JP3415138B1 - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP3415138B1
JP3415138B1 JP2002183588A JP2002183588A JP3415138B1 JP 3415138 B1 JP3415138 B1 JP 3415138B1 JP 2002183588 A JP2002183588 A JP 2002183588A JP 2002183588 A JP2002183588 A JP 2002183588A JP 3415138 B1 JP3415138 B1 JP 3415138B1
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幸弘 深津
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伸也 藤田
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    • H01R13/113Resilient sockets co-operating with pins or blades having a rectangular transverse section
    • HELECTRICITY
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    • H01R13/4223Securing in resilient one-piece base or case, e.g. by friction; One-piece base or case formed with resilient locking means comprising integral flexible contact retaining fingers
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    • H01R43/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors
    • H01R43/16Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for manufacturing contact members, e.g. by punching and by bending

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  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 小型化に好適なコネクタを提供する。 【解決手段】 雌ハウジング10のキャビティ11内に
雌端子金具30を挿入すると、キャビティ11内に設け
られたランス13が雌端子金具30の挿抜方向と交差す
る向きに撓み変形された後に復帰して、雌端子金具30
に対して弾性的に係止される。雌ハウジング10は、雌
端子金具30の挿抜方向に沿って型閉じ・型開きする前
後一対の金型によって成形されている。雌端子金具30
には、前方へ開放する被支持溝部53が形成されてい
る。キャビティ11の内面の前端位置であって、ランス
13に対してその撓み方向にずれた位置には、被支持溝
部53に係止することで雌端子金具30がランス13の
撓み方向へ傾動するのを規制するよう支持する支持突部
26が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、コネクタの一例として特開平4−
115475号公報に記載されたものが知られている。
このコネクタは、図32に示すように、コネクタハウジ
ング1と、コネクタハウジング1のキャビティ2内に挿
入される端子金具3とを備え、端子金具3がキャビティ
2内に挿入されると、キャビティ2の下壁4を切り欠く
ことで片持ち状に形成されたランス5によって弾性的に
係止されることで、その抜け止めが図られるようになっ
ている。挿入状態では、キャビティ2の下壁4のうち、
ランス5の前方に残された部分によって端子金具3がほ
ぼ水平な姿勢に支持され、この部分が支持部6となって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したコ
ネクタハウジング1は、前後に型閉じ・型開きする一対
の金型により樹脂成形されており、ランス5の前方に配
した金型を型抜きする都合上、支持部6は、図33に示
すように、ランス5とは幅方向にずれた位置に配されて
いる。このため、コネクタを小型化するよう要請があっ
て、キャビティ2の幅寸法aを小さくした場合、ランス
5の幅寸法bと支持部6の幅寸法cとを共に適切に確保
するのが困難となる。本発明は上記のような事情に基づ
いて完成されたものであって、小型化に好適なコネクタ
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジン
グに設けられたキャビティ内に後方から端子金具を挿入
すると、キャビティ内に設けられたランスが前記端子金
具の挿抜方向と交差する向きに撓み変形された後に復帰
して端子金具に対して弾性的に係止されるものであっ
て、前記端子金具には、被支持部が設けられるのに対
し、前記キャビティの内面のうち、前記ランスに対して
その撓み方向にずれた位置には、前記被支持部に係止し
て前記端子金具が前記ランスの撓み方向へ傾動するのを
規制するよう支持可能な支持部が設けられており、さら
には、前記端子金具には、略箱型をなす本体部が備えら
れるとともに本体部の外壁の途中には、前記ランスが進
入するのを許容するよう切欠部が形成され、その前側の
切断端部を部分的に外方へ突出させることで、前記ラン
スが係止可能な係止突部が設けられるとともに、前記切
欠部の前側の切断端面に対して前記ランスが係止可能と
なっている構成としたところに特徴を有する。請求項2
の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記支持部
は、前記キャビティの内面の前端角部に配されるととも
に内方へ突出して形成され、前記被支持部は、前記端子
金具のうち前端角部に配されるとともに前記支持部を嵌
合可能に凹み形成されているところに特徴を有する。請
求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記
本体部の周壁のうちの一の壁からは、相手の端子金具と
弾性接触可能な弾性接触片が設けられており、且つ前記
被支持部が前記弾性接触片が設けられた壁とは反対側の
壁の角部に設けられているところに特徴を有する。
【0005】請求項4の発明は、請求項1に記載のもの
において、前記支持部は、前記キャビティのうち前記ラ
ンスの撓み方向に沿った内面に凹み形成され、前記被支
持部は、前記支持部内に嵌合可能となるよう前記端子金
具から突設されているところに特徴を有する。請求項5
の発明は、請求項4に記載のものにおいて、前記被支持
部は、前記端子金具の側壁に対して全周にわたって連結
されるよう側壁を叩き出して形成されているところに特
徴を有する。請求項6の発明は、請求項4に記載のもの
において、前記被支持部は、前記ランスの撓み方向と略
直交する辺が前記端子金具の側壁から切り離されるよう
側壁を叩き出して形成されるとともに、その切断端面が
前記支持部に対して係止されるようになっているところ
