JP3405188B2 - 透過型スクリーン - Google Patents

透過型スクリーン

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JP3405188B2 JP09925698A JP9925698A JP3405188B2 JP 3405188 B2 JP3405188 B2 JP 3405188B2 JP 09925698 A JP09925698 A JP 09925698A JP 9925698 A JP9925698 A JP 9925698A JP 3405188 B2 JP3405188 B2 JP 3405188B2
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  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶透過型プロジ
ェクションテレビ等に使用される透過型スクリーンに係
わり、特に、最も最外面の観察側の表面に傷が付くこと
を防止した透過型スクリーン用レンチキュラーシートに
関する。
【0002】
【従来の技術】画像投写装置であるCRT方式のプロジ
ェクションテレビにおいて、赤、 青、緑の発光面を持つ
3本の投写管が水平方向一列に並べられており、このた
め従来、この種のプロジェクションテレビには色ずれを
防止するために表裏両面にシリンドリカルレンズ群を配
列した両面レンチキュラーシートが用いられてきた。
【0003】一方、近年透過型液晶プロジェクションテ
レビが普及しつつある。液晶プロジェクションテレビの
場合、その投射機構により3管式のCRT方式と比較し
て、赤、 青、緑の色ずれの問題がないために、両面にシ
リンドリカルレンズ群を配列した両面レンチキュラーシ
ートを用いる必要がなく、片面にシリンドリカルレンズ
群を配列した片面レンチキュラーシートが使用できる。
【0004】従来、レンチキュラーシートの成型する方
法として、金型を製作し、下記の様な成型方法が取られ
ていた。 (1)ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂等の透
明樹脂シートを加熱し、熱溶融状態で平プレスにて、金
型を用いて型押しする方法。 (2)エクストル−ダによる溶融押出し成型にて、溶融
状態で押し出される樹脂表面にエンボスロール金型を用
いて型押しする。 (3)紫外線または電子線硬化性樹脂組成物をエンボス
ロール金型の成型面に塗工し、透明基材をエンボスロー
ル金型に供給し、前記透明基材を介して紫外線または電
離放射線を照射し、前記樹脂を硬化させると同時に樹脂
成型物であるレンズを透明基材に重合接着せしめるか、
または透明基材に前記樹脂を塗工し、エンボスロール金
型に供給し、前記透明基材を介して紫外線または電離放
射線を照射し、前記樹脂を硬化させると同時に樹脂成型
物であるレンズを透明基材に重合接着せしめる方法等が
挙げられる。
【0005】上述のように、レンチキュラーシートは樹
脂の成形によって製造されていた。しかし、透過型スク
リーンを構成するレンチキュラーシートは、テレビの外
装として表面を直接外部にさらされており、レンチキュ
ラーシートの材質は、前述したように樹脂であるため
に、埃りが付着し易く、表面を拭いたりするときに傷つ
き易いという問題点があった。
【0006】また、上記の問題を解決するために、液状
のハードコート剤をディプコート法、ロールコート法等
の方法でスクリーン部材の観察面の表面に塗布し、耐擦
傷性のハードコート層を形成していた。しかし、少なく
ても片面に凹凸状のシリンドリカルレンズ群を有するレ
ンチキュラーシートの様なスクリーン部材の表面に液状
のハードコート剤を所定の厚さで、精度良く、均一に塗
布することは困難であった。また、スクリーンサイズの
大型化に伴って、大面積の部材に精度良く、均一に塗布
する塗布装置はおおがかりな装置となり製造上、スクリ
ーンのコストアップの要因になっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
問題点を鑑みてなされたもので、プロジェクションテレ
ビの透過型スクリーンに使用される水平レンチキュラー
シートの最も最外面の観察側の表面に傷が付くことを防
止できる安価な透過型スクリーン用ンチキュラーシート
