JP3406718B2 - 人工膝関節 - Google Patents

人工膝関節

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JP3406718B2
JP3406718B2 JP32320194A JP32320194A JP3406718B2 JP 3406718 B2 JP3406718 B2 JP 3406718B2 JP 32320194 A JP32320194 A JP 32320194A JP 32320194 A JP32320194 A JP 32320194A JP 3406718 B2 JP3406718 B2 JP 3406718B2
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sliding plate
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は関節のうち、特に回旋運
動を可能とした人工膝関節に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の人工膝関節は、一対のヒンジ機構
によって結合した大腿骨固定部材とが相互に屈曲伸展運
動をすべくシャフトを用いたものが主流をなしていた。 【0003】しかし、かかるヒンジ型の関節では所定の
屈曲伸展運動を行うには支障を来さないが、人体の関節
機能においては単なる屈曲伸展運動だけでなく大腿骨と
脛骨の間に回旋運動を行うようにできるようにした天然
の関節に近いものが求められている。そのような要求に
応える人工膝関節として、例えば実開昭51ー9849
9などがすでに提案されている。 【0004】 【従来技術の課題】ところが、前記従来技術では、全荷
重をシャフトで受け、さらに脛骨に固定された金具中に
挿入された脚部が回旋するように構成されており該脚部
の回旋運動の中心軸と、屈曲伸展運動をなすシャフトの
中心軸とが一致したものでないため、回旋中心軸に常に
シャフトの中心軸から加わる荷重によって脚部の付根に
おける折損事故がいくつか報告されている。また、脚部
を回旋自在に受容し、脛骨の髄腔中に挿入され、セメン
ト固定された金具に対し、上記集中応力に乗じ回旋力に
伴う回転モーメントが働き、その結果、セメント固定部
の緩みをもたらし、人工関節の支持部が損なわれてしま
うという欠点があった。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記従来技術を解決する
ため本発明は、脛骨コンポーネントの本体軸部の付根に
シャフトの中心軸から加わる荷重、および軸部に対する
回転モーメントを可及的に小さくするため、まず脛骨コ
ンポーネント本体軸部の先端にトレーを形成し、そのト
レー内に摺動プレートを嵌着した構造とすることによっ
て、荷重を主に脛骨コンポーネントに固定した摺動プレ
ートで受けるように成した。 【0006】さらにこの構造において、脛骨コンポーネ
ントと大腿骨コンポーネントとの連結部の強度を大きく
するため上記ローテーターを金属で構成し、他方、摺動
特性の低下と金属摩耗粉の発生を防止するべく金属製の
ローテーターをプラスチック製のローテーションスリー
ブを介して脛骨コンポーネントに固定する。 【0007】 【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。図1は、本発明実施例の人工膝関節を示し、この人
工膝関節は脛骨に固定される脛骨コンポーネント1に回
旋方向揺動可能とした金属製のローテーター2を嵌着
し、シャフト3によって該ローテーター2の上端側を大
腿骨に固定される大腿骨コンポーネント4と連結すると
ともに、脛骨コンポーネント1の本体軸部5の先端にト
レー6を形成し、さらに上記両コンポーネント1,4の
相対的屈曲伸展運動を支持すべく、このトレー6上に摺
動プレート7を圧着した構造となっている。 【0008】このうち大腿骨コンポーネント4は、大腿
骨内に固定されるステム8が長さ調製用のエクステンシ
ョン9を介して、関節部分をなすフェモラルコンダイル
10にボルト11によって固定される構造となってい
る。このフェモラルコンダイル10は一対の脚部12,
12間に前記ローテーター2を収容した状態で金属製の
シャフト3によってローテーター2と連結されるべくシ
ャフト孔13が形成され、しかも、シャフト3の軸線1
4とローテーター2の軸線15が直交或いはほぼ直交す
るようになっている。そして、この連結状態において、
フェモラルコンダイル10の摺動面16を脛骨コンポー
ネント1側に固定された摺動プレート7の摺動面17に
摺動させて大腿骨コンポーネント4からの荷重を支持し
つつ、上記両コンポーネント1,4の相対的屈曲伸展運
動と回旋運動の両方が可能であるよう構成されている。 【0009】次に、他方の脛骨コンポーネント1の構造
を説明する。脛骨コンポーネント1は図2の分解斜視図
に示すように、脛骨髄腔内に挿入される金属製の本体軸
部5上にトレー6が一体的に形成され、且つトレー6の
上面中心部から垂直方向に凹所18が形成されている。 【0010】この凹所18は、先端側に水平方向のシャ
フト孔19が形成されたヘッド20を有するローテータ
ー2の軸部21を収容するためのものであるが、金属製
のローテーター2は脛骨コンポーネント1の金属部分と
摺動しないために該ローテーター2の軸部21ならびに
平面形状が略長方形状の肩部22を覆うよう構成された
プラスチック製のローテーションスリーブ23を介して
上記凹所18内に挿入されるようになっている。 【0011】また上記ローテーションスリーブ23は、
その肩部24の横側が互いに平行な一対の開口側面2
5,25となっており、かつその上側にはローテーター
2の肩部22を通すための通路26が形成されている。
この通路26はローテーター2とローテーションスリー
ブ23の肩部22,24の水平長軸を直交させることに
よってローテーター2の肩部22が通るようになってお
り、このようにしてローテーター2をローテーションス
リーブ23に嵌着すると、上記直交関係以外ではローテ
