JP3403789B2 - シート用サスペンション装置 - Google Patents

シート用サスペンション装置

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JP3403789B2 JP33207893A JP33207893A JP3403789B2 JP 3403789 B2 JP3403789 B2 JP 3403789B2 JP 33207893 A JP33207893 A JP 33207893A JP 33207893 A JP33207893 A JP 33207893A JP 3403789 B2 JP3403789 B2 JP 3403789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にトラック等の自動
車などの車両に設置されるシートのサスペンション装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシート用サスペンション装置
は、通常、車両の床上に固定されるロアフレームと、こ
の上方に配し車両用シートのシートクッション(図示せ
ず)を支持するアッパーフレームと、このアッパーフレ
ームと前記ロアフレームとの間に組付けられて該アッパ
ーフレームを上下動可能に案内支持するXリンク機構
と、アッパーフレームに生じる荷重を支えてシートに上
方への付勢力(サスペンション力)を付与する付勢機構
並びに車両床面からの衝撃・振動を減衰するダンパー
(ショックアブソーバ)などを備えて構成されている。
【0003】こうしたサスペンション装置の付勢機構
は、従来ではXリンク機構を上に伸長させる方向に付勢
する引っ張りコイルばねを用いたものが多いが、この引
っ張りコイルばねの場合、シートの着座者等の負荷が該
引っ張りコイルばね、特に両端末のフック部に集中的に
作用するために、着座者からの過剰な負荷や経年変化に
伴うばね材の劣化などで、該引っ張りコイルばねの両端
末のフック部が変形・破損し易い。また、その引っ張り
コイルばねの両端末のフック部が振動等により左右にず
れる虞れがある。
【0004】そこで、こうした不具合を解消すべく、引
っ張りコイルばねに代え、圧縮ばねを用いた付勢機構を
持つサスペンション装置が、例えば特開平4−2665
39号公報などにより知られている。
【0005】この付勢機構は、Xリンク機構の一方の左
右リンクアームの後側上端部をアッパーフレーム上方に
突設させ、この左右上端部間に連結した連結ロッドから
レバーを介してリアプレートを該リンク機構の伸縮動に
連動して前後動可能に設けると共に、このリアプレート
から前方に複数本の段付きボルトを突出し、これらボル
ト前端に該リアプレートと連動して前後動するフロント
プレートを設け、一方、アッパーフレーム上の前側寄り
に操作ハンドルにより位置調整可能に係止片を設け、こ
の係止片に前端を連結したシャフトを前記フロントプレ
ート(可動ばね受体)の中央穴にスライド可能に貫通し
て後方に延出し、このシャフトの後端に固定してスライ
ドプレート(ばね受座)を前記フロントプレートと対向
して設け、このスライドプレートと前記フロントプレー
トとの間に2個の圧縮ばねを並設してなる構成である。
【0006】こうした構成の付勢機構付きサスペンショ
ン装置であれば、圧縮ばねの両端をフロントプレートと
スライドプレートで受るので、前記引っ張りばねを用い
た場合の不具合を解消できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記構
成のサスペンション装置では、付勢機構としての圧縮ば
ねの前端を受けるフロントプレート(可動ばね受体)
を、Xリンク機構の左右リンクアームのアッパーフレー
ム上方に突出する上端側部にレバーとリアプレートと段
付きボルトを介して連動させた構成であるので、それら
圧縮ばねとフロントプレートは勿論のこと、該圧縮ばね
の後端を受けるスライドプレート及びこの位置調整用の
操作ハンドル、係止片、シャフトと言った構成部材を、
全てアッパーフレーム上側位置に設けなければならな
い。つまり、付勢機構の各構成部材を設置するスペース
をアッパーフレームの上側に確保する必要があり、その
分、サスペンション装置全体高さが非常に高くなってし
まい、近年の傾向として、床面からのシートの座面高さ
をできる限り低く設定する要望が強いのに対し、逆行す
る問題が生じる。
【0008】本発明は前記事情に鑑みなされ、その目的
とするところは、従来の引っ張りコイルばねを用いたタ
イプの不具合を無くすと共に、圧縮ばねを用いた付勢機
