JP3425524B2 - 粘着テープ用粘着組成物及びそれを用いた粘着テープ - Google Patents
粘着テープ用粘着組成物及びそれを用いた粘着テープInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着テープ用粘着組
成物及びそれを用いた粘着テープに関するものである。
成物及びそれを用いた粘着テープに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】自動車用電線の集束や保護を目的とし
て、粘着テープが使われている。テープの粘着剤として
は、安全衛生などの優れている等で水系粘着剤が使わ
れ、ベースとして（天然ゴムラテックス／スチレンブタ
ジエンラテックス／アクリレート系樹脂エマルジョン）
混合系、タッキファイヤとして、テルペンフェノール樹
脂エマルジョン、軟化剤として低分子量ポリイソプレン
ラテックスより構成されている。テーピング施工後のワ
イヤーハーネスにおいて運転時や自動車への組み付け時
の振動、応力等によりテープ末端部がはがれ易い為、粘
着力の強いテープが好んで使われる。粘着力を高める
為、高軟化点のタッキファイヤが使われるが、低軟化点
のものに比べテープ製造時、熱乾燥工程に於いて、タッ
キファイヤ粒子が溶融し難くゴム中に溶け込むまでには
至らない。従って、乾燥直後に於いて、タック性に欠
け、巻き取り工程でテープ糊面が巻き心に貼り付かず粘
着テープを生産できないという問題がある。また、水系
粘着剤に対して低軟化点タッキファイヤの使用や軟化剤
の添加量の増加により、乾燥直後のタック性は改善され
るが、粘着力の低下を生ずると共に凝集力低下による粘
着組成物の被着物への転着の発生等の不具合を伴う。
て、粘着テープが使われている。テープの粘着剤として
は、安全衛生などの優れている等で水系粘着剤が使わ
れ、ベースとして（天然ゴムラテックス／スチレンブタ
ジエンラテックス／アクリレート系樹脂エマルジョン）
混合系、タッキファイヤとして、テルペンフェノール樹
脂エマルジョン、軟化剤として低分子量ポリイソプレン
ラテックスより構成されている。テーピング施工後のワ
イヤーハーネスにおいて運転時や自動車への組み付け時
の振動、応力等によりテープ末端部がはがれ易い為、粘
着力の強いテープが好んで使われる。粘着力を高める
為、高軟化点のタッキファイヤが使われるが、低軟化点
のものに比べテープ製造時、熱乾燥工程に於いて、タッ
キファイヤ粒子が溶融し難くゴム中に溶け込むまでには
至らない。従って、乾燥直後に於いて、タック性に欠
け、巻き取り工程でテープ糊面が巻き心に貼り付かず粘
着テープを生産できないという問題がある。また、水系
粘着剤に対して低軟化点タッキファイヤの使用や軟化剤
の添加量の増加により、乾燥直後のタック性は改善され
るが、粘着力の低下を生ずると共に凝集力低下による粘
着組成物の被着物への転着の発生等の不具合を伴う。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、粘着テープ
製造時に於けるテープ糊面の巻き芯への貼り付き性に優
れ、且つ粘着力、タック性、凝集力のバランスも良好な
粘着テープ用粘着組成物及びそれを用いた粘着テープを
提供することを課題とする。
製造時に於けるテープ糊面の巻き芯への貼り付き性に優
れ、且つ粘着力、タック性、凝集力のバランスも良好な
粘着テープ用粘着組成物及びそれを用いた粘着テープを
提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、天然ゴムラテ
ックス及びスチレンブタジエンゴムラテックスを含む混
合ラテックスをＡ成分、軟化点が１００〜１３５℃であ
るテルペンフェノール樹脂エマルジョンをＢ成分及びブ
チルアクリレート樹脂と軟化点が６０〜８０℃であるテ
ルペンフェノール樹脂であるＣ成分との混合エマルジョ
