JP3418247B2 - ガス濃度測定装置 - Google Patents

ガス濃度測定装置

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JP3418247B2 JP14010494A JP14010494A JP3418247B2 JP 3418247 B2 JP3418247 B2 JP 3418247B2 JP 14010494 A JP14010494 A JP 14010494A JP 14010494 A JP14010494 A JP 14010494A JP 3418247 B2 JP3418247 B2 JP 3418247B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、燃焼排ガス等が通るダ
クト内やLNGコンプレッサ室等の室内などのガス濃度
分布を測定するガス濃度測定装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ガス分析は、対象とするガス中の特定成
分ガスの量や濃度を測定・分析するもので、例えば燃焼
排ガスや液化天然ガスの分析に用いられ、ガスを扱うプ
ロセスや環境の状態を把握しコントロールするのに必要
不可欠なものである。例えば、燃焼排ガスの場合、ガス
中のCO,NOなどのガスの濃度を測定して常時監視
し、測定値が許容値から逸脱したとき、バーナ等の燃焼
状態の調節を行う。すなわち、バーナ等の燃焼状態を調
節する一因としてCO,NOなどのガス濃度がある。 【0003】これは、ボイラには多数のバーナが設けら
れ、これらバーナの燃焼状態が良好の場合には、その煙
道(ダクト)を通る燃焼排ガス中のCOなどのガス濃度
分布はほぼ均一であるが、何れかのバーナの燃焼状態が
悪くなると、ダクト内の燃焼排ガス中の例えばCOの濃
度分布が変わる。すなわち、どこかのバーナの燃焼状態
が悪いとそれに応じてダクト内の任意の箇所のCO濃度
が高くなる。このため、燃焼排ガス中のCOなどの濃度
分布をみれば燃焼状態を把握することが可能であり、燃
焼排ガス中の任意のガスの濃度分布をみながら例えばバ
ーナへ供給する燃料と酸素の比を変えて燃焼状態の制御
を行える。 【0004】このガス分析は、対象とするガス中の特定
成分ガスの濃度分布を測定するのにダクト内の多数の箇
所からサンプルを取って行っていたので、手間がかかっ
た。このため、ガスに接触することなく測定を行える非
接触ガス分析の開発が進められている。非接触ガス分析
の一つには、ガス濃度を光学的に測定する光吸収法があ
る。 【0005】光吸収法は、各種ガス分子がそれぞれに特
有な波長の光を吸収することを利用してランバートーベ
ールの法則により例えばダクト内を流れるガスの濃度を
非接触で測定するものである。すなわち、光の伝送損失
はガスの種類によって波長域がことなるため、特定の波
長域の伝送損失を検出すれば特定のガス濃度を測定する
ことができる。例えば、COでは波長 5.0μm付近で特
性吸収がある。この光吸収法は、長光路・広範囲にわた
る測定が可能である、レーザのシャープな波長特性によ
り混合ガス中でも目的とするガス種のみを選択的に測定
することができる、対象ガスの吸収線に合ったレーザ波
長を選ぶだけで多種のガスに適用できる、などの優れた
特長がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のガス
分析(光吸収法)は、光源から光例えばレーザ光を発光
させ、これを受光することにより、その光路上のガス濃
度を測定することができる。平面的にガス濃度分布を測
定する場合には、光路上のガス濃度が平均しているのか
局部的にガスが濃いのかが分からないため、レーザ光を
縦横2方向に網目状に配置して各レーザ光でのガス濃度
を測定し、これらを比例配分法によってガス濃度分布を
求める。しかし、ガス濃度が高くなる箇所が二箇所以上
になると、濃度のむらはある程度把握することが可能で
あるが、濃度分布を精度よく求めることが困難で、全て
の濃度上昇箇所を特定することができない。 【0007】そこで、本発明は、このような事情を考慮