構の改善により、サスペンション全体高さを非常に低く
して、床面からのシートの座面高さを大幅に低く設定で
きるシート用サスペンション装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段と作用】請求項1の発明
は、前記目的を達成するために、シートを支持するアッ
パーフレームを、左右一対ずつのリンクアームを互いに
クロスさせて枢着した上下方向に伸縮可能なXリンク機
構を介して、ロアフレーム上に上下動可能に案内支持す
ると共に、アッパーフレームに生じる荷重を支えてシー
トを弾性支持する付勢機構を備えてなるシート用サスペ
ンション装置において、前記付勢機構を、Xリンク機構
の前記リンクアームの下端部に設けられ該リンク機構の
伸縮動に伴い該下端部と連動して前後動する下端側連結
ロッドと、前記下端側連結ロッドに固定されて前記リン
ク機構の伸縮動に伴い前後方向に回動する回動レバー
と、前記回動レバーに取付けられて該回動レバーの回動
に伴い前後方向に移動する可動ばね受体と、前記ロアフ
レーム側に前記可動ばね受体と前後で対向させて保持し
たばね受座と、このばね受座と前記可動ばね受体との間
に介在した圧縮コイルばねとで構成したことを特徴とす
る。
【0010】こうした構成のシート用サスペンション装
置であれば、付勢機構に圧縮ばねを用いたので、従来の
引っ張りコイルばねの両端末のフック部の変形・破損な
どの不具合が無くなる。しかも、付勢機構の圧縮ばねを
受ける可動ばね受体を、Xリンク機構の下端側の部材と
連動して該リンク機構の伸縮動に伴い前後動する状態と
し、且つこれと前後で対向して圧縮ばねを受けるばね受
座をロアフレーム側に保持させたので、これらの付勢機
構の各構成部材がアッパーフレームの下方、即ちロアフ
レーム内上部付近に配置することになり、従来の如くア
ッパーフレームの上側に付勢機構の設置スペースを確保
する必要が全くなくなり、これにてサスペンション装置
全体高さを非常に低く構成できて、床面からのシートの
座面高さを大幅に低く設定可能となる。
【0011】請求項2の発明のシート用サスペンション
装置は、前記圧縮コイルばねの内側に調整用シャフトが
挿通され、該調整用シャフトの一端側に前記付勢機構の
ばね受座が接続され、該調整用シャフトの他端側に設け
た操作部の操作により前記調整用シャフトを介し前記ば
ね受座を前後方向に位置調整可能に設けて前記圧縮コイ
ルばねの付勢力を可変し得る構成としたことを特徴とす
る。これにて、前記発明の作用に加え、更に着座者が簡
単な操作により、自分の好みや体重等に応じて圧縮ばね
の付勢力(サスペンション力)を任意に調整できるよう
になる。
【0012】請求項3の発明のシート用サスペンション
装置は、前記構成の可動ばね受体とばね受座と圧縮コイ
ルばねとを備えた付勢機構を、ロアフレーム側とアッパ
ーフレーム側との間に設けたダンパーの両サイドにそれ
ぞれ一組ずつ互いに並列して設けていること特徴とす
る。こうすることで、2個の圧縮ばねが併設できて十分
なサスペンション力を確保可能となる。また、その両付
勢機構の相互間の中央部位にシートの振動減衰用のダン
パーが設置できてバランス良く機能するようになると共
に、それらの配置構成がアッパーフレームとロアフレー
ムとの相互間の狭い空間に非常にうまくできる。
【0013】請求項4の発明のシート用サスペンション
装置では、Xリンク機構の左右一対ずつのリンクアーム
の互いの枢着点が当該リンクアームの上下方向中間より
も下方に偏心せしめられていることを特徴とする。これ
にて、Xリンク機構の左右一対ずつのリンクアームの上
下端側の連結ロッド等の部材が相互に前後にずれるの
で、アッパーフレームがロアフレームに接する程下降し
ても、リンクアーム同士が緩衝せず、更に一層、サスペ
ンション装置全体高さを低くできるようになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、図1(a)(b)はシート用サスペンシ
ョン装置のXリンク機構の最大伸長時(アッパーフレー
ム上昇限時)と最大短縮時(アッパーフレームの下降限
時)との断面図、図2は平面図、図3は斜視図、図4は
一部省略した分解斜視図である。
【0015】まず、図中符号1は車両の床上に締結固定
されるロアフレームを示し、2はロアフレーム1の上方
に配し図示しない車両用シートのシートクッションを直
接或いは前後スライド調整機構やチルト機構を介在して
支持するアッパーフレームを示し、3はアッパーフレー
ム2とロアフレーム1との間に組付けられて該アッパー
