JP3414055B2 - ステッピングモータ駆動回路 - Google Patents

ステッピングモータ駆動回路

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、ステッピングモータ
を駆動するためのステッピングモータ駆動回路に関す
る。 【0002】 【従来の技術】カメラやビデオカメラなどのオートフォ
ーカス機構、あるいはズーム機構などには、ステッピン
グモータが用いられる。このステッピングモータは、基
本的には矩形波によって駆動される。ところが、この矩
形波によって駆動されるステッピングモータは、駆動の
際に、振動や高調波によるノイズが発生する。そのた
め、ステッピングモータには、サイン波によって駆動さ
れるものが多い。 【0003】このサイン波による駆動の一例として、予
めROMに記憶されたデータに基づいて発生したサイン
波を使用するものがある。このROMには、適当な間隔
でサンプリングされたサイン波に対応した矩形波のDu
ty比を指示するデータが記憶される。例えば、角度が
0(rad)ではDuty比が50%、π/2では10
0%、また、3π/2では0%などとされる。このデー
タによって、サイン波PWM波形発生回路によって矩形
波(Pulse Width Modulation=PWM波)が生成され、
この生成された矩形波によってステッピングモータが駆
動される。このとき、ステッピングモータの駆動用のブ
リッジ回路およびモータ自身のコイルなどにより、矩形
波が平滑されサイン波とされる。 【0004】ROMに記憶されるデータは、サイン波に
対応している。従って、必ずしも0〜2πまでの1周期
分のデータがROMに記憶されている必要はなく、例え
ば0〜π/2までの1/4周期分のデータがそれぞれア
ドレスを指定されて記憶される。そして、ステッピング
モータの駆動の際に、このアドレスを指定することによ
って、記憶されたサイン波のデータが順次読み出され
る。 【0005】例えば、先ず、0〜π/2では読み出され
たデータがそのまま用いられ、π/2〜πではROMに
記憶されたデータが0〜π/2のときと逆の順番でアド
レスが指定されて読み出される。また、π〜3π/2で
は、ROMに記憶された0〜π/2のデータが順番はそ
のままで読み出され、正負の符号が逆にされる。さら
に、3π/2〜2πでは、0〜π/2のデータが順番を
逆にされ、且つ、正負の符号も逆にされて読み出され
る。このように、読み出しの順番および正負の符号を適
当に入れ換えることによって、0〜π/2の範囲のデー
タだけで、0〜2πまでの1周期分のデータが作りださ
れる。 【0006】図6は、マイクロコンピュータ(以下、M
CUと称する)によってステッピングモータをサイン波
駆動する際の、従来技術におけるシステム構成の概略を
示す。このシステム全体は、MCU100によって制御
される。このMCU100の制御により、上述のサイン
波と対応したDutyのデータが記憶されたROMを有
するサイン波PWM波形発生回路101において、ステ
ッピングモータを駆動するためのPWM信号が発生され
る。この発生されたPWM信号は、モータドライバ10
2に供給され、このモータドライバ102によってステ
ッピングモータ103が駆動される。そして、このステ
ッピングモータ103によって、例えば、ビデオカメラ
においてはズームレンズあるいはフォーカスレンズとい
った制御対象物が制御される。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来は、このようなサ
イン波データをROMから読み出すための読み出しアド
レスをシリアル通信などに乗せ、他の回路に送出するよ
うなことはしていなかった。また、レンズなどの位置基
準センサからの信号が外部トリガ入力端子から供給され
るが、この供給された外部トリガ入力信号の立ち上がり
および立ち下がりにおいてラッチパルスを発生させ、こ
のラッチパルスによってステッピングモータ駆動のため
のサイン波データをROMから読み出すための読み出し
