JP3421772B2 - ポリウレタン弾性体の製造方法 - Google Patents
ポリウレタン弾性体の製造方法Info
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Description
製造方法に関する。さらに詳しくは、ポリオール、ジイ
ソシアネート、ジアミンとを主たる反応成分として得ら
れるポリウレタンを主成分とする、加熱を伴う成形や成
形後の熱処理によって高分子量化し、優れた物性を安定
に発現するポリウレタン弾性体の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ポリウレタン弾性体を高分子量化してそ
の弾性特性を改良する試みとして、米国特許3,55
7,044号明細書、特公昭46−14473号公報が
知られている。これらの技術は、低分子量の第二級モノ
アミンでブロックされたイソシアネート基およびアミノ
基とを末端基として有するポリウレタンの溶液を、紡
糸、後加工工程で加熱し、両末端基の交換反応を起こす
ことにより高分子量化させる技術である。このようなポ
リウレタン弾性体は、両末端イソシアネートのプレポリ
マー溶液を、このプレポリマーのイソシアネート基の当
量以上の第一級ジアミンと第二級モノアミンの混合溶液
とを反応させて鎖延長反応を行うことにより得ることが
できる。 【0003】このような方法により、ポリウレタン弾性
体の物性を向上させることができるが、このポリウレタ
ン弾性体の末端基であるアミノ基と第二級モノアミンで
ブロックされたイソシアネート基との反応は室温でも進
行するため、例えば、紡糸を行いチーズとして巻き取っ
た時、室温で保存していても経時日数の異なるチーズで
は糸の分子量が異なるとか、同一チーズでもチーズの内
層と外層では糸の分子量が異なるといった事態が生じる
など、糸の物性の変動となり悪影響を及ぼす。 【0004】加熱を伴う成形や成形後の熱処理によって
高分子量化するが、室温保存では物性の変動が小さいポ
リウレタン弾性体を製造する方法として、中間重合体の
末端イソシアネート基と等量のアミン化合物を反応さ
せ、ケトイミンアミンと第二級モノアミンから誘導され
る末端基構造を有するポリマーを製造する方法(特公平
1−29492)が提案されている。しかしながらこの
方法では、熱処理時の高分子量化反応に関与する2種の
末端基である、ケトイミンアミンから誘導される末端基
と第二級モノアミンから誘導される末端基の量的バラン
スを制御することが困難であるため、糸の物性の変動と
なり悪影響を及ぼすばかりか、熱処理によって十分な物
性の発現が期待できない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、室温
付近に比べ加熱を伴う成形や成形後の熱処理条件下での
高分子量化が起こり易く、かつ熱処理のよる高分子量化
により優れた物性を安定に発現するポリウレタン弾性体
の製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ポリ
オールと過剰の有機ジイソシアネートから得られるプレ
ポリマーを、溶媒の存在下に鎖延長反応せしめた後、過
剰のモノアミンにより末端停止反応せしめてポリウレタ
ン弾性体を製造する方法であって、鎖延長剤として有機
ジアミンと第二級モノアミンの混合物により鎖延長反応
せしめた後、末端停止剤としてまず第二級モノアミンを
添加して一部末端停止反応せしめ、続いてケトイミンア
ミンおよび/またはアルドイミンアミンを添加して末端
停止反応せしめることを特徴とするポリウレタン弾性体
の製造方法である。 【0007】以下本発明をさらに詳しく説明する。本発
明のポリウレタン弾性体は、ポリオールと過剰の有機ジ
イソシアネートからなる両末端イソシアネートのプレポ
リマーを、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチレンホスホンアミド等
の不活性な極性溶媒に溶解して、有機ジアミンと第二級
モノアミンの混合物により、イソシアネート基に対して
過剰とならない範囲で鎖延長反応を行った後、末端停止
剤としてまず第二級モノアミンをイソシアネート基に対
して過剰とならない範囲で添加し、続いて有機ジアミン
にケトンまたはアルデヒドを反応させて得られるケトイ
ミンアミンおよび/またはアルドイミンアミンを、残存
するイソシアネート基に対して過剰となるよう添加する
ことにより得ることができる。 【0008】本発明で用いるポリオールは、ポリオキシ
ブチレンエーテルグリコール、ポリエチレンアジペー
ト、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラクタム等の
任意のポリオールを用いることができる。また、分子量
も任意のものを用いることができるが、ポリウレタン弾
性体の物性の面からは1000〜3000のものが望ま
しい。 【0009】有機ジイソシアネートとしては、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トルエ
ンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネー
ト等の芳香族ジイソシアネートを用いることができる。
好ましくは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ートである。 【0010】これらのポリオールと有機ジイソシアネー
