JP3413916B2 - 密閉型回転式圧縮機 - Google Patents

密閉型回転式圧縮機

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JP3413916B2
JP3413916B2 JP32164893A JP32164893A JP3413916B2 JP 3413916 B2 JP3413916 B2 JP 3413916B2 JP 32164893 A JP32164893 A JP 32164893A JP 32164893 A JP32164893 A JP 32164893A JP 3413916 B2 JP3413916 B2 JP 3413916B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷凍装置または、空
気調和装置において、冷媒ガスの圧縮を行う密閉型回転
圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7及び図8は従来の密閉回転圧縮機で
ある。図7は縦断面図、図8は横断面図である。
【0003】図7において1は、密閉容器であり、この
密閉容器1内にステータ2−1とロータ2−2とで構成
される電動機2が設置されている。
【0004】電動機2の下部には圧縮機構3が配設さ
れ、上記電動機2によって圧縮機構3が駆動される。
【0005】これによって、図示しないアキュームレー
タを介して吸入管4を経由し吸入孔5から導入された冷
媒が圧縮され吐出孔6より密閉容器1内に一旦吐出させ
た後密閉容器1の上部に設けられた吐出管7から冷凍サ
イクル側に冷媒が供給される。
【0006】圧縮機構3は以下のように構成されてい
る。図8は拡大図である。電動機2により駆動されるシ
ャフト8が主軸受9に軸支されてシリンダ10内を貫通
し、さらにその下端部は副軸受11に軸支されている。
シャフト8のシリンダ10の内部は、クランク部12
(偏芯部)となっておりこのクランク部とシリンダ10
との間にローラ13が嵌合され、シャフト8の回転によ
りローラ13が遊星運動する。
【0007】また、シリンダ10を貫通してベーン14
が設けられスプリング15の付勢力によりベーン14の
一端側はローラ13の外周に接触しシリンダ10内を吸
入室16と圧縮室17に分割している。上記ローラ13
の遊星運動に応じてベーン14は往復運動する。
【0008】冷媒ガスはシャフト8の回転に伴うローラ
13の遊星運動に応じて吸入孔5から吸込まれ、圧縮さ
れ吐出切欠19から吐出されるがこの摺動部の動作を円
滑にするために密閉容器1内には冷凍機油が収容されて
いる。この冷凍機油はシャフト8の回転によりシャフト
8下端に設けられているポンプ21によって吸い上げら
れ、各摺動部を潤滑するようになっている。
【0009】このような圧縮機構の摺動部において特に
摩耗が問題とされるのはベーン14である。
【0010】ベーン14はシャフト8の回転に伴い往復
運動するがこの際分割されたシリンダ10内の二室の圧
力差によりシリンダ10の貫通孔18内面にこすりつけ
られベーン14、シリンダ貫通孔18の摩耗が問題とな
る。また、ベーン14はスプリング15とベーン背面の
圧力によりその端部がローラ13に押し付けられている
ためベーン先端とローラ13の外周部も摺動する。この
摺動部は他の摺動部(シャフト軸受部など)と異なりオ
イルポンプ21から直接給油されない。この部分への油
の供給は従来吸入冷媒に含まれるオイル及びローラ端部
よりしみだすオイルにより潤滑されており、その供給量
が多くは望めず、しかも冷媒の圧縮によりこの摺動部の
温度が高温となり最も苛酷な摺動部となりしばしば摩耗
を起こしていた。この様な問題を解決するため、特開平
4−203286では図9に示すようなオイルインジェ
クタ機構が提案されている。冷凍サイクルにおいて、液
冷媒が凝縮器22から膨張弁23に導かれる管路24よ
り分岐して、シリンダ内の吸入室16にオイルと液冷媒
をインジェクションするための液インジェクションバイ
パス路25が設けられ、途中に油タンク26が介在して
いる。油タンク26のオイルを、圧力差によりシリンダ
内の吸入室16内に流入させ、シリンダ内のローラ13