アドレスをラッチしてシリアル通信などに乗せ、他の回
路に送出するようなこともしていなかった。 【0008】そのため、サイン波PWM波形発生回路を
制御するマイクロコンピュータでは、現在ステッピング
モータを駆動しているサイン波がどの位置にあるかを知
ることができなかった。また、上述したように、外部ト
リガ入力信号におけるラッチが行なわれていないため、
ステッピングモータによって駆動される制御対象物の基
準位置を決める信号のエッジでのサイン波データのRO
Mアドレスを知ることができなかった。 【0009】このように、従来技術においては、ステッ
ピングモータは、常に正確に駆動されているという前提
の下に、オープンループによって制御されていた。とこ
ろが、実際には、モータに過大な負荷が加えられた場
合、正常な動作をすることができず、脱調を起こしてし
まうことがある。このような場合、この従来技術におけ
るステッピングモータの駆動方法のように、実際に制御
対象所望の動きをしているかどうかを知る手段がなけれ
ば、モータの制御回路は、脱調を知ることができない。 【0010】したがって、この発明の目的は、ステッピ
ングモータの脱調が検出できるようなステッピングモー
タ駆動回路を提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明は、上述した課
題を解決するために、サイン波信号によって駆動される
ステッピングモータ駆動回路において、サイン波に対応
したデータを記憶するための記憶手段と、記憶手段に対
する読み出しアドレスを発生する読み出しアドレス発生
手段と、制御対象の基準位置に基づくトリガ入力端子か
ら入力されたトリガ信号の立ち上がりまたは立ち下がり
でラッチパルスを発生するラッチパルス発生手段と、ラ
ッチパルスにより読み出しアドレスをラッチする第1の
ラッチ手段と、読み出しアドレスを所定のタイミング
でラッチする第2のラッチ手段と、第1のラッチ手段
でラッチされた読み出しアドレスおよび第2のラッチ手
段でラッチされた読み出しアドレスをシリアル通信デー
タに乗せ、制御するためのマイクロコンピュータにシリ
アル送信し、マイクロコンピュータは、第1のラッチ手
段でラッチされた読み出しアドレスおよび第2のラッチ
手段でラッチされた読み出しアドレスの差で制御対象物
の位置を知ることにより、ステッピングモータの脱調を
検出することを特徴とするステッピングモータ駆動回路
である。 【0012】 【作用】上述の構成によれば、この発明は、サイン波に
対応したデータが記憶された記憶手段を有し、トリガ入
力端子から入力されたトリガ信号の立ち上がりまたは立
ち下がりで発生したラッチパルスでラッチされた記憶手
段の読み出しアドレスと、所定のタイミングでラッチさ
れた記憶手段の読み出しアドレスが乗せられるシリアル
通信手段を有している。そのため、このステッピングモ
ータの駆動回路を制御する制御回路は、トリガ信号の入
力タイミングおよび所定のタイミングでのサイン波デー
タの読み出しアドレスを知ることができ、それによっ
て、モータの現在位置を知ることができる。 【0013】 【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。この発明では、外部トリガ入力信号をステッピング
モータの駆動回路に供給し、この外部トリガ入力信号の
立ち上がりまたは立ち下がりのエッジでラッチパルスを
発生させる。そして、この発生されたラッチパルスによ
って、ステッピングモータの駆動のためのサイン波デー
タのROM読み出しアドレスをラッチする。また、現在
位置の検出と対応して一定間隔で発生するパルス信号に
よってもサイン波データのROM読み出しアドレスがラ
ッチされる。 【0014】これらラッチされたROM読み出しアドレ
スをシリアル通信データに乗せ、この駆動回路が用いら
れている装置を制御するためのマイクロコンピュータに
供給する。これら供給された読み出しアドレスの差を知
ることによって、ステッピングモータによって駆動され
る制御対象物の位置を知ることができ、それによって、