してなされたものであり、その目的は、濃度分布を精度
よく求めることができるガス濃度測定装置を提供するこ
とにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のガス濃度測定装置は、ガス濃度を測定する
ダクト内ガス等の測定箇所の近傍に、測定器からのレー
ザ光の第1光路を形成し、その第1光路上に、所定間隔
を隔ててハーフミラーなどからなる、レーザ光の一部を
透過させると共に残りを反射させる平面鏡を3つ以上配
設し、その各平面鏡より反射される反射光路上に所定間
隔を隔てて複数の移動鏡を設けると共に、その移動鏡に
対して測定箇所を挟んで反射鏡を設けて、上記測定箇所
内にそれぞれ所定角度ずれた3方向以上の角度の異なっ
た光路群を形成し、かつ、それら光路群の各光路のレー
ザ光を、反射光路、平面鏡、第1光路を通して測定器に
戻して受光するよう構成し、上記測定器で、各光路群の
移動鏡を順次移動させて、その移動鏡に対応した光路に
沿ったガス濃度を、それぞれ測定器で測定し、これらガ
ス濃度をCTアルゴリズムによって演算処理してガス濃
度分布を算出するようにしたものである。 【0009】 【作用】上記構成によれば、測定器からのレーザ光の第
1光路に所定間隔を隔ててハーフミラーからなる平面鏡
を設け、この平面鏡で反射された反射光路上にそれぞれ
移動鏡を設けると共に測定箇所で対向する位置に反射鏡
を設けることで、測定箇所に3つ以上の光路群を形成で
きると共にその光路群の光路の角度を3方向以上の異な
った角度にすることができる。これにより、従来2方向
では検出できなかった濃度分布を精度良く検出すること
ができる。すなわち、ガス濃度分布は、その光路群にお
ける各光路でのガス濃度平均であり、ガス濃度が高くな
る箇所が二箇所以上になると、2方向の検出では、光路
によって、その二つの濃度の高い箇所を通るガス濃度を
測定し、これを平均化するため、濃度分布を精度良く求
めることができなかったが、3方向以上の角度で検出す
ることで、濃度の高い箇所が二箇所以上あっても、多方
向からガス濃度を検出できるため、濃度の高い箇所を個
別に検出することが可能となる。この場合、従来の比例
配分法では、その二箇所以上の濃度分布を精度良く求め
ることは困難であったが、CTアルゴリズムを用いて演
算処理することで、任意の方向のガス濃度分布演算が可
能となるため濃度分布を精度良く求めることができる。 【0010】 【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。 【0011】本実施例ではボイラからの燃焼排ガスのガ
ス濃度分布を測定する場合について説明する。 【0012】図1において、1は燃焼排ガスが流れる正
方形のダクトを示し、このダクト1の一角の近傍には測
定器2内に備えられた光源であるレーザ光発振器(図示
せず)からのレーザ光の第1光路3がダクト1の長手方
向に沿って形成される。 【0013】第1光路3上には、所定の間隔を隔てて図
示例では4つの第1,第2,第3,第4平面鏡4a,4
b,4c,4dが配設されている。これら平面鏡4a,
4b,4c,4dは、ハーフミラー等からなりレーザ光
の一部を透過させると共に、残りをダクト1の側面と平
行でかつダクト1の長手方向に直角に反射させるもので
ある。具体的には、平面鏡4a,4b,4c,4dの反
射方向は、図示例において下から順に第1平面鏡4aが
一側面に反射させるものである。第2平面鏡4bは一側
面に反射させると共にその一側面と連続した平面鏡がな
い側面に反射させるものである。第3平面鏡4cは平面
鏡が設けられている角を形成する他方の一側面(第1平
面鏡4aによる反射される面とは異る側面)に反射させ
るものである。第4平面鏡4dは平面鏡4dが設けられ
ている角を形成する両側面に反射させるものである。 【0014】これら平面鏡4a,4b,4c,4dによ
り反射される反射光路5上には、所定の間隔を隔てて一
側面に対して図示例では4つの移動鏡6が設けられてい
る。第1及び第3平面鏡4a,4cによる光路5上の移
動鏡6は、レーザ光を反対側面に90°反射させて、ダク