を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記の手段
によって解決できる。すなわち、請求項1記載に係わる
発明は、投写器側から順に、フレネルレンズシートと、
投写光を水平方向にのみ屈折させる作用を持つ、片面に
シリンドリカルレンズ面を有する水平レンチキュラーシ
ート、とを有する透過型スクリーンにおいて、 前記レン
チキュラーシートのレンズ面と反対側に、 一方の面に、
活性エネルギー線硬化型樹脂を主成分とし、層内に光拡
散材を混入してなるハードコート層が形成されてなる拡
散材を混入した樹脂板を、前記ハードコート層が最外面
に配置されるように配設した構成であることを特徴とす
る透過型スクリーンである。
【0009】請求項2に係わる発明は、前記ハードコー
ト層は、さらに層内に帯電防止剤を混入した構成である
ことを特徴とする請求項1記載の透過型スクリーンであ
る。
【0010】請求項3に係わる発明は、前記ハードコー
ト層は、ハードコート転写箔から転写されたものである
ことを特徴とする請求項1または2に記載の透過型スク
リーンである
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】<作用>本発明によれば、プロジェクショ
ンテレビの透過型スクリーンに使用される水平レンチキ
ュラーシートの最も観察側の表面にハードコート層を形
成されているために、傷が付くことを防止でき、耐久性
の高い透過型スクリーン用レンチキュラーシートが得ら
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態につい
ての一例を図面を参照しながら詳細に説明する。図1
は、水平レンチキュラーシートのレンズ面の反対側の面
に、直接、耐擦傷性のハードコート層を形成した本発明
の透過型スクリーン用レンチキュラーシートの一例を示
す。図2は、本発明で使用されるハードコート転写箔の
構成の一例を示す。図3は、水平レンチキュラーシート
のレンズ面と反対側の面に直接、耐擦傷性のハードコー
ト層を形成した本発明の透過型スクリーン用レンチキュ
ラーシートの製造方法の一実施例を示す。図4、水平レ
ンチキュラーシートのレンズ面と反対側の面に、一方の
面にハードコート層の形成され透明樹脂基板のハードコ
ート層が最も最外面の観察側に配置するように、粘着層
を介して配設した本発明の透過型スクリーン用レンチキ
ュラーシートの一例を示す。図5は、水平レンチキュラ
ーシートのレンズ面と反対側の面に、一方の面にハード
コート層の形成され透明樹脂基板のハードコート層が最
も最外面の観察側に配置するように、粘着層を介して配
設した本発明の透過型スクリーン用レンチキュラーシー
トの製造方法の一実施例を示す。
【0019】まず、図1に基づいて、水平レンチキュラ
ーシートのレンズ面と反対側の面に、直接、耐擦傷性の
ハードコート層を形成した本発明の透過型スクリーン用
レンチキュラーシートの一例について説明する。投写器
(図示せず)側から順に、フレネルシート( 図示せず)
と、投写光を水平方向にのみ屈折させる作用を持つ拡散
材の含まない透明な水平レンチキュラーシート3の反対
側の平坦面に紫外線硬化型樹脂層4が形成されており、
レンチキュラーシート3を介して紫外線を照射し、光学
的に、シリンドリカルレンズ2によって集光して硬化し
た部分以外の粘性を有する未硬化部分にのみ黒色遮光層
5が、水平レンチキュラーシート3の非集光部である所
定の位置に配列ている。該黒色遮光層5が形成された面
に、直接、ハードコート転写箔より転写されたハードコ
ート層6を形成したことを特徴とする透過型スクリーン
用レンチキュラーシート1である。
【0020】本発明のレンチキュラーシートは、ポリス
チレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、アクリル樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂等の透明樹脂、また
は紫外線または電子線硬化性樹脂組成物から成形される
が、特に材質に限定されるものではない。
【0021】本発明のレンチキュラーシートのレンズ面
と反対側の面に形成する紫外線硬化性樹脂層は、粘着性
を有するもので、紫外線の照射によって、その粘着性が