ステッピングモータの脱調を検出することが可能とな
る。 【0015】図1は、この発明をビデオカメラのレンズ
駆動系に適用した構成の一例を示す。11は、ズームレ
ンズであり、12は、フォーカスレンズである。ズーム
レンズ11は、ステッピングモータであるズームモータ
13によって駆動される。また、フォーカスレンズ12
は、フォーカスモータ14によって駆動される。ズーム
レンズ11をズームモータ13によって光軸に対し前後
させることで撮像の大きさを変えることができ、フォー
カスレンズ12をフォーカスモータ14で光軸に対し前
後させることで、フォーカスが調整される。また、これ
らズームレンズ11およびフォーカスレンズ12の基準
位置が例えば光検出によるリセットセンサ30およびリ
セットセンサ31でそれぞれ検知され、その出力が後述
するプリドライバ26、ズームレンズコントロール回路
22、およびフォーカスレンズコントロール回路23に
それぞれ供給される。 【0016】なお、この例においては、これらズームモ
ータ13およびフォーカスモータ14に使用されるステ
ッピングモータは、PM型2相励磁バイポーラ駆動とさ
れている。 【0017】被写体からの像がズームレンズ11および
フォーカスレンズ12を介して受光素子であるCCD1
5に入射する。CCD15の出力信号は、S/H(サン
プル・ホールド)、AGC(自動利得制御)回路16に
供給され、映像信号の抽出および信号レベルの調整をさ
れる。S/H,AGC回路16の出力信号は、A/Dコ
ンバータ17に供給されディジタル信号とされ、カメラ
プロセス回路18に供給される。このカメラプロセス回
路18に供給された映像信号は、所定の信号処理をさ
れ、後段のビデオ信号プロセス部(図示しない)に送出
される。 【0018】また、カメラプロセス回路18からは、オ
ートフォーカスのための輝度信号(AFY信号)がオー
トフォーカス検出回路19に供給される。このオートフ
ォーカス検出回路19では、供給されたAFY信号によ
ってフォーカスが合っているかどうか判断される。この
判断結果は、評価値としてマイクロコンピュータ(MC
U)20に内蔵されるオートフォーカスコントロール回
路21に供給される。 【0019】このMCU20は、このビデオカメラ全体
のシステムを制御する制御回路であり、内部に上述した
オートフォーカスコントロール回路21の他にも、ズー
ムレンズコントロール回路22、フォーカスレンズコン
トロール回路23などが含まれる。 【0020】オートフォーカスコントロール回路21で
オートフォーカス検出回路19からの出力である評価値
が評価され、その結果がフォーカスレンズコントロール
回路23に供給される。フォーカスレンズコントロール
回路23において、この供給された結果から、フォーカ
スモータ14を駆動してフォーカスレンズ12をあとど
の程度動かすとフォーカスが合うか等が算出される。そ
して、そのためのフォーカスモータ14の動き、例え
ば、前回の駆動に対する駆動方向(反転駆動されるか、
など)、あるいは、駆動の量およびスピードなどに対応
したモータの制御信号が出力される。この制御信号がフ
ォーカスモータコントロール信号として、加算器24に
供給される。 【0021】また、ズームレンズコントロール回路22
には、ビデオカメラに設けられたボタンなどによる入力
から、例えば、被写体に寄るか引くか、あるいは、どの
程度のスピードでズームを行なうかといった、ズーム命
令が入力される。この入力されたズーム命令に対応した
ズームモータ13の動き、例えば、どの程度ズームレン
ズを動かすか、ズームのスピード、あるいは、ズームの
方向などに対応したモータの制御信号が出力される。こ
の制御信号がズームモータコントロール信号として、加
算器24に供給される。 【0022】加算器24では、これらフォーカスモータ
コントロール信号およびズームモータコントロール信号
が所定のタイミングでもって重畳され、シリアル通信ポ
ート25に供給される。供給されたこの信号は、シリア
ル通信によってPWM信号発生のためのプリドライバ2
6に供給される。このプリドライバ26において、シリ