ト1内に4つの平行な光路7を形成するもので、これら
光路7により光路群8が形成される。第2及び第4平面
鏡4b,4dの移動鏡6は、ダクト1内にその対角線と
平行に8つの平行な光路7を形成するものである。これ
ら移動鏡6により角度が45°ずれた4つの光路群8が形
成されることになる。 【0015】移動鏡6により反射されたレーザ光の光路
7上のダクト1外には、それぞれ反射鏡9が配設され
て、これら反射鏡9は移動鏡6からのレーザ光を移動鏡
6に反射するように形成され、再び移動鏡6に反射した
光は平面鏡4a,4b,4c,4dを介して測定器2に
備えられている受光器(図示せず)で受光されるように
なっている。 【0016】具体的には、第1平面鏡4aについて説明
すると、図2に示すように、第1平面鏡4aにより形成
されるレーザ光の光路5上には、所定の間隔を隔てて4
つの移動鏡6が設けられ、これら移動鏡6は、レーザ光
をダクト1の反対側に平面的に直角に反射させて4つの
平行な光路7を形成するもので、駆動装置例えばシリン
ダ10によりレーザ光反射位置と非反射位置とに移動さ
れるようになっている。また、移動鏡6がある側面と反
対側のダクト1側面の近傍には移動鏡6からのレーザ光
を移動鏡6に反射させる反射鏡9がそれぞれ設けられ、
平面鏡4aの一番近くの移動鏡6が反射位置の時にはそ
の移動鏡6によりダクト1内に光路7が形成され、その
移動鏡6が非反射位置で次に近い移動鏡6が反射位置の
時にはその移動鏡6により光路7が形成されるようにな
っており、順次このように移動鏡6を駆動させることに
より4つの光路7が順次平行にダクト1内に形成され
る。ダクト1内で光路7を形成したレーザ光は移動鏡6
及び平面鏡4aを介して図1に示す測定器2の受光器に
受光される。 【0017】受光器は、受光した光を所定の波長域(例
えばCOでは 5.0μm付近の波長域)に分光してこの波
長の強度をデジタル化するものである。尚、測定器内に
分光器を設けてレーザー光発振器からのレーザ光を分光
器で所定の波長域に分光してから平面鏡に導くようにし
てもよい。 【0018】測定器2は、前記レーザー発振器、移動鏡
6の駆動装置10を駆動させる作動機能と、受光器で受
光された検知値に基づいて光路7に沿ったガス濃度を求
めるガス濃度測定機能と、各光路7のガス濃度をCT
( Computed Tomography)法によって演算処理してダク
ト1内のガス濃度分布を算出する分布測定機能とを備え
る。すなわち、レーザー発振器、移動鏡6を駆動させ
て、順次ダクト1内に光路7を形成すると共に、その光
路7に沿ったガス濃度を求める。これは、光路7上に例
えばCOが存在すると、 5.0μm付近の波長の光強度が
減衰する。各種ガス分子は、それぞれに特有な波長の光
を吸収する。この吸収量は、ガスの分子数と相関関係が
あり、ランバートーベールの法則により、次の関係式で
示される。 【0019】 ln(I0 /I)=αCL 〔I=I0 -αCL〕 ここでI0 は入射光強度,Iは出射光強度,αは吸収係
数,Cは測定長さLの中に存在するガスの濃度である。
よって、I0 とIの対数比を測定すれば、αとLは既知
であるのでガス濃度Cを計算で求められる。そして、各
光路7のガス濃度を求め、これらを医療分野で利用され
ているCTアルゴリズムによって電子計算器で演算処理
して再構成し、各光路のガス濃度を点の配列にしてダク
ト1内のガス濃度分布を算出するものである。 【0020】尚、平面鏡の間隔は、これら平面鏡により
形成される光路群が同一面とみなされ、ガス濃度分布の
算出に影響がないならば任意に決められ、これら間隔は
短ければそれだけ同一面とみなされることはいうまでも
ない。また、移動鏡の間隔は、ガス濃度分布を精度よく
算出できるように光路が形成されるならば任意に決めら
れ、例えば、10m×10mのダクトの場合には一側面に10
本の光路が形成されるようにしてもよい。 【0021】さて、ダクト1内の燃焼排ガス中のCO濃
度を測定するには、レーザー発振器からレーザ光を発振
させると共に、第1平面鏡4aの一番近くの移動鏡6を
反射位置に位置させる。これによりレーザ光がその移動
鏡6により反射されてダクト1内にダクト1の長手方向