消失する特性を持つ紫外線硬化性樹脂であれば良く、特
に限定されない。上記特性を有するフィルム状の紫外線
硬化型樹脂(例えばデュポン社製商品名「クロマリ
ン」)をラミネートして形成したものでも良い。
【0022】黒色遮光層は、カーボンブラック、黒色の
顔料、金属塩、あるいは黒色に着色したアクリル樹脂、
有機シリコーン樹脂、ポリスチレン、尿素樹脂、ホルム
アルデヒド縮合物等が挙げられるが、特に限定されるも
のではない。
【0023】本発明のハードコート層は、下記のハード
コート転写箔を使用して、基材に転写形成されるもので
ある。本発明で使用されるハードコート転写箔の一例を
図2に基づいて詳細に説明する。基材シート8の一方の
面に離型層9を介して活性エネルギー線硬化型樹脂の硬
化物からなるハードコート層6が形成されており、更に
そのハードコート層6の表面に粘着剤層10、剥離可能
な保護層11をこの順に設けた構成のハードコート転写
箔7である。
【0024】ハードコート転写箔に使用する基材シート
は、従来公知の何れの基材シートでもよく、例えば、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレー
ト/イソフタレート共重合体、ポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステルフィルム、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィンフィ
ルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニルリデン
フィルム、エチレン/ビニルアルコール共重合体フィル
ム、ポリカーボネートフィルムポリアミドフィルム等の
プラスチックフィルムの単層又は積層体、上質紙上にポ
リオレフィンを形成したもの等の各種の加工紙等が使用
できる。
【0025】従来のハードコート転写箔に使用されてい
る上記基材シートの表面に設ける剥離層は、その上に設
けるハードコート層に対する接着性が基材シートに対す
る接着性より小さい樹脂であり、特に好ましいものは1
0乃至100μm程度の厚みのシリコン系の離型ポリエ
チレンテレフタレートである。
【0026】上記樹脂からなる離型層を形成するには、
上記樹脂の水分散体又は有機溶剤溶液を調整し、この塗
工液を、例えば、ブレードコーティング、ロッドコーテ
ィング、ナイフコーティング、リバースロール、スプレ
ーコーティング、オフセットグラビアコーティング等、
任意の塗布方法により上記の基材シート上に塗布し乾燥
することによって形成される。
【0027】この際、形成される離型層の厚みも重要で
あり、2μm以下、好ましくは0.1乃至1.0μmの
厚みである。
【0028】上記離型層の上に設けるハードコート層
は、電離活性エネルギー線硬化型塗料から形成する。特
に好ましい電離活性エネルギー線硬化型塗料は電子線硬
化型塗料及び紫外線硬化型塗料である。電子線硬化型塗
料及び紫外線硬化型塗料は後者が光重合開始剤や増感剤
を含有することを除いて成分的には同様なものであり、
一般的には皮膜形成成分としてその構造の中にラジカル
重合性の二重結合又はエポキシ基を有するポリマー、オ
リゴマー、モノマー等を主成分とするものである。本発
明に好ましいものは、皮膜形成成分がアクリレート系の
官能基を有するもの、例えば、比較的低分子量のポリエ
ステル樹脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタ
ール樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン
樹脂、多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アク
リレート等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性希
釈剤としてエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、
N―ビニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能
モノマー、例えば、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ヘキサンジオール(メタ)アクリレ