ンをＤ成分として含むことを特徴とする粘着テープ用粘
着組成物に関するものである。また、本発明は、塩化ビ
ニル樹脂からなるテープ基材上に前記粘着テープ用粘着
組成物を塗布し、乾燥してなることを特徴とする粘着テ
ープに関するものである。
ックス及びスチレンブタジエンゴムラテックスを含む混
合ラテックスをＡ成分、軟化点が１００〜１３５℃であ
るテルペンフェノール樹脂エマルジョンをＢ成分及びブ
チルアクリレート樹脂と軟化点が６０〜８０℃であるテ
ルペンフェノール樹脂であるＣ成分との混合エマルジョ
ンをＤ成分として含むことを特徴とする粘着テープ用粘
着組成物に関するものである。また、本発明は、塩化ビ
ニル樹脂からなるテープ基材上に前記粘着テープ用粘着
組成物を塗布し、乾燥してなることを特徴とする粘着テ
ープに関するものである。
【０００５】以下、本明細書において、本発明に用いら
れる「軟化点が１００〜１３５℃であるテルペンフェノ
ール樹脂」を「高軟化点テルペンフェノール樹脂」と、
「軟化点が６０〜８０℃であるテルペンフェノール樹
脂」を「低軟化点テルペンフェノール樹脂」とも言う。
また、天然ゴムをＮＲ、スチレンブタジエンゴムをＳＢ
Ｒ、ブチルアクリレートをＢＡとも各々記す。
れる「軟化点が１００〜１３５℃であるテルペンフェノ
ール樹脂」を「高軟化点テルペンフェノール樹脂」と、
「軟化点が６０〜８０℃であるテルペンフェノール樹
脂」を「低軟化点テルペンフェノール樹脂」とも言う。
また、天然ゴムをＮＲ、スチレンブタジエンゴムをＳＢ
Ｒ、ブチルアクリレートをＢＡとも各々記す。
【０００６】本発明は、Ａ成分、Ｂ成分及びＤ成分を少
なくとも含有することを特徴とする粘着組成物に関する
ものであり、特にＤ成分を用いたことを特徴とし、これ
により上記課題を解決したものである。即ち、Ｂ成分の
高軟化点テルペンフェノール樹脂により経時による粘着
力及び凝集力を確保すると共にＤ成分に含まれるＣ成分
すなわち低軟化点テルペンフェノール樹脂により乾燥直
後のテープの巻き芯への貼り付き性を確保するものであ
る。
なくとも含有することを特徴とする粘着組成物に関する
ものであり、特にＤ成分を用いたことを特徴とし、これ
により上記課題を解決したものである。即ち、Ｂ成分の
高軟化点テルペンフェノール樹脂により経時による粘着
力及び凝集力を確保すると共にＤ成分に含まれるＣ成分
すなわち低軟化点テルペンフェノール樹脂により乾燥直
後のテープの巻き芯への貼り付き性を確保するものであ
る。
【０００７】本発明のＤ成分は、ＢＡ樹脂とＣ成分とが
均一に相溶した状態のエマルジョンであれば、特にその
製造方法は制限されるべきものではないが、好ましく
は、ＢＡモノマーに低軟化点テルペンフェノール樹脂を
混合し、重合した後、乳化することにより製造されたも
のが挙げられる。尚、本発明の粘着組成物は、予めＤ成
分としてＢＡ樹脂とＣ成分とを混合したエマルジョンを
用いることが好ましいが、Ａ成分との混合分散過程にお
いてＤ成分と同様な分散状態が得られるのであれば、Ｂ
Ａ樹脂とＣ成分は別個に用いることができる。
均一に相溶した状態のエマルジョンであれば、特にその
製造方法は制限されるべきものではないが、好ましく
は、ＢＡモノマーに低軟化点テルペンフェノール樹脂を
混合し、重合した後、乳化することにより製造されたも
のが挙げられる。尚、本発明の粘着組成物は、予めＤ成
分としてＢＡ樹脂とＣ成分とを混合したエマルジョンを
用いることが好ましいが、Ａ成分との混合分散過程にお
いてＤ成分と同様な分散状態が得られるのであれば、Ｂ
Ａ樹脂とＣ成分は別個に用いることができる。
【０００８】ところで、一般にテープ基材に粘着組成物
を塗布後、乾燥した時に粘着組成物は水の蒸発、各
ポリマー粒子の融着、各ポリマー相互の拡散へ至る過
程を踏むが、本発明のＤ成分は、上記のようなエマルジ
ョンであるから、このにおいて特にＣ成分がＡ成分、
Ｂ成分及びＢＡ樹脂等の他のポリマーと混在した状態と