と直角の光路7が形成される。そして、その光路7を形
成した光が測定器2の受光器で受光されて光路7に沿っ
たガス濃度が測定される。測定後、その移動鏡6を非反
射位置に移動させると共に次に第1平面鏡4aに近い移
動鏡6を反射位置に位置させる。これにより、前記形成
された光路7と平行の別の光路7が形成され、この光路
7に沿ったガス濃度を測定する。このように順次移動鏡
6を駆動させて4つの光路7を順次平行にダクト1内に
形成して、各光路7に沿ったガス濃度を測定する。これ
により、第1平面鏡4aによる光路群8の各光路7のガ
ス濃度の測定を行う。 【0022】この第1平面鏡4aにおける各光路7のガ
ス濃度の測定を終了したら、第2平面鏡4bの一番近く
の移動鏡6から順次反射位置に位置させて8つの光路7
を順次平行にダクト1内に形成すると共に、各光路7の
ガス濃度を測定する。そして残りの2つの平面鏡4c,
4dについてもほぼ同様に順次移動鏡6を反射位置に駆
動させて4つ,8つの光路7を平行にダクト1内に形成
して、各光路7に沿ったガス濃度を測定する。この際、
4つの光路群8をガスの流れに沿って順次形成するよう
にしたが、光路群8の形成順序はこれに限定されず任意
に決められ、例えば、ガスの流れの反対方向から順次形
成するようにしてもよい。 【0023】これにより、4方向の角度の異った光路群
8が順次形成されると共に、各光路7のガス濃度が順次
測定される。なお、任意の平面鏡における各光路のガス
濃度測定を行う際、1つの光路のガス濃度測定から他の
光路のガス濃度測定を行うのに、例えば約5秒を要す
る。これは、移動鏡の移動に例えば油圧シリンダを用い
た場合には約3秒かかると共に、ガス濃度測定に約1秒
かかる。このため、任意の平面鏡における1つの光路の
ガス濃度測定が終了したら、他の平面鏡における光路の
ガス濃度測定がすぐに行えるようにそれに応じた移動鏡
を移動させるようにする。これにより、すべての光路の
ガス濃度を短時間で測定することができる。 【0024】そして、各光路7のガス濃度を測定した
ら、測定器2はこれらをCTアルゴリズムによって演算
処理してダクト1内の燃焼排ガス中のCOの濃度分布を
算出する。 【0025】このように、ダクト1内に45°ずつずれ
た4方向の角度の異った光路7(光路群8)を形成し、
これら各光路7のガス濃度をCTアルゴリズムによって
演算処理してダクト1内のガス濃度分布を算出すること
により、ガス濃度分布を精度良く求められる。すなわ
ち、従来2方向の光路でのガス濃度分布では、ガス濃度
が高くなる箇所が二箇所以上になると、濃度分布を精度
良く求めることができなかった。これは、各光路で求ま
るガス濃度は、その光路での平均ガス濃度であり、2箇
所以上にガス濃度分布があると、光路によって、その二
箇所のガス濃度の高い箇所を同時に測定してしまい、個
別に検出することができない場合があった。しかし、3
方向以上の角度の異なった光路7(光路群8)を形成し
てガス濃度を検出することで、ガス濃度の高い箇所が二
箇所以上あっても、多方向から検出するため、各ガス濃
度の高い部分を個別に検出することが可能となる。ま
た、各光路7のガス濃度分布を演算処理する場合、従来
の比例配分法ではある程度の濃度むらは測定できるが、
ガス濃度分布が高くなる箇所が二箇所以上になると、比
例配分で濃度分布を求めるため、精度が悪くなる。この
ため、CTアルゴリズムを用いることにより、任意の方
向の濃度分布を演算により求めることができるため、濃
度上昇箇所の個数に関係なくガス濃度分布の演算処理が
行えるので、燃焼排ガス中のCOの濃度分布を精度良く
求めることができる。COが吸収する光の波長は5.0
μm付近であり、光路7中にガスに含まれるダストが存
在しても余りダストの影響は受けないで濃度分布を求め
ることができる。尚、波長が短い(例えば6.3μm程
度の可視光)場合には、光路中にダストがあるとダスト
の影響を受け、光を受光できないことがある。 【0026】具体的には、1m×1mのダクト内に濃度
上昇箇所が図4に示すように2箇所になるようにCOを
流した。この際キャリヤガスとしてN2 を用いた。尚、
