JP3410323B2 - 回折を用いた3次元計測方法並びに装置 - Google Patents

回折を用いた3次元計測方法並びに装置

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JP3410323B2 JP09856897A JP9856897A JP3410323B2 JP 3410323 B2 JP3410323 B2 JP 3410323B2 JP 09856897 A JP09856897 A JP 09856897A JP 9856897 A JP9856897 A JP 9856897A JP 3410323 B2 JP3410323 B2 JP 3410323B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元的な形状や
距離を非接触に計測する3次元情報計測技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、3次元形状を計測する手法として
広く使われている装置として、レーザレンジセンサがあ
る。レーザレンジセンサは、図9に示すように、測定対
象物92に対して、レーザ照射手段91からレーザ光を
照射し、測定対象物92上で拡散反射したレーザ光を反
射光集光レンズ93で集光し、その光強度分布を反射光
検出手段である受光デバイス94により計測する。そし
て、受光デバイス94より得られた光強度分布95の重
心位置を計算し、この重心位置とレーザ照射手段91、
反射光集光レンズ93の位置との関係から、三角測量の
原理により測定対象物92までの距離を計測するという
方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の3次元形状
を計測する手法では、ある大きさを持つ物体の形状を計
測しようとする場合、レーザ光を様々な方向に走査する
ための、機械的な装置が必要とされた。例えば、レーザ
光をミラーに反射させるようにし、このミラーの傾きを
逐次変化させることで、走査を行なっていた。また、三
角測量の原理に基づいた計測であるため、光学系の設置
に関して、高精度が要求され、ミラーの傾きを変えるた
めの機械的な構造が必要であり、小型化が難しいという
問題があった。また、計測対象によって、レーザ光の照
射方向を変更するためには、前記光学系や機械的な構造
から再設計する必要があり、計測対象毎に装置を固定/
特定する必要があるという問題があった。
【0004】本発明は、上述したような従来システムの
有する問題点に鑑みてなされたもので、装置の小型化並
びに計測対象に依存しない3次元計測方法並びに装置を
提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の方法として本発明は、計測対象物に計測ビームを照射
し、前記照射された計測ビームの反射ビーム強度を計測
することにより、3次元的な距離、形状を計測する3次
元計測方法であって、前記照射された計測ビームを特定
の計測領域に集める機能と前記照射された計測ビームの
照射された物体からの反射ビームを特定の領域に集める
機能を有し、該計測領域での照射ビームの集まる焦点の
位置が異なる複数の回折パターンを用意し、前記照射ビ
ームの進路中に前記回折パターンを配置し、前記複数の
回折パターンを逐次変更させながら前記計測領域に計測
ビームを照射し、前記回折パターンの変更に同期させ
前記反射ビームの集まる特定の位置で該反射ビームの強
度を計測することにより前記計測対象物からの反射ビー
ム強度が極大となる回折パターンの焦点の位置を前記計
測対象物の3次元位置として計測することを特徴とす
る。
【0006】あるいは、計測対象物に計測ビームを照射
し、前記照射された計測ビームの反射ビーム強度を計測
することにより、3次元的な距離、形状を計測する3次
元計測方法であって、前記照射された計測ビームを特定
の計測領域に集める機能と前記照射された計測ビームの
照射された物体からの反射ビームを特定の領域に集める
機能を有し、該計測領域での照射ビームの集まる焦点の
位置が異なる複数の回折パターンを用意し、前記照射ビ
ームの進路中に前記回折パターンを配置し、前記複数の
回折パターンを逐次変更させながら前記計測領域に計測
ビームを照射し、前記回折パターンの変更に同期させ、
前記反射ビームの集まる特定の位置でカメラを用いて前
記計測ビームが照射された計測対象物を撮像し、該撮像
された計測対象物中の前記計測ビームのスポット領域の
面積が最小となる回折パターンの焦点の位置を前記計測
対象物の3次元位置として計測することを特徴とする。
【0007】上記課題を解決するための装置として本発
