JP3413229B2 - 超音波撮像装置 - Google Patents

超音波撮像装置

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JP3413229B2
JP3413229B2 JP03250793A JP3250793A JP3413229B2 JP 3413229 B2 JP3413229 B2 JP 3413229B2 JP 03250793 A JP03250793 A JP 03250793A JP 3250793 A JP3250793 A JP 3250793A JP 3413229 B2 JP3413229 B2 JP 3413229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アレイ型探触子を用い
て超音波ビームを生体等の対象物中に送信すると共に該
対象物からの反射エコー信号を受信して映像化する超音
波撮像装置、例えば超音波診断装置に関し、特に複数の
受波整相部を有し1回毎の超音波ビームの送受信で複数
の受波ビームを生成する装置において各受波ビームの感
度を均一化することができる超音波撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の超音波撮像装置は、図6
に示すように、複数の振動子素子11〜1mが配列され対
象物に超音波を送受信するアレイ型探触子1と、このア
レイ型探触子1に高周波パルスを供給すると共に該アレ
イ型探触子1で受信したエコー信号を増幅する超音波送
受信部2と、この超音波送受信部2を介して供給する高
周波パルスの発生タイミングを上記アレイ型探触子1か
ら送信される超音波ビームが対象物に集束するように制
御する送波整相部3と、上記超音波送受信部2を介して
入力する受信エコー信号に所定の遅延時間を与え位相を
揃えて加算することにより超音波受信感度分布を制御す
る2個の受波整相部4a,4bと、この受波整相部4
a,4bからの受信エコー信号を入力して上記対象物の
映像を形成する映像化装置5と、この映像化装置5から
の映像信号を表示する表示装置6とを備えて成ってい
た。なお、上記アレイ型探触子1は、m個の振動子素子
1〜1mを1列状に配列して成り、その内のn個ずつの
振動子素子1i〜1n(i=1,2,…,n;n≦m)に
順次移動して高周波パルス信号を伝達して超音波を発生
させるようになっている。また、超音波送受信部2は、
上記n個の振動子素子1i〜1nに対応したnチャンネル
分の送受信器21〜2nを内蔵している。さらに、映像化
装置5は、超音波ビームの伝播経路の軌跡から映像信号
のフォーマットへ走査変換するスキャンコンバータ7
と、上記送波整相部3及び受波整相部4a,4b並びに
スキャンコンバータ7の動作を制御する制御回路8とか
ら成る。
【0003】そして、上記アレイ型探触子1としては、
図7(a)に示すようなリニア走査方式又はコンベック
ス走査方式の探触子があり、また図7(b)に示すよう
なフェーズドアレイによるセクタ走査方式の探触子など
があり、図6に示す2個の受波整相部4a,4bのそれ
ぞれが処理する信号の受信に用いる素子群の一部を共通
にし、各振動子素子間の受信信号の位相を制御すること
により、超音波ビームの送受信方向を両受波整相部4
a,4b間でわずかに異ならせ、送信時にはいずれの走
査モードでもまたその素子群の一部を用いることによ
り、図8(a)に示すようなSinc関数等で代表され中
央にピークを持ち左右対象な送波ビーム9の幅の範囲内
で、この送波ビーム9よりやや細く対称な二つの受波ビ
ーム10a及び10bを形成していた。ここで、セクタ
走査方式の場合、例えば超音波の繰返し周波数を4KH
z、画角を60度、角度ピッチを0.5度として映像形成する
と、2本の超音波ビーム10a,10bの並列受信で画
像を毎秒約60回更新できる。
【0004】いま、図6においては、素子数mのアレイ
型探触子1のうちn個の振動子素子が超音波送受信部2
のnチャンネル分の送受信器21〜2nにそれぞれ接続さ
れているが、図7(a)に示すリニア走査又はコンベッ
クス走査の場合は、その内(i+k)〜(i+n−k)
(ただし、1≦i≦m−n,0≦k<n/2)番目の振
動子素子を送波に用い、第一の受波整相部4aでi〜
