JP3425692B2 - 電気コネクタ - Google Patents

電気コネクタ

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JP3425692B2
JP3425692B2 JP2000133156A JP2000133156A JP3425692B2 JP 3425692 B2 JP3425692 B2 JP 3425692B2 JP 2000133156 A JP2000133156 A JP 2000133156A JP 2000133156 A JP2000133156 A JP 2000133156A JP 3425692 B2 JP3425692 B2 JP 3425692B2
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宏明 帯金
一邦 久冨
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/71Coupling devices for rigid printing circuits or like structures
    • H01R12/712Coupling devices for rigid printing circuits or like structures co-operating with the surface of the printed circuit or with a coupling device exclusively provided on the surface of the printed circuit
    • H01R12/716Coupling device provided on the PCB

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気コネクタに属
し、特にコネクタと相手コネクタとをロックするロック
機構を有する電気コネクタに属する。
【0002】
【従来の技術】従来技術の電気コネクタは、図7及び図
8に示すように、コネクタ1と、このコネクタ1に嵌合
して電気的且つ機械的に接続する相手コネクタ21とを
有している。コネクタ1はインシュレータ3と、このイ
ンシュレータ3に組み付けられている複数の導電性のコ
ンタクト5とを有している。相手コネクタ21は相手イ
ンシュレータ23と、この相手インシュレータ23に組
み付けた複数の導電性の相手コンタクト25とを有して
いる。
【0003】インシュレータ3は一面に溝形状に形成し
た嵌合部7を有している。相手インシュレータ23は嵌
合部7に嵌合する相手嵌合部27を有している。コンタ
クト5はインシュレータ3に保持した保持部5aと、こ
の保持部5aから嵌合部7へ延びている接触部5bと、
保持部5aからインシュレータ3の外へ延びている端子
部5cとを有している。相手コンタクト25は相手イン
シュレータ23に保持した相手保持部25aと、この相
手保持部25aから相手嵌合部27へ延びている相手接
触部25bと、相手保持部25aから相手インシュレー
タ23の外へ延びている相手端子部25cとを有してい
る。
【0004】コネクタ1はプリント回路基板のような基
板10に表面実装され、端子部5cが基板10上に設け
られている図示しない導電部に半田等によって接続され
ている。相手コネクタ21はプリント回路基板のような
相手基板30に表面実装され、相手端子部25cが相手
基板30の図示しない相手導電部に半田等によって接続
されている。
【0005】相手コンタクト25は相手嵌合部27が嵌
合部7に嵌合したときに、接触部5bに相手接触部25
bが接触する。更にコネクタ1及び相手コネクタ21は
嵌合部7に相手嵌合部27が嵌合した状態から相手コネ
クタ21をコネクタ1から離脱することができる。
【0006】尚、従来技術に関わる参照公報としては、
実開平6−48181号公報、及び特開平7−1928
06号公報がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電気コネクタでは、通常、基板10が機器側に固定され
ており、コネクタ1の嵌合部7に相手コネクタ21の相
手嵌合部27が嵌め込まれることによって嵌合状態とな
るもである。この嵌合状態において相手基板30上か
ら相手基板30に斜め方向Xや回転方向に力が加わった
