JP3422886B2 - 携帯無線電話機における文字入力装置及び携帯無線電話機における文字入力方法 - Google Patents

携帯無線電話機における文字入力装置及び携帯無線電話機における文字入力方法

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JP3422886B2
JP3422886B2 JP01249496A JP1249496A JP3422886B2 JP 3422886 B2 JP3422886 B2 JP 3422886B2 JP 01249496 A JP01249496 A JP 01249496A JP 1249496 A JP1249496 A JP 1249496A JP 3422886 B2 JP3422886 B2 JP 3422886B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、文字入力端末装
に関し、特にキー数に制限がある装置、例えば、携帯
情報端末に好適な文字入力端末装置にするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、携帯無線電話機等の携帯
情報端末により、様々な文字入力装置が実現されてい
る。まず、図77に示されるように、携帯無線電話機の
ハンドセット201の表面中央部から下方にかけて4行
3列に配置されているテンキー(ダイヤルキー)203
を用いるものが知られている。入力手法としては、次の
2通りが知られている。
【0003】その第1の手法は、図78に示されるよう
なマトリックス文字配列表を用いるものである。つま
り、数字のペアと1文字(記号)とを対応付けて記憶し
ておく。そして、上記表を参照して、所望の文字(記
号)の行列に対応する数字のペアを入力することによ
り、1文字(記号)を入力することができる。例えば、
「とうきよう(東京)」との入力を得たいときには、図
79に示されるように、「4513228513」とテ
ンキーを操作する。これにより、図77に示される携帯
無線電話機の表示部202には、数字のペアに対応して
「とうきよう」が表示される。
【0004】その第2の手法は、数字コードと定型文と
を対応付けて記憶しておき、定型文のコード表を参照し
てテンキー203の操作により、所望の定型文に対応す
るコードを入力するものである。例えば、定型文の文字
コード列が図80のように、2桁のコードに対応して記
憶されているとする。この場合、「会社に電話して下さ
い」を入力したいのであれば、テンキー203の操作に
より「01」を入力する。これにより、図77の携帯無
線電話機の表示部202には、入力されたコードに対応
して「会社に電話して下さい」が表示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の文字入
力装置によると、基本的には変換表がなければキー入力
を行うことができず、不便であるという問題点があっ
た。これに対し、図81に示すようにテンキー203の
それぞれに、複数の仮名文字を割り当てた携帯無線電話
機等も知られている。この装置においては、各キーにお
ける操作の回数と文字とが対応付けられて記憶されてい
る。各キーにおいて操作の回数が1であるとき、対応す
る表記の左端の文字が入力され、以下操作数が1回増加
すると、表記の右方向へ1ずつシフトした文字が入力さ
れる。例えば、「とうきよう(東京)」との入力を得た
いときには、図82に示されるように、「444411
122888111」とテンキー203を操作する。こ
れにより、図77の携帯無線電話機の表示部202に
は、キーの操作回数に対応して「とうきよう」が表示さ
れることになる。
【0006】この文字入力装置によると、上記のように
変換表は不要となるが、キー操作数が極めて多くなり、
場合によっては、操作回数のカウントを誤って誤入力を
起こす問題点があった。また、語呂合わせにより数字を
並べて入力することも、例えば、選択呼出受信機等にお
いて行われているが、語呂合わせの数字列とその内容に
係るメッセージを知っていることが前提であり、一般に
使い勝手が悪いという問題点があった。また、語呂合わ
せでは表現できないメッセージもあり、相手に的確に意
思を伝えることができにくいという問題もあった。
【0007】本発明は上記のような従来の文字入力装置
の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、変換表
が不要であり、しかも、キー操作数が多くなることな
く、必要なメッセージ等の入力が可能な文字入力端末装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1では、無
線を介して発信するための電話番号を入力するための複
数の数字キーであって、それぞれの数字キーに対して、
1つの数字と50音のそれぞれの行のひらがなとが割り
当てられた数字キーと、前記数字とこの数字に対応する
50音の行のひらがなの読みとが記憶されるとともに、
数字列とこの数字列に対応する複数のひらがなの読みと
これらの読みに対応する漢字とが記憶された辞書手段
と、文字変換を指示するための変換キーと、文字情報を
表示するための表示手段と、前記数字キーの入力操作に
もとづいて、この入力操作にて入力された数字に対応す
る50音の行のひらがなの読みのうちの1つを前記辞書
手段から求めて前記表示手段へ表示し、前記表示手段に
ひらがなの読みが表示された状態における前記数字キー
の入力操作に続けて行われる数字キーの入力操作にもと
づいて、この入力操作にて入力された数字とこの入力操
作より前に入力された数字または数字列とからなる連続
して入力された数字列に対応する複数のひらがなの読み
のうちの1つを前記辞書手段から求めて前記表示手段に
表示されたひらがなの読みに代えて表示する表示制御手
段と、前記表示手段にひらがなの読みが表示された状態
において前記変換キーの操作にもとづいて、前記ひらが
なの読みに対応する漢字を前記辞書手段から求めて前記
表示手段に表示されたひらがなの読みに代えて表示する
文字変換手段とを具備することを特徴とする。
【0009】本願の請求項3では、無線を介して発信す
るための電話番号を入力するための複数の数字キーであ
って、それぞれの数字キーに対して、1つの数字と50
音のそれぞれの行のひらがなとが割り当てられた数字キ
ーと、前記数字とこの数字に対応する50音の行のひら
がなの読みとが記憶されるとともに、数字列とこの数字
列に対応する複数のひらがなの読みとこれらの読みに対
応する漢字とが記憶された辞書手段と、文字変換を指示
するための変換キーとを備えた携帯無線電話機における
文字入力方法において、前記数字キーの入力操作にもと
づいて、この入力された数字に対応する50音の行のひ
らがなの読みのうちの1つを前記辞書手段から求めて表
示する第1のステップと、ひらがなの読みが表示された
状態で、前記数字キーの入力操作に続けて行われる数字
キーの入力操作にもとづいて、この入力操作にて入力さ
れた数字とこの入力操作より前に入力された数字または
数字列とからなる連続して入力された数字列に対応する
複数のひらがなの読みのうちの1つを前記辞書手段から
求め、前記表示されたひらがなの読みに代えて表示する
第2のステップと、前記第2のステップにより前記ひら
がなの読みが表示された状態における前記変換キーの操
作にもとづいて、前記表示されたひらがなの読みに対応
する漢字を前記辞書手段から求め、前記表示されたひら
がなの読みに代えて表示する第3のステップとを具備す
ることを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態に係る文字入力装置を説明する。各図の説明
において同一の構成要素には、同一の符号を付して重複
する説明を省略する。図1には本発明の実施の形態に係
る文字入力装置が適用された携帯無線電話機の正面図が
示されている。ハンドセット101は、やや偏平な直方
体状の筐体からなり、その表面中央から下部にかけて
は、4行3列のキーからなるテンキー(ダイヤルキー)
103が設けられ、その上方には文字・記号等の情報を
表示するための表示部102が設けられている。また、
表示部102の上方には、送られてくる音声を聴取する
ための受話部104Aが設けられており、更に、テンキ
ー103の下方位置には音声を入力するための送話部1
05Aが設けられている。
【0021】図2には、上記の携帯無線電話機の内部構
成が示されている。携帯無線電話機は、各部を制御する
コントローラ1と、情報を入力するための入力部2と、
電波の送受信を行うアンテナ5と、このアンテナ5に接
続され信号の送受信を行う送受信部3と、この送受信部
3と受話器104、送話器105との間で音声信号の送
受を行う通話回路4とから構成されている。受話器10
4、送話器105は、それぞれ、図1の受話部104A
と送話部105Aとに対応する。コントローラ1は、通
話に関する制御を行うための通話制御部6と、入力部2
からの入力に基づく文字入出力処理を行う文字入出力部
7とから構成されている。通話制御部6は、入力部2か
らの入力に応じた発信制御、アンテナ5及び送受信部3
を介して到来する着信信号に応じた着信制御、通話回路
4に対する増幅度の調整等の制御を行う。また、通話制
御部6は、文字入出力部7から送られるデータを送受信
部3を介して送信させ、また、受信したデータを文字入
出力部7へ送出する機能を有している。入力部2には、
電話機としての動作モードと文字入力装置としての動作
を切り換えるモード切換スイッチが設けられている。こ
のモード切換スイッチは、フックスイッチでもよく、フ
ックスイッチを使用する場合には、例えば、オンフック
時に文字入力装置としての動作モードとなる。
【0022】図3には、図1の携帯無線電話機が文字入
力装置としての動作モードとなった場合の構成図が示さ
れている。この構成は、図2においては、入力部2と文
字入出力部7とからなる部分である。文字入力装置は、
文字等の入力を行うためのキーボード11と、キーボー
ド11におけるキー操作の情報を取り込み中央制御部1
3に送出する入力制御部12と、文字入力装置の各部を
統括制御する中央制御部13と、入力文字または入力文
字列と変換結果の候補文字または候補文字列とが対応付
けられて記憶された辞書手段310である単語辞書14
と、中央制御部13から与えられる入力文字または入力
文字列について単語辞書14を参照して対応する候補文
字または候補文字列を得る辞書検索部15と、文字等の
情報が表示されるLCD等からなる表示装置16と、中
央制御部13の制御の下に候補文字または候補文字列等
を表示装置16に表示させるための制御を行う表示制御
部17とを具備している。キーボード11のテンキー1
03の各数字キーには、仮名文字が複数個ずつ割り当て
られている。つまり、通常のダイヤルキーの配置の数字
キーの、「1」キーには五十音の「あ」行の5文字が割
り当てられ、「2」キーには五十音の「か」行の5文字
が割り当てられ、以下同様に「0」キーまでに仮名文字
が割り当てられている。但し、「8」キーには「や」
「ゆ」「よ」が割り当てられ、「0」キーには「わ」
「を」「ん」「ー」が割り当てられている。また、
「*」キーは変換/次候補キーとされ、「#」キーは確
定キーとされている。上記において、キーボード11
は、複数の仮名文字が割り当てられた複数のキーと、文
字変換を指示するための変換/次候補キーと、変換結果
を確定させるための確定キーとを含み、文字または文字
列を入力するための入力手段300であり、表示装置1
6は、変換結果の候補文字または候補文字列を少なくと
も表示し出力するための出力手段330であり、中央制
御部13及び辞書検索部15は、入力手段300から入
力されたキー対応の文字または入力された複数のキー対
応の文字列について、上記辞書手段310を検索して候
補文字または候補文字列を求め、この候補文字または候
補文字列を上記出力手段330へ送出する文字変換手段
320を構成している。
【0023】図4には上記キーボード11の構成が示さ
れている。テンキー103の各キーに対応してキーマト
リックス10が設けられ、キーマトリックス10の各ス
イッチの一方の接点にはプルアップ抵抗及びロウ(row
)方向ラインOut0〜Out3を介して5Vの電圧が常時与
えられており、ロウ方向ラインOut0〜Out3の端点は入力
制御部12へ至っている。また、キーマトリックス10
の各スイッチの他方の接点にはカラム(column)方向ラ
インM0〜M2が接続され、カラム方向ラインM0〜M2の端点
は入力制御部12へ至っている。
【0024】一方、入力制御部12は図5に示されるよ
うに構成されている。入力制御部12は、全体の制御を
行う制御部20、タイマ21、メモリテーブル22、メ
モリ(MEM2) 23、メモリ(MEM1) 24、ラッチ25、
26とにより構成される。ラッチ25は制御部20から
送出されるカラム方向ラインM0〜M2に対するドライブ信
号をラッチする回路であり、ラッチ26はロウ方向ライ
ンOut0〜Out3の信号を取り込みラッチする回路である。
タイマ21は、キー操作時に発生するチャタリングを除
去すべく設けられており、2重にキー操作の読み込みを
行うために、所定時間間隔(1mS)を制御部20に通知
する。メモリ23にはラッチ25に出力したドライブ信
号がセットされ、メモリ24にはその時にラッチ26に
保持された検出信号がセットされる。メモリテーブル2
2は操作されたキーを特定するためのデータが格納され
ているもので、その内容は図6に示されるようである。
即ち、メモリ23にセットされるデータが、図6のMEM2
のセット値「0」、「1」、「2」のそれぞれのとき
に、MEM2の下3欄のM2〜M0を1セットとする3パタ
ーンがそれぞれ対応し、ラッチ25にセットされている
ことを示す。従って、ラッチ25にMEM2の下3欄のM2
〜M0を1セットとする横方向に並ぶ3パターンのいず
れかがセットされると、これに対応して、メモリ23に
図6のMEM2におけるセット値「0」、「1」、「2」の
数字いずれかがセットされ、これに対してラッチ26に
は、図6のMEM1の右4欄の横方向に並ぶ0ut3〜0u
t1を1セットとする4パターンのいずれかがセットさ
れ、この値がメモリ24にセットされる。このため、図
6のMEM1の横方向に並ぶ4パターンのいずれかとMEM2の
セット値「0」、「1」、「2」のいずれかとの交点の
位置の数字が操作されたキーの数字を示すことになる。
例えば、メモリ23に「1」がセットされ、メモリ24
に「1011」がセットされると、メモリテーブル22
からは「5」キーを示すコードが出力される。このと
き、ラッチ25には「(M2〜M0=)101」がセッ
トされたことを示す。
【0025】制御部20は図7に示されるフローチャー
トのプログラムによりキー読み込みを行うので、このフ
ローチャートに従って、制御部20の動作を説明する。
まず、カラム方向ラインM0〜M2の全てに「0」を出力す
べくラッチ25に信号をラッチさせ(S1)、ロウ方向
ラインOut0〜Out3のいずれかに「0」が現れるのをラッ
チ26にラッチされる信号に基づき監視する(S2)。
「0」が現れると、タイマ21を参照して1mS待ち(S
3)、ロウ方向ラインOut0〜Out3の信号をラッチ26か
