極の材質は、耐蝕性
非貴金属製部材との接合が容易なNi合金或いはNi合
金外皮とCu或いはCu合金芯部の複合金属であるた
め、特に接合強度の大きなTIG溶接或いはレーザ溶接
の溶融接合法を用いなくて、通常の抵抗溶接によって十
分な接合強度が確保できる。従って、外側電極のように
平面状の部位での接合であっても、耐蝕性非貴金属製部
材を確実に接合することができる。
を耐火花消耗電極材の径より大きくしたため、複合電極
チップの耐火花消耗電極材側を、外側電極に溶接する際
に、作業がし易い。請求項4では、耐蝕性非貴金属製部
材として、13重量%以上のCrを含んだNi合金を使
用しているため、外側電極と複合電極チップの耐蝕性非
貴金属製部材側との溶接を、通常の抵抗溶接等によって
確実に行うことができる。
とチップ状の耐火花消耗電極材との接合を行うため、接
合方法として、接合部の全周囲から熱を与える溶接を用
いることができるため、TIG溶接或いはレーザ溶接の
溶融接合法を用いることができ、それによって難溶接性
の耐火花消耗電極材と耐蝕性非貴金属製部材とを十分な
接合強度で溶接させることができる。また、外側電極の
材質は、耐蝕性非貴金属製部材との接合が容易なNi合
金或いはNi合金外皮とCu若しくはCu合金芯部の複
合金属であるため、特に接合強度の大きなTIG溶接或
いはレーザ溶接の溶融接合法を用いなくて、通常の抵抗
溶接によって十分な接合強度が確保できる。従って、外
側電極のように平面状の部材での接合であっても耐蝕性
非貴金属製部材を確実に接合することができる。
する。図1は、本発明の第1実施例を示すスパークプラ
グ1を示すもので、Ni合金外皮2aとCu或いはCu
合金芯部2bの複合金属からなる中心電極2の先端と、
無垢のNi合金或いはNi合金外皮3aとCu若しくは
Cu合金芯部3bの複合金属からなる外側電極3の先端
側面の火花放電間隙側に、それぞれ耐火花消耗電極材2
1、31が、それぞれ耐蝕性非貴金属製部材22、32
を介して設けられている。
20重量%以上のIr(イリジウム)を含んだ白金合
金、Y2 O3 等の希土類元素酸化物を5重量%以下含有
した95重量%以上のIrからなる合金、或いはPt、
Ru、Rhを5重量%以下含有した95重量%以上のW
(タングステン)からなる合金等の貴金属からなる。一
方、耐蝕性非貴金属製部材22、23は、例えば、耐熱
性、耐蝕性の優れた13重量%以上のCrを含んだNi
合金が好ましいが、その他、熱伝導性の良好な純Ni或
いはSi、Mn、Cr、Al等の総添加量10%以下の
Ni合金を用いることができる。
耐蝕性非貴金属製部材22、32を有する本実施例のス
パークプラグ1は、以下の方法により製造される。 (1)円柱状の耐火花消耗電極材などをあらかじめ円板
形状に切断して、チップ状耐火花消耗電極材11を形成
しておく。
チップ状耐火花消耗電極材11の径より大きいため、図
2に示すように、TIG溶接或いはレーザ溶接の溶接の
ためのビームBを、接合部の斜め上方から接合面に向け
て照射し、耐蝕性非貴金属製部材12を回転させること
によって、チップ状耐火花消耗電極材11と耐蝕性非貴
金属製部材12とを十分に溶融させて、その接合を確実
なものにすることができる。
消耗電極材11と耐蝕性非貴金属製部材12とが接合さ
れた複合電極材を、カッター40によって適当寸法に切
断して、図4に示すような複合電極チップ13を形成す
る。なお、この複合電極チップ13は、使用されるスパ
ークプラグ1の火花放電ギャップの数に応じた数だけ必
要である。
3が溶接された主体金具6内に組み込んで固定する。こ
の時点では、外側電極3は、まだ直線状であり、火花放
電ギャップを形成していない。
13の耐蝕性非貴金属製部材12側を直状の外側電極3
の火花放電ギャップ側の表面に載せ、抵抗溶接によって
接合する。 (6)複合電極チップ13が接合された外側電極3を治
具によって内方に曲折させて、図1に示すように、中心
電極2との間で、火花放電ギャップを形成する。
面図である。
ップ状耐火花消耗電極材と円柱状の耐蝕性非貴金属製部
材との接合方法を示す部分斜視図である。
柱状の耐蝕性非貴金属製部材の切断を示す側面図であ
る。
である。
縁体と主体金具との組み付け方法を示す側面図である。
側電極と複合電極チップとの接合方法を示す側面図であ
る。
耗電極材) 12 耐蝕性非貴金属製部材(棒状の耐蝕性非貴金属製
部材) 13 複合電極チップ 21 耐火花消耗電極材 22 耐蝕性非貴金属製部材 31 耐火花消耗電極材 32 耐蝕性非貴金属製部材
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも外側電極の先端側面に、耐火
花消耗電極材を設けたスパークプラグの製造方法におい
て、 棒状の耐蝕性非貴金属製部材の先端に、チップ状の耐火
花消耗電極材をTIG溶接或いはレーザ溶接の溶融接合
法により接合する第1工程と、 該第1工程により得られた複合電極材の前記耐蝕性非貴
金属製部材を適当寸法にカットする第2工程と、 該第2工程により得られた複合電極チップの前記耐蝕性
非貴金属製部材側を、Ni合金或いはNi合金外皮とC
u若しくはCu合金芯部の複合金属からなる外側電極の
火花放電間隙側に溶接する第3工程とを含んだことを特
徴とするスパークプラグの製造方法。 - 【請求項2】 前記耐蝕性非貴金属製部材の径を前記耐
火花消耗電極材の径より大きくしたことを特徴とする請
求項1記載のスパークプラグの製造方法。 - 【請求項3】 前記耐火花消耗電極材として、 20重量%以上のIrを含んだ白金合金、 希土類元素酸化物を5重量%以下含んだIr合金、 95重量%以上のWからなる合金のいずれかよりなるチ
ップを前記耐蝕性非貴金属製部材に接合することを特徴
とする請求項1または2記載のスパークプラグの製造方
法。 - 【請求項4】 前記耐蝕性非貴金属製部材として、13
重量%以上のCrを含んだNi合金を使用したことを特
徴とする請求項1、2または3のいずれか1項に記載の
スパークプラグの製造方法。
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