やベーン14の表面に供給し、摩耗を防止する。また、
オイルのみの供給では、高温のオイルがシリンダ内に浸
入して効率を下げるため、液冷媒を混合させ、シリンダ
内の加熱を防いでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような密閉型冷凍
圧縮機の冷媒としては従来ジクロロジフロロメタン(以
下フロン12(CFC12)と称する)やハイドロクロ
ロジフロロメタン(以下フロン22(HCFC22)と
称する)が主に用いられておりまた、圧縮機構5に封入
される冷凍機油としては、CFC12やHCFC22に
対して溶解性を示すナフテン系やパラフィン系鉱油が用
いられている。
【0012】これら冷媒や冷凍機油は密閉容器1内を直
接循環するため、圧縮機構5においては耐摩耗性を有す
ることが必要である。
【0013】ところで、最近上述した冷媒などからのフ
ロンの放出がオゾン層の破壊につながり、人体や生態系
に深刻な影響を与えることがはっきりしてきたためフロ
ン12,フロン22などは段階的に使用が削減され将来
は全廃することが決定している。
【0014】このような状況下にあって、代替冷媒とし
て1、1、1、2−テトラフルオロタエン(以下フロン
134a(HFC134a)と称す)、1、1ジフルオ
ロエタン(以下152a(HFC152a)と称す)、
ハイドロジフロロメタン(以下フロン32(HFC3
2)と称す)や、またはこれらの混合冷媒等が開発され
ている。
【0015】ところでこれらフロン134a、フロン1
52a、フロン32の冷媒は、オゾン破壊係数が低い反
面、フロン12やフロン22の使用において用いられて
いた冷凍機油である鉱油には殆ど溶解しない。このた
め、フロン134a、フロン152a、フロン32、ま
たはそれらの混合冷媒等を冷媒圧縮機の冷媒として使用
する場合は、冷凍機油としてこれらの冷媒と相溶性を有
するエーテル系油、エステル系油、フッ素系油等の使用
が試みられている。
【0016】しかしながら、冷媒としてフロン12、ま
たはフロン22に代わってHFC134a、HFC15
2a、またはHFC32を用い冷凍機油としてこれらの
冷媒と相溶性を有するたとえばポリアルキレングリコー
ル系油やポリエステル系油を用いた冷媒圧縮機の場合、
上述した圧縮機構3の摺動部材として使用されているF
C25、特殊鋳鉄、焼結合金、ステンレス鋼などの耐摩
耗性が低下し、長期間安定して冷媒圧縮機を運転するこ
とが出来ないという問題が生じている。
【0017】これは、従来冷媒としてフロン12、また
は、フロン22を用いた場合、そのフロン中の塩素(C
l)原子が、金属基材のFe原子と反応して耐摩耗性の
良い塩化鉄膜を形成するのに対し、フロン134a、フ
ロン152aまたは、フロン32を用いた場合は、これ
らの化合物中にCl原子が存在しないために塩化鉄膜の
ような潤滑膜が形成されず、潤滑作用が低下することに
原因の一つがある。
【0018】さらに、従来の鉱油系冷凍機油には環状化
合物が含まれており油膜形成能力が比較的高かったのに
対しフロン134a、フロン152a、フロン32と相
溶性を有する冷凍機油は鎖状化合物が主体であり、厳し
い摺動条件下では適切な油膜厚さを保つことができない
ことも耐摩耗性の低下を促進させる要因となっている。
【0019】このようにフロン12(CFC12)、フ
ロン22(HCFC22)に替わる新たな冷媒であるフ
ロン134a(HFC134a)、フロン152a(H
FC152a)、またはフロン32(HFC32)を用
い、これらの冷媒と相溶性を有する冷凍機油を使用した
冷媒圧縮機においては負荷の高い時だけでなく、通常負
荷においても厳しい摺動条件となり、特にベーン、ロー
ラ間の摩耗が大きな課題となってきた。
【0020】ベーン、ローラ間に、さらに多くの量の油
を供給し、この問題を解決する例である特開平4−20
3286におけるオイルインジェクタ機構の場合は、冷
凍サイクルが複雑になり、高価になるという問題があ
る。
【0021】しかしながら、単純に油溜め部と吸入室を
結ぶと吸入室に高温のオイルが注入され、吸入冷媒を過
熱し、圧縮機の効率を下げるという問題が生じる。
【0022】本発明は、このような課題を解決するため