明は、計測対象物に計測ビームを照射し、前記計測対象
物から反射してきた反射ビームを計測することにより、
3次元的な距離、形状を計測する3次元計測装置であっ
て、前記照射された計測ビームを特定の計測領域に集め
る機能を有し、該計測領域での前記計測ビームの集まる
焦点の位置が異なる複数の回折パターン並びに前記計測
対象物からの反射ビームを特定の位置に集める回折パタ
ーンを計算する手段と、前記計測ビーム用の回折パター
ンと前記反射ビーム用の回折パターンを合成する手段
と、前記合成した複数の回折パターンを逐次変更させな
がら前記計測ビームの進路上に表示する手段と、前記計
測対象物からの反射ビームが集まる位置に配置され、該
反射ビーム強度を計測する手段と、前記回折パターンを
表示する手段に表示された回折パーンの変更に前記反射
ビーム強度を計測する手段による計測を同期させる手段
と、前記表示された回折パターンの変更に同期されて
測された反射ビーム強度が極大となる回折パターンの焦
点の位置を前記計測対象物の3次元位置として検出する
手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】また、前記合成した複数の回折パターンを
前記計測ビームの進路上に表示する手段と、前記計測対
象物からの反射ビームが集める位置に配置され、該反射
ビーム強度を計測する手段と、を3次元的位置/姿勢を
検出する手段を設けたプローブに組み込み、前記検出さ
れた3次元的位置/姿勢の情報に基づいて異なる3次元
的位置/姿勢で検出された前記計測対象物について位置
を共通の座標系に統合する手段を新たに設けることを特
徴とする。
【0009】本発明における回折パターンは、入射して
きた(或いは反射して返ってきた)ビームをある特定領
域(例えば一点)に集めるレンズの機能をもつため、こ
のビームの集まる位置に反射ビーム強度計測手段を設置
することで、計測対象物の形状/位置には関係なく、同
じ位置に反射光強度計測手段を設置することが可能とな
る。
【0010】また、面積当たりのビーム強度が大きいほ
ど反射ビーム強度も大きくなるから、計測ビームが特定
領域に集まるような機能を持たせることで、計測対象物
が計測ビームの集まる位置近傍であるほど、反射ビーム
強度が増大するようになる。そのため、計測対象空間の
中で、計測ビームの集まる位置を回折パターンにより逐
次変化させ(空間中を走査し)、反射ビーム強度を測定
していくと、計測対象物の表面に計測ビームの集まる位
置がある場合のみ、反射ビーム強度が強くなることか
ら、この反射ビーム強度を計測し、極大点をサンプリン
グしていくことで、計測対象物の3次元的な位置を特定
できるようになる。また、回折パターンを逐次変更する
ことで、計測ビームを計測領域に対して走査するための
機械的/電子的仕組みが不要となる。そのため、装置の
小型化が可能になる。
【0011】また、上記の回折パターンは、計算機によ
り作成することができるため、この回折パターンの変更
は用意であり、回折パターンを変更するだけで、計測対
象となる走査領域を容易に変更可能となり、計測対象に
依存しない計測装置が実現できる。
【0012】また、計測対象位置に計測ビームを集める
ようにすることで、当該対象物から反射してくるビーム
強度が大きくなり、他の物体からの反射ビームによるノ
イズを低減することができる。
【0013】また、回折格子表示手段と反射ビーム強度
計測手段とを、3次元的位置/姿勢検出手段を設けたプ
ローブに組み込んで、異なる3次元的位置/姿勢で計測
した計測対象物についての位置を共通の座標系に統合す
ることで、任意の位置での計測が可能になり、計測対象
物の形状等に依存しない3次元計測が可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて詳細に説明する。
【0015】図1、図2、図3は本発明での原理的な一
実施形態例を説明する図である。図1(a)は、点光源
10からの等位相面11が伝搬し、投影面12に到達す
る様子を示している。この点光源10により、投影面1
2上に生成する光強度分布は、13のような同心円上の
模様を生成する。この模様は、フレネルレンズの機能を
持ち、この模様の記録された投影面12を回折格子とし
て利用する。図1(b)に示すように、この投影面(回
折格子)12に対して14の方向からレーザ光を当てる
と、点光源10と等距離の位置15に光が集光するよう
になる。つまり、回折格子12は、15の位置に焦点を
持つフレネルレンズとなる。
【0016】次に、図2(a)に示すように、2つの異
なる位置に点光源21及び22を配置したとき、2つの
点光源21及び22からの光は干渉を起こす。この2つ