に特徴を有する。
【0006】請求項7の発明は、請求項6に記載のもの
において、前記端子金具のうち前記被支持部が設けられ
ている側壁には、端子金具を補強するためのビードが叩
き出して設けられているところに特徴を有する。請求項
8の発明は、請求項7に記載のものにおいて、前記ビー
ドは、前記被支持部における前記ランスの撓み方向につ
いての幅寸法内に配されているところに特徴を有する。
請求項9の発明は、請求項1ないし請求項8のいずれか
に記載のものにおいて、前記外壁は、前記本体部をなす
天井壁の外側に重ね合わせられているところに特徴を有
する。
【0007】
【発明の作用及び効果】<請求項1の発明>コネクタハ
ウジングのキャビティ内に端子金具を挿入すると、端子
金具は、ランスによって弾性的に係止されることで抜け
止めが図られるとともに、被支持部が支持部に係止され
ることで端子金具がランスの撓み方向に傾動するのが規
制される。本発明では、支持部とランスとがランスの撓
み方向について互いにずれた配置となっているから、端
子金具の挿抜方向に沿って型閉じ・型開きする金型によ
ってコネクタハウジングを成形するにあたり、ランスを
支持部とは無関係にその幅寸法を設定することができ
る。従って、小型化した場合でも端子金具の抜け止め力
を十分に確保するとともに支持部により端子金具をしっ
かりと支持することができ、もって小型化に好適なコネ
クタを提供することができる。 <請求項2の発明>端子金具をキャビティ内に挿入する
と、前端角部に凹み形成された被支持部内にキャビティ
の内面の前端角部から内方へ突出して形成された支持部
が嵌合されることで、端子金具がランスの撓み方向へ傾
動するのが規制される。 <請求項3の発明>被支持部を設けることで端子金具
は、一部が切り欠かれることになるものの、被支持部と
弾性接触片とが互いに反対側に形成されているから、弾
性接触片が被支持部を介して外部に露出することがな
い。従って、弾性接触片に対して外部の異物などが干渉
するのを回避することができる。
【0008】<請求項4の発明>端子金具をキャビティ
内に挿入すると、キャビティのうちランスの撓み方向に
沿った内面に凹み形成された支持部内に端子金具から突
設された被支持部が嵌合することで、端子金具がランス
の撓み方向へ傾動するのが規制される。 <請求項5の発明>端子金具の側壁を切り欠いたり、切
り起こすことで被支持部を形成したものと比較すると、
端子金具の強度を高く保つことができる。 <請求項6の発明>被支持部のうちランスの撓み方向と
略直交する方向に沿った切断端面が支持部に係止される
から、端子金具をしっかりと支持することができ、端子
金具の傾きを確実に規制することができる。
【0009】<請求項7の発明> 被支持部におけるランスの撓み方向と略直交する辺が端
子金具の側壁から切り離される場合でも、側壁にビード
を設けることで端子金具の強度を高く保つことができ
る。 <請求項8の発明> ビードが被支持部におけるランスの撓み方向についての
幅寸法内に配されているから、端子金具の挿入時にはビ
ードを支持部内に進入させることができる。従って、仮
にビードを挿通するためにキャビティの内面に専用の溝
を設けたものと比較すると、コネクタハウジングの構造
を簡素化することができる。<請求項9の発明> 外壁は、天井壁の外側に重ね合わされている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。 <第1実施形態>本発明の第1実施形態を図1ないし図
17によって説明する。この第1実施形態では、雌コネ
クタハウジング10(以下、単に雌ハウジング10とい
う)内に雌端子金具30が挿入されてなる雌コネクタを
示す。この雌端子金具30は、雌ハウジング10内に収
容された状態で、雌ハウジング10に対して嵌合される
相手の雄ハウジング内に収容された雄端子金具(雄ハウ
ジング共々図示せず)と導通接続可能とされている。な
お以下では、雌ハウジング10に対する雌端子金具30
の挿入方向を前方とし、逆の抜き取り方向を後方とし、
また上下方向の記載は図8などを基準として説明する。
【0011】雌ハウジング10は、前後方向(雌端子金
具30の挿抜方向)に沿って型閉じ・型開きする前後一
対の金型によって樹脂成形されている。この雌ハウジン
グ10は、図1及び図8に示すように、内部には後方か
ら雌端子金具30を挿入可能なキャビティ11が上下2
段、幅方向に複数室並んで配設されている。キャビティ
11内に挿入される雌端子金具30は、キャビティ11
の下壁12から突設されたランス13により弾性的に抜
け止め可能とされるとともに、雌ハウジング10の前壁
14によって前止まり状態に支持されるようになってい
る。この雌ハウジング10の前壁14には、相手の雄端
子金具のタブがキャビティ11内に前方から進入するの
を許容するタブ挿通孔15が穿設されており、その前側
の孔縁には、全周にわたって略擂鉢状をなす誘導面16
が形成されることで、タブの進入動作が円滑に誘導され
るようになっている。雌ハウジング10の前壁14のう
ちタブ挿通孔15よりも下方位置(タブ挿通孔15とは
ランス13の撓み方向にずれた位置)には、雌ハウジン
グ10の成形時にランス13を成形する前側の金型を前
方へ型抜きするために型抜き孔17が穿設されている。
前壁14における型抜き孔17の孔縁上部幅方向中央に
は、下方へ突き出る略三角形状の突出部18が設けら
れ、この突出部18にも上記誘導面16が連続して形成
されている。
【0012】各キャビティ11の下壁12は、前側の約
1/4部分が一段低く形成されるとともにその段差部分
から片持ち状のランス13が前方へ突出して形成されて
いる。このランス13は、全体としては前端側にかけて
次第に上方、すなわちキャビティ11内に張り出すよ
う、前方へ向かって上り勾配をなす傾斜状に形成されて
おり、キャビティ11内への張出部分が挿入される雌端
子金具30により押圧されることで突出基端(後端)を
支点として下方(雌端子金具30の挿抜方向と交差する
方向)へ撓み変形可能とされている。この撓み時にラン
ス13は、下壁12の低位部分12aとの間に確保され
た撓み空間内に退避するようになっている。このランス
13の前方に確保された空間内には、雌端子金具30の
係止突部52が進入可能とされている。ランス13の下
方に対向する下壁12の低位部分12aは、ランス13
がその弾性限度を超えて撓み変形する手前の段階でラン
ス13の下面に係合することで、その過度撓み変形を規
制できるようになっている。またランス13は、前壁1
4に連結された下壁12の低位部分12aにより、全幅
にわたって下方のキャビティ11または下方外部に露出
することなく覆われており、もってランス13の保護が
図られている。
【0013】キャビティ11の下壁12のうちランス1
3よりも後側部分には、図2及び図8に示すように、雌
端子金具30の形状に合わせて溝が形成されている。す
なわち、下壁12のうち幅方向略中央には、雌端子金具
30の係止突部52及び突部49を挿通可能な突部挿通
溝19が形成されており、この突部挿通溝19の図2に
示す右側方には、雌端子金具30のスタビライザ47を
挿通可能とされ、且つ突部挿通溝19よりもさらに低い
スタビライザ挿通溝20が形成されている。この突部挿
通溝19は、後述するようにランス13側に連続して形
成されるのに対し、スタビライザ挿通溝20は、前端位
置がランス13よりも少し後方に設定されている。
【0014】キャビティ11の上面(ランス13との対