図3〜図10中の(a)及び(b)の高さの単位は ppm
である。このダクト内に前述のように45°ずれた4方向
の異った角度の光路(一側面10本の光路)を形成し、
5.0μm付近の波長から各光路に沿ったガス濃度を測定
し、これらをCTアルゴリズムによって演算処理してダ
クト内のCOの濃度分布を算出して図3に示した。図5
及び図6は、2方向及び4方向の光路を形成し、比例配
分法でCOの濃度分布を算出して示したものである。 【0027】また、前述の1m×1mのダクト内に濃度
上昇箇所が図8に示すように3箇所になるようにCOを
流し、前述のように4方向の光路(一側面10本の光
路)を形成し、 5.0μm付近の波長から各光路に沿った
ガス濃度を測定して、これらをCTアルゴリズムによっ
て演算処理してダクト内のCOの濃度分布を算出した。
この結果を図7に示した。図9及び図10は、2方向及
び4方向の光路を形成し、比例配分法でCOの濃度分布
を算出して示したものである。 【0028】これらからも明らかな通り、ダクト1内に
45°ずつずれた4方向の角度の異った光路7(光路群
8)を形成し、これら各光路7のガス濃度をCTアルゴ
リズムによって演算処理してダクト1内のガス濃度分布
を算出することにより、ガス濃度分布を精度よく求める
ことができる。 【0029】また、ハーフミラー等の平面鏡4a,4
b,4c,4dを用いて1つの平面鏡4a,4b,4
c,4dで1つの光路群8を形成するため、移動鏡6の
反射角度を変えることなく、角度の異った光路7(光路
群8)を形成できる。すなわち、同一平面で角度の異っ
た光路7を形成するには例えば移動鏡の反射角度を変え
なければならないが、1つの面で同一方向の光路7を形
成する場合には移動鏡6を駆動装置10により反射位置
・非反射位置に変えるだけで、反射角度を変える必要が
ない。つまり、移動鏡6を駆動装置10により反射・非
反射位置に駆動するだけで、角度の異った光路7(光路
群8)を順次形成することができる。このため、多面に
よる多方向の光路7の形成が可能となり、その光路7に
沿ったガス濃度も測定でき、多くのデータの取得が容易
となる。 【0030】さらに、レーザ光を平面鏡4a,4b,4
c,4dと移動鏡6を用いて反射させることにより光路
7を形成させるため高価なレーザー発振器は1台でよ
い。 【0031】なお、本実施例では45°ずつずれた4方向
の角度の異った光路(光路群)を形成してガス濃度分布
を測定する場合について説明したが、3方向の光路を形
成する場合には角度を60°、5方向の場合には36°、6
方向の場合には30°ずつずれるようにする。 【0032】また、本実施例ではCOの濃度分布を測定
したが、他のガスでもよく、この場合、そのガスが光を
吸収する特有な波長にレーザ光を分光するようにする。
その特有な波長は例えばメタンでは 1.6μm付近、アン
モニアでは10.0μm付近である。 【0033】 【発明の効果】以上要するに、本発明によれば、測定器
からのレーザ光の第1光路に所定間隔を隔ててハーフミ
ラーからなる平面鏡を設け、この平面鏡で反射された反
射光路上にそれぞれ移動鏡を設けると共に測定箇所で対
向する位置に反射鏡を設けることで、測定箇所に3つ以
上の光路群を形成できると共にその光路群の光路の角度
を3方向以上の異なった角度にすることができる。これ
により、従来2方向では検出できなかった濃度分布を精
度良く検出することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例を示す図である。 【図2】本発明の光路群の一例を示す図である。 【図3】CTアルゴリズム(4方向)によってCOの濃
度分布を求めた図で、その(a)はダクト内を10×10に
分割して各エリアでのCO濃度を示した図、(b)は
(a)を3次元的に示した図である。 【図4】ダクト内に流したCOの濃度分布を示した図
で、その(a)はダクト内を10×10に分割して各エリア
でのCO濃度を示した図、(b)は(a)を3次元的に
示した図である。 【図5】比例配分法(2方向)によってCOの濃度分布
を求めた図で、その(a)はダクト内を10×10に分割し