ら取り込みメモリ24にセットする(S4)。さらに、
タイマ21を参照して1mS待ち(S5)、ロウ方向ライ
ンOut0〜Out3の信号をラッチ26から取り込み、既にメ
モリ24にセットされている内容と等しいかを検出する
(S6)。ここで、等しくないときには、再びステップ
S2へ戻って動作を継続し、一方、1度目と2度目との
読み込み結果が等しいときには、カラム方向ラインM0の
みへ「0」を出力すべくラッチ25に信号「110(=
M2M1M0)」をラッチさせると共に、メモリ23に
は「0」をセットし(S7)、ラッチ26にラッチされ
るロウ方向ラインOut0〜Out3の信号のいずれかに「0」
があるかを検出する(S8)。つまり、カラム方向ライ
ンM0のみへ「0」を出力したとき、図4のカラム方向ラ
インM0に接続されている4個のキーのいずれかが操作さ
れていると、ロウ方向ラインOut0〜Out3の信号のいずれ
かに「0」が出現する。ここで、ロウ方向ラインOut0〜
Out3の信号のいずれにも「0」がなければ、カラム方向
ラインM1のみへ「0」を出力すべくラッチ25に信号
「101」をラッチさせると共に、メモリ23には
「1」をセットし(S9)、ラッチ26にラッチされる
ロウ方向ラインOut0〜Out3の信号のいずれかに「0」が
あるかを検出する(S10)。つまり、カラム方向ライ
ンM1のみへ「0」を出力したとき、図4のカラム方向ラ
インM1に接続されている4個のキーのいずれかが操作さ
れていると、ロウ方向ラインOut0〜Out3の信号のいずれ
かに「0」が出現する。更に、ここで、ロウ方向ライン
Out0〜Out3の信号のいずれにも「0」がなければ、カラ
ム方向ラインM2のみへ「0」を出力すべくラッチ25に
信号「011」をラッチさせると共に、メモリ23には
「2」をセットし(S11)、ラッチ26にラッチされ
るロウ方向ラインOut0〜Out3の信号のいずれかに「0」
があるかを検出する(S12)。つまり、カラム方向ラ
インM2のみへ「0」を出力したとき、図4のカラム方向
ラインM2に接続されている4個のキーのいずれかが操作
されていると、ロウ方向ラインOut0〜Out3の信号のいず
れかに「0」が出現する。
【0026】以上の処理の結果、いずれの場合にもロウ
方向ラインOut0〜Out3の信号のいずにも「0」が出現し
なければ、ステップS1に戻って動作を継続し、上記ス
テップS8、S10、S12のいずれかの場合にロウ方
向ラインOut0〜Out3の信号のいずれかに「0」が出現す
ると、ロウ方向ラインOut0〜Out3の信号をラッチ26か
ら取り込み、メモリ24にセットする(S13)。次
に、制御部20はメモリテーブル22に出力を指示し、
この結果メモリ23、24にセットされた信号に基づき
メモリテーブル22の検索が行われ(S14)、メモリ
テーブル22から出力されたキーのコードを中央制御部
13へ送出する。次に、カラム方向ラインM0〜M2の全て
に「0」を出力すべくラッチ25に信号をラッチさせ
(S15)、ロウ方向ラインOut0〜Out3の全てが「1」
となったか(復旧したか)を検出し(S16)、オール
「1」が得られると検出後にタイマ21を参照して1mS
の経過後(S17)、ロウ方向ラインOut0〜Out3の全て
が「1」となったか(復旧したか)を検出し(S1
8)、オール「1」が得られると、ステップS1に戻っ
て動作を続ける。以上のようにして、テンキー103の
いずれのキーが操作されたのかを示すコード(例えば、
数字に対応するコード)が中央制御部13へ送出され
る。
【0027】図8には上記文字入力装置の表示制御部1
7の詳細構成が示されている。表示制御部17は、文字
フォント(キャラクタパターン)が記憶された文字フォ
ントメモリ31、この文字フォントメモリ31のフォン
トを中央制御部13の制御により画像メモリ33に展開
する文字フォント展開部32、(LCD)表示装置16
に表示する画像データをビットマップにより保持する画
像(ビットマップ)メモリ33、表示中の表示フォント
データ(キャラクタコード)を表示位置と共に記憶する
ためのキャラクタ位置メモリ34から構成されている。
【0028】上記表示制御部17には、中央制御部13
から表示フォントデータ、表示位置データ、展開開始指
示信号、キャラクタ位置メモリ34の位置データ(アド
レス)が与えられる。つまり、展開開始指示信号と共
に、表示フォントデータが送られることにより、文字フ
ォント展開部32は文字フォントメモリ31をアクセス
して与えられた表示フォントデータに対応する表示フォ
ントを取り出し、表示位置データ(画像メモリ33の座
標)に基づき画像メモリ33の対応位置に格納する。こ
れにより、LCD表示装置16の画面の画素に1対1で
画像メモリ33のデータ位置が対応付けられているた
め、該当の位置に展開された表示フォントの画素データ
が記憶される。一方、キャラクタ位置メモリ34には、
表示フォントデータと表示位置データとが、中央制御部
13から送られる位置データの位置に記憶されてゆく。
中央制御部13はこれをリード信号を用いて読み出すこ
とができ、表示中のデータ(表示フォントデータ)をそ
の表示位置データと共に読み出し、図2の通話制御部
6、送受信部3及びアンテナ5を介して他の端末に送信
する等の処理を行うことができる。
【0029】図9には上記文字入力装置の辞書検索部1
5の詳細構成が示されている。辞書検索部15は、この
辞書検索部15全体を統括制御する制御部40と、キー
入力された文字や文字列のコードを蓄える文字入力バッ
ファ41と、単語辞書14の辞書検索時に用いられるコ
ードポインタ42と、辞書検索の結果得られた候補文字
または文字列のコードを保持するための検索結果文字出
力バッファ43とから構成されている。
【0030】図10には、単語辞書14に記憶されてい
る内容が示されている。つまり、テンキー103の操作
による数字のコードに対応して、仮名による文字または
文字列、漢字による文字または文字列及び、品詞、場
所、時間等の属性情報、その他の情報からなる辞書情報
が対応付けられて記憶されている。より具体的には、単
語辞書14の構成は図11から図13に示される通りに
構成される。まず、単語辞書14は、図11に示す通
り、文字数単位に区分されたブロックから構成されてい
る。各文字数対応のブロックは、図12に示される通
り、当該文字数の数字列に対応した複数のブランチから
構成される。ここでは、文字数が5文字のブロックに5
文字の数字列に対応する複数のブランチが存在し、その
中の数字列「41281」に対応するブランチが明示さ
れ、他のブランチでは所定数字が「*」により示されて
いる。更に、図13には、数字列「41281」に対応
するブランチの内部が示されている。ブランチ内には、
存在する場合の後続数字(0)から(9)に対応したテ
ーブル(従って、後続数字が例えば(1)と(8)とだ
けである場合には、2テーブル)と、後続数字が無い場
合の数字列に対応する候補の先頭を示すSOS(00)
に対応するテーブルとが含まれている。後続数字(0)
から(9)に対応したテーブルには、対応の後続数字
と、次テーブルのポインタNTPと、次ブランチのポイ
ンタNBPとがセットされている。一方、SOS(0
0)に対応するテーブルには、後続数字が無い場合の
(つまり、この例では数字列「41281」に対応す
る)候補の先頭を示すコードSOS(00)、文字また
は文字列コードStr1〜Strn(1からnまでの文字コード
でn候補を表わす)、候補文字または候補文字列コード
の終了を示すコードEOS(FF)、ブランチの終了を示
すコードEOB(FF)がセットされている。候補が複数
あるときには、複数の候補の間にも候補の先頭を示すコ
ートSOS(OO)が登録される。属性情報を記憶させる
場合には、それぞれの候補の文字列コードStr1〜Strnの
次に、属性情報であることを示す符号と共にセットされ
る。
【0031】上記のように、1ブランチ内に複数の候補
文字または候補文字列が存在するのは、通常の日本語ワ
ードプロセッサのように、同音異義語が存在することに
よるばかりでなく、1キーに複数の仮名文字を割り当て
たためである。例えば、「1」キー、「2」キーが続け
て操作された場合は、「あ」行と「か」行の文字列の入
力であるから、「赤(あか)」、「秋(あき)」、「池
(いけ)」、「桶(おけ)」等が候補文字列として存在
する。図13に例示の数字列「41281」の場合に
は、「東京(とうきょう)」、「提供(ていきょう)」
等が存在する。上記の例で明らかな様に、拗音の候補、
濁音の候補、半濁音の候補等を清音に置き換えて辞書化
してある。
【0032】図9に示された辞書検索部15の制御部4
0は、図14に示されるフローチャートのプログラムに
より単語辞書14の検索処理を行うので、このフローチ
ャートに従って、制御部40の動作を説明する。制御部
40は文字入力バッファ41をクリアし(S21)、入
力文字または入力文字列のコード(数字キーのコード)
が到来するのを待つ(S22)。この例では、操作者が
図15のST1に示すように「とうきょう」を入力文字
とする。そこで、操作者は携帯無線電話機のテンキー1
03の対応キーを操作することになる。この図15のテ
ンキー103では、図1のテンキー103とは異なり、
丸い四隅を有するキートップ自体に仮名文字が表記さ
れ、しかも、仮名文字が平仮名ではなくカタカナとなっ
ている。本文字入力装置は、図1の実施の形態のテンキ
ー103であっても、この図15のテンキー103であ
っても適切な入力が可能であることを示す。テンキー1
03の数字キーは図15のST2に示されるように「4
1281」と操作される。操作者はST2の「4128
1」に対応する仮名文字の内、枠により囲った仮名文字
を所望して入力を行ったことを示す。
【0033】すると、図7において説明した入力制御部
12の動作により、操作に係る数字キーに対応するコー
ドが得られ、上記「41281」に対応するコード列が
文字入力バッファ41に格納される。次に操作者は、図
15のST3に示すように、変換を求めて変換/次候補
キーである「*」キーを操作する。この「*」キーにつ
いても、図7において説明した入力制御部12の動作に
より、コードに変換されて中央制御部13へ送出され
る。これを受けた中央制御部13は図9の制御部40に
検索スタート信号を送出する。そこで、図14に示され
るように、検索スタートかを監視していた(S23)制
御部40は、コードポインタ42をリセットし(S2
4)、データセレクタ信号をセット状態とする(S2
5)。次に、制御部40は、文字入力バッファ41に格
納されているコードを先頭から取り出し、単語辞書14
の文字数1のブロックから検索を始める。検索の手法は
何番目の数字についても同様であるので、ここでは、文
字数3のブロックにおける検索から説明する。
【0034】図16には、文字数3のブロックにおける
検索からの処理が示されている。数字列「412」に応
じて、文字数3のブロックのアドレス「3F0F」のテーブ
ルに行き着く。このテーブルの後続数字は「1」であ
り、文字入力バッファ41に格納されている数字列「4
1281」の第4番目の数字「8」とは異なるので、N
TPに基づき次のテーブルを検索する。ここでは、数字
列「412」に続く数字が「1」である候補と、「8」
である候補とだけが存在しているため、たちまち、後続
数字が「8」のテーブルを検索できている。通常は、後
続数字が「1」のテーブルの次は、後続数字が「2」の
テーブル、その次は後続数字が「3」のテーブル・・・
というようにして、後続数字が「8」のテーブルに到達
する。
【0035】後続数字が一致すると、このテーブルのN
BPに基づき文字数4のブランチ「4128」の第1テ
ーブルに行き着く。ここのテーブルでは、後続数字が
「1」であり、文字入力バッファ41に格納されている
数字列「41281」の第5番目の数字「1」と一致す
る。後続数字が一致すると、このテーブルのNBPに基
づき次のブランチ「41281」のテーブルに行き着
く。ここでは本来、文字入力バッファ41に格納されて
いる後続数字が無いから、後続数字のエリアに「00」
がセットされているテーブルを検索する。この図16の
例では、単語辞書14においても数字列「41281」
に続く数字を持つ候補が無いこと、つまりテーブルがな
いことを前提としており、ブランチ「4128」のテー
ブルから、直ちに後続数字のエリアに「00(=SO
S)」がセットされているアドレス「98AC」のテーブル
に行き着いている。
【0036】図16の例では、第1番目の候補文字列に
「東京」がセットされており、コードポインタ42の出
力値「0」に対応して、「東京」のコードが読み出され
る。以上の処理が、図14におけるステップS25の
「検索」からステップS26、S27、S28のループ
の処理に対応している。ステップ27におけるコードポ
インタ42の歩進は、図16におけるテーブルを順次検
索するときに対応すると共に、目的のテーブルにおい
て、各候補文字を指示して読み出す場合にも対応してい
る。従って、実際的には図16において行われている候
補文字の検索は、図10に示した単語辞書14を検索し
ている場合と等価である。なお、この例では、「東京」
が得られたが、もし、入力された数字列に対応する候補
文字が単語辞書14内に記憶されていなければ、コード
ポインタ42にNEXT信号を与えてその値を歩進し
(S27)、ステップS28からステップS26へのル
ープを繰り返し、最終的に候補文字または候補文字列が
検出できないときには、ステップS28においてYES
へ分岐する。つまり、コードポインタ42からEND信
号が返される。そこで、制御部40は検索結果情報によ
り「該当なし」を中央制御部13へ送出する。「該当な
し」を受けた中央制御部13は表示制御部17に「該当
なし」の文字フォントを送出し、該当する候補がない旨
をLCD表示装置16に表示させる(S29)。
【0037】上記のようにして得られた「東京」のコー
ドは検索結果文字出力バッファ43に出力される(S3
0)。検索結果情報により結果出力の通知が中央制御部
13に与えられ、「東京」のコードは検索結果文字出力
バッファ43から中央制御部13に取り込まれ、更に表
示制御部17に送られ、図8の説明において説明した通
りにして、(LCD)表示装置16における表示に供さ
れる。つまり、(LCD)表示装置16には「東京」が
表示される。辞書検索部15の制御部40は確定キーの
操作または次候補キーの操作を監視している(S31、
S32)。確定キーの操作または次候補キーの操作は前
述の変換キーの操作の場合と同様にして入力制御部12
から中央制御部13へ送出される。
【0038】図15の例では、「東京」が所望の文字で
あるので、ST4に示すように、確定キーが操作されて
いる。中央制御部13は確定キーのコードを得て、検索
スタート信号をインアクティブに遷移させる。辞書検索
部15の制御部40はこれを受けてステップ31からY
ESへ分岐し、上記候補文字を確定させる。なお、単語
辞書14に「41281」に対応して、平仮名の「とう
きょう」、漢字の「東京」が順に格納されているときに
は、図15のST5に括弧にて示されるように、まず、
平仮名の「とうきょう」の表示に対して次候補キーが操
作され、これによりコードポインタ42にNEXT信号
を与えてその値を歩進し(S27)、次候補の漢字の
「東京」のコードを得てステップS26からS30へと