なされたもので特にHFC系の冷媒を用いた摺動条件の
厳しいベーン、ローラ間の油膜を、圧縮機の簡単な構造
で、効率を下げることなく形成し、耐摩耗性を向上さ
せ、長寿命化を図った冷媒圧縮機を提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、密閉容器内に
電動機を有する駆動要素によって駆動される圧縮機要素
を軸方向に配設したローリングピストン形回転圧縮機の
前記密閉容器内の底部の油溜部とシリンダ内の吸入室と
を給油経路により連絡し、前記給油経路をシリンダ内の
吸入室に近接して、絞り部を設けたもので、その絞り部
の構成として細孔を設けたホルダーを副軸受に装着した
ものであり、特にHFCを冷媒とし、前記冷媒と相溶性
を有する冷凍機油を使用した圧縮機に適用するものであ
る。
【0024】
【作用】本構成により、運転時における摺動部への給油
はオイルポンプだけでなく、HFC系を冷媒とした圧縮
機における通常運転時においてもシリンダ内の吸入室と
油溜部(吐出圧)との圧力差と、絞り部により、吸入冷
媒に負荷に応じた適量の油を混入させこの油により特に
ベーン、ローラ間に適正な油膜を形成させる。
【0025】油溜り部の油には、冷媒がとけ込んでおり
給油経路を通った油はシリンダ内の吸入室直前の絞り部
により減圧される。この時溶け込んでいた冷媒が蒸発し
オイルを冷却するためオイルの温度が下がり冷却後速や
かに吸入室に入るため吸入冷媒を過熱させることがな
い。これにより、効率を低下させることなく、簡単な構
造で、摺動部、特にベーン、ローラ間の信頼性を向上さ
せたものである。
【0026】さらに、給油経路の開口部をローラにより
開閉し、適量の油が注入されるようにしたものである。
【0027】
【実施例】図1、図2、図3にて説明する。
【0028】容器1内部に電動機部2と圧縮機構部3が
配され、電動機部に直結されたシャフト8は主軸受9と
副軸受11に支持されている。シリンダ10内にローラ
13が配され、シャフト8と偏芯部に貫入され、遊星運
動を行なう。
【0029】シリンダ10の貫通孔18に挿入されたベ
ーン14はスプリング15および背圧(吐出圧)により
ローラ13に押し付けられたシリンダ10aを吸入室1
6と圧縮室17に分割する。
【0030】密閉容器1の底部には冷凍機油が通常運転
時ではシリンダ全体がつかるレベルまで封入されてい
る。この冷凍機油は従来冷媒R12、R22では一般に
ナフテン系又はパラフィン系鉱油、アルキルベンゼン系
合成油が用いられているが、HFC系の冷媒の場合は冷
媒での相溶性のあるエーテル系エステル系オイルが封印
される。通常運転状態においてはその相溶性のため密閉
容器底部の冷凍機油にはかなりの量の冷媒が溶け込んで
いる。
【0031】密閉容器底部の油溜め部20とシリンダ内
の吸入室16とは、給油経路によりつながっている。
【0032】この給油経路はシリンダ内の吸入室16に
対し直角にあけられた穴32aと、絞り部34とネジ部
をもったホルダー27aとこのホルダー27aをかこみ
副軸受11にとりつけられた給油管28aからなる。
【0033】給油管28aは、密閉容器底部付近に開口
してその先端には絞り部34の目づまりを保護する目的
でフィルター29aがつけられている。絞り部34をも
ったホルダー27aの取付部分の詳細を図2に示す。
【0034】ホルダー27aには細管30が圧入されて
おりこの細管30は1mm以下の径を持つ穴があいてお
り絞り作用を持たせている。この細管30のかわりに直
接ホルダー27aに細い穴をあけることも可能である。
【0035】また副軸受11にはホルダーの保持孔31
aが設けられている。保持孔31aの端部にはネジが切
られ、このネジ部で副軸受11にホルダー27aを固着
し、これにより、ホルダー27aの挿入部先端を段付き
部33aに圧着させ、高低圧のシールを行なう。この構
造により簡単に取付られる。これにより、絞り部34を
シリンダ内の吸入室16の近傍に配することができる。
【0036】給油管28aはホルダー27aを副軸受1
1につけた場合、ホルダー開口部はかなり下方に位置す
るため省略してもよい。
【0037】また、図5、図6、図7の例では、シリン
