JP3409987B2 - 3次元画像生成方法および装置とこの方法および装置を用いた3次元画像処理装置 - Google Patents

3次元画像生成方法および装置とこの方法および装置を用いた3次元画像処理装置

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JP3409987B2
JP3409987B2 JP2271197A JP2271197A JP3409987B2 JP 3409987 B2 JP3409987 B2 JP 3409987B2 JP 2271197 A JP2271197 A JP 2271197A JP 2271197 A JP2271197 A JP 2271197A JP 3409987 B2 JP3409987 B2 JP 3409987B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリゴン画像を用
いて画面上に立体画像を表示する3次元画像処理装置に
適用して好適な、3次元画像生成方法および装置とこの
方法および装置を用いた3次元画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータシステムにおいて、
画像表示のための装置が種々用いられている。図35
は、従来のパーソナルコンピュータなどに用いられてい
る表示装置の構成例を示す。CPU(Central Processin
g Unit)103は、入力装置101または記憶装置10
2から入力された文字コードをメインRAM(Random Ac
cess Memory)104に書き込み、編集などの任意の処理
を行う。そして表示の際、この文字コードに対応する文
字の画像データをグラフィックVRAM(Video Random
Access Memory)105に書き込む。そしてディスプレイ
の水平および垂直同期信号に同期して、グラフィックV
RAM105から文字の画像データが読み出され、ディ
スプレイコントローラ106にて画像信号に変換されて
ディスプレイ107上に表示される。
【0003】図36は、従来の3次元画像表示装置の構
成例を示す。入力装置111または記憶装置112から
入力されたアプリケーションデータは、CPU113に
て必要な処理をされ、ジオメトリ処理回路114に出力
される。そしてジオメトリ処理回路114にてモデリン
グ変換や投影変換を受けて、ポリゴンパラメータを変換
され、このポリゴンパラメータがポリゴンマッピング回
路115へ出力される。
【0004】ポリゴンマッピング回路115は、ポリゴ
ンパラメータに対応するテクスチャ(表面の模様)デー
タをテクスチャメモリ116から取り込み、各ポリゴン
にテクスチャ付与を行いながら隠面消去処理を行って、
フレームメモリ117に出力する。そしてフレームメモ
リ117から画像データが繰り返し読み出されて、ディ
スプレイコントローラ118にて画像信号に変換されて
ディスプレイ119に表示される。
【0005】ところで、3次元画像処理装置では、3次
元図形の表面を多数のポリゴンに分割することによって
近似し、画像処理する際、視点から見て奥にあるポリゴ
ンが手前のポリゴンに隠されるように隠面消去処理が必
要となる。この隠面消去処理の方法として、Zバッファ
法、スキャンライン法などが知られている。
【0006】Zバッファ法は、3次元空間に対応するバ
ッファメモリに各図形の存在する位置を示す情報を記憶
し、視点から図形を見た視線に沿って、その視線が最初
に図形と交差する面を見える面として、隠面消去処理す
る方法である。スキャンライン法は、高さ方向(Y方
向)にスライスした奥行き(Z方向)を有する図形の断
面について、視線を横方向(X方向)に走査(スキャ
ン)して隠面消去処理を行う。これらの方法によって、
隠面消去処理を行った場合、多数のポリゴンについて隠
面消去処理を行う必要があるため、多くの計算時間を必
要とし画像表示が遅くなる。
【0007】この隠面消去処理に要する計算時間を短縮
するため、特開平7−146952号公報に開示された
装置では、隠面消去処理されたポリゴン画像をポリゴン
面番号にてフレームメモリに書き込み、これをモニタの
掃引に同期して読み出し、対応するマッピングパラメー
タを用いてテクスチャ付与のためのマッピング演算を行
い、モニタに表示する。このことによって、塗り重ね処
理を必要とせずに1画面分のピクセル数のマッピング演
算で処理可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図35
の表示装置では、ディスプレイ107の水平垂直同期信
号に同期して画素処理を行うため、処理負荷が軽いとい
う特徴があるが、平面図形しか処理できない。
【0009】また図36の画像表示装置では、立体図形
を処理できるが、全てのポリゴンについてレンダリング
処理を行うため、画像の塗り重ねが多く、画素生成処理
の負荷が重くなる。
【0010】また特開平7−146952号公報に開示
された装置では、映像信号に同期して画面上の画素を生
成するために、ポリゴンパラメータに対し3次元マトリ
クス変換3回、2次元マトリクス変換3回、合計6回の
変換を行い、マッピングパラメータメモリに格納する。
また本公報に示された例では、ポリゴン座標のポリゴン
の形と、テクスチャ座標のテクスチャの形とが相似の場
合のみ例示の変換マトリクスで処理可能であり、ポリゴ
ン座標とテクスチャ座標との関係が変化すると変換マト
リクスを再計算しなければならない。さらにポリゴンに
関するパラメータおのおのについて、それぞれ変換マト
リクスが必要となり、パラメータが増加する特殊効果映
像や高画質の映像生成には演算負荷が重くなるという問
題点があった。
【0011】そこで本発明は、上記従来の問題点を解消
すべくなされたものであり、小規模な回路構成にて一般
的な3次元画像を高速に処理可能とする3次元画像生成
方法および装置とこの方法および装置を用いた3次元画
像処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に記載の3次元画像生成方法は、Z軸を奥行
き方向とするXYZの直交座標系にて定義された3次元
物体の表面を、3頂点の座標データにて定義されたポリ
ゴンにて構成された多角形に分解して、表示画面となる
投影面の2次元座標上に投影する3次元画像生成方法に
おいて、前記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点と投影面
の画面座標を結んだ平面にて切断し、前記ポリゴンを構
成する3頂点間の2辺と前記XZ平面に垂直な平面とが
交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二つの内
分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び順序
第1の内分比算出手段にて算出する第1のステップ
と、前記第1のステップで算出した内分比と3頂点の並
び順序を用いて、前記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点
と投影面の画面座標を結んだ平面にて切断し、第1のス
テップで求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内分する
内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び順
序を第2の内分比算出手段にて算出する第2のステップ
とを具備することを特徴とする。
【0013】本発明に記載の3次元画像生成方法は、Z
軸を奥行き方向とするXYZの直交座標系にて定義され
た3次元物体の表面を、3頂点の座標データにて定義さ
れたポリゴンにて構成された多角形に分解して、表示画
面となる投影面の2次元座標上に投影する3次元画像生
成方法において、前記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点
と投影面の画面座標を結んだ平面にて切断し、前記ポリ
ゴンを構成する3頂点間の2辺と前記YZ平面に垂直な
平面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する
二つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の
並び順序を第1の内分比算出手段にて算出する第1のス
テップと、前記第1のステップで算出した内分比と3頂
点の並び順序を用いて、前記ポリゴンをXZ平面に垂直
で原点と投影面の画面座標を結んだ平面にて切断し、第
1のステップで求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内
分する内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の
並び順序を第2の内分比算出手段にて算出する第2のス
テップとを具備することを特徴とする。
【0014】本発明に記載の3次元画像生成装置は、3
次元物体を多角形に分解したポリゴン画像を用いて3次
元画像を生成する装置において、Z軸を奥行き方向とす
るXYZの直交座標系にて定義されたポリゴンの3頂点
の座標データを供給する頂点データ供給手段と、前記
点データ供給手段から供給された前記ポリゴンの3頂点
の座標データを用いて、前記ポリゴンをXZ平面に垂直
で原点と投影面の画面座標を結んだ平面にて切断し、
記ポリゴンを構成する3頂点間の2辺と前記XZ平面に
垂直な平面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内
分する二つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3
頂点の並び順序を算出する第1の内分比算出手段と、
頂点データ供給手段から供給された前記ポリゴンの
頂点の座標データと、前記第1の内分比算出手段で算出
した内分比及び3頂点の並び順序を用いて、前記ポリゴ
ンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標を結んだ
平面にて切断し、第1のステップで求めた2辺を内分し
た点の結ぶ線分を内分する内分比、および前記ポリゴン
を構成する3頂点の並び順序を算出する第2の内分比算
出手段とを具備することを特徴とする。
【0015】本発明に記載の3次元画像生成装置は、3
次元物体を多角形に分解したポリゴン画像を用いて3次
元画像を生成する装置において、Z軸を奥行き方向とす
るXYZの直交座標系にて定義されたポリゴンの3頂点
の座標データを供給する頂点データ供給手段と、前記
点データ供給手段から供給された前記ポリゴンの3頂点
の座標データを用いて、前記ポリゴンをYZ平面に垂直
で原点と投影面の画面座標を結んだ平面にて切断し、
記ポリゴンを構成する3頂点間の2辺と前記YZ平面に
垂直な平面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内
分する二つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3
頂点の並び順序を算出する第1の内分比算出手段と、
頂点データ供給手段から供給された前記ポリゴンの
頂点の座標データと、前記第1の内分比算出手段で算出
した内分比及び3頂点の並び順序を用いて、前記ポリゴ
ンをXZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標を結んだ
平面にて切断し、第1のステップで求めた2辺を内分し
た点の結ぶ線分を内分する内分比、および前記ポリゴン
を構成する3頂点の並び順序を算出する第2の内分比算
出手段とを具備することを特徴とする。
【0016】本発明に記載の3次元画像生成装置は、3
次元物体を多角形に分解したポリゴン画像を用いて3次
元画像を生成する装置において、Z軸を奥行き方向とす
るXYZの直交座標系にて定義されたポリゴンの3頂点
の座標データを供給する頂点データ供給手段と、前記
点データ供給手段から供給された前記ポリゴンの3頂点
の座標データを用いて、原点を含みXZ平面に垂直な第
1の平面に対し、ポリゴンの各頂点からX軸に平行に前
記第1の平面上の位置までの距離であるX方向透視距離
と、原点を含みYZ平面に垂直な第2の平面に対し、ポ
リゴンの各頂点からY軸に平行に前記第2の平面上の位
置までの距離であるY方向透視距離とを求める透視距離
算出手段と、前記透視距離算出手段から受けたX方向透
視距離に基づき、前記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点
