JP3425245B2 - 光輝性化粧板の製造方法 - Google Patents

光輝性化粧板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光輝性化粧板の製造
方法、特に、部分的に光沢が変化し、立体感をかもしだ
すことができる光輝性化粧板をフィルム法にて製造する
製造方法に関する。ここで、フィルム法とは、樹脂を基
材上に滴下し、予め金枠等に緊張させて張ったフィルム
を前記樹脂に被せ、ロール等で圧延、脱泡して硬化成型
する方法である。
【0002】
【従来の技術】従来のパール顔料の分散の密度や配向方
向が部分的に異なる光輝性化粧板の製造方法としては、
特公昭63−21606号公報、特開平5−22091
6号公報あるいは特開平5−278052号公報等に記
載されたものが知られる。特公昭63−21606号公
報には、偏平な粒子を主成分とする顔料を含むプラスチ
ックの基板、または、透明なプラスチックのシートの一
方をエンボス加工して凹凸模様を形成し、凹凸模様のあ
る面を内側にして基板とシートを重ね合わせ加熱加工し
て圧着する方法が記載される。また、特開平5−220
916号公報には、顔料を練り混んだプラスチックを加
工温度やロールの回転速度を変化させながらシートに成
形することで、また、プラスチックに顔料を練り混む際
にパール顔料の分散を阻害するガラス繊維等を混入する
ことで、パール顔料の分散の密度や配向方向が部分的に
異なるシートを得る方法が記載される。またさらに、特
開平5−278052号公報には、鱗片状のパール顔料
を透明又は半透明のプラスチックに練り込んで一方の面
に凹凸を有するシートに形成し、これを加熱プレスして
パール顔料の分散の密度や配向方向が部分的に異なる平
坦なシートを得る方法が記載される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特公昭63−21606号公報に記載の方法にあって
は、シートまたは基板に凹凸模様をエンボス加工による
凹凸模様を内側にしてシートと基板とを加熱圧着するに
すぎないため、完成した成形品の表面には凹凸模様が平
面的に表れるに過ぎず、興趣に富む意匠を得ることが困
難であった。また、特開平5−220916号公報に記
載の方法にあっては、成形時にプラスチックを加工温度
やロールの回転速度を変化させることで、あるいは、プ
ラスチックに顔料を練り混む際にパール顔料の分散を阻
害するガラス繊維等を混入することで、パール顔料の分
散の密度や配向方向を異ならせるため、これら密度や配
向方向を所望の模様として取り込むことが困難であり、
意匠の創作の自由度において劣る。
【0004】さらに、特開平5−278052号公報に
記載の方法にあっては、鱗片状のパール顔料を透明又は
半透明のプラスチックに練り込んで一方の面に凹凸を有
するシートに形成した後、このシートを平坦に加熱プレ
スしなければならないため、凹凸成形用と平坦化用との
プレス装置や金型が不可欠で設備が大規模かつ高価とな
り、また、工程も煩雑になるという問題がある。特に、
特開平5−220916号公報と特開平5−27805
2号公報に記載の方法は、熱可塑性樹脂を用いることが
不可欠で、フィルム法には適さないという事情もある。
この発明は、上記事情に鑑みて成されたもので、光輝性
顔料の配向や密度を単独で部分的に調整でき、立体感を
有し意匠的に優れた光輝性化粧板をフィルム法により製
造することができる製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る光輝性化粧板の製造方法は、基板上
に鱗片状の光輝性顔料を含む樹脂を載せ、該樹脂をフィ
ルムを用いてフィルム法により延展成形し、その後、前
記樹脂の硬化前に該樹脂を前記フィルム上から部分的に
加圧するように構成した。
【0006】そして、この発明の光輝性化粧板の製造方
法は、前記樹脂と接触する面に凹凸が形成されたフィル
ムを用いる態様(請求項2)に、また、前記フィルム上
からの樹脂の部分的な加圧を、一面に凹凸模様が形成さ
れた凹凸模様シートを前記フィルム上に被せ、前記凹凸
模様シート上をローラを押圧しつつ転動させて行う態様
(請求項3)に、さらに、前記フィルム上からの樹脂の
