JP3407815B2 - 室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

室温硬化型オルガノポリシロキサン組成物

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JP3407815B2 JP34743493A JP34743493A JP3407815B2 JP 3407815 B2 JP3407815 B2 JP 3407815B2 JP 34743493 A JP34743493 A JP 34743493A JP 34743493 A JP34743493 A JP 34743493A JP 3407815 B2 JP3407815 B2 JP 3407815B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、建築産業分野等におい
てシーリング材等として有用である室温硬化型のオルガ
ノポリシロキサン組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】密閉下では流動性を保ったまま保存され
るが、大気に接触すると湿気により室温で硬化しゴム弾
性体となる室温硬化型のオルガノポリシロキサン組成物
が知られている。この組成物は、建築産業分野、機械産
業分野あるいは電気産業分野においてシーリング材、コ
ーティング材、接着剤等として広く利用されている。し
かし、室温硬化型のオルガノポリシロキサン組成物は、
シーリング材あるいはコーテイング材として使用した場
合、得られる硬化物の表面が汚染したり、表面にかびが
発生したりしてその表面及び周囲の美観が損なわれると
いう欠点があった。特に上記組成物を、浴室、台所、洗
面所等の通気性に劣り湿度が高く、人あか、洗剤又は食
物もしくは残飯による汚れやかびが発生し易い環境下で
シーリング材、コーティング材、接着剤等として用いた
場合には、特に汚染され易く、かびも発生し易いために
美観が損なわれる上に、汚れやかびがなかなか除去し難
いという欠点があった。 【0003】そこで、室温硬化型オルガノポリシロキサ
ン組成物の防汚性や防かび性を改良するために種々の添
加剤の添加が提案されている。例えば、防汚性を改良す
るためにポリオキシエチレン基、ソルビタン残基、二糖
類残基等を有する界面活性剤(特開昭56−76452
号公報、特開昭56−76453号公報参照);分子中
にフッ素原子を少なくとも1個有する界面活性剤(特開
昭58−167647号公報参照);分子中にフッ素原
子を少なくとも1個有する界面活性剤とアミノ基を有す
る有機けい素化合物(特開昭61−34062号公報参
照)等の添加が提案された。しかし、これらの添加剤は
短期間は効果があるものの、長期間にわたって有効な防
汚性を組成物に与えることはできなかった。 【0004】また、防かび性を改良するために組成物
に、例えば、ベンズイミダゾリル−アルキル−カーバメ
ート(特開昭54−43260号公報参照);テトラオ
ルガノグアニジル基を有する有機けい素化合物(特開昭
57−18758号公報参照)等の防かび剤を添加する
ことが提案された。しかし、これらの防かび剤は、水に
より硬化物から流出するために、やはり長期間にわたっ
て有効な防かび性を得ることができなかった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
は、長期間にわたり防汚性及び防かび性に優れる硬化物
を与え、かつ、たとえ汚れやかびが付着しても容易に除
去することができる硬化物が得られる室温硬化型のオル
ガノポリシロキサン組成物を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、この課題を解
決するものとして、(a) 分子鎖両末端が水酸基で停止さ
れたジオルガノポリシロキサン、(b) けい素原子に結合
した加水分解性基を1分子中に少なくとも2個有する有
機けい素化合物及びその部分加水分解物からなる群より
選ばれる少なくとも一種、(c) 下記一般式(1) : 【化3】 〔式中、R1 は、同一でも異なってもよく、炭素原子数
1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基であり、R2
は炭素原子数1〜8の非置換又は置換の二価炭化水素基
(但し、エーテル結合、アミド結合及びイミノ結合から
なる群より選ばれる少なくとも1種を含んでもよい)で
あり、R3 は、同一でも異なってもよく、炭素原子数1
〜8の非置換又は置換の二価炭化水素基であり、Qは、
同一でも異なってもよく、一価のアルキルエーテル基で
あり、Rfはパーフルオロアルキル基又は一価のパーフ
ルオロアルキルエーテル基であり、mは1〜3の整数で
