JP3403746B2 - カラー受像管装置 - Google Patents
カラー受像管装置Info
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- JP3403746B2 JP3403746B2 JP02908393A JP2908393A JP3403746B2 JP 3403746 B2 JP3403746 B2 JP 3403746B2 JP 02908393 A JP02908393 A JP 02908393A JP 2908393 A JP2908393 A JP 2908393A JP 3403746 B2 JP3403746 B2 JP 3403746B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、螢光体スクリーン面の
全域において、高い解像度が得られるように構成したカ
ラー受像管装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】インラインカラー受像管装置では、電子
ビームを偏向させる磁界によってスクリーン面周辺部で
ビームスポットのフォーカス劣化が著しいという問題が
ある。そこで、かかる問題を解決することができるカラ
ー受像管装置が提案されている(特開昭61−99249号公報
参照)。このカラー受像管装置では、図５に示したよう
に、陰極１a，１b，１c、制御格子電極２、加速電極
３、第１集束電極４、第２集束電極５及び最終加速電極
６を順次に配列している。 【０００３】第１集束電極４にはフォーカス電圧Ｖfoc
が印加され、また第２集束電極５にはフォーカス電圧Ｖ
focに電源７の電圧が重畳されて、電子ビームの偏向角
度の増大に伴い上昇するダイナミック電圧が印加され、
両電極４，５の間に生成される４極レンズ電界により、
ビームスポットのフォーカス劣化を補正することができ
る。 【０００４】前記４極レンズ電界の生成手段として、図
６に示したように、第１集束電極４の第２集束電極５側
端面に縦長の非円形電子ビーム通過孔４a，４b，４cを
設けると共に、第２集束電極５の第１集束電極４側端面
に横長の非円形電子ビーム通過孔５a，５b，５cを設け
ている。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第１集
束電極と第２集束電極とが互いに対向する端面に設けら
れた電子ビーム通過孔は水平方向、垂直方向いずれも長
さが異なるため、孔中心を精度良く合わせて組み立てる
ことが難しい。即ち、図７に示したように、一方の水平
方向は固定できるがもう一方の垂直方向は固定できない
という問題があった。 【０００６】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るもので、第１集束電極と第２集束電極とを精度良く組
み立てることができるカラー受像管装置を提供すること
を目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のカラー受像管装置は、制御格子電極と最終
加速電極との間に、所定の加速電圧が印加される加速電
極と、所定のフォーカス電圧が印加される第１集束電極
と、前記フォーカス電圧から電子ビームの偏向角度の増
大に伴い漸次上昇するダイナミック電圧が印加される第
２集束電極とをこの順序で配設し、前記第１集束電極の
前記第２集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過孔
と、前記第２集束電極の前記第１集束電極側端面に穿設
された電子ビーム通過孔とが共に非円形であるカラー受
像管装置において、前記第１集束電極の前記第２集束電
極側端面に穿設された電子ビーム通過孔および前記第２
集束電極の前記第１集束電極側端面に穿設された電子ビ
ーム通過孔の数をそれぞれ３つとし、前記第１集束電極
の前記第２集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過
孔の長さと、前記第２集束電極の前記第１集束電極側端
面に穿設された電子ビーム通過孔の長さとを、水平方
向、垂直方向のいずれかの方向で互いに等しくし、前記
第２集束電極の前記第１集束電極側端面に穿設された電
子ビーム通過孔の大きさを前記第１集束電極の前記第２
集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過孔の大きさ
より大きくしたものである。 【０００８】 【作用】このような構成を採用することにより、電極組
立の際、第１集束電極と第２集束電極の互いに対向する
端面の電子ビーム通過孔は、水平、垂直とも電極組立器
具で直接固定できるので、両電極を精度良く組み立てる
ことができる。 【０００９】 【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。図１は本発明の一実施例のカラー受像管装置を示し
たもので、水平一直線上に配列された３個の陰極１a,１
b，１cは、制御格子電極２、加速電極３、第１集束電極
４、第２集束電極５及び最終加速電極６と共にインライ
ン型電子銃を構成している。 【００１０】図２に示したように、第１集束電極４は第
２集束電極５側端面に非円形の電子ビーム通過孔４a，
４b，４cが、そして第２集束電極５は第１集束電極４側
端面に非円形の電子ビーム通過孔５a，５b，５cが、４
極レンズ電界生成手段としてそれぞれ設けられ、かつ両
電子ビーム通過孔４a，４b，４c及び５a，５b，５cはそ
の垂直方向の長さが互いに等しく、水平方向の長さは電
子ビーム通過孔５a，５b，５cの方が電子ビーム通過孔
４a，４b，４cより長くなっている。 【００１１】第１集束電極４と第２集束電極５の組立
は、図３に示したように、両電極４と５の対向する両電
子ビーム通過孔４a，５aと同じ形状断面をもつ電極組立
器具８に、電極５、電極４を順次嵌合させることで行
う。このとき、両電子ビーム通過孔４a，５aはいずれも
電極組立器具８に寸分なく収まり、水平方向と垂直方向
を同時に固定することができる。かかる作用によって、
両電極４と５を精度良く組み立てることができる。 【００１２】なお、以上は電極４と５の対向する非円形
電子ビーム通過孔の各垂直方向の長さを互いに等しくし
た場合について述べたが、水平方向の長さを互いに等し