の点光源21及び22により、投影面12上に生成する
干渉縞は23に示すような模様になる。これを回折格子
として利用した場合は、2つのフレネルレンズを合成し
た機能を持ち、この回折格子12を通過した光は、図2
(b)に示すように、2つの点に集光する。つまり、回
折格子12に対して、24から光を当てると、点光源2
1、22と等価な位置である25、26に集光するよう
になる。そこで、24から光を投射し、その光が26の
点に集光するとき、26の位置に、図2(c)に示すよ
うに、27の様な物体があると、その集光した光は、物
体27の表面を反射して、再度回折格子12に反射光と
して入射する。入射した光は、図2(a)の点光源2
1、22と等価な位置(28など)の所に集光するよう
になる。ここでは、28の位置に集光することに着目す
る。物体が照射光到達範囲内にあると、物体27にぶつ
かった照射光は、反射光として28の位置に集光するた
め、28の位置に光強度計等を置き、光強度の極大値を
検出することで、対象物の空間的な位置を求めることが
できる。
【0017】つまり、回折格子12を透過した光は、図
3(a)の31に示すように、b点(図2の26の点)
に集光するように進んでいく。つまり、点bで光の強度
が最大になり、その点の前後a,c等では、離れるにつ
れ、単位面積当たりの光強度が減衰していく。そのた
め、反射光強度を逐次計測していると、図3(b)の3
2に示すように、例えば、上記a或いはcの位置に物体
があったとき反射する光に比べ、b点にある物体からの
反射光強度の方が強くなることがわかる。例えば、回折
格子12の近傍から、z方向に走査していき(焦点を遠
ざけていき)、反射強度が最大になったときの、集光
位置(即ち焦点位置)が対象物の存在位置として特定で
きる。
【0018】図4は、本発明の装置の具体的な一実施形
態例を示した図である。図において、41はレーザ照射
手段、42はレーザ照射手段41から照射されたレーザ
光を球面波に変換するスペイシャルフィルタ、43はス
ペイシャルフィルタ42の位置に焦点を持ち前記球面波
に変換されたレーザ光を平面波に変換するレンズ、44
は平面波に変換されたレーザ光の光路に介設された回折
格子表示手段、45は回折格子表示手段44からのレー
ザ光が計測対象物に照射されて反射した反射光が集光さ
れる位置に配置されその集光された反射光強度を計測す
る反射光強度計測手段、46は平面波のレーザ光を特定
の計測領域に集光する機能を有しその計測領域でのレー
ザ光の集光位置が異なる複数の回折格子パターン並びに
計測対象物からの反射光を特定の位置に集光する回折パ
ターンを計算しこの2種のパターンを合成してリアルタ
イムに回折格子表示手段44に表示する波面計算手段、
または全ての計測領域に対するその合成された回折格子
を保持して回折格子表示手段44に逐次変更しながら表
示する回折格子保持手段、47は回折格子表示手段44
並びに反射光強度計測手段45を同期させる同期手段、
48は同期されて表示された回折格子パターンでのレー
ザ光の計測領域への集光位置情報に基づいて計測された
反射光強度が極大となる位置を検出する3次元位置特定
手段、49は計測対象空間である。
【0019】以下に上記構成の実施形態例の動作例を、
本発明の方法の一実施形態例として説明する。図5に本
発明の方法による処理フローの一実施形態例を示す。
【0020】まず、波面計算手段46において、45の
位置に点光源があるとしたときの、回折格子表示手段4
4の回折格子面上での波面Aを計算する(ステップ50
1)。次に、測定対象空間を図4の49に示すように、
定義する(ステップ502)。
【0021】そして、測定対象空間49を図6に示すよ
うに、a→b→c→d…e→f→g→h…といった順番
に走査し、特定の間隔毎(例えばxyz方向それぞれΔ
x,Δy,Δz間隔)に点光源が配置されているとして
(ステップ503)、各点光源の回折格子表示手段44
の回折格子面上での波面Bを計算する(ステップ50
4)。
【0022】そして、計測対象空間49中に点光源があ
るとしたときのそれぞれの位置での波面Bと波面Aとを
合成させた波面を作成する(ステップ505、50
6)。つまり、個々の合成波面は2つの点光源の干渉縞
が記録されることになり、図2(b)の23に示すよう
な模様の干渉縞が生成される。
【0023】ここで、この干渉縞はリアルタイムに、回
折格子パターンとして、回折格子表示手段44に順番に
提示するか、または、46を回折格子保持手段として、
これに保持させ(ステップ507)、この作成した合成
波面による回折格子を回折格子表示手段44に順番に提
示する(ステップ508)。図5の処理フローは後者の
場合を示している。後者の場合には、波面計算手段は回
