JP3406033B2 - ホイールキャップ用樹脂組成物 - Google Patents

ホイールキャップ用樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐光性、耐油性、機械
的性質、耐熱性、成形加工性に優れた自動車のホイール
キャップ用熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアミド樹脂は、機械的強度、耐油
性、耐熱性などに優れ、最も代表的なエンジニアリング
プラスチックの1つとして、多量に利用されている。し
かしながら、一方で寸法安定性、吸湿性、高荷重下での
耐熱変形性、乾燥時の耐衝撃性などの性質が他のプラス
チックに比べて低いという欠点を有している。
【0003】ポリスチレンは、寸法安定性、電気的特
性、成形加工性などに優れた安価な樹脂として、家電製
品や日用雑貨類に多量に使用されている。しかし、耐熱
性や機械的強度が十分でない。両者の特徴を合わせ持っ
た樹脂として、ポリアミド樹脂とポリスチレンのアロイ
について検討がなされてきたが、ポリアミド樹脂とポリ
スチレンは本来、相溶しにくく、単純にブレンドしたも
のでは機械的強度に優れた成形品を得ることができず、
実用に供する材料は得られない。
【0004】ポリアミドとポリスチレンの相溶性を向上
させる試みとして、ポリスチレンをスチレンと無水マレ
イン酸との共重合体にしてポリアミドと溶融混練したも
の、スチレンと無水マレイン酸との共重合体を相溶化剤
としてポリアミドとポリスチレンを溶融混練したもの等
が提案されている。(特公昭61−056249号公
報、米国特許3,966,839号)これらは、相溶性
が不十分で機械的性質が劣っていたり、耐熱が不十分で
熱が加わった時に変形をおこしたり、成型加工時に高温
で滞留すると熱分解したりする欠点を有していた。
【0005】特に、上記米国特許明細書記載の組成物は
相溶化剤として分子量1,000〜3,000という低
分子量のスチレン−無水マレイン酸共重合体を使用して
いるため、相溶性が不充分で、分散粒径は相当大きく、
また機械的性質は劣ると推定される。以上に述べたポリ
アミドとポリスチレンのアロイは優れた性能を有するが
耐熱性が低い、耐衝撃性が低いという欠点のためにホイ
ールキャップ用材料としては使用できなかった。ホイー
ルキャップには、ブレーキによる熱がかかることや、石
がぶつかる時の衝撃に耐える材料が必要とされる。
【0006】ポリアミドとポリフェニレンエーテルとエ
ラストマーとからなる樹脂組成物もホイールキャップ用
に有用な樹脂組成物として知られていたが、耐光変色が
強く塗装を厚くする必要があると言う欠点を有してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ポリアミドの吸水によ
る剛性低下や寸法変化を抑制し、ポリアミドとポリスチ
レンあるいはポリアミドとスチレンと無水マレイン酸の
共重合体との組成物の耐熱性が不足しない樹脂で耐光変
色が少ないホイールキャップ用材料が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成するために鋭意検討した結果、ポリアミド、ポリ
スチレンからなり、分散相が平均粒子径5μm以下でマ
トリックス中に微分散した樹脂組成物が優れた各種物性
を有し、自動車ホイールキャップ用樹脂組成物として適
していることを見出し本発明を完成するにいたった。
【0009】さらには、ポリアミドマトリックス、ポリ
スチレン及びポリフェニレンエーテルからなる樹脂組成
物であって、分散相の平均粒子径が5μm以下である樹
脂組成物がポリフェニレンエーテルの相溶化剤としての
作用が寄与して、より好適なホイールキャップ用樹脂組
成物を提供する。即ち、本発明は、(A)ポリアミド2
5〜80重量%、(B)ポリスチレン10〜50重量
%、(C)ポリフェニレンエーテル5〜40重量%及び
(D)ゴム状重合体0〜30重量%を含有し、(B)成
分と(C)成分の重量比が80/20〜30/70の範
囲で、且つ(B)成分と(C)成分の合計量が20〜7
0重量%であり、さらに(A)成分が連続相を、(B)
成分、(C)成分および(D)成分が分散相を形成して
なり、分散相の平均粒子径が5μm以下である樹脂組成
物が各成分割合を特定範としたことによって、より望