くした場合も、図４に示したように、同様の説明があて
はまる。 【００１３】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第１集束電極と第２集束電極とを精度良く組み立てるこ
とができ、また、両電極の互いに対向する端面に設けた
電子ビーム通過孔の非円形性は保たれるので、従来どお
り４極レンズ電界生成も可能である。
全域において、高い解像度が得られるように構成したカ
ラー受像管装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】インラインカラー受像管装置では、電子
ビームを偏向させる磁界によってスクリーン面周辺部で
ビームスポットのフォーカス劣化が著しいという問題が
ある。そこで、かかる問題を解決することができるカラ
ー受像管装置が提案されている(特開昭61−99249号公報
参照)。このカラー受像管装置では、図５に示したよう
に、陰極１a，１b，１c、制御格子電極２、加速電極
３、第１集束電極４、第２集束電極５及び最終加速電極
６を順次に配列している。 【０００３】第１集束電極４にはフォーカス電圧Ｖfoc
が印加され、また第２集束電極５にはフォーカス電圧Ｖ
focに電源７の電圧が重畳されて、電子ビームの偏向角
度の増大に伴い上昇するダイナミック電圧が印加され、
両電極４，５の間に生成される４極レンズ電界により、
ビームスポットのフォーカス劣化を補正することができ
る。 【０００４】前記４極レンズ電界の生成手段として、図
６に示したように、第１集束電極４の第２集束電極５側
端面に縦長の非円形電子ビーム通過孔４a，４b，４cを
設けると共に、第２集束電極５の第１集束電極４側端面
に横長の非円形電子ビーム通過孔５a，５b，５cを設け
ている。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第１集
束電極と第２集束電極とが互いに対向する端面に設けら
れた電子ビーム通過孔は水平方向、垂直方向いずれも長
さが異なるため、孔中心を精度良く合わせて組み立てる
ことが難しい。即ち、図７に示したように、一方の水平
方向は固定できるがもう一方の垂直方向は固定できない
という問題があった。 【０００６】本発明は、上記従来技術の問題点を解決す
るもので、第１集束電極と第２集束電極とを精度良く組
み立てることができるカラー受像管装置を提供すること
を目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のカラー受像管装置は、制御格子電極と最終
加速電極との間に、所定の加速電圧が印加される加速電
極と、所定のフォーカス電圧が印加される第１集束電極
と、前記フォーカス電圧から電子ビームの偏向角度の増
大に伴い漸次上昇するダイナミック電圧が印加される第
２集束電極とをこの順序で配設し、前記第１集束電極の
前記第２集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過孔
と、前記第２集束電極の前記第１集束電極側端面に穿設
された電子ビーム通過孔とが共に非円形であるカラー受
像管装置において、前記第１集束電極の前記第２集束電
極側端面に穿設された電子ビーム通過孔および前記第２
集束電極の前記第１集束電極側端面に穿設された電子ビ
ーム通過孔の数をそれぞれ３つとし、前記第１集束電極
の前記第２集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過
孔の長さと、前記第２集束電極の前記第１集束電極側端
面に穿設された電子ビーム通過孔の長さとを、水平方
向、垂直方向のいずれかの方向で互いに等しくし、前記
第２集束電極の前記第１集束電極側端面に穿設された電
子ビーム通過孔の大きさを前記第１集束電極の前記第２
集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過孔の大きさ
より大きくしたものである。 【０００８】 【作用】このような構成を採用することにより、電極組
立の際、第１集束電極と第２集束電極の互いに対向する
端面の電子ビーム通過孔は、水平、垂直とも電極組立器
具で直接固定できるので、両電極を精度良く組み立てる
ことができる。 【０００９】 【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。図１は本発明の一実施例のカラー受像管装置を示し
たもので、水平一直線上に配列された３個の陰極１a,１
b，１cは、制御格子電極２、加速電極３、第１集束電極
４、第２集束電極５及び最終加速電極６と共にインライ
ン型電子銃を構成している。 【００１０】図２に示したように、第１集束電極４は第
２集束電極５側端面に非円形の電子ビーム通過孔４a，
４b，４cが、そして第２集束電極５は第１集束電極４側
端面に非円形の電子ビーム通過孔５a，５b，５cが、４
極レンズ電界生成手段としてそれぞれ設けられ、かつ両
電子ビーム通過孔４a，４b，４c及び５a，５b，５cはそ
の垂直方向の長さが互いに等しく、水平方向の長さは電
子ビーム通過孔５a，５b，５cの方が電子ビーム通過孔
４a，４b，４cより長くなっている。 【００１１】第１集束電極４と第２集束電極５の組立
は、図３に示したように、両電極４と５の対向する両電
子ビーム通過孔４a，５aと同じ形状断面をもつ電極組立
器具８に、電極５、電極４を順次嵌合させることで行
う。このとき、両電子ビーム通過孔４a，５aはいずれも
電極組立器具８に寸分なく収まり、水平方向と垂直方向
を同時に固定することができる。かかる作用によって、
両電極４と５を精度良く組み立てることができる。 【００１２】なお、以上は電極４と５の対向する非円形
電子ビーム通過孔の各垂直方向の長さを互いに等しくし
た場合について述べたが、水平方向の長さを互いに等し
くした場合も、図４に示したように、同様の説明があて
はまる。 【００１３】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第１集束電極と第２集束電極とを精度良く組み立てるこ
とができ、また、両電極の互いに対向する端面に設けた
電子ビーム通過孔の非円形性は保たれるので、従来どお
り４極レンズ電界生成も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施例におけるカラー受像管装置の