折格子保持手段46内に備えるようにしてもよいし、別
途設けてもよい。
【0024】回折格子表示手段44に提示された回折格
子に対して例えば、平面波に変換したレーザ光を照射す
る(ステップ509)。つまり、レーザ照射手段41か
ら照射された光は、スペイシャルフィルタ42を通過す
ると球面波に変換される。この球面波を42の位置に焦
点を持つレンズ43により平面波に変換されたレーザ光
となり、回折格子表示手段44を通過する。
【0025】回折格子表示手段44を通過したレーザ光
は、それぞれの回折格子生成時に設定した点光源の各位
置を焦点として集光し、この位置に計測対象物が存在す
ると、レーザ光は反射して、再度回折格子表示手段44
に入射する。回折格子表示手段44に入射してきた反射
光は、45の位置に焦点を有するフレネルレンズの機能
により、反射光強度計測手段45の位置に集光する。
【0026】反射光強度計測手段45は、入射してきた
反射光の強度を逐次計測する(ステップ510)。反射
光強度計測手段45並びに回折格子保持手段46は、同
期手段47の制御により同期して作動しているため、
(例えば、z方向に焦点をずらしていったときの)反射
光強度が極大となった時の回折格子パターンがどれであ
ったかを容易に検出でき、この回折格子パターンの集光
位置が特定できる。3次元位置特定手段48は、計測さ
れた反射光強度の極大値部分をサンプリングしていく
(ステップ511、512)。以上の処理(ステップ5
08から510)を繰り返し(ステップ513)、計測
対象空間49の全ての計測位置について極大反射光強度
を計測していくことで、3次元位置特定手段48により
計測対象空間49での3次元的座標が決定される(ステ
ップ514)。
【0027】本実施形態例では、回折格子として、一つ
の面に2つの波面を合成した例を示したが、図7に示す
ように、個々の機能を有する回折格子を提示画面領域を
分割して、別々に提示することも考えられ、回折格子の
合成方法は本実施形態例に限定されない。
【0028】また、本実施形態例では、計測対象空間並
びに回折格子表示手段等は固定した構成で説明したが、
図8に示すように、図4の42、43、44、45を小
型プローブ81として一つのきょう体に組み込み、レー
ザ照射手段41からのレーザ光を光ファイバ等を使っ
て、スペイシャルフィルタ42に送り込むようにして、
このプローブの3次元的姿勢/位置をジャイロ82等の
3次元位置/姿勢特定手段で検出出来るようにすれば、
任意の位置での計測が可能になり、固定されたレーザ光
では照射できなかった対象部分の計測も可能となる。つ
まり、基本姿勢(ワールド座標系)に対するプローブの
移動後の姿勢を計測し、この姿勢をワールド座標系から
の変換後のローカル座標系として、座標変換マトリック
スMにより表現し、計測された3次元座標データを、マ
トリックスMで逆変換し、もとのワールド座標系での位
置を求める。そして、他の姿勢での計測結果とワールド
座標系において統合することで、計測対象物の形状に依
存しない3次元計測が可能となる。
【0029】本実施形態例では、球面波の干渉を利用し
たフレネルレンズを応用した例を説明したが、特定形状
の光源を使って、当該形状に光が集光するようにするこ
とも可能である。つまり、計測対象の形状に特化して、
回折格子のパターンを点光源ではなく、線光源、あるい
は面光源、多面体光源などによる波面を回折格子に用い
ることも可能である。また、本実施形態例では、反射光
強度の計測手段により、3次元座標の計測を行っている
が、この部分を、カメラに置き換え、レーザ光が対象物
に当たったときにできる光のスポット領域の面積を計測
する様にすることもできる。この場合、スポット領域の
面積が最小となった時を検出し、この時の回折格子の焦
点位置が対象物の3次元座標として判断することも可能
である。カメラを利用することで、対象物がレーザ光な
ど投射した光を殆ど吸収してしまう物体、反射光を殆ど
出さない物体であっても、カメラの映像として、スポッ
ト光領域を捉えることができれば、当該対象物の計測も
可能となる。さらに、本実施形態例では、点光源を用い
ているため、集光点の形状は、点となるが、集光点の形
状を特定形状(例えば十字形、三角形など)になるよう
に回折格子パターンを生成することも可能である。この
場合、照射光が計測対象物に当たってできる領域の形状
をカメラで観察し、集光部の形状の大きさや歪み方か
ら、計測対象の空間的位置並びに、面の傾き、曲率など
を求めることも可能である。
【0030】また、本実施形態例では、計測用ビームと
してレーザ光を用いているが、他に超音波や赤外線など
でも、コヒーレントな光源であれば、回折効果を得るこ