ート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペン
タエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1、6
―ヘキサジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチ
ルグリコール(メタ)アクリレート等を比較的多量に含
有するものである。このような多官能(メタ)アクリレ
ート系の電離活性エネルギー線硬化型塗料を使用するこ
とによって、表面硬度、透明性、耐摩擦性、耐擦傷性等
に優れたハードコート層を形成することができる。
【0029】又、上記の電子線硬化型塗料及び紫外線硬
化型塗料とするには、この中に光重合開始剤として、ア
セトフェノン類、ベンゾフェノン、ミヒラーベンゾイル
ベンゾエート、α―アミロキシムエステル、テトラメチ
ルチウラムモノサルファイド、チオキサントン類や光増
感剤としてn―ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ
―n―ブチルホスフィン等を混合して用いることができ
る。更に、光拡散材、帯電防止剤等必要に応じて、上記
塗料に添加することもできる。
【0030】又、それらの硬化方法も従来技術がそのま
ま使用でき、各種電子線加速機から放出される50乃至
1,1000kev 、好ましくは100乃至300kev の
エネルギーを有する電子線等が使用され、紫外線硬化の
場合は超高圧水銀灯、高圧水銀灯キセノンアーク、メタ
ルハライドランプ等の光源から発する紫外線等が利用で
きる。
【0031】以上の如き硬化塗料は、例えば、ブレード
コーティング、ロッドコーティング、ナイフコーティン
グ、リバースロールコーティング、スプレーコーティン
グ、オフセットグラビアコーティング等の任意の塗布方
法により上記の離型層上に塗布されるが、特に塗布厚の
精度、塗布表面の平滑性等に優れたグラビアコーティン
グ、グラビアリバースコーティング、リバースロールコ
ーティング、オフセットグラビアコーティング方法等が
好適である。
【0032】又、上記の硬化型塗料の塗布量は少なすぎ
ると十分な表面硬度や耐擦傷性のハードコート層が得ら
れず、多すぎると硬化速度の低下や硬化時の基材シート
のカール等の歪みを生じる為、乾燥時の厚みで1乃至5
0μm、特に1.5乃至20μmの範囲が好適である。
【0033】使用する接着剤としては、感圧接着剤が使
用できる。アクリル系樹脂に対して接着性の大きいもの
であれば良く、特に限定されるものではない。
【0034】保護層としては、PET、PP等の各種フ
ィルムが用いられるが、好ましくは離型処理が施された
PETフィルムが望ましい。しかし、特に限定されるも
のではない。
【0035】本発明のハードコート転写箔使用する方法
は、例えば、ハードコート転写箔を被転写材の表面に接
着材層を対向させて重ね、圧力をかけて被転写材にハー
ドコート層を転写させ、次いで基材シートを剥離するこ
とによって転写できる。
【0036】次に、水平レンチキュラーシートのレンズ
面と反対側の面に、直接、耐擦傷性のハードコート層を
形成した本発明の透過型スクリーン用レンチキュラーシ
ートの製造方法の一例について図3に基づいて詳細に説
明する。本発明で用いられるレンチキュラーシート3
(図3(a) )は、既に述べたように透明樹脂板を加熱平
プレス成型する方法、エクストル−ダによる透明樹脂を
溶融押出し成型する方法または金型を用いて型押しする
方法または紫外線または電子線硬化性樹脂組成物を用い
て紫外線または電離放射線を照射して成型する方法等に
よって成形されるが、特に材質および成型方法に限定さ
れるものではないが、エクストル−ダによる溶融押出し
成型、紫外線または電子線硬化性樹脂を用いた紫外線ま
たは電離放射線を照射して成型する方法が成型効率の点
から望ましい。
【0037】上記レンチキュラーシート3の平坦面に、
粘着性を有するもので、紫外線の照射によって、その粘
着性が消失する特性を持つ紫外線硬化性樹脂層4を塗布
または上記特性を有するフィルム状の紫外線硬化型樹脂
(例えばデュポン社製クロマリン)をラミネートにより
形成しても良い。(図3(b) )紫外線硬化性樹脂層4の
