JP3421772B2 - ポリウレタン弾性体の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン弾性体の製造方法

Info

Publication number
JP3421772B2
JP3421772B2 JP24528793A JP24528793A JP3421772B2 JP 3421772 B2 JP3421772 B2 JP 3421772B2 JP 24528793 A JP24528793 A JP 24528793A JP 24528793 A JP24528793 A JP 24528793A JP 3421772 B2 JP3421772 B2 JP 3421772B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
elastic body
polyurethane elastic
added
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP24528793A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07102034A (ja
Inventor
浩二 白数
基記 片岡
義一 有松
肇 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
Priority to JP24528793A priority Critical patent/JP3421772B2/ja
Publication of JPH07102034A publication Critical patent/JPH07102034A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3421772B2 publication Critical patent/JP3421772B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタン弾性体の
製造方法に関する。さらに詳しくは、ポリオール、ジイ
ソシアネート、ジアミンとを主たる反応成分として得ら
れるポリウレタンを主成分とする、加熱を伴う成形や成
形後の熱処理によって高分子量化し、優れた物性を安定
に発現するポリウレタン弾性体の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】ポリウレタン弾性体を高分子量化してそ
の弾性特性を改良する試みとして、米国特許3,55
7,044号明細書、特公昭46−14473号公報が
知られている。これらの技術は、低分子量の第二級モノ
アミンでブロックされたイソシアネート基およびアミノ
基とを末端基として有するポリウレタンの溶液を、紡
糸、後加工工程で加熱し、両末端基の交換反応を起こす
ことにより高分子量化させる技術である。このようなポ
リウレタン弾性体は、両末端イソシアネートのプレポリ
マー溶液を、このプレポリマーのイソシアネート基の当
量以上の第一級ジアミンと第二級モノアミンの混合溶液
とを反応させて鎖延長反応を行うことにより得ることが
できる。 【0003】このような方法により、ポリウレタン弾性
体の物性を向上させることができるが、このポリウレタ
ン弾性体の末端基であるアミノ基と第二級モノアミンで
ブロックされたイソシアネート基との反応は室温でも進
行するため、例えば、紡糸を行いチーズとして巻き取っ
た時、室温で保存していても経時日数の異なるチーズで
は糸の分子量が異なるとか、同一チーズでもチーズの内
層と外層では糸の分子量が異なるといった事態が生じる
など、糸の物性の変動となり悪影響を及ぼす。 【0004】加熱を伴う成形や成形後の熱処理によって
高分子量化するが、室温保存では物性の変動が小さいポ
リウレタン弾性体を製造する方法として、中間重合体の
末端イソシアネート基と等量のアミン化合物を反応さ
せ、ケトイミンアミンと第二級モノアミンから誘導され
る末端基構造を有するポリマーを製造する方法(特公平
1−29492)が提案されている。しかしながらこの
方法では、熱処理時の高分子量化反応に関与する2種の
末端基である、ケトイミンアミンから誘導される末端基
と第二級モノアミンから誘導される末端基の量的バラン
スを制御することが困難であるため、糸の物性の変動と
なり悪影響を及ぼすばかりか、熱処理によって十分な物
性の発現が期待できない。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、室温
付近に比べ加熱を伴う成形や成形後の熱処理条件下での
高分子量化が起こり易く、かつ熱処理のよる高分子量化
により優れた物性を安定に発現するポリウレタン弾性体