ーター2が抜き取り不能であるよう保持される。 【0012】さらに、このようにローテーター2を嵌着
した上記ローテーションスリーブ23は、前記トレー6
の上辺縁27の前側、後側それぞれの中央から合向き合
うように形成された張出28,28間を通路29として
前記凹所18内に嵌着することができ、そのためにはロ
ーテーター2とローテーションスリーブ23の肩部2
2,24の水平長軸を合わせ、且つそれらの方向を通路
29に合わせてここを通過せしめる。ローテーションス
リーブ23をこのように嵌着すると、上記方向合致以外
では、前記張出28,28によってローテーションスリ
ーブ23が抜き取り不能であるように保持される。 【0013】最後に、このようにローテーター2をロー
テーションスリーブ23を介して前記凹所18内に嵌着
した状態で、プラスチック製の摺動プレート7をトレー
6上に圧着すると、ローテーター2の回旋範囲が上記摺
動プレート7によって規定され、かつ前記方向合致が起
こらないようになっており、もってローテーター2とロ
ーテーションスリーブ23は抜き差し不能に保持される
こととなる。 【0014】なお、上記摺動プレート7は、大腿骨コン
ポーネント4を構成するフェモラルコンダイル10の摺
動面16に対応する摺動面17を有するとともに、前側
中央にローテーター2のヘッドを突出させるべく、ロー
テーター2の肩部22より幅広の中央切欠31が形成さ
れており、この中央切欠28内にて、ローテーター2は
10°程度の角度範囲で回旋方向に揺動自在である。 【0015】また、前記ローテーター2のヘッド20に
形成されたシャフト孔19には前記プラスチック製のシ
ャフト3を支持すべくプラスチック製かつプラグ状であ
る一対のシャフトスリーブ30,30が嵌着されてい
る。 【0016】以上のように構成される本実施例の人工膝
関節は、以下のような作用、効果を奏する。すなわち、
上記人工膝関節は脛骨コンポーネント1と大腿骨コンポ
ーネント4が相対的屈曲伸展運動すべく脛骨コンポーネ
ント1にトレー6を設け、このトレー6内に摺動プレー
ト7を固定した構造であることによって、大腿骨コンポ
ーネント4からの荷重を主に摺動プレート7で受けるよ
うに成し、さらに脛骨コンポーネント1にあって所望範
囲で回旋自在なローテーター2がシャフト3によって大
腿骨コンポーネント4と連結するとともに上記ローテー
ター2の軸線15とシャフトの軸線14が直交或いはほ
ぼ直交し、したがって屈曲伸展運動と回旋運動の中心軸
を直交或いはほぼ直交せしめ、もってシャフト3の中心
軸14から脛骨コンポーネント1の本体軸部5の付根に
加わる荷重、および本体軸部5に対する回転モーメント
を可及的に小さくし、もってこの部位における強度を飛
躍的に高まった。 【0017】さらにこの構造において、上記ローテータ
ー2を金属で構成することにより脛骨コンポーネント1
と大腿骨コンポーネント4との連結部の強度を大きく
し、他方、金属製のローテーター2が脛骨コンポーネン
ト1の金属部分と摺動しないように、該ローテーター2
の必要部分を覆うプラスチック製のローテーションスリ
ーブ23を介して脛骨コンポーネント1に固定すること
によって、摺動特性の低下と金属摩耗粉の発生を防止で
きる。 【0018】 【発明の効果】叙上のように、本発明によれば脛骨コン
ポーネントにトレーを設け、このトレー内に摺動プレー
トを固定した構造としたため、荷重をシャフトのではな
く、摺動プレートでも受けるように成し、さらに脛骨コ
ンポーネントにあって大腿骨コンポーネントと連結する
ローテーターの軸線とシャフトの軸線が直交或いはほぼ
直交せしめたので、屈曲伸展運動と回旋運動の中心軸を
直交或いはほぼ直交し、もって脛骨コンポーネントの本
体軸部に加わる荷重、および本体軸部に対する回転モー
メントを可及的に小さくし、もってこの部位における強
度を飛躍的に高まる。 【0019】さらにこの構造において、上記ローテータ
ーを金属で構成することにより上記連結部の強度を大き
くするとともに、金属製のローテーターの必要部分をプ
ラスチック製のローテーションスリーブで覆ったことに
より摺動特性の低下と金属摩耗粉の発生を防止できる。 【0020】以上のように、本発明によれば格別な効果
を奏することができるものである。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明実施例の人工膝関節の斜視図であり、大
腿骨側コンポーネントが分解図として示されている。 【図2】本発明実施例の人工膝関節を構成する脛骨コン
ポーネントの分解斜視図である。 【符号の説明】 1・・脛骨コンポーネント、2・・ローテーター、3・
・シャフト、4・・大腿骨コンポーネント、5・・本体
軸部、6・・トレー、7・・摺動プレート、23・・ロ
ーテーションスリーブ、24・・肩部、27・・上辺
縁、28・・張出、29・・(張出間の)通路、31・
・中央切欠

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】脛骨コンポーネントの金属製の本体軸部に
    形成した凹所内にプラスチック製のローテーションスリ
    ーブを介して金属製のローテーターを装着し、該ローテ
    ーターの上端側を、シャフトによって大腿骨コンポーネ
    ントと連結するとともに、上記脛骨コンポーネントの本
    体軸部の上端にトレーを形成し、上記両コンポーネント
    の相対的屈曲伸展運動を支持すべくこのトレー上に上記
    摺動プレートを嵌着した構造であって、 上記ローテーションスリーブは上記トレーの上辺縁から
    の張出部及び上記摺動プレートによって保持されるとと
    もに、 上記摺動プレートに上記ローテーターの肩部より幅広の
    中央切欠を形成したことにより、上記ローテーターが上
    記中央切欠内にて回動自在であり、かつ上記両コンポー
    ネントの相対的回旋運動が可能であることを特徴とする
    人工膝関節。
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