JP3414309B2 - 電気接続箱 - Google Patents

電気接続箱

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JP3414309B2
JP3414309B2 JP08591999A JP8591999A JP3414309B2 JP 3414309 B2 JP3414309 B2 JP 3414309B2 JP 08591999 A JP08591999 A JP 08591999A JP 8591999 A JP8591999 A JP 8591999A JP 3414309 B2 JP3414309 B2 JP 3414309B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気接続箱に関し、
詳しくは、コネクタ等を介してワイヤハーネスが接続さ
れるケース本体に、別体の保護用のカバーをロック固定
する構成としている電気接続箱において、カバー取付時
にワイヤハーネスを構成する電線がカバーの周壁等の間
に噛み込まれないようにするものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等には電気接続箱が搭載され、種
々の回路の接続性を高めたり、リレーやヒューズ等の接
続箇所の集中化を図っている。上記電気接続箱には、内
部回路が収容されており、外部等の回路と接続するため
に、上面等にワイヤハーネス接続用の多数の接続部が設
けられている。これらの接続部やワイヤハーネスを保護
するために、カバーを取り付けるようにしている電気接
続箱が多い。
【0003】図5(A)は、従来の電気接続箱1を示
し、電気接続箱1のケース本体2の上面2aに別体のカ
バー3をロック固定により取り付けるタイプである。ワ
イヤハーネスW/Hは電線群Dより構成され、一端側が
外部等の回路に接続されており、他端側は湾曲されなが
らケース本体2aの上面2aを配策され、所要箇所で分
岐した夫々先端が上面2aの接続部2bに接続されてい
る。
【0004】また、ケース本体2の上面2aの略中央に
は、湾曲しながら配策する電線群Dをガイドするために
一対のガイド壁4、4を立設させている。ガイド壁4、
4は、図5(B)に示すように、カバー3の周壁3aを
外嵌する壁厚の薄い外嵌部4a、4aを設けており、外
嵌部4a、4aより下方は壁厚を厚くして段差4f、4
fを設けている。一方、カバー3は、周壁3aの外面に
載置部3bを突設させている。なお、上記のようにケー
ス本体2とカバー3を別体にしているのは、カバー3を
ケース本体2の真上から取り付けられるようにするため
であり、このようにしないとカバー3の周壁3aの先端
等がガイド壁4a、4aの上部等と干渉して嵌合できな
いからである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】カバー3は、電線群D
の接続を全て完了してから、周囲に設けられたロック係
止部3f等によりケース本体2aの真上から上面2aに
取り付けてロック固定されている。このカバー3の取付
時に、ガイド壁4、4においては、図5(B)に示すよ
うに、電線群Dの最外周部に位置する電線d1、d2が
電線群Dより拡がって段差4f、4fに載置したり、段
差4f、4fの上方に位置したりする場合がある。この
状態でカバー3を取り付ようとすると、図5(C)に示
すように、電線d1、d2は、カバー3の周壁3aの下
面3eと段差4fに噛み込まれてしまう問題がある。
【0006】上記のように電線d1、d2が噛み込まれ
ると押しつぶされて断線等の不良が発生するおそれがあ
り、さらには、噛み込まれた電線d1、d2が抵抗とな
りカバー3に亀裂等の破損が生じるおそれもある。上記
問題は、特に電線断面が0.3mmから0.5mm
の場合に発生しやすく、また、電線を結束している電線
群Dの結束が緩い場合や、電線群Dを構成する電線数が
多い場合等にも発生しやすい。
【0007】上記のような電線の噛み込みは、電気接続
箱以外にもワイヤハーネス保護用のプロテクタにおいて