部分的な加圧は、周面に凹凸を有するエンボスローラを
前記フィルム上で転動させて行う態様(請求項4)に、
またさらに、前記光輝性顔料が二酸化チタン被覆雲母を
還元して生成した低次酸化チタンをさらに二酸化チタン
で被覆した雲母箔を少なくとも一部として含む態様(請
求項5)に構成することができる。
【0007】
【作用】この発明に係る光輝性化粧板の製造方法によれ
ば、フィルム法による成形途中、すなわち、樹脂の未硬
化状態でフィルム上から樹脂を部分的に押圧することで
当該部分の樹脂中の鱗片状の光輝性顔料の密度と配向方
向を変化させることができるため、光輝性顔料の配向
(密度)が趣のある立体感をかもしだす意匠的に優れた
光輝性化粧板が製造される。そして、樹脂の部分的な加
圧はフィルム法による成形途中の樹脂の未硬化状態で行
うため、製造に要する時間が長くなることもなく、ま
た、工程が煩雑化することもない。
【0008】そして、請求項2記載の光輝性化粧板の製
造方法によれば、凹凸を有するフィルムを用いて樹脂の
表面に凹凸模様を形成できるため、パール顔料の配向と
表面の凹凸模様とが異なるより優れた意匠が得られる。
また、請求項3記載の光輝性化粧板の製造方法は、フィ
ルム上に被せた凹凸模様シート上からローラで押圧する
ことで樹脂の部分的な加圧を行い、さらに、請求項4記
載の光輝性化粧板の製造方法は、フィルム上を周面に凹
凸を有するエンボスローラを転動させることで樹脂の部
分的な加圧を行うため、この樹脂の部分的な加圧をフィ
ルム法による成形に連続して行え、工程の短縮、製造時
間の短縮が図れる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。図1から図4はこの発明の一実施例に係る光輝
性化粧板の製造方法を説明する図であり、図1a,b,
cが同方法により光輝性化粧板の製造過程を時系列的に
表す模式図、図2が同方法により製造された光輝性化粧
板の模式断面図、図3が同方法により製造される他の態
様の光輝性化粧板の模式断面図、図4が樹脂中の光輝性
顔料の配向状態を模式的に表す作用説明図である。
【0010】この実施例にあっては、先ず、基材1上に
接着剤(層)2により隠蔽紙(層)3を接着する。ここ
で、基材1としては木質系、紙系、金属系又は無機質系
の材料、例えば、中密度繊維板(MFD)、パーチクル
ボードあるいは金属板等を用い、また、隠蔽紙3として
は白チタン紙(60kg/m2) 等を用い、隠蔽紙2の基材1へ
の接着は下記の条件等で行う。 接着条件; ・接着剤 CV−3103(コニシ製) CVC−36(コニシ製) ・塗布量 wet 6g /尺2 ナチュラルコーター ・温度 室温 ・圧力 5〜8 kg/cm2 ・加圧時間 30分前後
【0011】この後、隠蔽紙層3上に下塗り層4を形成
する。この下塗り層4は下記の材料をナチュラルロール
コーターにより40〜80kg/m2 程度の割合で塗布して
構成される。 下塗り層4の材料; ・主剤 ポリオール系,UV−28(玄々化学製) 50部 ・硬化剤 イソシアネート系,CB−19(玄々化学製) 50部 ・着色顔料 PCNトナー(東京インキ製) 20〜50部 ・希釈剤 TU−40(玄々化学製) 適量
【0012】次に、下塗り層4上に、平坦なシート状の
フィルム11を用いて樹脂層5をフィルム法により形成
する。この樹脂層5は、鱗片状の光輝性顔料を含有する
熱硬化性樹脂からなり、光輝性顔料が二酸化チタン被覆
雲母を還元して生成した低次酸化チタンをさらに二酸化
チタンで被覆した雲母箔(以下、単に雲母箔と記し、通
常の光輝性顔料と区別する)を少なくとも一部として含
むもの、具体的には、下記の配合の樹脂が用いられる。
そして、この樹脂層5は、図1aに示すように上記樹脂
(便宜上、成形前の状態をPで表す)を下塗り層4上に
注ぎ、この下塗り層4上の樹脂P上に枠10に張設され
たフィルム11を被せた後、図1bに示すようにフィル
ム11上からゴムロール12で加圧することで成形され
る。なお、この状態では、光輝性顔料はほぼ一定の方向
に配向している。