ある〕で表されるオルガノシロキサン、及び(d) 下記一
般式(2) : 【化4】 (式中、R1 、R2 、Rf及びmは前記のとおりであ
る)で表されるアルコキシシランを含有してなるオルガ
ノポリシロキサン組成物を提供する。 【0007】以下、本発明を詳細に説明する。(a) 成分 (a) 成分としては、例えば、下記一般式(3) : 【化5】 (式中、R4 は、同一でも異なってもよく、非置換又は
置換の一価炭化水素基であり、nは10以上の整数であ
る)で表されるジオルガノポリシロキサンが挙げられ
る。一般式(3) に含まれる非置換又は置換の一価炭化水
素基R4 としては、例えば、メチル基、エチル基、プロ
ピル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基;ビニル基、アリル基等の
アルケニル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;
これらの基の水素原子が塩素、フッ素等のハロゲン原子
で置換された基等が挙げられる。 【0008】上記オルガノポリシロキサンの粘度は、2
5℃で25〜500,000cStの範囲内であること
が好ましく、より好ましくは25℃で1,000〜10
0,000cStの範囲内である。 【0009】(b) 成分 (b) 成分の有機けい素化合物としては、例えば、シラ
ン、シロキサン等が挙げられる。該有機けい素化合物が
含有する加水分解性基としては、例えば、メトキシ基、
エトキシ基等のアルコキシ基;ジメチルケトオキシム
基、メチルエチルケトオキシム基等のケトオキシム基;
アセトキシ基等のアシルオキシ基;N−ブチルアミノ
基、N,N−ジエチルアミノ基等のアミノ基;N−メチ
ルアセトアミド基等のアミド基;N,N−ジメチルアミ
ノキシ基、N,N−ジエチルアミノキシ基等のアミノキ
シ基;イソプロぺノキシ基、イソブテノキシ基、シクロ
ヘキセノキシ基等のアルケニルオキシ基等が挙げられ
る。 【0010】この有機けい素化合物の具体例としては、
メチルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン等のアルコキシシラン;
メチルトリス(ジメチルケトオキシム)シラン、メチル
トリス(メチルエチルケトオキシム)シラン、ビニルト
リス(メチルエチルケトオキシム)シラン、テトラ(メ
チルエチルケトオキシム)シラン等のケトオキシムシラ
ン;ビニルトリアセトキシシラン、メチルトリアセトキ
シシラン、フェニルトリアセトキシシラン等のアシルオ
キシシラン;フェニルトリス(N−メチルアセトアミ
ド)シラン、ビニルトリス(N−メチルアセトアミド)
シラン等のアミドシラン;ビニルトリス(N−ブチルア
ミノ)シラン、フェニルトリス(N,N−ジエチルアミ
ノ)シラン等のアミノシラン;メチルトリス(N,N−
ジメチルアミノキシ)シラン、ビニルトリス(N,N−
ジエチルアミノキシ)シラン等のアミノキシシラン;ビ
ニルトリイソプロぺノキシシラン、メチルトリイソブテ
ノキシシラン、フェニルトリシクロヘキセノキシシラン
等のアルケニルオキシシラン等が挙げられる。これらの
有機けい素化合物及びその部分加水分解物は、一種単独
で用いてもよいし2種以上を組合わせて用いてもよい。 【0011】(b) 成分の量は、(a) 成分100重量部当
、0.5〜30重量部であり、好ましくは1.0〜1
0重量部である。この量が少な過ぎると、組成物調製時
あるいは組成物保存中に組成物がゲル化を起こしたり、
組成物を硬化して得られる弾性体が目的とする物性、例
えば、ゴム弾性を示さなくなる。また、多過ぎると、組
成物の硬化時の収縮率が大きくなり、得られる硬化物の
弾性が抵下する。 【0012】(c) 成分 一般式(1) において、炭素原子数1〜8の非置換又は置
換の一価炭化水素基R1 としては、例えば、前記R4
例示した基等が挙げられる。一般式(1) において、炭素
原子数1〜8の非置換又は置換の二価炭化水素基(但
し、エーテル結合、アミド結合及びイミノ結合からなる
群より選ばれる少なくとも1種を含んでもよい)R2
しては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン
基等のアルキレン基;シクロペンチレン基、シクロヘキ
シレン基等のシクロアルキレン基;フェニレン基等のア
リーレン基;下記式: -CH2 -O-CH2 CH2 CH2 - ,-CONH- CH2 CH2 CH2 -
,-CONH- CH2 CH2 -NH-CH2 CH2 CH2 -等が挙げられる。 【0013】一般式(1) において、非置換又は置換の二
価炭化水素基R3 としては、例えば、前記R2 について