ましいホイールキャップ用樹脂組成物を提供する。
【0010】本発明において(A)成分として用いられ
るポリアミドは、ポリマー主鎖にアミド結合{ −NH
−C(=0)− }を有するものであって、加熱溶融出
来る物であれば、いずれも使用可能である。その代表的
なものとしては、4−ナイロン、6−ナイロン、6,6
−ナイロン、12−ナイロン、6,10−ナイロン、
6,6T−ナイロン(ε−カプロラクタム/ヘキサメチ
レンジアミン/テレフタル酸)、66,6T−ナイロン
(ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸/テレフタル
酸)、66,6I−ナイロン(ヘキサメチレンジアミン
/アジピン酸/イソフタル酸)、66,6T,6I−ナ
イロン(ヘキサメチレンジアミン/アジピン酸/テレフ
タル酸/イソフタル酸)、アジピン酸とメタキシリレン
ジアミンからのポリアミド、アジピン酸とアゼライン酸
及び2,2’−ビス(p−アミノシクロヘキシル)−プ
ロパンからのポリアミド、テレフタル酸と4,4’−ジ
アミノジシクロヘキシルメタンからのポリアミドおよび
これらの共重合ナイロンがあげられる。これらの中で、
6−ナイロン、6,6−ナイロン、6−6,6共重合ナ
イロン、66,6I−ナイロンの単独使用または併用が
好ましい。
【0011】本発明において(B)成分として用いられ
るポリスチレンとは、スチレン系化合物の単独重合体、
2種以上のスチレン系化合物の共重合体及びゴム質重合
体にスチレン系化合物をグラフトして得られる耐衝撃性
ポリスチレンを挙げることができる。スチレン系化合物
とは、一般式(1)
【0012】
【化1】
【0013】(式中、Rは水素、低級アルキルまたはハ
ロゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級ア
ルキルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る)で表される化合物を意味する。これらの具体例とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメチ
ルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等
が挙げられる。また、ゴム質重合体としては共役ジエン
系ゴム、共役ジエン系ゴムの一部または全部を水素添加
したゴムあるいはエチレン−プロピレン共重合体系ゴム
等が挙げられる。本発明のスチレン系樹脂の製造方法は
限定されるものではなく、当業者に良く知られている塊
状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれを用い
ても良い。
【0014】本発明において(C)成分として用いられ
るポリフェニレンエーテルは、下記一般式(2)
【0015】
【化2】
【0016】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 は、同一
または異なるアルキル基、アリール基、ハロゲン、水素
などの残基を示し、nは重合度を表す。)で示される繰
り返し単位からなる重合体である。その具体例として
は、ポリ(2、6−ジメチル−1、4−フェニレン)エ
ーテル、ポリ(2−メチル−6−エチル−フェニレン)
エーテル、ポリ(2、6−ジエチル01、4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−エチル−6−nプロピル−
1、4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−nブチル−1、4−フェニレン)エーテル、ポリ(2
−エチル−6−イソプロピル−1、4−フェニン)エー
テル、ポリ(2−メチル−6−クロル−1、4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエ
チル−1、4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチ
ル−6−クロロエチル−1、4−フェニレン)エーテル
などの単独重合体及びそれらの繰り返し単位からなる共
重合体などがあげられる。また、これらのポリフェニレ
ンエーテルは、その重合度が単独重合体、共重合体とも
に固有粘度〔η〕(クロロホルム溶液、30℃)で0.