厚さは10乃至30μmの厚さが望ましい。
【0038】次に、レンチキュラーシートのレンズを介
して紫外線を照射し、レンズ作用によって集光して硬化
した部分4a以外の紫外線硬化性樹脂層4の未硬化部分4b
に前記樹脂の粘性を利用して、黒色の粉体トナーを未硬
化部分4bのみに付着させ、黒色遮光層5を形成する。
(図3(c) )
【0039】黒色粉体トナーとしては、黒色の色素、顔
料、カーボン、金属塩あるいは黒色に着色したアクリル
樹脂、有機シリコーン樹脂、ポリスチレン、尿素樹脂、
ホルムアルデヒド縮合物等が挙げられるが、特に限定さ
れるものではない。必要に応じて、2種類以上の黒色粉
体トナーを組み合わせて使用してもよい。
【0040】または、レンチキュラーシートのレンズを
介して紫外線を照射し、レンズ作用によって集光して硬
化した部分4a以外の紫外線硬化性樹脂層4の未硬化部分
4bに前記樹脂の粘性を利用して、黒色の着色層を有する
転写シート(図示せず)を着色層側で重ね合わせ、未硬
化部分の前記樹脂の粘性を利用して、前記着色層を未硬
化部分4bにのみ付着させた後、硬化部分の着色層をレン
ズシートから剥離することにより、黒色遮光層5を形成
しても良い。前記転写シートは、黒色の着色層を有する
転写シートであれば、転写シートの材質、構成等に特に
限定されるものではなく汎用の転写シートが使用でき
る。
【0041】次に、ハードコート転写箔7の保護層11
を剥がし、水平レンチキュラーシートの反対面に形成さ
れた黒色遮光層5の面にハードコート転写箔の接着層の
面と重ね合わせ、加圧ロール12、12′に通して、圧
力をかけて転写箔を積層、接着させる。(図2( d) )
【0042】次いで、基材シート8を離型層9の面より
剥離することによって水平レンチキュラーシートにハー
ドコート層6を転写形成できる。水平レンチキュラーシ
ートの最も観察側の平坦面に直接、耐擦傷性のハードコ
ート層6を形成した本発明の透過型スクリーン用レンチ
キュラーシート1が得られる。(図2( e) )
【0043】次に、図4に基づいて、水平レンチキュラ
ーシートのレンズ面と反対側の面に、一方の面にハード
コート層の形成され透明樹脂板のハードコート層が最も
最外面の観察側に配置するように、粘着層を介して配設
した本発明の透過型スクリーン用レンチキュラーシート
の一例について説明する。投写光を水平方向にのみ屈折
させる作用を持つ拡散材の含まない透明な水平レンチキ
ュラーシート3の反対側の平坦面に紫外線硬化型樹脂層
4が形成されており、レンチキュラーレンズを介して紫
外線を照射し、光学的に、シリンドリカルレンズ2によ
って集光して硬化した部分以外の粘性を有する未硬化部
分にのみ黒色遮光層5が、水平レンチキュラーシートの
非集光部である所定の位置に配列ている。該黒色遮光層
5が形成された面に、一方の面にハードコート層6の形
成され透明樹脂板14のハードコート層6が最も最外面
の観察側に配置するように、粘着層13を介して配設さ
れてた本発明の透過型スクリーン用レンチキュラーシー
ト1である。
【0044】上記の本発明のレンチキュラーシートの材
質およびその成型方法、レンチキュラーシートのレンズ
面と反対側の平坦面に形成する紫外線硬化性樹脂層、黒
色遮光層については、既に前述した水平レンチキュラー
シートのレンズ面と反対側の面に、直接、耐擦傷性のハ
ードコート層を形成した本発明の透過型スクリーン用レ
ンチキュラーシートで使用した同様のものを使用でき
る。
【0045】次に、上記の水平レンチキュラーシートの
最も観察側の平坦面に、一方の面にハードコート層の形
成され透明樹脂板のハードコート層が最も最外面の観察
側に配置するように、粘着層を介して配設された本発明
の透過型スクリーン用レンチキュラーシートを製造する
方法の一例を図5に基づいて詳細に説明する。
【0046】上記透明樹脂板は、拡散材を混入分散させ
たものを使用する。拡散材は、粉末ガラス、ガラスビー
ズ、微粉砕ガラス繊維、酸化チタン、炭酸カルシウム、
二酸化珪素(シリカ)、酸化アルミニウム、各種粘土等
の無機粉末または架橋重合体樹脂微粒子等の樹脂粉末等
挙げることができるが、微粉末シリカが光拡散性の点か
ら望ましい。また、透明樹脂板に混入分散させる拡散材
の添加量は、目的に応じて適宜選択できる。本発明は、
特に拡散材の種類および添加量は限定されない。