と投影面の画面座標を結んだ平面にて切断し、前記ポリ
ンを構成する3頂点間の2辺と前記XZ平面に垂直な
平面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する
二つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の
並び順序を算出する第1の内分比算出手段と、前記透視
距離算出手段から受けたY方向透視距離および前記第1
の内分比算出手段から受けた二つの内分比と前記ポリゴ
ンを構成する3頂点の並び順序とに基づき、前記ポリゴ
ンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標を結んだ
平面にて切断し、第1のステップで求めた2辺を内分し
た点の結ぶ線分を内分する内分比、および前記ポリゴン
を構成する3頂点の並び順序を算出する第2の内分比算
出手段とを具備することを特徴とする。
【0017】本発明に記載の3次元画像生成装置は、物
体を多角形に分解したポリゴン画像を用いて3次元画像
を生成する装置において、Z軸を奥行き方向とするXY
Zの直交座標系にて定義されたポリゴンの3頂点の座標
データを供給する頂点データ供給手段と、この頂点デー
タ供給手段から供給された前記ポリゴンの3頂点の座標
データを用いて、原点を含みYZ平面に垂直な第1の平
面に対し、ポリゴンの各頂点からY軸に平行に前記第1
の平面上の位置までの距離であるY方向透視距離と、原
点を含みXZ平面に垂直な第2の平面に対し、ポリゴン
の各頂点からX軸に平行に前記第2の平面上の位置まで
の距離であるX方向透視距離とを求める透視距離算出手
段と、前記透視距離算出手段から受けたY方向透視距離
に基づき、前記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点と投影
面の画面座標を結んだ平面にて切断し、前記ポリゴンを
構成する3頂点間の2辺と前記YZ平面に垂直な平面と
が交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二つの
内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び順
序を算出する第1の内分比算出手段と、前記透視距離算
出手段から受けたX方向透視距離および前記第1の内分
比算出手段から受けた二つの内分比と前記ポリゴンを
成する3頂点の並び順序とに基づき、前記ポリゴンを
Z平面に垂直で原点と投影面の画面座標を結んだ平面に
て切断し、第1のステップで求めた2辺を内分した点の
結ぶ線分を内分する内分比、および前記ポリゴンを構成
する3頂点の並び順序を算出する第2の内分比算出手段
とを具備することを特徴とする。
【0018】本発明に記載の3次元画像処理装置は、3
次元物体を多角形に分解したポリゴン画像データをポリ
ゴンコードにて供給するポリゴンデータ供給手段と、ポ
リゴン画像を構成する各ポリゴンのコードを、表示画面
を構成するピクセルに対応させて記憶するポリゴンコー
ドメモリと、ポリゴンコードに対応して各ポリゴンの3
頂点の座標とレンダリングパラメータとを記憶するため
のポリゴンキャッシュメモリと、前記ポリゴンデータ供
給手段からポリゴンコードに対応した画像データを供給
されて座標変換し、前記画面を構成するピクセルに対応
させて前記ポリゴンコードメモリにポリゴンのコードを
書き込むと共に、前記ポリゴンキャッシュメモリに各ポ
リゴンのコードに対応して3頂点の座標およびレンダリ
ングパラメータを書き込む座標変換手段と、前記画像信
号の水平および垂直同期信号に同期して、前記ポリゴン
データ供給手段から前記画面を構成するピクセルに対応
するポリゴンコードを、前記ポリゴンキャッシュメモリ
に与える表示同期手段と、前記ポリゴンキャッシュメモ
リから読み出されたポリゴンの3頂点の3次元座標に基
づき、前記画面上の2次元座標位置を算出するための内
分値を求める内分値発生手段と、前記画像信号の水平同
期信号に同期して、この内分値発生手段から受けた内分
値と、前記ポリゴンキャッシュメモリから読み出された
レンダリングパラメータとから、マテリアル色データま
たはテクスチャ色データを求めて出力するレンダリング
手段と、このレンダリング手段の出力を受けて、前記画
像信号を出力する信号処理回路とを具備することを特徴
とする。
【0019】本発明に記載の3次元画像処理装置は、前
記内分値発生手段が、前記第1および第2の内分比算出
手段にて構成されることを特徴とする。
【0020】本発明に記載の3次元画像処理装置は、前
記内分値発生手段が、前記透視距離算出手段と第1およ
び第2の内分比算出手段にて構成されることを特徴とす
る。
【0021】本発明に記載の3次元画像処理装置は、前
記レンダリング手段が、前記内分値発生手段の求めた内
分値に基づき、前記ポリゴンの3頂点間のレンダリング
データを補間して求める補間手段を具備することを特徴
とする。
【0022】本発明に記載の3次元画像処理装置は、3
次元物体を多角形に分解したポリゴン画像データをピク
セルを細分したサブピクセルのポリゴンコードにて供給
するサブポリゴンデータ供給手段と、ポリゴン画像を構
成する各ポリゴンのコードを、前記画面を構成するサブ
ピクセルに対応させて記憶するポリゴンコードメモリ
と、各ポリゴンの3頂点の座標とレンダリングパラメー
タとを記憶するためのポリゴンキャッシュメモリと、前
記サブポリゴンデータ供給手段からポリゴンコードに対
応した画像データを供給されて座標変換し、前記画面を
構成するサブピクセルに対応させて前記ポリゴンコード
メモリにポリゴンのコードを書き込むと共に、前記ポリ
ゴンキャッシュメモリに各ポリゴンのコードに対応して
3頂点の座標およびレンダリングパラメータを書き込む
座標変換手段と、前記画像信号の水平および垂直同期信
号に同期して、前記サブポリゴンデータ供給手段から前
記画面を構成するサブピクセルに対応するポリゴンコー
ドを、前記ポリゴンキャッシュメモリに与える表示同期
手段と、前記ポリゴンキャッシュメモリから読み出され
たポリゴンの3頂点の3次元座標に基づき、前記画面上
の2次元座標位置を算出するための内分値を求める内分
値発生手段と、前記画像信号の水平同期信号に同期し
て、この内分値発生手段から受けた内分値と、前記ポリ
ゴンキャッシュメモリから読み出されたレンダリングパ
ラメータとから、マテリアル色データまたはテクスチャ
色データを求めて出力するレンダリング手段と、このレ
ンダリング手段の出力の前記サブピクセルのマテリアル
色データまたはテクスチャ色データを合成して、前記ピ
クセルのマテリアル色データまたはテクスチャ色データ
を生成する合成手段と、この合成手段の出力を受けて、
前記画像信号を出力する信号処理回路とを具備すること
を特徴とする。
【0023】本発明に記載の3次元画像処理装置は、さ
らに前記表示同期手段からの各ピクセル位置に対応した
画面座標を示す同期信号に応じて、乱数を発生する乱数
発生手段と、この乱数発生手段からの乱数出力および前
記画面座標からサブピクセル座標を生成するサブピクセ
ル座標生成手段と、前記乱数発生手段からの乱数出力に
応じてピクセルを構成するサブピクセルの中の一つを選
択するサブピクセル選択手段とを具備することを特徴と
する。
【0024】本発明に記載の3次元画像処理装置は、さ
らに前記合成手段が、前記表示同期手段からの各ピクセ
ル位置に対応した画面座標を示す同期信号に応じて、乱
数を発生する乱数発生手段と、この乱数発生手段の乱数
出力と前記サブピクセルのマテリアル色データまたはテ
クスチャ色データとを積算する複数の積算手段と、この
複数の積算手段の出力を加算して出力する加算手段とを
備えることを特徴とする。
【0025】上記の構成によって、本発明に記載の3次
元画像生成方法は、3次元物体を2次元座標上に投影し
て画面上の投影位置を求める際、XZ平面に垂直な平面
およびYZ平面に垂直な平面にて切断することによっ
て、三つの内分比および3頂点の並び順序を算出して、
投影位置を求めるので、ポリゴンを構成する3頂点の座
標データから任意の3次元物体を2次元座標上に投影し
て画面上の投影位置を求めることができる。またXZ平
面に垂直な平面、YZ平面に垂直な平面のどちらで先に
切断しても同様の効果が得られる。
【0026】本発明に記載の3次元画像生成装置は、3
次元物体を2次元座標上に投影して画面上の投影位置を
求める際、XZ平面に垂直な平面およびYZ平面に垂直
な平面にて切断することによって、三つの内分比および
3頂点の並び順序を算出して、投影位置を求めるので、
ポリゴンを構成する3頂点の座標データから任意の3次
元物体を2次元座標上に投影して画面上の投影位置を求
めることができる。またXZ平面に垂直な平面、YZ平
面に垂直な平面のどちらで先に切断しても同様の効果が
得られる。
【0027】本発明に記載の3次元画像生成装置は、X
方向透視距離およびY方向透視距離を用いて、内分比お
よび3頂点の並び順序を求めるので、パイプライン方式
の処理回路を用いることによって、より最適化された回
路構成にて処理可能とする。またX方向透視距離および
Y方向透視距離を用いた場合も、XZ平面に垂直な平
面、YZ平面に垂直な平面のどちらで先に切断しても同
様の効果が得られる。
【0028】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ポ
リゴンデータをコードに対応させて3頂点座標およびレ
ンダリングパラメータにてメモリに記憶し、画像信号の
水平および垂直同期信号に同期して、メモリから読み出
してレンダリング処理を行うので、ポリゴンデータをメ
モリに記憶する前に隠面消去処理を行い、1画面分のポ
リゴンデータのみに対して、ピクセル表示周期でレンダ
リング処理を行うことができる。
【0029】本発明に記載の3次元画像処理装置は、三
つの内分比および3頂点の並び順序を算出して内分値と
するので、ポリゴンを構成する3頂点の座標データから
任意の3次元物体を2次元座標上に投影して画面上の投
影位置を求めることができる。
【0030】本発明に記載の3次元画像処理装置は、X
方向透視距離およびY方向透視距離を用いて、内分比お
よび3頂点の並び順序を求めて内分値とするので、パイ
プライン方式の処理回路を用いることによって、より最
適化された回路構成にて処理可能とする。
【0031】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ポ
リゴンの3頂点間のレンダリングデータを、内分値に基
づき、補間して求めるので、どのような形状の3次元物
体がどのように変化しても、レンダリング処理を可能と
する。
【0032】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ピ
クセルを細分したサブピクセル単位でポリゴンデータを
コードに対応させて3頂点座標およびレンダリングパラ
メータにてメモリに記憶し、画像信号の水平および垂直
同期信号に同期して、メモリから読み出してサブピクセ
ル単位でレンダリング処理を行った後、ピクセルの色デ
ータを合成するので、ポリゴンデータをメモリに記憶す
る前に隠面消去処理を行い、1画面分のサブピクセル単
位のポリゴンデータに対して、ピクセル表示周期でレン
ダリング処理を可能とする。
【0033】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ピ
クセルを構成するサブピクセルの中の一つを乱数に対応
して選択し、レンダリング処理を行うので、オーバーサ
ンプリングした画像データを確率的にサンプルしたこと
になり、規則的な画面上のジャギー(階段状のギザギ
ザ)を除去できる。
【0034】本発明に記載の3次元画像処理装置は、レ
ンダリング処理にて求めた各サブピクセルの色データに
乱数を積算した後、加算してピクセルの色データとする
ので、オーバーサンプリングした画像データを確率的に
重みづけしたことになり、規則的な画面上のジャギーを
除去できる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態の3次元画像処理装置の機能ブロック図である。
ホストCPU1bは記憶装置1aから読み出したアプリ
ケーションデータに基づき、ポリゴンコードとポリゴン
の頂点座標および座標変換マトリクスを座標変換回路2
に出力すると共に、各ポリゴンコードに対応したレンダ
リングパラメータをポリゴンキャッシュメモリ4に書き
込む。また、ポリゴンコードメモリ3とポリゴンキャッ
シュメモリ4を制御するための制御信号を出力する。こ
のことによって、ホストCPU1bと記憶装置1aは、
ポリゴンデータ供給手段1を構成する。
【0036】座標変換回路2は、入力されたポリゴンの