進む。この場合も、漢字の「東京」が所望の文字である
ので、ST4に示すように、確定キーが操作される。以
降の処理は前述と同様に処理が行われることになる。
【0039】以上の通り、第1の実施の形態に係る文字
入力装置は、各キーに複数の仮名文字が割り当てられ、
かつ、変換/次候補キー、確定キーを備えるので、操作
されたキーに割り当てられた仮名文字に対応する候補文
字または操作された複数のキーに割り当てられた仮名文
字列の組み合わせから構成される候補文字列を適切に入
力して選択することができる。つまり、少ないキーを持
つ情報端末には好適である。
【0040】上記第1の実施の形態では、変換/次候補
キーである「*」キーを操作しなければ、表示部102
に何等の表示がなされないため、正しいキー操作がなさ
れているのか否か判らず、操作性が必ずしも良くない。
そこで、第2の実施の形態では、辞書検索部15の制御
部40が備える図14のフローチャートに対応するプロ
グラムを図17のフローチャートに対応するプログラム
に代える。つまり、ステップS22において、制御部4
0は入力文字または入力文字列のコード(数字キーのコ
ード)が到来するのを待つ。テンキー103の数字キー
が操作されると、中央制御部13はこれに対応するコー
ドを文字入力バッファ41に格納すると共に、図17の
ステップS100に示されるように表示制御部17へ転
送する。このように、辞書検索部15(制御部40)
は、テンキー103が操作されると、このキーに対応す
るコード(数字のコード)を検出し、表示制御部17へ
送出して表示に供するコード送出手段として機能する。
表示制御部17ではこれをパターン化して画像メモリ3
3に書き込み、対応する数字を表示させる。制御部40
は変換/次候補キーである「*」キーの操作を監視して
いるが(S23)、この「*」キー対応のコードが到来
しなければ、ステップS22に戻って、入力文字または
入力文字列のコード(数字キーのコード)の到来を待
つ。
【0041】「とうきょう」に対応して「41281」
とキー入力した場合には、各キーの操作毎に、図18に
示されるように、「4」、「41」、・・・、「412
81」と操作されたキー対応の数字が増加して表示さ
れ、キー入力が受け付けられていること及びその操作が
間違いないこと、つまり、「とうきょう」のそれぞれの
仮名文字が割り当てられている数字キーが操作されてい
ることを確認することができる。変換/次候補キーであ
る「*」キーが操作された場合においては、第1の実施
の形態と同様に単語辞書14を用いた文字変換が行わ
れ、単語辞書14から対応する候補文字のコードが読み
出され、これが上記数字列「41281」の表示に代え
られて表示される。なお、図18の例では、単語辞書1
4の数字列「41281」に対応するテーブルの第1候
補文字列が「とうきょう」と平仮名表記になっていたこ
とを示している。
【0042】図19には、第3の実施の形態に係る文字
入力装置における辞書検索部15の制御部40が備える
プログラムに対応するフローチャートが示されている。
この実施の形態においても、ステップS22において、
制御部40は入力文字または入力文字列のコード(数字
キーのコード)が到来するのを待つ。テンキー103の
数字キーが操作されると、中央制御部13はこれに対応
するコードを文字入力バッファ41に格納すると共に、
図19のS110に示されるように数字に対応する行文
字を表示制御部17へ転送する。つまり、中央制御部1
3は、数字コードと行文字との変換テーブルを有してお
り、数字コードから行文字を得て表示制御部17へ転送
する。表示制御部17ではこれをパターン化して画像メ
モリ33に書き込み、対応する文字を表示させる。上記
テーブルを詳述すると、「1」のコードと「あ」のコー
ド、「2」のコードと「か」のコード、「3」のコード
と「さ」のコード、・・・、「0」のコードと「わ」の
コードとが対応付けられたテーブルである。
【0043】図19に示す通り、制御部40は変換/次
候補キーである「*」キーの操作を監視しているが(S
23)、この「*」キー対応のコードが到来しなけれ
ば、ステップS22に戻って、入力文字または入力文字
列のコード(数字キーのコード)の到来を待つ。第1の
実施の形態の場合と同様に、「とうきょう」に対応して
「41281」とキー入力した場合には、各キーの操作
毎に、図20に示されるように、「た」、「たあ」、・
・・、「たあかやあ」と、操作されたキー対応の行文字
が増加して表示され、キー入力が受け付けられているこ
と及びその操作が間違いないこと、つまり、「とうきょ
う」のそれぞれの仮名文字が割り当てられているキーが
操作されていることを確認することができる。変換/次
候補キーである「*」キーが操作された場合において
は、第1の実施の形態と同様に単語辞書14を用いた文
字変換が行われ、単語辞書14から対応する候補文字の
コードが読み出され、これが上記行文字列「たあかや
あ」の表示に代えられて表示される。なお、図20の例
では、単語辞書14の数字列「41281」に対応する
テーブルの第1候補文字列が「とうきょう」と平仮名表
記になっていたことを示している。
【0044】図21には、上記第3の実施の形態におい
て、行文字をローマ字により表示する第3の実施の形態
の変形例が示されている。この変形例の場合、中央制御
部13が備えるテーブルでは、「1」のコードと「A」
のコード、「2」のコードと「K」のコード、「3」の
コードと「S」のコード、・・・、「0」のコードと
「W」のコードとが対応付けられている。従って、「と
うきょう」に対応して「41281」とキー入力した場
合には、各キーの操作毎に、図21に示されるように、
「T」、「TA」、・・・、「TAKYA」と、操作さ
れたキー対応の行文字が増加して表示され、キー入力が
受け付けられていること及びその操作が間違いないこ
と、つまり、「とうきょう」のそれぞれの仮名文字が割
り当てられているキーが操作されていることを確認する
ことができる。なお、この第3の実施の形態では、中央
制御部13が備えるテーブルにより変換を行ったが、他
の構成として、図5に示される入力制御部12に備えら
れているメモリテーブル22により、平仮名で行名の文
字を、或いはローマ字で行名の文字を得るようにするこ
とも可能である。この場合、単語辞書14についても、
数字または数字列と候補文字または候補文字列を対応さ
せるのではなく、平仮名の行名の文字または文字列と候
補文字または候補文字列を対応させ、或いはローマ字の
行名の文字または文字列と候補文字または候補文字列を
対応させて構成する。このように構成しても、キー入力
が受け付けられていること及びその操作が間違いないこ
との確認を行えることは勿論、第1の実施の形態と同様
に、少ないキー数による入力で適切な文字、文字列を得
ることができる。
【0045】図22には、第4の実施の形態に係る文字
入力装置における辞書検索部15の制御部40が備える
プログラムに対応するフローチャートが示されている。
この実施の形態では、制御部40は変換/次候補キーで
ある「*」キーの操作を監視することなく、コードポイ
ンタ42をリセットし(S24)、データセレクタ信号
をセット状態とし(S25)、更に、文字入力バッファ
41に格納されているコードを先頭から取り出し、単語
辞書14の文字数1のブロックから検索を始める。
【0046】この第4の実施の形態において、「とうき
ょう」に対応して「41281」とキー入力した場合に
は、各キーの操作毎に、図23に示されるように、
「た」、「第」、「待機」、・・・、「東京」が表示さ
れる。つまり、単語辞書14の「4」に対応する候補文
字のテーブルの第1候補が「た」であり、単語辞書14
の「41」に対応する候補文字のテーブルの第1候補が
「第」であり、単語辞書14の「412」に対応する候
補文字のテーブルの第1候補が「待機」であり、単語辞
書14の「4128」に対応する候補文字のテーブルの
第1候補が「退去」であり、単語辞書14の「4128
1」に対応する候補文字のテーブルの第1候補が「東
京」であることにより、変換/次候補キーを何等操作す
ることなく、上記の順で変換された候補文字または候補
文字列が表示される。
【0047】変換/次候補キーを操作しない限りは、現
在の検索結果を表示に供し(S33)、ステップS22
へ戻って処理を継続する。また、該当する候補がない旨
をLCD表示装置16に表示させた場合(S29)にお
いて、確定キーまたは変換/次候補キーの操作を検出し
(S34、S35)、これらのキー操作がなければステ
ップS22へ戻って処理を継続し、上記ステップS3
4、または、S35において、確定キーまたは変換/次
候補キーが操作されると異常処理へ移行するようにして
いる。このため、本実施例の形態は入力途中の数字に対
応する候補文字または候補文字列がない場合において、
確定キーまたは変換/次候補キーが操作されるという不
正操作に対応する構成を有することになる。
【0048】なお、入力途中において候補文字無しとな
ることを避けるため、単語辞書14の各数字に、当該行
名の文字を割り当てておくこともできる。この場合、変
換の結果、図20に示したように行名の文字が表示され
る。また、図24には、変換/次候補キーを操作しない
ときの変換結果であることを示すため、単語辞書14の
数字または数字列に対応する候補文字のテーブルの第1
候補に、本来の第1候補の平仮名コードをセットした変
形例の表示結果が示されている。つまり、単語辞書14
の「4」に対応する候補文字のテーブルの第1候補が
「た」であり、単語辞書14の「41」に対応する候補
文字のテーブルの第1候補が「だい」であり、単語辞書
14の「412」に対応する候補文字のテーブルの第1
候補が「たいき」であり、単語辞書14の「4128」
に対応する候補文字のテーブルの第1候補が「たいき
ょ」であり、単語辞書14の「41281」に対応する
候補文字のテーブルの第1候補が「とうきょう」であ
る。これにより、「41281」とキー入力した場合に
は、各キーの操作毎に、図24に示されるように、
「た」、「だい」、「たいき」、・・・、「とうきょ
う」が表示される。このように、キー操作に応じて平仮
名文字が表示され、変換/次候補キーを操作していない
ことが明瞭であり、しかも、正しく入力できているか否
かを知ることができる。
【0049】上記各実施の形態では、変換候補を1つだ
け表示したが、第5の実施の形態では、変換の候補文字
または候補文字列が複数ある場合には、これらを所定個
ずつ表示する。図25には、第5の実施の形態に係る文
字入力装置における辞書検索部15の制御部40が備え
るプログラムに対応するフローチャートの要部が示され
ている。この第5の実施の形態では、第1の実施の形態
の図14のステップS30〜S32、S27に対応する
処理を図25に示すように行う。つまり、単語辞書14
から候補を取り出すときには存在する所定個までの候補
を取り出し、選択数字と共に検索結果文字出力バッファ
43へ出力する(S30−A)。これにより、表示部1
02の表示画面には、図26の下方に示すように、「東
京」、「提供」、「東急」、「帝京」が、選択数字1〜
4と共に表示される。
【0050】制御部40は選択数字の入力を待ち(S3
1−A)、入力された場合には、この候補文字を確定さ
せる。また、選択数字の入力がなければ、次候補キーの
操作を検出し(S32)、次候補キーが操作されると、
コードポインタ42を上記所定候補数分(上記図26の
例では、4個分)歩進し(S27−A)、他の候補の検
索へと進む。このように第5の実施の形態では、複数の
候補が存在する場合には、これらを同時表示して選択に
供するので、候補文字の確定を迅速に行うことができる
効果がある。
【0051】図27には、第6の実施の形態に係る文字
入力装置の構成図が示されている。この実施の形態で
は、表示装置16の画面上に貼着されるタッチパネル5
0が設けられ、このタッチパネル50からの操作入力座
標値を入力制御部12−Aが検出する。つまり、表示装
置16に相当の表示部102の画面には、図29に示さ
れるように透明シート51が貼着されている。透明シー
ト51の下部所定位置には透明電極52が設けられ、透
明電極52に対向する画面上の位置には、例えば、透明
の異方向導電性ゴム等を介して透明対向電極53が設け
られている。透明シート51の下部所定位置の透明電極
52、透明電極52に対向する透明対向電極53は、図
のように、例えば、4個設けられ、これらには、図4に
おいて説明したキーマトリックスと同様に、カラム方向
ライン及びロウ方向ラインが接続され、また、図4から
図7において説明した如くにして、いずれの位置が操作
されたかを入力制御部12−Aが検出している。つま
り、入力制御部12−Aは、タッチパネル50における
入力操作位置を検出する位置検出手段55を構成してい
る。
【0052】図28には、第6の実施の形態に係る文字
入力装置における辞書検索部15の制御部40が備える
プログラムに対応するフローチャートが示されている。
この実施の形態では、第1の実施の形態の図14のステ
ップS30〜S32、S27に対応する処理を図28に
示すように行う。つまり、単語辞書14から候補を取り
出すときには存在する所定個までの候補を取り出し、
「次候補」の文字(または、「スクロール」)と共に検
索結果文字出力(LCD表示用)バッファ43へ出力す
る(S30−A)。これにより、図29の下方に示すよ
うに、表示制御部17は表示部102の表示画面の透明
電極52の位置に、「東京」、「提供」、「東急」「次
候補」を表示する(S36)。制御部40はタッチパネ
ル50における操作位置の検出を行い(S37)、操作
位置の座標に基づき対応して表示されている候補文字を
検出し(S38)、この候補文字を確定させる(S4
0)。このように、辞書検索部15は確定手段として機
能する。
【0053】また、次候補キーの操作を検出した場合に
は(S38)、表示用ポインタを変更して(S39)、
コードポインタ42を上記所定候補数分(上記図29の
例では、3個分)歩進し(S27−A)、他の候補の検
索へと進む。つまり単語辞書14の対応するテーブルの
候補文字列について候補を表示するためのポインタと単
語辞書14のテーブル内から候補文字を検索のためのポ
インタとが共通であるときには、これらを共に3個分進
めることにより、存在するときには次の3候補が取り出
され、表示される。このように第6の実施の形態では、
複数の候補が存在する場合には、これらを同時表示して
タッチパネル50により選択可能とするので、候補文字
の確定を確実に迅速に行うことができる効果がある。
【0054】本発明の各実施の形態に係る文字入力装置
は、入力文字の訂正を行う等のために、図30に示すよ
うにカーソルCを表示させると共に、キーボード11に
カーソル移動キー61、62、消去キー63が備えられ
ている。ここでは、1行分の文字表示を行うため、カー
ソル移動キー61、62は、左右方向の一対のキーによ
り構成されているが、2行以上の文字表示を行う構成を
採用する場合には、これに加えて上下方向の一対のカー
ソル移動キーが設けられる。カーソル移動キー61、6
2の操作情報も、図4から図7により説明した他のキー
の操作情報と同様に、入力制御部12により検出され、
中央制御部13を経由して表示制御部17へ与えられ
る。
