JP3413980B2 - 流体伝動装置 - Google Patents

流体伝動装置

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JP3413980B2
JP3413980B2 JP20976394A JP20976394A JP3413980B2 JP 3413980 B2 JP3413980 B2 JP 3413980B2 JP 20976394 A JP20976394 A JP 20976394A JP 20976394 A JP20976394 A JP 20976394A JP 3413980 B2 JP3413980 B2 JP 3413980B2
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    • F16H45/00Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0289Details of friction surfaces of the lock-up clutch
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H45/02Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
    • F16H2045/0273Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type characterised by the type of the friction surface of the lock-up clutch
    • F16H2045/0294Single disk type lock-up clutch, i.e. using a single disc engaged between friction members

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  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロックアップクラッチ
装置を有する流体伝動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機は、流体伝動装置とし
てのトルクコンバータを備え、クランクシャフトによっ
て取り出されたエンジンの回転を、トルクコンバータを
介して変速機構の入力軸に伝達する構造になっている。
前記トルクコンバータは、ポンプインペラ、タービンラ
ンナ、ステータ、ロックアップクラッチ装置及びダンパ
装置によって構成される。そして、エンジンからの回転
はフロントカバーを介してポンプインペラに伝達され、
該ポンプインペラの回転に伴って発生する油の流れによ
ってタービンランナを回転させ、該タービンランナの回
転を入力軸に伝達するようになっている。
【0003】この場合、車両が発進した後、あらかじめ
設定された車速が得られると、ロックアップクラッチ装
置が係合させられ、エンジンの回転がトルクコンバータ
を介することなく入力軸に伝達される。そのために、ロ
ックアップクラッチ装置は、ロックアップクラッチピス
トン及び該ロックアップクラッチピストンの外周縁の近
傍に圧着された環状の摩擦材を有し、ロックアップクラ
ッチ装置の係合時に前記ロックアップクラッチピストン
がフロントカバー側に移動させられ、前記摩擦材とフロ
ントカバーとが摩擦係合させられるようになっている。
【0004】ところで、エンジンからの回転が、ロック
アップクラッチ装置の係合と同時に入力軸に伝達される
と、エンジンの出力トルクの急激な変動がそのまま伝達
され、振動、騒音等を発生させてしまう。そこで、前記
ロックアップクラッチ装置とタービンハブとの間にダン
パ装置が配設される。該ダンパ装置は、前記ロックアッ
プクラッチ装置のロックアップクラッチピストンと係止
され、該ロックアップクラッチピストンの回転を受ける
ドライブプレート、2枚のうちの一方が他方に、他方が
前記タービンハブに固定されたドリブンプレート、及び
前記ドライブプレートとドリブンプレートとの間に配設
され、伝達トルクの急激な変動を吸収するスプリングか
ら成る。該スプリングは、前記2枚のドリブンプレート
によって挟持される(特開昭61−252962号公報
参照)。
【0005】そして、ロックアップクラッチ装置の係合
に伴って伝達トルクがロックアップクラッチピストンに