頂点座標を座標変換マトリクスによって座標変換し、各
ポリゴンコードに対応した座標変換後の頂点座標をポリ
ゴンキャッシュメモリ4に書き込むと共に、隠面消去処
理を行って、画面を構成する各ピクセルに対応して、ポ
リゴンコードをポリゴンコードメモリ3に書き込む。
【0037】なお、凸多面体すなわち凹部を有さない立
体を処理する場合は、ホストCPU1bにて視線ベクト
ルとポリゴンの法線ベクトルを用いて隠面消去処理を行
い、その結果を座標変換回路2に出力することによっ
て、座標変換回路2では隠面消去処理を行わずに処理の
高速化を図ることができる。
【0038】ポリゴンコードメモリ3は、ポリゴンコー
ドを格納するための、画面の横ピクセル数×縦ピクセル
数のエントリを有する二つのメモリにて構成される。
【0039】ポリゴンキャッシュメモリ4は、ポリゴン
コードの最大数のエントリを有する二つのバッファメモ
リにて構成される。この二つのバッファメモリは、制御
信号に応じて交互に、座標変換回路2からアドレスとし
て出力されるポリゴンコードの示す位置すなわちエント
リに頂点座標とレンダリングパラメータが格納される。
【0040】内分値発生器5は、ポリゴンキャッシュメ
モリ4から画面座標に対応したポリゴンの頂点座標を与
えられ、内分値を算出してレンダラ6に出力する。
【0041】レンダラ(レンダリング手段)6は、各ポ
リゴンの内分値およびレンダリングパラメータからマテ
リアル色データ値またはテクスチャ色データ値を生成
し、ディスプレイコントローラ7に出力する。
【0042】ディスプレイコントローラ7は、画面上の
ピクセル位置の色データ値を受けて、画像信号を生成
し、ラスタスキャン方式のディスプレイ8に出力して、
画像表示する。このディスプレイコントローラ7は、表
示同期手段7aと信号処理回路7bとを構成する。
【0043】本実施の形態では、座標変換回路2と内分
値発生器5とレンダラ6とは、ホストCPU1bとは別
のハードウェア構成とし、特に内分値発生器5とレンダ
ラ6とは、処理を高速化するため、画面のピクセル表示
周期に同期して、並列に段階的な処理を行うパイプライ
ン方式の回路構成とする。
【0044】ここで上記のホストCPU1bに高性能な
RISC(Reduced Instruction SetComputer)プロセッ
サを用いることによって、座標変換、内分値発生、レン
ダリングのすべてをホストCPU1bによるソフトウェ
ア処理とすることもできる。
【0045】次に本実施の形態の3次元画像処理装置の
動作を説明する。本装置の動作には描画側と表示側の二
つの処理がある。すなわち描画側は、ポリゴン画像の外
形を生成する処理であり、他方、表示側は、ポリゴン面
を構成するピクセルの色を決定し、ディスプレイに表示
する処理である。
【0046】まず描画側の処理を説明する。まずホスト
CPU1bは、使用者の指示に応じて記憶装置1aから
アプリケーションデータを読み出し、ポリゴンコードと
ポリゴンの頂点座標と座標変換マトリクスとを座標変換
回路2に出力する。また各ポリゴンコードに対応したレ
ンダリングパラメータをポリゴンキャッシュメモリ4に
書き込む。
【0047】ここで図2は、立体の存在する3次元座標
と,画面となるz=1の平面との関係を示す。画面は−
1≦y/z≦1および−1≦x/z≦1の範囲に設定さ
れ、図に示すように、画面の上端の座標が(1,1,
1)および(−1,1,1)、下端の座標が(1,−
1,1)および(−1,−1,1)となる。ここでは3
次元座標上の点P0(x0,y0,z0)が,画面上の
座標(x0/z0,y0/z0,1)に投影される。同
様に、点P1(x1,y1,z1)が,画面上の座標
(x1/z1,y1/z1,1)に、点P2(x2,y
2,z2)が,画面上の座標(x2/z2,y2/z
2,1)に投影される。
【0048】画面が上記の領域に設定されているため、
ポリゴンを描画すべき領域は、−1≦y/z≦1と−1
≦x/z≦1およびz=nearとz=farとで囲ま
れる部分になる。ここでnearとfarは使用者が定
義する正の値である。
【0049】座標変換回路2は、この領域内のポリゴン
面を構成する各ピクセルに対応した画面アドレスを生成
し、このアドレスで示されるポリゴンコードメモリ3の
エントリにポリゴンコードを書き込む。
【0050】図3は、この書き込み処理が行われたポリ
ゴンコードメモリ3の状態を示す。ポリゴンコードがI
D=1,2,3である三つのポリゴンをポリゴンコード
メモリ3に書き込んだ状態であって、3次元空間から画
面となる平面上に投影され、隠面消去処理された三つの
三角形ポリゴンがポリゴンコードメモリ3に保存されて
いる。
【0051】また座標変換回路2では、座標変換のため
の4×4の座標変換マトリクスを用いるため、ポリゴン
の3頂点の座標は(x,y,z,1)の形式で表され
る。この頂点座標に4×4の座標変換マトリクスを左か
らかけて各ポリゴンコードに対応した3頂点の座標(x
1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、(x3,y3
3)を生成して、ポリゴンキャッシュメモリ4に出力
する。
【0052】ポリゴンキャッシュメモリ4には、ポリゴ
ンコードに対応して座標変換回路2から与えられる頂点
座標およびホストCPU1bから与えられるレンダリン
グパラメータが書き込まれる。
【0053】図4は、この書き込み処理が行われたポリ
ゴンキャッシュメモリ4の状態を示す。ポリゴンコード
がID=1,2,3である三つのポリゴンの頂点座標お
よびレンダリングパラメータが、各ポリゴンコードを示
すIDの位置に格納されている。
【0054】描画に必要なすべてのポリゴンコードに対
応したデータの書き込みが完了すると、ディスプレイコ
ントローラ7から与えられるピクセル位置に対応する画
面座標のポリゴンコードが、ポリゴンコードメモリ3か
ら与えられる。そのポリゴンコードに対応して、ポリゴ
ンの頂点座標およびレンダリングパラメータが読み出さ
れ内分値発生器5へ送られる。
【0055】1画面分の表示に必要なポリゴン処理を行
い、ポリゴンコードメモリ3およびポリゴンキャッシュ
メモリ4への書き込みが完了した時点で、ホストCPU
1bは、制御信号にてポリゴンコードメモリ3とポリゴ
ンキャッシュメモリ4の描画側と表示側との入れ替えを
指示する。この処理をスワップバッファ処理と呼び、こ
れによって書き込みが完了したデータを表示側の回路か
ら参照できるようになる。
【0056】次に、表示側の処理を説明する。ディスプ
レイ8の水平垂直走査に同期して、ディスプレイコント
ローラ7は表示画面の座標を生成する。そして表示画面
の座標で示される位置に格納されているポリゴンコード
をポリゴンコードメモリ3から読み出して、ポリゴンキ
ャッシュメモリ4に与える。そのポリゴンコードで示さ
れる位置に格納されている三つの頂点座標およびレンダ
リングパラメータをポリゴンキャッシュメモリ4から読
み出し、内分値発生器5へ与える。そして内分値発生器
5は、表示画面の座標で示される位置に投影される三つ
の頂点座標で定義されたポリゴン面上の位置を算出す
る。
【0057】算出した点の位置は三つの頂点座標の内分
値で表される。図5は、この内分値の説明図であって、
ポリゴンは3頂点ABCにて構成されている。内分値は
頂点順序および三つの内分比にて構成される。
【0058】例えば、頂点順序ABC,ACB,BA
C,BCA,CAB,CBAの場合、それぞれを1,
2,3,4,5,6の数字で表すと、図5の例では、頂
点順序は1であり、内分比がそれぞれα,β,γであ
る。このとき、ABをα:1−αで内分した点をP、A
Cをβ:1−βで内分した点をQとする。この2点P,
Qをγ:1−γで内分した点をRとする。この点Rの位
置が内分値(1およびα,β,γ)によって表される位
置である。頂点順序が2のときは、BとCとを入れ替え
て、同様の演算を行う。
【0059】レンダラ6には、内分値発生器5から上記
の内分値が入力され、またポリゴンキャッシュメモリ4
から3組のレンダリングパラメータが入力される。レン
ダラ6は、3組のレンダリングパラメータを用いて、内
分値が示す位置における色データ値を補間によって算出
する。
【0060】図6は、レンダリングパラメータの補間の
様子を示す。3頂点A,B,Cにて構成されるポリゴン
のレンダリングパラメータをそれぞれ(s0,t0,r
0)、(s1,t1,r1)、(s2,t2,r2)と
し、頂点順序を1、内分比をそれぞれα,β,γとす
る。レンダリングパラメータsに着目し、頂点A,Bの
レンダリングパラメータs0,s1をα:1−αで内分
した値をsaとし、頂点A,Cのレンダリングパラメー
タs0,s2をβ:1−βで内分した値をsbとする。
この二つの値sa,sbをγ:1−γで内分した値をs
とする。この値sが内分値(1およびα,β,γ)にて
示される位置Rにおけるレンダリングパラメータの値で
ある。レンダラは、位置Rにおける残りのパラメータ
t,rについても同様に算出する。
【0061】このレンダリングパラメータは、使用者が
各頂点ごとに指定する1組の数字であって、例えば、頂
点色、3次元テクスチャ座標、テクスチャIDなどを使
用する。
【0062】図7は、レンダラ6の第1の構成例を示
す。内分値とレンダリングパラメータである3頂点のマ
テリアル色c0,c1,c2とを補間器61に入力し、
直線補間によって、内分値で示される位置のマテリアル
色データを出力する。
【0063】図8は、レンダラ6の第2の構成例を示
し、レンダリングパラメータとしてテクスチャ座標
(s,t,r)と、指定したテクスチャを選択するため
のアドレスとしてのテクスチャIDとを用いる。本構成
例は、補完器61aとテクスチャメモリ62とで構成さ
れ、テクスチャメモリ62は、ポリゴンに張り付けるテ
クスチャイメージを格納する。内分値とレンダリングパ
ラメータである3頂点のテクスチャ座標(s0,t0,
r0)(s1,t1,r1)(s2,t2,r2)およ
びそれぞれに対応するテクスチャIDであるID0,I
D1,ID2とを補間器61aに入力する。補間器61
aは直線補間によって、内分値で示される位置のテクス
チャ座標(s,t,r)をテクスチャメモリ62に出力
する。また、テクスチャID0,ID1,ID2を補間
して、テクスチャIDをテクスチャメモリに出力する。
【0064】テクスチャメモリ62は、補完器61aか
らテクスチャIDとテクスチャ座標(s,t,r)とが
入力され、テクスチャIDとテクスチャ座標(s,t,
r)とで示される位置のテクスチャ色データを出力す
る。
【0065】図9は、レンダラ6に入力されるレンダリ
ングパラメータに、3頂点のマテリアル色c0,c1,
c2と、テクスチャ座標(s,t,r)およびテクスチ
ャIDとを用いた第3の構成例である。補間器61aに
は、内分値と3頂点のテクスチャ座標およびテクスチャ
IDとが入力され、直線補間によって、内分値で示され
る位置のテクスチャ座標(s,t,r)およびテクスチ
ャIDをテクスチャメモリ62aに出力する。テクスチ
ャメモリ62aからは、テクスチャIDとテクスチャ座
標(s,t,r)とで示される位置のテクスチャ色がミ
キサ63に出力される。また、3頂点のマテリアル色c
0,c1,c2が補間器61aに入力され、直線補間に
よって、内分値で示される位置のマテリアル色として、
ミキサ63に出力する。ミキサ63は、テクスチャメモ
リ62aからのテクスチャ色と補間器61aからのマテ
リアル色とを混合し、混合色データを出力する。
【0066】以上述べた補間器61,61a,61bで
は、直線補間を用いたが、他の曲線による補間を用いる
こともできる。
【0067】ディスプレイコントローラ7は、レンダラ
から色データを受けて、画像信号に変換してディスプレ
イ8に出力する。
【0068】以上で画面上の1ピクセルに対応する表示
側の処理となり、これらの処理をディスプレイのピクセ
ル数分繰り返し、1画面の表示処理が終了する。
【0069】次に、内分値発生器5における、内分値算
出方法を説明する。これは、画面の2次元座標上の所定
位置(m,n)に、3次元座標上の3頂点にて定義され
るポリゴン面上のどの位置(x,y,z)が投影される
かを算出する方法である。本内分値算出方法では、ポリ
ゴン面上の位置は三つの内分比および頂点順序で表され
る。すなわち、3頂点の座標P0(x0,y0,z
0)、P1(x1,y1,z1)、P2(x2,y2,
z2)および画面座標(m,n)を入力し、内分比α,
β,γおよび頂点順序δを生成する。内分比は、3頂点
の座標で定義されるポリゴンを二つの平面にて順次切断
することによって生成する。また頂点順序は、最初の平
面による切断の際に決定する。
【0070】まず内分比の算出法について、図10およ