【0013】樹脂層5の樹脂; ・不飽和ポリエステル樹脂 ゴーセラック 500B(日本合成化学(株)製) ゴーセラック 510A(日本合成化学(株)製) ゴーセラック 770 (日本合成化学(株)製) いずれかを100部 ・硬化促進剤 6%ナフテン酸コバルト 0.5部 ・硬化促進助剤 アセト酢酸メチル 1〜3部 ・硬化剤 パーメックN(日本油脂(株)製) パーメックH(日本油脂(株)製) いずれか1〜3部 ・光輝性顔料および着色顔料 雲母箔 インフィニットカラー(全色)(資生堂(株)製) パール顔料 イリオジン100−AD((株)メルクジャパン製) イリオジン123((株)メルクジャパン製) パール顔料 イリオジン205,205WII ((株)メルクジャパン
製) イリオジン215,215WII ((株)メルクジャパン
製) 着色顔料 PCNトナー(東京インキ(株)製) 上記とを10:0〜1:9の比率で5〜10部、お
よび、上記とを1:5〜10:1の比率で5〜10
部 ただし、上記着色顔料を用いないことも可能である。
【0014】続いて、樹脂層5の硬化前、望ましくは半
硬化(ゲル状)直前状態において、図1cに示すよう
に、上記フィルム11上にさらに凹凸模様21a付きの
凹凸シート21を重ねて被せ、このシート21上からゴ
ムロール22で押圧する。ここで、ゴムロール22によ
る押圧は軽微な押圧力、例えば、樹脂層5表面に押圧に
よる窪みが残留しない程度の加圧力で行うことが望まし
い。なお、シート21は表面に凹凸(凹凸模様)が形成
されたプレートあるいはパネル等の部材を用いることも
可能である。
【0015】そして、樹脂Pの硬化後に上記フィルム1
1とシート21を樹脂P表面から剥がす。ここで、樹脂
層5は、上記凹凸模様21a付きのシート21上からゴ
ムロール22により押圧されることで、凹凸模様21a
の突出部に対応して部分的に押圧され、図4に模式的に
示すように、押圧部分の光輝性顔料の配向方向(密度)
が部分的に変化する。このため、後述するように、部分
的な光沢の変化、立体感をかもしだす光学的な特性が付
与される。
【0016】この後、樹脂層5の表面上にトップコート
層6を、下記の配合の樹脂を用いてナチュラルコーター
又はスプレー塗装により形成し、図2に示す光輝性化粧
板を得る。 トップコート層6の樹脂; ・主剤 ポリウレックス548クリアー P液(和信化学(株)製) ポリウレックス548−5 P液(和信化学(株)製) ポリウレックス548−7 P液(和信化学(株)製) ・硬化剤 ポリウレックス548 D液(和信化学(株)製) 上記主剤と硬化剤を4:1の比率で混合したものを 100部 ・紫外線吸収剤 チヌビン320(日本チバガイギー(株)製) チヌビン1130(日本チバガイギー(株)製) サンドヴォア3212(サンド(株)製) いずれか0.1〜5部
【0017】上述のように製造された光輝性化粧板は、
シート21上からゴムロール22により押圧されること
で、樹脂層5がシート21の凹凸模様21aに対応して
部分的に加圧され、当該部分の光輝性顔料の配向方向
(密度)が変化する(図4参照)。このため、配向方向
の変化した光輝性顔料の光の反射特性により意匠的な光
沢の変化、また、立体感をかもしだすことができ、さら
に、シート21の凹凸模様21aの成形で所望の特性を
得ることもでき、意匠的に優れ、かつ、優れた美観の化
粧板が意匠的に大きな自由度をもって達成される。特
に、この実施例では、樹脂P上に載せた状態でフィルム
11上にシート21を被せ、このシート21上をゴムロ
ーラ22により押圧するため、樹脂層5のフィルム法に
よる成形と連続して部分的な加圧が行え、工程の煩雑
化、製造時間の長大化が防止できる。
【0018】なお、上述した実施例では、樹脂層5上に
トップコート層6を形成するが、図3に示すように、ト
ップコート層6に代えて中塗層7と仕上げ鏡面層8とを
形成することも可能である。そして、この図3の態様で
は、中塗層7は下記の配合の樹脂を用いてPET樹脂の
フィルムによるフィルム法で、また同様に、仕上げ鏡面
層8は下記の配合の樹脂を用いてPET樹脂のフィルム
によるフィルム法で形成する。
【0019】 中塗層7の樹脂; ・メタクリル樹脂 スミペックスセメント7(住友化学(株)製) 100部 ・硬化剤 パーロイルTCP(日本油脂(株)製) 0.5〜2部 スミペックスセメント用助剤(住友化学(株)製) 4部