例示したアルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレ
ン基等が挙げられる。 【0014】一般式(1) において、一価のアルキルエー
テル基Qとしては、例えば、一般式:−(OR5 )−a
−OR6 〔ここで、R5 は、同一でも異なってもよく、
1〜C4 のアルキレン基であり、R6 は水素原子又は
1 〜C8 のアルキル基であり、aは1〜30の整数で
ある〕で表され、具体例としては、 −(OCH2 CH2 ) 3 OCH3 ,−(OCH2 CH2 ) 6 OCH3
,−(OCH2 CH2 ) 9 OCH3 ,−(OCH2 CH2 ) 3 OH等
が挙げられる。 【0015】一般式(1) において、Rfは、一般式:C
b F2b+1 −〔ここで、bは1〜10の整数である〕で表
されるパーフルオロアルキル基、又は一般式:−(R7
O)c 8 〔ここで、R7 は、同一でも異なってもよ
く、C1 〜C4 のパーフルオロアルキレン基であり、R
8 はC1 〜C10のパーフルオロアルキル基であり、cは
1〜10の整数である〕で表される一価パーフルオロア
ルキルエーテル基である。このパーフルオロアルキル基
としては、例えば、C 8 F 17−、C 4 F 9 −、C 6 F 13
−、CF3 −、(CF3 )2 CF−等が挙げられる。また、一価
パーフルオロアルキルエーテル基としては、例えば、 C 3 F 7 OCF(CF3 ) CF2 OCF(CF3 )- ,C 3 F 7 OCF
(CF3 ) CF2 OCF(CF3 )CF 2 - ,C 3 F 7 OCF(C
F3 ) CF2 OCF2 CF2 -等が挙げられる。 (c) 成分の具体例を以下に示す。 【化6】 【化7】 【0016】(c) 成分の量は、(a) 成分100重量部に
対して、0.1〜15重量部であり、好ましくは0.1
〜5重量部である。この量が少な過ぎると、長期間にわ
たり防汚性及び防かび性に優れる硬化物を得ることがで
きず、また、多過ぎるとゴム強度が良好な硬化物が得ら
れない。 【0017】(d) 成分 一般式(2) において、R1 、R2 及びRfは、前記の通
りである。 (d) 成分の具体例を以下に示す。 【化8】 【0018】(d) 成分の量は、(a) 成分100重量部に
対して、0.1〜15重量部であり、好ましくは0.5
〜5重量部である。この量が少な過ぎると、長期間にわ
たり防汚性及び防かび性に優れる硬化物を得ることがで
きず、また、多過ぎるとゴム弾性が良好な硬化物が得ら
れない。 【0019】その他の添加剤 本発明のオルガノポリシロキサン組成物には、必要に応
じて、縮合硬化性の室温硬化型オルガノポリシロキサン
組成物に通常添加される公知の添加物、例えば、アミ
ン、第4級アンモニウム塩、ジブチルスズジオクトエー
ト等の有機金属化合物、チタンキレート化合物、グアニ
ジル基含有化合物等の硬化触媒〔通常、(a) 成分100
重量部当り0.1〜10重量部〕;煙霧質シリカ,沈降
性シリカ,二酸化チタン,酸化アルミニウム,石英粉
末,タルク,ベントナイト等の補強剤、アスベスト,ガ
ラス繊維,有機繊維等の繊維質充填剤等の無機充填材
〔通常、(a) 成分100重量部当り5〜300重量
部〕;メタクリル酸カリウム等の対油性向上剤;着色
剤;ベンガラ、酸化セリウム等の耐熱性向上剤;耐寒性
向上剤;ポリエーテル等のチクソトロピー剤;脱水剤;
γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等の接着性向上
剤等を添加してもよい。 【0020】組成物の調製 本発明の組成物は、例えば、(a) 〜(d) 成分の所定量を
乾燥(即ち、無水の)雰囲気中で均一に混合することに
より一液型の組成物として調製される。また、例えば、
(a) 、(c) 及び(d) 成分の均一混合物と(b) 成分とを各
々別包装とした二液型の組成物として調製してもよい。
本発明の組成物は、組成物を大気中に暴露すると、大気
中の湿分によって組成物が硬化する。 【0021】用途 本発明の室温硬化型のオルガノポリシロキサン組成物
は、例えば、建築物外装、浴室,台所等の汚れやかびの
発生しやすい場所の建材等に使用されるシーリング材、
コーテイング材、接着剤等に有用である。 【0022】 【実施例】以下に、本発明の実施例を示す。各例中、部
は重量部を示し、粘度は25℃の測定値である。以下の
説明において、比較例に係る組成物の番号には*を付し
た。番号に*が付されていない組成物は本発明の実施例
である。 【0023】実施例1,比較例1〜3 分子鎖両末端が水酸基で停止されたジメチルポリシロキ
サン(粘度:20,200cSt)100部、表面をヘ
キサメチルジシラザンで処理した比表面積が150m2
/gのヒューウムドシリカ12部及び二酸化チタン1.
