JP3402989B2 - タグ情報読み取り装置 - Google Patents

タグ情報読み取り装置

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JP3402989B2
JP3402989B2 JP03822297A JP3822297A JP3402989B2 JP 3402989 B2 JP3402989 B2 JP 3402989B2 JP 03822297 A JP03822297 A JP 03822297A JP 3822297 A JP3822297 A JP 3822297A JP 3402989 B2 JP3402989 B2 JP 3402989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人が所持したり物
体に付されたタグICに記憶された所望の情報としての
タグ情報を外部から非接触で読み取り認識するためのタ
グ情報読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図19はタグ情報送受信システムを示す
図であり、この図19に示すタグ情報送受信システム
は、タグ情報読み取り装置20及び無線タグ21をそな
えている。即ち、タグ情報読み取り装置20において、
無線タグ21を電磁誘導により励磁するとともに、励磁
された無線タグ21から送信される所望のタグ情報を受
信して、タグ情報を復調しデータ化するようになってい
る。
【0003】ここで、タグ情報読み取り装置20は、励
磁コイル1,励磁回路部2,受信コイル3及び読み取り
回路部4をそなえて構成され、無線タグ21はメモリ
5,タグコイル6及びIC(Integrated Circuit)7をそ
なえて構成されている。即ち、励磁回路部2は、励磁コ
イル1を励磁させるための電気信号を供給することを通
じて励磁コイル1を制御するものであり、例えば交流電
源等により構成されている。
【0004】また、受信コイル3は無線タグ21にて発
生されたタグ情報を含む磁束を電気信号として受信する
ものであり、受信コイル3にて受信されたタグ情報は読
み取り回路部4にて増幅,復調されデータ化されるよう
になっている。さらに、無線タグ21のメモリ5は、タ
グ情報としての所望の情報(無線タグ21を付した物品
を識別するための情報等)を記憶するものであり、タグ
コイル6は、励磁コイル1からの励磁信号により無線タ
グ21を起動するためのエネルギーを電磁誘導技術によ
り得るとともに、メモリ5にて記憶されているタグ情報
を送信するためのものである。
【0005】従って、タグコイル6は、励磁コイル1か
らのエネルギー受信用コイル及び受信コイル3に対する
データ送信用コイルとしての2つの機能を兼用するよう
になっている。なお、IC7は、タグコイル6にて得ら
れたエネルギーにより、無線タグ21が起動状態となる
と、メモリ5に記憶されたタグ情報をタグコイル6を介
して送信するように制御するものである。
【0006】ところで、上述の図19に示すタグ情報送
受信システムにおいては、例えば図20(a)に示すよ
うに、タグ情報読み取り装置20の励磁コイル1と受信
コイル3及び無線タグ21のタグコイル6の3つのコイ
ルが、ほぼ同軸上に並びコイルが互いに対向するように
配置するようになっているほか、特に励磁コイル1及び
受信コイル3がほぼ同一面上に配置されるようになって
おり、これにより、読み取り装置20及び無線タグ21
の間においてのエネルギー及び信号伝送効率を良くして
いる。
【0007】即ち、タグ情報読み取り装置20及び無線
タグ21を上述のように配置することにより、図20
(b)に示すように、励磁コイル1にて発生するタグコ
イル6に対する励磁信号(無線タグ21に対する電力供
給用の磁束)8をタグコイル6に対して効率的に貫通さ
せることができる一方、タグコイル6にて発生される磁
束(タグ情報読み取り装置20に対して送信すべきタグ
情報を含む)9についても、受信コイル3に対して効率
的に貫通させることができるのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図19に示すタグ情報送受信システムにおいては、励磁
コイル1と受信コイル3とがほぼ同一平面上に配置され
るので、図20(b)に示すように、受信コイル3には
励磁コイル1からの不必要な磁束8についても貫通し、
微弱な磁束9の信号を復調読み取りができなくなる場合
が生じるという課題がある。
【0009】換言すれば、タグ情報読み取り装置20で
は、励磁コイル1と受信コイル3とがほぼ同一平面上で
構成されているので、受信コイル3には励磁コイル1か
らの励磁信号としての磁束8がコイル面積比に応じて鎖
交する。この励磁信号8は、通常、受信すべきタグコイ
ル6からの信号9よりも強力であるため、受信コイル3
において励磁信号8を検出することは、受信コイル3に
て検出される受信信号の信号対雑音比を低下させる要因
となっていた。
【0010】これに対して、励磁コイル1によるエネル
ギー伝送に125kHzの周波数を有する磁束を用いる
一方、タグコイル6から受信コイル3に対しての信号伝
送に62.5kHzの周波数を有する磁束を用いるとい
うように周波数を変えて設定し、125kHz及び6
2.5kHzの信号のうち125kHzの信号を除去し
て62.5kHzの信号を抽出するようなフィルタ回路
(例えばローパスフィルタやバンドパスフィルタ)を読
み取りメモリ回路部4に搭載することも考えられる。
【0011】しかしながら、受信コイル3の受信信号中
に含まれる励磁信号8を除去するためにフィルタ回路を
適用した場合においては、このフィルタ回路としての周
波数透過特性には限界があり、例えば周波数比率が上述
の如く125kHz:62.5kHz(=2:1)程度
の場合には、充分に125kHz帯の信号を除去するこ
とができなくなる。
【0012】換言すれば、読み取り回路部4において、
受信コイル3からの受信信号について増幅する際に、外
乱である励磁信号8の周波数成分はフィルタ回路で除去
することも考えられるが、無線タグ21からの信号9の
周波数に比べ通常2倍程度の励磁信号8をフィルタ回路
で除去するには、フィルタ回路の特性上限界があった。
【0013】さらに、上述したように、図19に示すタ
グ情報送受信システムでは、無線タグ21からの情報を
効率良く読み取るためには、無線タグ21のタグコイル
6が、タグ情報読み取り装置20の受信コイル3と向き
がほぼ同一で、且つ、タグ情報読み取り装置20側の2
つのコイル1,3の中心軸の延長線上にあることが条件
となるため、無線タグ21の物品への固定の仕方に制約
があったり、無線タグ21を固定した物品を読み取ると
きに、無線タグ21がタグ情報読み取り装置20に対し
て最適な方向を向くよう物品を整列し直すという手間が
生じるという課題もある。
【0014】また、無線タグ21の面の向きにかかわら
ずタグ情報読み取り装置20にて読み取りを可能とする
には、複数個の励磁コイル1を立体的に配置することも