トを、モル比で1.5〜3.0の範囲で有機ジイソシア
ネート過剰となるように混合し、60〜120℃の温度
で反応させてプレポリマーを得る。この時、ポリオー
ル、有機ジイソシアネート共に、得られるポリウレタン
弾性体の物性を損なわない範囲で二種類以上を用いるこ
とができる。また、少量モルのエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール等の低分子量ジオ
ールを用いることもできる。 【0011】このようにして得られたプレポリマーを4
0℃以下に冷却して、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチレンホスホ
ンアミド等の極性溶媒に溶解してプレポリマー溶液を得
る。 【0012】このプレポリマー溶液に、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキ
サメチレンホスフィルアミド等の極性溶媒に溶解した有
機ジアミンと第二級モノアミンの混合物を、イソシアネ
ート基に対して過剰とならな範囲で反応させて鎖延長反
応を行う。 【0013】有機ジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、1,2−プロピレンジアミン、1,2−シクロヘキ
サンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、1,
4−シクロヘキサンジアミン、ヒドラジン等を用いるこ
とができる。好ましくは、エチレンジアミンである。 【0014】また、第二級モノアミンとしては、ジメチ
ルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン等の一種または混合物を用いることができ
る。 【0015】鎖延長反応により所定の溶液粘度まで粘度
を上昇させた後、末端停止反応を行う。末端停止反応
は、まずN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ヘキサメチレンホスフィルアミド等
の極性溶媒に溶解した第二級モノアミンを、イソシアネ
ート基に対して過剰とならない範囲で反応させ、続いて
N,N−ジメチルアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチレンホスフィルアミド等の極性溶媒に溶
解したケトイミンアミンおよび/またはアルドイミンア
ミンを、残存しているイソシアネート基の当量に対して
過剰となるよう反応させて行う。 【0016】この際に使用される第二級アミンは、前述
のジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ
シクロヘキシルアミン等の一種または混合物を用いるこ
とができる。 【0017】ケトイミンアミン、アルドイミンアミン
は、下記一般式(1)で示される、ケトンとジアミンの
ケトイミン反応生成物、アルデヒドとジアミンのアルド
イミン反応生成物である。 H2 N−R−N=R1 (1) [ただし、Rは炭素数2〜18で、更に−N(X)−
(式中、−Xは−H、−CH3 、−C2 H5 ,−C3 H
7 、または−C4 H9 を表す。)を含み得る2価の脂肪
族基または脂環族基を表し、R1 は炭素数2〜8のケト
ンまたはアルデヒドから酸素を除いて得ることができる
脂肪族基を表す。] 【0018】このケトイミンアミン、アルドイミンアミ
ンは特開昭53−24396号公報、特開昭60−16
1417号公報、特開昭63−154719号公報、特
公平1−29492号公報等に示されているように、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトンまたはアセトア
ルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒドとエチ
レンジアミン、プロピレンジアミン等の有機ジアミンを
加熱して反応させることにより容易に得ることができ
る。 【0019】末端停止反応の際、最終的なポリマーの末
端基が、ケトイミンアミンおよび/またはアルドイミン
アミンから誘導される末端基の量(A)と第二級モノア
ミンから誘導される末端基の量(B)の関係が、B/A
=0.8〜1.5を満足するよう、より好ましくはB/
A=1.0〜1.4を満足するよう、末端停止剤の添加
量を調節して末端停止反応を行うが好ましい。これらの
範囲外では、熱を伴う成形や成形後の熱処理によっても
十分な物性を発現しえなくなる。 【0020】末端停止剤として最初に添加する第二級モ
ノアミンは、残存しているイソシアネート基の当量に対
してアミン過剰とならないよう反応させ、続いて添加す
るケトイミンアミンおよび/またはアルドイミンアミン
は、残存するイソシアネート基の当量に対して過剰とな
るよう、好ましくは残存するイソシアネート基の当量に
対して2倍以上の量を添加する。ただし、鎖延長反応
後、残存するイソシアネート基が少ない場合、第二級モ
ノアミンの添加は行わず、ケトイミンアミンおよび/ま
たはアルドイミンアミンのみをアミン過剰となるよう添
加することもある。末端停止剤として最初に添加する第
二級モノアミンを、残存しているイソシアネート基の当
量に対してアミン過剰となるよう添加した場合、ケトイ
ミンアミンおよび/またはアルドイミンアミンをポリマ
ー末端として導入することができず、またケトイミンア