なり乾燥直後でも良好な粘着性が得られるものと考えら
れる。
を塗布後、乾燥した時に粘着組成物は水の蒸発、各
ポリマー粒子の融着、各ポリマー相互の拡散へ至る過
程を踏むが、本発明のＤ成分は、上記のようなエマルジ
ョンであるから、このにおいて特にＣ成分がＡ成分、
Ｂ成分及びＢＡ樹脂等の他のポリマーと混在した状態と
なり乾燥直後でも良好な粘着性が得られるものと考えら
れる。
【０００９】本発明の粘着組成物は、上記成分に更に任
意の添加剤、例えば、軟化剤、酸化防止剤、充填剤、耐
水化剤等を含むことができ、中でも軟化剤、酸化防止剤
を含むことが好ましい。また、好ましい軟化剤としては
ポリイソプレンラテックスが挙げられる。このポリイソ
プレンは、低分子量のものが好ましく、例えば、３０，
０００〜５０，０００の範囲が挙げられる。
意の添加剤、例えば、軟化剤、酸化防止剤、充填剤、耐
水化剤等を含むことができ、中でも軟化剤、酸化防止剤
を含むことが好ましい。また、好ましい軟化剤としては
ポリイソプレンラテックスが挙げられる。このポリイソ
プレンは、低分子量のものが好ましく、例えば、３０，
０００〜５０，０００の範囲が挙げられる。
【００１０】本発明の粘着組成物は、そのＷＥＴ重量比
率は、目的により種々変更し得るが、Ａ成分：Ｂ成分：
Ｄ成分：軟化剤＝１００：６０：２０〜４０：５である
ことが好ましい。ここでＤ成分がＡ成分に対して２０重
量％未満であると乾燥直後のタック性が低下し、４０重
量％を越えると凝集力が低下し高温経時での被着物への
粘着組成物の転着が生じ易くなる。また、Ｄ成分におい
て、ＢＡ樹脂とＣ成分との混合エマルジョンのＷＥＴ重
量比率は、ＢＡ樹脂：Ｃ成分＝１００：１００であるこ
とが好ましい。更に、Ａ成分において、ＮＲラテックス
とＳＢＲラテックスのＷＥＴ重量比率は、ＮＲ：ＳＢＲ
＝１００：１００であることが好ましい。
率は、目的により種々変更し得るが、Ａ成分：Ｂ成分：
Ｄ成分：軟化剤＝１００：６０：２０〜４０：５である
ことが好ましい。ここでＤ成分がＡ成分に対して２０重
量％未満であると乾燥直後のタック性が低下し、４０重
量％を越えると凝集力が低下し高温経時での被着物への
粘着組成物の転着が生じ易くなる。また、Ｄ成分におい
て、ＢＡ樹脂とＣ成分との混合エマルジョンのＷＥＴ重
量比率は、ＢＡ樹脂：Ｃ成分＝１００：１００であるこ
とが好ましい。更に、Ａ成分において、ＮＲラテックス
とＳＢＲラテックスのＷＥＴ重量比率は、ＮＲ：ＳＢＲ
＝１００：１００であることが好ましい。
【００１１】本発明の粘着組成物に用いられる組成成分
は、公知のものであり、粘着テープの用途に応じて種々
の物性の接着特性が得られるように適宜、その分子量あ
るいは軟化点、ラテックスまたはエマルジョンにおける
分子分散状態（固形分比率、乳化剤その他の添加剤の種
類、添加量の選択により調整）を選定することができ
る。また、上記各々の成分は市販のものを使用すること
もできる。
は、公知のものであり、粘着テープの用途に応じて種々
の物性の接着特性が得られるように適宜、その分子量あ
るいは軟化点、ラテックスまたはエマルジョンにおける
分子分散状態（固形分比率、乳化剤その他の添加剤の種
類、添加量の選択により調整）を選定することができ
る。また、上記各々の成分は市販のものを使用すること
もできる。
【００１２】尚、本発明に用いられるＢ成分やＣ成分の
テルペンフェノール樹脂とは、テルペンと種々のフェノ
ールをフリーデルクラフト型触媒で反応させたり、ある
いは、これをさらにホルマリンで縮合する方法で得られ
るものを言う。また、Ｂ成分やＣ成分の軟化点は、環球
法（Ｂａｌｌ＆Ｒｉｎｇ法）により測定され、樹脂の熱
変形温度を言う。
テルペンフェノール樹脂とは、テルペンと種々のフェノ
ールをフリーデルクラフト型触媒で反応させたり、ある
いは、これをさらにホルマリンで縮合する方法で得られ
るものを言う。また、Ｂ成分やＣ成分の軟化点は、環球
