JP3422167B2 - 燃料電池発電システム - Google Patents

燃料電池発電システム

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JP3422167B2
JP3422167B2 JP05940496A JP5940496A JP3422167B2 JP 3422167 B2 JP3422167 B2 JP 3422167B2 JP 05940496 A JP05940496 A JP 05940496A JP 5940496 A JP5940496 A JP 5940496A JP 3422167 B2 JP3422167 B2 JP 3422167B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池から発生
する直流出力を逆変換装置により交流に変換して負荷へ
供給する燃料電池発電システムに関し、特に燃料電池プ
ラントの排熱回収系統に燃料電池発電出力の一部または
全部を供給される電気ヒータを設置し、負荷変動時にこ
の電気ヒータへの供給電力を制御して自立運転を可能と
した燃料電池発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、燃料電池の直流出力を逆変換装置
により交流出力に変換して負荷に供給する燃料電池発電
システムでは、燃料電池の発電出力が小さい領域におい
てダミーヒータ或いはダミーロードと称する電気ヒータ
或いは電気抵抗を、図13あるいは図14に示すよう
に、燃料電池発電システムの逆変換装置の出力側か、あ
るいは燃料電池両端に接続することで、燃料電池の両端
電圧が一定限度(通常は0.8V/電池セル)以上に上
昇しないように制御するシステムに構成しているのが一
般的である。
【0003】図13および図14を参照して上述の従来
のシステムについて説明する。
【0004】図13に示す燃料電池発電システムは、燃
料電池プラント2、逆変換装置3、熱交換器4、燃料電
池電圧測定器18、熱交換器20、加熱用温水ボイラ2
1、燃料調節弁22、測温素子23、温度調節器24、
比較器30、制限電圧設定器31、ダミーヒータ38お
よび水蒸気発生器39を有する。
【0005】燃料電池プラント2は燃料電池本体1を含
み、図中には記載していないが原料である炭化水素ガス
から水素リッチな燃料ガスに改質するために必要な水蒸
気系統や改質器系統も含んでいる。逆変換装置3はこの
燃料電池プラント2の直流出力を交流に変換し、その交
流出力は負荷10に供給される。
【0006】熱交換器4は燃料電池プラント2内に排熱
回収水である冷水Aを供給して温水h1を熱出力するた
めの排熱回収用熱交換器である。この排熱回収水系統に
は排熱回収水温度を利用可能な温度まで上昇させるため
の加熱用温水ボイラ21とこのボイラの温水により排熱
回収水を昇温するための熱交換器20が設置されてい
る。この発電システムの排熱回収水の出口高温水Bの温
度を計測する測温素子23から出力された温度検出信号
fが温度調節器24に入力される。温度調節器24はそ
の温度検出信号fの値に応じて燃料調節弁22を調節す
ることで加熱用温水ボイラ21に供給される燃料Cの供
給量を制御し、これにより排熱回収水の出口高温水Bの
温度が一定以上になるように加熱用温水ボイラ21が制
御される。
【0007】水蒸気発生器39は加熱用のダミーヒータ
38を内部に配設しており、原料改質のために必要な水
蒸気を燃料電池プラント2内に供給している。燃料電池
電圧計測器18は燃料電池本体1の両端電圧を計測して
燃料電池電圧信号lを出力する。比較器30はこの燃料
電池電圧信号lと制限電圧設定器31から発生する制限
値信号mとを比較して、燃料電池電圧信号lの値が制限
値信号mの値よりも大きいときに、交流スイッチ32の
投入信号nを発生する。交流スイッチ32は投入信号n
の入力により閉じて、ダミーヒータ38へ逆変換装置3
の交流電力を供給する。
【0008】図13の構成において、負荷10での消費
電力が徐々に減少すると、逆変換装置3の出力が減るこ
とから、燃料電池本体1の出力電流は減少して行き、燃
料電池電圧は上昇して行く。さらに、負荷10が減少し
続けると燃料電池電圧lは制限電圧設定器31の設定値
(閾値)mを超えるので、比較器30から交流スイッチ
32へ投入信号nが出力され、交流スイッチ32が閉と
なりダミーヒータ38へ電力が供給される。
【0009】図14に示す従来システムはダミーヒータ
38への供給電力が燃料電池本体1の直流である点のみ
が図13に示す上述の従来システムと異なり、熱出力制
御としては同じ考え方によるものである。
【0010】燃料電池は通常、定格時に電気出力と同等
の熱出力を行うので、電気出力が減少すると燃料電池プ
ラント2内での熱の不足を生じることから、図13およ
び図14で示したように、従来システムではダミーヒー
タ38を燃料電池プラント2内の水蒸気発生器39の加
熱器として使用していた。
【0011】一方、燃料電池発電システムは通常、炭化
水素である原料ガスを水素に改質して燃料電池へ供給し
て発電する関係から、その改質反応を早くしても燃料電
池プラント内では必ず遅れが発生する。よって、燃料電
池は直流出力の急激な変更ができない欠点があり、また
そのプラント内の熱的な安定性等の必要から、燃料電池
発電システムは原料ガスを一定にして、かつ発電出力を
一定にして運転することが普通であった。
【0012】また上述のように、燃料電池発電システム
では定格時に電気出力と同程度の熱出力ができる。従っ