急激に伝達されると、前記スプリングは撓(たわ)み、
撓んだ状態で伝達トルクを入力軸に伝達するとともに、
伝達トルクの急激な変動を吸収する。また、フロントカ
バーとロックアップクラッチピストンとの間には、ロッ
クアップクラッチ装置を解放するための解放側油室が、
ロックアップクラッチピストンとタービンランナとの間
には、ロックアップクラッチ装置を係合させるための係
合側油室が形成される。そして、解放側油室に油を供給
することによってロックアップクラッチ装置を解放し、
係合側油室に油を供給することによってロックアップク
ラッチ装置を係合させることができるようになってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の流体伝動装置においては、2枚のドリブンプレート
によってスプリングを挟持するようになっているので、
部品点数が多くなり、重量が大きくなるとともにコスト
が高くなってしまう。そこで、ロックアップクラッチピ
ストンの外周縁部を径方向内方に折り曲げ、該折曲部に
よってスプリングを保持するとともに、ロックアップク
ラッチピストンに連結されたドライブプレートによって
内周側からスプリングを保持するようにしている。そし
て、前記折曲部を切り欠いて更に折り曲げ、スプリング
押圧部を形成するとともに、ドライブプレートにもスプ
リング押圧部を形成し、両押圧部によってスプリングの
一端を押圧し、スプリングの他端において係合させられ
たドリブンプレートに動力を伝達する流体伝動装置が提
供されている(実開昭63−128359号公報)。こ
の種の流体伝動装置においては、2枚のドリブンプレー
トによってスプリングを保持する従来の流体伝動装置に
比べて部品点数が少なくなり、コストが低くなるととも
に重量は小さくなる。
【0007】ところで、更にコストを低くし重量を小さ
くするためには、ドライブプレートをなくすことが考え
られる。ドライブプレートをなくす場合、スプリングの
押圧はロックアップクラッチピストンに形成された前記
押圧部だけで行われる。しかし、該押圧部が短い場合、
スプリングの外周側半分、すなわち、スプリングの中心
よりダンパ装置における径方向外方だけが押圧されるこ
とになり、押圧部とスプリングの端面との接触が1点で
行われ、スプリングの全体を押圧することができない。
その結果、接触点における摩耗が進んでしまう。また、
スプリングが保持部に沿って円弧状に撓まないことがあ
り、スプリングを有効に機能させることができない。そ
こで、前記押圧部を長くすると、押圧部とスプリングの
端面との接触が2点で行われ、スプリングの全体を押圧
することができる。しかし、前記摩擦材をロックアップ
クラッチピストンに圧着する場合には、摩擦材とロック
アップクラッチピストンとを表裏両側から押さえるよう
にしているので、前記押圧部が存在する部分には摩擦材
を配設することができない。そこで、前記押圧部を避
け、ロックアップクラッチピストンにおける押圧部より
径方向内方に摩擦材を配設する必要があり、トルク容量
がその分小さくなってしまう。
【0008】本発明は、前記従来の流体伝動装置の問題
点を解決して、部品点数を少なくすることができ、重量
を小さくしてコストを低くすることができ、トルク容量
を十分大きくすることができる流体伝動装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の流
体伝動装置においては、エンジンからの回転をフロント
カバーを介してポンプインペラに伝達し、該ポンプイン
ペラの回転に伴って発生する油の流れによってタービン
ランナを回転させるようになっている。そして、前記フ
ロントカバーと対向させて配設され、外周縁の近傍を打
ち抜くことによって形成された爪部及び肉抜穴を備えた
ロックアップクラッチピストンと、前記タービンランナ
と一体に回転させられるドリブンプレートと、一方の端
面が前記爪部に、他方の端面が前記ドリブンプレートに
係止され、伝達トルクの変動を吸収するスプリングとを
有する。
【0010】また、前記ロックアップクラッチピストン
とフロントカバーとの互いに対向する面の一方におい
て、前記肉抜穴に対応する径方向位置に不連続な摩擦面
を形成する第1のライニングと、前記肉抜穴より径方向
内方に連続したシール面を形成する第2のライニングと
を有する。本発明の他の流体伝動装置においては、第1
のライニングと第2のライニングとは一体に形成され
る。
【0011】本発明の更に他の流体伝動装置において
は、前記ロックアップクラッチピストンに形成された爪