の製造方法を提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、ポリ
オールと過剰の有機ジイソシアネートから得られるプレ
ポリマーを、溶媒の存在下に鎖延長反応せしめた後、過
剰のモノアミンにより末端停止反応せしめてポリウレタ
ン弾性体を製造する方法であって、鎖延長剤として有機
ジアミンと第二級モノアミンの混合物により鎖延長反応
せしめた後、末端停止剤としてまず第二級モノアミンを
添加して一部末端停止反応せしめ、続いてケトイミンア
ミンおよび/またはアルドイミンアミンを添加して末端
停止反応せしめることを特徴とするポリウレタン弾性体
の製造方法である。 【0007】以下本発明をさらに詳しく説明する。本発
明のポリウレタン弾性体は、ポリオールと過剰の有機ジ
イソシアネートからなる両末端イソシアネートのプレポ
リマーを、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチレンホスホンアミド等
の不活性な極性溶媒に溶解して、有機ジアミンと第二級
モノアミンの混合物により、イソシアネート基に対して
過剰とならない範囲で鎖延長反応を行った後、末端停止
剤としてまず第二級モノアミンをイソシアネート基に対
して過剰とならない範囲で添加し、続いて有機ジアミン
にケトンまたはアルデヒドを反応させて得られるケトイ
ミンアミンおよび/またはアルドイミンアミンを、残存
するイソシアネート基に対して過剰となるよう添加する
ことにより得ることができる。 【0008】本発明で用いるポリオールは、ポリオキシ
ブチレンエーテルグリコール、ポリエチレンアジペー
ト、ポリブチレンアジペート、ポリカプロラクタム等の
任意のポリオールを用いることができる。また、分子量
も任意のものを用いることができるが、ポリウレタン弾
性体の物性の面からは1000〜3000のものが望ま
しい。 【0009】有機ジイソシアネートとしては、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−トルエ
ンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネー
ト等の芳香族ジイソシアネートを用いることができる。
好ましくは、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ートである。 【0010】これらのポリオールと有機ジイソシアネー
トを、モル比で1.5〜3.0の範囲で有機ジイソシア
ネート過剰となるように混合し、60〜120℃の温度
で反応させてプレポリマーを得る。この時、ポリオー
ル、有機ジイソシアネート共に、得られるポリウレタン
弾性体の物性を損なわない範囲で二種類以上を用いるこ
とができる。また、少量モルのエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ブタンジオール等の低分子量ジオ
ールを用いることもできる。 【0011】このようにして得られたプレポリマーを4
0℃以下に冷却して、N,N−ジメチルアセトアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチレンホスホ
ンアミド等の極性溶媒に溶解してプレポリマー溶液を得
る。 【0012】このプレポリマー溶液に、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ヘキ
サメチレンホスフィルアミド等の極性溶媒に溶解した有
機ジアミンと第二級モノアミンの混合物を、イソシアネ
ート基に対して過剰とならな範囲で反応させて鎖延長反
応を行う。 【0013】有機ジアミンとしては、エチレンジアミ
ン、1,2−プロピレンジアミン、1,2−シクロヘキ
サンジアミン、1,3−シクロヘキサンジアミン、1,
4−シクロヘキサンジアミン、ヒドラジン等を用いるこ
とができる。好ましくは、エチレンジアミンである。 【0014】また、第二級モノアミンとしては、ジメチ
ルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジシクロヘ
キシルアミン等の一種または混合物を用いることができ
る。 【0015】鎖延長反応により所定の溶液粘度まで粘度
を上昇させた後、末端停止反応を行う。末端停止反応
は、まずN,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ヘキサメチレンホスフィルアミド等
の極性溶媒に溶解した第二級モノアミンを、イソシアネ
ート基に対して過剰とならない範囲で反応させ、続いて
N,N−ジメチルアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ヘキサメチレンホスフィルアミド等の極性溶媒に溶
解したケトイミンアミンおよび/またはアルドイミンア