とは可能であり、計測用ビームの種類は本実施形態例に
限定されない。
【0031】また、上記実施形態例では、回折格子表示
手段として、透過型ディスプレイの形態で説明をしてい
るが、反射型ディスプレイを用いることも可能であり、
また、走査に利用する回折パターンをフィルムに予め記
録し、このフィルムを時分割でスクロールあるいは回転
させることも可能であり、回折格子表示手段の形態は限
定されない。
【0032】計測対象空間の範囲は、回折パターンの表
示面積に限定されるわけではなく、計算に用いる点光源
の位置は自由に配置する事が可能であり、計測対象空間
範囲は限定されない。また、解像度も限定されない。微
細領域から大きな空間まで可能であり、これは回折パタ
ーンを計算する際の解像度に依存するものであり、本実
施形態例で限定するものではない。
【0033】また、本実施形態例では、計測対象領域
を、直方形として説明したが、計測対象となる領域に点
光源を配置すれば、本発明は適用できるため、計測対象
領域の形状は特定されない。また、計測対象領域内で
の、走査順序も、本実施形態例に限定されない。たとえ
ば、対象領域をランダムに計測し、反射光強度が閾値以
上の座標を求めることにより、対象物の表面座標を計測
することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、計
測対象物に依存せず、計測範囲の変更を容易に変更が可
能となる。また、計測ビームの照射方向を回折により行
なっているため、光学部品や機械的構造が必要なく、装
置の小型化が可能となる。また、物体から反射してくる
ビームは、広がりをもったビームとなってしまうが、回
折格子表示手段を介すことにより、広がったビームを集
光させることができるため、精度良く計測することが可
能になる。
【0035】従来の三角測量の手法を用いないため、計
測装置の位置関係を正確に固定させる必要が無く、対象
物の任意形状、計測装置の自由な位置での計測が可能と
なる。
【0036】また、従来の三角測量では難しかった測定
対象面の傾きや曲率等を容易に計測することが可能とな
る。
【0037】また、カメラを使用した方法では、従来計
測出来なかった、光を殆ど吸収してしまう物体に対して
の計測も可能となる。
【0038】また、回折格子表示手段と反射ビーム強度
計測手段とを、3次元的位置/姿勢検出手段を設けたプ
ローブに組み込んで、異なる3次元的位置/姿勢で計測
した計測対象物についての位置を共通の座標系に統合す
ることで、任意の位置での計測が可能になり、計測対象
物の形状等に依存しない3次元計測が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a),(b)は、本発明の原理的な一実施形
態例を示す図(その1)である。
【図2】(a),(b),(c)は、本発明の原理的な
一実施形態例を示す図(その2)である。
【図3】(a),(b)は、上記実施形態例での回折格
子透過光と計測対象物の関係を説明する図である。
【図4】本発明の装置での一実施形態例を示すブロック
図である。
【図5】本発明の方法での一実施形態例を示すフロー図
である。
【図6】本発明の実施形態例での計測対象空間での走査
順序を表した図である。
【図7】(a),(b)は、本発明での回折格子の構成
の仕方の一例を示す図である。
【図8】本発明の装置での別の実施形態例を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来のレーザレンジセンサを示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
10…点光源 11…球面波の等位相面 12…投影面(回折格子) 13…投影面12を正面から見たときの点光源10によ
る波面 14…レーザ光 15…レーザ光の集光位置 21、22…点光源 23…2つの点光源21、22により投影面12上に生
成される波面 24…レーザ光 25、26…レーザ光24の集光位置 27…物体 28…反射光の集光位置 31…回折格子表示手段を透過した光の集光状態 32…計測点a,b,cそれぞれの反射光強度を示した
グラフ 41…レーザ照射手段 42…スペイシャルフィルタ 43…レンズ 44…回折格子表示手段 45…反射光強度計測手段 46…回折格保持手段または波面計算手段 47…同期手段 48…3次元位置特定手段 49…計測対象空間 71…2つの波面パターンを並列に並べた例 72…1つの波面パターンを、もう一つの波面パターン