部は、前記スプリングと複数箇所において接触する。
【0012】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
流体伝動装置においては、エンジンからの回転をフロン
トカバーを介してポンプインペラに伝達し、該ポンプイ
ンペラの回転に伴って発生する油の流れによってタービ
ンランナを回転させるようになっている。
【0013】そして、前記フロントカバーと対向させて
配設され、外周縁の近傍を打ち抜くことによって形成さ
れた爪部及び肉抜穴を備えたロックアップクラッチピス
トンと、前記タービンランナと一体に回転させられるド
リブンプレートと、一方の端面が前記爪部に、他方の端
面が前記ドリブンプレートに係止され、伝達トルクの変
動を吸収するスプリングとを有する。
【0014】また、前記ロックアップクラッチピストン
とフロントカバーとの互いに対向する面の一方におい
て、前記肉抜穴に対応する径方向位置に不連続な摩擦面
を形成する第1のライニングと、前記肉抜穴より径方向
内方に連続したシール面を形成する第2のライニングと
を有する。この場合、車両が発進した後、あらかじめ設
定された車速が得られると、ロックアップクラッチピス
トンとフロントカバーとが第1のライニングを介して摩
擦係合することによって係合させられる。したがって、
エンジンの回転が変速機構の入力軸に流体伝動装置を介
することなく伝達されるので、燃費を良くすることがで
きる。
【0015】また、前記フロントカバーから摩擦材を介
して伝達された回転は、前記スプリングを介して変速機
構の入力軸に伝達される。この場合、スプリングが収縮
し、回転が伝達される際の伝達トルクの変動を吸収する
ので、エンジンの出力トルクの急激な変動が伝達される
ことによって振動、騒音等が発生するのを防止すること
ができる。
【0016】そして、前記スプリングの一方の端面が爪
部に係合させられるので、ロックアップクラッチピスト
ンとドライブプレートとを兼用することができ、ドライ
ブプレートを別途配設する必要がない。したがって、部
品点数を少なくすることができ、重量が小さくなるとと
もにコストを低くすることができる。さらに、前記第2
のライニングによって連続したシール面を形成すること
ができるので、ロックアップクラッチ装置の係合側油室
と解放側油室との間のシール性を向上させることができ
る。また、第1のライニングによる摩擦面を径方向外方
に形成することができるので、ロックアップクラッチ装
置のトルク容量を大きくすることができる。
【0017】本発明の他の流体伝動装置においては、第
1のライニングと第2のライニングとは一体に形成され
る。この場合、前記肉抜穴に対応する位置には切欠が形
成される。本発明の更に他の流体伝動装置においては、
前記ロックアップクラッチピストンに形成された爪部
は、前記スプリングと複数箇所において接触する。この
場合、爪部がスプリングを押圧する力が分散させられる
ので、スプリングの端面が摩耗したり破損したりするこ
とがなくなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施例に
おける流体伝動装置の要部断面図、図2は本発明の第1
の実施例におけるロックアップクラッチピストンの要部
拡大図である。なお、図2の(a)はロックアップクラ
ッチピストン21の要部正面図、(b)はロックアップ
クラッチピストン21の要部断面図である。
【0019】図において、流体伝動装置としてのトルク
コンバータは、ポンプインペラ11、該ポンプインペラ
11と共にトーラスを構成するタービンランナ12、ス
テータ13、ロックアップクラッチ装置14及びダンパ
装置15によって構成される。図示しないクランクシャ
フトを介して伝達されたエンジンの回転は、トルクコン
バータカバーとしてのフロントカバー16に伝達され、
該フロントカバー16に固定されたポンプインペラ11
に伝達される。そして、該ポンプインペラ11が回転す
ると、トーラス内の油に軸の周囲を回転する流れが生
じ、遠心力が加わってポンプインペラ11、タービンラ
ンナ12及びステータ13間を循環する。
【0020】また、車両の発進時等、前記ポンプインペ
ラ11が回転を開始したばかりでタービンランナ12と
の回転速度差が大きい場合、該タービンランナ12から
流れ出た油はポンプインペラ11の回転を妨げる方向に
流れる。そこで、ポンプインペラ11とタービンランナ
12との間にステータ13が配設され、両者の回転速度
差が大きいときに、前記ステータ13は油の流れをポン
