JP3421895B2 - ツェナーダイオード - Google Patents

ツェナーダイオード

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JP3421895B2 JP33141095A JP33141095A JP3421895B2 JP 3421895 B2 JP3421895 B2 JP 3421895B2 JP 33141095 A JP33141095 A JP 33141095A JP 33141095 A JP33141095 A JP 33141095A JP 3421895 B2 JP3421895 B2 JP 3421895B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の抵抗
トリミングに用いられるツェナーダイオードに関する。 【0002】 【従来の技術】VLSIに搭載されるデバイスを高精度
化する技術としてトリミングがある。例えば抵抗のトリ
ミングとしては、レーザーカット,アルミニウムヒュー
ズ,ツェナーザップがある。上記ツェナーザップによる
トリミングは、現有のデバイス測定装置で容易にツェナ
ーダイオードのザッピングが可能であることから有用な
トリミング技術として採用され始めている。 【0003】図8は、上記トリミング回路に用いられる
ツェナーダイオードの断面図である。このツェナーダイ
オード8は、シリコン基板81上にエピタキシャル成長
させたN型シリコンのエピタキシャル層(以下、Nエピ
層)82と、このNエピ層82の表面層に配置されたP
型不純物層からなるアノード83、当該アノード83の
表面層に配置されたN型不純物層からなるカソード84
とを有している。上記アノード83及びカソード84に
は、アルミニウムからなる配線85がそれぞれ接続され
ている。また、アノード83及びカソード84は、Nエ
ピ層82の表面層に不純物を拡散させることによって形
成された層であり、当該アノード83とカソード84と
の間には、N型シリコンとP型シリコンとのホモジャン
クションが形成される。また、NPNトランジスタのエ
ミッタ−ベース間がツェナー降伏を示すことから、図に
示すように上記Nエピ層82をコレクタにしたNPNト
ランジスタにおいて、当該トランジスタのベースをアノ
ード83にし、エミッタをカソード84にしてツェナー
ダイオードとしても良い。この場合には、上記Nエピ層
82にN型埋め込み層85を介して接続されたN型のプ
ラグ領域86と、エミッタになるカソード84とを短絡
させて用いることもできる。 【0004】そして、ツェナーザップによる抵抗トリミ
ングでは、上記のツェナーダイオードを用いて図9に示
すようなトリミング回路を構成する。このトリミング回
路は、直列に接続された抵抗r1 〜r3 からなる抵抗R
と、抵抗r2 ,r3 にそれぞれ並列に接続されたツェナ
ーダイオードd1 ,d2 とを有し、これらのツェナーダ
イオードd1 ,d2 には、当該ツェナーダイオード
1 ,d2 のアノードとカソードとの間に逆バイアスを
印加してザッピングするためのトリミング用パッドp1
〜p3 が接続されている。上記構成のトリミング回路
は、IC上に形成された素子が通常動作する状態におい
てツェナーダイオードd1 ,d2 に逆バイアスが印加さ
れるように、当該IC上に作り込まれている。 【0005】上記トリミング回路では、トリミングを行
わない場合には、ICを通常動作させる電圧がツェナー
ダイオードd1 ,d2 のアノードとカソードと間に逆バ
イアスとして印加される。この状態においては、ツェナ
ーダイオードd1 ,d2 の抵抗が非常に高いため当該ツ
ェナーダイオードd1 ,d2 には電流が流れず、抵抗R
=r1 +r2 +r3 になる。一方、トリミングによって
抵抗R=r1 にしたい場合には、トリミング用パッドp
1 〜p2 を用いてツェナーダイオードd1 ,d 2 に逆バ
イアスを印加して過大電流を流し、ツェナーダイオード
1 ,d2 をザッピングする。これによって、ツェナー
ダイオードd1 ,d2 を、抵抗値が20〜30Ω程度の
低抵抗体にして抵抗r2 ,r3 のバイパスにし、抵抗R
=r1 にする。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記ツェナー