向面)における前端部には、全幅にわたって内方(ラン
ス13側)へテーパ状に張り出す張出部21が設けられ
ており、この張出部21によってキャビティ11内に挿
入される雌端子金具30の前端部をランス13側へ押し
出すことで、ランス13の係止深さが増加できるように
なっている。キャビティ11の後端周縁は、一部を除い
てほぼ全周にわたり雌端子金具30を誘い込むことがで
きるようテーパ状に形成されている。キャビティ11の
後端周縁のうち、図2の左上位置には、雌端子金具30
の挿抜方向と直交する切り立った端面をなす規制部22
が設けられており、この規制部22には、雌端子金具3
0がキャビティ11に対して正規の挿入姿勢とは上下反
転した不正な姿勢とされたときに、スタビライザ47が
突き当たることで挿入動作を規制可能とされている。ま
たキャビティ11は、図11に示すように、前半部分が
後半部分よりも幅狭になるように、両側壁23が内方へ
テーパ状に張り出して形成されている。
【0015】ランス13の構造を詳細に説明する。ラン
ス13は、図3に示すように、下面が全長にわたって前
方に向かって緩やかな上り勾配をなす傾斜面とされるの
に対し、上面が、ランス13の後部13bにおいては下
面と同様の傾斜面(但し、下面よりはやや急な勾配をな
す)とされ、ランス13の前部13aにおいてはほぼ水
平に形成されている。ランス13の上面は、下壁12の
後部側から連続して形成された突部挿通溝19により幅
方向中央が全長にわたって凹んだ形状となっている。突
部挿通溝19は、ランス13の後部13bにおいては、
全体として前側にかけて次第に溝幅が狭くなるよう形成
されており、底面19aと、上下方向に沿って真直な一
対の側面19bと、両側面19bと底面19aとを繋ぐ
とともに内傾した一対の斜面19cとにより構成されて
いる。突部挿通溝19は、ランス13の前部13aにお
いては、溝幅が全長にわたって一定とされるとともに、
円弧面19dによって構成されている。またランス13
の下面のうち幅方向中央部分は、全長にわたって突部挿
通溝19の円弧面19dよりも緩やかな円弧面13cと
なっており、下壁12の低位部分12aについても同様
の円弧面12bが形成されている。
【0016】ランス13は、キャビティ11にほぼ匹敵
する幅寸法(キャビティ11よりも僅かに小さい程度)
を有し、全長にわたって一定幅に形成されている。この
ランス13の型抜き孔17は、雌ハウジング10の前壁
14においてキャビティ11よりも大きな幅領域にわた
って形成されており、従ってランス13の両側方に対向
するキャビティ11の両側壁23には、所定幅ずつの切
り欠き17aが形成されている。この切り欠き17aの
幅寸法分だけ、ランス13を成形する金型の厚み寸法を
大きく確保することができ、金型の強度が必要なだけ得
られるようになっており、逆に言うとランス13の幅寸
法が大きく確保され、ランス13の強度が高められてい
る。
【0017】ランス13の前端両側部の下側約3/5部
分には、ランス13を強制的に撓み変形させるための治
具(図示せず)によって操作可能とされる一対の操作凹
部24が前方に開口して形成されている。両操作凹部2
4は、雌端子金具30がランス13に係止した状態でも
前方外部に露出するように配置されており(図17)、
前方から型抜き孔17を通して挿入される治具により下
方へ押圧操作可能とされている。操作凹部24は、ラン
ス13を側方から見て略三角形状に切欠して形成され、
その上面がほぼ水平をなすのに対し、下面が後方へ向か
って上り勾配をなすテーパ状をなしている。
【0018】ランス13の前端部における上側約2/3
部分には、さらに前方へ突出する突き出し部25が全幅
にわたって設けられている。この突き出し部25は、雌
端子金具30に対してランス13が係止した状態で、係
止突部52の内側に進入可能とされている。突き出し部
25は、下部25aがその上端側にかけて次第に突出長
さが大きくなるよう形成され、上部25b(両操作凹部
24よりも上側部分)が一定の突出長さを有している。
別言すると、突き出し部25の下部25aの前端面は、
前方へ向かって上り勾配をなすテーパ状に形成されてお
り、上部25bの前端面は、切り立った端面となってい
る。
【0019】さて、キャビティ11内の前端位置の角部
には、図2及び図10に示すように、雌端子金具30に
設けられた被支持溝部53内に嵌合することで、雌端子
金具30が上下方向(ランス13の撓み方向)に傾動す
るのを規制可能な支持突部26が内方に突出して設けら
れている。この支持突部26は、略ブロック状に形成さ
れるとともに、雌ハウジング10の前壁14(キャビテ
ィ11の前面)とキャビティ11の図2の左側の側壁2
3(キャビティ11の図2の右側内側面)との双方に連
結されることで、強度が高められている。この支持突部
26は、ランス13に対して上方(ランス13の撓み方
向)にずれた位置で、且つその下面が型抜き孔17に臨
むような位置に配されている。
【0020】雌端子金具30は、金属母材を所定形状に
打ち抜いたものに叩き加工や曲げ加工などを施すことで
所望の形状に成形されている。この雌端子金具30は、
図5及び図8に示すように、大まかには前後に開口する
略箱型をなす本体部31と、電線Wの端末に圧着接続可
能なバレル部32とを前後に繋げた構成となっている。
このうち、バレル部32は、前後に一対ずつのかしめ片
32a,32bを備え、前側の両かしめ片32aが電線
Wの芯線部分Waにかしめ付けられるのに対し、後側の
両かしめ片32bが電線Wの被覆部分Wbにかしめ付け
られるようになっている。
【0021】本体部31は、前後に延出する底壁33
と、底壁33の両側縁から立ち上がる一対の側壁34,
35と、図4の左側の側壁34の突出端から底壁33と
対向するよう突出する天井壁36と、図4の右側の側壁
35の突出端から突出するとともに天井壁36の外側に
重ね合わせられる外壁37とから構成されている。
【0022】底壁33は、図8に示すように、他の壁3
4,35,36,37と比較して前端が後方へ引っ込ん
だ位置に配されており、この前端から弾性接触片38が
突設されている。弾性接触片38は、底壁33の前端か
ら前方へ突出する舌片を後方へ向けて折り返すことで、
底壁33及び天井壁36に対向するとともに全体として
略山形をなす片持ち状に形成されている。この弾性接触
片38は、略U字型をなす折返部の後側に前傾部分と後
傾部分とを順次に繋げた構成とされ、その前傾部分と後
傾部分とにまたがる領域には、前後に細長い略長円形状
をなす膨出部39が天井壁36側へ叩き出して形成され
ている。この膨出部39における頂点部分が、相手の雄
側端子金具のタブと接触可能な接点部40とされてい
る。この接点部40が雄側端子金具のタブによって押圧
されるのに伴って、弾性接触片38は、折返部を撓み支
点として底壁33側へ接近するよう撓み変形可能とされ
ている。撓み変形時には、弾性接触片38の後端部が底
壁33の内面に当接可能とされ、この部分には弾性接触
片38の撓み代を稼ぐとともに、撓んだ弾性接触片38
を幅方向についてずれ止め可能な凹部41が所定長さに
わたって凹み形成されている。
【0023】また底壁33のうち接点部40に対向する
位置には、過度撓み規制突部42が接点部40側へ突出
するよう叩き出して設けられている。この過度撓み規制
突部42に対して弾性接触片38が係合することで、弾
性接触片38が弾性限度を越えて過度に撓み変形するの