法（Ｂａｌｌ＆Ｒｉｎｇ法）により測定され、樹脂の熱
変形温度を言う。
【００１３】粘着テープは、上記本発明の粘着組成物を
テープ基材上に常法により塗布、乾燥し、巻き芯に巻き
取ることにより製造することができる。ここで、乾燥条
件として、好ましくは、１００〜１２０℃の空気を５〜
３分間当てる処理が挙げられる。特に、本発明の粘着組
成物は、テープ基材として、塩化ビニル樹脂を選択した
場合に良好な特性を発揮する。これは、本発明の粘着組
成物と塩化ビニル樹脂との界面における接着特性が良好
であるからである。また、本発明の粘着テープは、巻き
芯材料の選択の幅が従来に比べて広がる等の利点があ
る。本発明において好適に用いられる巻き芯材料として
は、紙、ポリエチレン等が挙げられる。
テープ基材上に常法により塗布、乾燥し、巻き芯に巻き
取ることにより製造することができる。ここで、乾燥条
件として、好ましくは、１００〜１２０℃の空気を５〜
３分間当てる処理が挙げられる。特に、本発明の粘着組
成物は、テープ基材として、塩化ビニル樹脂を選択した
場合に良好な特性を発揮する。これは、本発明の粘着組
成物と塩化ビニル樹脂との界面における接着特性が良好
であるからである。また、本発明の粘着テープは、巻き
芯材料の選択の幅が従来に比べて広がる等の利点があ
る。本発明において好適に用いられる巻き芯材料として
は、紙、ポリエチレン等が挙げられる。
【００１４】本発明の粘着テープに使用される塩化ビニ
ル樹脂は、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）の他、他の共重合
可能なモノマーとの共重合体を含むものであり、ポリ塩
化ビニルの一部をそれら共重合体とすることができる。
該共重合体を構成するモノマーとしては、エチレン、酢
酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル等から選ば
れる少なくとも１種が挙げられる。ＰＶＣとしては、好
ましくは、平均重合度ｐ＝８００〜１３００のものが挙
げられる。該塩化ビニル樹脂は、通常、可塑剤、安定
剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、顔料
等を含み得る。また、本発明の粘着組成物は、テープ以
外にもラベル、シート等にも適用できることは明らかで
ある。
ル樹脂は、ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）の他、他の共重合
可能なモノマーとの共重合体を含むものであり、ポリ塩
化ビニルの一部をそれら共重合体とすることができる。
該共重合体を構成するモノマーとしては、エチレン、酢
酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸エステル等から選ば
れる少なくとも１種が挙げられる。ＰＶＣとしては、好
ましくは、平均重合度ｐ＝８００〜１３００のものが挙
げられる。該塩化ビニル樹脂は、通常、可塑剤、安定
剤、充填剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、顔料
等を含み得る。また、本発明の粘着組成物は、テープ以
外にもラベル、シート等にも適用できることは明らかで
ある。
【００１５】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を説明するが、
本発明はこれに限定されるべきものではない。 実施例１〜２、比較例１〜３ 表１に記載の組成成分〔数値は、ＷＥＴ重量部（ただ
し、酸化防止剤は固形重量部）〕を同一条件で混合、分
散して粘着テープ用粘着組成物を調製し、塩化ビニル樹
脂に塗布、乾燥し、粘着層の厚さが２０μｍである各々
の粘着テープを作成した。
本発明はこれに限定されるべきものではない。 実施例１〜２、比較例１〜３ 表１に記載の組成成分〔数値は、ＷＥＴ重量部（ただ