場合には、嵌合状態であっても相手基板30に角度A
(図7を参照),A´(図8を参照)がついてしまい接
触部5b及び相手接触部25bとの接触状態が不安定に
なり、且つ嵌合した状態も保持できず外れやすくなると
いう問題がある。
【0008】また、電気コネクタには、インシュレータ
3及び相手インシュレータ23にロック機構を設けて嵌
合状態を保持するものもあるが、ロック状態及びロック
の解除を繰り返すとインシュレータ3及び相手インシュ
レータ23が削れてしまい、嵌合状態を保持するための
保持力が低下してしまうという問題がある。
【0009】それ故に本発明の課題は、嵌合状態を保持
するための保持力が低下してしまうことなく、安定した
嵌合状態の保持力を得ることができる電気コネクタを提
供することにある。
【0010】また、本発明のもう一つの課題は、上述の
課題を解決しつつ、嵌合は弱い力で行うことができる
が、強いロック力を生じることが可能なコネクタを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、コンタ
クトと、該コンタクトを保持するインシュレータと、相
手コネクタとの係合を保持するロック部材とを含むコネ
クタにおいて、前記ロック部材は、前記インシュレータ
に保持される保持部と、該保持部から連続して形成され
る第1のばね部と、前記相手コネクタと係合して該相手
コネクタをロックするロック部と、前記相手コネクタを
離脱する際、前記インシュレータと当接して、前記相手
コネクタの離脱力を高める機能を有する当接部とを有
し、前記当接部は、嵌合の際には、前記インシュレータ
に当接しないが、離脱の際には、嵌合離脱の方向でイン
シュレータに当接する構成を備えていることを特徴とす
コネクタが得られる。
【0012】本発明によれば、前記コネクタにおいて、
前記当接部は、前記第1のばね部から突出して形成され
たばね性を有する第2のばね部であることを特徴とする
コネクタが得られる。
【0013】本発明によれば、前記コネクタと、前記相
手側コネクタとを備え、前記コネクタの前記インシュレ
ータは、溝状に形成した嵌合部を有するとともに、前記
コンタクトは、前記インシュレータに組み付けた導電性
のコンタクトとを含み、前記相手側コネクタは、前記嵌
合部に嵌合する相手嵌合部を有する相手インシュレータ
と、前記相手インシュレータに組み付けた導電性の相手
コンタクトとを含み、前記コンタクトは前記嵌合部に位
置している接触部を有し、前記相手コンタクトは前記相
手嵌合部が前記嵌合部に嵌合したときに前記接触部に接
触する相手接触部を有し、更に前記コネクタ及び前記相
手コネクタは前記嵌合部に前記相手嵌合部を嵌合した状
態でロックするロック機構を有している電気コネクタで
あって、前記ロック機構は前記嵌合部に設けた前記ロッ
ク部材と、前記相手嵌合部が前記嵌合部に嵌合したとき
に前記ロック部材に係合してロックされるよう前記相手
インシュレータに設けたロック受け部材とを有し、前記
ロック部材は所定間隔をもって前記ロック受け部材を受
け入れるように相対向し且つ前記ロック部間に前記ロッ
ク受け部材が完全に入り込んだ後、前記ロック部によっ
て前記ロック受け部材をロックする前記ロック部と、前
記ロック部に接続され且つ前記ロック受け部材が前記ロ
ック部を押圧したときに変形するバネ性をもつ前記第1
のばね部からなるバネ板部とを有していることを特徴と
する電気コネクタが得られる。
【0014】本発明によれば、前記電気コネクタにおい
て、前記ロック部は一対が所定間隔をもって相対向し前
記コンタクトの外側で前記嵌合部に位置していることを
特徴とする電気コネクタが得られる。
【0015】本発明によれば、前記電気コネクタにおい
て、前記ロック部材は前記バネ板部間を相互に連結した
連結部を有していることを特徴とする電気コネクタが得
られる。
【0016】本発明によれば、前記電気コネクタにおい
て、前記ロック部材が前記嵌合部の角隅部分に設けられ
ていることを特徴とする電気コネクタ。
【0017】本発明によれば、前記電気コネクタにおい
て、前記ロック部材及び前記ロック受け部材が金属板材
であることを特徴とする電気コネクタが得られる。
【0018】
【作用】本発明の電気コネクタは、ロック機構を設ける
ことにより基板若しくは相手基板に力が加わっても角隅
部分にロック部によって、基板若しくは相手基板へ働く
角度を最小限に抑えることができ、嵌合状態を保持する
ための保持力が低下してしまうことなく、安定した嵌合
状態の保持力を得る。したがって、コンタクト及び相手
コンタクトの接触力も安定する。また、基板若しくは相
手基板の傾きを押さえる。
【0019】更に、角隅部分に位置するロック部材にバ
ネ性を持たせることによって小形低背のコネクタであっ
てコンタクトが少芯数であっても、繰り返し嵌合におけ
る一定の嵌合保持力を得ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明の電気コネクタの実
施の形態を図面を参照して説明する。尚、実施形態の説
明において、図7及び図8と同じ要素部分については同
じ符号を付して説明する。
【0021】図1乃至4を参照して、第1の実施形態に
係る電気コネクタは、コネクタ1と、このコネクタ1に
嵌合して電気的且つ機械的に接続する相手コネクタ21
とを有している。コネクタ1はインシュレータ3と、こ
のインシュレータ3に組み付けられている複数の導電性
のコンタクト5とを有している。相手コネクタ21は相
手インシュレータ23と、この相手インシュレータ23
に組み付けられている複数の導電性の相手コンタクト2
5とを有している。
【0022】インシュレータ3は一面に方形且つ溝形状
に形成されている嵌合部7を有している。相手インシュ
レータ23は嵌合部7に嵌合する相手嵌合部27を有し
ている。コンタクト5は嵌合部7の長手方向に所定間隔
をもって組み込まれており、嵌合部7に2列に配置され
ている。相手コンタクト25は相手嵌合部27の長手方
向に所定間隔をもって組み込まれており、相手嵌合部2
7に2列に配置されている。ここで、コンタクト5及び
相手コンタクト25は図8に示したコンタクト5及び相
手コンタクト25と若干形状が異なるものの機能は同様
な形状のものを採用している。
【0023】コンタクト5はインシュレータ3に保持し
た保持部5a(図8に示した保持部5aと同様)と、こ
の保持部5aから嵌合部7へ延びている接触部5bと、
保持部5aからインシュレータ3の外へ延びている端子
部5cとを有している。相手コンタクト25は相手イン
シュレータ23に保持した相手保持部25a(図8に示
した相手保持部25aと同様)と、この相手保持部25
aから相手嵌合部27へ延びている接触部25bと、相
手保持部25aから相手インシュレータ23の外へ延び
ている相手端子部25cとを有している。
【0024】嵌合部5の長手方向と直交する向きで対向
している一対の接触部5bは、これら一対の接触部5b
間に相手コンタクト25を受け入れ押圧することによっ
て接触するように薄板形状の接触バネ板材によって作ら
れている。
【0025】コネクタ1はプリント回路基板のような基
板10に表面実装され、端子部5cが基板10の図示し
ない導電部に半田等によって接続されている。相手コネ
クタ21はプリント回路基板のような相手基板30に表
面実装され、相手端子部25cが相手基板30の図示し
ない相手導電部に半田等によって接続されている。
【0026】相手コンタクト25は相手嵌合部27が嵌
合部7に嵌合したときには、接触部5bに相手接触部2
5bが接触する。コネクタ1及び相手コネクタ21は嵌
合部7に相手嵌合部27が嵌合した状態から相手コネク
タ21をコネクタ1から離脱させることができる。
【0027】更に、コネクタ1及び相手コネクタ21は
嵌合部7に相手嵌合部27が嵌合した状態から相手コネ
クタ21がコネクタ1から離脱するのを阻止するロック
機構を有している。
【0028】ロック機構は接触部5bの外側で嵌合部7
の角隅部分である四隅に設けた金属製のロック部材15
と、相手嵌合部27が嵌合部7に嵌合したときにロック
部材15に係合してロックされるように相手インシュレ
ータ23に設けた板形状のロック受け部材材35とを有
している。
【0029】ロック部材15は、ロック部15aと、連
結部15bと、バネ板部15cと、当接部15dとから
成る。ロック部15aは、嵌合部7の四隅に配置され、
所定間隔をもって相対向し、嵌合部7の角隅部分の内側
側面から突出している。バネ板部15cは、弾性を有
し、ロック部15aを揺動自在に支持している。このバ
ネ板部15cは嵌合部7の四隅の側壁面に形成されてい
る切り溝部3dに入り込んで納められている。連結部1
5bは、バネ板部15c同士を互いに連結している。
【0030】ロック部材15はロック受け部材35が一
対のロック部15aを押圧して一対のロック部15aを
外向きに移動させ且つバネ板部15cを変形させて、一
対のロック部15a間に完全に入り込ませた後、弾性復
元力によって元の位置に復帰する一対のロック部15a
によってロック受け部材35を上面からロックする。
【0031】ロック部材15及びロック受け部材35は
金属材によって作られている。ロック受け部材35は相
手インシュレータ23の長手方向の両端部に位置してお
り、且つ相手インシュレータ23の幅方向の両端で露出
している。ロック受け部材35の幅方向における寸法
は、一対のロック部15a間の寸法よりも大きい寸法と
成っている。
【0032】ところで、図3及び図4に示すように、電
気コネクタでは、通常、基板10が機器側に固定されて
おり、コネクタ1の嵌合部7に相手コネクタ21の相手
嵌合部27が嵌め込まれて嵌合状態と成るものである。
この嵌合状態において、相手基板30上から相手基板3
0に斜め方向Xや回転方向に力が加わった場合には、嵌
合状態であっても相手基板30に角度B(図3を参
照),B´(図4を参照)がつくが、嵌合部7の四隅部
分にロック機構を設けることにより、相手基板30の傾
きを押さえるので安定した接触状態を保つ。
【0033】また、接触部5b及び相手接触部25bと
の接触状態はロック機構によって安定し、且つ嵌合した
状態においても保持力を保てることからコネクタ1及び
相手コネクタ30が外れることがない。
【0034】また、電気コネクタには、インシュレータ
3及び相手インシュレータ23にロック機構を設けて嵌
合状態を保持するものもあるが、ロック部材15、ロッ
ク受け部材35が金属板材によって形成すると、ロック
状態びロックの解除を繰り返してもインシュレータ3及
び相手インシュレータ23が削れてしまうことがない。
したがって、嵌合状態を保持するための保持力が低下す
ることがなく、安定した嵌合状態の保持力を得る。
【0035】更に、嵌合部7の四隅のロック部15aに
バネ性をもつバネ部板15cをもっているので、繰り返
し嵌合における場合でも、安定した嵌合状態と保持力と
を得る。
【0036】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図5は本発明の第2の実施形態に係る電気コネ
クタの要部の嵌合状態における横断面図、図6は図5に
示す電気コネクタの動作を示し、(a)は嵌合時の要部
の横断面図、(b)は離脱時の要部の横断面図である。
図5及び図6を参照して、本実施形態の電気コネクタ
は、コネクタ1と、相手コネクタ21との組み合わせか
ら成る。コネクタ1は、図1乃至4に示すコネクタ1と
同様の構成であり、インシュレータ3と、このインシュ
レータ3に設けられたコンタクト5と、インシュレータ
3に設けられ、相手コネクタ21を係止するロック部材
17とから成る。
【0037】インシュレータ3及びコンタクト5は、図
1乃至4に示すものと同様のものである。
【0038】ロック部材17は、インシュレータ3の嵌
合部7の四隅にそれぞれ配置され、各ロック部材17
は、弾性を有する金属板を打ち抜いて形成されており、
保持部17aと、第1のばね部17bと、ロック部17
cと、当接部17dとを有している。
【0039】保持部17aは、インシュレータ3に保持
され、固定されている。
【0040】第1のばね部17bは、保持部17aの一
側に連設され、揺動自在に成っている。
【0041】ロック部17cは、第1のばね部17bの
自由端に連設され、嵌合時、相手コネクタ21のロック
受け部35を係止して、相手コネクタ21がコネクタ1
に嵌合した状態で相手コネクタ21をロックする。
【0042】当接部17dは、第1のばね部17bの自
由端に連設され、図6(a),(b)に示すように、嵌
合時にはインシュレータ3に当接しないように成ってい
るが、離脱時には、インシュレータ3の内側面に当接す
るように成っている。この当接部17dは、弾性を有し
ているので、第2のばね部と成っているが、この当接部
17dは、必ずしも弾性を有する必要は無い。
【0043】相手コネクタ21は、図1乃至4に示す相
手コネクタ21と同様の構成に成っており、相手インシ
ュレータ23と、この相手インシュレータ23に設けら
れた相手コンタクト(図示せず)と、相手インシュレー
タ23の四隅に設けられた金属製のロック受け部35と
から成る。ロック受け部35は、金属製が望ましいが、