【0055】表示制御部17はカーソル表示について、
カーソルポインタに基づきカーソルCを1文字表示領域
単位で文字表示領域の下行に移動表示する。そして、表
示制御部17は、文字の入力とカーソル移動キーの操作
情報とに基づき、カーソルポインタを図31のフローチ
ャートに示すプログラムにより制御する。つまり、文字
コードの到来を検出し(S41)、文字コードが到来す
るとカーソルポインタを1歩進する(S42)。これに
よって、カーソルCは1文字分前進する。また、文字コ
ードが到来しない場合には、カーソル移動が生じたかを
カーソル移動キーの操作情報の到来により検出し(S4
3)、操作情報が到来しなければ、ステップS41へ戻
って監視が続けられ、カーソル移動が生じると移動方向
に応じてカーソルポインタが増減される(S44)。こ
れにより、カーソルCが1文字単位で前進または後退す
ることになる。誤入力の文字を訂正する場合は、カーソ
ル移動キー61、62によりカーソルCを訂正すべき文
字位置に移動し、消去キー63を操作して消去し、正し
い文字を入力する。この場合、第1の実施の形態では、
変換/次候補キーを操作した後でなければ表示が行われ
ないが、ステップS29の該当する候補がない旨をLC
D表示装置16に表示させた後の異常処理において、第
2の実施の形態の如くに入力数字または入力数字列を表
示するようにし、ここで訂正を保証する。つまり異常処
理では、文字列入力バッファ41にセットされている数
字列を表示制御部17へ送出する。訂正後に変換/次候
補キーが操作されると、図14のフローチャートのステ
ップS23以降の処理を行う。
【0056】図32には、第7の実施の形態に係る文字
入力装置の構成図が示されている。この実施の形態で
は、中央制御部13に再度検索SW(スイッチ)18が
接続され、単語辞書検索の結果、該当する候補がない旨
がLCD表示装置16に表示された場合に、入力文字ま
たは入力文字列について変更を行い、再度辞書検索によ
る変換を行わせる指示を与え得るようになっている。つ
まり、中央制御部13及び辞書検索部15は、候補文字
または候補文字列が得られないときに、上記再度検索S
W18がオンであることを条件に、入力文字または入力
文字列について変更を行い、再度変換を行わせる変更手
段60として機能するものである。なお、再度検索SW
18は、機械的なスイッチではなく、レジスタで構成さ
れている。
【0057】図33には、第7の実施の形態に係る文字
入力装置における辞書検索部15の制御部40が備える
プログラムに対応するフローチャートが示されている。
この実施の形態では、単語辞書14の検索処理におい
て、制御部40は文字入力バッファ41をクリアすると
共に再度検索SW18をリセットし(S48)、入力文
字または入力文字列のコード(数字キーのコード)が到
来するのを待つ(S22)。これ以降の処理は第1の実
施の形態と同様であり、ステップS29において、該当
する候補がない旨がLCD表示装置16に表示された場
合に、ステップS45からステップS47の処理を行う
点で相違している。
【0058】つまり、ステップS29において、該当す
る候補がない旨がLCD表示装置16に表示された場合
には、次に、再度検索SW18のオン・オフを検出する
(S45)。最初のときには、ステップS48における
リセットによりオフとなっているから、NOへ分岐し、
最後の1文字(数字)を削除し(S46)、再度検索S
W18をオンとし(S47)、削除の結果得られた文字
(数字)または文字(数字)列について、単語辞書14
の検索を行うため、ステップS24からの処理を繰り返
す。このように文字列の最後尾の1文字を削除すること
により、助詞等の付属語が削除されて単語辞書14に登
録されている候補文字に一致することが期待される。つ
まり、本実施の形態により、入力文字列の自動訂正が行
われる。
【0059】なお、このような文字列の変更にも拘ら
ず、ステップS29において、該当する候補がない旨が
LCD表示装置16に表示された場合には、既に、再度
検索SW18がオンとなっているため、ステップS45
においてはYESへ分岐し、異常処理へと進む。この異
常処理では、図30、図31において説明した通りにし
て、訂正を行うことが可能である。また、本実施の形態
の機能を行うか否かについて、キーボード11から例え
ば特番(通常使用されないキー入力であって、例えば、
「#*#?(?=数字)?(?=数字)」等)の入力が
なされた場合には、設定を解除し、自動訂正は行わな
い。その後、自動訂正が必要となると、上記と同じ特番
を入力して自動訂正機能をオンとすることができる。
【0060】図34には、第8の実施の形態に係る文字
入力装置の構成図が示されている。この実施の形態で
は、中央制御部13にエラー補正テーブル70とメモリ
(PMEM)71、メモリ(KMEM)72が接続されている。
本実施の形態のエラー補正テーブル70は、キー操作の
際に誤操作となるキーの候補テーブルであり、図35に
示されるように構成されている。つまり、数字キーの種
類「1」〜「0」に対応して、誤操作する可能性のある
キー(即ち、配置において近接するキー)を確率の高い
順に並べたものである。メモリ71には、置き換えに使
用している数字候補の順位が記憶され、メモリ72に
は、入力文字または入力文字列の何番目を置き換えてい
るかがセットされる。中央制御部13及び辞書検索部1
5は、候補文字または候補文字列が得られないときに、
上記エラー補正テーブル70を使用して、入力文字また
は入力文字列について変更を行い、再度変換を行わせる
変更手段60−Aとして機能するものである。
【0061】図36、図37には、第8の実施の形態に
係る文字入力装置における辞書検索部15の制御部40
が備えるプログラムに対応するフローチャートが示され
ている。この実施の形態では、単語辞書14の検索処理
において、制御部40は文字入力バッファ41をクリア
すると共にメモリ(PMEM)71、メモリ(KMEM)72を
クリアし(S50)、入力文字または入力文字列のコー
ド(数字キーのコード)が到来するのを待つ(S2
2)。これ以降の処理は第1の実施の形態と同様であ
り、ステップS29において、該当する候補がない旨が
LCD表示装置16に表示された場合に、図37に示さ
れるプレ異常処理へ進む点で相違している。
【0062】図37に示されるプレ異常処理では、メモ
リ71の値を「1」インクリメントし(S51)、エラ
ーテーブル70に候補があるかを検出する(S52)。
つまり、置換すべき第1候補があるかを検出している。
当初は、図35から明らかなように、候補があるから、
YESへ分岐し、メモリ72の内容を「1」インクリメ
ントし(S54)、この場合は入力文字または入力文字
列の第1番目を置換すべきことを指示する。そして、メ
モリ72により指示された位置の文字が文字入力バッフ
ァ41に存在するかを検出する(S55)。1文字以上
の文字が存在するときには、エラー補正テーブル70を
検索して、メモリ72が示す文字とメモリ71が示す候
補順位とから対応の文字を検索し(S56)、ここで得
られた文字で文字列入力バッファ41内のメモリ72が
示す位置の文字を置換し、図36のフローチャートのス
テップS24からの処理を継続する。つまり、置換の結
果得られた文字列について単語辞書14を検索して候補
文字を得る。上記の結果、また、検索結果が得られなけ
れば、再度プレ異常処理が行われ、次の候補について置
換が行われる。或る文字位置の候補がなくなると、ステ
ップS52においてNOへ分岐し、メモリ71をリセッ
トし(S53)、メモリ72の内容を「1」インクリメ
ントする(S54)。これにより、入力文字列の第2番
目の文字について置換が行われて行く。斯して、この実
施の形態によれば、キー操作の誤りにより近接するキー
を操作した場合に自動的に置換訂正されて、所望の入力
を行うことが可能である。このようにして自動置換訂正
が行われても、検索結果が得られることなく、文字列中
の最後の文字の置換が終了するとステップS55におい
てNOへ分岐し、異常処理が行われる。
【0063】上記異常処理では、図30、図31におい
て説明した通りにして、訂正を行うことが可能である。
また、本実施の形態の機能を行うか否かについて、キー
ボード11から例えば特番(通常使用されないキー入力
であって、例えば、「#*#?(数字)?(数字)」
等)の入力がなされた場合には、設定を解除し、置換訂
正は行わない。その後、置換訂正が必要となると、上記
と同じ特番を入力して自動置換訂正機能をオンとするこ
とができる。なお、本実施の形態では、入力文字列の先
頭側から置換を行ったが、末尾から置換を行っても同様
な効果が期待できる。
【0064】図38には、第9の実施の形態に係る文字
入力装置の構成図が示されている。この実施の形態で
は、中央制御部13にキャラクタ範囲情報テーブル75
が接続されており、このキャラクタ範囲情報テーブル7
5には、図39に示すように、送信相手端末の識別情報
(例えば、電話番号)に対応して扱えるキャラクタの範
囲(仮名までか漢字を扱えるか)が予め記憶されてい
る。中央制御部13はキャラクタ範囲情報テーブル75
から範囲情報を得て文字変換手段である辞書検索部15
へ渡す範囲情報取得手段76を構成する。
【0065】範囲情報取得手段76である中央制御部1
3は図40のフローチャートのプログラムを実行するこ
とにより、範囲情報を取得する。すなわち、相手先指定
があるかを検出する(S61)。この実施の形態では、
文字入力装置のモードとなる前に、例えば、特番により
相手先指定により入力を行うことを指示し、相手端末の
識別情報(電話番号)を入力する。中央制御部13はこ
れを取り込み(S62)、キャラクタ範囲情報テーブル
75を検索して対応する宛先端末が扱えるキャラクタの
範囲を示す範囲情報を取得する(S63)。この取得し
た範囲情報を上記識別情報(電話番号)と共にレジスタ
に記憶しておく(S64)。これ以降、単語辞書14に
対する検索ルーチンへ進む。
【0066】図41には、第9の実施の形態に係る文字
入力装置における辞書検索部15の制御部40が備える
プログラムに対応するフローチャートが示されている。
この実施の形態では、ステップS26において候補文字
または候補文字列を検出するまでの処理は、第1の実施
の形態に等しい。しかし、候補を検出すると、相手端末
において漢字が扱えるかを前述のレジスタを参照して検
出し(S60)、漢字が扱えない場合には、仮名コード
の候補を選択する(S61)。この場合、漢字コードを
付記表示のため選択しておいても良い。これにより、相
手端末が漢字を扱えない場合には、仮名による候補が選
択され(付記表記する実施の形態にあっては、付記表記
の漢字と共に)表示される。
【0067】上記のようして、入力文字が確定すると、
図2に示されるように、通話制御部6へ文字入出力部7
から文字列コード及び前述のレジスタに記憶されていた
相手端末の識別情報が与えられ、発呼及びデータの送信
が送受信部3及びアンテナ5を介して行われる。この様
にして、相手端末の能力に応じた文字変換がなされ、適
切なコードが送られ、相手端末で処理が不能となること
はない。なお、キャラクタ範囲情報テーブル75に登録
の無い識別情報が入力されたときには、漢字を扱えない
ものとして処理を行う。つまり、低機能の処理を行うこ
とにより、相手端末において処理が不能となることを防
止する。
【0068】なお、第9の実施の形態では、漢字を扱え
るか否かによる範囲としたが、他に、数字まで、或い
は、ローマ字表記まで、または、同一種による外字まで
の範囲等、範囲の区分があり得る。これらの場合には、
対応してテーブルの範囲情報を細分しておく。このよう
にする場合(本第9の実施の形態でもそうであるが)、
低機能の処理に合わせた辞書構成が必要である。つま
り、漢字の候補以外に同じ単語に対して仮名文字コード
を用意する。また、数字の候補、ローマ字表記の候補が
用意されて辞書化が行われる。
【0069】更に、第9の実施の形態では、予め範囲情
報を用意したが、このキャラクタ範囲情報テーブル75
の内容は更新可能である。つまり、特番等により、キャ
ラクタ範囲情報テーブル75の内容は更新を指示し、相
手先識別情報と範囲情報のペアを入力する。これによ
り、中央制御部13がキャラクタ範囲情報テーブル75
の内容を更新する。同一相手先識別情報のときには、情
報が上書きされ、新規相手先識別情報のときには、新規
登録がなされる。更に、相手端末との通信時に前手順を
設けてDTMF信号により、範囲情報を得るようにして
も良く、また、交換網が相手端末から得た範囲情報を制
御チャネルを使用して送出するようにしても良い。これ
らの場合でも、相手端末の能力に応じたメッセージ等の
文字列を送信することができる効果がある。
【0070】次に、本発明の第10の実施の形態につい
て説明する。この実施の形態に係る文字入力装置が適用
された携帯無線電話機は、図42に示すようにテンキー
103の下側に複数の処理モードを選択するためのモー
ドキー64と、表示部102において、入力する文字ま
たは文字列の位置を示すカーソルKを移動させるための
左移動キー65、右移動キー66が備えられている。こ
れらのキーは、所定特番の入力により、テンキー103
のいずれかに代用させても良いものである。モードキー
64は操作毎に、保有するモードを次々に呼び出すため
のものであり、例えば、本装置が、通話モード、データ
通信モード、文字入力モード、電話番号登録モード、定
型文入力モード、検索モード等を有している。係る場合
には、初期状態では通話モードであり、1回のモードキ
ー64の操作により通話モードとなり、更に1回のモー
ドキー64の操作によりデータ通信モードとなり、以下
操作毎にモードが変更され、最後のモードのときに更に
モードキー64を操作すると通話モードへ戻るように構
成されている。図42に示すように表示部102に複数
行の表示がなされているとき、左移動キー65、また
は、右移動キー66を操作し続けると、この行に亘って
移動させることができる。つまり、第1行目最右位置に
カーソルKが位置しているとき、例えば、右移動キー6
6を操作し続けると、第1行目最左位置から第2行目最
右位置に移動し、更に第2行目最左位置方向へと移動す
る。このカーソルKの表示制御は、図30及び図31を
用いて説明したように、キー操作情報を図43に示す中
央制御部13Aが入力制御部12を介して取り込み、こ
れを表示制御部17へ与えることにより、表示制御部1
7が行うものである。
【0071】本実施の形態においては、入力に係る文字
または文字列の属性を特定して、単語辞書14から適切
な候補文字または候補文字列を検索でき、所望の単語
(漢字等)を迅速に得るようにする。図43には、本実
施の形態に係る文字入力装置の構成が示されている。つ
まり、この文字入力装置は、入力文字または入力文字列
と変換結果の候補文字または候補文字列及びその属性情
報とが対応付けられて記憶された辞書手段310と、複
数の仮名文字が割り当てられた複数のキーと、文字変換
を指示するための変換/次候補キーと、変換結果を確定
させるための確定キーとを含み、文字または文字列及び
必要な情報を入力するための入力手段300と、変換結
果の候補文字または候補文字列を少なくとも表示し出力
するための出力手段330と、上記入力手段300から
入力された情報に基づき、入力文字または入力文字列の