プインペラ11の回転を助ける方向に変換する。
【0021】そして、タービンランナ12の回転速度が
高くなり、タービンランナ12とポンプインペラ11と
の回転速度差が小さくなると、ステータ13のブレード
31の表側に当たっていた油が裏側に当たるようになっ
て、油の流れが妨げられるようになる。そこで、前記ス
テータ13を一定方向にのみ回転可能とするワンウェイ
クラッチ17が前記ステータ13の内周側に配設され
る。したがって、油がブレード31の裏側に当たるよう
になると、ステータ13は自然に回転するようになるの
で、油は円滑に循環することができる。また、前記ワン
ウェイクラッチ17のアウタレース18はステータ13
に固定され、一方、インナレース19は図示しない自動
変速機のケースに固定される。
【0022】このように、トルクコンバータは、ポンプ
インペラ11とタービンランナ12との回転速度差が大
きいときにはトルク変換機として働いてトルクを増幅
し、回転速度差が小さくなると流体継手として働くよう
になる。次に、ロックアップクラッチ装置14について
説明する。該ロックアップクラッチ装置14は、ロック
アップクラッチピストン21と、該ロックアップクラッ
チピストン21の外周縁の近傍に圧着された第1のライ
ニングとしての摩擦材20、前記ロックアップクラッチ
ピストン21の径方向における前記摩擦材20より内方
に圧着された第2のライニングとしてのシール材22と
から成る。前記摩擦材20はロックアップクラッチピス
トン21とフロントカバー16とを摩擦係合させるため
に配設されたものであるので、十分なトルク容量を有す
るように径方向の寸法を大きくしてあるが、シール材2
2はシール性を確保するために配設されたものであるの
で径方向の寸法を小さくしてある。さらに、該シール材
22を配設することによってシール性を確保することが
できるだけでなく、トルク容量をその分大きくすること
ができる。
【0023】なお、本実施例において、前記摩擦材20
及びシール材22は、いずれもロックアップクラッチピ
ストン21におけるフロントカバー16と対向する面に
配設されているが、フロントカバー16におけるロック
アップクラッチピストン21と対向する面に配設するこ
ともできる。そして、前記ロックアップクラッチ装置1
4は、図示しないロックアップリレーバルブによって油
の供給が切り換えられて作動し、ロックアップクラッチ
ピストン21が軸方向に移動することによって摩擦材2
0とフロントカバー16との間の係脱が行われる。
【0024】そのために、前記ロックアップクラッチピ
ストン21とフロントカバー16との間に解放側油室R
1が、ロックアップクラッチピストン21とタービンラ
ンナ12との間に係合側油室R2が形成される。また、
解放側油室R1と係合側油室R2とが前記シール材22
によってシールされるようになっている。この場合、車
両が発進した後、あらかじめ設定された車速が得られる
と、係合側油室R2に油が供給され、ロックアップクラ
ッチ装置14が係合させられる。したがって、エンジン
の回転がトルクコンバータを介することなく変速機構の
入力軸に伝達されるので、燃費を良くすることができ
る。一方、解放側油室R1に油が供給されると、ロック
アップクラッチ装置14が解放される。
【0025】そして、フロントカバー16とロックアッ
プクラッチピストン21とが摩擦材20を介して係合さ
せられるときには、クランクシャフトの回転が、フロン
トカバー16、ロックアップクラッチピストン21、ダ
ンパ装置15及びタービンハブ23を介して、図示しな
い入力軸に直接伝達される。そのために、前記タービン
ハブ23の内周にスプライン溝23aが形成され、該ス
プライン溝23aによってタービンハブ23と前記入力
軸とがスプライン嵌合(かんごう)される。
【0026】なお、65はステータ13とタービンハブ
23との間に配設されたスラストベアリング、66はス
テータ13とスリーブ67との間に配設されたスラスト
ベアリング、68はタービンハブ23とフロントカバー
16との間に配設されたスラストベアリングである。前
記ダンパ装置15は、ロックアップクラッチ装置14の
係脱時に発生する伝達トルクの変動を吸収するためのも
のであり、ロックアップクラッチピストン21の外周縁
の近傍における複数箇所に形成された爪部21a、ロッ
クアップクラッチピストン21と対向させて配設され、
前記タービンランナ12と一体に回転させられるドリブ
ンプレート32、及びスプリング33から成る。
【0027】前記爪部21aは、前記ロックアップクラ