【0047】ハードコート転写箔7の保護層11を剥が
し、水平レンチキュラーシートの反面に形成された黒色
遮光層5の面と重ね合わせ、加圧ロール12、12′に
通して、圧力をかけて被転写材である透明樹脂板の一方
の面に積層、接着させる。(図5( f) )
【0048】次に、既に述べたと同様の方法で製造した
本発明に使用する黒色遮光層を形成したレンチキュラー
シート(図5( g) )の黒色遮光層の面に粘着層13を
設け(図5( h) )、その粘着層13の面に、ハードコ
ート層を接着せしめた透明樹脂基板の基板面を重ね合わ
せ、加圧ロール12、12′を通し、粘着層13を介し
て圧着積層する。(図5( i) )その後、ハードコート
転写箔の基材シート8を離型層9の面から剥離除去し、
水平レンチキュラーシートの最も観察側の平坦面に、一
方の面にハードコート層の形成され透明樹脂板のハード
コート層が最も観察側に配置するように、粘着層13を
介して接着して、本発明の透過型スクリーン用レンチキ
ュラーシート1が得られる。(図5( j) )
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プロジェクションテレビ等の観察側の最外面の表
面に傷が付かない耐久性のある安価な透過型スクリーン
用レンチキュラーシートを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水平レンチキュラーシートのレンズ面の反対側
の面に、直接、耐擦傷性のハードコート層を形成した本
発明の透過型スクリーン用レンチキュラーシートの斜視
図。
【図2】本発明で使用されるハードコート転写箔の構成
の一例を示す断面図。
【図3】水平レンチキュラーシートのレンズ面と反対側
の面に、直接、耐擦傷性のハードコート層を形成した本
発明の透過型スクリーン用レンチキュラーシートの製造
方法の一実施例の工程を示す図。
【図4】水平レンチキュラーシートのレンズ面と反対側
の面に、一方の面にハードコート層の形成され透明樹脂
板のハードコート層が最も最外面の観察側に配置するよ
うに、粘着層を介して配設された本発明の透過型スクリ
ーン用レンチキュラーシートの一例を示す斜視図。
【図5】水平レンチキュラーシートのレンズ面と反対側
の面に、一方の面にハードコート層の形成され透明樹脂
板のハードコート層が最も最外面の観察側に配置するよ
うに、粘着層を介して配設された本発明の透過型スクリ
ーン用レンチキュラーシートのの製造方法の一実施例の
工程を示す図。
【符号の説明】
1 ………… 本発明の透過型スクリーン用レンチキュ
ラーシート 2 ………… シルンドリカルレンズ 3 ………… レンチキュラーシート 4 ………… 紫外線硬化性樹脂層 5 ………… 黒色遮光層 6 ………… ハードコート層 7 ………… ハードコート転写箔 8 ………… 基材シート 9 ………… 離型層 10、13 …… 粘着層 11 ……… 保護層 12、12´……加圧ロール 14 ……… 透明樹脂板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 21/62 G02B 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投写器側から順に、フレネルレンズシート
    と、投写光を水平方向にのみ屈折させる作用を持つ、片
    面にシリンドリカルレンズ面を有する水平レンチキュラ
    ーシート、とを有する透過型スクリーンにおいて、 前記レンチキュラーシートのレンズ面と反対側に、 一方の面に、活性エネルギー線硬化型樹脂を主成分と
    し、層内に光拡散材を混入してなるハードコート層が形
    成されてなる拡散材を混入した樹脂板を、前記ハードコ
    ート層が最外面に配置されるように配設した構成である
    ことを特徴とする透過型スクリーン。
  2. 【請求項2】前記ハードコート層は、さらに層内に帯電
    防止剤を混入した構成であることを特徴とする請求項1
    記載の透過型スクリーン。
  3. 【請求項3】前記ハードコート層は、ハードコート転写
    箔から転写されたものであることを特徴とする請求項1
    または2に記載の透過型スクリーン
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