アル信号中に所定のタイミングで重畳された、ズームモ
ータ13およびフォーカスモータ14を駆動するための
信号がそれぞれ抽出され、信号Aおよび信号A’とされ
る。そして、これら抽出された信号に基づき、ズームモ
ータ13およびフォーカスモータ14を駆動するためP
WM信号が発生される。 【0023】ズームモータ13およびフォーカスモータ
14は、サイン波駆動されるステッピングモータであ
る。このサイン波駆動のための、サイン波に対応したD
uty比の矩形波(PWM信号)がプリドライバ26で
生成される。このとき、これらプリドライバ26には、
上述したように、駆動条件に応じたモータの制御信号が
供給されている。そこで、モータ13、14を効率良く
駆動するために、これら制御信号に対応したPWM信号
がこれらプリドライバ26において生成される。 【0024】また、上述したように、このプリドライバ
26には、ズームレンズ11の基準位置を検知するため
のリセットセンサ30から、レンズが基準位置にあるこ
とを示すトリガ信号Pが供給される。また、フォーカス
レンズ12の基準位置を検知するためのリセットセンサ
31から、レンズが基準位置にあることを示すトリガ信
号Qが供給される。さらに、このプリドライバ16か
ら、MCU20のズームレンズコントローラ回路22お
よびフォーカスレンズコントローラ回路23に対し、シ
リアル通信信号Bが供給される。 【0025】これらプリドライバ26で発生されたPW
M信号は、それぞれ対応するモータドライバに供給され
る。すなわち、ズームモータ13を駆動するためのPW
M信号がモータドライバ28に供給され、フォーカスモ
ータ14を駆動するためのPWM信号がモータドライバ
29に供給される。ズームモータ13およびフォーカス
モータ14は、これらモータドライバ28、29によっ
てそれぞれ駆動される。 【0026】図2は、上述の図1におけるプリドライバ
26の構成の詳細を示す。また、図3は、この図2に示
す構成における各信号のタイミングを示す。なお、ここ
では、この図2に示す例は、ズームモータ13を制御す
るためのものとする。 【0027】外部トリガ入力端子30がラッチパルス発
生回路31に接続され、ラッチパルス発生回路31がラ
ッチ回路32のラッチパルス入力端に接続される。ラッ
チ回路32がシリアル送信回路33のラッチ信号入力端
に接続される。設定信号入力端子34がROMアドレス
UP/DOWNパルス発生回路35に接続される。RO
MアドレスUP/DOWNパルス発生回路35のUPパ
ルス出力端およびDOWNパルス出力端がそれぞれRO
Mアドレスカウンタ36のUPパルス入力端およびDO
WNパルス入力端にそれぞれ接続される。 【0028】ROMアドレスカウンタ36がROM3
7、ラッチ回路32のROMアドレス入力端、およびシ
リアル送信回路33のROMアドレス入力端に共に接続
される。シリアル送信回路33がMCU20に接続され
る。ROM37がPWM発生回路38に接続され、PW
M発生回路38が出力端子39に接続される。 【0029】この図2に示す構成の上半分、すなわち、
設定信号入力端子34、ROMアドレスUP/DOWN
パルス発生回路35、ROMアドレスカウンタ36、R
OM37、PWM発生回路38、および出力端子39が
本来のステッピングモータの駆動のためのPWM信号発
生の経路である。それに対して、下半分、すなわち、外
部トリガ入力端子30、ラッチパルス発生回路31、ラ
ッチ回路32がROMアドレスのラッチ経路である。 【0030】外部トリガ入力端子30には、図1に示す
トリガ信号P、すなわち、リセットセンサ30からの、
該当するレンズの基準位置に対応する信号が外部トリガ
入力信号として供給される。この外部トリガ信号は、例
えば、レンズが基準位置に来る毎に、信号レベルのHig
h、Low が切り替わる。この供給された信号を図3Bに
示す。供給されたこの外部トリガ信号は、ラッチパルス
発生回路11に供給され、信号の立ち上がりまたは立ち
下がりを検出され、そのエッジT1 において、図3Cの