(i+n−1)番目の振動子素子の受信エコー信号を整
相処理し、第二の受波整相部4bで(i+1)〜(i+
n)番目の振動子素子の受信エコー信号を整相処理すれ
ば、上述の図8(a)の関係を作り出すことができる。
また、この関係は、図7(b)に示すフェーズドアレイ
によるセクタ走査の場合は、振動子素子の素子番号だけ
ではなく、超音波ビームの扇形走査の方位角θの分解能
を単位とする順番として送波及び受波にあてはめれば、
上記と同様に適用できる。なお、以上の超音波送信時の
パワー又は受信時の感度の素子毎の分布とθ方向のビー
ム形状の関係は、互いにフーリエ変換の関係にあり、一
意的に決まることが知られている。従って、以下におい
ては超音波のビーム形状により代表させることとする。
そして、図6に示す装置における超音波の送受信の特徴
は、2個の受波整相部4a,4bによる2本の超音波ビ
ームの送受信総合感度が、図8(b)に示すビーム形状
11a,11bのように対称な分布形状の曲線となるこ
とである。この場合、それぞれの超音波ビーム11a,
11b自体の非対称性は比較的小さく無視できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の超音波撮像装置において、複数の受波整相部の数を
増やし受波ビームの数を増やして行くと、次のような問
題点が生ずる。すなわち、例えば受波整相部の数を3個
として、図8(c)に示すように受波ビームの数を3本
(10a,10b,10c)とすると、中央の受波ビー
ム10cが送波ビーム9の中心に重なって配置されるこ
ととなるので、同図(d)に示すように、3本の超音波
ビームの送受信総合感度において中央の超音波ビーム1
1cが両側の超音波ビーム11a,11bより高くな
り、均一性が失われるものであった。同様にして、例え
ば受波整相部の数を4個として、図8(e)に示すよう
に受波ビームの数を4本(10a,10b,10c,1
0d)とすると、中央部の2本の受波ビーム10c,1
0dが送波ビーム9の中心により近い状態に配置される
こととなるので、同図(f)に示すように、4本の超音
波ビームの送受信総合感度において中央部の2本の超音
波ビーム11c,11dが両側方の超音波ビーム11
a,11bより高くなり、上述と同様に均一性が失われ
ることがあった。従って、このような状態で表示装置6
の画面に超音波画像を表示すると、その画像の走査線の
1本おき又は2本おきごとに明暗の縞模様が生じ、コン
トラストの分解能が低下することがあった。このことか
ら、画像が見にくくなり、例えば超音波診断装置におい
ては良好な診断画像が得られず、診断の能率が低下する
ことがあった。
【0006】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、複数の受波整相部を有し1回毎の超音波ビームの
送受信で複数の受波ビームを生成する装置において各受
波ビームの感度を均一化することができる超音波撮像装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による超音波撮像装置は、複数の振動子素
子が配列されたアレイ型探触子で対象物に超音波を送受
信し、受信された反射エコー信号を複数の受波整相部へ
入力し1本の送波ビームについて複数の受波ビームを形
成すると共に、上記アレイ型探触子によって送受信され
る超音波ビームの位置を順次変更して上記対象物の内部
を超音波走査し、得られた受波ビーム信号を画像化して
表示装置に表示する超音波撮像装置において、上記複数
受波整相部は、上記アレイ型探触子で受信に寄与した
振動子素子配列のうち隣接する複数の振動子素子から成
る振動子群からの受信信号を取り込む3個以上の受波整
相部を並列に設けて成り、この3個以上設けられた受波
整相部のうち上記振動子素子配列の中央部に位置する振
動子群に対応する受波整相部に各振動子素子の受信信
号に対する重み付けを変えてその振幅を制御し、前記複
数の受波ビームの感度を均一化させる係数手段を備えた
ものである。また、他の手段による超音波撮像装置は、
複数の振動子素子が配列されたアレイ型探触子で対象物
に超音波を送受信し、受信された反射エコー信号を複数
の受波整相部へ入力し1本の送波ビームについて複数の
受波ビームを形成すると共に、上記アレイ型探触子によ