び図11を用いて説明する。図10は、XYZの3次元
座標における頂点座標P0,P1,P2にて定義された
三角形が、XZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標を
結んだ平面によって切断している様子を示し、10A
は、投影面上に三角形P0,P1,P2を正規化して投
影した様子を示す。図11は、上記の三角形が、YZ平
面に垂直で原点と投影面の画面座標を結んだ平面によっ
て切断している様子を示し、11Aは、投影面上に三角
形P0,P1,P2を正規化して投影した様子を示す。
図10,図11において、視点は原点と一致する。
【0071】また図10,図11において、点Q0,Q
1は三角形P0,P1,P2とx=mzの条件の平面と
の交点である。すなわち線分Q0,Q1が、x=mzの
条件の平面による三角形P0,P1,P2の切断線であ
る。
【0072】図10において、点A0は、点P0を通る
x軸に平行な直線とx=mzの条件の平面との交点であ
る。同様に点A1は、点P1を通るx軸に平行な直線と
x=mzの条件の平面との交点、点A2は、点P2を通
るx軸に平行な直線とx=mzの条件の平面との交点で
ある。そして点Q0が、線分P0,P1を内分する比
は、線分P0,A0の長さと線分P1,A1の長さとの
比に等しい。また点Q1が、線分P0,P2を内分する
比は、線分P0,A0の長さと線分P2,A2の長さと
の比に等しい。
【0073】ここでP0(x0,y0,z0)、P1
(x1,y1,z1)、P2(x2,y2,z2)であ
り、A0(mz0,y0,z0)、A1(mz1,y
1,z1)、A2(mz2,y2,z2)とする。
【0074】また三角形P0,Q0,A0と三角形P
1,Q0,A1とは、相似であるから、 P0,Q0:Q0,P1=P0,A0:P1,A1=
(mz0−x0):(x1−mz1) となる。その結果、点Q0が、線分P0,P1を内分す
る比は、 α=|mz0−x0|/(|mz0−x0|+|mz1
−x1|) となる。
【0075】同様に、三角形P0,Q1,A0と三角形
P2,Q1,A2とは、相似であるから、点Q1が、線
分P0,P2を内分する比は、 β=|mz0−x0|/(|mz0−x0|+|mz2
−x2|) となる。
【0076】次に図11において、点Rは、線分Q0,
Q1とYZ平面との交点である。点B0は、点Q0を通
るy軸に平行な直線とy=nzの条件の平面との交点で
ある。同様に点B1は、点Q1を通るy軸に平行な直線
とy=nzの条件の平面との交点である。
【0077】ここでQ0(x3,y3,z3)、Q1
(x4,y4,z4)とすると、B0(x3,nz3,
z3)、B1(x4,nz4,z4)となる。このた
め、y3,z3,y4,z4は、 y3=y0+(y1−y0)×α z3=z0+(z1−z0)×α y4=y0+(y2−y0)×β z4=z0+(z2−z0)×β として、求まる。また、三角形Q0,R,B0と三角形
Q1,R,B1とは、相似であるから、 Q0,R:R,Q1=Q0,B0:Q1,B1=(nz
3−y3):(y4−nz4) となるので、点Q0が、線分P0,P1を内分する比
は、 γ=|nz3−y3|/(|nz3−y3|+|y4−
nz4|) となる。
【0078】次に頂点順序の算出について説明する。ま
ず、点P0から点A0までの距離x0−mz0,点P1
から点A1までの距離x1−mz1,点P2から点A2
までの距離x2−mz2を演算し、符号を調べる。その
結果、一つだけ異符号のものがあり、これが先頭にくる
ように並べ替える。例えば、x0−mz0が負で、x1
−mz1,x2−mz2が正ならば、頂点順序はP0,
P1,P2となる。また、x1−mz1が負で、x0−
mz0,x2−mz2が正ならば、頂点順序はP1,P
0,P2となる。以上の演算で内分値が求まる。
【0079】上述の例では、まずXZ平面に垂直な平面
にて切断した後、YZ平面に垂直な平面にて切断した場
合について説明したが、先にYZ平面に垂直な平面にて
切断した後、XZ平面に垂直な平面にて切断した場合
は、上述の説明におけるポリゴン座標のxとyを入れ替
え、また画面座標のmとnを入れ替えて、その他の処理
は同様である。
【0080】図12は、上記の内分値算出方法を用いた
内分値発生器の構成図である。X方向切断回路51は、
画面座標(m,n)およびポリゴンの三つの頂点座標P
0(x0,y0,z0)、P1(x1,y1,z1)、
P2(x2,y2,z2)が入力され、内分比α,βお
よび頂点順序δを算出して、Y方向切断回路52に出力
する。これを受けて、Y方向切断回路52は内分比γを
算出し、内分比α,β,γおよび頂点順序δを出力す
る。このことによって、X方向切断回路51は第1の内
分比算出手段、Y方向切断回路52は第2の内分比算出
手段を構成し、3次元画像を生成する。また図1のホス
トCPU1b、記憶装置1a、座標変換回路2にて頂点
データ供給手段を構成し、ポリゴン面の3頂点の座標デ
ータを供給する。
【0081】図13は、X方向切断回路51の動作フロ
ーチャートである。まず各頂点のdx0=x0−mz
0,dx1=x1−mz1,dx2=x2−mz2を求
める(ST1)。そして各dx0,dx1,dx2の符
号を調べ(ST2)、負ならば、フラグsi0,si
1,si2を1に設定し(ST3)、0または正なら
ば、0に設定する(ST4)。さらにsi0×4+si
1×2+si2を算出して、頂点順序δとする(ST
5)。その結果、頂点順序δは0から7の数字によって
頂点順序を表す。そして図14に示すように、頂点順序
δの値に従って、dx0,dx1,dx2を並べ替え
て、値a,b,cを生成する(ST6)。例えばδが4
のとき、aがdx0、bがdx1,cがdx2となる。
そしてこの値a,b,cを用いて、 α=|a|/(|a|+|b|) β=|a|/(|a|+|c|) として、α,βを求める(ST7)。そして内分比α,
βおよび頂点順序δを出力する(ST8)。
【0082】図15は、Y方向切断回路52の動作フロ
ーチャートである。まず図16(a),(b)に示すよ
うに、頂点順序δの値に従って、各頂点のy座標、z座
標を並べ替える(ST11)。そしてα,βを用いて、
以下の式に代入して、 y3=ya+(yb−ya)×α z3=za+(zb−za)×α y4=ya+(yc−ya)×β z4=za+(zc−za)×β y3,z3,y4,z4を求める(ST12)。そして
d=y3−nz3,e=y4−nz4として、値d,e
を求め(ST13)、 γ=|d|/(|d|+|e|) に代入して、γを求める(ST14)。そして内分比
α,β,γおよび頂点順序δを出力する(ST15)。
【0083】図17は、先にY方向切断を行い、後にX
方向切断を行う内分値発生器の構成図である。その動作
は、図12の内分値発生器に対し、xとyを入れ替え、
mとnを入れ替えたものと同様である。
【0084】次に、図10における、x−mzをX方向
透視距離、y−nzをY方向透視距離と呼び、このX方
向およびY方向透視距離を用いた内分値算出方法を、図
18の内分値発生器について説明する。
【0085】透視距離算出回路53は、画面座標(m,
n)およびポリゴンの三つの頂点座標P0(x0,y
0,z0)、P1(x1,y1,z1)、P2(x2,
y2,z2)の入力を受けて、X方向切断回路51bに
X方向透視距離を出力し、Y方向切断回路52bにY方
向透視距離を出力する。X方向切断回路51bは、X方
向透視距離の入力を受けて、内分比α,βおよび頂点順
序δを算出し、Y方向切断回路に出力する。Y方向切断
回路52bは、Y方向透視距離、内分比α,β、頂点順
序δの入力を受けて、内分比γを算出し、内分比α,
β,γおよび頂点順序δを出力する。このことによっ
て、透視距離算出回路53は透視距離算出手段、X方向
切断回路51bは第1の内分比算出手段、Y方向切断回
路52bは第2の内分比算出手段を構成し、3次元画像
を生成する。
【0086】透視距離算出回路53の算出する透視距離
は、以下の式で示される。
【0087】図19は、X方向切断回路51bの動作フ
ローチャートである。まず各頂点のX方向透視距離dx
0,dx1,dx2が入力されると(ST21)、各d
x0,dx1,dx2の符号を調べ(ST22)、負な
らば、フラグsi0,si1,si2を1に設定し(S
T23)、0または正ならば、0に設定する(ST2
4)。さらにsi0×4+si1×2+si2を算出し
て、頂点順序δとする(ST25)。その結果、頂点順
序δは0から7の数字によって頂点順序を表す。そして
図14に示すように、頂点順序δの値に従って、dx
0,dx1,dx2を並べ替えて、値a,b,cを生成
する(ST26)。例えばδが4のとき、aがdx0、
bがdx1,cがdx2となる。そしてこの値a,b,
cを用いて、 α=|a|/(|a|+|b|) β=|a|/(|a|+|c|) として、α,βを求める(ST27)。そして内分比
α,βおよび頂点順序δを出力する(ST28)。
【0088】図20は、Y方向切断回路52bの動作フ
ローチャートである。まず各頂点のY方向透視距離dy
0,dy1,dy2および内分比α,β、頂点順序δが
入力されると(ST31)、図21に示すように、頂点
順序δの値に従って、dy0,dy1,dy2を並べ替
える(S32)。本実施の形態のY方向切断回路52b
は、y3,z3,y4,z4を求めずに、dy0,dy
1,dy2を用いて、3−nz3,y4−nz4を求め
る。すなわち、 y3=y0+(y1−y0)×α z3=z0+(z1−z0)×α y4=y0+(y2−y0)×β z4=z0+(z2−z0)×β の式から、 y3−nz3=(y0−nz0)+{(y1−nz1)
−(y0−nz0)}×α=dy0+(dy1−dy
0)×α y4−nz4=(y0−nz0)+{(y2−nz2)
−(y0−nz0)}×β=dy0+(dy2−dy
0)×β として、d=y3−nz3,e=y4−nz4を求め
(ST33)、 γ=|d|/(|d|+|e|) に代入して、γを求める(ST34)。そして内分比
α,β,γおよび頂点順序δを出力する(ST35)。
【0089】図22は、透視距離算出の後、先にY方向
切断を行い、後にX方向切断を行う内分値発生器の構成
図である。その動作は、図18の内分値発生器に対し、
dxとdyを入れ替え、mとnを入れ替えたものと同様
である。
【0090】以上述べたように、図18および図22の
内分値発生器では、透視距離算出の後、X方向切断、Y
方向切断を行うので、X方向切断回路およびY方向切断
回路でそれぞれX方向透視距離、Y方向透視距離を算出
する必要が無い。このため内分値発生器に用いるパイプ
ライン方式の回路構成を、図12および図17に示す内
分値発生器より簡略なものにできる。
【0091】次に、本実施の形態の3次元画像処理装置
の内分値発生器およびレンダラにおけるパイプライン処
理を説明する。本実施の形態では、1秒間に60回画面
を表示するインターレースのラスタースキャン方式のデ
ィスプレイを用い、ピクセル数は640×480のVG
A(Video Graphics Array)相当とする。この場合、1ピ
クセルの処理に許容される時間は、80nsである。こ
のため、内分値発生器およびレンダラでは、パイプライ
ン方式にて、複数の処理を並列して行う。
【0092】図23は、図18に示す透視距離算出回路
を用いた内分値発生器におけるパイプライン処理の説明
図である。ここで、PAi,j〜PFi,jは、画面の左上か
ら(i,j)番目のピクセルにおける以下の処理PA〜
処理PFを表す。
【0093】まず処理PAは、各ピクセルにおける、 X方向透視距離:dx0=x0−mz0 dx1=x1−mz1 dx2=x2−mz2 Y方向透視距離:dy0=y0−mz0 dy1=y1−mz1 dy2=y2−mz2 頂点順序: δ=si0×4+si1×2+si2 を求める。
【0094】処理PBは、各ピクセルにおける、dx
0,dx1,dx2の並べ替えと、dy0,dy1,d
y2の並べ替えと、頂点順序δの遅延を行う。
【0095】処理PCは、各ピクセルにおける、内分比
α,βの算出と、dy0,dy1,dy2および頂点順
序δの遅延を行う。
【0096】処理PDは、各ピクセルにおける、 d=dy0+(dy1−dy0)×α e=dy0+(dy2−dy0)×β を求め、α,βおよび頂点順序δの遅延を行う。
【0097】処理PEは、各ピクセルにおける、内分比
γの算出と、内分比α,βおよび頂点順序δの遅延を行
う。
【0098】処理PFは、各ピクセルにおける、内分比
α,β,γおよび頂点順序δを出力する。
【0099】上記各処理は、ピクセル表示周期のIサイ
クルでは一段目で処理PA0,0を行う。次に、IIサイク