属性を特定する属性特定手段350と、上記入力手段3
00から入力されたキー対応の文字または入力された複
数のキー対応の文字列について、上記辞書手段310を
検索して候補文字または候補文字列を求めるに際して、
上記属性特定手段350により特定された属性情報に該
当する候補文字または候補文字列を求め、この候補文字
または候補文字列を上記出力手段330へ送出する文字
変換手段320Aとを具備する。上記属性特定手段35
0は、中央制御部13Aと入力単語属性記憶部19によ
り構成される。入力単語属性記憶部19は、現在入力さ
れている文字または文字列の属性情報を記憶するために
用いられる。
【0072】図44には、辞書手段310を構成する単
語辞書14の内容の一部が示されている。つまり、テン
キー103の操作による数字のコードに対応して、仮名
による文字または文字列、漢字等による文字または文字
列の候補、更に、地名、人名、団体名等のように、上記
漢字等による文字または文字列の候補に関する属性情報
が記憶されている。この例では、属性情報は上記漢字等
による文字または文字列の候補に対し、1つとしてある
が、2つ以上記憶しておいても良い。例えば、属性「地
名」は属性「場所」でもあり、属性「一般」の例えば
「下さい。」の属性として「行為」を当てることができ
る。この単語辞書14の実際上の構成は、図11から図
13を用いて説明した通りである。
【0073】また、本実施の形態の装置は、属性を特定
するために、図45と図46に示すようなメモリを中央
制御部13Aが備えている。図45には、この装置の処
理に係る複数のモードと属性を得るための指示内容とが
対応付けられて記憶された指示内容メモリ77が示され
ている。ここでは、通話モード、データ通信モードに対
応しては「0」がセットされており、属性に関する処理
が行われないことが示され、文字入力モードに対応して
は「キー入力による指示」と登録がなされており、文字
入力モードにおいては、キー入力により直接に属性情報
が入力された場合にこれに従うことが示され、電話番号
登録モード、定型文1の入力モード、検索3のモードに
対応しては、カーソル位置メモリ78の飛び先アドレス
「aaa」等がセットされており、検索1、検索2にお
いては、属性情報(「地名」、「団体名」等)がそのま
まセットされている。図45におけるPはポインタであ
り、いずれのモードが実行されているかを示すものであ
り、この図45の例においては、電話番号登録モードが
実行されていることを示している。
【0074】図46は、カーソルKの位置に対応して入
力に係る文字または文字列の属性情報が対応付けられて
記憶されたカーソル位置メモリ78を示す。例えば、電
話番号登録モードでは、指示内容メモリ77から飛び先
アドレスaaaを得て、カーソル位置メモリ78のアド
レスaaaへ飛び、カーソルKの位置が「カーソル座
標」のいずれに属するか(x1 〜x2 、x3 〜x4 、x
5 〜x6 、x7 〜x8 は、それぞれ、入力項目の「名
前」、「所属」、「住所」、「電話番号」の領域の座標
を表す。)に応じて属性が「人名」、「団体名」、「地
名」、「数字」のいずれであるか特定される。つまり、
電話番号登録モードでは、図42に示されるような表示
が表示部102に行われ、入力する項目が、「名前」、
「所属」、「住所」、「電話番号」であるため、これら
の項目に対応する属性「人名」、「団体名」、「地
名」、「数字」が記憶されている。
【0075】上記に対し、定型文1の入力モードでは、
表示部102には図47に示されるように、所望の時
(とき)に所望の場所で所望の行為をすることを入力す
るような表示が成されるので、座標x13〜x14では属性
が「時(とき)」であり、座標x15〜x16では属性が
「地名」であり、座標x21〜x22では属性が「行為」と
なる。この定型文1の入力モードにより。「明日、昼
(とき)」に「特許庁(場所)」で「会いましょう。
(行為)」等を入力することが可能である。更に、検索
1のモードは、例えば、上記電話番号登録モードにおい
て登録した内容から、特定の場所に在住の人のデータを
検索するためのもので、表示部102には図48に示さ
れるように地名の入力を求める表示がなされ、例えば、
「東京」を入力して東京に在住の人の検索をするように
用いることができる。このため、検索1のモードでは、
属性は「地名」であり、この属性「地名」が直接に指示
内容メモリ77に検索1に対応付けられて記憶されてい
る。更に、検索2のモードは、例えば、上記電話番号登
録モードにおいて登録した内容から、特定の団体に所属
する人のデータを検索するためのもので、表示部102
には図49に示されるように団体名の入力を求める表示
がなされ、例えば、「営業部」等を入力して営業部に所
属する人の検索をするように用いることができる。この
ため、検索2のモードでは、属性は「団体名」であり、
この属性「団体名」が直接に指示内容メモリ77に検索
2に対応付けられて記憶されている。
【0076】中央制御部13Aは図50に示されるフロ
ーチャートのプログラムにより、属性情報特定手段35
0として動作するので、これを説明する。この装置の起
動によりスタートとなり、モード検出を行う(S7
1)。つまり、モードキー64の操作に応じて図45の
ポインタPが対応するモードを指すように移動させ、こ
のポインタPの指すモードを検出する。ここで、図45
に示す指示内容メモリ77の当該モード「電話番号登
録」を参照し、属性指示内容がセットされているかを検
出する(S72)。「電話番号登録」に対応しては、座
標位置メモリ78への飛び先アドレスaaaが設定され
ているので、カーソルKの座標を表示制御部17から得
ると共に、この座標値と座標位置メモリ78への飛び先
アドレスaaaに記憶されているカーソル座標の範囲と
を比べて、カーソルKがどのカーソル座標の範囲にある
か検出し、対応する属性情報を得る(S73)。例え
ば、図42に示されるようにカーソルKが入力項目「所
属」の領域にあるときには、カーソルKの座標がカーソ
ル位置メモリ78の座標x3 〜x4 に範囲にあり、属性
「団体名」を得ることができる。なお、検索1のモード
等のような場合には、指示内容メモリ77から直接に属
性情報を得ることができる。次に、中央制御部13A
は、この属性情報を入力単語属性記憶部19にセットし
(S74)ステップ71へ戻って処理を継続する。な
お、ステップS72において、属性指示内容がセットさ
れていないことを検出した場合(「0」がセットされて
いることを検出した場合)には、「属性なし」を入力単
語属性記憶部19にセットし(S75)ステップ71へ
戻って処理を継続する。この様に、中央制御部13Aは
常に属性情報を変更している。
【0077】図51には、本実施の形態において採用さ
れている辞書検索部15Aの詳細が示されている。この
辞書検索部15Aは、中央制御部13Aが入力単語属性
記憶部19の属性情報を読出して送出してくるのを受
け、記憶しておくための検索状態保持部45を備える点
で、図9の辞書検索部15と相違している。制御部40
Aは上記検索状態保持部45に属性情報をセットし、単
語辞書14から単語データと共に属性情報を得たときに
検索状態保持部45の属性情報と比較して候補の決定を
行う。
【0078】上記制御部40Aは図52に示されるフロ
ーチャートのプログラムにより動作するので、これを説
明する。制御部40Aは文字入力バッファ41をクリア
し(S21)、中央制御部13Aが入力単語属性記憶部
19から読出して送出してくる属性情報を受けて検索状
態保持部45にセットする(S62)。この結果、検索
状態保持部45には、入力単語属性記憶部19の属性情
報または「属性情報なし」がセットされる。つぎのステ
ップS22から入力に係る数字または数字列と単語辞書
14のコードとを比較するS26までは第1の実施の形
態の場合と同様の動作を続け、ここで、入力された数字
または数字列に対応する候補文字が単語辞書14内に記
憶されていなければ、コードポインタ42にNEXT信
号を与えてその値を歩進し(S27)、ステップS28
においてコードポインタ42が指す候補が無くラストの
エントリが終了したかを検出し、他にエントリがあれば
ステップS26へ戻って処理を続ける。そして、ステッ
プS28にてラストであることが検出されると、検索状
態保持部45の内容を調べ属性情報がセットされている
か否か検出する(S63)。ここで、属性情報がセット
されていると、リセットし「属性情報なし」に変え(S
64)、更にステップS25に戻って動作を続ける。
【0079】一方、ステップS26において、候補が検
出されると、検索状態保持部45の内容を調べ属性情報
がセットされているか否か検出する(S65)。ここ
で、属性情報がセットされていると、この属性情報と得
られた候補の属性情報とが一致するか否かを検出し(S
66)、一致しなければ、ステップS27へ進んで他の
候補を検索する。属性情報は既述の通り、図13ではそ
れぞれの候補(Str1〜n )の後に付加されて記憶されて
いる。この様な処理を行う内にステップS66において
属性情報が一致すると、この候補のコードを検索結果文
字出力バッファ43に出力し(S30)、以降は第1の
実施の形態と同様の処理を行う。また、ステップS65
において属性情報がリセット、つまり、「属性情報な
し」であると、属性情報の一致不一致を検出すること無
く、第1の実施の形態と同様の処理を続ける。
【0080】斯して、本実施の形態によれば、入力に係
る文字または文字列の属性を特定して、単語辞書14か
ら候補文字または候補文字列を検索するとき当該属性の
候補を抽出して出力するので、所望の単語等(漢字等)
を迅速に得ることができる。つまり、入力された数字ま
たは数字列に対応する候補が複数ある場合に、所望の属
性の候補(例えば、「地名」)ばかりが選択されて出力
されるので、操作者はある程度絞られた候補の中から所
望の変換結果に係る文字(漢字等)を得ることができ、
効率的である。
【0081】なお、上記の構成例において、単語辞書1
4に単語毎の使用頻度情報を持たせ、使用頻度の高い候
補から出力するように構成する構成例では、良く使用す
る候補がより早く出力され、変換結果を得るまでの時間
をより短縮することができ、便利である。
【0082】次に、英語圏向けの本発明の実施の形態に
係る文字入力装置を説明する。図53には本実施の形態
に係る文字入力装置が適用された携帯無線電話機の正面
図が示されている。ハンドセット101は、やや偏平な
直方体状の筐体からなり、その表面中央から下部にかけ
ては、4行3列のキーからなるテンキー(ダイヤルキ
ー)103Eが設けられ、その上方には文字・記号等の
情報を表示するための表示部102が設けられている。
また、表示部102の上方には、送られてくる音声を聴
取するための受話部104Aが設けられ、また、テンキ
ー103Eの下方位置には音声を入力するための送話部
105Aが設けられている。
【0083】上記の携帯無線電話機の内部構成は、図2
に示した第1の実施の形態のものに等しい。図54に
は、図53の携帯無線電話機が文字入力装置としての動
作モードとなった場合の構成図が示されている。この構
成は、図2の携帯無線電話機の内部構成においては、入
力部2と文字入出力部7とからなる部分に相当してい
る。文字入力装置は、文字等の入力を行うためのキーボ
ード11と、キーボード11におけるキー操作の情報を
取り込み中央制御部13に送出する入力制御部12と、
文字入力装置の各部を統括制御する中央制御部13と、
入力文字または入力文字列と変換結果の候補文字または
候補文字列とが対応付けられて記憶された辞書手段31
0Eである単語辞書14Eと、中央制御部13から与え
られる入力文字または入力文字列について単語辞書14
Eを参照して対応する候補文字または候補文字列を得る
辞書検索部15と、文字等の情報が表示されるLCD等
からなる表示装置16と、中央制御部13の制御の下に
候補文字または候補文字列等を表示装置16に表示させ
るための制御を行う表示制御部17とを具備している。
キーボード11のテンキー103Eの各数字キーには、
アルファベットが複数個ずつ割り当てられている。つま
り、通常のダイヤルキーの配置の数字キーの、「2」キ
ーには「A」、「B」、「C」の3文字が割り当てら
れ、「3」キーには「D」、「E」、「F」の3文字が
割り当てられ、以下同様に「9」キーまでにアルファベ
ットが3文字ずつ割り当てられ、「0」キーには
「Q」、「Z」が割り当てられている。また、「*」キ
ーはconversion(変換/次候補)キーとされ、「#」キ
ーはdecision(確定)キーとされている。上記におい
て、キーボード11は、複数のアルファベットが割り当
てられた複数のキーと、文字変換を指示するための変換
/次候補キーと、変換結果を確定させるための確定キー
とを含み、文字または文字列を入力するための入力手段
300であり、表示装置16は、変換結果の候補文字ま
たは候補文字列を少なくとも表示し出力するための出力
手段330であり、中央制御部13及び辞書検索部15
は、入力手段300から入力されたキー対応の文字また
は入力された複数のキー対応の文字列について、上記辞
書手段310Eを検索して候補文字または候補文字列を
求め、この候補文字または候補文字列を上記出力手段3
30へ送出する文字変換手段320を構成している。
【0084】上記キーボード11の構成は図4に示され
ている第1の実施の形態の構成に等しく、入力制御部1
2の構成は図5に示されている第1の実施の形態の構成
に等しく、上記入力制御部12に含まれているメモリテ
ーブル22の内容は図6に示されている第1の実施の形
態の構成に等しく、更に、上記入力制御部12に含まれ
ている制御部20が行うキー読み込み動作は図7に示さ
れている第1の実施の形態の動作に等しい。また、この
実施の形態における文字入力装置の表示制御部17の詳
細構成は図8に示されている第1の実施の形態の構成に
等しく、更に、この実施の形態における文字入力装置の
辞書検索部15の詳細構成は図9に示されている第1の
実施の形態の構成に等しい。
【0085】図55には、単語辞書14Eに記憶されて
いる内容が示されている。つまり、テンキー103Eの
操作による数字のコードに対応して、アルファベットに
よる文字または文字列(word) 及び、品詞、場所、時間
等の属性情報、その他の辞書情報からなる辞書情報が対
応付けられて記憶されている。例えば、テンキー103
Eにより、「86596」と入力すると、「Tokyo 」及
びその属性情報等が得られる辞書構成となっている。よ
り具体的には、単語辞書14Eの構成は図56から図5
8に示される通りに構成される。まず、単語辞書14E
は、図56に示す通り、文字数単位に区分されたブロッ
クから構成されている。各文字数対応のブロックは、図
57に示される通り、当該文字数の数字列に対応した複
数のブランチから構成される。ここでは、文字数が5文
字のブロックに5文字の数字列に対応する複数のブラン
チが存在し、その中の数字列「25625」に対応する
ブランチが明示され、その他の数字列に対応するブラン
チでは数字が「*」にて表示されている。更に、図58
には、数字列「25625」に対応するブランチの内部
詳細が示されている。ブランチ内には、存在する場合の
後続数字(0)から(9)に対応したテーブル(従っ