て、もし定格時に100kW出力する燃料電池発電装置
があれば、その装置は100kWの熱出力を排熱回収水
系統に対して行っていることになる。この時に、例えば
200kW分の熱出力が必要な熱負荷がある場合には、
図13または図14に示すように排熱回収水系統に加熱
用温水ボイラを設置して高温水出力の温度を必要に応じ
て上げるのが普通であって、これは通常リン酸電解質燃
料電池等の排熱回収水温度が低いタイプの燃料電池発電
システムで一般的に行われていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように従来の燃料電池発電システムは発電出力を一定に
して運転しているので、負荷側の電力変動が頻繁に発生
する負荷に電力を供給すると、燃料電池本体の寿命に悪
影響を与えるか、プラントが安定して運転できないとい
うことになる。そこで、これらの点を解決するためにバ
ッテリによる直流側のバックアップ等が提案されている
が、これらの提案はバッテリメンテナンスや充電容量管
理等からみて充分な解決策ではなかった。
【0014】また、図13,図14に示した燃料電池発
電システムの場合には、例えばもし電気負荷が定格の半
分程度に減少した時に、燃料電池プラントからの熱出力
は定格熱出力の半分程度になることで、熱負荷の容量が
変わらない場合、排熱回収水系統に設置した加熱用温水
ボイラへ供給されている燃料は燃料電池プラントの定格
熱出力の1/2程度を供給できる分だけ必要になるはず
である。しかし、燃料電池プラントは電気出力が低下す
るとプラント内の熱効率が低下するので、実際には温水
ボイラへ供給する燃料をかなり増やす必要があり、シス
テム全体の効率が低下するという解決すべき点があっ
た。
【0015】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、交流負荷で消費電力が変動しても燃料
電池発電システムの総出力である電力+熱出力は変化せ
ず、排熱回収水系統の昇温のために用いられていたボイ
ラ燃料が減少するだけで、燃料電池プラントの直流出力
は一定で運転でき、これにより安定運転ができて、かつ
交流負荷の変動に対しても追従ができる燃料電池発電シ
ステムを提供することにある。
【0016】また、本発明のさらなる目的は、交流負荷
での消費電力が変動しても燃料電池発電プラント内の燃
料電池本体の直流出力は定格で運転でき、これにより燃
料電池発電システム全体での効率を低下させること無し
に運転できる燃料電池発電システムを提供することにあ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、直流電力を出力する燃料電池プ
ラントと、該直流出力を交流に変換して負荷に供給する
逆変換装置と、該燃料電池プラントの排熱を回収するた
めの排熱回収水系統と、該排熱回収水系統の回収水の温
度を一定以上に保つための加熱用ボイラとを備えている
燃料電池発電システムにおいて、前記排熱回収水系統に
設置されて前記逆変換装置から電力を供給される電気ヒ
ータにより排熱回収水を加熱する加熱器と、前記燃料電
池プラント内の燃料電池部の両端電圧値を検出して該検
出値に相当する電池電圧検出信号を発生する電池電圧検
出部と、前記電気ヒータと前記逆変換装置間に接続され
該逆変換装置の交流電力を直流に変換して該電気ヒータ
へ供給する電力変換装置と、前記電池電圧検出信号を基
に負荷電力の変動を前記排熱回収水系統への熱出力の変
動に置き換えるための所定の演算を行い該演算結果によ
り前記電力変換装置の出力電力を制御する演算制御装置
とを具備することを特徴とする。
【0018】また、請求項2の発明は、直流電力を出力
する燃料電池プラントと、該直流出力を交流に変換して
負荷に供給する逆変換装置と、該燃料電池プラントの排
熱を回収するための排熱回収水系統と、該排熱回収水系
統の回収水の温度を一定以上に保つための加熱用ボイラ
とを備えている燃料電池発電システムにおいて、前記排
熱回収水系統に設置されて前記逆変換装置から電力を供
給される電気ヒータにより排熱回収水を加熱する加熱器
と、前記燃料電池プラント内の燃料電池部の出力直流電
流値を検出して該検出値に相当する電池電流検出信号を
発生する電池電流検出部と、前記電気ヒータと前記逆変
換装置間に接続され該逆変換装置の交流電力を直流に変
換して該電気ヒータへ供給する電力変換装置と、前記電
池電流検出信号を基に負荷電力の変動を前記排熱回収水
系統への熱出力の変動に置き換えるための所定の演算を
行い該演算結果により前記電力変換装置の出力電力を制
御する演算制御装置とを具備することを特徴とする。
【0019】また、請求項3の発明は、直流電力を出力
する燃料電池プラントと、該直流出力を交流に変換して
負荷に供給する逆変換装置と、該燃料電池プラントの排
熱を回収するための排熱回収水系統と、該排熱回収水系
統の回収水の温度を一定以上に保つための加熱用ボイラ
とを備えている燃料電池発電システムにおいて、前記排
熱回収水系統に設置されて前記燃料電池プラント内の燃
料電池両端から電力を供給される電気ヒータにより排熱
回収水を加熱する加熱器と、前記燃料電池プラント内の
燃料電池部の両端電圧値を検出してこの検出値に相当す
る電池電圧検出信号を発生する電池電圧検出部と、前記
電気ヒータと前記燃料電池両端部間に接続されて該電気
ヒータへ供給する電力を変換する電力変換装置と、前記
電池電圧検出信号を基に負荷電力の変動を前記排熱回収
水系統への熱出力の変動に置き換えるための所定の演算
を行い該演算結果により前記電力変換装置の出力電力を