ルでは二段目で処理PB0,0を行うと共に、一段目で処
理PA1,0を行う。次に、IIIサイクルでは三段目で処理
PC0,0を行うと共に、二段目で処理PB1,0を行うと共
に、一段目で処理PA2,0を行う。以降、同様にして、V
Iサイクルでは六段目で処理PFが行われ、一段目〜五
段目で処理PA〜処理PEが並列して行われる。
【0100】図24は、図9に示すレンダラ、すなわち
レンダリングパラメータとして、マテリアル色c0,c
1,c2とテクスチャ座標(s,t,r)およびテクス
チャIDとを用いたレンダラにおけるパイプライン処理
の説明図である。ここで、PGi,j〜PLi,jは、画面の
左上から(i,j)番目のピクセルにおける以下の処理
PG〜処理PLを表す。レンダラは、内分値発生器から
内分比α,β,γおよび頂点順序δを受けて以下の処理
を行う。
【0101】まず処理PGでは、頂点順序δに対応し
て、各頂点のテクスチャID0,ID1,ID2とテク
スチャ座標(s0,t0,r0)(s1,t1,r1)
(s2,t2,r2)およびマテリアル色c0,c1,
c2を並べ替える。図25は、s0,s1,s2の並べ
替え例を示し、他のパラメータについても同様に並べ替
える。
【0102】処理PHは、内分値にて表される位置のレ
ンダリングパラメータsを sa=s0+(s1−s0)×α sb=s0+(s2−s0)×β s=sa+(sb−sa)×γ として求める。さらにt,r,cについても同様に求め
る。
【0103】処理PJは、内分値にて表される位置のテ
クスチャ色を読み出し、マテリアル色の遅延を行う。
【0104】処理PKは、内分値にて表される位置のテ
クスチャ色とマテリアル色とを混合する。
【0105】処理PLは、混合色を出力する。
【0106】上記各処理は、ピクセル表示周期のVIIサ
イクルでは一段目で処理PG0,0を行う。次に、VIIIサ
イクルでは二段目で処理PH0,0を行うと共に、一段目
で処理PG1,0を行う。次に、IXサイクルでは三段目で
処理PJ0,0を行うと共に、二段目で処理PH1,0を行う
と共に、一段目で処理PG2,0を行う。以降、同様にし
て、XIサイクルでは5段目で処理PLが行われ、一段目
〜4段目で処理PG〜処理PKが並列して行われる。
【0107】上述の説明は、VGA相当のピクセル数6
40×480の画面としたが、SVGA相当など、より
高解像度の画面の場合は、1ピクセルの処理に許容され
る時間はより少なくなる。
【0108】以上述べたように、本実施の形態の3次元
画像処理装置では、ポリゴンデータをコードに対応させ
て3頂点座標およびレンダリングパラメータにてポリゴ
ンキャッシュメモリ4に記憶し、画像信号の水平および
垂直同期信号に同期して、ポリゴンキャッシュメモリ4
から読み出してレンダリング処理を行うので、ポリゴン
データをポリゴンコードメモリ3およびポリゴンキャッ
シュメモリ4に記憶する前に隠面消去処理を行い、1画
面分のポリゴンデータのみに対して、ピクセル表示周期
でレンダリング処理を行うことができ、ポリゴン数の変
動によるレンダリング処理の負荷変動が無く、小規模な
回路で高速処理を可能とする。
【0109】次に図26は、本発明の第2の実施の形態
の3次元画像処理装置の機能ブロック図である。本実施
の形態は、ポリゴン画像を構成するピクセルをサブピク
セルに細分して処理するスーパーサンプリングによる画
像処理を行う。本実施の形態では、1ピクセルを2×2
のサブピクセルに分割する。
【0110】ホストCPU11bは記憶装置11aから
読み出したアプリケーションデータに基づき、サブピク
セル・ポリゴンコードとポリゴンの頂点座標および座標
変換マトリクスを座標変換回路12に出力すると共に、
各サブピクセル・ポリゴンコードに対応したレンダリン
グパラメータをポリゴンキャッシュメモリ14に書き込
む。また、ポリゴンコードメモリ13とポリゴンキャッ
シュメモリ14を制御するための制御信号を出力する。
このことによって、ホストCPU11bと記憶装置11
aは、サブポリゴンデータ供給手段11を構成する。
【0111】座標変換回路12は、入力されたポリゴン
の頂点座標を座標変換マトリクスによって座標変換し、
各サブピクセル・ポリゴンコードに対応した座標変換後
の頂点座標をポリゴンキャッシュメモリ14に書き込む
と共に、隠面消去処理を行って、画面を構成する各サブ
ピクセルに対応して、サブピクセル・ポリゴンコードを
ポリゴンコードメモリ13に書き込む。
【0112】ポリゴンコードメモリ13は、サブピクセ
ル・ポリゴンコードを格納するための、画面の全横サブ
ピクセル数×全縦サブピクセル数のエントリを有する二
つのメモリにて構成される。
【0113】ポリゴンキャッシュメモリ14は、サブピ
クセル・ポリゴンコードの最大数のエントリを有する二
つのバッファメモリにて構成される。この二つのバッフ
ァメモリは、制御信号に応じて交互に、座標変換回路1
2からアドレスとして出力されるサブピクセル・ポリゴ
ンコードの示す位置すなわちエントリに頂点座標とレン
ダリングパラメータが格納される。
【0114】内分値発生器15は、ポリゴンキャッシュ
メモリ14から画面座標に対応したポリゴンの頂点座標
を与えられ、内分値を算出してレンダラ16に出力す
る。
【0115】レンダラ16は、各ポリゴンの内分値およ
びレンダリングパラメータから、各サブピクセルのマテ
リアル色データ値またはテクスチャ色データ値を生成
し、合成器19に出力する。
【0116】合成器19は、各サブピクセルの色データ
値を合成して、合成色データをディスプレイコントロー
ラ17に出力する。
【0117】ディスプレイコントローラ17は、画面上
のサブピクセル位置の色データ値を受けて、画像信号を
生成し、ラスタスキャン方式のディスプレイ18に出力
して、画像表示する。このディスプレイコントローラ1
7は、表示同期手段17aと信号処理回路17bとを構
成する。
【0118】次に本実施の形態の3次元画像処理装置の
動作を説明する。本装置の動作には描画側と表示側の二
つの処理がある。すなわち描画側は、ポリゴン画像の外
形を生成する処理であり、他方、表示側は、ポリゴン面
を構成するサブピクセルの色を決定し、ディスプレイに
表示する処理である。
【0119】まず描画側の処理を説明する。まずホスト
CPU11bは、使用者の指示に応じて記憶装置11a
からアプリケーションデータを読み出し、サブピクセル
・ポリゴンコードとポリゴンの頂点座標と座標変換マト
リクスとを座標変換回路12に出力する。また各サブピ
クセル・ポリゴンコードに対応したレンダリングパラメ
ータをポリゴンキャッシュメモリ14に書き込む。
【0120】座標変換回路12は、ポリゴン面を構成す
る各サブピクセルに対応した画面アドレスを生成し、こ
のアドレスで示されるポリゴンコードメモリ13のエン
トリにサブピクセル・ポリゴンコードを書き込む。
【0121】図27は、この書き込み処理が行われたポ
リゴンコードメモリ13の状態を示す。サブピクセル・
ポリゴンコードがID=1,2,3である三つのポリゴ
ンをポリゴンコードメモリ13に書き込んだ状態であっ
て、3次元空間から画面となる平面上に投影され、隠面
消去処理された三つの三角形ポリゴンがポリゴンコード
メモリ13に保存されている。
【0122】また座標変換回路12では、座標変換のた
めの4×4の座標変換マトリクスを用いるため、ポリゴ
ンの3頂点の座標は(x,y,z,1)の形式で表され
る。この頂点座標に4×4の座標変換マトリクスを左か
らかけて各ポリゴンコードに対応した3頂点の座標(x
1,y1,z1)、(x2,y2,z2)、(x3,y3
3)を生成して、ポリゴンキャッシュメモリ14に出
力する。
【0123】ポリゴンキャッシュメモリ14には、サブ
ピクセル・ポリゴンコードに対応して座標変換回路12
から与えられる頂点座標およびホストCPU11bから
与えられるレンダリングパラメータが書き込まれる。
【0124】この書き込み処理が行われたポリゴンキャ
ッシュメモリ14の状態は、図4示すポリゴンキャッシ
ュメモリ4の状態と同様である。サブピクセル・ポリゴ
ンコードがID=1,2,3である三つのポリゴンの頂
点座標およびレンダリングパラメータが、各サブピクセ
ル・ポリゴンコードを示すIDの位置に格納されてい
る。
【0125】描画に必要なすべてのサブピクセル・ポリ
ゴンコードに対応したデータの書き込みが完了すると、
ディスプレイコントローラ17から与えられるサブピク
セル位置に対応する画面座標のサブピクセル・ポリゴン
コードが、ポリゴンコードメモリ13から与えられる。
そのサブピクセル・ポリゴンコードに対応して、ポリゴ
ンの頂点座標およびレンダリングパラメータが読み出さ
れ内分値発生器15へ送られる。
【0126】1画面分の表示に必要なポリゴン処理を行
い、ポリゴンコードメモリ13およびポリゴンキャッシ
ュメモリ14への書き込みが完了した時点で、ホストC
PU11bは、制御信号にてポリゴンコードメモリ13
とポリゴンキャッシュメモリ14の描画側と表示側との
入れ替えを指示する。
【0127】次に、表示側の処理を説明する。ディスプ
レイ18の水平垂直走査に同期して、ディスプレイコン
トローラ17は表示画面の座標を生成する。そして表示
画面の座標で示される位置に格納されているサブピクセ
ル・ポリゴンコードをポリゴンコードメモリ13から読
み出して、ポリゴンキャッシュメモリ14に与える。そ
のサブピクセル・ポリゴンコードで示される位置に格納
されている三つの頂点座標およびレンダリングパラメー
タをポリゴンキャッシュメモリ14から読み出し、内分
値発生器15へ与える。そして内分値発生器15は、表
示画面の座標で示される位置に投影される三つの頂点座
標で定義されたポリゴン面上の位置を算出する。算出し
た点の位置は三つの頂点座標の内分値で表される。
【0128】レンダラ16には、内分値発生器15から
内分値が入力され、またポリゴンキャッシュメモリ14
から3組のレンダリングパラメータが入力される。レン
ダラ16は、3組のレンダリングパラメータを用いて、
内分値が示す位置における色データ値を補間によって算
出する。
【0129】合成器19は、各サブピクセルの色データ
c0,c1,c2,c3が入力されると、以下の式にて
合成色cを算出して、出力する。 c=(p*c0+q*c1+r*c2+s*c3)/4 ここで、p,q,r,sは係数である。
【0130】ディスプレイコントローラ17は、レンダ
ラ16から色データを受けて、画像信号に変換してディ
スプレイ18に出力する。
【0131】以上で画面上の1ピクセルに対応する表示
側の処理となり、これらの処理をディスプレイ18のピ
クセル数分繰り返し、1画面の表示処理が終了する。
【0132】本実施の形態では、1秒間に60回画面を
表示するインターレースのラスタースキャン方式のディ
スプレイを用い、ピクセル数を640×480とする
と、1ピクセルの処理時間は、80nsである。このた
め、1ピクセルを2×2のサブピクセルに分割している
ので、各サブピクセルにおける処理に許容される時間
は、20nsである。このため、内分値発生器15およ
びレンダラ16では、パイプライン方式にて、複数の処
理を並列して行う。
【0133】以上述べたように、本実施の形態の3次元
画像処理装置は、ピクセルを細分したサブピクセル単位
でポリゴンデータをコードに対応させて3頂点座標およ
びレンダリングパラメータにてポリゴンキャッシュメモ
リ14に記憶し、画像信号の水平および垂直同期信号に
同期して、ポリゴンキャッシュメモリ14から読み出し
てサブピクセル単位でレンダリング処理を行った後、ピ
クセルの色データを合成するので、ポリゴンデータをポ
リゴンコードメモリ13およびポリゴンキャッシュメモ
リ14に記憶する前に隠面消去処理を行い、1画面分の
サブピクセル単位のポリゴンデータに対して、ピクセル
表示周期でレンダリング処理を行うことによって、高画
質な画像を小規模回路で高速に処理可能とする。
【0134】次に図28は、本発明の第3の実施の形態
の3次元画像処理装置の機能ブロック図である。本実施
の形態は、ポリゴン画像を構成するピクセルをサブピク
セルに細分し、各サブピクセルに対応して並列ポリゴン
キャッシュメモリ24、並列内分値発生器25、並列レ
ンダラ26を並列に複数用いる。
【0135】ホストCPU21bは記憶装置21aから
読み出したアプリケーションデータに基づき、サブピク
セル・ポリゴンコードとポリゴンの頂点座標および座標
変換マトリクスを座標変換回路22に出力すると共に、
各サブピクセル・ポリゴンコードに対応したレンダリン
グパラメータを各並列ポリゴンキャッシュメモリ24に
書き込む。また、ポリゴンコードメモリ23と並列ポリ
ゴンキャッシュメモリ24を制御するための制御信号を
出力する。このことによって、ホストCPU21bと記