5部を混合した。得られた混合物を混練後三本ロールミ
ルに1回通した後、さらに該混合物にメチルトリブタノ
キシムシラン8部及びジブチルスズジオクトエート0.
1部を無水の状態で脱泡、混合して組成物I* を調製し
た。組成物I* 100部に対し、下記式(4) : 【化9】 で表されるオルガノシロキサン及び/又は下記式(5) : 【化10】 で表されるアルコキシシランを表1に示す配合量添加し
て、組成物II* 〜IVを調製した。 【表1】 【0024】ゴム物性試験 組成物I* 〜IVを、それぞれ厚さ2mmのシートに成形
し、得られたシートを温度20℃、相対湿度55%の雰
囲気下で7日間放置し硬化させてゴム弾性体としたとこ
ろ、これらのシートはいずれも硬化してゴム弾性体とな
った。また、これらの組成物はいずれも密封状態では室
温で6か月以上安定であった。6か月経過後の組成物I
* 〜IVをそれぞれ厚さ2mmのシートに成形し、上記と
同様な条件で硬化させたところゴム弾性体となった。こ
うして得られた組成物調製直後に硬化させたもの、及び
組成物を6か月経時させた後に硬化させたもののゴム物
性をJIS−C−2123に準じて測定した。結果を表
2及び表3に示す。 【表2】 【表3】【0025】剪断接着力試験 図1に示すように、100×25×1mm寸法の種々の
材料からなる被着板1の一端の上面、25×10mmの
面積の部分に被検組成物2を塗布する。この塗布した組
成物2を挟み、かつ組成物から5mmの位置に厚さ1m
mのテフロン板3,3’をスペーサーとして載置し、こ
の上に被着板1と同じ寸法で同じ材料からなる別の被着
板1’をその一端の下面、25×10mmの面積の部分
が組成物2に当接するように配置する。次に、スペーサ
ーである2つのテフロン板3及び3’に渡る長さのアル
ミニウム板を重ね、その中央部に(組成物2の真上部)
に500gのおもり4を載せる。次いで、これらを20
℃−55%RHの雰囲気下で7日問放置して被着板1,
1’間の組成物2を硬化させる。こうして作成した試験
体の両端を引張試験機で反対方向に50mm/秒の速度
で引張って剪断接着力を測定する。組成物I* 〜IVの各
々について、表4に示す材料からなる被着板について測
定を行ったところ、同表に示す結果が得られた。 【表4】 【0026】防汚性試験 正方形の2枚のみかげ石(寸法300×300×15m
m)を平面上にその広い一面を下にしてそれぞれの一辺
が15mmの隙間をおいて平行になるように配置し、こ
の隙間に組成物I* 〜IVを各々充填した(充填寸法30
0×15×15mm)後、該組成物を硬化させて2枚の
みかげ石と硬化物とからなる試験体を各々作成した。得
られた試験体を、屋外に、3か月間、6か月間及び12
か月間放置した後、該硬化物表面及びその周辺の汚れの
状況を観察し、下記の基準で評価した。 ○:汚れの発生みられず △:わずかに汚れ発生 ×:かなり汚れ発生 結果を表5に示す。 【表5】 【0027】かび抵抗性試験 上記ゴム物性試験と同様にして作成した組成物I* 〜IV
のゴム弾性体のシートを直径30mmの円形に打ち抜
き、得られた円形のシートについてJIS−Z−291
1「かび抵抗性試験方法」に準じてかび抵抗性を測定し
た。また、かびが発生したシートについては、さらに、
乾燥した不織布で1回乾拭きする方法でかびの除去を試
み、かび除去性を次の基準で評価した。 〔かび除去性の評価基準〕 ○:容易に除去可能 △:除去可能 ×:除去困難 その結果を表6に示す。 【表6】 【0028】実施例2,比較例4〜6 分子鎖両末端が水酸基で停止されたジメチルポリシロキ
サン(粘度:20,500cSt)100部、表面をヘ
キサメチルジシラザンで処理した比表面積が150m2
/gのヒューウムドシリカ12部及び二酸化チタン1.