ミンを、残存しているイソシアネート基の当量に対して
過剰となるよう反応させて行う。 【0016】この際に使用される第二級アミンは、前述
のジメチルアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミ
ン、ジイソプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ
シクロヘキシルアミン等の一種または混合物を用いるこ
とができる。 【0017】ケトイミンアミン、アルドイミンアミン
は、下記一般式(1)で示される、ケトンとジアミンの
ケトイミン反応生成物、アルデヒドとジアミンのアルド
イミン反応生成物である。 H2 N−R−N=R1 (1) [ただし、Rは炭素数2〜18で、更に−N(X)−
(式中、−Xは−H、−CH3 、−C2 5 ,−C3
7 、または−C4 9 を表す。)を含み得る2価の脂肪
族基または脂環族基を表し、R1 は炭素数2〜8のケト
ンまたはアルデヒドから酸素を除いて得ることができる
脂肪族基を表す。] 【0018】このケトイミンアミン、アルドイミンアミ
ンは特開昭53−24396号公報、特開昭60−16
1417号公報、特開昭63−154719号公報、特
公平1−29492号公報等に示されているように、ア
セトン、メチルエチルケトン等のケトンまたはアセトア
ルデヒド、プロピオンアルデヒド等のアルデヒドとエチ
レンジアミン、プロピレンジアミン等の有機ジアミンを
加熱して反応させることにより容易に得ることができ
る。 【0019】末端停止反応の際、最終的なポリマーの末
端基が、ケトイミンアミンおよび/またはアルドイミン
アミンから誘導される末端基の量(A)と第二級モノア
ミンから誘導される末端基の量(B)の関係が、B/A
=0.8〜1.5を満足するよう、より好ましくはB/
A=1.0〜1.4を満足するよう、末端停止剤の添加
量を調節して末端停止反応を行うが好ましい。これらの
範囲外では、熱を伴う成形や成形後の熱処理によっても
十分な物性を発現しえなくなる。 【0020】末端停止剤として最初に添加する第二級モ
ノアミンは、残存しているイソシアネート基の当量に対
してアミン過剰とならないよう反応させ、続いて添加す
るケトイミンアミンおよび/またはアルドイミンアミン
は、残存するイソシアネート基の当量に対して過剰とな
るよう、好ましくは残存するイソシアネート基の当量に
対して2倍以上の量を添加する。ただし、鎖延長反応
後、残存するイソシアネート基が少ない場合、第二級モ
ノアミンの添加は行わず、ケトイミンアミンおよび/ま
たはアルドイミンアミンのみをアミン過剰となるよう添
加することもある。末端停止剤として最初に添加する第
二級モノアミンを、残存しているイソシアネート基の当
量に対してアミン過剰となるよう添加した場合、ケトイ
ミンアミンおよび/またはアルドイミンアミンをポリマ
ー末端として導入することができず、またケトイミンア
ミンおよび/またはアルドイミンアミンを、末端停止剤
として最初に添加したり、残存しているイソシアネート
基の当量に対してアミン過剰とならないよう添加した場
合、イミン部分がイソシアネート基と反応するなどして
末端基のバランスを崩すこととなり、いずれも熱を伴う
成形や成形後の熱処理によっても十分な物性を発現しえ
なくなる。 【0021】以上の方法により得られたポリウレタン溶
液に、酸化防止剤、光安定剤、艶消剤、防カビ剤、金属
石鹸などの添加剤を必要により添加し、紡糸機や成形機
に供給し、繊維やフィルム等の成形物を得ることができ
る。そして、この成形物を熱処理することにより、ポリ
ウレタンの末端基である第二級モノアミンから誘導され
る末端基と、ケトイミンアミンおよび/またはアルドイ
ミンアミンから誘導される末端基との間で交換反応が起
こり、高分子量化して優れた物性を有するポリウレタン
弾性体を得ることができる。 【0022】 【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらの実施例により限定されるものでは
ない。なお、実施例中の部は全て重量部を表す。 〔ケトイミンアミンの合成〕等モルのアセトンとエチレ
ンジアミンを50℃で10時間反応させてケトイミンア
ミンを得た。これらのケトイミンアミンは液体クロマト
グラフィーによる分析の結果、エチレンジアミンの両末
端がアセトンと反応したビスケトイミン、エチレンジア
ミンの片末端がアセトンと反応したケトイミンアミン、
未反応エチレンジアミン、未反応アセトンの混合物であ
った。80%以上はケトイミンアミンであり、これをそ
のまま以下の反応に使用した。 【0023】〔評価試料の作製〕ポリウレタン溶液を水
中にキャストしてフィルムを作製し、溶媒を除去した
後、室温、窒素気流下で24時間乾燥を行った。これを
キャストフィルムとする。キャストフィルムを後加工工