も発生する場合があり、これを解決するために特開平1
0−285742号で、図6(A)(B)(C)に示す
プロテクタ5が提案されている。プロテクタ5は突起片
6aを有する蓋部材6と、蓋部材6の閉鎖時に開口5a
の上部に配置される押付部材7をヒンジ部8を介して本
体9と一体に成形している。押付部材7は蓋部材6の閉
鎖状態でヒンジ部8においてV字状の溝8aを形成する
ことと、押付部材7の先端部7aの傾斜面7bと突起片
6aにより、夫々電線dの噛み込み防止を図っている。
【0008】上記の形態を電気接続箱1に適用しようと
すると、ケース本体2とカバー3は別体であるため、上
記ヒンジ部8等によるV字状の溝8aの構造を適用する
ことはできない。また、電気接続箱1における電線の噛
み込みは側面で発生するため、上面において重力を利用
した傾斜面7bと突起片6aの構造を適用できず、ま
た、金型による成形上、垂直部の側面に突起片を設ける
ことも困難となる。
【0009】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、電気接続箱において、カバーを取り付ける
際に、電線が噛み込まないようにして種々の不具合の発
生を解消することを課題としている。
【0010】上記課題を解決するため、本発明は、一対
のガイド壁を一面より立設させるケース本体と、別体の
カバーとを備え、上記ケース本体の一面と一対のガイド
壁に囲まれた空間に電線群が湾曲されながら配策され
て、上記ガイド壁にカバーの周壁が嵌合されて、カバー
がケース本体にロック固定され、上記ガイド壁には、上
端より下方に向けて内面側を切り欠いて壁厚を薄くした
外嵌部が設けられると共に該外嵌部の下端から下方に向
けて内面を突出していくテーパー部が設けられる一方、
上記カバーの周壁の外面には、下端より嵌合長さ分上方
の位置で外側へ突出する載置部が設けられ、該載置部が
ガイド壁の上面に載置されると共に載置部より下側のカ
バーの周壁がガイド壁の外嵌部に内嵌される際に、上記
テーパ−部上に位置する電線は、上記カバーの周壁の下
面により上記テーパ−部の上面に倣って上記空間に押し
出され、上記カバーの周壁とガイド壁との間に電線が噛
み込まれない構成としている電気接続箱を提供してい
る。
【0011】上記のように、ケース本体のガイド壁の内
面側にテーパー部を設けることで、一対のガイド壁に囲
まれた空間に配策された電線群の最外周に位置する電線
が、カバーの取付時に、カバーの周壁下面と当接して電
線が噛み込まれそうになっても、テーパー部により電線
がテーパー部の傾斜した上面に倣って内面側に押し出さ
れるため、電線の噛み込みを防止できる。なお、テーパ
ー部の傾斜角度は、10度から60度の範囲で電線の本
数等を考慮して所要形態に合致する角度としている。ま
た、テーパー部の外嵌部と連続する箇所に、電線が載ら
ない程度の水平部を設けて、カバー固定時に、カバー周
壁の下面と上記水平部の上面が当接するようにして、カ
バーの密閉性を高めるようにしてもよい。
【0012】また、本発明は、一対のガイド壁を一面よ
り立設させるケース本体と、別体のカバーとを備え、上
記ケース本体の一面と一対のガイド壁に囲まれた空間に
電線群が湾曲されながら配策されて、上記ガイド壁にカ
バーの周壁が嵌合されて、カバーがケース本体にロック
固定され、上記ガイド壁には、上端より下方に向けて内
面側を切り欠いて壁厚を薄くした外嵌部が設けられると
共に該外嵌部の下端より連続して内面側に段差が設けら
れる一方、上記カバーの周壁には、下面より内面側へ斜
め上方に切り欠いたテーパー面が設けられると共に外面
には下端より嵌合長さ分上方の位置で外側へ突出する載
置部が設けられ、該載置部がガイド壁の上面に載置され
ると共に載置部より下側のカバーの周壁がガイド壁の外
嵌部に内嵌される際に、上記段差上に位置する電線は、
上記カバーの周壁のテーパー面が当接して、テーパー面
に倣って上記空間内に押し出され、上記カバーの周壁と
ガイド壁との間に電線が噛み込まれない構成としている
電気接続箱を提供している。
【0013】上記のように、カバーの周壁の下面より内