フレーム2を上下動可能に案内支持するXリンク機構を
示している。4はアッパーフレームに生じる荷重を支え
る付勢機構を示し、5は床面からの衝撃・振動等を減衰
するダンパー(ショックアブソーバ)を示している。
【0016】前記Xリンク機構3は、左右一対ずつの第
1リンクアーム11及び第2リンクアーム12を備え、
その左右の第1リンクアーム11の上下端が丸パイプ等
の連結ロッド13で連結して一体化され、左右の第2リ
ンクアーム12の上下端も丸パイプ等の連結ロッド14
で連結して一体化されている。そしてその第1リンクア
ーム11と第2リンクアーム12とが互いにX状にクロ
スさせられて左右一対の枢軸15により上下方向に伸縮
可能(縮拡可能)に枢着してなる構成である。
【0017】なお、その左右の枢軸15は、第1リンク
アーム11と第2リンクアーム12との互いの枢着点が
当該リンクアームの上下方向中間よりも下方に偏心せし
められている。即ち、第1リンクアーム11及び第2リ
ンクアーム12の枢軸15から上端までの長さより下端
までの長さが短く設定されて、第1リンクアーム11の
上下端側の連結ロッド13等の部材と第2リンクロッド
12の上下端側の連結ロッド14等の部材とが図1に示
す如く前後方向に大幅にずれる構成とされている。
【0018】こうしたXリンク機構3は、この第1リン
クアーム11の下端側連結ロッド13の両端がロアフレ
ーム1の前端側寄り左右定位置に回動可能に枢着され、
第2リンクアーム12の上端側連結ロッド14の両端が
アッパーフレーム2の前端側左右定位置に回動可能に枢
着され、更に第1リンクアーム11の上端端側連結ロッ
ド13の両端がアッパーフレーム2の後端側左右コ字形
部にローラ16を介し前後動可能に摺嵌され、第2リン
クアーム12の下端側連結ロッド14の両端がロアフレ
ーム1の後端側寄りの左右コ字形部にローラ17を介し
前後動可能に摺嵌されている。こうしてXリンク機構3
がロアフレーム1とアッパーフレーム2との間に上下方
向に伸縮可能に組み付けられて、該アッパーフレーム2
を上下動可能に案内支持している。
【0019】前記ダンパー5は、前記Xリンク機構の第
1リンクアーム11下端のロアフレーム1側前端寄りに
枢着された連結ロッド13の中間に下端をブラケット1
8を介し枢支連結し、上端をアッパーフレーム2の後端
側部材の中間にブラケット19を介し枢支連結すること
で、中央付近に前傾した状態で組み付けられている。
【0020】ここで、前記付勢機構4の構成を述べる
と、まず、前記Xリンク機構3の第1リンクアーム11
の下端側部材である前側の連結ロッド13に逆U字形の
回動レバー21が起立状態に溶接固定され、これが前記
Xリンク機構3の伸縮動に伴い連結ロッド13と一体に
回動するようになっている。この回動レバー21に前端
部をピン22により枢支連結してコ字形板状の可動ばね
受体23が設けられ、これが該回動レバー21の回動に
連動して前後動するようになっている。また、前記ロア
フレーム1の後端側部材から前方に断面逆U字形のブラ
ケット24が前上がり傾斜で前方に突設され、この前端
部にピン25により後端部を枢支連結して逆コ字形のば
ね受座26が前記可動ばね受体23と前後で対向する位
置に保持されている。このばね受座26と前記可動ばね
受体23との間に圧縮ばね(圧縮コイルばね)27が圧
縮状態に介在して設けられている。
【0021】なお、その付勢機構4の可動ばね受体23
と圧縮ばね27とばね受座26には、次に述べるばね調
整機構30の段付きボルトである調整用シャフト31が
ばね座屈防止を兼ねて貫挿されており、この調整用シャ
フト31に対し該可動ばね受体23はブッシュ23aを
介しスライド可能であり、ばね受座26は該シャフト3
1の後端部にナット32により締結固定されている。
【0022】こうした付勢機構4が2組両者同一構成を
ないして、前記ロアフレーム1の上側付近左右部位に前
後に横たわって、即ち前記中央のダンパー5の両サイド
にそれぞれ一組ずつ互いに並列して設けられている。
【0023】前記ばね調整機構30は、前記左右両方の
付勢機構4の圧縮ばね27の付勢力を可変調整するもの
である。このために、まず前記各ばね受座26が前記ブ
ラケット24の前端部に形成した長穴24aにピン25
を介し前後方向に摺動可能に案内支持されていると共
に、前述の如く左右両方の付勢機構4にそれぞれ一本ず
つ貫挿された調整シャフト31の後端部に締結固定さ
れ、これらの調整シャフト31と一体的に各ばね受け座
26が前後方向に位置調整可能となっている。
【0024】その両方の調整シャフト31の前端にはそ
れぞれコ字形コネクタ31aが取り付けられ、これらが
前記逆U字形の回動レバー21内を介して前方の略扇子
状の揺動リンク33の左右端後部にピン34によりそれ
ぞれ枢支連結され、この揺動リンク33の中央前端頂部
がロアフレーム1の前端側コ字形部材1a内にピン35
で基端部を枢着して設けた調整レバー36の中間部にピ
ン37により枢支連結されている。この調整レバー36
は先端部にねじ送り用のナット部材38を枢着して有
し、このナット部材38に操作部としてロアフレーム1
の前端側コ字形部材1aにスラスト軸受39を介し回転
操作可能に軸支した操作ハンドル40の螺子杆40aが
螺合せしめられている。つまり、操作ハンドル40を正
逆回転操作すれば、この螺子杆40aとナット部材38
とのねじ送り作用により調整レバー36が回動して、揺
動リンク33を介して左右の調整用シャフト31をばね
受け座26と一緒に前後方向に移動調整できて、左右両
圧縮ばね27の付勢力を等しく可変し得る構成である。
【0025】なお、図1及び図2中の符号41は緩衝ゴ
ム等を用いたストッパを示し、アッパーフレーム2の後
端側部材の左右寄り部にそれぞれ下方に突出する状態に
設けられて、アッパーフレーム2が下降し過ぎてロアフ
レーム1に衝突するのを防止する構成である。
【0026】以上の構成のシート用サスペンション装置
であれば、まず、付勢機構4に圧縮ばね27を用いたの
で、従来の引っ張りコイルばねの両端末のフック部の変
形・破損などの不具合が無くなる。しかも、付勢機構4
の圧縮ばね27を受ける可動ばね受体23が、Xリンク
機構3の下端側の部材、即ち下端連結ロッド13に固着
した回動レバー21と連動して該リンク機構3の伸縮動
に伴い前後動する状態とし、且つこれと前後で対向して
圧縮ばね27を受けるばね受座26をロアフレーム1側
に保持させたので、これらの付勢機構4の各構成部材
(可動ばね受体23及びばね受座26並びに圧縮ばね2
7)がアッパーフレーム2の下方、即ちロアフレーム1
内上部付近に配置することになり、従来の如くアッパー
フレーム2の上側に付勢機構4の設置スペースを確保す
る必要が全くなくなり、これにてサスペンション装置全
体高さを非常に低く構成できて、床面からのシートの座
面高さを大幅に低く設定可能となる。
【0027】また、着座者がロアフレーム1側に設けた
操作部としての操作ハンドル40の正逆回転操作すれ
ば、この螺子杆40aとナット部材38とのねじ送り作
用により調整レバー36が回動して、揺動リンク33を
介して左右の調整用シャフト31をばね受け座26と一
緒に前後方向に移動調整できて、左右両圧縮ばね27の
付勢力を等しく可変し得るので、自分の好みや体重等に
応じて左右両方の圧縮ばねの付勢力(サスペンション
力)を任意に調整できるようになり、着座者の体重と無
関係にシート高さ(ヒップポイント)を所定の位置に維
持するなど、最善の座り心地を確保できるようになる。
【0028】更に、前述の如く、可動ばね受体23とば
ね受座26と圧縮コイルばね27等を備えた付勢機構4
を、ロアフレーム1側とアッパーフレーム2側との間に
設けたダンパー5の両サイドにそれぞれ一組ずつ互いに
並列して設けているので、2個の圧縮ばね27が併設で
きて十分なサスペンション力を容易に確保可能となる。
また、その両付勢機構4の相互間の中央部位にシートの
振動減衰用のダンパー5が設置できてバランス良く機能
するようになると共に、それらの配置構成がアッパーフ
レーム2とロアフレーム1との相互間の狭い空間に非常
にうまくできるようになる。
【0029】また、前述の如く、Xリンク機構3の左右
一対ずつの第1リンクアーム11と第2リンクアーム1
2の互いの枢着点が当該リンクアームの上下方向中間よ
りも下方に偏心せしめられているので、その左右一対ず
つの第1リンクアーム11と第2リンクアーム12との
上下端側の連結ロッド13,14等の部材が前後方向に
ずれるので、アッパーフレーム2がロアフレーム1に接
する程下降しても、第1リンクアーム11と第2リンク
アーム12同士が緩衝せず、更に一層、サスペンション
装置全体高さを低くできるようになる。
【0030】
【発明の効果】本発明のシート用サスペンション装置
は、前述の如く構成したから、従来の引っ張りコイルば
ねを用いたタイプの不具合を無くすことができる。しか
も付勢機構の圧縮コイルばねを受ける可動ばね受体が、
Xリンク機構の下端側連結ロッドに固着した回動レバー
と連動して該リンク機構の伸縮動に伴い前後動する状態
とし、且つこの可動ばね受体と前後で対向して圧縮ばね
を受けるばね受座をロアフレーム側に保持させることに