憶装置21aは、サブポリゴンデータ供給手段21を構
成する。
【0136】座標変換回路22は、入力されたポリゴン
の頂点座標を座標変換マトリクスによって座標変換し、
各サブピクセル・ポリゴンコードに対応した座標変換後
の頂点座標を各並列ポリゴンキャッシュメモリ24に書
き込むと共に、隠面消去処理を行って、画面を構成する
各サブピクセルに対応して、サブピクセル・ポリゴンコ
ードをポリゴンコードメモリ32に書き込む。
【0137】ポリゴンコードメモリ23は、サブピクセ
ル・ポリゴンコードを格納するための、画面の全横サブ
ピクセル数×全縦サブピクセル数のエントリを有する二
つのメモリにて構成される。
【0138】各並列ポリゴンキャッシュメモリ24は、
サブピクセル・ポリゴンコードの最大数のエントリを有
する二つのバッファメモリにて構成される。この二つの
バッファメモリは、制御信号に応じて交互に、座標変換
回路22からアドレスとして出力されるサブピクセル・
ポリゴンコードの示す位置すなわちエントリに頂点座標
とレンダリングパラメータが格納される。
【0139】各並列内分値発生器25は、並列ポリゴン
キャッシュメモリ24から画面座標に対応したポリゴン
の頂点座標を与えられ、内分値を算出して並列レンダラ
26に出力する。
【0140】各並列レンダラ26は、各ポリゴンの内分
値およびレンダリングパラメータから、各サブピクセル
のマテリアル色データ値またはテクスチャ色データ値を
生成し、合成器29に出力する。
【0141】合成器29は、各並列レンダラ26からの
サブピクセルの色データ値を合成して、合成色データを
ディスプレイコントローラ27に出力する。
【0142】ディスプレイコントローラ27は、画面上
のサブピクセル位置の色データ値を受けて、画像信号を
生成し、ラスタスキャン方式のディスプレイ28に出力
して、画像表示する。このディスプレイコントローラ2
7は、表示同期手段27aと信号処理回路27bとを構
成する。
【0143】ここで並列ポリゴンキャッシュメモリ2
4、並列内分値発生器25、並列レンダラ26を合わせ
て並列回路と呼ぶ。図29は、ピクセルを構成する各サ
ブピクセルに各並列回路が対応することを示す。図に示
すように、1ピクセルをn個のサブピクセルにて構成す
る場合、左上のサブピクセルが1番目の並列回路に対応
し、順次各サブピクセルが各並列回路に対応して、右下
のサブピクセルがn番目の並列回路に対応する。
【0144】図30は、並列ポリゴンキャッシュメモリ
24および並列内分値発生器25の一組の構成例を示
す。セレクタ24aには1ピクセルを構成する全てのサ
ブピクセルのポリゴンコードが入力され、この並列回路
が担当するサブピクセルのポリゴンコードを選択し、選
択したサブピクセル・ポリゴンコードをポリゴンキャッ
シュメモリ24bに出力する。ポリゴンキャッシュメモ
リ24bでは、選択されたサブピクセル・ポリゴンコー
ドに対応したレンダリングパラメータとポリゴンの頂点
座標とを出力する。
【0145】サブピクセル画面座標発生器25aは、画
面座標が入力され、この並列回路が担当するサブピクセ
ルの画面座標を算出し、担当サブピクセル画面座標を内
分値算出器25bに出力する。内分値算出器25bでは
担当サブピクセル画面座標と、ポリゴンキャッシュメモ
リ24bからのポリゴンの頂点座標とから、対応する内
分値を算出し、出力する。
【0146】例えば、1番目の並列回路の場合、担当す
るサブピクセル・ポリゴンコードは、左上のサブピクセ
ルのポリゴンコードが選択され、担当サブピクセル画面
座標として、左上のサブピクセルの画面座標が算出され
る。
【0147】上記の説明は、並列回路の並列数が1ピク
セルを構成する全てのサブピクセル数と同じ場合につい
て説明したが、並列回路の並列数をサブピクセル数より
も少なく構成することもできる。
【0148】並列回路の並列数が1ピクセルを構成する
全てのサブピクセル数と同じ場合、並列回路を構成する
パイプライン方式の回路の処理時間は、ピクセル表示周
期と同じ、すなわち80nsである。また並列回路の並
列数が1ピクセルを構成する全てのサブピクセル数の半
分とした場合、並列回路を構成するパイプライン方式の
回路の処理時間は、ピクセル表示周期の半分、すなわち
40nsである。このため並列数を多くするほどパイプ
ライン方式の回路の処理時間を長くすることができる。
また、合成色データの生成に並列回路の並列数分のサブ
ピクセル数の色データを用いた場合は、パイプライン方
式の回路の処理時間を、ピクセル表示周期と同じにする
ことができる。
【0149】例えば、1ピクセルを2×2のサブピクセ
ルで構成する場合、図31は並列数を4とした構成例を
示し、図32は並列数を2とした構成例を示す。並列数
が2の場合、2×2のサブピクセルの色データ全てを用
いる場合は、各並列回路の処理時間はピクセル表示周期
の半分となり、二つのサブピクセルの色データのみを用
いる場合は、各並列回路の処理時間はピクセル表示周期
と同じになる。
【0150】以上述べたように、本実施の形態の3次元
画像処理装置は、ピクセルを細分したサブピクセル単位
でポリゴンデータをコードに対応させて3頂点座標およ
びレンダリングパラメータにて並列ポリゴンキャッシュ
メモリ24に記憶し、画像信号の水平および垂直同期信
号に同期して、並列ポリゴンキャッシュメモリ24から
読み出してサブピクセル単位で並列にレンダリング処理
を行った後、ピクセルの色データを合成するので、ポリ
ゴンデータをポリゴンコードメモリ23および並列ポリ
ゴンキャッシュメモリ24に記憶する前に隠面消去処理
を行い、1画面分のサブピクセル単位のポリゴンデータ
に対して、ピクセル表示周期で並列にレンダリング処理
を行うことによって、高画質な画像を小規模回路で高速
に処理可能とする。また並列処理によって、各並列回路
の処理時間を長くすることができ、回路設計が容易とな
り、安価な部品を使用することができる。
【0151】次に図33は、本発明の第4の実施の形態
の3次元画像処理装置の機能ブロック図である。本実施
の形態は、ポリゴン画像を構成するピクセルをサブピク
セルに細分し、各サブピクセルに対応して並列ポリゴン
キャッシュメモリ34、並列内分値発生器35、並列レ
ンダラ36を並列に複数用い、かつ並列乱数発生器40
から発生された乱数を用いて、処理するサブピクセルを
選択する。すなわち乱数を用いたスーパーストカスティ
ックサンプリングによる画像処理を行う。
【0152】ホストCPU31bは記憶装置31aから
読み出したアプリケーションデータに基づき、サブピク
セル・ポリゴンコードとポリゴンの頂点座標および座標
変換マトリクスを座標変換回路32に出力すると共に、
各サブピクセル・ポリゴンコードに対応したレンダリン
グパラメータを各並列ポリゴンキャッシュメモリ34に
書き込む。また、ポリゴンコードメモリ33と並列ポリ
ゴンキャッシュメモリ34を制御するための制御信号を
出力する。このことによって、ホストCPU31bと記
憶装置31aは、サブポリゴンデータ供給手段31を構
成する。
【0153】座標変換回路32は、入力されたポリゴン
の頂点座標を座標変換マトリクスによって座標変換し、
各サブピクセル・ポリゴンコードに対応した座標変換後
の頂点座標を各並列ポリゴンキャッシュメモリ34に書
き込むと共に、隠面消去処理を行って、画面を構成する
各サブピクセルに対応して、サブピクセル・ポリゴンコ
ードをポリゴンコードメモリ33に書き込む。
【0154】ポリゴンコードメモリ33は、サブピクセ
ル・ポリゴンコードを格納するための、画面の全横サブ
ピクセル数×全縦サブピクセル数のエントリを有する二
つのメモリにて構成される。
【0155】並列乱数発生器40は、ピクセル位置に対
応した画面座標に応じて、それぞれ乱数を発生する。本
実施の形態の並列乱数発生器40は、画面の横ピクセル
数×縦ピクセル数の乱数のテーブルである。
【0156】並列セレクタ42は、サブピクセル選択手
段を構成し、ポリゴンコードメモリ33から1ピクセル
を構成する全サブピクセルのポリゴンコードが入力さ
れ、並列乱数発生器40からの乱数によって示される位
置のサブピクセルのポリゴンコードを選択し、サブピク
セル・ポリゴンコードとして出力する。
【0157】各並列ポリゴンキャッシュメモリ34は、
サブピクセル・ポリゴンコードの最大数のエントリを有
する二つのバッファメモリにて構成される。この二つの
バッファメモリは、制御信号に応じて交互に、座標変換
回路32からアドレスとして出力されるサブピクセル・
ポリゴンコードの示す位置すなわちエントリに頂点座標
とレンダリングパラメータが格納される。
【0158】並列画面座標発生器41は、サブピクセル
座標生成手段を構成し、ピクセル位置に対応した画面座
標と、その画面座標に応じた乱数とが入力され、その画
面座標と乱数とによって示される位置のサブピクセルの
画面座標をそれぞれ生成し、サブピクセル画面座標とし
て出力する。本実施の形態の並列画面座標発生器41
は、画面の横ピクセル数×縦ピクセル数のサブピクセル
画面座標のテーブルである。
【0159】各並列内分値発生器35は、サブピクセル
画面座標に対応したポリゴンの頂点座標を並列ポリゴン
キャッシュメモリ34から与えられ、内分値を算出して
並列レンダラ36に出力する。
【0160】各並列レンダラ36は、各ポリゴンの内分
値およびレンダリングパラメータから、各サブピクセル
のマテリアル色データ値またはテクスチャ色データ値を
生成し、合成器39に出力する。
【0161】合成器39は、各並列レンダラ36からの
サブピクセルの色データ値を合成して、合成色データを
ディスプレイコントローラ37に出力する。
【0162】ディスプレイコントローラ37は、画面上
のサブピクセル位置の色データ値を受けて、画像信号を
生成し、ラスタスキャン方式のディスプレイ38に出力
して、画像表示する。このディスプレイコントローラ3
7は、表示同期手段37aと信号処理回路37bとを構
成する。
【0163】例えば、1ピクセルを2×2のサブピクセ
ルで構成する場合、並列乱数発生器40は、1,2,
3,4を乱数として発生する。そして並列セレクタ42
はこの乱数に応じて、例えば乱数が1ならばピクセルの
左上位置のサブピクセルのポリゴンコードを選択する。
同様に乱数が2,3,4ならば、それぞれピクセルの右
上,左下,右下位置のサブピクセルのポリゴンコードを
選択する。
【0164】並列画面座標発生器41は、この乱数に応
じたサブピクセルの画面座標を出力し、並列内分値発生
器35は、このサブピクセル画面座標に対応したポリゴ
ンの頂点座標から内分値を算出して並列レンダラ36に
出力する。
【0165】その他のホストCPU31b、座標変換回
路32、ポリゴンコードメモリ33、並列レンダラ3
6、合成器39、ディスプレイコントローラ37などの
動作は、第3の実施の形態の3次元画像処理装置と同様
である。また並列乱数発生器40、並列セレクタ42、
並列ポリゴンキャッシュメモリ34、並列画面座標発生
器41、並列内分値発生器35、並列レンダラ36を合
わせて並列回路と呼ぶと、並列回路の並列数を1ピクセ
ルを構成する全てのサブピクセル数と同じとする構成、
またはサブピクセル数よりも少なくする構成が可能であ
る。
【0166】以上述べたように、本実施の形態の3次元
画像処理装置は、ピクセルを構成するサブピクセルの中
の一つを乱数に対応して選択し、レンダリング処理を行
うので、オーバーサンプリングした画像データを確率的
にサンプルしたことになり、規則的な画面上のジャギー
(階段状のギザギザ)を除去でき、高画質な3次元画像
を表示できる。
【0167】次に図34は、本発明の実施の形態の3次
元画像処理装置を構成する合成器のブロック図である。
【0168】乱数発生器91は、ピクセル位置に対応し
た画面座標の入力を受けて、乱数を発生する。並列の積
算器92はそれぞれ色データと乱数が入力され、色デー
タと乱数を積算して、重みづけされた色データを出力す
る。加算器93は、並列の積算器92からの重みづけさ
れた色データを加算して合成色データを出力する。
【0169】以下、合成器に入力される色データをc
0,c1,c2,c3として説明する。乱数発生器91
は、画面の横ピクセル数×縦ピクセル数×4の乱数テー
ブルにて構成される。この乱数発生器91は、入力され
た画面座標の示す位置に格納された四つの乱数ra,r
b,rc,rdを出力する。そして各積算器92は、四
つの色データをc0,c1,c2,c3と、四つの乱数
ra,rb,rc,rdとをそれぞれ積算し、ra×c
0,rb×c1,rc×c2,rd×c3を出力する。
加算器93は、重みづけされた色データであるra×c
0,rb×c1,rc×c2,rd×c3を加算し、r