制御する演算制御装置とを具備することを特徴とする。
【0020】また、請求項4の発明は、直流電力を出力
する燃料電池プラントと、該直流出力を交流に変換して
負荷に供給する逆変換装置と、該燃料電池プラントの排
熱を回収するための排熱回収水系統と、該排熱回収水系
統の回収水の温度を一定以上に保つための加熱用ボイラ
とを備えている燃料電池発電システムにおいて、前記排
熱回収水系統に設置されて前記燃料電池プラント内の燃
料電池両端から電力を供給される電気ヒータにより排熱
回収水を加熱する加熱器と、前記燃料電池プラント内の
燃料電池部の直流出力電流値を検出してこの検出値に相
当する電池電流検出信号を発生する電池電流検出部と、
前記電気ヒータと前記燃料電池両端部間に接続されて該
電気ヒータへ供給する電力を変換する電力変換装置と、
前記電池電流検出信号を基に負荷電力の変動を前記排熱
回収水系統への熱出力の変動に置き換えるための所定の
演算を行い該演算結果により前記電力変換装置の出力電
力を制御する演算制御装置とを具備することを特徴とす
る。
【0021】本発明による作用を簡単に説明すると、逆
変換装置から負荷へ供給される交流電力の変動量に合わ
せて電気ヒータへ供給する電力を制御するので逆変換装
置の電気出力を一定に保つことができる。一方、この
時、電気ヒータに供給された負荷の変動分に相当する電
力はこの燃料電池発電システムの熱出力に置き換えられ
て排熱回収水の温度が上昇する。この時、排熱回収水系
統に設置された加熱用温水ボイラは回収水温度を一定以
上に保つように制御されているため、回収水の温度上昇
に見合う分だけボイラ燃料が節約される。
【0022】従って、本発明による燃料電池発電システ
ムでは、交流負荷で消費電力が変動しても燃料電池発電
システムの総出力である電力+熱出力は変化せず、排熱
回収水系統の昇温のために用いられていた燃料が減少す
るだけで、燃料電池プラントの直流出力は一定で運転で
きるので、安定運転ができ、かつ交流負荷の変動に対し
ても追従ができる。
【0023】また、交流負荷での消費電力が変動しても
燃料電池発電プラント内の燃料電池本体の直流出力は定
格で運転できるため、燃料電池発電システム全体での効
率を低下させること無しに運転できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0025】(参考例1) 図1は本発明の参考例としての燃料電池発電システムの
構成を示し、図2は図1の整流装置制御用演算制御装置
7の内部構成例を示す。この参考例は、後述する本発明
の各実施形態と異なり、出力電力の制御に用いられる電
力検出信号を発生する電力検出部は燃料電池の直流電力
を検出するのではなく、負荷へ供給される交流の電力値
を検出する。
【0026】図1に示すように、燃料電池プラント2は
燃料電池本体1を含み、また図中には記載していないが
原料である炭化水素ガスから水素リッチな燃料ガスに改
質するために必要な水蒸気系統や改質器系統を含む。逆
変換装置3はこの燃料電池プラント2の直流出力を交流
に変換し、その交流出力は負荷10に供給される。熱交
換器4は燃料電池プラント2に排熱回収水である冷水A
が供給されて温水h1を熱出力するための熱交換器であ
り、この排熱回収水系には排熱回収水温度を利用可能な
温度まで上昇させるための加熱用温水ボイラ21とボイ
ラの温水により排熱回収水を昇温するための熱交換器2
0も設置されている。この発電システムの排熱回収水の
出口温度を計測する測温素子23から出力された温度検
出信号fに応じて温度調節器24が燃料調節弁22を調
節することによって加熱用温水ボイラ21に供給されて
いる燃料Cを制御し、これにより排熱回収水の出口高温
水Bの温度が一定以上になるように制御される。
【0027】排熱回収用熱交換器4の出口側と上記加熱
用温水ボイラ21との間の排熱回収水系統に電気ヒータ
8を備えた加熱器9が設置され、逆変換装置3の出力端
と負荷10の間から分流されて電力変換装置である整流
装置5により直流に変換された逆変換装置3の出力の一
部あるいは全部の電力が電気ヒータ8に供給される。
【0028】さらに、逆変換装置3の出力端と負荷10
の間に電力検出部である負荷電力測定器6が接続されて
おり、この負荷電力測定器6から出力される負荷電力計
測信号d1と整流装置5の出力を計測する整流装置出力
測定器11から出力される整流装置出力計測信号d2と
が演算制御装置7に入力する。この演算制御装置7は負
荷10へ供給される交流電力の変動に合わせて電気ヒー
タ8へ電力を制御することで、逆変換装置3の電気出力
を一定に保つ働きをする。そのため、整流装置5はこの
演算制御装置7から出力する制御信号eにより制御され
る。
【0029】この整流装置制御用の演算制御装置7は、
図2に示すように、整流器出力計測信号d2を符号反転
するための反転増幅器71、自動電力調整制御を行うた
めの比例積分要素72および目標値設定器73から構成
される。
【0030】目標値設定器73は負荷電力計測信号d1
により負荷電力値P1が入力されると、この負荷電力値
P1に対応して整流装置5の設定目標値P2* を発生す
る。図2の目標値設定器73のブロック内に図示したグ
ラフ(特性図)の場合において、P0をこの燃料電池発
電システムの定格電気出力とすると、目標値設定器73
は[P2* =P0−P1]の演算を実施して、P2*
発生している。
【0031】次に、図1および図2を参照して本参考例
の動作を説明する。
【0032】図1において、この燃料電池発電システム
の定格電気出力がP0の時に、負荷10での消費電力が