必ずしも金属製である必要は無い。
【0044】次に、本実施形態の電気コネクタの動作に
つてい図6を参照して説明する。尚、ここでは、嵌合・
離脱時におけるコンタクトと相手コンタクトとの間に生
じる機械的な抵抗は考慮しないこととする。
【0045】第1の実施形態の電気コネクタの場合、嵌
合に要する力と離脱に要する力は実質的に等しくなって
いるが、本実施形態では、嵌合に要する力と離脱に要す
る力が異なる。
【0046】嵌合・離脱時の抵抗力は、主としてロック
部材17の第1のばね部17bによって生じるが、この
第1のばね部17bは、嵌合時と離脱時で、支えられる
箇所が異なるので、嵌合時と離脱時の抵抗力が大きく変
化する。即ち、図6(a)に示すように、嵌合時、第1
のばね部17bは、その根元の部分を支点aとして、そ
の自由端が揺動するように成っているので、支点aから
自由端までの距離が長く、このため、相手コネクタ21
のロック受け部35によって、ロック部17cを介して
第1のばね部17bの自由端を、弱い力で押し込むこと
ができる。この結果、嵌合に要する力が少なくて済む。
【0047】一方、離脱時、図6(b)に示すように、
離脱のために相手コネクタ21を引き上げると、湾曲し
た第1のばね部17bが押し広げられ、これに伴ない当
接部17dがインシュレータ3の内壁面に当接する。こ
れ以降、相手コネクタ21を引き上げるには、第1のば
ね部17bを押し広げる力に加え、当接部17dを矢印
bの方へ押し込む力も必要となる。この結果、離脱に要
する力が、嵌合に要する力よりも大きなものとなる。こ
のことは、嵌合を容易にするために嵌合時に要する力を
弱めても、相手コネクタをロックする力を十分に確保で
きるという効果に繋がる。この効果は、コンタクトと相
手コンタクト間の総合的な摺接力が弱い少芯数の電気コ
ネクタにおいて特に有用である。
【0048】
【発明の効果】以上、実施の形態によって説明したよう
に、本発明の電気コネクタによれば、ロック機構を設け
ることにより、基板若しくは相手基板に力が加わっても
ロック部によって基板若しくは相手基板へ働く角度は最
小限に抑えることができ、嵌合状態を保持するための保
持力が低下してしまうことなく、安定した嵌合状態の保
持力を得ることができる。
【0049】したがって、コンタクト及び相手コンタク
トの接触力も安定する。また、基板若しくは相手基板の
傾きを押さえることができる。
【0050】また、ロック部材のバネ板部によって小形
低背のコネクタ且つコンタクトが少芯数でも、繰り返し
嵌合における一定の嵌合・保持力を得ることができる。
【0051】また、ロック部材とロック受け部材を金属
で形成すると、樹脂のように削れることがなく、安定し
た嵌合・保持力を得ることができる。
【0052】更に、本発明によれば、嵌合時に要する力
を小さくしても、十分なロック力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気コネクタの一実施の形態例を示
し、コネクタ及び相手コネクタが嵌合する前の状態でコ
ネクタの一部を断面した斜視図である。
【図2】図1に示したコネクタの要部を示す断面図であ
る。
【図3】図1に示した電気コネクタが嵌合している状態
を示す正面図である。
【図4】図3に示した電気コネクタを側面で断面した状
態を示す断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る電気コネクタの
要部の嵌合状態における横断面図である。
【図6】図5に示す電気コネクタの動作を示し、(a)
は嵌合時の要部の横断面図、(b)は離脱時の要部の横
断面図である。
【図7】従来技術の電気コネクタを示す側面図である。
【図8】図7に示した電気コネクタの断面図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 3 インシュレータ 5 コンタクト 5a 保持部 5b 接触部 5c 端子部 7 嵌合部 10 基板 15 ロック部材 15a ロック部 15b 連結部 15c バネ板部 17 ロック部材 17a 保持部 17b 第1のばね部 17c ロック部 17d 当接部(第2のばね部) 21 相手コネクタ 23 相手インシュレータ 25 相手コンタクト 25a 相手保持部 25b 相手接触部 25c 相手端子部 27 相手嵌合部 30 相手基板 35 ロック受け部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−16634(JP,A) 特開 平1−151179(JP,A) 実開 平7−19972(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/639 H01R 12/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトと、該コンタクトを保持する