って送受信される超音波ビームの位置を順次変更して上
記対象物の内部を超音波走査し、得られた受波ビーム信
号を画像化して表示装置に表示する超音波撮像装置にお
いて、上記複数の受波整相部は、上記アレイ型探触子で
受信に寄与した振動子素子配列のうち隣接する複数の振
動子素子から成る振動子群からの受信信号を取り込む3
個以上の受波整相部を並列に設けて成り、この3個以上
設けられた受波整相部に各振動子素子の受信信号に対
する重み付けを変えてその振幅を制御し、前記複数の受
波ビームの感度を均一化させる係数手段を備えたもので
ある。
【0008】
【作用】このように構成された超音波撮像装置は、3個
以上の受波整相部を並列に設けたことにより3本以上の
受波ビームを形成し、各受波整相部はアレイ型探触子で
受信に寄与した振動子素子配列のうち隣接する複数の振
動子素子から成る振動子群からの受信信号を取り込み、
上記3個以上設けられた受波整相部のうち上記振動子素
子配列の中央部に位置する振動子群に対応する受波整相
部に備えられた係数手段により、各振動子素子の受信信
号に対する重み付けを変えてその振幅を制御し、前記複
数の受波ビームの感度を均一化させるように動作する。
これにより、3本以上の受波ビームの中央部及び両側部
の感度を均一化することができる。また、他の手段の超
音波撮像装置は、3個以上の受波整相部を並列に設けた
ことにより3本以上の受波ビームを形成し、各受波整相
部はアレイ型探触子で受信に寄与した振動子素子配列の
うち隣接する複数の振動子素子から成る振動子群から
信信号を取り込み、上記3個以上設けられた受波整相
部に備えられた係数手段により、各振動子素子の受信信
号に対する重み付けを変えてその振幅を制御し、前記複
数の受波ビームの感度を均一化させるように動作する。
これにより、3本以上の受波ビームの総ての感度を均一
化することができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明による超音波撮像装置の
実施例を示すブロック図である。この超音波撮像装置
は、アレイ型探触子を用いて超音波ビームを生体等の対
象物中に送信すると共に該対象物からの反射エコー信号
を受信して映像化するもので、図に示すように、アレイ
型探触子1と、超音波送受信部2と、送波整相部3と、
複数の受波整相部4a,4b,4cと、映像化装置5
と、表示装置6とを備えて成る。
【0010】上記アレイ型探触子1は、複数の振動子素
子がアレイ状に配列され対象物に超音波を送信及び受信
するもので、例えばm個の振動子素子11〜1mが1列状
に配列され、その内のn個ずつの振動子素子1i〜1nに
順次移動して高周波パルス信号を伝達して超音波を発生
させるようになっている。また、超音波送受信部2は、
上記アレイ型探触子1に高周波パルスを供給すると共に
該アレイ型探触子1で受信したエコー信号を増幅するも
ので、その内部には上記n個の振動子素子1i〜1nに対
応したnチャンネル分の送受信器21〜2nを備えてい
る。
【0011】送波整相部3は、上記超音波送受信部2を
介して供給する高周波パルスの発生タイミングを上記ア
レイ型探触子1から送信される超音波ビームが対象物に
集束するように制御するもので、該高周波パルス信号の
位相又は遅延時間を制御することにより、超音波ビーム
の形状を制御するようになっている。また、複数の受波
整相部4a〜4cは、上記超音波送受信部2を介して入
力する受信エコー信号に所定の遅延時間を与え位相を揃
えて加算することにより超音波受信感度分布を制御する
ものである。
【0012】そして、映像化装置5は、上記受波整相部
4a〜4cから出力される受信エコー信号を入力して前
記対象物の映像を形成するもので、その内部には超音波
ビームの伝播経路の軌跡から映像信号のフォーマットへ
走査変換するスキャンコンバータ7と、前記送波整相部
3及び受波整相部4a〜4c並びにスキャンコンバータ
7の動作を制御する制御回路8を備えている。さらに、
表示装置6は、上記映像化装置5から出力される映像信
号を入力して超音波画像として表示するもので、例えば
テレビモニタから成る。
【0013】ここで、本発明においては、上記複数の
波整相部は3個(4a,4b,4c)以上が並列に設け