考えられるが、その場合は、個々の受信コイル3には隣
接する全ての励磁コイル1からの励磁信号を受けること
になり、外乱をますます多くしてしまう場合があるとい
う課題もある。
【0015】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、タグ情報の読み取りの際の信号雑音比を改善
して読み取りデータの精度を向上させるとともに、無線
タグが向いている方向的な制約を無くして、無線タグか
らの信号を読み取ることができるようにした、タグ情報
読み取り装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のタグ
情報読み取り装置は、無線タグにおけるタグコイルを励
磁する励磁コイルと、励磁コイルによってタグコイルを
励磁することで無線タグから送信されるタグ情報を受信
する受信コイルとをそなえてなるタグ情報読み取り装置
において、受信コイルが、励磁コイルからの磁束による
誘起電圧を相殺すべく、差動接続された一対のコイルに
より構成され、且つ、励磁コイルから一対のコイルのそ
れぞれに入る磁束の絶対値が等しくなるように構成され
るとともに、一対のコイルが、励磁コイルのなす面内も
しくは面近傍に、一対のコイルのなす面を相互に重畳さ
せないように配置されたことを特徴としており、これに
より、励磁コイルからの磁束による誘起電圧を相殺する
ことができ、タグコイルからのタグ情報を含む微弱な信
号を読み取る際に、励磁コイルにて発生される磁束の影
響を無くしている(請求項1)。
【0017】また、本発明のタグ情報読み取り装置は、
無線タグにおけるタグコイルを励磁する励磁コイルと、
励磁コイルによってタグコイルを励磁することで無線タ
グから送信されるタグ情報を受信する受信コイルとをそ
なえてなるタグ情報読取装置において、受信コイルが、
励磁コイルからの磁束による誘起電圧を相殺すべく、単
一の8の字コイルにより形成され、且つ、8の字コイル
において励磁コイルからの磁束が通過しうる2つの面の
それぞれに、互いに絶対値が等しい磁束が入るように構
成されるとともに、8の字コイルが、励磁コイルのなす
面内もしくは面近傍に配置されたことを特徴としてお
り、これにより、励磁コイルからの磁束による誘起電圧
を相殺することができ、タグコイルからのタグ情報を含
む微弱な信号を読み取る際に、励磁コイルにて発生され
る磁束の影響を無くしている(請求項2)。
【0018】さらに、励磁コイル及び受信コイルを、
線タグの通路外周に少なくとも2組配置すること
き、これにより、タグコイルからのタグ情報を含む微弱
な信号を読み取る際の励磁コイルにて発生される磁束の
影響を無くしながら、タグコイルを励磁しタグ情報を含
む信号を確実に読み取るためのタグICの方向的な制約
を少なくすることができる(請求項3)。
【0019】また、一対のコイルを励磁コイルのなす面
を挟んで対向配置され、無線タグが、上記の励磁コイル
及び一対のコイルの内側を通過するように構成すること
でき、このようにしても、タグコイルからのタグ情報
を含む微弱な信号を読み取る際の励磁コイルにて発生さ
れる磁束の影響を無くすことができ、さらに、無線タグ
との通信可能エリアを拡大させることができる(請求項
4)
【0020】また、本発明のタグ情報読み取り装置は、
無線タグにおけるタグコイルを励磁して無線タグからの
タグ情報を受信するタグ情報読み取り装置において、タ
グコイルを励磁する第1励磁コイルと、第1励磁コイル
からの磁束による誘起電圧を相殺しながら無線タグから
のタグ情報を受信すべく、差動接続された一対のコイル
からなる第1受信コイルとを有し、第1励磁コイルから
一対のコイルのそれぞれに入る磁束の絶対値が等しくな
るように構成され、一対のコイルが第1励磁コイルのな
す面を挟んで対向配置され、無線タグが上記の第1励磁
コイル及び一対のコイルの内側を通過するように構成さ
れた第1コイル部がそなえられるとともに、タグコイル
を励磁する第2励磁コイルと、第2励磁コイルからの磁
束による誘起電圧を相殺しながら無線タグからのタグ情
報を受信すべく、差動接続された一対のコイルからなる
第2受信コイルとを有し、第2励磁コイルから第2受信
コイルの一対のコイルのそれぞれに入る磁束の絶対値が
等しくなるように構成され、第2受信コイルの一対のコ
イルが、第2励磁コイルのなす面内もしくは面近傍に、
一対のコイルのなす面を相互に重畳させないように配置
された第2コイル部が、第1コイル部の外周に少なくと
も2組対向配置され、第2励磁コイルが、第1受信コイ
ルにおける一対のコイルのそれぞれの境界位置に近接す
るように配置されたことを特徴としており、これによ
り、タグコイルからのタグ情報を含む微弱な信号を読み
取る際の励磁コイルにて発生される磁束の影響を無くし
ながら、タグコイルを励磁しタグ情報を含む信号を確実
に読み取るためのタグICの方向的な制約を無くすこと
ができる(請求項5)。
【0021】また、本発明のタグ情報読み取り装置は、
無線タグにおけるタグコイルを励磁して無線タグからの
タグ情報を受信するタグ情報読み取り装置において、タ
グコイルを励磁する第1励磁コイルと、第1励磁コイル
からの磁束による誘起電圧を相殺しながら無線タグから
のタグ情報を受信すべく、差動接続された一対のコイル
からなる第1受信コイルとを有し、第1励磁コイルから
一対のコイルのそれぞれに入る磁束の絶対値が等しくな
るように構成され、一対のコイルが第1励磁コイルのな
す面を挟んで対向配置され、無線タグが上記の第1励磁
コイル及び一対のコイルの内側を通過するように構成さ
れた第1コイル部がそなえられるとともに、タグコイル
を励磁する第2励磁コイルと、第2励磁コイルからの磁
束による誘起電圧を相殺しながら無線タグからのタグ情
報を受信すべく、単一の8の字コイルからなる第2受信
コイルとを有し、第2励磁コイルから第2受信コイルの
8の字コイルの磁束が通過しうる2つの面のそれぞれに
入る磁束の絶対値が等しくなるように構成され、第2受
信コイルの8の字コイルが、第2励磁コイルのなす面内
もしくは面近傍に置された第2コイル部が、第1コイ
ル部の外周に少なくとも2組対向配置され、第2励磁コ
イルが、第1受信コイルにおける一対のコイルのそれぞ
れの境界位置に近接するように配置されたことを特徴と
しており、これにより、タグコイルからのタグ情報を含
む微弱な信号を読み取る際の励磁コイルにて発生される
磁束の影響を無くしながら、タグコイルを励磁しタグ情
報を含む信号を確実に読み取るためのタグICの方向的
な制約を無くすことができる(請求項6)。また、対向
配置された第2コイル部の受信コイルを、直列に接続す
ることもでき、これにより、第1励磁コイルから第2コ
イル部の受信コイルに入る磁束を相殺し、読み取りデー
タの精度を向上させることができる(請求項7)。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (a)第1実施形態の説明 図1〜図3は本発明の第1実施形態を示すもので、図1