ミンおよび/またはアルドイミンアミンを、末端停止剤
として最初に添加したり、残存しているイソシアネート
基の当量に対してアミン過剰とならないよう添加した場
合、イミン部分がイソシアネート基と反応するなどして
末端基のバランスを崩すこととなり、いずれも熱を伴う
成形や成形後の熱処理によっても十分な物性を発現しえ
なくなる。 【0021】以上の方法により得られたポリウレタン溶
液に、酸化防止剤、光安定剤、艶消剤、防カビ剤、金属
石鹸などの添加剤を必要により添加し、紡糸機や成形機
に供給し、繊維やフィルム等の成形物を得ることができ
る。そして、この成形物を熱処理することにより、ポリ
ウレタンの末端基である第二級モノアミンから誘導され
る末端基と、ケトイミンアミンおよび/またはアルドイ
ミンアミンから誘導される末端基との間で交換反応が起
こり、高分子量化して優れた物性を有するポリウレタン
弾性体を得ることができる。 【0022】 【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。なお、実施例中の部は全て重量部を表す。 〔ケトイミンアミンの合成〕等モルのアセトンとエチレ
ンジアミンを50℃で10時間反応させてケトイミンア
ミンを得た。これらのケトイミンアミンは液体クロマト
グラフィーによる分析の結果、エチレンジアミンの両末
端がアセトンと反応したビスケトイミン、エチレンジア
ミンの片末端がアセトンと反応したケトイミンアミン、
未反応エチレンジアミン、未反応アセトンの混合物であ
った。80%以上はケトイミンアミンであり、これをそ
のまま以下の反応に使用した。 【0023】〔評価試料の作製〕ポリウレタン溶液を水
中にキャストしてフィルムを作製し、溶媒を除去した
後、室温、窒素気流下で24時間乾燥を行った。これを
キャストフィルムとする。キャストフィルムを後加工工
程を想定して1時間沸水中に浸し、室温、窒素気流下で
24時間乾燥を行った。これを沸水処理フィルムとす
る。また、キャストフィルムを45℃で1週間エージン
グを行った。これをエージングフィルムとする。 【0024】〔対数粘度の測定法〕ポリマー0.075
gをN,N−ジメチルアセトアミド25mlに溶解し、
このポリマー溶液10mlをオストワルド粘度計に取
り、30℃の恒温槽中で落下秒数を測定して以下の式よ
り対数粘度(ηinh )を求めた。 ηinh ={ln(t/t0 )}/C t :ポリマー溶液の落下秒数(秒) t0 :溶媒の落下秒数(秒) C :ポリマー溶液の濃度(g/dl) 以上の方法により、キャストフィルム、沸水処理フィル
ム、エージングフィルムの対数粘度を測定した。 【0025】〔弾性回復率の測定〕試料(厚さ約0.0
6mmのフィルム)を300%伸長後リラックスし、再
び300%伸長したときの150%伸長時の応力を測定
し、1回目の150%伸長時の応力に対する割合を次式
より求めた。 弾性回復率(%)=(2回目の150%伸長時の応力/
1回目の150%伸長時の応力)×100 優れた弾性回復性を有するポリウレタン弾性体は、伸長
による構造破壊が起こりにくいため、上記式により定義
した弾性回復率はより大きな値となる。 【0026】〔耐熱性の測定〕試料(厚さ約0.06m
mのフィルム)を100%伸長下180℃(乾熱)で1
分間加熱し、冷却後リラックスした時の試料長を測定
し、次式より耐熱性を求めた。 耐熱性(%)={(加熱後の長さ−試料長)/試料長}
×100 優れた耐熱性を有するポリウレタン弾性体は、伸長下の
加熱による永久変形が起こりにくいため、上記式により
定義した耐熱性はより小さい値となる。 【0027】実施例1 分子量1800のポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル1033部と4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート230部を100℃で1.5時間反応させて両末
端イソシアネート基のプレポリマーを得た。これにN,
N−ジメチルアセトアミド2244部を加えてプレポリ
マーを溶解し、10℃まで冷却した。エチレンジアミン
19.4部、ジエチルアミン3.0部をN,N−ジメチ
ルアセトアミド377.8部に溶解したものを用意し、
これをプレポリマー溶液に攪拌しながら少量づつ滴下す
ると、粘度が次第に上昇した。用意したアミン溶液の8
4%を添加したところで滴下を止め、5分間攪拌を行っ
た。この段階で残存するイソシアネート基量を測定し、
その定量値に基づいて、まずジエチルアミン1.0部を
N,N−ジメチルアセトアミド70部に溶解したものを
添加し、5分間攪拌後アセトンとエチレンジアミンを等
モル反応させて得たケトイミンアミン11.4部をN,
N−ジメチルアセトアミド90部に溶解したものを添加
して末端停止を行い、濃度32重量%のポリウレタン溶
液を得た。後記の表1に示すように、得られたポリウレ
タン弾性体は、高温でのIV上昇に比べ室温付近でのI
V上昇が小さく、また熱処理により高分子量化して優れ
た物性を示した。 【0028】比較例1 分子量1800のポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル1033部と4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート230部を100℃で1.5時間反応させて両末
端イソシアネート基のプレポリマーを得た。これにN,