面側にテーパー面を設けることで、ガイド壁の段差に電
線の載置等が生じても、カバー取付時に、周壁の下面よ
り内面側へ斜め上方に傾斜するテーパー面に倣って電線
が押し出されるので、電線の噛み込みを防ぐことができ
る。なお、ガイド壁にも、段差を切り欠いて上述したよ
うなテーパー部を設けて、電線をさらに押し出しやすく
してもよい。
【0014】さらに、本発明の電気接続箱は、一対のガ
イド壁を一面より立設させるケース本体と、別体のカバ
ーとを備え、上記ケース本体の一面と一対のガイド壁に
囲まれた空間に電線群が湾曲されながら配策されて、上
記ガイド壁にカバーの周壁が嵌合されて、カバーがケー
ス本体にロック固定され、上記ガイド壁には、上端より
下方に向けて嵌合長さに隙間を加えた長さにわたり壁厚
を薄くした外嵌部が設けられると共に該外嵌部の下端よ
り連続して内面側に段差が設けられる一方、上記カバー
の周壁の外面には、下端より嵌合長さ分上方の位置で外
側へ突出する載置部が設けられ、該載置部がガイド壁の
上面に載置されると共に載置部より下側のカバーの周壁
がガイド壁の外嵌部に内嵌された状態で、上記カバーの
周壁の下面と上記ガイド壁の段差との間の隙間の長さを
電線外径の一本以上二本以下の寸法に設定して、上記カ
バーの周壁がガイド壁の外嵌部に内嵌される際に、上記
隙間に位置する電線同士が当接して上記空間内に押し出
される構成としている。
【0015】上記のように、カバーのロック固定時に、
カバーの周壁の下端とガイド壁の段差との間に電線外径
の一本以上二本以下の隙間が開くようにすることで、一
本の電線が隙間に入り込んだ場合は、隙間の長さに余裕
があるため電線は噛み込まれることはない。また、二本
の電線が隙間に入り込んだ場合は、隙間の寸法の制限よ
り、夫々電線が垂直に同一直線状に位置することはな
く、必ずどちらか一方が内面側に傾いて位置するので、
傾いた側の電線が内面側に押し出されて電線の噛み込み
を防ぐことができる。なお、隙間の寸法の制限より三本
以上の電線が隙間に入り込むことはない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電気接続箱の実施
形態を図面を参照して説明する。図1(A)は、本発明
の第一実施形態の電気接続箱10を示しており、樹脂製
の電気接続箱10を構成するケース本体12とカバー1
3は別体で成形されている。上記ケース本体12の上面
12aには、電線群Dより構成されて所要箇所で分岐す
るワイヤハーネスW/Hが湾曲しながら配策され、分岐
した支線の端末に接続したコネクタCをケース本体12
の接続部12bに接続して、ケース本体12に収容され
ている内部回路(図示せず)と外部回路を接続してい
る。この接続後に、カバー13をケース本体12の上面
12aにかぶせてロック係止部13fとロック爪12c
によりロック固定している。また、ケース本体12の上
面12aには、ヒューズやリレー等の接続部を設けてい
る場合もある。
【0017】なお、上記のように、ワイヤハーネスW/
Hを湾曲させながら配策しているのは、電気接続箱10
の車体の搭載位置や車体形状によるためである。また、
上記ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群Dの夫々電
線の断面は0.3mmから8.0mmのものが通常
使用されており、本実施形態では、0.3mmから
0.5mmの電線が多く用いられている。
【0018】上記ケース本体12の一面である上面12
aの略中央部には、図1(B)に示すように、湾曲させ
ながら配策するワイヤハーネスW/Hを案内すると共に
カバー13を支持するために一対のガイド壁14、14
が立設されている。上記ガイド壁14、14間の距離
は、ケース本体12の幅よりは狭くしてワイヤハーネス
W/Hの電線群Dの外径よりは広くしている。ガイド壁
14、14(以降、ガイド壁14と表す)は、カバー1
3の周壁13aを外嵌する部分となる上端から下方に向
けて電線群Dの配策側となる内面側Xを切り欠いて壁厚
を薄くした外嵌部14aを設けている。
【0019】図1(B)(C)に示すように、ガイド壁