て、後続数字が例えば(1)と(8)とだけである場合
には、2テーブル)と、後続数字が無い場合の数字列に
対応する候補の先頭を示すSOS(00)に対応するテ
ーブルとが含まれている。後続数字(0)から(9)に
対応したテーブルには、対応の後続数字と、次テーブル
のポインタNTPと、次ブランチのポインタNBPとが
セットされている。一方、後続数字が無い場合の数字列
に対応する(SOS(00)が先頭にセットされた)テ
ーブルには、後続数字が無い場合の(つまり、数字列
「25625」に対応する)候補の先頭を示すコードS
OS(00)、文字または文字列の候補コードStr1〜St
rn(n文字により構成されることを示す)、候補文字ま
たは候補文字列コードの終了を示すコードEOS(F
F)、ブランチの終了を示すコードEOB(FF)がセッ
トされている。属性情報は候補コード(Str1〜Strnによ
り構成)の、それぞれ後に識別情報を示す符号と共に付
加されて記憶されている。
【0086】上記のように、1ブランチ内に複数の候補
文字または候補文字列が存在するのは、1キーに複数の
アルファベット文字を割り当てたためである。例えば、
「2」キー、「3」キーが続けて操作された場合は、
「A」、「B」、「C」のいずれかと「D」、「E」、
「F」のいずれかとの組み合わせによる9通りの候補文
字列の内、単語として意味のある「be」等が候補文字
列として存在する。図57に例示の数字列「2562
5」の場合には、この数字列に対応して意味のある単語
「clock」、「block」等が存在する。
【0087】辞書検索部15の制御部40は、第1の実
施の形態と同様に、図14に示されるフローチャートの
プログラムにより単語辞書14Eの検索処理を行うの
で、このフローチャートに従って、制御部40の動作を
説明する。制御部40は文字入力バッファ41をクリア
し(S21)、入力文字または入力文字列のコード(数
字キーのコード)が到来するのを待つ(S22)。この
例では、操作者が図59のST1に示すように「clo
ck」を入力文字とする。そこで、操作者は携帯無線電
話機のテンキー103Eの対応キーを操作することにな
る。この図59のテンキー103Eでは、図1のテンキ
ー103Eとは異なり、丸い四隅を有するキートップ自
体にアルファベット文字が表記されている。本文字入力
装置は、図1の実施の形態のテンキー103であって
も、この図59のテンキー103Eであっても適切な入
力が可能であることを示す。テンキー103Eの数字キ
ーは図59のST2に示されるように「25625」と
操作される。操作者はST2の「25625」に対応す
るアルファベット文字の内、枠により囲ったアルファベ
ット文字を所望して入力を行ったことを示す。
【0088】すると、図7において説明した入力制御部
12の動作により、操作に係る数字キーに対応するコー
ドが得られ、上記「25625」に対応するコード列が
文字入力バッファ41に格納される。次に操作者は、図
59のST3に示すように、変換を求めて変換/次候補
キーである「*」キーを操作する。この「*」キーにつ
いても、図7において説明した入力制御部12の動作に
より、コードに変換されて中央制御部13へ送出され
る。これを受けた中央制御部13は図9の制御部40に
検索スタート信号を送出する。そこで、図14に示され
るように、検索スタートかを監視していた(S23)制
御部40は、コードポインタ42をリセットし(S2
4)、データセレクタ信号をセット状態とする(S2
5)。次に、制御部40は、文字入力バッファ41に格
納されているコードを先頭から取り出し、単語辞書14
Eの文字数1のブロックから検索を始める。検索の手法
は何番目の数字についても同様であるので、ここでは、
文字数3のブロックにおける検索から説明する。
【0089】図60には、文字数3のブロックにおける
検索からの処理が示されている。数字列「25625」
が入力されたとき、1桁目の数字「2」から検索がなさ
れ、更に、2桁目までの数字列「25」について検索が
なされ、更に、数字列「256」に応じて、文字数3の
ブロックのアドレス「3F0F」のテーブルに行き着く。こ
のテーブルの後続数字は「1」であり、文字入力バッフ
ァ41に格納されている数字列「25625」の第4番
目の数字「2」とは異なるので、NTPに基づき次のテ
ーブルを検索する。ここでは、数字列「256」に続く
数字が「1」である候補と、「2」である候補とだけが
存在しているため、たちまち、後続数字が「2」のテー
ブルを検索できている。通常は、後続数字が「1」のテ
ーブルの次は、後続数字が「2」のテーブル、その次は
後続数字が「3」のテーブル・・・というようにして、
所望の後続数字のテーブルに到達する。
【0090】後続数字が一致すると、このテーブルのN
BPに基づき文字数4のブランチ「2562」の第1テ
ーブルに行き着く。ここのテーブルでは、後続数字が
「5」であり、文字入力バッファ41に格納されている
数字列「25625」の第5番目の数字「5」と一致す
る。後続数字が一致すると、このテーブルのNBPに基
づき次のブランチ「25625」のテーブルに行き着
く。ここでは本来、文字入力バッファ41に格納されて
いる後続数字が無いから、後続数字のエリアに「00」
がセットされているテーブルを検索する。この図60の
例では、単語辞書14Eにおいても数字列「2562
5」に続く数字を持つ候補が無いこと、つまりテーブル
がないことを前提としており、ブランチ「2562」の
テーブルから、直ちに後続数字のエリアに「00」がセ
ットされているアドレス「98AC」のテーブルに行き着い
ている。
【0091】図60の例では、第1番目の候補文字列に
「clock」(コード;63,6c,・・・)がセッ
トされており、コードポインタ42の出力値「0」に対
応して、「clock」のコードが読み出される。以上
の処理が、図14におけるステップS25の「検索」か
らステップS26、S27、S28のループの処理に対
応している。ステップ27におけるコードポインタ42
の歩進は、図60におけるテーブルを順次検索するとき
に対応すると共に、目的のテーブルにおいて、各候補文
字を指示して読み出す場合にも対応している。従って、
実際的には図60において行われている候補文字の検索
は、図55に示した単語辞書14Eを検索している場合
と等価である。なお、この例では、「clock」が得
られたが、もし、入力された数字列に対応する候補文字
が単語辞書14E内に記憶されていなければ、コードポ
インタ42にNEXT信号を与えてその値を歩進し(S
27)、ステップS28からステップS26へのループ
を繰り返し、最終的に候補文字または候補文字列が検出
できないときには、ステップS28においてYESへ分
岐する。つまり、コードポインタ42からEND信号が
返される。そこで、制御部40は検索結果情報により
「該当なし」を中央制御部13へ送出する。「該当な
し」を受けた中央制御部13は表示制御部15に「該当
なし」の文字フォントを送出し、該当する候補がない旨
をLCD表示装置16に表示させる(S29)。
【0092】上記のようにして得られた「clock」
のコードは検索結果文字出力バッファ43に出力される
(S30)。検索結果情報により結果出力の通知が中央
制御部13に与えられ、「clock」のコードは検索
結果文字出力バッファ43から中央制御部13に取り込
まれ、更に表示制御部17に送られ、図8により説明し
た通りにして、(LCD)表示装置16における表示に
供される。つまり、(LCD)表示装置16には「cl
ock」が表示される。辞書検索部15の制御部40は
確定キーの操作または次候補キーの操作を監視している
(S31、S32)。確定キーの操作または次候補キー
の操作は前述の変換キーの操作の場合と同様にして入力
制御部12から中央制御部13へ送出される。
【0093】図59の例では、「clock」が所望の
文字であるので、ST4に示すように、確定キーが操作
されている。中央制御部13は確定キーのコードを得
て、検索スタート信号をインアクティブに遷移させる。
辞書検索部15の制御部40はこれを受けてステップ3
1からYESへ分岐し、上記候補文字を確定させる。な
お、単語辞書14Eに「25625」に対応して、「b
lock」、「clock」が順に格納されているとき
には、図59のST5に括弧にて示されるように、ま
ず、「block」の表示に対して次候補キーが操作さ
れ、これによりコードポインタ42にNEXT信号を与
えてその値を歩進し(S27)、次候補の「cloc
k」のコードを得てステップS26からS30へと進
む。この場合も、「clock」が所望の文字であるの
で、ST4に示すように、確定キーが操作される。以降
の処理は前述と同様に処理が行われることになる。
【0094】以上の通り、この実施の形態に係る文字入
力装置は、各キーに複数のアルファベット文字キーが割
り当てられ、かつ、変換/次候補キー、確定キーを備え
るので、操作されたキーに割り当てられたアルファベッ
ト文字に対応する候補文字または操作された複数のキー
に割り当てられたアルファベット文字列の組み合わせか
ら構成される候補文字列を適切に入力して選択すること
ができる。つまり、少ないキーを持つ情報端末には好適
である。
【0095】上記の実施の形態では、変換/字候補キー
である「*」キーを操作しなければ、表示部102に何
等の表示がなされないため、正しいキー操作がなされて
いるのか否か判らず、操作性が必ずしも良くない。そこ
で、辞書検索部15の制御部40が備える図14のフロ
ーチャートに対応するプログラムを図17のフローチャ
ートに対応するプログラムに代える。これにより、「c
lock」に対応して「25625」とキー入力した場
合には、各キーの操作毎に、図61に示されるように、
「2」、「25」、・・・、「25625」と操作され
たキー対応の数字が増加して表示され、キー入力が受け
付けられていること及びその操作が間違いないこと、つ
まり、「clock」のそれぞれのアルファベット文字
が割り当てられている数字キーが操作されていることを
確認することができる。変換/次候補キーである「*」
キーが操作された場合においては、単語辞書14Eを用
いた文字変換が行われ、単語辞書14Eから対応する候
補文字のコードが読み出され、これが上記数字列「25
625」の表示に代えられて表示される。なお、図61
の例では、単語辞書14Eの数字列「25625」に対
応するテーブルの第1候補文字列が「clock」とな
っていたことを示している。
【0096】更に、第3の実施の形態に係る文字入力装
置における辞書検索部15の制御部40が備えるテーブ
ルとして、「2」から「0」までに、その対応するキー
に割り当てられたアルファベットの内の最初の文字が第
1候補として記憶されている場合、つまり、「2」のコ
ードと「a」のコードが、「3」のコードと「d」のコ
ードが、「4」のコードと「g」のコードが、「5」の
コードと「j」のコードが、・・・、「0」のコードと
「q」のコードが対応付けられたテーブルを有する場合
には、図19のプログラムに対応するフローチャートの
処理を実行することにより、「clock」に対応して
「25625」とキー入力した場合には、各キーの操作
毎に、図62に示されるように、「a」、「aj」、・
・・、「ajmaj」と、操作されたキー対応の先頭の
文字が増加して表示され、キー入力が受け付けられてい
ること及びその操作が間違いないこと、つまり、「cl
ock」のそれぞれのアルファベット文字が割り当てら
れているキーが操作されていることを確認することがで
きる。変換/次候補キーである「*」キーが操作された
場合においては、上記と同様に単語辞書14Eを用いた
文字変換が行われ、単語辞書14Eから対応する候補文
字のコードが読み出され、これが上記行文字列「ajm
aj」の表示に代えられて表示される。なお、図62の
例では、単語辞書14Eの数字列「25625」に対応
するテーブルの第1候補文字列が「clock」となっ
ていたことを示している。
【0097】更に、第4の実施の形態に係る文字入力装
置における辞書検索部15の制御部40が備える図22
のプログラムに対応するフローチャートの処理を実行す
ることにより、「beer」に対応して「2337」と
キー入力した場合には、各キーの操作毎に、図63に示
されるように、「a」、「be」、「add」、・・
・、「beer」が表示される。つまり、単語辞書14
Eの数字「2」に対応する候補文字のテーブルの第1候
補が「a」であり、単語辞書14Eの数字列「23」に
対応する候補文字のテーブルの第1候補が「be」であ
り、単語辞書14Eの数字列「233」に対応する候補
文字のテーブルの第1候補が「add」であり、単語辞
書14Eの数字列「2337」に対応する候補文字のテ
ーブルの第1候補が「beer」であることにより、変
換/次候補キーを何等操作することなく、上記の順で変
換された候補文字または候補文字列が表示される。
【0098】更に、第5の実施の形態に係る文字入力装
置における辞書検索部15の制御部40が備える図25
のプログラムに対応するフローチャートの処理を実行す
ることにより、単語辞書14Eから候補を取り出すとき
には存在する所定個までの候補を取り出し、選択数字と
共に検索結果文字出力バッファ43へ出力する。これに
より、「227」のキー操作に応じて表示部102の表
示画面には、図64の下方に示すように、「bar」、
「cap」、「car」が、選択数字1〜3と共に表示
される。制御部40は選択数字の入力を待ち、入力され
た場合には、この候補文字を確定させる。また、選択数
字の入力がなければ、次候補キーの操作を検出し、次候
補キーが操作されると、コードポインタ42を上記所定
候補数分(上記図64の例では、3個分)歩進し、他の
候補の検索へと進む。このように複数の候補が存在する
場合には、これらを同時表示して選択に供するので、候
補文字の確定を迅速に行うことができる効果がある。
【0099】更に、上記英語圏用の装置が第6の実施の
形態の構成を採用することにより、図65の下方に示す
ように、表示制御部17は表示部102の表示画面の透
明電極52の位置に、「bar」、「cap」、「ca
r」、「次候補(英語)」を表示する。次候補キーの操
作を検出した場合には、表示用ポインタを変更して、コ
ードポインタ42を上記所定候補数分(上記図65の例
では、3個分)歩進し、他の候補の検索へと進む。つま
り単語辞書14Eの対応するテーブルの候補文字列につ
いて候補を表示するためのポインタと単語辞書14Eの
テーブル内から候補文字を検索するためのポインタとが
共通であるときには、これらを共に3個分進めることに
より、存在するときには次の3候補が取り出され、表示
される。このように、複数の候補が存在する場合には、
これらを同時表示してタッチパネル50により選択可能
とするので、候補文字の確定を確実に迅速に行うことが
できる効果がある。
【0100】上記英語圏用の装置も、入力文字の訂正を
行う等のために、図30の構成と同様に図66に示すよ
うにカーソルCを表示させると共に、キーボード11に
カーソル移動キー61、62、消去キー63が備えられ
ている。そして、表示制御部17は、文字の入力とカー
ソル移動キー61、62の操作情報とに基づき、カーソ
ルポインタを図31のフローチャートに示すプログラム
により制御する。そして、異常処理において、入力数字