程を想定して1時間沸水中に浸し、室温、窒素気流下で
24時間乾燥を行った。これを沸水処理フィルムとす
る。また、キャストフィルムを45℃で1週間エージン
グを行った。これをエージングフィルムとする。 【0024】〔対数粘度の測定法〕ポリマー0.075
gをN,N−ジメチルアセトアミド25mlに溶解し、
このポリマー溶液10mlをオストワルド粘度計に取
り、30℃の恒温槽中で落下秒数を測定して以下の式よ
り対数粘度(ηinh )を求めた。 ηinh ={ln(t/t0 )}/C t :ポリマー溶液の落下秒数(秒) t0 :溶媒の落下秒数(秒) C :ポリマー溶液の濃度(g/dl) 以上の方法により、キャストフィルム、沸水処理フィル
ム、エージングフィルムの対数粘度を測定した。 【0025】〔弾性回復率の測定〕試料(厚さ約0.0
6mmのフィルム)を300%伸長後リラックスし、再
び300%伸長したときの150%伸長時の応力を測定
し、1回目の150%伸長時の応力に対する割合を次式
より求めた。 弾性回復率(%)=(2回目の150%伸長時の応力/
1回目の150%伸長時の応力)×100 優れた弾性回復性を有するポリウレタン弾性体は、伸長
による構造破壊が起こりにくいため、上記式により定義
した弾性回復率はより大きな値となる。 【0026】〔耐熱性の測定〕試料(厚さ約0.06m
mのフィルム)を100%伸長下180℃(乾熱)で1
分間加熱し、冷却後リラックスした時の試料長を測定
し、次式より耐熱性を求めた。 耐熱性(%)={(加熱後の長さ−試料長)/試料長}
×100 優れた耐熱性を有するポリウレタン弾性体は、伸長下の
加熱による永久変形が起こりにくいため、上記式により
定義した耐熱性はより小さい値となる。 【0027】実施例1 分子量1800のポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル1033部と4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート230部を100℃で1.5時間反応させて両末
端イソシアネート基のプレポリマーを得た。これにN,
N−ジメチルアセトアミド2244部を加えてプレポリ
マーを溶解し、10℃まで冷却した。エチレンジアミン
19.4部、ジエチルアミン3.0部をN,N−ジメチ
ルアセトアミド377.8部に溶解したものを用意し、
これをプレポリマー溶液に攪拌しながら少量づつ滴下す
ると、粘度が次第に上昇した。用意したアミン溶液の8
4%を添加したところで滴下を止め、5分間攪拌を行っ
た。この段階で残存するイソシアネート基量を測定し、
その定量値に基づいて、まずジエチルアミン1.0部を
N,N−ジメチルアセトアミド70部に溶解したものを
添加し、5分間攪拌後アセトンとエチレンジアミンを等
モル反応させて得たケトイミンアミン11.4部をN,
N−ジメチルアセトアミド90部に溶解したものを添加
して末端停止を行い、濃度32重量%のポリウレタン溶
液を得た。後記の表1に示すように、得られたポリウレ
タン弾性体は、高温でのIV上昇に比べ室温付近でのI
V上昇が小さく、また熱処理により高分子量化して優れ
た物性を示した。 【0028】比較例1 分子量1800のポリテトラメチレンエーテルグリコー
ル1033部と4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート230部を100℃で1.5時間反応させて両末
端イソシアネート基のプレポリマーを得た。これにN,
N−ジメチルアセトアミド2318部を加えてプレポリ
マーを溶解し、10℃まで冷却した。この段階で残存す
るイソシアネート基量を測定し、その定量値に基づきエ
チレンジアミン26.1部、ジエチルアミン2.5部を
N,N−ジメチルアセトアミド418.8部に溶解した
ものを用意し、これをプレポリマー溶液に激しく攪拌し
ながら一度に添加し、濃度32重量%のポリウレタン溶
液を得た。表1に示すように、得られたポリウレタン弾
性体は、高温でのIV上昇のみならず、室温付近でのI
V上昇も起こり易いものであった。 【0029】比較例2 鎖延長剤の組成を、エチレンジアミン17.5部、ジエ
チルアミン3.1部、ケトイミンアミン5.1部をN,
N−ジメチルアセトアミド402部に溶解したものに変
え、比較例1と同様にして濃度32重量%のポリウレタ
ン溶液を得た。表1に示すように、得られたポリウレタ
ン弾性体は、高温でのIV上昇に比べ室温付近でのIV
上昇が小さいが、2種の末端基の量的なバランスが悪
く、熱処理によっても十分な物性を発現しなかった。 【0030】比較例3 実施例1と同様にして鎖延長反応を行った後、まずケト
イミンアミン5.8部をN,N−ジメチルアセトアミド
70部に溶解したものを添加し、5分間攪拌後ジエチル
アミン5.8部をN,N−ジメチルアセトアミド82.