し、酸化防止剤は固形重量部）〕を同一条件で混合、分
散して粘着テープ用粘着組成物を調製し、塩化ビニル樹
脂に塗布、乾燥し、粘着層の厚さが２０μｍである各々
の粘着テープを作成した。
【００１６】それらの特性を評価した。粘着組成物の組
成の詳細及び評価法は以下の通りである。 粘着組成物の組成 ＮＲラテックス；スタンダード（ガスリー（株）製）固
形分６０重量％ ＳＢＲラテックス；Ｔ０９１Ａ（日本合成ゴム（株）
製）固形分５０重量％ ＢＡ樹脂エマルジョン；ＡＥ２００（日本合成ゴム
（株）製）固形分５０重量％ Ｂ成分（高軟化点テルペンフェノール樹脂エマルジョ
ン）；ナノレットＧ１２５０（ヤスハラケミカル（株）
製）固形分５０重量％、軟化点１２５℃ Ｃ成分（低軟化点テルペンフェノール樹脂）；ナノレッ
トＴ８００（ヤスハラケミカル（株）製）固形分５０重
量％、軟化点７０〜８０℃ Ｄ成分（ＢＡ樹脂と低軟化点テルペンフェノール樹脂と
の混合エマルジョン）；セルベストガンマ２０００（ヘ
キスト合成（株）製）固形分５０重量％、ＢＡ樹脂／低
軟化点テルペンフェノール樹脂（軟化点７０〜８０℃）
≒１／１（重量比） 軟化剤；ＬＩＲ（クラレ（株）製）固形分６０重量％ 酸化防止剤；チヌビンＢ７５（チバスペシャルテイケミ
カルズ（株）製）
成の詳細及び評価法は以下の通りである。 粘着組成物の組成 ＮＲラテックス；スタンダード（ガスリー（株）製）固
形分６０重量％ ＳＢＲラテックス；Ｔ０９１Ａ（日本合成ゴム（株）
製）固形分５０重量％ ＢＡ樹脂エマルジョン；ＡＥ２００（日本合成ゴム
（株）製）固形分５０重量％ Ｂ成分（高軟化点テルペンフェノール樹脂エマルジョ
ン）；ナノレットＧ１２５０（ヤスハラケミカル（株）
製）固形分５０重量％、軟化点１２５℃ Ｃ成分（低軟化点テルペンフェノール樹脂）；ナノレッ
トＴ８００（ヤスハラケミカル（株）製）固形分５０重
量％、軟化点７０〜８０℃ Ｄ成分（ＢＡ樹脂と低軟化点テルペンフェノール樹脂と
の混合エマルジョン）；セルベストガンマ２０００（ヘ
キスト合成（株）製）固形分５０重量％、ＢＡ樹脂／低
軟化点テルペンフェノール樹脂（軟化点７０〜８０℃）
≒１／１（重量比） 軟化剤；ＬＩＲ（クラレ（株）製）固形分６０重量％ 酸化防止剤；チヌビンＢ７５（チバスペシャルテイケミ
カルズ（株）製）
【００１７】評価法
指触タック：粘着組成物を塗布、乾燥し、その直後の糊
面を触感による官能テストを行った（◎：優、○：良、
×：劣）。 粘着力：粘着組成物を塗布、乾燥し、７０℃、１時間保
持した後、テープをＪＩＳ Ｃ２１０７に準拠し、測定
した。 凝集力：粘着組成物を塗布、乾燥し、７０℃、１時間保
持した後、テープをＪＩＳ Ｃ２１０７に準拠し、測定
した。ただし、糊面どうしの貼付面積１９×１０ｍｍ2
荷重１Ｋｇ、２３℃での落下までの時間を測定した。
面を触感による官能テストを行った（◎：優、○：良、
×：劣）。 粘着力：粘着組成物を塗布、乾燥し、７０℃、１時間保
持した後、テープをＪＩＳ Ｃ２１０７に準拠し、測定
した。 凝集力：粘着組成物を塗布、乾燥し、７０℃、１時間保
持した後、テープをＪＩＳ Ｃ２１０７に準拠し、測定
した。ただし、糊面どうしの貼付面積１９×１０ｍｍ2
荷重１Ｋｇ、２３℃での落下までの時間を測定した。
【００１８】
【表１】
【００１９】表１から本発明の粘着組成物を用いた実施
例１及び２は、乾燥直後の指触タックと高温経時後の粘
着力及び凝集力の両者に優れた性能を示すことが分か
る。一方、比較例１〜３は本発明のＤ成分を用いてない
例を示すものである。比較例１は指触タックに劣り、比
較例３は軟化剤を増加すると指触タックは改善された
が、経時後の粘着力が低下すると共に試験板への粘着組
成物の転着傾向が見られた。比較例２はＤ成分中のＣ成
分としても使用され得る低軟化点テルペンフェノール樹
脂（ただし、実施例で使用のＤ成分中のＣ成分とは製造
元が異なるので全く同一とは断言できない）とＢＡ樹脂