P1からP1′に変化した場合、負荷電力測定器6の出
力信号d1の値もP1相当値からP1′相当値に変化す
る。
【0033】このため、図2の演算制御装置7内では目
標値設定器73への入力P1がP1′に変わり、目標値
信号もP2* からP2* ′に変化する。従って、この時
の整流装置出力計測信号d2による値であるP2との偏
差が自動電力調整制御を行うための比例積分要素72に
入力され、比例積分要素72から出力する制御信号eは
[P2* ′−P2]となる。よって、このフィードバッ
ク制御によって図1において整流装置5の出力は整流装
置出力測定器11の整流装置出力計測信号d2によりP
* ′に相当するP2′まで変更される。このため、電
気ヒータ8へ供給される電力もP2からP2′まで変化
するので、ここでP1′<P1とすればP2′>P2と
なり、排熱回収水の温度h1は温度h2まで昇温され、
高温水Bの温度が上昇して測温素子23の計測信号fが
増加する。よって、温度調節器24は調節弁制御信号g
を変化させて、燃料調節弁22を絞り込み燃料CがP
2′とP2の差に相当する分だけ減少する。P1′>P
1の場合にはP2′<P2となり動作が反転する。
【0034】従って、この燃料電池発電システムでは負
荷10が変化しても燃料電池プラント2内の燃料電池本
体1の直流出力は変化せず、また燃料電池発電システム
の電気出力+熱出力は排熱回収水加熱用温水ボイラ21
の燃料Cが調節されることで一定となり、燃料電池プラ
ント2は安定運転される。
【0035】(第1の実施形態) 図3は本発明の燃料電池発電システムの第1の実施形態
の構成例を示し、図4は図3の整流装置制御用演算制御
装置7′の内部構成例を示す。
【0036】図3に示す燃料電池発電システムでは、燃
料電池1の出力電圧が燃料電池電圧測定器18により計
測され、燃料電池電圧測定器18から出力された燃料電
池電圧計測信号lと整流装置5の出力を計測する整流装
置出力測定器11から出力された整流装置出力計測信号
d2とが整流装置制御用演算制御装置7′に入力され、
整流装置制御用演算制御装置7′の出力信号eにより整
流装置5が制御される。その他の構成は図1と同様であ
る。
【0037】本例の整流装置制御用演算制御装置7′
は、図4に示すように、燃料電池電圧計測信号lを符号
反転させるための反転増幅器74と、自動電圧調整制御
を行うための前段の比例積分要素75と、自動電圧調整
制御の目標値となる電池電圧目標値VFC * の設定を行う
設定器76と、比例積分要素75の出力を符号反転させ
るための反転増幅器77とを有し、反転増幅器77の出
力と整流装置出力計測信号d2を符号反転するための反
転増幅器71の出力の偏差が自動電力調整制御を行うた
めの後段の比例積分要素72に入力し、比例成分要素7
2から制御信号eが整流装置5に出力される。
【0038】次に、図3および図4を参照して本実施形
態例の動作を説明する。
【0039】図3の構成において、この燃料電池発電シ
ステムの定格電気出力がP0の時に、燃料電池電圧は定
格電圧VFCになっている。この状態で負荷10での消費
電力がP1からP1′に変わると、整流装置5の出力が
まだ変化していない時点でP1′<P1の時には、燃料
電池電圧は増加する。
【0040】この時に燃料電池電圧計測信号lはl′に
増加して、図4に示した設定器76の目標値VFC * が燃
料電池電圧の定格値にセットされていれば、VFC * <V
FCの計測値となり、前段の比例積分要素75にVFC *
FC<0の偏差信号が入力される。図4の整流装置制御
用演算制御装置7′ではこの比例積分要素75の出力P
* * はP2* * ′に減少し、反転増幅器77により符
号反転するので、整流装置5の自動電力制御の目標値P
* はP2* ′に増加する。
【0041】従って、この時の整流装置出力計測信号d
2による値であるP2との偏差が自動電力調整制御用の
後段の比例積分要素72に入力され、制御信号eは[P
*′−P2* ]となる。よって、このフィードバック
制御によって図3において整流装置5の出力は整流装置
出力測定器11の整流装置出力信号d2によりP2*
に相当するP2′まで変更される。従って、逆変換装置
3の出力電力がP2−P2′分増加して、燃料電池電圧
FCは目標値のVFC * となる。
【0042】このため、電気ヒータ8へ供給される電力
もP2からP2′まで増加するので、排熱回収水の温度
h1は温度h2まで昇温され、高温水Bの温度が上昇し
て測温素子23の計測信号fが増加する。その結果、温
度調節器24は調節弁制御信号gを変化させて燃料調節
弁22を絞り込み、燃料CがP2′とP2の差に相当す
る分だけ減少する。P1′>P1の場合には燃料電池電
圧が減少することから、P2′<P2となり動作が反転
する。
【0043】従って、本実施形態例の燃料電池発電シス
テムでは、負荷10が変化しても燃料電池プラント2内
の燃料電池本体1の直流出力は殆ど変化せず、また燃料
電池発電システムの電気出力+熱出力は排熱回収水加熱
用温水ボイラ21の燃料Cが調節されることで一定とな
り、燃料電池プラント2は安定運転される。
【0044】(第2の実施形態) 図5は本発明の燃料電池発電システムの第2の実施形態
の構成例を示し、図6は図5の整流装置制御用の演算制
御装置7″の内部構成例を示す。
【0045】図5において、燃料電池電流測定器16か
ら出力された燃料電池電流計測信号jと、整流装置5の
出力を計測する整流装置出力測定器11からの出力信号
d2とが整流装置制御用演算制御装置7″に入力され、
整流装置5は整流装置演算制御装置7″の出力信号eに