【0020】仕上げ鏡面層8の樹脂; ・不飽和ポリエステル樹脂 ゴーセラック500B(日本合成化学(株)製) ゴーセラック510A(日本合成化学(株)製) ゴーセラック770 (日本合成化学(株)製) ゴーセラック7161(日本合成化学(株)製) ゴーセラック6151(日本合成化学(株)製) エスターR280(三井東圧化学(株)製) エスターR1710(三井東圧化学(株)製) 郡のいずれか1種と郡のいずれか1種とを7:3〜
8:2の割合に混合したものを100部、あるいは、
ととを6:4〜4:6の割合に混合したものを100
部 ・硬化促進剤 6%ナフテン酸コバルト エスターEP400(三井東圧化学(株)製) エスターEP430(三井東圧化学(株)製) 不飽和ポリエステル樹脂として上記を用いた場合は
を0.5部、不飽和ポリエステル樹脂として上記
を用いた場合は郡のいずれかを0.5〜1.5部 ・硬化促進助剤 アセト酢酸メチル エスターEP440(三井東圧化学(株)製) 不飽和ポリエステル樹脂として前記を用いた場合は
を1〜3部、不飽和ポリエステル樹脂として前記
を用いた場合はを0.1〜0.5部 ・紫外線吸収剤 チヌビン320(日本チバガイギー(株)製) チヌビン1130(日本チバガイギー(株)製) サンドヴォア3212(日本チバガイギー(株)製) いずれか0.1〜5部 ・硬化剤 パーメックN(日本油脂(株)製) パーメックH(日本油脂(株)製)
いずれか1〜3部
【0021】なお、上述した中塗層7はメタクリル樹脂
に代えて不飽和ポリエステル樹脂を用いることもでき、
この場合には、仕上げ鏡面層8は不飽和ポリエステルの
群のいずれかを100部、かつ、硬化促進剤のおよ
び硬化促進助剤のをそれぞれ同部数用い、紫外線吸収
剤は不要である。
【0022】図5から図7はこの発明の他の実施例にか
かる光輝性化粧板の製造方法を説明する図であり、図5
a,b,cが同方法による光輝性化粧板の製造過程を時
系列的に表す模式図、図6が同方法により製造された光
輝性化粧板の模式断面図、図7が同方法により製造され
た他の態様の光輝性化粧板の模式断面図である。なお、
上述した実施例と同一の部分には同一の番号を付して説
明は省略する。
【0023】この実施例は、図5a,bに示すように、
一面に凹凸模様11aを有するフィルム11を樹脂P上
に凹凸模様11aが樹脂Pと接触するように被せてゴム
ローラ12により延展する。続いて、このフィルム11
上に凹凸模様21a付きのシート21を重ねて被せ、シ
ート21上をゴムローラ22を転動させて加圧するもの
である(図5c参照)。そして、この実施例にあって
も、最終的な製品形態として、樹脂層5の凹凸模様5a
面上にトップコート層6を形成する態様(図6)、ま
た、樹脂層5の凹凸模様5a面上に中塗層7と仕上げ鏡
面層8とを積層する態様(図7)に構成される。
【0024】この実施例にあっては、凹凸模様11a付
きのフィルム11を用いるため、樹脂層5には上面に凹
凸模様5aが形成され、また加えて、シート21上から
ゴムローラ22により加圧することで樹脂層5の光輝性
顔料の配向方向(密度)がシート21の凹凸模様21a
に対応して部分的に変化するため、物理的な凹凸模様5
aに重ねて光学的な模様、すなわち、光沢の変化による
模様、また、立体感が得られる。
【0025】なお、上述した実施例では、フィルム11
上に凹凸模様21a付きのシート21を重ね、このシー
ト21上からゴムロール22で押圧するが、シート21
を用いること無く周面に凹凸を有するローラでフィルム
11上を直接に押圧するように構成することも可能であ
り、また、作業者が筆やペン等を用いて筆圧を印加させ
るようにすることも可能である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る光
輝性化粧板の製造方法によれば、基板上に鱗片状の光輝
性顔料を含む樹脂を塗布し、該樹脂に枠に張設されたフ
ィルムを被せ、該フィルム上をローラを押圧しつつ転動
させて樹脂を延ばし、この後、樹脂の硬化前に該樹脂を
前記フィルム上から部分的に加圧して当該部分の光輝性
顔料の配向方向(密度)を部分的に変えるように構成し
たため、趣のある立体感、光沢の変化を有する化粧板が
製造できる。そして、樹脂の部分的な加圧はフィルム法
による成形途中の樹脂の未硬化状態で行うため、製造に
要する時間が長くなることもなく、また、工程が煩雑化