られて成り、各受波整相部4a〜4cは受信に寄与した
振動子素子配列11〜1mのうち隣接する複数の振動子素
子から成る振動子群からの反射エコー信号が入力するよ
うに接続を切り換える手段(超音波送受信部2)を介し
て上記アレイ型探触子1からの受信信号を取り込み、上
記3個以上設けられた受波整相部4a〜4cのうち上記
振動子素子配列の中央部に位置する振動子群に対応する
受波整相部入力ラインに、各振動子素子の受信信号に
対する重み付けを変えてその振幅を制御し、複数の受波
ビームの感度を均一化させる係数手段(係数器121
12n)が備えられている。すなわち、図2に示すよう
に、3個の受波整相部4a〜4cのうち真中の第三の受
波整相部4cの内部には、nチャンネルの係数器121
〜12nと、入力がnチャンネルで出力がpチャンネル
のクロスポイントスイッチ13と、p区間分のタップ付
き遅延線141〜14pとが設けられている。上記係数器
121〜12nは、前記アレイ型探触子1のnチャンネル
の振動子素子1i〜1nの各チャンネルごとに受信信号に
対する重み付けを変えてその振幅を制御するもので、図
1に示す映像化装置5内の制御回路8からの係数制御信
号に従って上記各チャンネルごとの振幅の比率を刻々変
化させて、整相加算処理を行い3個の受波整相部4a〜
4cからの出力信号の感度分布を均一とするようになっ
ている。また、クロスポイントスイッチ13は、上記各
係数器121〜12nから入力する受信エコー信号を、p
チャンネルの出力に切り換えてタップ付き遅延線141
〜14pに送るものである。さらに、タップ付き遅延線
141〜14pは、上記クロスポイントスイッチ13によ
り所要の遅延時間となる遅延区間の入力端子に選択的に
入力された受信エコー信号に所定の遅延時間を与えて、
整相加算するものである。そして、図1に示すように、
受波整相部を3個(4a〜4c)設けて3本の超音波ビ
ームを並列受信する場合は、画像の毎秒の更新回数を図
6に示す従来の1.5倍の約90回に高速化することができ
る。
【0014】次に、このように構成された超音波撮像装
置の動作について説明する。まず、図1に示すm素子の
アレイ型探触子1は、マルチチャンネルの超音波送受信
部2から供給される例えば2kチャンネルの高周波パル
ス信号によって、m素子のうちの2k素子から超音波を
打ち出し、ビームとして生体等の対象物内に伝幡させ
る。このとき、上記超音波送受信部2は、図7(a)に
対応するリニア走査又はコンベックス走査時の1回の送
信動作に着目すると、送波整相部3から上記対象物内で
超音波ビームが集束するように制御された位相で発生さ
れるタイミング信号により、(i+k)〜(i+n−
k)番目の振動子素子が超音波を打ち出すように高周波
パルス信号を発生する。なお、この関係は、図7(b)
に対応するフェーズドアレイによるセクタ走査の場合も
同様である。
【0015】次に、上記打ち出された超音波ビームは、
対象物内を伝播して該対象物内の音響的不連続部で反射
又は散乱され、この戻ってきたエコーは上記アレイ型探
触子1の各振動子素子11〜1mで受信されて電気信号に
変換され、マルチチャンネルの超音波送受信部2に入力
して増幅される。次に、この増幅された受信エコー信号
は、第一〜第三の受波整相部4a〜4cに入力し、例え
ばnチャンネルの受信エコー信号の位相を送信からの時
間ごとに刻々制御し、図3(a)に示すように、送波ビ
ーム9の幅の範囲内で三つの異なる方向又は平行な受波
ビーム10a,10b,10c′を形成する。例えば、
第一の受波整相部4aはi〜(i+n−2)番目の振動
子素子からの受信エコー信号について、第二の受波整相
部4bは(i+2)〜(i+n)番目の振動子素子から
の受信エコー信号について、第三の受波整相部4cは
(i+1)〜(i+n−1)番目の振動子素子からの受
信エコー信号についてそれぞれ整相加算処理する。
【0016】このとき、従来装置においては、真中に位
置する第三の受波整相部4cにより形成される超音波ビ
ーム11cの送受信総合感度が、図8(d)に示すよう
に、第一及び第二の受波整相部4a,4bにより形成さ
れる超音波ビーム11a,11bよりも高くなるので、
本発明における第三の受波整相部4cにおいては、図2
に示すようにチャンネル毎に受信エコー信号に対する重
み付けを変えてその振幅を制御する係数器121〜12n