より、圧縮ばねをロアフレームに沿ってXリンク機構の
内側の低い位置に配置できるので、付勢機構の各構成部
材(可動ばね受体、回動レバー及びばね受座並びに圧縮
コイルばね等)がアッパーフレームの下方でロアフレー
ム付近にコンパクトに配置されることになり、従来の如
くアッパーフレームの上側に付勢機構の設置スペースを
確保する必要が全くなくなり、これにてサスペンション
装置全体高さを非常に低く構成できて、床面からのシー
トの座面高さを大幅に低く設定できる優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート用サスペンション装置の一実施
例を示し、(a)はXリンク機構の最大伸長時(アッパ
ーフレーム上昇限時)の断面図、(b)はXリンク機構
の最大短縮時(アッパーフレームの下降限時)の断面
図。
【図2】同上実施例のサスペンション装置の平面図。
【図3】同上実施例のサスペンション装置の斜視図。
【図4】同上実施例のサスペンション装置の一部省略し
た分解斜視図。
【符号の説明】
1……ロアフレーム、2…アッパーフレーム、3…Xリ
ンク機構、4…付勢機構、5…ダンパー、11,12…
リンクアーム、13,21…Xリンク機構の下端側部材
(13…連結ロッド、21…回動レバー)、15…枢着
点(枢軸)、23…可動ばね受体、26…ばね受座、2
7…圧縮ば、30…ばね調整機構、31…調整用シャフ
ト、33…揺動リンク、36…調整レバー、38…ナッ
ト部材、40…操作ハンドル、40a…螺子杆。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−54916(JP,A) 特開 平4−266539(JP,A) 特開 昭53−124829(JP,A) 実開 昭59−151837(JP,U) 実開 昭56−108749(JP,U) 実開 平2−75361(JP,U) 実開 平5−12264(JP,U) 実開 昭61−128140(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを支持するアッパーフレームを、
    左右一対ずつのリンクアームを互いにクロスさせて枢着
    した上下方向に伸縮可能なXリンク機構を介して、ロア
    フレーム上に上下動可能に案内支持すると共に、アッパ
    ーフレームに生じる荷重を支えてシートを弾性支持する
    付勢機構を備えてなるシート用サスペンション装置にお
    いて、前記付勢機構を、前記Xリンク機構の前記リンクアームの下端部に設けら
    れ該リンク機構の伸縮動に伴い該下端部と連動して前後
    動する下端側連結ロッドと、 前記下端側連結ロッドに固定されて前記リンク機構の伸
    縮動に伴い前後方向に回動する回動レバーと、 前記回動レバーに取付けられて該回動レバーの回動に伴
    い前後方向に移動する 可動ばね受体と、 前記ロアフレーム側に前記可動ばね受体と前後で対向さ
    せて保持したばね受座と、 このばね受座と前記可動ばね受体との間に介在した圧縮
    コイルばねと、 で構成したことを特徴とするシート用サスペンション装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート用サスペンション
    装置において、前記圧縮コイルばねの内側に調整用シャ
    フトが挿通され、該調整用シャフトの一端側に前記付勢
    機構のばね受座が接続され、該調整用シャフトの他端側
    設けた操作部の操作により前記調整用シャフトを介し
    前記ばね受座を前後方向に位置調整可能に設けて前記圧
    縮コイルばねの付勢力を可変し得る構成としたことを特
    徴とするシート用サスペンション装置。
  3. 【請求項3】 可動ばね受体とばね受座と圧縮コイルば
    ねとを備えた付勢機構は、ロアフレーム側とアッパーフ
    レーム側との間に設けたダンパーの両サイドにそれぞれ
    一組ずつ互いに並列して設けられていること特徴とする
    請求項1又は2記載のシート用サスペンション装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシート用サスペンション
    装置において、Xリンク機構は、左右一対ずつのリンク
    アームの互いの枢着点が当該リンクアームの上下方向中
    間よりも下方に偏心せしめられていることを特徴とする
    シート用サスペンション装置。
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