ッチピストン21の外周縁の近傍を打ち抜き、打抜き片
をタービンランナ12側に折り曲げることによって形成
され、ロックアップクラッチピストン21の打抜き片を
折り曲げたあとに肉抜穴21bが形成される。前記爪部
21aは、先端をタービンランナ12側に向けて軸方向
に延び、ロックアップクラッチピストン21が正方向に
駆動されるとき(以下「正駆動時」という。)、又はエ
ンジンブレーキをかけた場合においてロックアップクラ
ッチピストン21が逆方向に駆動されるとき(以下「逆
駆動時」という。)にスプリング33の一端を押圧して
撓ませる。
【0028】また、前記ドリブンプレート32は、外周
縁の近傍においてタービンランナ12側に突出させて形
成され、前記スプリング33を収容する収容部32a、
及び該収容部32aの端面に対応させてロックアップク
ラッチピストン21側に切り起こされた切起こし部32
bを有する。そして、前記スプリング33の一方の端面
は爪部21aに、他方の端面は前記収容部32aの端面
及び切起こし部32bに係合させられる。なお、スプリ
ング33はロックアップクラッチピストン21の円周方
向において85〔%〕以上の周方向長さを占め、ロング
ストロークダンパを構成している。本実施例において
は、ロックアップクラッチピストン21の円周方向の2
箇所に配設される。
【0029】したがって、前記フロントカバー16から
摩擦材20を介して伝達された回転は、前記ダンパ装置
15に一旦(いったん)伝達され、該ダンパ装置15か
らタービンハブ23に伝達される。この場合、スプリン
グ33が収縮し、回転が伝達される際の伝達トルクの変
動を吸収する。その結果、エンジンの出力トルクの急激
な変動が伝達されることによって振動、騒音等が発生す
るのを防止することができる。
【0030】また、前記スプリング33の一方の端面が
爪部21aに係合させられるので、ロックアップクラッ
チピストン21をドライブプレートと兼用にすることが
でき、ドライブプレートを別途配設する必要がなく、前
記スプリング33は1枚のドリブンプレート32の収容
部32aに収容され、保持されるので、ダンパ装置15
の部品点数を少なくすることができる。したがって、部
品点数を少なくすることができ、重量が小さくなるとと
もにコストを低くすることができる。
【0031】さらに、前記爪部21aが長くなるように
ロックアップクラッチピストン21を打ち抜き、爪部2
1aとスプリング33の端面とを複数箇所において接触
させると、爪部21aがスプリング33を押圧する力が
分散させられるので、スプリング33の端面が摩耗した
り折損が発生したりすることがなくなる。前記ポンプイ
ンペラ11及びタービンランナ12は、それぞれブレー
ド41、42、該ブレード41、42の両側に配設され
たアウタシェル43、44及びインナコア45、46に
よって構成される。そして、タービンランナ12のアウ
タシェル44はリベット47によってタービンハブ23
と連結される。
【0032】この場合、前記ロックアップクラッチピス
トン21の最外周部分に前記スプリング33を配設する
ことができるので、フロントカバー16とトーラスとの
間に形成される空間を十分に利用することが可能にな
り、スプリング33の径を大きく設定することができ
る。したがって、スプリング33のばね定数を小さくし
て固有振動数を小さくすることができる。本実施例にお
いて、スプリング33のばね定数は130〔kg・m/
rad〕以下に設定される。
【0033】この場合、ダンパ装置15の固有振動数を
小さくすることができ、ロックアップクラッチ装置14
の係合領域をその分低速側に設定することができるの
で、燃費を良くすることができる。このように、前記ド
リブンプレート32はスプリング33を収容部32aに
よって保持するようになっているので、1枚のドリブン
プレート32を使用するだけでよい。したがって、トル
クコンバータの構造を簡素化することができるだけでな
く、寸法を小さくするとともに重量を軽減することがで
きる。
【0034】ところで、図2に示すように、前記爪部2
1aはロックアップクラッチピストン21の外周縁の近
傍における複数箇所に形成されるので、ロックアップク
ラッチピストン21の外周縁の近傍に配設された摩擦材
20は、肉抜穴21bに対応する部分だけ配設すること
ができない。したがって、前記摩擦材20は、各肉抜穴
21b間において円周方向に延びる扇状の形状を有し、
フロントカバー16との間に不連続な摩擦面を形成す
る。
【0035】一方、前記シール材22は前記ロックアッ
プクラッチピストン21の径方向における前記肉抜穴2