ダ10bの側面に穴32bと、ホルダー27bの保持孔
31bが設けられており、保持孔31bの端部にはネジ
が切られ、このネジ部でシリンダ10側面に、ホルダー
27bは固着され、ホルダー27bの挿入部先端は、段
付き部33bに圧着している。さらにホルダー27bに
は、給油管28bがとりつけられている。
【0038】給油管28bは、L字管であり、密閉容器
底部付近に開口して、その先端には絞り部34の目づま
りを保護する目的で、フィルター29bがつけられてい
る。
【0039】絞り部34をもったホルダー27bの取付
部分の詳細は、前述の通りである。図1、図2、図3に
て、本構成による作用を説明する。電動機2によりシャ
フト8が駆動され、ローラ8の遊星運動により、吸入管
6より吸入孔5を経て、吸入室16へHFCなどの冷媒
ガスが吸入され、圧縮室17で圧力が上昇し、吐出切欠
19を経て、吐出孔6より密閉容器1内へ吐出される。
【0040】この時、吸入室16と圧縮室17を仕切る
ベーン14は、スプリング15とベーン背部にかかる圧
力でローラ13の外周に押しつけられ、接点で摺動しな
がら運動する。この摺動点の潤滑は主として、吸入ガス
に混入してきたオイルにより潤滑される。冷凍サイクル
内を循環する冷媒ガスに含まれているオイルはわずかな
量であるので、この量のみでは、特に冷媒に摺動性が望
めないHFCでは不十分である。
【0041】シリンダ内の吸入室16は当然ながら低圧
であり、この部分と油溜り部20の高圧部との圧力差に
よりフィルター29でゴミが除かれ給油管28、絞り部
34の順で油がシリンダ内の吸入室16に供給される。
油溜り部にある油は使用される冷媒に対し、相溶性を考
慮して選定されているので、かなりの量の冷媒が含まれ
ている。この冷媒を含んだ油は油溜り部においては高温
高圧であるが絞り部にて減圧される。この減圧時に冷媒
は蒸発し、その気化熱により、油が冷却され、吸入室に
は温度の下がった油が混入される。
【0042】従来の油インジェクション機構の場合、吸
入室16に高温のオイルが注入され、吸入冷媒を過熱
し、圧縮機の効率を下げるという問題を解決するため
に、液冷媒インジェクションを混合させているが、冷凍
サイクルが複雑になり、高価になるという問題がある。
【0043】しかしながら、本発明は、絞り部が吸入室
16に近接して配されているため、圧縮機の簡単な構造
で、周囲からの受熱を受けることなく、温度の下がった
オイルが吸入室16に混入され、効率低下を招くことが
なくなる。
【0044】穴32の吸入室16への開口部35は、ロ
ーラ13の回転により、シャフト8の回転角度によっ
て、ローラの厚み部で塞がれたり、開放されたりする。
この穴32の吸入室16への開口部35の開閉により、
シリンダ内の吸入室16への給油量が調整される。ま
た、この穴32の開口位置の設定により、適量の油をシ
リンダ内の吸入室16へ供給することができる。
【0045】吸入室16に混入したオイルは、ローラ1
3とベーン14の間、摺動部に入り、油膜を形成し、摩
耗を防止する。吸入室16に混入し、摺動部を潤滑した
オイルは吐出ガスと一緒に吐出孔6より出される。吐出
孔6よりでたオイルは、電動機2の切り欠き部を通る間
にふるい落とされ、その殆どが油溜り部20に戻る。従
って吐出管9を出て冷凍サイクルを循環するオイルは少
なく抑えることができる。冷凍サイクルを循環するオイ
ルを少なくすると、オイルによる熱交換器の熱交換阻害
を生じないため冷凍サイクルとしての効率もより向上す
る。
【0046】また吸入室16に混入するオイルは絞り部
を通るため、差圧が大きいほど多量のオイルが混入する
ことになる。このことは、摺動部にとって苛酷な圧力差
が大きい時ほどより多い量の潤滑油が供給されることに
なる。信頼性が向上する。時程より多い量の潤滑油が供
給されることになる。信頼性が向上する。
【0047】以上、特にベーン、ローラ間の摺動条件の
厳しいHFC系の冷媒を圧縮ガスとした場合について説
明したが、従来のHCFC22においても同様な効果が
期待できる。
【0048】
【発明の効果】上記実施例からも明らかなように、本発
明は、密閉型回転式圧縮機において、密閉容器内の底部
の油溜め部とシリンダ内の吸入室とを給油経路により連