N−ジメチルアセトアミド2318部を加えてプレポリ
マーを溶解し、10℃まで冷却した。この段階で残存す
るイソシアネート基量を測定し、その定量値に基づきエ
チレンジアミン26.1部、ジエチルアミン2.5部を
N,N−ジメチルアセトアミド418.8部に溶解した
ものを用意し、これをプレポリマー溶液に激しく攪拌し
ながら一度に添加し、濃度32重量%のポリウレタン溶
液を得た。表1に示すように、得られたポリウレタン弾
性体は、高温でのIV上昇のみならず、室温付近でのI
V上昇も起こり易いものであった。 【0029】比較例2 鎖延長剤の組成を、エチレンジアミン17.5部、ジエ
チルアミン3.1部、ケトイミンアミン5.1部をN,
N−ジメチルアセトアミド402部に溶解したものに変
え、比較例1と同様にして濃度32重量%のポリウレタ
ン溶液を得た。表1に示すように、得られたポリウレタ
ン弾性体は、高温でのIV上昇に比べ室温付近でのIV
上昇が小さいが、2種の末端基の量的なバランスが悪
く、熱処理によっても十分な物性を発現しなかった。 【0030】比較例3 実施例1と同様にして鎖延長反応を行った後、まずケト
イミンアミン5.8部をN,N−ジメチルアセトアミド
70部に溶解したものを添加し、5分間攪拌後ジエチル
アミン5.8部をN,N−ジメチルアセトアミド82.
3部に溶解したものを添加して末端停止を行い、濃度3
2重量%のポリウレタン溶液を得た。表1に示すよう
に、得られたポリウレタン弾性体は、高温でのIV上昇
に比べ室温付近でのIV上昇が小さいが、2種の末端基
の量的なバランスが悪く、熱処理によっても十分な物性
を発現しなかった。 【0031】 【表1】表中Aはアミノ末端基またはケトイミンアミンおよび/
またはアルドイミンアミンから誘導される末端基モル
数、Bは第二級モノアミンから誘導される末端基モル数
を示す。 【0032】 【発明の効果】従来の方法で得られるポリウレタン弾性
体は、第2級モノアミンから誘導される末端基とアミノ
基間の交換反応が、室温付近でも進行するため、糸物性
の変動に影響を及ぼす。また、室温付近でも末端基間の
交換反応が起こりにくいものでも、熱処理時の高分子量
化に寄与する2種の末端基の量的バランスを制御するこ
とが困難であり、熱処理による十分な物性の発現が期待
できず、また糸物性の変動となり悪影響を及ぼすことに
もなる。これに対し本発明によれば、室温付近に比べ後
加工工程中の熱処理による高分子量化が起こり易く、ま
た熱処理時の高分子量化に寄与する2種の末端基の量的
バランスのとれた、熱処理により優れた物性を安定に発
現できるポリウレタン弾性体を得ることができる。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリオールと過剰の有機ジイソシアネー
トから得られるプレポリマーを、溶媒の存在下に鎖延長
反応せしめた後、過剰のモノアミンにより末端停止反応
せしめてポリウレタン弾性体を製造する方法であって、
鎖延長剤として有機ジアミンと第二級モノアミンの混合
物により鎖延長反応せしめた後、末端停止剤としてまず
第二級モノアミンを添加して一部末端停止反応せしめ、
続いてケトイミンアミンおよび/またはアルドイミンア
ミンを添加して末端停止反応せしめることを特徴とする
ポリウレタン弾性体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24528793A JP3421772B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ポリウレタン弾性体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP24528793A JP3421772B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ポリウレタン弾性体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07102034A JPH07102034A (ja) | 1995-04-18 |
JP3421772B2 true JP3421772B2 (ja) | 2003-06-30 |
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ID=17131426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP24528793A Expired - Lifetime JP3421772B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | ポリウレタン弾性体の製造方法 |
Country Status (1)
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CN114181373B (zh) * | 2022-01-29 | 2023-08-11 | 万华化学集团股份有限公司 | 一种舒适氨纶的制备工艺及制得的氨纶 |
-
1993
- 1993-09-30 JP JP24528793A patent/JP3421772B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
---|---|
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