ザップによるトリミングでは、ツェナーダイオードがザ
ッピングされるまでは、トリミング用抵抗の方が当該ツ
ェナーダイオードよりも抵抗値が小さいことからトリミ
ングパッドからの過大電流がトリミング用抵抗及びこれ
に接続される他の素子へ流れる。このため、上記過大電
流によって、トリミング用回路に接続される他の素子に
電気的なダメージが加わり、信頼性上の問題を引き起こ
すことが懸念される。 【0007】これを防止するためには、アノード及びカ
ソード中の不純物濃度を高くしてより低い逆バイアスの
印加でツェナーダイオードをツェナー降伏させてザッピ
ングする必要がある。しかし、シリコン中の不純物濃度
には固溶限界があることから、上記構成のツェナーダイ
オードで逆バイアスに対する耐圧を低下させるには限界
がある。 【0008】 【課題を解決するための手段】そこで本発明のツェナー
ダイオードでは、アノード及びカソードのうちの少なく
とも何方か一方を、シリコンとシリコンよりもツェナー
降伏し易い半導体材料とからなる化合物半導体で構成す
ることを上記課題を解決するための手段としている。ま
た、上記半導体材料にはゲルマニウムを用いる。 【0009】上記ツェナーダイオードでは、アノード及
びカソードのうちの何方か一方が、シリコンとシリコン
よりもツェナー降伏し易い半導体材料とからなる化合物
半導体で構成されていることから、シリコンからなるホ
モジャンクションを有するツェナーダイオードと比較し
て、逆バイアスを印加した場合の耐圧、すなわちツェナ
ー降伏する電圧が低くなる。このため、このツェナーダ
イオードを用いたトリミング回路では、より低電圧で当
該ツェナーダイオードがザッピングされる。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明のツェナーダイオー
ドの第1〜第3実施形態を図面に基づいて順次説明す
る。なお、各実施形態の説明において同一の構成部分に
は同一の符号を付し、重複する説明は省略する。 【0011】図1は、第1実施形態のツェナーダイオー
ドの断面図である。このツェナーダイオード1は、基板
10上に配置されるアノード11と、当該アノード11
上に配置されるカソード12とを有している。また、ア
ノード11及びカソード12には、それぞれアルミニウ
ムかなる配線15が接続され、当該各配線15からアノ
ード11及びカソード12に逆バイアスが印加されるよ
うに構成されている。 【0012】上記アノード11は、シリコン(Si)と
シSiよりもツェナー降伏し易い半導体材料とからなる
化合物半導体中に、P型不純物を拡散させてなる層であ
る。ここで、上記ツェナー降伏し易い半導体材料には、
例えばゲルマニウム(Ge)が用いられる。Geは、そ
の降伏電界が8〔V/μm〕でありSiの降伏電界30
〔V/μm〕に比べて低いこと、及びGe中の電子の移動
度は3900〔cm2/Vsec〕でありSi中の電子の移動度
1350〔cm2/Vsec〕に比べて速いことから、Siより
もツェナー降伏し易い。 【0013】また、上記GeとSiとの化合物半導体
(Si1-x Gex 、以下SiGeと記す)でアノード1
1を構成する場合、当該SiGe中におけるGeの濃度
は、アノード11が加熱された場合に基板10とアノー
ド11を構成するSiGeとの格子定数の違いによって
アノード11が塑性変形して結晶欠陥を生じない程度の
値にする。そこで好ましくは、基板10がSiからなる
場合には、SiGe中におけるGeの含有量を15wt
%以下に設定する。さらに、SiGe中におけるGeの
濃度及びP型不純物の濃度は、上記ツェナーダイオード
をツェナーザップに用いたトリミング回路が組み込まれ
たICを通常動作させる電圧では当該ツェナーダイオー
ドがザッピングされない範囲でできるだけ低い耐圧を有
するように設定する。 【0014】一方、上記カソード12は、Si中にN型
不純物を拡散させてなる層かまたは上記アノード11と
同様のSiGe中にN型不純物を拡散させてなる層であ
る。そして、当該カソード12をSiGeで構成する場
合には、当該SiGe中におけるGeの濃度は、アノー
ド11やカソードが加熱された場合にアノード11とカ
ソード12を構成するSiGeとの格子定数の違いによ