は本発明の第1実施形態にかかるタグ情報読み取り装置
が適用されたタグ情報送受信システムを示す模式的斜視
図であり、図2は本発明の第1実施形態にかかるタグ情
報読み取り装置と無線タグとの間の通信態様を説明する
ための図であり、図3(a)および図3(b)は、いず
れも本発明の第1実施形態にかかるタグ情報読み取り装
置の要部を示すもので、図3(a)はその要部を示す模
式図、図3(b)はその要部の等価回路図である。
【0023】ここで、図1又は図2に示す第1実施形態
にかかるタグ情報送受信システムは、コンベア22上を
進行する物品30に付された無線タグ21に記憶される
タグ情報を読み取るためのものであり、タグ情報読み取
り装置20Aをそなえている。即ち、図1又は図2に示
すようなタグ情報送受信システムを、例えばコンベア上
をランダムに流れる荷物を仕訳するような物流仕訳シス
テム等に適用することにより、荷物に付された無線タグ
21からタグ情報を無線で受信することを通じて荷物を
識別することができ、これにより、その後の物流仕訳等
が簡素化されることが期待されるのである。
【0024】なお、このタグ情報送受信システムを、無
線タグ21を人が所持し、各人の識別を行なうようなシ
ステムにも適用することができる。ここで、第1実施形
態のタグ情報読み取り装置20Aは、励磁コイル1と、
受信コイル3としての一対のコイル3A,3Bとをそな
えるとともに、前述の図19に示すものとほぼ同様の機
能を有する励磁回路部2及び読み取り回路部4をそなえ
て構成されている(図1中においては励磁回路部2及び
読み取り回路部4は図示せず)。なお、上述の励磁コイ
ル1及び一対のコイル3A,3Bにより、コイルセット
23が形成されている。
【0025】ここで、第1実施形態の励磁コイル1は、
無線タグ21におけるタグコイルを励磁するもので、無
線タグ21の進行方向に対してほぼ直交するような方向
に励磁磁束を発生するように配置されている。なお、無
線タグ21としては、前述の図19に示すものと同様の
ものを用いることができ、その詳細な説明については省
略する。
【0026】さらに、一対のコイル3A,3Bにより構
成される受信コイル3は、励磁コイル1によって無線タ
グ21のタグコイル6(図19参照)を励磁することで
無線タグ21から送信されるタグ情報を受信するもので
あって、励磁コイル1からの励磁磁束による誘起電圧を
相殺するようになっている。具体的には、コイル3A,
3Bは、無線タグ21よりも十分大きい寸法を有する一
方、それぞれ、無線タグ21の進行方向に向かって、互
いのコイル3A,3Bの面が重ならないように順次配置
されている。
【0027】さらに、コイル3A,3Bは、励磁コイル
1のなす面内に配置されるとともに、各コイル3A,3
Bのなす面の面積をともに励磁コイル1の1/2としな
がら、互いのコイル3A,3Bの面が重ならないように
配置されている。これにより、コイル3A,3Bのそれ
ぞれに入る励磁コイル1からの磁束8[図3(a)参
照]の絶対値を等しくさせている。
【0028】換言すれば、コイル3A,3Bは、励磁コ
イル1のなす面内であって、励磁コイル1からそれぞれ
のコイル3A,3Bに入る磁束8の絶対値が等しくなる
ように且つコイル3A,3Bのなす面を相互に重畳させ
ないように配置されているのである。また、これらの2
つのコイル3A,3Bは、励磁コイル1からの磁界が同
一の位置に配置されるとともに、差動接続されている。
【0029】ここで、コイルには電流を流した時の磁極
の向き(又は巻き方向)に依存する極性を有している
が、コイルの差動接続とは、2つのコイルの極性が同じ
側同士を接続するものである。従って、受信コイルとし
ての一対のコイル3A,3Bは差動接続されていること
により、出力信号(コイル3A,3Bの両端の誘起電
圧)としては2つのコイル3A,3Bにて発生する誘起
電圧の差が出力されるようになっている。
【0030】なお、上述の差動接続の態様としては、少
なくとも2つのコイル3A,3Bの極性が同じ側同士が
接続されていればよく、図1又は図3(a),図3
(b)に示すように、一対のコイル3A,3Bの巻き方
向が互いに逆の方向を向くように配置したり、巻き方向
が同方向を向くように配置してもよい。また、コイル3
A,3Bにより誘起電圧を相殺するに際しては、磁束が
変化するのを妨げる方向に電流が流れるというレンツの
法則に基づいて、一対のコイル3A,3Bが位置が同じ
でも極性を逆(例えば、巻き方向を右巻きから左巻き)
にすると誘導電流の方向が変わることを利用している。
【0031】例えば、励磁コイル1の作る磁束8のう
ち、コイル3A又はコイル3Bに貫通する磁束をφとす
ると、コイル3A又はコイル3Bが受信する励磁信号e
は式(1)に示すようなファラデーの法則で示される。 e=−N(dφ/dt) …(1) ここで、Nはコイル3A,3Bの巻数、eは励磁コイル
1からの励磁信号と位相が変わるが同一周波数の信号を
得る。また、一対のコイル3A,3Bを差動接続すると
同一方向から同一の磁束φが貫通しても、個々のコイル
3A,3Bに誘導される電圧は逆相になり、これを加算
すれば出力は理論上ゼロになる。
【0032】即ち、コイル3A,3Bに入る励磁コイル
1からの磁束の絶対値を等しくすれば、差動接続された
コイル3A,3Bの出力信号においては、励磁コイル1
による誘起電圧は相殺されることになるのである。上述
の構成により、本発明の第1実施形態にかかるタグ情報
読み取り装置20Aでは、図1,図2に示すように、無
線タグ21の付された物品30がコンベア22上を進行
し、この無線タグ21が一対のコイル3A,3Bのうち
のいずれかに近づくと、励磁コイル1からの励磁信号を
受けて励磁されることにより無線タグ21が起動され
る。起動された無線タグ21においては、IC7(図1
9参照)による制御に基づいて、メモリ5に記憶されて
いるタグ情報をタグコイル6を介して送信する。
【0033】このとき、無線タグ21から発する磁束9
は、一対のコイル3A,3Bのうちの無線タグ21に近
接する方のコイル3A,3Bにおいて受けることができ
る。即ち、無線タグ21から発する磁束9は一対のコイ
ル3A,3Bのうちのいずれかに近接しているときに読
み取りができる。例えば、図2に示すように、無線タグ
21がコンベア22上の位置Pを通過する際には、無線
タグ21から送信されたタグ情報は、一対のコイル3
A,3Bのうちの一方のコイル3Aにて受信され、無線
タグ21が位置Rを通過する際には、無線タグ21から
送信されたタグ情報は、一対のコイル3A,3Bのうち
の他方のコイル3Bにて受信される。
【0034】無線タグ21がコンベア22上における位
置P,Rのいずれを通過する場合においても、一対のコ
イル3A,3Bでは励磁コイル1から同量の磁束φを受
けているが、差動接続されたコイル3A,3Bからの出
力信号においては、上述の励磁コイル1からの磁束によ
る誘起電圧は相殺されている。即ち、一対のコイル3
A,3Bには、励磁コイル1から互いに等しい励磁磁束
を受けるが、これら一対のコイル3A,3Bは差動接続