30〜1.5、好ましくは0.35〜1.0の範囲のも
のが好適に用いられる。さらに、例えば特開平2−27
6823号公報、特開昭63−108059号公報、特
開昭59−59724号公報等に記載されている、炭素
−炭素二重結合を持つ化合物により変性されたポリフェ
ニレンエーテルも含む。
【0017】本発明において(D)成分として用いられ
るゴム状重合体としては、スチレン−ブタジエンブロッ
ク共重合体、水素化スチレン−ブタジエンブロック共重
合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、水素化
スチレン−イソプレンブロック共重合体、エチレン−プ
ロピレンエラストマー、エチレン系アイオノマー樹脂、
ゴム状のコアと非ゴム状ポリマーのシェルからなるコア
・シェルポリマーなどであり、特にスチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体およびブタジエン部分の一部または
すべてが水素化されたスチレン−ブタジエンブロック共
重合体が好ましい。また、これらのゴム状重合体を、エ
ポキシ化合物や不飽和カルボン酸およびその誘導体など
で変性したものを用いることもできる。
【0018】本発明組成物における(A)ポリアミド、
(B)ポリスチレン、(C)ポリフェニレンエーテル、
(D)ゴム状重合体の構成割合は、前記4成分の合計量
に基ずき、(A)成分が25〜80重量%、好ましくは
35〜70重量%、(B)成分が10〜50重量%、好
ましくは15〜40重量%、(C)成分が5〜40重量
%、好ましくは10〜30重量%、(D)成分が0〜3
0重量%、好ましくは5〜20重量%の範囲である。本
発明において、各成分を前記の構成割合にするのは、
(A)成分が25重量%未満では、ポリアミドを連続相
とすることが難しく、ポリアミドの特長である耐油性、
成形加工性等を損なうためである。一方、(A)成分が
80重量%を超えると、ポリアミドの欠点である耐水性
や寸法性が改良されず好ましくない。(B)成分と
(C)成分の比率は、重量比で80/20〜30/70
の範囲、好ましくは70/30〜40/60の範囲であ
る。(C)成分の割合がこの範囲より少ない場合は耐熱
性や衝撃性が劣り、又(C)成分の割合がこの範囲より
多い場合は紫外線による変色が大きいため好ましくな
い。
【0019】ポリアミドとポリスチレンとポリフェニレ
ンエーテルとからなる樹脂組成物の紫外線による変色
は、ポリアミドとポリフェニレンエーテルとからなる樹
脂組成物の紫外線による変色と比較して、変色の原因物
質であるポリフェニレンエーテルが単に希釈されること
以上に変色が少なくなり、ホイールキャップ用材料とし
て好ましい性能を有する。
【0020】またゴム状重合体は耐衝撃性向上のために
存在させることは好ましく、必要に応じて配合すればよ
いが、30重量%以上の配合は剛性および耐熱性が低下
し好ましくない。本発明組成物は、(A)成分が連続相
を、(B)成分、(C)成分および(D)成分が分散相
を形成してなることが必要であり、分散相の体積平均粒
子径は5μm以下であることが必要である。好ましくは
分散相の粒子が体積平均粒子径0.1〜3μmの範囲で
ある。分散粒子の粒子径は体積平均粒子径であり、具体
的な測定方法は、次の通りである。
【0021】ポリアミドをマトリックスとする本発明組
成物を蟻酸に溶解し、島津製作所(株)製レーザー回折
式粒度分布測定装置SALD2000にて、屈折率1.