より制御される。その他の構成は、図1および図3で示
した前述の実施形態例と同様である。
【0046】図6に示すように、本例の整流装置制御用
の演算制御装置7″は、燃料電池電流計測信号jを符号
反転させるための反転増幅器74′と、自動電流調整制
御を行うための前段の比例積分要素75′と、自動電流
調整制御の目標値となる電池電流目標値IFC * の設定を
行う設定器76′とを有し、比例積分要素75′の出力
と整流装置出力計測信号d2を符号反転するための反転
増幅器71の出力の偏差が自動電力調整制御を行うため
の後段の比例積分要素72に入力し、比例成分要素72
から制御信号eが整流装置5に出力される。
【0047】次に、図5および図6を参照して本実施形
態例の動作を説明する。
【0048】図5の構成において、この燃料電池発電シ
ステムの定格電気出力がP0の時に、燃料電池電流が定
格電流IFCになっている。この状態で負荷10での消費
電力がP1からP1′に変わると、整流装置5の出力が
まだ変化していない時点でP1′<P1の時には、燃料
電池電流は減少する。
【0049】この時に燃料電池電流計測信号jはj′に
減少して、図6の目標値IFC * が燃料電池電流の定格値
にセットされていれば、IFC * >IFCの計測値となり、
比例積分要素75′にIFC * −IFC>0の偏差信号が入
力される。図6の整流装置制御用演算制御装置7″では
比例積分要素75′を介して、整流装置5の自動電力制
御の目標値P2* はP2* ′に増加する。
【0050】従って、この時の整流装置出力計測信号d
2の値であるP2との偏差が自動電力調整制御の比例積
分要素72に入力され、制御信号eは[P2* ′−P2
* ]となる。よって、このフィードバック制御によって
図5の整流装置5の出力は整流装置出力測定器11の整
流装置出力信号d2によりP2* ′に相当するP2′ま
で変更される。従って、逆変換装置3の出力電力がP2
−P2′分増加して燃料電池電流IFC′は目標値IFC *
となる。
【0051】この時に電気ヒータ8へ供給される電力も
P2からP2′まで増加するので、排熱回収水の温度h
1は温度h2まで昇温され、高温水Bの温度が上昇して
測温素子23の計測信号fが増加する。その結果、温度
調節器24は調節弁制御信号gを変化させて燃料調節弁
22を絞り込み、燃料CがP2′とP2の差に相当する
分だけ減少する。P1′>P1の場合には燃料電池電流
が減少することから、P2′<P2となり、動作が反転
する。
【0052】従って、この実施例の燃料電池発電システ
ムでは、負荷10が変化しても燃料電池プラント2内の
燃料電池本体1の直流出力は殆ど変化せず、また燃料電
池発電システムの電気出力+熱出力は排熱回収水加熱用
温水ボイラ21の燃料Cが調節されることで一定とな
り、燃料電池プラント2は安定運転される。
【0053】(参考例2) 図7は本発明の別の参考例としての燃料電池発電システ
ムの構成を示し、図8は図7のコンバータ装置制御用の
演算制御装置17の内部構成例を示す。この参考例は、
前述の参考例1と同様に、電力検出部は負荷へ供給され
る交流の電力値を検出する。
【0054】図7において、15は燃料電池本体1の両
端からヒータ8へ供給する電力を制御するためのコンバ
ータ装置である。負荷電力測定器6から出力された負荷
電力計測信号d1と、コンバータ装置15の出力を計測
するコンバータ装置出力測定器12から出力された直流
電力計測信号d3とがコンバータ装置制御用演算制御装
置17に入力され、コンバータ装置15はこのコンバー
タ装置制御用演算制御装置17の出力信号kにより制御
される。その他の構成は図1に示した参考例1と同様で
ある。
【0055】コンバータ装置制御用の演算制御装置17
は、図8に示すように、直流電力計測信号d3を符号反
転するための反転増幅器71と、自動電力調整を行うた
めの比例積分要素72と、目標設定器73′とから構成
される。
【0056】目標設定器73′は負荷電力計測信号d1
により負荷電力値P1が入力されると、この負荷電力値
P1に対応してコンバータ装置15の設定目標値P3*
を発生する。図8の場合は、P0をこの燃料電池プラン
ト2の燃料電池本体の定格出力として、逆変換装置3の
効率をηとすると、目標設定器73′は、[P3* =P
0−P1/η]の演算を実施して、その演算結果のP3
* を発生している。
【0057】次に、図7および図8を参照して本参考例
の動作を説明する。
【0058】図7において、この燃料電池発電システム
の定格電気出力がP0の時に、負荷10での消費電力が
P1からP1′に変化した場合、負荷電力測定器6の出
力信号d1もP1相当値からP1′相当値に変化する。
【0059】このため、図7のコンバータ装置制御用演
算制御装置17内では目標設定器73′への入力P1が
P1′に変わり、目標値信号もP3* からP3* ′に変
化する。従って、この時のコンバータ装置出力計測信号
d3による値であるP3との偏差が自動電力調整制御を
行うための比例積分要素72に入力され、比例積分要素
72から出力する制御信号kは[P3* ′−P3* ]と
なる。よって、このフィードバック制御によって図7の
コンバータ装置15の出力はコンバータ装置出力測定器
12のコンバータ装置出力信号d3によりP3* ′に相
当するP3′まで変更される。
【0060】このため、電気ヒータ8へ供給される電流
もP3からP3′まで変更される。ここでP1′<P1
とすればP3′>P3となり、排熱回収水の温度h1は
温度h2まで昇温され、高温水Bの温度が上昇して測温
素子23の計測信号fが増加する。よって、温度調節器
24は調節弁制御信号gを変化させて、燃料調節弁22
を絞り込み、燃料CがP3′とP3の差に相当する分だ
け減少する。P1′>P1の場合にはP3′<P3とな
り動作が反転する。
【0061】従って、この燃料電池発電システムでは、
負荷10が変化しても燃料電池プラント2内の燃料電池
本体1の直流電流は変化せず、また燃料電池発電システ
ムの電気出力+熱出力は排熱回収水加熱用温水ボイラ2
1の燃料Cが調節されることで一定となり、燃料電池プ
ラント2は安定運転される。
【0062】(第3の実施形態) 図9は本発明の燃料電池発電システムの第3の実施形態
の構成例を示し、図10は図9のコンバータ装置制御用
の演算制御装置17′の内部構成例を示す。
【0063】図9において、燃料電池電圧測定器18か
ら出力された燃料電池電圧計測信号lとコンバータ装置
15の出力を計測するコンバータ装置出力測定器12か
らの出力信号d3とがコンバータ装置制御用の演算制御
装置17′入力され、コンバータ装置15はこのコンバ
ータ装置制御用の演算制御装置17′の出力信号kによ
り制御される。その他の構成は図7の参考例と同様であ
る。
【0064】図10の演算制御装置17′の構成は基本
的に図4の構成と同じであり、異なるところは自動電力
調整制御を行うための入力信号がコンバータ装置計測信
号d3に変わった点のみである。
【0065】次に、図9および図10を参照して本実施
形態例の動作を説明する。
【0066】図9において、この燃料電池発電システム
の定格電気出力がP0の時に、燃料電池電圧は定格電圧
FCになっている。この状態で負荷10での消費電力が
P1からP1′に変わると、コンバータ装置15の出力
がまだ変化していない時点でP1′<P1の時には、燃
料電池電圧は増加する。
【0067】この時に燃料電池電圧計測信号lはl′に
増加して、図10の目標値VFC * が燃料電池電圧の定格
値にセットされていれば、VFC * <VFCの計測値とな
り、前段の比例積分要素75にVFC * −VFC<0の信号
が入力される。図10のコンバータ装置制御用演算制御
装置17′ではこの比例積分要素75の出力P3**はP
**′に減少し、反転増幅器77により符号反転するの
で、コンバータ装置15の自動電力調整の目標値P3*
はP3* ′に増加する。
【0068】従って、この時のコンバータ装置出力計測
信号d3による値であるP3との偏差が自動電力調整制
御用の後段の比例積分要素72に入力され、制御信号k
は[P3* ′−P3* ]となる。よって、このフィード
バック制御によって図8においてコンバータ装置15の
出力はコンバータ装置出力測定器12のコンバータ装置
出力信号d3によりP3* ′に相当するP3′まで変更
される。従って、コンバータ装置15の出力がP3′ま
で増加するので、P3−P3′分の増加により燃料電池
電圧VFC′はVFC * まで減少する。
【0069】この時に電気ヒータ8へ供給される電力も
P3からP3′まで増加するので、排熱回収水の温度h
1は温度h2まで昇温され、高温水Bの温度が上昇して
測温素子23の計測信号fが増加する。その結果、温度
調節器24は調節弁制御信号gを変化させて燃料調節弁
22に絞り込み、燃料CがP3′とP3の差に相当する
分だけ減少する。P1′>P1の場合には燃料電池電圧
が減少することから、P2′<P2となり動作が反転す
る。
【0070】従って、本実施形態例の燃料電池発電シス
テムでは、負荷10が変化しても燃料電池プラント2内
の燃料電池本体1の直流出力は殆ど変化せず、また燃料
電池発電システムの電気出力+熱出力は排熱回収水加熱
用温水ボイラ21の燃料Cが調節されることで一定とな
り、燃料電池プラント2は安定運転される。
【0071】(第4の実施形態) 図11は本発明の燃料電池発電システムの第4の実施形
態の構成例を示し、図12は図11のコンバータ装置制
御用演算制御装置17″の内部構成例を示す。
【0072】図11において、燃料電池電流測定器16
から出力された燃料電池電流計測信号jとコンバータ装
置15の出力を計測するコンバータ装置出力測定器12
からの出力信号d3とがコンバータ装置制御用演算制御
装置17″に入力され、コンバータ装置15はこのコン
バータ装置制御用演算制御装置17″の出力信号kによ
り制御される。その他の構成は図9の構成と同様であ
る。
【0073】図12のコンバータ装置制御用演算制御装
置17″の構成は基本的に図6の構成と同じであり、異
なるところは自動電力調整制御を行うための入力信号が
コンバータ出力計測信号d3に変わった点のみである。
【0074】次に、図11および図12を参照して本実
施形態例の動作を説明する。
【0075】図11において、この燃料電池発電システ
ムの定格電気出力がP0の時に、燃料電池電流が定格電
流IFCになっている。この状態で負荷10での消費電力
がP1からP1′に変わり、コンバータ装置15の出力
がまだ変化していない時点で、かつP1′<P1の時に
は、燃料電池電流は減少する。
【0076】この時に、燃料電池電流計測信号jはj′
に減少して、図12の目標値IFC *が燃料電池電流の定
格値にセットされていれば、IFC * >IFCの計測値とな
り、前段の比例積分要素75′にIFC * −IFC>0の信
号が入力される。図12のコンバータ装置制御用演算制
御装置17″では、比例積分要素75′を介してコンバ
ータ装置15の自動電力調整制御の目標値P3* はP3
* ′まで増加する。
【0077】従って、この時のコンバータ装置出力計測