絡し、前記給油経路をシリンダ内の吸入室に近接して絞
り部を設けたものであって、特に冷媒としてHFCを使
用する摺動条件が厳しい場合においても、油溜のオイル
をシリンダ内の吸入室直前の絞り部を介することによ
り、オイルに含まれた冷媒が蒸発することで冷却したオ
イルをベーン、ローラ間の摺動部に、供給でき負荷が高
い時ほど多量に供給できるため高い信頼性を有する。さ
らに供給されるオイルが冷却されているため吸入ガスが
過熱することなく、また冷凍サイクルにも循環するオイ
ル量が少なく抑えられるため、効率の高い機器が実現で
きる等の効果を有するものである。
【0049】また、ローラにより給油経路の開口部を開
閉することにより、簡単な構造で、適量の油を注入でき
る等の種々の利点を持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における密閉型圧縮機の縦断面図
【図2】本発明における密閉型圧縮機の要部拡大断面図
【図3】本発明における密閉型圧縮機の横断面図
【図4】本発明における密閉型圧縮機の他の実施例の縦
断面図
【図5】本発明における密閉型圧縮機の他の実施例の要
部拡大断面図
【図6】本発明における密閉型圧縮機の他の実施例の横
断面図
【図7】従来の密閉型圧縮機の縦断面図
【図8】従来の密閉型圧縮機の横断面図
【図9】従来のオイルインジェクタ機構の冷凍サイクル
【符号の説明】
1 密閉容器 2 電動機 3 圧縮要素 5 吸入孔 6 吐出孔 8 シャフト 9 主軸受 10 シリンダ 11 副軸受 13 ローラ 14 ベーン 16 吸入室 17 圧縮室 18 シリンダの貫通孔 20 油溜め部 34 絞り部 35 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 繁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−323276(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 29/02 F04C 18/356

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】底部に油溜め部を有する密閉容器内に
    動機とこれによって駆動される圧縮機要素を軸方向に配
    設し、前記圧縮機要素をシリンダと前記シリンダの両端
    に固定された主軸受及び副軸受と前記主軸受及び副軸
    受内に回転自在に収納されクランクを有するシャフト
    と、前記シャフトのクランクに嵌められ前記シリンダ
    内を偏心回転するローラと、前記シリンダに径方向に設
    けた貫通孔内を往復運動しながら前記ローラと当接する
    ことにより前記シリンダ内を吸入室と圧縮室に分割する
    ベーン圧縮した冷媒を密閉容器内に吐出する吐出孔
    と、油溜り部と吸入室とを連絡する給油経路とから構成
    した密閉型回転式圧縮機であって、前記給油経路は外周
    に形成されたネジ部と、軸直角方向に形成された平面部
    と、軸方向に貫通して形成された細い穴を有するホルダ
    ーを具え、前記ホルダーは軸直角方向に形成された平面
    部が相手側部材と密着するように副軸受またはシリンダ
    に螺合されてなることを特徴とする密閉型回転式圧縮
    機。
  2. 【請求項2】冷媒をHFCとし、前記冷媒と相溶性を有
    する冷凍機油を使用したことを特徴とする請求孔1記載
    密閉型回転式圧縮機。
  3. 【請求項3】給油経路の吸入室側開口部が、偏心回転す
    るローラにより間欠的に開口するようにしたことを特徴
    とする請求項1乃至2記載の密閉型回転式圧縮機。
  4. 【請求項4】ホルダーが副軸受に螺合され、給油経路の
    開口部の開閉をローラ端面で行なうことを特徴とする
    求項3記載の密閉型回転式圧縮機。
  5. 【請求項5】ホルダーがシリンダに螺合され、給油経路
    の開口部の開閉をローラ側面で行なうことを特徴とする
    請求項3記載の密閉型回転式圧縮機。
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