って当該アノード11及びカソード12が塑性変形して
結晶欠陥を生じない程度の値にする。さらに、当該カソ
ード12中におけるGeの濃度及び不純物の濃度は、上
記ツェナーダイオードをツェナーザップに用いたトリミ
ング回路が組み込まれたICを通常動作させる電圧では
当該ツェナーダイオードがザッピングされない範囲でで
きるだけ低い耐圧を有するように設定する。 【0015】なお、カソード12をSiGeで構成する
場合には、上記アノード11(第1不純物層)をSiで
構成するようにしても良い。この場合においても、カソ
ード12を構成するSiGe中のGeの濃度及びカソー
ド12中のN型不純物の濃度は、上記と同様にして設定
する。 【0016】また、上記ツェナーダイオード1が配置さ
れる基板10は、例えばシリコン基板101と、この上
面に形成されたN型シリコンのエピタキシャル層(以
下、Nエピ層と記す)102と、当該Nエピ層102の
表面側に形成されたLOCOS(Local Oxidation of S
ilicon) 酸化膜106とで構成されている。そして、L
OCOS酸化膜106で分離されたNエピ層102上に
上記ツェナーダイオード1を配置し、Nエピ層102内
に形成されたプラグ領域107とN型のカソード12と
を配線15によって短絡させることで、アノード11と
シリコン基板101との電気的な分離状態を確保してい
る。 【0017】上記構成のツェナーダイオード1では、ア
ノード11及びカソード12のうちの何方か一方が、S
iとSiよりもツェナー降伏し易い半導体材料(例えば
Ge)とからなる化合物半導体で構成されている。この
ことから、Siからなるホモジャンクションを有するツ
ェナーダイオードと比較して、上記ツェナーダイオード
1は逆バイアスに対する耐圧が低いものになる。したが
って、このツェナーダイオード1をツェナーザップとし
て用いたトリミング回路では、抵抗トリミングの際によ
り低電圧で当該ツェナーダイオードがザッピングされ
る。したがって、当該トリミング回路が組み込まれたI
Cでは、当該ICを構成する素子に対するトリミングの
ための電圧の影響を小さく抑えて抵抗トリミングを行う
ことが可能になる。尚、上記トリミング回路は、従来の
技術において図9を用いて説明したと同様の回路であ
り、詳しい回路構成の説明は省略する。 【0018】以下に、図2を用いて上記ツェナーダイオ
ード1の形成方法を説明する。尚、ここでは、同一基板
上に当該ツェナーダイオードとNPNバイポーラトラン
ジスタとを形成する場合を例に取って説明を行う。先
ず、図2(1)に示すように、P型のシリコン基板10
1上に、抵抗率1Ω・cm程度,膜厚1μm程度のNエ
ピ層102を成膜する。このNエピ層102は、NPN
バイポーラトランジスタのコレクタ層になる。次に、熱
酸化法によってNエピ層102の表面に30nm程度の
膜厚のパッド酸化膜103を成長させ、さらに減圧CV
D(Chemical Vapor Deposition)法によって65μm程
度の膜厚の窒化シリコン膜104を当該パッド酸化膜1
03上に成膜する。上記パッド酸化膜103は次に行う
LOCOS酸化の際の緩衝膜になるものであり、上記窒
化シリコン膜104は上記LOCOS酸化の際の酸化防
止膜になるものである。 【0019】次に、リソグラフィー法によって、窒化シ
リコン膜104上にレジストパターン105を形成す
る。このレジストパターン105は、LOCOS酸化膜
を形成する部分のNエピ層102上に開口部を有する形
状のものである。その後、上記レジストパターン105
をマスクに用いたRIE(Reactive IonEtching) によ
って、窒化シリコン膜104, パッド酸化膜103及び
Nエピ層102をエッチングする。 【0020】次いで、図2(2)に示すように、レジス
トパターン(105)を除去した後、1050℃程度の
スチーム酸化によって、窒化シリコン膜104から露出
するNエピ層102表面に1.0μm程度の膜厚のLO
COS酸化膜106を成長させる。その後、熱リン酸を
用いたウェットエッチングによって、窒化シリコン膜1
04を除去する。次いで、ここでは図示しないレジスト
パターンをマスクに用いたイオン注入によって、Nエピ
層102内にリン(P)のようなN型の不純物を1016