の中央に配置した例 81…プローブ 82…ジャイロ(3次元位置/姿勢特定手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 智 東京都新宿区西新宿3丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−52619(JP,A) 特開 平5−142588(JP,A) 特開 平2−55908(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G02F 1/13

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測対象物に計測ビームを照射し、前記
    照射された計測ビームの反射ビーム強度を計測すること
    により、3次元的な距離、形状を計測する3次元計測方
    法であって、 前記照射された計測ビームを特定の計測領域に集める機
    能と前記照射された計測ビームの照射された物体からの
    反射ビームを特定の領域に集める機能を有し、該計測領
    域での照射ビームの集まる焦点の位置が異なる複数の回
    折パターンを用意し、 前記照射ビームの進路中に前記回折パターンを配置し、 前記複数の回折パターンを逐次変更させながら前記計測
    領域に計測ビームを照射し、 前記回折パターンの変更に同期させて前記反射ビームの
    集まる特定の位置で該反射ビームの強度を計測すること
    により前記計測対象物からの反射ビーム強度が極大とな
    回折パターンの焦点の位置を前記計測対象物の3次元
    位置として計測することを特徴とする回折を用いた3次
    元計測方法。
  2. 【請求項2】 計測対象物に計測ビームを照射し、前記
    照射された計測ビームの反射ビーム強度を計測すること
    により、3次元的な距離、形状を計測する3次元計測方
    法であって、 前記照射された計測ビームを特定の計測領域に集める機
    能と前記照射された計測ビームの照射された物体からの
    反射ビームを特定の領域に集める機能を有し、該計測領
    域での照射ビームの集まる焦点の位置が異なる複数の回
    折パターンを用意し、 前記照射ビームの進路中に前記回折パターンを配置し、 前記複数の回折パターンを逐次変更させながら前記計測
    領域に計測ビームを照射し、 前記回折パターンの変更に同期させ、前記反射ビームの
    集まる特定の位置で カメラを用いて前記計測ビームが照
    射された計測対象物を撮像し、 該撮像された計測対象物中の前記計測ビームのスポット
    領域の面積が最小となる回折パターンの焦点の位置を
    記計測対象物の3次元位置として計測することを特徴と
    る回折を用いた3次元計測方法。
  3. 【請求項3】 計測対象物に計測ビームを照射し、前記
    計測対象物から反射してきた反射ビームを計測すること
    により、3次元的な距離、形状を計測する3次元計測装
    置であって、 前記照射された計測ビームを特定の計測領域に集める機
    能を有し、該計測領域での前記計測ビームの集まる焦点
    位置が異なる複数の回折パターン並びに前記計測対象
    物からの反射ビームを特定の位置に集める回折パターン
    を計算する手段と、 前記計測ビーム用の回折パターンと前記反射ビーム用の
    回折パターンを合成する手段と、 前記合成した複数の回折パターンを逐次変更させながら
    前記計測ビームの進路上に表示する手段と、 前記計測対象物からの反射ビームが集まる位置に配置さ
    れ、該反射ビーム強度を計測する手段と、 前記回折パターンを表示する手段に表示された回折パー
    ンの変更に前記反射ビーム強度を計測する手段による計
    を同期させる手段と、 前記表示された回折パターンの変更に同期されて計測さ
    れた反射ビーム強度が極大となる回折パターンの焦点の
    位置を前記計測対象物の3次元位置として検出する手段
    と、 を備えることを特徴とする回折を用いた3次元計測装
    置。
  4. 【請求項4】 前記合成した複数の回折パターンを前記
    計測ビームの進路上に表示する手段と、 前記計測対象物からの反射ビームが集める位置に配置さ
    れ、該反射ビーム強度を計測する手段と、 を3次元的位置/姿勢を検出する手段を設けたプローブ
    に組み込み、 前記検出された3次元的位置/姿勢の情報に基づいて異
    なる3次元的位置/姿勢で検出された前記計測対象物に
    ついて位置を共通の座標系に統合する手段を新たに設け
    る、 ことを特徴とする請求項3に記載の回折を用いた3次元
    計測装置。
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