されているので、受信コイル3出力としてコイル3A,
3Bの出力端A及びB[図3(b)参照]から出力され
る受信信号は励磁コイル1からの励磁磁束が相殺されて
いる。従って、受信コイル3では、タグ情報読み取り信
号を、信号雑音比を改善させながら出力することができ
る。
【0035】なお、無線タグ21が2つのコイル3A,
3Bの中間の位置(図2の位置Q)を通過する場合に
は、無線タグ21から発する磁束9も相殺されるが、少
なくともコイル3A,3Bのどちらかの正面位置(図2
の位置P,R)で確実に読み取ることができる。このよ
うに、本発明の第1実施形態にかかるタグ情報読み取り
装置20Aによれば、コイル3A,3Bが、励磁コイル
1からの磁束による誘起電圧を相殺することができるの
で、無線タグ21からのタグ情報を含む信号を受信し読
み取る際の信号雑音比を改善させることができ、読み取
りデータの精度を向上させることができるほか、無線タ
グ21との通信可能エリアを拡大させることができる利
点もある。
【0036】なお、上述の第1実施形態においては、一
対のコイル3A,3Bを差動接続することにより、励磁
コイル1からの励磁信号を相殺しているが、これに限定
されず、受信コイルとしては、例えば励磁コイル1から
の磁束が通過しうる2つの面のそれぞれに、互いに絶対
値が等しい磁束が入るように構成された8の字コイルを
用いても、2つのコイルを差動接続した場合と等価なコ
イルを構成することができるので、このようにしても上
述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができ
る。
【0037】また、上述の第1実施形態においては、コ
イルセット23を構成する励磁コイル1及び一対のコイ
ル3A,3Bを、無線タグ21の通路外周に少なくとも
2組配置することもできる。即ち、例えば図4に示すよ
うに、コンベア22に沿って対面するように左右2組の
コイルセット23−1,23−2を設けることができ
る。ここで、図5に示すように、コイルセット23−
1,コイルセット23−2はそれぞれ、励磁コイル1−
1,1−2及び受信コイル3−1,3−2をそなえてお
り、各受信コイル3−1,3−2はいずれも一対の差動
接続されたコイル3A,3Bにより構成されている。
【0038】また、各励磁コイル1−1,1−2は、同
一の交流電源(励磁回路部)2に直列に接続されてお
り、これにより、各励磁コイル1−1,1−2からは無
線タグ21の進行方向にほぼ直交する同位相の磁束が発
生するようになっている。さらに、各受信コイル3−
1,3−2は、ともに2つの励磁コイル1−1,1−2
により発生される励磁信号を相殺するようになっている
が、これら2つの受信コイル3−1,3−2からの出力
信号は、読み取り回路部(図19の符号4参照)として
の信号合成器10にて無線タグ21からの信号を加算す
るようになっている。
【0039】従って、コンベア22に沿って対面するよ
うに2組のコイルセット23−1,23−2を設けるこ
とにより、励磁コイル1−1,1−2からの磁束による
誘起電圧を相殺することができるので、上述の第1実施
形態の場合と同様の利点を得るとともに、無線タグ21
が進行方向に対して左右いずれの方向を向いていてもタ
グ情報を受信することができ、物品30に付された無線
タグ21の方向の制約を少なくすることができる利点も
ある。
【0040】また、例えば図6に示すように、無線タグ
21の通路外周の4面(コンベア22の左右だけでな
く、上面及び下面)にコイルセット23−1〜23−4
を設けることもできる。即ち、コイルセット23−1〜
23−4はそれぞれ、上述の図1に示すものと同様の機
能を有する図示しない励磁コイル及び受信コイルをそな
えて構成されている(後述の図7〜図10においては、
コイルセット23−2の受信コイル3−2及びコイルセ
ット23−1〜23−4の励磁コイル1−1〜1−4の
みを図示している)。
【0041】ここで、上述の無線タグ21の通路外周の
4面にコイルセット23−1〜23−4を配置した場合
において、向かい合う2つの励磁コイルから、同一方向
を向く受信コイルが受ける影響について、図7及び図8
を用いて以下に説明する。なお、この場合においては、
図7に示すように、特にコイルセット23−2の受信コ
イルとしての8の字コイル3−2が、この8の字コイル
3−2に対して同一方向を向く励磁コイル1−1,1−
2から受ける影響に着目しているが、他の受信コイル3
−1,3−3,3−4についても同様である。
【0042】ここで、図7及び図8において、8の字コ
イル3−2に貫通する2種類の磁束をφa,φbとする
と、これらのφa,φbの関係は式(2)に示すように
等しくなる。従って、差動接続された2つのコイルと等
価な8の字コイル3−2の出力は式(3)に示すように
なり、励磁コイル1−1,1−2からの磁束を相殺して
いる。これにより、8の字コイル3−2は励磁コイル1
−1,1−2にて発生する磁束からの影響は無いといえ
る。
【0043】 φa=φb …(2) φa−φb=0 …(3) また、受信コイルに対して向きが90°異なって隣接
(又は近接)する励磁コイルからの磁束による受信コイ
ルの影響について、図9及び図10を用いて以下に説明
する。
【0044】なお、この場合においても、図9に示すよ
うに、コイルセット23−2の受信コイルとしての8の
字コイル3−2が、この8の字コイル3−2に対して向
きが90°異なって隣接している励磁コイル1−3,1
−4から受ける影響に着目している。ここで、励磁コイ
ル1−3,1−4にて発生して受信コイル3−2に錯交
する2種類の磁束φa,φbの値は、小さいものとな
り、式(4)に示すように近似することができる。従っ
て、差動接続された2つのコイルと等価な8の字コイル
3−2の出力は、式(5)に示すようになり、励磁コイ
ル1−3,1−4からの磁束を相殺することができる。
これにより、8の字コイル3−2は励磁コイル1−3,
1−4にて発生する磁束による影響も無いといえる。
【0045】 φa=φb≒0 …(4) φa−φb=0 …(5) 即ち、4つの対向型コイルセット23−1〜23−4を
コンベア22の上下左右に配置する場合にも、それぞれ
の受信コイルに励磁コイルからの磁束が貫通することを
相殺することができる。
【0046】従って、無線タグ21の通路外周の4面に
コイルセット23−1〜23−4を設けることにより、
上述の第1実施形態と同様の利点があるだけでなく、無
線タグ21が進行方向に対して上下左右いずれの方向を
向いている場合でもタグ情報を受信することができ、物
品30に付された無線タグ21の方向の制約を無くして
確実にタグ情報を受信することができる。
【0047】(b)第2実施形態の説明 図11は本発明の第2実施形態にかかるタグ情報読み取
り装置が適用されたタグ情報送受信システムを示す模式
的斜視図であり、この図11に示すタグ情報送受信シス
テムは、前述の第1実施形態の場合と同様に、コンベア
22上を進行する物品30に付された無線タグ21に記