を備えており、各チャンネル毎の振幅の比率を刻々変化
させて、図3(a)に示すように、上記第三の受波整相
部4cにより形成される受波ビーム10c′を両側の受
波ビーム10a,10bよりも所定量だけ出力を落すよ
うにしている。これにより、図3(a)において送波ビ
ーム9の中心に重なって配置された受波ビーム10c′
の送受信総合感度は、同図(b)に11c′で示すよう
に従来より低くされ、この結果3個の受波整相部4a〜
4cで形成された3本の超音波ビーム11a,11b,
11c′の感度とビーム形状を一致させて均一化するこ
とができる。
【0017】その後、上記各受波整相部4a〜4cから
出力される受信エコー信号は映像化装置5へ入力して映
像が形成され、この映像化装置5から出力される映像信
号は次の表示装置6へ入力し、この表示装置6の画面に
前記対象物の超音波画像が表示される。
【0018】図4は本発明の他の実施例を示すブロック
図である。この実施例は、受波整相部を4個(4a,4
b,4c,4d)設けると共に、これらの受波整相部4
a〜4dのうち少なくとも超音波受信感度のばらつきが
生ずる中央部の第三及び第四の受波整相部4c,4dの
内部には、図2に示すと同様にnチャンネルの係数器1
1〜12nが設けられている。この場合の動作は、図1
に示す装置と同様に行われ、図5(a)に示すように4
個の受波整相部4a〜4dにより4本の受波ビーム10
a,10b,10c′,10d′が形成されるが、上記
第三及び第四の受波整相部4c,4dにより形成される
受波ビーム10c′,10d′を両側方の受波ビーム1
0a,10bよりも所定量だけ出力を落すようにしてい
る。これにより、図5(a)において送波ビーム9の中
心により近い状態に配置された中央部の2本の受波ビー
ム10c′,10d′の送受信総合感度は、同図(b)
に11c′,11d′で示すように従来より低くされ、
この結果4個の受波整相部4a〜4dで形成された4本
の超音波ビーム11a,11b,11c′,11d′の
感度とビーム形状を一致させて均一化することができ
る。
【0019】なお、以上の説明では、受波整相部を3個
又は4個設けた場合について示したが、本発明はこれに
限らず、必要に応じて5個以上設けてもよい。また、図
1に示す実施例では第三の受波整相部4cの内部にの
み、図4に示す実施例では第三及び第四の受波整相部4
c,4dの内部にのみ、図2に示すnチャンネルの係数
器121〜12nを設けたものとしたが、それぞれ総ての
受波整相部の内部に係数器121〜12nを設け、アレイ
型探触子1の各振動子素子11〜1mのチャンネル毎に受
信信号に対する重み付けを変えてその振幅を制御するよ
うにしてもよい。さらに、図1及び図4に示す複数の受
波整相部は、その内部にアナログの受信エコー信号をデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器を設けると共に、
このディジタル信号を用いて整相処理をする演算処理装
置を設けることにより、信号をディジタル処理するディ
ジタル回路の構成にしてもよい。この場合は、上記複数
の受波整相部の内部回路を専用のICによって構成する
ことができ、回路規模を小形化することができる。ま
た、本発明は、超音波診断装置に限らず、ソナーあるい
は超音波探傷装置などの超音波を利用した映像化装置に
も適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されたので、
請求項1,3に係る発明によれば、3個以上の受波整相
部を並列に設けたことにより3本以上の受波ビームを形
成し、各受波整相部はアレイ型探触子で受信に寄与した
振動子素子配列のうち隣接する複数の振動子素子から成
る振動子群からの受信信号を取り込み、上記3個以上設
けられた受波整相部のうち上記振動子素子配列の中央部
に位置する振動子群に対応する受波整相部に備えられた
係数手段により、各振動子素子の受信信号に対する重み
付けを変えてその振幅を制御し、前記複数の受波ビーム
の感度を均一化させることができる。これにより、3本
以上の受波ビームの中央部及び両側部の感度を均一化す
ることができる。従って、表示装置の画面に表示される
超音波画像は、従来のように走査線によって明暗の縞模