a×c0+rb×c1+rc×c2+rd×c3を出力
する。
【0170】上記図34の合成器を本発明の第2または
第3の実施の形態の3次元画像処理装置に適用すること
によって、各サブピクセルの色データに重みづけした合
成色データを得ることができる。
【0171】以上述べたように、本実施の形態の合成器
を3次元画像処理装置適用することによって、レンダリ
ング処理にて求めた各サブピクセルの色データに乱数を
積算した後、加算してピクセルの色データとするので、
オーバーサンプリングした画像データを確率的に重みづ
けしたことになり、規則的な画面上のジャギーを除去で
き、高画質な3次元画像を表示できる。
【0172】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に記載の3次
元画像生成方法は、3次元物体を2次元座標上に投影し
て画面上の投影位置を求める際、XZ平面に垂直な平面
およびYZ平面に垂直な平面にて切断することによっ
て、三つの内分比および3頂点の並び順序を算出して、
投影位置を求めるので、ポリゴンを構成する3頂点の座
標データから任意の3次元物体を2次元座標上に投影し
て画面上の投影位置を求めることができる。またXZ平
面に垂直な平面、YZ平面に垂直な平面のどちらで先に
切断しても同様の効果が得られる。このためどのような
形状の3次元物体がどのように変化しても、小規模な回
路で高速に投影画像を得ることができる。
【0173】本発明に記載の3次元画像生成装置は、3
次元物体を2次元座標上に投影して画面上の投影位置を
求める際、XZ平面に垂直な平面およびYZ平面に垂直
な平面にて切断することによって、三つの内分比および
3頂点の並び順序を算出して、投影位置を求めるので、
ポリゴンを構成する3頂点の座標データから任意の3次
元物体を2次元座標上に投影して画面上の投影位置を求
めることができる。またXZ平面に垂直な平面、YZ平
面に垂直な平面のどちらで先に切断しても同様の効果が
得られる。このためどのような形状の3次元物体がどの
ように変化しても、小規模な回路で高速に投影画像を得
ることができる。
【0174】本発明に記載の3次元画像生成装置は、X
方向透視距離およびY方向透視距離を用いて、内分比お
よび3頂点の並び順序を求めるので、パイプライン方式
の処理回路を用いた場合、より最適化された回路構成に
よって、小規模な回路で高速な処理を可能とする。また
X方向透視距離およびY方向透視距離を用いた場合も、
XZ平面に垂直な平面、YZ平面に垂直な平面のどちら
で先に切断しても同様の効果が得られる。
【0175】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ポ
リゴンデータをコードに対応させて3頂点座標およびレ
ンダリングパラメータにてメモリに記憶し、画像信号の
水平および垂直同期信号に同期して、メモリから読み出
してレンダリング処理を行うので、ポリゴンデータをメ
モリに記憶する前に隠面消去処理を行い、1画面分のポ
リゴンデータのみに対して、ピクセル表示周期でレンダ
リング処理を行うことができ、ポリゴン数の変動による
レンダリング処理の負荷変動が無く、小規模な回路で高
速処理を可能とする。
【0176】本発明に記載の3次元画像処理装置は、三
つの内分比および3頂点の並び順序を算出して内分値と
するので、ポリゴンを構成する3頂点の座標データから
任意の3次元物体を2次元座標上に投影して画面上の投
影位置を求めることができ、小規模な回路で高速な処理
を可能とする。
【0177】本発明に記載の3次元画像処理装置は、X
方向透視距離およびY方向透視距離を用いて、内分比お
よび3頂点の並び順序を求めて内分値とするので、パイ
プライン方式の処理回路を用いて、より最適化された回
路構成によって、小規模な回路で高速な処理を可能とす
る。
【0178】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ポ
リゴンの3頂点間のレンダリングデータを、内分値に基
づき、補間して求めるので、どのような形状の3次元物
体がどのように変化しても、小規模な回路で高速なレン
ダリング処理を可能とする。
【0179】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ピ
クセルを細分したサブピクセル単位でポリゴンデータを
コードに対応させて3頂点座標およびレンダリングパラ
メータにてメモリに記憶し、画像信号の水平および垂直
同期信号に同期して、メモリから読み出してサブピクセ
ル単位でレンダリング処理を行った後、ピクセルの色デ
ータを合成するので、ポリゴンデータをメモリに記憶す
る前に隠面消去処理を行い、1画面分のサブピクセル単
位のポリゴンデータに対して、ピクセル表示周期でレン
ダリング処理を行うことによって、高画質な画像を小規
模回路で高速に処理可能とする。
【0180】本発明に記載の3次元画像処理装置は、ピ
クセルを構成するサブピクセルの中の一つを乱数に対応
して選択し、レンダリング処理を行うので、オーバーサ
ンプリングした画像データを確率的にサンプルしたこと
になり、規則的な画面上のジャギーを除去でき、高画質
な3次元画像を表示できる。
【0181】本発明に記載の3次元画像処理装置は、レ
ンダリング処理にて求めた各サブピクセルの色データに
乱数を積算した後、加算してピクセルの色データとする
ので、オーバーサンプリングした画像データを確率的に
重みづけしたことになり、規則的な画面上のジャギーを
除去でき、高画質な3次元画像を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の3次元画像処理装
置の機能ブロック図である。
【図2】立体の存在する3次元座標と,画面となる平面
との関係を示す図である。
【図3】書き込み処理が行われたポリゴンコードメモリ
の状態を示す図である。
【図4】書き込み処理が行われたポリゴンキャッシュメ
モリの状態を示す図である。
【図5】内分値の説明図である。
【図6】レンダリングパラメータの補間の様子を示す図
である。
【図7】レンダラの第1の構成例を示す図である。
【図8】レンダラの第2の構成例を示す図である。
【図9】レンダラの第3の構成例を示す図である。
【図10】三角形が、XZ平面に垂直な平面によって切
断している様子を示す図である。
【図11】三角形が、YZ平面に垂直な平面によって切
断している様子を示す図である。
【図12】内分値発生器の構成図である。
【図13】X方向切断回路の動作フローチャートであ
る。
【図14】dx0,dx1,dx2の並べ替えを示す図
である。
【図15】Y方向切断回路の動作フローチャートであ
る。
【図16】(a),(b)は、y座標、z座標の並べ替
えを示す図である。
【図17】内分値発生器の構成図である。
【図18】内分値発生器の構成図である。
【図19】X方向切断回路の動作フローチャートであ
る。
【図20】Y方向切断回路の動作フローチャートであ
る。
【図21】dy0,dy1,dy2の並べ替えを示す図
である。
【図22】内分値発生器の構成図である。
【図23】内分値発生器におけるパイプライン処理の説
明図である。
【図24】レンダラにおけるパイプライン処理の説明図
である。
【図25】s0,s1,s2の並べ替えを示す図であ
る。
【図26】本発明の第2の実施の形態の3次元画像処理
装置の機能ブロック図である。
【図27】書き込み処理が行われたポリゴンコードメモ
リの状態を示す図である。
【図28】本発明の第3の実施の形態の3次元画像処理
装置の機能ブロック図である。
【図29】各サブピクセルに各並列回路が対応すること
を示す図である。
【図30】並列ポリゴンキャッシュメモリおよび並列内
分値発生器の一組の構成例を示す図である。
【図31】並列数を4とした構成例を示す図である。
【図32】並列数を2とした構成例を示す図である。
【図33】本発明の第4の実施の形態の3次元画像処理
装置の機能ブロック図である。
【図34】本発明の合成器のブロック図である。
【図35】従来のパーソナルコンピュータに用いられて
いる表示装置の構成例を示す図である。
【図36】従来の3次元画像表示装置の構成例を示す図
である。
【符号の説明】
1 ポリゴンデータ供給手段 1a 記憶装置 1b ホストCPU 2 座標変換回路 3 ポリゴンコードメモリ 4 ポリゴンキャッシュメモリ 5 内分値発生器 6 レンダラ(レンダリング手段) 7 ディスプレイコントローラ 7a 表示同期手段 7b 信号処理回路 8 ディスプレイ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Z軸を奥行き方向とするXYZの直交座
    標系にて定義された3次元物体の表面を、3頂点の座標
    データにて定義されたポリゴンにて構成された多角形に
    分解して、表示画面となる投影面の2次元座標上に投影
    する3次元画像生成方法において、前記ポリゴンの3頂点の座標データを用いて、原点を含
    みXZ平面に垂直な第1の平面に対し、ポリゴンの各頂
    点からX軸に平行に前記第1の平面上の位置までの距離
    であるX方向透視距離と、原点を含みYZ平面に垂直な
    第2の平面に対し、ポリゴンの各頂点からY軸に平行に
    前記第2の平面上の位置までの距離であるY方向透視距
    離とを透視距離算出手段にて求める第1のステップと、 前記透視距離算出手段から受けたX方向透視距離に基づ
    き、 前記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点と投影面の画
    面座標を結んだ前記第1の平面にて切断し、前記ポリゴ
    ンを構成する3頂点間の2辺と前記XZ平面に垂直な平
    面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二
    つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並
    び順序を第1の内分比算出手段にて算出する第のステ
    ップと、前記透視距離算出手段から受けたY方向透視距離および
    前記第1の内分比算出手段から受けた二つの内分比と前
    記ポリゴンを構成する3頂点の並び順序とに基づき、
    記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標
    を結んだ前記第2の平面にて切断し、前記第1の内分比
    算出手段で求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内分す
    る内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び
    順序を第2の内分比算出手段にて算出する第のステッ
    プとを具備することを特徴とする3次元画像生成方法。
  2. 【請求項2】 Z軸を奥行き方向とするXYZの直交座
    標系にて定義された3次元物体の表面を、3頂点の座標
    データにて定義されたポリゴンにて構成された多角形に
    分解して、表示画面となる投影面の2次元座標上に投影
    する3次元画像生成方法において、前記ポリゴンの3頂点の座標データを用いて、原点を含
    みYZ平面に垂直な第1の平面に対し、ポリゴンの各頂
    点からY軸に平行に前記第1の平面上の位置までの距離
    であるY方向透視距離と、原点を含みXZ平面に垂直な
    第2の平面に対 し、ポリゴンの各頂点からX軸に平行に
    前記第2の平面上の位置までの距離であるX方向透視距
    離とを透視距離算出手段にて求める第1のステップと、 前記透視距離算出手段から受けたY方向透視距離に基づ
    き、 前記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画
    面座標を結んだ前記第1の平面にて切断し、前記ポリゴ
    ンを構成する3頂点間の2辺と前記YZ平面に垂直な平
    面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二
    つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並
    び順序を第1の内分比算出手段にて算出する第のステ
    ップと、前記透視距離算出手段から受けたX方向透視距離および
    前記第1の内分比算出手段から受けた二つの内分比と前
    記ポリゴンを構成する3頂点の並び順序とに基づき、
    記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標