憶されるタグ情報を読み取るためのものであって、前述
の第1実施形態におけるものと異なるタグ情報読み取り
装置20Bをそなえている。
【0048】なお、図11中、図1と同一の符号は同様
の部分を示している。ここで、この図11に示すタグ情
報読み取り装置20Bについても、励磁コイル11と受
信コイル13としての一対のコイル13A,13Bとを
そなえるとともに、前述の第1実施形態におけるものと
同様の励磁回路部2及び読み取り回路部4をそなえて構
成されている(図11中においては、読み取り回路部4
については図示せず)。
【0049】また、第2実施形態にかかるタグ情報送受
信システムにおいては、タグ情報読み取り装置20Bを
構成する励磁コイル11及び一対のコイル13A,13
Bの開口を、物品30の通路としてのコンベア22が貫
通するようになっている。即ち、第2実施形態にかかる
タグ情報読み取り装置20Bの一対のコイル13A,1
3Bは、励磁コイル11のなす面を挟んで対向配置さ
れ、無線タグ21は、励磁コイル11及び一対のコイル
13A,13Bの内側(開口部)を通過するようになっ
ている。
【0050】具体的には、3つのコイル(励磁コイル1
1及び一対のコイル13A,13B)をほぼ同一寸法と
することにより3つのコイル11,13A,13Bのな
す面のそれぞれの面積をほぼ同一のサイズとする一方、
励磁コイル11を中央にしながらコンベア22の進行方
向に沿って前後に励磁コイル11からの磁束が同一にな
る点に一対のコイル3A,3Bを配置するようになって
いる。なお、上述の配置の励磁コイル11及び一対のコ
イル13A,13Bにより、コイルセット24が構成さ
れる。
【0051】ここで、励磁コイル11は、無線タグ21
におけるタグコイルを励磁するもので、無線タグ21の
進行方向とほぼ平行な方向に励磁磁束を発生するように
配置されている。さらに、受信コイル13としての一対
のコイル13A,13Bは、励磁コイル1によって無線
タグ21のタグコイル6(図19参照)を励磁すること
で無線タグ21から送信されるタグ情報を受信するもの
であって、前述の第1実施形態におけるものと同様に、
励磁コイル1からの励磁磁束による誘起電圧を相殺すべ
く差動接続されている。
【0052】即ち、一対のコイル13A,13Bには、
励磁コイル11から互いに等しい励磁磁束を受けるよう
になっているが、図12に示すように、これら一対のコ
イル13A,13Bは差動接続されているので、受信コ
イル13出力としてコイル13A,13Bの出力端A及
びBから出力される受信信号中には、励磁コイル11か
らの励磁磁束が相殺されている。
【0053】なお、第2実施形態にかかる一対のコイル
13A,13Bは、図11,図12に示すように、巻き
方向が互いに逆向きに配置しながら直列接続されている
が、本発明によれば、少なくとも差動接続されていれ
ば、巻き方向を同方向となるように配置してもよい。上
述の構成により、本発明の第2実施形態にかかるタグ情
報読み取り装置20Bにおいては、図11,図12に示
すように、無線タグ21の付された物品30がコンベア
22上を進行し、この無線タグ21が励磁コイル11及
び一対のコイル13A,13Bのそれぞれの内側を通過
する。
【0054】ここで、無線タグ21が一対のコイル13
A,13Bのうちのいずれかに近づき、且つ、無線タグ
21のなす面が励磁コイル11及び一対のコイル13
A,13Bのなす面と同一の時に、励磁コイル11から
の励磁信号を受けて励磁されることにより無線タグ21
が起動される。さらに、起動された無線タグ21におい
ては、IC7(図19参照)による制御に基づいて、メ
モリ5に記憶されているタグ情報をタグコイル6を介し
て受信コイル13に対して送信する。
【0055】このとき、無線タグ21から発する磁束9
は、一対のコイル13A,13Bのうちの無線タグ21
に近接する方のコイル13A,13Bにおいて受けるこ
とができる。即ち、無線タグ21から発する磁束9は一
対のコイル13A,13Bのうちのいずれかに近接して
いるときに読み取りができる。ここで、一対のコイル1
3A,13Bには、励磁コイル11から互いに等しい励
磁磁束を受けるが、これら一対のコイル13A,13B
は差動接続されているので、受信コイル13出力として
コイル13A,13Bの出力端A及びBから出力される
受信信号は励磁コイル11からの励磁磁束が相殺されて
いる。従って、受信コイル13では、タグ情報読み取り
信号を信号雑音比を改善させながら出力することができ
る。
【0056】なお、無線タグ21が励磁コイル11内を
通過する場合には、無線タグ21から発する磁束も相殺
されるが、少なくともコイル13A,13Bのどちらか
に近接する位置でタグ情報を確実に読み取ることができ
る。このように、本発明の第2実施形態にかかるタグ情
報読み取り装置20Bによれば、一対のコイル13A,
13Bが励磁コイル11のなす面を挟んで対向配置さ
れ、無線タグ21が、励磁コイル11及び一対のコイル
13A,13Bの内側を通過するように構成されている
ので、受信コイル13が、励磁コイル11からの磁束に
よる誘起電圧を相殺し、無線タグ21からのタグ情報を
含む信号を受信し読み取る際の信号雑音比を改善させる
ことができ、読み取りデータの精度を向上させることが
できるほか、無線タグ21との通信可能エリアを拡大さ
せることができる利点もある。
【0057】(c)第3実施形態の説明 図13は本発明の第3実施形態にかかるタグ情報読み取
り装置が適用されたタグ情報送受信システムを示す模式
的斜視図であり、この図13に示すタグ情報送受信シス
テムは、前述の各実施形態におけるものと異なるタグ情
報読み取り装置20Cをそなえるとともに、各実施形態
の場合とほぼ同様の機能を機能を有するコンベア22を
そなえている。
【0058】ここで、第3実施形態にかかるタグ情報読
み取り装置20Cは、無線タグ21におけるタグコイル
6(図19参照)を励磁して無線タグ21からのタグ情
報を受信するものであり、前述の図6に示すものと同様
のコイルセット23−1〜23−4及び図11に示すも
のと同様のコイルセット24をそなえている。即ち、タ
グ情報読み取り装置20Cは、コンベア22の外周に上
下左右4組配置されたコイルセット(第2コイル部)2
3−1〜23−4をそなえるとともに、第2実施形態に
かかるタグ情報読み取り装置20Bにおけるコイルセッ
ト(第1コイル部)24が配置されており、これによ
り、無線タグ21があらゆる方向を向いていても、確実
にタグ情報を受信することができるようになっている。
【0059】また、コイルセット24は、前述の第2実
施形態におけるもの(図11参照)とほぼ同様の第1励
磁コイル11及び第1受信コイル13をそなえる一方、
コイルセット23−1〜23−4はそれぞれ、上述の図
6に示すものとほぼ同様の機能を有する第2励磁コイル
1−1〜1−4及び第2受信コイル3−1〜3−4をそ
なえて構成されており、これらの詳細な説明については
省略する。
【0060】即ち、コイルセット24の第1受信コイル