様が生ずることなく、コントラストの分解能を向上させ
ることができる。このことから、画像が見易くなり、例
えば超音波診断装置において良好な診断画像が得られ、
診断の能率を向上することができる。また、請求項2
に係る発明によれば、3個以上の受波整相部を並列に
設けたことにより3本以上の受波ビームを形成し、各受
波整相部はアレイ型探触子で受信に寄与した振動子素子
配列のうち隣接する複数の振動子素子から成る振動子群
からの受信信号を取り込み、上記3個以上設けられた受
波整相部に備えられた係数手段により、各振動子素子の
受信信号に対する重み付けを変えてその振幅を制御し、
前記複数の受波ビームの感度を均一化させることができ
る。これにより、3本以上の受波ビームの総ての感度を
均一化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による超音波撮像装置の実施例を示す
ブロック図、
【図2】 受波整相部の内部構成を示すブロック図、
【図3】 本発明の動作を説明するための送波ビーム及
び受波ビーム並びに送受信総合感度分布の指向性を示す
グラフ、
【図4】 本発明の他の実施例を示すブロック図、
【図5】 上記他の実施例の動作を説明するための送波
ビーム及び受波ビーム並びに送受信総合感度分布の指向
性を示すグラフ、
【図6】 従来の超音波撮像装置を示すブロック図、
【図7】 アレイ型探触子とビーム走査の関係を示す説
明図、
【図8】 従来装置の動作を説明するための送波ビーム
及び受波ビーム並びに送受信総合感度分布の指向性を示
すグラフ。
【符号の説明】 1…アレイ型探触子、 11〜1m…振動子素子、 2…
超音波送受信部、3…送波整相部、 4a〜4d…受波
整相部、 5…映像化装置、 6…表示装置、 121
〜12n…係数器。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の振動子素子が配列されたアレイ型探
    触子で対象物に超音波を送受信し、受信された反射エコ
    ー信号を複数の受波整相部へ入力し1本の送波ビームに
    ついて複数の受波ビームを形成すると共に、上記アレイ
    型探触子によって送受信される超音波ビームの位置を順
    次変更して上記対象物の内部を超音波走査し、得られた
    受波ビーム信号を画像化して表示装置に表示する超音波
    撮像装置において、 上記複数の受波整相部は、上記アレイ型探触子で受信に
    寄与した振動子素子配列のうち隣接する複数の振動子素
    子から成る振動子群からの受信信号を取り込む3個以上
    の受波整相部を並列に設けて成り、この3個以上設けら
    れた受波整相部のうち上記振動子素子配列の中央部に位
    置する振動子群に対応する受波整相部に各振動子素子
    の受信信号に対する重み付けを変えてその振幅を制御
    し、前記複数の受波ビームの感度を均一化させる係数手
    を備えたことを特徴とする超音波撮像装置。
  2. 【請求項2】複数の振動子素子が配列されたアレイ型探
    触子で対象物に超音波を送受信し、受信された反射エコ
    ー信号を複数の受波整相部へ入力し1本の送波ビームに
    ついて複数の受波ビームを形成すると共に、上記アレイ
    型探触子によって送受信される超音波ビームの位置を順
    次変更して上記対象物の内部を超音波走査し、得られた
    受波ビーム信号を画像化して表示装置に表示する超音波
    撮像装置において、 上記複数の受波整相部は、上記アレイ型探触子で受信に
    寄与した振動子素子配列のうち隣接する複数の振動子素
    子から成る振動子群からの受信信号を取り込む3個以上
    の受波整相部を並列に設けて成り、この3個以上設けら
    た受波整相部に各振動子素子の受信信号に対する重
    み付けを変えてその振幅を制御し、前記複数の受波ビー
    ムの感度を均一化させる係数手段を備えたことを特徴と
    する超音波撮像装置。
  3. 【請求項3】上記係数手段は、それが備えられた受波整
    相部の入力ラインに設けることを特徴とする請求項1又
    は2記載の超音波撮像装置。
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