を規制できるようになっている。また天井壁36のうち
膨出部39及び係止突部52と対向する位置には、受け
部43が内側(弾性接触片38側)に張り出して設けら
れている。この受け部43と弾性接触片38との間で雄
側端子金具のタブを挟圧状態に保持できるようになって
いる。
【0024】外壁37は、図5及び図8に示すように、
その長さ方向略中央部分に切欠部44が全幅にわたって
形成されることで、前部37aと後部37bとに分断さ
れている。この切欠部44内には、雌端子金具30がキ
ャビティ11内に挿入されると、ランス13が全長にわ
たって進入可能とされ、切欠部44の前側の切断端面4
4aに対してランス13が係止可能とされている。ラン
ス13に対する係止面である切欠部44における前側の
切断端面44aは、全域にわたって内側に傾斜するテー
パ状に形成されている。この切欠部44は、外壁37の
半分弱の長さを有するとともに図5の奥側の側壁35の
上端部にまで形成されている。この側壁35の上端面
(切欠部44における側方の切断端面)には、天井壁3
6の突出端から突設された張出片45が当接されること
で、天井壁36をほぼ水平な姿勢に支持できるようにな
っている。この天井壁36は、張出片45における側壁
35との当接部分を除いた全域が当該当接部分よりも僅
かに低く形成されており、その分だけランス13の係止
深さを稼ぐことができるようになっている。また外壁3
7の前部37aは、前後長さが後部37bよりも少し短
く設定されている。
【0025】外壁37の後部37bにおける突出端から
は、図5及び図6に示すように、底壁33側へ屈曲され
る後部保持片46と、その反対側(外方)へ屈曲される
スタビライザ47とが前後に設けられている。後部保持
片46は、図6の紙面手前側の側壁34に切欠形成され
た後部保持溝48内に嵌合されることで、後部37bが
前後に遊動するのを規制した状態に保持できるようにな
っている。スタビライザ47は、キャビティ11内のス
タビライザ挿通溝20内に挿通されることで、雌端子金
具30の挿入動作を案内可能となっている。また後部保
持片46の前端が後部37bの前端と、スタビライザ4
7の後端が後部37bの後端と、それぞれ揃えられてい
る。後部37bのうち後端部の幅方向中央には、スタビ
ライザ47とほぼ同じ長さを有する突部49が外方へ突
出するよう叩き出して形成されている。この突部49
は、雌端子金具30がキャビティ11内に挿入される
と、キャビティ11の下面(突部挿通溝19の上面)に
当接可能とされている。
【0026】外壁37の前部37aにおける突出端から
は、底壁33側へ屈曲される前部保持片50が設けられ
ている。前部保持片50は、図6の紙面手前側の側壁3
4に切欠形成された前部保持溝51内に嵌合されること
で、前部37aが前後に遊動するのを規制した状態に保
持できるようになっている。この前部保持片50は、外
壁37の前部37aよりも後方へ突出して形成されてい
る。そして、前部保持片50の根元部分には、上記切欠
部44が拡張して形成され、その切断端面44aが既述
したように内側に傾斜したテーパ状に形成されており、
ここにランス13の側端部が係止可能とされている。
【0027】外壁37の前部37aにおける幅方向に沿
った後端縁部(切欠部44の前側の切断端部)の略中央
(正確には中央よりも僅かに図4の左側にずれた位置)
には、ランス13が係止可能とされる係止突部52が外
側へ突出するよう叩き出して形成されている。係止突部
52は、図5ないし図7に示すように、全体としては前
端を頂点とする略角錐状をなしており、前端側にかけて
幅寸法及び高さ寸法が減少する先細り状をなすとともに
3つの斜面により構成される角錐部52aと、幅寸法及
び高さ寸法が一定とされるとともに3つの側面により構
成される角筒部52bとを前後に繋げた構成となってい
る。係止突部52の角錐部52aは、先細り状とされ、
且つその前端部がやや丸みを帯びた形状に形成されるこ
とで、キャビティ11内に雌端子金具30が挿入される
過程において突部挿通溝19内での挿通動作を円滑にで
きるようになっている。係止突部52の角筒部52b
は、切欠部44の前側の切断端面44aの傾斜に沿って
後方へオーバーハング状に突出して形成され、外壁37
の前部37aよりも後方に突出している。
【0028】この係止突部52は、上記突部49とほぼ
同じ高さ位置まで突出するよう設定され、突部49と同
様にキャビティ11の突部挿通溝19内に挿通可能とさ
れている。この係止突部52の角筒部52bにおける外
側への突出先端は、ランス13のうち突き出し部25よ
りも下側部分に達するように設定されており、もってラ
ンス13の係止深さが十分に確保されている。係止突部
52のうちランス13に対する係止面である後端面は、
切欠部44の前側の切断端面44aにより構成されてお
り、内側に傾斜したテーパ状に形成されている。外壁3
7の前部37aのうち係止突部52に対する両側方部分
の後端面についても、図9に示すように、内側に傾斜し
たテーパ状をなす切欠部44の前側の切断端面44aに
より構成され、ランス13が係止可能とされている。
【0029】さて、上記のような構造の係止突部52
は、次述する仮想三角錐Xよりも外側に張り出した形状
となっている。ここでいう仮想三角錐Xは、図7に示す
ように、係止突部52の前端を頂点Aとし、この頂点A
に対して、係止突部52のうち外壁37の前部37aの
後端縁からの一対の突出基端Bと、係止突部52におけ
る外側への突出先端C(図7では幅方向中央位置とす
る)とを結んで構成される。係止突部52の外面は、上
記した仮想三角錐Xにおけるいずれの辺(頂点Aと突出
基端Bとを結ぶ直線、頂点Aと突出先端Cとを結ぶ直
線、突出基端Bと突出先端Cとを結ぶ直線)よりも外側
に張り出すように形成されている。従って、この係止突
部52の内側の空間の容積は、上記仮想三角錐X内の空
間の容積よりも大きくなっている。
【0030】外壁37の前部37aと図4の右側の側壁
35とに跨る角部(弾性接触片38を設けた底壁33と
は高さ方向について反対側の外壁37における角部であ
り、且つ前部保持片50とは幅方向について反対側の部
分)には、被支持溝部53が前方へ開放するよう切り欠
いて形成されている。この被支持溝部53には、雌端子
金具30がキャビティ11内に挿入されるのに伴って、
キャビティ11の前端位置に設けられた支持突部26が
係止可能とされ、もって雌端子金具30が上下方向(雌
端子金具30の挿抜方向と交差する方向、ランス13の
撓み方向)に遊動不能に支持されるようになっている。
【0031】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。図8ないし図11に示
すように、雌端子金具30のバレル部32に電線Wを圧
着接続した後に、雌端子金具30をキャビティ11内に
後方から挿入する。このとき、スタビライザ47を下方
へ向けた正規の挿入姿勢とは上下反転した不正な姿勢で
雌端子金具30を挿入しようとした場合には、上方を向
いたスタビライザ47の前端面がキャビティ11の後端
周縁に形成された規制部22に突き当たることで挿入動
作が規制される。これにより、雌端子金具30の逆挿入
が確実に防止される。
【0032】正規の挿入姿勢としつつ雌端子金具30を
キャビティ11内に挿入すると、先に係止突部52が突
部挿通溝19内に挿通され、その後、突部49が突部挿
通溝19内に、スタビライザ47がスタビライザ挿通溝
20内にそれぞれ挿通されることで、雌端子金具30が