または入力数字列を表示するようにし、ここで訂正を保
証する。つまり異常処理では、文字入力バッファ41に
セットされている数字列を表示制御部17へ送出する。
訂正後に変換/次候補キーが操作されると、図14のフ
ローチャートのステップS23以降の処理を行う。これ
により、誤入力の訂正を適切に行うことができる。
【0101】更に、第10の実施の態様において説明し
た動作についても、図44に示した単語辞書14に対応
する属性情報を備える英語版の単語辞書を具備させ、第
10の実施の態様と同様の他の構成を備えさせることに
より、属性が分かっている単語を入力する場合には、所
望の単語等(英単語等)を迅速に得ることができる。つ
まり、入力された数字または数字列に対応する英単語の
候補が複数ある場合に、所望の属性の候補が選択されて
出力され、操作者はある程度絞られた候補の中から所望
の変換結果に係る単語(英単語等)を得ることができ、
効率的である。
【0102】次に、上記英語圏用の文字入力装置におい
て、文の先頭の文字を大文字とする実施の形態を説明す
る。この文字入力装置が適用された携帯無線電話機で
は、図67に示されるように、テンキー103Eの下方
にスペース(space )キー67と、改行(return)キー
68が設けられてキーボード11Aが構成されている。
また、テンキー103Eの「1」キーには、ピリオド
(「.」)が対応付けられている。キーボード11Aか
らの入力コードは、キー対応であり、また、単語辞書1
3Eの候補文字または候補文字列の各文字コードは小文
字コードにより構成されている。
【0103】図68には、上記文字入力装置の構成が示
されている。この実施の形態においては、図54の構成
に対し、中央制御部13Aの構成が異なっている。つま
り、中央制御部13Aには、入力されるキー対応のコー
ドの並びに基づき文頭の文字を判別する文頭判別手段1
32と、与えられる文字コードを大文字の文字コードに
変換して出力する大文字変換手段133と、上記文頭判
別手段132による判別結果に応じて出力する文字コー
ドを前記大文字変換手段133を介して出力するか又は
そのまま出力するか切り換える切換手段134とを備え
る。また、中央制御部13Aには、管理手段131が備
えられており、管理手段131は入力されるキー対応の
コードを受け取り、所定のコードであるときには、これ
をそのまま或いは変換して蓄積し、所定のコード以外の
ときには、これを辞書検索部15へ送出して単語辞書1
4Eを用いた辞書引きによる候補の検索を行わせ、検索
結果に係る候補文字又は候補文字列のコードを得る。次
に、上記蓄積してあるコードと辞書検索部15による検
索結果のコードとを順に並べて、切換手段134及び文
頭判別手段132へ送出する。ここにおいて、上記の所
定コードとは、スペースキー67、改行キー68及びピ
リオドが割り当てられた「1」キーの操作によるコード
のことである。
【0104】文頭判別手段132は、管理手段131か
ら与えられるコードの並びの中から、上記所定コードの
内のスペースコード、改行コードを検出すると、その前
方にある最初のコード(所定のコードを除く)がピリオ
ドのコードとなっているか否かを検出する。そして、ス
ペースコード、改行コードの前方にある最初のコード
(所定のコードを除く)がピリオドのコードとなってい
る場合には、切換手段134へ指示を与え、1文字分の
コードを大文字変換手段133へ送出させ、ピリオド以
外のコードであれば、そのコードをそのまま出力させ
る。なお、当初、切換手段134は、最初の1文字のコ
ードを大文字変換手段133へ送出させ、その後のコー
ドをそのまま出力させており、文頭判別手段132の指
示に応じて、当該1文字のコードを大文字変換手段13
3へ送出させ、その後コードをそのまま出力させるよう
に働く。また、文頭判別手段132による切換指示のと
きに、先頭の文字コードが管理手段131から出力され
るものとする。
【0105】具体的には、中央制御部13Aはコンピュ
ータにより構成されているものであり、CPUが図69
のフローチャートのプログラムに基づき、主メモリの大
文字フラグのオンオフを制御し、これに基づきコードの
変換を行っているので、これを説明する。装置の電源が
投入されると、スタートとなり、主メモリの文字位置レ
ジスタの値nを1にセットし(s201)、大文字フラ
グをオンとする(s202)。次に、キー入力結果が入
力制御手段12から送られてくるのを待ち(s20
3)、キー入力の検出を行い(s204)、キー入力に
応じてカーソルK(図42等)の移動を表示制御部17
に指示し(s205)、大文字フラグをオフとする(s
206)。以上の結果、最初にキー入力されたときには
大文字フラグがセットされているから、当該文字の変換
結果に係る文字のコードは大文字のコードとされ、次に
入力される文字については、その時に大文字フラグがオ
フにされているから、その変換結果に係る文字コードは
そのまま出力される。
【0106】従って、図73に示されるように、「This
is a pen. That is a book.」と結果が得られるよう
に、入力を行ったときには、先頭の「T」が大文字とさ
れ、これに続く「h」が小文字となる。更に、中央制御
部13Aはキー入力結果が入力制御手段12から送られ
てくるのを待ち(s207)、キー入力の検出を行い
(s208)、キー入力に応じてカーソルK(図42
等)の移動を表示制御部17に指示し(s209)、こ
のカーソルKからn(=1)字前の文字コードがスペー
スコード又は改行コードであるかを検出する(s21
0)。ここでは、「T」に続いて「his」と入力され
るので、カーソルKの1文字前がスペースコードまたは
改行コードとなることはなく、ステップs210にてn
oへ分岐し、大文字フラグのオフが継続され(s21
7)、ステップs207からの動作が続けられる。上記
の処理が続けられる内に、「This」の「s」の次
に、スペースが入力されるから、ステップs210でy
esへ分岐し、文字位置レジスタの値nが1インクリメ
ントされ、「2」とされる(s211)。そして、カー
ソルKの2字前の文字コードがピリオドのコードである
かが検出される(s212)。上記の例では、「s」の
コードでありピリオドではないので、ステップs213
へと進み、カーソルKの2字前の文字コードがスペース
のコードであるかが検出される(s213)。上記の例
では、スペースコードでもない(「s」のコードであ
る。)ので文字位置レジスタの値nを1に戻し(s21
6)、ステップs217からの動作が行われる。そし
て、以下同様に処理が進み、「That」の前のスペー
スが検出されたときには、ステップS210,S21
1,S212と進み、ここでyesへ分岐し、文字位置
レジスタの値nを1に戻し(s214)、大文字フラグ
をオンとし(s215)、ステップs207以降の処理
を続ける。この結果、「That」の「T」が大文字と
なる。なお、ステップs213にてyesへ分岐しステ
ップs211へ戻る経路は、ピリオドの後に複数のスペ
ースが入力された場合に対応する処理である。
【0107】以上のように、大文字フラグのオンオフが
制御されるので、この大文字フラグのオンオフに基づ
き、表示制御部17に対する出力コードの変換が行わ
れ、文の先頭文字が大文字に変換され出力される。上記
の文字コードの変換においては、アルファベットの大文
字のコードと小文字のコードとが、図70に示されるよ
うに20H(Hはヘキサ表示)だけ異なるので、小文字
コードから20Hを引けば大文字のコードを得ることが
できる。
【0108】上記の説明では、図67に示すが如きの複
数のアルファベットが割り当てられた複数のキーを備え
る文字入力装置について説明したが、小文字コードを大
文字コードに自動変換する機能はフルキーボードを有す
るタイプライタ等の文字入力装置に適用可能である。つ
まり、図71に示されるような全てのアルファベット1
文字1文字が1つのキーに割り当てられているフルキー
ボード11Bを採用している文字入力装置では、通常の
シフト状態では小文字の入力がなされ、シフトキーを操
作しながら所望の文字キーを操作すると、この文字キー
対応の大文字の入力を行うことができる。つまり、図7
3に示されるように、「This is apen. That is a boo
k.」との出力を得たいときには、図74に示されるよう
に、「This」の「T」の入力のとき、「That」
の「T」の入力のとき、それぞれシフトキーを操作しな
がら「T」の文字キーを操作する必要があり、操作が煩
わしい。なお、図73〜図76の「_」はスペースキー
の入力を示している。
【0109】また、他のフルキーボードでは、「caps」
キーが設けられており、大文字と小文字の切換えを行う
ように構成されている。この種のフルキーボードを用い
た場合に、「This is a pen. That is a book.」との出
力を得たいときには、図75に示されるように、「Th
is」の「T」の入力の前後において、「That」の
「T」の入力の前後において、「caps」キーを操作しし
て入力を行う必要があり、やはり操作が煩わしい。
【0110】そこで、文字入力装置を図72に示す通り
に構成する。つまり、図71に示したフルキーボード1
1Bを採用し、中央制御部13Bにより、小文字のコー
ドを大文字に変更する。入力制御部12は文字キーに対
応して文字コード(従って、通常のシフト状態では小文
字の文字コード、シフトキーの操作と共に入力を行った
ときには、大文字の文字コード)を発生し、管理手段1
31Bへ送出する。管理手段131Bは、辞書検索部1
5にコードを送ることなく蓄積し、文頭判別手段132
による判別に同期して出力する。実際には、既に示した
図69のフローチャートのプログラムにより動作を行
い、大文字フラグのオンオフの制御を行い、これに基づ
き文字コードの変換を行う。これによって、図71に示
したフルキーボード11Bを操作するに際しては、図7
6に示されるように、シフトキーの操作を全く行うこと
なく、通常のシフト状態で、「THIS_IS_A_P
EN._THAT_IS_A_BOOK.」と入力すれ
ば自動的に文章の先頭文字が大文字に変換されて出力さ
れ、従来のような繁雑なキー操作から解放される利点が
ある。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように本願の発明によれ
ば、以下の効果が得られる。 (a)本発明では、50音のそれぞれの行のひらがなが
割り当てられた数字キーの操作にもとづいて、その操作
までに入力された数字列に対応するひらがなの読みのい
ずれかが表示されることになる。これにより、操作者の
意図した通りに、50音の行の文字を入力できているか
を、表示部に表示されるひらがなの読みにより確認が可
能となる。さらにこの表示がそれ以降の数字の入力によ
って、数字入力操作ごとに、それまで入力した数字列に
相当するひらがなの読みの1つに切り替わっていくもの
である。これにより、例えば入力した数字キー「4」
「1」「2」のそれぞれが正しく「た行」、「あ行」、
「か行」に相当していたかを、例えば「た」、「だ
い」、「たいき」の表示の推移を操作者が見ることで確
認することができる。このことは、本発明のように、数
字キーの1回の操作のみにより、1つの文字を入力して
いく方法において、入力操作ごとに意図した通りの50
音の行が入力されているかどうかを、ひらがなの読みの
表示で確認できるため、例えば、入力した数字を表示す
る場合にくらべて、確認がしやすくなり有効である。 (b)本発明の入力方式は、1つの文字を数字キーの1
回操作で入力を行っていくため、入力された数字列に対
しては、複数のひらがなの読みが存在する。つまり、数
字キー入力だけでは読みは1つに確定されない場合が多
い。この読みが確定されない段階で、それまで入力され
た数字に相当する複数の読みのうちの1つを表示してい
くことで、表示された読みが、操作者にとって、所望の
ものか、そうでないかによって、読みの切り替え、また
は、表示された読みの漢字への変換のための操作にすぐ
に移っていくことが可能になる。 (c)また、本発明では、入力字数が多いほど、所望の
読みが数字入力のたびに出てくる可能性が高くなるの
で、入力字数の多い単語を入力する場合には、それまで
入力した数字列に相当するひらがなの読みを、数字キー
操作だけで読みを確定することができる場合があり、こ
のような場合は次の漢字変換にすぐに移ることができ
る。 (d)また、上記したように表示内容は、数字の入力ご
とにそれまで入力されてきた数字列に相当するひらがな
の読みの1つであり、この表示がそれ以降の数字の入力
によって、数字キー入力操作ごとに切り替わっていくも
のである。これにより、入力した数字などの情報を表示
しないことにより、操作者の入力を助ける情報、例え
ば、それまでに確定した文字列からなるテキスト情報な
どを表示するための表示領域を確保することが可能とな
る。特に、携帯無線電話機のように限られた表示領域し
かもたないものにおいては、有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る文字入力装置が適用
された携帯無線電話機の正面図。
【図2】本発明の実施の形態に係る文字入力装置が適用
された携帯無線電話機の構成図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る文字入力装置
の構成図。
【図4】図3に示された文字入力装置の要部であるキー
マトリックス部分の構成図。
【図5】図3に示された文字入力装置の要部である入力
制御部の構成図。
【図6】図3に示された文字入力装置の要部である入力
制御部に備えられるメモリテーブルの構成図。
【図7】図3に示された文字入力装置の要部である入力
制御部の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】図3に示された文字入力装置の要部である表示
制御部の構成図。
【図9】図3に示された文字入力装置の要部である辞書
検索部の構成図。
【図10】図3に示された文字入力装置の要部である辞
書の概略構成図。
【図11】図3に示された文字入力装置の要部である辞
書の具体的構成図。
【図12】図3に示された文字入力装置の要部である辞
書の具体的構成図。
【図13】図3に示された文字入力装置の要部である辞
書の具体的構成図。
【図14】図3に示された文字入力装置の要部である辞
書検索部の動作を説明するためのフローチャート。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る文字入力装
置を用いた入力動作を説明するための図。
【図16】本発明の第1の実施の形態に係る文字入力装
置を用いた入力動作による辞書検索を説明するための
図。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図18】本発明の第2の実施の形態に係る文字入力装
置による表示手順を説明する図。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る文字入力装
置による表示手順を説明する図。
【図21】本発明の第3の実施の形態の変形例に係る文
字入力装置による表示手順を説明する図。
