JP3426003B2 - パイプの加工法 - Google Patents
パイプの加工法Info
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Description
クレーン、ロボットアーム、シリンダ、自転車、自動車
等を構成するに用いられる金属パイプの部分硬度、強度
を高めるためのパイプ加工法に関するものである。
度)を高めるための従来の加工法としては A.金属パイプの強化したい部分に、高硬度で高強度の
部材をはめ込み、その周囲を接合する方法。
し、強度不足に対しては金属パイプ外周部から部分的に
肉盛り強化する方法。
強化(硬化)を図る方法。
加工方法、つまり金属パイプの強化したい部分に、高硬
度で高強度の部材を嵌め込み、その周囲を接合する方法
にあっては、金属パイプの追加加工や嵌め込み部材を加
工製造する必要があることからコスト高となり、工業上
不適当であった。
化処理やめっきにより、高硬度とし強度不足個所に金属
パイプ外周部から部分的に肉盛り強化する方法で、たと
え金属パイプ外周部から肉盛り強化しても、その金属パ
イプ内壁の材料硬度や強度は、ほとんど変化せず、金属
パイプ内壁とその内部部材との摺動や接触により上記の
表面硬化処理層やめっき層に、き裂を生じやすいという
不具合がある。
化)や析出強化(硬化)を図る方法にあっても、B項同
様にパイプの材質が強化(硬化)成分をあまり含まない
低硬度低強度である金属の場合は、この補強効果がほと
んど期待できないものであった。
鑑みてなされたもので、金属パイプ強化部分を、加熱溶
融せしめ、この溶融部分に、硬度及び強度を向上せしめ
ることができる金属成分を有する合金を溶かし込んで当
該部分の合金化を図り、硬度及び強度を向上せしめるパ
イプの加工法を提供することにある。また、さらに金属
パイプの材質よりも高い溶融温度の材料及び/又は高い
熱伝導率である材料で形成された治具をパイプ内に挿入
することにより金属パイプ溶融部の内側寸法を規定する
パイプの加工法を提供することにある。
成するハンドルとして使用する金属パイプの加工法を例
として説明する。
ずそのトグル式トルクレンチの構成を図1及び図2に基
づいて説明する。
ルであって、このハンドル1の先端部には、ヘッド2が
ヘッドピン3により軸支されまたこのハンドル1の内部
には、スラスタ4がハンドル1の軸方向に移動可能に位
置され、そのスラスタ4と前記ヘッド2とは、トグルリ
ンク5によって連結されている。さらに上記スラスタ4
は、ハンドル1内に内装されるスプリング6の弾圧作用
でヘッド2方向に押圧されている。7はヘッド2の側面
とハンドル1内側面との間の摩擦力を緩和せしめるため
の球体、8はスラスタ4とハンドル1内側面との間の摩
擦力を緩和せしめるためのローラである。
いては、その締付作業前におけるトグルリンクの位置は
図2に示す位置であって、締付作業時において、ねじ等
の締付けが所定の締付けトルクに達すると、トグルリン
ク5が動作し、これによってヘッド2が、ハンドル1の
当接部11に衝撃的に当接されると共にスラスタ4はス
プリング6の弾圧力に抗して後退する。このスラスタ4
の後退時にローラ8が受け面9にガイドされて転動する
ためスラスタ4は円滑に後退されるものである。
は、そのトグルリンク5の動作時にローラ8が、受け面
9に摺動及び接触されるため、特にその受け面9の耐摩
耗性及び耐久性を向上せしめるための補強加工が要求さ
れる。
ハンドル1として用いられる金属製パイプの加工法とし
て図3、図4を基にして説明する。
製であり、しかも、冷間加工によりその一部に偏平凹部
12ならびに従来例で示したトグル機構部品であるロー
ラ8を当接支持する偏平凹部13を形成する。
に、上記偏平凹部12及び13の内側面に当接される銅
製の治具14を挿入し、特に偏平凹部13の内側面を、
治具14で受ける。
ドル1の外側から融点(アルミニウムの場合約600
℃)以上に加熱する。
に、例えば銅35%、ケイ素5%を含むアルミニウム合
金(溶融温度約500℃)である溶接棒15を溶かし込
み、その偏平凹部13が図4で示すようにやや盛り上る
程度まで溶かし入れる。このアルミ合金の溶かし込みに
よって、アルミニウム製ハンドル1の偏平凹部13は、
溶接棒から溶けたアルミニウム合金と混り合って、その
偏平凹部13は、合金化16され、これによって、当該
合金化部16は、アルミニウム製パイプのビッカース硬
度が、Hv90であったものが、合金化することにより
Hv250にまで高めることができ、さらにアルミニウ