信号d3の値であるP3との偏差が自動電力調整制御用
の後段の比例積分要素72に入力され、制御信号kは
[P3* ′−P3* ]となる。よって、このフィードバ
ック制御によって図11においてコンバータ装置15の
出力はコンバータ装置出力測定器12の出力信号d3に
よりP3* ′に相当するP3′まで変更される。従っ
て、コンバータ装置15の出力がP3′まで増加するの
で、P′3−P3分の増加により燃料電池電流IFCはI
FC * まで増加する。
【0078】この時に電気ヒータ8へ供給される電力も
P3からP3′まで増加するので、排熱回収水の温度h
1は温度h2まで昇温され、高温水Bの温度が上昇して
測温素子23の計測信号fが増加する。その結果、温度
調節器24は調節弁制御信号gを変化させて燃料調節弁
22を絞り込み、燃料CがP3′とP3の差に相当する
分だけ減少する。P1′>P1の場合には燃料電池電流
が増加することから、P3′<P3となり、動作が反転
する。
【0079】従って、本実施形態例の燃料電池発電シス
テムでは、負荷10が変化しても燃料電池プラント2内
の燃料電池本体1の直流電流は殆ど変化せず、また燃料
電池発電システムの電気出力+熱出力も排熱回収水加熱
用温水ボイラ21の燃料Cが調節されることで一定とな
り、燃料電池プラント2は安定運転することができる。
【0080】
【発明の効果】以上の説明のように、本発明の燃料電池
発電システムによれば、燃料電池発電システムの排熱回
収水系統に燃料電池発電出力の一部または全部を供給す
る電気ヒータを有する加熱器を設置し、この電気ヒータ
のへ加熱電力を負荷で消費する交流電力の変動に対応し
て調節制御するので、負荷電力の変動を排熱回収水系統
への熱出力の変動に置き換え、負荷電力の変動に拘らず
燃料電池出力をほぼ一定として運転し、燃料電池発電シ
ステム全体の電気出力+熱出力を一定に保つことができ
る。
【0081】また、本発明によれば、負荷変動時は排熱
回収水の昇温のために用いられていた燃料が変化するだ
けで、燃料電池プラント内の燃料電池本体の直流出力は
定格で運転できるため、負荷変動に対して燃料電池発電
システム全体での効率を低下させること無しに運転でき
る。
【0082】すなわち、電気ヒータに供給された負荷の
変動分に相当する電力は燃料電池発電システムの熱出力
に置き換えられて排熱回収水の温度が上昇し、一方排熱
回収水系統に設置された加熱用温水ボイラは回収水温度
を一定以上に保つように制御されているため、回収水の
温度上昇に見合う分だけボイラ燃料が節約される。従っ
て、本発明による燃料電池発電システムでは、交流負荷
で消費電力が変動しても燃料電池発電システムの総出力
である電力+熱出力は変化せず、排熱回収水系統の昇温
のために用いられていた燃料が減少するだけで、燃料電
池プラントの直流出力は一定で運転できるので、安定運
転ができ、かつ交流負荷の変動に対しても追従ができ
る。また、交流負荷での消費電力が変動しても燃料電池
発電プラント内の燃料電池本体の直流出力は定格で運転
できるため、燃料電池発電システム全体での効率を低下
させること無しに運転できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例としての燃料電池発電システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の整流装置制御用演算制御装置7の内部構
成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の燃料電池発電システムの第1の実施形
態の構成例を示すブロック図である。
【図4】図3の整流装置制御用演算制御装置7′の内部
構成例を示すブロック図である。
【図5】本発明の燃料電池発電システムの第2の実施形
態の構成例を示すブロック図である。
【図6】図5の整流装置制御用演算制御装置7″の内部
構成例を示すブロック図である。
【図7】本発明の別の参考例としての燃料電池発電シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図8】図7のコンバータ装置制御用演算制御装置17
の内部構成例を示すブロック図である。
【図9】本発明の燃料電池発電システムの第3の実施形
態の構成例を示すブロック図である。
【図10】図9のコンバータ装置制御用演算制御装置1
7′の内部構成例を示すブロック図である。
【図11】本発明の燃料電池発電システムの第4の実施
形態の構成例を示すブロック図である。
【図12】図11のコンバータ装置制御用演算制御装置
17″の内部構成例を示すブロック図である。
【図13】従来の燃料電池発電システムの構成の一例を
示すブロック図である。
【図14】従来の燃料電池発電システムの他の構成例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 燃料電池(燃料電池本体) 2 燃料電池プラント 3 逆変換装置 4 燃料電池プラント排熱回収用の熱交換器 5 ヒータ電力調整用の整流装置(電力変換装置) 6 負荷電力測定器 7,7′,7″ 整流装置制御用の演算制御装置 8 電気ヒータ 9 排熱回収水加熱器 10 負荷(電気負荷) 11 整流装置出力測定器 12 コンバータ装置出力測定器 16 燃料電池電流測定器 18 燃料電池電圧測定器 17,17′,17″ コンバータ装置制御用の演算制