LP1 に示すようにラッチパルス50が発生される。こ
のラッチパルス50は、ラッチ回路32に供給される。 【0031】なお、実際には、このレンズの基準位置に
対応する外部トリガ入力信号は、この携帯用ビデオカメ
ラの電源投入時に供給される。 【0032】設定信号入力端子34には、制御対象とな
るステッピングモータであるズームモータ13の設定信
号が供給される。これは、モータ13の駆動速度、駆動
方向の情報が含まれる信号であって、図1においては、
信号Aで示される。この設定信号がROMアドレスUP
/DOWMパルス発生回路35に供給される。ROMア
ドレスUP/DOWMパルス発生回路35では、この供
給された設定信号に基づいて、例えば、駆動方向が所定
の方向に対して、正方向であればUPパルスが、また、
逆方向であればDOWNパルスが発せられる。 【0033】このUP/DOWNパルスは、ROMアド
レスカウンタ36に供給される。このROMアドレスカ
ウンタ36においては、上述の設定信号入力端子34に
供給された設定信号に従い、ROM37に記憶されてい
るサイン波データを読みだすためのROM読み出しアド
レス51が発生される。この場合、例えば、ROMアド
レスUP/DOWMパルス発生回路35から供給された
パルスがUPパルスであればカウント値が増加する方向
に、また、DOWMパルスであればカウント値が減少す
る方向にカウントされる。 【0034】上述の従来技術において説明したように、
ステッピングモータの駆動にはサイン波が用いられる。
このサイン波は、例えば0〜π/2といった1/4周期
分のサイン波のデータがROM37の所定のアドレスに
記憶されており、これが所定の方法で読み出されて実際
のサイン波とされる。図4に、このROM37に記憶さ
れたサイン波データを読み出す方法の例を示す。 【0035】図中、CH0A−ADRおよびCH0B−
ADRは、サイン波データが格納されているROM37
のアドレスを示す。上述したように、この発明による携
帯用ビデオカメラにはPM型2相励磁バイポーラ駆動の
ステッピングモータが使用されている。そのため、この
ように、ROM37中にサイン波データ格納のためのア
ドレスが2チャンネル分設けられている。この例では、
アドレスが16進表示されており、CH0A−ADR、
CH0B−ADR共に、アドレス0hから順に、sin
θにおけるθ=0〜θ=π/2までのデータが格納され
る。すなわち、アドレス0hにはsinθにおけるθ=
0のデータが、アドレス8hにはθ=π/4のデータ
が、また、アドレス10hにはθ=π/2に対応するデ
ータが格納される。 【0036】これらROM37に格納されたサイン波デ
ータが、ROMアドレスカウンタ36から供給されたR
OM読み出しアドレス51によって読み出される。この
とき、図4に示すように、第0相、すなわち、最初の1
/4周期においては、CH0A−ADRについてはアド
レス0hからデータが読み出され、以下、1h、2h、
・・・、Eh、Fhと読み出され、且つ、符号が正とさ
れる。また、CH0B−ADRについては、最初にアド
レス10hからデータが読み出され、以下、Fh、E
h、・・・、2h、1hと読み出され、且つ、符号が正
とされる。 【0037】次の第1相においては、CH0A−ADR
については、最初にアドレス10hからデータが読み出
され、以下、Fh、Eh、・・・、2h、1hと読み出
され、且つ、符号が正とされる。また、CH0B−AD
Rについては、最初にアドレス0hからデータが読み出
され、以下、1h、2h、・・・、Eh、Fhと読み出
され、且つ、符号が負とされる。 【0038】次の第2相においては、CH0A−ADR
については、最初にアドレス0hからデータが読み出さ
れ、以下、1h、2h、・・・、Eh、Fhと読み出さ
れ、且つ、符号が負とされる。また、CH0B−ADR
については、最初にアドレス10hからデータが読み出
され、以下、Fh、Eh、・・・、2h、1hと読み出
され、且つ、符号が負とされる。 【0039】次の第3相においては、CH0A−ADR