上下左右にがたつくのが抑制されつつ円滑に挿入され
る。そして、雌端子金具30が所定深さまで挿入される
と、図12に示すように、係止突部52によってランス
13が押圧されて下方へ撓み変形される。このとき、ラ
ンス13は、前部13aが係止突部52により押圧され
るときに最も大きく撓まされる。この過程では、係止突
部52が前端を頂点とする略角錐状に形成されているこ
とで、突部挿通溝19内での挿通動作が円滑になり、且
つランス13をスムーズに押圧できるようになってい
る。
【0033】雌端子金具30がキャビティ11内に正規
深さまで挿入されるのに伴って、係止突部52がランス
13を乗り越えるとともにランス13が弾性復帰して、
図13ないし図16に示すように、切欠部44内に進入
しつつ雌端子金具30に対して弾性的に係止される。こ
のとき、ランス13のうち、切断端面44aの傾斜に沿
って突出する突き出し部25が係止突部52の内側に進
入可能とされる。この過程では、本体部31の前端部が
キャビティ11の上面の張出部21により押し下げられ
てランス13側に接近するよう変位するから、ランス1
3の雌端子金具30に対する係止深さが大きくなってい
る。しかも、このとき雌端子金具30は、図15に示す
ように、被支持溝部53内に支持突部26が嵌合して係
止されることで、上下方向(ランス13の撓み方向)に
傾動するのが規制される。また係止突部52は、図17
に示すように、ランス13の両操作凹部24とは幅方向
にずれた位置に配されており、両操作凹部24と共に前
方外部に露出している。
【0034】ここで、ランス13に対する係止面である
切欠部44の前側の切断端面44aは、図13ないし図
16に示すように、係止突部52を含めた外壁37の前
部37a及び前部保持片50に至るまで、すなわち雌端
子金具30のほぼ全幅領域にわたって形成されているの
で、雌端子金具30は、強固な抜け止め力でもってキャ
ビティ11内から抜け止め状態に保持される。しかも、
切欠部44の前側の切断端面44aは、内側に傾斜した
テーパ状に形成されているので、抜け止め力がより強固
なものとなっている。
【0035】上記のような係止状態から、電線Wを介し
て雌端子金具30に対して後方へ引っ張るような力が作
用した場合には、雌端子金具30におけるランス13の
前端面との当接部分である係止突部52などがランス1
3に対して食い込む可能性がある。そうなると、ランス
13の肉が削られて係止突部52の内側の空間に進入す
ることになる。
【0036】ところが、本実施形態における係止突部5
2の内側の空間の容積は、既述した通り図7に示す仮想
三角錐Xの内側の容積と比較すると大きくなっている。
従って、食い込み時に係止突部52の内側に進入するの
が許容されるランス13の肉の量が多くなっている。こ
れにより、ランス13を係止突部52に食い込ませなが
ら雌端子金具30を後方へ引っ張るのに必要な力、すな
わち雌端子金具30の抜け止め力が大きくなっており、
雌端子金具30を強固に保持できるようになっている。
【0037】以上説明したように本実施形態によれば、
キャビティ11の内面のうち、ランス13に対してその
撓み方向にずれた位置に設けられた支持突部26が、キ
ャビティ11内に挿入される雌端子金具30に設けられ
た被支持溝部53に係止されることで、雌端子金具30
がランス13の撓み方向に傾動するのが規制される。支
持突部26とランス13とがランス13の撓み方向につ
いて互いにずれた配置となっているから、雌端子金具3
0の挿抜方向に沿って型閉じ・型開きする金型によって
雌ハウジング10を成形するにあたり、ランス13を支
持突部26とは無関係にその幅寸法を設定することがで
きる。従って、雌コネクタを小型化した場合でも雌端子
金具30の抜け止め力を十分に確保するとともに、支持
突部26により雌端子金具30をしっかりと支持するこ
とができ、もって小型化に好適な雌コネクタを提供する
ことができる。
【0038】しかも、支持突部26は、キャビティ11
の内面の前端角部に配されるとともに内方へ突出して形
成され、被支持溝部53は、雌端子金具30のうち前端
角部に配されるとともに支持突部26を嵌合可能に凹み
形成されている。従って、雌端子金具30をキャビティ
11内に挿入すると、前端角部に凹み形成された被支持
溝部53内にキャビティ11の内面の前端角部から内方
へ突出して形成された支持突部26が嵌合されること
で、雌端子金具30がランス13の撓み方向へ傾動する
のが規制される。
【0039】さらには、雌端子金具30は、略箱型に形
成されるとともにその周壁33,34,35,36,3
7のうちの底壁33からは、相手の雄端子金具と弾性接
触可能な弾性接触片38が設けられており、且つ被支持
溝部53が弾性接触片38が設けられた底壁33とは反
対側の外壁37の前部37aの角部に設けられている。
つまり、被支持溝部53によって雌端子金具30の本体
部31が一部切り欠かれることになるものの、被支持溝
部53と弾性接触片38とが互いに反対側に形成されて
いるから、弾性接触片38が被支持溝部53を介して外
部に露出することがない。従って、弾性接触片38に対
して外部の異物などが干渉するのを回避することができ
る。
【0040】<第2実施形態>本発明の第2実施形態を
図18ないし図28によって説明する。この第2実施形
態では、上記第1実施形態にて示した被支持溝部53と
支持突部26とに代えて、それぞれ雌端子金具30側に
被支持突部62を、雌ハウジング10側に被支持突部6
2に係止可能な支持溝部60を設けたものを示す。なお
この第2実施形態では、上記した第1実施形態と同様の
構成については、同一符号を付し、重複する説明は省略
する。
【0041】先に雌ハウジング10について説明する。
図18、図21及び図24に示すように、キャビティ1
1の内周面のうち、上下方向(ランス13の撓み方向)
に沿った図18の左側の側面には、後述する雌端子金具
30の被支持突部62及び第1ビード63を嵌合可能な
支持溝部60が後方に開放する形態に凹み形成されてい
る。この支持溝部60は、後方から見て略角型に形成さ
れ、キャビティ11の左側の側面のうち上下方向につい
てほぼ中央位置に配設されるとともに、その前端位置が
キャビティ11の前面よりもやや後方位置に設定されて
いる。支持溝部60のうち、被支持突部62を受ける上
下面60a,60bは、ランス13の撓み方向と略直交
する方向である幅方向に沿って真っ直ぐに形成されてい
る。図18、図23及び図24に示すように、キャビテ
ィ11の前半部分における図18の右側の側面には、雌
端子金具30のビードを逃がすための逃がし溝部61が
後方へ開放する形態に凹み形成されている。この逃がし
溝部61は、後方から見て略弧状に形成され、キャビテ
ィ11の側面のうち上下方向について中央よりもやや上
方位置に配設されるとともに、その前端位置が上記支持
溝部60よりも少し前方位置に設定されている。
【0042】またこの第2実施形態では、ランス13に
ついても形状が変更されている。すなわちランス13
は、根元位置が第1実施形態よりも前寄りの位置に設定
されるとともに、その分だけ長さが短くなっていること
で、雌端子金具30に対する係止位置を変更することな
く、ランス13の強度が高められている。またランス1
3を短くするのに伴い、ランス13の上面のうち上り勾
配となる傾斜面の始端位置がランス13の根元位置より
も少し後寄りの位置に設定されている。
【0043】続いて、雌端子金具30について説明す