御装置 20 高温水温度調整用の熱交換器(昇温用熱交換器) 21 加熱用温水ボイラ 22 温水ボイラの燃料調節弁 23 測温素子 24 温度調節器 30 比較器 31 制限電圧設定器 32 交流スイッチ 33 直流スイッチ 38 ダミーヒータ 39 水蒸気発生器 71,74,77 反転増幅器 72,75,75′ 比例積分器 73 P2目標値設定器 73′ P3目標値設定器 76 燃料電池電圧目標値設定器 76′ 燃料電池電流目標値設定器 A 排熱回収用冷水 B 排熱回収用高温水 C 温水ボイラ燃料 d1 負荷電力計測信号 d2 整流器出力計測信号 d3 コンバータ装置出力信号 e 整流装置制御信号 f 高温水温度信号 g 燃料調節弁制御信号 h1 排熱回収水燃料電池プラント出口温度 h2 排熱回収水加熱器出口温度 j 燃料電池電流計測信号 k コンバータ装置制御信号 l 燃料電池電圧計測信号

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電力を出力する燃料電池プラント
    と、該直流出力を交流に変換して負荷に供給する逆変換
    装置と、該燃料電池プラントの排熱を回収するための排
    熱回収水系統と、該排熱回収水系統の回収水の温度を一
    定以上に保つための加熱用ボイラとを備えている燃料電
    池発電システムにおいて、 前記排熱回収水系統に設置されて前記逆変換装置から電
    力を供給される電気ヒータにより排熱回収水を加熱する
    加熱器と、 前記燃料電池プラント内の燃料電池部の両端電圧値を検
    出して該検出値に相当する電池電圧検出信号を発生する
    電池電圧検出部と、 前記電気ヒータと前記逆変換装置間に接続され該逆変換
    装置の交流電力を直流に変換して該電気ヒータへ供給す
    る電力変換装置と、 前記電池電圧検出信号を基に負荷電力の変動を前記排熱
    回収水系統への熱出力の変動に置き換えるための所定の
    演算を行い該演算結果により前記電力変換装置の出力電
    力を制御する演算制御装置とを具備することを特徴とす
    る燃料電池発電システム。
  2. 【請求項2】 直流電力を出力する燃料電池プラント
    と、該直流出力を交流に変換して負荷に供給する逆変換
    装置と、該燃料電池プラントの排熱を回収するための排
    熱回収水系統と、該排熱回収水系統の回収水の温度を一
    定以上に保つための加熱用ボイラとを備えている燃料電
    池発電システムにおいて、 前記排熱回収水系統に設置されて前記逆変換装置から電
    力を供給される電気ヒータにより排熱回収水を加熱する
    加熱器と、 前記燃料電池プラント内の燃料電池部の出力直流電流値
    を検出して該検出値に相当する電池電流検出信号を発生
    する電池電流検出部と、 前記電気ヒータと前記逆変換装置間に接続され該逆変換
    装置の交流電力を直流に変換して該電気ヒータへ供給す
    る電力変換装置と、 前記電池電流検出信号を基に負荷電力の変動を前記排熱
    回収水系統への熱出力の変動に置き換えるための所定の
    演算を行い該演算結果により前記電力変換装置の出力電
    力を制御する演算制御装置とを具備することを特徴とす
    る燃料電池発電システム。
  3. 【請求項3】 直流電力を出力する燃料電池プラント
    と、該直流出力を交流に変換して負荷に供給する逆変換
    装置と、該燃料電池プラントの排熱を回収するための排
    熱回収水系統と、該排熱回収水系統の回収水の温度を一
    定以上に保つための加熱用ボイラとを備えている燃料電
    池発電システムにおいて、 前記排熱回収水系統に設置されて前記燃料電池プラント
    内の燃料電池両端から電力を供給される電気ヒータによ
    り排熱回収水を加熱する加熱器と、 前記燃料電池プラント内の燃料電池部の両端電圧値を検
    出してこの検出値に相当する電池電圧検出信号を発生す
    る電池電圧検出部と、 前記電気ヒータと前記燃料電池両端部間に接続されて該
    電気ヒータへ供給する電力を変換する電力変換装置と、 前記電池電圧検出信号を基に負荷電力の変動を前記排熱
    回収水系統への熱出力の変動に置き換えるための所定の
    演算を行い該演算結果により前記電力変換装置の出力電
    力を制御する演算制御装置とを具備することを特徴とす
    る燃料電池発電システム。
  4. 【請求項4】 直流電力を出力する燃料電池プラント
    と、該直流出力を交流に変換して負荷に供給する逆変換
    装置と、該燃料電池プラントの排熱を回収するための排
    熱回収水系統と、該排熱回収水系統の回収水の温度を一
    定以上に保つための加熱用ボイラとを備えている燃料電
    池発電システムにおいて、 前記排熱回収水系統に設置されて前記燃料電池プラント
    内の燃料電池両端から電力を供給される電気ヒータによ
    り排熱回収水を加熱する加熱器と、 前記燃料電池プラント内の燃料電池部の直流出力電流値
    を検出してこの検出値に相当する電池電流検出信号を発
    生する電池電流検出部と、 前記電気ヒータと前記燃料電池両端部間に接続されて該
    電気ヒータへ供給する電力を変換する電力変換装置と、 前記電池電流検出信号を基に負荷電力の変動を前記排熱
    回収水系統への熱出力の変動に置き換えるための所定の
    演算を行い該演算結果により前記電力変換装置の出力電
    力を制御する演算制御装置とを具備することを特徴とす
    る燃料電池発電システム。
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