13についても、上述の第2実施形態の場合と同様の一
対のコイル13A,13Bをそなえており、コイルセッ
ト23−1〜23−4の第2受信コイル3−1〜3−4
についてもそれぞれ、図6に示すものと同様の一対のコ
イル13A,13Bをそなえている。ここで、第2励磁
コイル1−1〜1−4は、第1受信コイル13における
一対のコイル13A,13Bのそれぞれの境界位置に近
接(隣接)するように配置され、第1励磁コイル11
は、コイルセット23−1〜23−4における一対のコ
イル3A,3B同士の境界部に沿うように配置される。
【0061】なお、第3実施形態にかかるタグ情報読み
取り装置20Cにおいても、コイルセット23−1〜2
3−4の受信コイルとしては、例えば励磁コイル1から
の磁束が通過しうる2つの面のそれぞれに、互いに絶対
値が等しい磁束が入るように構成された8の字コイルを
用いることができる。ところで、第2受信コイル3−1
〜3−4は、それぞれの一対のコイル3A,3Bが差動
接続されることにより、第2励磁コイル1−1〜1−4
からの磁束による誘起電圧を相殺するようになっている
が、図14〜図16に示すように、これらの第2受信コ
イル3−1〜3−4は、コイルセット24の第1励磁コ
イル11からの磁束による誘起電圧についても相殺でき
るようになっている。
【0062】なお、この図14〜図16においては、第
1励磁コイル11からの磁束によってコイルセット23
−1,23−2の第2受信コイル3−1,3−2が受け
る影響に着目して説明している。また、図14はタグ情
報読み取り装置20Cの第1励磁コイル11及び第2受
信コイル3−1,3−2の配置関係を示す模式的斜視図
で、図15は第1励磁コイル11にて発生する磁束が第
2受信コイル3−1,3−2に入る様子を示す図で、図
16は各受信コイル3−1,3−2が直列接続されてい
ることを示す図(等価回路図)である。
【0063】ここで、コンベア22を挟んで対面(対
向)する第2受信コイル3−1,3−2は、励磁コイル
11に対して対称な位置に配置されているので、第2受
信コイル3−1,3−2における一対のコイル3A,3
Bそれぞれに励磁コイル11から受ける磁束の関係は、
以下に式(6)〜(10)のようになる。なお、式
(6)〜(10)において、励磁コイル11にて発生し
た磁束のうちで第2受信コイル3−1における一対のコ
イル3A,3Bに入る磁束をそれぞれφd,φcとする
一方、第2受信コイル3−2における一対のコイル3
A,3Bに入る磁束をそれぞれφb,φaとしている。
【0064】 |φa|=|φb|=|φc|=|φd| …(6) φa=−φb …(7) φc=−φd …(8) φa=−φc …(9) φb=−φd …(10) 第2受信コイル3−1,3−2における一対のコイル3
A,3Bは差動接続されているので、上述の各式(6)
〜(10)に基づき、各第2受信コイル3−1,3−2
からはそれぞれ以下に示す式(11),(12)のよう
な励磁コイル11による磁束成分が検出される。
【0065】 φa−φb=2φa>0 …(11) φc−φd=2φc>0 …(12) ところで、上述したように、対向する第2受信コイル3
−1,3−2の出力は加算されるようになっているの
で、この加算結果(図16の端子A,B出力)は以下に
示す式(13)のようになる。
【0066】 2φa+2φc=2φa−2φa=0 …(13) 即ち、第2受信コイル3−1,3−2のそれぞれの出力
(一対のコイル3A,3Bの差動接続による出力)で
は、第1励磁コイル11からの磁束を相殺することがで
きないが、対向する第2受信コイル3−1,3−2を直
列に接続した場合には、第1励磁コイル11からの磁束
が相殺されたタグ情報読み取り信号を出力することがで
きるのである。
【0067】これは、図15に示すように、対向型コイ
ルセット23−2の第2受信コイル3−2には時計回り
の磁束が入る一方、対向型コイルセット23−1の第2
受信コイル3−1には反時計回りの磁束が入り、これら
の第2受信コイル3−1,3−2にて誘起される出力電
圧は逆相となることからもわかる。なお、上述の図14
〜図16の場合と同様に、直列接続された第2受信コイ
ル3−3,3−4からも、第1励磁コイル11にて発生
する磁束による誘起電圧について相殺されたタグ情報読
み取り信号を出力することができる。
【0068】従って、少なくとも対向する第2受信コイ
ル3−1,3−2(又は第2受信コイル3−3,3−
4)が直列に接続されているので、第2受信コイル3−
1〜3−4は、第1励磁コイル11からの磁束による誘
起電圧についても相殺することができる。また、前述の
第2実施形態の場合と同様に、第1受信コイル13の一
対のコイル13A,13Bは、差動接続されることによ
り、第1励磁コイル11からの磁束による誘起電圧を相
殺するようになっているが、図17,図18に示すよう
に、第1受信コイル13は第2励磁コイル1−1〜1−
4からの磁束による誘起電圧についても相殺できるよう
になっている。
【0069】なお、この図17,図18においては、第
2励磁コイル1−1,1−2からの磁束によってコイル
セット24の第1受信コイル13が受ける影響に着目し
て説明している。ここで、図17はタグ情報読み取り装
置20Cの第2励磁コイル1−1,1−2及び第1受信
コイル13の配置関係を示す模式的斜視図で、図18は
第2励磁コイル1−1,1−2にて発生する磁束が第1
受信コイル13における一対のコイル13A,13Bに
入る様子を示す図である。
【0070】ところで、第2励磁コイル1−1,1−2
にて発生した磁束は、第2励磁コイル1−1,1−2と
向きが90°異なって隣接(近接)する一対のコイル1
3A,13Bに対して錯交する成分φa,φbは小さ
い。これは、図18に示すように、一対のコイル13
A,13Bのそれぞれには、各第2励磁コイル1−1,
1−2から向きが逆向きで大きさの等しい磁束が錯交す
るためであり、式(14)に示すように、φa,φbは
ともに0と近似することができる。
【0071】 φa=φb≒0 …(14) また、これら一対のコイル13A,13Bは差動接続さ
れているので、式(15)に示すように、第1受信コイ
ル13出力(図12のA−B端子出力参照)としては、
式(15)のようになる。 φa−φb=0 …(15) 従って、第1受信コイル13は、第2励磁コイル1−
1,1−2からの磁束による誘起電圧についても相殺す
ることができるのである。
【0072】なお、第2励磁コイル1−3,1−4から
の磁束による、第1受信コイル13の影響についても、
上述の図17,図18の場合と同様である。従って、第
1受信コイル13は、第2励磁コイル1−1〜1−4か
らの磁束による誘起電圧についても相殺することができ
る。即ち、第1受信コイル13及び第2受信コイル3−
1〜3−4から出力されるタグ情報読み取り信号中にお
いては、全ての励磁コイル1−1〜1−4,11からの
磁束による誘起電圧を相殺することができる。
【0073】上述の構成により、本発明の第3実施形態
にかかるタグ情報読み取り装置20Cにおいては、図1