【図22】本発明の第4の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図23】本発明の第4の実施の形態に係る文字入力装
置による表示手順を説明するための図。
【図24】本発明の第4の実施の形態の変形例に係る文
字入力装置による表示手順を説明する図。
【図25】本発明の第5の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図26】本発明の第5の実施の形態に係る文字入力装
置による候補の表示例を示す図。
【図27】本発明の第6の実施の形態に係る文字入力装
置の構成図。
【図28】本発明の第6の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図29】本発明の第6の実施の形態に係る文字入力装
置の要部であるタッチパネルの構成及び、そこにおける
表示例を示す図。
【図30】本発明の実施の形態に係る文字入力装置の要
部である表示部及びキーボードの要部を示す図。
【図31】本発明の実施の形態に係る文字入力装置にお
けるカーソル制御動作を示すフローチャート。
【図32】本発明の第7の実施の形態に係る文字入力装
置の構成図。
【図33】本発明の第7の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図34】本発明の第8の実施の形態に係る文字入力装
置の構成図。
【図35】本発明の第8の実施の形態に係る文字入力装
置の要部であるエラー補正テーブルの内部を示す図。
【図36】本発明の第8の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図37】本発明の第8の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図38】本発明の第9の実施の形態に係る文字入力装
置の構成図。
【図39】本発明の第9の実施の形態に係る文字入力装
置の要部であるキャラクタ範囲情報テーブルの内部を示
す図。
【図40】本発明の第9の実施の形態に係る文字入力装
置のキャラクタ範囲情報取得動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図41】本発明の第9の実施の形態に係る文字入力装
置の要部である辞書検索部の動作を説明するためのフロ
ーチャート。
【図42】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置が適用された携帯無線電話機の正面図。
【図43】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置の構成図。
【図44】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置の単語辞書の構成図。
【図45】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置において用いられる指示内容メモリの構成図。
【図46】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置において用いられるカーソル位置メモリの構成図。
【図47】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置における定型文1の入力モード時の表示例を示す
図。
【図48】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置における検索1のモード時の表示例を示す図。
【図49】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置における検索2のモード時の表示例を示す図。
【図50】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置における属性特定動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図51】図43に示された文字入力装置の要部である
辞書検索部の構成図。
【図52】本発明の第10の実施の形態に係る文字入力
装置における候補検索動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図53】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置が適用された携帯無線電話機の正面図。
【図54】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置の構成図。
【図55】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置の単語辞書の構成図。
【図56】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置に用いられている単語辞書の具体的構成図。
【図57】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置に用いられている単語辞書の具体的構成図。
【図58】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置に用いられている単語辞書の具体的構成図。
【図59】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置を用いた入力動作を説明するための図。
【図60】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置を用いた入力動作による辞書検索を説明するため
の図。
【図61】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置による第1の表示手順を説明する図。
【図62】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置による第2の表示手順を説明する図。
【図63】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置による第3の表示手順を説明する図。
【図64】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置による候補の表示例を示す図。
【図65】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置の要部であるタッチパネルの構成及び、そこにお
ける表示例を示す図。
【図66】本発明の英語圏用の実施の形態に係る文字入
力装置の要部である表示部及びキーボードの要部を示す
図。
【図67】本発明の英語圏用の第2の実施の形態に係る
文字入力装置が適用された携帯無線電話機の正面図。
【図68】本発明の英語圏用の第2の実施の形態に係る
文字入力装置の構成図。
【図69】本発明の英語圏用の第2の実施の形態に係る
文字入力装置の動作を説明するためのフローチャート。
【図70】アルファベット小文字と大文字のコードを示
す図。
【図71】フルキーボードのキー配置を示す図。
【図72】フルキーボードを用いた本発明の英語圏用の
実施の形態に係る文字入力装置の構成図。
【図73】図68、図72の文字入力装置による入力結
果を示す図。
【図74】従来方式による文字入力操作手順を示す図。
【図75】他の従来方式による文字入力操作手順を示す
図。
【図76】図68、図72の文字入力装置による文字入
力操作手順を示す図。
【図77】従来例に係る文字入力装置が適用された携帯
無線電話機の正面図。
【図78】従来の文字入力において用いられていた変換
表を示す図。
【図79】図78の変換表による文字入力動作を説明す
るための図。
【図80】従来の定型文入力において用いられていた変
換表を示す図。
【図81】従来例に係る文字入力装置のテンキー部分を
示す図。
【図82】図81のテンキーによる文字入力動作を説明
するための図。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 入力部 3 送受信部 4 通話回路 5 アンテナ 6 通話制御
部 7 文字入出力部 10 キーマ
トリックス 11,11A キーボード 12,12−
A 入力制御部 13,13A,13B 中央制御部 14,14E
単語辞書 15,15A 辞書検索部 16 (LC
D)表示装置 17 表示制御部 20 制御部 21 タイマ 22 メモリ
テーブル 23,24 (MEM2,MEM1)メモリ 25,26
ラッチ 31 文字フォントメモリ 32 文字フ
ォント展開部 33 画像メモリ 34 キャラ
クタ位置メモリ 40,40A 制御部 41 文字入
力バッファ 42 コードポインタ 43 検索結
果文字出力バッファ 50 タッチパネル 51 透明シ
ート 52 透明電極 53 透明対
向電極 55 位置検出手段 60,60−
A 変更手段 61,62 カーソル移動キー 63 消去キ
ー 70 エラー補正テーブル 71,72
(PMEM,KMEM)メモリ 75 キャラクタ範囲情報テーブル 76 範囲情
報取得手段 77 指示内容メモリ 78 カーソ
ル位置メモリ 101 ハンドセット 102,10
2A 表示部 103,103E テンキー 104 受話
器 104A 受話部 105 送話
器 131,131B 管理手段 132 文頭
判別手段 133 大文字変換手段 134 切換
手段 105A,105B 送話部 300 入力
手段 310,310E 辞書手段 320,32
0A 文字変換手段 330 出力手段 350 属性
特定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G06F 17/28 G06F 17/28 B (72)発明者 南日 俊彦 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝 日野工場内 (72)発明者 岩城 実 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝 日野工場内 (72)発明者 能勢 敏郎 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝 日野工場内 (72)発明者 佐々木 勝成 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝 日野工場内 (72)発明者 ジョン ライリー 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝 日野工場内 (56)参考文献 特開 平5−158990(JP,A) 特開 昭63−211010(JP,A) 特開 昭61−131952(JP,A) 特開 昭59−184932(JP,A) 特開 平3−65757(JP,A) 特開 平6−348383(JP,A) 特開 昭62−154170(JP,A) 特開 昭60−252983(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線を介して発信するための電話番号を
    入力するための複数の数字キーであって、それぞれの数
    字キーに対して、1つの数字と50音のそれぞれの行の
    ひらがなとが割り当てられた数字キーと、 前記数字とこの数字に対応する50音の行のひらがなの
    読みとが記憶されるとともに、数字列とこの数字列に対
    応する複数のひらがなの読みとこれらの読みに対応する
    漢字とが記憶された辞書手段と、 文字変換を指示するための変換キーと、 文字情報を表示するための表示手段と、 前記数字キーの入力操作にもとづいて、この入力操作に
    て入力された数字に対応する50音の行のひらがなの読
    みのうちの1つを前記辞書手段から求めて前記表示手段
    へ表示し、前記表示手段にひらがなの読みが表示された
    状態における前記数字キーの入力操作に続けて行われる
    数字キーの入力操作にもとづいて、この入力操作にて入
    力された数字とこの入力操作より前に入力された数字ま
    たは数字列とからなる連続して入力された数字列に対応
    する複数のひらがなの読みのうちの1つを前記辞書手段
    から求めて前記表示手段に表示されたひらがなの読みに
    代えて表示する表示制御手段と、 前記表示手段にひらがなの読みが表示された状態におい
    て前記変換キーの操作にもとづいて、前記ひらがなの読
    みに対応する漢字を前記辞書手段から求めて前記表示手
    段に表示されたひらがなの読みに代えて表示する文字変
    換手段とを具備することを特徴とする携帯無線電話機に
    おける文字入力装置。
  2. 【請求項2】 入力された数字列に対応するひらがなの
    読みまたは漢字が前記表示手段に表示された状態におい
    て、所定の操作により前記表示されたひらがなの読みま
    たは漢字を確定する確定手段を具備することを特徴とす
    る請求項1に記載の携帯無線電話機における文字入力装
    置。
  3. 【請求項3】 無線を介して発信するための電話番号を
    入力するための複数の数字キーであって、それぞれの数
    字キーに対して、1つの数字と50音のそれぞれの行の
    ひらがなとが割り当てられた数字キーと、前記数字とこ
    の数字に対応する50音の行のひらがなの読みとが記憶
    されるとともに、数字列とこの数字列に対応する複数の
    ひらがなの読みとこれらの読みに対応する漢字とが記憶
    された辞書手段と、文字変換を指示するための変換キー
    とを備えた携帯無線電話機における文字入力方法におい
    て、 前記数字キーの入力操作にもとづいて、この入力された
    数字に対応する50音の行のひらがなの読みのうちの1
    つを前記辞書手段から求めて表示する第1のステップ
    と、 ひらがなの読みが表示された状態で、前記数字キーの入
    力操作に続けて行われる数字キーの入力操作にもとづい
    て、この入力操作にて入力された数字とこの入力操作よ
    り前に入力された数字または数字列とからなる連続して
    入力された数字列に対応する複数のひらがなの読みのう
    ちの1つを前記辞書手段から求め、前記表示されたひら
    がなの読みに代えて表示する第2のステップと、 前記第2のステップにより前記ひらがなの読みが表示さ
    れた状態における前記変換キーの操作にもとづいて、前
    記表示されたひらがなの読みに対応する漢字を前記辞書
    手段から求め、前記表示されたひらがなの読みに代えて
    表示する第3のステップとを具備することを特徴とする
    携帯無線電話機における文字入力方法。
  4. 【請求項4】 入力された数字列に対応するひらがなの
    読みまたは漢字が表示された状態において、所定の操作
    により前記表示されたひらがなの読みまたは漢字を確定
    する確定ステップを具備することを特徴とする請求項3
    に記載の携帯無線電話機における文字入力方法。
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