70−0.20iの条件にて計測する。得られる体積基
準粒度分布の50%累積径が、本発明で言う平均粒径で
ある。次に、本発明組成物の一般的な製造方法について
説明するが、もちろん前記の各条件を満足していれば他
の製造方法を用いることもできる。
【0022】本発明組成物は、(A)ポリアミド、
(B)ポリスチレン、(C)ポリフェニレンエーテル、
(D)ゴム状重合体を溶融混合することにより得られ
る。溶融混合の際、変性剤として、分子内に、カルボン
酸基、酸無水物基、エポキシ基、アミノ基または水酸基
を有する化合物及びさらに炭素−炭素二重結合または三
重結合を同時に有する化合物を使用するのが好ましい。
それらの化合物の具体例としては、マレイン酸、フマル
酸、クロロマレイン酸、シス−4−シクロヘキセン−
1、2−ジカルボン酸及びこれらの酸無水物、エステ
ル、半アルキルエステル、アミド、イミド、クエン酸、
リンゴ酸等があげられるが、特に、α、β−不飽和ジカ
ルボン酸およびその誘導体、具体的には、マレイン酸及
び無水マレイン酸が好適である。これらの化合物は、そ
れぞれ単独で用いても良いし2種以上を組み合わせて用
いても良い。分子内にカルボン酸基、酸無水物基、エポ
キシ基、アミノ基または水酸基を有する化合物の添加量
は、前記(B)、(C)成分の合計量100重量部に対
して、0.05〜3重量部、好ましくは0.1〜1重量
部の範囲で選ぶ事が望ましい。この添加量が、0.05
重量部未満では、分散相の粒子径が大きくなり物性上好
ましくないし、また3重量部を超える添加量を用いても
それによる効果の増大はみられず、分解、変色等の不具
合が生じるし、経済的にも不利である。(B)成分のポ
リスチレンと(C)成分のポリフェニレンエーテルは、
予め溶融混合したものを用いても良いが、本発明組成物
を得るときに溶融混合することが工程の簡素化の上で好
ましい。
【0023】混練り方法は全成分を一括混練りしても良
いし、予め変性剤と共に(C)成分を予備混練りした後
に(A)成分、(B)成分および(D)成分を混練りす
る方法、変性剤と共に(B)成分および(C)成分を予
備混練りした後に(A)成分および(D)成分をを混練
りする方法、変性剤と共に(B)成分、(C)成分およ
び(D)成分を予備混練りした後に(A)成分を混練り
方法でも良い。
【0024】溶融混練りする温度及び時間は、使用する
ポリアミドの種類や、配合比によって任意に設定すれば
良いが、通常、240〜360℃、好ましくは280〜
340℃の範囲の温度が、また0.1〜10分、好まし
くは0.3〜3分程度の混練り時間が適当である。溶融
混練装置としては、1軸押出機、2軸押出機、ニーダ
ー、ロールなどを用いることができるが、特に好適なの
は押出機、中でも2軸押出機である。
【0025】本発明組成物には、所望に応じ全組成物1
00重量部に対し0〜50重量部の範囲で、他のポリマ
ー、各種安定剤、可塑剤、滑剤、難燃剤、あるいは粒子
状、繊維状の無機充填剤、ガラス繊維、カーボン繊維、
各種ウィスカーなどを添加することができる。
【0026】
【実施例】つぎに、実施例により本発明を具体的に説明
する。以下の実施例は、いずれも例示的なものであっ
て、本発明の内容を限定するものではない。実施例およ
び比較例において使用した成分は以下のものである。 (A)成分:ポリアミド A−1;ηr=2.01(95.5%硫酸、25℃)の
6,6−ナイロン A−2;ηr=2.45(95.5%硫酸、25℃)の
6−ナイロン (B)成分;ポリスチレン B−1;ポリスチレン単独重合体(旭化成工業(株)
製、旭化成ポリスチレン685) B−2;ポリブタジエンの全二重結合のうち30%が水
添された部分水添ポリブタジエンを12%含有する耐衝
撃性ポリスチレン (C)成分;ポリフェニレンエーテル C−1;固有粘度が0.38(30℃、クロロホルム
中)であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル C−2;固有粘度が0.50(30℃、クロロホルム
中)であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル (D)成分:ゴム状重合体 スチレンーブタジエンブロック共重合体(旭化成工業
(株)製、タフプレン200) また、得られた樹脂組成物については、次の方法に従っ
て評価した。
【0027】射出成形機(東芝機械(株)製IS80
C、シリンダー温度280℃、成形サイクル1分)で試
験片を作製し、次の物性測定ならびに試験を実施した。 (1)光変色性(△YI) 313nmでの光曝露を行い、測色計により光曝露前後
の試験片のYI値を測定し、その差△YIで評価した。
△YIの値が小さいほど耐光変色性(黄変度)に優れる