については、最初にアドレス10hからデータが読み出
され、以下、Fh、Eh、・・・、2h、1hと読み出
され、且つ、符号が負とされる。また、CH0B−AD
Rについては、最初にアドレス0hからデータが読み出
され、以下、1h、2h、・・・、Eh、Fhと読み出
され、且つ、符号が正とされる。 【0040】このようにしてROM37からサイン波デ
ータが読み出されることによって、1/4周期分のサイ
ン波データから1周期分のサイン波データおよびコサイ
ン波データが同時に生成される。図4においては、CH
0A−ADRによって生成されたサイン波データに対応
するサイン波がCH0A−SINによって示され、ま
た、CH0B−ADRによって生成されたサイン波デー
タに対応するサイン波がCH0B−COSによって示さ
れる。 【0041】このようにしてROM37から読み出され
たサイン波データがPWM発生回路38に供給され、ス
テッピングモータ駆動のためのPWM信号が発生され
る。そして、この発生されたPWM信号は、出力端子3
9を介し、この例においては、モータドライバ28に供
給され、ズームモータ13が駆動される。 【0042】上述のROM37のサイン波データの読み
出しのためのROM読み出しアドレス51を図3Dに示
す。このように、このアドレス51は、一定間隔で発生
されている。図中、A0 、A1 、A2 、・・・は、この
ときに出力されているROM読み出しアドレスを示し、
例えば、これらのアドレスは、UPパルスによって+1
ずつ増加するものである。この信号51は、ROM37
に供給されるとともに、ラッチ回路32およびシリアル
送信回路33にも供給される。 【0043】このラッチ回路32には、上述したよう
に、レンズの基準位置に基づく外部トリガ入力によっ
て、ラッチパルス発生回路31において図3のLP1
タイミングで発生されたラッチパルス50が供給されて
いる。したがって、このラッチ回路に供給されたROM
読み出しアドレス51は、ラッチパルス50にLP1
タイミングでラッチされる。ラッチされたこの信号を図
3Eに示す。このように、LP1 のタイミング以前は、
0 というような、別のデータであったのが、このラッ
チによってROM読み出しアドレスA1 のデータとされ
ている。このラッチ回路32の出力は、シリアル送信回
路33のラッチ信号入力端に供給される。 【0044】一方、シリアル送信回路33には、現在位
置の検出動作のタイミングを規定するためのタイミング
信号として、MCU20から映像信号の垂直同期信号で
あるVsyncが供給されている。この信号を図3Aに
示す。ROMアドレスカウンタ36からこのシリアル送
信回路33に供給された信号51は、このVsyncに
よってラッチされる。この例では、Vsyncにおける
2 のタイミングで、図3Fに示すように、ROM読み
出しアドレスA4 がラッチされる。 【0045】このように、このシリアル送信回路33に
は、ラッチされた2つのROM読み出しアドレス51、
すなわち、ROM読み出しアドレスA1 およびROM読
み出しアドレスA4 が供給される。これらアドレスA1
およびアドレスA4 が重畳され、シリアル送信回路33
における通信チップセレクト信号(図3G)のCS1
区間で通信データ52に乗せられる。図3Hは、この通
信データ52を示す。このアドレスA1 およびA4 が重
畳されたデータは、この通信データ52のSO1 の区間
で送信される。 【0046】この通信データ52は、MCU20の、ズ
ームレンズコントロール回路22に供給される。このよ
うにすることによって、このズームレンズコントロール
回路22は、レンズの基準位置および現在のレンズ位置
におけるそれぞれのROM読み出しアドレスを知ること
ができる。したがって、アドレスA1 およびアドレス4
の差を求めることによって、ズームレンズコントロール
回路22が指示した内容に従ってズームモータ13が駆
動されているかどうかを知ることができ、それによりモ
ータの脱調を検出することができる。 【0047】なお、上述の図2の構成においては、外部