14には、上記外嵌部14aの下端より連続して下方に
向けて内面側Xの面を徐々に突出させることによりテー
パー部14cを設けている。テーパー部14cの傾斜角
度Rは、電線がテーパー部14cの上面に留まらないよ
うにし、かつ、ガイド壁14の剛性を確保するために1
0度から60度程度が好ましく、本実施形態では45度
に設定している。
【0020】一方、カバー13は、周壁13aの外面1
3cに、周壁13aの下端より嵌合させる長さ分上方の
位置で外側の水平方向へ突出する載置部13bを設けて
いる。上記載置部13bは、カバー13の固定時に、上
記ガイド壁14の上面に載置されるようにして、カバー
13の固定時の安定化を図っている。
【0021】上記カバー13をワイヤハーネスW/Hが
配策された上記ケース本体12に被せるには、図1
(B)に示すように、カバー13の周壁13aがガイド
壁14に内嵌されるように図中の矢印方向より取り付け
る。この際、ワイヤハーネスW/Hを構成する電線群D
の最外周に位置する電線d1、d2が飛び出してテーパ
ー部14の上方に位置する場合でも、カバー13を嵌合
していくと、図1(C)に示すように、周壁13の下面
13eに当接して、テーパー部13の上面に沿って内面
側Xの方向へ押し出され、電線d1、d2が噛み込まれ
ることを防いでいる。このように電線d1等を押し出し
た後、載置部13bをガイド壁14の上面に載置して、
周壁13aを外嵌部14aに内嵌し、ロック係止部13
fとロック爪12cにより、カバー13をケース本体に
ロック固定している。
【0022】図2は、第一実施形態の変形例であり、外
嵌部14aの下端に水平部14dを設けてからテーパー
部14cを連続させている。水平部14dの幅は電線d
1等の半径より短い寸法に設定して、水平部14dの上
面に電線d1が載置しないようにしている。上記のよう
に水平部14dを設けることで、カバー13の固定時
に、載置部13bとガイド壁14の上面に加えて周壁1
3の下面13eと水平部14の上面でも接するようにな
り、カバー13の固定状態をより安定させることができ
る。また、電線d1の噛み込みもテーパー部14cによ
り防いでいる。
【0023】図3(A)は、本発明の第二実施形態を示
しており、カバー13’の周壁13a’の下面より内面
側へ上方に斜めに切り欠いてテーパー面13d’を設け
ている。テーパー面13d’の傾斜角度は第一実施形態
のテーパー部14cと同様に設定している。一方、ガイ
ド壁14’は、第一実施形態と同様に外嵌部14a’を
設け、この外嵌部14a’の下端より連続して内面側X
に段差14f’を設けている。上記以外のカバー1
3’、ガイド壁14a’等の他の部分は第一実施形態と
同様の構成および形状としている。
【0024】上記カバー13’をケース本体12’に被
せると、電線群Dの最外周に位置する電線d1、d2が
段差14f’の上方に位置する場合でも、周壁13のテ
ーパー面13d’に当接して、電線d1等がテーパ面1
3d’に倣うことで、内面側Xへ押し出され噛み込まれ
ることを防いでいる。
【0025】図3(B)は、第二実施形態の変形例であ
り、カバー13’の周壁13a’の下面の外面側に水平
面13e’を設けてからテーパー面13d’を連続させ
ている。水平面13e’の幅は電線d1の半径より短く
設定している。また、ガイド壁14’は第一実施形態の
変形例と同形状にして水平部14d’により段差を有す
るようにしている。このようにすることで、電線d1は
一段と内面側Xに押し出されやすくなると共に、テーパ
ー面13d’とテーパー部14c’により切り欠かれて
いる空間を大きくなっているので、電線d1が周壁13
a’等と当接する機会自体も減少する。また、カバー1
3’の固定時には、水平面13e’と水平部14d’が
当接することで、カバー13’の安定した固定状態も確
保できる。
【0026】図4は、本発明の第三実施形態を示してお
り、ガイド壁14”には、カバー13”の周壁13a”
が嵌合する長さにカバー13”の嵌合時に下面13e”
との間に生じる隙間Sを加えた長さを上端より下方向に
むけて内面側Xを切り欠くことにより外嵌部14a”を