5部を混合した。得られた混合物を混練後三本ロールミ
ルに1回通した後、さらに該混合物にビニルトリイソプ
ロペノキシシラン6部及び下記式(6) : 【化11】 で表されるグアニジル基含有シラン0.5部を無水の状
態で脱泡、混合して組成物V* を調製した。 組成物V* 100部に下記式(7) : 【化12】 で表されるオルガノシロキサン及び/又は下記式(8) : 【化13】 で表されるアルコキシシランを表7に示す配合量添加し
て組成物VI* 〜VIIIを調製した。 【表7】 【0029】ゴム物性試験 組成物V* 〜VIIIを、それぞれ厚さ2mmのシートに成
形し、得られたシートを温度20℃、相対湿度55%の
雰囲気下で7日間放置し硬化させてゴム弾性体としたと
ころ、これらのシートはいずれも硬化してゴム弾性体と
なった。また、これらの組成物はいずれも密封状態では
室温で6か月以上安定であった。6か月経過後の組成物
* 〜VIIIをそれぞれ厚さ2mmのシートに成形し、上
記と同様な条件で硬化させたところゴム弾性体となっ
た。こうして得られた組成物調製直後に硬化させたも
の、及び組成物を6か月経時させた後に硬化させたもの
のゴム物性を実施例1と同様にして測定した。結果を表
8及び表9に示す。 【表8】 【表9】 【0030】剪断接着力、防汚性及びかび抵抗性の試験 組成物V* 〜VIIIの各々について、実施例1と同様にし
て試験したところ、表10、表11及び表12に示す結
果が得られた。 【表10】 【表11】【表12】 【0031】実施例3〜5 分子鎖両末端が水酸基で停止されたジメチルポリシロキ
サン(粘度:21,200cSt)100部に表面をヘ
キサメチルジシラザンで処理した比表面積が120m2
/gのヒューウムドシリカ12部及び二酸化チタン1.
5部を混合し、三本ロールミルに1回通した後、さらに
該混合物にメチルトリブタノキシムシラン7部、ジブチ
ルスズジオクトエート0.1部及び下記式(9) : 【化14】 で表されるオルガノシロキサンを無水の状態で脱泡、混
合して組成物Aを得た。さらに、この組成物Aに表13
に示したアルコキシシランのいずれか1種を3部添加す
ることにより組成物IX〜XIを調製した。 【表13】【0032】防汚性及びかび抵抗性の試験 組成物IX〜XIについて、実施例1と同様にして試験した
ところ、表14及び表15に示す結果が得られた。 【表14】 【表15】 【0033】 【発明の効果】本発明の室温硬化型のオルガノポリシロ
キサン組成物は、長期間にわたり防汚性及び防かび性に
優れる硬化物を与える。従って、該組成物をシーリング
材、コーティング材等として使用すると、硬化物表面及
びその周囲は汚れにくくかびも発生しにくいので長期間
にわたり施工当初の美観を維持することができる。ま
た、この硬化物は、たとえ表面に汚れが付着したり、か
びが発生したりしても、該表面から容易にこれらを除去
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】接着性試験の試験体の概略図である。 【符号の説明】 1 被着板 1’ 被着板 2 組成物層 3 テフロン板 3’ テフロン板 4 おもり
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松田 高至 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 山田 博和 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (72)発明者 鷹合 俊雄 群馬県碓氷郡松井田町大字人見1番地10 信越化学工業株式会社 シリコーン電 子材料技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−34062(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 83/08 C08K 5/541 C09K 3/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 (a) 分子鎖両末端が水酸基で停止された
    ジオルガノポリシロキサン 100重量部、 (b) けい素原子に結合した加水分解性基を1分子中に少
    なくとも2個有する有機けい素化合物及びその部分加水
    分解物からなる群より選ばれる少なくとも一種0.5〜
    30重量部、 (c) 下記一般式(1) : 【化1】 〔式中、R1 は、同一でも異なってもよく、炭素原子数
    1〜8の非置換又は置換の一価炭化水素基であり、R2
    は炭素原子数1〜8の非置換又は置換の二価炭化水素基
    (但し、エーテル結合、アミド結合及びイミノ結合から
    なる群より選ばれる少なくとも1種を含んでもよい)で
    あり、R3 は、同一でも異なってもよく、炭素原子数1
    〜8の非置換又は置換の二価炭化水素基であり、Qは、
    同一でも異なってもよく、一価のアルキルエーテル基で
    あり、Rfはパーフルオロアルキル基又は一価のパーフ
    ルオロアルキルエーテル基であり、mは1〜3の整数で
    ある〕で表されるオルガノシロキサン 0.1〜15重
    量部、 及び (d) 下記一般式(2) : 【化2】 (式中、R1 、R2 、Rf及びmは前記のとおりであ
    る)で表されるアルコキシシラン 0.1〜15重量部
    を含有してなるオルガノポリシロキサン組成物。
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