電子銃の断面図である。 【図２】同実施例の第１集束電極と第２集束電極の各対
向端面における電子ビーム通過孔を示す図である。 【図３】同通過孔の垂直方向の長さが等しい場合の組立
時の位置合わせを示す図である。 【図４】通過孔の水平方向の長さが等しい場合の組立時
の位置合わせを示す図である。 【図５】従来のカラー受像管装置の電子銃の断面図であ
る。 【図６】同第１集束電極と第２集束電極の各対向端面に
おける電子ビーム通過孔を示す図である。 【図７】同組立時の位置合わせを示す図である。 【符号の説明】 １a,１b,１c … 陰極、 ２ … 制御格子電極、 ３ …
加速電極、 ４ …第１集束電極、 ４a,４b,４c …
第１集束電極の第２集束電極側端面の非円形電子ビーム
通過孔、 ５ … 第２集束電極、 ５a,５b,５c … 第
２集束電極の第１集束電極側端面の非円形電子ビーム通
過孔、 ６ … 最終加速電極、７ … 電源。
電子銃の断面図である。 【図２】同実施例の第１集束電極と第２集束電極の各対
向端面における電子ビーム通過孔を示す図である。 【図３】同通過孔の垂直方向の長さが等しい場合の組立
時の位置合わせを示す図である。 【図４】通過孔の水平方向の長さが等しい場合の組立時
の位置合わせを示す図である。 【図５】従来のカラー受像管装置の電子銃の断面図であ
る。 【図６】同第１集束電極と第２集束電極の各対向端面に
おける電子ビーム通過孔を示す図である。 【図７】同組立時の位置合わせを示す図である。 【符号の説明】 １a,１b,１c … 陰極、 ２ … 制御格子電極、 ３ …
加速電極、 ４ …第１集束電極、 ４a,４b,４c …
第１集束電極の第２集束電極側端面の非円形電子ビーム
通過孔、 ５ … 第２集束電極、 ５a,５b,５c … 第
２集束電極の第１集束電極側端面の非円形電子ビーム通
過孔、 ６ … 最終加速電極、７ … 電源。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平５−166468（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−32837（ＪＰ，Ａ)
特公 昭57−15463（ＪＰ，Ｂ２)
欧州特許出願公開509590（ＥＰ，Ａ
１)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01J 29/48 - 29/50
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 制御格子電極と最終加速電極との間に、
所定の加速電圧が印加される加速電極と、所定のフォー
カス電圧が印加される第１集束電極と、前記フォーカス
電圧から電子ビームの偏向角度の増大に伴い漸次上昇す
るダイナミック電圧が印加される第２集束電極とをこの
順序で配設し、前記第１集束電極の前記第２集束電極側
端面に穿設された電子ビーム通過孔と、前記第２集束電
極の前記第１集束電極側端面に穿設された電子ビーム通
過孔とが共に非円形であるカラー受像管装置において、前記第１集束電極の前記第２集束電極側端面に穿設され
た電子ビーム通過孔および前記第２集束電極の前記第１
集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過孔の数をそ
れぞれ３つとし、 前記第１集束電極の前記第２集束電極側端面に穿設され
た電子ビーム通過孔の長さと、前記第２集束電極の前記
第１集束電極側端面に穿設された電子ビーム通過孔の長
さとを、水平方向、垂直方向のいずれかの方向で互いに
等しくし、前記第２集束電極の前記第１集束電極側端面
に穿設された電子ビーム通過孔の大きさを前記第１集束
電極の前記第２集束電極側端面に穿設された電子ビーム
通過孔の大きさより大きくしたことを特徴とするカラー
受像管装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02908393A JP3403746B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | カラー受像管装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02908393A JP3403746B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | カラー受像管装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06243796A JPH06243796A (ja) | 1994-09-02 |
| JP3403746B2 true JP3403746B2 (ja) | 2003-05-06 |
Family
ID=12266458
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02908393A Expired - Fee Related JP3403746B2 (ja) | 1993-02-18 | 1993-02-18 | カラー受像管装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3403746B2 (ja) |
-
1993
- 1993-02-18 JP JP02908393A patent/JP3403746B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06243796A (ja) | 1994-09-02 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080229 Year of fee payment: 5 |
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| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090228 Year of fee payment: 6 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100228 Year of fee payment: 7 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |