JP3424355B2 - 横形シェルアンドチューブ式凝縮器 - Google Patents

横形シェルアンドチューブ式凝縮器

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JP3424355B2
JP3424355B2 JP28841294A JP28841294A JP3424355B2 JP 3424355 B2 JP3424355 B2 JP 3424355B2 JP 28841294 A JP28841294 A JP 28841294A JP 28841294 A JP28841294 A JP 28841294A JP 3424355 B2 JP3424355 B2 JP 3424355B2
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潔 増田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍装置に組み込んで
使用する横形シェルアンドチューブ式凝縮器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の凝縮器の代表的なもの
は、実開平2−96568号公報に開示され、且つ図5
に示すように、円筒を呈する横形のシェルSを備え、こ
のシェルSの長手方向左右一側に上部ガス取入口Gを、
他側に下部液取出口Lをそれぞれ設けると共に、シェル
Sの左右の管板P,Tに、下部往路チューブA及び上部
復路チューブBを架設して、これらチューブA,Bに、
仕切付きの蓋体C及び仕切無しの蓋体Dを介して流通制
御する冷却水を往復状に流し、シェルSの内部に開放す
る冷媒ガス等を凝縮させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のもので
は、冷媒ガスは、シェルSの内部において上部ガス取入
口Gから下部液取出口Lに向けてその長手方向一側に流
れ、冷却水は、各チューブA,Bに往復状に流れ、下部
往路チューブA側では、冷媒ガスが流れる向きと冷却水
が流れる向きとが逆向きとなり、所謂対向流を形成でき
るが、上部復路チューブB側では、冷媒ガスが流れる向
きと冷却水が流れる向きとが一致し、対向流が形成され
ずに、熱交換効率が悪い問題がある。
【0004】ここで、想像線で示すように、上部ガス取
入口G’を下部液取出口L側にまとめて、上下のチュー
ブA,B間に仕切板Eを設け、上下双方について対向流
を形成することが考えられるが、この場合、上部側で凝
縮した液が仕切板Eのチューブ折返し側の端縁部からし
ずくとなって流れ落ち、上部側から下部側へのガスの通
りが悪くなると共に、下部往路チューブAの折返し部分
の管壁を常時濡らし、伝熱効率を悪化させる問題があ
る。
【0005】本発明は、シェルの上下において対向流を
実現しつつも、上部側での凝縮液の下部側への受け渡し
構造を工夫することにより、上部側から下部側へのガス
の通りを良好に確保すると共に、上部側から下部側への
液の受渡しに伴う下部側の伝熱管面の濡れを低減するこ
とにより伝熱効率を上げ、全体として良好な凝縮を行わ
せることができる横形シェルアンドチューブ式凝縮器を
提供することをその主目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、上記主目的を達
成するため、請求項1記載の発明は、上部ガス取入口1
1から上部復路チューブ22に対してガスを良好に開放
させるため、図1および図2に示すように、上部ガス取
入口11及び下部液取出口12を長手方向一側に設けた
横形のシェル1を備え、このシェル1の内部に、該シェ
ル1の長手方向他側で折返す下部往路チューブ21及び
上部復路チューブ22を配設すると共に、シェル1の内
部に、該シェル1の長手方向に沿って内壁と接触する一
側板辺31と他側板辺32とを上下に変位させ、上部復
路チューブ22を配設する上部領域で凝縮した液を、下
方側板辺32に沿わせてシェル1の長手方向チューブ折
返側の下部領域に開放させ、かつ、このチューブ折返側
に上部領域の未凝縮ガスを下部領域に流下させるガス通
路をもった傾斜板3を配設し、上部ガス取入口11の軸
線を、傾斜板3の傾斜方向上下ほぼ中間部において、そ
の傾斜面に直交状に配置した。また請求項2記載の発明
は、被凝縮ガスが、異なる沸点をもつ非共沸の混合流体
である場合に、凝縮し易い高沸点側の液の取り出しを可
能にし、流量制御等が行えるようにするため、図1およ
び図3に示すように、上部ガス取入口11及び下部液取
出口12を長手方向一側に設けた横形のシェル1を備
え、このシェル1の内部に、該シェル1の長手方向他側
で折返す下部往路チューブ21及び上部復路チューブ2
2を配設すると共に、シェル1の内部に、該シェル1の
長手方向に沿って内壁と接触する一側板辺31と他側板
辺32とを上下に変位させ、上部復路チューブ22を配
設する上部領域で凝縮した液を、下方側板辺32に沿わ
せてシェル1の長手方向チューブ折返側の下部領域に開
放させ、かつ、このチューブ折返側に上部領域の未凝縮
ガスを下部領域に流下させるガス通路をもった傾斜板3
を配設し、シェル1の長手方向チューブ折返側の上部領
域で、傾斜板3の傾斜方向下方部位の表面側に、液取出
ポート7を設けた。請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、上部ガス取入口11から上部復路チ
ューブ22に対してガスを良好に開放させるため、同図
2に示すように、上部ガス取入口11の軸線を、傾斜板
3の傾斜方向上下ほぼ中間部において、その傾斜面に直
交状に配置している構成にした。
【0007】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のう
ちの1つに記載の発明において、傾斜板3を挾んでシェ
ル1の上下に各チューブ21,22を無駄なく有効に配
置し、伝熱効率を一層高めるため、図2に示すように、
下部往路チューブ21及び上部復路チューブ22はそれ
ぞれ複数本の並列管から成り、下部往路チューブ21の
構成管の一部を、傾斜板3の裏面側でシェル1の水平中
心線よりも高位に配置していると共に、上部復路チュー
ブ22の構成管の一部を、傾斜板3の表面側でシェル1
の水平中心線よりも低位に配置している構成にした。
【0008】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のう
ちの1つに記載の発明において、凝縮液の過冷却をも良
好に行わせるため、図2に示すように、下部往路チュー
ブ21は、シェル1の底部に溜る液中に浸漬する浸漬管
部210をもつ構成にした。
【0009】請求項6記載の発明は、凝縮液を過冷却さ
せる請求項5記載の発明において、過冷却状態の凝縮液
にガスが直接接触して凝縮し、凝縮液の出口温度を上げ
てしまうのを防止するため、図1〜図3に示すように、
浸漬管部210の上部に、シェル1の長手方向チューブ
折返側を開口させ、且つ、シェル1の長手方向反チュー
ブ折返側を閉鎖させた過冷却促進板9を近接配置してい
る構成にした。
【0010】
【0011】請求項7記載の発明は、請求項1または3
記載の発明において、更に、上部ガス取入口11から上
部復路チューブ22に対してガスを一層良好に開放させ
るため、同図2に示すように、上部ガス取入口11の開
口部対向側に、この上部ガス取入口11の軸線と直交す
るガス衝突板4を配置している構成にした。
【0012】請求項8記載の発明は、請求項1から請求
項7何れか一記載の発明において、シェル1の上部領域
から下部領域へのガスの通りを一層良好に行わせるた
め、図1に示すように、傾斜板3の傾斜方向上方部位
で、シェル1の長手方向チューブ折返側に位置する部位
に、シェル1の下部領域と上部領域との間のガス通路の
連通面積を拡大させる拡大連通部5を設けている構成に
した。
【0013】請求項9記載の発明は、請求項1から請求
項8何れか一記載の発明において、被凝縮ガスが、異な
る沸点をもつ非共沸の混合流体である場合に、凝縮し難
い低沸点側のガスの取り出しを可能にし、流量制御等が
行えるようにするため、図2に示すように、シェル1の
長手方向反チューブ折返側の下部領域で、傾斜板3の傾
斜方向上方部位の裏面側に、ガス取出ポート6を設けて
いる構成にした。
【0014】
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、図1に示すように、
上部ガス取入口11から取り入れたガスは、傾斜板3の
上部領域において、シェル1の長手方向一側から他側の
チューブ折返側に向けて流れ、上部復路チューブ22に
流れる流体と対向流を形成し、傾斜板3の下部領域にお
いては、チューブ折返側からシェル1の長手方向一側の
下部液取出口12に向けて流れ、下部往路チューブ21
に流れる流体と対向流を形成する。上部復路チューブ2
2を配設する傾斜板3の上部領域で凝縮した液は、図2
に示すように、傾斜板3の下方側の板辺32側に集めら
れ、図3に示すように、この下方側の板辺32に沿って
シェル1の長手方向チューブ折返側の下部領域に開放さ
れる。このため、傾斜板3を挾んでシェル1の上下双方
の領域において対向流を実現しつつも、上部側での凝縮
液は、下方側の板辺32の端部であってシェル1の内周
近くの部分でのみ下部側へ受け渡され、傾斜板3の傾斜
方向上方部位の側端には、上部側から下部側へのガス通
路の面積を大きく確保することができる。しかも、下部
往路チューブ21の管壁に上部側から流れ落ちる液が多
量に付着するのを防止でき、伝熱効率を向上させること
ができる。また図2に示すように、上部ガス取入口11
から取り入れるガスは、傾斜板3の傾斜方向上下ほぼ中
間部に直交状に開放されるため、上部復路チューブ22
に対してガスをほぼ均等に接触させることができ、伝熱
効率を高めることができる。請求項2記載の発明では、
図3に示すように、異なる沸点をもつ非共沸の混合流体
のうち、凝縮し易い高沸点側の液は、凝縮行程前半で凝
縮して傾斜板3の傾斜方向下方部位の表面側に集めら
れ、この部分に設ける液取出ポート7から取り出すこと
ができ、流量制御等を良好に行うことができる。請求項
3記載の発明では、図2に示すように、上部ガス取入口
11から取り入れるガスは、傾斜板3の傾斜方向上下ほ
ぼ中間部に直交状に開放されるため、上部復路チューブ
22に対してガスをほぼ均等に接触させることができ、
伝熱効率を高めることができる。
【0016】請求項4記載の発明では、図2に示すよう
に、傾斜板3は、シェル1の内部において、その水平中
心線Hに対して斜めに配置されるが、下部往路チューブ
21の構成管の一部は、傾斜板3の裏面側でシェル1の
水平中心線よりも高位に配置され、上部復路チューブ2
2の構成管の一部は、傾斜板3の表面側でシェル1の水
平中心線よりも低位に配置されるため、これら各チュー
ブ21,22をシェル1の内部に無駄なく有効に配置で
き、伝熱効率を一層高めることができる。
【0017】請求項5記載の発明では、図2に示すよう
に、シェル1の下部領域底部に良好に集められた凝縮液
に、下部往路チューブ21の浸漬管部210が浸漬され
ており、この浸漬部分で、凝縮液を良好に過冷却させる
ことができる。
【0018】請求項6記載の発明では、図2及び図3に
示すように、浸漬管部210の上部に、過冷却促進板9
が近接配置されているため、浸漬管部210へのガスの
接触を防止でき、該浸漬管部210での温度上昇をなく
することができ、過冷却の大きな凝縮液を取り出すこと
ができる。
【0019】
【0020】請求項7記載の発明では、同図2に示すよ
うに、上部ガス取入口11から取り入れるガスは、ガス
衝突板4に衝突して、シェル1の長手方向にも分散さ
れ、上部復路チューブ22に対してガスを一層良好に接
触させることができ、より一層伝熱効率を高めることが
できる。
【0021】請求項8記載の発明では、図1に示すよう
に、拡大連通部5により、シェル1の上部領域から下部
領域へのガスの通りが一層スムーズになり、凝縮性能を
一層向上させることができる。
【0022】請求項9記載の発明では、図2に示すよう
に、異なる沸点をもつ非共沸の混合流体のうち、凝縮し
難い低沸点側のガスは、傾斜板3の傾斜方向上方部位の
裏面側に溜るため、この部分に設けるガス取出ポート6
から取り出すことができ、流量制御等を良好に行うこと
ができる。
【0023】
【0024】
【実施例】図1において、1は、円筒を呈する横形のシ
ェルであり、このシェル1の長手方向一側の上部には上
部ガス取入口11を、その下部には下部液取出口12を
それぞれ設けている。上部ガス取入口11には、圧縮機
から吐出した高圧ガス冷媒を導くこととしており、シェ
ル1の内部で凝縮させた高圧液冷媒を、下部液取出口1
2から取り出して膨脹機構側に送り込むようにしてい
る。膨脹機構の下流側には、蒸発器が接続され、圧縮、
凝縮、膨脹、蒸発を繰り返す冷凍サイクルを構成するよ
うにしている。
【0025】シェル1の内部には、左右の管板13,1
4を介して、シェル1の長手方向他側で折り返して冷却
水を流す下部往路チューブ21及び上部復路チューブ2
2を配設している。各チューブ21,22は、それぞれ
複数本の並列管から成っている。
【0026】そして、シェル1の内部に、該シェル1の
長手方向に沿って内壁と接触する一側板辺31と他側板
辺32とを上下に変位させ、シェル1の水平中心線Hに
対して角度aをつけた傾斜板3を配設し、上部復路チュ
ーブ22を配設する上部領域で凝縮した液を、下方側板
辺32に沿わせてシェル1の長手方向チューブ折返側の
下部領域に開放させ、かつ、このチューブ折返側の部分
において、上部領域の未凝縮ガスを下部領域に流下させ
ている。
【0027】傾斜板3の裏面側には、図2に示すよう
に、下部往路チューブ21の構成管の一部を、シェル1
の水平中心線Hよりも高位に配置している。又、傾斜板
3の表面側には、上部復路チューブ22の構成管の一部
を、シェル1の水平中心線Hよりも低位に配置してい
る。
【0028】更に、下部往路チューブ21は、シェル1
の底部に溜る液中に浸漬する浸漬管部210をもつ構成
としている。そして、浸漬管部210の上部に、図1に
示すように、シェル1の長手方向チューブ折返側に開口
カット部91をもち、且つ、シェル1の長手方向反チュ
ーブ折返側を閉鎖した過冷却促進板9を近接配置してい
る。
【0029】上部ガス取入口11の軸線は、傾斜板3の
傾斜方向上下ほぼ中間部において、その傾斜面に直交状
に配置している。
【0030】更に、上部ガス取入口11の開口部対向側
に、この上部ガス取入口11の軸線と直交するガス衝突
板4を配置している。
【0031】又、図1に示すように、傾斜板3の傾斜方
向上方部位で、シェル1の長手方向チューブ折返側に位
置する部位を矩形状に切欠いて、シェル1の下部領域と
上部領域との間のガス通路の連通面積を拡大させる拡大
連通部5を設けている。
【0032】拡大連通部5を切欠いた傾斜板3の側端部
には、該傾斜板3に集まってきた液を下方側の板辺31
にできるだけ近い位置で下部側に開放させるせき止め壁
33を立ち上げ状に設けている。
【0033】一方、図2に示すように、シェル1の長手
方向反チューブ折返側の下部領域で、傾斜板3の傾斜方
向上方部位の裏面側に、ガス取出ポート6を設けてい
る。このガス取出ポート6は、非共沸混合冷媒を用いる
場合、低沸点側の冷媒を取り出すものであるが、その冷
媒の取り出しを行わないとき、あるいは、非共沸混合冷
媒ではなく単一の共沸冷媒を用いる場合には、閉鎖蓋6
0でそのポートを塞ぐようにしている。
【0034】更に、図3に示すように、シェル1の長手
方向チューブ折返側の上部領域で、傾斜板3の傾斜方向
下方部位の表面側に、液取出ポート7を設けている。こ
の液取出ポート7は、非共沸混合冷媒を用いる場合、高
沸点側の冷媒を取り出すものであるが、その冷媒の取り
出しを行わないとき、あるいは、非共沸混合冷媒ではな
く単一の共沸冷媒を用いる場合には、閉鎖蓋70でその
ポートを塞ぐようにしている。
【0035】ところで、共沸冷媒を用いる場合には、各
取出ポート6,7は閉鎖して不要となるが、更に、この
場合に、図4に示すように、傾斜板3の傾斜方向上方部
位で、シェル1の長手方向反チューブ折返側に位置する
部位に、シェル1の上部領域と下部領域とを連通させる
ガス通路8を開口する構成とするのが好ましく、この場
合には、シェル1内での圧損を小さくでき、凝縮性能を
向上させることも可能となる。
【0036】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、傾斜板3
を挾んでシェル1の上下双方の領域において対向流を実
現しつつも、上部側での凝縮液は、下方側板辺32の端
部であってシェル1の内周近くの部分でのみ下部側へ受
け渡され、傾斜板3の傾斜方向上方部位の側端には、上
部側から下部側へのガス通路を大きく確保することがで
きると共に、下部往路チューブ21の管壁に上部側から
流れ落ちる液が多量に付着するのを防止でき、伝熱効率
を向上させることができるのであって、全体として良好
な凝縮を行わせることができる。また、上部ガス取入口
11から取り入れるガスを、上部復路チューブ22に対
して良好に接触させることができ、伝熱効率を高めるこ
とができる。請求項2記載の発明によれば、異なる沸点
をもつ非共沸の混合流体を被凝縮ガスとして用いる場
合、凝縮し易い高沸点側の液を液取出ポート7から取り
出すことができ、流量制御等を良好に行うことができ
る。請求項3記載の発明によれば、上部ガス取入口11
から取り入れるガスを、上部復路チューブ22に対して
良好に接触させることができ、伝熱効率を高めることが
できる。
【0037】請求項4記載の発明によれば、傾斜板3を
内装するシェル1の内部に、下部往路チューブ21及び
上部復路チューブ22を、無駄なく有効に配置でき、伝
熱効率を一層高めることができる。
【0038】請求項5記載の発明によれば、シェル1の
下部領域底部に良好に集められた凝縮液に、下部往路チ
ューブ21の浸漬管部210が浸漬し、この部分で、凝
縮液を良好に過冷却させることができる。
【0039】請求項6記載の発明によれば、過冷却促進
板9により、より一層過冷却度の大きな凝縮液を取り出
すことができる。
【0040】
【0041】請求項7記載の発明によれば、上部ガス取
入口11から取り入れるガスを、ガス衝突板4によりシ
ェル1の長手方向に分散でき、より一層伝熱効率を高め
ることができる。
【0042】請求項8記載の発明によれば、拡大連通部
5により、シェル1の上部領域から下部領域へのガスの
通りが一層スムーズになり、凝縮性能を一層向上させる
ことができる。
【0043】請求項9記載の発明によれば、異なる沸点
をもつ非共沸の混合流体を被凝縮ガスとして用いる場
合、凝縮し難い低沸点側のガスをガス取出ポート6から
取り出すことができ、流量制御等を良好に行うことがで
きる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凝縮器の斜視図。
【図2】図1における平面イでの断面図。
【図3】図1における平面ロでの断面図。
【図4】本発明に係る凝縮器の他の実施例を示す斜視
図。
【図5】従来の凝縮器の断面図。
【符号の説明】
1;シェル、11;上部ガス取入口、12;下部液取出
口、21;下部往路チューブ、22;上部復路チュー
ブ、3;傾斜板、31;一側板辺、32;他側板辺、
4;ガス衝突板、5;拡大連通部、6;ガス取出ポー
ト、7;液取出ポート、9;過冷却促進板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−290478(JP,A) 実開 昭62−80162(JP,U) 実開 昭59−13857(JP,U) 実開 昭55−177176(JP,U) 実開 昭55−3238(JP,U) 実開 昭50−90250(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 39/00 F25B 39/02 F25B 39/04

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部ガス取入口(11)及び下部液取出
    口(12)を長手方向一側に設けた横形のシェル(1)
    を備え、このシェル(1)の内部に、該シェル(1)の
    長手方向他側で折返す下部往路チューブ(21)及び上
    部復路チューブ(22)を配設すると共に、シェル
    (1)の内部に、該シェル(1)の長手方向に沿って内
    壁と接触する一側板辺(31)と他側板辺(32)とを
    上下に変位させ、上部復路チューブ(22)を配設する
    上部領域で凝縮した液を、下方側板辺(32)に沿わせ
    てシェル(1)の長手方向チューブ折返側の下部領域に
    開放させ、かつ、このチューブ折返側に上部領域の未凝
    縮ガスを下部領域に流下させるガス通路をもった傾斜板
    (3)を配設し、 上部ガス取入口(11)の軸線を、傾斜板(3)の傾斜
    方向上下ほぼ中間部において、その傾斜面に直交状に配
    置している横形シェルアンドチューブ式凝縮器。
  2. 【請求項2】 上部ガス取入口(11)及び下部液取出
    口(12)を長手方向一側に設けた横形のシェル(1)
    を備え、このシェル(1)の内部に、該シェル(1)の
    長手方向他側で折返す下部往路チューブ(21)及び上
    部復路チューブ(22)を配設すると共に、シェル
    (1)の内部に、該シェル(1)の長手方向に沿って内
    壁と接触する一側板辺(31)と他側板辺(32)とを
    上下に変位させ、上部復路チューブ(22)を配設する
    上部領域で凝縮した液を、下方側板辺(32)に沿わせ
    てシェル(1)の長手方向チューブ折返側の下部領域に
    開放させ、かつ、このチューブ折返側に上部領域の未凝
    縮ガスを下部領域に流下させるガス通路をもった傾斜板
    (3)を配設し、 シェル(1)の長手方向チューブ折返側の上部領域で、
    傾斜板(3)の傾斜方向下方部位の表面側に、液取出ポ
    ート(7)を設けている横形シェルアンドチューブ式凝
    縮器。
  3. 【請求項3】 上部ガス取入口(11)の軸線を、傾斜
    板(3)の傾斜方向上下ほぼ中間部において、その傾斜
    面に直交状に配置している請求項2記載の横形シェルア
    ンドチューブ式凝縮器。
  4. 【請求項4】 下部往路チューブ(21)及び上部復路
    チューブ(22)はそれぞれ複数本の並列管から成り、
    下部往路チューブ(21)の構成管の一部を、傾斜板
    (3)の裏面側でシェル(1)の水平中心線よりも高位
    に配置していると共に、上部復路チューブ(22)の構
    成管の一部を、傾斜板(3)の表面側でシェル(1)の
    水平中心線よりも低位に配置している請求項1〜3のう
    ちの1つに記載の横形シェルアンドチューブ式凝縮器。
  5. 【請求項5】 下部往路チューブ(21)は、シェル
    (1)の底部に溜る液中に浸漬する浸漬管部(210)
    をもつ請求項1〜4のうちの1つに記載の横形シェルア
    ンドチューブ式凝縮器。
  6. 【請求項6】 浸漬管部(210)の上部に、シェル
    (1)の長手方向チューブ折返側を開口させ、且つ、シ
    ェル(1)の長手方向反チューブ折返側を閉鎖させた過
    冷却促進板(9)を近接配置している請求項5記載の横
    形シェルアンドチューブ式凝縮器。
  7. 【請求項7】 上部ガス取入口(11)の開口部対向側
    に、この上部ガス取入口(11)の軸線と直交するガス
    衝突板(4)を配置している請求項1または3記載の横
    形シェルアンドチューブ式凝縮器。
  8. 【請求項8】 傾斜板(3)の傾斜方向上方部位で、シ
    ェル(1)の長手方向チューブ折返側に位置する部位
    に、シェル(1)の下部領域と上部領域との間のガス通
    路の連通面積を拡大させる拡大連通部(5)を設けてい
    る請求項1から請求項7何れか一記載の横形シェルアン
    ドチューブ式凝縮器。
  9. 【請求項9】 シェル(1)の長手方向反チューブ折返
    側の下部領域で、傾斜板(3)の傾斜方向上方部位の裏
    面側に、ガス取出ポート(6)を設けている請求項1か
    ら請求項8何れか一記載の横形シェルアンドチューブ式
    凝縮器。
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