3に示すように、無線タグ21の付された物品30がコ
ンベア22上を進行し、この無線タグ21が励磁コイル
11及び一対のコイル13A,13Bのそれぞれの内側
を通過する。ここで、無線タグ21のタグコイル6(図
19参照)は、コンベア22上であらゆる方向を向いて
いても、第1励磁コイル11及び第2励磁コイル1−1
〜1−4からの磁束のうちの少なくとも一つの磁束によ
り励磁される。
【0074】無線タグ21は励磁されると、IC7によ
る制御に基づいて、メモリ5に記憶されているタグ情報
を、タグコイル6を介することにより送信する。このと
き、無線タグ21から発する磁束9は、第1受信コイル
3−1〜3−4及び第2受信コイル13のうちの少なく
とも一つにおいて錯交している。換言すれば、無線タグ
21から送信されるタグ情報については、第1受信コイ
ル3−1〜3−4及び第2受信コイル13のうちの少な
くとも一つにおいて受信することができる。
【0075】なお、第1受信コイル13及び第2受信コ
イル3−1〜3−4から出力されるタグ情報読み取り信
号中においては、全ての励磁コイル1−1〜1−4,1
1からの磁束による誘起電圧が相殺されている。従っ
て、第1受信コイル13又は第2受信コイル3−1〜3
−4からのタグ情報読み取り信号を、信号雑音比を改善
させながら出力することができる。
【0076】このように、本発明の第3実施形態にかか
るタグ情報読み取り装置20Cによれば、第2励磁コイ
ル1−1〜1−4が、第1受信コイル13における一対
のコイル13A,13Bのそれぞれの境界位置に近接す
るように配置されているので、第1受信コイル13及び
第2受信コイル3−1〜3−4から出力されるタグ情報
読み取り信号中においては、全ての励磁コイル1−1〜
1−4,11からの磁束による誘起電圧を相殺すること
ができ、無線タグ21からのタグ情報を含む信号を受信
し読み取る際の信号雑音比を改善させることができ、読
み取りデータの精度を向上させるとともに、無線タグ2
1との通信可能エリアを拡大させることができる利点が
あるほか、無線タグ21がどのような方向を向いていて
も、タグ情報を受信コイル3−1〜3−4,13にて確
実に受信することができる利点もある。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1又は2に
記載の本発明のタグ情報読み取り装置によれば、受信コ
イルが、励磁コイルからの磁束による誘起電圧を相殺す
るように構成されているので、無線タグからのタグ情報
を含む信号を受信し読み取る際の信号雑音比を改善させ
ることができ、読み取りデータの精度を向上させること
ができるほか、無線タグとの通信可能エリアを拡大させ
ることができる利点もある。
【0078】また、請求項記載の本発明のタグ情報読
み取り装置によれば、励磁コイル及び一対のコイルを、
無線タグの通路外周に少なくとも2組配置しているの
で、無線タグを設置する方向の制約を少なくすることが
できる利点もある。さらに、請求項記載の本発明のタ
グ情報読み取り装置によれば、一対のコイルが励磁コイ
ルのなす面を挟んで対向配置され、無線タグが、励磁コ
イル及び一対のコイルの内側を通過するように構成され
ているので、受信コイルが、励磁コイルからの磁束によ
る誘起電圧を相殺し、無線タグからのタグ情報を含む信
号を受信し読み取る際の信号雑音比を改善させることが
でき、読み取りデータの精度を向上させることができる
ほか、無線タグとの通信可能エリアを拡大させることが
できる利点もある。
【0079】さらに、請求項5又は6に記載の本発明の
タグ情報読み取り装置によれば、第2励磁コイルが、第
1受信コイルにおける一対のコイルのそれぞれの境界位
置に近接するように配置されているので、第1受信コイ
ル及び第2受信コイルから出力されるタグ情報読み取り
信号中においては、全ての励磁コイルからの磁束による
誘起電圧を相殺することができ、無線タグからのタグ情
報を含む信号を受信し読み取る際の信号雑音比を改善さ
せることができ、読み取りデータの精度を向上させると
ともに、無線タグとの通信可能エリアを拡大させること
ができる利点があるほか、無線タグがどのような方向を
向いていても、タグ情報を第1受信コイル又は第2受信
コイルにて確実に受信することができる利点もある。
た、請求項7記載の本発明のタグ情報読み取り装置によ
れば、対向配置された第2コイル部の受信コイルを、直
列に接続しているので、第1励磁コイルから第2コイル
部の受信コイルに入る磁束を相殺し、読み取りデータの
精度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるタグ情報読み取
り装置が適用されたタグ情報送受信システムを示す模式
的斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるタグ情報読み取
り装置と無線タグとの間の通信態様を説明するための図
である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるタグ情報読み取
り装置の要部を示すもので、(a)はその要部を示す模
式図、(b)はその要部の等価回路図である。
【図4】本発明の第1実施形態の変形例にかかるタグ情
報読み取り装置が適用されたタグ情報送受信システムを
示す模式的斜視図である。
【図5】本発明の第1実施形態の変形例にかかるタグ情
報読み取り装置の要部を示す図(等価回路図)である。
【図6】本発明の第1実施形態の変形例にかかるタグ情
報読み取り装置が適用されたタグ情報送受信システムを
示す模式的斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態の変形例の動作を説明す
るための図である。
【図8】本発明の第1実施形態の変形例の動作を説明す
るための図である。
【図9】本発明の第1実施形態の変形例の動作を説明す
るための図である。
【図10】本発明の第1実施形態の変形例の動作を説明
するための図である。
【図11】本発明の第2実施形態にかかるタグ情報読み
取り装置が適用されたタグ情報送受信システムを示す模
式的斜視図である。
【図12】本発明の第1実施形態にかかるタグ情報読み
取り装置の要部を示す図(等価回路図)である。
【図13】本発明の第3実施形態にかかるタグ情報読み
取り装置が適用されたタグ情報送受信システムを示す模
式的斜視図である。
【図14】本発明の第3実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図15】本発明の第3実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図16】本発明の第3実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図17】本発明の第3実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図18】本発明の第3実施形態の動作を説明するため