る。図19ないし図21に示すように、本体部31を構
成する図19の右側の側壁35には、上記した支持溝部
60内に嵌合可能な被支持突部62が外方へ突出して設
けられている。被支持突部62は、側壁35の一部を外
方へ叩き出すことで成形されており、前後両端部が側壁
35に連結された両持ち梁状をなすとともに、前後方向
(ランス13の撓み方向と略直交する方向)に沿った上
辺及び下辺が共に側壁35から切り離されている。この
被支持突部62のうち、側壁35からの前後の立ち上が
り部分が側壁35に対して傾斜しており、その前端面が
後傾した斜面とされるとともに後端面が前傾した斜面と
されることで、キャビティ11に対する雌端子金具30
の挿抜作業を円滑に行うことができるようになっている
(図22(B))。被支持突部62の上下面62a,6
2bは、側壁35から切り離された切断端面となってお
り、ほぼ水平な形状、言い換えると前後方向及び幅方向
(ランス13の撓み方向と略直交する方向)に沿ってほ
ぼ真っ直ぐな形状に形成されている(図22(A))。
そして、雌端子金具30をキャビティ11内に挿入する
のに伴って、被支持突部62が支持溝部60内に嵌合さ
れると、被支持突部62の上下面62a,62bが支持
溝部60の上下面60a,60bに対して係止されるよ
うになっている(図28)。また被支持突部62は、側
壁35のうち、上下方向についてほぼ中央位置に、前後
方向について中央よりも前寄り(係止突部52よりは後
方)位置に配されており、その上下方向についての幅寸
法(高さ寸法)が本体部31の約1/4の大きさとなっ
ている。
【0044】図19の右側の側壁35のうち、被支持突
部62よりも前方位置には、前後に細長い長円形状をな
す第1ビード63が外方へ叩き出して形成され、これに
より側壁35の補強が図られている。第1ビード63
は、被支持突部62における上下方向についての幅寸法
内に配置されるとともに、外方への突出高さが被支持突
部62よりも低く設定されることで、雌端子金具30を
キャビティ11内に挿入する際に支持溝部60内に進入
可能とされている。一方、図19、図20及び図23に
示すように、図19の左側の側壁34のうち前部保持溝
51の上方位置には、上記第1ビード63よりもさらに
前後に細長い長円形状をなす第2ビード64が外方へ叩
き出して形成されており、これにより側壁34の補強が
図られている。第2ビード64は、外方への突出高さが
第1ビード63よりも低く設定されている。
【0045】ところで、両側壁34,35は、底壁33
よりも前方へ延出して形成されている。このため、雌端
子金具30の成形過程において、底壁33から両側壁3
4,35を立ち上げる曲げ加工を行うときに、両側壁3
4,35の延出部分に曲げの影響が及ぶのを防ぐことを
目的として、両側壁34,35には、底壁33の前端位
置とほぼ同じ位置に上方へ開放するスリット54がそれ
ぞれ切欠形成されている。このようなスリット54を設
けると、両側壁34,35の強度低下が問題となるが、
第1ビード63が側壁35のうちスリット54と切欠部
44とを最短距離で結ぶ仮想線L1上に配されるととも
に、第2ビード64が側壁34のうちスリット54と前
部保持溝51とを最短距離で結ぶ仮想線L2上に配され
ているから、両側壁34,35の強度低下を効果的に補
うことができる。
【0046】また前部保持片50の突出端部後端から
は、後方へ突出する被規制突部70が設けられており、
前部保持溝51の上端部後端には、被規制突部70を嵌
合可能な規制溝部71が設けられている。被規制突部7
0及び規制溝部71における下面は、共に前傾したテー
パ状に形成されている。被規制突部70は、規制溝部7
1内に嵌合した状態では、その下面が規制溝部71の下
面に対して係止可能となっているから、仮に外壁37の
前部37aに対して外側へ開くような力が作用した場合
でも、その開き変形を規制することができる。また前部
保持片50及び前部保持溝51における前端部上面は、
共に前傾したテーパ状に形成されている。
【0047】また天井壁36のうち、受け部43を有す
る前半部分には、後半部分よりも僅かに低くなるよう凹
部55が張出片45における側壁35との当接部分を含
めた全域にわたって形成されており、その分だけランス
13の係止深さを稼ぐことができるようになっている。
この凹部55は、側壁34の上端部に及ぶ範囲にわたっ
て形成され、その前方に前部保持片50の後端面が臨ん
で配されている。
【0048】本実施形態は以上のような構造であり、続
いてその作用について説明する。図21、図23及び図
24に示す状態から、雌端子金具30をキャビティ11
内に後方から挿入すると、先に第1ビード63が支持溝
部60内に進入した後に、被支持突部62が支持溝部6
0内に嵌合し、その後雌端子金具30がキャビティ11
の前半部分まで挿入されてから、第2ビード64が逃が
し溝部61内に進入していく。この挿入過程では、被支
持突部62が支持溝部60の内周面に摺接することで、
挿入動作が円滑になっている。そして、雌端子金具30
が正規深さまで挿入されると、図25ないし図28に示
すように、切欠部44内に進入したランス13が外壁3
7の前部37aの係止突部52などに弾性的に係止され
ることで、雌端子金具30が抜け止め状態に保持され
る。
【0049】この正規挿入状態では、被支持突部62が
支持溝部60内に嵌合しており、互いの上下面60a,
60b,62a,62bが係止した状態となっている
(図28)。従って、例えば電線Wに引っ張り力が作用
した場合でも、雌端子金具30が上下方向に傾動するの
を規制することができる。しかも、被支持突部62の上
下面62a,62bは、側壁35から切り離されること
で水平方向に沿ってほぼ真直な切断端面となっているか
ら、雌端子金具30をしっかりと支持することができ、
雌端子金具30の傾動動作を確実に規制することができ
る。またこの状態で電線Wに対して引っ張り力が作用し
た場合、ランス13が係止した外壁37の前部37aに
は、前端側を支点として後端側が下方へ捲れるような力
が作用する。ところが、被規制突部70が規制溝部71
内に嵌合するとともに両者70,71の下面同士が係止
することで、外壁37の前部37aが下方へ捲れるよう
にして開き変形するのを規制することができる。つまり
本体部31を所定の角筒形状に保つことができる。これ
によりランス13によって雌端子金具30を安定した状
態に抜け止めすることができる。
【0050】以上説明したように本実施形態によれば、
キャビティ11内に雌端子金具30を挿入すると、雌端
子金具30から突設した被支持突部62が、キャビティ
11のうちランス13の撓み方向に沿った内側面に凹み
形成した支持溝部60内に嵌合されることで、雌端子金
具30がランス13の撓み方向へ傾動するのを規制する
ことができる。
【0051】しかも、被支持突部62は、雌端子金具3
0における側壁35を叩き出すことで上下辺が側壁35
から切離された両持ち梁状に形成されているから、上記
した第1実施形態のように外壁37の前部37a及び側
壁35を切り欠いて(切除して)被支持溝部53を形成
した場合(図4参照)と比較すると、雌端子金具30の
強度を高く保つことができる。その上、被支持突部62
のうち支持溝部60に対して係止される上下面62a,
62bは、側壁35から切り離されることでランス13
の撓み方向と略直交する方向に沿った切断端面となって
いるから、雌端子金具30をしっかりと支持することが