1bより内方に配設されるので、ロックアップクラッチ
ピストン21の円周方向の全体にわたって連続したリン
グ状の形状にすることが可能になる。したがって、前記
シール材22はフロントカバー16との間に連続したシ
ール面を形成するので、十分なシール性を確保すること
ができる。
【0036】なお、前記摩擦材20とシール材22とを
ロックアップクラッチピストン21の径方向において隣
接させて一体に形成することもできる。次に、前記摩擦
材20とシール材22とを一体に形成した第2の実施例
について説明する。図3は本発明の第2の実施例におけ
るロックアップクラッチピストンの要部拡大図である。
なお、図の(a)はロックアップクラッチピストン21
の要部正面図、(b)はロックアップクラッチピストン
21の要部断面図である。
【0037】この場合、ロックアップクラッチピストン
21の外周縁の近傍に、連続する摩擦・シール材71が
配設される。また、ロックアップクラッチピストン21
の外周縁の近傍における複数箇所に爪部21aが形成さ
れることによって肉抜穴21bが形成される。そこで、
前記摩擦・シール材71における前記肉抜穴21bに対
応する位置には切欠71aが形成される。
【0038】また、前記摩擦材20(図1)及びシール
材22をフロントカバー16に配設することもできる。
その場合、摩擦材20及びシール材22のいずれも連続
したリング状にすることができる。さらに、摩擦・シー
ル材71をフロントカバー16に配設することもでき、
その場合、連続したリング状にすることができる。な
お、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本
発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であ
り、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における流体伝動装置の
要部断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例におけるロックアップク
ラッチピストンの要部拡大図である。
【図3】本発明の第2の実施例におけるロックアップク
ラッチピストンの要部拡大図である。
【符号の説明】
11 ポンプインペラ 12 タービンランナ 16 フロントカバー 20 摩擦材 21 ロックアップクラッチピストン 21a 爪部 21b 肉抜穴 22 シール材 32 ドリブンプレート 33 スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−209045(JP,A) 特開 平4−191552(JP,A) 実開 昭63−128359(JP,U) 実開 昭63−75656(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 45/02 F16F 15/123

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの回転をフロントカバーを
    介してポンプインペラに伝達し、該ポンプインペラの回
    転に伴って発生する油の流れによってタービンランナを
    回転させる流体伝動装置において、前記フロントカバー
    と対向させて配設され、外周縁の近傍を打ち抜くことに
    よって形成された爪部及び肉抜穴を備えたロックアップ
    クラッチピストンと、前記タービンランナと一体に回転
    させられるドリブンプレートと、一方の端面が前記爪部
    に、他方の端面が前記ドリブンプレートに係止され、伝
    達トルクの変動を吸収するスプリングと、前記ロックア
    ップクラッチピストンとフロントカバーとの互いに対向
    する面の一方において、前記肉抜穴に対応する径方向位
    置に不連続な摩擦面を形成する第1のライニングと、前
    記肉抜穴より径方向内方に連続したシール面を形成する
    第2のライニングとを有することを特徴とする流体伝動
    装置。
  2. 【請求項2】 第1のライニングと第2のライニングと
    は一体に形成された請求項1に記載の流体伝動装置。
  3. 【請求項3】 前記ロックアップクラッチピストンに形
    成された爪部は、前記スプリングと複数箇所において接
    触する請求項1に記載の流体伝動装置。
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