を別個に他の成分と混合分散させたため、実施例と同じ
分散条件ではＣ成分の分散性が劣り、実施例より粘着力
及び凝集力に劣ることが分かる。
例１及び２は、乾燥直後の指触タックと高温経時後の粘
着力及び凝集力の両者に優れた性能を示すことが分か
る。一方、比較例１〜３は本発明のＤ成分を用いてない
例を示すものである。比較例１は指触タックに劣り、比
較例３は軟化剤を増加すると指触タックは改善された
が、経時後の粘着力が低下すると共に試験板への粘着組
成物の転着傾向が見られた。比較例２はＤ成分中のＣ成
分としても使用され得る低軟化点テルペンフェノール樹
脂（ただし、実施例で使用のＤ成分中のＣ成分とは製造
元が異なるので全く同一とは断言できない）とＢＡ樹脂
を別個に他の成分と混合分散させたため、実施例と同じ
分散条件ではＣ成分の分散性が劣り、実施例より粘着力
及び凝集力に劣ることが分かる。
【００２０】
【発明の効果】本発明の粘着組成物は、乾燥直後のタッ
ク性に優れ、テープ製造時の巻き芯への貼り付き性が良
好である。また、本発明の粘着組成物を用いた粘着テー
プは、粘着力、凝集力のバランスにも優れる。
ク性に優れ、テープ製造時の巻き芯への貼り付き性が良
好である。また、本発明の粘着組成物を用いた粘着テー
プは、粘着力、凝集力のバランスにも優れる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
C09J 107/02
C09J 7/02 - 7/04
C09J 109/08
C09J 133/08
C09J 161/14
Claims (6)
- 【請求項１】 天然ゴムラテックス及びスチレンブタジ
エンゴムラテックスを含む混合ラテックスをＡ成分、軟
化点が１００〜１３５℃であるテルペンフェノール樹脂
エマルジョンをＢ成分及びブチルアクリレート樹脂と軟
化点が６０〜８０℃であるテルペンフェノール樹脂であ
るＣ成分との混合エマルジョンをＤ成分として含むこと
を特徴とする粘着テープ用粘着組成物。 - 【請求項２】 前記Ｄ成分は、ブチルアクリレートモノ
マーに低軟化点テルペンフェノール樹脂を混合し、重合
した後、乳化することにより製造されたものであること
を特徴とする請求項１記載の粘着テープ用粘着組成物。 - 【請求項３】 更に軟化剤としてポリイソプレンラテッ
クスを含むことを特徴とする請求項１または２記載の粘
着テープ用粘着組成物。 - 【請求項４】 ＷＥＴ重量比率が、Ａ成分：Ｂ成分：Ｄ
成分：軟化剤＝１００：６０：２０〜４０：５であるこ
とを特徴とする１〜３のいずれか１項に記載の粘着テー
プ用粘着組成物。 - 【請求項５】 前記Ｄ成分において、ＷＥＴ重量比率
は、ブチルアクリレート樹脂：Ｃ成分＝１００：１００
であることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に
記載の粘着テープ用粘着組成物。 - 【請求項６】 塩化ビニル樹脂からなるテープ基材上に
請求項１〜５のいずれか１項に記載の粘着テープ用粘着
組成物を塗布し、乾燥してなることを特徴とする粘着テ
ープ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06150298A JP3425524B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 粘着テープ用粘着組成物及びそれを用いた粘着テープ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP06150298A JP3425524B2 (ja) | 1998-03-12 | 1998-03-12 | 粘着テープ用粘着組成物及びそれを用いた粘着テープ |
Publications (2)
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