の図である。
【図19】タグ情報送受信システムを示す図である。
【図20】(a),(b)はともに図19に示すタグ情
報送受信システムにおけるコイル配置例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,1−1〜1−4 励磁コイル 2 励磁回路部 3,3−1〜3−4 受信コイル 3A,3B コイル 4 読み取り回路部 5 メモリ 6 タグコイル 7 IC 8,9 磁束 11 励磁コイル 13 受信コイル 13A,13B コイル 20,20A〜20C タグ情報読み取り装置 21 無線タグ 22 コンベア 23−1〜23−4 コイルセット(第2コイル部) 24 コイルセット(第1コイル部) 30 物品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−50621(JP,A) 特開 昭56−83000(JP,A) 実公 昭50−27880(JP,Y1) 特表 昭63−502394(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 5/00 - 5/02 G06K 17/00 H01F 17/02 H01Q 7/00 H04B 1/59

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線タグにおけるタグコイルを励磁する
    励磁コイルと、該励磁コイルによって該タグコイルを励
    磁することで該無線タグから送信されるタグ情報を受信
    する受信コイルとをそなえてなるタグ情報読み取り装置
    において、 該受信コイルが、該励磁コイルからの磁束による誘起電
    圧を相殺すべく、差動接続された一対のコイルにより構
    成され、且つ、該励磁コイルから該一対のコイルのそれ
    ぞれに入る磁束の絶対値が等しくなるように構成される
    とともに、該一対のコイルが、該励磁コイルのなす面内
    もしくは面近傍に、該一対のコイルのなす面を相互に重
    畳させないように配置されたことを特徴とする、タグ情
    報読み取り装置。
  2. 【請求項2】 無線タグにおけるタグコイルを励磁する
    励磁コイルと、該励磁コイルによって該タグコイルを励
    磁することで該無線タグから送信されるタグ情報を受信
    する受信コイルとをそなえてなるタグ情報読み取り装置
    において、 該受信コイルが、該励磁コイルからの磁束による誘起電
    圧を相殺すべく、単一の8の字コイルにより形成され、
    且つ、該8の字コイルにおいて該励磁コイルからの磁束
    が通過しうる2つの面のそれぞれに、互いに絶対値が等
    しい磁束が入るように構成されるとともに、該8の字コ
    イルが、該励磁コイルのなす面内もしくは面近傍に配置
    されたことを特徴とする、グ情報読み取り装置。
  3. 【請求項3】 該励磁コイル及び該受信コイルが、該無
    線タグの通路外周に少なくとも2組配置されたことを特
    徴とする、請求項1又は2記載のタグ情報読み取り装
    置。
  4. 【請求項4】 該一対のコイルが該励磁コイルのなす面
    を挟んで対向配置され、該無線タグが、上記の励磁コイ
    ル及び一対のコイルの内側を通過するように構成された
    ことを特徴とする、請求項記載のタグ情報読み取り装
    置。
  5. 【請求項5】 無線タグにおけるタグコイルを励磁して
    該無線タグからのタグ情報を受信するタグ情報読み取り
    装置において、 該タグコイルを励磁する第1励磁コイルと、該第1励磁
    コイルからの磁束による誘起電圧を相殺しながら該無線
    タグからのタグ情報を受信すべく、差動接続さ れた一対
    のコイルからなる第1受信コイルとを有し、該第1励磁
    コイルから該一対のコイルのそれぞれに入る磁束の絶対
    値が等しくなるように構成され、該一対のコイルが該第
    1励磁コイルのなす面を挟んで対向配置され、該無線タ
    グが上記の第1励磁コイル及び一対のコイルの内側を通
    過するように構成された第1コイル部がそなえられると
    ともに、 該タグコイルを励磁する第2励磁コイルと、該第2励磁
    コイルからの磁束による誘起電圧を相殺しながら該無線
    タグからのタグ情報を受信すべく、差動接続された一対
    のコイルからなる第2受信コイルとを有し、該第2励磁
    コイルから該第2受信コイルの該一対のコイルのそれぞ
    れに入る磁束の絶対値が等しくなるように構成され、該
    第2受信コイルの該一対のコイルが、該第2励磁コイル
    のなす面内もしくは面近傍に、該一対のコイルのなす面
    を相互に重畳させないように配置された第2コイル部
    が、該第1コイル部の外周に少なくとも2組対向配置さ
    れ、該第2励磁コイルが、該第1受信コイルにおける該
    一対のコイルのそれぞれの境界位置に近接するように配
    置された ことを特徴とする、グ情報読み取り装置。
  6. 【請求項6】 無線タグにおけるタグコイルを励磁して
    該無線タグからのタグ情報を受信するタグ情報読み取り
    装置において、 該タグコイルを励磁する第1励磁コイルと、該第1励磁
    コイルからの磁束による誘起電圧を相殺しながら該無線
    タグからのタグ情報を受信すべく、差動接続された一対
    のコイルからなる第1受信コイルとを有し、該第1励磁
    コイルから該一対のコイルのそれぞれに入る磁束の絶対
    値が等しくなるように構成され、該一対のコイルが該第
    1励磁コイルのなす面を挟んで対向配置され、該無線タ
    グが上記の第1励磁コイル及び一対のコイルの内側を通
    過するように構成された第1コイル部がそなえられると
    ともに、 該タグコイルを励磁する第2励磁コイルと、該第2励磁
    コイルからの磁束による誘起電圧を相殺しながら該無線
    タグからのタグ情報を受信すべく、単一の8の字コイル
    により形成された第2受信コイルとを有し、該第2励磁
    コイルから該第2受信コイルの該8の字コイルの磁束が
    通過しうる2つの面のそれぞれに入る磁束の絶対値が等
    しくなるように構成され、該第2受信コイルの該8の字
    コイルが、該第2励磁コイルのなす面内もしくは面近傍
    に配置された第2コイル部が、該 第1コイル部の外周に
    少なくとも2組対向配置され、該第2励磁コイルが、該
    第1受信コイルにおける該一対のコイルのそれぞれの境
    界位置に近接するように配置された ことを特徴とする、
    グ情報読み取り装置。
  7. 【請求項7】 対向配置された該第2コイル部の受信コ
    イルが、直列に接続されていることを特徴とする、請求
    項5又は6記載のタグ情報読み取り装置。
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