ことを意味する。 (2)アイゾッド衝撃強度(IZOD) ASTM D−256、ノッチ付き (3)加熱変形温度(HDT) ASTM D−648、4.6kg/cm2 荷重 (4)分散粒子径 前記した方法により、レーザー式粒度計で測定した。
【0028】
【実施例1】(B−1)成分を16重量部、(C−1)
成分を24重量部および変性剤としての無水マレイン酸
0.16重量部を、スクリュー径25mmの同方向回転
二軸押出機のトップ(前段)から供給し、(A−1)成
分を50重量部、(D)成分を10重量部、(F)安定
剤としてのトリ(2,4−ジターシャリブチルフェニ
ル)フォスファイト(チバガイギー社製、イルガフォス
168)0.15重量部、酸化亜鉛0.15重量部、硫
化亜鉛0.15重量部および(E)着色剤としての酸化
チタン0.5重量部とカーボン0.0015重量部を押
出機途中(中段)から供給して、300℃、300rp
mで押出混練りし、組成物ペレットを得た。ついで前記
した方法により各種試験を行った。結果を表1に示す。
【0029】
【実施例2〜4、比較例1〜4】(A)〜(D)成分を
表1に示す組成に変えた以外は、実施例1と同様に行っ
た。
【0030】
【実施例6〜8】(A)〜(D)成分を表2に示す組成
とし、(E)着色剤としての酸化チタンを3重量部およ
びカーボンを0.05重量部にして、それ以外は実施例
1と同様に行った。結果を表2に示す。
【0031】
【実施例9】(C)成分を(C−1)に代え、変性剤と
しての無水マレイン酸を0.05重量部とした以外は、
実施例と同様に行った。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、耐熱性、耐衝撃
性、耐油性、成形加工性及び耐光性に優れ、成形品剥離
がなく、吸水時の寸法変化、剛性低下の少ない自動車ホ
イールキャップ用材料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/526 C08L 21/00 C08L 21/00 25/00 25/00 71/12 71/12 B60B 7/00 S

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリアミドマトリックス、ポリスチレン
    及びポリフェニレンエーテルからなる樹脂組成物であっ
    て、分散相の平均粒子径が5μm以下である自動車ホイ
    ールキャップ用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)ポリアミド25〜80重量%、
    (B)ポリスチレン10〜50重量%、(C)ポリフェ
    ニレンエーテル5〜40重量%及び(D)ゴム状重合体
    0〜30重量%を含有し、(B)成分と(C)成分の重
    量比が80/20〜30/70の範囲で、且つ(B)成
    分と(C)成分の合計量が20〜70重量%であり、さ
    らに(A)成分が連続相を、(B)成分、(C)成分お
    よび(D)成分が分散相を形成してなり、分散相の平均
    粒子径が5μm以下であることを特徴とする自動車ホイ
    ールキャップ用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (E)着色剤として、酸化チタンおよび
    /またはカーボンを(A)〜(D)成分の合計量100
    重量部に対して50重量部以下の範囲で含有することを
    特徴とする請求項1または2に記載の自動車ホイールキ
    ャップ用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 (F)安定剤として、トリ(2,4−ジ
    ターシャリブチルフェニル)フォスファイト、酸化亜鉛
    および硫化亜鉛からなる群から選ばれる1種以上を、
    (A)〜(D)成分の合計量100重量部に対して50
    重量部以下、または(E)成分を含有する場合には
    (E)と(F)の合計量が(A)〜(D)成分の合計量
    100重量部に対して50重量部以下の範囲で含有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の自動
    車ホイールキャップ用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 (E)および/または(F)を押出機の
    途中から添加し、溶融混練することを特徴とする請求項
    3または4記載の自動車ホイールキャップ用樹脂組成
    物。
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