個/cm2 程度導入する。その後1000℃程度の温度
で上記N型の不純物の活性化熱処理を行い、当該Nエピ
層102内の表面側に上記N型の不純物を拡散させてな
るプラグ領域107を形成する。 【0021】次に、上記レジストパターンを除去した
後、ここでは図示しない新たなレジストパターンをマス
クに用いたイオン注入によって、LOCOS酸化膜10
6の下面に沿った基板10中にホウ素(B)のようなP
型の不純物を1014個/cm2程度導入する。その後9
50℃程度の温度で上記P型の不純物の活性化熱処理を
行い、当該LOCOS酸化膜106の下面に上記P型の
不純物を拡散させてなるアイソレーション領域108を
形成する。次に、上記レジストパターンを除去した後、
フッ酸系の薬液を用いたウェットエッチングによって、
Nエピ層102上のパッド酸化膜103を除去する。以
上によって、基板10を形成する。 【0022】次いで、図2(3)に示すように、MBE
(Molecular Beam epitaxy),UHV(Ultra High Vac
uum )−CVD等の成膜技術によって、P型不純物を含
有するSiGeからなる第1半導体層11aを基板10
上にエピタキシャル成長させる。この第1半導体層11
aは、ツェナーダイオードのアノードになると共にNP
Nバイポーラトランジスタのベースを構成する層にな
る。その後、上記第1半導体層11aの成膜に連続させ
て、当該第1半導体層11a上にN型不純物を含有する
Siからなる第2半導体層12aをエピタキシャル成長
させる。 【0023】次に、図2(4)に示すように、リソグラ
フィー法によって第2半導体層12a上にレジストパタ
ーン110を形成し、このレジストパターン110をマ
スクに用いて第2半導体層12aをエッチングする。こ
れによって、当該第2半導体層12aからなるカソード
12を形成する。また、ここでは図示しないNPNバイ
ポーラトランジスタ領域に当該第2半導体層12aから
なるエミッタを形成する。 【0024】次に、図2(5)に示すように、上記レジ
ストパターン(110)を除去した後、カソード12を
覆う状態で第1半導体層11a上にレジストパターン1
11を形成し、このレジストパターン111をマスクに
用いて第1半導体層11aをエッチングする。これによ
って、当該第1半導体層11aからなるアノード11を
形成する。また、ここでは図示しないNPNバイポーラ
トランジスタ領域に当該第1半導体層11aからなるベ
ースを形成する。 【0025】次いで、上記レジストパターン11を除去
した後、図1に示したように、CVD法によって当該ア
ノード11及びカソード12を覆う状態で基板10上に
酸化シリコン膜13を成膜する。次いで、酸化シリコン
膜13上に形成したレジストパターン(図示せず)をマ
スクに用いたエッチングによって、アノード11,カソ
ード12及び基板10表面のプラグ領域107にそれぞ
れ達する各コンタクトホール14を当該酸化シリコン膜
13に形成する。 【0026】その後、スパッタ成膜によって、下層から
順に膜厚30nmのTi(チタン),膜厚70nmのT
iON(酸化窒化チタン),膜厚30nmのTiをバリ
アメタルとして成膜し、この上面にアルミニウムからな
る配線層を0.7μmの膜厚で成膜する。次に、上記配
線層上にレジストパターン(図示せず)を形成し、この
レジストパターンをマスクに用いて上記配線層及びバリ
アメタルをエッチングする。これによって、アノード1
1に接続する配線15とカソード12とプラグ領域10
7とを短絡させた状態でこれらに接続する配線15とを
形成する。ただし、上記配線15は、必ずしもカソード
12とプラグ領域107とを短絡させる必要はない。ま
た、このエッチングによって、ここでは図示しないNP
Nバイポーラトランジスタ領域にベース,エミッタ及び
プラグ層(コレクタ取り出し層)にそれぞれ接続する配
線を形成する。 【0027】以上によって、NPNバイポーラトランジ
スタと同一の製造プロセスで上記ツェナーダイオードが
形成される。 【0028】次に、図3は、第2実施形態のツェナーダ
イオードの断面図である。ここで示す第2実施形態のツ
ェナーダイオード2と上記第1実施形態のツェナーダイ
オードとの異なる点は、基板20の構成にある。すなわ