することもない。
【0027】そして、請求項2記載の光輝性化粧板の製
造方法によれば、凹凸を有するフィルムを用いて樹脂の
表面に凹凸模様を形成できるため、より優れた意匠が得
られる。また、請求項3記載の光輝性化粧板の製造方法
は、フィルム上に被せた凹凸シート上からローラで押圧
することで樹脂の部分的な加圧を行い、さらに、請求項
4記載の光輝性化粧板の製造方法は、フィルム上を周面
に凹凸を有するエンボスローラを転動させることで樹脂
の部分的な加圧を行うため、この樹脂の部分的な加圧を
フィルム法による成形に連続して行え、工程の短縮、製
造時間の短縮が図れ、さらに、その立体感や光沢の変化
を所望の模様として取り込むことも容易で意匠に大きな
自由度が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】a,b,cはこの発明の一実施例にかかる光輝
性化粧板の製造方法の主要工程を時系列的に表す模式図
である。
【図2】同方法により製造された光輝性化粧板の一の態
様を示す模式断面図である。
【図3】同方法により製造された光輝性化粧板の他の態
様を示す模式断面図である。
【図4】同方法による光輝性顔料の配向方向(密度)の
部分的な変化状態を模式的に示す作用説明図である。
【図5】a,b,cが、この発明の他の実施例にかかる
光輝性化粧板の製造方法を時系列的に説明する光輝性化
粧板の各製造工程における模式断面図である。
【図6】同方法により製造された光輝性化粧板の一の態
様を示す模式断面図である。
【図7】同方法により製造された光輝性化粧板の他の態
様を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 基材 2 接着剤(層) 3 隠蔽紙(層) 4 下塗り層 5 凹凸樹脂層 5a 凹凸模様 6 トップコート層 7 中塗層 8 仕上げ鏡面層 10 枠 11 フィルム 11a 凹凸模様 12 ゴムロール 21 凹凸シート 21a 凹凸模様 22 ゴムロール P 未硬化の熱硬化性樹脂
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B32B 31/20 B32B 31/20 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 33/00 B32B 3/30 B32B 27/00 B32B 27/06 B32B 27/20 B32B 31/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に鱗片状の光輝性顔料を含む樹脂
    を載せ、該樹脂をフィルムを用いてフィルム法により延
    展成形し、その後、前記樹脂の硬化前に該樹脂を前記フ
    ィルム上から部分的に加圧することを特徴とする光輝性
    化粧板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記フィルムは前記樹脂と接触する面に
    凹凸を有する請求項1記載の光輝性化粧板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記フィルム上からの樹脂の部分的な加
    圧は、一面に凹凸模様が形成された凹凸模様シートを前
    記フィルム上に被せ、前記凹凸模様シート上をローラを
    押圧しつつ転動させて行うようにした請求項1または請
    求項2記載の光輝性化粧板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記フィルム上からの樹脂の部分的な加
    圧は、周面に凹凸を有するエンボスローラを前記フィル
    ム上で転動させて行う請求項1または請求項2記載の光
    輝性化粧板の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記光輝性顔料が二酸化チタン被覆雲母
    を還元して生成した低次酸化チタンをさらに二酸化チタ
    ンで被覆した雲母箔を少なくとも一部として含む請求項
    1乃至請求項4記載の光輝性顔料の製造方法。
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