て各エリアでのCO濃度を示した図、(b)は(a)を
3次元的に示した図である。 【図6】比例配分法(4方向)によってCOの濃度分布
を求めた図で、その(a)はダクト内を10×10に分割し
て各エリアでのCO濃度を示した図、(b)は(a)を
3次元的に示した図である。 【図7】CTアルゴリズム(4方向)によってCOの濃
度分布を求めた図で、その(a)はダクト内を10×10に
分割して各エリアでのCO濃度を示した図、(b)は
(a)を3次元的に示した図である。 【図8】ダクト内に流したCOの濃度分布を示した図
で、その(a)はダクト内を10×10に分割して各エリア
でのCO濃度を示した図、(b)は(a)を3次元的に
示した図である。 【図9】比例配分法(2方向)によってCOの濃度分布
を求めた図で、その(a)はダクト内を10×10に分割し
て各エリアでのCO濃度を示した図、(b)は(a)を
3次元的に示した図である。 【図10】比例配分法(4方向)によってCOの濃度分
布を求めた図で、その(a)はダクト内を10×10に分割
して各エリアでのCO濃度を示した図、(b)は(a)
を3次元的に示した図である。 【符号の説明】 2 測定器 7 光路 8 光路群
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三谷 茂樹 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 笠原 雅治 大阪府大阪市北区中之島3丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 和栗 利春 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (72)発明者 加藤 格 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (72)発明者 山口 文彦 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川 島播磨重工業株式会社 豊洲総合事務所 内 (56)参考文献 特開 平1−301149(JP,A) 特開 平4−122248(JP,A) 特開 平5−261109(JP,A) 特開 昭56−64645(JP,A) 特開 昭56−55839(JP,A) 実開 平1−110352(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 21/00 - 21/01 G01N 21/17 - 21/61 実用ファイル(PATOLIS) 特許ファイル(PATOLIS)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ガス濃度を測定するダクト内ガス等の
    定箇所の近傍に、測定器からのレーザ光の第1光路を形
    成し、その第1光路上に、所定間隔を隔ててハーフミラ
    ーなどからなる、レーザ光の一部を透過させると共に残
    りを反射させる平面鏡を3つ以上配設し、その各平面鏡
    より反射される反射光路上に所定間隔を隔てて複数の移
    動鏡を設けると共に、その移動鏡に対して測定箇所を挟
    んで反射鏡を設けて、上記測定箇所内にそれぞれ所定角
    度ずれた3方向以上の角度の異なった光路群を形成し、
    かつ、それら光路群の各光路のレーザ光を、反射光路、
    平面鏡、第1光路を通して測定器に戻して受光するよう
    構成し、上記測定器で、各光路群の移動鏡を順次移動さ
    せて、その移動鏡に対応した光路に沿ったガス濃度を、
    それぞれ測定器で測定し、これらガス濃度をCTアルゴ
    リズムによって演算処理してガス濃度分布を算出するよ
    うにしたことを特徴とするガス濃度測定装置。
JP14010494A 1994-06-22 1994-06-22 ガス濃度測定装置 Expired - Fee Related JP3418247B2 (ja)

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