3部に溶解したものを添加して末端停止を行い、濃度3
2重量%のポリウレタン溶液を得た。表1に示すよう
に、得られたポリウレタン弾性体は、高温でのIV上昇
に比べ室温付近でのIV上昇が小さいが、2種の末端基
の量的なバランスが悪く、熱処理によっても十分な物性
を発現しなかった。 【0031】 【表1】表中Aはアミノ末端基またはケトイミンアミンおよび/
またはアルドイミンアミンから誘導される末端基モル
数、Bは第二級モノアミンから誘導される末端基モル数
を示す。 【0032】 【発明の効果】従来の方法で得られるポリウレタン弾性
体は、第2級モノアミンから誘導される末端基とアミノ
基間の交換反応が、室温付近でも進行するため、糸物性
の変動に影響を及ぼす。また、室温付近でも末端基間の
交換反応が起こりにくいものでも、熱処理時の高分子量
化に寄与する2種の末端基の量的バランスを制御するこ
とが困難であり、熱処理による十分な物性の発現が期待
できず、また糸物性の変動となり悪影響を及ぼすことに
もなる。これに対し本発明によれば、室温付近に比べ後
加工工程中の熱処理による高分子量化が起こり易く、ま
た熱処理時の高分子量化に寄与する2種の末端基の量的
バランスのとれた、熱処理により優れた物性を安定に発
現できるポリウレタン弾性体を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−192419(JP,A) 特開 平5−186557(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 18/65 - 18/66 C08G 18/06 - 18/12

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ポリオールと過剰の有機ジイソシアネー
    トから得られるプレポリマーを、溶媒の存在下に鎖延長
    反応せしめた後、過剰のモノアミンにより末端停止反応
    せしめてポリウレタン弾性体を製造する方法であって、
    鎖延長剤として有機ジアミンと第二級モノアミンの混合
    物により鎖延長反応せしめた後、末端停止剤としてまず
    第二級モノアミンを添加して一部末端停止反応せしめ、
    続いてケトイミンアミンおよび/またはアルドイミンア
    ミンを添加して末端停止反応せしめることを特徴とする
    ポリウレタン弾性体の製造方法。
JP24528793A 1993-09-30 1993-09-30 ポリウレタン弾性体の製造方法 Expired - Lifetime JP3421772B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24528793A JP3421772B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 ポリウレタン弾性体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24528793A JP3421772B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 ポリウレタン弾性体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07102034A JPH07102034A (ja) 1995-04-18
JP3421772B2 true JP3421772B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=17131426

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24528793A Expired - Lifetime JP3421772B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 ポリウレタン弾性体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3421772B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114181373B (zh) * 2022-01-29 2023-08-11 万华化学集团股份有限公司 一种舒适氨纶的制备工艺及制得的氨纶

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07102034A (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6258917B1 (en) Extrudable thermoplastic elastomeric urea-extended polyurethane
TWI457356B (zh) 聚胺基甲酸酯脲溶液
JP2615131B2 (ja) セグメント化ポリウレタンおよびその製造方法
US20030027923A1 (en) High performance aqueous polyurethanes and methods of fabricating the same
JP3421772B2 (ja) ポリウレタン弾性体の製造方法
JP3276475B2 (ja) 高強力弾性糸の製造方法
JP4264912B2 (ja) ポリウレタンウレア組成物およびポリウレタン弾性繊維
JP3301498B2 (ja) ポリウレタン溶液の製造方法
JP3421773B2 (ja) ポリウレタン弾性体の製法
JPH05186557A (ja) ポリウレタン弾性体およびその製造方法
US3404131A (en) Elastic fibers and films
JP3444367B2 (ja) ポリウレタン溶液の製造方法
JPH08176268A (ja) ポリウレタンウレア成形物の製造方法
CN107556451B (zh) 大分子型聚天门冬氨酸酯及其制备方法
JPS583498B2 (ja) アンテイカサレタ ポリウレタンエラストマ−ソセイブツ
US3071557A (en) Segmented polymers
JP2003528184A (ja) 低温硬化型mdiプレポリマー類
JP7030307B2 (ja) ポリウレタンウレア樹脂組成物及びその製造方法
JP2592109B2 (ja) ポリウレタン溶液の製造方法
JPS60149623A (ja) ポリウレタン弾性体成形品の製造方法
JPH0354965B2 (ja)
US3634360A (en) Polyurethane elastic filaments and fibers
JP3775522B2 (ja) ポリウレタン
JPH07196760A (ja) ポリウレタン
JPH0248585B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080425

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term