    を結んだ前記第2の平面にて切断し、前記第1の内分比
    算出手段で求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内分す
    る内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び
    順序を第2の内分比算出手段にて算出する第のステッ
    プとを具備することを特徴とする3次元画像生成方法。
  3. 【請求項3】 3次元物体を多角形に分解したポリゴン
    画像を用いて3次元画像を生成する装置において、 Z軸を奥行き方向とするXYZの直交座標系にて定義さ
    れたポリゴンの3頂点の座標データを供給する頂点デー
    タ供給手段と、 前記頂点データ供給手段から供給された前記ポリゴンの
    3頂点の座標データを用いて、原点を含みXZ平面に垂
    直な第1の平面に対し、ポリゴンの各頂点からX軸に平
    行に前記第1の平面上の位置までの距離であるX方向透
    視距離と、原点を含みYZ平面に垂直な第2の平面に対
    し、ポリゴンの各頂点からY軸に平行に前記第2の平面
    上の位置までの距離であるY方向透視距離とを求める透
    視距離算出手段と、 前記透視距離算出手段から受けたX方向透視距離に基づ
    き、 前記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点と投影面の画
    面座標を結んだ前記第1の平面にて切断し、前記ポリゴ
    ンを構成する3頂点間の2辺と前記XZ平面に垂直な平
    面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二
    つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並
    び順序を算出する第1の内分比算出手段と、前記透視距離算出手段から受けたY方向透視距離および
    前記第1の内分比算出手段から受けた二つの内分比と前
    記ポリゴンを構成する3頂点の並び順序とに基づき、
    記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標
    を結んだ前記第2の平面にて切断し、前記第1の内分比
    算出手段で求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内分す
    る内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び
    順序を算出する第2の内分比算出手段とを具備すること
    を特徴とする3次元画像生成装置。
  4. 【請求項4】 3次元物体を多角形に分解したポリゴン
    画像を用いて3次元画像を生成する装置において、 Z軸を奥行き方向とするXYZの直交座標系にて定義さ
    れたポリゴンの3頂点の座標データを供給する頂点デー
    タ供給手段と、 前記頂点データ供給手段から供給された前記ポリゴンの
    3頂点の座標データを用いて、原点を含みYZ平面に垂
    直な第1の平面に対し、ポリゴンの各頂点からY軸に平
    行に前記第1の平面上の位置までの距離であるY方向透
    視距離と、原点を含みXZ平面に垂直な第2の平面に対
    し、ポリゴンの各頂点からX軸に平行に前記第2の平面
    上の位置までの距離であるX方向透視距離とを求める透
    視距離算出手段と、 前記透視距離算出手段から受けたY方向透視距離に基づ
    き、 前記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画
    面座標を結んだ前記第1の平面にて切断し、前記ポリゴ
    ンを構成する3頂点間の2辺と前記YZ平面に垂直な平
    面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二
    つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並
    び順序を算出する第1の内分比算出手段と、前記透視距離算出手段から受けたX方向透視距離および
    前記第1の内分比算出手段から受けた二つの内分比と前
    記ポリゴンを構成する3頂点の並び順序とに基づき、
    記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標
    を結んだ前記第2の平面にて切断し、前記第1の内分比
    算出手段で求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内分す
    る内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び
    順序を算出する第2の内分比算出手段とを具備すること
    を特徴とする3次元画像生成装置。
  5. 【請求項5】 3次元物体を多角形に分解したポリゴン
    画像データをポリゴンコードにて供給するポリゴンデー
    タ供給手段と、 ポリゴン画像を構成する各ポリゴンのコードを、表示画
    面を構成するピクセルに対応させて記憶するポリゴンコ
    ードメモリと、 ポリゴンコードに対応して各ポリゴンの3頂点の座標と
    レンダリングパラメータとを記憶するためのポリゴンキ
    ャッシュメモリと、 前記ポリゴンデータ供給手段からポリゴンコードに対応
    した画像データを供給されて座標変換し、前記画面を構
    成するピクセルに対応させて前記ポリゴンコードメモリ
    にポリゴンのコードを書き込むと共に、前記ポリゴンキ
    ャッシュメモリに各ポリゴンのコードに対応して3頂点
    の座標およびレンダリングパラメータを書き込む座標変
    換手段と、 前記画像信号の水平および垂直同期信号に同期して、前
    記ポリゴンデータ供給手段から前記画面を構成するピク
    セルに対応するポリゴンコードを、前記ポリゴンキャッ
    シュメモリに与える表示同期手段と、 前記ポリゴンキャッシュメモリから読み出されたポリゴ
    ンの3頂点の3次元座標に基づき、前記画面上の2次元
    座標位置を算出するための内分値を求める内分値発生手
    段と、 前記画像信号の水平同期信号に同期して、この内分値発
    生手段から受けた内分値と、前記ポリゴンキャッシュメ
    モリから読み出されたレンダリングパラメータとから、
    マテリアル色データまたはテクスチャ色データを求めて
    出力するレンダリング手段と、 このレンダリング手段の出力を受けて、前記画像信号を
    出力する信号処理回路とを具備し、 前記内分値発生手段が、 前記ポリゴンキャッシュメモリから供給された 前記ポリ
    ゴンの3頂点の座標データを用いて、原点を含みXZ平
    面に垂直な第1の平面に対し、ポリゴンの各頂点からX
    軸に平行に前記第1の平面上の位置までの距離であるX
    方向透視距離と、原点を含みYZ平面に垂直な第2の平
    面に対し、ポリゴンの各頂点からY軸に平行に前記第2
    の平面上の位置までの距離であるY方向透視距離とを求
    める透視距離算出手段と、 前記透視距離算出手段から受けたX方向透視距離に基づ
    き、前記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点と投影面の画
    面座標を結んだ前記第1の平面にて切断し、前記ポリゴ
    ンを構成する3頂点間の2辺と前記XZ平面に垂直な平
    面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二
    つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並
    び順序を算出する第1の内分比算出手段と、 前記透視距離算出手段から受けたY方向透視距離および
    前記第1の内分比算出手段から受けた二つの内分比と前
    記ポリゴンを構成する3頂点の並び順序とに基づき、前
    記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標
    を結んだ前記第2の平面にて切断し、前記第1の内分比
    算出手段で求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内分す
    る内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び
    順序を算出する第2の内分比算出手段とを具備すること
    を特徴とする3次元画像生成装置。
  6. 【請求項6】 3次元物体を多角形に分解したポリゴン
    画像データをポリゴンコードにて供給するポリゴンデー
    タ供給手段と、 ポリゴン画像を構成する各ポリゴンのコードを、表示画
    面を構成するピクセルに対応させて記憶するポリゴンコ
    ードメモリと、 ポリゴンコードに対応して各ポリゴンの3頂点の座標と
    レンダリングパラメータとを記憶するためのポリゴンキ
    ャッシュメモリと、 前記ポリゴンデータ供給手段からポリゴンコードに対応
    した画像データを供給されて座標変換し、前記画面を構
    成するピクセルに対応させて前記ポリゴンコードメモリ
    にポリゴンのコードを書き込むと共に、前記ポリゴンキ
    ャッシュメモリに各ポリゴンのコードに対応して3頂点
    の座標およびレンダリングパラメータを書き込む座標変
    換手段と、 前記画像信号の水平および垂直同期信号に同期して、前
    記ポリゴンデータ供給手段から前記画面を構成するピク
    セルに対応するポリゴンコードを、前記ポリゴンキャッ
    シュメモリに与える表示同期手段と、 前記ポリゴンキャッシュメモリから読み出されたポリゴ
    ンの3頂点の3次元座標に基づき、前記画面上の2次元
    座標位置を算出するための内分値を求める内分 値発生手
    段と、 前記画像信号の水平同期信号に同期して、この内分値発
    生手段から受けた内分値と、前記ポリゴンキャッシュメ
    モリから読み出されたレンダリングパラメータとから、
    マテリアル色データまたはテクスチャ色データを求めて
    出力するレンダリング手段と、 このレンダリング手段の出力を受けて、前記画像信号を
    出力する信号処理回路とを具備し、 前記内分値発生手段が、 前記ポリゴンキャッシュメモリから供給された 前記ポリ
    ゴンの3頂点の座標データを用いて、原点を含みYZ平
    面に垂直な第1の平面に対し、ポリゴンの各頂点からY
    軸に平行に前記第1の平面上の位置までの距離であるY
    方向透視距離と、原点を含みXZ平面に垂直な第2の平
    面に対し、ポリゴンの各頂点からX軸に平行に前記第2
    の平面上の位置までの距離であるX方向透視距離とを求
    める透視距離算出手段と、 前記透視距離算出手段から受けたY方向透視距離に基づ
    き、前記ポリゴンをYZ平面に垂直で原点と投影面の画
    面座標を結んだ前記第1の平面にて切断し、前記ポリゴ
    ンを構成する3頂点間の2辺と前記YZ平面に垂直な平
    面とが交差する位置にて前記2辺をそれぞれ内分する二
    つの内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並
    び順序を算出する第1の内分比算出手段と、 前記透視距離算出手段から受けたX方向透視距離および
    前記第1の内分比算出手段から受けた二つの内分比と前
    記ポリゴンを構成する3頂点の並び順序とに基づき、前
    記ポリゴンをXZ平面に垂直で原点と投影面の画面座標
    を結んだ前記第2の平面にて切断し、前記第1の内分比
    算出手段で求めた2辺を内分した点の結ぶ線分を内分す
    る内分比、および前記ポリゴンを構成する3頂点の並び
    順序を算出する第2の内分比算出手段とを具備すること
    を特徴とする3次元画像生成装置。
  7. 【請求項7】 前記レンダリング手段が、前記内分値発
    生手段の求めた内分値に基づき、前記ポリゴンの3頂点
    間のレンダリングデータを補間して求める補間手段を具
    備することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の
    3次元画像処理装置。
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