設けている。また、この外嵌部14a”の下端には第二
実施形態と同様に段差14f”を設けている。上記カバ
ー13”の下面13e”と段差14f”の上面との間の
隙間Sの垂直方向の長さLは、電線群の最外周に位置す
る電線d1、d3等の外径の一本以上二本以下に相当す
る寸法に設定している。
【0027】一方、カバー13”は、第一実施形態と同
様に載置部13b”を設けている。上述した以外のカバ
ー13”やガイド壁14”等の形状及び構成は第一実施
形態と同様である。
【0028】カバー13”の取付時に、電線d1、d3
がガイド壁14”の段差14f”の上面に載置していた
り、上方に位置している場合は、電線d1、d3がカバ
ー13”の周壁13a”の下面13e”に当接して、隙
間Sに押し込まれていく。その後、カバー13”の載置
部13b”の下面にガイド壁14”の上面が当接して完
全にカバー13”が内嵌されると、電線d1と電線d3
同士も当接し、下側の電線d3は段差14f”の上面と
も当接する。
【0029】上記の当接状態では、隙間Sの長さLが電
線外径の一本以上二本以下であるため、電線d1と電線
d3が垂直で同一直線上に並ぶことはなく、どちら一方
が内面側Xに傾いて当接することとなる。本実施形態で
は、電線d1が外嵌部14a”の内面と間隔を開けて内
面側Xに傾いて当接している。この状態では、バランス
が悪く電線d1が保持されないため、電線d1が内面側
Xに押し出される。また、残存する電線d3は隙間Sの
長さLより小さいため押しつぶされて噛み込みこともな
い。また、上記とは逆に下方の電線d3が内面側Xに位
置して、上方の電線d1が外嵌部14a”の内面の近く
に位置する場合は、電線d1と電線d3が当接すること
により、電線d3が内面側Xに押し出されるようにな
る。さらに、隙間Sに電線が一本のみ存在する場合は、
長さLにより電線が噛みまれることはない。
【0030】なお、第三実施形態においても、ガイド壁
14”に第一実施形態と同様にテーパー部を設けるよう
にしてもよく、また、カバー13”の周壁13a”にも
第二実施形態と同様にテーパー面を設けるようにしても
よい。
【0031】
【発明の効果】上記の説明より明らかなように、本発明
の電気接続箱を使用することで、ケース本体に配策され
たワイヤハーネスの電線が、カバー取付時に、噛み込ま
れることがなくなり、断線やカバー等の破損を確実に防
ぐことができ、電気接続箱の品質性を維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態にかかる電気接続箱で
あり、(A)は分解斜視図、(B)は(A)のA−A断
面図、(C)は要部拡大断面図である。
【図2】 第一実施形態の変形例の電気接続箱におけ
る、要部拡大断面図である。
【図3】 (A)は第二実施形態の電気接続箱の要部拡
大断面図であり、(B)は第二実施形態の変形例の電気
接続箱の要部拡大断面図である。
【図4】 第三実施形態の電気接続箱の要部拡大断面図
である。
【図5】 従来の電気接続箱であり、(A)は全体斜視
図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は問題点を
示す要部拡大断面図である。
【図6】 従来のプロテクタであり、(A)は全体斜視
図、(B)は要部拡大断面図、(C)は別の箇所の要部
拡大断面図である。
【符号の説明】
1、10 電気接続箱 2、12 ケース本体 3、13、13’、13” カバー 3a、13a、13a’、13a” 周壁 3b、13b、13b’、13b” 載置部 3e、13e、13e’、13e” 下面 4、14 ガイド壁 4a、14a、14a’、14a” 外嵌部 4f、14f、14f’、14f” 段差 13d’ テーパー面 14c、14c’ テーパー部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−46848(JP,A) 特開 平10−285742(JP,A) 特開 平8−149653(JP,A) 特開 平8−107618(JP,A) 特開 