でき、雌端子金具30の傾きを確実に規制することがで
きる。
【0052】さらには、側壁35における被支持突部6
2の前方位置には、第1ビード63が叩き出して設けら
れているから、被支持突部62における上下辺が側壁3
5から切り離されることに伴う側壁35の強度低下を補
うことができる。その上、第1ビード63は、側壁35
において、被支持突部62におけるランス13の撓み方
向についての幅寸法内に配されているから、雌端子金具
30の挿入時に支持溝部60内に進入可能とされる。従
って、仮に第1ビードが被支持突部の幅寸法から外れた
位置に配された場合には、キャビティの内側面に第1ビ
ードを挿通するための専用の溝を設ける必要があるのと
比較すると、本実施形態によれば雌ハウジング10の構
造を簡素化することができる。
【0053】<第3実施形態>本発明の第3実施形態を
図29または図30によって説明する。この第3実施形
態では、上記第2実施形態にて示した被支持突部60の
形態を変更したものを示す。なおこの第3実施形態で
は、上記した第1実施形態及び第2実施形態と同様の構
成については、同一符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0054】被支持突部60Aは、図29に示すよう
に、側壁35の一部を外方へ叩き出すことで成形されて
おり、全周にわたって側壁35と連結されている。この
被支持突部60Aは、側方から見て前後に細長い四角形
をなす角錐台状に形成されており、図30(A)及び図
30(B)に示すように、上下方向及び前後方向に沿っ
た断面形状が共に台形状になっている。被支持突部60
Aの上下面は、前後面よりも傾斜角度が急なテーパ状に
形成されている。なお支持溝部は、図示はしないが、上
記被支持突部60Aを嵌合できるよう、被支持突部60
Aの外形に沿った形状に形成されている。
【0055】このように、第3実施形態では、被支持突
部60Aが全周にわたって側壁35に連結されているか
ら、上記第2実施形態のように被支持突部60の上下辺
が側壁35から切り離されたもの(図22(A))と比
較すると、側壁35、すなわち雌端子金具30の強度を
高く保つことができる。その上、被支持突部60Aには
切り離しに伴うバリが生じることがないから、雌端子金
具30の挿抜過程でキャビティ11の内周面との間で引
っ掛かりが生じ難く、挿抜動作をスムーズにすることが
できる。また、雌端子金具30の成形過程において被支
持突部60Aを叩き出す際にも、バリが生じないことに
よって成形用の金型が雌端子金具30に対して引っ掛か
り難くなっているから、引っ掛かった雌端子金具30を
外すための機構が不要となり、設備が簡易に済むととも
に製造が容易となっている。
【0056】<変形例>上記した第3実施形態の変形例
として、図31に示すように、第1ビード63(図29
参照)を省略してそこに被支持突部60Bを設けるよう
にしてもよい。被支持突部60Bは、全周にわたって側
壁35と連結されているので、第1ビード63と同等の
補強機能を兼ね備えている。これにより、側壁35の強
度を第2実施形態と同等に保った上で、雌端子金具30
の構造を簡素化することができる。
【0057】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)上記した第1実施形態では、キャビティ内に支持
突部を設け、雌端子金具側に被支持溝部を設けた場合を
示したが、例えばキャビティの前面(雌ハウジングの前
壁の後端面)に支持凹部を設けるとともに、雌端子金具
の前端から被支持突部を前方へ突出して設けておき、雌
端子金具がキャビティ内に挿入されるのに伴い、被支持
突部が支持凹部内に嵌合するようにしたものも本発明に
含まれる。 (2)上記した実施形態では、雌コネクタについて例示
したが、雄コネクタについても本発明は適用可能であ
る。
【0058】(3)上記した第2実施形態では、被支持
突部を両持ち梁状に形成したものを示したが、側壁を切
り起こすことで被係止突部を片持ち状に形成したものも
本発明に含まれる。 (4)上記した実施形態では、雌ハウジングが前後一対
の金型によって樹脂成形されるものを示したが、例えば
雌ハウジングの外面を上下方向または幅方向に開口させ
る必要がある場合には、前後一対の金型に加えて上下方
向または幅方向に沿って型閉じ・型開きするスライド型
を用いて雌ハウジングを樹脂成形するようにしたものも
本発明に含まれる。 (5)上記した第2実施形態及び第3実施形態のさらな
る変形例として、支持溝部が、キャビティの側面のう
ち、ランスの側方に対向する位置(ランスにおける厚み
寸法内の位置)に配設されるものも本発明に含まれる。 (6)要するに前述した各実施形態からは、以下のよう
な技術的思想を把握することができる。「コネクタハウ
ジングに設けられたキャビティ内に後方から端子金具を
挿入すると、キャビティ内に設けられたランスが前記端
子金具の挿抜方向と交差する方向に撓み変形された後に
復帰して端子金具に対して弾性的に係止されるものであ
って、前記端子金具と前記キャビティとの間には、互い
に凹凸嵌合することで前記端子金具が前記ランスの撓み
方向へ傾動するのを規制可能な支持手段が設けられてい
るコネクタ。」
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る雌ハウジングの正
面図
【図2】雌ハウジングの背面図
【図3】雌ハウジングの部分切欠斜視図
【図4】雌端子金具の正面図
【図5】雌端子金具の底面図
【図6】雌端子金具の左側面図
【図7】係止突部と仮想三角錐とを示す拡大斜視図
【図8】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の状
態を示す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線断面
図、雌端子金具が図4のE−E線断面図)
【図9】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の状
態を示す側断面図(雌ハウジングが図1のB−B線断面
図、雌端子金具が図4のF−F線断面図)
【図10】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の
状態を示す側断面図(雌ハウジングが図1のC−C線断
面図、雌端子金具が右側面図)
【図11】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の
状態を示す平断面図(雌ハウジングが図1のD−D線断
面図、雌端子金具が平面図)
【図12】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する途中
の状態を示す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線
断面図、雌端子金具が図4のE−E線断面図)
【図13】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す側断面図(雌ハウジングが図1のA−A線断面
図、雌端子金具が図4のE−E線断面図)
【図14】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す側断面図(雌ハウジングが図1のB−B線断面
図、雌端子金具が図4のF−F線断面図)