トリガからの入力が外部トリガ入力端子34からの1系
統しか有していないが、これは必要に応じて複数の入力
系統とすることができる。この例を図5に示す。このよ
うに、シリアル送信回路33’を共通として、駆動のた
めのPWM信号発生の経路およびROMアドレスのラッ
チ経路が付加される。 【0048】したがって、シリアル送信回路33’は、
ROMアドレス入力端およびラッチ信号入力端を入力系
統の数に対応し、複数有している。図2におけるプリド
ライバ26に対応させ入力が2系統とされているこの例
においては、シリアル送信回路33’は、これら入力端
をそれぞれ2系統ずつ有し、ROMアドレス入力端の一
方にはROMアドレスカウンタ36からROM読み出し
アドレス51が供給され、また、ラッチ信号入力端の一
方にはラッチ回路32からラッチ出力53が供給され
る。 【0049】外部トリガ入力端子60を介し外部トリガ
入力信号がラッチパルス発生回路61に供給され、信号
の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジにおいてラッチ
パルス70が発生される。このラッチパルス70は、ラ
ッチ回路62のラッチパルス入力端に供給される。 【0050】制御対象となるステッピングモータ(この
例ではフォーカスモータ14とする)の駆動速度、駆動
方向の情報が含まれる設定信号(この例では、図2にお
けるA’となる。)が設定信号入力端子64を介し設定
信号がROMアドレスUP/DOWMパルス発生回路3
5に供給される。ROMアドレスUP/DOWMパルス
発生回路35では、この供給された信号に基づきUP/
DOWMパルスが発生され、発生されたこのパルスがR
OMアドレスカウンタ66に供給される。 【0051】UP/DOWMパルスが供給されたROM
アドレスカウンタ66によって、ROM読み出しアドレ
ス71が発生され、このアドレス71がROM67およ
びラッチ回路62のROMアドレス入力端に供給され
る。ROM67に供給されたROM読み出しアドレス7
1によってROM67からサイン波データが読み出され
PWM発生回路68に供給される。そしてPWM発生回
路68においてPWM信号が発生され、出力端子69を
介し出力される。この例においては、この出力されたP
WM信号は、モータドライバ29に供給され、フォーカ
スモータ14が制御される。 【0052】ラッチ回路62において、供給されたRO
M読み出しアドレス71がラッチパルス70によってラ
ッチされ、ラッチ出力73としてシリアル送信回路3
3’の他方のラッチ信号入力端に供給される。また、ア
ドレス71は、ROM67およびラッチ回路62と共に
シリアル送信回路33’にも供給される。上述したよう
に、このシリアル送信回路33’には、ROMアドレス
カウンタ36からのROM読み出しアドレス51および
ラッチ回路32からの出力も供給されている。これらシ
リアル送信回路33’に供給された、アドレス51、ア
ドレス71、ラッチ出力53、およびラッチ出力73が
重畳されシリアル通信データ52に乗せられMCU20
に送信される。 【0053】この通信データ52は、MCU20のズー
ムモータコントロール回路22およびフォーカスモータ
コントロール回路23に共に供給される。通信データ5
2が供給されたこれらの回路において、重畳された信号
からそれぞれの回路に対応する信号が抽出される。それ
により、これらの回路は、装置の電源投入時に設定され
たレンズの基準位置、および現在のレンズ位置における
ROM読み出しアドレスを知ることができる。したがっ
て、それぞれの回路が指示した内容に従ってモータが駆
動されているかどうかを知ることができ、それによりモ
ータの脱調を検出することができる。 【0054】なお、ここでは、この発明によるステッピ
ングモータ駆動回路が携帯用ビデオカメラに適用される
ように説明したが、これは勿論この例に限られるもので
はなく、ステッピングモータを用いた他の装置にも適用
可能なものである。 【0055】上述の例では、ROMアドレスカウンタか
らの出力であるROM読み出しアドレスをラッチ回路で