ち、第2実施形態のツェナーダイオード2は、高耐圧の
NPNバイポーラトランジスタを構成する基板20上に
形成されている。このため、当該ツェナーダイオード2
は、高耐圧NPNバイポーラトランジスタと同一の製造
工程で形成される。なお、基板20上に配置されるアノ
ード11及びカソード12は、上記第1実施形態と同様
に構成されたものである。 【0029】以下に、図4を用いて上記ツェナーダイオ
ード2の形成方法を説明する。先ず、図4(1)に示す
ように、950℃程度のスチーム酸化によって、P型の
シリコン基板101の表面層に300nm程度の膜厚の
酸化シリコン膜202を成長させる。次に、ここでは図
示しないレジストパターンをマスクに用いたエッチング
によって酸化シリコン膜202をエッチングし、N+
め込み層を形成する領域上の酸化シリコン膜202部分
を除去する。次に、シリコン基板101中に、例えばS
2 3 (酸化アンチモン)のような固体拡散ソースを
用いて1200℃程度の温度でSbを拡散させ、当該シ
リコン基板101の表面層にN+埋め込み層203を形
成する。 【0030】次に、図4(2)に示すように上記酸化シ
リコン膜(202)を除去した後、第1実施形態のツェ
ナーダイオード製造において図2(1)を用いて説明し
た工程と同様にして、シリコン基板101の上面に上記
第1実施形態と同様のNエピ層204を成膜し、次い
で、Nエピ層204上にパッド酸化膜205と窒化シリ
コン膜206とを成膜する。その後、Nエピ層204の
プラグ領域になる部分上とNPNバイポーラトランジス
タのコレクタになる部分上とに開口部を有するレジスト
パターン207を窒化シリコン膜206上に形成する。
次いで、当該レジストパターン207をマスクに用いて
窒化シリコン膜206,パッド酸化膜205及びNエピ
層204のエッチングを行う。 【0031】次いで、図4(3)に示すように、レジス
トパターン(407)を除去した後、上記第1実施形態
において図2(2)を用いて説明した工程と同様にし
て、Nエピ層204表面にLOCOS酸化膜208を成
長させる。 【0032】次に、図4(4)に示すように、上記第1
実施形態において図2(2)を用いて説明した工程と同
様にして、Nエピ層204内の表面側にプラグ領域20
9を形成し、さらに、LOCOS酸化膜208の下面に
沿ってアイソレーション領域210を形成する。以上に
よって、基板20を形成する。 【0033】その後、図5(5)〜(7)に示す工程
は、上記第1実施形態の図2(3)〜(5)を用いて説
明した工程と同様にして、基板20上に第1半導体層1
1aかなるアノード11と第2半導体層12aからなる
カソード12を積層形成する。以下の工程も上記第1実
施形態と同様に行い、これによって図3に示したツェナ
ーダイオード2を形成する。 【0034】次に、図6は、第3実施形態のツェナーダ
イオードの断面図である。ここで示す第3実施形態のツ
ェナーダイオード3と上記第1及び第2実施形態のツェ
ナーダイオードとの異なる点は、アノード11内の不純
物分布にある。すなわち、第3実施形態のツェナーダイ
オード3では、カソード12から露出しているアノード
11部分の不純物濃度がカソード12下のアノード11
部分の不純物濃度よりも濃くなっている。このため、以
下に示す製造工程においてカソード12を形成する場合
に、当該カソード12から露出しているアノード11部
分の膜厚がオーバーエッチングによって薄くなっても、
配線15が接続される上記アノード11部分の抵抗値の
上昇を低く抑えることができる。そして、基板20は、
例えば上記第2実施形態のツェナーダイオード(2)と
同様に構成されたものでも良い。 【0035】以下に、上記ツェナーダイオード3の形成
方法を説明する。先ず、図7(5)に示すように、例え
ば第2実施形態のツェナーダイオード製造における図4
(1)〜(4)を用いて説明した工程と同様にして基板
20を形成した後、図5(5)を用いて説明したと同様
にして当該基板20上に第1半導体層11aと第2半導
体層12aとを成膜する。その後、当該第2半導体層1
2a上に、60nm程度の膜厚の窒化シリコン膜301
を成膜する。この窒化シリコン膜301は、後の図7
(8)を用いて説明するイオン注入工程で、カソードの