    インシュレータと、相手コネクタとの係合を保持するロ
    ック部材とを含むコネクタにおいて、前記ロック部材
    は、前記インシュレータに保持される保持部と、該保持
    部から連続して形成される第1のばね部と、前記相手コ
    ネクタと係合して該相手コネクタをロックするロック部
    と、前記相手コネクタを離脱する際、前記インシュレー
    タと当接して、前記相手コネクタの離脱力を高める機能
    を有する当接部とを有し、前記当接部は、嵌合の際に
    は、前記インシュレータに当接しないが、離脱の際に
    は、嵌合離脱の方向でインシュレータに当接する構成を
    備えていることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコネクタにおいて、前記
    当接部は、前記第1のばね部から突出して形成されたば
    ね性を有する第2のばね部であることを特徴とするコネ
    クタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のコネクタと、前記相手側
    コネクタとを備え前記コネクタの前記インシュレータ
    は、溝状に形成した嵌合部を有するとともに、前記コン
    タクトは、前記インシュレータに組み付けた導電性のコ
    ンタクトとを含み、前記相手側コネクタは、前記嵌合部
    に嵌合する相手嵌合部を有する相手インシュレータと
    前記相手インシュレータに組み付けた導電性の相手コン
    タクトとを含み、前記コンタクトは前記嵌合部に位置し
    ている接触部を有し、前記相手コンタクトは前記相手嵌
    合部が前記嵌合部に嵌合したときに前記接触部に接触す
    る相手接触部を有し、更に前記コネクタ及び前記相手コ
    ネクタは前記嵌合部に前記相手嵌合部を嵌合した状態で
    ロックするロック機構を有している電気コネクタであっ
    て、前記ロック機構は前記嵌合部に設けた前記ロック部
    材と、前記相手嵌合部が前記嵌合部に嵌合したときに前
    記ロック部材に係合してロックされるよう前記相手イン
    シュレータに設けたロック受け部材とを有し、前記ロッ
    ク部材は所定間隔をもって前記ロック受け部材を受け入
    れるように相対向し且つ前記ロック部間に前記ロック受
    け部材が完全に入り込んだ後、前記ロック部によって前
    記ロック受け部材をロックする前記ロック部と、前記
    ック部に接続され且つ前記ロック受け部材が前記ロック
    部を押圧したときに変形するバネ性をもつ前記第1の
    ね部からなるバネ板部とを有していることを特徴とする
    電気コネクタ。
  4. 【請求項4】 請求項記載の電気コネクタにおいて、
    前記ロック部は一対が所定間隔をもって相対向し前記コ
    ンタクトの外側で前記嵌合部に位置していることを特徴
    とする電気コネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項記載の電気コネクタにおいて、
    前記ロック部材は前記バネ板部間を相互に連結した連結
    部を有していることを特徴とする電気コネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項記載の電気コネクタにおいて、
    前記ロック部材が前記嵌合部の角隅部分に設けられてい
    ることを特徴とする電気コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項記載の電気コネクタにおいて、
    前記ロック部材及び前記ロック受け部材が金属板材であ
    ることを特徴とする電気コネクタ。
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