ラッチしてシリアル通信データに乗せてMCUに送信し
ているが、これはこの例に限らず、ROMからの出力で
あるサイン波データをラッチ回路でラッチし、シリアル
通信データに乗せるようにしてもよい。 【0056】また、上述の例では、外部トリガ入力端子
には、ステッピングモータにより駆動される、例えばズ
ームレンズ、フォーカスレンズといった制御対象物の基
準位置を決めるための信号を供給していたが、これはこ
の例に限らず、モータにより駆動される制御対象物の基
準位置を決める信号以外の信号を外部トリガ入力端子に
供給するようにしてもよい。 【0057】例えば、ステッピングモータにより駆動さ
れる制御対象物の端点位置を検出するための信号をこの
外部トリガ入力端子に供給するようにしてもよい。ま
た、制御対象物の特定の位置を検出するための信号を供
給するようにしてもよい。すなわち、現在の制御対象物
の絶対的な位置の判別のための基準となるような位置を
検出するための信号であればよい。 【0058】 【発明の効果】以上説明したように、この発明によるス
テッピングモータ駆動回路は、制御対象物の基準位置お
よび動作中の現在位置を検出し、シリアル通信データに
検出結果を乗せ、この制御対象物を駆動するステッピン
グモータを制御するための制御回路に送信している。そ
のため、このステッピングモータが脱調を起こしても、
この脱調を検出することができ、誤動作を防ぐ効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明をビデオカメラのレンズ駆動系に適用
した構成の一例を示すブロック図である。 【図2】この発明によるサイン波PWM波形発生回路
(プリドライバ)の構成の一例を示すブロック図であ
る。 【図3】サイン波PWM波形発生回路(プリドライバ)
における各信号のタイミングを示すタイミングチャート
である。 【図4】ROMに記憶されたサイン波データの読み出し
の例を示す略線図である。 【図5】複数の入力系統を有するPWM信号(プリドラ
イバ)の構成の一例を示すブロック図である。 【図6】従来技術による、ステッピングモータをサイン
波駆動するためのシステム構成の概略を示すブロック図
である。 【符号の説明】 13 ズームモータ 14 フォーカスモータ 20 MCU(マイクロコンピュータ) 26 プリドライバ 30 外部トリガ入力端子 31 ラッチパルス発生回路 32 ラッチ回路 33 シリアル送信回路 37 ROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02P 8/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 サイン波信号によって駆動されるステッ
    ピングモータ駆動回路において、 サイン波に対応したデータを記憶するための記憶手段
    と、 上記記憶手段に対する読み出しアドレスを発生する読み
    出しアドレス発生手段と、制御対象の基準位置に基づく トリガ入力端子から入力さ
    れたトリガ信号の立ち上がりまたは立ち下がりでラッチ
    パルスを発生するラッチパルス発生手段と、 上記ラッチパルスにより上記読み出しアドレスをラッチ
    する第1のラッチ手段と、 上記読み出しアドレスを所定のタイミング信号でラッチ
    する第2のラッチ手段と、 上記第1のラッチ手段でラッチされた読み出しアドレス
    および上記第2のラッチ手段でラッチされた読み出しア
    ドレスをシリアル通信データに乗せ、制御するためのマ
    イクロコンピュータにシリアル送信し、上記マイクロコ
    ンピュータは、上記第1のラッチ手段でラッチされた読
    み出しアドレスおよび上記第2のラッチ手段でラッチさ
    れた読み出しアドレスの差で制御対象物の位置を知るこ
    とにより、ステッピングモータの脱調を検出することを
    特徴とするステッピングモータ駆動回路。
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