マスクになる層である。 【0036】次に、図7(6),(7)に示す工程は、
上記第2実施形態の図5(6)及び(7)を用いて説明
したと同様に行い、これによって基板20上にアノード
11とカソード12とを積層形成する。カソード12の
上面には、窒化シリコン膜301が残った状態になって
いる。 【0037】その後、図7(8)に示す工程では、カソ
ード12,当該カソード12上の窒化シリコン膜301
及びアノード11の側壁に酸化シリコンからなるサイド
ウォール302を形成する。このサイドウォール302
は、CVD法によって成膜した400nm程度の膜厚の
酸化シリコン膜(図示せず)をRIEすることによって
形成される。次に、基板20上に、レジストパターン3
03を形成する。その後、このレジストパターン303
をマスクに用いたイオン注入によって、カソード12か
ら露出するアノード11部分に1015個/cm2 程度の
ホウ素イオンまたはフッ化ホウ素イオン(BF2 )のよ
うなP型不純物を注入する。 【0038】これによって、上記アノード11部分の不
純物濃度を他のアノード11部分よりも高くする。そし
て、図7(6)で示したカソード12を形成する際の第
2半導体層12aのエッチングで、オーバーエッチング
された第1半導体層11aの膜減りによるアノード11
の抵抗の上昇を抑える。 【0039】その後、図6に示すように、レジストパタ
ーン(303)と窒化シリコン膜(301)とを除去し
た後、第1及び第2実施形態と同様にして、配線15を
形成する。 【0040】以上の各実施形態では、NPNバイポーラ
トランジスタと同一工程で同一基板上に配置されるツェ
ナーダイオードを例に取って説明を行った。このため、
上記ツェナーダイオードの構成を、基板10,20上に
アノード11を配置し、当該アノード11上にカソード
12を配置したものとして説明した。しかし、本発明の
ツェナーダイオードは上記に限定されるものではなく、
抵抗トリミングのツェナーザップとして用いられるもの
で有ればよい。このため、基板10,20上のアノード
11とカソード12との配置状態は、当該アノード11
とカソード12とが接合状態にあれば上記構成に限定さ
れるものではない。 【0041】 【発明の効果】以上、本発明のツェナーダイオードによ
れば、アノード及びカソードのうちの何方か一方をシリ
コンとシリコンよりもツェナー降伏し易い半導体材料と
からなる化合物半導体で形成することで、シリコンから
なるホモジャンクションを有するツェナーダイオードと
比較して逆バイアスに対する耐圧を低くすることができ
る。このため、ツェナーダイオードを用いた抵抗トリミ
ング用の回路において、より低電圧でツェナーダイオー
ドをザッピングすることが可能になり、上記トリミング
回路に接続する抵抗及び素子に過大な電流を流すことな
く抵抗トリミングを行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】第1実施形態のツェナーダイオードの断面図で
ある。 【図2】第1実施形態のツェナーダイオードの製造工程
図である。 【図3】第2実施形態のツェナーダイオードの断面図で
ある。 【図4】第2実施形態のツェナーダイオードの製造工程
図(その1)である。 【図5】第2実施形態のツェナーダイオードの製造工程
図(その2)である。 【図6】第3実施形態のツェナーダイオードの断面図で
ある。 【図7】第3実施形態のツェナーダイオードの製造工程
図である。 【図8】従来のツェナーダイオードの断面図である。 【図9】ツェナーザップによる抵抗トリミングの回路図
である。 【符号の説明】 1,2,3 ツェナーダイオード 10,20 基板 11 アノード 12 カソード

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アノードと、当該アノードに接合する状
    態で配置されたカソードとを有するツェナーダイオード
    において、 前記アノード及びカソードのうちの少なくとも何れか一
    方は、シリコンとゲルマニウムとからなる化合物半導体
    で構成されたものであることを特徴とするツェナーダイ
    オード。
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