平9−18172(JP,A) 特開 平9−46856(JP,A) 特開 平9−51623(JP,A) 実開 昭64−40224(JP,U) 実開 平6−5320(JP,U) 実開 昭63−74026(JP,U) 実開 平1−143232(JP,U) 実開 平7−9021(JP,U) 実開 平7−42539(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/14 H02G 3/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のガイド壁を一面より立設させるケ
    ース本体と、別体のカバーとを備え、上記ケース本体の
    一面と一対のガイド壁に囲まれた空間に電線群が湾曲さ
    れながら配策されて、上記ガイド壁にカバーの周壁が嵌
    合されて、カバーがケース本体にロック固定され、 上記ガイド壁には、上端より下方に向けて内面側を切り
    欠いて壁厚を薄くした外嵌部が設けられると共に該外嵌
    部の下端から下方に向けて内面を突出していくテーパー
    部が設けられる一方、上記カバーの周壁の外面には、下
    端より嵌合長さ分上方の位置で外側へ突出する載置部が
    設けられ、該載置部がガイド壁の上面に載置されると共
    に載置部より下側のカバーの周壁がガイド壁の外嵌部に
    内嵌される際に、上記テーパ−部上に位置する電線は、
    上記カバーの周壁の下面により上記テーパ−部の上面に
    倣って上記空間に押し出され、上記カバーの周壁とガイ
    ド壁との間に電線が噛み込まれない構成としている電気
    接続箱。
  2. 【請求項2】 一対のガイド壁を一面より立設させるケ
    ース本体と、別体のカバーとを備え、上記ケース本体の
    一面と一対のガイド壁に囲まれた空間に電線群が湾曲さ
    れながら配策されて、上記ガイド壁にカバーの周壁が嵌
    合されて、カバーがケース本体にロック固定され、 上記ガイド壁には、上端より下方に向けて内面側を切り
    欠いて壁厚を薄くした外嵌部が設けられると共に該外嵌
    部の下端より連続して内面側に段差が設けられる一方、
    上記カバーの周壁には、下面より内面側へ斜め上方に切
    り欠いたテーパー面が設けられると共に外面には下端よ
    り嵌合長さ分上方の位置で外側へ突出する載置部が設け
    られ、該載置部がガイド壁の上面に載置されると共に載
    置部より下側のカバーの周壁がガイド壁の外嵌部に内嵌
    される際、上記段差上に位置する電線は、上記カバーの
    周壁のテーパー面が当接して、テーパー面に倣って上記
    空間内に押し出され、上記カバーの周壁とガイド壁との
    間に電線が噛み込まれない構成としている電気接続箱。
  3. 【請求項3】 一対のガイド壁を一面より立設させるケ
    ース本体と、別体のカバーとを備え、上記ケース本体の
    一面と一対のガイド壁に囲まれた空間に電線群が湾曲さ
    れながら配策されて、上記ガイド壁にカバーの周壁が嵌
    合されて、カバーがケース本体にロック固定され、 上記ガイド壁には、上端より下方に向けて嵌合長さに隙
    間を加えた長さにわたり壁厚を薄くした外嵌部が設けら
    れると共に該外嵌部の下端より連続して内面側に段差が
    設けられる一方、上記カバーの周壁の外面には、下端よ
    り嵌合長さ分上方の位置で外側へ突出する載置部が設け
    られ、該載置部がガイド壁の上面に載置されると共に載
    置部より下側のカバーの周壁がガイド壁の外嵌部に内嵌
    された状態で、上記カバーの周壁の下面と上記ガイド壁
    の段差との間の隙間の長さを電線外径の一本以上二本以
    下の寸法に設定して、上記カバーの周壁がガイド壁の外
    嵌部に内嵌される際に、上記隙間に位置する電線同士が
    当接して上記空間内に押し出される構成としている電気
    接続箱。
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