【図15】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す側断面図(雌ハウジングが図1のC−C線断面
図、雌端子金具が右側面図)
【図16】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す平断面図(雌ハウジングが図1のD−D線断面
図、雌端子金具が平面図)
【図17】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す正面図
【図18】本発明の第2実施形態に係る雌ハウジングの
背面図
【図19】雌端子金具の正面図
【図20】雌端子金具の底面図
【図21】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の
状態を示す側断面図(雌ハウジングが図18のG−G線
断面図、雌端子金具が右側面図)
【図22】(A)雌端子金具における図21のH−H線
断面図 (B)雌端子金具における図21のI−I線断面図
【図23】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の
状態を示す側断面図(雌ハウジングが図18のJ−J線
断面図、雌端子金具が左側面図)
【図24】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入する前の
状態を示す平断面図(雌ハウジングが図18のK−K線
断面図、雌端子金具が平面図)
【図25】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す側断面図(雌ハウジングが図18のG−G線断面
図、雌端子金具が右側面図)
【図26】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す側断面図(雌ハウジングが図18のJ−J線断面
図、雌端子金具が左側面図)
【図27】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示す平断面図(雌ハウジングが図18のK−K線断面
図、雌端子金具が平面図)
【図28】雌ハウジング内に雌端子金具を挿入した状態
を示すキャビティの背面図
【図29】本発明の第3実施形態に係る雌端子金具の右
側面図
【図30】(A)雌端子金具における図29のL−L線
断面図 (B)雌端子金具における図29のM−M線断面図
【図31】本発明の第3実施形態の変形例に係る雌端子
金具の右側面図
【図32】従来例の断面図
【図33】従来例の説明図
【符号の説明】
10…雌ハウジング(コネクタハウジング) 11…キャビティ 13…ランス 26…支持突部(支持部) 30…雌端子金具 33…底壁(周壁、一の壁) 34,35…側壁(周壁) 36…天井壁(周壁) 37…外壁(周壁、反対側の壁) 38…弾性接触片 53…被支持溝部(被支持部) 60…支持溝部(支持部) 62,62A,62B…被支持突部(被支持部) 62a,62b…上下面(切断端面) 63…第1ビード(ビード)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤田 伸也 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (72)発明者 南光 勇一 三重県四日市市西末広町1番14号 住友 電装株式会社内 (56)参考文献 特開2002−33149(JP,A) 特開 平10−241772(JP,A) 実開 昭60−160476(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/42

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングに設けられたキャビ
    ティ内に後方から端子金具を挿入すると、キャビティ内
    に設けられたランスが前記端子金具の挿抜方向と交差す
    る向きに撓み変形された後に復帰して端子金具に対して
    弾性的に係止されるものであって、 前記端子金具には、被支持部が設けられるのに対し、前
    記キャビティの内面のうち、前記ランスに対してその撓
    み方向にずれた位置には、前記被支持部に係止して前記
    端子金具が前記ランスの撓み方向へ傾動するのを規制す
    るよう支持可能な支持部が設けられており、 さらには、前記端子金具には、略箱型をなす本体部が備
    えられるとともに本体部の外壁の途中には、前記ランス
    が進入するのを許容するよう切欠部が形成され、その前
    側の切断端部を部分的に外方へ突出させることで、前記
    ランスが係止可能な係止突部が設けられるとともに、前
    記切欠部の前側の切断端面に対して前記ランスが係止可
    能となっている ことを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記支持部は、前記キャビティの内面の
    前端角部に配されるとともに内方へ突出して形成され、
    前記被支持部は、前記端子金具のうち前端角部に配され
    るとともに前記支持部を嵌合可能に凹み形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記本体部の周壁のうちの一の壁から
    は、相手の端子金具と弾性接触可能な弾性接触片が設け
    られており、且つ前記被支持部が前記弾性接触片が設け
    られた壁とは反対側の壁の角部に設けられていることを
    特徴とする請求項2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記支持部は、前記キャビティのうち前
    記ランスの撓み方向に沿った内面に凹み形成され、前記
    被支持部は、前記支持部内に嵌合可能となるよう前記端
    子金具から突設されていることを特徴とする請求項1記
    載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記被支持部は、前記端子金具の側壁に
    対して全周にわたって連結されるよう側壁を叩き出して
    形成されていることを特徴とする請求項4記載のコネク
    タ。
  6. 【請求項6】 前記被支持部は、前記ランスの撓み方向
    と略直交する辺が前記端子金具の側壁から切り離される
    よう側壁を叩き出して形成されるとともに、その切断端
    面が前記支持部に対して係止されるようになっているこ
    とを特徴とする請求項4記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記端子金具のうち前記被支持部が設け
    られている側壁には、端子金具を補強するためのビード
    が叩き出して設けられていることを特徴とする請求項6
    記載のコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記ビードは、前記被支持部における前
    記ランスの撓み方向についての幅寸法内に配されている
    ことを特徴とする請求項7記載のコネクタ。
  9. 【請求項9】 前記外壁は、前記本体部をなす天井壁の
    外側に重ね合わせられていることを特徴とする請求項1
    ないし請求項8のいずれかに記載のコネクタ。
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