ム製パイプの引張り強度が19kg/mm2 であったも
のが合金化することにより26kg/mm2 に向上し
た。
に際しそのハンドル1の内部に、偏平凹部13の内側面
に当接される形状で、しかもハンドル1の溶融温度より
も高い金属である例えば溶融温度約1100℃である銅
製の治具14を挿入することで、上記偏平凹部13の内
側面の変形を抑制し、正しい寸法のパイプ内径と形状を
確保することができる。
アルミニウムである場合について述べたがこのハンドル
1の金属パイプ材質が、例えばチタン、ステンレスであ
るときは、この金属パイプ材質に関係して溶接棒15の
材質を変える必要がある。
材(溶融温度約1700℃)を採用した場合でも、添加
元素として6%アルミニウム、4%バナジウムなどを含
んだチタン合金溶接棒(溶融温度約1600℃)を使用
することにより偏平凹部13の内壁はビッカース硬度約
Hv160から約Hv280まで向上し、引張強さも4
5kg/mm2から70kg/mm2に向上した。偏平凹
部13の溶融による当該部分の変形も、偏平凹部13の
内面にジルコニア製(溶融温度約2700℃)当て板治
具14を挿入することにより、正しい規定寸法のパイプ
加工ができた。なお、図4中、網掛け模様で示される合
金化部16は、偏平凹部13の外側面から内側面にかけ
て全面に渡って形成されている。したがって、偏平凹部
13は外側面から内側面にかけてすべてが溶融されるよ
うに加熱されている。
分を、その外側面から内側面にかけてすべてが溶融する
ようにその金属パイプの溶融点以上に加熱せしめ、該溶
融部に強化成分を有す金属を溶かし入れるパイプの加工
方法であるから、これによれば、金属パイプの強度及び
硬度を効率良く向上せしめることができるという効果が
得られる。
金属パイプの内側に、その溶融部に当接保形される治具
を挿入することでその金属パイプの内面寸法精度が設定
値に確保できるという効果も得られる。
す拡大図
の当接部 12…偏平凹部 13…硬化(強化)すべ
く偏平凹部 14…治具 15…溶接棒 16…合金化部
Claims (2)
- 【請求項1】 金属パイプの部分を、その外側面から内
側面にかけてすべてが溶融するようにその金属パイプの
溶融点以上に加熱せしめ、該溶融部に強化成分を有す金
属を溶かし入れることを特徴とするパイプの加工法。 - 【請求項2】 請求項1記載のパイプ加工法において、
金属パイプの部分を溶融点以上に加熱する前に、該金属
パイプ内にその金属パイプより高い溶融温度を持つ材料
及び/又は高い熱伝導率を持つ材料で形成された治具を
挿入することにより金属パイプ溶融部の内側寸法を規定
することを特徴とするパイプの加工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25699893A JP3426003B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | パイプの加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25699893A JP3426003B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | パイプの加工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07112274A JPH07112274A (ja) | 1995-05-02 |
JP3426003B2 true JP3426003B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=17300305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25699893A Expired - Fee Related JP3426003B2 (ja) | 1993-10-14 | 1993-10-14 | パイプの加工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3426003B2 (ja) |
-
1993
- 1993-10-14 JP JP25699893A patent/JP3426003B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07112274A (ja) | 1995-05-02 |
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